JP7280602B2 - 山留用コンクリート壁形成方法 - Google Patents
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Description
すなわち、山留工事は、掘削工事を行うとき、周囲地盤が崩壊したり、周囲地盤からの土砂や水が流出したりすることが多いことから、作業に危険性を伴うことも多いので、それらを保護するために、掘削した側面を保護するために必須の工事である。
そして、山留工事が必要な場合は、工事現場の土質、地下水位、周辺の建築物や地盤上の荷重等を充分検討して工事方法を決めることが必要となる。
すなわち、最も一般的な工法として、親杭・横矢板工法が挙げられる。
この親杭・横矢板工法として、まず、地中に親杭としてのH型鋼を同じ所定間隔で直列状に埋めこみ、そのH型鋼間に人力で複数枚の横矢板を隙間なく填め込んでいく山留め壁が知られている(特許文献1参照)。
また、所定深さに掘削しなければならないが、地質が悪く地盤が脆かったり、土砂の圧力が強すぎたりする場所には不向きである、という問題もある。例えば、現場が河の近くであった場合等には、現場敷地を掘るうちに水が流出し、作業が困難となる。
さらに、H型鋼間に人力で複数枚の横矢板を隙間なく填め込んで行くための技能が必要となるが、そのような技能を身に付けた矢板職人が少なくなっており、作業が思うように捗らない、という問題や、横矢板に適した木材の入手が困難となっているうえ、大きな建設現場になればなるほど、夥しい数の矢板が必要となるので、横矢板の入手が一層困難となっている、という問題も生じている。
前記複数の親杭を埋め込む親杭埋め込み工程と、隣り合う前記親杭の間でそれぞれの前記親杭に対応して外周の一部がそれぞれ接触配置され、且つ、互いから離して配置される2つの親杭側コンクリート体を設置する円柱状の親杭側コンクリート体設置工程と、前記親杭側コンクリート体の間でこれらの親杭側コンクリート体に連なる中間コンクリート体を設置する中間コンクリート体設置工程と、を備えていることを特徴とする。
前記山留壁部分は、前記親杭の間でそれぞれの前記親杭に外周の一部が接触している円柱状の親杭側コンクリート体と、前記親杭側コンクリート体の間でそれぞれの前記親杭側コンクリート体に外周の一部が接触している中間コンクリート体とで構成されていることを特徴とする。
前記隣り合う2つの前記親杭の前記案内部間に配置されるブレードと、前記掘削用軸部材に装着され前記ブレードを交換自在に保持するブレード保持部材と、を備え、前記ブレード保持部材を前記案内部間に配設したことを特徴とする。
その結果、敷地の地質に関係なく、また敷地を深堀りすることなく山留め壁を容易に形成することができる。
その結果、親杭側孔と中間孔とを連続させることができる。そして、これらの各孔に、セメント系固化剤を注入することで連続したコンクリート壁を形成することができ、その
コンクリート壁を止水効果の高い山留用コンクリート壁として利用することができる。
図1には、小型のリーダレス杭打機(例えば、16tリーダレス)10が示されており、このリーダレス杭打機10は、本第1実施形態の山留用コンクリート壁65(図6参照)を製造する際に使用されるものである。
また、図1(B)に示すように、スクリュー軸12の先端部には、先端掘削機構20と、その先端掘削機構20の上方に配置された軸ガイド装置30とが設けられている。
先端掘削機構20は、スクリュー軸12に交換自在に取付けられるようになっており、この先端掘削機構20は、後述する大径の孔を掘るために使用されるループヘッド25を備えている。
なお、スクリュー部12Aおよびループヘッド13の大きさは上記に限定されない。
なお、固化剤ミルクは、コンクリートミキサー装置からスクリュー軸12に送られ、そのスクリュー軸12の先端内部からスクリュー部12Aにより掘削された孔に注入されるようになっている。
まず、先端掘削機構20を説明する。
先端掘削機構20は、スクリュー軸12の先端部に設けられた所定外径の掘削刃取付部材22と、掘削刃取付部材22の直上に設けられた上記ループヘッド25とを備えて構成されている。
また、掘削刃取付部材22の下面には、等間隔で配置された複数個の掘削刃22Aが装着されている。
