JP7277081B2 - 内服組成物、甘味の後引きを改善する方法および変色を抑制する方法 - Google Patents

内服組成物、甘味の後引きを改善する方法および変色を抑制する方法 Download PDF

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本発明は、甘味の質が改善された内服組成物、甘味の後引きを改善する方法および変色を抑制する方法に関するものである。
近年の健康志向や低カロリー志向に伴い、甘味を有する内服組成物において、肥満や虫歯の原因となるショ糖に代わって、いわゆる「高甘味度甘味料」が用いられるようになってきている。上記高甘味度甘味料の多くは、ショ糖に比べて強い甘味を有し、少ない使用量で充分な甘味を付与することができるため、甘味を有する飲食品の低カロリー化を実現することができる。
これらの高甘味度甘味料は、一般に甘味や雑味の後引きが強いため、ショ糖のような美味しい甘味を提供することができないという問題がある。この問題を解決するため、例えば、特許文献1には、非糖質系甘味料又は糖アルコールに、L-アラビノースを配合する甘味組成物が提案されている。この甘味組成物によると、高甘味度甘味料が有する独特の甘味や雑味の後引きが改善され、より美味しい甘味料を提供することができるとされる。
しかしながら、このものは、もともと甘味料であるL-アラビノースを用いて、高甘味度甘味料の甘味特性(甘味の強さと甘味を感じる時間の長さ)のバランスを調整することにより、その独特の甘味や雑味の後引きを改善するものであると考えられ、高甘味度甘味料の種類ごとにこれらの配合の比率を変えなければならず煩雑であるという問題がある。また、甘味料以外の成分による雑味改善については言及がない。したがって、より簡便に高甘味度甘味料が有する独特の甘味や雑味の後引きを改善するものが求められている。
一方、近年の健康志向に伴い、体調を整える等の様々な効果が期待できる内服組成物が提供されるようになっている。なかでも、ビタミン類等の栄養素や、乳酸菌等の有用な成分を配合し、その有用な成分に由来する機能や効果が期待される内服組成物は、医薬品のような法規制が設けられていないため、ごく普通に市販され、人々の身近な存在になっている。
上記様々な効果が期待できる有用な成分の一つに、クロセチンがある。クロセチンは、アカネ科クチナシ(Gardenia augusta MERRIL var. grandiflora HORT.,Gardenia jasminoides ELLIS)の果実、サフランの柱頭の乾燥物等に含まれる化合物であり、眼精疲労改善効果(眼精疲労の予防、回復)等があることが知られている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、クロセチンは通常、無味である。したがって、健康志向および低カロリー化に配慮した甘味を有する内服組成物、すなわち、高甘味度甘味料を有する内服組成物に配合し、クロセチンに由来する機能や効果が期待できる内服組成物とするには、高甘味度甘味料が有する独特の甘味や雑味の後引きを改善する煩雑な方法が必要であるというのが技術常識であり、このような内服組成物は存在していないという実情がある。したがって、クロセチンに由来する機能や効果を享受しつつ、高甘味度甘味料が有する独特の甘味や雑味の後引きが改善された、健康志向に適した美味しい内服組成物の開発が求められている。
特開2004-73197号公報 特開2007-215465号公報
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、甘味料の甘みの後引きが改善された甘味を有する内服組成物の提供をその目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、クロセチンおよび甘味料を含有する内服組成物を第1の要旨とし、甘味料とクロセチンとを併用する、甘味料を含有する内服組成物の甘味の後引きを改善する方法を第2の要旨とし、甘味料とクロセチンとを併用する、クロセチンを含有する内服組成物の変色を抑制する方法を第3の要旨とする。
すなわち、本発明者らは、体調を整える等の様々な効果が期待できる内服組成物を、より気軽に摂取が可能なものにできないか、種々の検討を重ねた。その結果、上記内服組成物に甘味を付与し、いわゆる嗜好品に近づけることが有用であることがわかった。とりわけ、クロセチンと、甘味料とを併用すると、意外なことに甘味料の甘味の質が改善され、美味しい内服組成物にできることを見出し、本発明に想到した。
本発明の内服組成物は、クロセチンおよび甘味料を含有しているため、クロセチンによって甘味料の甘味の質が改善され、甘味や雑味の後引きがなくなるだけでなく、甘味料の種類によってはその風味(コク、リッチさ等)まで改善されるため、内服組成物をいわゆる嗜好品に近づけることができ、気軽に摂取を可能なものとすることができる。
なお、本発明の内服組成物には、飲食品(飲料および食品)、医薬部外品および医薬品が含まれる。
つぎに、本発明を実施するための形態について説明する。ただし、本発明は、以下の実施の形態に限定するものではない。
本発明の内服組成物は、クロセチンと甘味料を含有している。
