JP2021011829A - 作動油供給装置 - Google Patents

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真人 岸
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Atsuo Isoda
淳夫 磯田
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和哉 堀川
保 佐田
Tamotsu Sada
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Abstract

【課題】オイルポンプによる余剰な仕事を削減することが可能な作動油供給装置を提供する。【解決手段】この作動油供給装置100は、オイルポンプ100aと、弁体1を含み、メインギャラリMと、ピストンジェットD2を有する油圧デバイスDとにオイルを分配する調圧バルブ100bと、油圧デバイスDの所定の油圧を小さい方から第1油圧P1および第2油圧P2と規定し、油圧デバイスDの油圧が第2油圧P2以上になった場合に、メインギャラリMへの油路の流路断面積を増大させて、油圧デバイスDの油圧が第2油圧P2以上となる前にピストンジェットD2の油圧を作動油圧以上にする第1状態と、第1状態よりも弁体1のオイルの受圧面積を増大させて、油圧デバイスDの油圧が第1油圧P1以上になった場合に、流路断面積を増大させて、ピストンジェットD2の油圧を作動油圧未満に保持する第2状態とを切り換えるOSV100cと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、作動油供給装置に関する。
従来、オイルポンプおよび調圧バルブを備える作動油供給装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、オイルポンプおよび調圧バルブを備える作動油供給装置が開示されている。オイルポンプは、オイルを調圧バルブに吐出するように構成されている。調圧バルブは、ピストンジェットを含む油圧デバイスおよびメインギャラリに、オイルを分配するように構成されている。作動油供給装置は、オイルポンプおよび調圧バルブにより、油圧デバイスおよびメインギャラリの要求油圧を満たすようにしてオイルを供給するように構成されている。
特許第6007746号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の作動油供給装置では、エンジン始動時などにおいて、常に、ピストンジェットの要求油圧を満たすように油圧デバイスの油圧を上昇させてしまうという不都合がある。その結果、作動油供給装置は、ピストンジェットを作動させる必要のない暖機時などにおいても、ピストンジェットの要求油圧が満たされるように、オイルポンプから所定の油圧による吐出を行い、オイルポンプにより余剰な仕事をしているという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、オイルポンプによる余剰な仕事を削減することが可能な作動油供給装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における作動油供給装置は、エンジン回転数の増加に伴い吐出量が増加するオイルポンプと、オイルポンプを介して供給されたオイルから受ける油圧が変動することにより移動する弁体を含み、少なくとも、メインギャラリと、作動油圧以上となることにより作動を開始するピストンジェットを有する油圧デバイスとにオイルを分配する調圧バルブと、油圧デバイスの所定の油圧を小さい方から第1油圧および第2油圧と規定し、油圧デバイスの油圧が第2油圧以上になった場合に、メインギャラリへの油路の流路断面積を増大させるとともに、油圧デバイスの油圧が第2油圧以上となる前にピストンジェットの油圧を作動油圧以上にする第1状態と、第1状態よりも弁体のオイルの受圧面積を増大させることにより、油圧デバイスの油圧が第1油圧以上になった場合に、流路断面積を増大させるとともに、ピストンジェットの油圧を作動油圧未満に保持する第2状態とを切り換える切換部と、を備える。
この発明の一の局面による作動油供給装置では、上記のように構成することにより、切換部によって第1状態から第2状態に切り換えて、第1状態よりも弁体のオイルの受圧面積を増大させて、油圧デバイスの油圧が第1油圧以上になった場合に、メインギャラリへの油路の流路断面積を増大させることができる。これにより、第2状態では第1状態よりも早い段階(油圧デバイスの油圧が小さい段階(エンジン回転数が低い段階))において、メインギャラリの油圧を増加しやすくすることができるとともに、油圧デバイスの油圧の増加を抑制することができる。その結果、油圧デバイスであるピストンジェットが作動油圧に到達しないようにすることができる。これにより、オイルポンプによる余剰な仕事を削減することができる。
上記一の局面による作動油供給装置において、好ましくは、弁体は、オイルから油圧を受ける第1受圧面および第2受圧面を含み、切換部は、第1受圧面のみがオイルから圧力を受ける第1状態と、第1受圧面および第2受圧面の両方がオイルから圧力を受ける第2状態とを切り換えるように構成されている。
このように構成すれば、第2受圧面がオイルから圧力を受ける状態と、第2受圧面がオイルから圧力を受けない状態とを切り換えるだけで、第1状態と第2状態とを切り換えることができるので、容易に、第1状態と第2状態とを切り換えて、オイルポンプによる余剰な仕事を削減することができる。