また、ループヘッド25と掘削刃取付部材22とは同一の軸23に装着されており、この軸23は、取付ボルト24を介してスクリュー軸12に着脱自在に取付けられている。
図2,3に示すように、ガイド装置30は、上記スクリュー軸12の先端領域で、より具体的には、ループヘッド25の上方に設けられている。
すなわち、詳細は後述するが、ループヘッド25による掘削作業が開始されると、ループヘッド25の両隣には既に第1、2の孔51,52(図5参照)が掘られていることから、ループヘッド25は、必ず、第1、2の孔51,52のいずれか抵抗力の弱い方側に寄ってしまう。
そうすると、ループヘッド25で掘削された孔53が第1、2の孔51,52の中間部に位置しなくなる結果、孔の一部が重なり合わなくなり、山留め壁部分60(図5,6参照)が形成されなくなる。本実施形態では、そういう不具合を回避するためにガイド装置30が設けられている。
ブレード35は、第1、第2のブレード部材35-1,35-2で構成されており、本実施形態では、第1、第2のブレード部材35-1,35-2は、略同じ長さとなっている。
各ブレード35-1,35-2は、長方形形状の板部材35Aと、この板部材35Aの上端部に固着された補強部材35Bとで構成され、図2(2)に示すように、側面視略T字状となっている。
つまり、ブレード部材35-1,35-2と2枚のブレード保持部材33,33とは、それぞれ、ボルト32、ナット34により共締め状態で取り付けられている。
このようにすれば、ブレード部材35-1,35-2を交換する際に、取付けボルト32,32をブレード保持部材33,33のボルト孔に差込んだ状態でブレード部材35-1,35-2のみを取外せるので、取付本体31のパイプ部材31A,31Aがばらけることがない。
ここで、上記案内面Gは、図5に示すように、H型鋼40の上下のフランジ部40a,40aと、ウェブ部40bとで形成される略溝状の空間を言う。
そして、スクリュー軸12がH型鋼40の埋設方向に沿って進行するとき、各ブレード部材35-1,35-2の長さ方向端面が上記交点近傍で、各フランジ部40a,40aとウェブ部40bとのいずれかに接触可能となっている。
次に、山留用コンクリート壁を形成するための基本作業手順を図4のフローチャートを参照しながら説明する。
作業が開始されると、ステップ(S)1として、親杭であるH型鋼の埋込みを実行する(親杭埋込み工程)。
S2で、対向する一方のH型鋼のフランジ部間に親杭側の第1の孔を掘削する。
S3で、第1の孔に固化剤ミルクを注入して攪拌する。
S4で、対向する他方のH型鋼のフランジ内に親杭側の第2の孔を掘削する。
S5で、第2の孔に固化剤ミルクを注入して攪拌する。
S6で、スクリュー軸にガイド装置を装着する。
S7で、第1の孔と第2の孔との中間に中間孔として第3の孔を掘削する。
S8で、第3の孔に固化剤ミルクを注入し攪拌しながスクリュー軸12を引き上げて、作業は終了する。
山留用コンクリート壁を形成するために、S1として、図5(A)に示すように、まず、H型鋼40を前記16tリーダレス杭打機10により通常通り打ち込んで埋め込む。
本実施形態で使用されるH型鋼40としては、上下のフランジ部41a,41a間の高さ寸法(ウェブ部41bの高さ寸法)が例えば350mmで、フランジ部41aの幅寸法が例えば350mmのものが使用されている。なお、H型鋼40の大きさは上記例に限らない。
このH型鋼埋込用孔部50は、スクリュー軸12のスクリュー12AによりH型鋼40の外周より大きな孔を掘ったままの状態、つまり、スクリュー軸12を引き上げるとき土が孔に残った状態となっており、言わば解れた状態で柔らかい土が埋設された状態となっている。そのため、H型鋼40の打ち込みが容易となる。
他の方向に直列に配置する際も、上記と同様にして複数本のH型鋼40を順次打ち込んで地中に埋め込む。
すなわち、一方向に配置されたH型鋼40の最後のH型鋼40に対して、他方向に配置されたのH型鋼40の最初のH型鋼40は、最後のH型鋼40に対して略直交する方向に位置をずらして打ち込まれるようになっている。
本第1実施形態では、図5(B)~(E)に示すように、対向配置されたH型鋼40,40の間に、3個所の孔51,52,53が掘削され、かつ、それらの各孔51,52,53のそれぞれに、セメント系固化剤(固化剤ミルク)が注入されるようになっている。