クロセチンは、通常、カロテノイド系の黄色色素であるクロシン(クロセチンのジゲンチオビオースエステル)を加水分解することにより得られる。上記クロシンは、アカネ科クチナシ(Gardenia augusta MERRIL var.grandiflora HORT.,Gardenia jasminoides ELLIS)の果実、サフランの柱頭の乾燥物等に含まれており、工業的原料としてはクチナシの果実が好ましく用いられる。
本発明に用いるクロセチンは、市販のクロセチン製剤を用いることもできる。このような市販品としては、例えば、クロビットP(クロセチン含量75wt%、理研ビタミン社製)、クロビット2.5WD(クロセチン含量2.5wt%、理研ビタミン社製)等があげられる。
本発明の内服組成物において、クロセチンの含有量は特に制限されるものではない。しかし、本発明の効果を奏する観点から、クロセチンの量は、純度100質量%のクロセチンに換算して、内服組成物全体に対し、通常0.001~50質量%、好ましくは0.01~10質量%、より好ましくは0.05~2質量%である。また、1日の服用量として、クロセチンを、純度100質量%のクロセチンに換算して0.05~50mg含有することが好ましく、より好ましくは0.1~10mg、一層好ましくは0.5~5mgである。すなわち、クロセチンが少なすぎるとクロセチン由来の薬効成分を充分に配合することができない傾向がみられるうえに、本発明の効果を充分に発揮できない可能性がある。一方で、クロセチンが多すぎると上記薬効成分が過剰に配合されるためである。
つぎに、本発明に用いる甘味料は、甘味を感じる材料全般を意味し、成分表示上「甘味料」として使用されるものはもちろん、それだけに限られず、甘味を感じるもの全てを含んでいる。また、甘味料として使用されるものは、大別すると、糖質系甘味料と非糖質系甘味料の2種類に分けられるが、これらはいずれも本発明の甘味料に含まれる。
上記糖質系甘味料は、砂糖、でん粉由来の糖、その他の糖、糖アルコールに大別することができる。上記でん粉由来の糖としては、例えば、ブドウ糖、麦芽糖、果糖、水飴、異性化糖、イソマルトオリゴ糖等があげられる。上記その他の糖としては、例えば、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、乳果オリゴ糖等があげられる。上記糖アルコールとしては、例えば、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、イソマルツロース還元物、マンニトール、還元水飴等があげられる。風味(コク、リッチさ等)の改善度が高く、しかも口腔内細菌によって利用されにくい性質を有し、虫歯になりにくいという観点から、本発明の甘味料としては、糖アルコールが好ましく用いられ、なかでも、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、イソマルツロース還元物が好ましく用いられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記非糖質系甘味料は、天然甘味料、人工甘味料に大別することができる。上記天然甘味料としては、例えば、ステビア抽出物、甘草(グリチルリチン)、ソーマチン等があげられる。上記人工甘味料としては、例えば、アスパルテーム、ネオテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム、サッカリン、サッカリンナトリウム等があげられる。甘味や雑味の後引きの改善度が高く、しかも口腔内細菌によって利用されにくい性質を有し、虫歯になりにくいという観点から、本発明の甘味料としては、非糖質系甘味料が好ましく用いられ、なかでも、ステビア抽出物、アスパルテーム、ネオテーム、スクラロース、アセスルファムカリウムが好ましく用いられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。また、風味(コク、リッチさ等)および甘味や雑味の後引きの両方の改善度を高めることができ、しかも口腔内細菌によって利用されにくい性質を有し、虫歯になりにくいという観点から、本発明に用いられる甘味料として、糖アルコールおよび非糖質系甘味料の混合物が好ましく用いられる。
本発明の内服組成物において、甘味料の含有量は特に制限されるものではない。しかし、本発明の効果を奏する観点から、内服組成物全体に対し、通常0.001質量%以上含有するものであり、0.005~95質量%含有することが好ましく、より好ましくは0.01~90質量%含有するものである。すなわち、甘味料が少なすぎると本発明の効果を充分に発揮できない傾向がみられるためである。
なかでも、甘味料が糖アルコールである場合は、甘味料の含有量は、内服組成物全体に対し、1質量%以上であることが好ましく、5~95質量%であることがより好ましく、10~90質量%であることがさらに好ましい。
また、甘味料が非糖質系甘味料である場合は、甘味料の含有量は、内服組成物全体に対し、0.001質量%以上であることが好ましく、0.005~5質量%であることがより好ましく、0.01~1質量%であることがさらに好ましい。
