JP7281091B2 - 二次電池の正極材料、および二次電池 - Google Patents
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Description
このような構成によれば、二次電池の低温抵抗を小さくすることができる、正極材料が提供される。
このような構成によれば、低温抵抗の低減効果が特に高くなる。
このような構成によれば、低温抵抗が小さい二次電池が提供される。
このような構成によれば、低温抵抗が特に小さくなる。
ここに開示される二次電池の好ましい一態様では、前記二次電池が、リチウム二次電池である。
このような構成によれば、低温抵抗が特に小さくなる。
また、本明細書において「リチウム二次電池」とは、電荷担体としてリチウムイオンを利用し、正負極間におけるリチウムイオンに伴う電荷の移動により充放電が実現される二次電池をいう。
Li1+xNiyCozMn(1-y-z)MαO2-βQβ (I)
式(I)中、x、y、z、α、およびβは、0≦x≦0.7、0.1<y<0.9、0.1<z<0.4、0≦α≦0.1、0≦β≦0.5を満たす。Mは、Zr、Mo、W、Mg、Ca、Na、Fe、Cr、Zn、Sn、およびAlからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素である。Qは、F、ClおよびBrからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素である。エネルギー密度および熱安定性の観点から、yおよびzはそれぞれ、0.3≦y≦0.5、0.20≦z<0.4を満たすことが好ましい。
しかしながら、正極活物質粒子の形態は、内部に空隙を有する限りこれに限られない。例えば、空隙は、一次粒子間の隙間に起因するものに限られない。例えば、一次粒子が殻状に集合して殻部を形成し、殻部の内部に1つ以上の空隙を有する中空粒子の形態であってもよい。この形態において、殻部は貫通孔を有する。
また、正極活物質粒子が、内部に空隙を有する一次粒子の形態であってもよい。
なお、この空隙の平均径は、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)等によって正極活物質粒子の断面電子顕微鏡画像を取得し、画像解析ソフト(例、ImageJ-fiji等)を用いて空隙の円相当径を求め、その平均値として算出することができる。
なお、正極活物質粒子の平均粒子径(D50)は、例えば、レーザー回折散乱法により求めることができる。
このような空隙を有する正極活物質粒子は、公知方法に準じて作製することができる。例えば、リチウム複合酸化物の前駆体となる金属水酸化物を晶析法により製造する際の条件を調整することにより、内部空隙の平均径を制御することができる。
(1)化合物(A)がニトリル基含有ポリマーであり、正極活物質粒子に含まれるリチウム以外の金属原子に対する、ニトリル基含有ポリマーに含まれる窒素原子の割合が、1原子%以上10原子%以下である。
(2)化合物(A)がアルコキシシラン化合物であり、正極活物質粒子に含まれるリチウム以外の金属原子に対する、アルコキシシラン化合物に含まれるケイ素原子の割合が、1原子%以上10原子%以下である。
ニトリル基含有ポリマーは、ニトリル基を有するモノマー単位を含有するポリマーであり、ニトリル基を有するモノマーの単独重合体、ニトリル基を有する2種以上のモノマーの共重合体(コポリマー)、ニトリル基を有するモノマーとニトリル基を有しないモノマーの共重合体(コポリマー)等であってよい。ニトリル基含有ポリマーは、単独重合体であることが好ましい。ニトリル基含有ポリマーは、二次電池の電解液成分、特にカーボネート類と高い親和性を有する。ニトリル基含有ポリマーの例としては、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメタクリロニトリル、アクリロニトリル-メタクリロニトリルコポリマー、アクリロニトリル-ブタジエンコポリマー、メタクリロニトリル-ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル-スチレンコポリマー(AS)、メタクリロニトリル-スチレンコポリマー、アクリロニトリル-スチレン-ブタジエンコポリマー(ABS)、メタクリロニトリル-スチレン-ブタジエンコポリマー等が挙げられる。なかでも、ポリアクリロニトリルまたはポリメタクリロニトリルが好ましく、ポリアクリロニトリルがより好ましい。
