JP7275444B2 - チエノ[2,3-c]ピリダジン-4(1H)-オン系誘導体及びその使用 - Google Patents

チエノ[2,3-c]ピリダジン-4(1H)-オン系誘導体及びその使用 Download PDF

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Description

本発明は、ACC1及びACC2阻害剤としてのチエノ[2,3-c]ピリダジン-4(1H)-オン系誘導体、並びにACC1及びACC2阻害剤としての医薬の製造における使用に関する。具体的に、式(II)で表される化合物、その異性体、又はその薬学的に許容される塩に関する。
本願は出願日が2018年6月5日の中国特許出願CN201810570719.7、及び出願日が2018年9月5日の中国特許出願CN201811033469.Xの優先権を要求する。
脂肪酸合成の増加、脂肪酸酸化の減少、又はその両方によって引き起こされる脂肪酸代謝障害は、インスリン抵抗性、肝脂肪症、脂質異常症、肥満、代謝症候群(MetSyn)、非アルコール性脂肪肝等を含む様々な代謝障害の兆候である。同時に、2型糖尿病(T2DM)の発展、及び非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、アテローム性動脈硬化症等の血管疾患を引き起こす可能性がある。脂肪酸代謝障害も癌の兆候の一つであり、異常な及び持続的な悪性腫瘍細胞の増殖を引き起こす可能性があるため、脂肪酸の合成及び/又は脂肪酸の酸化代謝の刺激を阻害することは、これらの疾患に有利である可能性がある(PNAS、2016、E1796-E1805)。
アセチル-CoAカルボキシラーゼ(ACC)は、アセチル-CoAからマロニル-CoAへの変換を触媒し、これは脂肪酸合成の最初のステップであると同時にペースを調節するステップでもある。ACCには、ACC1とACC2の2つのサブタイプがある。ACC1は主に肝臓と脂肪組織に分布し、ACC2は主に肝臓、心臓、及び筋肉組織に分布している。肝臓では、細胞質内のACC1によって触媒されるマロニルCoAは主に脂肪酸の合成と伸長に関与し;ミトコンドリアの表面のACC2によって触媒されるマロニルCoAは、主にカルニチントランスフェラーゼIを阻害することによって脂肪酸の酸化代謝を調節する(PNAS、2016、E1796-E1805)。従って、ACCの2つのサブタイプを同時に阻害すると、脂肪酸の合成を低下させ、且つ、脂肪酸の酸化代謝を刺激することができる。
WO2013071169A1は、関連疾患の治療におけるACC阻害剤I-1811の使用を開示している。
Figure 0007275444000001
本発明は式(II)の化合物、その異性体、又はその薬学的に許容される塩を提供し、
Figure 0007275444000002
ここで、Dは-O-及び-N(R)-から選択され;
はH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1-3アルキルから選択され、ここで、前記C1-3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1-6アルキルから選択され、ここで、前記C1-6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はH、F、Cl、Br、I及びC1-6アルキルから選択され、ここで、前記C1-6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
或いは、RとRはお互いに連結されて一つの環を形成し、当該環はC3-7シクロアルキル及び4~7員ヘテロシクロアルキルから選択され、前記C3-7アルキル及び4~7員ヘテロシクロアルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はOH、NH、C1-3アルキル、及びC1-3アルキルアミノから選択され、ここで、前記C1-3アルキル、及びC1-3アルキルアミノは1、2又は3個のRで任意に置換され;
51、R52、R53、R54及びR55はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1-6アルキル、C1-6アルキルアミノ、及びC1-6アルコキシから選択され、ここで、前記C1-6アルキル、C1-6アルキルアミノ、及びC1-6アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はH、C1-6アルキル、C1-6アルキル-C(=O)-、C1-6アルキル-S(=O)-、C1-6アルキル-S(=O)-及びC1-6アルキル-O-C(=O)-から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、C1-6アルキル-C(=O)-、C1-6アルキル-S(=O)-、C1-6アルキル-S(=O)-及びC1-6アルキル-O-C(=O)-はRで任意に置換され;
、R、R、R、R、R及びRはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH及びC1-3アルキルから選択され、ここで、前記C1-3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
Rはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH及びNHから選択され;
前記4~7員ヘテロシクロアルキルは1、2、3又は4個の-NH-、-O-、-S-及びNから独立して選択されるヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み;
「*」が付いた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は1つのエナンチオマーに富んだ形で存在する。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R、R、R、R、R及びRはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH及びNHから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びCHから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、CH及びEtから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RとRはお互いに連結されて一つの環を形成し、当該環はC3-6シクロアルキル及び5~6員ヘテロシクロアルキルから選択され、前記C3-6シクロアルキル及び5~6員ヘテロシクロアルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され、R及び他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RとRはお互いに連結されて一つの環を形成し、その環はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル及びピペリジニルから選択され、ここで、前記シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル及びピペリジニルは1、2又は3個のRで任意に置換され、R及び他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RとRはお互いに連結されて一つの環を形成し、当該環は、
Figure 0007275444000003

から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはOH及びNHから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R51、R52、R53、R54及びR55はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ及びC1-3アルコキシから選択され、ここで、前記C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ及びC1-3アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され、R及び他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R51、R52、R53、R54及びR55はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及び
Figure 0007275444000004

から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、C1-3アルキル、C1-3アルキル-C(=O)-、C1-3アルキル-S(=O)-、C1-3アルキル-S(=O)-及びC1-4アルキル-O-C(=O)-から選択され、ここで、前記C1-3アルキル、C1-3アルキル-C(=O)-、C1-3アルキル-S(=O)-、C1-3アルキル-S(=O)-及びC1-4アルキル-O-C(=O)-はRで任意に置換され、R及び他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、CH、CH-C(=O)-、CH-S(=O)-、CH-O-C(=O)-及び
Figure 0007275444000005

から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明は、更に、式(I)の化合物、その異性体、又はその薬学的に許容される塩を提供し、
Figure 0007275444000006
ここで、RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1-3アルキルから選択され、ここで、前記C1-3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1-6アルキルから選択され、ここで、前記C1-6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はH、F、Cl、Br、I及びC1-6アルキルから選択され、ここで、前記C1-6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
或いは、RとRはお互いに連結されて一つの環を形成し、当該環はC3-7シクロアルキル及び4~7員ヘテロシクロアルキルから選択され、前記C3-7アルキル及び4~7員ヘテロシクロアルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
はOH、NH、C1-3アルキル、及びC1-3アルキルアミノから選択され、ここで、前記C1-3アルキル、及びC1-3アルキルアミノは1、2又は3個のRで任意に置換され;
51、R52、R53、R54及びR55はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1-6アルキル、C1-6アルキルアミノ、及びC1-6アルコキシから選択され、ここで、前記C1-6アルキル、C1-6アルキルアミノ、及びC1-6アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され;
、R、R、R、R及びRはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH及びC1-3アルキルから選択され、ここで、前記C1-3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
Rはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH及びNHから選択され;
前記4~7員ヘテロシクロアルキルは1、2、3又は4個の-NH-、-O-、-S-及びNから独立して選択されるヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み;
「*」が付いた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は1つのエナンチオマーに富んだ形で存在する。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R、R、R、R、R及びRはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH及びNHから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びCHから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはH、F、Cl、Br、I、CH及びEtから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RとRはお互いに連結されて一つの環を形成し、当該環はC3-6シクロアルキル及び5~6員ヘテロシクロアルキルから選択され、前記C3-6シクロアルキル及び5~6員ヘテロシクロアルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RとRはお互いに連結されて一つの環を形成し、当該環はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル及びピペリジニルから選択され、ここで、前記シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル及びピペリジニルは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RとRはお互いに連結されて一つの環を形成し、当該環は、
Figure 0007275444000007

