JP7287152B2 - 乗物用防音装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用防音装置に関する。
従来、乗物用防音装置として、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載の乗物用防音装置(騒音制御装置)では、制御装置本体が、加速度センサにより検出された車両のフロアパネルの振動量に応じて、フロアパネルの振動に起因する制御空間騒音を低減させるための騒音低減振動とセンサ振動を制振するための制振振動とをフロアパネルに与えるようにピエゾアクチュエータを制御することが開示されている。また、制御装置本体は、ピエゾアクチュエータの駆動を制御する制御指令値を算出する、マイクロコンピュータにより構成される制御指令値算出部を備えることが開示されている。
特開2010-78852号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成では、マイクロコンピュータにて複雑な演算が必要となり、制御装置本体の応答速度が遅い。一方、センサで検出した音(騒音)を、例えばアナログ回路を備える制御部で反転・増幅してアクチュエーターから出力することができれば、比較的容易な演算で防音機能を発揮させることができる。また、防音効果の向上のため、制御装置本体は、センサで検出される音を精度よく反転・増幅し、アクチュエーターから出力することが求められる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、複雑な演算が不要な乗物用防音装置を提供することを目的の一つとする。また、防音効果が向上する乗物用防音装置を提供することをさらなる目的の一つとする。
本発明は、乗物に設けられる乗物用防音装置であって、圧電素子からなる圧電素子部と、可変抵抗器を有し、少なくとも前記可変抵抗器で抵抗値を変えて前記圧電素子部を制御する制御部と、を備え、前記圧電素子部は、前記乗物に取り付けられ、音を検出する検出圧電素子部と、前記検出圧電素子部に取り付けられ、音を出力する出力圧電素子部と、を備え、前記制御部は、前記検出圧電素子部で検出された音を逆位相に反転するとともに、所定の増幅率で増幅して前記出力圧電素子部から出力するものであり、前記乗物において、アクセルの入力変化、ブレーキの入力変化、及び速度の変化のうち、少なくとも一つが生じた場合に、前記可変抵抗器で前記抵抗値を変えて前記所定の増幅率を変化させることに特徴を有する。
このような乗物用防音装置によると、例えば、アクセルの入力により、乗物が加速する場合は、タイヤと路面との間で生じる摩擦音や衝突音、エンジンやモータ等の駆動音、及び風切り音等の騒音(ロードノイズ)が上昇する。このとき、検出圧電素子部で検出された音を、逆位相に反転するとともに、抵抗値の変化によって増幅率を増加させて、出力圧電素子部から出力することができる。また、ブレーキの入力により、乗物が減速する場合は、ロードノイズが低下する。このとき、検出圧電素子部で検出された音を、逆位相に反転するとともに、抵抗値の変化によって増幅率を低下させて、出力圧電素子部から出力することができる。このようにして、複雑な演算処理を行うことなく、抵抗値を変えることでロードノイズを効果的に打ち消して防音することができる。
上記構成において、前記制御部は、前記検出圧電素子部から検出される音の増加に伴い入力される電圧が増加したときに、所定の電圧を超える場合、前記所定の増幅率を低下させ、前記所定の電圧を越えない場合、前記所定の増幅率を増加させることとすることができる。
このような乗物用防音装置によると、アクセルの入力や速度の増加が生じ、ロードノイズの上昇により検出圧電素子部から検出される音が増加したとき、所定の電圧(電源から供給可能な電圧)を超えるまで、所定の増幅率を増加させて防音効果の低下を防ぐことができる。
上記構成において、前記制御部は、前記乗物において、アクセルの入力変化又はブレーキの入力変化が生じた場合に、前記所定の増幅率を変化させ、速度の変化が生じた場合に、変化後の前記増幅率を更に変化させることとすることができる。
このような乗物用防音装置によると、アクセルの入力又はブレーキの入力が生じた後に、速度の変化が生じた場合、増幅率を再度変化させて調整することで、検出圧電素子部から検出される音を制御部で好適に反転・増幅し、出力圧電素子部から出力することができる。
上記構成において、前記制御部は、前記所定の増幅率を変化させる際に、前記可変抵抗器とは異なる可変抵抗器により抵抗値を変えることで、インピーダンス調整を行うこととすることができる。
