JP2023501110A - Cdk2/4/6三重阻害剤としてのアミノピリミジン化合物 - Google Patents
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Abstract
CDK2/4/6阻害剤としてのアミノピリミジン化合物を開示し、具体的には、式(I)で表される化合物及びその薬学的に許容される塩、ならびに固体腫瘍の治療のための医薬の製造における式(I)で表される化合物及びその薬学的に許容される塩の使用を開示する。JPEG2023501110000077.jpg3069
Description
本出願は以下の優先権を主張する:
CN201910988432.0、出願日は2019年10月17日であり;
CN202010558823.1、出願日は2020年06月18日である。
本発明は、新規なCDK2/4/6阻害剤としてのアミノピリミジン化合物に関し、具体的には、式(I)で表される化合物及びその薬学的に許容される塩、ならびに固体腫瘍の治療のための医薬の製造における式(I)で表される化合物及びその薬学的に許容される塩の使用に関する。
CN201910988432.0、出願日は2019年10月17日であり;
CN202010558823.1、出願日は2020年06月18日である。
本発明は、新規なCDK2/4/6阻害剤としてのアミノピリミジン化合物に関し、具体的には、式(I)で表される化合物及びその薬学的に許容される塩、ならびに固体腫瘍の治療のための医薬の製造における式(I)で表される化合物及びその薬学的に許容される塩の使用に関する。
悪性腫瘍は、本日、人間の生命を危険にさらす主要な病気の1つである。過去100年間で、人類は悪性腫瘍と戦うために、最も一般的に使用される化学療法、外科手術、放射線療法及び標的療法を含む、さまざまな診断及び治療法を開発してきた。これらの治療法は、腫瘍の発生をある程度遅らせ、患者の寿命を延ばした。しかしながら、悪性腫瘍は無制限の成長、浸潤及び転移の特徴があるため、上記の治療は依然として所望の阻害効果を達成することができなかった。同時に、上記の治療法の毒性と副作用も、それらの適用を制限する重要な要因である。
細胞周期の調節は主に、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)と呼ばれる一連のセリン/スレオニンキナーゼの影響を受け、対応する調節サブユニット(cyclins)と結合して、細胞周期の進行、遺伝子情報の転写及び細胞の正常な分裂と増殖を促進すると予想される。CDKの異常な活性化は腫瘍の発生に関連しており、CDK阻害剤は腫瘍治療に有用であることが示されている。現在、CDK4/6阻害剤であるPalbociclib、Abemaciclib及びRibociclibは、HR陽性/HER-2陰性乳癌の治療薬として承認されている。CDK4/6阻害剤は、HR陽性の転移性乳癌において優れた臨床効果を示しているが、他のCDKサブタイプに対する阻害活性は弱く、原発性及び後天性の医薬耐性を示しやすい傾向がある。
CDK2の過剰発現は細胞周期の異常な調節に関連しており、CDK2/Cyclin Eは、G1期からS期への細胞周期の調節に関与している。G1期の終わりに、CDK2/Cyclin Eの複合体は、Rbのリン酸化を触媒することもでき、それによってG1期からS期への細胞周期の進行を促進する;S期では、CDK2/cyclin Aの複合体がDNA複製のプロセスを促進することもできる。(Asghar et al. The history and future of targeting cyclin-dependent kinases in cancer therapy, Nat. Rev. Drug. Discov.2015;14(2):130-146)CDK2の対応するサイクリンであるCyclin Eは、一般的に腫瘍で過剰発現している。Cyclin E1の増幅と過剰発現は、卵巣癌、胃癌、及び乳癌などの腫瘍の予後不良と関連している。(Nakayama et al.,gene amplification CCNE1 is related to poor survival and potential therapeutic target in ovarian cancer, cancer (2010) 116:2621-34; Etemadmoghadam et al., Resistance to CDK2 inhibitors is associated with selection of polyploidy cells in CCNE1-Amplified Ovarian cancer, clin cancer res (2013)19:5960-71;Au-Yeung et al., selective targeting of cyclin E1-Amplified high-grade serous ovarian cancer by cyclin-dependent kinase 2 and AKT inhibition, Clin. Cancer res.(2017) 30:297-303;Ooi et al.,gene amplification of CCNE1, CCND1, and CDK6 ingastric cancers detected by multiplexLigation-dependent probe amplification and fluorescence in situ hybridization, Hum Pathol.(2017) 61: 58-67; Noske et al., detection of CCNE1/UR/(19q12) amplification by in situ hybridization is common in highgrade and type 2 endometrial cancer, oncotarget (2017) 8:14794-14805)。Cyclin E2の過剰発現は、乳癌の内分泌療法抵抗性と関連しており、CDK2阻害は、タモキシフェン耐性及びCCNE2過剰発現細胞をタモキシフェン及びCDK4/6阻害剤に再感作させる可能性がある。(caldon et al., Cyclin E2 overexpression is associated with endocrine resistance but not insensitivity to CDK2 inhibition in human breast cancer cells.mol cancer Ther. (2012) 11:1488-99; Herrera-abreu et al., Early adaption and acquired resistance to CDK4/6 inhibition in Estrogen Receptor-positive breast cancer, cancer res.(2016) 76:2301-2313). Cyclin Eの増幅は、HER2陽性乳癌のトラスツズマブ耐性にも関連している。(Scaltriti et al., Cyclin E amplification/overexpression is a mechanism of trastuzumab resistance in HER2+ breast cancer patients, Proc Natl Acad Sci.(2011) 108:3761-6).
小分子CDK阻害剤であるdinaciclibは、CDK1、CDK2、CDK5及びCDK9を同時に阻害し、現在、乳癌及び血液腫瘍で臨床試験が行われている。SeliciclibはCDK2、CDK7、CDK9を同時に阻害し、現在、固形腫瘍の治療のために化学療法と組み合わせた臨床試験が行われている。Pfizer社が開発したCDK2/4/6阻害剤PF-06873600(WO2018033815A1)は、すでに臨床試験が行われており、CDK2活性は高いが、CDK9などの他のCDKサブタイプに対する選択性は低い。現在、CDK2阻害剤はまだ販売承認されていない。
CDK2に阻害活性を持ち、新規なキナーゼ阻害プロファイルを備えた小分子薬は、満たされていない臨床的ニーズが残っている。
一方、本発明は、式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
ここで、
Tは、N又はCHであり;
R1は、C4-6シクロアルキルであり、ここで、前記C4-6シクロアルキルは、1、2又は3つのRaにより置換され;
各Raは、独立してF、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
R2及びR3は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
又は、R2及びR3が一緒に連結し、その連結した炭素原子と共にC3-5シクロアルキルを形成し、前記C3-5シクロアルキルは、1、2又は3つのRbにより任意選択で置換され;
各Rbは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ、C1-3アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
R4及びR5は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
又は、R3及びR4が一緒に連結し、その連結した炭素原子と共にC3-5シクロアルキルを形成し、前記C3-5シクロアルキルは、1、2又は3つのRcにより任意選択で置換され;
各Rcは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ、C1-3アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
R6は、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ、C1-3アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
R7は、-NH2、C1-3アルキルアミノ、C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、4-6ヘテロシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール又はフェニルであり、ここで、前記C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、4~6ヘテロシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール及びフェニルは1、2又は3つのRdにより任意選択で置換され;
各Rdは、独立して、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
nは、0、1又は2であり;
前記4~6員ヘテロシクロアルキル及び5~6員ヘテロアリールは、それぞれ独立してN、-O-及び-S-から選択される1、2、3、4つのヘテロ原子を含む。
Tは、N又はCHであり;
R1は、C4-6シクロアルキルであり、ここで、前記C4-6シクロアルキルは、1、2又は3つのRaにより置換され;
各Raは、独立してF、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
R2及びR3は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
又は、R2及びR3が一緒に連結し、その連結した炭素原子と共にC3-5シクロアルキルを形成し、前記C3-5シクロアルキルは、1、2又は3つのRbにより任意選択で置換され;
各Rbは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ、C1-3アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
R4及びR5は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
又は、R3及びR4が一緒に連結し、その連結した炭素原子と共にC3-5シクロアルキルを形成し、前記C3-5シクロアルキルは、1、2又は3つのRcにより任意選択で置換され;
各Rcは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ、C1-3アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
R6は、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ、C1-3アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
R7は、-NH2、C1-3アルキルアミノ、C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、4-6ヘテロシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール又はフェニルであり、ここで、前記C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、4~6ヘテロシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール及びフェニルは1、2又は3つのRdにより任意選択で置換され;
各Rdは、独立して、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
nは、0、1又は2であり;
前記4~6員ヘテロシクロアルキル及び5~6員ヘテロアリールは、それぞれ独立してN、-O-及び-S-から選択される1、2、3、4つのヘテロ原子を含む。
本発明は、更に式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
ここで、
Tは、N又はCHであり;
R1は、C4-6シクロアルキルであり、ここで、前記C4-6シクロアルキルは、1、2又は3つのRaにより任意選択で置換され;
各Raは、独立して、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
R2及びR3は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
又は、R2及びR3が一緒に連結し、その連結した炭素原子と共にC3-5シクロアルキルを形成し、前記C3-5シクロアルキルは、1、2又は3つのRbにより任意選択で置換され;
各Rbは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ、C1-3アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
R4及びR5は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
又は、R3及びR4が一緒に連結し、その連結した炭素原子と共にC3-5シクロアルキルを形成し、前記C3-5シクロアルキルは、1、2又は3つのRcにより任意選択で置換され;
各Rcは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ、C1-3アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
R6は、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ、C1-3アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
R7は、-NH2、C1-3アルキルアミノ、C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、4~6ヘテロシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール又はフェニルであり、ここで、前記C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、4~6ヘテロシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール及びフェニルは1、2又は3つのRdにより任意選択で置換され;
各Rdは、独立して、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される、1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
nは、0、1又は2であり;
前記4~6員ヘテロシクロアルキル及び5~6員ヘテロアリールは、それぞれ独立してN、-O-及び-S-から選択される1、2、3又は4つのヘテロ原子を含む。
Tは、N又はCHであり;
R1は、C4-6シクロアルキルであり、ここで、前記C4-6シクロアルキルは、1、2又は3つのRaにより任意選択で置換され;
各Raは、独立して、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
R2及びR3は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
又は、R2及びR3が一緒に連結し、その連結した炭素原子と共にC3-5シクロアルキルを形成し、前記C3-5シクロアルキルは、1、2又は3つのRbにより任意選択で置換され;
各Rbは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ、C1-3アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
R4及びR5は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
又は、R3及びR4が一緒に連結し、その連結した炭素原子と共にC3-5シクロアルキルを形成し、前記C3-5シクロアルキルは、1、2又は3つのRcにより任意選択で置換され;
各Rcは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ、C1-3アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
R6は、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ、C1-3アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
R7は、-NH2、C1-3アルキルアミノ、C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、4~6ヘテロシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール又はフェニルであり、ここで、前記C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、4~6ヘテロシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール及びフェニルは1、2又は3つのRdにより任意選択で置換され;
各Rdは、独立して、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される、1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
nは、0、1又は2であり;
前記4~6員ヘテロシクロアルキル及び5~6員ヘテロアリールは、それぞれ独立してN、-O-及び-S-から選択される1、2、3又は4つのヘテロ原子を含む。
本発明の一部の形態において、上記各Raは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3、-CF3又は-CH2CH3であり、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記各Raは、独立して、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3、-CF3或-CH2CH3であり、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R1は、
であり、ここで、前記
は、1、2又は3つのRaにより任意選択で置換され、各Ra及び他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R1は、
であり、ここで、前記
は、1、2又は3つのRaにより置換され、各Ra及び他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R1は、
であり、各Ra及び他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R1は、
であり、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R1は、
であり、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、前記化合物は、式(I-1)で表される構造を有し:
ここで、R2、R3、R4、R5、R6、R7、Ra及びnは、本発明で定義された通りであり、pは、0、1、2又は3である。
本発明の一部の形態において、前記化合物は、式(I-1)で表される構造を有し:
ここで、R2、R3、R4、R5、R6、R7、Ra及びnは、本発明で定義された通りであり、pは、1、2又は3である。
本発明の一部の形態において、前記化合物は、式(I-2)で表される構造を有し:
ここで、R2、R3、R4、R5、R6、R7、Ra及びnは、本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記各Rbは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3、-CF3又は-CH2CH3であり、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R2及びR3が一緒に連結し、その連結した炭素原子と共にシクロプロピルを形成し、前記シクロプロピルは、1、2又は3つのRbにより任意に置換され、各Rb及び他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R4及びR5は、独立して、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3、-CF3又は-CH2CH3であり、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記各Rcは、独立して、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3、-CF3又は-CH2CH3であり、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R3及びR4が一緒に連結し、その連結した炭素原子と共にシクロプロピルを形成し、前記シクロプロピルは、1、2又は3つのRcにより任意に置換され、各Rc及び他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、前記化合物は、式(I-3)~(I-7)のいずれか一つの構造式で表される構造を有し:
ここで、Ra、Rb、Rc、T、R6、R7及びpは、本発明で定義された通りであり、qは、0、1、2又は3である。
本発明の一部の形態において、前記化合物は、式(I-8)~(I-12)のいずれか一つの構造式で表される構造を有し:
ここで、Ra、Rb、Rc、T、R6、R7、p及びqは、本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R2及びR3は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3、-CF3又は-CH2CH3であり、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R6は、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3又は-CH2CH3であり、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記各Rdは、独立して、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3、-CF3又は-CH2CH3であり、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記各Rdは、独立して、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3、-CF3、-CH2CH3又は-CH(CH3)2であり、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R7は、-NH2、-NH(CH3)、-NH(CH2CH3)、-N(CH3)2、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、シクロプロピル、シクロペンチル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピリジニル又はフェニルであり、ここで、前記-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、シクロプロピル、シクロペンチル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピリジニル及びフェニルは、1、2又は3つのRdにより任意選択で置換され、各Rd及び他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R7は、-NH2、-NH(CH3)、-NH(CH2CH3)、-N(CH3)2、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、シクロプロピル、シクロペンチル、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピリジニル又はフェニルであり、ここで、前記-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、シクロプロピル、シクロペンチル、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピリジニル及びフェニルは、1、2又は3つのRdにより任意選択で置換され、各Rd及び他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R7は、-NH2、-NH(CH3)、-NH(CH2CH3)、-N(CH3)2、-C(Rd)3、-CH2CH2Rd、
