JP7281700B2 - チェッカ付きドアヒンジ、および該ドアヒンジを備えた車両 - Google Patents

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本発明は、車両ドアを車体側に開閉可能に連結するドアヒンジに関し、特には車両ドアを所定開度位置に維持するチェック機構をも備えた車両用のチェッカ付きドアヒンジ、並びに該ドアヒンジを備えた車両に関する。
図4は伝統的な車両ドア(D)を車体側(B)に開閉可能に連結する車両ドアの支持機構の概要を示している(例えば、特許文献1参照。)。図4において、従来技術に係るドアは一般に上下一対のヒンジ(H)に軸支されると同時に、これとは別にチェック機構(C)を備えている。ヒンジは図示のように、車体側とドア側のいずれか一方に固定される第1のヒンジブラケットと、いずれか他方に固定される第2のヒンジブラケットの双方の軸取付け穴にヒンジピンを挿通させることで両者を相対回動可能に連結するというシンプルな構造からなる。一方チェック機構は、一端が車両ボデー側に回動可能に取り付けられた長尺のチェッカ(6)の他端を車両ドア内に挿入し、当該挿入部分がドアの開閉に応じてドアボデーを出入りする際にチェッカの長手方向に設けられた凹凸部をドア内部に配置されたばね等で付勢されたローラ等で挟むことによりドアの開度を所定角度で維持するよう構成されている。
しかしながらこのような構造では、ヒンジとチェック機構とを別々に取り付ける必要があり、両者間での調整を含む取り付けの手間や重量がかさむなどの問題があった。これに対処するため従来技術においてもチェック機構をドアヒンジに内蔵させる各種の改善案が提案されている(例えば特許文献2、3参照)。図5は、特許文献2に開示されたチェック機構を内蔵したドアヒンジ構造を示している。図5においてドアヒンジ(H)は、第1および第2の両ヒンジブラケット(1、2)に対してヒンジピン(5)を挿通させる従来のヒンジ構造に加え、同図の左半分に示すチェック機構を両ヒンジブラケットの間に配置するよう構成されている。当該チェック機構は、第1のヒンジブラケットに結合される内筒(6)と第2のヒンジブラケットに結合される外筒(7)との間に配置される、保持部材(22)に支持されて弾性部材(23)により付勢される複数のディテント突起(26)と、内筒の外周に設けられたディテント溝(28)とによって構成されている。第1と第2の両ヒンジブラケットが相対回動(ドア開閉)する際にディテント突起がディテント溝にはまることによる節度抵抗によってドアを所定の開度で維持するよう構成されている。
以上のように構成された特許文献2に開示されたドアヒンジ構造では、ヒンジピンを回動中心に貫通させるという従来の技術思想が踏襲されているためにヒンジ構造内部でのスペースが制限されることとなり、特殊形状の弾性部材や保持部材が要求されるなど構造が複雑となっている。またゴム製とされる弾性部材では温度変化の影響を受けやすいためチェッカとしての安定性が損なわれ、車両塗装乾燥炉の高温に曝されることによる信頼性の低下リスクを内在するなどの課題が見られた。
次に図6は、特許文献3に開示されたチェック機構を内蔵したドアヒンジ構造を示している。図6において当該ドアヒンジ構造は、第1と第2の両ヒンジブラケット(15、16)と、軸方向中央で切断された一対のヒンジピン(17、18)とから構成されたヒンジに対し、第2のヒンジブラケットと一体に設けられた収納孔(27)内に図の中央部分に表示されたチェック機構を収納するよう構成されている。当該チェック機構は、両ヒンジピンに掘られた保持溝(40、41)にはまる一対の係合ピン(35、36)がばね(37)の付勢力によってカムシート(28、29)の係止凹部(32~34)に向けて押圧され、第1と第2の両ヒンジブラケットの相対回動によっていずれかの係合ピンがいずれかの係止凹部に嵌った際の節度抵抗によってドアを所定位置に維持するよう構成されている。
しかしながら以上の構成では、回動中心となるヒンジピンを中央で切断したことによるヒンジ構造としての剛性低下が懸念される。また係合ピンの係止凹部へのはまり込みによる節度抵抗が、アーム長さが十分に取れないために制約されるほか、係合ピンが係止凹部に出入りする際の係合凹部側壁との接触による回転方向が係合ピンの長手方向両側で逆向きとなるためローラとしての機能(転がる機能)を果たすことなく「こじられる」などにより、操作性、耐久性、信頼性に難があるとの課題があった。
