JP7274760B2 - 基板ブレーク装置 - Google Patents

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    • Y02P40/57Improving the yield, e-g- reduction of reject rates

Description

本発明は、ウェーハを分断する際、そのウェーハの反りを抑制して保持する技術に関する。
従来より、例えば、ウェーハ(脆性材料基板など)を分断するにあたっては、スクライブ工程にて、ウェーハに対してスクライビングツールまたはレーザ照射などにより、スクライブラインを形成し、その後ブレーク工程にて、例えば、スクライブラインの形成面を下面としてウェーハをセットし、ブレード(ブレーク刃)を押し付けて、スクライブラインの背面を押圧し、ウェーハを複数のチップ材(単位基板)に分断する。また、ダイシングブレードによる切削(ダイシング)によってウェーハを分断する方法がある。
ウェーハを分断する技術としては、例えば、特許文献1に開示されているものがある。
特許文献1は、例えば、脆性材料基板の一方主面に樹脂または金属からなる異種材料層が付設され、他方主面にスクライブラインが形成されてなる積層脆性材料基板を前記異種材料層の側から前記スクライブラインに沿ってブレイクするブレイク装置が、ブレイクに際して積層脆性材料基板と当接するブレイクバーにブレイクバーを加熱するヒータが付設されてなり、ヒータによってブレイクバーを所定温度に加熱しつつブレイクを行うようにすることとされている。
特開2017-128137号公報
ところで、近年では、顧客などの要望により非常に薄いウェーハが製造されている。このようなウェーハは、薄いため反りやすい(膨らむように曲がる)ものとなっている。つまり、ウェーハを複数のチップ材(単位基板)に分断するときに課題が生じてくる。
例えば、ブレーク装置のテーブル上でウェーハが反ることによって、ウェーハに設けられたアライメントマークをカメラで認識する際、焦点が合いにくくなり、正しく認識することができない虞がある。つまり、ウェーハを分断してチップ材を生産する際、ブレードを当てるときにウェーハが反らないように押さえることが必要となる。
また、ウェーハが反ることによって、ブレードとの当接時に跳ねるような動き(バウンド)をして、ブレーク品質が劣化してしまう虞がある。ブレードを適度な力で押し付けることが必要となる。
しかしながら、図5に示すような従来のブレーク装置100は、リングフレーム3に組まれたウェーハ2を搭載するテーブル400と、ウェーハ2を分断するブレード600と、ブレード600を備えるブレークユニット700と、を有するものであるが、上記の課題を解決することが難しいものであった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、ブレードでウェーハを分断するときに、テーブルに搭載されたウェーハを平らな状態に押えて保持することで、分断時におけるウェーハの分離品質を良好とすることができる保持機構及び、その保持機構を備えたブレーク装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明にかかる保持機構は、リングフレームに組まれた状態のウェーハをテーブルに搭載し、スクライブラインと一致するようにブレードを上方に配置し、前記ブレードを下降させて前記スクライブライン上を押圧することで、前記ウェーハを分断するブレーク装置に備えられている保持機構において、前記保持機構は、前記ウェーハを前記ブレードで分断するときに、前記リングフレームに搭載された前記ウェーハを押えて平らな状態に保持することを特徴とする。
好ましくは、前記保持機構は、前記ウェーハを押える押圧部材を有していて、前記押圧部材は、剛体で形成されていて、前記ブレードに沿って当該ブレードを両側方から囲むように配備されているとよい。
好ましくは、前記押圧部材は、所定の重さを備え且つ、前記ウェーハと当接する面については所定の平面度を有しているとよい。
