JP7272789B2 - 巻線型のコイル部品及びドラムコア - Google Patents

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Description

本発明は、巻線型のコイル部品及びドラムコアに関する。
従来から、巻線型のコイル部品が知られている。巻線型のコイル部品は、ドラムコアと、このドラムコアの周囲に巻回された巻線と、この巻線の端部と電気的に接続される複数の外部電極とを備える。このドラムコアは、一対のフランジと、当該一対のフランジを連結する巻芯とを有する。巻線は、当該巻芯の周囲に巻回される。一対のフランジの間には、巻芯に巻回された巻線を覆うように樹脂層が形成される。
このような巻線型のコイル部品として、差動伝送回路からコモンモードノイズを除去するために用いられるコモンモードチョークコイルが挙げられる。コモンモードチョークコイルのノイズ低減性能は、複数の導線の線間容量(すなわち、互いに異なる周回数における一対の導線の間に発生する容量)の影響を受けることが知られている。特許文献1及び2には、導線が巻回されるエリアを2つに分け、一方のエリアと他方のエリアとの線間容量のバランスが保たれるように導線を巻回することにより、コモンモードチョークコイルのノイズ低減性能の向上を図ることが開示されている。
特開2014-199904号公報 特開2014-120730号公報
しかしながら、従来の巻線型のコイル部品では、線間容量のバランスを取ることによってノイズ低減性能の向上を図っているので、導線の配置に厳しい制約がある。この制約から外れて導線を配置すると、所期のノイズ低減性能が得られない。そこで、線間容量自体を低減することによりノイズ低減性能を向上させることが望まれる。
本発明の目的の一つは、線間容量を低減することが可能な巻線型のコイル部品及びドラムコアを提供することである。本発明のこれ以外の目的は、明細書全体の記載を通じて明らかにされる。
本発明の一実施形態に係るコイル部品は、前後方向に沿って延びる巻芯と、当該巻芯の前方の端部に設けられたフランジと、当該巻芯の後方の端部に設けられた他のフランジと、を有するドラムコアと、ドラムコアの巻芯の周囲に巻回された第1導線と、前後方向に交差する方向において第1導線の外側に巻回された第2導線と、を備え、同一周回数における第1導線と第2導線とは互いに接触し、互いに異なる周回数における第1導線と第2導線とは互いに離間している。
このコイル部品では、同一の周回数における第1導線と第2導線とは接触し、互いに異なる周回数における第1導線と第2導線とは離間している。したがって、第1導線と第2導線との間に発生する線間容量を低減することができる。
本発明の一実施形態では、前後方向において、フランジと第2導線とが接触する接点は、フランジと第1導線とが接触する接点より前方に位置していてもよい。この構成によれば、第2導線は、第1導線に対して前方にずれることとなるので、同一の周回数における第1導線と第2導線とは接触し、互いに異なる周回数における第1導線と第2導線とは離間している。したがって、第1導線と第2導線との間に発生する線間容量を低減することができる。
本発明の一実施形態において、フランジは、巻芯の前後方向と交差する方向に延びる板状部と、前後方向において板状部から突出すると共に、板状部と巻芯との間に位置する突出部とを有し、前後方向における突出部の寸法は、第1導線及び第2導線の半径より小さく、第1導線は1周回目において突出部と接触し、第2導線は1周回目において板状部と接触してもよい。この構成によれば、突出部によって第2導線が第1導線に対して前方にずれることとなるので、同一周回数における第1導線と第2導線とは互いに接触し、互いに異なる周回数における第1導線と第2導線とは互いに離間している。したがって、第1導線と第2導線との間に発生する線間容量を低減することができる。
本発明の一実施形態において、巻芯の前方には、軸芯周りの周方向の少なくとも一部に沿って延びる溝部が設けられ、溝部の深さは、第1導線の半径以下であってもよい。この構成によれば、溝部によって第1導線の第1周回目の位置が固定されるので、第1導線の巻回が容易となる。したがって、コイル部品を容易に製造することができる。
本発明の一実施形態において、フランジは、巻芯の前後方向と交差する方向に延びる板状部と、前後方向において板状部から突出すると共に、板状部と巻芯との間に位置する突出部とを有し、板状部と巻芯とに連続する突出部の主面は、軸芯側に向かうにつれて突出部の前後方向における寸法が大きくなるように軸芯に対して傾斜しており、突出部の主面と巻芯とによって、軸芯周りの周方向に沿って延びる溝部が形成され、溝部の最大深さは、第1導線及び第2導線の半径以下であり、第1導線は1周回目において突出部の主面と接触し、第2導線は1周回目において板状部と接触していてもよい。この構成によれば、突出部の主面が軸芯に対して傾斜していることによって第2導線が第1導線に対して前方にずれることとなる。これにより、同一周回数における第1導線と第2導線とは互いに接触し、互いに異なる周回数における第1導線と第2導線とは互いに離間している。したがって、第1導線と第2導線との間に発生する線間容量を低減することができる。
本発明の一実施形態において、フランジは、巻芯の前後方向と交差する方向に延びる板状部と、前後方向において板状部から突出すると共に、板状部と巻芯との間に位置する突出部とを有し、板状部と巻芯とに連続する突出部の主面は、軸芯側に向かうにつれて突出部の前後方向における寸法が大きくなるように軸芯に対して傾斜しており、前後方向と交差する方向から見て、軸芯に対する主面の傾斜角は60°より大きく、且つ90°より小さく、第1導線及び第2導線は、共に1周回目において突出部と接触していてもよい。この構成においても、突出部が軸芯に対して傾斜していることによって、同一周回数における第1導線と第2導線とは互いに接触し、互いに異なる周回数における第1導線と第2導線とは互いに離間している。したがって、第1導線と第2導線との間に発生する線間容量を低減することができる。
本発明の一実施形態において、第1導線及び第2導線の1周回目の起点は、周方向において、第1導線と巻芯とが接触し、且つ、第1導線と第2導線とが接触する位置であってもよい。
本発明の一実施形態において、フランジと他のフランジとは、略同一の構成を有してもよい。この構成によれば、ドラムコアの前方と後方とが対称な構造を有するので、第1導線及び第2導線を巻回する際に、ドラムコアの方向を確認する必要がない。したがって、コイル部品を更に容易に製造することができる。