この場合において、好ましくは、調圧バルブは、第2受圧面に隣接する圧力室を含み、切換部は、圧力室にオイルを供給する油供給通路を開閉可能なオイルスイッチングバルブを含み、オイルスイッチングバルブは、油供給通路が閉じられており、第1受圧面のみがオイルから圧力を受ける第1状態と、油供給通路が開かれており、油供給通路を介して圧力室にオイルが供給され、第1受圧面および第2受圧面の両方がオイルから圧力を受ける第2状態とを切り換えるように構成されている。
このように構成すれば、オイルスイッチングバルブにより油圧供給通路を開閉するだけで、第2受圧面がオイルから圧力を受ける状態と、第2受圧面がオイルから圧力を受けない状態とを切り換えることができる。したがって、オイルスイッチングバルブおよび圧力室により、容易に第1状態と第2状態とを切り換えてオイルポンプによる余剰な仕事を削減する、という機能を実現することができる。
上記弁体がオイルから油圧を受ける第1受圧面および第2受圧面を含む構成において、好ましくは、第1受圧面および第2受圧面は、ともに、円形状の外形を有し、弁体の移動方向に延びるとともに、互いに重なる位置に配置される中心軸線を有している。
このように構成すれば、第1状態(弁体の第1受圧面のみがオイルから圧力を受ける状態)および第2状態(弁体の第1受圧面および第2受圧面の両方がオイルから圧力を受ける状態)のいずれの場合においても、中心軸線周りに均等に(バランスよく)油圧をかけて弁体を安定して移動させることができる。
上記一の局面による作動油供給装置において、好ましくは、切換部は、第1状態から第2状態に切り換えることにより、弁体が移動する間における油圧デバイスの最大油圧を小さくするように構成されている。
このように構成すれば、弁体が移動する間における油圧デバイスの要求油圧を確実に小さくすることができる。これにより、オイルポンプによる余剰な仕事を確実に削減することができる。
上記一の局面による作動油供給装置において、好ましくは、調圧バルブは、内部で弁体を移動可能なように保持するハウジングを含み、ハウジングには、オイルポンプを介してオイルが供給されることによりメインギャラリに向けてオイルが流れる初期絞り油路と、弁体により開閉される主油路とが設けられ、主油路は、第1状態では油圧デバイスの油圧が第2油圧以上になった場合に弁体による封止が解除されてメインギャラリに向けてオイルが流れるように構成され、第2状態では油圧デバイスの油圧が第1油圧以上になった場合に弁体による封止が解除されてメインギャラリに向けてオイルが流れるように構成され、弁体による封止の解除後においては油圧デバイスの油圧の増加に伴って弁体が移動することにより流路断面積が増大するように構成されている。
このように構成すれば、初期絞り油路によりメインギャラリの初期の油圧を絞るとともに、主油路により効果的にメインギャラリへの油路の流路断面積を増大させることができる。また、第1状態と第2状態とで弁体の封止を解除するタイミング(メインギャラリの油圧を増加しやすくすることができるとともに、油圧デバイスの油圧の増加を抑制するタイミング)を、異ならせることよって、油圧デバイスであるピストンジェットが作動油圧に到達しないようにすることができる。
なお、上記一の局面による作動油供給装置において、以下のような構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、上記一の局面による作動油供給装置において、油圧デバイスは、ピストンジェットに加えて、可変動弁機構を有している。
このように構成すれば、可変動弁機構にもオイルを分配する作動油供給装置により、オイルポンプによる余剰な仕事を削減することができる。
(付記項2)
また、上記弁体がオイルから油圧を受ける第1受圧面および第2受圧面を含む構成において、第2受圧面のオイルの受圧面積は、第1受圧面のオイルの受圧面積よりも大きい。
このように構成すれば、第1状態よりも、第2状態の弁体の油圧(エンジン回転数)の変動に対する弁体の移動量(速度)の変化を、大きく確保することができる。
(付記項3)
また、この場合において、調圧バルブは、内部で弁体を移動可能なように保持するハウジングを含み、ハウジングには、一端が圧力室に接続され、他端が油供給通路に接続されるとともに、第2状態において、圧力室にオイルを導く導入油路が設けられている。
このように構成すれば、導入油路により圧力室にオイルを確実に導くことができる。
(付記項4)
また、上記一の局面による作動油供給装置において、所定のエンジン回転数を小さい方から第1回転数および第2回転数と規定し、第1状態においてエンジン回転数が第2回転数以上なった場合に、油圧デバイスの油圧が第2油圧以上になるように構成され、第2状態においてエンジン回転数が第1回転数以上なった場合に、油圧デバイスの油圧が第1油圧以上になるように構成されている。
このように構成すれば、油圧デバイスの油圧(オイルポンプの油圧)のみならず、エンジン回転数を基準として、オイルポンプによる余剰な仕事を削減することもできる。
実施形態による作動油供給装置を備えるエンジンを示した模式図である。 実施形態による第1状態の作動油供給装置を示した模式図である。 実施形態による第2状態の作動油供給装置を示した模式図である。 実施形態による作動油供給装置の弁体を示した斜視図である。 実施形態による第1状態における作動油供給装置の油圧とエンジン回転数との関係を示した図である。 実施形態による第2状態における作動油供給装置の油圧とエンジン回転数との関係を示した図である。 第1状態の作動油供給装置の弁体の移動およびオイルの流れについて説明するための図である 第2状態の作動油供給装置の弁体の移動およびオイルの流れについて説明するための図である
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[実施形態]
