JP2020096022A - 発光装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】封止部材が劣化し難く、配光角度の広い発光装置及びその製造方法を提供する。【解決手段】基板と、前記基板上に載置される発光素子と、前記発光素子を被覆する封止部材と、を含み、前記封止部材が、(A)軟化点が600℃以下の低融点ガラスからなる母材と、(B)蛍光体と、(C)気泡と、(D)界面活性剤又は界面活性剤残留物と、を含む、発光装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置及びその製造方法に関する。
発光ダイオード(Light Emitting Diode、以下「LED」ともいう。)やレーザーダイオード(Laser Diode、以下「LD」ともいう。)のような発光素子を用いた発光装置は、各種の光源として利用されている。LEDやLDを用いた発光装置は、車載用や室内照明用の発光装置、液晶表示装置のバックライト光源、イルミネーション、プロジェクター用の光源装置などの広範囲の分野で利用されている。
このような発光装置は、発光素子を水分や埃等から保護するために、発光素子を被覆する封止部材が用いられている。例えば特許文献1には、封止部材となる母材に樹脂が用いられている。特許文献1には、封止部材の断熱性を向上させて、封止部材中に含まれる蛍光体の温度上昇を抑制するために、封止部材に気泡を混入させることが開示されている。例えば特許文献2には、LEDチップから離間させて、封止部材としても機能する波長変換部材を配置させた発光装置が開示されている。特許文献2には、波長変換部材の母材として主に樹脂を用い、蛍光体と共に光拡散要素として気泡を波長変換部材に含ませてもよいことが記載されている。
発光装置の封止部材には、有機材料である樹脂を用いたもののみならず、無機材料であるガラスを用いた封止部材も用いられている。例えば特許文献3には、ゾルゲル法により蛍光体と所定の大きさの気泡を含むガラス体を作製し、このガラス体をLEDチップに配置することが開示されている。
特開2007−243057号公報 特開2014−39006号公報 特開2010−280523号公報
特許文献1又は2に開示されている樹脂を母材として用いた封止部材は、発光素子から発せられる光及び熱によって封止部材を構成する樹脂が黄色に変色して劣化しやすい。特許文献3に開示されているガラス体を用いた場合は、発光素子に板状のガラス体を配置しているため得られる光の配光角度を広くし難い。
そこで本発明の一態様は、封止部材が劣化し難く、配光角度の広い発光装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、基板と、前記基板上に載置される発光素子と、前記発光素子を被覆する封止部材と、を含み、
前記封止部材が、(A)軟化点が600℃以下の低融点ガラスからなる母材と、(B)蛍光体と、(C)気泡と、(D)界面活性剤又は界面活性剤残留物と、を含む発光装置である。
本発明の第二の態様は、軟化点が600℃以下となる低融点ガラス原料と、蛍光体と、界面活性剤と、必要に応じて無機充填材と、を含む封止部材用の原料組成物を準備することと、
基板上に載置された発光素子を前記原料組成物で覆うことと、
前記原料組成物を150℃以上300℃以下の範囲内で熱処理してなる、気泡を含有した封止部材を得ることと、を含む発光装置の製造方法である。
本発明の一実施形態によれば、封止部材が劣化し難く、配光角度の広い発光装置及びその製造方法を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る発光装置の一例を示す概略断面図である。 図2は、実施例11の発光装置及び比較例2の発光装置の発光特性(相対発光強度)を示す図である。 図3は、実施例11の発光装置及び比較例2の発光装置の発光特性(相関色温度)を示す図である。 図4は、比較例2の発光装置を示す概略断面図である。
以下、本実施形態に係る発光装置及びその製造方法を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は、以下の発光装置及びその製造方法に限定されない。なお、色名と色度座標との関係、光の波長範囲と単色光の色名との関係等は、JIS Z8110に従う。また、組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
本発明の実施形態に係る発光装置の一例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態の発光装置100を示す概略断面図である。
発光装置
