JP7284627B2 - エンジン駆動圧縮機の容量制御装置 - Google Patents

エンジン駆動圧縮機の容量制御装置 Download PDF

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Description

本発明はエンジン駆動型圧縮機の容量制御装置に関し,より詳細には,消費側における圧縮気体の消費量に応じて,圧縮機本体の吸気量を制御する吸気制御と,エンジンの回転速度を制御する速度制御を行う,容量制御装置に関する。
圧縮機本体をエンジンによって駆動するエンジン駆動型圧縮機は,電源の確保が困難である土木作業現場や建築現場等の屋外における作業等において圧縮空気等の圧縮気体の供給源として広く使用されている。
このようなエンジン駆動型圧縮機の一例として,後掲の特許文献1に記載されているエンジン駆動型圧縮機100の構成例を図7に示す。
このエンジン駆動型圧縮機100では,前述した圧縮機本体120とエンジン130の他,圧縮機本体120より潤滑油と共に吐出された圧縮気体を貯留して,圧縮気体と潤滑油とに分離するレシーバタンク132を備え,このレシーバタンク132内で潤滑油が分離された後の圧縮気体を,図示せざる空気作業機等が接続された消費側に供給することができるように構成されている。
そして,図7のエンジン駆動型圧縮機100では,消費側に安定した圧力の圧縮気体を供給することができるようにするために,レシーバタンク132内の圧力に応じて,圧縮機本体120の吸気を制御すると共に,エンジン130の回転速度を制御する,容量制御装置105が設けられている。
このような容量制御装置105として,図7に示すエンジン駆動圧縮機100は,圧縮機本体120の吸気口121を開閉するバタフライバルブ151と,圧縮気体の導入を受けて前記バタフライバルブ151を閉じるアンローダレギュレータ152により構成される吸気制御弁150と,圧縮気体の導入を受けてエンジン130のガバナレバー135を低速側に移動させるスピードレギュレータ160と,レシーバタンク132に連通された圧力レギュレータ170を備え,圧力レギュレータ170の二次側に連通された制御流路181を分岐して,一方の流路181aをスピードレギュレータ160に,他方の流路181bをアンローダレギュレータ152にそれぞれ並列に連通した構成の容量制御装置105を備えている。
これにより,図7に示すエンジン駆動圧縮機100では,消費側において圧縮気体の消費が行われる等してレシーバタンク132内の圧力が圧力レギュレータ170の作動開始圧力未満になると,圧力レギュレータ170が閉じてアンローダレギュレータ152の受圧室及びスピードレギュレータ160の受圧室のいずれにも作動圧力が導入されず,吸気制御弁150は圧縮機本体120の吸気口121を全開と成すと共に,スピードレギュレータ160は,エンジン130のガバナレバー135を高速位置に移動して全負荷運転を開始する。
そして,消費側における圧縮気体の消費が停止する等して,レシーバタンク132内の圧力が圧力レギュレータ170の作動開始圧力以上に上昇すると,圧力レギュレータ170が開き始めてアンローダレギュレータ152の受圧室及びスピードレギュレータ160の受圧室に対する作動圧力の導入が開始され,導入された圧縮気体の圧力に応じて吸気制御弁150は圧縮機本体120の吸気口121を絞ると共に,スピードレギュレータ160は,エンジン130の回転速度を低下させる。
その後も圧縮気体の消費が停止した状態が継続する等してレシーバタンク132内の圧力が所定の無負荷運転開始圧力以上に上昇すると,圧力レギュレータ170が全開となり,吸気制御弁150により圧縮機本体120の吸気口121が閉ざされると共に,スピードレギュレータ160がエンジン130を低速として無負荷運転に移行し,消費側における圧縮気体の消費が再開される等してレシーバタンク132内の圧力が低下すると,前述の動作を繰り返す。
このように,容量制御装置105は,エンジン駆動圧縮機100の運転中,消費側における圧縮気体の消費量に応じて圧縮機本体120の吸気制御とエンジン130の速度制御を行うことで,消費側に対し安定した圧力の圧縮気体を供給することができるように構成されている。
なお,エンジン駆動圧縮機100では,エンジン130に圧縮機本体120が連結されていることから,エンジン130には,常に圧縮機本体120の回転抵抗が負荷として掛かっている一方,不安定な運転状態にある始動直後のエンジン130に負荷が掛かると,エンジンは容易に停止する。
そのため,特許文献1に記載の容量制御装置105には,エンジン駆動圧縮機100の始動時に,エンジン130が圧縮機本体120から受ける負荷を低減することを目的として,圧力レギュレータ170の一次側と二次側を連通するバイパス流路184と,このバイパス流路184を開閉する開閉弁141から成る始動負荷軽減機構104を設けている。
これにより,開閉弁141を操作してバイパス流路184を開いた状態でエンジン駆動圧縮機100を始動すると,圧力レギュレータ170をバイパスしてバイパス流路184がレシーバタンク132内の圧縮気体をアンローダレギュレータ152の受圧室とスピードレギュレータ160の受圧室にそれぞれ導入し,その結果,エンジン駆動圧縮機100の始動運転を,圧縮機本体120の吸気口121を閉じると共に,エンジン130の回転速度を低速とした,無負荷運転の状態で行うことができるものとなっている(特許文献1の図5参照)。
