JP2017093115A - 回転電機の固定子 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定子鉄心の磁気特性を低下させることなく、コイルの巻乱れが防止され、安定して巻線を巻くことができる回転電機の固定子を提供することを目的とする。【解決手段】コイルボビン2において、ヨーク側鍔部2dと巻枠部2cとの間の隅部には、端部が巻枠部2cの表面に対し垂直であり、且つ頂部が巻枠部2cの表面と平行である段差2fと、段差2fの表面上に起点を有し、ヨーク側鍔部2dに接続する第1の傾斜面2gとを有するヨーク側階段部2hが設けられており、巻枠部2cとティース先端側鍔部2eとの間の隅部には、端部が巻枠部2cの表面上に起点を有し、ティース先端側鍔部2eに向け延びる傾斜面2jと、傾斜面2jの頂部から延びる面が巻枠部2cの表面と平行であり、且つティース先端側鍔部2eに接続する段差2kとを有するティース先端側階段部2mが設けられている。【選択図】図10

Description

この発明は、電気機器用の回転電機の固定子に関するものである。
従来の回転電機の固定子では、モータの性能向上のために、コイルの占積率(巻線密度)を上げることが重要な課題となっており、例えば特許文献1には、ステータは、ステータコアと、ステータコアに巻付けられたコイルと、ステータコアとコイルとの間を絶縁する1対のインシュレータとを有しているものが開示されている。そして1対のインシュレータの突出部同士が突き合わされることにより、コイルが巻き付けられるボビン部が形成され、ボビン部は、コイルが巻き付けられる被巻線部と、被巻線部の径方向外側縁部に設けられてコイルの径方向外方への移動を防止する外側フランジ部と、被巻線部の径方向内側縁部に設けられてコイルの径方向内方への移動を防止する内側フランジ部とを有している。
更に内側フランジ部は、全体としては、径方向に対して鈍角のテーパ状とされているが、コイルが巻かれているコイル当接面は、径方向にのびる被巻線部に対して直角をなす面が段差面を介して複数設けられた階段状の面とされていることが開示されている。このように内側フランジ部のコイル当接面がテーパ面ではなく階段状の面とされているので、巻線途中において、内側フランジ部に保持された巻線が内側フランジ部に沿って押し出されることがなく、巻乱れが防止され、これにより占積率が向上し、このインシュレータを備えたモータの小型化が図られている。
特開2008−306858号公報
上記特許文献1に記載の回転電機の固定子では、コイルの占積率(巻線密度)を上げるため、固定子鉄心のヨーク部とティース部の連結部を直角に形成し、又ティース部とティース部に対し傾斜状に設けられたティース部先端部との円弧状の連結部をできるだけ小さく形成することにより、コイルを巻回する領域を拡大させている。従って固定子鉄心を通過する磁気の経路が長くなり、鉄損が増加し、回転電機の性能が低下してしまうという問題があった。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、固定子鉄心の磁気特性を低下させることなく、コイルの巻乱れが防止され、安定して巻線を巻くことができる回転電機の固定子を提供することを目的とする。これにより生産性に優れるとともに、コイルの高密度化を可能にし、小型で高性能な回転電機を提供することができ。
本発明に係る回転電機の固定子は、固定子鉄心とコイルボビンとコイルを備え、
固定子鉄心は円環状のヨーク部と、ヨーク部に対して径方向内方に向けて突出するとともにヨーク部と磁気的に連結したティース部と、ティース部の先端において磁気的に連結したティース先端部と、ヨーク部と上記ティース部の間に形成された第1の連結部と、ティース部とティース先端部との間に形成された第2の連結部を有し、
コイルボビンはヨーク部からティース部を介してティース先端部にかけて固定子鉄心を覆うように設けられており、
コイルはコイルボビンに対して巻回して形成されているものであって、
コイルボビンは、コイルが巻回される巻枠部と、第1の連結部を覆うように設けられるとともに巻枠部の端部に設けられたヨーク側鍔部と、第2の連結部を覆うように設けられるとともに巻枠部の端部に設けられたティース先端側鍔部とを有し、
ヨーク側鍔部と巻枠部との間の隅部には、端部が巻枠部の表面に対し垂直であり、且つ頂部が巻枠部の表面と平行である第1の段差と、第1の段差の表面上に起点を有し、ヨーク側鍔部に接続する第1の傾斜面とを有するヨーク側階段部が設けられており、
巻枠部とティース先端側鍔部との間の隅部には、端部が巻枠部の表面上に起点を有し、ティース先端側鍔部に向け延びる第2の傾斜面と、第2の傾斜面の頂部から延びる面が巻枠部の表面と平行であり、且つティース先端側鍔部に接続する第2の段差とを有するティース先端側階段部が設けられているものである。
又別の回転電機の固定子においては、ヨーク側階段部が第1の段差の表面上に起点を有し、端部が巻枠部の表面に対し垂直であり、且つ頂部が巻枠部の表面と平行であり、更にヨーク側鍔部に接続する第4の段差を有するものである。
上記のように構成された回転電機の固定子においては、円弧状の連結部を有する固定子鉄心であっても、コイルボビンの両端に設けられた階段部によって、コイルを直線状に正確に巻回できるため、固定子鉄心の磁気特性を低下させることなく、コイルの巻乱れを防止できる。更には安定した巻線を行うことができ、製造歩留まりに優れているため、回転電機の生産性向上を可能にするものである。またコイルの占積率を高めることができ、コイルの高密度化を可能にし、小型で高性能の回転電機を得ることができる。
実施の形態1による回転電機の固定子を示す斜視図である。 実施の形態1による回転電機の固定子を示す底面図ある。 実施の形態1による回転電機の固定子の一部分を示す部分斜視図である。 実施の形態1による回転電機の固定子の一部分を示す部分斜視図(a)、(b)である。 実施の形態1による回転電機の固定子の他方側端面を示す底面図(a)及び固定子鉄心の詳細な構造を示す平面図(b)である。 固定子鉄心へ軸方向からコイルボビンを設置する状態を説明するための側面図(a)、(b)である。 実施の形態1による回転電機の固定子におけるコイルボビンと固定子鉄心との位置関係を示す平面断面図である。 実施の形態1による回転電機の固定子におけるコイルボビンの詳細な構造を示す平面断面図である。 巻線導体とコイルボビンとの関係を示す概念図(a)、(b)、(c)である。 実施の形態1による回転電機の固定子において、コイルボビンにコイルを配置した状態を示す平面図である。 実施の形態2による回転電機の固定子における第1例のコイルボビンの詳細な構造を示す平面断面図である。 実施の形態2による回転電機の固定子において、第1例のコイルボビンにコイルを配置した状態を示す平面図である。 実施の形態2による回転電機の固定子における第2例のコイルボビンの詳細な構造を説明する平面図である。 実施の形態2による回転電機の固定子において、第2例のコイルボビンにコイルを配置した状態を示す平面断面図である。 実施の形態3による回転電機の固定子におけるコイルボビンの詳細な構造を説明する平面断面図である。 実施の形態3による回転電機の固定子において、コイルボビンにコイルを配置した状態を示す平面断面図である。 実施の形態4による回転電機の固定子における第1例のコイルボビンの詳細な構造を説明する平面断面図である。 実施の形態4による回転電機の固定子において、第1例のコイルボビンにコイルを配置した状態を示す平面断面図である。 実施の形態4による回転電機の固定子における第2例のコイルボビンの詳細な構造を説明する平面断面図である。 