であり、各Rd及び他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R7は、-NH2、-NH(CH3)、-NH(CH2CH3)、-N(CH3)2、-C(Rd)3、-CH2CH2Rd、
であり、各Rd及び他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R7は、-NH2、-NH(CH3)、-NH(CH2CH3)、-N(CH3)2、-C(Rd)3、-CH2CH2Rd、-CH(CH3)2、
であり、各Rd及び他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R7は、-NH2、-NH(CH3)、-N(CH3)2、-CH3、-CF3、-CH2CH3、
であり、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R7は、-NH2、-NH(CH3)、-N(CH3)2、-CH3、-CF3、-CH2CH3、
であり、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明の一部の形態において、上記R7は、-NH2、-NH(CH3)、-N(CH3)2、-CH3、-CF3、-CH2CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH2OCH3、
であり、他の変量は本発明で定義された通りである。
本発明更なる一部の形態は、上記の変量を任意の組み合わせにより形成される。
本発明の一部の形態において、前記化合物は、下記で示された通りある。
本発明の一部の形態において、前記化合物は、下記で示された通りある。
本発明の一部の形態において、上記薬学的に許容される塩は、塩酸塩である。
本発明は、更に治療有効量の上記化合物又はその薬学的に許容される塩及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
一方、本発明は、更にCDK2/4/6阻害剤の医薬の製造における、上記化合物又はその薬学許容される塩及び上記医薬組成物の使用を提供する。
本発明は、更に、固形腫瘍を治療するための医薬の製造における、前記化合物又はその薬学的に許容される塩及び上記医薬組成物の使用を提供する。一部の実施形態において、上記固形腫瘍は、結腸直腸癌又は乳癌である。
本発明は、新規な構造のCDK2/4/6三重阻害剤を提供する。当該一連の化合物は、CDK2/4/6の酵素レベルに対して優れた阻害活性を示し、且つCDK9に対する選択性はPF-06873600よりも有意に優れており、オフターゲットによる安全性のリスクは低くなっている;Cyclin E発現レベルが高い結腸直腸癌細胞HCT116及びトリプルネガティブ乳癌細胞HCC1806の増殖に対して有意な阻害活性を示し、且つRb陰性トリプルネガティブ乳癌MDA-MB-468細胞に対して、PF-06873600よりも有意に優れた選択性を有する。本発明の化合物はまた、より低いクリアランス、より高いAUC、より高い経口バイオアベイラビリティ、より優れた総合的な薬物動態学的性質を有する。
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語及び連語は以下の意味を含む。一つの特定の用語又は連語は、特別に定義されない場合、不確定又は不明瞭ではなく、普通の定義として理解されるべきである。本明細書で商品名が出た場合、相応の商品又はその活性成分を指す。
本明細書で用いられる「薬学的許容される塩」は、それらの化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対するもので、これらは信頼できる医学判断の範囲内にあり、ヒト及び動物の組織との接触に適し、毒性、刺激性、アレルギー反応又はほかの問題又は合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に合う。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩で、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的に無毒の酸又は塩基とで製造される。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミン又はマグネシウム塩あるいは類似の塩を含む。本発明で化合物に比較的塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は、適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物と接触することで酸付加塩を得ることができる。薬学的許容される酸付加塩の実例は、無機酸塩及び有機酸塩、さらにアミノ酸(例えばアルギニンなど)の塩、及びグルクロン酸のような有機酸の塩を含み、上記無機酸は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸などを含み、上記有機酸は、例えば酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸やメタンスルホン酸などの類似の酸を含む。本発明の一部の特定的の化合物は、塩基性及び酸性の官能基を含有するため、任意の塩基付加塩又は酸付加塩に転換することができる。
本発明の薬学的許容される塩は、酸基又は塩基性基を含む母体化合物から通常の方法で合成することができる。通常の場合、このような塩の製造方法は、水又は有機溶媒あるいは両者の混合物において、遊離酸又は塩基の形態のこれらの化合物を化学量論量の適切な塩基又は酸と反応させて製造する。
本発明の化合物は、特定の幾何又は立体異性体の形態が存在してもよい。本発明は、全てのこのような化合物を想定し、シス及びトランス異性体、(-)-及び(+)-エナンチオマー、(R)-及び(S)-エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体、及びそのラセミ混合物並びに他の混合物、例えばエナンチオマー又は非エナンチオマーを多く含有する混合物を含み、全てのこれらの混合物は本発明の範囲内に含まれる。アルキル等の置換基に他の不斉炭素原子が存在してもよい。全てのこれらの異性体及びこれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
別途に説明しない限り、用語「エナンチオマー」又は「光学異性体」とは互いに鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、用語「シス-トランス異性体」又は「幾何異性体」とは二重結合又は環構成炭素原子の単結合が自由に回転できないことによるものである。
別途に説明しない限り、用語「ジアステレオマー」とは分子が二つ又は複数のキラル中心を有し、かつ分子同士は非鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、「(+)」は右旋性を意味し、「(-)」は左旋性を意味し、「(±)」はラセミ体を意味する。
本発明の化合物は、特定に存在することができる。別途に説明しない限り、用語「互変異性体」又は「互変異性体の形態」とは室温において、異なる官能基の異性体が動的平衡にあり、かつ快速に互いに変換できることを指す。互変異性体は可能であれば(例えば、溶液において)、互変異性体の化学的平衡に達することが可能である。例えば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピー互変異性体(prototropic tautomer)とも呼ばれる)は、プロトンの移動を介する相互変換、例えばケト-エノール異性化やイミン-エナミン異性化を含む。原子価互変異性体(valence tautomer)は、一部の結合電子の再構成による相互変換を含む。中では、ケト-エノール互変異性化の具体的な実例は、ペンタン-2,4-ジオンと4-ヒドロキシ-3-ペンテン-2-オンの二つの互変異性体の間の相互変換である。
別途に説明しない限り、用語「1つの異性体に富む」、「異性体豊富な」、「1つのエナンチオマーに富む」又は「エナンチオマー豊富な」とは、1つの異性体又はエナンチオマーの含有量が100%未満で、且つこの異性体又はエナンチオマーの含有量が60%以上、又は70%以上、又は80%以上、又は90%以上、又は95%以上、又は96%以上、又は97%以上、又は98%以上、又は99%以上、又は99.5%以上、又は99.6%以上、又は99.7%以上、又は99.8%以上、又は99.9%以上であることを意味する。
別途に説明しない限り、用語「異性体過剰率」又は「エナンチオマー過剰率」とは、2つの異性体又は2つのエナンチオマーの相対百分率の間の差を意味する。例えば、1つの異性体又はエナンチオマーの含有量が90%であり、もう1つの異性体又はエナンチオマーの含有量が10%である場合、異性体又はエナンチオマー過剰率(ee値)は80%である。
光学活性な(R)-及び(S)-異性体ならびにD及びL異性体は、不斉合成又はキラル試薬又はほかの通常の技術を用いて調製することができる。本発明のある化合物の一つの鏡像異性体を得るには、不斉合成又はキラル補助剤を有する誘導作用によって調製することができるが、ここで、得られたジアステレオマー混合物を分離し、かつ補助基を分解させて単離された所要の鏡像異体性を提供する。あるいは、分子に塩基性官能基(例えばアミノ基)又は酸性官能基(例えばカルボキシル基)が含まれる場合、適切な光学活性な酸又は塩基とジアステレオマーの塩を形成させ、さらに本分野で公知の通常方式の方法によってジアステレオマーの分割を行った後、回収して単離された鏡像異体を得る。また、エナンチオマーとジアステレオマーの分離は、通常、クロマトグラフィー法によって行われ、上記クロマトグラフィーはキラル固定相を使用し、かつ任意の化学誘導法(例えば、アミンからカルバミン酸塩を生成させる)併用する。本発明の化合物は、化合物を構成する一つまた複数の原子には、非天然の原子同位元素が含まれてもよい。例えば三重水素(3H)、ヨウ素-125(125I)又はC-14(14C)のような放射性同位元素で化合物を標識することができる。又、例えば重水素を水素に置換して重水素化薬物を形成することができ、重水素と炭素で形成された結合は、通常の水素と炭素で形成された結合よりも強く、重水素化されていない薬物と比較して、重水素化された薬物には、毒性の副作用が軽減され、薬物の安定性が増し、治療効果が向上され、薬物の生物学的半減期が延ばされるという利点がある。本発明の化合物の同位体組成の変換は、放射性であるかいやかに関わらず、本発明の範囲に含まれる。「任意」また「任意に」は後記の事項又は状況によって可能であるが必ずしも現れるわけではなく、かつ当該記述はそれに記載される事項又は状況が生じる場合によってその事項又は状況が乗じない場合を含むことを意味する。
医薬又は薬理学的に活性な薬剤に関する「有効量」又は「治療有効量」という用語は、所望の効果を達成するための無毒であるが十分な量の医薬又は薬剤を指す。本発明の経口医薬の場合、組成物中の1つの活性物質の「有効量」は、組成物中の別の活性物質と組み合わせて使用される際に所望の効果を達成するために必要な量を指す。有効量の決定は、人によって異なり、被検者の年齢及び一般状態に依存し、又特定の活性物質にも依存し、個々の場合の適切な有効量は、日常的な実験に基づいて当業者によって決定され得る。
用語「置換された」は特定の原子における任意の一つ又は複数の水素原子が置換基で置換されたことで、特定の原子価状態が正常でかつ置換後の化合物が安定していれば、重水素及び水素の変形体を含んでもよい。置換基がケト基(すなわち=O)である場合、2つの水素原子が置換されたことを意味する。ケト基置換は、芳香族基で生じない。用語「任意に置換される」は、置換されてもよく、置換されなくてもよく、別途に定義しない限り、置換基の種類と数は化学的に安定して実現できれば任意である。
変量(例えばR)のいずれかが化合物の組成又は構造に1回以上現れた場合、その定義はいずれの場合においても独立である。そのため、例えば、一つの基が0~2個のRで置換された場合、上記基は任意に2個以下のRで置換され、かついずれの場合においてもRは独立して選択肢を有する。また、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせであれば安定した化合物になる場合のみ許容される。
連結基の数が0の場合、例えば、-(CRR)0-は、当該連結基が単結合であることを意味する。
そのうち一つの変量が単結合の場合、それで連結する2つの基が直接連結し、例えばA-L-ZにおけるLが単結合を表す場合、この構造は実際にA-Zになる。
置換基がない場合、当該置換基が存在しないことを表し、例えば、A-XのXがない場合、当該構造が実際にAとなることを表す。挙げられた置換基に対してどの原子を通して置換された置換基が明示しない場合、このような置換基はその任意の原子を通して結合することができ、例えば、置換基としてのピリジニル基は、ピリジン環の任意の炭素原子を通して置換基に結合してもよい。
挙げられた連結基がほかの連結方向を明示しない場合、その連結方向は任意であり、例えば、
における連結基Lは-M-W-であり、この時-M-W-は左から右への読み取る順序と同じ方向に環Aと環Bを構成
することができ、また、左から右への読み取る順序と逆方向に環Aと環Bを構成
することもできる。上記連結基、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせであれば安定した化合物になる場合のみ許容される。
別途に説明しない限り、環内の原子数は一般に環員の数として定義され、例えば、「5~7員環」とは、その周囲に配置された5~7個の原子の「環」を指す。
別途に定義しない限り、用語「C1-6アルキル」は直鎖又は分枝鎖の1~6個の炭素原子で構成された飽和炭化水素を表す。前記C1-6アルキルにはC1-5、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C6とC5アルキルなどが含まれ、それは1価(例えばメチル)、2価(例えばメチレン)及び多価(例えばメチン)であってもよい。C1-6アルキルの実例は、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)、ブチル(n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチルを含む)、ペンチル(n-ペンチル、イソペンチル及びネオペンチルを含む)などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「C1-4アルキル」は直鎖又は分枝鎖の1~4個の炭素原子で構成された飽和炭化水素を表す。前記C1-4アルキルにはC1-2、C1-3とC2-3アルキルなどが含まれ、それは1価(例えばメチル)、2価(例えばメチレン)及び多価(例えばメチン)であってもよい。C1-4アルキルの実例は、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)、ブチル(n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチルを含む)などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「C1-3アルキル」は直鎖又は分枝鎖の1~3個の炭素原子で構成された飽和炭化水素を表す。前記C1-3アルキルにはC1-2とC2-3アルキルなどが含まれ、それは1価(例えばメチル)、2価(例えばメチレン)及び多価(例えばメチン)であってもよい。C1~3アルキルの実例は、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「C1-3アルコキシ」は酸素原子を介して分子の残り部分に連結した1~3個の炭素原子を含むアルキルを表す。前記C1-3アルコキシは、C1-2、C2-3、C3及びC2アルコキシなどが含まれる。C1~3アルコキシの実例はメトキシ、エトキシ、プロポキシ(n―プロポキシ又はイソプロポキシを含む)などを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「C1-3アルキルアミノ」はアミノを介して分子の残り部分に連結した1~3個の炭素原子を含むアルキルを表す。前記C1-3アルキルアミノは、C1-2、C2及びC3アルキルアミノなどが含まれる。C1-3アルキルアミノの例には、-NHCH3、-N(CH3)2、-NHCH2CH3、-N(CH3)CH2CH3、-NHCH2CH2CH3、-NHCH2(CH3)2などが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「ハロゲン」又は「ハロ」は、それ自体又は別の置換基の一部として、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子を意味する。
別途に定義しない限り、用語「C1-3ハロアルキル」は、1~3個の炭素原子を含むモノハロアルキル及びポリハロアルキルを表す。前記C1-3ハロアルキルは、C1-2、C2-3、C3、C2及びC1ハロアルキルなどが含まれる。C1-3ハロアルキルの例には、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、ペンタクロロエチル、3-ブロモプロピルなどが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C4-6シクロアルキル」は4~6個の炭素原子から構成された環状飽和炭化水素であり、それは単環式及び二環式環系を表し、上記C4-6シクロアルキルにはC4-5又はC5-6シクロアルキルなどが含まれ;それは1価、2価又は多価であってもよい。C4-6シクロアルキルの実例は、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C3-5シクロアルキル」は3~5個の炭素原子から構成された飽和環状炭化水素であり、それは単環式環系を表し、上記C3-5シクロアルキルにはC3-4又はC4-5シクロアルキルなどが含まれ;それは1価、2価又は多価であってもよい。C3-5シクロアルキルの実例はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルなどを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語、「4~6員のヘテロシクロアルキル」自体又は他の用語と組み合わせて4~6個の環原子で構成された飽和環状基であり、その1、2、3及び4個の環原子は独立してO、S及びNから選ばれるヘテロ原子であり、残りは炭素原子である。ここで、窒素原子が任意に四級化されており、窒素及び硫黄ヘテロ原子は任意に酸化される(すなわち、NO及びS(O)P、pは1又は2である)。これは、単環式及び二環式環系を含み、ここで、二環式環系にはスピロ環、縮合環及び架橋環が含まれる。更に、「4~6員のヘテロシクロアルキル」に関して、ヘテロ原子はヘテロシクロアルキルと分子他の部分の連結されるの位置を占めることができる。前記4~6員のヘテロシクロアルキルは5~6員、4員、5員及び6員のヘテロシクロアルキルなどを含む。4~6員のヘテロシクロアルキルの実例は、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、テトラヒドロチエニル(テトラヒドロチエン-2-イル及びテトラヒドロチエン-3-イルなどを含む)、テトラヒドロフラニル(テトラヒドロフランー2―イルなどを含む)、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル(1-ピペリジニル、2-ピペリジニル及び3-ピペリジニルなどを含む)、ピペラジニル(1-ピペラジニル及び2-ピペラジニルなどを含む)、モルホリニル(3-モルホリニル及び4-モルホリニルなどを含む)、ジオキサニル、ジチアニル、イソキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、1,2-オキサジニル、1,2-チアジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ホモピペラジニル又はホモピペリジニルを含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、本発明の用語「5~6員のヘテロアリール環」と「5~6員のヘテロアリール」は交換的に使用することができ、用語「5~6員のヘテロアリール」は5~6個の環原子で構成された共役π電子系を持つ単環式基であり、その1、2、3及び4個の環原子は独立してO、S及びNから選ばれるヘテロ原子であり、残りは炭素原子である。ここで、窒素原子が任意に四級化されており、窒素及び硫黄ヘテロ原子は任意に酸化される(すなわち、NO及びS(O)P、pは1又は2である)。5~6員ヘテロアリールは、ヘテロ原子又は炭素原子を介して分子の他の部分に連結される。前記5~6員のヘテロアリールは5員又は6員のヘテロアリールを含む。5~6員のヘテロアリールの実例は、ピロリル(N-ピロリル、2-ピロリル、及び3-ピロリルなどを含む)、ピラゾリル(2-ピラゾリル及び3-ピラゾリルなどを含む)、イミダゾリル(N-イミダゾリル、2-イミダゾリル、4-イミダゾリルな及び5-イミダゾリルなどを含む)、オキザゾリル(2-オキサゾリル、4-オキサゾリル及び5-オキザゾリルなどを含む)、トリアゾリル(1H-1,2,3-トリアゾリル、2H-1,2,3-トリアゾリル、1H-1,2,4-トリアゾリル及び4H-1,2,4-トリアゾリルなど)、テトラゾリル、イソキサゾリル(3-イソキサゾリル、4-イソキサゾリル及び5-イソキサゾリルなど)、チアゾリル(2-チアゾリル、4-チアゾリル及び5-チアゾリルなどを含む)、フラニル(2-フラニル及び3―フラニルなどを含む)、チエニル(2-チエニル及び3-チエニルなどを含む)、ピリジニル(2-ピリジニル、3-ピリジニル及び4-ピリジニルなどを含む)、ピラジニル又はピリミジニル(2-ピリミジニル又は4-ピリミジニルなどを含む)を含むが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、本炭素原子で発明の用語「C6-10芳香環」と「C6-10アリール」は交換的に使用することができ、用語「C6-10芳香環」と「C6-10アリール」は6~10個の炭素原子で構成された共役π電子系を持つ環状炭化水素基であり、それは、単環式、縮合二環式又は縮合三環式環系であり得、ここで、各環はいずれも芳香族である。それは一価、二価又は多価であってもよく、C6-10アリールは、C6-9、C9、C10及びC6アリールなどを含む。C6-10アリールの実例はフェニル、ナフチル(1-ナフチルと2-ナフチルなどを含む)などを含むが、これらに限定されない)。
別途に定義しない限り、Cn-n+m又はCn-Cn+mはn~n+m個の炭素の任意の一つの具体的な様態を含み、例えば、C1-12はC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11、及びC12を含み、n~n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、例えば、C1-12はC1-3、C1-6、C1-9、C3-6、C3-9、C3-12、C6-9、C6-12、及びC9-12等を含む。同様に、n員~n+m員は環における原子数がn~n+m個であることを表し、例えば、3~12員環は3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環、及び12員環を含み、n~n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、例えば、3~12員環は3~6員環、3~9員環、5~6員環、5~7員環、6~7員環、6~8員環、及び6~10員環等を含む。
用語「脱離基」とは別の官能基又は原子で置換反応(例えば求核置換反応)で置換されてもよい官能基又は原子を指す。例えば、体表的な脱離基は、トリフルオロメタンスルホン酸エステル、塩素、臭素、ヨウ素、例えばメタンスルホン酸エステル、トルエンスルホン酸エステル、p-ブロモベンゼンスルホン酸エステル、p-トルエンスルホン酸エステルなどのスルホン酸エステル基、例えばアセチルオキシ、トリフルオロアセチルオキシなどのアシルオキシを含む。