(作動油供給装置の構成)
図1〜図8を参照して、本発明の一実施形態による作動油供給装置100の構成について説明する。
図1に示すように、作動油供給装置100は、エンジンEの構成部品であり、エンジンEを備えた自動車などに搭載可能である。作動油供給装置100は、オイルポンプ100aにより、オイルパンOP内のオイル(エンジンオイル)を汲み上げてメインギャラリMおよび油圧デバイスDに供給(圧送)するように構成されている。本実施形態では、油圧デバイスDは、可変動弁機構D1(VTC)およびピストンジェットD2を含んでいる。
メインギャラリMに送られたオイルは、ピストンやクランクシャフトを含むエンジンEの各部の潤滑などに用いられる。可変動弁機構D1に送られたオイルは、可変動弁機構D1の駆動に用いられる。ピストンジェットD2に送られたオイルは、クランクケース(図示せず)内からピストン(図示せず)に向けて噴射されることによりピストンの冷却に用いられる。
メインギャラリMの要求油圧(潤滑を行うために必要とされる油圧)は、エンジン回転数が増加する程、高くなる。一方、可変動弁機構D1およびピストンジェットD2の各々の要求油圧は、所定のエンジン回転数で所定の要求油圧に達した場合には、さらに、エンジン回転数が増加したとしても、それ以上高い要求油圧が(略)必要とされない。すなわち、可変動弁機構D1およびピストンジェットD2の各々の要求油圧は、所定のエンジン回転数以上では、飽和して(略)変わることがない。
そこで、作動油供給装置100は、メインギャラリM、可変動弁機構D1およびピストンジェットD2の各々に必要以上のオイルを送ること(無駄な仕事が発生すること)を抑制しながら、エンジン回転数の増加に応じてメインギャラリMに供給する油量を特に増やすとともに、メインギャラリM、可変動弁機構D1およびピストンジェットD2の各々の要求油圧を満たすように、オイルポンプ100aからのオイルを適切に分配する機能を有している。
ここで、作動油供給装置100は、エンジンEの始動時に早期にエンジンEの暖機を行いたい場合などにおいて、ピストンジェットD2によるピストンの冷却を行わないように構成されている。
詳細には、作動油供給装置100は、暖機時などにおいて、ECU101によりオイルスイッチングバルブ100c(以下、OSVと記載する)を切り換えることによって、ピストンジェットD2を作動油圧に到達させないように(作動油圧未満に保持するように)構成されている。その結果、作動油供給装置100は、暖機時などにおいて、ピストンジェットD2からオイルが噴射されないようにすることによって、ピストンジェットD2によるピストンの冷却を行わないようにすることが可能である。
すなわち、図2および図3に示すように、作動油供給装置100は、ピストンジェットD2からオイルが噴射される状態(後述する第1状態)と、ピストンジェットD2からオイルが噴射されない状態(後述する第2状態)とを、選択的に切り換え可能に構成されている。
作動油供給装置100は、オイルポンプ100aと、調圧バルブ100bと、OSV100cとを備えている。
(オイルポンプの構成)
図1に示すように、オイルポンプ100aは、エンジンEの回転により駆動されて、オイルパンOPからオイルを吸い込むとともに、下流側に配置された調圧バルブ100bに向けてオイルを吐出するように構成されている。オイルポンプ100aは、エンジン回転数の増加に伴い吐出量が増加する機械式(エンジン駆動式)のポンプである。オイルポンプ100aは、エンジン回転数に略比例してオイルの吐出量が変動するように構成されている。
(調圧バルブの構成)
図2および図3に示すように、調圧バルブ100bは、メインギャラリM(図1参照)と、ピストンジェットD2および可変動弁機構D1とに、オイルポンプ100aから吐出されたオイルを分配するように構成されている。すなわち、調圧バルブ100bは、オイルポンプ100a(図1参照)の下流側に配置され、メインギャラリM、ピストンジェットD2および可変動弁機構D1の上流側に配置された構成である。調圧バルブ100bは、ボルトなどの固定部材により、エンジン本体(図示せず)に対して直接固定されている。なお、調圧バルブ100bの後述する初期絞り油路28は、調圧バルブ100bの外表面に沿って延びているが、エンジン本体によって外部にオイルが漏れないように構成されている。
調圧バルブ100bは、弁体1と、内部で弁体1を移動可能なように保持するハウジング2と、付勢部材3とを備えている。
〈弁体の構成〉
弁体1は、オイルポンプ100aを介して供給されたオイルから受ける油圧が変動することにより、ハウジング2内で移動するように構成されている。弁体1は、ハウジング2内で直線状に往復移動するように構成されている。
なお、各図において弁体1の移動方向をA方向として図示する。A方向のうち、弁体1が付勢部材3の付勢力に抗して移動する方向(弁体1が付勢部材3に向けて移動する方向)をA1方向により図示し、その反対方向をA2方向により図示する。
図4に示すように、弁体1は、A方向にずれた2段の段差を有する形状に形成されている。詳細には、弁体1は、互いにA方向を厚み方向とする第1円柱部11および第2円柱部12がA方向に積み重なることにより形成されている。第1円柱部11は、第2円柱部12のA2方向側に配置されている。第2円柱部12の直径は、第1円柱部11の直径よりも大きい。第1円柱部11と、第2円柱部12との中心軸線αは、互いに重なる位置に配置されている。
ここで、弁体1は、ハウジング2内のオイルから油圧を受ける第1受圧面13と、ハウジング2内のオイルから油圧を受ける第2受圧面14との2つの受圧面を有している。
第1受圧面13は、第1円柱部11に設けられている。