本発明において、甘味料に対するクロセチンの質量比(クロセチン/甘味料)が、0.0001~10であることが好ましく、0.0005~5であることがより好ましく、0.001~1であることがさらに好ましい。少なすぎても多すぎても本発明の効果が得られにくい傾向にあるためである。
なかでも、甘味料が糖アルコールである場合は、甘味料に対するクロセチンの質量比(クロセチン/甘味料)が、0.0001~1であることが好ましく、0.0005~0.5であることがより好ましく、0.001~0.1であることがさらに好ましい。
また、甘味料が非糖質系甘味料である場合は、甘味料に対するクロセチンの質量比(クロセチン/甘味料)が、0.001~10であることが好ましく、0.005~5であることがより好ましく、0.01~1であることがさらに好ましい。なかでも、甘味料が天然甘味料については、甘味料に対するクロセチンの質量比(クロセチン/甘味料)が、0.001~1であることが好ましく、0.005~0.5であることがより好ましく、0.01~0.1であることがさらに好ましい。また、人工甘味料については、甘味料に対するクロセチンの質量比(クロセチン/甘味料)が、0.001~10であることが好ましく、0.005~5であることがより好ましく、0.01~1であることがさらに好ましい。
本発明の内服組成物は、クロセチンを含有するため、眼精疲労改善(眼精疲労の予防、回復)等に極めて有用である。
本発明の内服組成物は、クロセチンおよび甘味料以外の他の成分を含有させることができる。本発明の内服組成物は、さらに視機能改善効果〔眼精疲労、近視、眼疾患(白内障、加齢黄斑変性、緑内障等)等の予防又は改善〕等により優れるとの観点から、ルテイン、ゼアキサンチン、アスタキサンチン、ビルベリーエキス、ブルーベリーエキス、黒大豆ポリフェノール、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、ラフマエキスおよびハスカップエキスからなる群から選ばれた少なくとも一つを含有するものが好ましい。なかでも、ルテインおよびビルベリーエキスの少なくとも一方を含有するものがより好ましい。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記クロセチンおよび甘味料以外の他の成分の含有量は特に制限されるものではないが、本発明の効果を阻害するおそれが少ないとの観点から、その含有量は、内服組成物全体に対し、通常0.0005~5質量%であり、0.001~2質量%であることが好ましく、0.005~1質量%であることがより好ましい。
また、本発明の内服組成物は、美味しさにより優れるとの観点から、果汁を含有するものが好ましい。なかでも、ブルーベリー、ブドウ、リンゴ、オレンジ、ミカン、レモン、グレープフルーツ、パイナップル、モモ、ストロベリーおよびラズベリーからなる群から選ばれた少なくとも一つを由来とする果汁を含有するものがより好ましく、ブルーベリーおよびブドウの少なくとも一方を由来とする果汁を含有するものがさらに好ましい。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記果汁の含有量は特に制限されるものではないが、本発明の効果を阻害するおそれが少ないとの観点から、その含有量は、内服組成物全体に対し、通常1~99質量%であり、5~95質量%であることが好ましく、10~90質量%であることがより好ましい。粉末果汁の場合は、内服組成物全体に対し、通常0.1~50質量%であり、0.5~20質量%であることが好ましく、1~10質量%であることがより好ましい。
さらに、本発明の内服組成物は、クロセチンの変色抑制の観点から、流動化剤および滑沢剤の少なくとも一方を含有するものが好ましい。なかでも、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、重質無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、タルク、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、グリセリン脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルからなる群から選ばれた少なくとも一つを含有するものがより好ましく、とりわけステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムがさらに好ましい。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
また、本発明の内服組成物は、一般に製剤学的に利用可能な製剤添加物、例えば、安定化剤、安定剤、界面活性剤、可溶(化)剤、緩衝剤、基剤、吸着剤、矯味剤、結合剤、懸濁(化)剤、硬化剤、抗酸化剤、光沢化剤、香料、コーティング剤、剤皮、湿潤剤、湿潤調整剤、充填剤、消泡剤、清涼(化)剤、咀嚼剤、静電防止剤、着香剤・香料、着色剤、糖衣剤、等張化剤、軟化剤、乳化剤、粘着剤、粘着増強剤、粘調(化)剤、発泡剤、pH調整剤、pH調節剤、賦形剤、分散剤、崩壊剤、崩壊補助剤、芳香剤、防湿剤、防腐剤、保存剤、溶解剤、溶解補助剤、溶剤を必要に応じて含有することができる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