特開2002-168177号公報
前掲の特許文献1に記載の容量制御装置105の構成では,圧力レギュレータ170の二次側に連通された制御流路181を分岐して,一方の流路181aをスピードレギュレータ160の受圧室に,他方の流路181bをアンローダレギュレータ152の受圧室にそれぞれ並列に連通する構成を採用する。
その結果,レシーバタンク132内の圧力が上昇して全負荷運転から無負荷運転へ移行する際,アンローダレギュレータ152の受圧室とスピードレギュレータ160の受圧室には,略同時に作動圧力の導入が開始されることから,エンジン130の回転速度の低下と,圧縮機本体120の吸気口121の閉塞を,略同時に行うことができるようになっている。
しかし,エンジン駆動圧縮機100の燃費向上という観点からは,全負荷運転から無負荷運転へ移行する際,先ず,エンジン130の回転速度を低下させ,その後,圧縮機本体120の吸気口121を閉じる動作を行う構成とする方が,有利である。
その一方で,エンジン130の回転速度の低下と吸気制御弁150の動作タイミングを前述した順番で行うために,大規模な構成要素の追加や,電子制御の採用を行う場合,装置構成が複雑となるだけでなく,部品点数の増加や高価な電子制御装置の追加によって容量制御装置の製造コストが嵩むことになる。
そこで,上記の課題を解決するために,本発明の発明者らは鋭意研究を重ねた結果,大規模な構成要素の追加や電子制御化を行うことなく,配管接続の変更によって,全負荷運転から無負荷運転に移行する際に,先ずエンジンの回転速度が低下し,次いで吸気制御弁を閉じる動作を行う,新たな容量制御装置の開発に成功した。
しかし,新たに開発した容量制御装置では,全負荷運転から無負荷運転への移行の際には吸気制御弁の閉弁動作に先立ち,エンジンの回転速度を低下させることで燃費の向上を得ることができたものの,この容量制御装置の構成に,図7を参照して説明した容量制御装置105に倣い,圧力レギュレータ170をバイパスするバイパス流路184と,このバイパス流路184を開閉する開閉弁141から成る始動負荷軽減機構104を設けた場合,バイパス流路184を開いて行う始動時においても,通常運転時と同様,エンジン130の回転速度を低下した後,吸気制御弁150が圧縮機本体120の吸気口121を閉じることになる。
その結果,圧縮機本体120の吸気口121が開いたままの高い負荷が掛かった状態で,始動時の不安定な状態にあるエンジン130の回転速度を低下させ,その後に,圧縮機本体120の吸気口121を閉じて負荷を軽減させる構成となるため,回転速度を低下させた際に,エンジン130がストールしてしまうという新たな問題が発生した。
本発明は,これらの問題を解決すべく成されたもので,構成部品の大幅な追加や,電子制御化することなく,機械式の容量制御装置を,配管構成の変更により,全負荷運転から無負荷運転に移行する際に,エンジンの回転速度を低下させた後に,吸気制御弁を閉じる動作を行わせることができるように改変することで,エンジン駆動圧縮機の燃費を改善することができる容量制御装置を提供することを第1の目的とする。
また,本発明は,前述したように,通常運転時に全負荷運転から無負荷運転に移行する際,エンジンの回転速度を低下させた後,吸気制御弁が閉じる動作を行う構成でありながら,始動時には,エンジンの速度低下と同時に,又は,エンジンの速度低下に先立って,吸気制御弁を閉弁して負荷の軽減を図るという,通常運転時の動作とは相反する動作を両立させることができる始動負荷軽減機構を備えた容量制御装置を提供することを第2の目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と,発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するために,本発明のエンジン駆動圧縮機1の容量制御装置5は,
エンジンと,該エンジンによって駆動される圧縮機本体2を備え,前記圧縮機本体2が吐出した圧縮気体を消費側に供給する供給流路3を備えたエンジン駆動圧縮機1において,
前記圧縮機本体2の吸気口21を開閉制御する受圧閉弁型の吸気制御弁50と,受圧室61内の圧力上昇に応じて前記エンジンの回転速度を低下させるスピードレギュレータ60と,前記供給流路3(図示の例では,供給流路3を構成するレシーバタンク32)に接続された一次側の圧力が所定の作動開始圧力以上になると開弁して前記供給流路3内の圧縮気体を二次側に導入する圧力レギュレータ70を設け,
前記圧力レギュレータ70の前記二次側と前記スピードレギュレータ60の前記受圧室61を連通する第1流路81と,前記スピードレギュレータ60の前記受圧室61を,前記吸気制御弁50の閉弁受圧室51に絞り91を介して連通する第2流路82を設けて,前記圧力レギュレータ70の二次側に前記スピードレギュレータ60の前記受圧室61と前記吸気制御弁50の前記閉弁受圧室51を直列に連通し,