から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記RはOH及びNHから選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R51、R52、R53、R54及びR55はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ及びC1-3アルコキシから選択され、ここで、前記C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ及びC1-3アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R51、R52、R53、R54及びR55はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及び
Figure 0007275444000008

から選択され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様は、上記の変数の任意の組み合わせからなるものである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記化合物、その異性体、又はその薬学的に許容される塩は以下から選択され、
Figure 0007275444000009

ここで、R、R、R51、R52、R53、R54、R55及びRは本発明で定義される通りであり;
「*」が付いた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は1つのエナンチオマーに富んだ形で存在する。
本発明の幾つかの実施態様において、前記化合物、その異性体、又はその薬学的に許容される塩は以下から選択され、
Figure 0007275444000010

ここで、mは0、1、2又は3であり;
は-O-又は-NH-であり;
、R、R51、R52、R53、R54及びR55は本発明で定義される通りであり;
「*」が付いた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は1つのエナンチオマーに富んだ形で存在する。
本発明の幾つかの実施態様において、前記化合物、その異性体、又はその薬学的に許容される塩は以下から選択され、
Figure 0007275444000011

ここでR、R、R51、R52、R53、R54及びR55は本発明で定義される通りであり;
「*」が付いた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は1つのエナンチオマーに富んだ形で存在する。
本発明は、更に、以下の式の化合物、その異性体、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 0007275444000012
本発明の幾つかの実施態様において、前記化合物、その異性体、又はその薬学的に許容される塩は以下のものからなる。
Figure 0007275444000013
本発明は、更に、ACC1及びACC2阻害剤としての医薬の製造における、前記化合物、その異性体、又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
[技術効果]
新規のACC1及びACC2阻害剤として、本発明の化合物は、ヒトACC1/ACC2酵素に対して強い阻害活性を有し;対照化合物I-181と比較して、血漿中曝露量が大幅に向上される。同時に、本発明の化合物は、良好な抗NASH及び抗線維化効果を有する。
[定義と説明]
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語及び連語は以下の意味を有する。一つの特定の用語又は連語は、特別に定義されていない限り、不確定又は不明瞭ではなく、普通の定義として理解されるべきである。本明細書で商品名が出た場合、相応の商品又はその活性成分を指す。
本明細書で用いられる用語「薬学的に許容される」は、それらの化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対するもので、これらは信頼できる医学的判断の範囲内にあり、ヒト及び動物の組織と接触して使用することに適し、過剰な毒性、刺激性、アレルギー反応又は他の問題又は合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に合う。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩を指し、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的に無毒の酸又は塩基とで製造される。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物の中性の形態と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミン又はマグネシウムの塩又は類似の塩を含む。本発明の化合物に比較的に塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物の中性の形態と接触することで酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の実例は、無機酸塩及び有機酸塩、更にアミノ酸(例えばアルギニン等)の塩、及びグルクロン酸のような有機酸の塩を含み、前記無機酸は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸等を含み、前記有機酸は、例えば酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸やメタンスルホン酸等の類似の酸を含む。本発明の一部の特定の化合物は、塩基性及び酸性の官能基を含有するため、任意の塩基付加塩又は酸付加塩に転換することができる。
本発明の薬学的に許容される塩は、酸基又は塩基性基を含む母体化合物から通常の方法で合成することができる。通常の場合、このような塩の製造方法は、水又は有機溶媒或いは両者の混合物において、遊離酸又は塩基の形態のこれらの化合物を化学量論の適切な塩基又は酸と反応させて製造する。
本発明の化合物は、特定の幾何又は立体異性体の形態が存在してもよい。本発明は、全てのこのような化合物を想定し、シス及びトランス異性体、(-)-及び(+)-エナンチオマー、(R)-及び(S)-エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体、及びそのラセミ混合物並びに他の混合物、例えばエナンチオマー又は非エナンチオマーを多く含有する混合物を含み、全てのこれらの混合物は本発明の範囲内に含まれる。アルキル等の置換基に他の不斉炭素原子が存在してもよい。全てのこれらの異性体及びこれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
別途に説明しない限り、用語「エナンチオマー」又は「光学異性体」とは互いに鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、用語「シス-トランス異性体」又は「幾何異性体」とは二重結合又は環構成炭素原子の単結合が自由に回転できないことによるものである。
別途に説明しない限り、用語「ジアステレオマー」とは分子が二つ又は複数のキラル中心を有し、かつ分子同士は非鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、「(D)」又は「(+)」は右旋を、「(L)」又は「(-)」は左旋を、「(DL)」又は「(±)」はラセミを表す。
Figure 0007275444000014
別途に説明しない限り、化合物に炭素-炭素二重結合、炭素-窒素二重結合及び窒素-窒素二重結合等の二重結合構造が存在し、かつ、二重結合の各原子にいずれも2つの異なる置換基が連結している場合(窒素原子を含む二重結合では、窒素原子上の1対の孤立電子対はそれに接続された置換基と見なされる)、当該化合物の二重結合上の原子とその置換基が波線
Figure 0007275444000015