好ましくは、前記保持機構は、前記ウェーハに対してかかる前記押圧部材の荷重を制御する荷重制御部を備えているとよい。
好ましくは、前記保持機構は、メンテナンス時に、前記押圧部材から前記ブレードを下方へ突出させ、当該ブレードの高さを計測することが可能な構成を有しているとよい。
好ましくは、前記押圧部材の前記ウェーハと当接する面には、低摩擦のシート材を配備するとよい。
本発明にかかるブレーク装置は、基板搭載部と、前記基板搭載部の上面に対して上下動可能な基板ブレーク用のブレードと、基板を基板搭載部に保持するための保持機構と、を備えたブレーク装置であって、前記保持機構が、前記ブレードの両側に位置し、前記ブレードが前記基板搭載部の上面に配置された基板の上面を押圧して前記基板をブレークするときに、前記ブレードが前記基板の上面に接触するよりも前に前記基板の上面に接触して前記基板を押圧し、前記ブレードが前記基板の上面から離隔して上方に移動するとき又はその後に、前記基板の上面から離隔して上方に移動する押圧部材を備えたことを特徴とする。
好ましくは、前記保持機構が、前記押圧部材が前記基板を押圧する荷重を制御する荷重制御部を備えるとよい。
好ましくは、前記基板が、リングフレームに組まれた状態のウェーハであり、前記基板搭載部がテーブルであり、前記ウェーハの下面にはスクライブラインが形成されており、前記保持機構は、メンテナンス時に、前記押圧部材から前記ブレードを突出させ、当該ブレードの高さを計測することが可能な構成を有していて、前記押圧部材は、剛体で形成されていて、所定の重さを備え且つ、前記ウェーハと当接する面については所定の平面度を有していて、前記押圧部材の前記ウェーハと当接する面には、低摩擦のシート材を配備するとよい。
本発明の保持機構によれば、ブレードでウェーハを分断するときに、テーブルに搭載されたウェーハを平らな状態に押えて保持することで、分断時におけるウェーハの分離品質を良好とすることができる。
本発明の保持機構を備えたブレーク装置の概略を示した斜視図である。 本発明の保持機構の周辺を拡大して示した図である。 本発明の保持機構の概略を示した図である。 保持機構の一部を拡大して示した図である。 従来のブレーク装置の概略を示した図である。
以下、本発明にかかる保持機構16及び、その保持機構16を備えたブレーク装置1の実施形態を、図を参照して説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。また、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向などについては、図面に示す通りである。
図1に示すように、本発明にかかるブレーク装置1は、スクライブラインが形成されたウェーハ2(基板)が、ダイシングリングに組まれた状態で、テーブル4に搭載され、スクライブラインと一致するようにブレード6(刃)が上方に配置され、ブレード6を下降させてスクライブライン上を押圧することで、ウェーハ2を分断する装置である。
さて、前工程のスクライブ工程では、スクライブ装置のテーブル4に粘着シートを下側にして載置し、テーブル4の上方に配備されたスクライブヘッドの先端に設けられたスク
ライビングツールにより、ウェーハ2の表面上にスクライブライン(X軸方向、Y軸方向)が形成される。つまり、ウェーハ2には、裏面が粘着シートに貼り付けられた状態で表面にスクライブラインが格子状に形成される。
具体的に、スクライブラインが格子状に形成されたウェーハ2は、その裏面(下面)がリングフレーム3(円盤状のリング部材、ダイシングリング)の内側に張り渡された粘着シートの中心部分に貼り付けられ、表面(上面)にスクライブラインが形成された状態で、スクライブラインが形成された後、必要に応じて、その反対の上面(表面)に保護用フィルム(図示せず)が配置され、通常は、上下面が反転された状態でブレークされる。すなわち、ブレーク対象となるウェーハ2は、リングフレーム3、粘着シート(保持フィルム)、保護用フィルムなどの保持部材に組まれた状態で設定される。