前記スピードレギュレータ60の前記受圧室61と前記吸気制御弁50の前記閉弁受圧室51を連通する前記第2流路82より前記絞り91の二次側において分岐した分岐流路83を設け,該分岐流路83に絞り92を設けると共に該分岐流路83を大気開放したことを特徴とする(請求項1;図1,4~6参照参照)。
上記構成の容量制御装置5には,更に,前記圧力レギュレータ70をバイパスして一端84aが前記供給流路3(図示の例では,供給流路3を構成するレシーバタンク32)に連通されると共に,他端84bが前記スピードレギュレータ60の前記受圧室61と前記吸気制御弁50の前記閉弁受圧室51に連通された流路(82,85,86)を介して前記スピードレギュレータ60の前記受圧室61と,前記吸気制御弁50の前記閉弁受圧室51にそれぞれ並列に連通されるバイパス流路84と,該バイパス流路84を開閉する開閉弁41から成る始動負荷軽減機構4を設けることができる(請求項2;図5及び図6参照)。
上記構成の始動負荷軽減機構4は,前記バイパス流路84の前記他端84bを,前記絞り91の二次側において前記第2流路82に連通して,前記第2流路82を介して前記バイパス流路84の前記他端84bを,前記スピードレギュレータ60の前記受圧室61と,前記吸気制御弁50の前記閉弁受圧室51にそれぞれ並列に連通するものとしても良い(請求項3;図5参照)。
このように,スピードレギュレータ60の受圧室61と吸気制御弁50の閉弁受圧室51を連通する第2流路82より前記絞り91の二次側において分岐した分岐流路83を設け,該分岐流路83に絞り92を設けると共に該分岐流路83を大気開放した構成では,前記バイパス流路84の前記他端84bより例えばマニホールド95を介して分岐した2つの流路85,86を設け,分岐した一方の流路85を介して前記バイパス流路84の前記他端84bを前記スピードレギュレータ60の前記受圧室61に連通すると共に,分岐した他方の流路86を介して前記バイパス流路84の前記他端84bを前記吸気制御弁50の前記閉弁受圧室51に連通し,
前記一方の流路85に,前記スピードレギュレータ60の前記受圧室61に向かう圧縮気体の流れを許容する逆止弁97を設けると共に,前記他方の流路86に,前記吸気制御弁50の前記閉弁受圧室51に向かう圧縮気体の流れを許容する逆止弁98を設けるものとしても良い(請求項;図6参照)。
以上で説明した本発明の構成により,本発明のエンジン駆動圧縮機1の容量制御装置5では,以下の顕著な効果を得ることができた。
本発明の容量制御装置5では,前述した第1流路81と,絞り91を備えた第2流路82によって,圧力レギュレータ70の二次側に,スピードレギュレータ60の受圧室61と吸気制御弁50の閉弁受圧室51を直列に連通した構成を採用したことで,通常運転時に供給流路3(レシーバタンク32)内の圧力が上昇して圧力レギュレータ70が開くと,圧力レギュレータ70を通過した圧縮気体は,先ず,スピードレギュレータ60の受圧室61内に導入されて,スピードレギュレータ60の受圧室61内の圧力を上昇させた後,吸気制御弁50の閉弁受圧室51内に導入されて吸気制御弁50の閉弁受圧室51内の圧力を上昇させる。
その結果,全負荷運転から無負荷運転へ移行する際,先ず,スピードレギュレータ60によるエンジンの回転速度の低下が行われ,その後に吸気制御弁50が圧縮機本体2の吸気口21を閉じることで,エンジン駆動圧縮機1の燃費を向上させることができた。
前記圧力レギュレータ70をバイパスして一端84aが供給流路3(実施形態においてレシーバタンク32)に連通されると共に,他端84bが前記スピードレギュレータ60の前記受圧室61と前記吸気制御弁50の前記閉弁受圧室51に連通された流路(82,85,86)を介して前記スピードレギュレータ60の受圧室61と,前記吸気制御弁50の閉弁受圧室51にそれぞれ並列に連通されるバイパス流路84と,該バイパス流路84を開閉する開閉弁41から成る始動負荷軽減機構4を備えた容量制御装置5では,エンジン駆動圧縮機1の始動時には開閉弁41を操作してバイパス流路84を開いておくことで,スピードレギュレータ60の受圧室61と吸気制御弁50の閉弁受圧室51に対し同時に圧縮気体を導入することができ,通常運転時に全負荷運転から無負荷運転に移行する際には吸気制御弁50の閉弁動作に先立ってエンジンの速度低下を行うことができる構成でありながら,始動時には,エンジンの速度低下と同時,又はエンジンの速度低下に先立ち吸気制御弁50に閉弁動作を行わせるという,相反する動作を行わせることができ,これによりエンジン駆動圧縮機1の始動性についても向上させることができた。
前記バイパス流路84の前記他端84bを,前記絞り91の二次側において前記第2流路82に連通して,前記バイパス流路84を前記スピードレギュレータ60の受圧室61と,前記吸気制御弁50の閉弁受圧室51にそれぞれ並列に連通した構成では,配管の共用によって回路構成を簡略化することができるだけでなく,始動時,スピードレギュレータ60の受圧室61には,絞り91を介して圧縮気体が導入されることとなることから,吸気制御弁50の閉弁受圧室51の圧力上昇に対し,スピードレギュレータ60の受圧室61の圧力上昇を遅らせることができた。
その結果,始動時,吸気制御弁50によって圧縮機本体2の吸気口21を閉じて負荷が軽減された後,エンジンを低速に移行させることとなり,エンジン駆動圧縮機1の始動性をより向上させることができた。