で連結している場合、当該化合物の(Z)形異性体、(E)形異性体、又は2つの異性体の混合物を意味する。例えば、下記の式(A)は、当該化合物が式(A-1)又は式(A-2)の単一の異性体の形で存在するか、又は式(A-1)と式(A-2)の2つの異性体の形で存在することを意味し;下記の式(B)は、当該化合物が式(B-1)又は式(B-2)の単一の異性体の形で存在するか、又は式(B-1)と式(B-2)の2つの異性体の形で存在することを意味する。下記の式(C)は、当該化合物が式(C-1)又は式(C-2)の単一の異性体の形で存在するか、又は式(C-1)と式(C-2)の2つの異性体の形で存在することを意味する。
Figure 0007275444000016
本発明の化合物は、特定のものが存在してもよい。別途に説明しない限り、用語「互変異性体」又は「互変異性体の形態」とは室温において、異なる官能基の異性体が動的平衡にあり、かつ快速に互いに変換できることを指す。互変異性体は可能であれば(例えば、溶液において)、互変異性体の化学的平衡に達することが可能である。例えば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピー互変異性体(prototropic tautomer)とも呼ばれる)は、プロトンの移動を介する相互変換、例えばケト-エノール異性化やイミン-エナミン異性化を含む。原子価互変異性体(valence tautomer)は、一部の結合電子の再構成による相互変換を含む。中では、ケト-エノール互変異性化の具体的な実例は、ペンタン-2,4-ジオンと4-ヒドロキシ-3-ペンテン-2-オンの二つの互変異性体の間の相互変換である。
別途に説明しない限り、用語「一つの異性体を豊富に含む」、「異性体が豊富に含まれる」、「一つのエナンチオマーを豊富に含む」又は「エナンチオマーが豊富に含まれる」とは、それにおける一つの異性体又はエナンチオマーの含有量が100%未満で、かつ当該異性体又はエナンチオマーの含有量は60%以上、又は70%以上、又は80%以上、又は90%以上、又は95%以上、又は96%以上、又は97%以上、又は98%以上、又は99%以上、又は99.5%以上、又は99.6%以上、又は99.7%以上、又は99.8%以上、又は99.9%以上である。
別途に説明しない限り、用語「異性体の過剰量」又は「エナンチオマーの過剰量」とは、二つの異性体又は二つのエナンチオマーの間の相対百分率の差の値である。例えば、その一方の異性体又はエナンチオマーの含有量が90%で、もう一方の異性体又はエナンチオマーの含有量が10%である場合、異性体又はエナンチオマーの過剰量(ee値)は80%である。
光学活性な(R)-及び(S)-異性体並びにD及びL異性体は、キラル合成又はキラル試薬又は他の通常の技術を用いて調製することができる。本発明のある化合物の一つのエナンチオマーを得るには、不斉合成又はキラル補助剤を有する誘導作用によって調製することができるが、その中で、得られたジアステレオマー混合物を分離し、かつ補助基を分解させて純粋な所要のエナンチオマーを提供する。或いは、分子に塩基性官能基(例えばアミノ基)又は酸性官能基(例えばカルボキシ基)が含まれる場合、適切な光学活性な酸又は塩基とジアステレオマーの塩を形成させ、更に本分野で公知の通常の方法によってジアステレオマーの分割を行った後、回収して単離されたエナンチオマーを得る。また、エナンチオマーとジアステレオマーの分離は、通常、クロマトグラフィー法によって行われ、前記クロマトグラフィー法はキラル固定相を使用し、かつ任意に化学誘導法(例えばアミンからカルバミン酸塩を生成させる)と併用する。本発明の化合物は、当該化合物を構成する一つ又は複数の原子に、非天然の比率の原子同位元素が含まれてもよい。例えば、三重水素(H)、ヨウ素-125(125I)又はC-14(14C)のような放射性同位元素で化合物を標識することができる。また、例えば、水素を重水素で置換して重水素化薬物を形成することができ、重水素と炭素からなる結合は水素と炭素からなる結合よりも強固で、未重水素化薬物と比べ、重水素化薬物は毒性・副作用の低下、薬物の安定性の増加、治療効果の増強、薬物の生物半減期の延長等のメリットがある。本発明の化合物の全ての同位元素の構成の変換は、放射性の有無を問わず、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
「任意の」又は「任意に」とは後記の事項又は状況が現れる可能性があるが必ずしも現れるわけではなく、かつ当該記述はそれに記載される事項又は状況が生じる場合及びその事項又は状況が生じない場合を含むことを意味する。
用語「置換される」とは、特定の原子における任意の一つ又は複数の水素原子が置換基で置換されることで、特定の原子の原子価状態が正常でかつ置換後の化合物が安定していれば、重水素及び水素の変形体を含んでもよい。置換基がオキソ(即ち=O)である場合、2つの水素原子が置換されたことを意味する。酸素置換は、芳香族基に生じない。用語「任意に置換される」とは、置換されていてもよく、置換されていなくてもよいことを指し、別途に定義しない限り、置換基の種類と数は化学的実現できれば任意である。
変量(例えばR)のいずれかが化合物の組成又は構造で1回以上現れる場合、その定義はいずれの場合においても独立である。そのため、例えば、一つの基が0~2個のRで置換された場合、前記基は任意に2個以下のRで置換され、かついずれの場合においてもRが独立の選択肢を有する。また、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせでのみに安定した化合物になる場合のみ許容される。
連結基の数が0の場合、例えば-(CRR)-は、当該連結基が単結合であることを意味する。
そのうちの一つの変量が単結合から選択される場合、それが連結している2つの基が直接連結していることを示し、例えばA-L-ZにおけるLが単結合を表す場合、この構造は実際にA-Zになる。
一つの置換基がない場合、当該置換基が存在しないことを表し、例えばA-XにおけるXがない場合、当該構造が実際にAとなることを表す。挙げられた置換基に対してどの原子を通して置換された基に連結するか明示しない場合、こうのような置換基はその任意の原子を通して結合してもよく、例えば、ピリジル基は置換基としてピリジン環における炭素原子のいずれかを通して置換された基に結合してもよい。
別途に定義しない限り、用語「ヘテロ」とは、ヘテロ原子又はヘテロ原子団(即ちヘテロ原子を含有する原子団)を指し、炭素(C)及び水素(H)以外の原子及びこれらのヘテロ原子を含有する原子団を含み、例えば酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、-O-、-S-、-C(=O)O-、-C(=O)-、-C(=S)-、-S(=O)、-S(=O)-、及び任意に置換された-C(=O)N(H)-、-N(H)-、-C(=NH)-、-S(=O)N(H)-又は-S(=O)N(H)-を含む。
別途に定義しない限り、用語「アルキル」は直鎖又は分岐鎖の飽和の炭化水素基を表し、一部の実施形態において、前記アルキルはC1-12アルキルで、もう一部の実施形態において、前記アルキルはC1-6アルキルで、またもう一部の実施形態において、前記アルキルはC1-3アルキルである。それは1価のもの(例えばメチル)、2価のもの(例えばメチレン)又は多価のもの(例えばメチン)でもよい。アルキルの実例は、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)、ブチル(n-ブチル、イソブチル、s-ブチル及びt-ブチルを含む)、ペンチル(n-ペンチル、イソペンチル及びネオペンチルを含む)、ヘキシル等を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「アルコキシ」とは酸素橋で連結された特定の数の炭素原子を有する上記アルキルを表し、別途に定義しない限り、C1-6アルコキシは、C、C、C、C、C及びCのアルコキシを含む。一部の実施形態において、前記アルコキシはC1-3アルコキシである。アルコキシの実例は、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、s-ブトキシ、t-ブトキシ、n-ペントキシ及びS-ペントキシを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「シクロアルキル」は任意の安定した環状アルキルを含み、それは単環、二環又は三環系を含み、ここで、二環及び三環系はスピロ環、縮合環及び架橋環を含む。一部の実施形態において、前記シクロアルキルはC3-8シクロアルキルで、もう一部の実施形態において、前記シクロアルキルはC3-6シクロアルキルで、またもう一部の実施形態において、前記シクロアルキルはC5-6シクロアルキルである。それは1価のもの、2価のもの又は多価のものでもよい。このようなシクロアルキルの実例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルナニル、[2.2.2]ビシクロオクタン、[4.4.0]ビシクロデカン等を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「ヘテロシクロアルキル」自身或いは他の用語と合わせたものはそれぞれ環化した「ヘテロアルキル」を表し、それは単環、二環及び三環系を含み、ここで、二環及び三環系はスピロ環、縮合環及び架橋環を含む。また、当該「ヘテロシクロアルキル」について、ヘテロ原子はヘテロシクロアルキルの分子の他の部分との連結位置を占めてもよい。一部の実施形態において、前記ヘテロシクロアルキルは4~6員ヘテロシクロアルキルで、もう一部の実施形態において、前記ヘテロシクロアルキルは5~6員ヘテロシクロアルキルである。ヘテロシクロアルキルの実例は、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジル、ピラゾリニル、イミダゾリジニル、テトラヒドロチエニル(テトラヒドロチエン-2-イル及びテトラヒドロチエン-3-イル等を含む)、テトラヒドロフリル(テトラヒドロフラン-2-イル等を含む)、テトラヒドロピラニル、ピペリジル(1-ピペリジル、2-ピペリジル及び3-ピペリジル等を含む)、ピペラジル(1-ピペラジル及び2-ピペラジル等を含む)、モルホリル(3-モルホリル及び4-モルホリル等を含む)、ジオキサニル、ジチアニル、イソオキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、1,2-オキサジニル、1,2-チアジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ホモピペラジル、ホモピペリジニルやオキセパニルを含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物は当業者に熟知の様々な合成方法によって製造するができ、以下に挙げられた具体的な実施形態、それと他の化学合成方法と合わせた実施形態及び当業者に熟知の同等の代替方法を含み、好適な実施形態は本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明に使用される溶媒は市販品として入手可能である。