このような乗物用防音装置によると、検出圧電素子部と出力圧電素子部との間の位相のずれを好適に調整し、制御部によって効率よく電圧を増幅することができる。
上記構成において、前記制御部は、前記可変抵抗器と、少なくとも2つのオペアンプと、を有する増幅回路部によって、前記検出圧電素子部で検出された音を増幅するとともに反転させることとすることができる。
このような乗物用防音装置によると、比較的簡易なアナログ回路で圧電素子部を制御することができる。また、検出圧電素子部で検出された音を、2つのオペアンプによって段階的に増幅することができる。例えば、1つ目のオペアンプを反転増幅回路として用い、2つ目のオペアンプを非反転増幅回路として用いて、段階的に増幅することができる。
本発明によれば、複雑な演算が不要な乗物用防音装置を提供することが可能となる。また、防音効果が向上する乗物用防音装置を提供することが可能となる。
実施形態に係る自動車を左方から視た説明図 乗物用防音装置の電気的構成を示すブロック図 増幅回路部を示す回路図 アクセルの入力変化又はブレーキの入力変化が生じた場合に電圧増幅率を変化させる手順を示すフローチャート 車速の変化が生じた場合に電圧増幅率を変化させる手順を示すフローチャート
<実施形態>
本発明の実施形態を図1から図5によって説明する。本実施形態では、乗物としての自動車(車両)1に搭載される防音装置(乗物用防音装置)6を説明する。尚、図1において、矢印方向Frを前方、矢印方向Rrを後方、矢印方向Tを上方、矢印方向Bを下方、紙面手前側の方向を左方、紙面奥側の方向を右方として各部を説明する。
自動車1は、回転して当該自動車1を走行可能にするホイール2,2と、車室内側に設けられた内装材であり、乗員が着座可能なシート3,3と、を備える。また、自動車1は、車両前方に設けられ、エンジン等を収容するエンジンルーム5と、車両のフロアを構成し、シート3,3が取り付けられた板金のフロアパネル4と、フロアパネル4等から車室内側に伝わるロードノイズ(騒音)を遮音して車室内空間を防音状態にする防音装置6と、を備える。
防音装置6は、圧電素子からなり、圧電性を有する圧電素子部40,50と、エンジンルーム5に収容され、圧電素子部40,50を制御する制御部10と、を備える。圧電素子部40,50は、フロアパネル4の車室内側に取り付けられ、音を検出する検出圧電素子部40と、検出圧電素子部40の車室内側に取り付けられ、音を出力する出力圧電素子部50と、からなる2層構造である。検出圧電素子部40を構成する圧電素子の圧電特性は、出力圧電素子部50を構成する圧電素子と同じである。
図2に示すように、制御部10は、各検出部13,14,15から検出されたアクセルの入力変化等に基づいてエンジンの駆動等を司るECU(Electronic Control Unit)11と、ECU11に電気的に接続され、検出圧電素子部40で検出された音を逆位相に反転するとともに、所定の増幅率で増幅して出力圧電素子部50から出力する増幅回路部12と、を備える。各検出部13,14,15は、アクセルの入力変化を検出するアクセル検出部13と、ブレーキの入力変化を検出するブレーキ検出部14と、車速の変化を検出する車速検出部15と、からなる。尚、検出圧電素子部40は、制御部10を介して出力圧電素子部50に電気的に接続されている。
図3に示すように、増幅回路部12は、検出圧電素子部40に接続し、検出圧電素子部40で検出された音から得られる電気信号を逆位相に反転するとともに増幅する反転増幅回路20と、反転増幅回路20と出力圧電素子部50とに接続し、反転増幅回路20で反転・増幅された電気信号をさらに増幅して出力圧電素子部50へ伝達する非反転増幅回路30と、からなる。反転増幅回路20には、検出圧電素子部40を介して交流電源29が接続されている。
反転増幅回路20は、オペアンプ21と、複数の抵抗器23,24,25とを備える。オペアンプ21の非反転入力端子には、検出圧電素子部40が接続されているとともに、コンデンサ22及び抵抗器23を介して正帰還が掛けられている。オペアンプ21の反転入力端子には、抵抗器24が接続されているとともに、抵抗器25を介して負帰還が掛けられている。尚、抵抗器23及び抵抗器25は、ECU11(図2参照)の動作に基づいて抵抗値を変化可能な可変抵抗器である。
反転増幅回路20においては、抵抗器24の抵抗値をR24、抵抗器25の抵抗値をR25、オペアンプ21の非反転入力端子に入力される信号の電圧値をV0、オペアンプ21の出力端子から出力される信号の電圧値をV1とした場合、V1=V0*(1+R25/R24)の関係が成り立つ。従って、抵抗器24と抵抗器25の抵抗値の比(即ち、可変抵抗器25の抵抗値)を変えることで、電圧値V0を電圧値V1に増幅する増幅率を変更することができる(反転増幅回路20における電圧の増幅率を変化させることができる)。
