JP7288203B2 - 波長変換部材及びその製造方法 - Google Patents

波長変換部材及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7288203B2
JP7288203B2 JP2021010274A JP2021010274A JP7288203B2 JP 7288203 B2 JP7288203 B2 JP 7288203B2 JP 2021010274 A JP2021010274 A JP 2021010274A JP 2021010274 A JP2021010274 A JP 2021010274A JP 7288203 B2 JP7288203 B2 JP 7288203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavelength conversion
phosphor
conversion member
resin
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021010274A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021170631A (ja
Inventor
衣里 松家
真規子 岩浅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Corp
Original Assignee
Nichia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Corp filed Critical Nichia Corp
Priority to CN202110236408.9A priority Critical patent/CN113471350A/zh
Priority to US17/217,715 priority patent/US20210305469A1/en
Priority to EP21165803.4A priority patent/EP3889238A1/en
Publication of JP2021170631A publication Critical patent/JP2021170631A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7288203B2 publication Critical patent/JP7288203B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)

Description

本開示は、波長変換部材及びその製造方法に関する。
発光素子と蛍光体とを組み合わせて混色光を発する発光装置が、例えば照明装置や液晶のバックライトの用途に用いられている。
このような発光装置では、例えば特許文献1に開示されたように、発光素子の光取り出し面に波長変換部材を配置する構成が採用されている。発光素子から発される光は、波長変換部材を通過して、一部の光は波長変換されて異なる波長の光として出射される。波長変換部材は、例えば蛍光体とバインダとなる樹脂とから構成される。
しかしながら、波長変換部材における発光面内の色バラつきが悪くなる場合があった。
特開2015-38960号公報
本発明の一態様の目的の一つは、波長変換部材の発光面内における色バラつきを改善した波長変換部材及びその製造方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る波長変換部材は、樹脂と、前記樹脂を100質量部とした含有量が165質量部以上400質量部以下であり、中心粒径が10μm以上30μm以下である蛍光体と、前記樹脂を100質量部とした含有量が5質量部以上90質量部以下であり、中心粒径が5μm以上40μm以下であるフィラーとを混合した波長変換材と、前記波長変換材を一面に配置した透光性部材とを備え、前記樹脂に対する、前記蛍光体及び前記フィラーの混合体積比が、0.5以上1.0以下である。
また本発明の他の態様に係る発光装置は、支持体と、前記支持体の上に配置される発光素子と、前記発光素子の上に配置される上記の波長変換部材と、前記発光素子及び前記波長変換部材の側方に配置される光反射部材とを備え、前記透光性部材の、前記波長変換材を設けた側に、前記発光素子を配置させている。
また本発明の他の態様に係る波長変換部材の製造方法は、樹脂と、含有量が前記樹脂を100質量部として165質量部以上400質量部以下であり、中心粒径が10μm以上30μm以下である蛍光体と、含有量が前記樹脂を100質量部として5質量部以上90質量部以下であり、中心粒径が5μm以上40μm以下であるフィラーとを含み、前記樹脂に対する、前記蛍光体及び前記フィラーの混合体積比が、0.5以上1.0以下である混合物を準備する工程と、透光性の板材の一面に、前記混合物を印刷する工程と、前記透光性の板材に印刷された前記混合物を硬化させる工程を含む。
本発明の一態様に係る波長変換部材によれば、波長変換部材における発光面内の色バラつきを低減させることができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る波長変換部材を示す模式断面図である。 図2は、本発明の実施形態1に係る波長変換部材を含む発光装置の模式断面図である。 図3は、色バラつきが悪化する様子を示す発光装置の拡大模式断面図である。 図4は、色バラつきを改善した様子を示す発光装置の拡大模式断面図である。 図5は、波長変換部材の製造方法を示す模式断面図である。 図6A~図6Cは、波長変換部材の製造方法を示す模式断面図である。 図7は、波長変換部材の製造方法の変形例を示す模式平面図である。 図8Aは、波長変換部材の模式側面図であり、図8Bは、図8Aの波長変換部材の、色調の測定位置を示す模式平面図である。
本発明の実施形態は、以下の構成を含む。
本発明の一態様に係る波長変換部材は、樹脂と、前記樹脂を100質量部とした含有量が165質量部以上400質量部以下であり、中心粒径が10μm以上30μm以下である蛍光体と、前記樹脂を100質量部とした含有量が5質量部以上90質量部以下であり、中心粒径が5μm以上40μm以下であるフィラーと、を混合した波長変換材と、前記波長変換材を一面に配置した透光性部材とを備え、前記樹脂に対する、前記蛍光体及び前記フィラーの混合体積比が、0.5以上1.0以下である。