なお、以上図4~図6を参照した説明中で使用した括弧付きの符号は、それぞれ対応する特許文献に限り使用されたものであり、以下に示す本願発明に係る各要素で使用する符号と整合するものではない。
特開2004-190431号公報 特開2008-157012号公報 特開2006-348694号公報
以上より、本発明は、従来技術におけるチェック機構内臓ドアヒンジにおいて見られた課題を解消し、ドアの所定開度位置を維持するための節度抵抗を余裕をもって付与することができ、操作性、信頼性、耐久性に優れた車両用のチェッカ付きドアヒンジを提供することを目的としている。
本発明は、ヒンジピンの径を拡大して内部に空洞を設けることにより回動中心を貫通するヒンジ軸の存在を排除し、生じた空洞を利用してその内部にチェック機構の主要要素を余裕をもって配置し、節度抵抗は当該空洞内部の主要要素とこれを外部から覆う外筒の内周面に設けられた係止凹部を含むプロファイルとの接触によるものとし、転がり要素による円滑な動作とアーム長さを十分に確保した安定性の高い節度効果を得るよう構成することによって従来技術の課題を解消するもので、具体的には以下の内容を含む。
すなわち、本願発明に係る1つの態様は、車体側とドア側のいずれか一方に固定される第1ヒンジブラケットと、いずれか他方に固定される第2ヒンジブラケットと、前記第1および第2両ヒンジブラケットの軸取付け穴を貫通して両者を回動可能に連結するヒンジピンとから構成される車両用ドアヒンジの内部に、ドアの開閉位置を所定角度に維持するチェック機構をさらに備えたチェッカ付きドアヒンジにおいて、前記チェック機構が、
(1)丸棒からなるヒンジピンを改変したインナーケースであって、軸方向中間部分の径が拡大して内部に空洞を備え、軸方向両端の突出部が第1ヒンジブラケットの軸取付け穴を貫通して第2ブラケットに固定されるインナーケースと、
(2)前記インナーケースの外周を覆う円筒状のアウターケースであって、該円筒状の内周面に係止凹部を含むプロファイルを備え、軸方向両端で第1ヒンジブラケットに結合されるアウターケースと、
(3)前記インナーケースの空洞内に収納され、スプリングの付勢力により該インナーケースの軸方向に設けられたスリット溝からインナーケースの外部に露出してアウターケース内周面の前記プロファイルに当接する節度ローラと、から構成され、
ドアの開閉動作に伴う前記第1と第2両ヒンジブラケットの相対回動により、節度ローラが前記プロファイル上を転がって係止凹部にはまった際の節度抵抗によってチェック機能を果たすことを特徴とするチェッカ付きドアヒンジに関する。
前記インナーケースが、ヒンジ軸方向に2分割され、当該2分割されたそれぞれのインナーケース部分の軸方向の長さを相互に異なったものとすることができる。また、アウターケースは焼結合金製とすることができる。インナーケースを覆う円筒状のアウターケースの軸方向両端をケースカバーで閉鎖して、その内部に潤滑剤を充填させることができる。
本発明に係る他の態様は、車体側に対してドアを開閉自在に連結するドアヒンジと、ドアを所定の開度位置に維持するチェック機構とを備えた車両であって、ドアヒンジが前記チェック機構を内蔵するよう構成されており、当該チェック機構を内蔵したドアヒンジが、上述したいずれかのチェッカ付きドアヒンジであることを特徴とする車両に関する。
本発明の実施により、チェック機構を余裕をもってヒンジ内部に配置することが可能となり、十分な節度抵抗と耐久性、信頼性を備えたチェッカ付きドアヒンジを提供することができる。これにより、車両ドアの開閉時における所定開度の維持を確実に果たすことでユーザに快適性を提供するという技術的効果を奏するものとなる。
本発明の実施の形態に係るチェッカ付きドアヒンジの外観を示す斜視図である。 図1に示すチェッカ付きドアヒンジの内部構造を示す一部切欠き分解斜視図である。 図1に示すチェッカ付きドアヒンジを回動軸中央で軸に垂直な面で切断して見た側面断面図である。 従来技術に係る典型的なドア開閉機構の例を示す説明図である。 従来技術に係るチェッカ付きドアヒンジの一例を示す分解斜視図である。 従来技術に係るチェッカ付きドアヒンジの他の例を示す分解斜視図である。