発光装置100は、基板1と、基板1上に形成された配線2と、この配線2上に接続用に形成されたバンプ3とを備え、このバンプ3に発光素子4がフリップチップボンディングで実装されている。発光素子4は、封止部材9によって被覆されている。封止部材9は、凸レンズ形状を有する。凸レンズ形状の封止部材9では、発光素子4から発せられた光を、封止部材9に含有された蛍光体6で波長変換し、無機充填材7及び気泡8が光の散乱を行う。封止部材9が凸レンズ形状であるため、発光素子4から発せられた光が封止部材9の表面に達するまでの光路長がどの方向においても同じであり、すなわち全方向へ均一な光を発することができる。凸レンズ形状は、半球ドーム型とも称する。凸レンズ形状の封止部材9は、凸レンズ形状の頂点が光軸L上に配置されるように形成されることが好ましい。
基板を構成する母材としては、例えばシリコン、炭化ケイ素、窒化アルミニウム、銅、銅−タングステン合金等が挙げられる。配線は、銀、金、銅、白金及びこれらの合金からなる群から選ばれる少なくとも1種を含むものであることが好ましい。また、バンプ等の突起電極の形成に用いる導電性組成物には、銀、金、銅、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、オスミウム及びこれらの合金からなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。
発光素子
発光素子4は、発光装置100の励起光源として用いられる。発光装置において、発光素子4の実装形態は、正負一対の電極が同一面側に設けられた発光素子の場合は、各電極がワイヤで基板の導電部材と接続されるフェイスアップ実装でもよく、各電極が導電性接着剤等で基板に形成された回線等の導電部材と、発光素子に形成された接続用の突起電極、例えばバンプによって接続されるフェイスダウン(フリップチップ)実装でもよい。また、発光素子4は、正負一対の電極が2つの面に別々に設けられたものを用いてもよい。また、図1においては、封止部材9中に一つの発光素子4を配置した形態を示したが、一つの封止部材中に複数の発光素子を配置してもよい。
発光素子4は、封止部材に含まれる蛍光体を励起することのできる発光ピーク波長を有するものを用いることが好ましい。発光素子の発光ピーク波長は、好ましくは320nm以上550nm以下の範囲内であり、より好ましくは350nm以上500nm以下の範囲内であり、さらに好ましく400nm以上490nm以下の範囲内であり、よりさらに好ましくは420nm以上475nm以下の範囲内であり、特に好ましくは450nm以上475nm以下の範囲内である。発光素子の発光スペクトルの半値幅は、例えば30nm以下でもよく、25nm以下でもよく、20nm以下でもよい。半値幅は、発光スペクトルにおける最大の発光ピークの半値全幅(Full Width at Half Maximum:FWHM)をいい、各発光スペクトルにおける最大の発光ピークの最大値の50%の値を示す発光ピークの波長幅をいう。発光素子は、例えば、窒化物系半導体(InAlGa1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)を用いた半導体発光素子であることが好ましい。発光素子として、半導体発光素子を用いることによって、高効率で入力に対するリニアリティが高く機械的衝撃にも強い安定した発光装置を得ることができる。
封止部材
封止部材9は、(A)軟化点が600℃以下である低融点ガラスからなる母材5と、(B)蛍光体6、7と、(C)気泡8と、(D)界面活性剤又は界面活性剤残留物と、を含む。
(A)低融点ガラス
封止部材は、軟化点が600℃以下の低融点ガラスを母材とし、母材が無機材料のガラスで形成されるため、母材が有機材料である樹脂から形成された封止部材と比較して、熱及び光による劣化を抑制できる。また、封止部材の母材が、ガラス化後の軟化点が600℃以下の低融点ガラスであると、その原料は300℃以下の比較的低い温度の熱処理によってガラス化させ、その後硬化させることができるため、発光素子にダメージを与えることなく、封止部材を形成できる。封止部材は、軟化点が600℃以下の低融点ガラスを母材とするものが好ましく、500℃以下の低融点ガラスを母材とするものがさらに好ましい。また、封止部材は、軟化点が120℃以上の低融点ガラスを母材とするものが好ましく、150℃以上の低融点ガラスを母材とするものがさらに好ましい。軟化点が120℃以上の低融点ガラスであると、駆動時の封止部材9の変形等を防ぐ事ができる。