ところが、ウェーハ2は、非常に薄いものであるため、反りやすいものとなっている。そのウェーハ2を分断するときには、膨らむように曲がる虞があるので、ウェーハ2に印刷されたアライメントマークを正しく認識することができなくなったり、良好に分離することができなくなるといった課題が生じてくる。
そこで、本発明のブレーク装置1には、分断時にウェーハ2を平らな状態で保持する(反りを抑制する)ことができる保持機構16を備えた。
図1、図2などに示すように、ブレーク装置1は、スクライブラインが形成されたウェーハ2が載置されるテーブル4と、そのテーブル4を下方から支持する基台5と、ウェーハ2に形成されたスクライブラインに沿って分断するブレード6と、ウェーハ2の上方に配置され且つブレード6を備えたブレークユニット7と、ブレークユニット7などが配備されているビーム8(梁部材)と、を有している。
テーブル4には、リングフレーム3に組まれたウェーハ2が搭載され、位置調整機構9によりリングフレーム3が固定される。位置調整機構9は、テーブル4上において、ブレード6に対して、リングフレーム3に貼りつけて組まれたウェーハ2の位置決めを行って、その状態で保持するものである。
テーブル4は、モータ(図示せず)によって回転するネジ軸10により、レール11に沿ってY軸方向に移動できるようになっている。また、テーブル4は、駆動部(図示せず)により垂直方向の軸回りに回動するようになっている。基台5は、テーブル4を一定の高さで保持して、下方から支持している。
ビーム8は、基台5から立設された一対の支持柱12により、テーブル4に対して架け渡すように配備されている。そのビーム8から吊下するように、ブレークユニット7が配備されている。
ブレークユニット7は、モータ13によって回転するネジ軸(図示せず)により、レール14に沿ってZ軸方向に移動できるようになっている。ブレークユニット7の先端には、ウェーハ2に形成されたスクライブライン(垂直クラック)に沿って分断するブレード6が設けられている。
ブレード6は、X軸方向に長く延びる長尺の部材(ブレークバー)である。ブレード6は、分断の対象となるウェーハ2の寸法に合わせた長さとなっている。ブレード6は、ブレークユニット7のネジ軸とレール14により、テーブル4に対して平行状態を保ったまま上下方向(Z軸方向)に昇降する。また、ブレード6の近傍には、ウェーハ2に設けられたアライメントマークを認識するカメラ15が設けられている。
さらに、本発明は、ウェーハ2をブレード6で分断するときに、リングフレーム3に搭載されたウェーハ2を押えて平らな状態で保持する保持機構16(押さえ機構)を備えている。
図2~図4などに示すように、保持機構16は、ウェーハ2を押える押圧部材17を有している。
押圧部材17(押さえ板)は、複数のチップ材を生産しているとき、すなわちウェーハ2をブレークしているときに、常にウェーハ2を押さえる部材である。押圧部材17は、カメラ15によるアライメントマークの認識を安定させる。また、押圧部材17は、ウェーハ2をブレークしているときに、ウェーハ2の「バウンド、踊り」といった反りによる
課題を回避する。
押圧部材17は、剛体で形成されていて、下面側には平面部18が設けられている。平面部18は、ウェーハ2と接する面とされている。本実施形態においては、押圧部材17は、アルミ製の板材で形成されている。押圧部材17は、ウェーハ2を押えることができることができるものであれば、例示したアルミ製に限定されない。
押圧部材17は、ブレークユニット7の先端側に取り付けられている。押圧部材17は、ウェーハ2を分断するときに、ブレード6の先端が下方に突出可能な構成とされている。
押圧部材17は、ブレード6を側方から囲むように配備されている。押圧部材17は、少なくともX軸方向からブレード6を囲むように配備されている。つまり、押圧部材17は、ブレード6(ブレークバー)を一対の延設部材19で挟むように形成されている。
本実施形態においては、押圧部材17は、一枚の板材で形成されていて、その中央にスリット状の孔部20が形成されている。その孔部20の両側が、一対の延設部材19とされている。延設部材19の下方側に、平面部18が設けられている。