また、反転増幅回路20においては、抵抗器23の抵抗値を変えることで、インピーダンスの調整を行い、圧電素子部40,50による防音効果が最も高くなる音の周波数(ピーク周波数)を設定することができる。
非反転増幅回路30は、オペアンプ31と、複数の抵抗器32,33とを備える。オペアンプ31の非反転入力端子には、オペアンプ21の出力端子が接続されている。オペアンプ31の反転入力端子には、抵抗器32が接続されているとともに、抵抗器33を介して負帰還が掛けられている。尚、抵抗器33は、ECU11(図2参照)の動作に基づいて抵抗値を変化可能な可変抵抗器である。
非反転増幅回路30においては、抵抗器32の抵抗値をR32、抵抗器33の抵抗値をR33、オペアンプ31の非反転入力端子に入力される信号(オペアンプ21の出力端子から出力される信号)の電圧値をV1、オペアンプ31の出力端子から出力される信号の電圧値をV2とした場合、V2=V1*(1+R33/R32)の関係が成り立つ。従って、抵抗器32と抵抗器33の抵抗値の比(即ち、可変抵抗器33の抵抗値)を変えることで、電圧値V1を電圧値V2に増幅する増幅率を変更することができる(非反転増幅回路30における電圧の増幅率を変化させることができる)。
続いて、図1から図5を用いて、制御部10が圧電素子部40,50を制御する手順について説明する。尚、図4の右下方に示す結合子(丸数字1)は、図5の左上方に示す結合子(丸数字1)に接続しているものとする。まず、図4に示すように、S1において、制御パラメータを基準値に設定する。具体的には、自動車1の走行テスト等において予め計測された騒音を遮音するために得られた初期値(基準値)に合わせるように、可変抵抗器23,25,33の抵抗値等(制御パラメータ)を設定する(このときの増幅回路部12で増幅する電圧の増幅率を「所定の増幅率」とよぶ)。
次に、S2において、検出圧電素子部40によって騒音を検出する。ここで、S3において、アクセルの入力がなかった(アクセルの入力がアクセル検出部13によって検出されず、アクセルの入力変化が生じなかった)場合は、S4に進む。S4において、ブレーキの入力がなかった(ブレーキの入力がブレーキ検出部14によって検出されず、ブレーキの入力変化が生じなかった)場合は、図5に示すS5に進む。S5において、車速の変化が生じなかった(自動車1の速度の変化が車速検出部15によって検出されなかった)場合は、可変抵抗器23,25,33の抵抗値等を初期値から変化させず、インピーダンスや電圧の増幅率が維持される。
図4に示すように、S3において、アクセルの入力があった(アクセルの入力がアクセル検出部13に検出され、アクセルの入力変化が生じた)場合は、S6に進む。S6において、ロードノイズの上昇により、検出圧電素子部40で検出される騒音から得られる電気信号の電圧値V0(入力電圧)が増加する。ここで、S7において、制御電圧の限界に達しない(増幅回路部12で増幅される電圧が、交流電源29から供給可能な電圧の上限を越えない)場合は、S8に進む。S8において、可変抵抗器23の抵抗値を変えてインピーダンスを調整し、S9において、可変抵抗器25,33の抵抗値を上げて、増幅回路部12で増幅する電圧の増幅率を増加させる(所定の増幅率を増加させる)。
一方、S7において、制御電圧の限界に達する(増幅回路部12で増幅される電圧が、交流電源29から供給可能な電圧の上限を越える)場合、S10に進む。S10において、可変抵抗器23の抵抗値を変えてインピーダンスを調整し、S11において、可変抵抗器25,33の抵抗値を下げて、増幅回路部12で増幅する電圧の増幅率を低下させる(所定の増幅率を低下させる)。
S4において、ブレーキの入力があった(ブレーキの入力がブレーキ検出部14に検出され、ブレーキの入力変化が生じた)場合は、S12において、ロードノイズの低下により、検出圧電素子部40で検出される騒音から得られる電気信号の電圧値V0(入力電圧)が減少する。そして、S13において、可変抵抗器23の抵抗値を変えてインピーダンスを調整し、S14において、可変抵抗器25,33の抵抗値を下げて、増幅回路部12で増幅する電圧の増幅率を低下させる。
図5に示すように、S5において、車速の変化が生じた(自動車1の速度の変化が車速検出部15によって検出された)場合、S15に進む。S15において車速が増加しない場合、即ち、S16において車速が減少した場合、S17に進み、ロードノイズの低下により入力電圧が減少する。そして、S18において、可変抵抗器23の抵抗値を変えてインピーダンスを調整する。S19において、制御電圧の限界に達していないため、可変抵抗器25,33の抵抗値を上げて、増幅回路部12で増幅する電圧の増幅率を増加させる。これにより、車室内の防音状態を維持する。