この際、スクリュー軸12の先端部から圧縮空気を噴出させながら掘削作業が実行される。
そして、スクリュー軸12が完全に引き抜かれたときには、第1の孔51内には固化剤ミルクが充満され、かつ孔51から溢れ出るようになっている。
H型鋼埋め込み用孔50は、前述のように、土が解されたままの柔らかい状態なので、第1の孔51内に掘削された状態で固化剤ミルクが注入され、且つ、溢れ出したとき、その固化剤ミルクは、孔51の中は勿論、H型鋼埋め込み用孔50にも流れ出して、その孔50と混ざり合い第1の親杭側コンクリート体61が形成される(図5(C)、図6)。
つまり、親杭側コンクリート体61とH型鋼40とが連続することになる。
この際、スクリュー軸12の先端部から圧縮空気を噴出させながら穴掘り作業が実行される。
そして、スクリュー軸12が完全に引き抜かれたときには、第2の孔52内には固化剤ミルクが充満され、かつ第2の孔52から溢れ出るようになっている。
この際、スクリュー軸12の先端部から圧縮空気を噴出させながら穴掘り作業が実行される。
そして、スクリュー軸12が完全に引き抜かれたときには、第3の孔53内には固化剤ミルクが充満され、かつ孔53から溢れ出るようになっている。これにより、中間コンクリート体63が形成経緯製されるようになっている。
そして、ガイド装置30を具備したスクリュー軸12では、第3の孔53を掘削する際に、図5(E)に示すように、各ブレード部材35-1,35-2が、対向するH型鋼40,40の前記案内部Gにガイドされた状態で、ループヘッド25が掘削を開始する。
スクリュー軸12がガイド装置30を具備しているので、スクリュー軸12が多少傾いた状態で進行しようとした場合でも、ガイド装置30の各ブレード部材35-1,35-2がH型鋼40,40の案内部Gにガイドされるので、埋設方向に沿って略垂直に進行することができる。
図6では、第1、第2、第3の孔51,52,35に固化剤ミルクが注入されて山留め用山留め壁部分60となった状態が示されているが、各孔51等は(51)のように、カッコで囲んで示してある。
ところが、第3の孔53を掘削す掘削する際、H型鋼40,40が直交配置されているので、前述のように、ガイド装置30のブレード35を係合させることができない。そのため、この位置では、ブレード35を取り外した状態で第3の孔53を掘削することになるが、ブレード35が取付けられていない状態で掘削する際でも、第3の孔53を掘削する前記ループヘッド25等は、第1、2の孔51,52側にずれるので、各孔51,52,53に固化剤ミルクが注入されたとき、連続したコンクリート壁を形成することができる。
図6は、複数のH型鋼40,40と、これらのH型鋼40,40の間に設けられた山留め壁部分60とで形成された山留用コンクリート壁65が示されている。
山留め壁部分60は、直列に配置された対向するH型鋼40,40間に連続して形成された円柱状の第1、第2、第3のコンクリート体61,62,63で形成成されている。
その結果、前述した通り、その固化剤ミルクは、第1の孔51と第2の孔52の中は勿論、H型鋼埋め込み用孔50にも流れ出して、その孔50と混ざり合いコンクリート体が形成され、これにより、第1、第2のコンクリート体61,62とH型鋼40とが連続することになる。
第1、第2のコンクリート体61,62と第3のコンクリート体63とは上記のように連続しているので、山留め壁部分60は連続して形成されていることになる。
そして、、H型鋼40,40とその間に設けられた山留め壁部分60とにより、止水硬貨の高い山留用コンクリート壁65が形成される。
図7において、縦軸は掘削深度を表し、横軸は経過時間を表す。
第1の孔51等の掘削時に使用される固化剤ミルクとしては、1個の孔に使用される全体量が、例えば、175Kg(0.3m3プラント使用)に設定されたものが使用されている。
所定深度を確認した後、1回目のミルク注入として、半分;87.5Kgの固化剤ミルクをスクリュー軸の先端内部から注入しながら、スクリュー軸を半分の深さまで引き上げ、さらに、そこから再度最深部まで掘削する。