第1受圧面13および第2受圧面14は、ともに、円形状の外形を有している。詳細には、第1受圧面13は、第1円柱部11が有する円形状のA2方向側端面であり、A方向に交差(直交)する方向に延びている。第1受圧面13は、第2円柱部12が有する円環状のA2方向側端面であり、A方向に交差(直交)する方向に延びている。
第1受圧面13および第2受圧面14は、互いに中心軸線αが弁体1の移動方向(A方向)に延びている。第2受圧面14の受圧面積S14aは、第1受圧面13の受圧面積S13aよりも大きい(S14a>S13a)。
〈ハウジングの構成〉
図2および図3に示すように、ハウジング2は、内部で弁体1を直線状に往復移動可能なように保持(収容)するように構成されている。
ハウジング2には、流入口21と、第1流出口22と、第2流出口23と、流入流出口24とが設けられており、これらを介して調圧バルブ100bへのオイルの流入および調圧バルブ100bからのオイルの流出が行われる。
流入口21は、オイルポンプ100aから吐出されたオイルを流入させる入口である。第1流出口22は、オイルをメインギャラリMに向けて流出させる出口である。第2流出口23は、オイルを油圧デバイスD(ピストンジェットD2および可変動弁機構D1)に向けて流出させる出口である。流入流出口24は、OSV100cを通過したオイルを流入させる入口であるとともに、オイルをOSV100c(外部の大気(すなわち、オイルパンOP))に向けて流出させる出口でもある。なお、流入流出口24は、後述する第1状態ではオイルの出口として機能し、後述する第2状態ではオイルの入口として機能する。
流入口21には、上流側端部がオイルポンプ100aに接続される外部油路P11の下流側端部が接続されている。第1流出口22には、下流側端部がメインギャラリMに接続される外部油路P12の上流側端部が接続されている。第2流出口23には、下流側端部が複数(2つ)に分岐してピストンジェットD2および可変動弁機構D1に接続される外部油路P13の上流側端部が接続されている。流入流出口24には、一端がOSV100cに接続される外部油路P14(特許請求の範囲の「油供給通路」の一例)の他端が接続されている。
外部油路P12には、途中(上流側端部と下流側端部との間)で、下流側端部がOSV100cに接続される外部油路P15(特許請求の範囲の「油供給通路」の一例)の上流側端部が接続されている。すなわち、第1流出口22から流出したオイルは、途中で分岐して、外部油路P12を流れてメインギャラリMに供給されるとともに、外部油路P15を流れてOSV100cに供給される。外部油路P14およびP15は、以下に説明する圧力室25bにオイルを供給するための油路である。
ハウジング2の内部は、弁体1によって、3つの空間(室)に仕切られている。詳細には、ハウジング2の内部は、弁体1によって、流入口21と第1流出口22および第2流出口23との間のオイルが流れる油路空間25aと、弁体1の受圧面積を増大させるための圧力室25bと、付勢部材3が配置される付勢部材配置室25cとに仕切られている。
3つの空間(油路空間25a、圧力室25b、付勢部材配置室25c)は、ハウジング2内において互いにオイルを直接受け渡す(流入・流出する)ことがなく、水密性(液密性)が確保されるように弁体1によって仕切られている。A方向において、圧力室25bは、A2方向側の油路空間25aと、A1方向側の付勢部材配置室25cとに挟まれている。付勢部材3は、弁体1にA1方向側から当接した状態で付勢部材配置室25c内に配置され、弁体1をA2方向に常時付勢している。付勢部材3は、たとえば、圧縮コイルバネにより構成されている。
油路空間25aは、弁体1の後述する第1受圧面13に隣接している。すなわち、油路空間25aには、第1受圧面13が油路空間25aのオイルから付勢部材3に向けたA1方向の油圧を受ける(受圧する)ように、油路空間25a内に第1受圧面13が露出した状態で配置されている。
圧力室25bは、弁体1の後述する第2受圧面14に隣接している。すなわち、圧力室25bには、第2受圧面14が圧力室25bのオイルから付勢部材3に向けたA1方向の油圧を受ける(受圧する)ように、圧力室25b内に第2受圧面14が露出した状態で配置されている。
ハウジング2には、一端が圧力室25bに接続され、他端が外部油路P14に接続される導入油路26が設けられている。すなわち、導入油路26は、他端に流入流出口24が配置されている。導入油路26は、後述する第2状態において、圧力室25bにオイルを導く(流入させる)ように構成されている。また、導入油路26は、後述する第1状態において、圧力室25bからオイルを流出させるように構成されている。
ここで、図2および図3に示す第1状態および第2状態について説明する。第1状態は、OSV100cがオフの状態であり、OSV100cを介して圧力室25bにオイルが供給されない状態である。したがって、第1状態では、弁体1は、油路空間25aに隣接する第1受圧面13のみから油圧を受ける。
一方、第2状態は、OSV100cがオンの状態であり、OSV100cを介して圧力室25bにオイルが供給される状態である。したがって、第2状態では、弁体1は、油路空間25aに隣接する第1受圧面13と、圧力室25bに隣接する第2受圧面14との両方から油圧を受ける。
このため、圧力室25bにオイルが供給される第2状態では、圧力室25bにオイルが供給されない第1状態と比較して、弁体1の受圧面積が増大する。したがって、第2状態では、第1状態よりも弁体1が移動しやすくなる。すなわち、第2状態では、第1状態と比較して、エンジン回転数の変動に対する弁体1の移動量が大きくなる。つまり、第2状態では、第1状態と比較して、オイルポンプ100aから吐出される油圧の変動(増減)に対する弁体1の移動量が大きくなる。