本発明の一実施形態は、上記の何れかのコイル部品を備える回路基板に関する。本発明の一実施形態は、当該回路基板を備える電子機器に関する。
本発明の一実施形態に係るドラムコアは、第1導線及び当該第1導線の外側に位置する第2導線が巻回されるドラムコアであって、前後方向に沿って延びる巻芯と、巻芯の前方の端部に設けられたフランジと、巻芯の後方の端部に設けられた他のフランジと、を備え、第1導線及び第2導線が巻回された状態において、フランジと第2導線とが接触する接点は、フランジと第1導線とが接触する接点より前方に位置する。
このドラムコアでは、第1導線及び第2導線が巻回された状態において、フランジと第2導線とが接触する接点は、フランジと第1導線とが接触する接点より前方に位置する。このため、第2導線は、第1導線に対して前方にずれることとなるので、同一の周回数における第1導線と第2導線とは接触し、互いに異なる周回数における第1導線と第2導線とは離間する。したがって、このドラムコアを用いることにより、第1導線と第2導線との間に発生する線間容量を低減することができる。
本発明によれば、線間容量を低減することが可能なコイル部品及びドラムコアが提供される。
本発明の一実施形態に係るコイル部品を示す斜視図である。 図1に示されるコイル部品の正面図である。 図1に示されるコイル部品の右側面図である。 図1に示されるコイル部品の底面図である。 図2に示されるコイル部品をI-I線を通る面で切断した断面図である。 比較例に係るコイル部品を概略的に示す断面図である。 変形例に係るコイル部品を概略的に示す断面図である。 変形例に係るコイル部品を概略的に示す断面図である。 変形例に係るコイル部品を概略的に示す断面図である。 変形例に係るコイル部品を概略的に示す断面図である。 変形例に係るコイル部品を示す斜視図である。
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、複数の図面において共通する構成要素には、当該複数の図面を通じて同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
図1は、本発明の一実施形態に係るコイル部品を示す斜視図、図2はその正面図、図3はその右側面図、図4はその底面図、図5は、図2のコイル部品をI-I線を通る面で切断した断面図である。
図示した実施形態のコイル部品1は、4端子型のコイル部品であり、具体的には、フランジ12bのX軸マイナス方向端部に設けられた外部端子30aと、フランジ12bのX軸プラス方向端部に設けられた外部端子30bと、フランジ12aのX軸マイナス方向端部に設けられた外部端子30cと、フランジ12aのX軸プラス方向端部に設けられた外部電極30dと、を有する。このコイル部品1は、例えば、電子回路においてノイズを除去するために用いられるコモンモードチョークコイル等のインダクタである。コイル部品1は、電源ラインに組み込まれるパワーインダクタであってもよいし、信号ラインにおいて用いられるインダクタであってもよい。
コイル部品1は、外部電極30a~30dのそれぞれを、回路基板に設けられた第1のランド部3a、第2のランド部3b、第3のランド部3c、第4のランド部3dと電気的に接続することにより、当該回路基板に実装される。この回路基板は、様々な電子機器に搭載され得る。コイル部品1が実装された回路基板を備える電子機器には、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ゲームコンソール、及びこれら以外のコイル部品1が実装された回路基板を備えることができる任意の電子機器が含まれる。
図1には、互いに直交するX方向、Y方向、及びZ方向が示されている。本明細書においては、図1に示されているX方向、Y方向、及びZ方向を基準としてコイル部品1の構成部材の向きや配置を説明することがある。具体的には、巻芯11の軸芯Aが伸びる方向をY方向とし、巻芯11の軸芯Aに垂直で且つ回路基板2の実装面に平行な方向をX方向とする。また、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向とする。本明細書においては、X方向をコイル部品1の長さ方向、Y方向をコイル部品1の幅方向、Z方向をコイル部品1の高さ方向ということがある。
本発明の一実施形態に係るコイル部品1は、直方体形状に形成される。コイル部品1は、第1の端面1a、第2の端面1b、第1の主面1c(上面1c)、第2の主面1d(底面1d)、第1の側面1e、及び第2の側面1fを有する。より具体的には、第1の端面1aは、コイル部品1のX軸マイナス方向の端面であり、第2の端面1bは、コイル部品1のX軸プラス方向の端面であり、第1の主面1cは、コイル部品1のZ軸プラス方向の端面であり、第2の主面1dは、コイル部品1のZ軸マイナス方向の端面であり、第1の側面1eは、コイル部品1のY軸プラス方向の端面であり、第2の側面1fは、コイル部品1のY軸マイナス方向の端面である。
コイル部品1の第1の端面1a、第2の端面1b、第1の主面1c、第2の主面1d、第1の側面1e、第2の側面1fはいずれも、平坦な平面であってもよいし、湾曲した湾曲面であってもよい。また、コイル部品1の8つの角部は、丸みを有していてもよい。このように、本明細書においては、コイル部品1の第1の端面1a、第2の端面1b、第1の主面1c、第2の主面1d、第1の側面1e、及び第2の側面1fの一部が湾曲している場合や、コイル部品1の角部が丸みを有している場合にも、かかる形状を「直方体形状」と称することがある。つまり、本明細書において「直方体」又は「直方体形状」というときには、数学的に厳密な意味での「直方体」を意味するものではない。
図示のように、コイル部品1は、ドラムコア10と、第1導線20Aと、第2導線20Bと、外部電極30a~30d、樹脂部40とを備えている。
巻芯11は、フランジ12aとフランジ12bとを連結している。より具体的には、フランジ12aの突出部14aとフランジ12b(平板部13b)とを連結している。フランジ12aとフランジ12bとは、その内面同士が互いに対向するように配置される。フランジ12a及びフランジ12bの内面及び外面並びに当該内面と外面とを接続する面はいずれも、平坦な平面であってもよいし湾曲した湾曲面であってもよい。また、各角部は、丸みを有していてもよい。このように、本明細書においては、フランジ12a及びフランジ12bが湾曲した面を有する場合や、その角部が丸みを有している場合にも、かかる形状を「直方体形状」と称することがある。つまり、本明細書において「直方体」又は「直方体形状」というときには、数学的に緻密な意味での「直方体」を意味するものではない。
