JP7282587B2 - 吸収性物品、及び、不織布積層体 - Google Patents

吸収性物品、及び、不織布積層体 Download PDF

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Description

本発明は、吸収性物品、及び、不織布積層体に関する。
尿などの排泄物を吸収する吸収性物品の一例として、使い捨ておむつが知られている。また、使い捨ておむつの胴回り部材や脚回り部材として、ホットメルト接着剤等の接着剤で弾性部材が取り付けられることによって伸縮性が付与されたシート部材が使用されることが一般的である。
例えば、特許文献1では、表裏に貫通する孔が多数設けられた有孔不織布と、有孔不織布と積層された支持シートとが、所定の接着領域でホットメルト接着剤を介して接着され、当該接着領域のうち、各孔と重なる領域の周縁部より中央側にはホットメルト接着剤が付与されていない使い捨て着用物品が開示されている。
特開2018-51181
通気性向上のために開孔不織布を使用し、不織布同士や弾性部材と不織布との接合にホットメルト接着剤を用いた場合、開孔不織布の開孔部分からホットメルト接着剤が露出してべた付く虞がある。そして、特許文献1のように、開孔部分のみホットメルト接着剤を付与しない手段もあるが、生産性の向上には繋がりにくくなる。また、柔軟性確保のために接着しない部分を設けると、又は、弱く接着する部分を設けると、弾性部材の位置ずれが発生したり、不織布同士の接着の弱化によって接着が剥がれて糸ゴムが抜けたりする虞がある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、開孔不織布を含むシート部材同士の間に弾性部材を接合させる場合に、開孔から接着剤が染み出す虞を抑制しつつ、弾性部材の位置ずれや抜けを防ぐ吸収性物品を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、
液体を吸収する吸収性本体と、
前記左右方向に沿って設けられた腹側胴回り部と、
前記左右方向に沿って設けられた背側胴回り部と
を備えた吸収性物品であって、
前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方の胴回り部は、
複数の開孔を有する第1不織布と、第2不織布と、前記第1不織布と前記第2不織布との間に設けられ前記左右方向に沿って伸縮可能な弾性部材とを有し、
前記弾性部材は、接着剤の塗布されていない非塗布部分を有し、
前記第1不織布と前記第2不織布を溶着する上側溶着部と下側溶着部を有し、
前記上下方向において、前記非塗布部分の上側に前記上側溶着部が設けられ、前記非塗布部分の下側に前記下側溶着部が設けられており、
前記第1不織布の前記複数の開孔のうちのある開孔に隣接する縁部は、前記上側溶着部又は前記下側溶着部の少なくとも一部と重なり、
前記複数の開孔は、第1の開孔及び第2の開孔を有し、
前記第1の開孔は、前記第1の開孔に隣接する第1の縁部を有し、
前記第2の開孔は、前記第2の開孔に隣接する第2の縁部を有し、
前記上側溶着部又は前記下側溶着部は、前記第1の縁部及び前記第2の縁部と重なる重なり部を有する
ことを特徴とする吸収性物品。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、開孔不織布を含むシート部材同士の間に弾性部材を接合させる場合に、開孔から接着剤が染み出す虞を抑制しつつ、弾性部材の位置ずれや抜けを防ぐ吸収性物品を提供できる。
図1は、おむつ1の概略斜視図である。 図2は、展開かつ伸長した状態のおむつ1を着用者の肌側から見た概略平面図である。 図3は、図2中のA-A断面図である。 図4は展開かつ伸長させた状態の腹側胴回り部31を非肌側から見た概略平面図である。 図5A及び図5Bは、弾性部材35の取り付け機能の説明図であり、図4中のC部の概略拡大図である。 図6は、図4の領域Xについて拡大して表した図であり、左右方向に伸長させた状態における溶着部50と開孔30との位置関係を説明する図である。 図7は、開孔30の一例を示す概略図である。 図8は、不織布積層体100の概略平面図である。 図9は、他の実施形態に係る展開かつ伸長させた状態の腹側胴回り部31’を非肌側から見た概略平面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、液体を吸収する吸収性本体と、前記左右方向に沿って設けられた腹側胴回り部と、前記左右方向に沿って設けられた背側胴回り部と
を備えた吸収性物品であって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方の胴回り部は、複数の開孔を有する第1不織布と、第2不織布と、前記第1不織布と前記第2不織布との間に設けられ前記左右方向に沿って伸縮可能な弾性部材とを有し、前記弾性部材は、接着剤の塗布されていない非塗布部分を有し、前記第1不織布と前記第2不織布を溶着する上側溶着部と下側溶着部を有し、前記上下方向において、前記非塗布部分の上側に前記上側溶着部が設けられ、前記非塗布部分の下側に前記下側溶着部が設けられており、前記第1不織布の前記複数の開孔のうちのある開孔に隣接する縁部は、前記上側溶着部又は前記下側溶着部の少なくとも一部と重なることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、第1及び第2不織布同士の間に設けられる弾性部材にホットメルト接着剤等の接着剤を塗布しない非塗布部分を設けることで、開孔を有する第1不織布の開孔から接着剤等が染み出す虞を抑制できる。ただし、当該非塗布部分は上下方向にずれやすいので、非塗布部分の上下方向の位置を規制する上側溶着部と下側溶着部とを設ける。このような構成において、開孔部分に存在していた繊維が寄せ集められることによって密度が高くなっている開孔縁部を上側又は下側溶着部と重なるようにすると、第1及び第2不織布同士の溶着強度(溶着部の強度)はより強固になり、しっかりと弾性部材の上下方向の位置を規制することができる。
かかる吸収性物品であって、前記非塗布部分は、前記左右方向に収縮した状態において、前記上側溶着部と前記下側溶着部との間に挟み込まれることによって前記第1不織布及び前記第2不織布に取り付けられていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、非塗布部分の上下方向の位置をしっかりと規制することができ、且つ、非塗布部分を第1不織布及び前記第2不織布に取り付けることができる。
かかる吸収性物品であって、前記上側溶着部又は前記下側溶着部の前記上下方向の長さは、前記ある開孔の直径よりも長いことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、上側又は下側溶着部に一つの開孔全体が含まれる場合、繊維が寄せ集められることで密度が高くなっている開孔縁部と溶着部との重なり部分が多くなり、溶着部の強度は強固になる。それにより、弾性部材の上下方向の位置ずれを防ぎ、且つ、弾性部材を抜けにくくする。