封止部材に用いる(A)低融点ガラスは、600℃以下の低温で軟化、変形、流動するガラスをいう。低融点ガラスとしては、例えば鉛系ガラス、リン酸系ガラス、テルライド系ガラス、バナデート系ガラス、フッ化物系ガラス、カルゴナイドガラスが挙げられる。(A)低融点ガラスは、リン酸系低融点ガラスであることが好ましい。リン酸系低融点ガラスは、母材を構成した後も無色透明であり、光の透過性が高いため、発光装置の発光効率を高くすることができる。低融点ガラスの光透過率は、発光素子からの光の波長において1mm厚みの板材とした場合に、70%以上が好ましく、80%以上がさらに好ましい。(A)低融点ガラスは、20℃から30℃程度の室温でガラスの原料が液状のものを用いることが好ましい。原料が液状である低融点ガラスを用いることによって、低融点ガラス以外の他の(B)蛍光体、(D)界面活性剤又は界面活性剤残留物、必要に応じて(E)無機充填材を含む液状の原料組成物を、ディスペンサーを用いた滴下手段により、所望の位置及び範囲に塗布することができ、取り扱い易く、生産性を向上することができる。
(B)蛍光体
封止部材に含まれる(B)蛍光体は、発光素子からの光を吸収し、異なる波長の光を放出する。(B)蛍光体によって、発光素子から照射された光と、発光素子によって励起され蛍光体で波長変換された光と、の混色することにより所望の色調にすることができる。所望の色調の混色光を得るために、(B)蛍光体は、一種類の蛍光体を単独で用いてもよく、複数の種類の蛍光体を組み合わせて用いてもよい。(B)蛍光体としては、(Y,Gd,Tb,Lu)(Al,Ga)12:Ceで表される組成を有する希土類アルミン酸塩蛍光体、CaAlSiN:Eu又は(Sr,Ca)AlSiN:Euで表される組成を有するシリコンナイトライド蛍光体等が挙げられる。これらの希土類アルミン酸塩蛍光体、シリコンナイトライド蛍光体は、耐熱性を有しており、低融点ガラスを用いる製造工程においても劣化し難い材料である。蛍光体の平均粒径は、特に限定されないが、例えば5.0μm以上40μm以下の範囲内であり、10μm以上35μm以下の範囲内であり、15μm以上30μm以下の範囲内であってもよい。蛍光体の平均粒径は、例えばレーザー回折散乱式粒度分布測定法やフィッシャーサブシーブサイザー(Fisher sub-sieve sizer、以下「FSSS」ともいう。)法により測定することができる。レーザー回折散乱式粒度分布測定法によって測定する場合は、体積基準の粒度分布における小径側からの体積累積頻度が50%に達する粒径(メジアン径)を平均粒径とすることができる。
(B)蛍光体は、後述する(E)無機充填材と共に、封止部材を構成する液状の原料組成物の粘度及び表面張力を調整する。(B)蛍光体及び(E)無機充填材によって、粘度及び表面張力が調整された液状の原料組成物は、例えばディスペンサーを用いた滴下手段により、所望の形状の封止部材を形成することができる。(B)蛍光体及び(E)無機充填材によって、液状の原料組成物の粘度及び表面張力を調整することにより、好ましくは凸レンズ形状の封止部材を形成することができる。
封止部材中の(B)蛍光体及び(E)無機充填材の合計量は、封止部材の全体量100質量部に対して、好ましくは20質量部以上60質量部以下の範囲内であり、より好ましくは25質量部以上58質量部以下の範囲内であり、さらに好ましくは30質量部以上55質量部以下の範囲内である。封止部材中に(E)無機充填材を含まない場合には、封止部材中の(B)蛍光体の量は、封止部材の全体量100質量部に対して、好ましくは20質量部以上60質量部以下の範囲内であり、より好ましくは25質量部以上58質量部以下の範囲内であり、さらに好ましくは30質量部以上55質量部以下の範囲内である。封止部材中の(B)蛍光体の量、又は、(B)蛍光体及び(E)無機充填材の合計量が、封止部材の全体量100質量部に対して、20質量部以上60質量部以下の範囲内であれば、発光装置から所望の色調の光を得ることができ、所望の形状の封止部材を形成することができる。
(C)気泡
封止部材に含まれる(C)気泡は、光を散乱させる効果を有する。封止部材に(C)気泡が含まれることによって、発光装置から発せられる光の色調を均一にし、広い配光角度を得ることができる。封止部材に含まれる(C)気泡の好適な大きさは、封止部材が被覆する発光素子の大きさによって変化する。封止部材に含まれる(C)気泡の大きさは、光散乱効果を発揮させるために、発光素子の最も広い面の面積よりも気泡の断面の面積が小さくなる直径であることが好ましい。例えば、発光素子が□350μmのものである場合、封止部材に含まれる(C)気泡は、気泡の断面の直径が395μm以下であることが好ましい。発光素子の大きさが□350μmである場合、発光素子の面積は122.5×10μmとなり、気泡の断面の直径が395μmであれば、気泡の断面の面積は122.48×10μmとなり、(C)気泡の断面の面積が発光素子の面積よりも小さくなる。封止部材に含まれる(C)気泡の大きさは、封止部材が被覆する発光素子の大きさによって変化する。
