JP7289767B2 - 台車 - Google Patents
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Description
図1に示すように、台車1は、上面に荷受面2aを備えたほぼ矩形盤状の荷台本体2と、前記荷台本体2の下側に突出する左右車輪ユニット3L、3Rと、前記荷台本体2の進行方向Fの後側に位置して起立する一対の左右支柱4L、4Rを備えた手押手段6とから成り、手押手段6は、門形に形成されており、前記左右支柱4L、4Rの上端部に架設されたハンドル部5を設けている。
図1は、台車1を手押台車形態M1とした状態を示しており、手押手段6は、左右支柱4L、4Rを起立させた起立姿勢P1とされ、左右車輪ユニット3L、3Rは、突出姿勢Q1とされている。従って、ユーザは、荷受面2aに荷物を積載し、ハンドル部5を握持することにより手押手段6を押しながら、台車1を所定場所まで走行させることにより搬送することができる。つまり、この場合、台車1は、手押し式の台車として使用することができる。
荷受本体2の凹陥部12Bに内装された横倒ロック手段60は、図6及び図9に示すように、左右溝部12L、12Rに向けて摺動自在な左右のロッド61L、61Rと、該ロッド61L、61Rの先端のロック部61aをそれぞれ左右溝部12L、12Rに突出させるように弾発付勢するスプリング62と、該ロッド61L、61Rをスプリング62に抗して摺動させる解除操作手段63により構成されている。
上記の手押台車形態M1と、平台車形態M2と、不使用保管形態M3を可能にするため、前記左右車輪ユニット3L、3Rと前記左右支柱4L、4Rのそれぞれの間に枢結機構16が設けられている。尚、以下、左右車輪ユニット3L、3Rに関して左右を問わない場合は単に「車輪ユニット3」と称し、左右支柱4L、4Rに関して左右を問わない場合は単に「支柱4」と称することを諒解されたい。
図13及び図14に示すように、前記第1アーム17と車輪ユニット3の間には、連動駆動機構23が設けられており、該連動駆動機構23は、前記第1アーム17を下位横軸20の廻りに回動したとき、前記車輪ユニット3を突出姿勢Q1と格納姿勢Q2の間で回動させるように構成されている。図示実施形態の場合、連動駆動機構23は、前記下位横軸20と同心状に配置されるように前記第1アーム17の先端部に設けられた駆動ギヤ24と、該駆動ギヤ24に臨んで前記支軸11と同心状に配置されるように前記車輪ユニット3の軸受10に設けられた従動ギヤ25により構成されており、図14に矢印で示すように、下位横軸20の廻りで第1アーム17を上向き方向R1(支柱4が起立姿勢P1から横倒姿勢P2に向かう方向)に回動したとき、前記車輪ユニット3が支軸11の廻りで突出姿勢Q1から格納姿勢Q2に向かう方向R2に回動させられるように、前記駆動ギヤ24と従動ギヤ25を相互に噛合させている。尚、駆動ギヤ24を前記方向R1の反対方向に回動すると、従動ギヤ25が前記方向R2の反対方向に回動する。
図11ないし図13に示すように、前記枢結部材19の第2アーム18は、側面に突設したボス32により前記上位横軸22を形成し、該第2アーム18の側面に重ね合わせられた支柱4の前記回動部材21を前記ボス32により回動自在に軸支すると共に、ボルト・ナット等のファスナ33により抜止め固定している。従って、これにより、支柱4は、回動部材21の回動を介して起立姿勢P1と横倒姿勢P2の間で回動自在とされている。尚、図示実施形態の場合、支柱4を横倒姿勢P2から起立姿勢P1とするまで回動したとき、相互に当接することにより起立姿勢P1を保持するストッパ34a、34bが回動部材21と枢結部材19の間に設けられている。
台車1を図1に示すような手押台車形態M1とする場合、枢結機構16は、枢結部材19の第1アーム17を水平状態として連動ロック手段26をロックすることにより回動不能に係止し、第2アーム18を起立状態として枢結ロック手段35をロックすることにより回動不能に係止している。この状態において、左右車輪ユニット3L、3Rが荷台本体2の底部から下向きに突出する突出姿勢Q1を保持し、手押手段6の左右支柱4L、4Rが荷受面2aから起立する起立姿勢P1を保持している。
台車1を図4に示すような平台車形態M2とする場合は、図15に示すように、連動ロック手段26をロックし、枢結部材19の第1アーム17を回動不能に係止させた状態において、枢結ロック手段35をアンロックし、枢結部材19の第2アーム18に対して支柱4の回動部材21を上位横軸22の廻りに回動自在な状態とする。そこで、この状態から手押手段6を起立姿勢P1から横倒姿勢P2に向けて倒すと、図16に示すように、固定された状態の枢結部材19に対して支柱4の回動部材21が上位横軸22の廻りに回動させられるので、支柱4が溝部12に嵌入されると共にハンドル部5が横断溝部13に嵌入される。
台車1を図7に示すような不使用保管形態M3とする場合、図18に示すように、枢結ロック手段35をロックし、支柱4の回動部材21を枢結部材19の第2アーム18に回動不能に係止させた状態において、連動ロック手段26をアンロックし、枢結部材19の第1アーム17を下位横軸20の廻りに回動自在な状態とする。そこで、この状態から手押手段6を起立姿勢P1から横倒姿勢P2に向けて倒すと、図20に示すように、支柱4の回動部材21と枢結部材19の全体が一体状態で下位横軸20の廻りに回動させられ、支柱4が溝部12に嵌入されると共にハンドル部5が受取空間部14に収納される。同時に、第1アーム17の回動により連動駆動機構23を介して左右車輪ユニット3L、3Rを突出姿勢Q1から格納姿勢Q2とするように姿勢変更する。