かかる吸収性物品であって、前記上側溶着部又は前記下側溶着部の前記左右方向の長さは、前記ある開孔の直径よりも長いことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、上側又は下側溶着部に一つの開孔全体が含まれる場合、繊維が寄る集められることで密度が高くなっている開孔縁部と溶着部との重なり部分が多くなり、溶着部の強度は強固になる。それにより、弾性部材の上下方向の位置ずれを防ぎ、且つ、弾性部材を抜けにくくする。
かかる吸収性物品であって、前記複数の開孔は、第1の開孔及び第2の開孔を有し、前記第1の開孔は、前記第1の開孔に隣接する第1の縁部を有し、前記第2の開孔は、前記第2の開孔に隣接する第2の縁部を有し、前記上側溶着部又は前記下側溶着部は、前記第1の縁部及び前記第2の縁部と重なる重なり部を有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、繊維が寄せ集められることで密度が高くなっている領域である縁部が、溶着部により多く重なることで、溶着部による接合がより強固になる。その結果、弾性部材をよりしっかりと取り付けることができる。
かかる吸収性物品であって、前記上側溶着部及び前記下側溶着部は、それぞれ、前記左右方向に沿って横長であり、前記複数の開孔は、それぞれ、前記左右方向に沿って横長であることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、弾性部材は左右方向に沿って配置されているため、溶着部の形状を左右方向に沿った横長にすることで弾性部材の位置ずれを生じにくくする。また、開孔の形状も左右方向に沿って横長にすると、開孔部分に存在していた繊維が寄せ集められて高密度である開孔縁部と溶着部とが重なる領域を左右方向に長く設けることができるので、左右方向に沿ってより多くの強固な溶着部を形成できるようになる。それにより、左右方向に抜け易い弾性部材を抜けにくくすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記上側溶着部の下端から前記下側溶着部の上端までの長さは、前記開孔の前記上下方向の長さと同じ、又は、前記開孔の前記上下方向の長さよりも短いことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、繊維が寄せ集められて密度が高くなっている開孔縁部と上側及び下側溶着部の両方が重なることで、上側及び下側溶着部の強度がより強固になる。それにより、上側及び下側溶着部の間に設けられた弾性部材の位置がよりずれにくくなる。
かかる吸収性物品であって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方の胴回り部には、前記上側溶着部及び前記下側溶着部が前記左右方向に間隔を空けて複数設けられており、前記左右方向において、前記左右方向に隣り合う二つの前記上側溶着部又は前記下側溶着部の間に、前記複数の開孔のうち、少なくとも一つが存在することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、溶着部と重複しない位置に開孔が存在することで、優れた通気性を保持できる。
かかる吸収性物品であって、前記上側溶着部又は前記下側溶着部の前記左右方向の長さは、前記複数の開孔のうち、前記左右方向に隣り合う開孔同士の間隔よりも長いことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、上側又は下側溶着部と複数の開孔とが重なると、繊維が寄せ集められて密度が高くなっている各開孔の縁部と溶着部とが重なる部分も多くなり、溶着部の強度をより強固にできる。それにより、弾性部材の上下方向の位置ずれを防ぎ、且つ、弾性部材を抜けにくくする。
かかる吸収性物品であって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方の胴回り部には、前記上側溶着部及び前記下側溶着部が前記左右方向又は前記上下方向に間隔を空けて複数設けられており、前記複数の開孔のうちの、複数設けられている前記上側溶着部及び前記下側溶着部のいずれとも重ならない開孔の数は、前記複数の開孔のうちの、複数設けられている前記上側溶着部及び前記下側溶着部のいずれかと少なくとも一部が重なる開孔の数よりも多いことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、上側及び下側溶着部のいずれとも重ならない開孔の数の方が多いことで、良好な通気性を保持できる。また、上側及び下側溶着部のいずれかと少なくとも一部が重なる開孔が存在することで、溶着強度の向上も同時に図れる。
かかる吸収性物品であって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方の胴回り部は、前記左右方向又は前記上下方向に間隔を空けて複数設けられる前記上側溶着部及び前記下側溶着部と、前記上下方向又は前記左右方向に隣り合って並ぶ前記複数の開孔を有する開孔列とを有し、前記開孔列は、複数設けられる前記上側溶着部及び前記下側溶着部のいずれとも重ならない開孔のみを有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、列をなす開孔がいずれの溶着部とも重ならないことで、開孔の視認性が向上する。
複数の開孔を有する第1不織布と、第2不織布と、前記第1不織布と前記第2不織布との間に設けられた伸縮可能な弾性部材と、を有する不織布積層体であって、前記弾性部材は、接着剤の塗布されていない非塗布部分を有し、前記第1不織布と前記第2不織布を溶着する一方側溶着部と他方側溶着部を有し、前記弾性部材の長手方向と直交する直交方向において、前記非塗布部分の一方側に前記一方側溶着部が設けられ、前記非塗布部分の他方側に前記他方側溶着部が設けられており、前記第1不織布の前記複数の開孔のうちのある開孔に隣接する縁部は、前記一方側溶着部又は前記他方側溶着部の少なくとも一部と重なることを特徴とする不織布積層体である。
このような不織布積層体によれば、第1及び第2不織布同士の間に設けられる弾性部材に、ホットメルト接着剤等を塗布しない非塗布部分を設けることで、開孔を有する第1不織布の開孔から接着剤等が染み出す虞を抑制できる。ただし、当該非塗布部分は、弾性部材の長手方向と直交する直交方向にずれやすいので、非塗布部分の直交方向の位置を規制する一方側溶着部と他方側溶着部を設ける。このような構成において、繊維が寄せ集められて高密度である開孔縁部を一方側又は他方側溶着部と重なるようにすると、第1及び第2不織布同士の溶着強度(溶着部の強度)はより強固になり、しっかりと糸ゴムの直交方向の位置を規制することができる。
===実施形態===