このような製剤添加物の具体例としては、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、コムギデンプン、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、結晶セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルメロースカルシウム、ヒプロメロースフタル酸エステル、セルロースアセテートフタレート、α化デンプン、アラビアゴム、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、カゼイン、カゼインナトリウム、カルボキシビニルポリマー、水素添加植物油、マクロゴール、シリコーン油、寒天、炭酸水素ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、セラック、グリセリン、芳香性精油類、水溶性食用色素、黄酸化鉄、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄、褐色酸化鉄、黒酸化鉄、レーキ色素、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸、ポリソルベート80、グリセリン脂肪酸エステル、サラシミツロウ、中鎖脂肪酸トリグリセリド、アスコルビン酸、トコフェロール、チオ硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、オレンジやレモン等の柑橘系香料やブドウ系香料、ブルーベリー系香料、リンゴ系香料、パイナップル系香料、モモ系香料、ストロベリー系香料、コーヒー系香料、チョコレート系香料、ヨーグルト系香料、ミルク系香料やレモン油、ペパーミント油、スペアミント油、スパイス油等の植物精油等を挙げることができる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。なお、本発明の内服組成物に使用できる製剤添加物は、上記列挙したものに限定されず、製剤学上利用可能なものであれば特に限定されない。
そして、本発明の内服組成物は、クロセチン、甘味料および必要であればその他の材料を、慣用の方法で混合することによって得ることができる。すなわち、まず、クロセチンと甘味料とを混合し、この混合物にその他の材料を混ぜ合わせるようにしてもよいし、クロセチン、甘味料を含む全ての材料を一度に混ぜ合わせるようにしてもよい。
本発明の内服組成物を、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、丸剤、ドライシロップ剤等とするため、すなわち、内服組成物の形状を調整する必要がある場合には、一般に利用される造粒法、例えば、噴霧造粒法、撹拌造粒法、流動造粒法、転動造粒法、転動流動造粒法等の湿式造粒法、圧密造粒法等の乾式造粒法を用いることができる。また、錠剤、顆粒剤等に成形された内服組成物は、小分けして充填し、分包とすることもできる。錠剤は、内服組成物、粉末剤、細粒剤、顆粒剤、丸剤等と製剤添加物を混合し、圧縮成型することにより製造することができる。糖衣錠、フィルムコーティング錠、コーティング顆粒等のコーティング製剤は、パンコーティング法、流動コーティング法、転動コーティング法、および、これらの組み合わせ等の常法により製造することができる。
そして、本発明の内服組成物は、その剤形は特に限定されるものではなく、例えば、錠剤、素錠、フィルムコーティング錠、糖衣錠、口腔内崩壊製錠、チュアブル錠、発泡錠、マトリックス錠、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、トローチ剤、ゼリー剤、グミ剤、ガム剤、液剤、シロップ剤等の食品組成物、医薬部外品又は医薬品とすることができる。なお、顆粒剤および散剤は粉末化した飲料を含み、液剤は、清涼飲料、栄養ドリンク、果汁入り飲料、茶飲料、コーヒー飲料、乳飲料等の飲料を含む。また、上記の剤形に加えて、クッキー、ビスケット、スナック菓子、チョコレートのような一般食品とすることもできる。本発明の効果を顕著に奏するという観点から、口内に滞在する時間が長い形状である、口腔内崩壊錠、チュアブル錠、トローチ錠、ゼリー剤、グミ剤、ガム剤、液剤およびシロップ剤とすることが好ましく、口腔内崩壊錠、チュアブル錠、トローチ剤、ゼリー剤、グミ剤およびガム剤とすることがより好ましい。すなわち、口内に滞在する時間が長ければ長い程、本発明の内服組成物の優位性が際立つためである。
なお、クロセチンは通常、極めて強い黄色を呈している。したがって、これを含有する内服組成物は、クロセチン含有量にもよるが、通常、クロセチンに由来する黄色を呈している。一方、口内に滞在する時間が長い形状の内服組成物においては、その外観をより注意深く観察される傾向がみられる。本発明の内服組成物は、クロセチンに由来する黄色の変色が長期間にわたって抑制され、外観の変化が少なくなるという効果がみられる。このため、本発明の内服組成物は、口内に滞在する時間が長い形状である、口腔内崩壊錠、チュアブル錠、トローチ錠、ゼリー剤、グミ剤、ガム剤、液剤およびシロップ剤の内服組成物に、より一層適している。