次に、最深部から半分の深さまでカラ送り(ミルクを注入しない状態)で引上げ、2回目のミルク注入として、残り半分のミルク87.5Kgを注入しながら深度0、つまり地上面まで引き上げ、さらに半分の深さまで掘削する。
ミルクを注入しながら半分の深さまで達したら、そこからカラ送りで最深度位置まで掘削し、最後に、その位置からエアを噴出しながらスクリュー軸を地上面まで引き上げて、掘削が終了する。
(1)隣り合うH型鋼40,40のそれぞれに連続させて設置した第1、第2のコンクリート体61,62と、それらの第1、第2のコンクリート体61,62の中間に設置された第3のコンクリート体63とが連なって設置され、各第1、第2のコンクリート体61,62それぞれのH型鋼40,40接触しているので、連続した山留用コンクリート壁65を形成することができる。
その結果、敷地の地質に関係なく、また敷地を深堀りすることなく山留め壁を容易に形成することができる。
その結果、親杭側孔51,52と中間孔53とを連続させることができ、これらの各孔51,52には固化剤ミルクが注入されるので、連続した山留め壁部分60を形成することができ、これにより、止水効果を得ることができる。
本第2実施形態では、H型鋼40-1,40-1間に第1~4の孔71~74を掘削し、かつ固化剤ミルクを注入して山留め壁部分80を形成するものである。
まず、このフローチャートの概略を説明する。
ここで、S1~S5までの手順は、前記第1実施形態と同じである。そのため、説明は省略する。
S6で、第1の孔(第2の孔)側に沿って第3の孔を掘削する。
S7で、第3の孔に固化剤ミルクを注入して攪拌する。
S8で、スクリュー軸にガイド装置を装着する
S9で、第1の孔と最後の孔以外の孔との中間に最後の孔を掘削する。
S10で、最後の孔に固化剤ミルクを注入して攪拌する。
S11で、攪拌のためガイド装置を反転して孔を掘削する(固化剤ミルクは注入しない)。
その後、スクリュー軸12を引き上げて、作業は終了する。
また、S8~S11により、図8に示すように、中間コンクリート体設置工程Dが構成されている。
まず、図9(A)、(B)に示すように、対向配置されている一方側のH型鋼40-1と他方側のH型鋼40-1のそれぞれの上下のフランジ部40a間に、第1、第2の孔71,72を順次掘削すると共に、掘削と同時に固化剤ミルクを注入して第1、第2のコンクリート体81,82が形成される。
なお、図9(A)では、H型鋼40-1,40-1は、前記図5(A)で示したように、予め、地中に対向配置されているものとする。
ここで、第3の孔73の掘削は、図9(C)における右側のH型鋼40-1の前記案内部G内には、既に第2の孔72が掘削され、かつ固化剤ミルクが注入されて第2のコンクリート体82が形成されているので、そのH型鋼40-1の上下のフランジ部40a,40aの端部に近接させて(沿って)行われる。そのため、第3の孔73の孔径は第2の孔72の孔係よりも大きく形成されており、第3の孔73は、例えば、前記ループヘッド25(図2参照)により掘削される。
また、最後の孔74の掘削時にも、上記ループヘッド25が使用される。つまり、最後の孔74と第3の孔73との孔径は、同じ大きさとなっている。
その後、上記ガイド装置30に装備されているループヘッド25により攪拌用の孔90掘削される。但し、この攪拌用の孔90は攪拌するだけのために掘削されるものであるため、この攪拌用の孔90には固化剤ミルクは注入されない。
最後の孔74が第3の孔73と第1の孔71との中間位置に掘られており、第1の孔71側に偏っているので、ガイド装置30の第1、第2のブレード部材35-1,35-2の長さが左右で異なっている。
すなわち、図9(D)に示すように、第2,3の孔72,73側のブレード部材35-2が第1の孔71側のブレード部材35-1よりも長くなっている。この場合、ブレード35は、長さの異なる複数種類が予め準備されているので、その中から選択して使用することができる。
山留め壁部分80は、第1~4の孔71~74のそれぞれに固化剤ミルクを注入して形成された円柱状の第1~4のコンクリート体81~84で形成成されている。
H型鋼40-1,40-1とコンクリート壁80とが上記のように連続していることから、山留用コンクリート壁85は止水効果を得ることができ、山留壁としての役割を果たすことができる。