〈油圧デバイス用油路、初期絞り油路および主油路の構成〉
図2および図3に示すように、油路空間25aには、油圧デバイスD(可変動弁機構D1およびピストンジェットD2)に向けてオイルが流れる油圧デバイス用油路27と、メインギャラリM(図1参照)に向けてオイルが流れる初期絞り油路28および主油路29とが設けられている。なお、図2および図3では、油圧デバイス用油路27、初期絞り油路28および主油路29を、それぞれ、二点鎖線、破線および一点鎖線で示している。
油圧デバイス用油路27は、流入口21と第2流出口23との間に設けられており、A方向に交差する方向に延びる油路である。油圧デバイス用油路27は、オイルポンプ100aを介してオイルが供給されることにより(オイルポンプ100aを介して調圧バルブ100bにオイルが供給される際に)、油圧デバイスDに向けて継続的に(常に)オイルが流れるように構成されている。
油圧デバイス用油路27には、途中(上流側端部と下流側端部との間)で、初期絞り油路28の上流側端部が接続されている。すなわち、油圧デバイス用油路27を流れるオイルは途中で分岐して、初期絞り油路28を流れてメインギャラリMに供給される。初期絞り油路28の下流側端部には、第1流出口22が配置されている。
初期絞り油路28は、オイルポンプ100aを介してオイルが供給されることにより(オイルポンプ100aを介して調圧バルブ100bにオイルが供給される際に)、メインギャラリMに向けて継続的に(常に)オイルが流れるように構成されている。
油圧デバイス用油路27には、途中(上流側端部と下流側端部との間)で、主油路29の上流側端部が接続されている。すなわち、油圧デバイス用油路27を流れるオイルは途中で分岐して、主油路29を流れてメインギャラリMに供給される。主油路29の下流側端部には、第1流出口22が配置されている。すなわち、主油路29は、初期絞り油路28とは別経路で第1流出口22にオイルを流している。
図1に示す初期絞り油路28の流路断面積S28(固定値)は、油圧デバイス用油路27の流路断面積S27(固定値)と比較して十分に小さい。このため、オイルポンプ100aの始動初期では、メインギャラリMの油圧の立ち上がり(図5および図6における原点を通る直線の傾き)が、油圧デバイスDの油圧の立ち上がりよりも小さくなる。また、初期絞り油路28の流路断面積S28と、主油路29の最大の流路断面積S29(変動値)の最大値との合計は、油圧デバイス用油路27の流路断面積S27と略等しい。
ここで、主油路29は、オイルポンプ100aの始動初期(油圧デバイスDの油圧が小さい段階)から、油圧デバイスDが所定の油圧(第1状態では図5に示す第2油圧P2、第2状態では図6に示す第1油圧P1)に到達するまでは、弁体1により封止されている。
すなわち、主油路29は、オイルポンプ100aの始動初期(油圧デバイスDの油圧が小さい段階)から所定のエンジン回転数(第1状態では図5に示す第2回転数N2、第2状態では図6に示す第1回転数N1)に到達するまでは、弁体1により封止されている。
ここで、作動油供給装置100は、第1状態では、油圧デバイスDの油圧が第2油圧P2以上になった場合に、メインギャラリMへの油路の流路断面積(初期絞り油路28の流路断面積S28と、主油路29の流路断面積S29との合計)を徐々に増大させるとともに、油圧デバイスDの油圧が第2油圧P2以上となる前にピストンジェットD2の油圧を作動油圧以上にするように構成されている。
すなわち、第1状態は、ピストンジェットD2が作動する状態である。なお、「流路断面積(初期絞り油路28の流路断面積S28と、主油路29の流路断面積S29との合計)を増大させる」とは、主油路29の弁体1による封止を解除して、油圧により弁体1をA1方向に移動させて、主油路29の流路断面積S29を徐々に増大させることを意味する。
また、作動油供給装置100は、第2状態では、第1状態よりも弁体1のオイルの受圧面積を増大させる(図4を参照して、OSV100cにより、弁体1のオイルの受圧面積を、受圧面積S13aから受圧面積S13a+S14aに切り換える)ことにより、油圧デバイスDの油圧が第1油圧P1(第1油圧P1は第2油圧P2よりも小さい)以上になった場合に、流路断面積を増大させるとともに、ピストンジェットD2の油圧を作動油圧未満に保持するように構成されている。
すなわち、第2状態は、弁体1が移動する間においてはピストンジェットD2が作動しない状態である。
(オイルスイッチングバルブ(OSV)の構成)
図2および図3に示すように、OSV100cは、ECU101からのON信号S(図3参照)を受信して、外部油路P14と、オイルパンOPにオイルを排出する油路(大気)とを接続する第1状態から、外部油路P15と外部油路P14とを接続する第2状態に切り換えるように構成されている。第1状態では、OSV100cを介して大気(オイルパンOP)に圧力室25bのオイルを排出することが可能となる。第2状態では、OSV100cを介して外部油路P15から外部油路P14にオイルを供給することにより、圧力室25bにオイルを供給することが可能となる。
つまり、OSV100cは、外部油路P15および外部油路P14の間が閉じられており、第1受圧面13のみがオイルから圧力を受ける第1状態と、外部油路P15および外部油路P14の間が開かれており(連通しており)、外部油路P15および外部油路P14を介して圧力室25bにオイルが供給され、第1受圧面13および第2受圧面14の両方がオイルから圧力を受ける第2状態とを切り換えるように構成されている。