フランジ12aの内面と対向するように配置された外面、及び、フランジ12bの内面と対向するように配置された外面はいずれも、コイル部品1の外表面の一部を構成する。フランジ12a及びフランジ12bは、樹脂部40でその一部又は全部が覆われていてもよい。この場合には、樹脂部40の外表面がコイル部品の外表面の一部を構成することになる。または、フランジ12a及びフランジ12bは、板コアでその一部が覆われていてもよい。この場合には、板コアの一部によって、コイル部品1の外表面が画定される。板コアは、例えばNi-Znフェライト材から形成された板状の部材であり、フランジ12a及びフランジ12bにエポキシを用いて接着されてもよい。板コアの透磁率(μ)は、例えば400~1000とされ、例えば500とされる。
本実施形態において、フランジ12a及びフランジ12bは、その内面及び外面が巻芯11の軸芯Aに対して垂直な方向に延伸するように構成されている。本明細書において、「垂直」、「直交」、及び「平行」という用語を使用するときには、数学的に厳密な意味で使用するものではない。例えば、フランジ12aの内面が巻芯11の軸芯Aと垂直な方向に延伸するという場合、フランジ12aの外面と巻芯11の軸芯Aとが為す角度は、90°であってもよいが概ね90°であればよい。概ね90°の角度の範囲には、70°~110°、75°~105°、80°~100°、又は85°~95°の範囲内の任意の角度が含まれ得る。「平行」、「直交」及びこれら以外の本明細書に含まれる数学的に厳密に解釈し得る用語についても、同様に、本発明の趣旨、文脈、及び技術常識を考慮して、厳密な数学の意味よりも幅を持った解釈を取り得る。
ドラムコア10は、第1の端面10a、第2の端面10b、第1の主面10c(上面10c)、第2の主面10d(底面10d)、第1の側面10e、及び第2の側面10fを有する。より具体的には、第1の端面10aは、ドラムコア10のX軸マイナス方向の端面であり、第2の端面10bは、ドラムコア10のX軸プラス方向の端面であり、第1の主面10cは、ドラムコア10のZ軸プラス方向の端面であり、第2の主面10dは、ドラムコア10のZ軸マイナス方向の端面であり、第1の側面10eは、ドラムコア10のY軸プラス方向の端面であり、第2の側面10fは、ドラムコア10のY軸マイナス方向の端面である。第1の端面10a、第2の端面10b、第1の主面10c、第2の主面10d、第1の側面10e、及び第2の側面10fはそれぞれ、コイル部品1の第1の端面1a、第2の端面1b、第1の主面1c、第2の主面1d、第1の側面1e、及び第2の側面1fの一部をなす。
ドラムコア10は、磁性材料又は非磁性材料から成る。ドラムコア10用の磁性材料としては、例えば、フェライト及び軟磁性合金材を用いることができる。ドラムコア10用の非磁性材料としては、アルミナやガラスを用いることができる。ドラムコア10用の磁性材料は、各種の結晶質もしくは非晶質の合金磁性材料、又は結晶質の材料と非晶質の材料とを組み合わせた材料であってもよい。ドラムコア10用の磁性材料として用いられ得る結晶質の合金磁性材料は、例えば、Feを主成分とし、Si、Al、Cr、Ni、Ti、及びZrからなる群より選択される1以上の元素を含む結晶質の合金材料である。ドラムコア10用の磁性材料として用いられ得る非晶質の合金磁性材料は、例えば、Si、Al、Cr、Ni、Ti、Zrの何れかに加えてB又はCのいずれか一方を含む非晶質の合金である。ドラムコア10用の磁性材料としては、ドラムコア10用の磁性材料として、Fe及び不可避不純物からなる純鉄を用いることができる。ドラムコア10用の磁性材料としては、Fe及び不可避不純物から成る純鉄と各種の結晶質もしくは非晶質の合金磁性材料とを組み合わせた材料を用いることもできる。例えば、Ni-Znフェライトを用いることで、絶縁性を高くすることができる。特に、外部電極間の絶縁性を確保しやすい点などから、外部電極間の狭くでき、コイル部品1を小型化することができる。ドラムコア10の材料は、本明細書で明示されているものに限られず、ドラムコアの材料として公知の任意の材料を用いることができる。
ドラムコア10は、例えば、上述した磁性材料又は非磁性材料の粉末を潤滑剤と混合し、この混合材料を成形金型のキャビティに充填してプレス成型することにより圧粉体を作製し、この圧粉体を焼結することにより作製される。また、ドラムコア10は、上述した磁性材料又は非磁性材料の粉末を樹脂、ガラス、又は絶縁性酸化物(例えば、Ni-Znフェライトやシリカ)と混合し、この混合材料を成形して硬化又は焼結することによっても作製できる。
巻芯11には、第1導線20A及び第2導線20Bが巻回されている。第1導線20A及び第2導線20Bは、導電性に優れた金属材料から成る導線の周囲を絶縁被膜で被覆することにより構成される。第1導線20A及び第2導線20B用の金属材料としては、例えば、Cu(銅)、Al(アルミニウム)、Ni(ニッケル)、もしくはAg(銀)のうちの1以上の金属、又はこれらの金属の何れかを含む合金が用いられ得る。
フランジ12a及びフランジ12bの少なくとも一方において、そのX軸方向の両端部には外部電極が設けられる。外部電極は、フランジ12a及びフランジ12bの両方に設けられてもよいし、片方だけ(フランジ12aだけ、又は、フランジ12bだけ)に設けられてもよい。図1には、フランジ12a及びフランジ12bの両方に外部電極が設けられた例が示されている。
本発明の一実施形態において、フランジ12a及びフランジ12bは、そのX軸方向の長さL2(つまり、主面1c及び主面1dの長辺の長さ)がランド部3a,3cとランド部3b,3dとの間の距離L3よりも長くなるように構成される。これにより、フランジ12a及びフランジ12bのX軸方向の端部に設けられた外部電極30a~30dそれぞれランド部3a~3dと上面視において対応する位置に配置することができる。
より具体的には、図1に示されている実施形態において、フランジ12aのX軸マイナス方向端部に設けられた外部電極30が上面視においてランド部3と対応する位置に配置され、フランジ12aのX軸プラス方向端部に設けられた外部電極30dが上面視においてランド部3dと対応する位置に配置されている。フランジ12bのX軸マイナス方向端部に設けられた外部電極30が上面視においてランド部3と対応する位置に配置され、フランジ12bのX軸プラス方向端部に設けられた外部端子30bが上面視においてランド部3bと対応する位置に配置されている。