正極活物質粒子に含まれるリチウム以外の金属原子に対する、ニトリル基含有ポリマーに含まれる窒素原子の割合(原子%)は、例えば、X線光電子分光法(XPS)により求めることができる。
アルコキシシラン化合物は、ケイ素原子(Si)が有する4本の結合手のうち、1~3本の結合手がアルコキシ基と結合し、残りの結合手が有機置換基と結合した構造を有する化合物である。アルコキシシラン化合物は、二次電池の電解液成分、特にカーボネート類と高い親和性を有する。
アルコキシシラン化合物の有するアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等が挙げられる。当該アルコキシ基としては、メトキシ基またはエトキシ基が好ましく、メトキシ基がより好ましい。
アルコキシシラン化合物の有するアルコキシ基の数は、3が好ましい。アルコキシシラン化合物は、トリメトキシシラン化合物またはトリエトキシシラン化合物であることが好ましい。
好適なアルコキシシラン化合物としては、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシランが挙げられる。なかでも、メチルトリメトキシシランが好ましい。
正極活物質粒子に含まれるリチウム以外の金属原子に対する、アルコキシシラン化合物に含まれるケイ素原子の割合(原子%)は、例えば、X線光電子分光法(XPS)により求めることができる。
本実施形態に係る正極材料によれば、二次電池の低温抵抗を小さくすることができる。その理由は次のように考えられる。
また、本実施形態に係る正極材料によれば、二次電池の高温サイクル特性(例、高温下で充放電を繰り返した際の容量劣化耐性)を向上させることができる。
なお、上記非水電解質は、本発明の効果を著しく損なわない限りにおいて、上述した非水溶媒および支持塩以外の成分、例えば、ガス発生剤、被膜形成剤、分散剤、増粘剤等の各種添加剤を含み得る。
リチウム二次電池100は、各種用途に利用可能である。好適な用途としては、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、ハイブリッド自動車(HV)、電気自動車(EV)等の車両に搭載される駆動用電源が挙げられる。リチウム二次電池100は、複数個が電気的に接続された組電池の形態で使用することもできる。
〔実施例1〕
硫酸ニッケル、硫酸コバルト、および硫酸マンガンを、1:1:1のモル比で含有する原料水溶液を調製した。一方、反応容器内に、硫酸およびアンモニア水を用いてpHを調整した反応液を準備した。また、炭酸ナトリウム水溶液および炭酸アンモニウム水溶液を混合したpH調整液を準備した。
pH調整液によりpHを制御しながら、撹拌下、原料水溶液を反応液に所定の速度で添加した。所定時間経過後、晶析を終了した。晶析物を水洗後、ろ過し乾燥して、水酸化物粒子である、前駆体粒子を得た。
得られた前駆体粒子と、炭酸リチウムとを、ニッケル、コバルトおよびマンガンの合計に対するリチウムのモル比が1:1となるように混合した。この混合物を950℃で10時間焼成することにより、正極活物質粒子である層状構造のリチウム複合酸化物(LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2)粒子を得た。この正極活物質粒子は、一次粒子が凝集した二次粒子の形態の多孔質粒子であり、よって内部に空隙を有していた。
次に、この正極活物質粒子とポリアクリロニトリルとを99:1のモル比で、乾式粒子複合化装置「ノビルタ NOB-MINI」(ホソカワミクロン社製)に投入した。次いで、この装置を用いて、これらを5000rpmで10分間、メカノケミカル処理することにより、実施例1の正極材料を得た。