実施の形態4による回転電機の固定子において、第2例のコイルボビンにコイルを配置した状態を示す平面断面図である。 実施の形態5による回転電機の固定子におけるコイルボビンの詳細な構造を説明する平面断面図である。 実施の形態5による回転電機の固定子において、コイルボビンにコイルを配置した状態を示す平面断面図である。 実施の形態6による回転電機の固定子におけるコイルボビンの詳細な構造を説明する平面断面図である。 実施の形態6による回転電機の固定子において、コイルボビンにコイルを配置した状態を示す平面断面図である。 実施の形態7による回転電機の固定子における第1例のコイルボビンの詳細な構造を説明する平面断面図である。 実施の形態7による回転電機の固定子において、第1例のコイルボビンにコイルを配置した状態を示す平面断面図である。 実施の形態7による回転電機の固定子における第2例のコイルボビンの詳細な構造を説明する平面断面図である。 実施の形態7による回転電機の固定子において、第2例のコイルボビンにコイルを配置した状態を示す平面断面図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による回転電機の固定子を示す斜視図、図2は図1に示す回転電機の固定子の底面図である。本実施の形態において、図1に示す回転電機の固定子10の軸方向における上側の面を固定子10の一方側端面とし、この一方側端面に対して反対側の端面を他方側端面とする。従って図2は他方側端面を示す底面図となる。図1、図2に示すように、本実施の形態の回転電機の固定子10は、固定子鉄心1とコイルボビン2とコイル3を備えている。固定子鉄心1は、円環状のヨーク部1aと、ヨーク部1aに対して径方向内方に向けて突出するとともに、ヨーク部1aと磁気的に連結した複数のティース部1bと、ティース部1bの先端において磁気的に連結したティース先端部1cを有している。コイルボビン2は固定子鉄心1のヨーク部1aからティース部1bを介してティース先端部1cにかけて覆うように設けられている。コイル3はコイルボビン2に対して巻線導体3aを巻回して形成されたものである。
図3は、図1に示す回転電機の固定子10の一部分を示す部分斜視図である。本実施の形態において、図3に示すように、コイルボビン2は、第1のコイルボビン部材2aと第2のコイルボビン部材2bとの2つの部材で構成されたものである。なお、本実施の形態におけるコイルボビン2が、図4(a)に示すような、第1のコイルボビン部材20aと第2のコイルボビン部材20bとPETフィルムのような絶縁部材20cの3つの部材で構成されたコイルボビン20で構成してもよい。更に図4(b)に示すような、固定子鉄心1と1体となって構成されたコイルボビン30で構成してもよい。
図5(a)は、図3に示す回転電機の固定子の他方側端面を示す底面図である。又図5(b)は固定子鉄心の詳細な構造を示す平面図であり、コイルとコイルボビンを除いた状態を示している。本実施の形態において、図5(b)に示すように、固定子鉄心1は、ヨーク部1aとティース部1bの間には円弧状の連結部1d(第1の連結部)が形成されるとともに、ティース部1bとティース先端部1cとの間に円弧状の連結部1e(第2の連結部)が形成されたものである。尚円弧状の連結部1d、1eに代えて、図5(b)に点線1mで示すような直線状の連結部を設けても良い。図6は固定子鉄心1へ軸方向からコイルボビン2を設置する状態を説明するための側面図であり、図6(a)は設置する前の状態を示すとともに、図6(b)は設置した後の状態を示している。本実施の形態においては、図6(a)に示すように、固定子10における周方向の側面において、第1のコイルボビン部材2aを固定子10の一方側端面から矢印Aで示す方向に動かして、固定子鉄心1に取り付けるとともに、第2のコイルボビン部材2bを固定子10の他方側端面から矢印Bで示す方向に動かして、固定子鉄心1に取り付ける。更に図6(b)に示すように、第1のコイルボビン部材2aの端部と第2のコイルボビン部材2bの端部を接触面Rにおいて接触させることにより、固定子鉄心1にコイルボビン2が設置される。
図7は実施の形態1による回転電機の固定子におけるコイルボビンと固定子鉄心との位置関係を示す平面断面図、図8は実施の形態1による回転電機の固定子におけるコイルボビンの詳細な構造を示す平面断面図である。図7に示すように、コイルボビン2は、巻線導体3aが巻回される巻枠部2cと、固定子鉄心1のヨーク部1aとティース部1bとの間の円弧状の連結部1dを覆うように設けられるとともに、巻枠部2cの端部に設けられたヨーク側鍔部2dと、固定子鉄心1のティース部1bとティース先端部1cとの間の円弧状の連結部1eを覆うように設けられるとともに巻枠部2cの端部に設けられたティース先端側鍔部2eで形成されている。更に図8に示すように、ヨーク側鍔部2dと巻枠部2cとの間の隅部には、端部2f1が巻枠部2cの表面に対し垂直であり、且つ頂部2f2が巻枠部2cの表面と平行である段差2f(第1の段差)と、段差2fの表面上に起点を有し、ヨーク側鍔部2dに接続する傾斜面2g(第1の傾斜面)で形成されたヨーク側階段部2hが設けられている。
又巻枠部2cとティース先端側鍔部2eとの間の隅部には、端部が巻枠部2cの表面上に起点を有し、ティース先端側鍔部2eに向け延びる傾斜面2j(第2の傾斜面)と、傾斜面2jの頂部から延びる面が巻枠部2cの表面と平行であり、且つティース先端側鍔部2eに接続する段差2k(第2の段差)で形成されたティース先端側階段部2mが設けられたものである。ヨーク側階段部2hにおいては、段差2fの高さをH1、巻線導体3aの直径をdとすると、H1=31/2/2×dになるよう構成されており、傾斜面2gの角度は、巻枠部2cの表面に対し60度に形成されている。
段差2fの高さH1は巻線導体3aの直径dの1/2倍より大きくなるよう構成されることが好ましい。即ちH1>1/2×dとなるよう構成されることが好ましい。更に傾斜面2gの角度は60度よりも小さく構成することが好ましい。
以下このような数字の根拠について図9(a)、(b)、(c)に基づいて説明する。まず高密度に巻線するためには、図9(a)に示すように3つの巻線導体3aが俵状に配置されることが重要となる。このとき、3つの巻線導体の中心間に直線を描くと正三角形Xとなり、その内角が60度となる。このことが各式を導出する基本となっている。傾斜面2gの角度について、ヨーク側鍔部2d付近で巻線導体3aを俵状に配置させるため、傾斜面2gの角度を上記正三角形の内角と同じ60度に設定する。また傾斜面2gの角度が60度より大きいY度の場合、図9(b)に示すように巻線導体3aを俵状に配置できず、コイル密度の低下を招くとともに巻線導体3aの配置が不安定となる。従って傾斜面2gの角度は60度より小さいことが好ましい。段差2fの高さH1については、段差2f上に配置される巻線導体3aと、隣り合う巻線導体3aがなるべく同じ高さに配置されるようにすることが必要となる。そのため図9(c)に示すように正三角形Xの高さL2はL2=31/2/2×dであるので、L1とL2の長さを等しくする必要があり、従ってH1=31/2/2×dとなる。更に段差2fの高さH1の下限として巻線導体3aの直径dの1/2より大きくすることが好ましい。
更にティース先端側階段部2mにおいては、傾斜面2jの角度が、巻枠部2cの表面に対し60度となるよう構成される。又段差2kの高さH2は、H2=d+d×31/2/2