また本発明の他の態様に係る発光装置は、支持体と、前記支持体の上に配置される発光素子と、前記発光素子の上に配置される上記の波長変換部材と、前記発光素子及び前記波長変換部材の側方に配置される光反射部材と、を備え、前記透光性部材の、前記波長変換材を設けた側に、前記発光素子を配置させている。
また本発明の他の態様に係る波長変換部材の製造方法は、樹脂と、含有量が前記樹脂を100質量部として165質量部以上400質量部以下であり、中心粒径が10μm以上30μm以下である蛍光体と、含有量が前記樹脂を100質量部として5質量部以上90質量部以下であり、中心粒径が5μm以上40μm以下であるフィラーとを含み、前記樹脂に対する、前記蛍光体及び前記フィラーの混合体積比が、0.5以上1.0以下である混合物を準備する工程と、透光性の板材の一面に、前記混合物を印刷する工程と、前記透光性の板材に印刷された前記混合物を硬化させる工程と、を含む。
本発明の実施形態は、以下の構成によって特定されてもよい。
本発明の一実施形態に係る波長変換部材は、上記構成に加えて、前記樹脂の屈折率が、1.4以上1.6以下であり、前記フィラーの屈折率が、1.4以上1.8以下であり、前記樹脂と前記フィラーとの屈折率の差の絶対値が0.35以下である。
また、本発明の他の実施形態に係る波長変換部材は、上記いずれかの構成に加えて、前記フィラーが、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタンからなる群から選択された少なくとも一種を含む。
さらに、本発明の他の実施形態に係る波長変換部材は、上記いずれかの構成に加えて、前記樹脂が、フェニルシリコーン樹脂、ジメチルシリコーン樹脂からなる群から選択された少なくとも一種を含む。
さらにまた、本発明の他の実施形態に係る波長変換部材は、上記いずれかの構成に加えて、前記蛍光体が、
(1)Y、La、Lu、Gd及びTbからなる群から選択される少なくとも一種の元素Lnと、Ceと、Alと、必要に応じてGa及びScから選択される少なくとも一種の元素と、を含む組成を有する、希土類アルミン酸塩蛍光体、
(2)Siと、Alと、Oと、Nと、Euと、を含む組成を有する、βサイアロン蛍光体、
(3)Caと、Euと、Mgと、Siと、Oと、F、Cl及びBrからなる群から選択される少なくとも一種のハロゲン元素と、を含む組成を有する、ハロシリケート蛍光体、
(4)Caと、Euと、Siと、Alと、Nと、必要に応じてSrと、を含む、組成を有する、窒化物蛍光体、
(5)アルカリ金属及びアンモニウムからなる群から選択される少なくとも一種と、第4族元素、第13族元素及び第14族元素からなる群から選択される少なくとも一種の元素と、フッ素と、Mnを含む、組成を有するフッ化物蛍光体、
からなる群から選択される少なくとも一種の蛍光体を含む。
さらにまた、本発明の他の実施形態に係る波長変換部材は、上記いずれかの構成に加えて、前記蛍光体が、下記式(1)で表される組成を有する希土類アルミン酸塩蛍光体、下記式(2)で表される組成を有するハロシリケート蛍光体、下記式(3)で表される組成を有するβサイアロン蛍光体、下記式(4)で表される組成を有する窒化物蛍光体、下記式(5)で表される組成を有するフッ化物蛍光体からなる群から選択される少なくとも一種の蛍光体を含む。
(Y,Lu,Gd)3(Al,Ga)512:Ce (1)
(Ca,Sr,Ba)8MgSi416(F,Cl,Br)2:Eu (2)
Si6-zAlzz8-z:Eu (0<z≦4.2) (3)
(Sr,Ca)AlSiN3:Eu (4)
2[M11-aMn4+ a6] (5)
(式(5)中、Aは、アルカリ金属及びアンモニウムからなる群から選択される少なくとも一種を含み、M1は、第4族元素、第13族元素及び第14族元素からなる群から選択される少なくとも一種の元素を含む。aは0.01<a<0.2を満たす数である。)
さらにまた、本発明の他の実施形態に係る波長変換部材は、上記いずれかの構成に加えて、前記波長変換部材を、発光ピーク波長が443nmの光で励起させたとき、発光面上の任意の点における色度の標準偏差が0.0065以下であることが好ましく、0.0054以下であることがより好ましく、さらに低いほど好ましい。
さらにまた、本発明の他の実施形態に係る波長変換部材は、上記いずれかの構成に加えて、前記透光性部材が、ガラス、樹脂、蛍光体からなる群から選択された少なくとも一種を含む。
さらにまた、本発明の他の実施形態に係る波長変換部材は、上記いずれかの構成に加えて、前記波長変換材と、前記透光性部材の合計の厚さが、130μm以上300μm以下である。
さらにまた、本発明の他の実施形態に係る波長変換部材の製造方法は、上記いずれかに加えて、前記混合物を硬化させる工程が、前記混合物が印刷された透光性の板材を、反転させることにより、前記蛍光体及び前記フィラーを沈降させた後、前記混合物を硬化させる工程を含む。
さらにまた、本発明の他の実施形態に係る波長変換部材の製造方法は、上記いずれかに加えて、前記樹脂に対する、前記蛍光体及び前記フィラーの混合体積比が、0.6以上0.9以下である。
さらにまた、上記波長変換部材の製造方法は、上記いずれかに加えて、前記透光性の板材に印刷された蛍光体層の厚みが、30μm以上150μm以下である。
以下、本発明の実施形態を、必要に応じて図面を参照して説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下のものに特定されない。また、本明細書は、特許請求の範囲に示される部材を、実施形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。
(波長変換部材30)
図1は、波長変換部材30の模式断面図を、また図2は、この波長変換部材30を用いた発光装置100の模式断面図を示す。波長変換部材30は、透光性部材4と、透光性部材4の一方の主面に形成された波長変換材としての蛍光体層3を備える。なお透光性部材4の一方の主面は、波長変換部材30を用いて発光装置100を構成した際に、発光素子2と対向する面となる。また蛍光体層3は、樹脂10と、この樹脂10中に配置された蛍光体9とフィラー20とを含む波長変換材である。