<おむつ1の構成>
以下、本実施形態に係る吸収性物品として、乳幼児向けのパンツ型使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」とも呼ぶ)を例に挙げて説明する。但し上記に限定されず、本発明に係る吸収性物品は、大人向けの使い捨ておむつ、テープ型使い捨ておむつ、ショーツ型の生理用ナプキン等にも適用可能である。
図1は、おむつ1の概略斜視図である。図2は、展開かつ伸長した状態のおむつ1を着用者の肌側から見た概略平面図である。図3は、図2中のA-A断面図であるとともに、同図2中のB-B断面図でもある。
このおむつ1は、図1のような着用前のパンツ型状態において、「上下方向」と、上下方向と直交する「左右方向」と、上下方向及び左右方向と直交する「前後方向」と、を有している。なお、上下方向については、上側が、着用者の胴回り開口側に対応し、下側が、着用者の股下側に対応している。また、前後方向については、前側が着用者の腹側に対応し、後側が着用者の背側に対応している。
図1のパンツ型状態において、おむつ1は、左右方向に沿って設けられた腹側胴回り部31と、この腹側胴回り部31の後側に位置しつつ、左右方向に沿って設けられた背側胴回り部41と、液体を吸収しつつ、腹側胴回り部31と背側胴回り部41との間に股下部として設けられた吸収性本体10と、を備えている。当該腹側胴回り部31と背側胴回り部41とは、共同して、上下方向の上側に胴回り開口BHを形成する。そして、吸収性本体10は、腹側胴回り部31及び背側胴回り部41よりも上下方向の下方に突出して位置している。
また、腹側胴回り部31における左右方向の各端部31e,31eと、対応する背側胴回り部41における左右方向の各端部41e,41eとは、溶着部としてのサイドシール部SSで接合されている。そして、これにより、腹側胴回り部31及び背側胴回り部41が、吸収性本体10と共同して、下側かつ左右方向の両側にそれぞれ脚回り開口LH,LHを一つずつ形成している。
ここで、「展開状態」とは、図1のパンツ型状態のおむつ1が左右方向の両側に有する前述のサイドシール部SSの接合を解くことで、腹側胴回り部31と背側胴回り部41とを分離するとともに、おむつ1を上下方向に開くことで、おむつ1を平面上に展開した状態のことである。また、「伸長状態」とは、製品(おむつ1)を皺無く伸長させた状態、具体的には、おむつ1を構成する各部材(例えば、吸収性本体10や腹側胴回り部31等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまで伸長した状態のことを言う。
展開状態において、おむつ1は、互いに直交する三方向として長手方向と左右方向と厚さ方向(図2では紙面を貫通する方向)とを有している。なお、長手方向は、前述の上下方向に沿っている。そして、長手方向の一方側が腹側(前側)に対応し、他方側が背側(後側)に対応している。また、長手方向の外側が、上下方向の上側(胴回り開口側)に対応し、長手方向の内側が、上下方向の下側(股下側)に対応している。そして、このように長手方向と上下方向とは互いに似通った方向であることから、以下では、説明の都合上、この展開状態においても、長手方向に代えて上下方向を用いて説明することもある。一方、左右方向は、前述のパンツ型状態における左右方向と同義である。また、厚さ方向については、一方側が、着用者の身体に接する肌側に対応し、他方側が、その逆側の非肌側に対応している。
図2の展開状態においては、腹側胴回り部31は、左右方向に沿って配されており、また、背側胴回り部41は、腹側胴回り部31と長手方向に所定の間隔を空けた位置で、左右方向に沿って配されている。そして、これら腹側胴回り部31と背側胴回り部41との間に吸収性本体10が長手方向に沿って掛け渡されつつ、同吸収性本体10の長手方向の各端部10ea,10eb(すなわち、パンツ型状態における前側上端部10ea及び後側上端部10eb)が、それぞれ最寄りの各胴回り部31,41に接合固定されていて、これにより、その外観形状は、平面視略H型状をなしている。また、この状態から、吸収性本体10における長手方向の所定位置CL1(長手方向におけるおむつ1の中央位置CL1)を折り位置としておむつ1が二つ折りされるとともに、この二つ折りの状態において互いに対向する胴回り部31,41の左右方向の端部31e,41e同士が前述のサイドシール部SSで接合されると、これら胴回り部31,41同士が環状に繋がって、これにより、図2に示すような胴回り開口BH及び一対の脚回り開口LH,LHが形成されたパンツ型のおむつ1となる。
吸収性本体10は、図2の展開状態において平面視略長方形状をなしている。そして、吸収性本体10の長手方向が、おむつ1の長手方向に沿うように配されている。また、図3に示すように、吸収性本体10は、吸収体11と、同吸収体11を肌側から覆って吸収性本体10の肌側面をなす液透過性のトップシート13と、同吸収体11を非肌側から覆って吸収性本体10の非肌側面をなす液不透過性のバックシート15と、を備えている。
吸収体11は、液体吸収性の吸収性コア11cと、同コア11cの外周面を被覆する不図示のコアラップシートと、を有する。吸収性コア11cは、パルプ繊維や高吸収性ポリマー等の液体吸収性素材を所定形状の一例としての平面視略砂時計形状に成形した成形体である。また、コアラップシートには、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性シートを使用可能であるが、コアラップシートについては無くても良い。更に、吸収性コア11cの形状は、何等上記の平面視略砂時計形状に限らず、他の形状でも良い。
トップシート13は、不織布等の液透過性の柔軟なシートである。また、バックシート15は、液不透過性の柔軟なシートである。そして、同バックシート15の一例としては、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等の液不透過性の防漏シートと、防漏シートの非肌側に貼り合わされた不織布製の外装シートとを有した二層構造のラミネートシートが挙げられる。
なお、図2及び図3に示すように、少なくともバックシート15は、吸収体11から長手方向及び左右方向に突出するような平面サイズのシートである。そして、左右方向に突出した部分に、それぞれ長手方向に伸縮するレッグギャザーLGが形成されている。すなわち、当該突出した部分には、弾性部材として長手方向に沿った糸ゴム17が長手方向に伸長した状態で固定されていて、これにより、当該部分に伸縮性のレッグギャザーLGが形成されている。
また、図2及び図3に示すように、吸収性本体10は、横漏れを防止する目的で左右方向の各端部に防漏壁部としての立体ギャザーLSG,LSGを有している。すなわち、立体ギャザーLSGとなるシート状部分に弾性部材として長手方向に沿った糸ゴム18が長手方向に伸長した状態で取り付けられた構成が、吸収性本体10の左右方向の各端部に設けられている。