また、本発明の甘味料を含有する内服組成物の甘味の後引きを改善する方法は、甘味料とクロセチンとを併用するものであり、これにより、独特の甘味や雑味の後引きと、甘味の質とを改善することができる。
さらに、本発明のクロセチンを含有する内服組成物の変色を抑制する方法は、クロセチンと甘味料とを併用するものであり、これにより、クロセチンの継時的な変色を抑制することができる。
つぎに、実施例について、比較例と併せて説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以下に示す成分組成は、特に記載がない限り、すべて質量基準(質量部)で示している。
〔実施例1~19、比較例1~9〕
後記の表1~5に示す組成のとおり、内服組成物(実施例1~19、比較例1~9、いずれも粉末状)を調製した。すなわち、各材料を準備し、これらを一度に混合して、粉末状の内服組成物を調製した。なお、クロセチンについては、クロセチン製剤であるクロビットP(クロセチン含量75wt%、理研ビタミン社製)を使用した。
各実施例および各比較例の内服組成物について、甘味および変色抑制の評価を行った。まず、実施例1~8および比較例1~8について甘味の評価を行い、ついで、実施例9~19および比較例9について変色抑制の評価を行った。なお、甘味および変色抑制の評価は、それぞれ以下に示す方法により行った。
<甘味の評価>
官能検査について訓練を受けたパネラー5名により、内服組成物の甘味の質(甘味や雑味の後引き)を評価した。すなわち、各パネラーは、表1~3に示す組成のとおり調製した内服組成物を、ミクロスパーテル1さじ分をすくい取って口内に含み、その甘味の質(甘味や雑味の後引き)を下記の基準に基づいて採点した。そして、パネラー5名の採点の合計点を下記の指標にあてはめ、各内服組成物の評価とした。
[採点基準]
2点(非常によい):不快な甘みおよび雑味が全く残らない。
1点(よい):不快な甘みおよび雑味がごくわずかに残るが、気にならない。
-1点(悪い):不快な甘みおよび雑味が残るが、口内を水ですすげば取り除くことができる。
-2点(非常に悪い):不快な甘みおよび雑味が残り、口内を水ですすいでも取り除くことができない。
[評価指標]
◎(非常によい):6点以上
〇(よい):3点以上6点未満
×(悪い):0点以上3点未満
××(非常に悪い):0点未満
Figure 0007277081000001
Figure 0007277081000002
Figure 0007277081000003
表1に示されるとおり、非糖質系甘味料のみを含有する比較例1~3の内服組成物は、甘味の評価において、不快な甘みおよび雑味が残ることがはっきりと示されたのに対し、実施例1~3の内服組成物は、不快な甘みおよび雑味が全く残らないか、残ってもごくわずかであり問題とならないことが示された。また、表2に示されるとおり、糖アルコールのみを含有する比較例4および5の内服組成物は、不快な甘みおよび雑味が残ることが示されたのに対し、実施例4および5の内服組成物は、不快な甘みおよび雑味が全く残らないことが示された。また、表3に示されるとおり、賦形剤として結晶セルロースを含有する場合にも同様の効果が得られた。これらの結果は、非糖質系甘味料、糖アルコールおよびこれらの混合物からなる群から選ばれた少なくとも一つ甘味料を含有する内服組成物にクロセチンを含有させることにより、甘味料の甘みの質を向上させることができるとともに、その後引きを改善できることを示している。
<変色抑制の評価>
表4および5に示す組成の通り調製した内服組成物をガラス瓶に約0.5gずつ入れて密封し、調製直後と40℃で一日(24時間)保管した後の内服組成物の色差を測定した。色差は色差計(日本電色工業社製、品番:GC 5000)を用いて測定し、下記の式1を用いて求めた。その結果を表4および5に併せて示す。
式1:色差(ΔE*ab)=[(Δa*2+(Δb*)2+(ΔL*2]1/2
Δa*:保存後の内服組成物のa値-保存前の内服組成物のa値
Δb*:保存後の内服組成物のb値-保存前の内服組成物のb値
ΔL*:保存後の内服組成物のL値-保存前の内服組成物のL値
Figure 0007277081000004
Figure 0007277081000005
表4および5に示されるとおり、クロセチンと甘味料のいずれも含有する実施例9~19は、保存前後の色差が小さく、変色が効果的に抑制されていた。しかも、その変色抑制効果は用量依存的であった。
一方、クロセチンのみが含有され、甘味料を含有していない比較例9は、保存前後の色差が大きく、クロセチンに由来する黄色が変色し、外観の変化が目立つという結果であった。
〔製剤例〕
下記の表6~10に示す材料を用いて、本発明の内服組成物(製剤例1~27)を調製した。製剤例1~9(表6参照)はチュアブルの形状とし、製剤例10~15(表7参照)は錠剤の形状とし、製剤例16~19(表8参照)はドリンクとし、製剤例20~23(表9参照)はゼリーの形状とし、製剤例24~27(表10参照)はグミの形状とした。なお、製剤例1~27の材料として、クロセチンについては、実施例1~19で用いたものを用い、その他の材料は食品原料又は食品添加物規格のものを用いている。これらの内服組成物は眼精疲労、近視予防等の視機能改善効果に優れている。
