JP7282025B2 - 作業車 - Google Patents
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Description
特許文献1では、走行装置を駆動する油圧モータが設けられており、エンジンにより駆動された油圧ポンプの作動油が油圧モータに供給されて、油圧モータにより走行装置が駆動される。
この場合、クローラベルトが、駆動輪からトラックフレームの前部に向かって斜め前方下方に延出される状態となり、駆動輪からトラックフレームの後部に向かって斜め後方下方に延出される状態となるのであり、駆動輪とクローラベルトとの接触長さは確保されている。
この場合、エンジンの出力軸とミッションケースの入力軸とに亘って、伝動機構が接続されており、エンジンの出力軸がミッションケースの入力軸よりも低い位置に配置されていても、エンジンの動力が、エンジンの出力軸から伝動機構を介してミッションケースの入力軸に無理なく伝達される。
本発明によると、エンジンの動力が、エンジンの出力軸から伝動機構のギヤ伝動部により上側に伝達され、ミッションケースの入力軸の比較的高い位置において、動力が伝動機構のギヤ伝動部から伝動軸を介して、ミッションケースの入力軸に伝達される。
これにより、伝動機構の伝動軸が比較的高い位置に配置されるので、地面の土や泥が伝動機構の伝動軸に付着し難くなる。
これにより、作業車の重心の位置を下げること、及び、作業車の前後の重量バランスを良いものとすることの両方において有利になる。
これにより、エンジンの高さが抑えられるので、作業車の重心の位置を下げることにおいて有利になるのであり、作業車の左右の重量バランスの崩れも抑えられる。
図1及び図2に示すように、作業車に、機体1と、機体1を支持する右及び左のクローラ型式の走行装置2と、機体1の前部に支持された作業装置である草刈り装置3とが設けられている。
図3,4,5に示すように、前後方向に沿って配置された右及び左のトラックフレーム4と、右及び左のトラックフレーム4に亘って連結された3個の横フレーム5,6,7とが設けられて、トラックフレーム4及び横フレーム5,6,7がラダーフレーム状に構成されている。
図1及び図2に示すように、草刈り装置3は、多数の刈刃74が支持されたドラム75が、左右方向に沿った軸芯周りに回転駆動されるフレルモア型式に構成されている。
図1及び図2に示すように、走行装置2に、駆動輪15と、複数の転輪16と、誘導輪17と、トラックフレーム4と、ガイド部材18(図6参照)と、クローラベルト19とが設けられている。
図1及び図2に示すように、ミッションケース20が、右及び左のトラックフレーム4に亘って連結されて機体1に支持されている。図5~図9に示すように、おり、ミッションケース20に、中央ケース部分21と、右ケース部分22と、左ケース部分23とが設けられている。
図11に示すように、ミッションケース20において、中央部24の内部に、伝動軸40が左右方向に沿って支持されており、入力軸27に連結されたベベルギヤ27aと、伝動軸40に連結されたベベルギヤ40aとが咬合している。
伝動軸41は出力軸28と同芯状に支持されており、伝動軸41と出力軸28との間に、油圧操作型式の作業クラッチ42が設けられている。
図3,4,5,14に示すように、右のトラックフレーム4と横フレーム6の右部との連結部分に、右のブラケット30が連結されて上向きに延出されている。左のトラックフレーム4と横フレーム6の左部との連結部分に、左のブラケット30が連結されて上向きに延出されている。
右の支持フレーム8に、右のブラケット31が連結されて後向きに延出されている。左の支持フレーム8に、左のブラケット31が連結されて後向きに延出されている。
図1及び図2に示すように、空冷単気筒型式に構成されたエンジン45が、エンジンフレーム11に支持されている。
図11に示すように、伝動機構52が、エンジン45の出力軸48とミッションケース20の入力軸27とに亘って接続されており、伝動機構52に、ギヤ伝動部53と伝動軸54とが設けられている。
図1及び図6に示すように、変速装置25,26を操作可能な操作装置58が設けられている。以下の説明のように、操作装置58に、基板部59、操作軸61、操作アーム62、ウォームギヤ機構64、電動モータ65及び角度センサー67等が設けられている。
図5,8,9に示すように、右及び左の走行装置2に動力を伝達可能な右及び左の変速装置25,26が、ミッションケース20の中央ケース部分21の一部として、左右方向に並ぶように配置されている。
板材を折り曲げて構成された右のブラケット71及び左のブラケット72が、横フレーム9の右部及び左部に連結されている。
図12,13,14に示すように、同じ操作装置58が2組用意されており、以下の説明のように、2組の操作装置58の一方が右の操作装置58として使用され、2組の操作装置58の他方が左の操作装置58として使用される。
右の操作装置58の基板部59の一方の部分(ウォームギヤ機構64及び電動モータ65側の部分)と、左の操作装置58の基板部59の一方の部分(ウォームギヤ機構64及び電動モータ65側の部分)とが、平面視で左右方向と直交する方向である前後方向で、互いに逆側に配置される。
以上のように、右及び左の操作装置58において、基板部59が、側面視で、基板部59の一方の部分及び他方の部分に高さの差が生じるように、斜めに支持されている。
前述の(ミッションケースの内部の伝動系の構成)に記載のように、変速装置25,26は、静油圧式の無段変速型式に構成されて、前進側及び後進側に無段階に変速可能に構成されている。
制御装置(図示せず)、受信機(図示せず)、昇降シリンダ35(前述の(草刈り装置の構成)参照)に作業油を給排操作する昇降制御弁(図示せず)、作業クラッチ42(前述の(ミッションケースの内部の伝動系の構成)参照)に作業油を給排操作する作業制御弁(図示せず)等が、機体1に設けられている。