前記スピードレギュレータ60の受圧室61と前記吸気制御弁50の閉弁受圧室51を連通する前記第2流路82を前記絞り91の二次側において分岐した分岐流路83を設け,該分岐流路83を,絞り92を介して大気開放した構成では,エンジン駆動圧縮機1の停止時,バイパス流路84に設けた開閉弁41を開くことで,前述の始動負荷軽減機構4に,エンジン駆動圧縮機1の停止時にレシーバタンク32内の圧縮気体を放気するパージ機構としての機能を持たせることができた。
なお,レシーバタンク32内に充填されている圧縮気体を短時間で放出してレシーバタンク32内を急激に減圧すると,レシーバタンク32内の潤滑油が泡立つ,所謂「フォーミング」が生じるが,前述した分岐流路83を設けると共に,前記バイパス流路84の前記他端84bより分岐した2つの流路85,86を設けると共に,それぞれの流路85,86に逆止弁97,98を設け,分岐した一方の流路85を介して前記バイパス流路84の前記他端84bを前記スピードレギュレータ60の前記受圧室61に連通すると共に,分岐した他方の流路86を介して前記バイパス流路84の前記他端84bを前記吸気制御弁50の閉弁受圧室51に連通した構成では,始動負荷軽減機構4を使用して前述したパージを行うと,レシーバタンク32内の圧縮気体は,第2流路82に設けた絞り91と,分岐流路83に設けた絞り92を通過した後に,大気放出される構成となることで,レシーバタンク32内の圧縮気体がゆっくりと大気放出され,前述したフォーミングの発生を防止することができた。
本発明のエンジン駆動圧縮機の容量制御装置の説明図。 スピードレギュレータの断面図。 吸気制御弁の断面図であり,(A)は閉弁受圧室51に対する圧縮気体の導入がされていない状態の吸気制御弁の断面図,(B)は閉弁受圧室51に対し圧縮気体が導入された状態の吸気制御弁の断面図。 本発明のエンジン駆動圧縮機の容量制御装置(図1)に,特許文献1の始動負荷軽減機構(図7)を単純に適用した場合に得られる構成,及び該構成において新たに生じる問題点の説明図。 始動負荷軽減機構を備えた本発明のエンジン駆動圧縮機の容量制御装置の(A)は始動時,(B)は通常運転時,(C)は停止(パージ)時における圧縮気体の流れを示した説明図。 別の始動負荷軽減機構を備えた本発明のエンジン駆動圧縮機の容量制御装置の(A)は始動時,(B)は通常運転時,(C)は停止(パージ)時における圧縮気体の流れを示した説明図。 始動負荷軽減機構を備えた従来のエンジン駆動圧縮機の容量制御装置の説明図。
以下に,添付図面を参照しながら本発明のエンジン駆動圧縮機の容量制御装置について説明する。
〔エンジン駆動圧縮機の全体構成〕
図1中の符号1は本発明の容量制御装置5を備えたエンジン駆動型圧縮機であり,このエンジン駆動型圧縮機1は,圧縮機本体2,該圧縮機本体2を駆動するエンジン(図示せず),前記圧縮機本体2より吐出された圧縮気体を吐出配管31を介して導入するレシーバタンク32,前記レシーバタンク内の圧縮気体を図示せざる空気作業機等が接続された消費側に供給するサービス配管33を備え,圧縮機本体2が吐出した圧縮気体を,吐出配管31,レシーバタンク32,及びサービス配管33から成る供給流路3を介して消費側に導入することができるように構成されている。
なお,図1に示した実施形態は,圧縮機本体2として圧縮作用空間の潤滑,冷却及び密封のために潤滑油と共に被圧縮気体を圧縮する油冷式の圧縮機本体2を採用した構成例を示したもので,そのため,圧縮機本体2の吐出側には,潤滑油との気液混合流体として吐出された圧縮気体から潤滑油を分離するために前述のレシーバタンク32を設けているが,圧縮機本体2として,潤滑,冷却,及び密封のために圧縮作用空間に潤滑油を噴射する必要のない,オイルフリー型の圧縮機本体を採用した場合,供給流路3にレシーバタンク32を設けない構成とすることもできる。
前述したように圧縮機本体2として油冷式のスクリュ圧縮機を採用する本実施形態では,レシーバタンク32内には,レシーバタンク32内に回収された潤滑油を,図示せざるオイルクーラやオイルフィルタを介して圧縮機本体2に再度供給することができるように構成されている。
〔容量制御装置〕
以上のように構成されたエンジン駆動圧縮機1に設けた本発明の容量制御装置5は,圧縮機本体2の吸気口21を開閉制御する受圧閉弁型の吸気制御弁50と,エンジン(図示せず)のガバナレバー(図示せず)に連結されたスピードレギュレータ60と,圧縮機本体が吐出した圧縮気体を消費側に供給する供給流路3(図示の例では,供給流路3を構成するレシーバタンク32)に連通された圧力レギュレータ70を備えている。
この容量制御装置5は,供給流路3(図示の例ではレシーバタンク32)内の圧力が,圧力レギュレータ70の作動開始圧力以上に上昇すると,スピードレギュレータ60がエンジンの減速を開始すると共に,吸気制御弁50が圧縮機本体2の吸気口21を絞り,供給流路3(レシーバタンク32)内の圧力が無負荷運転開始圧力以上に上昇して圧力レギュレータ70が全開になると,スピードレギュレータ60がエンジンの回転速度を低速とし,かつ,吸気制御弁50が圧縮機本体2の吸気口21を閉塞して無負荷運転に移行する容量制御を行うものである点は,図7を参照して説明した従来の容量制御装置105と共通する。