本発明の実施の形態に係る車両用のチェッカ付きドアヒンジについて図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係るチェッカ付きドアヒンジの全体像を示している。同図においてチェッカ付きドアヒンジ1は、車体側もしくはドア側のいずれか一方に固定されるメールと呼ばれる左右一対に分割された第1ヒンジブラケット10と、いずれか他方に固定されるフィメールと呼ばれる第2ヒンジブラケット20と、その中間にある符号11~14およびその内部に含まれる後述するチェック機構とから構成されている。
図2は、図1に示すチェッカ付きドアヒンジ1の内部構造を分解して示している。概要としては、図の上側半分に分解表示された一対の第1ヒンジブラケット10とその中間にある他の要素がアセンブリされて図の中央部下側に表示された第2ヒンジブラケット20の間にはめ込まれ、両端から固定ボルト27で固定される構造となっている。まず、分解軸方向両端側に位置する第1ヒンジブラケット10は、従来技術にある「コの字状」の一体形ではなく、ここでは図の左右一対に分割されてL字状に形成され、その一辺に軸取付け穴が開口している。分解表示されたその他の各要素はアセンブリされてこの一対の第1ヒンジブラケット10の間に挟み込まれる。分解軸のほぼ中央に位置する円筒状のアウターケース11は、後述するチェッカ要素の外筒を形成するもので、その軸方向両端はOリング28を介して一対のケースカバー12で閉じられ、ケースカバー12は夫々4本のカバー固定ボルト13で固定されている(図の右下側のカバー固定ボルトは省略している。)。
一対のケースカバー12は更に、固定ボルト14によって第1ヒンジブラケット10に固定されている。アウターケース11の内周面にはドア開閉時の節度抵抗を付与するための係止凹部を含むプロファイルが設けられるが、この点に関しては後述する。以上の要素11~14は、図1に表示されるように全て外観に表れており、これらは固定される第1ヒンジブラケット10と一体となって第2ヒンジブラケット20に対して相対回動する要素となる。以下に説明する符号20番台の各要素はいずれも第2ヒンジブラケット20と一体となって第1ヒンジブラケット10に対して相対回動するものであり、その点で上述した符号10番台の要素と符号20番台の要素とは区別される。
分解軸のほぼ中央に位置するアウターケース11を一部切り欠いてその内部に表示されたインナーケース21Aは、軸方向に分割された他方のインナーケース21Bと突き合わされ、両者は4本のインナーケース固定ボルト25で固定される。突き合わされたインナーケース21(21A+21B)の軸方向両端には突出部が形成されており、当該突出部が追って第1と第2のヒンジブラケットの軸取付け穴を貫通するため、インナーケース21は従来のヒンジピンとしての役割を果たす。すなわち、インナーケース21はいわば径が拡大したヒンジピンの改変であり、ただし内部が空洞となることでヒンジ軸芯は貫通しておらず、拡径した分だけヒンジに高い剛性を付与するものとなる。
インナーケース21A、21Bの各々には内部の空洞につながる軸方向に延びる一対のスリット溝が軸対称に切られており、両インナーケース21A、21Bが突き合わされる前に、スプリング24を挟んだ一対のスライダ22が当該空洞内にはめ込まれる。この際、軸方向に延びる前記スリット溝がスライダ22のガイドとなり、スライダ22にはそれぞれ節度ローラ23がはめ込まれている。節度ローラ23はスプリング24の付勢力により前記スリット溝からインナーケース21の外部へ露出し、上述したアウターケース11の内周面に当接する。なおインナーケース21A、21Bの軸方向寸法は必ずしも両者同一長さとする必要はなく、一方を他方よりも短くしてその短い方からインナーケース固定ボルト25を差し込むことで当該固定ボルト25を短くする効果を生む。