用語「保護基」は「アミノ保護基」、「ヒドロキシ保護基」又は「メルカプト保護基」を含むが、これらに限定されない。用語「アミノ保護基」とはアミノ基の窒素の位置における副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なアミノ酸保護基は、ホルミル、アルカノイル(例えばアセチル、トリクロロアセチル又はトリフルオロアセチル)のようなアシル、t-ブトキシカルボニル(Boc)のようなアルコキシカルボニル、ベントキシカルボニル(Cbz)及び9-フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)のようなアリールメトキシカルボニル、ベンジル(Bn)、トリチル(Tr)、1,1-ビス(4’-メトキシフェニル)メチルのようなアリールメチル、トリメチルシリル(TMS)及びt-ブチルジメチルシリル(TBS)のようなシリルなどを含むが、これらに限定されない。用語「ヒドロキシ保護基」とはヒドロキシの副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なヒドロキシ保護基は、メチル、エチル及びt-ブチルのようなアルキル、アルカノイル(例えばアセチル)のようなアシル、ベンジル(Bn)、p-メトキシベンジル(PMB)、9-フルオレニルチル(Fm)及びジフェニルメチル(DPM)のようなアリールメチル、トリメチルシリル(TMS)及びt-ブチルジメチルシリル(TBS)のようなシリルなどを含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物の構造は、当業者に周知の従来の方法によって確認することができ、本発明が化合物の絶対配置に関する場合、絶対配置は、当業者の従来の技術的手段によって確認することができる。例えば、単結晶X線回折(SXRD)、培養された単結晶はBruker D8 venture回折計によって収集され、光源はCuKα放射線、走査方法:φ/ω走査、関連データを収集した後、更に直接法は(Shelxs97)結晶構造解析により、絶対配置を確認できる。
本発明の化合物は当業者に熟知の様々な合成方法によって製造することができ、以下に挙げられた具体的な実施形態、他の化学合成方法と合わせた実施形態及び当業者に熟知の同等の代替方法を含み、好適な実施形態は本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明に使用されたすべての溶媒は市販品から得ることができる。
本発明は下記略号を使用する:DIBAL-Hは水素化ジイソブチルアルミニウムを表し;DMSOはジメチルスルホキシドを表し;DBUは1,8-ジアザビシクロウンデク-7-エンを表し;EDTAはエチレンジアミン四酢酸を表し;HPMCはヒドロキシプロピルメチルセルロースを表し;LCMSは液体クロマトグラフィーを表し;Rh(PPH3)3Clはトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウムクロリドを表し;SFCは超臨界流体クロマトグラフィーを表し;TLCは薄層クロマトグラフィーを表し;Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2は[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタンを表し;Psiはポンド/インチを表し;DMSOはジメチルスルホキシドを表し;ATPはアデノシン三リン酸を表し;ADP-Gloはキットを表す。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明の不利な制限を意味するものではない。本発明は本明細書で詳細に説明されており、その特定の実施形態も開示されており、当業者にとって、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の特定の実施形態において様々な変更及び修正を行うことができることは明らかである。
実施例1:化合物1、化合物1A及び化合物1B
化合物1-nの合成:
化合物1-l(100g、438.84mmol、56.18mL)をアセトニトリル(1L)に加えた後、トリエチルアミン(66.61g、658.26mmol、91.62mL)を加え、0℃に冷却し、化合物1-m(60.65g、526.61mmol)をゆっくりと滴下し、反応系の温度を0~5℃に維持し、反応溶液を0~5℃で3時間撹拌した。反応系に水(500mL)を加え、酢酸エチル(500mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(600mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させた。粗生成物を石油エーテル:酢酸エチル=10:1(500mL)で、20℃で、2時間懸濁して撹拌し、濾過して、化合物1-nを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.19 (s, 1H), 5.50 (br d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.36 (br s, 1H), 4.23 (ddd, J = 5.7, 8.1, 10.2 Hz, 1H), 2.36 - 2.28 (m, 1H), 2.08 - 1.99 (m, 1H), 1.91 - 1.75 (m, 3H), 1.62 - 1.55 (m, 1H), 1.17 (s, 3H);LCMS (ESI): m/z: 308.0 (M+1)。
化合物1-oの合成:
化合物1-n(110g、358.79mmol)及び化合物1-k(115.56g、538.19mmol、HCl)をジメチルスルホキシド(1100mL)に加えた後、炭酸カリウム(148.76g、1.08mol)を加え、混合物を120℃で、16時間撹拌した。混合物を20℃に冷却し、水(1L)を加え、酢酸エチル(500mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(800mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させた。得られた粗生成物を酢酸エチル:石油エーテル=2:3(500mL)で、70℃で、30分間撹拌した後、20℃に冷却し、3時間撹拌した。濾過して、化合物1-oを得た。LCMS (ESI): m/z: 450.0 (M+1)。
化合物1-n(110g、358.79mmol)及び化合物1-k(115.56g、538.19mmol、HCl)をジメチルスルホキシド(1100mL)に加えた後、炭酸カリウム(148.76g、1.08mol)を加え、混合物を120℃で、16時間撹拌した。混合物を20℃に冷却し、水(1L)を加え、酢酸エチル(500mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(800mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させた。得られた粗生成物を酢酸エチル:石油エーテル=2:3(500mL)で、70℃で、30分間撹拌した後、20℃に冷却し、3時間撹拌した。濾過して、化合物1-oを得た。LCMS (ESI): m/z: 450.0 (M+1)。
化合物1-qの合成:
化合物1-o(100g、218.77mmol、98.09%純度)をN,N-ジメチルホルムアミド(1000mL)に加え、アクリル酸エチル(219.02g、2.19mol、237.81mL)を加えた後、トリエチルアミン(88.55g、875.07mmol、121.80mL)及びPd(dppf)Cl2・CH2Cl2(17.87g、21.88mmol)を加え、混合物を窒素ガスで数回置換した後、100℃に加熱し、窒素ガスの保護下で、16時間撹拌した。反応溶液を20℃に冷却し、水(1000mL)を加え酢酸エチル(800mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(500mL×4)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させた。粗生成物をメチルtert-ブチルエーテル(500mL)で、20℃で、16時間撹拌した後、石油エーテル(200mL)を加え3時間撹拌を続け、濾過して、化合物1-qを得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.98 (s, 1H), 5.28 (br t, J = 8.5 Hz, 1H), 4.15 (quin, J = 7.6 Hz, 1H), 3.95 - 3.88 (m, 1H), 3.74 (br dd, J = 3.7, 12.4 Hz, 2H), 3.68 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 3.46 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 3.02 (br t, J = 11.7 Hz, 2H), 2.77 - 2.71 (m, 2H), 2.65 - 2.56 (m, 4H), 2.53 - 2.43 (m, 1H), 2.24 - 2.04 (m, 4H), 1.95 - 1.86 (m, 2H), 1.79 - 1.72 (m, 1H), 1.62 - 1.49 (m, 2H), 1.18 (s, 3H), 1.00 (t, J = 7.2 Hz, 3H);LCMS (ESI): m/z: 468.1 (M+1)。
化合物1-o(100g、218.77mmol、98.09%純度)をN,N-ジメチルホルムアミド(1000mL)に加え、アクリル酸エチル(219.02g、2.19mol、237.81mL)を加えた後、トリエチルアミン(88.55g、875.07mmol、121.80mL)及びPd(dppf)Cl2・CH2Cl2(17.87g、21.88mmol)を加え、混合物を窒素ガスで数回置換した後、100℃に加熱し、窒素ガスの保護下で、16時間撹拌した。反応溶液を20℃に冷却し、水(1000mL)を加え酢酸エチル(800mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(500mL×4)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させた。粗生成物をメチルtert-ブチルエーテル(500mL)で、20℃で、16時間撹拌した後、石油エーテル(200mL)を加え3時間撹拌を続け、濾過して、化合物1-qを得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.98 (s, 1H), 5.28 (br t, J = 8.5 Hz, 1H), 4.15 (quin, J = 7.6 Hz, 1H), 3.95 - 3.88 (m, 1H), 3.74 (br dd, J = 3.7, 12.4 Hz, 2H), 3.68 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 3.46 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 3.02 (br t, J = 11.7 Hz, 2H), 2.77 - 2.71 (m, 2H), 2.65 - 2.56 (m, 4H), 2.53 - 2.43 (m, 1H), 2.24 - 2.04 (m, 4H), 1.95 - 1.86 (m, 2H), 1.79 - 1.72 (m, 1H), 1.62 - 1.49 (m, 2H), 1.18 (s, 3H), 1.00 (t, J = 7.2 Hz, 3H);LCMS (ESI): m/z: 468.1 (M+1)。
化合物1-rの合成:
化合物1-q(101g、210.30mmol、97.36%純度)をエタノール(1000mL)に加え、窒素ガスの保護下で、湿式Pd/C(10%、10g)を加え、反応系を水素ガスで数回置換した。反応溶液を水素ガス(15psi)下で、80℃の条件下で、32時間撹拌した。混合物を20℃に冷却し、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて粗生成物を得た。粗生成物をメチルtert-ブチルエーテル(500mL)で、室温で3時間撹拌し、濾過して化合物1-rを得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.56 (s, 1H), 4.36 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 4.13 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.79 (tt, J = 4.0, 10.6 Hz, 1H), 3.74 - 3.67 (m, 2H), 2.95 (dt, J = 2.6, 11.9 Hz, 2H), 2.87 (s, 3H), 2.73 - 2.67 (m, 2H), 2.58 - 2.52 (m, 2H), 2.23 - 2.04 (m, 3H), 1.90 - 1.72 (m, 5H), 1.64 - 1.53 (m, 2H), 1.24 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.16 (s, 3H);LCMS (ESI): m/z: 470.3 (M+1)。
化合物1-q(101g、210.30mmol、97.36%純度)をエタノール(1000mL)に加え、窒素ガスの保護下で、湿式Pd/C(10%、10g)を加え、反応系を水素ガスで数回置換した。反応溶液を水素ガス(15psi)下で、80℃の条件下で、32時間撹拌した。混合物を20℃に冷却し、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて粗生成物を得た。粗生成物をメチルtert-ブチルエーテル(500mL)で、室温で3時間撹拌し、濾過して化合物1-rを得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.56 (s, 1H), 4.36 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 4.13 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.79 (tt, J = 4.0, 10.6 Hz, 1H), 3.74 - 3.67 (m, 2H), 2.95 (dt, J = 2.6, 11.9 Hz, 2H), 2.87 (s, 3H), 2.73 - 2.67 (m, 2H), 2.58 - 2.52 (m, 2H), 2.23 - 2.04 (m, 3H), 1.90 - 1.72 (m, 5H), 1.64 - 1.53 (m, 2H), 1.24 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.16 (s, 3H);LCMS (ESI): m/z: 470.3 (M+1)。
化合物1Aの合成:
化合物1-r(7.8g、16.61mmol)をジメチルスルホキシド(80mL)に加えた後、DBU(5.06g、33.22mmol、5.01mL)を加えた。混合物を120℃に加熱し、10時間撹拌した。反応を20℃に冷却し、水(100mL)を加え、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮した。粗生成物を分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge BEH C18 50×50mm×10μm;移動相:0.05%のアンモニア水溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:20%~42%、勾配時間:15min)で精製して、化合物1Aを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.00 (s, 1H), 5.24 - 5.11 (m, 1H), 4.22 (s, 1H), 3.90 - 3.73 (m, 1H), 3.61 - 3.46 (m, 2H), 2.92 - 2.78 (m, 5H), 2.66 - 2.58 (m, 2H), 2.56 - 2.51 (m, 2H), 2.35 - 2.22 (m, 1H), 2.09 - 1.85 (m, 5H), 1.81 - 1.70 (m, 2H), 1.65 - 1.43 (m, 3H), 1.11 - 0.99 (m, 3H);LCMS (ESI): m/z: 424.2 (M+1)。
化合物1-r(7.8g、16.61mmol)をジメチルスルホキシド(80mL)に加えた後、DBU(5.06g、33.22mmol、5.01mL)を加えた。混合物を120℃に加熱し、10時間撹拌した。反応を20℃に冷却し、水(100mL)を加え、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮した。粗生成物を分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge BEH C18 50×50mm×10μm;移動相:0.05%のアンモニア水溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:20%~42%、勾配時間:15min)で精製して、化合物1Aを得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.00 (s, 1H), 5.24 - 5.11 (m, 1H), 4.22 (s, 1H), 3.90 - 3.73 (m, 1H), 3.61 - 3.46 (m, 2H), 2.92 - 2.78 (m, 5H), 2.66 - 2.58 (m, 2H), 2.56 - 2.51 (m, 2H), 2.35 - 2.22 (m, 1H), 2.09 - 1.85 (m, 5H), 1.81 - 1.70 (m, 2H), 1.65 - 1.43 (m, 3H), 1.11 - 0.99 (m, 3H);LCMS (ESI): m/z: 424.2 (M+1)。
化合物1-Bの合成:
化合物1-a(100g、429.76mmol)をテトラヒドロフラン(1000mL)に加え、-78℃に冷却し、窒素ガスの保護下で、DIBAL-H(1M、859.52mL)をゆっくりと滴下し、滴下完了後反応溶液を25℃に温度を上げ、窒素ガスの保護下で16時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)は、少量の化合物1-aが残り、新しい生成物が生成されたことを示した。反応を停止し、飽和塩化アンモニウム(800mL)で反応をクエンチし、酢酸エチル(500mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(500mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、得られた粗生成物を25℃で、石油エーテル:酢酸エチル=10:1(200mL)で、16時間撹拌し、化合物1-bを得た。
化合物1-a(100g、429.76mmol)をテトラヒドロフラン(1000mL)に加え、-78℃に冷却し、窒素ガスの保護下で、DIBAL-H(1M、859.52mL)をゆっくりと滴下し、滴下完了後反応溶液を25℃に温度を上げ、窒素ガスの保護下で16時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)は、少量の化合物1-aが残り、新しい生成物が生成されたことを示した。反応を停止し、飽和塩化アンモニウム(800mL)で反応をクエンチし、酢酸エチル(500mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(500mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧濃縮し、得られた粗生成物を25℃で、石油エーテル:酢酸エチル=10:1(200mL)で、16時間撹拌し、化合物1-bを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.57 (s, 1H), 4.76 (s, 2H), 2.59 (s, 3H)。
化合物1-dの合成:
化合物1-b(20g、104.90mmol)及び化合物1-c(12.69g、110.15mmol)をアセトニトリル(200mL)に加えた後、トリエチルアミン(15.92g、157.36mmol、21.90mL)を加え、反応溶液を80℃で、12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)は、化合物1-bが完全に反応し、新しい生成物が形成されたことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、減圧濃縮して過剰のアセトニトリルを除去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で精製して、化合物1-dを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 7.71 (s, 1H), 4.25 (m, 1H), 3.49 (s, 3H), 2.50 (s, 3H), 2.21 (dt, J = 3.8, 8.1 Hz, 1H), 1.96 (dt, J = 3.6, 7.7 Hz, 1H), 1.90 - 1.77 (m, 4H), 1.76 - 1.68 (m, 1H), 1.58 - 1.49 (m, 1H), 1.11 (s, 3H)。
化合物1-b(20g、104.90mmol)及び化合物1-c(12.69g、110.15mmol)をアセトニトリル(200mL)に加えた後、トリエチルアミン(15.92g、157.36mmol、21.90mL)を加え、反応溶液を80℃で、12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)は、化合物1-bが完全に反応し、新しい生成物が形成されたことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、減圧濃縮して過剰のアセトニトリルを除去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で精製して、化合物1-dを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 7.71 (s, 1H), 4.25 (m, 1H), 3.49 (s, 3H), 2.50 (s, 3H), 2.21 (dt, J = 3.8, 8.1 Hz, 1H), 1.96 (dt, J = 3.6, 7.7 Hz, 1H), 1.90 - 1.77 (m, 4H), 1.76 - 1.68 (m, 1H), 1.58 - 1.49 (m, 1H), 1.11 (s, 3H)。
化合物1-eの合成:
化合物1-d(20g、74.25mmol)を酢酸エチル(150mL)及びメタノール(50mL)に加えた後、活性二酸化マンガン(64.55g、742.50mmol)を加え、反応溶液を50℃で、4時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)は、化合物1-dが完全に反応し、新しい生成物が生成されたことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、濾過し、ケーキをメタノール(50mL×2)で洗浄し、濾液を減圧濃縮して、化合物1-eを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 9.65 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 4.31 (ddd, J = 6.5, 8.2, 9.5 Hz, 1H), 2.49 (s, 3H), 2.26 - 2.15 (m, 1H), 1.92 - 1.85 (m, 1H), 1.81 - 1.73 (m, 2H), 1.67 - 1.50 (m, 2H), 1.09 (s, 3H)。
化合物1-d(20g、74.25mmol)を酢酸エチル(150mL)及びメタノール(50mL)に加えた後、活性二酸化マンガン(64.55g、742.50mmol)を加え、反応溶液を50℃で、4時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)は、化合物1-dが完全に反応し、新しい生成物が生成されたことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、濾過し、ケーキをメタノール(50mL×2)で洗浄し、濾液を減圧濃縮して、化合物1-eを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 9.65 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 4.31 (ddd, J = 6.5, 8.2, 9.5 Hz, 1H), 2.49 (s, 3H), 2.26 - 2.15 (m, 1H), 1.92 - 1.85 (m, 1H), 1.81 - 1.73 (m, 2H), 1.67 - 1.50 (m, 2H), 1.09 (s, 3H)。
化合物1-gの合成:
化合物1-e(5g、18.70mmol)をジクロロメタン(100mL)に加えた後、1-f(6.84g、19.64mmol)を加え、反応溶液を25℃で、2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)は、化合物1-eが完全に反応し、新しい生成物が生成されたことを示した。反応溶液を減圧濃縮して、過剰のジクロロメタンを除去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)で精製して、化合物1-gを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.21 (d, J = 0.6 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 15.9 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 15.8 Hz, 1H), 5.06 (br d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.32 - 4.29 (m, 2H), 2.55 (s, 3H), 2.31 - 2.21 (m, 1H), 2.07 - 1.97 (m, 1H), 1.93 - 1.71 (m, 3H), 1.64 - 1.52 (m, 1H), 1.37 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.14 (s, 3H)。
化合物1-e(5g、18.70mmol)をジクロロメタン(100mL)に加えた後、1-f(6.84g、19.64mmol)を加え、反応溶液を25℃で、2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)は、化合物1-eが完全に反応し、新しい生成物が生成されたことを示した。反応溶液を減圧濃縮して、過剰のジクロロメタンを除去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)で精製して、化合物1-gを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.21 (d, J = 0.6 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 15.9 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 15.8 Hz, 1H), 5.06 (br d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.32 - 4.29 (m, 2H), 2.55 (s, 3H), 2.31 - 2.21 (m, 1H), 2.07 - 1.97 (m, 1H), 1.93 - 1.71 (m, 3H), 1.64 - 1.52 (m, 1H), 1.37 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.14 (s, 3H)。
化合物1-hの合成:
化合物1-g(560mg、1.66mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に加えた後、窒素ガスの保護下で(PPh3)3RhCl(307.09mg、331.91μmol)を加え、反応溶液を水素ガスで数回置換した後、反応溶液を水素圧50Psi、50℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)で精製して、化合物1-hを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 7.74 (s, 1H), 5.73 (br d, J = 4.3 Hz, 1H), 5.46 (s, 1H), 4.19 - 4.12 (m, 1H), 2.66 - 2.59 (m, 2H), 2.55 - 2.48 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 2.17 - 2.07 (m, 1H), 1.96 - 1.87 (m, 1H), 1.81 - 1.70 (m, 2H), 1.57 - 1.47 (m, 2H), 1.21 - 1.18 (m, 3H), 1.01 (s, 3H)。
化合物1-g(560mg、1.66mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に加えた後、窒素ガスの保護下で(PPh3)3RhCl(307.09mg、331.91μmol)を加え、反応溶液を水素ガスで数回置換した後、反応溶液を水素圧50Psi、50℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)で精製して、化合物1-hを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 7.74 (s, 1H), 5.73 (br d, J = 4.3 Hz, 1H), 5.46 (s, 1H), 4.19 - 4.12 (m, 1H), 2.66 - 2.59 (m, 2H), 2.55 - 2.48 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 2.17 - 2.07 (m, 1H), 1.96 - 1.87 (m, 1H), 1.81 - 1.70 (m, 2H), 1.57 - 1.47 (m, 2H), 1.21 - 1.18 (m, 3H), 1.01 (s, 3H)。
化合物1-iの合成:
化合物1-h(360mg、1.06mmol)をN-メチルピロリドン(5mL)に加えた後、DBU(322.90mg、2.12mmol、319.71μL)を加え、反応溶液を120℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で精製して、化合物1-iを得た。LCMS (ESI):m/z: 294.2 (M+1);
化合物1-h(360mg、1.06mmol)をN-メチルピロリドン(5mL)に加えた後、DBU(322.90mg、2.12mmol、319.71μL)を加え、反応溶液を120℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で精製して、化合物1-iを得た。LCMS (ESI):m/z: 294.2 (M+1);
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.23 (s, 1H), 5.00 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.88 - 2.81 (m, 2H), 2.75 - 2.65 (m, 4H), 2.57 (s, 3H), 2.05 - 1.90 (m, 4H), 1.19 (s, 3H)。
化合物1-jの合成:
化合物1-i(100mg、340.85μmol)を2-メチルテトラヒドロフラン(1mL)及び水(0.2mL)に加えた後、過硫酸水素カリウム錯塩(523.86mg、852.13μmol)を加え、25℃で、2時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を飽和亜硫酸ナトリウム(15mL)でクエンチし、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して、化合物1-jを得た。LCMS (ESI):m/z: 307.8 (M-18+1);
化合物1-i(100mg、340.85μmol)を2-メチルテトラヒドロフラン(1mL)及び水(0.2mL)に加えた後、過硫酸水素カリウム錯塩(523.86mg、852.13μmol)を加え、25℃で、2時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を飽和亜硫酸ナトリウム(15mL)でクエンチし、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して、化合物1-jを得た。LCMS (ESI):m/z: 307.8 (M-18+1);
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.45 (s, 1H), 5.01 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 3.25 (s, 3H), 2.96 - 2.91 (m, 2H), 2.76 - 2.69 (m, 2H), 2.12 - 1.98 (m, 2H), 1.96 - 1.88 (m, 2H), 1.84 - 1.78 (m, 2H), 1.09 (s, 3H)。
化合物1の合成:
化合物1-j(80mg、245.86μmol)をジメチルスルホキシド(1mL)に加えた後、1-k(79.19mg、368.80μmol、塩酸塩)及びジイソプロピルエチルアミン(158.88mg、1.23mmol、214.13μL)を加え、反応溶液を120℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、水(10mL)を加えて酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(15mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮し、得られた粗生成物を分取クロマトグラフィー(カラム:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:0.05%の塩酸溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:11%~31%、勾配時間:6.5min)で精製した。精製した混合溶液を飽和重炭酸ナトリウムで、pHを7~8に調整した後、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(15mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、化合物1を得た。LCMS (ESI) m/z: 424.1 (M+1)。
化合物1-j(80mg、245.86μmol)をジメチルスルホキシド(1mL)に加えた後、1-k(79.19mg、368.80μmol、塩酸塩)及びジイソプロピルエチルアミン(158.88mg、1.23mmol、214.13μL)を加え、反応溶液を120℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、水(10mL)を加えて酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(15mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮し、得られた粗生成物を分取クロマトグラフィー(カラム:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:0.05%の塩酸溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:11%~31%、勾配時間:6.5min)で精製した。精製した混合溶液を飽和重炭酸ナトリウムで、pHを7~8に調整した後、ジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(15mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、化合物1を得た。LCMS (ESI) m/z: 424.1 (M+1)。
化合物1Bの合成:
化合物1をSFCによりキラル分離して、1A及び1Bを得た。
化合物1は、SFC(カラム:ポリオキシメチレン被覆キラル固定相(250mm×30mm×10μm);移動相:45%[0.1%のアンモニアエタノール溶液];で精製して、化合物1A(保持時間0.548分間)及び化合物1B(保持時間0.895分間)を得た。
化合物1をSFCによりキラル分離して、1A及び1Bを得た。
化合物1は、SFC(カラム:ポリオキシメチレン被覆キラル固定相(250mm×30mm×10μm);移動相:45%[0.1%のアンモニアエタノール溶液];で精製して、化合物1A(保持時間0.548分間)及び化合物1B(保持時間0.895分間)を得た。
化合物1B:1H NMR (400MHz, MeOD) δ 7.87 (s, 1H), 5.17 (br t, J = 8.6 Hz, 1H), 3.85-3.76 (m, 1H), 3.64-3.55 (m, 2H), 2.89-2.81 (m, 2H), 2.76 (s, 3H), 2.66-2.59 (m, 2H), 2.54-2.48 (m, 2H), 2.40-2.31 (m, 1H), 2.12-1.92 (m, 4H), 1.82-1.73 (m, 2H), 1.67-1.60 (m, 1H), 1.57-1.46 (m, 2H), 1.06 (s, 3H)。
実施例2:化合物2の塩酸塩
化合物2-aの合成:
化合物1-b(5g、26.23mmol)を酢酸エチル(50mL)に加えた後、活性二酸化マンガン(22.80g、262.26mmol)を加え、反応溶液を50℃で、16時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)は、化合物1-bが完全に反応し、新しい生成物が生成されたことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、濾過し、ケーキをメタノール(30mL×3)で洗浄し、濾液を蒸発乾燥させ、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)で精製して、化合物2-aを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 10.33 (s, 1H), 8.89 (s, 1H), 2.66 (s, 3H)。
化合物1-b(5g、26.23mmol)を酢酸エチル(50mL)に加えた後、活性二酸化マンガン(22.80g、262.26mmol)を加え、反応溶液を50℃で、16時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)は、化合物1-bが完全に反応し、新しい生成物が生成されたことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、濾過し、ケーキをメタノール(30mL×3)で洗浄し、濾液を蒸発乾燥させ、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)で精製して、化合物2-aを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 10.33 (s, 1H), 8.89 (s, 1H), 2.66 (s, 3H)。
化合物2-bの合成:
化合物2-a(3g、15.90mmol)をジクロロメタン(20mL)に加えた後、化合物1-f(5.82g、16.70mmol)を加え、反応溶液を30℃で、2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)は、化合物2-aが完全に反応し、新しい生成物が生成されたことを示した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)で精製して、化合物2-bを得た。
化合物2-a(3g、15.90mmol)をジクロロメタン(20mL)に加えた後、化合物1-f(5.82g、16.70mmol)を加え、反応溶液を30℃で、2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)は、化合物2-aが完全に反応し、新しい生成物が生成されたことを示した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)で精製して、化合物2-bを得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.66 (s, 1H), 7.81 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 16.3 Hz, 1H), 4.31 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.61 (s, 3H), 1.37 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
化合物2-cの合成:
化合物2-b(4.2g、16.23mmol)を2-メチルテトラヒドロフラン(20mL)に加えた後、Rh(PPh3)3Cl(3.00g、3.25mmol)を加え、反応溶液を水素ガスで数回置換した後、反応溶液を水素ガス(15Psi)で、80℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を20℃に冷却し、減圧濃縮して過剰の2-メチルテトラヒドロフランを除去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)で精製して、化合物2-cを得た。LCMS (ESI): m/z: 260.9 (M+1)。
化合物2-b(4.2g、16.23mmol)を2-メチルテトラヒドロフラン(20mL)に加えた後、Rh(PPh3)3Cl(3.00g、3.25mmol)を加え、反応溶液を水素ガスで数回置換した後、反応溶液を水素ガス(15Psi)で、80℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を20℃に冷却し、減圧濃縮して過剰の2-メチルテトラヒドロフランを除去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)で精製して、化合物2-cを得た。LCMS (ESI): m/z: 260.9 (M+1)。
化合物2-dの合成:
化合物2-c(1.9g、7.29mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に加え、-78℃に冷却し、窒素ガスの保護下で、リチウムジイソプロピルアミド(1M、18.22mL)をゆっくりと加え、反応溶液を-78℃で、30分間撹拌した後、ヨードメタン(1.55g、10.93mmol、680.46μL)を加え、反応溶液を25℃に温度をあげ、1.5時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)は、化合物2-cが完全に反応し、新しい生成物が生成されたことを示した。反応溶液を飽和塩化アンモニウム(25mL)でクエンチし、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させ、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)で精製して、化合物2-dを得た。
化合物2-c(1.9g、7.29mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に加え、-78℃に冷却し、窒素ガスの保護下で、リチウムジイソプロピルアミド(1M、18.22mL)をゆっくりと加え、反応溶液を-78℃で、30分間撹拌した後、ヨードメタン(1.55g、10.93mmol、680.46μL)を加え、反応溶液を25℃に温度をあげ、1.5時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)は、化合物2-cが完全に反応し、新しい生成物が生成されたことを示した。反応溶液を飽和塩化アンモニウム(25mL)でクエンチし、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させ、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1)で精製して、化合物2-dを得た。
化合物2-eの合成:
化合物2-d(1.2g、4.37mmol)及び化合物1-c(1.01g、8.73mmol)をジメチルスルホキシド(20mL)に加えた後、ジイソプロピルエチルアミン(1.69g、13.10mmol、2.28mL)を加え、反応溶液を110℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、水(5mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)で精製して、化合物2-eを得た。LCMS (ESI):m/z: 354.2 (M+1);1H NMR (400 MHz, CDCl3): 7.84 - 7.81 (m, 1H), 4.17 - 4.11 (m, 2H), 2.80 (td, J = 8.0, 15.0 Hz, 1H), 2.66 - 2.59 (m, 1H), 2.51 (d, J = 0.6 Hz, 3H), 2.49 - 2.41 (m, 1H), 2.28 - 2.17 (m, 1H), 2.00 (dt, J = 3.5, 7.5 Hz, 1H), 1.90 - 1.81 (m, 2H), 1.79 - 1.68 (m, 1H), 1.61 (s, 5H), 1.27 - 1.25 (m, 3H), 1.11 (d, J = 8.2 Hz, 3H)。
化合物2-d(1.2g、4.37mmol)及び化合物1-c(1.01g、8.73mmol)をジメチルスルホキシド(20mL)に加えた後、ジイソプロピルエチルアミン(1.69g、13.10mmol、2.28mL)を加え、反応溶液を110℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、水(5mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)で精製して、化合物2-eを得た。LCMS (ESI):m/z: 354.2 (M+1);1H NMR (400 MHz, CDCl3): 7.84 - 7.81 (m, 1H), 4.17 - 4.11 (m, 2H), 2.80 (td, J = 8.0, 15.0 Hz, 1H), 2.66 - 2.59 (m, 1H), 2.51 (d, J = 0.6 Hz, 3H), 2.49 - 2.41 (m, 1H), 2.28 - 2.17 (m, 1H), 2.00 (dt, J = 3.5, 7.5 Hz, 1H), 1.90 - 1.81 (m, 2H), 1.79 - 1.68 (m, 1H), 1.61 (s, 5H), 1.27 - 1.25 (m, 3H), 1.11 (d, J = 8.2 Hz, 3H)。
化合物2-fの合成:
化合物2-e(1.1g、3.11mmol)をN-メチルピロリドン(15mL)に加えた後、DBU(947.50mg、6.22mmol、938.12μL)を加え、反応溶液を120℃で、12時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)で精製して、化合物2-fを得た。LCMS (ESI):m/z: 208.2 (M+1)。
化合物2-e(1.1g、3.11mmol)をN-メチルピロリドン(15mL)に加えた後、DBU(947.50mg、6.22mmol、938.12μL)を加え、反応溶液を120℃で、12時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1)で精製して、化合物2-fを得た。LCMS (ESI):m/z: 208.2 (M+1)。
化合物2-gの合成:
化合物2-f(1g、3.25mmol)を2-メチルテトラヒドロフラン(10mL)及び水(2mL)に加えた後、過硫酸水素カリウム錯塩(5.00g、8.13mmol)を加え、反応溶液を25℃で、2時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を飽和亜硫酸ナトリウム(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して、化合物2-gを得た。LCMS (ESI):m/z: 322.1 (M-18+1);1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.46 - 8.42 (m, 1H), 3.31 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.25 (s, 3H), 3.00 (dt, J = 4.5, 14.1 Hz, 1H), 2.77 (s, 3H), 2.28 - 2.28 (m, 1H), 2.30 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 1.81 - 1.77 (m, 1H), 1.27 - 1.19 (m, 4H), 1.10 - 1.06 (m, 3H)。
化合物2-f(1g、3.25mmol)を2-メチルテトラヒドロフラン(10mL)及び水(2mL)に加えた後、過硫酸水素カリウム錯塩(5.00g、8.13mmol)を加え、反応溶液を25℃で、2時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を飽和亜硫酸ナトリウム(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(30mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して、化合物2-gを得た。LCMS (ESI):m/z: 322.1 (M-18+1);1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.46 - 8.42 (m, 1H), 3.31 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.25 (s, 3H), 3.00 (dt, J = 4.5, 14.1 Hz, 1H), 2.77 (s, 3H), 2.28 - 2.28 (m, 1H), 2.30 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 1.81 - 1.77 (m, 1H), 1.27 - 1.19 (m, 4H), 1.10 - 1.06 (m, 3H)。