樹脂10は、硬化させて蛍光体9とフィラー20を分散させた状態に保持するバインダである。このバインダには、フェニルシリコーン樹脂、ジメチルシリコーン樹脂から選択された少なくとも一種を利用できる。
フィラー20は、樹脂10を100質量部としたときの含有量が5質量部以上90質量部以下とすることが好ましい。またフィラー20の中心粒径は、5μm以上40μm以下とすることが好ましい。このようなフィラー20には、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタンから選択された少なくとも一種を利用できる。
さらに、フィラー20とは別に、中心粒径が、5μm以下のフィラーも追加で利用することもできる。このような追加のフィラーの含有量は、樹脂10を100質量部としたとき0質量部以上15質量部以下であることが好ましく、1質量部以上10質量部以下とすることがより好ましい。
また樹脂10に対する、蛍光体9及びフィラー20の混合体積比は、0.5以上1.0以下とすることが好ましく、0.6以上0.9以下とすることがより好ましい。このようにフィラー20を添加することで、蛍光体9が凝集することを抑制して色バラつきを低減させることができる。
フェニル系の樹脂を使用すると、図3の発光装置100の拡大模式断面図に示すように蛍光体9が凝集し易いため、面内の色バラつきが悪くなる場合がある。特に波長変換材を塗布して蛍光体層3を形成する際、蛍光体層3における蛍光体9の配置にムラが生じ、発光素子2からの光、例えば青色光が抜けやすい部分、抜けにくい部分の差が大きくなる。特にフェニル樹脂はジメチル樹脂よりも表面張力が高いため、蛍光体同士が凝集し易くなる。そこで、図4の拡大模式断面図に示すように、フィラー20を加えて蛍光体同士の間隙にフィラー20を充填することで、蛍光体9の凝集が緩和される。
またフィラー20として樹脂10との屈折率差が少ないフィラーを用いることで、さらに光束の低下が低減される。具体的には、樹脂10の屈折率を1.4以上1.6以下とすることが好ましい。またフィラー20の屈折率は、1.4以上1.8以下とすることが好ましい。そして樹脂10とフィラー20との屈折率の差の絶対値を、0.35以下とすることが好ましい。
透光性部材4は、ガラス、樹脂、蛍光体等で構成できる。また蛍光体層3と透光性部材4とを含む波長変換部材30の厚さを、130μm以上300μm以下とすることが好ましい。これにより、発光装置の製造工程における機械的強度を維持することができる。
蛍光体9は、樹脂10を100質量部としたときの含有量が165質量部以上400質量部以下とすることが好ましい。また蛍光体9の中心粒径は、10μm以上30μm以下とすることが好ましい。蛍光体9は、希土類アルミン酸塩蛍光体、βサイアロン蛍光体、ハロシリケート蛍光体、窒化物蛍光体、フッ化物蛍光体から選択された少なくとも一種を利用できる。
希土類アルミン酸塩蛍光体は、Y、La、Lu、Gd及びTbからなる群から選択される少なくとも一種の元素Lnと、Ceと、Alと、必要に応じてGa及びScから選択される少なくとも一種の元素とを含む組成を有する。その組成式は、次式で表される。
(Y,Lu,Gd)3(Al,Ga)512:Ce
βサイアロン蛍光体は、Siと、Alと、Oと、Nと、Euと、を含む組成を有する。その組成式は、次式で表される。
Si6-zAlzz8-z:Eu(0<z≦4.2)
ハロシリケート蛍光体は、Caと、Euと、Mgと、Siと、Oと、F、Cl及びBrからなる群から選択される少なくとも一種のハロゲン元素を含む組成を有する。その組成式は、次式で表される。
(Ca,Sr,Ba)8MgSi416(F,Cl,Br)2:Eu
窒化物蛍光体は、Caと、Euと、Siと、Alと、Nと、必要に応じてSrを含む、組成を有する。その組成式は、次式で表される。
(Sr,Ca)AlSiN3:Eu
フッ化物蛍光体は、アルカリ金属及びアンモニウムからなる群から選択される少なくとも一種と、第4族元素、第13族元素及び第14族元素からなる群から選択される少なくとも一種の元素と、フッ素と、Mnを含む、組成を有する。その組成式は、次式で表される。
2[M11-aMn4+ a6
(組成式中、Aは、アルカリ金属及びアンモニウムからなる群から選択される少なくとも一種を含み、好ましくは少なくともカリウムを含む。M1は、第4族元素、第13族元素及び第14族元素からなる群から選択される少なくとも一種の元素を含み、好ましくはケイ素、アルミニウム、ゲルマニウム及びチタンからなる群から選択される少なくとも一種の元素を含み、より好ましくは、ケイ素及びアルミニウムからなる群から選択される少なくとも一種の元素を含む。aは0.01<a<0.2を満たす数である。)
(発光装置100)
発光装置100は、図2の断面図に示すように、基板1と、基板1に実装された発光素子2と、発光素子2に配置された波長変換部材30と、を有している。波長変換部材30は、上述の通り波長変換材としての蛍光体層3と透光性部材4を含む。
発光素子2は、導電部材7を介して基板1にフリップチップ実装することができる。また波長変換部材30は、接着層5を介して発光素子2に接合することができる。さらに発光装置100は、発光素子2、蛍光体層3及び透光性部材4の側面に沿って配置された光反射部材6を含んでもよい。
さらにまた発光装置100は、必要に応じて、基板1に導電部材7を介してフリップチップ実装された半導体素子を有してよい。半導体素子は、例えばツェナーダイオードのような保護素子、トランジスタのような制御素子が挙げられる。
蛍光体層3の面積、特に発光素子2と対向する主面の面積は、発光素子2の上面の面積と同じ大きさとすることができる。ただ、製造工程における実装精度を考慮すると、蛍光体層3の面積が発光素子2の上面の面積と同じ大きさであれば、発光素子2の上面において蛍光体層3が配置されない部分が生じる虞がある。そこで発光装置100においては、発光素子2の上面全体に確実に蛍光体層3を配置するため、蛍光体層3の面積を、発光素子2の上面の面積よりも大きくすることが好ましい。この場合、蛍光体層3は発光素子2の上面に覆われていない露出部を、発光素子2との接着面側の一部に有するようにして発光素子2に配置することができる。なお蛍光体層3の面積は、必要に応じて透光性部材4の、蛍光体層3が形成されている主面の面積とすることができる。