図17及び図20に示すように、前記枢結機構16は、手押手段6の支柱4を起立姿勢P1とした状態で、荷台本体2の進行方向Fに関する下位横軸20と上位横軸22の軸心の間隔距離L1と、上向き方向に関する下位横軸20と上位横軸22の軸心の間隔距離L2を、L1=L2とするように構成している。これにより、支柱4は、図17に示す平台車形態M2を構成するために横倒姿勢P2とした場合と、図20に示す不使用保管形態M3を構成するために横倒姿勢P2とした場合の何れの場合においても、該支柱4の軸線が同じ高さHに位置するように倒されるので、溝部12の底部に好適に沿って収納させることが可能になる。
M1 手押台車形態
M2 平台車形態
M3 不使用保管形態
2 荷台本体
2a 荷受面
2b 後端壁部
2c 段状支持部
2d 受段部
3 車輪ユニット
3L 左車輪ユニット
3R 右車輪ユニット
Q1 車輪ユニットの突出姿勢
Q2 車輪ユニットの格納姿勢
4 支柱
4L 左支柱
4R 右支柱
5 ハンドル部
6 手押手段
P1 支柱の起立姿勢
P2 支柱の横倒姿勢
7 フレーム
8 前輪
9 後輪
10 軸受
11 支軸
12L 左溝部
12R 右溝部
12A 凹部
12B 凹陥部
12S 拡張凹部
13 横断溝部
14 受取空間部
15 庇部
16 枢結機構
17 第1アーム
18 第2アーム
19 枢結部材
20 下位横軸
21 回動部材
22 上位横軸
23 連動駆動機構
24 駆動ギヤ
25 従動ギヤ
26 連動ロック手段
27 係止凹部
28 係止突起
29 係止具
30 ロッド
31 操作バー
32 ボス
33 ファスナ
34a、34b ストッパ
35 枢結ロック手段
36a、36b 係止凹部
37 係止突起
38 操作手段
39 スライダ
40 摺動部材
41 スプリング
42 長尺ケーシング
43 操作片
50 カバー体
50a 切欠き部
50b 操作部
50c 舌片部
50d 枢着部
50e 自由端部
50f 延長荷受面
51 ヒンジ部
52 スプリング
60 横倒ロック手段
61L、61R ロッド
61a 先端ロック部
62 スプリング
63 解除操作手段
64 ケーシング
65 孔
66 第1ロック孔
67 第2ロック孔
Claims (3)
- 進行方向(F)の後端部に設けた後端壁部(2b)と荷受面(2a)の間に凹部(12A)を形成し、該凹部の左右両側から前方に左右溝部(12L,12R)を延設した荷台本体(2)と、
前記凹部(12A)の左右両端部から起立する起立姿勢(P1)と、左右溝部(12L,12R)に向けて前方に倒される横倒姿勢(P2)の間で、姿勢変更可能とされた左右支柱(4L,4R)を備えた手押手段(6)と、
左右支柱(4L,4R)を凹部の内部で上位横軸(22)の廻りに回動自在に枢結する枢結機構(16)と、
前記凹部(12A)の内部において枢結機構(16)(16)の間に跨設された長尺ケーシング(42)に内装された摺動部材(40)を介してロックしたとき左右支柱(4L,4R)を枢結機構(16)に回動不能に一体結合し、ロック解除したとき枢結機構(16)に対して回動自在とする枢結ロック手段(35)と、
前記荷台本体(2)の下側に突出する突出姿勢(Q1)と格納される格納姿勢(Q2)の間で姿勢変更可能な左右車輪ユニット(3L,3R)と、
前記枢結機構(16)と左右車輪ユニット(3L,3R)の間に設けられており、前記枢結ロック手段(35)をロックすることにより一体結合された左右支柱(4L,4R)と枢結機構(16)を下位横軸(20)の廻りに回動自在に枢結すると共に、該回動により左右車輪ユニット(3L,3R)を姿勢変更させる連動駆動機構(23)を設けて成る台車であり、
荷台本体の後端壁部(2b)の支持部(2c)から荷受面(2a)に至り、枢着部(50d)を回動することにより、凹部(12A)の領域のうち横倒姿勢(P2)とされた左右支柱(4L,4R)の間の領域を覆うカバー体(50)を設けており、
カバー体(50)は、回動自由端部(50e)を荷受面(2a)に形成した受段部(2d)に当接することにより、荷受面(2a)とほぼ面一となる延長荷受面(50f)を形成し、常時はスプリング(52)により回動自由端部を受段部に当接させる方向に付勢されており、
前記枢結ロック手段(35)のロックにより一体結合された左右支柱(4L,4R)と枢結機構(16)を下位横軸(20)の廻りに回動したとき、前記長尺ケーシング(42)によりカバー体(50)がスプリング(52)に抗して開閉方向に回動させられるように構成して成ることを特徴とする台車。 - カバー体(50)の両端部のうち少なくとも一方の端部の縁部には、切欠き部(50a)が設けられ、該切欠き部に隣接して操作部(50b)が形成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の台車。
- 荷台本体(2)の荷受面(2a)に形成した凹陥部(12B)に横倒ロック手段(60)が設けられており、
横倒ロック手段(60)は、左右溝部(12L,12R)の少なくとも一方の溝部に向けて摺動自在なロッド(61)と、該ロッドの先端ロック部(61a)を溝内に突出させるように弾発付勢するスプリング(62)と、該ロッドをスプリングに抗して摺動させるロック解除操作手段(63)により構成され、
手押手段(6)の左右支柱(4L,4R)は、横倒姿勢(P2)とされたとき、前記先端ロック部(61a)に係止ロックされるロック孔(66,67)を設けて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の台車。
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