Figure 0007277081000006
Figure 0007277081000007
Figure 0007277081000008
Figure 0007277081000009
Figure 0007277081000010
上記表6~10に示す製剤例1~27について、実施例と同様の方法により、甘味の評価を行った。その結果、クロセチンと甘味料とを含有する製剤例1~27のすべてにおいて、不快な甘みおよび雑味が全く残らなかった。また、これらはいずれも、製剤製造後1日(24時間)経過後も変色が認められなかった。したがって、甘味料を含有する内服組成物にクロセチンを含有させることによる効果は、製剤とした場合にも担保されることがわかる。
本発明は、クロセチンおよび甘味料を含有する、健康志向に適した美味しい内服組成物を提供することができる。

Claims (6)

  1. クロセチンと、甘味料と、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、重質無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、タルク、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムおよびショ糖脂肪酸エステルからなる群から選ばれた少なくとも一つと、を含有し、
    上記クロセチンの含有量が内服組成物全体に対して0.05~2質量%であり、
    上記甘味料が、非糖質系甘味料であって、
    上記非糖質系甘味料が、アスパルテーム、ネオテーム、スクラロース、アセスルファムカリウムおよびステビア抽出物からなる群から選ばれた少なくとも一つであることを特徴とする内服組成物。
  2. クロセチンと、甘味料と、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、重質無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、タルク、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムおよびショ糖脂肪酸エステルからなる群から選ばれた少なくとも一つと、を含有し、
    上記クロセチンの含有量が内服組成物全体に対して0.05~2質量%であり、
    上記甘味料が、糖アルコールであって、
    上記糖アルコールが、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトールおよびイソマルツロース還元物からなる群から選ばれた少なくとも一つであることを特徴とする内服組成物。
  3. 上記甘味料に対するクロセチンの質量比が、0.0001~10である請求項1または2記載の内服組成物。
  4. 上記内服組成物が、口腔内崩壊錠、チュアブル錠、顆粒剤、散剤、トローチ錠、ゼリー剤、グミ剤、ガム剤、液剤およびシロップ剤のいずれかの形状である請求項1または2記載の内服組成物。
  5. 甘味料と、クロセチンと、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、重質無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、タルク、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムおよびショ糖脂肪酸エステルからなる群から選ばれた少なくとも一つと、を併用し、
    上記クロセチンの含有量が内服組成物全体に対して0.05~2質量%であり、
    上記甘味料が、非糖質系甘味料であって、
    上記非糖質系甘味料が、アスパルテーム、ネオテーム、スクラロース、アセスルファムカリウムおよびステビア抽出物からなる群から選ばれた少なくとも一つであることを特徴とする、クロセチンを含有する内服組成物の変色を抑制する方法。
  6. 甘味料と、クロセチンと、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、重質無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、タルク、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムおよびショ糖脂肪酸エステルからなる群から選ばれた少なくとも一つと、を併用し、
    上記クロセチンの含有量が内服組成物全体に対して0.05~2質量%であり、
    上記甘味料が、糖アルコールであって、
    上記糖アルコールが、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトールおよびイソマルツロース還元物からなる群から選ばれた少なくとも一つであることを特徴とする、クロセチンを含有する内服組成物の変色を抑制する方法。
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