本発明は下記略号を使用する:aqは水を表し;HATUはO-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを表し;eqは当量、等量を表し;DCMはジクロロメタンを表し;PEは石油エーテルを表し;DIADはアゾジカルボン酸ジイソプロピルを表し;DMFはN,N-ジメチルホルムアミドを表し;DMSOはジメチルスルホキシドを表し;EtOAcは酢酸エチルを表し;EtOHはエタノールを表し;MeOHはメタノールを表し;BOCはt-ブトキシカルボニルを表し、アミン保護基の一種であり;HOAcは酢酸を表し;r.t.は室温を表し;THFはテトラヒドロフランを表し;BoCOはジ-tert-ブチルジカルボナートを表しTFAはトリフルオロ酢酸を表し;mpは融点を表し;CHLOROFORM-dは重水素化クロロホルムを表し;DMAPはジメチルアミノピリジンを表し;EDTA-Kはエチレンジアミン四酢酸二カリウム塩を表し;PEG400はポリエチレングリコール400を表し;DBUは1,8-ジアザビシクロウンデク-7-エンを表し;NaBHは水素化ホウ素ナトリウムを表し;NBSはN-ブロモスクシンイミドを表し;LiHMDSはリチウムヘキサメチルジシラジドを表し;BPOは過酸化ベンゾイルを表し;SEM-Clは2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリドを表し;MsClはメタンスルホニルクロリドを表し;TBAFはテトラブチルアンモニウムフルオリドを表す。
化合物は人工的に又はChemDrawTMによって名付けられ、市販化合物はメーカーのカタログの名称が使用される。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明を限定するものではない。本明細書は本発明を詳細に説明し、その具体的な実施例も開示し、本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、本発明の具体的な実施例に様々な変更及び改善を加えることができることは、当業者には明らかである。
Figure 0007275444000017
Figure 0007275444000018
工程1:化合物BB-1-2の合成
化合物BB-1-1(25g、254.67mmol)をジクロロメタン(60mL)に溶解させ、0℃で塩化スルホニル(43mL、430.10mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液を滴下し、室温で一晩攪拌した。反応終了後、減圧して溶媒を除去し、粗生成物BB-1-2を得、直接的に次の工程に投入した。HNMR(400MHz、CDCl)δ6.62(s、1H)、2.14(s、3H)。
工程2:化合物BB-1-3の合成
化合物BB-1-2(40.1g、240.04mmol)をクロロフォーム(300mL)に溶解させ、0℃で塩化アセチル(34.3mL、480.65mmol)及び三塩化アルミニウム(38.4g、287.98mmol)を添加し、室温で一晩攪拌した。反応終了後、反応液を氷水(1000mL)に注ぎ、室温で30分攪拌し、酢酸エチル(500mL×2)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製してBB-1-3を得た。HNMR(400MHz、CDCl)δ2.64(s、3H)、2.26(s、3H)。
工程3:化合物BB-1-4の合成
窒素ガスの雰囲気下で、水素化ナトリウム((12.7g、60%をミネラルオイルに分散させる、317.53mmol)をトルエン(200mL)に添加し、その中に炭酸ジメチル(17.9mL、212.63mmol)を添加し、120℃に昇温させ、化合物BB-1-3(22.2g、106.17mmol)のトルエン(50mL)溶液を30分滴下し、続いて30分反応させた。反応終了後、水(300mL)でクエンチングさせ、得られた水相を酢酸エチル(150mL×2)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製してBB-1-4を得た。HNMR(400MHz、CDCl)δ12.13(s、1H)、5.28(s、1H)、3.78(s、3H)、2.10(s、3H)。
工程4:化合物BB-1-5の合成
化合物BB-1-4(4.7g、17.59mmol)及びトリエチルアミン(2.9mL、20.84mmol)をアセトニトリル(50mL)に添加し、0℃でp-トルエンスルホニルアジド(4.2g、21.30mmol)を添加し、当該温度下で30分反応させ、次に、室温で2時間反応させた。反応終了後、0℃で水(50mL)でクエンチングさせ、得られた水相を酢酸エチル(25mL×2)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製してBB-1-5を得た。HNMR(40MHz、CDCl)δ3.83(s、3H)、2.12(s、3H)。
工程5:化合物BB-1-6の合成
化合物BB-1-5(22.6g、77.10mmol)をイソプロピルエーテル(300mL)に添加し、0℃でトリブチルホスフィン(20.9mL、84.71mmol)のn-ヘキサン(30mL)溶液を滴下し、室温で2時間攪拌した。反応終了後、減圧して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製してBB-1-6を得た。HNMR(400MHz、CDCl)δ3.92(s、3H)、2.12(s、3H)。
工程6:化合物BB-1-7の合成
化合物BB-1-6(20.1g、68.10mmol)をジクロロメタン(300mL)に溶解させ、BocO(17.8g、81.56mmol)及びDMAP(1.7g、13.92mmol)を添加し、室温で12時間攪拌した。反応終了後、減圧して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製してBB-1-7を得た。HNMR(400MHz、CDCl)δ3.93(s、3H)、2.22(s、3H)、1.54(s、9H)。
工程7:化合物BB-1の合成
化合物BB-1-7(26.1g、66.03mmol)をDMF(100mL)に溶解させ、KCO(10.95g、79.24mmol)を添加し、80℃で12時間反応させた。反応終了後、水(300mL)及びHCl(1M、100mL)を添加し、得られた水相を酢酸エチル(300mL×2)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製して目的の化合物を得た。LCMS:[M+H]258.8。
Figure 0007275444000019
Figure 0007275444000020
工程1:化合物BB-2-2の合成
化合物BB-2-1(4g、21.49mmol)をアセトニトリル(50mL)に溶解させ、DBU(4.91g、32.23mmol)及び4-アセトアミドベンゼンスルホニルアジド(6.19g、25.78mmol)のアセトニトリル(10mL)溶液を添加し、室温で一晩攪拌した。反応終了後、減圧下でスピン乾燥させ、溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して目的の化合物BB-2-2を得た。HNMR(400MHz、CDCl)δ7.56~7.53(m、1H)、7.23~7.20(m、1H)、7.12~7.08(m、1H)、3.77(s、3H)。
工程2:化合物BB-2-3の合成
化合物BB-2-2(0.99g、4.67mmol)及び4-テトラヒドロピラン(930μL、9.29mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶解させ、酢酸ロジウム(II)二量体(41mg、93μmol)を添加し、室温で5分反応させた。反応終了後、減圧して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで分離してBB-2-3を得た。HNMR(400MHz、CDCl)δ7.49~7.47(m、1H)、7.10~7.03(m、1H)、6.99~6.91(m、1H)、5.39(s、1H)、3.94~3.81(m、2H)、3.66(s、3H)、3.59~3.51(m、1H)、3.41~3.28(m、2H)、1.96~1.87(m、1H)、1.83~1.73(m、1H)、1.70~1.55(m、2H)。
工程3:化合物BB-2の合成
化合物BB-2-3(5.2g、18.16mmol)をトルエン(100mL)に溶解させ、0℃でNaBH(687mg、18.16mmol)を添加し、室温で2時間反応させた。反応終了後、0℃で水(50mL)を滴下して反応をクエンチングさせ、濾過し、減圧して溶媒を除去した。残留物に水(50mL)を添加し、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、スピン乾燥させ、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して目的の化合物BB-2を得た。HNMR(40 MHz、CDCl)δ7.52~7.49(m、1H)、7.14~7.12(m、1H)、7.05~7.01(m、1H)、5.05~5.01(m、1H)、3.99~3.96(m、1H)、3.92~3.90(m、1H)、3.72~3.70(m、1H)、3.57~3.32(m、4H)、2.26~2.23(m、1H)、2.05~1.96(m、1H)、1.79~1.63(m、2H)、1.60~1.54(m、1H)。
Figure 0007275444000021
Figure 0007275444000022
工程1:化合物BB-3-2の合成
化合物BB-3-1(50g、277.47mmol)及びNBS(49.39g、277.47mmol)を四塩化炭素(1L)に溶解させ、BPO(1.01g、4.16mmol)を添加し、80℃で3時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧して溶媒を除去し、目的の化合物BB-3-2を得、直接的に次の工程に使用した。HNMR(400MHz、CDCl)δ7.64~7.61(m、1H)、7.37~7.30(m、1H)、7.03~6.98(m、1H)、6.91~6.88(m、1H)、5.91(s、1H)、3.89(s、3H)、3.79(s、3H)。
