JP7276627B1 - 半導体装置の評価方法、半導体装置の製造方法、及び半導体装置 - Google Patents

半導体装置の評価方法、半導体装置の製造方法、及び半導体装置 Download PDF

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Abstract

基板(1)の表面に伝送線路(2)が設けられ、半導体チップ(5)と表面実装部品(7a~7d)が基板(1)の表面に実装され伝送線路(2)により互いに接続された半導体装置を評価する方法であって、まず、半導体チップ(5)に対応する部分に設けられた第1の凹部(10)と、表面実装部品(7a~7d)に対応する部分に設けられた第2の凹部(11)とを有する樹脂蓋(9)を準備する。次に、第1の凹部(10)に半導体チップ(5)を収納し、第2の凹部(11)に表面実装部品(7a~7d)を収納するように樹脂蓋(9)を位置合わせし、押さえ治具(12)により樹脂蓋(9)を伝送線路(2)に押圧した状態で半導体装置の評価を行う。樹脂蓋(9)の比誘電率は3~4である。

Description

本開示は、半導体装置の評価方法、半導体装置の製造方法、及び半導体装置に関する。
携帯電話端末又は携帯基地局向けマイクロ集積回路モジュール、特に電力増幅器モジュールでは、多層基板上にGaAs又はGaNに代表される化合物半導体チップと複数の表面実装部品(Surface Mount Device: SMD)を実装し、モールド樹脂で上面を封止する(例えば、非特許文献1参照)。特に、数GHz以下の動作周波数のマイクロ波集積モジュールでは、インダクタンス又はキャパシタンス素子を半導体チップ上に全て集積するのではなく、表面実装部品が積極的に用いられる。表面実装部品の方が回路損失低減に有効であり、チップ面積の増大の抑制によりコストを削減できる。回路定数の一部に表面実装部品を利用することで、RF特性の微調整ができる。
L/S/C帯(約1~6GHz)の多層基板上に半導体チップと表面実装部品を実装した電力増幅器モジュールでは、基板上の各誘電層の厚み又は線路幅のばらつき、ワイヤ形状又は長さ、半導体チップの設計モデルの差異など様々な要因から、設計と実測で乖離が発生する。このため、RF特性の微調整が必要となる。
そこで、通常、初期のRF特性改善のために設計で用いた表面実装部品の定数を変更して、実測値をおおよそ設計値程度に近づける回路定数調整が行われる。この調整はモールド封止前に行われるが、モールド封止前後でRF特性が変化するという問題がある。この変化は、基板表面の伝送線路と表面実装部品などがモールド材で覆われ、それらの周辺の実効誘電率と等価誘電正接が変化するために起こる。
第5世代移動通信システム(5G)を初めとする基地局用電力増幅器モジュール等のGHz帯で動作するRF回路では、モールド封止の前後でRF特性に差が生じやすい。モールド樹脂の比誘電率は空気よりも高く、モールド樹脂には誘電正接が存在する。これはRF損失に繋がる。Doherty増幅器では、キャリアアンプとピークアンプの位相差を構成するために遅延線路を必要とする。この遅延線路が基板表層の伝送線路などの分布定数回路で構成されている場合、樹脂モールド材の影響により遅延線路から見た実効誘電率等が変化する。その変化はDoherty増幅器のキャリアアンプとピークアンプの位相差に影響を与え、特性変動に大きく寄与する。このため、Doherty増幅器は、従来の増幅器と比べてモールド封止後のRF特性の予測が困難となる。
IEEE TRANSACTIONS ON MICROWAVE THEORY AND TECHNIQUES, VOL. 64, NO. 10, OCTOBER 2016, pp. 3244-3254
モールド封止後は表面実装部品の載せ替えが困難となる。このため、従来はモールド封止前後のRF特性の変化を概略把握した上で、モールド無し状態のモジュールのRF特性を調整していた。即ち、表面実装部品を載せ替え、モールド樹脂封止を行い、その変動量を確認し、問題があれば別サンプルを用いて表面実装部品の調整から再度行うという作業フローを繰り返していた。この繰り返しが作業時間短縮の妨げとなっていた。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は作業時間を大幅に短縮することができる半導体装置の評価方法、半導体装置の製造方法、及び半導体装置を得るものである。