常法に従いLiNi1/3Co1/3Mn1/3O2粒子を作成し、この粒子をそのまま、比較例1の正極材料として用いた。なお、この粒子は、一次粒子が凝集した二次粒子の形態にあり、内部の空隙は実施例1よりも小さかった。
実施例1で作製した正極活物質粒子をそのまま、比較例1の正極材料として用いた。
正極活物質粒子とポリアクリロニトリルとの混合比を変更した以外は、実施例1と同様の方法により、実施例2および比較例3の正極材料をそれぞれ得た。
ポリアクリロニトリルに代えて、メチルトリメトキシシランを用い、所定の混合比とした以外は、実施例1と同様の方法により、実施例3,4および比較例4の正極材料をそれぞれ得た。
前駆体粒子の作製時に、原料水溶液の添加速度、pH、撹拌速度、および反応時間を変更した以外は、実施例1と同様の方法により内部の空隙径がより大きい正極活物質粒子(層状構造を有するLiNi1/3Co1/3Mn1/3O2)を作製した。
この正極活物質粒子を用いた以外は実施例1と同様にして、実施例5の正極材料を得た。
実施例5で作製した正極活物質粒子をそのまま、比較例5の正極材料として用いた。
正極活物質粒子とポリアクリロニトリルとの混合比を変更した以外は、実施例5と同様の方法により、実施例6および比較例6の正極材料をそれぞれ得た。
ポリアクリロニトリルに代えて、メチルトリメトキシシランを用い、所定の混合比とした以外は、実施例5と同様の方法により、実施例7,8および比較例7の正極材料をそれぞれ得た。
上記作製した各実施例および各比較例の正極材料の断面電子顕微鏡画像を、TEM装置「JEM-ARM300F」(JEOL社製)を用いて撮影した。撮影条件について、加速電圧は200.0kV、測定倍率は、10,000倍とした。
得られた正極材料の断面画像に対し、画像解析ソフト「ImageJ-fiji」を用いて、粒子内部の各空隙の面積を算出した。その面積から、円の面積の計算式(D/2)^2×πに基づいて、円相当径Dを求めた。横軸を円相当径D、縦軸を面積頻度とするグラフを作成し、面積頻度がピークとなる円相当径の値を、正極活物質粒子の内部空隙の平均径とした。結果を表1に示す。
グローブボックス中で、上記作製した各実施例および各比較例の正極材料をアルミニウム製のサンプルパンに入れ、錠剤成形機によりプレスして測定試料を作製した。これを、XPS分析ホルダーに貼り付け、XPS分析装置「PHI 5000 VersaProbe II」(ULVAC-PHI社製)を用いて、下記に示す条件でXPS測定を行った。測定元素の組成分析を行い、各元素の割合を「Atomic%」で算出した。結果を表1に示す。
正極活物質粒子に含まれるリチウム以外の金属原子に対する、アルコキシシラン化合物に含まれるSi原子の割合(原子%)を、算出した値を用いて、式:{Si/(Ni+Co+Mn)}×100より、求めた。
結果を表1に示す。
X線源:AlKα単色光
照射範囲φ100μmHP(1400×200)
電流電圧:100W、20kV
中和銃:ON
パスエネルギー:187.85eV(ワイド)、46.95-117.40eV(ナロー)
ステップ:0.4eV(ワイド)、0.1eV(ナロー)
シフト補正:C-C,C-H (C1s、284.8eV)
ピーク情報:Handbook of XPS (ULVAC-PHI)
上記作製した各実施例および各比較例の正極材料と、導電材としてのアセチレンブラック(AB)と、バインダとしてのポリフッ化ビニリデン(PVDF)とを、正極材料:AB:PVDF=94:3:3の質量比でN-メチルピロリドン(NMP)中で混合し、正極活物質層形成用ペーストを調製した。このペーストを、オールグッド社製のフィルムアプリケーターを用いてアルミニウム箔の両面に塗布し、80℃で5分間乾燥することにより正極シートを作製した。
また、負極活物質としての天然黒鉛(C)と、バインダとしてのスチレンブタジエンラバー(SBR)と、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)とを、C:SBR:CMC=98:1:1の質量比でイオン交換水中で混合して、負極活物質層形成用ペーストを調製した。このペーストを、オールグッド社製のフィルムアプリケーターを用いて銅箔の両面に塗布し、80℃で5分間乾燥することにより負極シートを作製した。