ところで、押圧部材17は、ウェーハ2の位置決めを行う際のテーブル4の動作(加速)による振動を防ぐため、所定の重さを備えている。そのため、本実施形態では、押圧部材17(押さえ板)をアルミで製造している。また、ウェーハ2と当接する面、つまり平面部18については、ウェーハ2に影響を与えないため、所定の平面度を有している。
なお、押圧部材17(押さえ板)の形状などについては、本実施形態で例示したものに限定されない。
しかしながら、押圧部材17(押さえ板)の重さ全てがそのままウェーハ2に付加されると、ウェーハ2に損傷などの影響を与えてしまう。そのため、保持機構16は、ウェーハ2に対してかかる押圧部材17の荷重を制御する荷重制御部21を備えている。
荷重制御部21は、ウェーハ2に対してかかる押圧部材17の全ての重さを回避して、一定の押し付け力を保持するものである。本実施形態の荷重制御部21は、バネ24(コイルバネ)を用いて押圧部材17を浮かせるようにして、押圧部材17の重量を所定分キャンセルする。荷重制御部21は、X方向に一対配備されている。
具体的には、荷重制御部21は、押圧部材17を支持する支持部22と、ウェーハ2を押えたときの押圧部材17の荷重を所定量吸収する荷重吸収部23と、を有している。
支持部22は、L字形状の部材であって、荷重吸収部23を介して、ブレークユニット7に取り付けられている。支持部22は、つば部22aに貫通孔が複数設けられている。本実施形態では、貫通孔は、Y軸方向に並べるように3個設けられている。そのうち2つの貫通孔には、荷重吸収部23を構成する締結具25(ボルト)がそれぞれ挿入される。一方、1つの貫通孔には、ブレード調整部26を構成する締結具28(ボルト)が挿入される。なお、支持部22は、押圧部材17と一体に形成されていてもよい。
荷重吸収部23は、ウェーハ2を押えたときの押圧部材17の荷重を所定量吸収する吸収部材24(バネ)と、支持部22をブレークユニット7に取り付ける締結具25(ボルト)と、を有している。
バネ24(コイルバネ)は、支持部22とブレークユニット7との間に配備されている。本実施形態では、バネ24は、Y軸方向に並べるように、2個配備されている。また、バネ24は、支持部22とブレークユニット7との両方に接するように設けられている。
ボルト25は、支持部22の貫通孔を通過し、バネ24を介してブレークユニット7に締結されている。支持部22は、ボルト25の軸上を(Z軸方向に)移動可能となっている。つまり、ボルト25は、ブレークユニット7に対して一定の距離を保ちながら、支持部22を保持する。
すなわち、荷重吸収部23は、ウェーハ2の分断時に、ブレークユニット7が下降して、押圧部材17の平面部18がウェーハ2に接触して平らな状態にするとき、反力で支持部22がボルト25の軸上を上昇してバネ24が収縮し、ウェーハ2に対してかかる押圧部材17の荷重を軽減し、所定の押し付け力をウェーハ2に付加する。これにより、押圧部材17がウェーハ2を押す力は、必要な量のみとなる。
また、押圧部材17のウェーハ2と当接する面には、低摩擦のシート材を配備するとよい。低摩擦のシート材として、高分子ポリマーのシート材などが挙げられる。低摩擦のシート材を押圧部材17とウェーハ2との間に挟むようにすると、押圧部材17のウェーハ2と接触する面は摩擦を避けることができるようになる。
ところで、定期的なメンテナンス時には、ブレード6の高さを計測する場合がある。そこで、保持機構16は、定期的なメンテナンス時に、押圧部材17からブレード6を突出させ、当該ブレード6の高さ(上下方向(Z軸方向)の位置)を計測することが可能なブレード調整部26を有している。ブレード調整部26は、X方向に一対配備されている。
ブレード調整部26は、メンテナンス時に支持部22の上下方向(Z軸方向)の移動を可能にする移動部材27(バネ)と、支持部22に取り付けられている締結具28(ボルト)と、ボルト28を固定する組み付けナット29と、メンテナンス時のブレード6の高さを調整可能とする調整ナット30と、を有している。