(D)界面活性剤又は界面活性剤残留物
封止部材に含まれる(D)界面活性剤は、光の散乱効果を発揮するサイズの気泡を封止部材に含有させることができる。(D)界面活性剤は、起泡作用を有するため、熱処理時に液状の原料組成物から発生するガス起因の気泡が偏在して巨大化する事を防ぎ、比較的小さな気泡を安定した状態で封止部材に含有させることができる。気泡は、原料組成物から発生するガスが液状の原料組成物の薄い液膜で包まれたものである。界面活性剤によって、気泡の破壊が抑制されるのは、空気を包む液膜が薄くなった場合に、内側の液膜側に配列された界面活性剤と外側の液膜側に配列された界面活性剤同士の静電反発によって、それ以上液膜が薄くなるのを阻止するである。封止部材中には、(D)界面活性剤、又は反応、あるいは分解した界面活性剤の残留物が残存する。
封止部材に含まれる(D)界面活性剤の量は、(B)蛍光体及び後述する(E)無機充填材の合計量100質量%に対して、好ましくは0.01質量%以上15質量%以下の範囲内であり、より好ましくは、0.02質量%以上12質量%以下の範囲内であり、さらに好ましくは0.03質量%以上10質量%以下の範囲内であり、よりさらに好ましくは0.04質量%以上8質量%以下の範囲内である。界面活性剤を、液状の原料組成物中の固形物である(B)蛍光体及び(E)無機充填材の合計量に対して、0.01質量%以上の界面活性剤を含むことによって、比較的小さな粒径の気泡を封止部材に含有させることができる。界面活性剤の起泡作用は、一定量以上は横ばい状態となるため、界面活性剤の含有量は、(B)蛍光体及び(E)無機充填材の合計量100質量%に対して、15質量%以下であることが好ましい。本明細書において、(B)蛍光体及び(E)無機充填材の合計量を固形物量という場合がある。また、封止部材中の(D)界面活性剤の含有量を固形物量に対する界面活性剤量という場合がある。
(D)界面活性剤は、アニオン界面活性剤であることが好ましく、アニオン界面活性剤の中でも、硫酸エステル型界面活性剤又はスルホン酸塩型界面活性剤であることが好ましい。(D)界面活性剤がアニオン界面活性剤であるとより効果的に起泡作用を発揮させることができる。また、界面活性剤は、液状界面活性剤であることが好ましい。界面活性剤が液状であれば、液状である低融点ガラスの原料を含む原料組成物に、液状の界面活性剤を略均一に分散させて、より効果的に起泡作用を発揮させることができる。(D)界面活性剤は、液状のアニオン界面活性剤の中でも、硫酸エステル型界面活性剤又はスルホン酸塩型界面活性剤であることが好ましい。硫酸エステル型界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、硫酸アルキル塩等が挙げられる。スルホン酸塩型界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩等が挙げられる。
(E)無機充填材
封止部材は、さらに(E)無機充填材を含むことが好ましい。封止部材は(E)無機充填材を含むことによって、(B)蛍光体とともに、封止部材を構成する液状の原料組成物の粘度及び表面張力を調整することができ、例えばディスペンサーを用いた滴下手段により、所望の形状の封止部材を形成することができる。また、(E)無機充填材は、熱処理時に液状の原料組成物に大きな気泡が発生した場合に、大きな気泡を割る作用があり、比較的粒径が小さく、光の分散効果の高い気泡を封止部材に含有させることができる。
封止部材中の(E)無機充填材の量は、前述のとおり(B)蛍光体及び(E)無機充填材の合計量が、封止部材の全体量100質量部に対して、好ましくは20質量部以上60質量部以下の範囲内であり、より好ましくは25質量部以上55質量部以下の範囲内である。封止部材に(E)無機充填材が含まれる場合に、(B)蛍光体と(E)無機充填材の質量比は、目的とする色調よって変化する。(B)蛍光体と(E)無機充填材の質量比((B)蛍光体:(E)無機充填材)は、好ましくは5:95以上99:1以下の範囲内であり、より好ましくは10:90以上95:5以下の範囲内であり、さらに好ましくは12:88以上90:10以下の範囲内である。