工程2:化合物BB-3-3的合成
化合物BB-3-2(76.1g、293.71mmol)及び4-テトラヒドロピラン(58.8mL、587.24mmol)をジクロロメタン(1.2L)に溶解させ、酸化銀(68.1g、293.87mmol)を添加し、25℃で16時間攪拌した。反応終了後、濾過し、減圧して溶媒を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーで精製して目的の化合物BB-3-3を得た。HNMR(400MHz、CDCl)δ7.48~7.43(m、1H)、7.35~7.31(m、1H)、7.02~7.01(m、1H)、6.94~6.90(m、1H)、5.51(s、1H)、4.02~3.92(m、2H)、3.87(s、3H)、3.73(s、3H)、3.65~3.60(m、1H)、3.48~3.36(m、2H)、2.03~1.94(m、1H)、1.92~1.83(m、1H)、1.79~1.65(m、2H)。
工程3:化合物BB-3の合成
化合物BB-3-3(42.1g、150.19mmol)をメタノール(300mL)に溶解させ、0℃でバッチでNaBH(28.4g、750.94mmol)を添加し、室温で2時間反応させた。反応終了後、0℃で水(100mL)を滴下してクエンチングさせ、減圧して溶媒を除去した。残留物に水(200mL)を添加し、ジクロロメタン(250mL×2)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、スピン乾燥させ、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して目的の化合物BB-3を得た。HNMR(400MHz、CDCl)δ7.48~7.40(m、1H)、7.33~7.28(m、1H)、7.03~7.00(m、1H)、6.94~6.85(m、1H)、5.11~5.05(m、1H)、4.01~3.90(m、2H)、3.84(s、3H)、3.70~3.66(m、1H)、3.58~3.46(m、2H)、3.45~3.33(m、2H)、2.38~2.19(m、1H)、2.06~1.97(m、1H)、1.84~1.75(m、1H)、1.72~1.60(m、2H)。
Figure 0007275444000023
Figure 0007275444000024
工程1:化合物WX001-1の合成
化合物BB-1(6.02g、23.27mmol)、化合物BB-3(5.87g、23.27mmol)及びトリフェニルホスフィン(12.21g、46.54mmol)をテトラヒドロフラン(250mL)に添加し、0℃下でDIAD(9.0mL、46.29mmol)を添加し、室温で2時間反応させた。反応終了後、濾過し、減圧して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して目的の化合物WX001-1を得た。HNMR(400MHz、CDCl)δ7.56~7.54(m、1H)、7.38~7.34(m、1H)、7.08~7.04(m、1H)、6.93~6.91(m、1H)、5.44~5.41(m、1H)、4.43~4.39(m、1H)、4.17~4.12(m、1H)、4.01(s、3H)、3.90(s、3H)、3.73~3.65(m、1H)、3.59~3.49(m、1H)、3.31~3.28(m、1H)、3.27~3.20(m、2H)、2.62(s、3H)、1.78~1.66(m、1H)、1.64~1.48(m、2H)、1.29~1.23(m、1H)。
工程2:化合物WX001-2の合成
NaBH(1.73g、45.64mmol)をメタノール(70mL)に溶解させ、0℃でバッチで化合物WX001-1(4.5g、9.13mmol)を添加し、50℃で1時間反応させた。反応液を0℃で水(20mL)でクエンチングさせ、ジクロロメタン(25mL×2)で抽出し、有机相を合わせ、飽和食塩水(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧して溶媒を除去し、得られた残留物を直接的に次の工程に使用した。
工程3:化合物WX001-3の合成
窒素ガスの雰囲気下で、化合物WX001-2(4.2g、9.03mmol)及び三臭化リン(940μL、9.90mmol)をDCM(50mL)に溶解させ、室温で30分反応させた。反応終了後、減圧して溶媒を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して目的の化合物WX001-3を得た。HNMR(400MHz、CDCl)δ7.56~7.54(m、1H)、7.37~7.33(m、1H)、7.07~7.03(m、1H)、6.93~6.91(m、1H)、5.43~5.40(m、1H)、4.64(d、J=9.2Hz、1H)、4.57(d、J=9.2Hz、1H)、4.38~4.33(m、1H)、4.07~4.04(m、1H)、3.91(s、3H)、3.75~3.65(m、1H)、3.63~3.52(m、1H)、3.42~3.25(m、3H)、2.62(s、3H)、1.74~1.64(m、1H)、1.59~1.54(m、2H)、1.24~1.20(m、1H)。
工程4:化合物WX001-4の合成
化合物WX001-3(3.8g、7.20mmol)をDMF(10mL)に溶解させ、KCN(2g、30.71mmol)を添加し、室温で2時間反応させた。TLCで原材料がまだ残っていることを検出し、KCN(1.6g、24.57mmol)を補足し、続いて2.5時間反応させた。反応完了後、0℃で水(50mL)でクエンチングさせ、酢酸エチル(25mL×2)で抽出した。有机相を合わせ、飽和食塩水(25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。減圧して溶媒を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して目的の化合物WX001-4を得た。HNMR(400MHz、CDCl)δ7.50~7.37(m、1H)、7.31~7.22(m、1H)、6.98~6.94(m、1H)、6.86~6.84(m、1H)、5.39~5.36(m、1H)、4.41~4.24(m、1H)、4.05~3.99(m、1H)、3.98~3.75(m、5H)、3.74~3.63(m、1H)、3.56~3.46(m、1H)、3.33~3.29(m、1H)、3.28~3.15(m、2H)、2.51(s、3H)、1.71~1.61(m、1H)、1.59~1.41(m、2H)、1.16~1.04(m、1H)。
工程5:化合物WX001-5の合成
化合物WX001-4(2.83g、5.97mmol)、2-(トリ-n-ブチルスタンニル)オキサゾール(5.35g、14.93mmol)をトルエン(100mL)に溶解させ、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.07g、1.79mmol)を添加し、窒素ガスで3回置換した後、120℃に昇温させ、1時間反応させた。反応液を室温まで冷却させ、減圧して溶媒を除去し、得られた残留物をジクロロメタン(30mL)に溶解させ、飽和フッ化カリウム(30mL)でクエンチングさせた。ジクロロメタン(30mL)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。減圧して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して目的の化合物WX001-5を得た。HNMR(400MHz、CDCl)δ7.71(s、1H)、7.48~7.45(m、1H)、7.27~7.26(m、1H)、7.21(s、1H)、6.99~6.95(m、1H)、6.86~6.84(m、1H)、5.45~5.41(m、1H)、4.42~4.38(m、1H)、4.14~4.09(m、1H)、3.94~3.82(m、5H)、3.71~3.62(m、1H)、3.54~3.43(m、1H)、3.30~3.35(m、1H)、3.27~3.12(m、2H)、2.95(s、3H)、1.70~1.60(m、1H)、1.57~1.47(m、2H)、1.12~1.09(m、1H)。
工程6:化合物WX001-6の合成
化合物WX001-5(0.1g、197.41μmol)をTHF(10mL)に溶解させ、-65℃でLiHMDS(1M、590μL、590μmol)を滴下し、30分反応させ、その後1,4-ジブロモブタン(70μL、580.32μmol)を滴下し、室温で30分反応させた。反応終了後、0℃で水(10mL)を滴下してクエンチングさせ、酢酸エチル(10mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、濾液を減圧して溶媒を除去し、分取プレートで分離して目的の化合物WX001-6を得た。LCMS(5-95/1.5分):0.973分、[M+H]=561.1。
工程7:化合物WX001-7の合成
化合物WX001-6(140mg、249.70μmol)をベンジルアルコール(1mL)に溶解させ、窒素ガスの雰囲気下で塩酸1,4-ジオキサン溶液(4M、62μL、248μmol)を添加し、50℃で2時間反応させた。反応終了後、減圧して溶媒を除去し、得られた残留物を分取HPLCで分離して目的の化合物WX001-7(塩酸条件)を得た。LCMS(5-95/1.5分):1.095分、[M+H]=670.1。
工程8:化合物WX001の合成
化合物WX001-7(0.14g、209.02μmol)をメタノール(10mL)に溶解させ、窒素ガスの雰囲気下で10%のPd/C(30mg)を添加し、水素ガスで3回置換した後、水素ガスの雰囲気(30Psi)下で30℃で2時間反応させた。反応液を濾過し、減圧して溶媒を除去して残留物を得、残留物を分取クロマトグラフィー(塩酸条件)で分離して目的化合物WX001を得た。化合物WX001を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:Chiralpak AD-3、100×4.6mmI.D.、3μm;移動相:A:超臨界二酸化炭素、B:0.05%のジエチルアミンのエタノール溶液;勾配:Bは4.5分以内で5%から40%に達し、40%で2.5分保持し、5%に戻り1分間平衡させる;流速:2.8mL/分;カラム温度:40℃;波長:220nm)でラセミ化合物であることを検出した。分離してキラル異性体WX001A及びWX001Bを得、それらの保持時間はそれぞれ3.954分及び4.388分であった。
実施例1の工程6~8の合成方法を参照し、ステップ6で異なるハライドフラグメントを使用して、次の表の各実施例を合成した。表における構造は、同時にそれらの可能な異性体を表す。
Figure 0007275444000025