また、セパレータシートとして、PP/PE/PPの三層構造を有する2枚の多孔性ポリオレフィンシートを用意した。
作製した正極シートと負極シートと用意した2枚のセパレータシートとを重ね合わせ、捲回して円筒型の捲回電極体を作製した。作製した捲回電極体の正極シートと負極シートにそれぞれ電極端子を溶接により取り付け、これを、注液口を有する電池ケースに収容した。
続いて、電池ケースの注液口から非水電解液を注入し、当該注液口を気密に封止した。なお、非水電解液には、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを3:4:3の体積比で含む混合溶媒に、支持塩としてのLiPF6を1.0mol/Lの濃度で溶解させたものを用いた。
以上のようにして、各実施例および各比較例の評価用リチウムイオン二次電池を得た。
上記作製した各評価用リチウム二次電池を25℃の環境下に置いた。定電流-定電圧方式とし、各評価用リチウムイオン二次電池を1/3Cの電流値で4.1Vまで定電流充電を行った後、電流値が1/50Cになるまで定電圧充電を行い、満充電状態にした。その後、各評価用リチウムイオン二次電池を1/3Cの電流値で3.0Vまで定電流放電した。このときの放電容量を測定して初期容量を求めた。次いで、各評価用リチウム二次電池を3.7Vまで充電した後、60℃で9時間静置した。
上記活性化した各評価用リチウムイオン二次電池を、3.70Vの開放電圧に調整した。これを、-10℃の温度環境下に置いた。1Cの電流値で10秒間放電し、電圧変化量ΔVを求めた。電流値とΔVを用いて電池抵抗を算出した。比較例1の評価用リチウム二次電池の抵抗を100とした場合の、他の比較例および実施例の評価用リチウム二次電池の抵抗の比を求めた。結果を表1に示す。
上記活性化した各評価用リチウム二次電池を60℃の環境下に置き、2Cで4.1Vまで定電流充電および2Cで3.0Vまで定電流放電を1サイクルとする充放電を200サイクル繰り返した。200サイクル目の放電容量を、初期容量と同様の方法で求めた。高温サイクル特性の指標として、(充放電200サイクル目の放電容量/初期容量)×100より、容量維持率(%)を求めた。結果を表1に示す。
したがって、本実施形態に係る二次電池の正極材料によれば、リチウム二次電池の低温抵抗を小さくすることができることがわかる。加えて、本実施形態に係る二次電池の正極材料によれば、リチウム二次電池の高温サイクル特性を向上させることができることがわかる。
10 正極活物質粒子
12 一次粒子
14 空隙
16 化合物(A)
20 捲回電極体
30 電池ケース
36 安全弁
42 正極端子
42a 正極集電板
44 負極端子
44a 負極集電板
50 正極シート(正極)
52 正極集電体
52a 正極活物質層非形成部分
54 正極活物質層
60 負極シート(負極)
62 負極集電体
62a 負極活物質層非形成部分
64 負極活物質層
70 セパレータシート(セパレータ)
100 リチウム二次電池
Claims (5)
- 内部に空隙を有する正極活物質粒子と、
少なくとも前記空隙内に存在する化合物(A)と、を含む正極材料であって、
前記空隙の平均径が0.01μm以上1μm以下であり、かつ
前記化合物(A)がニトリル基含有ポリマーであって、前記正極活物質粒子に含まれるリチウム以外の金属原子に対する、前記ニトリル基含有ポリマーに含まれる窒素原子の割合が、1原子%以上10原子%以下である、
正極材料。 - リチウム二次電池の正極材料である、請求項1に記載の正極材料。
- 正極と、
負極と、
非水電解質と、
を備える二次電池であって
前記正極が、請求項1に記載の正極材料を含む、
二次電池。 - 前記非水電解質が、非水溶媒としてカーボネート類を含有する、請求項3に記載の二次電池。
- リチウム二次電池である、請求項3または4に記載の二次電池。
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