(E)無機充填材は、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、二酸化チタン、炭酸カルシウム及び二酸化ジルコニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。(E)無機充填材は、封止部材の母材となる(A)低融点ガラスの光の透過性を妨げないものであることが好ましく、光の吸収が少ないものであることが好ましい。(E)無機充填材は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(E)無機充填材の好適な平均粒径の範囲は、(A)低融点ガラスの粘度や、(B)蛍光体の種類や量によって変化する。(E)無機充填材の平均粒径は、好ましくは1μm以上100μm以下の範囲内であり、より好ましくは2μm以上90μm以下の範囲内であり、さらに好ましくは5μm以上60μm以下の範囲内である。無機充填材の平均粒径は、例えばレーザー回折散乱式粒度分布測定法によって測定することができ、体積基準の粒度分布における小径側からの体積累積頻度が50%に達する粒径(メジアン径)とすることができる。また、無機充填材の平均粒径は、カタログに記載された平均粒径を無機充填材の平均粒径として用いることができる。
発光装置の製造方法
本発明の第二の実施形態に係る発光装置の製造方法は、軟化点が600℃以下となる低融点ガラス原料と、蛍光体と、界面活性剤と、必要に応じて無機充填材と、を含む封止部材用の原料組成物を準備することと、基板上に載置された発光素子を前記原料組成物で覆うことと、前記原料組成物を150℃以上300℃以下の範囲内で熱処理してなる、気泡を含有した封止部材を得ることとを含む。
原料組成物
原料組成物は、軟化点が600℃以下となる低融点ガラス原料と、蛍光体と、界面活性剤と必要に応じて無機充填材とを含む。
低融点ガラス原料は、前述の封止部材に含まれる低融点ガラス原料と同様のものを用いることができるが、リン酸系低融点ガラスを構成する原料であることが好ましい。低融点ガラス原料は、常温において液状であることが好ましい。原料組成物中の低融点ガラス原料の含有量は、原料組成物の全体量100質量部に対して、好ましくは8質量部以上79.8質量部以下の範囲内であり、より好ましくは10質量部以上79質量部以下の範囲内であり、さらに好ましくは35質量部以上78質量部以下の範囲内であり、よりさらに好ましくは35質量部以上75質量部以下の範囲内である。
蛍光体と無機充填材は、前述の封止部材に含まれる蛍光体と無機充填材と、同様のものを用いることができる。原料組成物中の蛍光体及び無機充填材の合計量は、封止部材に含まれる蛍光体及び無機充填材の合計量と同様の範囲で含まれることが好ましい。原料組成物中の蛍光体及び無機充填材の合計量は、全体量100質量部に対して、好ましくは20質量部以上60質量部以下の範囲内であり、より好ましくは25質量部以上58質量部以下の範囲内であり、さらに好ましくは30質量部以上55質量部以下の範囲内である。
界面活性剤は、前述の封止部材に含まれる界面活性剤と同様のものを用いることができる。原料組成物中の界面活性剤の量は、封止部材と同様に、原料組成物に含まれる蛍光体及び無機充填材の合計量100質量%に対して好ましくは0.01質量%以上15質量%以下の範囲内であり、より好ましくは、0.02質量%以上12質量%以下の範囲内であり、さらに好ましくは0.03質量%以上10質量%以下の範囲内であり、よりさらに好ましくは0.04質量%以上8質量%以下の範囲内である。原料組成物に含まれる界面活性剤は、その一部が熱処理中に反応し、界面活性剤残留物となって、封止部材中に含まれる。
発光素子の被覆
得られた原料組成物で、基板上に配置された発光素子を被覆する。発光素子4は、基板1上に形成された配線2に、例えば接続用のバンプ3によって、フリップチップ実装されたものを用いることができる。原料組成物で発光素子を被覆する手段としては、ディスペンサーを用いた滴下手段を用いることが好ましい。ディスペンサーに入れた原料組成物を、好ましくは凸レンズ形状になるように発光素子上に滴下(ポッティング)して、原料組成物で発光素子を被覆する。
熱処理
次いで、発光素子4と、この発光素子4を被覆した原料組成物を150℃以上300℃以下の範囲内の温度で熱処理する。熱処理によって低融点ガラス原料を硬化させて、(A)低融点ガラスからなる母材と、(B)蛍光体と、熱処理時に生成された(C)気泡と、(D)界面活性剤又は界面活性剤残留物と、必要に応じて(E)無機充填材を含む封止部材を形成する。
熱処理する温度は、150℃以上300℃以下の範囲内であり、好ましくは180℃以上280℃以下の範囲内であり、より好ましくは200℃以上250℃以下の範囲内である。熱処理する時間は、好ましくは5秒以上1時間以内、より好ましくは5秒以上50分以内、さらに好ましくは5秒以上45分以内である。熱処理する時間は、熱処理する温度によって変えることが好ましい。熱処理する温度が150℃以上200℃未満の範囲内である場合は、5秒以上1時間以内、好ましくは1分以上50分以内、より好ましくは2分以上45分以内である。熱処理する温度が200℃以上300℃以下の範囲内である場合は、5秒以上1時間以下、好ましくは5秒以上45分以内、より好ましくは5秒以上30分以内である。熱処理する温度が150℃以上300℃以下の範囲内であり、熱処理する時間が前記範囲内の時間であると、熱処理によるダメージを発光素子に与えることなく、ガラス化後の軟化点が600℃以下の低融点ガラスを硬化させて、封止部材を形成できる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