となるよう構成される。上記傾斜面2jの角度は60度よりも小さく構成することが好ましい。又上記段差2fの高さH2が巻線導体3aの直径dの(1/2+31/2/2)倍より大きく構成することが好ましい。
即ちH2>d×(1/2+31/2/2)となるよう構成されることが好ましい。
ティース先端側階段部2mにおける上記数字の根拠については、上記図9で説明した場合と同じである。
図10は実施の形態1による回転電機の固定子において、コイルボビンにコイルを最も高い占積率で配置した状態を示す平面図である。図10に示すように、コイル3はコイルボビン2のヨーク側階段部2hの段差2fと傾斜面2gに接するとともに、上記段差2fと傾斜面2gの間の隅部にコイル3の1ターン目となる1本の巻線導体3a(コイル番号1)が巻回され、ヨーク側階段部2hの段差2fの表面上に巻線導体3a(コイル番号1、2)が巻回される。
そしてヨーク側階段部2hの段差2fの表面上から巻枠部2cの表面上に段下がりし、巻枠部2cと段差2fとの間の隅部から巻枠部2cとティース先端側階段部2mの傾斜面2jの隅部にかけて巻線導体3a(コイル番号3〜11)が巻回されて、巻線導体3a(コイル番号1〜11)が直線状に複数配置されて、コイル3の1層目が形成される。コイル3の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号11)と傾斜面2jに接するとともに、巻線導体3a(コイル番号11)と傾斜面2jとの間にコイル3の2層目の始めとなる1本の巻線導体3a(コイル番号12)が巻回される。そしてコイル3の1層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル3の1層目の巻線導体3aの上にコイル3の2層目の巻線導体3a(コイル番号13〜20)が巻回され、コイル3の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号20)とコイル3の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号2)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号20)と巻線導体3a(コイル番号2)の間にコイル3の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号21)が段上がりして巻回される。
そしてコイル3の1層目の2本の巻線導体3a(コイル番号1、2)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号1,2)の間にコイル3の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号22)が巻回され、コイル3の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号1)と傾斜面2gに接するとともに、巻線導体3a(コイル番号1)と傾斜面2gの間にコイル3の2層目の終わりとなる1本の巻線導体3a(コイル番号23)が巻回される。このようにして巻線導体3a(コイル番号12〜23)が直線状に複数配置されることにより、コイル3の2層目が形成される。
更に傾斜面2gとコイル3の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号23)に接するとともに、傾斜面2gと巻線導体3a(コイル番号23)の間にコイル3の3層目の始めとなる1本の巻線導体3a(コイル番号24)が巻回され、コイル3の2層目の2本の巻線導体3a(コイル番号22、23)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号22、23)の間に3層目の1本の巻線導体3a(コイル番号25)が巻回される。そしてコイル3の2層目の2本の巻線導体3a(コイル番号21、22)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号21、22)の間に3層目の1本の巻線導体3a(コイル番号26)が巻回され、コイル3の2層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル3の2層目の巻線導体3a(コイル番号12〜20)の上にコイル3の3層目の中間の巻線導体3a(コイル番号27〜34)が段下がりして巻回される。
そしてコイル3の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号12)に接するとともに段差2k上にコイル3の3層目の1本の巻線導体3a(コイル番号35)が巻回され、段差2kとティース先端側鍔部2eとに接するとともに、段差2kとティース先端側鍔部2eとの間の隅部に3層目の終わりとなる1本の巻線導体3a(コイル番号36)が巻回されて、巻線導体3a(コイル番号24〜36)が直線状に複数配置されて、コイル3の3層目が形成される。
更にコイル3の3層目の2本の巻線導体3a(コイル番号35、36)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号35、36)の間にコイル3の4層目の始めとなる1本の巻線導体3a(コイル番号37)が巻回され、コイル3の3層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル3の3層目の巻線導体3a(コイル番号27〜35)の上にコイル3の4層目の中間の巻線導体3a(コイル番号38〜45)が巻回される。そしてコイル3の3層目の巻線導体3a(コイル番号27)と3層目の巻線導体3a(コイル番号26)更には2層目の巻線導体3a(コイル番号21)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号27)と3層目の巻線導体3a(コイル番号26)更には2層目の巻線導体3a(コイル番号21)の間にコイル3の4層目の1本の巻線導体3a(コイル番号46)が段下がりして巻回される。
そしてコイル3の4層目の巻線導体3a(コイル番号46)と3層目の巻線導体3a(コイル番号26)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号46、26)の間に4層目の1本の巻線導体3a(コイル番号47)が段上がりして巻回され、コイル3の3層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル3の3層目の巻線導体3a(コイル番号24〜26)の上にコイル3の4層目の巻線導体3a(コイル番号48)と4層目の終わりとなる巻線導体3a(コイル番号49)が巻回される。このようにして巻線導体3a(コイル番号37〜49)が直線状に複数配置されて、コイル3の4層目が形成される。更にコイル3の3層目と同様に、コイル3の5層目の巻線導体3a(コイル番号50〜62)が巻回され、コイル3の4層目と同様にコイル3の6層目の巻線導体3a(コイル番号63〜76)が巻回される。
本実施の形態の回転電機の固定子は、コイルが上記のような構造であり、円弧状の連結部1d、1eを有する固定子鉄心1であっても、コイルボビン2の両端に設けられた階段部によって、コイルを直線状に正確に巻回できるため、固定子鉄心1の磁気特性を低下させることなく、コイルの巻き乱れを防止できる。更には安定した巻線を行うことができ、製造歩留まりに優れているため、回転電機の生産性向上を可能にするものである。またコイルの占積率を高めることができ、コイルの高密度化を可能にし、小型で高性能の回転電機を得ることができるものである。
実施の形態2.