本発明の一実施形態において、コイル部品1は、この外部電極30a~30dそれぞれランド部3a~3dに接合することにより、回路基板2に実装される。外部電極30a~30dは、はんだを介してランド部3a~3dにそれぞれ接合される。これにより、外部電極30a~30dは、それぞれランド部3a~3dと電気的に導通する。
本発明の一実施形態において、外部電極30aは、ドラムコア10の底面10dのX軸マイナス方向及びY軸マイナス方向の角部、端面10aの所定の高さまでの領域、及び側面10fのX軸マイナス方向端部の所定の高さまでの領域を被覆するように構成される。外部電極30bは、ドラムコア10の底面10dのX軸プラス方向及びY軸マイナス方向の角部、端面10bの所定の高さまでの領域、及び側面10fのX軸プラス方向端部の所定の高さまでの領域を被覆するように構成される。外部電極30cは、ドラムコア10の底面10dのX軸マイナス方向及びY軸プラス方向の角部、端面10aの所定の高さまでの領域、及び側面10eのX軸マイナス方向端部の所定の高さまでの領域を被覆するように構成される。外部電極30dは、ドラムコア10の底面10dのX軸プラス方向及びY軸プラス方向の角部、端面10bの所定の高さまでの領域、及び側面10eのX軸プラス方向端部の所定の高さまでの領域を被覆するように構成される。
図示した外部電極30a~30dの形状及び配置はあくまでも例示であり、外部電極30a~30dは様々な形状及び配置をとることができる。
樹脂部40は、フランジ12aとフランジ12bとの間に樹脂を充填することにより形成される。樹脂部40は、導線20の少なくとも一部を覆うように形成される。例えば、樹脂部40は、第1導線20A及び第2導線20Bの上面部のみを覆うことができ、これにより実装時の吸着性を確保もしくは向上させることができる。また、樹脂部40は、第1導線20A及び第2導線20Bの下面部(つまり、第1導線20A及び第2導線20Bのうち実装時に回路基板2と対向する部分)のみを覆うことができ、これにより、この樹脂部40に外部電極30a~30dを延在させることができる。樹脂部40は、樹脂又はフィラーを含有する樹脂から構成される。樹脂部40の材料としては、導線型のコイル部品において導線を被覆するために用いられる任意の樹脂材料が用いられ得る。フィラーとしては、磁性材料又は非磁性材料を用いることができる。フィラーとして、フェライト粉、金属磁性粒子、アルミナ粒子、又はシリカ粒子を用いることにより、樹脂部40の線膨張係数を低くし、機械的強度を高くすることができる。
樹脂部40は、例えば、ローラ転写により上述した樹脂材料をフランジ12aとフランジ12bとの間に塗布し、この塗布された樹脂を予備硬化させた後に成形することで形成される。また、樹脂部40は、金型モールド成形により、上述した樹脂材料をフランジ12aとフランジ12bとの間に充填し、この充填された樹脂材料を予備硬化させた後に成形することで形成される。樹脂部40は、公知の様々な手法により形成され得る。樹脂部40は、フランジ12aとフランジ12bとの間だけでなく、フランジ12a及びフランジ12bの外面や側面を被覆するように形成されてもよい。
樹脂部40に代えて、樹脂以外の材料から形成される被覆部が設けられてもよい。当該被覆部の素材は、金属、フェライト、その他のセラミックス又はそれ以外の素材である。被覆は、例えば、金属、フェライト、その他のセラミックス又はそれ以外の素材から成る箔、板、又はこれらの複合部材をフランジ12aとフランジ12bとをつなぐように設けることで形成される。
本発明の一実施形態において、コイル部品1は、X方向の寸法がY方向の寸法よりも大きくなるように構成される。より具体的には、コイル部品1は、長さ寸法(X方向の寸法)L1が1.0~6.0mm、幅寸法(Y方向の寸法)W1が0.5~4.5mm、高さ寸法(Z方向の寸法)H1が0.45~4.0mmとなるように形成される。コイル部品1は、より小型の場合には、(X方向の寸法)L1が1.0~2.0mm、幅寸法(Y方向の寸法)W1が0.5~1.6mm、高さ寸法(Z方向の寸法)H1が0.45~0.85mmとなるように形成される。コイル部品1は、いわゆるチップ状部品であってもよい。コイル部品1がチップ状部品である場合、当該コイル部品1は、例えばL1/W1≧2を満たす寸法を有するように構成される。他の実施形態において、コイル部品1は、W1/H1>1を満たす寸法を有するように構成される。このような関係を満たすようにコイル部品1を構成することにより、H1≦0.6mmを満たす極低背のコイル部品1を得ることができる。これらの寸法はあくまで例示であり、本発明を適用可能なコイル部品は、本発明の趣旨に反しない限り、任意の寸法を取ることができる。
本発明の一実施形態においては、上述のとおり、巻芯11の軸芯AがY方向と平行となる。よって、本発明の一実施形態において、巻芯11は、コイル部品1の主面1c(主面1d)の短辺に沿って延伸するように設けられる。
本発明の一実施形態において、ドラムコア10は、長さ寸法(X方向の寸法)L2が0.9~5.9mm、幅寸法(Y方向の寸法)W2が0.45~4.55mm、高さ寸法(Z方向の寸法)H2が0.4~3.95mmとなるように形成される。
本発明の一実施形態において、ドラムコア10の巻芯11の長さは、0.15mm~4.25mmとされる。巻芯11の長さは、フランジ12aの板状部13aとフランジ12bの板状部13bとの間の長さW3から、軸芯方向における突出部14aの寸法W4を除いた距離に等しい。
本発明の一実施形態において、ドラムコア10のフランジ12aの板状部13a及びフランジ12bの板状部13bの巻芯11の軸芯Aに平行な方向の寸法(Y方向の寸法)W4は、0.15mm~1.00mmとされる。本発明の一実施形態において、フランジ12a及びフランジ12bの高さ寸法(回路基板2の実装面と垂直な方向の寸法)は、ドラムコア10の高さ寸法と同じであり、0.4~3.95mmとされる。より小型の部品の場合は、ドラムコア10のフランジ12aの板状部13a及びフランジ12bの板状部13bの巻芯11の軸芯Aに平行な方向の寸法(Y方向の寸法)W4は、0.15mm~0.25mmとされる。本発明の一実施形態において、フランジ12a及びフランジ12bの高さ寸法(回路基板2の実装面と垂直な方向の寸法)は、ドラムコア10の高さ寸法と同じであり、0.4~0.8mmとされる。
本発明の一実施形態において、フランジ12a及びフランジ12bは、Z軸方向における厚さ(高さ)H2が巻芯11の軸芯Aに平行な方向における厚さW4よりも厚くなるように構成される。