本開示に係る半導体装置の評価方法は、基板の表面に伝送線路が設けられ、半導体チップと表面実装部品が基板の表面に実装され前記伝送線路により互いに接続された半導体装置を評価する方法であって、前記半導体チップに対応する部分に設けられた第1の凹部と、前記表面実装部品に対応する部分に設けられた第2の凹部とを有する樹脂蓋を準備する工程と、前記第1の凹部に前記半導体チップを収納し、前記第2の凹部に前記表面実装部品を収納するように前記樹脂蓋を位置合わせし、押さえ治具により前記樹脂蓋を前記伝送線路に押圧した状態で前記半導体装置の評価を行う工程とを備え、前記樹脂蓋の比誘電率は3~4であることを特徴とする。
本開示に係る半導体装置の製造方法は、基板の表面に伝送線路を形成する工程と、前記基板の表面に半導体チップと表面実装部品を実装し、前記伝送線路により互いに接続する工程と、前記半導体チップに対応する部分に設けられた第1の凹部と、前記表面実装部品に対応する部分に設けられた第2の凹部とを有する樹脂蓋を準備する工程と、前記第1の凹部に前記半導体チップを収納し、前記第2の凹部に前記表面実装部品を収納するように前記樹脂蓋を位置合わせし、押さえ治具により前記樹脂蓋を前記伝送線路に押圧した状態で半導体装置の評価を行う工程とを備え、前記樹脂蓋の比誘電率は3~4であることを特徴とする。
本開示に係る半導体装置は、基板と、前記基板の表面に設けられた伝送線路と、前記基板の表面に実装され、前記伝送線路により互いに接続された半導体チップ及び表面実装部品と、前記伝送線路を覆うソルダーレジストと、前記伝送線路、前記半導体チップ、前記表面実装部品及び前記ソルダーレジストを覆うモールド樹脂とを備え、前記ソルダーレジストは比誘電率4.5以上のレジストを有し、前記ソルダーレジストは、比誘電率3~4のレジストと前記比誘電率4.5以上のレジストの2層構造であることを特徴とする。
本開示に係る半導体装置の評価方法及び製造方法では、モールド樹脂の有無によって特性の変化が大きい伝送線路の上を樹脂蓋で覆うことで、伝送線路の等価誘電率がフルモールド後の特性と同等となる。従って、モールド樹脂封止後のRF特性をモールド封止前の測定で取得することができる。モールド封止前なので表面実装部品を載せ替えて特性を調整することができる。この結果、RF特性を調整するための作業時間を大幅に短縮することができる。
本開示に係る半導体装置では、伝送線路の上に比誘電率が高いソルダーレジストを設けている。比誘電率が高い物質中では波長が短縮され、電界エネルギーの集中が起こる。このため、ソルダーレジストを設けたことにより、ソルダーレジストの上方の空気又はモールド樹脂の等価誘電率への影響が小さくなる。従って、ソルダーレジストが無い場合と比べてモールド前後のRF特性の変化を抑制することができる。この結果、RF特性を調整するための作業時間を大幅に短縮することができる。
実施の形態1に係るモールド封止前の半導体装置を示す上面図である。 図1のI-IIに沿った断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 モールド封止前後の電力増幅器の特性を示す図である。 実施の形態1に係る半導体装置の変形例を示す断面図である。 実施の形態2に係るモールド封止前の半導体装置を示す上面図である。 図7のI-IIに沿った断面図である。 実施の形態2に係るモールド封止後の半導体装置を示す断面図である。
実施の形態に係る半導体装置の評価方法、半導体装置の製造方法、及び半導体装置について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るモールド封止前の半導体装置を示す上面図である。図2は図1のI-IIに沿った断面図である。この半導体装置はGHz帯で動作するマイクロ波電力増幅器モジュールである。
厚み約400μmの多層基板1の表面に伝送線路2が設けられている。伝送線路2は銅で形成されている。多層基板1の裏面にGND接続用の裏面金属3が設けられている。多層基板1の各内層にも伝送線路(図示せず)が設けられている。多層基板1の各層の間には誘電体層4が設けられている。誘電体層4の材質はエポキシ樹脂であるが、例えばフッ素樹脂、アルミナのようなセラミックス材料、その他の材料であってもよい。表面側の伝送線路2、内層の伝送線路、裏面金属3は、必要に応じて誘電体層4を貫通するスルーホール(図示せず)により互いに接続される。