実施の形態2に係る回転電機の固定子においては、回転電機の固定子の構造、固定子鉄心の構造、固定子鉄心へのコイルボビンの軸方向の設置、並びにコイルボビンの固定子鉄心に対する位置関係は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
図11は、実施の形態2による回転電機の固定子における第1例のコイルボビンの詳細な構造を示す平面断面図である。図11に示すように、第1例のコイルボビン102は、ヨーク側鍔部2dと巻枠部2cとの間の隅部に、端部が巻枠部2cの表面に対し垂直であり、且つ頂部が巻枠部2cの表面と平行である段差102f(第1の段差)と、段差102fの表面上に起点を有し、ヨーク側鍔部2dに接続する傾斜面102g(第1の傾斜面)と、段差102fの端部と頂部とが直交する部分に円弧状の突部102pが形成されたヨーク側階段部102hが形成されたものである。
更に巻枠部2cとティース先端側鍔部2eとの間の隅部に、端部が巻枠部2cの表面上に起点を有し、ティース先端側鍔部2eに向けて延びる傾斜面2jと、傾斜面2jの頂部から延びる面が巻枠部2cの表面と平行であり、ティース先端側鍔部2eに接続される段差2kとで形成されるティース先端側階段部2mが設けられたものである。ヨーク側階段部102hの段差102fの高さや傾斜面102gの角度、更にはティース先端側階段部2mの傾斜面2j及び段差2kは上記実施の形態1と同様に形成されている。図12は実施の形態2による回転電機の固定子において、第1例のコイルボビン102にコイルを最も高い占積率で配置した状態を示す平面図である。
図12に示すように、コイル103は段差102fと傾斜面102gに接するとともに、段差102fと傾斜面102gとの間の隅部にコイル103の1ターン目となる1本の巻線導体3a(コイル番号1)が巻回され、段差102fの表面上に巻線導体3a(コイル番号1、2)が巻回される。そして巻線導体3a(コイル番号2)がヨーク側階段部102hの円弧状の突部102pに係止された状態で、段差102fの表面上から巻枠部2cの表面上に巻線導体3aが段下がりし、巻枠部2cと段差102fとの間の隅部から巻枠部2cと傾斜面2jとの間の隅部にかけて巻線導体3a(コイル番号3〜11)が巻回されて、巻線導体3a(コイル番号1〜11)が直線状に複数配置されることにより、コイル103の1層目が形成される。そしてコイル103の2層目以降は実施の形態1と同様に巻回されたものである。
本実施の形態の回転電機の固定子によれば、コイルボビンが上記のような構造であるため、ヨーク側階段部102hの表面に巻回した巻線導体3aが円弧状の突部102pで係止され、ヨーク側階段部102hに配置された巻線導体3aがヨーク側階段部102hから巻枠部2cに段下がりして巻回される際に巻枠部2cの表面に脱落することを防ぐことができるため、更にコイルの巻乱れを防ぐことができる。更に安定した巻線作業を行うことができ、生産性に優れるとともに、コイルの高密度化を可能にし、更には小型で高性能化が可能な回転電機を実現できるものである。
図13は実施の形態2に係る回転電機の固定子における第2例のコイルボビンの詳細な構造を説明する平面図である。図13に示す第2例のコイルボビン112のように、ヨーク側階段部112hの段差112fの端部と頂部とが直交する部分に傾斜面を有する突部112pを形成するようにしてもよい。図14は実施の形態2による回転電機の固定子において、第2例のコイルボビン112にコイルを最も高い占積率で配置した状態を示す平面断面図である。図14に示す第2例のコイルボビン112のように、ヨーク側階段部112hの段差112fの端部と頂部とが直交する部分に傾斜面を有する突部112pを形成しても、図11、図12に示した場合と同様に巻線を正確に巻回することができる。尚円弧状の突部102pを設けた場合の長所としては、突部に角がないのでコイルの絶縁品質を劣化させないということが挙げられる。又傾斜面を有する突部112pを設けた場合の長所としては、2つの平面で巻線導体3aを保持できるので、曲面と平面で巻線導体3aを保持する円弧状の突部102pに比べると安定した位置決めができるということが挙げられる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る回転電機の固定子においては、回転電機の固定子の構造、固定子鉄心の構造、固定子鉄心へのコイルボビンの軸方向からの設置、更にはコイルボビンの固定子鉄心との位置関係は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。図15は実施の形態3による回転電機の固定子におけるコイルボビンの詳細な構造を説明する平面断面図である。
図15に示すように、コイルボビン202はヨーク側鍔部2dと巻枠部2cとの間の隅部に、端部が巻枠部2cの表面に対し垂直であり、且つ頂部が巻枠部2cの表面と平行である段差202fと、段差202fの表面上に起点を有し、ヨーク側鍔部2dに接続する傾斜面202gと、段差202fの端部と頂部とが直交する部分に設けられた円弧状の突部202pを有するヨーク側階段部202hを有している。更にヨーク側階段部202hにおいては、段差202fと傾斜面202gとの間の隅部に、端部が巻枠部2cの表面に対し垂直であり、且つ頂部が巻枠部2cの表面と平行である段差202r(第3の段差)が形成されている。尚図15においては、円弧状の突部202pを設けた例について説明したが、図13に示すような傾斜面を有する突部を設けても良い。又突部が存在しない図8に示す構造において段差202rを設けるようにしても良い。
更に巻枠部2cとティース先端側鍔部2eとの間の隅部には、端部が巻枠部2cの表面上に起点を有し、ティース先端側鍔部2eに向け延びる傾斜面2jと、傾斜面2jの頂部から延びる面が巻枠部2cの表面と平行であり、且つティース先端側鍔部2eに接続する段差2kとから形成されたティース先端側階段部2mが設けられたものである。ヨーク側階段部202hの段差202fの高さ及び傾斜面202gの角度、更にはティース先端側階段部2mの傾斜面2j及び段差2kは、実施の形態1と同様に形成されている。
図16は実施の形態3による回転電機の固定子において、コイルボビンにコイルを最も高い占積率で配置した状態を示す平面断面図である。図16に示すように、コイル203はコイルボビン202のヨーク側階段部202hの段差202fと段差202rに接するとともに、段差202fと段差202rとの間の隅部にコイル203の1ターン目となる1本の巻線導体3a(コイル番号1)が巻回され、段差202fの表面上に巻線導体3a(コイル番号1、2)が巻回される。そして巻線導体3aがヨーク側階段部202hの円弧状の突部202pに係止されながら、段差202fの表面上から巻枠部2cの表面上に段下がりし、巻枠部2cと段差202fとの間の隅部から巻枠部2cと傾斜面2jとの間の隅部にかけて巻線導体3a(コイル番号3〜11)が巻回されて、巻線導体3a(コイル番号1〜11)が直線状に複数配置されることにより、コイル203の1層目が形成される。
そしてコイル203の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号11)と傾斜面2jに接するとともに、巻線導体3a(コイル番号11)と傾斜面2jの間にコイル203の2層目の始めとなる1本の巻線導体3a(コイル番号12)が巻回される。そしてコイル203の1層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル203の1層目の巻線導体3aの上にコイル203の2層目の巻線導体3a(コイル番号13〜20)が巻回され、コイル203の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号20)とコイル203の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号2)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号20)と巻線導体3a(コイル番号2)の間にコイル203の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号21)が段上がりして巻回される。