化合物2の合成:
化合物2-g(500mg、1.47mmol)及び化合物1-k(474.46mg、2.21mmol、塩酸塩)をジメチルスルホキシド(8mL)に加えた後、ジイソプロピルエチルアミン(951.95mg、7.37mmol、1.28mL)を加え、反応溶液を140℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、水(20mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(15mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、得られた粗生成物を分取クロマトグラフィー(カラム:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:0.05%の塩酸溶液は移動相Aであり、アセトニトリは移動相Bであり、B%:13%~33%、勾配時間:6.5min)で精製して、化合物2の塩酸塩を得た。LCMS (ESI):m/z: 438.1 (M+1);
化合物2-g(500mg、1.47mmol)及び化合物1-k(474.46mg、2.21mmol、塩酸塩)をジメチルスルホキシド(8mL)に加えた後、ジイソプロピルエチルアミン(951.95mg、7.37mmol、1.28mL)を加え、反応溶液を140℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、水(20mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(15mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、得られた粗生成物を分取クロマトグラフィー(カラム:3_PhenomenexLuna C18 75×30mm×3μm;移動相:0.05%の塩酸溶液は移動相Aであり、アセトニトリは移動相Bであり、B%:13%~33%、勾配時間:6.5min)で精製して、化合物2の塩酸塩を得た。LCMS (ESI):m/z: 438.1 (M+1);
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.01 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.83-3.75 (m, 1H), 3.09-2.93 (m, 4H), 2.90 (s, 3H), 2.78-2.57 (m, 2H), 2.53-2.25 (m, 2H), 2.25-2.10 (m, 4H), 1.97-1.89 (m, 2H), 1.82-1.67 (m, 4H), 1.28 (dd, J = 6.7, 11.4 Hz, 3H), 1.17 (d, J = 2.4 Hz, 3H)。
実施例3:化合物3
化合物3-bの合成:
化合物3-a(5g、24.97mmol)及びトリエチルアミン(5.05g、49.93mmol)をジクロロメタン(50mL)溶解させた後、得られた混合物を15℃で、窒素ガスの保護下で、0.5時間撹拌した後、クロロギ酸ベンジル(6.39g、37.45mmol)をゆっくりと加え、得られた混合物を当該温度で、1.5時間撹拌した。反応溶液に水(80mL)を加えて希釈し、ジクロロメタン(30mL×4)で抽出した。得られた有機相を飽和食塩水(60mL×1)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物を石油エーテル(50mL)で、25℃で、3時間撹拌して精製して、化合物3-bを得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.24 - 1.37 (m, 2 H) 1.43 (s, 9 H) 1.83 (br d, J=10.51 Hz, 2 H) 2.95 (br s, 2 H) 3.44 - 3.57 (m, 1 H) 4.05 (br d, J=13.51 Hz, 2 H) 5.10 (s, 2 H) 7.23 - 7.40 (m, 5 H);LCMS (ESI):m/z: 335.2 (M+1)。
化合物3-a(5g、24.97mmol)及びトリエチルアミン(5.05g、49.93mmol)をジクロロメタン(50mL)溶解させた後、得られた混合物を15℃で、窒素ガスの保護下で、0.5時間撹拌した後、クロロギ酸ベンジル(6.39g、37.45mmol)をゆっくりと加え、得られた混合物を当該温度で、1.5時間撹拌した。反応溶液に水(80mL)を加えて希釈し、ジクロロメタン(30mL×4)で抽出した。得られた有機相を飽和食塩水(60mL×1)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物を石油エーテル(50mL)で、25℃で、3時間撹拌して精製して、化合物3-bを得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.24 - 1.37 (m, 2 H) 1.43 (s, 9 H) 1.83 (br d, J=10.51 Hz, 2 H) 2.95 (br s, 2 H) 3.44 - 3.57 (m, 1 H) 4.05 (br d, J=13.51 Hz, 2 H) 5.10 (s, 2 H) 7.23 - 7.40 (m, 5 H);LCMS (ESI):m/z: 335.2 (M+1)。
化合物3-cの合成:
化合物3-b(7g、20.93mmol)を酢酸エチル(100mL)に溶解させた後、HCl-酢酸エチル溶液(4M、52.33mL)を加え、得られた混合溶液を15℃で、2時間撹拌し、反応溶液を濃縮した後、化合物3-cを得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.49 (qd, J=12.29, 4.46 Hz, 2 H) 2.00 (br d, J=12.35 Hz, 2 H) 2.94 (br s, 2 H) 3.34 (s, 2 H) 4.22 (dt, J=13.97, 2.25 Hz, 2 H) 5.12 (s, 2 H) 7.27 - 7.38 (m, 5 H);LCMS (ESI):m/z: 235.2 (M+1)。
化合物3-b(7g、20.93mmol)を酢酸エチル(100mL)に溶解させた後、HCl-酢酸エチル溶液(4M、52.33mL)を加え、得られた混合溶液を15℃で、2時間撹拌し、反応溶液を濃縮した後、化合物3-cを得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.49 (qd, J=12.29, 4.46 Hz, 2 H) 2.00 (br d, J=12.35 Hz, 2 H) 2.94 (br s, 2 H) 3.34 (s, 2 H) 4.22 (dt, J=13.97, 2.25 Hz, 2 H) 5.12 (s, 2 H) 7.27 - 7.38 (m, 5 H);LCMS (ESI):m/z: 235.2 (M+1)。
化合物3-eの合成:
化合物3-d(1.2g、3.69mmol)、化合物3-c(2.59g、11.06mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(3.81g、29.50mmol)をジメチルスルホキシド(20mL)に溶解させた後、得られた混合物を110℃で、12時間撹拌し、反応溶液に水(100mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(60mL×3)で抽出した。得られた有機相を飽和食塩水(100mL×1)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物化合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、化合物3-eを得た。LCMS (ESI):m/z: 480.3 (M+1)。
化合物3-d(1.2g、3.69mmol)、化合物3-c(2.59g、11.06mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(3.81g、29.50mmol)をジメチルスルホキシド(20mL)に溶解させた後、得られた混合物を110℃で、12時間撹拌し、反応溶液に水(100mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(60mL×3)で抽出した。得られた有機相を飽和食塩水(100mL×1)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物化合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、化合物3-eを得た。LCMS (ESI):m/z: 480.3 (M+1)。
化合物3-fの合成:
化合物3-e(830mg、1.73mmol)及湿式パラジウムカーボン(300mg、10%)をメタノール(15mL)に溶解させた後、得られた混合溶液を15℃で、15psi水素ガス下で、2時間撹拌し、反応溶液を濾過し、濾液を濃縮した後、化合物3-fを得た。
化合物3-e(830mg、1.73mmol)及湿式パラジウムカーボン(300mg、10%)をメタノール(15mL)に溶解させた後、得られた混合溶液を15℃で、15psi水素ガス下で、2時間撹拌し、反応溶液を濾過し、濾液を濃縮した後、化合物3-fを得た。
化合物3の合成:
化合物3-f(100mg、289.49μmol)、3-g(61.05mg、434.23μmol)及びトリエチルアミン(43.94mg、434.23μmol)をジクロロメタン(2mL)溶解させ、得られた混合溶液を15℃で、1時間撹拌した。反応溶液を濃縮した後、分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge 150×25mm×5μm;移動相:10mMの重炭酸アンモニウム溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:20%~50%、勾配時間:9min)で精製して、化合物3を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.01 - 1.07 (m, 4 H) 1.16 (s, 3 H) 1.53 - 1.66 (m, 2 H) 1.68 - 1.77 (m, 1 H) 1.83 - 1.92 (m, 2 H) 2.00 - 2.20 (m, 4 H) 2.42 - 2.53 (m, 2 H) 2.56 - 2.64 (m, 2 H) 2.68 - 2.78 (m, 2 H) 3.07 (td, J=12.10, 2.08 Hz, 2 H) 3.74 (br dd, J=12.23, 3.55 Hz, 2 H) 3.86 - 3.98 (m, 1 H) 5.27 (br t, J=8.44 Hz, 1 H) 7.97 (s, 1 H).LCMS (ESI):m/z: 450.3 (M+1)。
化合物3-f(100mg、289.49μmol)、3-g(61.05mg、434.23μmol)及びトリエチルアミン(43.94mg、434.23μmol)をジクロロメタン(2mL)溶解させ、得られた混合溶液を15℃で、1時間撹拌した。反応溶液を濃縮した後、分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge 150×25mm×5μm;移動相:10mMの重炭酸アンモニウム溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:20%~50%、勾配時間:9min)で精製して、化合物3を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.01 - 1.07 (m, 4 H) 1.16 (s, 3 H) 1.53 - 1.66 (m, 2 H) 1.68 - 1.77 (m, 1 H) 1.83 - 1.92 (m, 2 H) 2.00 - 2.20 (m, 4 H) 2.42 - 2.53 (m, 2 H) 2.56 - 2.64 (m, 2 H) 2.68 - 2.78 (m, 2 H) 3.07 (td, J=12.10, 2.08 Hz, 2 H) 3.74 (br dd, J=12.23, 3.55 Hz, 2 H) 3.86 - 3.98 (m, 1 H) 5.27 (br t, J=8.44 Hz, 1 H) 7.97 (s, 1 H).LCMS (ESI):m/z: 450.3 (M+1)。
実施例4:化合物4
化合物4の合成:
化合物3-f(100mg、289.49μmol)、4-a(55.83mg、434.23μmol)及びトリエチルアミン(43.94mg、434.23μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、得られた混合溶液を15℃で、1時間撹拌した。反応溶液を濃縮した後、分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge 150×25mm×5μm;移動相:10mMの重炭酸アンモニウム溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:15%~48%、勾配時間:10min)で精製して、化合物4を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD -d4) δ ppm 1.17 (s, 3 H) 1.34 (t, J=7.40 Hz, 3 H) 1.52 - 1.65 (m, 2 H) 1.69 - 1.77 (m, 1 H) 1.83 - 1.94 (m, 2 H) 2.00 - 2.22 (m, 4 H) 2.42 - 2.52 (m, 1 H) 2.56 - 2.67 (m, 2 H) 2.68 - 2.77 (m, 2 H) 3.00 - 3.09 (m, 4 H) 3.70 - 3.78 (m, 2 H) 3.86 - 3.97 (m, 1 H) 5.27 (br t, J=8.62 Hz, 1 H) 7.98 (s, 1 H);LCMS (ESI):m/z: 438.3 (M+1)。
化合物3-f(100mg、289.49μmol)、4-a(55.83mg、434.23μmol)及びトリエチルアミン(43.94mg、434.23μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、得られた混合溶液を15℃で、1時間撹拌した。反応溶液を濃縮した後、分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge 150×25mm×5μm;移動相:10mMの重炭酸アンモニウム溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:15%~48%、勾配時間:10min)で精製して、化合物4を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD -d4) δ ppm 1.17 (s, 3 H) 1.34 (t, J=7.40 Hz, 3 H) 1.52 - 1.65 (m, 2 H) 1.69 - 1.77 (m, 1 H) 1.83 - 1.94 (m, 2 H) 2.00 - 2.22 (m, 4 H) 2.42 - 2.52 (m, 1 H) 2.56 - 2.67 (m, 2 H) 2.68 - 2.77 (m, 2 H) 3.00 - 3.09 (m, 4 H) 3.70 - 3.78 (m, 2 H) 3.86 - 3.97 (m, 1 H) 5.27 (br t, J=8.62 Hz, 1 H) 7.98 (s, 1 H);LCMS (ESI):m/z: 438.3 (M+1)。
実施例5:化合物5
化合物5の合成:
化合物3-f(100mg、289.49μmol)、5-a(61.92mg、434.23μmol)及びトリエチルアミン(43.94mg、434.23μmol)をジクロロメタン(2mL)溶解させ、得られた混合溶液を15℃で、1時間撹拌した。反応溶液を濃縮した後、分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge 150×25mm×5μm;移動相:10mMの重炭酸アンモニウム溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:21%~51%、勾配時間:9min),で精製して、化合物5を得た。1H NMR (400 MHz, METHANOL-d4) δ ppm 1.16 (s, 3 H) 1.32 (d, J=6.72 Hz, 6 H) 1.49 - 1.60 (m, 2 H) 1.69 - 1.76 (m, 1 H) 1.83 - 1.93 (m, 2 H) 1.98 - 2.11 (m, 3 H) 2.17 (td, J=11.80, 8.07 Hz, 1 H) 2.41 - 2.52 (m, 1 H) 2.57 - 2.64 (m, 2 H) 2.67 - 2.76 (m, 2 H) 3.10 (br t, J=11.37 Hz, 2 H) 3.73 - 3.82 (m, 2 H) 3.86 - 3.98 (m, 1 H) 5.26 (br t, J=8.56 Hz, 1 H) 7.96 (s, 1 H);LCMS (ESI):m/z: 452.3 (M+1)。
化合物3-f(100mg、289.49μmol)、5-a(61.92mg、434.23μmol)及びトリエチルアミン(43.94mg、434.23μmol)をジクロロメタン(2mL)溶解させ、得られた混合溶液を15℃で、1時間撹拌した。反応溶液を濃縮した後、分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge 150×25mm×5μm;移動相:10mMの重炭酸アンモニウム溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:21%~51%、勾配時間:9min),で精製して、化合物5を得た。1H NMR (400 MHz, METHANOL-d4) δ ppm 1.16 (s, 3 H) 1.32 (d, J=6.72 Hz, 6 H) 1.49 - 1.60 (m, 2 H) 1.69 - 1.76 (m, 1 H) 1.83 - 1.93 (m, 2 H) 1.98 - 2.11 (m, 3 H) 2.17 (td, J=11.80, 8.07 Hz, 1 H) 2.41 - 2.52 (m, 1 H) 2.57 - 2.64 (m, 2 H) 2.67 - 2.76 (m, 2 H) 3.10 (br t, J=11.37 Hz, 2 H) 3.73 - 3.82 (m, 2 H) 3.86 - 3.98 (m, 1 H) 5.26 (br t, J=8.56 Hz, 1 H) 7.96 (s, 1 H);LCMS (ESI):m/z: 452.3 (M+1)。
実施例6:化合物6
化合物6の合成:
0℃で、化合物3-f(5mg、14.47μmol)及びトリエチルアミン(2.93mg、28.95μmol、4.03μmL)のジクロロメタン(1mL)溶液に、6-a(2.30mg、14.47μmol)を滴下し、反応溶液を15℃で、2時間撹拌した。LC-MSは、原料が完全に反応し、標的生成物の形成が検出されたことを示した。反応溶液を減圧濃縮し、分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge 150×25mm×5μm;移動相:0.05%のアンモニア水溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:18%~48%、勾配時間:9min)で精製して、化合物6を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.87 (s, 1H),5.17 (br s, 1H),3.84-3.73 (m, 1H),3.68-3.56 (m, 4H),3.28 (s, 3H),3.20-3.15 (m, 2H),2.92 (br t, J = 11.3 Hz, 2H),2.67-2.57 (m, 2H),2.55-2.47 (m, 2H),2.43-2.31 (m, 1H),2.13-1.89 (m, 4H),1.84-1.74 (m, 2H),1.66-1.59 (m, 1H),1.55-1.40 (m, 2H),1.24-1.17 (m, 1H),1.10-1.02 (m, 3H)。LCMS (ESI) m/z: 468.4 (M+1)。
0℃で、化合物3-f(5mg、14.47μmol)及びトリエチルアミン(2.93mg、28.95μmol、4.03μmL)のジクロロメタン(1mL)溶液に、6-a(2.30mg、14.47μmol)を滴下し、反応溶液を15℃で、2時間撹拌した。LC-MSは、原料が完全に反応し、標的生成物の形成が検出されたことを示した。反応溶液を減圧濃縮し、分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge 150×25mm×5μm;移動相:0.05%のアンモニア水溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:18%~48%、勾配時間:9min)で精製して、化合物6を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.87 (s, 1H),5.17 (br s, 1H),3.84-3.73 (m, 1H),3.68-3.56 (m, 4H),3.28 (s, 3H),3.20-3.15 (m, 2H),2.92 (br t, J = 11.3 Hz, 2H),2.67-2.57 (m, 2H),2.55-2.47 (m, 2H),2.43-2.31 (m, 1H),2.13-1.89 (m, 4H),1.84-1.74 (m, 2H),1.66-1.59 (m, 1H),1.55-1.40 (m, 2H),1.24-1.17 (m, 1H),1.10-1.02 (m, 3H)。LCMS (ESI) m/z: 468.4 (M+1)。
実施例7:化合物7
化合物7-bの合成:
化合物7-a(7.5g、36.19mmol)及びトリエチルアミン(5.49g、54.29mmol、7.56mL)をジクロロメタン(100mL)に加え、0℃に冷却した後、反応溶液にメタンスルホニルクロリド(4.98g、43.43mmol、3.36mL)を滴下し、反応温度を15℃に温度を上げ、3時間撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)は、反応が完了し、新しい化合物が生成されたことを示した。反応溶液を1Mの塩酸溶液(50mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、化合物7-bを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.32 - 7.23 (m, 5H), 5.16 (tt, J = 4.2, 6.7 Hz, 1H), 5.03 (s, 2H), 4.32 - 4.26 (m, 2H), 4.13 - 4.08 (m, 2H), 2.99 (s, 3H)。
化合物7-a(7.5g、36.19mmol)及びトリエチルアミン(5.49g、54.29mmol、7.56mL)をジクロロメタン(100mL)に加え、0℃に冷却した後、反応溶液にメタンスルホニルクロリド(4.98g、43.43mmol、3.36mL)を滴下し、反応温度を15℃に温度を上げ、3時間撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)は、反応が完了し、新しい化合物が生成されたことを示した。反応溶液を1Mの塩酸溶液(50mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、化合物7-bを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.32 - 7.23 (m, 5H), 5.16 (tt, J = 4.2, 6.7 Hz, 1H), 5.03 (s, 2H), 4.32 - 4.26 (m, 2H), 4.13 - 4.08 (m, 2H), 2.99 (s, 3H)。
化合物7-dの合成:
化合物7-b(5g、17.52mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(50mL)に加え、炭酸カリウム(3.63g、26.29mmol)を加え、反応溶液を0℃に冷却した後、7-c(2.00g、26.29mmol)を滴下した。反応溶液を80℃に加熱し、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を20℃に冷却し、水(100mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(100)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)で精製して、化合物7-dを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.41 - 7.30 (m, 5H), 5.12 (s, 2H), 4.48 (t, J = 8.8 Hz, 2H), 4.23 (tt, J = 5.6, 8.2 Hz, 1H), 3.92 (dd, J = 5.6, 9.5 Hz, 2H), 2.35 (s, 3H);LCMS (ESI): m/z: 266.0 (M+1)。