本発明の一実施形態におけるコイル部品1は、フランジ12aの板状部13aとフランジ12bの板状部13bとの間の長さW3がランド部3a,3cとランド部3b,3dとの間の間隔L3よりも短くなるよう構成される。
上述したドラムコア各部の寸法はあくまで例示であり、本発明を適用可能なコイル部品に用いられるドラムコアは、本発明の趣旨に反しない限り、任意の寸法を取ることができる。
本発明の一実施形態において、芯11は、その軸芯Aがフランジ12a及びフランジ12bのX方向及び方向の中心を通り、また、この軸芯Aに関して対称な形状を有するように形成される。本発明の一実施形態において、軸芯11及びフランジ12bは、巻芯11の外周の上面11aとドラムコア10の上面10c(すなわち、フランジ12bの上面)との間隔H3が、巻芯11の外周の下面11bとドラムコア10の下面10d(すなわち、フランジ12bの下面)との間隔H4に等しいか、または小さくなり、巻芯11の外周の側面11cとドラムコア10の端面10a(すなわち、フランジ12bの一方の端面)との間隔L4が、巻芯11の外周の側面11dとドラムコア10の端面10b(すなわち、フランジ12bの他方の端面)との間隔L5に等しくなるように構成される。フランジ12aもフランジ12bと同様に構成され得る。巻芯11の外径が軸芯Aの方向において一定でない場合には、巻芯11の外周の上面11aとドラムコア10の上面10c(すなわち、フランジ12bの上面)との間隔H3は、巻芯11の軸芯方向中央における外周からドラムコア10の上面10c(すなわち、フランジ12bの上面)までの高さを意味する。これと同様に、間隔H4、L4、及びL5についても、巻芯11の軸芯A方向中央における外周を基準として定められる。
本発明の一実施形態においては、巻芯11は、その外周の上面11aとドラムコア10の上面10cとの間隔H3が、当該外周の側面11cとドラムコア10の端面10aとの間隔L4と等しくなるように形成される。
ここで、図5を参照して、ドラムコア10、第1導線20A、及び第2導線20Bの配置にについて詳細に説明する。図5は、第1導線20A及び第2導線20Bが共にフランジ12aと接触する位置におけるコイル部品1の断面を示している。換言すると、図5は、第1導線20Aとフランジ12aとの接点P1、第2導線20Bとフランジ12aとの接点P2、及び軸芯Aを通る断面を示す。図5に示されるように、ドラムコア10は、前後方向に沿って延びる巻芯11と、当該巻芯11の前方の端部に設けられたフランジ12aと、当該巻芯11の後方の端部に設けられた他のフランジ12bとを有する。本明細書において、前後方向と軸芯方向とは同一の方向であり、回路基板2の実装面と平行な方向である。前後方向の前方はY軸マイナス方向と一致し、軸芯方向の後方はY軸プラス方向と一致する。フランジ12aは、巻芯11の軸芯方向に交差する方向(すなわち、XZ平面に沿った方向)に延びる直方体形状の板状部13aと、軸芯方向において板状部13aから突出すると共に巻芯11に連続する突出部14aとを有している。本実施形態において、軸芯方向から見て突出部14aは、例えば矩形板状である。他のフランジ12bは、突出部を有しておらず、直方体形状の板状部13bによって構成されている。
軸芯方向における突出部14aの寸法(すなわち、突出部14aの幅)W5は、第1導線20A及び第2導線の半径より小さくなっている。また、ドラムコア10の巻芯11のY軸マイナス方向側(前方)には、軸芯周りの周方向の少なくとも一部に沿って延びる溝部15が設けられている。図5の実施形態では、溝部15は周方向の全周に形成されているが、周方向において部分的に形成されていてもよい。巻芯11は、本体部11Aと、小径部11Bとを有している。本体部11Aはフランジ12bに連続しており、小径部11Bはフランジ12aの突出部14aに連続している。軸芯方向に交差する方向において、小径部11Bの寸法は、本体部11Aの寸法より小さくなっている。溝部15は、フランジ12aの突出部14aのY軸プラス方向側の側面と、小径部11Bの外周面と、本体部11AのY軸マイナス方向側の側面とによって画定されている。また、溝部15は、第1導線20Aの1周回目に対応する位置に設けられている。本実施形態において、軸芯方向における溝部15の寸法(すなわち、溝部15の幅)W6は、第1導線20A及び第2導線20Bの直径と略同一である。また、溝部15の深さは、第1導線20A及び第2導線20Bの半径以下である。
第1導線20Aは、ドラムコア10の巻芯11の周囲に巻回されている。第2導線20Bは、第1導線20Aと同一の周回数で第1導線20Aの外側に巻回されている。図5に示されるコイル部品1では、一例として、第1導線20A及び第2導線20Bが10周巻回されている。第1導線20A及び第2導線20Bの周回数は、2周以上50周以下とすることができる。第1導線20Aの直径と第2導線20Bの直径とは略同一である。第1導線20Aは、1周回目において溝部15に嵌っている。本明細書においては、第1導線及び第2導線の起点は、周方向において、第1導線20A及び第2導線20Bの巻き始めから第1導線20Aと巻芯11とが接触し、且つ、第1導線20Aと第2導線20Bとが接触する最初の位置としてもよい。図5においては、第1導線20AのうちY軸マイナス方向側から数えて1番目の導線が第1導線20Aの1周回目20A-1であり、Y軸プラス方向側に向かうにつれて順に2周回目20A-2、3周回目20A-3・・・10周回目20A-10である。同様に、第2導線20BのうちY軸マイナス方向側から数えて1番目の導線が第2導線20Bの1周回目20B1であり、Y軸プラス方向側に向かうにつれて順に2周回目20B-2、3周回目20B-3、・・・10周回目20B-10である。
第1導線20A及び第2導線20Bは、いずれもフランジ12aに接触している。フランジ12aと第2導線20Bとが接触する接点P2は、フランジ12aと第1導線20Aとが接触する接点P1よりも軸芯方向における前方(すなわち、Y軸マイナス方向側)に位置している。より具体的には、第1導線20Aの1周回目(1ターン目)はフランジ12aの突出部14aと接触し、第2導線20Bの1周回目はフランジ部12aの板状部13aと接触している。このように、1周回目における第2導線20Bの断面における中心は、1周回目における第1導線20Aの断面における中心よりもY軸マイナス方向側に位置している。