(波長変換部材の製造方法)
波長変換部材の製造方法を示す模式断面図を、図5及び図6A~図6Cの断面図に示す。図5に示すように、透光性部材4の一方の主面に、蛍光体9とバインダを含む蛍光体ペースト3Aを配置する。透光性部材4の蛍光体層3が形成された主面又はそれと対向する他の主面の少なくとも一方を、例えばエッチングやレーザー加工等により予め粗面化してもよい。これにより、発光装置としたときに生じる発光むらを抑制することができる。
蛍光体層3は、透光性部材4の表面に、印刷法により形成される。なお本発明は、蛍光体層の形成方法を印刷法に限定するものでなく、印刷法と、他の方法、例えば圧縮成形、蛍光体電着、蛍光体シートの接着等の既知の形成方法や、それらの形成方法との組合せも適宜利用できる。蛍光体層の厚みは、印刷法により形成される場合、波長変換部材の発光むらの抑制と印刷する際の作業性を考慮して、30μm以上150μm以下とすることが好ましく、60μm以上100μm以下とすることがより好ましい。
(印刷法)
蛍光体9、バインダ及びフィラー20を含む蛍光体ペーストを調整し、その蛍光体ペーストを透光性部材4の表面(主面)に塗布する。蛍光体9には、上述した蛍光体を用いることができる。またバインダには、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂及びポリイミド樹脂等の樹脂やガラスを用いることができる。さらにフィラー20には、シリカ、酸化チタン、チタン酸バリウム、酸化アルミニウム又は酸化ケイ素から選択された少なくとも一種を用いることができる。蛍光体ペーストの塗布は、例えば透光性部材の上に配置したスクリーン版を透過するようにスキージを移動させ、透光性部材の上に所定の厚さの蛍光体ペーストを塗布することにより行える。これにより、ほぼ均一な厚さで蛍光体ペーストを塗布できる。
図5に示すように、透光性部材4の一方の主面上に蛍光体ペースト3Aを塗布後、図6Aに示すように、透光性部材4の蛍光体ペースト3Aを塗布した主面を下向きする。すなわち、透光性部材4の2つの主面の上下が入れ替わるように透光性部材4を反転させる。そして図6Bに示すように、蛍光体ペースト3A内において透光性部材4と接する面と反対側に蛍光体9を沈降させる。この沈降の方法として、蛍光体9にかかる重力を利用した自然沈降法を挙げることができる。これにより、透光性部材4の発光素子2と対向する主面に形成される蛍光体層3中の蛍光体9の濃度を当該主面に垂直な方向では発光素子2に近い側の方を透光性部材4に近い側より高くすることができる。そして、蛍光体ペースト3A内で所望の蛍光体9の分布が得られた状態(好ましくは、蛍光体9が沈降しきった状態)で、蛍光体ペースト3Aのバインダを硬化させ、蛍光体層3を得る。これにより、透光性部材4の主面に平行な方向では略同じ(略均一)とすることができる。バインダの硬化は、バインダの種類に応じて、乾燥、加熱又は紫外線照射等の適切な方法により行う。
本実施形態の波長変換部材30は、上述した方法により得ることができる。ただ、このような方法により透光性部材4の上に形成した蛍光体層3は、透光性部材4の蛍光体層3を形成した主面に垂直な方向から平面視して、蛍光体層3の外周付近(以下、「周縁部」と呼ぶ。)では、蛍光体9の濃度分布が所望の状態となっていない場合がある。特に、蛍光体層3の形成方法を印刷法によった場合には、図5に示されるように蛍光体層3が周縁部に近づくほど薄くなることがあり、周縁部から離れた部位と周縁部とで蛍光体の分布状態が異なり、蛍光体の粒子が所望の位置から外れた位置に配置されることがある。このような波長変換部材では色度ずれが発生してしまう。このような問題を解消するため、図7の切断線11に沿って、蛍光体層3の周縁部を除く内側の領域(蛍光体層3の周縁部及び透光性部材4の周縁部を除く内側の領域)から蛍光体の分布が略同じ領域を選択して蛍光体層3及び透光性部材4を所定形状に切り出す工程を更に含むことが好ましい。この切り出し工程により、蛍光体層3における蛍光体の濃度が、透光性部材4の主面に平行な方向では略同じ分布の波長変換部材を得ることができる。より好ましくは、蛍光体の量や上述した沈降の時間を調整し、さらに波長変換部材として切り出す部位を選択することにより、図1に示されるように、切り出し工程により露出された蛍光体層3の側面から、その側面に向かい合う側面までのスペースに蛍光体の粒子が隈なく並んだ状態にすることもできる。このような蛍光体の配置とすることにより、発光装置を構成したときの色度ずれを抑制することができる。
(波長変換部材の製造方法の変形例)
図7は、波長変換部材の製造方法の変形例を示す模式平面図である。図7に示す方法では、多くの波長変換部材をより効率的に製造できる。なお、特段の説明のない製造条件については、上述した条件を用いてよい。
透光性部材4の一方の主面に蛍光体ペースト3Aを塗布する。次いで、透光性部材4の蛍光体ペースト3Aを塗布した主面を下向きする。そして、蛍光体ペースト3A内において透光性部材4と接する面と反対側に蛍光体9を沈降させる。これにより、透光性部材4の発光素子2と対向する主面に形成される蛍光体層3中の蛍光体9の濃度を当該主面に垂直な方向では発光素子2に近い側の方を透光性部材4に近い側より高くし、当該主面に平行な方向では略同じ(略均一)とすることができる。次に、蛍光体ペースト3A内で所望の蛍光体9の分布が得られた状態(蛍光体9が沈降した状態)で、蛍光体ペースト3Aのバインダを硬化させ、蛍光体層3を得る。
その後、図7に示す切断線11に沿って切断する個片化工程を行うことで、所定形状の波長変換部材30を複数得ることができる。