化合物7-b(5g、17.52mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(50mL)に加え、炭酸カリウム(3.63g、26.29mmol)を加え、反応溶液を0℃に冷却した後、7-c(2.00g、26.29mmol)を滴下した。反応溶液を80℃に加熱し、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を20℃に冷却し、水(100mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(100)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)で精製して、化合物7-dを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.41 - 7.30 (m, 5H), 5.12 (s, 2H), 4.48 (t, J = 8.8 Hz, 2H), 4.23 (tt, J = 5.6, 8.2 Hz, 1H), 3.92 (dd, J = 5.6, 9.5 Hz, 2H), 2.35 (s, 3H);LCMS (ESI): m/z: 266.0 (M+1)。
化合物7-eの合成:
化合物7-d(2.5g、9.42mmol)を水(10mL)及びジクロロメタン(20mL)に加え、0℃に冷却した後、塩素ガスを反応系に通し、反応溶液を0~10℃で、1時間塩素ガスと反応させた。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)は、反応が完了し、新しい化合物が生成されたことを示した。反応溶液を分層し、有機相を水(50mL),飽和炭酸ナトリウム(50mL×1)及び飽和食塩水(50mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)で精製して、化合物7-eを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.31 - 7.26 (m, 5H), 5.06 (s, 2H), 4.55 - 4.34 (m, 5H)。
化合物7-d(2.5g、9.42mmol)を水(10mL)及びジクロロメタン(20mL)に加え、0℃に冷却した後、塩素ガスを反応系に通し、反応溶液を0~10℃で、1時間塩素ガスと反応させた。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)は、反応が完了し、新しい化合物が生成されたことを示した。反応溶液を分層し、有機相を水(50mL),飽和炭酸ナトリウム(50mL×1)及び飽和食塩水(50mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)で精製して、化合物7-eを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.31 - 7.26 (m, 5H), 5.06 (s, 2H), 4.55 - 4.34 (m, 5H)。
化合物7-fの合成:
化合物3-f(1g、2.89mmol)及びトリエチルアミン(585.86mg、5.79mmol、805.86μL)をジクロロメタン(10mL)に加えた後、化合物7-e(838.75mg、2.89mmol)を加え、反応溶液を15℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を減圧下で、蒸発乾燥させ、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=0/1)で精製して、化合物7-fを得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.98 (s, 1H), 7.38 - 7.29 (m, 5H), 5.28 (br t, J = 8.5 Hz, 1H), 5.14 - 5.13 (m, 2H), 4.34 - 4.22 (m, 5H), 3.95 - 3.89 (m, 1H), 3.81 - 3.75 (m, 2H), 3.10 - 3.02 (m, 2H), 2.99 - 2.88 (m, 1H), 2.77 - 2.71 (m, 2H), 2.65 - 2.59 (m, 2H), 2.51 - 2.43 (m, 1H), 2.24 - 2.16 (m, 1H), 1.95 - 1.86 (m, 3H), 1.82 - 1.72 (m, 2H), 1.61 - 1.51 (m, 2H), 1.17 (s, 3H);LCMS (ESI): m/z: 599.4 (M+1)。
化合物3-f(1g、2.89mmol)及びトリエチルアミン(585.86mg、5.79mmol、805.86μL)をジクロロメタン(10mL)に加えた後、化合物7-e(838.75mg、2.89mmol)を加え、反応溶液を15℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を減圧下で、蒸発乾燥させ、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=0/1)で精製して、化合物7-fを得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.98 (s, 1H), 7.38 - 7.29 (m, 5H), 5.28 (br t, J = 8.5 Hz, 1H), 5.14 - 5.13 (m, 2H), 4.34 - 4.22 (m, 5H), 3.95 - 3.89 (m, 1H), 3.81 - 3.75 (m, 2H), 3.10 - 3.02 (m, 2H), 2.99 - 2.88 (m, 1H), 2.77 - 2.71 (m, 2H), 2.65 - 2.59 (m, 2H), 2.51 - 2.43 (m, 1H), 2.24 - 2.16 (m, 1H), 1.95 - 1.86 (m, 3H), 1.82 - 1.72 (m, 2H), 1.61 - 1.51 (m, 2H), 1.17 (s, 3H);LCMS (ESI): m/z: 599.4 (M+1)。
化合物7の合成:
化合物7-f(1.1g、1.84mmol)をメタノール(20mL)に加え、窒素ガスの保護下で、湿式パラジウム/カーボン(10%、200mg)を加え、反応溶液を水素ガスで、数回置換した。反応溶液を水素ガス(15psi)の保護下で、15℃で、10時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を珪藻土で濾過し、濾液を蒸発乾燥させ、得られた粗生成物を分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge C18 250×50mm×10μm;移動相:0.05%のアンモニア水溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:15%~30%、勾配時間:20min)で精製して、化合物7を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.98 (s, 1H), 5.28 (br t, J = 8.4 Hz, 1H), 4.39 (quin, J = 7.6 Hz, 1H), 4.02 - 3.70 (m, 7H), 3.02 (br t, J = 11.6 Hz, 2H), 2.77 - 2.70 (m, 2H), 2.66 - 2.59 (m, 2H), 2.51 - 2.41 (m, 1H), 2.23 - 2.03 (m, 4H), 1.94 - 1.86 (m, 2H), 1.78 - 1.73 (m, 1H), 1.55 (dq, J = 8.1, 11.6 Hz, 2H), 1.18 (s, 3H);LCMS (ESI): m/z: 465.3 (M+1)。
化合物7-f(1.1g、1.84mmol)をメタノール(20mL)に加え、窒素ガスの保護下で、湿式パラジウム/カーボン(10%、200mg)を加え、反応溶液を水素ガスで、数回置換した。反応溶液を水素ガス(15psi)の保護下で、15℃で、10時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を珪藻土で濾過し、濾液を蒸発乾燥させ、得られた粗生成物を分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge C18 250×50mm×10μm;移動相:0.05%のアンモニア水溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:15%~30%、勾配時間:20min)で精製して、化合物7を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.98 (s, 1H), 5.28 (br t, J = 8.4 Hz, 1H), 4.39 (quin, J = 7.6 Hz, 1H), 4.02 - 3.70 (m, 7H), 3.02 (br t, J = 11.6 Hz, 2H), 2.77 - 2.70 (m, 2H), 2.66 - 2.59 (m, 2H), 2.51 - 2.41 (m, 1H), 2.23 - 2.03 (m, 4H), 1.94 - 1.86 (m, 2H), 1.78 - 1.73 (m, 1H), 1.55 (dq, J = 8.1, 11.6 Hz, 2H), 1.18 (s, 3H);LCMS (ESI): m/z: 465.3 (M+1)。
実施例8:化合物8
化合物8の合成:
化合物7(70mg、145.05μmol)及びアセトアルデヒド(31.95mg、725.27μmol、40.70μL)をメタノール(2mL)に加え、15℃で、30分間撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(18.23mg、290.11μmol)を加え、15℃で、1時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を減圧下で、蒸発乾燥させ、得られた粗生成物を分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge C18 150×25mm×5μm;移動相:10mMの重炭酸アンモニウム溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:18%~48%、勾配時間:9min)で精製して、化合物8を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.98 (s, 1H), 5.28 (br t, J = 8.5 Hz, 1H), 4.15 (quin, J = 7.6 Hz, 1H), 3.95 - 3.88 (m, 1H), 3.74 (br dd, J = 3.7, 12.4 Hz, 2H), 3.68 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 3.46 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 3.02 (br t, J = 11.7 Hz, 2H), 2.77 - 2.71 (m, 2H), 2.65 - 2.56 (m, 4H), 2.53 - 2.43 (m, 1H), 2.24 - 2.04 (m, 4H), 1.95 - 1.86 (m, 2H), 1.79 - 1.72 (m, 1H), 1.62 - 1.49 (m, 2H), 1.18 (s, 3H), 1.00 (t, J = 7.2 Hz, 3H);LCMS (ESI): m/z: 493.4 (M+1)。
化合物7(70mg、145.05μmol)及びアセトアルデヒド(31.95mg、725.27μmol、40.70μL)をメタノール(2mL)に加え、15℃で、30分間撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(18.23mg、290.11μmol)を加え、15℃で、1時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を減圧下で、蒸発乾燥させ、得られた粗生成物を分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge C18 150×25mm×5μm;移動相:10mMの重炭酸アンモニウム溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:18%~48%、勾配時間:9min)で精製して、化合物8を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.98 (s, 1H), 5.28 (br t, J = 8.5 Hz, 1H), 4.15 (quin, J = 7.6 Hz, 1H), 3.95 - 3.88 (m, 1H), 3.74 (br dd, J = 3.7, 12.4 Hz, 2H), 3.68 (t, J = 8.5 Hz, 2H), 3.46 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 3.02 (br t, J = 11.7 Hz, 2H), 2.77 - 2.71 (m, 2H), 2.65 - 2.56 (m, 4H), 2.53 - 2.43 (m, 1H), 2.24 - 2.04 (m, 4H), 1.95 - 1.86 (m, 2H), 1.79 - 1.72 (m, 1H), 1.62 - 1.49 (m, 2H), 1.18 (s, 3H), 1.00 (t, J = 7.2 Hz, 3H);LCMS (ESI): m/z: 493.4 (M+1)。
実施例9:化合物9
化合物7(70mg、145.05μmol)及びアセトン(42.12mg、725.25μmol、53.32μL)をメタノール(2mL)に加え、15℃で、30分間撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(18.23mg、290.11μmol)を加え、15℃で、1時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を減圧下で、蒸発乾燥させ、得られた粗生成物を分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge C18 150×25mm×5μm;移動相:10mMの重炭酸アンモニウム溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:22%~52%、勾配時間:9min)で精製して、化合物9を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.98 (s, 1H), 5.28 (br t, J = 8.6 Hz, 1H), 4.08 (quin, J = 7.7 Hz, 1H), 3.97 - 3.87 (m, 1H), 3.74 (br dd, J = 3.8, 12.3 Hz, 2H), 3.67 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 3.46 (t, J = 8.2 Hz, 2H), 3.03 (br t, J = 11.7 Hz, 2H), 2.79 - 2.70 (m, 2H), 2.67 - 2.58 (m, 2H), 2.55 - 2.43 (m, 2H), 2.24 - 2.03 (m, 4H), 1.94 - 1.84 (m, 2H), 1.79 - 1.72 (m, 1H), 1.62 - 1.49 (m, 2H), 1.18 (s, 3H), 0.97 (d, J = 6.2 Hz, 6H);LCMS (ESI): m/z: 507.4 (M+1)。
実施例10:化合物10
化合物10の合成:
化合物7(90mg、145.05μmol)及びホルムアルデヒド(75.67mg、932.49μmol、69.42μL、37%純度)をメタノール(2mL)に加え、15℃で、30分間撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(23.44mg、372.99μmol)を加え、15℃で、1時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を減圧下で、蒸発乾燥させ、得られた粗生成物を分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge C18 150×30mm×5μm;移動相:10mMの重炭酸アンモニウム溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:16%~46%、勾配時間:11.5min)で精製して、化合物10を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.99 (s, 1H), 5.28 (br t, J = 8.4 Hz, 1H), 4.36 - 4.28 (m, 1H), 4.20 (t, J = 9.4 Hz, 2H), 4.03 (dd, J = 6.5, 10.5 Hz, 2H), 3.97 - 3.90 (m, 1H), 3.80 - 3.74 (m, 2H), 3.11 - 3.03 (m, 2H), 2.78 - 2.70 (m, 5H), 2.66 - 2.60 (m, 2H), 2.53 - 2.42 (m, 1H), 2.24 - 2.04 (m, 4H), 1.95 - 1.85 (m, 2H), 1.79 - 1.72 (m, 1H), 1.63 - 1.52 (m, 2H), 1.18 (s, 3H);LCMS (ESI): m/z: 479.3 (M+1)。
化合物7(90mg、145.05μmol)及びホルムアルデヒド(75.67mg、932.49μmol、69.42μL、37%純度)をメタノール(2mL)に加え、15℃で、30分間撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(23.44mg、372.99μmol)を加え、15℃で、1時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を減圧下で、蒸発乾燥させ、得られた粗生成物を分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge C18 150×30mm×5μm;移動相:10mMの重炭酸アンモニウム溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:16%~46%、勾配時間:11.5min)で精製して、化合物10を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.99 (s, 1H), 5.28 (br t, J = 8.4 Hz, 1H), 4.36 - 4.28 (m, 1H), 4.20 (t, J = 9.4 Hz, 2H), 4.03 (dd, J = 6.5, 10.5 Hz, 2H), 3.97 - 3.90 (m, 1H), 3.80 - 3.74 (m, 2H), 3.11 - 3.03 (m, 2H), 2.78 - 2.70 (m, 5H), 2.66 - 2.60 (m, 2H), 2.53 - 2.42 (m, 1H), 2.24 - 2.04 (m, 4H), 1.95 - 1.85 (m, 2H), 1.79 - 1.72 (m, 1H), 1.63 - 1.52 (m, 2H), 1.18 (s, 3H);LCMS (ESI): m/z: 479.3 (M+1)。
実施例11:化合物11、化合物11A及び化合物11B
化合物11-bの合成:
化合物11-a(4.2g、43.67mmol)をジクロロメタン(150mL)に加え、0℃に冷却した後、m-クロロペルオキシ安息香酸(13.30g、65.51mmol、85%純度)をゆっくりとバッチで加え、反応溶液を15℃で、16時間反応させた。混合物を濾過し、濾液を飽和亜硫酸ナトリウム溶液(50mL)でクエンチした。分層して水相をジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL×2)及び飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を15℃以下で、減圧して、蒸発乾燥させ、化合物11-bを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.07 - 1.32 (m, 9H), 0.98 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
化合物11-a(4.2g、43.67mmol)をジクロロメタン(150mL)に加え、0℃に冷却した後、m-クロロペルオキシ安息香酸(13.30g、65.51mmol、85%純度)をゆっくりとバッチで加え、反応溶液を15℃で、16時間反応させた。混合物を濾過し、濾液を飽和亜硫酸ナトリウム溶液(50mL)でクエンチした。分層して水相をジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL×2)及び飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を15℃以下で、減圧して、蒸発乾燥させ、化合物11-bを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.07 - 1.32 (m, 9H), 0.98 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
化合物11-cの合成:
化合物11-b(5.1g、45.47mmol)を水(50mL)に加え、ベンジルアミン(4.38g、40.92mmol、4.46mL)を加え、反応溶液を100℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を氷水で冷却し、濃塩酸でpH=1に調整し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。水相を5Mの水酸化ナトリウムでpH=10に調整した。酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発乾燥させた。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で精製して、化合物11-cを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.19 - 7.15 (m, 1H), 7.30 - 7.11 (m, 4H), 3.83 - 3.62 (m, 2H), 2.81 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 1.79 - 1.43 (m, 8H), 0.93 - 0.86 (m, 3H);LCMS (ESI): m/z: 220.2 (M+1)。
化合物11-b(5.1g、45.47mmol)を水(50mL)に加え、ベンジルアミン(4.38g、40.92mmol、4.46mL)を加え、反応溶液を100℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を氷水で冷却し、濃塩酸でpH=1に調整し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。水相を5Mの水酸化ナトリウムでpH=10に調整した。酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発乾燥させた。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で精製して、化合物11-cを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.19 - 7.15 (m, 1H), 7.30 - 7.11 (m, 4H), 3.83 - 3.62 (m, 2H), 2.81 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 1.79 - 1.43 (m, 8H), 0.93 - 0.86 (m, 3H);LCMS (ESI): m/z: 220.2 (M+1)。
化合物11-dの合成:
化合物11-c(2.6g、11.85mmol)をイソプロパノール(30mL)に加え、窒素ガスの保護下で、湿式水酸化パラジウム/カーボン(0.5g、50%)を加えた。次に、反応系を水素ガスで数回置換した後、反応溶液を水素ガス(50psi)で、25℃で、16時間撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。反応溶液を珪藻土で濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、化合物11-dを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.10 (dd, J = 5.2, 6.3 Hz, 1H), 2.17 (ddd, J = 2.6, 6.6, 13.1 Hz, 1H), 1.79 - 1.72 (m, 3H), 1.61 - 1.50 (m, 3H), 1.41 - 1.30 (m, 1H), 1.03 - 0.99 (m, 3H)。