半導体チップ5が多層基板1の表面に実装されている。ワイヤ6が半導体チップ5の入力と出力をそれぞれ伝送線路2に接続する。表面実装部品7a,7bが半導体チップ5の入力側の伝送線路2に直列接続されている。表面実装部品7a,7bは、入力インピーダンス整合回路を構成するインダクタ、キャパシタ、抵抗などである。表面実装部品7cが半導体チップ5の出力側の伝送線路2に並列接続され、表面実装部品7dが出力側の伝送線路2に直列接続されている。表面実装部品7cの一方の電極が伝送線路2に接続され、他方の電極がスルーホール(図示しない)を介して裏面金属3に接続されている。表面実装部品7c,7dは、出力インピーダンス整合回路を構成するインダクタ、キャパシタ、抵抗などである。簡易的に示すために4つの表面実装部品7a~7dを図示しているが、通常は数十個の表面実装部品が設けられる。
厚み数十μm程度のソルダーレジスト8が伝送線路2の上に回路パターンの保護を目的として積層されている。ソルダーレジスト8の材質はエポキシ樹脂などである。表面実装部品7a~7dの実装箇所とワイヤ6のボンディング箇所などには、伝送線路2の上にソルダーレジスト8を形成せず、銅の酸化を防止するために金メッキ加工が行われている。
図3及び図4は、実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。樹脂蓋9は、下面側に、半導体チップ5及びワイヤ6に対応する部分に設けられた第1の凹部10と、表面実装部品7a~7dに対応する部分に設けられた第2の凹部11とを有する。このような第1の凹部10と第2の凹部11が設けられた樹脂蓋9は、NC加工又は3Dプリンタ技術などを用いて精度よく形成することができる。樹脂蓋9の比誘電率は3~4である。
第1の凹部10に半導体チップ5及びワイヤ6を収納し、第2の凹部11に表面実装部品7a~7dを収納するように樹脂蓋9を多層基板1に対して位置合わせして、樹脂蓋9を半導体装置に被せる。外側からは第1の凹部10及び第2の凹部11を確認できない。第1の凹部10及び第2の凹部11に収納された半導体チップ5及び表面実装部品7a~7dなどは中空状態となる。なお、多層基板1の表面側の全てを中空とはせず、部分的に多層基板1と樹脂蓋9を接触させる。
樹脂蓋9がワイヤ6に接触しないように、第1の凹部10の開口寸法は半導体チップ5及びワイヤ6の形成領域よりも片側0.2mm程度大きくする。表面実装部品7a~7dが0603と呼ばれる縦0.6mm×横0.3mmの大きさの場合、表面実装部品7a~7dの実装誤差は±0.15mm程度である。第2の凹部11の開口寸法は、この実装誤差をカバーするために0.05mmのマージンを加えて、1.0mm×0.7mm程度にする。表面実装部品7a~7dの寸法が変われば、第2の凹部11の開口寸法も変わる。表面実装部品7a~7dは、通常、多層基板1上に数十個配置されるので、樹脂蓋9には複数の第2の凹部11が設けられている。
次に、押さえ治具12により樹脂蓋9を伝送線路2に押圧した状態で、伝送線路2、半導体チップ5及び表面実装部品7a~7dに電流を流して、半導体装置のRF特性を評価する。樹脂蓋9は着脱可能であり、押さえ治具12の圧力から解放すれば簡単に外すことができる。従って、特性評価後に、特性が向上するように表面実装部品7a~7dを置き換えるか、ワイヤ6の長さ又は高さなどを調整することができる。
最後に、樹脂蓋9を外し、図4に示すように、モールド樹脂13により伝送線路2、半導体チップ5及び表面実装部品7a~7dを封止する。モールド樹脂13の材質は比誘電率3~4のエポキシ樹脂であるため、樹脂蓋9はモールド樹脂13と同等の比誘電率を有する。例えば、樹脂蓋9の材料としてモールド樹脂13と同じエポキシ樹脂を用いる。