ドラムコア10が突出部14a及び溝部15を有し、且つ、突出部14aの幅W5及び溝部15の深さが第1導線20A及び第2導線20Bの半径以下であることにより、第2導線20Bが第1導線20Aに対してY軸マイナス方向側にずれている。これにより、同一周回数における第1導線20Aと第2導線20Bとは互いに接触し、互いに異なる周回数における第1導線20Aと第2導線20Bとは互いに離間している。換言すると、軸芯方向に直交する方向(ここではX軸方向)から見て、n周回目(nは自然数)における第1導線20Aの断面における中心とn+1周回目における第1導線20Aの断面における中心とを結ぶ直線が、n周回目における第1導線20Aの断面における中心とn周回目における第2導線20Bの断面における中心とを結ぶ直線に対してなす角度θ1は、90°より大きく120°より小さくなっている。角度θ1の範囲は、例えば、90°<θ1≦105°であってもよい。この場合、第1導線20Aと第2導線20Bとの間に発生する線間容量をより低減することができる。角度θ1の範囲は、95°≦θ1≦100°、96°≦θ1≦99°、96.5≦θ1≦98.5、又は97°≦θ1≦98°であってもよい。また、角度θ1の範囲は、例えば、105°<θ1<120°であってもよい。この場合、第2導線20Bが同一周回の第1導線20Aよりも軸芯方向の後方(Y軸プラス方向)にずれることをより確実に抑制することができる。特に、第2導線20Bの曲げ剛性が比較的小さい場合に、第2導線20Bの巻回時に当該第2導線20Bに作用させる張力の方向が初期の方向より軸芯方向の後方(Y軸プラス方向)にずれた場合であっても、第2導線20Bが同一周回の第1導線20Aよりも軸芯方向の後方(Y軸プラス方向)にずれることをより確実に抑制することができる。角度θ1の範囲は、110°≦θ1≦115°、111°≦θ1≦114°、111.5°≦θ1≦113.5°、112°≦θ1≦113°であってもよい。さらに、角度θ1の範囲は、例えば、100°≦θ1≦110°であってもよい。この場合、第1導線20Aと第2導線20Bとの間に発生する線間容量を低減しつつ、第2導線20Bが第1導線20Aに対して軸芯方向の後方にずれることを抑制できる。角度θ1の範囲は、102°≦θ1≦108°、又は104°≦θ1≦106°であってもよい。
上述した突出部14a及び溝部15の幅や深さ等の寸法と第1導線20A及び第2導線20Bの直径(又は半径)との大小関係は一例であり、上述の第1導線20Aと第2導線20Bとの位置関係を満たす限り、各部の寸法の大小関係は適宜変更可能である
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態に係るコイル部品1の作用効果について説明する。図6は、従来の典型的なコイル部品を概略的に示す断面図である。図6に示されるように、比較例に係るコイル部品100では、ドラムコア110のフランジ112aが突出部を有しておらず、板状部113aのみから構成されている。これにより、第1導線120Aのみが1周回目においてフランジ112aと接触し、第2導線120Bは、その周回目においてフランジ112aと離間している。n周回数目における第2導線120Bは、同一のn周回目における第1導線120A及びn+1周回目における第1導線120Aの両方と接触している。すなわち、n周回目における第1導線120Aの断面における中心とn+1周回目における第1導線120Aの断面における中心とを結ぶ直線が、n周回目における第1導線120Aの断面における中心とn周回目における第2導線120Bの断面における中心とを結ぶ直線に対してなす角度θ101は、約60°となる。このように、比較例に係るコイル部品100では、互いに異なる周回数における第1導線120Aと第2導線120Bとが接触しているので、n周回目における第2導線120Bとn+1周回目における第1導線120Aとの間に大きな線間容量が発生し、コイル部品100のノイズ低減性能に影響を及ぼす場合がある。
これに対し、本実施形態に係るコイル部品1では、ドラムコア10のフランジ12aと第2導線20Bとが接触する接点P2は、フランジ12aと第1導線20Aとが接触する接点P1よりY軸マイナス方向側(前方)に位置する。このため、第2導線20Bは、第1導線20Aに対してY軸マイナス方向側にずれることとなるので、同一の周回数における第1導線20Aと第2導線20Bとは接触し、互いに異なる周回数における第1導線20Aと第2導線20Bとは離間している。これにより、第1導線20Aと第2導線20Bとの間に発生する線間容量を低減することができる。また、このコイル部品1を製造する際には、第1導線20A及び第2導線20Bをフランジ12aの突出部14aに当接させ、Y軸マイナス方向側からY軸プラス方向側に向けて密に順次巻回するだけで第1導線20A及び第2導線20Bを上述の配置とすることができるので、当該コイル部品1を容易に製造することができる。より具体的には、n周回目とn+1周回目における第1導線20Aとが軸芯方向において接触し、n周回目とn+1周回目における第2導線20Bとが軸芯方向において接触するように第1導線20A及び第2導線20Bを順次巻回することにより、第1導線20A及び第2導線20Bを上述の配置とすることができる。したがって、製造の容易性を保ちつつ、線間容量による影響を低減することができる。
また、巻芯11のY軸マイナス方向側には、軸芯周りの周方向に沿って延びる溝部15が設けられ、溝部15の深さは、第1導線20A及び第2導線20Bの半径以下である。これにより、溝部15によって第1導線20Aの第1周回目の位置が固定されるので、第1導線20Aの巻回が容易となる。したがって、コイル部品1を更に容易に製造することができる。
また、図6に示されるコイル部品100では、n周回目における第2導線120Bが、n周回目における第1導線120A及びn+1周回目における第1導線120Aの両方と接触しているため、第2導線120Bの10周回目120B-10を巻回することができず、第2導線120Bの周回数は第1導線120Aより1周少なくなっている。これに対し、本実施形態に係るコイル部品1では、第1導線20Aと同じ周回数で第2導線20Bを巻回することができるので、コイル部品100に比べて高いインダクタンスを得ることができる。また、本実施形態に係るコイル部品1と従来の典型的なコイル部品100とが同等のインダクタンスを有する場合には、コイル部品100に比べてコイル部品1を小型化することが可能である。