右の変速装置25及び左の変速装置26が、別々に前進側及び後進側に変速操作されることにより、機体1の前進及び後進、停止、前進及び後進での右及び左への旋回、右及び左への信地旋回及び超信地旋回が行える。
エンジン45の出力軸48が、平面視でミッションケース20の入力軸27(機体1の左右中央A1)から左側に偏移して配置されるように構成してもよい。
この構成によると、エンジン45のシリンダ47が、平面視でクランクケース46から左右方向に沿ってミッションケース20の入力軸27(機体1の左右中央A1)に向けて延出されるように、正面視(背面視)で斜めに配置されて、機体1の左右中央A1を越えて右側に延出される。
エンジン45の出力軸48が、平面視でミッションケース20の入力軸27に対して左右方向で同じ位置(機体1の左右中央A1)に配置されるように構成してもよい。
この構成によると、伝動機構52のギヤ伝動部53は、正面視(背面視)で斜めに配置されるのではなく、側面視及び正面視でエンジン45のクランクケース46から鉛直状態で上側に延出される。
ミッションケース20において、右ケース部分22及び左ケース部分23が、中央ケース部分21の右部及び左部から、エンジン45とは反対側に向けて延出されるように構成してもよい。
この構成によると、エンジン45の出力軸48と、ミッションケース20の入力軸27とを、前後方向で接近させることが可能になるので、伝動機構52において伝動軸54を廃止して、伝動機構52のギヤ伝動部53の出力軸56を、ミッションケース20の入力軸27に直接に接続することが可能になる。
ギヤ伝動部53と伝動軸54とを有する伝動機構52に代えて、エンジン45の出力軸48とミッションケース20の入力軸27とに亘って、2個の自在継手(図示せず)を介して伝動軸(図示せず)を接続して、伝動軸が側面視(又は側面視及び平面視の両方)で斜めに配置されるような伝動機構52を設けてもよい。
図1~図14において、前方向F及び後方向Bを逆転して、エンジン45側が前方向Fとなり、草刈り装置3側が後方向Bとなる作業車としてもよい。
この構成によると、エンジン45はミッションケース20に対して前側に配置されることになる。
右及び左の駆動輪15の下部と、右及び左のトラックフレーム4の前後中間部とが、側面視で部分的に重複するように配置されてもよい。
4 トラックフレーム
15 駆動輪
16 転輪
19 クローラベルト
20 ミッションケース
21 中央ケース部分
22 右ケース部分
23 左ケース部分
27 入力軸
45 エンジン
46 クランクケース
47 シリンダ
48 出力軸
49 エアクリーナ
50 マフラー
51 燃料タンク
52 伝動機構
53 ギヤ伝動部
54 伝動軸
Claims (7)
- 駆動輪と、複数の転輪と、前記転輪が支持されて前後方向に沿って配置されたトラックフレームと、前記駆動輪及び前記転輪に取り付けられたクローラベルトとを有する右及び左の走行装置が備えられ、
前記右の走行装置の駆動輪及び前記左の走行装置の駆動輪を支持して、前記駆動輪が側面視で前記トラックフレームの前後中間部に対して上側に配置されるように支持されたミッションケースが備えられ、
前記ミッションケースに対して前側又は後側に配置され、平面視で前記右及び左の走行装置の間に配置されたエンジンと、
前記エンジンに向けて突出するように前記ミッションケースに支持された入力軸と、
側面視で前記入力軸よりも低い位置に配置され、且つ、前記ミッションケースに向けて突出するように前記エンジンに支持された出力軸と、
前記出力軸と前記入力軸とに亘って接続された伝動機構とが備えられ、
前記エンジンの動力が、前記出力軸から前記伝動機構を介して前記入力軸に伝達され、前記ミッションケースの内部の伝動系を介して前記駆動輪に伝達されて、前記駆動輪が回転駆動され、
前記伝動機構に、前記エンジンのクランクケースに支持されて、前記出力軸に接続され、側面視で前記クランクケースから上下方向に沿って上側に延出されたギヤ伝動部と、前後方向に沿って配置されて、前記ギヤ伝動部と前記入力軸とに亘って接続された伝動軸とが設けられている作業車。 - 前記エンジンが、側面視で前記クローラベルトの回転経路と重複するように配置されている請求項1に記載の作業車。
- 前記ミッションケースに、
前記入力軸を支持して左右方向に沿って配置された中央ケース部分と、
前記右の駆動輪を支持して、前記中央ケース部分の右部に連結され前記エンジン側に向けて延出された右ケース部分と、
前記左の駆動輪を支持して、前記中央ケース部分の左部に連結され前記エンジン側に向けて延出された左ケース部分とが設けられている請求項1又は2に記載の作業車。 - 前記出力軸が平面視で前記入力軸から左右一方側に偏移して配置されるように、前記クランクケースが配置され、
前記ギヤ伝動部が、平面視で前記クランクケースから左右方向に沿って前記入力軸に向けて延出されるように、正面視で斜めに配置されている請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の作業車。 - 前記エンジンのシリンダが、平面視で前記クランクケースから左右方向に沿って前記入力軸に向けて延出されるように、正面視で斜めに配置されている請求項4に記載の作業車。
- 前記エンジンの吸気用のエアクリーナと、前記エンジンの排気用のマフラーとが、前記シリンダの上方に配置されている請求項5に記載の作業車。
- 前記エンジン用の燃料タンクが、前記クランクケースの上方に配置されている請求項5に記載の作業車。
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