化合物11-c(2.6g、11.85mmol)をイソプロパノール(30mL)に加え、窒素ガスの保護下で、湿式水酸化パラジウム/カーボン(0.5g、50%)を加えた。次に、反応系を水素ガスで数回置換した後、反応溶液を水素ガス(50psi)で、25℃で、16時間撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)は、反応が完了したことを示した。反応溶液を珪藻土で濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、化合物11-dを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.10 (dd, J = 5.2, 6.3 Hz, 1H), 2.17 (ddd, J = 2.6, 6.6, 13.1 Hz, 1H), 1.79 - 1.72 (m, 3H), 1.61 - 1.50 (m, 3H), 1.41 - 1.30 (m, 1H), 1.03 - 0.99 (m, 3H)。
化合物11-fの合成:
化合物11-e(2.3g、12.06mmol)及び化合物12-d(1.56g、12.06mmol)をアセトニトリル(30mL)に加えた後、トリエチルアミン(1.83g、18.10mmol、2.52mL)を加え、反応溶液を80℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、減圧濃縮してアセトニトリルを除去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で精製して、化合物11-fを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.78 (s, 1H), 4.53 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 4.49 (s, 2H), 2.53 (s, 3H), 2.37 - 2.27 (m, 1H), 1.87 - 1.49 (m, 8H), 0.96 (t, J = 7.4 Hz, 3H);LCMS (ESI): m/z: 284.2 (M+1)。
化合物11-e(2.3g、12.06mmol)及び化合物12-d(1.56g、12.06mmol)をアセトニトリル(30mL)に加えた後、トリエチルアミン(1.83g、18.10mmol、2.52mL)を加え、反応溶液を80℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、減圧濃縮してアセトニトリルを除去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で精製して、化合物11-fを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.78 (s, 1H), 4.53 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 4.49 (s, 2H), 2.53 (s, 3H), 2.37 - 2.27 (m, 1H), 1.87 - 1.49 (m, 8H), 0.96 (t, J = 7.4 Hz, 3H);LCMS (ESI): m/z: 284.2 (M+1)。
化合物11-gの合成:
化合物11-f(2.38g、8.40mmol)を酢酸エチル(40mL)に加えた後、二酸化マンガン(7.30g、83.98mmol)を加え、混合物を60℃で、2時間反応させた。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)は、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、濾過し、ケーキをメタノール(20mL×3)で洗浄し、濾液を蒸発乾燥させて、化合物11-gを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 9.73 (s, 1H), 8.66 (br d, J = 4.8 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 4.47 (td, J = 7.6, 8.7 Hz, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.34 - 2.26 (m, 1H), 1.95 - 1.70 (m, 5H), 1.66 - 1.60 (m, 1H), 1.41 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 0.96 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
化合物11-f(2.38g、8.40mmol)を酢酸エチル(40mL)に加えた後、二酸化マンガン(7.30g、83.98mmol)を加え、混合物を60℃で、2時間反応させた。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)は、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、濾過し、ケーキをメタノール(20mL×3)で洗浄し、濾液を蒸発乾燥させて、化合物11-gを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 9.73 (s, 1H), 8.66 (br d, J = 4.8 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 4.47 (td, J = 7.6, 8.7 Hz, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.34 - 2.26 (m, 1H), 1.95 - 1.70 (m, 5H), 1.66 - 1.60 (m, 1H), 1.41 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 0.96 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
化合物11-iの合成:
化合物11-g(2.3g、8.17mmol)をジクロロメタン(50mL)に加えた後、化合物11-h(2.99g、8.58mmol)を加え、反応溶液を20℃で、2時間撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)は、反応が完了し、新しい化合物が生成されたことを示した。反応溶液を減圧下で、蒸発乾燥させ、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)で精製して、化合物11-iを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.11 (s, 1H), 7.42 (d, J = 15.8 Hz, 1H), 6.22 (d, J = 15.8 Hz, 1H), 4.95 (br d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.29 (ddd, J = 6.0, 7.8, 10.5 Hz, 2H), 4.21 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.46 (s, 3H), 2.22 - 2.10 (m, 1H), 1.84 - 1.71 (m, 3H), 1.70 - 1.59 (m, 1H), 1.53 - 1.42 (m, 1H), 1.27 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 0.88 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
化合物11-g(2.3g、8.17mmol)をジクロロメタン(50mL)に加えた後、化合物11-h(2.99g、8.58mmol)を加え、反応溶液を20℃で、2時間撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)は、反応が完了し、新しい化合物が生成されたことを示した。反応溶液を減圧下で、蒸発乾燥させ、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)で精製して、化合物11-iを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.11 (s, 1H), 7.42 (d, J = 15.8 Hz, 1H), 6.22 (d, J = 15.8 Hz, 1H), 4.95 (br d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.29 (ddd, J = 6.0, 7.8, 10.5 Hz, 2H), 4.21 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.46 (s, 3H), 2.22 - 2.10 (m, 1H), 1.84 - 1.71 (m, 3H), 1.70 - 1.59 (m, 1H), 1.53 - 1.42 (m, 1H), 1.27 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 0.88 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
化合物11-jの合成:
化合物11-i(2.7g、7.68mmol)を2-メチルテトラヒドロフラン(50mL)に加えた後、Rh(PPh3)3Cl(710.77mg、768.22μmol)を加え、反応溶液を水素ガスで数回置換した後、水素ガス(15Psi)保護下で、80℃で、20時間撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)は、反応が完了し、新しい化合物が生成されたことを示した。反応溶液を減圧下で、蒸発乾燥させ、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)で精製して、化合物11-jを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.73 (s, 1H), 5.66 (br d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.21 (ddd, J = 5.8, 7.9, 10.4 Hz, 1H), 4.10 - 4.04 (m, 3H), 2.64 - 2.60 (m, 2H), 2.53 - 2.48 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 2.14 - 2.07 (m, 1H), 1.84 - 1.71 (m, 3H), 1.62 - 1.48 (m, 3H), 1.20 - 1.18 (m, 3H), 0.88 - 0.85 (m, 3H)。
化合物11-i(2.7g、7.68mmol)を2-メチルテトラヒドロフラン(50mL)に加えた後、Rh(PPh3)3Cl(710.77mg、768.22μmol)を加え、反応溶液を水素ガスで数回置換した後、水素ガス(15Psi)保護下で、80℃で、20時間撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)は、反応が完了し、新しい化合物が生成されたことを示した。反応溶液を減圧下で、蒸発乾燥させ、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)で精製して、化合物11-jを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.73 (s, 1H), 5.66 (br d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.21 (ddd, J = 5.8, 7.9, 10.4 Hz, 1H), 4.10 - 4.04 (m, 3H), 2.64 - 2.60 (m, 2H), 2.53 - 2.48 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 2.14 - 2.07 (m, 1H), 1.84 - 1.71 (m, 3H), 1.62 - 1.48 (m, 3H), 1.20 - 1.18 (m, 3H), 0.88 - 0.85 (m, 3H)。
化合物11-kの合成:
化合物11-j(600mg、1.70mmol)をN-メチルピロリドン(10mL)に加えた後、DBU(516.82mg、3.39mmol、511.70μL)を加え、反応溶液を80℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で精製して、化合物11-kを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.13 (s, 1H), 4.96 (br t, J = 8.9 Hz, 1H), 2.77 - 2.71 (m, 2H), 2.64 - 2.60 (m, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.96 - 1.73 (m, 6H), 1.48 - 1.41 (m, 1H), 1.22 - 1.18 (m, 2H), 0.84 (t, J = 7.4 Hz, 3H);LCMS (ESI): m/z: 308.1 (M+1)。
化合物11-j(600mg、1.70mmol)をN-メチルピロリドン(10mL)に加えた後、DBU(516.82mg、3.39mmol、511.70μL)を加え、反応溶液を80℃で16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を25℃に冷却し、水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で精製して、化合物11-kを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.13 (s, 1H), 4.96 (br t, J = 8.9 Hz, 1H), 2.77 - 2.71 (m, 2H), 2.64 - 2.60 (m, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.96 - 1.73 (m, 6H), 1.48 - 1.41 (m, 1H), 1.22 - 1.18 (m, 2H), 0.84 (t, J = 7.4 Hz, 3H);LCMS (ESI): m/z: 308.1 (M+1)。
化合物11-lの合成:
化合物11-k(200mg、650.60μmol)を2-メチルテトラヒドロフラン(5mL)及び水(1mL)に加えた後、過硫酸水素カリウム(999.91mg、1.63mmol)を加え、反応溶液を25℃で、2時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を飽和亜硫酸ナトリウム溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、化合物11-lを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.54 (s, 1H), 5.11 (br t, J = 7.4 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.06 - 2.99 (m, 2H), 2.87 - 2.78 (m, 2H), 2.05 - 1.81 (m, 6H), 1.30 - 1.23 (m, 2H), 0.94 (t, J = 7.4 Hz, 3H);LCMS (ESI): m/z: 322.1 (M+1-18)。
化合物11-k(200mg、650.60μmol)を2-メチルテトラヒドロフラン(5mL)及び水(1mL)に加えた後、過硫酸水素カリウム(999.91mg、1.63mmol)を加え、反応溶液を25℃で、2時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を飽和亜硫酸ナトリウム溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、化合物11-lを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.54 (s, 1H), 5.11 (br t, J = 7.4 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.06 - 2.99 (m, 2H), 2.87 - 2.78 (m, 2H), 2.05 - 1.81 (m, 6H), 1.30 - 1.23 (m, 2H), 0.94 (t, J = 7.4 Hz, 3H);LCMS (ESI): m/z: 322.1 (M+1-18)。
化合物11の合成:
化合物11-l(390mg、1.15mmol)及び化合物1-k(1.23g、5.75mmol、塩酸塩)をN-メチルピロリドン(10mL)に加えた後、ジイソプロピルエチルアミン(1.04g、8.04mmol、1.40mL)を加え、反応溶液を140℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を20℃に冷却し、水(10mL)を加え、酢酸エチル(15mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、得られた粗生成物を分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge C18 150×50mm×10μm;移動相:0.05%のアンモニア水溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:18%~48%、勾配時間:11.5min)で精製して、化合物11を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.99 (s, 1H), 5.31 (br t, J = 8.4 Hz, 1H), 3.96 - 3.86 (m, 1H), 3.72 (br dd, J = 3.4, 11.9 Hz, 2H), 2.97 (dt, J = 2.3, 11.6 Hz, 2H), 2.88 (s, 3H), 2.77 - 2.70 (m, 2H), 2.65 - 2.59 (m, 2H), 2.49 - 2.38 (m, 1H), 2.15 - 2.05 (m, 5H), 1.96 - 1.85 (m, 2H), 1.77 (dd, J = 6.1, 12.0 Hz, 1H), 1.68 - 1.57 (m, 2H), 1.52 - 1.41 (m, 2H), 0.91 (t, J = 7.4 Hz, 3H);LCMS (ESI): m/z: 438.3 (M+1)。
化合物11-l(390mg、1.15mmol)及び化合物1-k(1.23g、5.75mmol、塩酸塩)をN-メチルピロリドン(10mL)に加えた後、ジイソプロピルエチルアミン(1.04g、8.04mmol、1.40mL)を加え、反応溶液を140℃で、16時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応溶液を20℃に冷却し、水(10mL)を加え、酢酸エチル(15mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を蒸発乾燥させて、得られた粗生成物を分取クロマトグラフィー(カラム:Waters Xbridge C18 150×50mm×10μm;移動相:0.05%のアンモニア水溶液は移動相Aであり、アセトニトリルは移動相Bであり、B%:18%~48%、勾配時間:11.5min)で精製して、化合物11を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.99 (s, 1H), 5.31 (br t, J = 8.4 Hz, 1H), 3.96 - 3.86 (m, 1H), 3.72 (br dd, J = 3.4, 11.9 Hz, 2H), 2.97 (dt, J = 2.3, 11.6 Hz, 2H), 2.88 (s, 3H), 2.77 - 2.70 (m, 2H), 2.65 - 2.59 (m, 2H), 2.49 - 2.38 (m, 1H), 2.15 - 2.05 (m, 5H), 1.96 - 1.85 (m, 2H), 1.77 (dd, J = 6.1, 12.0 Hz, 1H), 1.68 - 1.57 (m, 2H), 1.52 - 1.41 (m, 2H), 0.91 (t, J = 7.4 Hz, 3H);LCMS (ESI): m/z: 438.3 (M+1)。
化合物11
化合物11をSFCでキラル分離して、11Aと11Bを得た。
化合物11は、SFC(カラム:ポリオキシメチレン被覆キラル固定相(250mm×30mm×10μm);移動相:65%[0.1%のアンモニアエタノール溶液];で精製して、化合物11A(保持時間0.479分間)及び化合物11B(保持時間1.516分間)を得た。
化合物11をSFCでキラル分離して、11Aと11Bを得た。
化合物11は、SFC(カラム:ポリオキシメチレン被覆キラル固定相(250mm×30mm×10μm);移動相:65%[0.1%のアンモニアエタノール溶液];で精製して、化合物11A(保持時間0.479分間)及び化合物11B(保持時間1.516分間)を得た。
化合物11A:1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.87 (s, 1H), 5.19 (br t, J = 8.4 Hz, 1H), 3.84 - 3.76 (m, 1H), 3.60 (br dd, J = 3.5, 11.9 Hz, 2H), 2.85 (dt, J = 2.4, 11.6 Hz, 2H), 2.76 (s, 3H), 2.64 - 2.57 (m, 2H), 2.52 - 2.46 (m, 2H), 2.37 - 2.26 (m, 1H), 2.05 - 1.95 (m, 4H), 1.86 - 1.73 (m, 2H), 1.65 (dd, J = 6.0, 12.1 Hz, 1H), 1.55 - 1.45 (m, 2H), 1.40 - 1.30 (m, 2H), 0.79 (t, J = 7.4 Hz, 3H);LCMS (ESI): m/z: 438.3 (M+1)。
化合物11B:1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 7.87 (s, 1H), 5.19 (br t, J = 8.4 Hz, 1H), 3.84 - 3.75 (m, 1H), 3.64 - 3.56 (m, 2H), 2.85 (dt, J = 2.5, 11.6 Hz, 2H), 2.76 (s, 3H), 2.66 - 2.56 (m, 2H), 2.53 - 2.46 (m, 2H), 2.38 - 2.26 (m, 1H), 2.06 - 1.93 (m, 4H), 1.86 - 1.72 (m, 2H), 1.65 (dd, J = 6.2, 11.9 Hz, 1H), 1.57 - 1.44 (m, 2H), 1.39 - 1.28 (m, 2H), 0.79 (t, J = 7.4 Hz, 3H);LCMS (ESI): m/z: 438.3 (M+1)。
活性試験
実施例1:酵素活性試験
■ CDK2/CyclinA2キナーゼ活性試験
実施例1:酵素活性試験
■ CDK2/CyclinA2キナーゼ活性試験
実験材料:CDK2/CyclinA2キナーゼ検出キットはPromegaから購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験方法:キットのキナーゼバッファーで酵素、基質、アデノシン三リン酸及び阻害剤を希釈した。試験化合物をピペットで8個の濃度で5倍に希釈し、即ち、50μMから0.65nMに希釈し、DMSOの濃度は5%であり、同じ条件で2つのウェルを設置した。マイクロプレートに、1μLの阻害剤の各濃度勾配、2μLのCDK2/CyclinA2酵素(1.6ng)、2μLの基質及びATPの混合物(50μMのアデノシン三リン酸、0.1μg/μLの基質)を加え、この際、化合物の最終濃度勾配を10μMから0.13nMに希釈した。反応系を25℃に置き、60分間反応させた。反応終了後、各ウェルに5μLのADP-Glo試薬を加え、25℃で40分間反応を続け、反応終了後、各ウェルに10μLのキナーゼ検出試薬を加え、25℃で30分間反応させた後、マルチラベルアナライザーで化学発光を読み取り、積分時間は0.5秒であった。
■ CDK2/CyclinE1キナーゼ活性試験
実験材料:CDK2/CyclinE1キナーゼ検出キットはPromegaから購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験材料:CDK2/CyclinE1キナーゼ検出キットはPromegaから購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験方法:キットのキナーゼバッファーで酵素、基質、アデノシン三リン酸及び阻害剤を希釈した。試験化合物をピペットで8個の濃度で5倍に希釈し、即ち、50μMから0.65nMに希釈し、DMSOの濃度は5%で、同じ条件で2つのウェルを設置した。マイクロプレートに、1μLの阻害剤の各濃度勾配、2μLのCDK2/CyclinE1酵素(2ng)、2μLの基質及びATPの混合物(150μMのアデノシン三リン酸、0.1μg/μLの基質)を加え、この際、化合物の最終濃度勾配を10μMから0.13nMに希釈した。反応系を25℃に置き、60分間反応させた。反応終了後、各ウェルに5μLのADP-Glo試薬を加え、25℃で40分間反応を続け、反応終了後、各ウェルに10μLのキナーゼ検出試薬を加え、25℃で30分間反応させた後、マルチラベルアナライザーで化学発光を読み取り、積分時間は0.5秒であった。