しかし,図7を参照して説明した容量制御装置105では,圧力レギュレータ170の二次側に連通した制御流路181を分岐して,スピードレギュレータ160の受圧室とアンローダレギュレータ152の受圧室に並列に連通する構成を採用していたのに対し,本発明の容量制御装置5では,供給流路3(レシーバタンク32)に連通した圧力レギュレータ70の二次側にスピードレギュレータ60の受圧室61を連通すると共に,スピードレギュレータ60の受圧室61を,絞り91を介して吸気制御弁50の閉弁受圧室51に連通することで,圧力レギュレータ70の二次側に前記スピードレギュレータ60の受圧室61と前記吸気制御弁50の閉弁受圧室51を直列に連通した構成とした点で相違する。
前述の圧力レギュレータ70は,レシーバタンク32内の圧力によって開閉して,二次側に対する圧縮気体の導入の開始及び停止を行うもので,レシーバタンク32内の圧力が該圧力レギュレータ70の作動開始圧力未満では閉じた状態にあり,二次側に対する圧縮気体の導入を停止している一方,レシーバタンク32内の圧力が圧力レギュレータ70の作動開始圧力以上になると,内部に設けた流路が開き始め,レシーバタンク32内の圧縮気体が所定の無負荷運転開始圧力以上となると全開となり,このようにして二次側に対する圧縮気体の導入を制御する。
この圧力レギュレータ70の二次側に連通されるスピードレギュレータ60は,本実施形態では図2に示すようにダイヤフラム式のエアシリンダであり,スピードレギュレータ60の受圧室61を画成するダイヤフラム67に取り付けられたシャフト62の先端に図示せざるエンジンのガバナレバーが連結されており,受圧室61に対する圧縮気体の導入がされていないときには,リターンスプリングSによってシャフト62がシリンダ63内に後退した状態にあり,エンジンのガバナレバーを高速の位置に移動させると共に,受圧室61内に圧縮気体の導入が開始されると,受圧室61内の圧力の上昇に伴って,シャフト62がシリンダ63外に押し出され,エンジンのガバナレバーを低速位置に移動させる。
このスピードレギュレータ60のシリンダ63には,図1及び図2に示すように前述した受圧室61と連通する複数の連通孔64~66が形成されており,このうちの1つの連通孔64を圧力レギュレータ70の二次側に連通して圧力レギュレータ70の二次側とスピードレギュレータ60の受圧室61間を連通する第1流路81が形成されている。
このスピードレギュレータ60のシリンダ63に設けた連通孔64~66のうち,絞り(オリフィス)91が内蔵された連通孔65には,吸気制御弁50の閉弁受圧室51が連通孔59(59a)を介して連通されており,これにより,スピードレギュレータ60の受圧室61と,吸気制御弁50の閉弁受圧室51間を連通する,絞り91を備えた第2流路82が形成されている。
なお,図1に示す容量制御装置5の構成では,スピードレギュレータ60の連通孔66に対する接続は行われず,連通孔66は蓋をして閉じるか,連通孔66自体を設けない構成とする。
また,図3に示した吸気制御弁50の構成では,閉弁受圧室51に連通する2つの連通孔59a(59),59bを設けた構成を示しているが,図1に示した容量制御装置5の構成では,連通孔59bに対する配管の接続は行わないことから,連通孔59bについても同様に蓋をして閉じるか,連通孔59b自体を設けない構成とする。
スピードレギュレータ60の受圧室61を通過した圧縮気体が導入される吸気制御弁50は,圧縮機本体2に設けた吸気口21を開閉して,圧縮機本体2の吸気量を制御するもので,本実施形態にあってはこの吸気制御弁50を,開弁時において,一次側から二次側に対する気体の通過を許容するが,二次側から一次側への気体の逆流を阻止する逆止機能付きの常時開型の弁として構成している。
前述した逆止機能を付与するために,本実施形態にあっては,図3に示すピストンバルブ式の吸気制御弁50を採用し,ボディ52内に形成された吸入流路53のうち,弁座54の一次側を,エアフィルタ(図示せず)を介して大気開放すると共に,弁座54の二次側を圧縮機本体2の吸気口21に連通している。
この吸気制御弁50の弁体55は,弁軸55aと,弁軸55aの一端に取り付けられた円板状のフランジ55bを備えたキノコ形を有し,この弁体55のフランジ55b周縁部を吸入流路53中に設けた弁座54に着座させることで,吸入流路53を閉じることができるように構成されている。
前述のボディ52内にはシリンダ56が設けられており,このシリンダ56内に有底中空のピストン57がリターンスプリングS1と共に収容されており,このピストン57の中空空間内に,前述の弁体55の弁軸55aがリターンスプリングS2と共に挿入されている。
前述のピストン57の底部下方には,閉弁受圧室51が形成されており,閉弁受圧室51に対する圧縮気体の導入がされていないときには,図3(A)に示すようにピストン57がリターンスプリングS1によってシリンダ56内の下端位置に付勢されていると共に,弁体55の弁軸55aが,ピストン57の中空空間内に収容されたリターンスプリングS2によって押し上げられて,フランジ55bが弁座54に緩やかに接触しており,吸入流路53内を弁座54の二次側から一次側に向かう流体の移動は規制されるが,圧縮機本体20の吸気によって弁座54の二次側における吸入流路53内の圧力が負圧になると,弁体55のフランジ55bが弁座54から離れて吸気を通過させることができるように構成されている。