図2及び図3に示すように、腹側胴回り部31は、厚さ方向に積層された第1不織布32及び第2不織布33を有する平面視略矩形形状のシート状部材である。また、第1不織布32は、複数の開孔30を有し(図1等)、図3に示すように、厚さ方向において第2不織布33よりも非肌側に配置されている。そして、第1不織布32及び第2不織布33は、互いに厚さ方向に重ねられた状態にあるとともに、互いに対向する一対の対向面同士が、後述の図4に示すように上下方向及び左右方向に離散的に配された複数の溶着部50(接合部に相当)によって溶着されている。そして、図2に示すように、当該腹側胴回り部31は、吸収性本体10よりも左右方向の両側に突出するように配されつつ、同吸収性本体10における腹側の端部(前側上端部)10eaに非肌側から重ねられて接合されている。
また、背側胴回り部41も、腹側胴回り部31と同様に、厚さ方向に積層された第1不織布42及び第2不織布43を有する平面視略矩形形状のシート状部材である。また、第1不織布42は、複数の開孔30(不図示)を有し、図3に示すように、厚さ方向において第2不織布43よりも非肌側に配置されている。そして、第1不織布42及び第2不織布43は、互いに厚さ方向に重ねられた状態にあるとともに、互いに対向する一対の対向面同士が、図4の腹側胴回り部31の場合と同様に、上下方向(長手方向)及び左右方向に離散的に配された複数の溶着部50(接合部に相当)で接合されている。そして、図2に示すように、当該背側胴回り部41は、吸収性本体10よりも左右方向の両側に突出するように配されつつ、同吸収性本体10における背側の端部(後側上端部)10ebに非肌側から重ねられて接合されている。
尚、本実施形態では、通気性向上のために腹側胴回り部31側の第1不織布32及び背側胴回り部41側の第1不織布42の両方が複数の開孔を有する構成にしているが、腹側胴回り部31及び背側胴回り部41の少なくとも一方の胴回り部が開孔を有している構成でもよい。
また、腹側胴回り部31(41)に係る第1不織布32(42)、第2不織布33(43)として使用される不織布の具体例については、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、SMS(スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド)不織布等を例示できる。不織布の構成繊維としては、熱可塑性樹脂の代表例のポリプロピレン(PP)の単独繊維だけでなく、ポリエチレン(PE)などの他の熱可塑性樹脂の単独繊維を用いても良いし、更に、PE及びPP等の鞘芯構造を有した複合繊維を用いても良い。
<腹側胴回り部31について>
続いて、本実施形態に係る腹側胴回り部31及び背側胴回り部41の具体的な構成について説明する。上述したように、腹側胴回り部31及び背側胴回り部41はほぼ同様の構成を有している。そこで、以下の説明では腹側胴回り部31及び背側胴回り部41の両者に共通する内容については、両者を代表して腹側胴回り部31についてのみ説明する。背側胴回り部41については、腹側胴回り部31に対応する部材等の符号を必要に応じて括弧書きで示す等として、具体的な説明は省略する。
図4は、展開かつ伸長させた状態の腹側胴回り部31を非肌側から見た概略平面図である。図4に示すように、腹側胴回り部31(41)に係る第1不織布32(42)、第2不織布33(43)において互いに対向する一対の対向面同士の間には、左右方向に沿って伸縮可能な糸ゴム等の弾性部材35(45)が上下方向に間隔を空けて複数並んで介挿されつつ、第1不織布32(42)及び第2不織布33(43)に前述の複数の溶着部50を用いて取り付けられている。これにより、腹側胴回り部31(41)には左右方向の伸縮性が付与されている。すなわち、各溶着部50は、第1不織布32(42)及び第2不織布33(43)の一対の対向面同士を接合する機能だけでなく、第1不織布32(42)及び第2不織布33(43)に弾性部材35(45)を取り付ける機能も有している。
尚、第1不織布32(42)のような複数の開孔を有する不織布に弾性部材を取り付ける際にホットメルト接着剤等の接着剤を用いると、開孔から接着剤が露出する虞がある。本実施形態では、各弾性部材35(45)を取り付ける際に接着剤を使用しておらず、各弾性部材35(45)の全長は、それぞれ、接着剤の塗布されていない非塗布部分である。このような非塗布部分を設けることで、第1不織布32(42)の開孔30から接着剤が染み出す虞を抑制できる。
本実施形態の腹側胴回り部31(41)では、前述の複数の溶着部50が上下方向に隣り合って並ぶことにより、上下方向に沿った溶着部列60が形成され、左右方向に間隔を空けて複数の溶着部列60(図4)が設けられている。各々の溶着部列60は、上下方向に沿って真っ直ぐ配置されているのではなく、左右方向の一方側若しくは他方側に凸となった凸部60Pを有するように配置されている。すなわち、溶着部列60に含まれる複数の溶着部50の左右方向における位置がそれぞれ異なることにより、溶着部列60は、全体として凹凸を有するように形成される。図4の例では、溶着部列60は上下方向に上側から下側に向かって左右に蛇行するように形成されている。但し、各々の溶着部50の配置は図4の例に限られるものではなく、溶着部列60が左右方向の一方側にのみ凸部60Pを有しているような構成であっても良い。
また、腹側胴回り部31(41)では、溶着部列60に含まれる複数の溶着部50のうち、上下方向に隣り合う2つの溶着部50である上側溶着部50aと下側溶着部50bとによって、第1不織布32(42)及び第2不織布33(43)を溶着しつつ、弾性部材35(45)を上下に挟み込むことにより、該弾性部材35(45)が腹側胴回り部31(41)に取り付けられている。具体的には、上下方向において、非塗布部分である弾性部材35(45)の上側に上側溶着部50aが設けられ、下側に下側溶着部50bが設けられている。すなわち、弾性部材35(45)の上下方向の両側に並ぶ一対の上側溶着部50a、下側溶着部50b同士が溶着部対50Sをなし、該溶着部対50Sによって弾性部材35が取り付けられている。図5A及び図5Bは、弾性部材35(45)の取り付け機能の説明図であり、図4中のC部の概略拡大図である。尚、図5A及び図5Bでは、溶着部50と弾性部材35(45)との関係を説明するために、各開孔30は省略している。
図5Aに示すように、溶着部対50Sをなす上側溶着部50aと下側溶着部50bは、上下方向に間隔GH50を空けて並んでいる。そして、間隔GH50大きさは、目標の伸長倍率まで左右方向に伸長した状態での糸ゴム等の弾性部材35(45)の外径D35t(D45t)と同寸又はそれよりも若干大きい寸法に設定されている(GH50≧D35t)。つまり、伸長状態の弾性部材35(45)は、溶着部対50Sの上下方向の間に配置される。このような構成であれば、おむつ1(腹側胴回り部31)の製造工程において、第1不織布32及び第2不織布33の間に伸長した状態の弾性部材35を配置した後、第1不織布32と第2不織布33とを溶着する際に、弾性部材35と重複させること無く溶着部50を形成することができる。