続いて、本実施の形態の効果について説明する。図5は、モールド封止前後の電力増幅器の特性を示す図である。モールド封止の前後でRF特性に差が生じることが分かる。そこで、本実施の形態では、押さえ治具12により樹脂蓋9を伝送線路2に押圧した状態で半導体装置のRF特性を検査する。樹脂蓋9の比誘電率は3~4であり、モールド樹脂13と同等の比誘電率を有する。モールド樹脂13の有無によって特性の変化が大きい伝送線路2の上を樹脂蓋9で覆うことで、伝送線路2の等価誘電率がフルモールド後の特性と同等となる。従って、モールド封止後のRF特性をモールド封止前の測定で取得することができる。モールド封止前なので表面実装部品7a~7dを載せ替えて特性を調整することができる。この結果、RF特性を調整するための作業時間を大幅に短縮することができる。また、フルモールドを施した試作品と同等のRF特性を持つ試作品を実験室で作製できるため、フルモールド工程を行う組立工場での作業時間を削減できる。
また、第1の凹部10に半導体チップ5及びワイヤ6を収納し、第2の凹部11に表面実装部品7a~7dを収納するように樹脂蓋9を多層基板1に対して位置合わせする。このように半導体チップ5だけでなく、表面実装部品7a~7dも位置合わせガイドとして利用することで樹脂蓋9を高い位置合わせ精度で多層基板1に被せることができるため、伝送線路2を正確に樹脂蓋9で覆うことができる。
図6は、実施の形態1に係る半導体装置の変形例を示す断面図である。樹脂蓋9を伝送線路2に押圧した状態のモジュールは、通常の樹脂封止後のモジュールと同等のRF特性を持つ。そこで、樹脂蓋9を外した後にモールド封止しなくても、樹脂蓋9を多層基板1に接着剤等(図示せず)で接着してもよい。これにより、実験室で簡便に封止済試作品を作製することができる。このため、調整後、再度フルモールド工程を行う組立工場でのフルモールド作業が見込まれる場合は工程時間の削減も可能になる。
なお、樹脂蓋9が柔らかいものだと伝送線路2に押圧した際に樹脂蓋9の形状が崩れ、多層基板1の表層のワイヤ6等に接触し、モジュールの特性に影響を与える可能性がある。従って、樹脂蓋9は硬いものであることが望ましい。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2に係るモールド封止前の半導体装置を示す上面図である。図8は図7のI-IIに沿った断面図である。本実施の形態では、比誘電率4.5以上のソルダーレジスト14が、半導体チップ5、ワイヤ6及び表面実装部品7a~7dの周囲数百μm程度の箇所を除いて多層基板1の表面側に積層されている。従って、比誘電率3~4のソルダーレジスト8と比誘電率4.5以上のソルダーレジスト14の2層構造が伝送線路2の上に設けられている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
また、表面実装部品7a~7dの載せ替えが可能となるように、ソルダーレジスト14と表面実装部品7a~7dの間にピンセットが入る程度の数百μm程度の隙間15を空けておく。ソルダーレジスト14の高さが表面実装部品7a~7dの高さと同程度であると、表面実装部品7a~7dをピンセットでつまみ載せ替えることが困難となる。このため、ソルダーレジスト14の高さは、表面実装部品7a~7dの高さよりも低く、表面実装部品7a~7dの高さの半分程度であることが好ましい。例えば0603と呼ばれる表面実装部品の高さは0.3mmであるため、ソルダーレジスト14の高さは0.15mm程度である。
図9は、実施の形態2に係るモールド封止後の半導体装置を示す断面図である。半導体装置のRF特性を評価し、表面実装部品7a~7dを載せ替えて特性を調整した後、ソルダーレジスト14を残したまま表面をモールド樹脂13で封止する。
モールド前後で、伝送線路2のソルダーレジスト上に存在する比誘電率1の空気が比誘電率3~4のモールド樹脂13に入れ替わる。このため、伝送線路2全体で見た等価誘電率の変動が起こり、RF特性の変動につながる。そこで、本実施の形態では、伝送線路2の上に比誘電率が高いソルダーレジスト14を設けている。比誘電率が高い物質中では波長が短縮され、電界エネルギーの集中が起こる。このため、ソルダーレジスト14を設けたことにより、ソルダーレジスト14の上方の空気又はモールド樹脂13の等価誘電率への影響が小さくなる。従って、ソルダーレジスト14が無い場合と比べてモールド前後のRF特性の変化を抑制することができる。よって、量産時のモールド封止製品に極めて近いRF特性を持つサンプルを短期間に作製することができる。モールド封止前なので表面実装部品7a~7dを載せ替えて特性を調整することができる。この結果、RF特性を調整するための作業時間を大幅に短縮することができる。