バネ27(コイルバネ)は、ブレークユニット7を構成するプレート7aの上側に配備されている。本実施形態では、バネ27は1個配備されている。
ボルト28は、支持部22に締結され、ブレークユニット7のプレート7aに設けられた貫通孔を通過して配備されている。プレート7aから上方に突出したボルト28の軸には、バネ27が配備されている。ボルト28は、Z軸方向に移動可能となっている。ボルト28の先端側には、組み付けナット29と調整ナット30が取り付けられている。
組み付けナット29は、2つが重なるように設けられ、締結されている(ダブルナット)。調整ナット30は、組み付けナット29の下側で且つ、バネ27の上側に設けられている。調整ナット30とバネ27は、接するように配備されている。
すなわち、ブレード調整部26は、定期的なメンテナンス時において、調整ナット30を組み付けナット29から離す(下げる)ように、調整ナット30の位置を変えてバネ27を圧縮し、押圧部材17を持ち上げる。すると、ブレード6の先端が押圧部材17の孔部20から下方へ突出し、ブレード6の先端に計測端子が当てられるようになるので、計測端子によるブレード6の高さ(上下方向の位置)の計測が可能となる。
なお、ブレーク装置1の組立時においては、組み付けナット29と調整ナット30を調整して、予め押圧部材17がウェーハ2を押す力(分断時にブレード6が適正に突出するための荷重)を調整しておく。組み付けナット29については、完全に締結しておく。ウェーハ2を分断しているときは、調整ナット30を組み付けナット29と当接する位置に配備しておく。一方、ブレード6の高さ計測時には、調整ナット30を下げてブレード6の先端を押圧部材17の孔部20から突出させる。
[作動態様]
次いで、本発明のブレーク装置1の作動態様について説明する。
ブレーク工程では、スクライブラインが形成された面を下にして、ウェーハ2が組まれたリングフレーム3がブレーク装置1の円環状のテーブル4上に搭載される。位置調整機構9によりウェーハ2の位置決めを行って、その状態で保持する。
ウェーハ2に形成されたスクライブラインと一致するように、上側にブレード6(刃)が配置され、ウェーハ2の下側であってブレード6と対向する位置の両側に一組の受け刃が配置される。受け刃は、ウェーハ2の表面側からスクライブラインの両側を直接又は粘着シートを介して支持した状態となる。
ここで、ブレークユニット7が下降する。ブレード6は、テーブル4に対して平行状態を保ったまま下降する。すると、保持機構16(押さえ機構)の押圧部材17(押さえ板)が下降し、平面部18がウェーハ2に接触し、反りが抑えられて、平らな状態となる。このとき、ブレークユニット7に設けられているカメラ15が、ウェーハ2に印刷されたアライメントマークを正しく認識する。
さらに下降すると、押圧部材17の孔部20からブレード6が突出する。ブレード6は、ウェーハ2の裏面側から保護用フィルム(図示せず)を介して、スクライブラインの真上からウェーハ2の上面に対して押圧する。
このとき、荷重制御部21では、押し付けの反力で支持部22がボルト25の軸上を上
昇して、荷重吸収部23のバネ24が収縮し、ウェーハ2に対してかかる押圧部材17の荷重(全重量)を軽減し、所定の押し付け力をウェーハ2に付加する。
ブレード6の押圧により、ウェーハ2には垂直方向にクラックが入り、スクライブラインに沿ってウェーハ2が分断されて、複数のチップ材(単位基板)が製造される。つまり、ブレーク工程後のウェーハ2は、格子状に分断された複数のチップ材に分割された状態で、粘着シートに保持されている。
以上、本発明のブレーク装置1の保持機構16によれば、ブレード6でウェーハ2を分断するときに、テーブル4に搭載されたウェーハ2を平らな状態に押えて保持することで、分断時におけるウェーハ2の分離品質を良好とすることができる。
なお、本発明は、基板搭載部4と、基板搭載部4の上面に対して上下動可能な基板ブレーク用のブレード6と、基板2を基板搭載部4に保持するための保持機構16と、を備えたブレーク装置1であって、保持機構16が、ブレード6の両側に位置し、ブレード6が基板搭載部4の上面に配置された基板2の上面を押圧して基板2をブレークするときに、ブレード6が基板2の上面に接触するよりも前に基板2の上面に接触して基板2を押圧し、ブレード6が基板2の上面から離隔して上方に移動するとき又はその後に、基板2の上面から離隔して上方に移動する押圧部材17を備えたことを特徴とする。