そして、弾性部材35(45)が伸長状態から緩和されると、図5Bに示すように、弾性部材35(45)は左右方向に収縮しつつ上下方向に拡大し、拡大した後の外径D35t´は溶着部対50Sの上下方向の間隔GH50よりも大きくなる(D35t´>GH50)。したがって、溶着部対50Sの間では弾性部材35(45)の上下方向の拡大が規制され、これにより、溶着部50,50同士で、弾性部材35(45)は実質的に上下方向に挟圧された状態となる。このようにして、非塗布部分である弾性部材35(45)は、左右方向に収縮した状態において、上側溶着部50aと下側溶着部50bとの間に挟み込まれ、第1不織布32(42)及び第2不織布33(43)に(すなわち、腹側胴回り部31(41)に)取り付けられる。その結果、非塗布部分である弾性部材35(45)の上下方向の位置をしっかりと規制することができる。なお、図1のパンツ型状態のおむつ1においては、弾性部材35(45)は、上記の伸長状態から緩和された状態である。
ちなみに、上記の伸長倍率とは、製造時に自然長(無負荷状態の長さ)に対して何倍に伸ばして(引っ張って)設けたかを示す指標である。例えば、弾性部材を自然長のまま設けた場合の伸長倍率は1倍であり、自然長の2倍の長さまで引っ張って設けた場合の伸長倍率は2倍である。よって、伸長倍率が大きいほど、収縮力が大きいことになる。
図6は、図4の領域Xについて拡大して表した図であり、左右方向に伸長させた状態における溶着部50と開孔30との位置関係を説明する図である。図6の左上に示す溶着部対50SをP1とすると、P1の上側溶着部50aには、複数の開孔30のうちのある開孔30Aが重なるように位置しており、当該開孔30Aに隣接する縁部30Aeは、上側溶着部50aと重なっている。また、ある開孔30Aとは別の開孔30Bも、上側溶着部50aの少なくとも一部と重なっている。P1の下側溶着部50bにおいても、2つの開孔30が下側溶着部50bの少なくとも一部と重なるように位置している。上述の縁部30Aeを例に見ると、縁部30Aeは、開孔30Aに存在していた繊維が開孔形成時に縁部30Aeに寄ることで繊維が集められ、密度が高くなっている部分である。つまり、そのような高密度の縁部30Aeを上側溶着部50a(又は下側溶着部50b)と重なるようにすると、第1不織布32(42)と第2不織布33(43)との接着強度(すなわち、溶着部50の強度)はより強固になり、しっかりと弾性部材35(45)の上下方向の位置を規制することができる。
また、図6の溶着部対50S(P1)に示すように、上下方向における上側溶着部50a(又は下側溶着部50b)の長さH50は、ある開孔30Aの直径30di(上下方向の長さ)よりも長いことが好ましい(H50>30di)。それにより、上側溶着部50a(又は下側溶着部50b)と、繊維が寄せ集められて密度が高い縁部30Aeとの重なり部分が多くなり、溶着部50aの強度がより強固になる。従って、弾性部材35(45)の位置ずれをさらに防止し、また、弾性部材35(45)が抜けにくくなる。
また、同様に、左右方向における上側溶着部50a(又は下側溶着部50b)の長さW50は、ある開孔30Aの直径30di(左右方向の長さ)よりも長いことが好ましい(W50>30di)。上側溶着部50a(又は下側溶着部50b)の左右方向の長さの方が長いことで、上側溶着部50a(又は下側溶着部50b)と、繊維が寄せ集められることで密度が高い縁部30Aeとの左右方向における重なり部分も多くなり、溶着部50aの強度がより強固になる。その結果、弾性部材35(45)の位置ずれをさらに防止し、また、弾性部材35(45)が抜けにくくなる。
また、図6の右上に示す溶着部対50SをP2とすると、P2の上側溶着部50aにも2つの開孔30が重なっている。そのうちの1つの開孔を30’(第1の開孔30’)とし、別の開孔を30’’(第2の開孔30’’)とすると、開孔30’は、開孔30’に隣接する縁部30e’(第1の縁部30e’)を有し、開孔30’’は、開孔30’’に隣接する縁部30e’’(第2の縁部30e’’)を有している。そして、上側溶着部50aは、縁部30e’と重なる重なり部50G、及び、縁部30e’’と重なる重なり部50Gを有している。すなわち、繊維が寄せ集められて密度が高い領域である縁部30e’又は縁部30e’’が上側溶着部50aと重なる重なり部50Gがより多くなることで、溶着部50(上側溶着部50a)の強度がより強固になる。その結果、弾性部材35(45)がよりしっかりと取り付けられ、抜けにくくなる。
尚、上述の開孔30は、一例として円形の開孔として説明したが、開孔の形状は円形に限定されず、楕円形やその他の任意の形状であっても構わない。図7は、開孔30の一例を示す概略図である。同図7において、先ず、各溶着部50(上側溶着部50a及び下側溶着部50b)の形状は、左右方向における長さW50が上下方向における長さH50よりも長い横長の矩形状である(W50>H50)。上述したように、弾性部材35(45)は左右方向に沿って配置されているため、各溶着部50の形状を左右方向に沿った横長にすることで、弾性部材35(45)の位置ずれを生じにくくする。また、自然状態において上下方向に隣り合う一対の溶着部対50S(上側溶着部50a及び下側溶着部50b)によって上下に挟み込まれることによって弾性部材35を取り付ける場合には、溶着部50Sの形状を横長にすることにより、弾性部材35と溶着部対50Sとの間の左右方向における接触面積(長さ)が大きくなり、その分左右方向の摩擦力も大きくなる。それにより、弾性部材35を固定しやすくすることができる。但し、溶着部50の形状は、図7のような横長の矩形状に限られるものではない。例えば、楕円形であったり、縦長の形状であったりしても良い。また、複数の溶着部50の形状が各々異なっていても良い。
そして、各開孔30の形状も、左右方向に沿って横長であることが好ましい(図7)。すなわち、左右方向における長さW30が上下方向における長さH30よりも長い横長の楕円状であることが好ましい(W30>H30)。開孔30の形状も左右方向に沿って横長にすることで、溶着部50と、開孔部分に存在していた繊維が寄せ集められて高密度である縁部30eとが重なる領域を左右方向に長く設けることができるので、左右方向に沿ってより多くの強固な溶着部分を形成できるようになる。このようにすることで、左右方向に抜け易い弾性部材35を抜けにくくし、弾性部材35の上下方向の位置もより規制することができる。
また、図6の左下に示す溶着部対50SをP3とすると、P3では、上側溶着部50aの下端から下側溶着部50bの上端までの長さGH50は、開孔30の上下方向の長さH30(30di)と同じになっている(GH50=H30)。或いは、長さGH50は、開孔30の上下方向の長さH30よりも短いことが好ましい(GH50<H30)。それにより、繊維が寄せ集められて密度が高い開孔30の縁部30eが、上側溶着部50a及び下側溶着部50bの両方に重なることになり、縁部30eとの重なり部分によって、上側及び下側溶着部50a、50bの溶着強度はさらに強固になる。その結果、弾性部材35の上下方向の位置ずれをより生じにくくする。