また、電界の強度は伝送線路2から上方へ離れるほど低くなるので、誘電率が変化する部分を伝送線路2から離すほど等価誘電率の変動を抑えることができる。そこで、ソルダーレジスト14を、厚さ数十μm程度の通常のソルダーレジスト8より厚くし、表面実装部品7a~7dの高さの半分まで設けている。
なお、伝送線路2以外の部分もモールド樹脂13の塗布有無による若干の変化はあるので、ソルダーレジスト14を設けることで定性的には特性は安定する方向へ向かう。しかし伝送線路2の部分と比較すると変動は小さく定量的な有効性はあまり期待できない。従って、伝送線路2の上以外の部分のソルダーレジスト14は必須ではない。
また、比誘電率3~4のソルダーレジスト8が無くても、比誘電率4.5以上のソルダーレジスト14が表面実装部品7a~7dの高さの半分程度の厚みで積層されていれば、効果が得られる。
1 多層基板、2 伝送線路、5 半導体チップ、7a~7d 表面実装部品、8,14 ソルダーレジスト、9 樹脂蓋、10 第1の凹部、11 第2の凹部、12 押さえ治具、13 モールド樹脂、15 隙間

Claims (8)

  1. 基板の表面に伝送線路が設けられ、半導体チップと表面実装部品が基板の表面に実装され前記伝送線路により互いに接続された半導体装置を評価する方法であって、
    前記半導体チップに対応する部分に設けられた第1の凹部と、前記表面実装部品に対応する部分に設けられた第2の凹部とを有する樹脂蓋を準備する工程と、
    前記第1の凹部に前記半導体チップを収納し、前記第2の凹部に前記表面実装部品を収納するように前記樹脂蓋を位置合わせし、押さえ治具により前記樹脂蓋を前記伝送線路に押圧した状態で前記半導体装置の評価を行う工程とを備え、
    前記樹脂蓋の比誘電率は3~4であることを特徴とする半導体装置の評価方法。
  2. 基板の表面に伝送線路を形成する工程と、
    前記基板の表面に半導体チップと表面実装部品を実装し、前記伝送線路により互いに接続する工程と、
    前記半導体チップに対応する部分に設けられた第1の凹部と、前記表面実装部品に対応する部分に設けられた第2の凹部とを有する樹脂蓋を準備する工程と、
    前記第1の凹部に前記半導体チップを収納し、前記第2の凹部に前記表面実装部品を収納するように前記樹脂蓋を位置合わせし、押さえ治具により前記樹脂蓋を前記伝送線路に押圧した状態で半導体装置の評価を行う工程とを備え、
    前記樹脂蓋の比誘電率は3~4であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記評価を行った後に、比誘電率が3~4であるモールド樹脂により前記伝送線路、前記半導体チップ及び前記表面実装部品を封止する工程を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記評価を行った後に前記樹脂蓋を前記基板に接着する工程を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 基板と、
    前記基板の表面に設けられた伝送線路と、
    前記基板の表面に実装され、前記伝送線路により互いに接続された半導体チップ及び表面実装部品と、
    前記伝送線路を覆うソルダーレジストと、
    前記伝送線路、前記半導体チップ、前記表面実装部品及び前記ソルダーレジストを覆うモールド樹脂とを備え、
    前記ソルダーレジストは比誘電率4.5以上のレジストを有し、
    前記ソルダーレジストは、比誘電率3~4のレジストと前記比誘電率4.5以上のレジストの2層構造であることを特徴とする半導体装置。
  6. 前記ソルダーレジストは前記表面実装部品の高さの半分まで設けられていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記表面実装部品と前記ソルダーレジストとの間に隙間が空いていることを特徴とする請求項5又は6に記載の半導体装置。
  8. 前記ソルダーレジストの高さは前記表面実装部品の高さよりも低いことを特徴とする請求項5又は6に記載の半導体装置。
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