このとき巻線導体3a(コイル番号21)を巻回する張力によって生じる押し付け力を巻線導体3a(コイル番号1、2)を介して、段差202fと傾斜面202gとの間の隅部に形成された段差202rで受ける。更にコイル203の1層目の2本の巻線導体3a(コイル番号1、2)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号1,2)の間にコイル203の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号22)が巻回され、コイル203の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号1)と傾斜面202gに接するとともに、巻線導体3a(コイル番号1)と傾斜面202gとの間にコイル203の2層目の終わりとなる1本の巻線導体3a(コイル番号23)が巻回される。以上より巻線導体3a(コイル番号12〜23)が直線状に複数配置されて、コイル203の2層目が形成され、更にコイル203の3層目以降が、上記実施の形態1と同様に巻回されたものである。
本実施の形態の回転電機の固定子においては、コイルボビン202が上記のような構造であるので、コイル203の2層目の巻線導体(コイル番号21)を巻回する張力によって生じる押し付け力をヨーク側階段部202hの段差202fと傾斜面202gの間の隅部に形成された段差202rで受け、コイル203の1ターン目の巻線導体(コイル番号1)が、傾斜面202gを滑り上がるようにずれること防ぐことができる。これによりコイルの巻乱れを防ぎ、更に巻線を安定して巻くことができる。又生産性に優れるとともに、コイルの高密度化を可能にし、小型で高性能化が可能な回転電機を実現できる。
実施の形態4.
本実施の形態4に係る回転電機の固定子においては、回転電機の固定子の構造、固定子鉄心の構造、固定子鉄心へのコイルボビンの軸方向からの設置、更にはコイルボビンの固定子鉄心との位置関係は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。図17は実施の形態4による回転電機の固定子における第1例のコイルボビンの詳細な構造を説明する平面断面図である。
図17に示すように、第1例のコイルボビン302には、ヨーク側鍔部2dと巻枠部2cとの間の隅部に、端部が巻枠部2cの表面に対し垂直であり、且つ頂部が巻枠部2cの表面と平行である段差302fと、段差302fの表面上に起点を有し、ヨーク側鍔部2dに接続する傾斜面302gと、段差302fの端部と頂部とが直交する端部に設けられた円弧状の突部302pと、段差302fと傾斜面302gとの間の隅部に、端部が巻枠部2cの表面に対し垂直であり、且つ頂部が巻枠部2cの表面と平行である段差302rと、段差302fの表面上に形成された円弧状の凸部302sとを有するヨーク側階段部302hが設けられている。尚円弧状の突部302pの代わりに傾斜面を有する突部を設けても良い。
更に巻枠部2cとティース先端側鍔部2eとの間の隅部には、端部が巻枠部2cの表面上に起点を有し、ティース先端側鍔部2eに向けて延びる傾斜面2jと、傾斜面2jの頂部から延びる面が巻枠部2cの表面と平行であり、且つティース先端側鍔部2eに接続する段差2kとを有するティース先端側階段部2mが設けられている。ヨーク側階段部302hにおける段差302fの高さ、傾斜面302gの角度、並びにティース先端側階段部2mの傾斜面2j及び段差2kは実施の形態1と同様に形成されている。図18は、実施の形態4に係わる回転電機の固定子において、第1例のコイルボビン302にコイル303を最も高い占積率で配置した状態を示す平面断面図である。
図18に示すように、コイル303は段差302fと段差302rに接するとともに、段差302fと段差302rとの間の隅部にコイル303の1ターン目となる1本の巻線導体3a(コイル番号1)が巻回され、そして段差302fの端部に設けられた円弧状の突部302pと表面上に設けられた円弧状の凸部302sの間に巻線導体3a(コイル番号2)が巻回され、巻線導体3aがヨーク側階段部302hの円弧状の突部302pに係止されながら、段差302fの表面上から巻枠部2cの表面上に段下がりし、巻枠部2cと段差302fとの間の隅部から巻枠部2cと傾斜面2jとの間の隅部にかけて巻線導体3a(コイル番号3〜11)が巻回される。これにより巻線導体3a(コイル番号1〜11)が直線状に複数配置されて、コイル303の1層目が形成される。
そしてコイル303の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号11)と傾斜面2jに接するとともに、巻線導体3a(コイル番号11)と傾斜面2jとの間にコイル303の2層目の始めとなる1本の巻線導体3a(コイル番号12)が巻回される。更にコイル303の1層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル303の1層目の巻線導体3aの上にコイル303の2層目の巻線導体3a(コイル番号13〜20)が巻回される。そしてコイル303の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号20)とコイル303の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号2)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号20)と巻線導体3a(コイル番号2)の間にコイル303の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号21)が段上がりして巻回される。
このとき巻線導体3a(コイル番号21)を巻回する張力によって生じる押し付け力を巻線導体3a(コイル番号2)を介して、段差302fの表面上に設けられた凸部302sで受ける。更にコイル303の1層目の2本の巻線導体3a(コイル番号1、2)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号1,2)の間に2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号22)が巻回される。このとき巻線導体3a(コイル番号22)を巻回する張力によって生じる押し付け力を巻線導体3a(コイル番号1)を介して、段差302fと傾斜面302gとの間の隅部に形成された段差302rで受ける。そしてコイル303の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号1)と傾斜面302gに接するとともに、巻線導体3a(コイル番号1)と傾斜面302gの間にコイル303の2層目の終わりとなる1本の巻線導体3a(コイル番号23)が巻回される。このようにしてコイル303の2層目の巻線導体(コイル番号12〜23)が多段に亘り直線状に形成され、更にコイル303の3層目以降は実施の形態1と同様に巻回されたものである。
本実施の形態の回転電機の固定子においては、コイルボビンが上記のような構造であるので、ヨーク側階段部302hの段差302fの表面上に配置されるコイルの1層目の巻線導体(コイル番号2)が、円弧状の凸部302sで係止され、コイルの2層目の巻線導体(コイル番号21)を巻回する張力によって生じる押し付け力で径方向へずれることを防ぐことができる。従ってコイルの巻乱れを防ぎ、更に巻線を安定して巻くことができる。又生産性に優れるとともに、コイルの高密度化を可能にし、小型で高性能化が可能な回転電機を実現できる。
図19は、実施の形態4に係る回転電機の固定子における第2例のコイルボビンの詳細な構造を説明する平面断面図である。図19に示す第2例のコイルボビン312のように、ヨーク側階段部312hの段差312fの表面上に傾斜面を有する凸部312sを形成するようにしてもよい。図20は、実施の形態4による回転電機の固定子において、第2例のコイルボビン312にコイル303を最も高い占積率で配置した状態を示す平面断面図である。図20に示す第2例のコイルボビン312のように、ヨーク側階段部312hの段差312fの表面上に傾斜面を有する凸部312sを形成しても、図18に示した場合と同様に巻回することができる。尚図19において、傾斜面を有する突部312pの代わりに円弧状の突部を設けても良い。円弧状の凸部302sを設けた場合の長所としては、凸部に角がないのでコイルの絶縁品質を劣化させないということが挙げられる。又傾斜面を有する凸部312sを設けた場合の長所としては、2つの平面で巻線導体3aを保持できるので、曲面と平面で巻線導体3aを保持する円弧状の凸部302sに比べると安定した位置決めができるということが挙げられる。更に図8、11、13に示す構造に凸部302s又は凸部312sを設けるようにしても良い。
実施の形態5.