第1状態では、主油路29は、油圧デバイスDの油圧が第2油圧P2以上になった場合に、弁体1による封止が解除されてメインギャラリM(図1参照)に向けてオイルが流れるように構成されている。第2状態では、主油路29は、油圧デバイスDの油圧が第1油圧P1以上になった場合に、弁体1による封止が解除されてメインギャラリM(図1参照)に向けてオイルが流れるように構成されている。そして、第1状態および第2状態では、ともに、主油路29は、弁体1による封止の解除後においては、オイルポンプ100aの油圧の増加に伴って弁体1が移動することにより、流路断面積が徐々に増大するように構成されている。
所定のエンジン回転数を小さい方から第1回転数N1(図5および図6参照)および第2回転数N2(図5および図6参照)と規定した場合、作動油供給装置100は、第1状態においてエンジン回転数が第2回転数N2以上なった場合に、油圧デバイスDの油圧が第2油圧P2以上になるように構成されている。また、作動油供給装置100は、第2状態においてエンジン回転数が第1回転数N1以上なった場合に、油圧デバイスDの油圧が第1油圧P1以上になるように構成されている。
(第1状態および第2状態における作動油供給装置の弁体の移動およびオイルの流れ)
図5〜図8を参照して、第1状態および第2状態における作動油供給装置100の弁体1の移動およびオイルの流れについて簡単に説明する。なお、図5および図6では、メインギャラリMの要求油圧R1、可変動弁機構D1の要求油圧R2、および、ピストンジェットD2の要求油圧R3を、それぞれグラフ中に図示している。また、図7および図8では、d0により弁体1のA2方向端部の初期位置を示し、d1〜d4により弁体1の初期位置d0からの移動距離を小さい方から順に示している(d1<d2<d3<d4)。
図7(A)および図8(A)はエンジン回転数が略ゼロ(オイルポンプ100aの始動開始直後)の状態を示し、図7(B)および図8(B)はエンジン回転数がN1(油圧デバイスDの油圧が第1油圧P1)の状態を示し、図7(C)および図8(C)はエンジン回転数がN2(油圧デバイスDの油圧が第2油圧P2)の状態を示し、図7(D)および図8(D)はエンジン回転数がN3の状態を示し、図7(E)はエンジン回転数がN4の状態を示している。なお、エンジン回転数については図5および図6を参照する。
図7(A)および図8(A)に示すオイルポンプ100aの始動開始直後の状態では、ともに、メインギャラリMの油圧の立ち上がり、油圧デバイスDの油圧の立ち上がりに違いがない。これは、図7(A)および図8(A)に示す状態では、ともに、油圧デバイス用油路27および初期絞り油路28にオイルが流れるとともに、主油路29が封止されており主油路29にはオイルが流れていないためである。
図7(B)および図8(B)を参照して、第2状態の方が、第1状態と同じエンジン回転数であっても、よりA1方向に弁体1が移動している。すなわち、弁体1の受圧面積が大きい第2状態の方が第1状態よりも、エンジン回転数の増加(油圧デバイスDの油圧の増加)に対して弁体1が大きく移動する。
なお、図8(B)では、受圧面積が増大する直前の位置(弁体1による主油路29の封止が解除される直前の位置)に弁体1が位置している。そして、弁体1がさらにA1方向に移動したら、主油路29にもオイルが流れはじめる。
また、図8(B)では、図6から理解されるように、油圧デバイスDの油圧は、油圧デバイスD(可変動弁機構D1)の要求油圧R2を満たしている。
図7(C)および図8(C)を参照して、今度は、図7(C)において、受圧面積が増大する直前の位置に弁体1が位置している。そして、弁体1がさらにA1方向に移動した場合、主油路29にもオイルが流れる。
また、図7(C)では、図5から理解されるように、油圧デバイスDの油圧は、油圧デバイスD(ピストンジェットD2)の要求油圧R3を満たしている。
また、図8(C)では、図6から理解されるように、油圧デバイスDの油圧は、図8(B)の状態から、第1油圧P1のままで略変わらない。これは、主油路29の流路断面積の増加に伴い、オイルポンプ100aから吐出されるオイルの油圧の増加が、ほとんど、メインギャラリMの油圧の増加のみに寄与しているためである。
図7(D)および図8(D)を参照して、図8(D)では、第2状態の弁体1の移動が略できないA方向の位置に弁体1が移動している。すなわち、弁体1が移動限界に到達している状態にある。このため、これ以降は、オイルポンプ100aから吐出されるオイルの油圧(エンジン回転数)が増加した場合には、メインギャラリMおよび油圧デバイスDの油圧が同様に増加する。このため、図8に示す第2状態であっても、ピストンジェットD2の油圧が作動油圧に到達した時点から、ピストンジェットD2が作動する。
図7(E)は、第2状態の弁体1に遅れて、第1状態の弁体1が移動限界に到達した状態を示している。
(実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように構成することにより、OSV100cによって第1状態から第2状態に切り換えて、第1状態よりも弁体1のオイルの受圧面積を増大させて、油圧デバイスDの油圧が第1油圧以上になった場合に、メインギャラリMへの油路の流路断面積を増大させることができる。これにより、第2状態では第1状態よりも早い段階(油圧デバイスDの油圧が小さい段階(エンジン回転数が低い段階))において、メインギャラリMの油圧を増加しやすくすることができるとともに、油圧デバイスDの油圧の増加を抑制することができる。その結果、油圧デバイスDであるピストンジェットD2が作動油圧に到達しないようにすることができる。これにより、オイルポンプ100aによる余剰な仕事を削減することができる。