なお、個片化工程において、好ましくは、蛍光体層3の周縁部13が個片化後の波長変換部材30に含まれないように、上述した周縁部13を除く内側の領域から個々の波長変換部材30(蛍光体層3及び透光性部材4)を切り出し、所定形状に個片化することが好ましい。先に説明した波長変換部材の場合と同様に、蛍光体9の分布が略同じ領域を選択して蛍光体層3及び透光性部材4を所定形状に切り出すことにより、色度ずれを抑制することができる。また、切り出された複数の波長変換部材のうち、蛍光体層中の蛍光体9の分布が略同じ波長変換部材を選択して、その選択された波長変換部材を使って複数の発光装置を製造することにより、これらの発光装置ごとの光学特性を均一化させることもできる。
透光性部材4の前記主面(蛍光体層3が形成されている主面)に平行な方向における蛍光体9の濃度の測定方法の例として、上記個片化工程を行う前に、蛍光体層3に蛍光体9の励起光を照射して得られた発光の色度によって、上記方向における蛍光体9の濃度分布を推定することもできる。
(蛍光体粒径の測定方法)
本明細書において、蛍光体9やフィラー20などの粒子の中心粒径は、体積平均粒径(メジアン径)のことであり、小径側からの体積累積頻度が50%に達する粒径(D50:メジアン径)のことである。ここでは中心粒径は、レーザー回折式粒度分布測定装置(MALVERN社製MASTER SIZER 2000)により測定した。
(波長変換部材の測定方法)
波長変換部材の発光面内の複数個所を、発光ピーク波長が443nm、半値幅が17.4nmの光で個別に発光させ、分光測光装置(品番:PMA-12、浜松ホトニクス株式会社)を用いて各発光点における発光色の色度座標(x、y)を測定した。この結果を表1に示す。ここでは、波長変換部材として図8A、図8Bに示す印刷ガラスを用いた。図8Aに示すように、透光性部材4としてガラス板を用いて、この上面に後述するように波長変換材を形成した。そして図8Bの平面図に示すように、波長変換材の発光面内の任意の9点の測定点P1~P9における色調を測定し、1枚あたりの色調xの標準偏差を、一般的な標準偏差の式を用いて算出した。なお、どこを測定点として選択しても任意の9点の色バラつきはほぼ同じと考えられる。波長変換部材1枚につき、任意の9点の色調を測定し、1枚当たりの色調xの標準偏差の平均値を算出した。
さらに、各実施例及び比較例の表面状態と塗布性を調べた。表面状態については、蛍光体層3の表面を観察して、蛍光体層の濃淡(ムラ)の程度が大きいものを「X」、多少のムラが見られるものを「△」、ムラがほとんど見られないものを「〇」とした。また塗布性については、蛍光体層3として、透光性部材4の主面全体にスクリーン印刷により蛍光体ペーストを塗布できたものを「〇」、塗布できなかったものを「X」とした。
Figure 0007288203000001
[実施例1から3]
次に、波長変換部材の実施例を作成した。ここでは、所定の配合比で、実施例に係る波長変換部材を作製した。具体的には、樹脂10と蛍光体9、フィラー20(シリカ)、フィラー20とは別のフィラー(アルミナ)を混合して得られた蛍光体ペーストを、透光性部材4の表面、すなわち一方の主面全体に蛍光体層3をスクリーン印刷により塗布した。実施例1から3について、蛍光体9は、Y3(Al,Ga)512:Ceで表される蛍光体1と蛍光体2(なお、蛍光体1の発光ピーク波長は、540nm付近、蛍光体2の発光ピーク波長は、535nm付近である。)、(Sr,Ca)AlSiN3:Euで表される蛍光体3の3種類の蛍光体を用いた。実施例1から3について、蛍光体の配合比は、蛍光体1が21.75質量%、蛍光体2が65.25質量%、蛍光体3が13質量%であった。樹脂10は、フェニルシリコーン樹脂を用いた。透光性部材4の部材には、ホウ珪酸ガラスを板状に成形したものを用いた。透光性部材4の平面形状は、縦50mm、横75mmの長方形であり、厚さが約0.145mmである。
表1に示されるように、実施例1から3について、蛍光体層3の蛍光体の含有量は、上記3種類の蛍光体を合わせて樹脂を100質量部とした含有量が192質量部~224質量部であり、フィラー20としてのシリカは20質量部~60質量部であり、フィラー20とは別のフィラー(アルミナ)は、3.9質量部~4.7質量部であり、樹脂に対する、蛍光体及びフィラー20の混合体積比、(シリカ+蛍光体)/樹脂が、0.54~0.79であり、0.5以上1.0以下の範囲内であった。蛍光体層3の平面形状は、縦約42mm、横約67mmの長方形であり、蛍光体層3の厚さが約80μmであった。透光性部材4と蛍光体層3の合計の厚さは、合わせて約225μmであった。すなわち、波長変換材としての蛍光体層と、透光性部材の合計の厚さが、130μm以上300μm以下の範囲内であった。
上記方法で作製した波長変換部材は、波長変換部材の発光面内の任意の点(複数個所)を発光ピーク波長が443nm、半値幅が17.4nmの光で個別に発光させ、分光測光装置(品番:PMA-12、浜松ホトニクス株式会社)を用いて各発光点における発光色の色度座標(x、y)を測定した。
蛍光体9は、中心粒径が21μm以上24μm以下であった。
樹脂10は、屈折率が1.47のフェニルシリコーン樹脂であった。フェニルシリコーン樹脂を使った場合は、樹脂10に含まれる蛍光体同士がジメチルシリコーン樹脂を使った場合よりも凝集しやすい傾向がある。
シリカは、中心粒径が14μmで、屈折率が1.47の球状シリカであった。シリカを添加することで、蛍光体同士の凝集をほぐすことができ、面内色バラつきを低減させることができる。また、樹脂10との屈折率差が殆どないため、光の取り出し効率が低下せず、光束低下も起こりにくい。中心粒径が100nm以下のナノシリカではチクソ性の影響が大きくなるため、凝集が発生し、スクリーン印刷ができなかったり、また塗布表面が悪化したりするが、蛍光体と同じくらいの大きさのシリカを使用することで塗布表面の悪化も起こりにくい。シリカ添加量は、樹脂に対する、蛍光体及びフィラー20の混合体積比で、(シリカ+蛍光体)/樹脂が0.5以上1.0以下になるように調整する。これより少ないと、蛍光体同士が凝集しやすくなるため、色バラつきが大きくなる傾向で、これより多いと、ペースト中の粉の量が多くなり、粘度が高くなりすぎるため、スクリーン印刷そのものができなくなる虞がある。
[実施例4から5]