(8)最後の孔74を掘る際、スクリュー軸12は、第1の孔71と第3の孔73との中間位置で掘削することになるが、第3の孔73側には既に第2の孔72が掘削されている。そのため、ガイド装置30の位置は、対向するH型鋼40-1,40-1間の中心部ではなく、一方のH型鋼40-1側、つまり、第1の孔51側に近い位置にあり、その結果、第1の孔51側のブレード部材35-1に対して、第3の孔5側のブレード部材35-2が長くなる。しかし、ガイド装置30のブレード35は、長さの異なる複数本で構成されているので、その中から、選択して使用することができる。これにより、利用価値の高いガイド装置30とすることができる。
図11(A)に示すように、第2の孔52の一部をH型鋼40の上下のフランジ部40a,40aの一点とウェブ40bの一点との3箇所に近接させてもよく、また、図11(B)に示すように、第2の孔52の一部をH型鋼40の上側のフランジ部40aの一点とウェブ40bの一点との2点に近接させてもよく、さらに、図11(C)に示すように、第2の孔52の一部10をH型鋼40の上側のフランジ部40aの一点に近接させた状態で掘削してもよい。
なお、図11(A)、(B)、(Cにおいては、他方のH型鋼40のみを対象として記載されているが、一方のH型鋼40でもそれぞれに対応しているものである。
12 スクリュー軸(掘削用軸部材)
12A スクリュー部
20 先端掘削機構
25 ループヘッド
30 軸ガイド装置
31 取付本体
33 ブレード保持部材
35 ブレード
40 H型鋼(親杭)
40a フランジ部
40b ウェブ部
50 H型鋼埋込用孔
51 第1の孔(親杭側孔)
52 第2の孔(親杭側孔)
53 第3の孔(中間孔)
60 山留め壁部分
61 第1のコンクリート体
62 第2のコンクリート体
63 第3のコンクリート体
65 山留用コンクリート壁
70 H型鋼埋込用孔
71 第1の孔(親杭側孔)
72 第2の孔(親杭側孔)
73 第3の孔(最後の孔以外の孔)
74 最後の孔(中間孔)
80 山留め壁部分
81 第1のコンクリート体
82 第2のコンクリート体
83 第3のコンクリート体
84 第4のコンクリート体
85 山留用コンクリート壁
Claims (3)
- 敷地に沿って地中に埋設される複数の親杭に連続した山留用コンクリート壁を形成する山留用コンクリート壁形成方法であって、
前記複数の親杭を埋め込む親杭埋め込み工程と、
隣り合う前記親杭の間でそれぞれの前記親杭に対応して外周の一部がそれぞれ接触配置され、且つ、互いから離して配置される2つの親杭側コンクリート体を設置する円柱状の親杭側コンクリート体設置工程と、
前記親杭側コンクリート体の間でこれらの親杭側コンクリート体に連なる中間コンクリート体を設置する中間コンクリート体設置工程と、を備えていることを特徴とする山留用コンクリート壁形成方法。 - 請求項1に記載の山留用コンクリート壁形成方法であって、
前記親杭側コンクリート体設置工程は、
前記親杭の間で一方の親杭に近接した位置に杭打機の掘削用軸部材で第1の孔を掘削する第1の掘削工程と、
前記第1の孔にセメント系固化剤を注入し攪拌して固化させることで一方の前記親杭側コンクリート体を形成する第1の親杭側コンクリート体形成工程と、
前記親杭の間で他方の親杭に近接した位置に前記掘削用軸部材で第2の孔を掘削する第2の掘削工程と、
前記第2の孔にセメント系固化剤を注入し攪拌して固化させることで他方の前記親杭側コンクリート体を形成する第2の親杭側コンクリート体形成工程と、を備えていることを特徴とする山留用コンクリート壁形成方法。 - 請求項2に記載の山留用コンクリート壁形成方法であって、
前記中間コンクリート体設置工程は、前記一方および他方の親杭側コンクリート体の間でこれらの一方および他方の親杭側コンクリート体に一列に連なる1つまたは複数の中間孔を順次掘削する第3の掘削工程と、
前記中間孔にセメント系固化剤を注入し攪拌して固化させることで前記中間コンクリート体を形成する中間コンクリート体形成工程と、を備えていることを特徴とする山留用コンクリート壁形成方法。
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