本実施形態では、上記のように、弁体1は、オイルから油圧を受ける第1受圧面13および第2受圧面14を含み、OSV100cは、第1受圧面13のみがオイルから圧力を受ける第1状態と、第1受圧面13および第2受圧面14の両方がオイルから圧力を受ける第2状態とを切り換えるように構成されている。これにより、第2受圧面14がオイルから圧力を受ける状態と、第2受圧面14がオイルから圧力を受けない状態とを切り換えるだけで、第1状態と第2状態とを切り換えることができるので、容易に、第1状態と第2状態とを切り換えて、オイルポンプ100aによる余剰な仕事を削減することができる。
本実施形態では、上記のように、調圧バルブ100bは、第2受圧面14に隣接する圧力室25bを含み、圧力室25bにオイルを供給する外部油路P14およびP15を開閉可能なOSV100cを設け、OSV100cは、外部油路P14およびP15が閉じられており、第1受圧面13のみがオイルから圧力を受ける第1状態と、外部油路P14およびP15が開かれており、外部油路P14およびP15を介して圧力室25bにオイルが供給され、第1受圧面13および第2受圧面14の両方がオイルから圧力を受ける第2状態とを切り換えるように構成されている。これにより、OSV100cにより外部油路P14と外部油路P15と(の間)を開閉するだけ(すなわち、OSV100cにより、外部油路P14と外部油路P15とを、接続状態および非接続状態の一方に切り換えるだけで)で、第2受圧面14がオイルから圧力を受ける状態と、第2受圧面14がオイルから圧力を受けない状態とを切り換えることができる。したがって、OSV100cおよび圧力室25bにより、容易に第1状態と第2状態とを切り換えてオイルポンプ100aによる余剰な仕事を削減する、という機能を実現することができる。
本実施形態では、上記のように、第1受圧面13および第2受圧面14は、ともに、円形状の外形を有し、弁体1の移動方向に延びるとともに、互いに重なる位置に配置される中心軸線αを有している。これにより、第1状態(弁体1の第1受圧面13のみがオイルから圧力を受ける状態)および第2状態(弁体1の第1受圧面13および第2受圧面14の両方がオイルから圧力を受ける状態)のいずれの場合においても、中心軸線α周りに均等に(バランスよく)油圧をかけて弁体1を安定して移動させることができる。
本実施形態では、上記のように、OSV100cは、第1状態から第2状態に切り換えることにより、弁体1が移動する間における油圧デバイスDの最大油圧を小さくするように構成されている。これにより、弁体1が移動する間における油圧デバイスDの要求油圧を確実に小さくすることができる。これにより、オイルポンプ100aによる余剰な仕事を確実に削減することができる。
本実施形態では、上記のように、調圧バルブ100bは、内部で弁体1を移動可能なように保持するハウジング2を含み、ハウジング2には、オイルポンプ100aを介してオイルが供給されることによりメインギャラリMに向けてオイルが流れる初期絞り油路28と、弁体1により開閉される主油路29とが設けられ、主油路29は、第1状態では油圧デバイスDの油圧が第2油圧以上になった場合に弁体1による封止が解除されてメインギャラリMに向けてオイルが流れるように構成され、第2状態では油圧デバイスDの油圧が第1油圧以上になった場合に弁体1による封止が解除されてメインギャラリMに向けてオイルが流れるように構成され、弁体1による封止の解除後においては油圧デバイスDの油圧の増加に伴って弁体1が移動することにより流路断面積が増大するように構成されている。これにより、初期絞り油路28によりメインギャラリMの初期の油圧を絞るとともに、主油路29により効果的にメインギャラリMへの油路の流路断面積を増大させることができる。また、第1状態と第2状態とで弁体1の封止を解除するタイミング(メインギャラリMの油圧を増加しやすくすることができるとともに、油圧デバイスDの油圧の増加を抑制するタイミング)を、異ならせることよって、油圧デバイスDであるピストンジェットD2が作動油圧に到達しないようにすることができる。
本実施形態では、上記のように、油圧デバイスDは、ピストンジェットD2に加えて、可変動弁機構D1を有している。これにより、可変動弁機構D1にもオイルを分配する作動油供給装置100により、オイルポンプ100aによる余剰な仕事を削減することができる。
本実施形態では、上記のように、第2受圧面14のオイルの受圧面積は、第1受圧面13のオイルの受圧面積よりも大きい。これにより、第1状態よりも、第2状態の弁体1の油圧(エンジン回転数)の変動に対する弁体1の移動量(速度)の変化を、大きく確保することができる。
本実施形態では、上記のように、調圧バルブ100bは、内部で弁体1を移動可能なように保持するハウジング2を含み、ハウジング2には、一端が圧力室25bに接続され、他端が外部油路P14に接続されるとともに、第2状態において、圧力室25bにオイルを導く導入油路26が設けられている。これにより、導入油路26により圧力室25bにオイルを確実に導くことができる。
本実施形態では、上記のように、所定のエンジン回転数を小さい方から第1回転数N1および第2回転数N2と規定し、第1状態においてエンジン回転数が第2回転数N2以上なった場合に、油圧デバイスDの油圧が第2油圧P2以上になるように構成され、第2状態においてエンジン回転数が第1回転数N1以上なった場合に、油圧デバイスDの油圧が第1油圧P1以上になるように構成されている。これにより、油圧デバイスDの油圧(オイルポンプ100aの油圧)のみならず、エンジン回転数を基準として、オイルポンプ100aによる余剰な仕事を削減することもできる。
(変形例)
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、油圧駆動装置として可変動弁機構を備える例を示したが、本発明はこれに限られず、可変動弁機構以外の油圧駆動の装置を備えていてもよい。