S15において、車速が増加した場合、S20に進み、ロードノイズの上昇により入力電圧が増加する。ここで、S21において、制御電圧の限界に達しない場合は、S22に進む。S22において、可変抵抗器23の抵抗値を変えてインピーダンスを調整し、S23において、可変抵抗器25,33の抵抗値を上げて電圧の増幅率を増加させる。一方、S21において、制御電圧の限界に達する場合、S24に進む。S24において、可変抵抗器23の抵抗値を変えて、インピーダンスを調整し、S25において、可変抵抗器25,33の抵抗値を下げて電圧の増幅率を低下させる。
続いて、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、自動車1に設けられる防音装置6であって、圧電素子からなる圧電素子部40,50と、可変抵抗器25,33を有し、少なくとも可変抵抗器25,33で抵抗値を変えて圧電素子部40,50を制御する制御部10と、を備え、圧電素子部40,50は、自動車1に取り付けられ、音を検出する検出圧電素子部40と、検出圧電素子部40に取り付けられ、音を出力する出力圧電素子部50と、を備え、制御部10は、検出圧電素子部40で検出された音を逆位相に反転するとともに、所定の増幅率で増幅して出力圧電素子部50から出力するものであり、自動車1において、アクセルの入力変化S3、ブレーキの入力変化S4、及び速度の変化S5のうち、少なくとも一つが生じた場合に、S9,S11,S14,S19,S23,S25において、可変抵抗器25,33で抵抗値を変えて所定の増幅率を変化させることを示した。
このような防音装置6によると、例えば、アクセルの入力により、自動車1が加速する場合は、タイヤと路面との間で生じる摩擦音や衝突音、エンジンやモータ等の駆動音、及び風切り音等(ロードノイズ)が上昇する。このとき、検出圧電素子部40で検出された音を、逆位相に反転するとともに、抵抗値の変化によって増幅率を増加させて、出力圧電素子部50から出力することができる。また、ブレーキの入力により、自動車1が減速する場合は、ロードノイズが低下する。このとき、検出圧電素子部40で検出された音を、逆位相に反転するとともに、抵抗値の変化によって増幅率を低下させて、出力圧電素子部50から出力することができる。このようにして、複雑な演算処理を行うことなく、抵抗値を変えることでロードノイズを効果的に打ち消して防音することができる。
また、制御部10は、S7,S21において、検出圧電素子部40から検出される音の増加に伴い入力される電圧が増加したときに、交流電源29から供給可能な電圧を超える(制限電圧の限界に達する)場合、S11,S25において所定の増幅率を低下させ、所定の電圧を越えない(制限電圧の限界に達しない)場合、S9,S23において所定の増幅率を増加させる。
このような防音装置6によると、アクセルの入力や速度の増加が生じ、ロードノイズの上昇により検出圧電素子部40から検出される音が増加したとき、電源から供給可能な電圧(制限電圧)を超えるまで、所定の増幅率を増加させて防音効果の低下を防ぐことができる。
また、制御部10は、S3,S4においてアクセルの入力変化又はブレーキの入力変化が生じた場合に、S9,S11,S14において所定の増幅率を変化させ、S5において速度の変化が生じた場合に、S19,S23,S25において変化後の増幅率を更に変化させる。
このような防音装置6によると、アクセルの入力又はブレーキの入力が生じた後に、速度の変化が生じた場合、増幅率を再度変化させて調整することで、検出圧電素子部40から検出される音を制御部10で好適に反転・増幅し、出力圧電素子部50から出力することができる。
また、制御部10は、所定の増幅率を変化させる際に、S8,S10,S13,S18,S22,S24において、可変抵抗器25,33とは異なる可変抵抗器23により抵抗値を変えることで、インピーダンス調整を行う。
このような防音装置6によると、検出圧電素子部40と出力圧電素子部50との間の位相のずれを好適に調整し、増幅回路部12によって効率よく電圧を増幅することができる。
また、制御部10は、可変抵抗器25,33と、2つのオペアンプ21,31と、を有する増幅回路部12によって、検出圧電素子部40で検出された音を増幅するとともに反転させる。