以上のようにして組み立てられたチェッカ内臓構造は、一対の第1ヒンジブラケット10に挟まれた形で第2ヒンジブラケット20の両翼間に挿入され、第2ヒンジブラケットに設けられた軸取付け穴と第1ヒンジブラケットの軸取付け穴が位置合わせされて両側からキー26を介して固定ボルト27により固定される。インナーケース21A、21Bの軸方向両端にある突出部、及び第2ヒンジブラケット20の回動中心となる軸取付け穴には略八角形状のキー孔が掘られており、キー26の外周もこれに対応した八角形状に形成されていることから、インナーケース21ほかの上述した符号20番台で示す内臓要素は第2ヒンジブラケット20と一体となって相対回動することが確保される。なお、図面では相対回動する際の接触部分に配置されるブッシュ類の表示を省略している。
図3は、図1に示すチェッカ付きドアヒンジ1をヒンジ軸に垂直な面で切断したときの断面図を示している。図3において、外筒となるアウターケース11の内周面にはそれぞれ一対のスライダ22に支持された節度ローラ23が軸対称位置で当接しており、スプリング24によってスライダ22および節度ローラ23は付勢されている。アウターケース11の内周面にはドア開閉時の開度位置を維持する節度抵抗を付与するための節度ローラ23がはまる係止凹部11a-11cを含むプロファイルが設けられている。図3は第1、第2両ヒンジブラケットの取付け面が略直角となるドア閉鎖状態を示しており、ここでは閉鎖位置からドアを僅かに開いた(例えば開度28度)位置を維持する第1の係止凹部11cと、ドアを中程度開いた(例えば開度48度)位置を維持する第2の係止凹部11bと、ドアを全開した(例えば開度68度)位置を維持する第3の係止凹部11aとが内周面の軸対称位置に一対組設けられている。ただし、これらの係止凹部の位置、形状、数は任意である。係止凹部11a-11cを含むアウターケース11内周面への所望プロファイルの形成は、倣い加工、ブローチ加工、焼結合金の利用などにより実施可能である。
以上のように構成された本実施の形態に係るチェッカ付きドアヒンジ1の動作は、ユーザによるドアの開閉によって第1ヒンジブラケット10と第2ヒンジブラケット20との間でヒンジピンとしても機能するインナーケース12を中心として両者が相対回動する。このとき、第1ヒンジブラケット10と一体になったアウターケース11の内周面に第2ヒンジブラケット20と一体になって相対回動する節度ローラ23が当接していることから、節度ローラ23がプロファイル上を回転移動してアウターケース11内周面の係止凹部11a-11cに出入りし、いずれかの係止凹部にはまった際の節度抵抗によってヒンジ1の回動が一旦抑制され、その位置に対応する開度でドアが維持されてチェッカ機能が果たされる。係止凹部11a-11cにはまった状態からの節度ローラ23の脱却は、ユーザがドアを開閉する作動力が伝わることにより可能となる。
本実施の形態に係るチェッカ付きドアヒンジ1の特徴が、特には図3の断面図から見て取ることができる。図3において、ドアヒンジ1に設けられたチェック機構では、ヒンジの回動中心にヒンジピンが貫通しておらず、空洞となっているためスプリング24、節度ローラ23、スライダ22が余裕をもって配置されている。スプリング24は図面に垂直な方向に2本配置可能であり、十分な付勢力が付与できると共に、特殊形状ではない市販のコイルスプリングの利用も可能である。また、節度抵抗を生む構造が滑りや捩じりではなく節度ローラ23がアウターケース11の内面に当接して転がる構造となっているため、動作が極めて円滑であり、かつ摩擦が僅かとなって耐久性、安定性に優れたものとなる。さらに節度抵抗のアーム長さをアウターケース11の内周面の係止凹部11a-11cの底まで長くとることができ、対称位置で双方向からスプリングが圧縮されることも加えて十分な節度抵抗力を生むものとなる。加えて、一対のケースカバー12で両端を閉鎖されたアウターケース11内は密閉されていて内部にグリス、オイルなどの潤滑剤が充填できるため、耐久性に優れた高品質の動作を実現することができる。
本実施の形態に係るチェッカ付きドアヒンジ1には各図に示したものに対する変形態様が考えられる。まず、第1ヒンジブラケット10は一対に分割されたL字形状の構造となっているが、これはヒンジピンとしても機能するインナーケース21の軸方向両端にある突出部を第1ヒンジブラケット10の軸取付け穴に軸方向外側から貫通させることを意図したためである。インナーケース21の当該突出部分を分離して別部品とし、残りのインナーケース21本体部分を第1ヒンジブラケットの間にはめ込んだ後にこの別部品となった突出部分を取付け穴から軸方向に差し込むよう構成すれば、従来のものと同様な「コの字状」断面を持つ一体形の第1ヒンジブラケットとすることもできる。