Figure 0007275444000026

Figure 0007275444000027
Figure 0007275444000028

Figure 0007275444000029

Figure 0007275444000030

Figure 0007275444000031

Figure 0007275444000032

Figure 0007275444000033

Figure 0007275444000034
Figure 0007275444000035
Figure 0007275444000036
工程1:化合物WX011-1の合成
化合物BB-1(20g、77.32mmol)をDMF(270mL)に溶解させ、NaH(4.02g、60%を鉱油に分散させ、100.51mmol)を添加し、0℃で30分攪拌した後、SEM-Cl(15mL、84.75mmol)を添加し、室温で1時間反応させた。反応液を水(800mL)でクエンチングさせ、酢酸エチル(400mL×2)で抽出し、有机相を合わせて飽和食塩水(100mLx4)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧して溶媒を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して目的の化合物WX011-1を得た。
HNMR(400MHz、CDCl)δ5.52(s、2H)、3.99(s、3H)、3.66~3.62(m、2H)2.59(s、3H)、1.00~0.96(m、2H)、0.00(s、9H)。
工程2:化合物WX011-2の合成
化合物WX011-1(10g、25.71mmol)をメタノール(100mL)に溶解させ、水素化ホウ素リチウム(2.8g、128.55mmol)を添加し、室温で2時間反応させた。反応液を水(200mL)でクエンチングさせ、減圧してメタノールを除去し、酢酸エチル(300mL×2)で抽出し、有机相を合わせ、飽和食塩水(50mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧して溶媒を除去し、得られた残留物を直接的に次の反応に使用した。HNMR(400MHz、CDCl)δ5.48(s、2H)、4.77(s、2H)、3.64~3.60(m、2H)、2.58(s、3H)、1.00~0.95(m、2H)、0.01(s、9H)。
工程3:化合物WX011-3の合成
化合物WX011-2(8g、22.16mmol)及びトリエチルアミン(6.2mL、44.33mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解させ、0℃でMsCl(2.3mL、29.68mmol)を添加し、添加完了後、続いて1時間反応させた。反応液を氷水(100mL)でクエンチングさせ、ジクロロメタン(60mL×2)で抽出し、有机相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧して溶媒を除去し、得られた残留物を直接的に次の反応に使用した。
工程4:化合物WX011-4の合成
化合物WX011-3(8.5g、19.36mmol)をDMF(100mL)に溶解させ、NaCN(4.07g、83.04mmol)を添加し、室温で2時間反応させた。反応完了後、水(200mL)でクエンチングさせ、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。有机相を合わせ、飽和食塩水(100mL×4)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧して溶媒を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して目的の化合物WX011-4得た。HNMR(400MHz、DMSO-d)δ5.51(s、2H)、3.90(s、2H)、3.66~3.62(m、2H)、2.56(s、3H)、0.99~0.95(m、2H)、0.00(s、9H)。
工程5:化合物WX011-5の合成
化合物WX011-4(2.5g、6.76mmol)、2-(トリ-n-ブチルスタンニル)オキサゾール(6.05g、16.89mmol)をトルエン(30mL)に溶解させ、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.56g、1.35mmol)を添加し、窒素ガスで3回置換した後、120℃に昇温させて4時間反応させた。室温に冷却させた後、飽和フッ化カリウム(20mL)でクエンチングさせ、水(80mL)を添加し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、有机相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して目的の化合物WX011-5を得た。HNMR(400MHz、CDCl)δ7.77(s、1H)、7.29(s、1H)、5.60(s、2H)、3.94(s、2H)、3.71~3.67(m、2H)、3.02(s、3H)、1.02~0.98(m、2H)、0.01(s、9H)。
工程6:化合物WX011-6の合成
化合物WX011-5(1.9g、4.72mmol)及びヨウ化メチル(1.6mL、25.50mol)をTHF(20mL)に溶解させ、0℃でカリウムtert-ブトキシド溶液(1M、14.2mL、14.2mmol)を滴下し、室温で1時間反応させた。反応液を水(100mL)でクエンチングさせ、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、合并有を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、濾液を減圧して溶媒を除去し、得られた残留物を直接的に次の反応に使用した。HNMR(400MHz、CDCl)δ7.75(s、1H)、7.29(s、1H)、5.54(s、2H)、3.70~3.65(m、2H)、3.02(s、3H)、1.64(s、6H)、1.00~0.96(m、2H)、0.01(s、9H)。
工程7:化合物WX011-7の合成
化合物WX011-6(1g、2.32mmol)をTBAF(1M、15mL、15mmol)のTHF溶液に添加し、室温で1時間反応させた。反応完了後、水(80mL)でクエンチングさせ、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、合わせた有机相を水(50mL×5)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去し、濾液を減圧して溶媒を除去し、得られた残留物を直接的に次の反応に使用した。HNMR(400MHz、CDCl)δ7.72(s、1H)、7.24(s、1H)、2.95(s、3H)、1.81(s、6H)。
工程8:化合物WX011-8の合成
化合物WX011-7(0.56g、1.86mmol)、化合物WX011-7a(786mg、2.24mmol)及びトリフェニルホスフィン(978mg、3.73mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に添加し、0℃下でDIAD(730μL、3.75mmol)を添加し、室温で15時間反応させた。反応完了後、減圧して溶媒を除去し、得られた残留物を直接的に次の反応に使用した。LCMS:[M+Na]=656.2。
工程9:化合物WX011-9の合成
化合物WX011-8(0.9g、1.42mmol)をベンジルアルコール(15mL)に溶解させ、塩酸の1,4-ジオキサン溶液(4M、15mL)を添加し、50℃で1時間反応させた。反応完了後、減圧して溶媒を除去し、得られた残留物をメチルtert-ブチルエーテル(150mL)でスラリー化して目的の化合物WX011-9を得た。LCMS:[M+H]=643.4。
工程10:化合物WX011-10の合成
化合物WX011-9(0.1g、155.58μmol)にジクロロメタン(0.7mL)を添加し、水酸化ナトリウム(1M、0.8mL)を添加し、塩化アセチル(44μL、622μmol)を添加し、室温で1時間反応させた。ジクロロメタン(5mL×2)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して乾燥剤を除去した後、濾液を減圧して溶媒を除去した。得られた残留物を分取クロマトグラフィー(塩酸条件)で分離して目的の化合物WX011-10を得た。LCMS:[M+H]=707.1。
工程11:化合物WX011の合成
化合物WX011-10(50mg、73.01μmol)をメタノール(5mL)に溶解させ、窒素ガスの雰囲気下で10%のPd/C(100mg)を添加し、水素ガスで3回置換した後、水素ガスの雰囲気(15Psi)下で室温で1時間反応させた。反応液を濾過し、減圧して溶媒を除去して残留物を得、残留物を分取クロマトグラフィー(塩酸条件)で分離して目的の化合物WX011を得た。
化合物WX011を超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:(S、S)Whelk-01、100×4.6mmI.D.、5μm;移動相:A:超臨界二酸化炭素、B:0.05%のジエチルアミンのメタノール溶液;勾配:Bは4.5分以内で5%から40%に達し、40%で2.5分間保持し、5%に戻り1分間平衡させた;流速:2.8mL/分;カラム温度:40℃;波長:220nm)でラセミ体化合物であることを検出した。分離してキラル異性体WX011A及びWX011Bを得、それらの保持時間はそれぞれ3.078分、3.734分であった。
WX011A、HNMR(400MHz、CDCl)δ7.70(s、1H)、7.47~7.42(m、1H)、7.30~7.26(m、2H)、6.99~6.96(m、1H)、6.86~6.84(m、1H)、5.47~5.42(m、1H)、4.39~4.30(m、1H)、4.15~4.10(m、1H)、3.82(s、3H)、3.47~3.00(m、5H)、2.95(s、3H)、1.93、1.91(2s、3H)、1.54~1.19(m、10H);LCMS(5~95AB/1.5分):Rt=0.904;[M+Na]=617.3。
WX011B、HNMR(400MHz、CDCl)δ7.70(s、1H)7.47~7.42(m、1H)7.30~7.26(m、2H)6.99~6.96(m、1H)6.86~6.84(m、1H)5.47~5.42(m、1H)4.39~4.33(m、1H)4.15~4.10(m、1H)3.82(s、3H)3.47~3.00(m、5H)2.95(s、3H)1.93、1.91(2s、3H)1.54~1.19(m、10H);LCMS(5~95AB/1.5分):Rt=0.904;[M+Na]=617.4。
実施例1の工程10、11の合成方法を参照し、ステップ10で異なる中間体フラグメントを使用して、次の表の各実施例を合成した。表における構造は、同時にそれらの可能な異性体を表す。
Figure 0007275444000037
Figure 0007275444000038