このような防音装置6によると、比較的簡易なアナログ回路で圧電素子部40,50を制御することができる。また、検出圧電素子部40で検出された音を、2つのオペアンプ21,31によって段階的に増幅することができる。本実施形態で示すように、1つ目のオペアンプ21を反転増幅回路20に用い、2つ目のオペアンプ31を非反転増幅回路30に用いて、段階的に増幅することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、圧電素子部は、フロアパネルの車室内側に設けられるものとしたが、これに限られない。例えば、圧電素子部は、フロアパネルの車室外側、インストルメントパネルの車室外側、又は、ホイールハウスのフェンダーライナー等に設けられていてもよい。
(2)上記実施形態以外にも、制御部が圧電素子部を制御する手順は適宜変更可能である。上記実施形態では、制御部は、アクセルの入力変化、ブレーキの入力変化、速度の変化の順で所定の増幅率を変化させるか否かを判断するものとしたが、これに限られない。例えば、ブレーキの入力変化、アクセルの入力変化、速度の変化の順で所定の増幅率を変化させるか否かを判断するものとしてもよい。また、アクセルの入力変化、ブレーキの入力変化、及び速度の変化を全て判断した後で、所定の増幅率を変化させるか否かを判断するものとしてもよい。
(3)上記実施形態以外にも、増幅回路部の回路配置は適宜変更可能である。増幅回路部の回路配置は、検出圧電素子部で検出された音を逆位相に反転・増幅し、出力圧電素子部から出力可能なものであればよい。
(4)上記実施形態以外にも、可変抵抗器の抵抗値を変える手順は適宜変更可能である。例えば、アクセルの入力変化又はブレーキの入力変化が生じた場合は、反転増幅回路の可変抵抗器の抵抗値のみを変えることによって電圧の増幅率を変化させ、車速の変化が生じた場合は、非反転増幅回路の可変抵抗器の抵抗値のみを変えることによって電圧の増幅率を変化させるものとしてもよい。
(5)上記実施形態で例示した乗物用防音装置は、車両用に提供されるもの限られず、種々の乗物において提供されるものであってもよい。例えば、地上の乗物としての列車や遊戯用車両、飛行用乗物としての飛行機やヘリコプターについても上記乗物用防音装置を適用することができる。
1…自動車(乗物)、6…防音装置(乗物用防音装置)、10…制御部、12…増幅回路部、21,31…オペアンプ、23,25,33…可変抵抗器、40…検出圧電素子部(圧電素子部)、50…出力圧電素子部(圧電素子部)

Claims (3)

  1. 乗物に設けられる乗物用防音装置であって、
    圧電素子からなる圧電素子部と、
    可変抵抗器を有し、少なくとも前記可変抵抗器で抵抗値を変えて前記圧電素子部を制御する制御部と、を備え、
    前記圧電素子部は、
    前記乗物に取り付けられ、音を検出する検出圧電素子部と、
    前記検出圧電素子部に取り付けられ、音を出力する出力圧電素子部と、を備え、
    前記制御部は、前記検出圧電素子部で検出された音を逆位相に反転するとともに、所定の増幅率で増幅して前記出力圧電素子部から出力するものである増幅回路部を備え、
    前記増幅回路部は、
    第1オペアンプと、前記第1オペアンプに接続した第1可変抵抗器及び第2可変抵抗器と、を有する反転増幅回路と、
    第2オペアンプと、前記第2オペアンプに接続した第3可変抵抗器と、を有する非反転増幅回路と、を備え、
    前記制御部は、前記乗物において、アクセルの入力変化、ブレーキの入力変化、及び速度の変化のうち、少なくとも一つが生じた場合に、前記反転増幅回路において前記第1可変抵抗器の抵抗値を変えてインピーダンス調整を行い、その後、前記反転増幅回路における前記第2可変抵抗器の抵抗値と前記非反転増幅回路における前記第3可変抵抗器の抵抗値とをいずれも変えて前記所定の増幅率を変化させることを特徴とする乗物用防音装置。
  2. 前記制御部は、前記検出圧電素子部から検出される音の増加に伴い入力される電圧が増加したときに、
    所定の電圧を超える場合、前記所定の増幅率を低下させ、
    前記所定の電圧を越えない場合、前記所定の増幅率を増加させることを特徴とする請求項1に記載の乗物用防音装置。
  3. 前記制御部は、前記乗物において、
    アクセルの入力変化又はブレーキの入力変化が生じた場合に、前記所定の増幅率を変化させ、
    速度の変化が生じた場合に、変化後の前記増幅率を更に変化させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗物用防音装置。
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