節度ローラ23を付勢するスプリング24は図ではコイルスプリング2つを配置しているが、必要な節度抵抗が得られる限りこの数は任意である。またスプリングの形式もコイルスプリングに限定されず、屈曲状の、あるいは弓状に湾曲した板ばね、その他の形式のスプリングであってもよい。なお、図面には示していないが、チェック機構内部に、もしくは第1および第2ヒンジブラケット10、20の間に、ドア全開位置でドアの更なる開扉を阻止するためのストッパ機能を設けることもできる。
本発明はさらに、上述した実施の形態に述べたチェッカ付きドアヒンジを備える車両をも包含している。すなわち、本発明に係る車両は、車体側に対してドアを開閉自在に連結するヒンジ機構と、ドアを所定の開度位置に維持するチェック機構を備えた車両であって、当該車両が、上述した実施の形態に係るチェック機構を内蔵したチェッカ付きドアヒンジを備えていることを特徴としている。
本発明に係るチェッカ付きドアヒンジは、当該ドアヒンジを製造、販売する産業分野、当該ドアヒンジを装着した車両を製造、販売する産業分野において広く利用することができる。
1.チェッカ付きドアヒンジ、 10.第1ヒンジブラケット、 11.アウターケース、 11a、11b、11c.係止凹部、 12.ケースカバー、 13.カバー固定ボルト、 14.固定ボルト、 20.第2ヒンジブラケット、 21(21A、21B).インナーケース、 22.スライダ、 23.節度ローラ、 24.スプリング、 25.インナーケース固定ボルト、 26.キー、 27.固定ボルト、 28.Oリング。

Claims (5)

  1. 車体側とドア側のいずれか一方に固定される第1ヒンジブラケットと、いずれか他方に固定される第2ヒンジブラケットと、前記第1および第2ヒンジブラケットの軸取付け穴を貫通して両者を回動可能に連結するヒンジピンとから構成される車両用ドアヒンジの内部に、ドアの開閉位置を所定角度に維持するチェック機構をさらに備えたチェッカ付きドアヒンジにおいて、
    前記チェック機構が、
    丸棒からなるヒンジピンを改変したインナーケースであって、軸方向中間部分の径が拡大して内部に空洞を備え、軸方向両端の突出部が第1ヒンジブラケットの軸取付け穴を貫通して第2ブラケットに固定されるインナーケースと、
    前記インナーケースの外周を覆う円筒状のアウターケースであって、該円筒状の内周面に該円筒の軸方向に延びる係止凹部を含むプロファイルを備え、軸方向両端が前記第1ヒンジブラケットに固定されるアウターケースと、
    前記インナーケースの空洞内に収納されて該インナーケースの軸と直交する方向に伸縮するスプリングの付勢力により該インナーケースの軸方向に設けられたスリット溝からインナーケースの外部に露出して前記アウターケース内周面のプロファイルに当接する節度ローラと、から構成され、
    ドアの開閉動作に伴う前記第1と第2両ヒンジブラケットの相対回動により、前記節度ローラが前記プロファイル上を転がって前記係止凹部にはまった際の節度抵抗によってチェック機能を果たすことを特徴とするチェッカ付きドアヒンジ。
  2. 前記インナーケースがヒンジ軸方向に2分割され、前記スプリング、節度ローラを前記空洞内に収納した後に突き合わせて固定されるよう構成されており、当該2分割されたそれぞれのインナーケース部分の軸方向の長さが相互に異なっている、請求項1に記載のチェッカ付きドアヒンジ。
  3. 前記アウターケースが焼結合金製である、請求項1に記載のチェッカ付きドアヒンジ。
  4. 前記インナーケースを覆う円筒状のアウターケースの軸方向両端が閉鎖され、内部に潤滑剤が充填されている、請求項1に記載のチェッカ付きドアヒンジ。
  5. 車体側に対してドアを開閉自在に連結するヒンジ機構と、ドアを所定の開度位置に維持するチェック機構とを備えた車両において、前記ドアヒンジが前記チェック機構を内蔵するよう構成され、当該チェック機構を内蔵したドアヒンジが、請求項1から請求項4のいずれか一に記載されたチェッカ付きドアヒンジであることを特徴とする車両。
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