図1を参照に実施例1の発光装置の製造方法を説明する。
母材として窒化アルミニウムを用いた基板1と、この基板1上に表面が金である配線2とを準備する。配線2の上に、接続用の金を含むバンプ3を形成し、発光素子4をフリップチップボンディングで実装する。発光素子4は、発光ピーク波長が450nmである窒化物半導体を用いる。
実施例及び比較例において、以下の原料を用いる。
(A)リン酸系低融点ガラス原料。
(B−1)YAl12:Ceで表される組成を有する希土類アルミン酸塩蛍光体(YAG蛍光体):日亜化学工業株式会社製、FSSS法により測定した平均粒径が22.0μm。
(B−2)(Sr,Ca)AlSiN:Euで表される組成を有するシリコンナイトライド蛍光体(SCASN蛍光体):日亜化学工業株式会社製、FSSS法により測定した平均粒径が12.5μm。
(D)界面活性剤:日油株式会社、製品名:パーソフトSK、アルキル硫酸エステル−ナトリウム塩、25℃で液状。
(E)二酸化ケイ素粒子(無機充填材):株式会社トクヤマ製、製品名:エクセリカ(登録商標)。
リン酸系低融点ガラス原料5.00gと、希土類アルミン酸塩蛍光体3.00gと、界面活性剤0.06gと、二酸化ケイ素粒子3.00gと、を秤量する。これら原料を自転・公転ミキサー(株式会社シンキー製、商品名:あわとり練太郎(登録商標)AR−500)を用いて1分間撹拌し、原料組成物を製造する。得られた原料組成物はエアーディスペンサーを用いて、基板1に実装された発光素子4を被覆するように滴下(ポッティング)し、260℃に加熱したホットプレート上で1分間熱処理して、凸レンズ形状の封止部材9を形成し、発光装置100が得られる。凸レンズ形状の封止部材9は、凸レンズ形状の封止部材9の頂点が光軸L上に配置されるように形成する。
実施例2
リン酸系低融点ガラス原料5.00gと、希土類アルミン酸塩蛍光体3.00gと、界面活性剤0.40gと、を用いること以外は、実施例1と同様にして、原料組成物及び発光装置を製造する。
実施例3
リン酸系低融点ガラス原料5.00gと、希土類アルミン酸塩蛍光体2.00gと、界面活性剤0.40gと、を用いること以外は、実施例1と同様にして、原料組成物及び発光装置を製造する。
実施例4
リン酸系低融点ガラス原料5.00gと、希土類アルミン酸塩蛍光体1.80gと、(Sr,Ca)AlSiN:Euで表される組成を有するシリコンナイトライド蛍光体0.06gと、界面活性剤0.40gと、を用いること以外は、実施例1と同様にして、原料組成物及び発光装置を製造する。
実施例5
リン酸系低融点ガラス原料5.00gと、希土類アルミン酸塩蛍光体2.00gと、二酸化ケイ素粒子3.00gと、界面活性剤0.40gと、を用いること以外は、実施例1と同様にして、原料組成物及び発光装置を製造する。
実施例6
リン酸系低融点ガラス原料5.00gと、希土類アルミン酸塩蛍光体1.00gと、二酸化ケイ素粒子3.00gと、界面活性剤0.40gと、を用いること以外は、実施例1と同様にして、原料組成物及び発光装置を製造する。
実施例7
リン酸系低融点ガラス原料5.00gと、希土類アルミン酸塩蛍光体2.00gと、二酸化ケイ素粒子2.00gと、界面活性剤0.40gと、を用いること以外は、実施例1と同様にして、原料組成物及び発光装置を製造する。
実施例8
リン酸系低融点ガラス原料5.00gと、希土類アルミン酸塩蛍光体1.00gと、二酸化ケイ素粒子5.00gと、界面活性剤0.40gと、を用いること以外は、実施例1と同様にして、原料組成物及び発光装置を製造する。この原料組成物を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、発光装置を得た。
実施例9
リン酸系低融点ガラス原料5.00gと、希土類アルミン酸塩蛍光体1.60gと、シリコンナイトライド蛍光体0.02gと、二酸化ケイ素粒子4.40gと、界面活性剤0.40gと、を用いること以外は、実施例1と同様にして、原料組成物及び発光装置を製造する。
実施例10
リン酸系低融点ガラス原料5.00gと、希土類アルミン酸塩蛍光体1.20gと、シリコンナイトライド蛍光体0.06gと、二酸化ケイ素粒子4.80gと、界面活性剤0.40gと、を用いること以外は、実施例1と同様にして、原料組成物及び発光装置を製造する。
実施例11
リン酸系低融点ガラス原料5.00gと、希土類アルミン酸塩蛍光体0.80gと、シリコンナイトライド蛍光体0.04gと、二酸化ケイ素粒子5.20gと、界面活性剤0.40gと、を用いること以外は、実施例1と同様にして、原料組成物及び発光装置を製造する。