一方,閉弁受圧室51に対し圧縮気体が導入されると,シリンダ56内をピストン57が上昇し,ピストン57の上端が弁体55のフランジ55b裏面を押し上げて,図3(B)に示すように弁体55のフランジ55bが弁座54に圧接されて吸入流路53を塞ぐことで,圧縮機本体2の吸入口21を閉塞することができるように構成されている。
なお,本実施形態では,吸気制御弁50を前述した逆止機能付きの構造として説明したが,本発明の容量制御装置5に使用する吸気制御弁50は,このような逆止機能付きのものに限定されず,図7を参照して説明した従来の容量制御装置の吸気制御弁150同様,バタフライバルブ151とアンローダレギュレータ152の組み合わせから成る吸気制御弁150等,既知の各種構成の吸気制御弁を採用可能であり,図7に示す構成では,アンローダレギュレータ152の受圧室が,前述した吸気制御弁の閉弁受圧室51となる。
スピードレギュレータ60の受圧室61と吸気制御弁50の閉弁受圧室51間を連通する第2流路82は,前述の絞り91の二次側においてこれを分岐して分岐流路83を設け,この分岐流路83に絞り92を設けると共に,これを大気開放するものとしても良い。
図示の実施形態では,この分岐流路83を,絞り92が内蔵された連通孔59’を介して吸気制御弁50の弁座54の一次側における吸入流路53に連通することで,該分岐流路83を介して放気される圧縮気体を,吸気制御弁50の一次側に設けたエアフィルタ(図示せず)を介して大気放出することで,放気音の低減を図っている。
このように,第2流路82より分岐した分岐流路83を大気開放した構成では,レシーバタンク32内の圧力が圧力レギュレータ70の作動開始圧力未満に低下して圧力レギュレータ70が閉じると,スピードレギュレータ60の受圧室61に導入されていた圧縮気体が大気放出され,スピードレギュレータ60を,エンジンのガバナレバーを高速位置とする原位置に復帰させることができる。
一方,吸気制御弁50の閉弁受圧室51には絞り93を内蔵した放気口58を設け,この放気口58を介して閉弁受圧室51内の圧縮気体を絞りながら放気することで,吸気制御弁50の閉弁受圧室51内に導入された圧縮気体を放気できるようにし,レシーバタンク32からの圧縮気体の導入が停止すると,閉弁受圧室51内の圧力が低下して,吸気制御弁50が開位置に復帰できるようにしている。
この構成では,前述の分岐流路83との分岐点の二次側における第2流路82中に逆止弁96を設けるものとしても良い。
以上のように構成された本発明の容量制御装置5を備えたエンジン駆動圧縮機1では,レシーバタンク32内の圧力が上昇して,圧力レギュレータ70が開くと,圧力レギュレータ70を通過したレシーバタンク32内の圧縮気体が,第1流路81を介してスピードレギュレータ60の受圧室61に導入される。
スピードレギュレータ60の受圧室61に導入された圧縮気体は,第2流路82を介して吸気制御弁50の閉弁受圧室51内にも導入されるが,第2流路82には絞り91が設けられていることから,吸気制御弁50の閉弁受圧室51内の圧力上昇に先行して,スピードレギュレータ60の受圧室61内の圧力が上昇する。
その結果,本発明の容量制御装置5では,レシーバタンク32内の圧力上昇によって無負荷運転に移行する際,吸気制御弁50による圧縮機本体2の吸気口21の閉塞に先立って,エンジンの回転速度が低速に移行されることから,エンジン駆動圧縮機1の燃費を向上させることができるものとなっている。
〔始動負荷例軽減機構〕
図4は,図1を参照して説明した本発明の容量制御装置5の構成に,図7を参照して説明した従来の容量制御装置105に設けられている始動負荷軽減機構104をそのまま転用した場合に想定される構成である。
この構成では,エンジン駆動圧縮機1の始動時に開閉弁141を操作してバイパス流路184を開くと,レシーバタンク32内の圧縮気体が圧力レギュレータ70をバイパスしてスピードレギュレータ60と吸気制御弁50に導入されることで,エンジン駆動圧縮機1の始動を,無負荷運転の状態で行うことができる。
しかし,本発明の容量制御装置5の構成では,前述したように通常運転時における無負荷運転への移行の際,スピードレギュレータ60の動作に遅れて吸気制御弁50が動作するように,圧力レギュレータ70の二次側に,スピードレギュレータ60の受圧室61を連通すると共に,このスピードレギュレータ60の受圧室61に,絞り91を介して吸気制御弁50の閉弁受圧室51を直列に連通していることから,図4に示した始動負荷軽減機構104の構成では,始動時においてもエンジンが先に低速運転に移行し,その後,吸気制御弁50が圧縮機本体2の吸気口21を閉じることとなるため,始動直後の不安定な運転状態にあるエンジンは,吸気口21の閉塞による負荷の低減が行われる前に,回転速度を低下することとなるため,エンジンがストールし易いという新たな問題が生じる。