Figure 0007275444000039
実施例1:体外評価
実験目的:
IC50値を測定することにより、アセチル-CoAカルボキシラーゼ(ACC)に対する試験化合物の阻害能力を評価する。
実験材料:
1.タンパク質:ヒトアセチル-CoAカルボキシラーゼ1(hACC1)及びヒトアセチル-CoAカルボキシラーゼ2(hACC2)。
2.基質:NaHCO
3.補因子:アセチル補酵素A、ATP
4.アクティベーター:クエン酸カリウム
実験方法:
1.ウェルプレートのウェルに1倍の酵素/基質/補因子を添加した。
2.アコースティック技術を使用して、前記酵素混合物に化合物のDMSO溶液を添加し、15分間プレインキュベーションした。
3.それにATPを添加して反応を開始させ、均一に振とうした。
4.室温で1時間インキュベーションした。
5.反応をクエンチさせた後、続いて40分間インキュベーションした。
6.検出試薬を添加し、30分間インキュベーションした。
7.蛍光をテストした。
8.データの分析:ADPの標準曲線に基づいて、蛍光シグナルをADP生成物の濃度に変換させ、酵素活性を計算した。Graphpad Prismソフトウェアを利用して曲線をフィッティングし、IC50値を得た。実験結果は表5に示す通りであった。
Figure 0007275444000040
結論:本発明の化合物は、ヒト由来ACC1/ACC2酵素に対して強い阻害活性を有する。
実験例2:化合物の薬物動態学的評価
実験目的:
C57BL/6マウスの体内における試験化合物の薬物動態を試験する。
実験材料:
C57BL/6マウス(オス、18~30g、7~9週齢、Shanghai Lingchang Biological Technology Co.、Ltd)
実験操作:
試験化合物の透明な溶液(0.5mg/ml、10%のDMSO、10%のステアリン酸ポリエチレングリコール、80%の水)を4匹のオスC57BL/6マウスの体内(一晩禁食、7~9週齢)に尾静脈に静脈注射し、投与量は2.0mg/kgであった。試験化合物の懸濁液又は透明溶液(1mg/ml、10%のPEG400、90%(0.5%のメチルセルロース+0.2%のTween80))を4匹のオスC57BL/6マウス(一晩禁食させ、7~9週齢であった)に胃内投与し、投与量は10mg/kgであった。
1群に2匹のマウスで、交替して採血し、各マウスは4~5時間点で採血した。マウスを静脈内又は胃内投与してから0.0833h(IV群のみ)、0.25h、0.5h、1.0h、2.0h、4.0h、6.0h、8.0h及び24h後、伏在静脈を穿刺して約30μLを採血してEDTA-K2を添加した抗凝固チューブに入れ、血漿を遠心分離した。LC-MS/MS方法を利用して血液の薬物濃度を測定し、WinNonlinTM Version 6.3(Pharsight、 Mountain View、CA)薬物動態ソフトウェアを使用し、非コンパートメントモデルの対数線形台形法で関連する薬物動態パラメータを計算した。
実験結果は表6に示す通りであった:
Figure 0007275444000041