比較例1
リン酸系低融点ガラス原料5.00gと、希土類アルミン酸塩蛍光体3.00gと、二酸化ケイ素粒子3.00gと、を用い、界面活性剤を用いないこと以外は、実施例1と同様にして、原料組成物及び発光装置を製造する。
表1は、各実施例及び比較例の各原料の配合量(g)、気泡ムラの有無を示す。
固形物量(蛍光体及び無機充填材の配合量)は、原料組成物の全体量を100質量部とした場合の、蛍光体及び無機充填材の配合量(質量部)を固形物量とする。また、蛍光体及び無機充填材の合計量(固形分量)100質量%とし、これに対する界面活性剤の量(質量%)を、固形物量に対する界面活性剤量とする。封止部材中の各成分の配合割合は、原料組成物中の配合割合とほぼ等しい。
気泡ムラは、発光素子から光を発した状態で、発光装置の凸レンズ形状の上部から目視で封止部材を観察し、気泡の大きさにムラがある場合には、気泡ムラ有りとし、目視で観察してほぼ均一の気泡が確認できる場合には、気泡ムラ無しとする。
Figure 2020096022
上記結果から、実施例1から11の発光装置において、蛍光体及び無機充填材の量が多くなると、気泡ムラがなくなり、封止部材中にほぼ均一な大きさの気泡が含まれる。実施例1の発光装置と、比較例1の発光装置は、封止部材に含まれる蛍光体及び無機充填材の合計量が同じであるが、実施例1の発光装置の封止部材中には、ほぼ均一な大きさの気泡が含まれているのに対して、比較例1の発光装置は封止部材中に界面活性剤又は界面活性剤残留物を含まないため、気泡ムラができている。
比較例2
図4を参照に比較例2の発光装置の製造方法を説明する。
母材として窒化アルミニウムを用いた基板101と、この基板101上に表面が金である配線102とを準備した。配線102の上に、接続用の金を含むバンプ103を形成し、次いで、発光ピーク波長が450nmである窒化物半導体を発光素子104として用い、フリップチップボンディングで実装した。
発光素子104の上面にシリコーン樹脂を塗布した。ガラス板からなる透光体106に、蛍光体を含有した樹脂組成物を硬化させてなる蛍光体層107を形成し、発光素子104の上面に載置可能な大きさに切り出した。蛍光体層107がシリコーン樹脂に接触するように透光体106を発光素子104のシリコーン樹脂上に載置し、シリコーン樹脂を硬化させて接着層105を形成した。基板101とバンプ103と発光素子104の間に、酸化チタンとシリコーン樹脂を含むアンダーフィル材を充填し、アンダーフィル層108を形成した。さらに基板101上のアンダーフィル層108、発光素子104、接着層105、蛍光体層107及び透光体106以外の部分に、酸化チタンとシリコーン樹脂とを含むオーバーコート用樹脂組成物を、透光体106の上面と同じ高さとなるように塗布し、硬化させてオーバーコート層109を形成した。透明シリコーン樹脂組成物を圧縮成形して硬化させ、凸状レンズ110を形成して、発光装置200を得た。凸状レンズ110は、凸状レンズ110の頂点が光軸L上に配置されるように形成した。
実施例11の発光装置と、比較例2の発光装置について、以下の測定を行った。結果を表2に示す。
色度:x、y
積分球を使用した全光束測定装置を用いて実施例11の発光装置及び比較例2の発光装置の発光スペクトルデータを測定し、この発光スペクトルデータからCIE(国際照明委員会:Commission international de l’eclarirage)1931に規定されるxy色座標上の色度x、色度yを求めた。
1/2(半値)配光角度
実施例11の発光装置及び比較例2の発光装置において、光軸Lを含む平面における光軸Lを0°とし、光軸Lからそれぞれプラスマイナス90°の範囲を指向角度(°)とし、各指向角度(°)における、各発光装置から発せられた光の発光強度を、CIEが推奨している「平均LED光度」測定であるConditionBの条件を用いて測定した。各指向角度における発光強度は、最も大きい発光強度となる配光角度0°の発光強度を1と規定し、この規定値に対する相対発光強度として表した。図2は、実施例11の発光装置及び比較例2の発光装置の配光特性(相対発光強度)を示し、各発光装置の各指向角度(°)における相対発光強度をプロットしたグラフである。1/2配光角度は、最大の発光強度の50%の値を示す発光強度となる2つの角度の絶対値の和をいう。表2に、実施例11及び比較例2の発光装置の1/2配光角度を記載した。1/2配光角度は、半値配光角度ともいう。
相関色温度