また、腹側胴回り部31及び背側胴回り部41の少なくとも一方の胴回り部には、図4及び図6に示すように、上側溶着部50a及び下側溶着部50bが左右方向に間隔を空けて複数設けられている。そして、左右方向に隣り合う2つの上側溶着部50a(又は下側溶着部50b)の間には、複数の開孔30のうち、少なくとも一つが存在することが好ましい。一例として、図6に示された左右方向に隣り合う二つの溶着部対50S(P1)と溶着部対50S(P2)を見ると、P1の上側溶着部50aとP2の上側溶着部50aの間には、幾つかの開孔30が存在している。溶着部50(上側溶着部50a又は下側溶着部50b)と重複しない位置に存在する開孔30は、通気機能が損なわれることがなく、そのような開孔30によって、優れた通気性を保持できる。
また、図6の溶着部対50S(P1)に示すように、上側溶着部50aの左右方向の長さW50は、複数の開孔30のうち、左右方向に隣り合う開孔30Aと30Bとの間隔WS30よりも長いことが好ましい(W50>WS30)。上側溶着部50aの左右方向の長さW50が左右方向に隣り合う開孔30Aと30Bとの間隔WS30よりも長いことで、左右方向において、上側溶着部50aと複数の開孔30とが重なることになる。すなわち、繊維が寄せ集められて密度が高い縁部30eと、上側溶着部50aとが左右方向により多く溶着されることから、上側溶着部50aにおける溶着強度がより強固になり、弾性部材35の上下方向の位置を規制することができる。
また、腹側胴回り部31及び背側胴回り部41の少なくとも一方の胴回り部には、図4に示すように、上側溶着部50a及び下側溶着部50bが左右方向又は上下方向に間隔を空けて複数設けられている。そして、複数の開孔30のうちの、上述の各上側溶着部50a及び各下側溶着部50bのいずれとも重ならない開孔30の数は、複数の開孔30のうちの、上述の各上側溶着部50a及び下側溶着部50bのいずれかと少なくとも一部が重なる開孔30の数よりも多いことが好ましい。各上側溶着部50a及び各下側溶着部50bのいずれとも重ならない開孔30の数の方が多いことで、腹側胴回り部31(背側胴回り部41)は、良好な通気性を保持できる。さらに、各上側溶着部50a及び各下側溶着部50bのいずれかと少なくとも一部が重なる開孔30が存在することで、重なる開孔30の縁部30eは繊維が寄せ集められて密度が高いことから、そのような縁部30eを溶着することにより、溶着強度の向上も同時に図れる。
また、腹側胴回り部31及び背側胴回り部41の少なくとも一方の胴回り部は、上下方向又は左右方向に隣り合って並ぶ複数の開孔30を有する開孔列を有することが好ましく、図4において、上下方向に隣り合って並ぶ複数の開孔30を有する開孔列30Lを例示している。そして、そのような開孔列30Lは、複数設けられている上側溶着部50a及び下側溶着部50b(並びに他の溶着部50)のいずれとも重ならない開孔30のみを有している。いずれの溶着部50とも重ならない開孔列30Lが存在することで、開孔の視認性を向上させることができる。
<積層体100の構成>
上述の図4においては、おむつ1の構成部材としての胴回り部31(41)が示されているが、同胴回り部31,41は不織布積層体として、おむつ1以外の用途にも適用できるものである。また、そのような不織布積層体をおむつ1の胴回り部31(41)以外の位置に適用することもできる。
図8は、不織布積層体100の概略平面図であり、不織布積層体100の一例を示している。不織布積層体100は、複数の開孔300を有する第1不織布320と、第2不織布330と、第1不織布320と第2不織布330との間に設けられた伸縮可能な弾性部材350とを有している。第1不織布320及び第2不織布330は、互いに重ねられた状態にあるとともに、互いに対向する一対の対向面同士の少なくとも一部が、上下方向及び左右方向に配された複数の溶着部500(前述の溶着部50に相当)によって溶着されている。
弾性部材350は、ここでは、伸長状態において、不織布積層体100の短手方向の外側において間隔を空けて複数並んで設けられている。そして、弾性部材350は、複数の溶着部500のうち、不織布積層体100の長手方向と直交する直交方向に隣り合う2つの溶着部500に挟み込まれることにより、不織布積層体100に取り付けられている。尚、不織布積層体100においても、弾性部材350を取り付ける際に接着剤を使用しておらず、各弾性部材350の全長は、それぞれ、接着剤の塗布されていない非塗布部分である。このような非塗布部分を設けることで、開孔300から接着剤が染み出す虞を抑制できる。
そのような非塗布部分である弾性部材350は、上述のように、直交方向に隣り合う2つの溶着部によって不織布積層体100に取り付けられているが、具体的には、当該非塗布部分の一方側に一方側溶着部500aが設けられ、当該非塗布部分の他方側に他方側溶着部500bが設けられている。すなわち、弾性部材350の直交方向の両側に並ぶ一対の一方側溶着部500a、他方側溶着部500b同士が溶着部対500Sをなし、該溶着部対500Sによって弾性部材350が取り付けられている。溶着部対500Sによる弾性部材350の取り付け機能の詳細については、前述の溶着部対50Sによる弾性部材35の取り付け機能と同様であり、弾性部材350が伸長状態から緩和されると、溶着部500,500同士の間で、実質的に上下方向に挟圧された状態となる。その結果、弾性部材350の直交方向の位置を規制することができる。
また、第1不織布320の複数の開孔300のうちのある開孔300Aに隣接する縁部300Aeは、一方側溶着部500a又は他方側溶着部500bの少なくとも一部と重なっていることが好ましい。縁部300Aeは、開孔形成時に、開孔部分に存在した繊維が寄せ集められて密度が高くなっており、そのような縁部300Aeを一方側溶着部500a又は他方側溶着部500bと重なるようにすると、第1不織布320と第2不織布330同士の溶着強度はより強固になり、しっかりと弾性部材350の直交方向の位置を規制することができる。このような不織布積層体100は、例えば、おむつ1の脚回り部材などに適用することもでき、開孔によって良好な通気性を保持しつつ、開孔から接着剤が露出する虞を抑制し、脚回りの弾性部材の位置ずれや抜けを発生しにくくすることができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