一方、実施例4として、蛍光体の配合比を蛍光体1が22.08質量%、蛍光体2が66.23質量%、蛍光体3が11.7質量%とする以外は、実施例1から3と同様とした波長変換部材を作製した。実施例4では、蛍光体層3の蛍光体の含有量は、上記3種類の蛍光体を合わせて樹脂を100質量部とした含有量が250質量部であり、フィラー20としてのシリカは70質量部であり、フィラー20とは別のフィラー(アルミナ)は、5.3質量部であり、樹脂に対する、蛍光体及びフィラー20の混合体積比、(シリカ+蛍光体)/樹脂が、0.93であり、同じく0.5以上1.0以下の範囲内であった。色調xの標準偏差(平均値)は0.0033であり、実施例3とほぼ同等であった。
また実施例5として、蛍光体の配合比を実施例1から3と同様としつつ、蛍光体の含有量を、185質量部、シリカを15質量部、アルミナを3.8質量部とした波長変換部材を作製した。樹脂に対する、蛍光体及びフィラー20の混合体積比、(シリカ+蛍光体)/樹脂は、0.50であり、同じく0.5以上1.0以下の範囲内であった。色調xの標準偏差(平均値)は0.0050であり、実施例1と同等であった。
さらに、実施例1~5の蛍光体層3の表面を観察したところ、実施例1および5で多少の蛍光体の濃淡が見られたものの、他はムラが殆ど見られなかった。また塗布性については、実施例1~5のいずれも、蛍光体層3として透光性部材4の主面全体にスクリーン印刷により、蛍光体ペーストを塗布することができた。
上記のように作製した波長変換部材を、既定のサイズにカットして発光装置に配置した。
[比較例1~2]
また比較例1~2として、実施例と使用部材、製造方法は同じで、表1に示すように、蛍光体の含有量とフィラー20とは別のフィラー(アルミナ)の含有量、フィラー20(シリカ)の含有量が異なる発光装置を作製した。比較例1では、樹脂に対する、蛍光体及びフィラー20の混合体積比で、(シリカ+蛍光体)/樹脂が0.37であった。また塗布性は良好であったものの、表面状態は×であった。この場合、ペースト中の粒子の数が少なく、蛍光体同士の凝集が起こり、蛍光体層3の蛍光体配置にムラができるので、面内の色バラつきが大きくなったと考えられる。
また比較例2では、樹脂に対する、蛍光体及びフィラー20の混合体積比で、(シリカ+蛍光体)/樹脂が1.18であった。また塗布性が悪く、表面状態は測定できなかった。この場合、ペースト中の粒子の数が多く、粘度が高くなるため、スクリーン版上へのペースト充填が十分にできず、スキージによるスクリーン版の透過も困難となり、透光性部材4への塗布ができなかったものと考えられる。
本開示に係る波長変換部材及びそれを備えた発光装置は、照明器具、自動車用、表示装置等の光源や、ディスプレイ、液晶ディスプレイのバックライト光源等に利用可能である。
100…発光装置、1…基板、
2…発光素子、
3…蛍光体層、
3A…蛍光体ペースト、
4…透光性部材、
5…接着層、
6…光反射部材、
7…導電部材、
8…半導体素子、
9…蛍光体、
10…樹脂、
11…切断線、
13…蛍光体層の周縁部、
20…フィラー、
30…波長変換部材。

Claims (11)

  1. 樹脂と、
    前記樹脂を100質量部とした含有量が185質量部以上250質量部以下であり、中心粒径が10μm以上30μm以下である蛍光体と、
    前記樹脂を100質量部とした含有量が5質量部以上90質量部以下であり、中心粒径が5μm以上40μm以下であるフィラーと、
    を混合した波長変換材と、
    前記波長変換材を一面に配置した透光性部材と、
    を備えており、
    前記樹脂に対する、前記蛍光体及び前記フィラーの混合体積比が、0.5以上0.72以下であり、
    前記樹脂が、フェニルシリコーン樹脂を少なくとも含み、
    前記フィラーが、酸化ケイ素、酸化アルミニウムを含み、
    前記蛍光体が、
    3 (Al,Ga) 5 12 :Ceで表され、発光ピーク波長を540nm付近に有する第1蛍光体と、
    3 (Al,Ga) 5 12 :Ceで表され、発光ピーク波長を535nm付近に有する第2蛍光体と、
    (Sr,Ca)AlSiN 3 :Euで表される第3蛍光体を含む波長変換部材。
  2. 請求項1に記載の波長変換部材であって、
    前記樹脂に対する、前記蛍光体及び前記フィラーの混合体積比が、0.5以上0.54以下である波長変換部材。
  3. 請求項1又は2に記載の波長変換部材であって、
    前記樹脂の屈折率が、1.4以上1.6以下であり、
    前記フィラーの屈折率が、1.4以上1.8以下であり、
    前記樹脂と前記フィラーとの屈折率の差の絶対値が0.35以下である波長変換部材。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の波長変換部材であって、
    発光ピーク波長が443nmの光で励起させたとき、発光面上の任意の点における色度の標準偏差が0.0065以下である波長変換部材。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載の波長変換部材であって、
    前記透光性部材が、ガラス、樹脂、蛍光体からなる群から選択された少なくとも一種を含む波長変換部材。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載の波長変換部材であって、
    前記波長変換材と、前記透光性部材の合計の厚さが、130μm以上300μm以下である波長変換部材。
  7. 支持体と、
    前記支持体の上に配置される発光素子と、
    前記発光素子の上に配置される、前記請求項1からのいずれか一項に記載の波長変換部材と、
    前記発光素子及び前記波長変換部材の側方に配置される光反射部材と、
    を備え、
    前記透光性部材の、前記波長変換材を設けた側に、前記発光素子を配置させてなる発光装置。
  8. フェニルシリコーン樹脂を少なくとも含む樹脂と、
    含有量が前記樹脂を100質量部として185質量部以上250質量部以下であり、中心粒径が10μm以上30μm以下であり、
    3 (Al,Ga) 5 12 :Ceで表され、発光ピーク波長を540nm付近に有する第1蛍光体と、
    3 (Al,Ga) 5 12 :Ceで表され、発光ピーク波長を535nm付近に有する第2蛍光体と、
    (Sr,Ca)AlSiN 3 :Euで表される第3蛍光体と、
    を含む蛍光体と、