本実施形態に係るドラムコア10では、フランジ12aと第2導線20Bとが接触する接点P2は、フランジ12aと第1導線20Aとが接触する接点P1より前方に位置する。このため、第2導線20Bは、第1導線20Aに対して前方にずれることとなるので、同一の周回数における第1導線20Aと第2導線20Bとは接触し、互いに異なる周回数における第1導線20Aと第2導線20Bとは離間した状態となる。また、このドラムコア10を用いることにより、第1導線20A及び第2導線20Bをフランジ12aの突出部14aに当接させ、Y軸マイナス方向側からY軸プラス方向側に向けて順次巻回するだけで第1導線20A及び第2導線20Bを上述の配置とすることができる。したがって、製造の容易性を保ちつつ、線間容量による影響を低減することができる。
次に、図7を参照して変形例に係るコイル部品1Aについて説明する。図7に示されるように、変形例に係るコイル部品1Aは、コイル部品1と同様に、ドラムコア10と、第1導線20Aと、第2導線20Bと、外部電極30a~30dと、樹脂部40とを備えている。ドラムコア10は、巻芯11と、巻芯11の前方の端部に設けられたフランジ12aと、巻芯11の後方の端部に設けられた他のフランジ12bとを有し、フランジ12aは板状部13aと突出部14aとを有している。コイル部品1Aは、巻芯11に溝部15が設けられていない点で、コイル部品1と相違している。
コイル部品1Aにおいても、ドラムコア10が突出部14aを有していることにより、フランジ12aと第2導線20Bとが接触する接点P2は、フランジ12aと第1導線20Aとが接触する接点P1よりY軸マイナス方向側(前方)に位置する。すなわち、第2導線20Bが第1導線20Aに対してY軸マイナス方向側にずれている。これにより、同一周回数における第1導線20Aと第2導線20Bとは互いに接触し、互いに異なる周回数における第1導線20Aと第2導線20Bとは互いに離間している。したがって、コイル部品1と同様に、線間容量による影響を低減することができる。
次に、図8を参照して変形例に係るコイル部品1Bについて説明する。図8に示されるように、変形例に係るコイル部品1Bは、コイル部品1と同様に、ドラムコア10と、第1導線20Aと、第2導線20Bと、外部電極30a~30dと、樹脂部40とを備えている。ドラムコア10は、巻芯11と、フランジ12a,12bとを有し、フランジ12aは板状部13aと突出部14aとを有している。コイル部品1Bがコイル部品1と相違する点は、板状部13aと巻芯11とに連続する突出部14aの主面Sが軸芯Aに対して傾斜している点である。突出部14aの主面Sは、軸芯A側に向かうにつれて軸芯方向における突出部14aの寸法が大きくなるように傾斜している。軸芯Aに直交する方向において、突出部14aのY軸プラス方向の端部の寸法は、巻芯11のY軸マイナス方向の端部の寸法より小さくなっている。これにより、突出部14aの主面Sと巻芯11とによって、軸芯周りの周方向に沿って延びる略V字状の溝部15が形成されている。溝部15の最大深さは、例えば第1導線20A及び第2導線20Bの半径以下とすることができる。第1導線20Aは1周回目において溝部15に嵌った状態で突出部14aと接触し、1周回における第2導線20Bは板状部13aと接触している。
コイル部品1Bにおいても、ドラムコア10が突出部14a及び溝部15を有していることにより、フランジ12aと第2導線20Bとが接触する接点P2は、フランジ12aと第1導線20Aとが接触する接点P1よりY軸マイナス方向側(前方)に位置する。これにより、同一周回数における第1導線20Aと第2導線20Bとは互いに接触し、互いに異なる周回数における第1導線20Aと第2導線20Bとは互いに離間している。したがって、コイル部品1と同様の作用効果を得ることができる。
次に、図9を参照して変形例に係るコイル部品1Cについて説明する。図9に示されるように、コイル部品1Cのドラムコア10は、コイル部品1のドラムコア10と同様に巻芯11と、フランジ12a,12bとを有し、フランジ12aは板状部13aと突出部14aとを有している。コイル部品1Cがコイル部品1と相違する点は、板状部13aと巻芯11とに連続する突出部14aの主面Sがフランジ12aの内面に相当し、主面Sが軸芯Aに対して傾斜している点である。軸芯方向に交差する方向(すなわち、X軸方向又はZ軸方向)から見て、軸芯Aに対する主面Sの傾斜角θ2は60°より大きく、且つ90°より小さくなっている。第1導線20A及び第2導線20Bは、共に1周回目において主面Sと接触している。
コイル部品1Cにおいても、ドラムコア10が突出部14aを有していることにより、フランジ12aと第2導線20Bとが接触する接点P2は、フランジ12aと第1導線20Aとが接触する接点P1よりY軸マイナス方向側(前方)に位置する。これにより、同一周回数における第1導線20Aと第2導線20Bとは互いに接触し、互いに異なる周回数における第1導線20Aと第2導線20Bとは互いに離間している。したがって、コイル部品1と同様の作用効果を得ることができる。
また、コイル部品1Cでは、ドラムコア10の巻芯11の他端(Y軸プラス方向の端部)に設けられたフランジ12bは、フランジ12aと同一の構成を有している。すなわち、フランジ12bは、板状部13bと突出部14bとを有している。この場合、ドラムコア10の前方と後方とが対称な構造を有するので、第1導線20A及び第2導線20Bを巻回する際に、ドラムコア10の方向を確認する必要がない。したがって、コイル部品1Cを更に容易に製造することができる。
次に、図10を参照して、変形例に係るコイル部品1Dについて説明する。図10に示されるように、コイル部品1Dのドラムコア10は、コイル部品1のドラムコア10と同様に巻芯11と、フランジ12a,12bとを有している。コイル部品1Dはフランジ12aが突出部を有しておらず、板状部13aのみによって構成されている点、及び、溝部15の幅W6が第1導線20Aの直径より大きく、且つ、第1導線20Aの直径の1.5倍より小さい点で、コイル部品1と相違している。
上述のコイル部品1Dにおいては、第1導線20Aとフランジ12aとが互いに離間し、第1導線20Aと巻芯11の本体部11Aとが接触している。このように、本体部11Aによって第1導線20Aの軸芯方向における位置が固定され、且つ、溝部15の幅W6が第1導線20Aの直径より大きく、且つ、第1導線20Aの直径の1.5倍より小さいことにより、第2導線20Bが第1導線20Aに対してY軸マイナス方向側にずれている。これにより、同一周回数における第1導線20Aと第2導線20Bとは互いに接触し、互いに異なる周回数における第1導線20Aと第2導線20Bとは互いに離間している。したがって、コイル部品1と同様に、線間容量による影響を低減することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。例えば、コイル部品1,1A,1Bのドラムコア10の他のフランジ12bも、板状部13bと突出部14bとを有していてもよい。