そこで,本願の容量制御装置5では,通常運転時に無負荷運転へ移行する際には,先ず,エンジンの回転速度を低下させ,これに遅れて吸気制御弁50による圧縮機本体2の吸気口21を閉塞して無負荷運転を行うようにして燃費の向上を図る一方,始動時には,エンジンの回転速度の低下と圧縮機本体2の吸気口21の閉塞を同時に,又は,圧縮機本体2の吸気口21を閉塞して負荷を低減した後に,エンジンの回転速度を低下させることができる始動負荷軽減機構4を設けることで,エンジン駆動圧縮機の始動性を向上させている。
このような始動負荷軽減機構4の構成として,本発明のエンジン駆動圧縮機1の容量制御装置5は,図5及び図6に示すように,圧力レギュレータ70をバイパスして一端84aをレシーバタンク32に連通するバイパス流路84と,該バイパス流路84を開閉する開閉弁41を設けると共に,このバイパス流路84の他端84bを,スピードレギュレータ60の受圧室61と,吸気制御弁60の閉弁受圧室61に,それぞれ並列に連通させて,始動負荷軽減機構4を形成している。
図5に示す実施形態では,バイパス流路84の他端84bを,絞り91の二次側において前述の第2流路82に連通して,スピードレギュレータ60の受圧室61と吸気制御弁50の閉弁受圧室51の双方に対し並列にバイパス流路84の他端84bを連通する構成としている。
このように構成することで,図5に示した回路構成では,開閉弁41を操作してバイパス流路84を開いた状態でエンジン駆動圧縮機1を始動すると,図5(A)に示すように,レシーバタンク32内の圧縮気体を,圧力レギュレータ70をバイパスしてスピードレギュレータ60の受圧室61と吸気制御弁50の閉弁受圧室51に対し,同時に導入することができる。
図5に示す構成では,バイパス流路84を介したスピードレギュレータ60の受圧室61に対する圧縮気体の導入は,第2流路82に設けた絞り91を介して行われることから,このような絞りを介することなく圧縮気体の導入が行われる吸気制御弁50の閉弁受圧室51に対し,圧力上昇に遅れが生じる。
その結果,始動時,スピードレギュレータ60よりも先に,吸気制御弁50が作動し,吸気制御弁50が圧縮機本体2の吸気口21を閉じてエンジンの負荷を軽減した後に,スピードレギュレータ60がエンジンの回転速度を低下させる制御が行われることで,エンジン駆動圧縮機1の始動性を向上させることができるものとなっている。
このようにして,エンジン駆動圧縮機1を始動し,所定時間の暖機運転を行った後,開閉弁41を操作してバイパス流路84を閉じることで,圧力レギュレータ70による容量制御を行う通常運転に移行する。
なお,図示の例では,バイパス流路84を開閉する開閉弁41を,電磁弁により構成する例を示したが,この開閉弁41は,電磁弁に限定されず手動で開閉する開閉弁により構成するものとしても良い。
また,第2流路を分岐して設けた分岐流路83を大気開放した図示の容量制御装置5の構成では,図5(C)に示すようにバイパス流路84に設けた開閉弁41は,始動時のみならず,これをエンジン駆動圧縮機1の停止時にも開放して,始動負荷軽減機構4を,エンジン駆動圧縮機1の停止時にレシーバタンク32内の圧縮気体を放気する,パージ機構として使用するものとしても良い。
以上,図5を参照して説明した容量制御装置5では,バイパス流路84の他端84bを絞り91の二次側で第2流路82に連通した構成例について説明したが,この構成に代えて,図6では,バイパス流路84の他端84bを,マニホールド95を介して二方向に分岐し,分岐した一方の流路85をスピードレギュレータ60の受圧室61に逆止弁97を介して連通すると共に,分岐した他方の流路86を吸気制御弁50の閉弁受圧室51に逆止弁98を介して連通している。
なお,図6に示す実施形態では,第2流路82を接続した連通孔59aとは別に,他方の流路86を吸気制御弁50の閉弁受圧室51に連通する連通孔59bを設け,この連通孔59bに他方の流路86を連通するものとしているが,この構成に代えて,例えば前記他方の流路86を,逆止弁96の二次側において第2流路82に連通することで,吸気制御弁50の閉弁受圧室51に連通するものとしても良い。
図6に示した始動負荷軽減機構4の構成においても,開閉弁41の操作によってバイパス流路84を開いた状態でエンジン駆動圧縮機1を始動することで,圧力レギュレータ70をバイパスしてスピードレギュレータ60の受圧室61と吸気制御弁50の閉弁受圧室51に同時に圧縮気体の導入を開始することができる。
その結果,エンジン駆動圧縮機1の始動時,吸気制御弁50によって圧縮機本体2の吸気口21を閉じるタイミングを,エンジンを低回転速度に移行するタイミングと同時とすることができ,また,例えばバイパス流路84を分岐して形成した一方の流路85に絞り(図示せず)を設ける等して,スピードレギュレータ60がエンジンを低速運転に移行するタイミングを,吸気制御弁50が圧縮機本体2の吸気口21を閉じた後に行わせるものとしても良い。