結論:本発明の化合物は、マウスの薬物動態の単一又は部分的な指標を有意に向上させることができる。
実施例3:HFD+CClによって誘発されるNASHマウスモデルにおける生体内薬物動態研究
実験目的:
本研究の目的は、HFD+CClマウスモデルにおけるNASHおよび肝線維症の改善に対する化合物の効果を研究することであり、I-181を参照化合物として使用した。
I-181はAcetyl-CoA Carboxylases阻害剤であり、現在、非アルコール性脂肪性肝疾患(Non Alcoholic Fatty Liver Disease、NAFLD)の第II相臨床試験の進行中にある。本研究で使用したHFD+CClマウスモデルはヒト非アルコール性脂肪性肝疾患がNASHへの進行をシミュレーションした動物モデルであり、高脂肪飼料は肝細胞での脂肪の蓄積、変性を引き起こし;CCl(腹腔内注射、週2回)で肝臓損傷の「2回目の打撃」をシミュレーションした。当該モデルは安定していて信頼性が高く、ヒトNASHの病因と高い類似性があり、脂肪症、アポトーシス、炎症及び線維症などのNASHの主な病理学的特徴を持ち、同時に血漿トランスアミナーゼ(ALT及びAST)のレベルの上昇も表した。
実験の設計:
本試験のモデルには、高脂肪飼料の飼育とCClの誘導の2つのステップが含まれ、先ずは、マウスに高脂肪飼料を与えて非アルコール性脂肪肝を誘導し、体重>38gのマウスを選択して、続けて高脂肪飼料を与えると同時に、週2回、0.5mg/kgで25%のCClを4週間腹腔内注射した。CClの投与を開始した当日を0日目とし、CClの投与を開始した時間を0時とし、CClの投与を開始した当日、胃内投与を開始し、各群の投与体積は5mL/kgであり、毎日1回で、4週間(28日)続けた。CClの注射時間は当日の最初の投与時点から4時間以上の間隔を開く必要があった。実験は、健康対照群、モデル群、参照化合物群(GS-0976)、試験化合物群(WX004B、三つの投与量)の6つの群に分けた。健康対照群は10匹の正常なマウスで、実験期間は普通の飼料を与え、CClは注射しなかった;50匹の肥満マウスをモデル群と投与群に使用し、各群は10匹のマウスで、群を分けた後、それぞれ異なる用量CClを腹腔内注射した。群分け及び投与量の設計は表7に示す通りであった。
Figure 0007275444000042
実験結果:
高脂肪食とCClの組み合わせによって誘導されたマウスモデルでは、WX004Bは、NASと線維化の二次元とも、より高い用量の参照化合物と同じ効果を達成した。

Claims (20)

  1. 式(II)の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
    Figure 0007275444000043

    (ここで、Dは-O-及び-N(R)-から選択され;
    はH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1-3アルキルから選択され、ここで、前記C1-3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    はH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びC1-6アルキルから選択され、ここで、前記C1-6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    はH、F、Cl、Br、I及びC1-6アルキルから選択され、ここで、前記C1-6アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    或いは、RとRはお互いに連結されて一つの環を形成し、当該環はC3-7シクロアルキル及び4~7員ヘテロシクロアルキルから選択され、前記C3-7アルキル及び4~7員ヘテロシクロアルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    はOH、NH、C1-3アルキル及びC1-3アルキルアミノから選択され、ここで、前記C1-3アルキル及びC1-3アルキルアミノは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    51、R52、R53、R54及びR55はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1-6アルキル、C1-6アルキルアミノ、及びC1-6アルコキシから選択され、ここで、前記C1-6アルキル、C1-6アルキルアミノ、及びC1-6アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    はH、C1-6アルキル、C1-6アルキル-C(=O)-、C1-6アルキル-S(=O)-、C1-6アルキル-S(=O)-及びC1-6アルキル-O-C(=O)-から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、C1-6アルキル-C(=O)-、C1-6アルキル-S(=O)-、C1-6アルキル-S(=O)-及びC1-6アルキル-O-C(=O)-はRで任意に置換され;
    、R、R、R、R、R及びRはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH及びC1-3アルキルから選択され、ここで、前記C1-3アルキルは1、2又は3個のRで任意に置換され;
    Rはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH及びNHから選択され;
    前記4~7員ヘテロシクロアルキルは1、2、3又は4個の-NH-、-O-、-S-及びNから独立して選択されるヘテロ原子又はヘテロ原子団を含み;
    「*」が付いた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は1つのエナンチオマーに富んだ形で存在する。)
  2. 、R、R、R、R、R及びRはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH及びNHから選択される、請求項1に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
  3. はH、F、Cl、Br、I、OH、NH及びCHから選択される、請求項1又は2に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
  4. はH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH及びEtから選択される、請求項1又は2に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
  5. はH、F、Cl、Br、I、CH及びEtから選択される、請求項1又は2に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
  6. とRはお互いに連結されて一つの環を形成し、当該環はC3-6シクロアルキル及び5~6員ヘテロシクロアルキルから選択され、前記C3-6シクロアルキル及び5~6員ヘテロシクロアルキルは1、2又は3個のRで任意に置換される、請求項1又は2に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
  7. とRはお互いに連結されて一つの環を形成し、当該環はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル及びピペリジニルから選択され、ここで、前記シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル及びピペリジニルは1、2又は3個のRで任意に置換される、請求項6に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
  8. とRはお互いに連結されて一つの環を形成し、当該環は、
    Figure 0007275444000044

    から選択される、請求項7に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
  9. はOH及びNHから選択される、請求項1又は2に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
  10. 51、R52、R53、R54及びR55はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ及びC1-3アルコキシから選択され、ここで、前記C1-3アルキル、C1-3アルキルアミノ及びC1-3アルコキシは1、2又は3個のRで任意に置換される、請求項1又は2に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
  11. 51、R52、R53、R54及びR55はそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、OH、NH、CH、Et及び
    Figure 0007275444000045

    から選択され、請求項10に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
  12. はH、C1-3アルキル、C1-3アルキル-C(=O)-、C1-3アルキル-S(=O)-、C1-3アルキル-S(=O)-及びC1-4アルキル-O-C(=O)-から選択され、ここで、前記C1-3アルキル、C1-3アルキル-C(=O)-、C1-3アルキル-S(=O)-、C1-3アルキル-S(=O)-及びC1-4アルキル-O-C(=O)-はRで任意に置換される、請求項1又は2に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
  13. はH、CH、CH-C(=O)-、CH-S(=O)-、CH-O-C(=O)-及び
    Figure 0007275444000046

    から選択される、請求項12に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
  14. 化合物が以下から選択される、請求項1~13のいずれか1項に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
    Figure 0007275444000047

    (ここで、Rは請求項1又は3に記載の通りであり;
    は請求項1又は9に記載の通りであり;
    51、R52、R53、R54及びR55は請求項1、10又は11に記載の通りであり;
    は請求項1、12又は13に記載の通りであり;
    「*」が付いた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は1つのエナンチオマーに富んだ形で存在する。)
  15. 化合物が以下から選択される、請求項14に記載の化合物その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
    Figure 0007275444000048

    (ここで、mは0、1、2又は3であり;
    は-O-又は-NH-であり;
    は請求項1又は3に記載の通りであり;
    は請求項1又は9に記載の通りであり;
    51、R52、R53、R54及びR55は請求項1、10又は11に記載の通りであり;
    「*」が付いた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は1つのエナンチオマーに富んだ形で存在する。)
  16. 化合物が以下から選択される、請求項15に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
    Figure 0007275444000049

    (ここで、R、R、R51、R52、R53、R54及びR55は請求項15に記載の通りであり;
    「*」が付いた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は1つのエナンチオマーに富んだ形で存在する。)
  17. 以下の式の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
    Figure 0007275444000050

    Figure 0007275444000051

    Figure 0007275444000052

    Figure 0007275444000053
  18. 下記化学構造式で表される、請求項17に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩。
    Figure 0007275444000054
  19. ACC1及びACC2阻害剤としての医薬の製造における、請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩の使用。
  20. 非アルコール性の脂肪性肝炎、及び肝線維症のための治療剤としての医薬の製造における、請求項1~18のいずれか1項に記載の化合物、その立体異性体、その互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩の使用。
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