■ CDK4/CyclinD1キナーゼ活性試験
実験材料:CDK4/CyclinD1キナーゼはInvitrogenから購入し、反応基質LANCE Ultra ULightTM-4E-BP-1(Thr37146)Peptide(ペプチド)及びEU-ANTI-P-4EBP1(THR37/46)はPerkinElmerから購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験材料:CDK4/CyclinD1キナーゼはInvitrogenから購入し、反応基質LANCE Ultra ULightTM-4E-BP-1(Thr37146)Peptide(ペプチド)及びEU-ANTI-P-4EBP1(THR37/46)はPerkinElmerから購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験方法:キナーゼバッファーの調製:バッファーの成分は:50mMのPH7.5のヒドロキシエチルピペラジンエタンチオスルホン酸溶液、1mMのエチレンジアミン四酢酸、10mMの塩化マグネシウム、0.01%ラウリルエトキシレート(Brij-35)、2mMの酵素ジチオスレイトール、キナーゼ緩衝液希釈酵素、基質LANCE Ultra ULightTM-4E-BP-1(Thr37146)Peptide(ペプチド)、アデノシン三リン酸と阻害剤を含む。試験化合物をピペットで8個の濃度で5倍に希釈し、即ち、40μMから0.512nMに希釈し、DMSOの濃度は4%で、同じ条件で2つのウェルを設置した。マイクロプレートに、2.5μLの阻害剤の各濃度勾配、5μLのCDK4/CyclinD1酵素(0.5ng)を加え、25℃に置き、60分間反応させた後、更に2.5μLの基質及びATPの混合物(350μMのアデノシン三リン酸、12.5nMの基質)を加え、この際、化合物の最終濃度勾配を10μMから0.128nMに希釈した。反応系を25℃に置き、120分間反応させた。反応終了後、各ウェルに5μLのEDTA及び2XLANCETM検出バッファー(Detection Buffer)(1:1)混合溶液を加え、25℃で5分間反応させ、反応終了後、各ウェルに5μLのLANCE Ultra Eu-anti-P-4E-BP1(Thr37MS)(4nM)を加え、25℃で60分間反応させた後、時間分解蛍光共鳴エネルギー移動の原理に従って、反応シグナルをNivo装置で検出した。
■ CDK6/CyclinD1キナーゼ活性試験
実験材料:CDK6/CyclinD1キナーゼはCarnaから購入した。反応基質LANCE Ultra ULightTM-4E-BP-1(Thr37146)Peptide(ペプチド)及びEU-ANTI-P-4EBP1(THR37/46)はPerkinElmerから購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験材料:CDK6/CyclinD1キナーゼはCarnaから購入した。反応基質LANCE Ultra ULightTM-4E-BP-1(Thr37146)Peptide(ペプチド)及びEU-ANTI-P-4EBP1(THR37/46)はPerkinElmerから購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験方法:キナーゼバッファーの調製:バッファーの成分は:50mMのPH7.5のヒドロキシエチルピペラジンエタンチオスルホン酸溶液、1mMのエチレンジアミン四酢酸、10mMの塩化マグネシウム、0.01%ラウリルエトキシレート(Brij-35)、2mMの酵素ジチオスレイトール、キナーゼ緩衝液希釈酵素、基質LANCE Ultra ULightTM-4E-BP-1(Thr37146)Peptide(ペプチド)、アデノシン三リン酸と阻害剤を含む。試験化合物をピペットで8個の濃度で5倍に希釈し、即ち、40μMから0.512nMに希釈し、DMSOの濃度は4%で、同じ条件で2つのウェルを設置した。マイクロプレートに、2.5μLの阻害剤の各濃度勾配、5μLのCDK6/CyclinD1酵素(0.5ng)を加え、25℃に置き、60分間反応させた後、更に2.5μLの基質及びATPの混合物(250μMのアデノシン三リン酸、12.5nMの基質)を加え、この際、化合物の最終濃度勾配を10μMから0.128nMに希釈した。反応系を25℃に置き、120分間反応させた。反応終了後、各ウェルに5μLのEDTA及び2XLANCETM検出バッファー(Detection Buffer)(1:1)混合溶液を加え、25℃で5分間反応させ、反応終了後、各ウェルに5μLのLANCE Ultra Eu-anti-P-4E-BP1(Thr37MS)(4nM)を加え、25℃で60分間反応させた後、時間分解蛍光共鳴エネルギー移動の原理に従って、反応シグナルをNivo装置で検出した。
■ CDK9/CyclinT1キナーゼ活性試験
実験材料:CDK9/CyclinT1キナーゼはCarnaから購入し、ADP-Glo検出キットはPromegaから購入し、PKDTide基質及びキナーゼバッファーはSignalchemから購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験材料:CDK9/CyclinT1キナーゼはCarnaから購入し、ADP-Glo検出キットはPromegaから購入し、PKDTide基質及びキナーゼバッファーはSignalchemから購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験方法:キットのキナーゼバッファーで酵素、基質、アデノシン三リン酸及び阻害剤を希釈した。試験化合物をピペットで8個の濃度で5倍に希釈し、即ち、50μMから0.65nMに希釈し、DMSOの濃度は5%で、同じ条件で2つのウェルを設置した。マイクロプレートに、1μLの阻害剤の各濃度勾配、2μLのCDK9/CyclinT1酵素(4ng)、2μLの基質及びATPの混合物(100μMのアデノシン三リン酸、0.2μg/μLの基質)を加え、この際、化合物の最終濃度勾配を10μMから0.13nMに希釈した。反応系を25℃に置き、120分間反応させた。反応終了後、各ウェルに5μLのADP-Glo試薬を加え、25℃で40分間反応を続け、反応終了後、各ウェルに10μLのキナーゼ検出試薬を加え、25℃で30分間反応させた後、マルチラベルアナライザーで化学発光を読み取り、積分時間は0.5秒であった。
データ分析:
式(Sample-Min)/(Max-Min)×100%を使用して元のデータを抑制率に転換すると、IC50値は、4つのパラメーターを使用したカーブフィッティングによって求めることができる(GraphPad Prismのlog(inhibitor)vs.response--Variable slopeモードで求めることができた)。表1は、CDK2/CyclinA2、CDK2/CyclinE1、CDK4/CyclinD1、CDK6/CyclinD1、CDK9/CyclinT1に対する本発明の化合物の酵素阻害活性を提供する。
式(Sample-Min)/(Max-Min)×100%を使用して元のデータを抑制率に転換すると、IC50値は、4つのパラメーターを使用したカーブフィッティングによって求めることができる(GraphPad Prismのlog(inhibitor)vs.response--Variable slopeモードで求めることができた)。表1は、CDK2/CyclinA2、CDK2/CyclinE1、CDK4/CyclinD1、CDK6/CyclinD1、CDK9/CyclinT1に対する本発明の化合物の酵素阻害活性を提供する。
実験結論:本発明の化合物は、CDK2、CDK4及びCDK6キナーゼに対して有意な阻害活性を有し、CDK9に対して高い選択性を有する。
実験例2:細胞実験
■ HCT116細胞活性試験
実験材料:McCoy’5a培地、ウシ胎児血清、ペニシリン/ストレプトマイシン抗生物質はVicenteから購入した。CellTiter-Glo(細胞生存率の化学発光検出試薬)試薬はPromegaから購入した。HCT116細胞株は、Nanjing Cobioer Biosciences Co.、Ltd.から購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
■ HCT116細胞活性試験
実験材料:McCoy’5a培地、ウシ胎児血清、ペニシリン/ストレプトマイシン抗生物質はVicenteから購入した。CellTiter-Glo(細胞生存率の化学発光検出試薬)試薬はPromegaから購入した。HCT116細胞株は、Nanjing Cobioer Biosciences Co.、Ltd.から購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験方法:HCT116細胞を白い96ウェルプレートに播種し、各ウェルに80μLの細胞懸濁液とし、ここで1000個のHCT116細胞が含まれた。細胞プレートを二酸化炭素インキュベーターに置き一晩培養した。試験化合物をピペットで9個の濃度で5倍に希釈し、即ち、2μMから5.12nMに希釈し、同じ条件で2つのウェルを設置した。78μLの培地をミドルプレートに加え、更に対応する位置に従って、各ウェル2μLの勾配希釈化合物をミドルプレートに移し、均一に混合した後各ウェル20μLを細胞プレートに移した。細胞プレートに移された化合物濃度の範囲は、10μM~0.0256nMであった。細胞プレートを二酸化炭素インキュベーターに入れ、4日間培養した。別の細胞プレートを用意し、薬物添加当日の最大値(下式のMax値)として信号値を読み取り、データ解析に参加させた。当該細胞プレートの各ウェルに25μLの細胞生存率化学発光検出試薬を加え、室温で10分間インキュベートし、発光信号を安定させた。マルチラベルアナライザーで読み取った。
■ HCC1806細胞活性試験
実験材料:RPMI-1640培地、ウシ胎児血清、ペニシリン/ストレプトマイシン抗生物質はVicenteから購入した。CyQUANT Cell Proliferation Assays(細胞増殖分析キット)試薬はThermoFisherから購入した。HCC1806細胞株は、Nanjing Cobioer Biosciences Co.、Ltd.から購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験材料:RPMI-1640培地、ウシ胎児血清、ペニシリン/ストレプトマイシン抗生物質はVicenteから購入した。CyQUANT Cell Proliferation Assays(細胞増殖分析キット)試薬はThermoFisherから購入した。HCC1806細胞株は、Nanjing Cobioer Biosciences Co.、Ltd.から購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験方法:HCC1806細胞を白い96ウェルプレートに播種し、各ウェルに80μLの細胞懸濁液とし、ここで3000個のHCC1806細胞が含まれた。細胞プレートを二酸化炭素インキュベーターに置き一晩培養した。試験化合物をピペットで9個の濃度で5倍に希釈し、即ち、10μMから25.6nMに希釈し、同じ条件で10つのウェルを設置した。78μLの培地をミドルプレートに加え、更に対応する位置に従って、各ウェル2μLの勾配希釈化合物をミドルプレートに移し、均一に混合した後各ウェル20μLを細胞プレートに移した。細胞プレートに移された化合物濃度の範囲は、50μM~0.128nMであった。細胞プレートを二酸化炭素インキュベーターに入れ、7日間培養した。インキュベーション時間に達した後、細胞上澄を除去し、細胞プレートを-80℃の冷蔵庫に1時間入れた後、100μLのCyquant試薬を各ウェルに加え、マルチラベルアナライザーで読み取った。別の細胞プレートを用意し、薬物添加当日の最大値(下式のMax値)として信号値を読み取り、データ解析に参加させた。
■ MDA-MB-468細胞活性試験
実験材料:L15培地、ウシ胎児血清、ペニシリン/ストレプトマイシン抗生物質はVicenteから購入した。CellTiter-Glo(細胞生存率の化学発光検出試薬)試薬はPromegaから購入した。MDA-MB-468細胞株は、Nanjing Cobioer Biosciences Co.、Ltd.から購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験材料:L15培地、ウシ胎児血清、ペニシリン/ストレプトマイシン抗生物質はVicenteから購入した。CellTiter-Glo(細胞生存率の化学発光検出試薬)試薬はPromegaから購入した。MDA-MB-468細胞株は、Nanjing Cobioer Biosciences Co.、Ltd.から購入した。Nivoマルチラベルアナライザー(PerkinElmer)。
実験方法:MDA-MB-468細胞を白い96ウェルプレートに播種し、各ウェルに80μLの細胞懸濁液にし、ここで1000個のMDA-MB-468細胞が含まれた。細胞プレートを二酸化炭素インキュベーターに置き一晩培養した。試験化合物をピペットで9個の濃度で5倍に希釈し、即ち、10μMから25.6nMに希釈し、同じ条件で2つのウェルを設置した。78μLの培地をミドルプレートに加え、更に対応する位置に従って、各ウェル2μLの勾配希釈化合物をミドルプレートに移し、均一に混合した後各ウェル20μLを細胞プレートに移した。細胞プレートに移された化合物濃度の範囲は、50μM~0.128nMであった。細胞プレートを二酸化炭素インキュベーターに入れ、7日間培養した。別の細胞プレートを用意し、薬物添加当日の最大値(下式のMax値)として信号値を読み取り、データ解析に参加させた。当該細胞プレートの各ウェルに25μLの細胞生存率化学発光検出試薬を加え、室温で10分間インキュベートし、発光信号を安定させた。マルチラベルアナライザーで読み取った。
データ分析:式(Sample-Min)/(Max-Min)×100%を使用して元のデータを抑制率に転換すると、IC50値は、4つのパラメーターを使用したカーブフィッティングによって求めることができる(GraphPad Prismのlog(inhibitor)vs.response--Variable slopeモードで求めることができた)。表2は、細胞増殖に対する本発明の化合物の阻害活性を提供する。
実験結論:本発明の化合物は、HCT116及びHCC1806細胞の増殖に対して有意な阻害活性を有し、Rb陰性MDA-MB-468に対する活性が低く、選択性はPF-06873600よりも有意に優れていた。
実験例3:本発明の化合物の薬物動態評価
試験動物
本研究で使用された健康な成体メスBalb/cマウスは、ShanghaiLingchang Biotechnology Co.、Ltdから購入した。
試験動物
本研究で使用された健康な成体メスBalb/cマウスは、ShanghaiLingchang Biotechnology Co.、Ltdから購入した。
薬物の調製
静脈内注射群投与溶液の調製
試験化合物1.11mgを正確に秤量し、109.8μLのDMSOを加えて1分間ボルテックスし、109.8μLのsolutolを加えて1分間ボルテックスして透明な溶液を得た後、更に878μLの水を加えて1分間ボルテックスして、最終濃度が1mg/mLの透明な溶液を得、投与溶媒は10%のDMSO+10%のsolutol+80%の水であった。静脈内投与群の溶液は、投与前に2μmのフィルターで濾過した。
静脈内注射群投与溶液の調製
試験化合物1.11mgを正確に秤量し、109.8μLのDMSOを加えて1分間ボルテックスし、109.8μLのsolutolを加えて1分間ボルテックスして透明な溶液を得た後、更に878μLの水を加えて1分間ボルテックスして、最終濃度が1mg/mLの透明な溶液を得、投与溶媒は10%のDMSO+10%のsolutol+80%の水であった。静脈内投与群の溶液は、投与前に2μmのフィルターで濾過した。
経口投与群投与溶液の調製
試験化合物1.61mgを正確に秤量し、796μLの1%HPMCを加え、45℃で20分間超音波処理し、更に15分間撹拌して、最終濃度が2mg/mLの均一な懸濁液を得、投与溶媒は1%のHPMCであった。
試験化合物1.61mgを正確に秤量し、796μLの1%HPMCを加え、45℃で20分間超音波処理し、更に15分間撹拌して、最終濃度が2mg/mLの均一な懸濁液を得、投与溶媒は1%のHPMCであった。
投与
4匹のメスBalb/cマウスを、群当たり2匹として、2つの群に分けた。第一群には静脈内注射により2mg/kgの試験化合物を投与し、第二群には胃内投与により10mg/kgの試験化合物を投与した。
4匹のメスBalb/cマウスを、群当たり2匹として、2つの群に分けた。第一群には静脈内注射により2mg/kgの試験化合物を投与し、第二群には胃内投与により10mg/kgの試験化合物を投与した。
試料の収集
継続的な採血方式で、各時点で2匹の動物から採血した。投与前及び投与後0.0833、0.25、0.5、1、2(胃内投与群のみ)、4、6、8(静脈内群のみ)、24時間後にそれぞれ30μLの全血を採取した。全血を抗凝固チューブに入れ、4℃の条件下で、3200gを10分間遠心分離して、血漿を調製し、-80℃で保存した。血漿中の薬物濃度はLC/MS-MSによって測定した。
継続的な採血方式で、各時点で2匹の動物から採血した。投与前及び投与後0.0833、0.25、0.5、1、2(胃内投与群のみ)、4、6、8(静脈内群のみ)、24時間後にそれぞれ30μLの全血を採取した。全血を抗凝固チューブに入れ、4℃の条件下で、3200gを10分間遠心分離して、血漿を調製し、-80℃で保存した。血漿中の薬物濃度はLC/MS-MSによって測定した。
実験結論:本発明の化合物は、マウスにおける低いクリアランス率、高い曝露、良好な経口バイオアベイラビリティを有し、優れた総合的な薬物動態学的性質を有する。
Claims (27)
- 式(I)で表される化合物又はその薬学に許容される塩。
(ここで、
Tは、N又はCHであり;
R1は、C4-6シクロアルキルであり、ここで、前記C4-6シクロアルキルは、1、2又は3つのRaにより置換され;
各Raは、独立して、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
R2及びR3は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
又は、R2及びR3が一緒に連結し、その連結した炭素原子と共にC3-5シクロアルキルを形成し、前記C3-5シクロアルキルは、1、2又は3つのRbにより任意選択で置換され;
各Rbは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ、C1-3アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
R4及びR5は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
又は、R3及びR4が一緒に連結し、その連結した炭素原子と共にC3-5シクロアルキルを形成し、前記C3-5シクロアルキルは、1、2又は3つのRcにより任意選択で置換され;
各Rcは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ、C1-3アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
R6は、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ、C1-3アルキル又はC1-3ハロアルキルであり;
R7は、-NH2、C1-3アルキルアミノ、C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、4-6ヘテロシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール又はフェニルであり、ここで、前記C1-6アルキル、C3-5シクロアルキル、4~6ヘテロシクロアルキル、5~6員ヘテロアリール及びフェニルは1、2又は3つのRdにより任意選択で置換され;
各Rdは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、C1-3アルコキシ又はC1-3アルキルであり、ここで、前記C1-3アルコキシ及びC1-3アルキルは、独立してF、Cl、Br、-CN、-OH及び-NH2から選択される1、2又は3つの置換基により任意選択で置換され;
nは、0、1又は2であり;
前記4~6員ヘテロシクロアルキル及び5~6員ヘテロアリールは、それぞれ独立してN、-O-及び-S-から選択される1、2、3又は4つのヘテロ原子を含む。) - 各Raは、独立してF、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3、-CF3又は-CH2CH3である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
- 各Rbは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3、-CF3又は-CH2CH3である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
- R2及びR3が一緒に連結し、その連結した炭素原子と共にシクロプロピルを形成し、前記シクロプロピルは、1、2又は3つのRbにより任意選択で置換される、請求項1又は6~8のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
- R4及びR5は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3、-CF3又は-CH2CH3である、請求項1、6又は7のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
- 各Rcは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3、-CF3又は-CH2CH3である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
- R3及びR4が一緒に連結し、その連結した炭素原子と共にシクロプロピルを形成し、前記シクロプロピルは、1、2又は3つのRcにより任意選択で置換される、請求項1、6、7又は11のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
- R2及びR3は、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3、-CF3又は-CH2CH3である、請求項1、6、7、13又は14のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
- R6は、H、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3又は-CH2CH3である、請求項1、6、7、13又は14のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
- 各Rdは、独立してH、F、Cl、Br、I、-CN、-OH、-OCH3、-CH3、-CF3、-CH2CH3又は-CH(CH3)2である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
- 上記R7は、-NH2、-NH(CH3)、-NH(CH2CH3)、-N(CH3)2、-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、シクロプロピル、シクロペンチル、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピリジニル又はフェニルであり、ここで、前記-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH(CH3)2、シクロプロピル、シクロペンチル、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピリジニル及びフェニルは、1、2又は3つのRdにより任意選択で置換される、請求項1、6、7、13、14又は17のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
- 薬学的に許容される塩は、塩酸塩である、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
- 治療有効量の請求項1~23のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
- CDK2/4/6阻害剤の医薬の製造における、請求項1~23のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩又は請求項24に記載の医薬組成物の使用。
- 固形腫瘍を治療するための医薬の製造における、請求項1~23のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩又は請求項24に記載の医薬組成物の使用。
- 固形腫瘍は、結腸直腸癌又は乳癌である、請求項26に記載の使用。
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