また、上記実施形態では、弁体が2つの受圧面を備える例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、弁体が3つ以上の受圧面を備えていてもよい。
また、上記実施形態では、ECUからの信号に基づいて、OSVが油路の切り換え動作を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、所定のエンジン回転数センサや圧力センサなどに基づいて、OSVが油路の切り換え動作を行ってもよい。
また、上記実施形態では、切換部をOSVにより構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、切換部を複数の電磁弁などにより構成してもよい。
また、上記実施形態では、弁体を2つの円柱により段差形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、2つの四角柱により段差形状に形成するなどしてもよい。
また、上記実施形態では、付勢部材が圧縮コイルバネである例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、付勢部材がゴム製の弾性部材などであってもよい。
また、上記実施形態では、第2受圧面の面積が第1受圧面の面積よりも大きい例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2受圧面の面積が第1受圧面の面積よりも小さくてもよいし、同じであってもよい。
1 弁体
2 ハウジング
13 第1受圧面
14 第2受圧面
25b 圧力室
26 導入油路
28 初期絞り油路
29 主油路
100 作動油供給装置
100a オイルポンプ
100b 調圧バルブ
100c オイルスイッチングバルブ(切換部)
D 油圧デバイス
D1 可変動弁機構
D2 ピストンジェット
E エンジン
M メインギャラリ
P14 外部油路(油供給通路)
P15 外部油路(油供給通路)
α 中心軸線

Claims (6)

  1. エンジン回転数の増加に伴い吐出量が増加するオイルポンプと、
    前記オイルポンプを介して供給されたオイルから受ける油圧が変動することにより移動する弁体を含み、少なくとも、メインギャラリと、作動油圧以上となることにより作動を開始するピストンジェットを有する油圧デバイスとにオイルを分配する調圧バルブと、
    前記油圧デバイスの所定の油圧を小さい方から第1油圧および第2油圧と規定し、前記油圧デバイスの油圧が前記第2油圧以上になった場合に、前記メインギャラリへの油路の流路断面積を増大させるとともに、前記油圧デバイスの油圧が前記第2油圧以上となる前に前記ピストンジェットの油圧を前記作動油圧以上にする第1状態と、前記第1状態よりも前記弁体のオイルの受圧面積を増大させることにより、前記油圧デバイスの油圧が前記第1油圧以上になった場合に、前記流路断面積を増大させるとともに、前記ピストンジェットの油圧を前記作動油圧未満に保持する第2状態とを切り換える切換部と、を備える、作動油供給装置。
  2. 前記弁体は、オイルから油圧を受ける第1受圧面および第2受圧面を含み、
    前記切換部は、前記第1受圧面のみがオイルから圧力を受ける前記第1状態と、前記第1受圧面および前記第2受圧面の両方がオイルから圧力を受ける前記第2状態とを切り換えるように構成されている、請求項1に記載の作動油供給装置。
  3. 前記調圧バルブは、前記第2受圧面に隣接する圧力室を含み、
    前記切換部は、前記圧力室にオイルを供給する油供給通路を開閉可能なオイルスイッチングバルブを含み、
    前記オイルスイッチングバルブは、前記油供給通路が閉じられており、前記第1受圧面のみがオイルから圧力を受ける前記第1状態と、前記油供給通路が開かれており、前記油供給通路を介して前記圧力室にオイルが供給され、前記第1受圧面および前記第2受圧面の両方がオイルから圧力を受ける前記第2状態とを切り換えるように構成されている、請求項2に記載の作動油供給装置。
  4. 前記第1受圧面および前記第2受圧面は、ともに、円形状の外形を有し、前記弁体の移動方向に延びるとともに、互いに重なる位置に配置される中心軸線を有している、請求項2または3に記載の作動油供給装置。
  5. 前記切換部は、前記第1状態から前記第2状態に切り換えることにより、前記弁体が移動する間における前記油圧デバイスの最大油圧を小さくするように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の作動油供給装置。
  6. 前記調圧バルブは、内部で前記弁体を移動可能なように保持するハウジングを含み、
    前記ハウジングには、前記オイルポンプを介してオイルが供給されることにより前記メインギャラリに向けてオイルが流れる初期絞り油路と、前記弁体により開閉される主油路とが設けられ、
    前記主油路は、前記第1状態では前記油圧デバイスの油圧が前記第2油圧以上になった場合に前記弁体による封止が解除されて前記メインギャラリに向けてオイルが流れるように構成され、前記第2状態では前記油圧デバイスの油圧が前記第1油圧以上になった場合に前記弁体による封止が解除されて前記メインギャラリに向けてオイルが流れるように構成され、前記弁体による封止の解除後においては前記油圧デバイスの油圧の増加に伴って前記弁体が移動することにより流路断面積が増大するように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の作動油供給装置。
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