実施の形態5に係る回転電機の固定子において、回転電機の固定子の構造、固定子鉄心の構造、固定子鉄心へのコイルボビンの軸方向の設置、更にはコイルボビンの固定子鉄心との位置関係は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。図21は実施の形態5による回転電機の固定子におけるコイルボビンの詳細な構造を説明する平面断面図である。図21に示すように、コイルボビン602においては、ヨーク側鍔部2dと巻枠部2cとの間の隅部に、端部が巻枠部2cの表面に対し垂直であり、且つ頂部が巻枠部2cの表面と平行である段差602f(第1の段差)と、段差602fの表面上に起点を有し、端部が巻枠部2cの表面に対し垂直であり、且つ頂部が巻枠部2cの表面と平行であり、ヨーク側鍔部2dに接続する段差602t(第4の段差)が形成されたヨーク側階段部602hが設けられている。
更に巻枠部2cとティース先端側鍔部2eとの間の隅部に、端部が巻枠部2cの表面上に起点を有し、ティース先端側鍔部2eに向けて延びる傾斜面2jと、上記傾斜面2jの頂部から延びる面が巻枠部2cの表面と平行であり、且つティース先端側鍔部2eに接続する段差2kで形成されたティース先端側階段部2mが設けられたものである。ヨーク側階段部602hの段差602fの高さ、更にはティース先端側階段部2mの傾斜面2j及び段差2kは実施の形態1と同様に形成されている。図22は実施の形態5による回転電機の固定子において、コイルボビンにコイルを最も高い占積率で配置した状態を示す平面断面図である。
図22に示すように、コイル603は段差602fと段差602tに接するとともに、段差602fと段差602tとの間の隅部にコイル603の1ターン目となる1本の巻線導体3a(コイル番号1)が巻回される。そして段差602fの表面上に巻線導体3a(コイル番号1、2)が巻回され、段差602fの表面上から巻枠部2cの表面上に亘って段下がりし、巻枠部2cと段差602fとの間の隅部から巻枠部2cと傾斜面2jの隅部にかけて巻線導体3a(コイル番号3〜11)が巻回されることにより、巻線導体3a(コイル番号1〜11)が直線状に複数本配置されて、コイル603の1層目が形成される。そしてコイル603の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号11)と傾斜面2jに接するとともに、巻線導体3a(コイル番号11)と傾斜面2jの間にコイル603の2層目の始めとなる1本の巻線導体3a(コイル番号12)が巻回される。
更にコイル603の1層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル603の1層目の巻線導体3aの上にコイル603の2層目の巻線導体3a(コイル番号13〜20)が巻回される。そしてコイル603の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号20)とコイル3の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号2)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号20)と巻線導体3a(コイル番号2)の間にコイル3の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号21)が段上がりして巻回される。そしてコイル603の1層目の2本の巻線導体3a(コイル番号1、2)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号1,2)の間にコイル603の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号22)が巻回され、コイル603の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号1)と段差602tに接するとともに、巻線導体3a(コイル番号1)と段差602tの間にコイル603の2層目の終わりとなる1本の巻線導体3a(コイル番号23)が巻回される。
このようにして巻線導体(コイル番号12〜23)が直線状に複数本配置されることにより、コイル603の2層目が形成される。更にヨーク側鍔部2dとコイル603の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号23)に接するとともに、ヨーク側鍔部2dと巻線導体3a(コイル番号23)の間にコイル3の3層目の始めとなる1本の巻線導体3a(コイル番号24)が巻回される。そしてコイル603の2層目の2本の巻線導体3a(コイル番号22、23)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号22、23)の間に3層目の1本の巻線導体3a(コイル番号25)が巻回される。更にコイル603の2層目の2本の巻線導体3a(コイル番号21、22)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号21、22)の間に3層目の1本の巻線導体3a(コイル番号26)が巻回される。
更にコイル603の2層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル603の2層目の巻線導体3a(コイル番号12〜20)の上にコイル603の3層目の中間の巻線導体3a(コイル番号27〜34)が段下がりして巻回される。更にコイル3の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号12)に接するとともに段差2k上にコイル603の3層目の1本の巻線導体3a(コイル番号35)が巻回される。更に段差2kとティース先端側鍔部2eとに接するとともに、段差2kとティース先端側鍔部2eとの間の隅部に3層目の終わりとなる1本の巻線導体3a(コイル番号36)が巻回されることにより、巻線導体3a(コイル番号24〜36)が直線状に複数本配置され、コイル603の3層目が形成される。そしてコイル603の3層目の2本の巻線導体3a(コイル番号35、36)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号35、36)の間にコイル3の4層目の始めとなる1本の巻線導体3a(コイル番号37)が巻回される。更にコイル603の3層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル603の3層目の巻線導体3a(コイル番号27〜35)の上にコイル3の4層目の中間の巻線導体3a(コイル番号38〜45)が巻回される。更にコイル603の3層目の巻線導体3a(コイル番号27)と3層目の巻線導体3a(コイル番号26)更には2層目の巻線導体3a(コイル番号21)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号27)と3層目の巻線導体3a(コイル番号26)更には2層目の巻線導体3a(コイル番号21)の間にコイル603の4層目の1本の巻線導体3a(コイル番号46)が段下がりして巻回される。
そしてコイル603の4層目の巻線導体3a(コイル番号46)と3層目の巻線導体3a(コイル番号26)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号46、26)の間に4層目の1本の巻線導体3a(コイル番号47)段上がりして巻回される。更にコイル603の3層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル603の3層目の巻線導体3a(コイル番号24〜26)の上にコイル603の4層目の巻線導体3a(コイル番号48)と終わりとなる巻線導体3a(コイル番号49)が巻回されて、巻線導体3a(コイル番号37〜49)が直線状に複数本配置されることにより、コイル603の4層目が形成される。更にコイル603の3層目と同様に、コイル603の5層目の巻線導体3a(コイル番号50〜62)が巻回され、コイル603の4層目と同様にコイル603の6層目の巻線導体3a(コイル番号63〜76)が巻回される。
本実施の形態の回転電機の固定子は、コイルボビンが上記のように構成されているので、円弧状の連結部1d、1eを有する固定子鉄心1であっても、コイルボビン2の両端に設けられた階段部によって、コイルを直線状に正確に巻回できるため、固定子鉄心1の磁気特性を低下させることなく、コイルの巻き乱れを防止できる。更には安定した巻線を行うことができ、製造歩留まりに優れているため、回転電機の生産性向上を可能にするものである。またコイルの占積率を高めることができ、コイルの高密度化を可能にし、小型で高性能の回転電機を得ることができるものである。
実施の形態6.