好ましくは、保持機構16が、押圧部材17が基板2を押圧する荷重を制御する荷重制御部21を備えるとよい。
好ましくは、基板2が、リングフレーム3に組まれた状態のウェーハ2であり、基板搭載部4がテーブル4であり、ウェーハ2の下面にはスクライブラインが形成されており、保持機構16は、メンテナンス時に、押圧部材17からブレード6を突出させ、当該ブレード6の高さを計測することが可能な構成を有していて、押圧部材17は、剛体で形成されていて、所定の重さを備え且つ、ウェーハ2と当接する面については所定の平面度を有していて、押圧部材17のウェーハ2と当接する面には、低摩擦のシート材を配備するとよい。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
特に、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
本発明の保持機構16(押さえ機構)は、ウェーハ2(基板)に対してスクライブラインを形成するスクライブ装置に備えていてもよい。
1 ブレーク装置
2 ウェーハ(基板)
3 リングフレーム
4 テーブル
5 基台
6 ブレード(ブレークバー)
7 ブレークユニット
7a プレート
8 ビーム
9 位置調整機構
10 ネジ軸
11 レール
12 支持柱
13 モータ
14 レール
15 カメラ
16 保持機構(押さえ機構)
17 押圧部材(押さえ板)
18 平面部
19 延設部材
20 孔部
21 荷重制御部
22 支持部
23 荷重吸収部
24 バネ
25 締結具
26 ブレード調整部
27 バネ
28 締結具
29 組み付けナット
30 調整ナット

Claims (4)

  1. 基板搭載部と、
    前記基板搭載部の上面に対して上下動可能なブレークユニットと、
    前記ブレークユニットの先端に設けられた基板ブレーク用のブレードと、
    基板を基板搭載部に押さえて保持するための保持機構と、を備えたブレーク装置であって、
    前記保持機構は、
    前記ブレークユニットの先端に設けられ、前記基板を押える押圧部材と、
    前記押圧部材を支持し、前記ブレークユニットに対して上下方向に移動可能なようにブレークユニットに設けられた支持部と、を含み、
    前記押圧部材が、
    前記ブレードの両側に位置し、前記ブレードが前記基板搭載部の上面に配置された基板の上面を押圧して前記基板をブレークするときに、前記ブレードが前記基板の上面に接触するよりも前に前記基板の上面に接触して前記基板を押圧し、前記ブレードが前記基板の上面から離隔して上方に移動するとき又はその後に、前記基板の上面から離隔して上方に移動する
    ことを特徴とする基板ブレーク装置。
  2. 前記保持機構が、前記押圧部材が前記基板を押圧する荷重を制御する荷重制御部を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板ブレーク装置。
  3. 前記荷重制御部は、前記ブレークユニットと前記支持部との間に設けられ、押圧部材の重量を所定分キャンセルするバネを有している、
    ことを特徴とする請求項2に記載の基板ブレーク装置。
  4. 前記保持機構は、メンテナンス時に、前記押圧部材から前記ブレードを突出させ、当該ブレードの高さを計測することが可能な構成を有してる、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の基板ブレーク装置。
JP2020210368A 2020-12-18 2020-12-18 基板ブレーク装置 Active JP7274760B2 (ja)

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