このように,図6を参照して説明した始動負荷軽減機構4を備えた容量制御装置5では,エンジン駆動圧縮機1の停止時に開閉弁41を開いてレシーバタンク32内の圧縮気体をパージすると,レシーバタンク32内の圧縮気体は,図6(C)中に矢印で示すように,第2流路82に設けた絞り91と分岐流路83に設けた絞り92の2つの絞り(前述したように,バイパス流路84の他端84bを分岐して形成した一方の流路85に図示せざる絞りを設けた場合には,3つの絞り)を介して放気されることとなるため,レシーバタンク32内の圧縮気体は,分岐流路83に設けた絞り92のみを介して放気される図5(C)を参照して説明した容量制御装置5の構成に比較して,ゆっくりと放気される。
ここで,レシーバタンク32の急激な減圧は,レシーバタンク32内に貯留されている潤滑油を泡立たせる,フォーミングの発生原因となるが,図6を参照して説明したエンジン駆動圧縮機1の容量制御装置5の構成では,前述したように図5を参照して説明した容量制御装置5の構成に比較して,レシーバタンク32内の減圧が緩やかに行われる結果,より一層,フォーミングが発生し難い構成となっている。
1 エンジン駆動圧縮機
2 圧縮機本体
21 吸気口(圧縮機本体の)
3 供給流路
31 吐出配管
32 レシーバタンク
33 サービス配管
4 始動負荷軽減機構
41 開閉弁(電磁弁)
5 容量制御装置
50 吸気制御弁
51 閉弁受圧室
52 ボディ
53 吸入流路
54 弁座
55 弁体
55a 弁軸
55b フランジ
56 シリンダ
57 ピストン
58 放気口
59,59’,59a,59b 連通孔
60 スピードレギュレータ
61 受圧室
62 シャフト
63 シリンダ
64,65,66 連通孔
67 ダイヤフラム
70 圧力レギュレータ
81 第1流路
82 第2流路
83 分岐流路
84 バイパス流路
84a 一端(バイパス流路の)
84b 他端(バイパス流路の)
85 一方の流路
86 他方の流路
91~93 絞り
95 マニホールド
96~98 逆止弁
100 エンジン駆動圧縮機
104 始動負荷軽減機構
105 容量制御装置
120 圧縮機本体
121 吸気口
130 エンジン
132 レシーバタンク
135 ガバナレバー
141 開閉弁
150 吸気制御弁
151 バタフライバルブ
152 アンローダレギュレータ
160 スピードレギュレータ
170 圧力レギュレータ
181 制御流路
181a 一方の流路
181b 他方の流路
184 バイパス流路
S,S1,S2 リターンスプリング


Claims (4)

  1. エンジンと,該エンジンによって駆動される圧縮機本体を備え,前記圧縮機本体が吐出した圧縮気体を消費側に供給する供給流路を備えたエンジン駆動圧縮機において,
    前記圧縮機本体の吸気口を開閉制御する受圧閉弁型の吸気制御弁と,受圧室内の圧力上昇に応じて前記エンジンの回転速度を低下させるスピードレギュレータと,前記供給流路に接続された一次側の圧力が所定の作動開始圧力以上になると開弁して前記供給流路内の圧縮気体を二次側に導入する圧力レギュレータを設け,
    前記圧力レギュレータの前記二次側と前記スピードレギュレータの前記受圧室を連通する第1流路と,前記スピードレギュレータの前記受圧室を,前記吸気制御弁の閉弁受圧室に絞りを介して連通する第2流路を設けて,前記圧力レギュレータの二次側に前記スピードレギュレータの前記受圧室と前記吸気制御弁の前記閉弁受圧室を直列に連通し
    前記スピードレギュレータの前記受圧室と前記吸気制御弁の前記閉弁受圧室を連通する前記第2流路より前記絞りの二次側において分岐した分岐流路を設け,該分岐流路に絞りを設けると共に該分岐流路を大気開放したことを特徴とする,エンジン駆動圧縮機の容量制御装置。
  2. 前記圧力レギュレータをバイパスして一端が前記供給流路に連通されると共に,他端が前記スピードレギュレータの前記受圧室と前記吸気制御弁の前記閉弁受圧室に連通された流路を介して前記スピードレギュレータの前記受圧室と,前記吸気制御弁の前記閉弁受圧室にそれぞれ並列に連通されるバイパス流路と,該バイパス流路を開閉する開閉弁から成る始動負荷軽減機構を設けたことを特徴とする請求項1記載のエンジン駆動圧縮機の容量制御装置。
  3. 前記バイパス流路の前記他端を,前記絞りの二次側において前記第2流路に連通して,前記第2流路を介して前記バイパス流路の前記他端を,前記スピードレギュレータの前記受圧室と,前記吸気制御弁の前記閉弁受圧室にそれぞれ並列に連通したことを特徴とする請求項2記載のエンジン駆動圧縮機の容量制御装置。
  4. 前記スピードレギュレータの前記受圧室と前記吸気制御弁の前記閉弁受圧室を連通する前記第2流路より前記絞りの二次側において分岐した分岐流路を設け,該分岐流路に絞りを設けると共に該分岐流路を大気開放し,
    前記バイパス流路の前記他端より分岐した2つの流路を設け,分岐した一方の流路を介して前記バイパス流路の前記他端を前記スピードレギュレータの前記受圧室に連通すると共に,分岐した他方の流路を介して前記バイパス流路の前記他端を前記吸気制御弁の前記閉弁受圧室に連通し,
    前記一方の流路に,前記スピードレギュレータの前記受圧室に向かう圧縮気体の流れを許容する逆止弁を設けると共に,前記他方の流路に,前記吸気制御弁の前記閉弁受圧室に向かう圧縮気体の流れを許容する逆止弁を設けたことを特徴とする請求項2記載のエンジン駆動圧縮機の容量制御装置。
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