    含有量が前記樹脂を100質量部として5質量部以上90質量部以下であり、中心粒径が5μm以上40μm以下である、酸化ケイ素、酸化アルミニウムを含むフィラーと、を含み、
    前記樹脂に対する、前記蛍光体及び前記フィラーの混合体積比が、0.5以上0.72以下である混合物を準備する工程と、
    透光性の板材の一面に、前記混合物を印刷する工程と、
    前記透光性の板材に印刷された前記混合物を硬化させる工程と、
    を含む波長変換部材の製造方法。
  9. 請求項に記載の波長変換部材の製造方法であって、
    前記混合物を硬化させる工程が、前記混合物が印刷された透光性の板材を、反転させることにより、前記蛍光体及び前記フィラーを沈降させた後、前記混合物を硬化させる工程を含む波長変換部材の製造方法。
  10. 請求項またはに記載の波長変換部材の製造方法であって、
    前記樹脂に対する、前記蛍光体及び前記フィラーの混合体積比が、0.5以上0.54以下である波長変換部材の製造方法。
  11. 請求項から10のいずれか一項に記載の波長変換部材の製造方法であって、
    前記透光性の板材に印刷された蛍光体層の厚みが、30μm以上150μm以下である波長変換部材の製造方法。
JP2021010274A 2020-03-31 2021-01-26 波長変換部材及びその製造方法 Active JP7288203B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN202110236408.9A CN113471350A (zh) 2020-03-31 2021-03-03 波长转换构件及其制造方法
US17/217,715 US20210305469A1 (en) 2020-03-31 2021-03-30 Wavelength conversion member and method of manufacturing the same
EP21165803.4A EP3889238A1 (en) 2020-03-31 2021-03-30 Wavelength conversion member and method of manufacturing the same

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020062000 2020-03-31
JP2020062000 2020-03-31
JP2020074947 2020-04-20
JP2020074947 2020-04-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021170631A JP2021170631A (ja) 2021-10-28
JP7288203B2 true JP7288203B2 (ja) 2023-06-07

Family

ID=78119426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021010274A Active JP7288203B2 (ja) 2020-03-31 2021-01-26 波長変換部材及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7288203B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7483182B1 (ja) 2023-01-11 2024-05-14 シチズン電子株式会社 発光装置及びその製造方法

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003176334A (ja) 2001-01-24 2003-06-24 Nichia Chem Ind Ltd エポキシ樹脂組成物、その製造方法、それを用いた光半導体素子
JP3428597B2 (ja) 2001-01-24 2003-07-22 日亜化学工業株式会社 光半導体素子およびその製造方法
JP2006210490A (ja) 2005-01-26 2006-08-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 発光装置および発光装置の製造方法
JP2009260194A (ja) 2008-04-21 2009-11-05 Sharp Corp 発光デバイスおよび発光デバイスの製造方法
JP2012049022A (ja) 2010-08-27 2012-03-08 Stanley Electric Co Ltd 半導体発光装置及びそれを用いた車両用灯具
JP2012114416A (ja) 2010-11-05 2012-06-14 Nichia Chem Ind Ltd 発光装置及びその製造方法
US20130320369A1 (en) 2010-12-20 2013-12-05 Osram Opto Semiconductors, Gmbh Optoelectronic semiconductor device
WO2016027818A1 (ja) 2014-08-20 2016-02-25 株式会社村田製作所 押圧センサ及び電子機器
JP2017117912A (ja) 2015-12-24 2017-06-29 日亜化学工業株式会社 波長変換部材を用いた発光装置、ならびに波長変換部材および発光装置の製造方法
JP2018022844A (ja) 2016-08-05 2018-02-08 日亜化学工業株式会社 発光装置及び発光装置の製造方法
JP2018133555A (ja) 2017-02-13 2018-08-23 日亜化学工業株式会社 発光装置およびその製造方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003176334A (ja) 2001-01-24 2003-06-24 Nichia Chem Ind Ltd エポキシ樹脂組成物、その製造方法、それを用いた光半導体素子
JP3428597B2 (ja) 2001-01-24 2003-07-22 日亜化学工業株式会社 光半導体素子およびその製造方法