図9は、他の実施形態に係る展開かつ伸長させた状態の腹側胴回り部31’を非肌側から見た概略平面図である。上述の実施形態では、上側溶着部50aと下側溶着部50bとによって弾性部材35(45)を上下に挟み込みことで該弾性部材35(45)を腹側胴回り部31(41)に取り付けていたが、腹側胴回り部31(41)の一部にホットメルト接着剤等の接着剤を塗布することにより、第1不織布32(42)及び第2不織布33(43)に弾性部材35(45)を取り付けてもよい。図9に示す実施形態では、腹側胴回り部31’の左右方向の両側それぞれに接着剤を塗布することによって第1不織布32と第2不織布33とを接合した一対の塗布部分38(左下がりの斜線で示す部分)が設けられている点で上述の実施形態と主に相違する。なお、これ以外の点は、概ね上述の実施形態と同様又は類似のため、同様又は類似の構成については同じ符号を付して、その説明については省略する。
本実施形態では、複数本の弾性部材35’は、一対の塗布部分38の間に亘って配されており、それらの弾性部材35’は、一対の塗布部分38それぞれにおいて第1不織布32’と第2不織布33’との間に固定されている。一方、塗布部分38間(左右方向両側の塗布部分38よりも左右方向内側の部分)においては、接着剤によって第1不織布32’及び第2不織布33’の何れにも固定されていない。すなわち、各弾性部材35’は、左右方向において、塗布部分38間であるT領域(図9)では、接着剤が塗布されていない非塗布部分を有している。このような非塗布部分を有することにより、開孔30’からの接着剤の露出の虞を抑制できる。
ただし、当該非塗布部分(本実施形態では、各弾性部材35’において、T領域に存在する部分)は、上下方向にずれやすいため、上側溶着部50a’と下側溶着部50b’とによって非塗布部分の上下方向の位置を規制している。すなわち、上下方向において、各弾性部材35’の非塗布部分の上側に上側溶着部50a’が設けられ、非塗布部分の下側に下側溶着部50b’が設けられている。このように上側及び下側溶着部50a’、50b’を設けることにより、非塗布部分の上下方向の位置を規制できる。尚、自然状態において、ここでは、上側溶着部50a’と下側溶着部50b’が弾性部材35’に接していても接していなくてもよい。
また、上述の実施形態における不織布積層体100では、弾性部材350が上側溶着部500aと下側溶着部500bとによって上下に挟み込まれることで取り付けられていたが、不織布積層体100の一部にホットメルト接着剤等の接着剤を塗布して弾性部材350を取り付けてもよい。その場合、弾性部材350の長手方向の両側端部に接着剤を塗布した一対の塗布部分(不図示)を設けることによって、第1不織布320と第2不織布330とに接合する。それにより、弾性部材350は、一対の塗布部分の間に亘って配され、当該塗布部分において第1不織布320と第2不織布330との間に固定される。一方で、塗布部分間(長手方向両側の塗布部分よりも長手方向内側の部分)においては、接着剤によって第1不織布320及び第2不織布330の何れにも固定されていない。すなわち、弾性部材350は、長手方向において、塗布部分間である領域においては、接着剤が塗布されていない非塗布部分を有し、そのような非塗布部分を設けることで、開孔300からの接着剤の露出の虞を抑制できる。
だたし、この場合、弾性部材350の非塗布部分は、弾性部材350の長手方向と直交する直交方向にずれやすいので、当該直交方向に一方側溶着部500a及び他方側溶着部500bを設け、それにより弾性部材350の非塗布部分の直交方向の位置を規制する。尚、自然状態において、ここでは、一方側溶着部500aと他方側溶着部500bが弾性部材350に接していても接していなくてもよい。
また、上述の実施形態では、パンツ型の使い捨ておむつ1として、展開状態において腹側胴回り部31と背側胴回り部31との間に吸収性本体10が掛け渡されてなる所謂3ピースタイプのおむつを例示したが、展開状態において略砂時計形状の外装シートの肌側面に吸収性本体が載置されてなる所謂2ピースタイプのおむつでも良い。
また、上述の実施形態においては、サイドシール部SSは必ずしも矩形形状である必要は無い。矩形形状に限らず、楕円形状、円形状、平行四辺形状等、任意の形状を採用することができる。また、サイドシール部SSは、必ずしも複数の溶着部を上下方向に間欠に配置しなくても良い。例えば、おむつ1の左右方向の端部の上端から下端まで設けられたサイドシール部SSを両側部に1つずつ設けるものであっても良い。
また、上述の実施形態においては、一対の塗布部分38は、腹側胴回り部31の左右方向の端部の上端から下端まで接着剤を塗布することによって設けられていたが、何等これに限らない。例えば、第1不織布32と、第2不織布33と、弾性部材35とを接合できる位置であれば、上下方向において間欠的に塗布しても良い。
1 おむつ(吸収性物品)、
10 吸収性本体、
10ea 前側上端部、10eb 後側上端部、
11 吸収体、11c 吸収性コア、13 トップシート、15 バックシート、
17 糸ゴム、18 糸ゴム、
30 開孔、30e 縁部、30e’ 縁部、30e’’ 縁部、
30A 開孔、30Ae 縁部、30B 開孔、
30di 直径、30’ 第1の開孔、30’’ 第2の開孔、
30L 開孔列
31 腹側胴回り部、31e 端部、
32 第1不織布、33 第2不織布、
35 弾性部材、38 塗布部分、
41 背側胴回り部、41e 端部、
42 第1不織布、43 第2不織布、
45 弾性部材、
50 溶着部、50a 上側溶着部、50b 下側溶着部、
50G 重なり部、50S 溶着部対、
60 溶着部列、60P 凸部、
100 不織布積層体、
300 開孔、300A ある開孔、300Ae 縁部、
320 第1不織布、330 第2不織布、350 弾性部材、
500 溶着部、500a 一方側溶着部、500b 他方側溶着部、500S 溶着部対、
BH 胴回り開口、CL 中央位置、D35t 外径、D45t 外径、
GH50 間隔、H30 長さ、H50 長さ、LG レッグギャザー、
LH 脚回り開口、LSG 立体ギャザー、P1~P3 溶着部対、
SS サイドシール部、W30 長さ、W50 長さ、WS30 間隔

Claims (12)

  1. 互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、
    液体を吸収する吸収性本体と、
    前記左右方向に沿って設けられた腹側胴回り部と、
    前記左右方向に沿って設けられた背側胴回り部と
    を備えた吸収性物品であって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方の胴回り部は、
    複数の開孔を有する第1不織布と、第2不織布と、前記第1不織布と前記第2不織布との間に設けられ前記左右方向に沿って伸縮可能な弾性部材とを有し、
    前記弾性部材は、接着剤の塗布されていない非塗布部分を有し、
    前記第1不織布と前記第2不織布を溶着する上側溶着部と下側溶着部を有し、
    前記上下方向において、前記非塗布部分の上側に前記上側溶着部が設けられ、前記非塗布部分の下側に前記下側溶着部が設けられており、