また、上記の実施形態では、巻芯11が略四角柱形状をなしている例について説明したが、巻芯11は、第1導線20A及び第2導線20Bを巻回するために適した任意の形状をとることができる。また、本発明に適用可能なフランジ12a及びフランジ12bの板状部13a,13bの形状は略直方体形状に限られず、様々な形状に形成され得る。
また、上記の実施形態では、コイル部品1,1A,1B,1C,1Dが4端子型のコモンモードチョークコイルである場合を例に説明したが、コイル部品1,1A,1B,1C,1Dは、図11に示されるコイル部品1Fのような2端子型のシングルライン用のインダクタであってもよい。
また、4端子型のコイル部品1,1A,1B,1C,1Dのドラムコア10に代えて、図11に示されている2端子型のコイル部品1Fのドラムコア10を採用してもよい。この場合、コイル部品1,1A,1B,1C,1Dのドラムコア10のY軸方向の寸法は、X軸方向より大きくてもよい。すなわち、コイル部品1,1A,1B,1C,1Dのドラムコア10は、例えばL2/W21を満たす寸法を有していてもよい。一例として、ドラムコア10のX軸方向の寸法L2は0.4mm~4.4mmであり、Y軸方の寸法Wは、0.9mm~5.9mmであってもよい。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
1,1A,1B,1C,1D,1F…コイル部品、10…ドラムコア、20A…第1導線、20B…第2導線、11…巻芯、12a,12b…フランジ、13a,13b…板状部、14a,14b…突出部、A…軸芯、P1,P2…接点、S…主面。

Claims (12)

  1. 前後方向に沿って延びる巻芯と、当該巻芯の前方の端部に設けられたフランジと、当該巻芯の後方の端部に設けられた他のフランジとを有するドラムコアと、
    前記ドラムコアの前記巻芯の周囲に連続して巻回される第1導線と、
    前記前後方向に交差する方向において前記第1導線の外側に連続して巻回された第2導線と、を備え、
    同一周回数における前記第1導線と前記第2導線とは互いに接触し、互いに異なる周回数における前記第1導線と前記第2導線とは互いに離間し
    前記前後方向に直交する方向から見て、n周回目(nは自然数)の前記第1導線の断面における中心とn+1周回目の前記第1導線の断面における中心とを結ぶ直線が、n周回目の前記第1導線の断面における中心とn周回目における前記第2導線の断面における中心とを結ぶ直線に対してなす角度は、90°より大きく120°より小さい、コイル部品。
  2. 前記前後方向において、前記フランジと前記第2導線とが接触する接点は、前記フランジと前記第1導線とが接触する接点より前方に位置する、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記フランジは、前記巻芯の前後方向と交差する方向に延びる板状部と、前記前後方向において前記板状部から突出すると共に、前記板状部と前記巻芯との間に位置する突出部とを有し、
    前記前後方向における前記突出部の寸法は、前記第1導線及び前記第2導線の半径より小さく、
    前記第1導線は1周回目において前記突出部と接触し、前記第2導線は1周回目において前記板状部と接触している、請求項1又は2に記載のコイル部品。
  4. 前記巻芯の前方には、軸芯周りの周方向の少なくとも一部に沿って延びる溝部が設けられ、
    前記溝部の深さは、前記第1導線の半径以下である、請求項3に記載のコイル部品。
  5. 前記フランジは、前記巻芯の前後方向と交差する方向に延びる板状部と、前記前後方向において前記板状部から突出すると共に、前記板状部と前記巻芯との間に位置する突出部とを有し、
    前記板状部と前記巻芯とに連続する前記突出部の主面は、軸芯側に向かうにつれて前記突出部の前記前後方向における寸法が大きくなるように前記軸芯に対して傾斜しており、
    前記突出部の前記主面と前記巻芯とによって、前記軸芯周りの周方向に沿って延びる溝部が形成され、
    前記溝部の最大深さは、前記第1導線の半径以下であり、
    前記第1導線は1周回目において前記突出部の前記主面と接触し、前記第2導線は1周回目において前記板状部と接触している、請求項1又は2に記載のコイル部品。
  6. 前記フランジは、前記巻芯の前後方向と交差する方向に延びる板状部と、前記前後方向において前記板状部から突出すると共に、前記板状部と前記巻芯との間に位置する突出部とを有し、
    前記板状部と前記巻芯とに連続する前記突出部の主面は、軸芯側に向かうにつれて前記突出部の前記前後方向における寸法が大きくなるように前記軸芯に対して傾斜しており、
    前記前後方向と交差する方向から見て、前記軸芯に対する前記主面の傾斜角は60°より大きく、且つ90°より小さく、
    前記第1導線及び前記第2導線は、共に1周回目において前記突出部と接触している、請求項1又は2に記載のコイル部品。
  7. 前記フランジと前記他のフランジとは、前記前後方向に交差する方向から見て、対称な構造を有する、請求項1~6の何れか一項に記載のコイル部品。
  8. 前記第1導線及び前記第2導線の1周回目の起点は、軸芯周りの周方向において、前記第1導線と前記巻芯とが接触し、且つ、前記第1導線と前記第2導線とが接触する位置である、請求項1~7の何れか一項に記載のコイル部品。
  9. 互いに異なる周回数における前記第1導線と前記第2導線とは全て互いに離間している、請求項1~8の何れか一項に記載のコイル部品。
  10. 前記前後方向に直交する方向から見て、n周回目(nは自然数)の前記第1導線の断面における中心とn+1周回目の前記第1導線の断面における中心とを結ぶ直線が、n周回目の前記第1導線の断面における中心とn周回目における前記第2導線の断面における中心とを結ぶ直線に対してなす角度は、100°以上であり110°以下である、
    請求項1~9の何れか一項に記載のコイル部品。
  11. 請求項1~10の何れか一項に記載のコイル部品を含む、回路基板。
  12. 請求項11に記載の回路基板を備える、電子機器。
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