本実施の形態6に係る回転電機の固定子においては、回転電機の固定子の構造、固定子鉄心の構造、固定子鉄心へのコイルボビンの軸方向からの設置、更にはコイルボビンの固定子鉄心との位置関係は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。図23は実施の形態6による回転電機の固定子におけるコイルボビンの詳細な構造を説明する平面断面図である。図23に示すように、コイルボビン402においては、ヨーク側鍔部2dと巻枠部2cとの間の隅部に、端部が巻枠部2cの表面に対し垂直であり、且つ頂部が巻枠部2cの表面と平行である段差402f(第1の段差)と、段差402fの表面上に起点を有し、端部が巻枠部2cの表面に対し垂直であり、且つ頂部が巻枠部2cの表面と平行であり、ヨーク側鍔部2dに接続する段差402t(第4の段差)と、段差402fの端部と頂部とが直交する端部に設けられた円弧状の突部402pと、段差402fと段差402tとの間の隅部に設けられ、端部が巻枠部2cの表面に対し垂直であり、且つ頂部が巻枠部2cの表面と平行である段差402r(第5の段差)と、段差402fの表面上に形成された円弧状の凸部402sとを有するヨーク側階段部402hが設けられている。尚円弧状の突部402p及び円弧状の凸部402sの代わりに傾斜面を有する突部及び凸部を設けても良い。更にはこれら突部及び凸部は設けなくても良い。
更に巻枠部2cとティース先端側鍔部2eとの間の隅部に、端部が巻枠部2cの表面上に起点を有し、ティース先端側鍔部2eに向けて延びる傾斜面2jと、傾斜面2jの頂部から延びる面が巻枠部2cの表面と平行であり、且つティース先端側鍔部2eに接続する段差2kで形成されたティース先端側階段部2mが設けられたものである。ヨーク側階段部402hにおける段差402fの高さ、更にはティース先端側階段部2mの傾斜面2j及び段差2kは実施の形態1と同様に形成されている。図24は実施の形態6による回転電機の固定子において、コイルボビンにコイルを最も高い占積率で配置した状態を示す平面断面図である。
図24に示すように、コイル403は段差402fと段差402rに接するとともに、段差402fと段差402rとの間の隅部にコイル403の1ターン目となる1本の巻線導体3a(コイル番号1)が巻回される。そして段差402fの端部に設けられた円弧状の突部402pと段差402fの表面上に設けられた円弧状の凸部402sの間に巻線導体3a(コイル番号2)が巻回され、巻線導体3aがヨーク側階段部402hの円弧状の突部402pに係止されながら、段差402fの表面上から巻枠部2cの表面上に亘って段下がりし、巻枠部2cと段差302fとの間の隅部から巻枠部2cと傾斜面2jとの間の隅部にかけて巻線導体3a(コイル番号3〜11)が巻回されることにより、コイル403の1層目の巻線導体3a(コイル番号1〜11)が多段に亘り直線状に形成される。
そしてコイル403の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号11)と傾斜面2jに接するとともに、巻線導体3a(コイル番号11)と傾斜面2jの間にコイル403の2層目の始めとなる1本の巻線導体3a(コイル番号12)が巻回される。更にコイル403の1層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル403の1層目の巻線導体3aの上にコイル403の2層目の巻線導体3a(コイル番号13〜20)が巻回される。そしてコイル403の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号20)とコイル403の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号2)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号20)と巻線導体3a(コイル番号2)の間にコイル403の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号21)が段上がりして巻回される。このとき巻線導体3a(コイル番号21)を巻回する張力によって生じる押し付け力を巻線導体3a(コイル番号2)を介して、凸部402sで受ける。
そしてコイル403の1層目の2本の巻線導体3a(コイル番号1、2)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号1、2)の間にコイル403の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号22)が巻回される。このとき巻線導体3a(コイル番号22)を巻回する張力によって生じる押し付け力を巻線導体3a(コイル番号1)を介して、段差402fと段差402tとの間の隅部に形成された段差402rで受ける。これによりコイルの1ターン目の巻線導体(コイル番号1、2)の位置が安定する。更にコイル403の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号1)と段差402tに接するとともに、巻線導体3a(コイル番号1)と段差402tの間にコイル403の2層目の終わりとなる1本の巻線導体3a(コイル番号23)が巻回されて、コイル403の2層目の巻線導体3a(コイル番号12〜23)が多段に亘り直線状に形成される。
更に段差402tとヨーク側鍔部2dに接するとともに、段差402tとヨーク側鍔部2dとの間の隅部にコイル403の3層目の始めとなる1本の巻線導体3a(コイル番号24)が巻回される。更にコイル403の2層目の2本の巻線導体3a(コイル番号22、23)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号22、23)の間に3層目の1本の巻線導体3a(コイル番号25)が巻回される。そしてコイル403の2層目の2本の巻線導体3a(コイル番号21、22)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号21、22)の間に3層目の1本の巻線導体3a(コイル番号26)が巻回され、コイル403の2層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル403の2層目の巻線導体3a(コイル番号12〜20)の上にコイル403の3層目の中間の巻線導体3a(コイル番号27〜34)が段下がりして巻回される。
そしてコイル403の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号12)に接しながら段差2k上にコイル403の3層目の1本の巻線導体3a(コイル番号35)が巻回される。更に段差2kとティース先端側鍔部2eとに接するとともに、段差2kとティース先端側鍔部2eとの間の隅部に3層目の終わりとなる1本の巻線導体3a(コイル番号36)が巻回されて、コイル403の3層目の巻線導体3a(コイル番号24〜36)が多段に亘って直線状に形成される。更にコイル403の3層目の2本の巻線導体3a(コイル番号35、36)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号35、36)の間にコイル403の4層目の始めとなる1本の巻線導体3a(コイル番号37)が巻回される。