実施例11の発光装置及び比較例2の発光装置において、光軸Lを含む平面における光軸Lを0°とし、光軸Lからそれぞれプラスマイナス90°の範囲の指向角度(°)とし、各指向角度(°)における、各発光装置の発光色の相関色温度(Tcp;K)を、マルチチャンネル分光器と積分球を組み合わせた光計測システムを用い、JIS Z8725に準拠して測定した。図3は、実施例11の発光装置の配光特性(相関色温度)を示し、各発光装置の各指向角度(°)における相関色温度をプロットしたグラフである。相関色温度差は、各発光装置の発光色において、最も大きい相関色温度と、最も小さい相関色温度の差をいう。表2に、実施例11及び比較例2の発光装置の色温度差を記載した。
Figure 2020096022
表2に示すように、実施例11の発光装置と、比較例2の発光装置とでは、色度x、色度yの数値がほぼ同程度であり、所望の混色光が得られていた。実施例11の発光装置は、1/2配光角度の数値が、比較例2の発光装置の1/2の配光角度の数値よりも大きい。図2に示すように、実施例11の発光装置は、比較例2の発光装置よりも、配光角度が広がり、広い角度で光を供給できることが確認できた。また、実施例11の発光装置の相関色温度差は、図3からも分かるように、比較例2の発光装置の相関色温度差よりも小さく、実施例11の発光装置の発光色の色調は、比較例2の発光装置の発光色の色調よりもより均一であることが確認できた。実施例11の発光装置は、封止部材に樹脂を使用しておらず、比較例2の発光装置よりも、光や熱に対する劣化を抑制することができる。
本発明の一態様に係る発光装置は、LEDやLDの発光素子と組み合わせて、車載用及び一般照明用の照明装置、液晶表示装置のバックライト、イルミネーション、プロジェクターの光源に利用することができる。
1:基板、2:配線、3:バンプ、4:発光素子、5:母材、6:蛍光体、7:無機充填材、8:気泡、9:封止部材、100:発光装置、101:基板、102:配線、103:バンプ、104:発光素子、105:接着層、106:透光体、107:蛍光体層、108:アンダーフィル層、109:オーバーコート層、110:凸状レンズ、200:発光装置

Claims (11)

  1. 基板と、前記基板上に載置される発光素子と、前記発光素子を被覆する封止部材と、を含み、
    前記封止部材が、(A)軟化点が600℃以下の低融点ガラスからなる母材と、(B)蛍光体と、(C)気泡と、(D)界面活性剤又は界面活性剤残留物と、を含む、発光装置。
  2. 前記封止部材が、さらに(E)無機充填材を含む、請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記封止部材中の前記蛍光体及び前記無機充填材の合計量が、前記封止部材の全体量100質量部に対して、20質量部以上60質量部以下の範囲内である、請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記封止部材中の前記界面活性剤の量が、前記蛍光体及び前記無機充填材の合計量100質量%に対して、0.01質量%以上15質量%以下の範囲内である、請求項2又は3に記載の発光装置。
  5. 前記低融点ガラスが、リン酸系低融点ガラスである、請求項1から4のいずれか1項に記載の発光装置。
  6. 前記界面活性剤がアニオン界面活性剤であり、
    前記アニオン界面活性剤が硫酸エステル型界面活性剤又はスルホン酸塩型界面活性剤である、請求項1から5のいずれか1項に記載の発光装置。
  7. 前記無機充填材が、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、二酸化チタン、炭酸カルシウム及び二酸化ジルコニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項2から7のいずれか1項に記載の発光装置。
  8. 前記封止部材が、凸レンズ形状を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の発光装置。
  9. 軟化点が600℃以下となる低融点ガラス原料と、蛍光体と、界面活性剤と、必要に応じて無機充填材と、を含む封止部材用の原料組成物を準備することと、
    基板上に載置された発光素子を前記原料組成物で覆うことと、
    前記原料組成物を150℃以上300℃以下の範囲内で熱処理してなる、気泡を含有した封止部材を得ることと、を含む、発光装置の製造方法。
  10. 前記熱処理する時間が、5秒以上1時間以内である、請求項9に記載の発光装置の製造方法。
  11. 前記原料組成物中の前記界面活性剤の量が、前記蛍光体及び前記無機充填材の合計量100質量%に対して、0.01質量%以上15質量%以下の範囲内である、請求項9又は10に記載の発光装置の製造方法。
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