    前記第1不織布の前記複数の開孔のうちのある開孔に隣接する縁部は、前記上側溶着部又は前記下側溶着部の少なくとも一部と重なり、
    前記複数の開孔は、第1の開孔及び第2の開孔を有し、
    前記第1の開孔は、前記第1の開孔に隣接する第1の縁部を有し、
    前記第2の開孔は、前記第2の開孔に隣接する第2の縁部を有し、
    前記上側溶着部又は前記下側溶着部は、前記第1の縁部及び前記第2の縁部と重なる重なり部を有する
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記非塗布部分は、前記左右方向に収縮した状態において、前記上側溶着部と前記下側溶着部との間に挟み込まれることによって前記第1不織布及び前記第2不織布に取り付けられている
    ことを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
    前記上側溶着部又は前記下側溶着部の前記上下方向の長さは、前記ある開孔の直径よりも長い
    ことを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記上側溶着部又は前記下側溶着部の前記左右方向の長さは、前記ある開孔の直径よりも長い
    ことを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記上側溶着部及び前記下側溶着部は、それぞれ、前記左右方向に沿って横長であり、
    前記複数の開孔は、それぞれ、前記左右方向に沿って横長である
    ことを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記上側溶着部の下端から前記下側溶着部の上端までの長さは、前記開孔の前記上下方向の長さと同じ、又は、前記開孔の前記上下方向の長さよりも短い
    ことを特徴とする吸収性物品。
  7. 互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、
    液体を吸収する吸収性本体と、
    前記左右方向に沿って設けられた腹側胴回り部と、
    前記左右方向に沿って設けられた背側胴回り部と
    を備えた吸収性物品であって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方の胴回り部は、
    複数の開孔を有する第1不織布と、第2不織布と、前記第1不織布と前記第2不織布との間に設けられ前記左右方向に沿って伸縮可能な弾性部材とを有し、
    前記弾性部材は、接着剤の塗布されていない非塗布部分を有し、
    前記第1不織布と前記第2不織布を溶着する上側溶着部と下側溶着部を有し、
    前記上下方向において、前記非塗布部分の上側に前記上側溶着部が設けられ、前記非塗布部分の下側に前記下側溶着部が設けられており、
    前記第1不織布の前記複数の開孔のうちのある開孔に隣接する縁部は、前記上側溶着部又は前記下側溶着部の少なくとも一部と重なり、
    前記上側溶着部及び前記下側溶着部が前記左右方向に間隔を空けて複数設けられており、
    前記左右方向において、前記左右方向に隣り合う二つの前記上側溶着部又は前記下側溶着部の間に、前記複数の開孔のうち、少なくとも二つが存在する
    ことを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記上側溶着部又は前記下側溶着部の前記左右方向の長さは、前記複数の開孔のうち、前記左右方向に隣り合う開孔同士の間隔よりも長い
    ことを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方の胴回り部には、前記上側溶着部及び前記下側溶着部が前記左右方向又は前記上下方向に間隔を空けて複数設けられており、
    前記複数の開孔のうちの、複数設けられている前記上側溶着部及び前記下側溶着部のいずれとも重ならない開孔の数は、前記複数の開孔のうちの、複数設けられている前記上側溶着部及び前記下側溶着部のいずれかと少なくとも一部が重なる開孔の数よりも多い
    ことを特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方の胴回り部は、
    前記左右方向又は前記上下方向に間隔を空けて複数設けられる前記上側溶着部及び前記下側溶着部と、
    前記上下方向又は前記左右方向に隣り合って並ぶ前記複数の開孔を有する開孔列と を有し、
    前記開孔列は、複数設けられる前記上側溶着部及び前記下側溶着部のいずれとも重ならない開孔のみを有する
    ことを特徴とする吸収性物品。
  11. 複数の開孔を有する第1不織布と、
    第2不織布と、
    前記第1不織布と前記第2不織布との間に設けられた伸縮可能な弾性部材と、
    を有する不織布積層体であって、
    前記弾性部材は、接着剤の塗布されていない非塗布部分を有し、
    前記第1不織布と前記第2不織布を溶着する一方側溶着部と他方側溶着部を有し、
    前記弾性部材の長手方向と直交する直交方向において、前記非塗布部分の一方側に前記一方側溶着部が設けられ、前記非塗布部分の他方側に前記他方側溶着部が設けられており、
    前記第1不織布の前記複数の開孔のうちのある開孔に隣接する縁部は、前記一方側溶着部又は前記他方側溶着部の少なくとも一部と重なり、
    前記複数の開孔は、第1の開孔及び第2の開孔を有し、
    前記第1の開孔は、前記第1の開孔に隣接する第1の縁部を有し、
    前記第2の開孔は、前記第2の開孔に隣接する第2の縁部を有し、
    前記一方側溶着部又は前記他方側溶着部は、前記第1の縁部及び前記第2の縁部と重なる重なり部を有する
    ことを特徴とする不織布積層体。
  12. 複数の開孔を有する第1不織布と、
    第2不織布と、
    前記第1不織布と前記第2不織布との間に設けられた伸縮可能な弾性部材と、
    を有する不織布積層体であって、
    前記弾性部材は、接着剤の塗布されていない非塗布部分を有し、
    前記第1不織布と前記第2不織布を溶着する一方側溶着部と他方側溶着部を有し、
    前記弾性部材の長手方向と直交する直交方向において、前記非塗布部分の一方側に前記一方側溶着部が設けられ、前記非塗布部分の他方側に前記他方側溶着部が設けられており、
    前記第1不織布の前記複数の開孔のうちのある開孔に隣接する縁部は、前記一方側溶着部又は前記他方側溶着部の少なくとも一部と重なり、
    前記一方側溶着部及び前記他方側溶着部が前記長手方向に間隔を空けて複数設けられており、
    前記長手方向において、前記長手方向に隣り合う二つの前記一方側溶着部又は前記他方側溶着部の間に、前記複数の開孔のうち、少なくとも二つが存在する
    ことを特徴とする不織布積層体。
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