JP2006210490A (ja) 2005-01-26 2006-08-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 発光装置および発光装置の製造方法
JP2009260194A (ja) 2008-04-21 2009-11-05 Sharp Corp 発光デバイスおよび発光デバイスの製造方法
JP2012049022A (ja) 2010-08-27 2012-03-08 Stanley Electric Co Ltd 半導体発光装置及びそれを用いた車両用灯具
JP2012114416A (ja) 2010-11-05 2012-06-14 Nichia Chem Ind Ltd 発光装置及びその製造方法
US20130320369A1 (en) 2010-12-20 2013-12-05 Osram Opto Semiconductors, Gmbh Optoelectronic semiconductor device
WO2016027818A1 (ja) 2014-08-20 2016-02-25 株式会社村田製作所 押圧センサ及び電子機器
JP2017117912A (ja) 2015-12-24 2017-06-29 日亜化学工業株式会社 波長変換部材を用いた発光装置、ならびに波長変換部材および発光装置の製造方法
JP2018022844A (ja) 2016-08-05 2018-02-08 日亜化学工業株式会社 発光装置及び発光装置の製造方法
JP2018133555A (ja) 2017-02-13 2018-08-23 日亜化学工業株式会社 発光装置およびその製造方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Nguyen Doan Quoc Anh et al.,"Color uniformity enhancement for white light LED lamps by quartz particles",[online],2016 5th International Symposium on Next-Generation Electronics (ISNE),IEEE,2016年08月15日,[令和 4年 4月27日検索],インターネット<URL: https://ieeexplore.ieee.org/abstract/document/7543301>,Electronic ISBN:978-1-5090-2439-1, Electronic ISSN: 2378-8607

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021170631A (ja) 2021-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6244906B2 (ja) 半導体発光装置
JP6351265B2 (ja) 蛍光体含有多層膜シート、並びに発光装置
JP7109236B2 (ja) 半導体発光装置及びその製造方法
US8552444B2 (en) Semiconductor light-emitting device and manufacturing method of the same
US8637881B2 (en) Method of fabricating light-emitting apparatus with improved light extraction efficiency and light-emitting apparatus fabricated using the method
CN107665940B (zh) 发光装置及其制造方法
US9142731B2 (en) Method for producing a luminescence conversion substance layer, a composition therefor and a component comprising such a luminescence conversion substance layer
JP2018022844A (ja) 発光装置及び発光装置の製造方法
JP2010283244A (ja) 半導体発光装置、照明装置、及び画像表示装置
US8974852B2 (en) Method of manufacturing light-emitting device with fluorescent layer
US9318670B2 (en) Materials for photoluminescence wavelength converted solid-state light emitting devices and arrangements
JP5274211B2 (ja) 色変換発光装置
JP7288203B2 (ja) 波長変換部材及びその製造方法
JP6544411B2 (ja) 半導体発光装置
CN113471350A (zh) 波长转换构件及其制造方法
JP7389333B2 (ja) 発光装置
JP5161907B2 (ja) 発光装置およびその製造方法
TW202013769A (zh) 發光裝置及其製造方法
US11043621B2 (en) Light emitting device and method of manufacturing light emitting device
JP2020096022A (ja) 発光装置及びその製造方法
JP7460898B2 (ja) 発光装置
JP4908128B2 (ja) 発光装置およびその製造方法
JP7260793B2 (ja) 発光装置
KR100586976B1 (ko) 분산성 및 휘도가 향상된 발광 다이오드 패키지
JP2011077481A (ja) Led装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230508

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7288203

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151