更にコイル403の3層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル403の3層目の巻線導体3a(コイル番号35〜27)の上にコイル403の4層目の中間の巻線導体3a(コイル番号38〜45)が巻回される。そしてコイル403の3層目の巻線導体3a(コイル番号27)と3層目の巻線導体3a(コイル番号26)更には2層目の巻線導体3a(コイル番号21)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号27)と3層目の巻線導体3a(コイル番号26)更には2層目の巻線導体3a(コイル番号21)の間にコイル403の4層目の1本の巻線導体3a(コイル番号46)が段下がりして巻回される。
そしてコイル403の4層目の巻線導体3a(コイル番号46)と3層目の巻線導体3a(コイル番号26)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号46、26)の間に4層目の1本の巻線導体3a(コイル番号47)が段上がりして巻回される。更にコイル403の3層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル403の3層目の巻線導体3a(コイル番号24〜26)の上にコイル403の4層目の巻線導体3a(コイル番号48)と4層目の終わりとなる巻線導体3a(コイル番号49)が巻回される。このようにしてコイル403の4層目の巻線導体3a(コイル番号37〜49)が多段に亘って直線状に形成される。そしてコイル403の5層目の巻線導体3a(コイル番号50〜62)が、コイル403の3層目と同様に巻回され、更にコイル403の6層目の巻線導体3a(コイル番号63〜76)が、コイル403の4層目と同様に巻回されたものである。
本実施の形態の回転電機の固定子においては、コイルボビンが上記のような構造であるので、ヨーク側階段部402hの上に配置されるコイルの3層目の巻線導体(コイル番号24)が、ヨーク側鍔部2dに密着し、巻線導体3a(コイル番号24、25)の間隔が拡大され、巻線導体3a(コイル番号24、25)の間に配置されるコイルの4層目の巻線導体(コイル番号49)がコイルの5層目の巻線導体3a(コイル番号50)を巻回する際の張力によって生じる押し付け力で径方向へずれることを防ぐことができる。従ってコイルの巻乱れを防ぎ、更に巻線を安定して巻くことができる。又生産性に優れるとともに、コイルの高密度化を可能にし、小型で高性能化が可能な回転電機を実現できる。
実施の形態7.
本実施の形態7に係る回転電機の固定子においては、回転電機の固定子の構造、固定子鉄心の構造、固定子鉄心へのコイルボビンの軸方向からの設置、更にはコイルボビンの固定子鉄心との位置関係は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。図25は実施の形態7による回転電機の固定子における第1例のコイルボビンの詳細な構造を説明する平面断面図である。図25に示すように、第1例のコイルボビン502においては、ヨーク側鍔部2dと巻枠部2cとの間の隅部に、端部が巻枠部2cの表面に対し垂直であり、且つ頂部が巻枠部2cの表面と平行である段差502f(第1の段差)と、段差502fの表面上に起点を有し、端部が巻枠部2cの表面に対し垂直であり、且つ頂部が巻枠部2cの表面と平行であるとともにヨーク側鍔部2dに接続する段差502t(第4の段差)と、段差502fの表面上に形成された円弧状の溝部502u1、502u2とを有するヨーク側階段部502hが設けられている。
更に巻枠部2cとティース先端側鍔部2eとの間の隅部に、端部が巻枠部2cの表面上に起点を有し、ティース先端側鍔部2eに向けて延びる傾斜面2jと、傾斜面2jの頂部から延びる面が巻枠部2cの表面と平行であり、且つティース先端側鍔部2eに接続する段差2kとにより形成されたティース先端側階段部2mが設けられたものである。ヨーク側階段部502hの段差502fの高さ及びティース先端側階段部2mの傾斜面2j並びに段差2kは実施の形態1と同様に形成されている。図26は、実施の形態7による回転電機の固定子において、第1例のコイルボビンにコイルを最も高い占積率で配置した状態を示す平面断面図である。図26に示すように、コイル503は、段差502fの表面上に設けられた外径側の円弧状の溝部502u1にコイル503の1ターン目となる1本の巻線導体3a(コイル番号1)が巻回される。
更に段差502fの表面上に設けられた内径側の円弧状の溝部502u2に巻線導体3a(コイル番号2)が巻回され、巻線導体3a(コイル番号2)が円弧状の溝部502u2に係止されながら、段差502fの表面上から巻枠部2cの表面上に亘って段下がりし、巻枠部2cと段差502fとの間の隅部から巻枠部2cと傾斜面2jとの間の隅部にかけて巻線導体3a(コイル番号3〜11)が巻回されることにより、コイル503の1層目の巻線導体3a(コイル番号1〜11)が多段に亘って直線状に形成される。そしてコイル503の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号11)と傾斜面2jに接するとともに、巻線導体3a(コイル番号11)と傾斜面2jとの間にコイル503の2層目の始めとなる1本の巻線導体3a(コイル番号12)が巻回される。
そしてコイル503の1層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル503の1層目の巻線導体3aの上にコイル503の2層目の巻線導体3a(コイル番号13〜20)が巻回される。更にコイル503の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号20)とコイル503の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号2)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号20)と巻線導体3a(コイル番号2)の間にコイル503の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号21)が段上がりして巻回される。このとき巻線導体3a(コイル番号21)を巻回する張力によって生じる押し付け力を巻線導体3a(コイル番号2)を介して、円弧状の溝部502u2で受ける。
更にコイル503の1層目の2本の巻線導体3a(コイル番号1、2)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号1、2)の間にコイル503の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号22)が巻回される。このとき巻線導体3a(コイル番号22)を巻回する張力によって生じる押し付け力を巻線導体3a(コイル番号1、2)を介して、円弧状の溝部502u1、502u2で受ける。更にコイル503の1層目の1本の巻線導体3a(コイル番号1)と段差502tに接するとともに、巻線導体3a(コイル番号1)と段差502tの間にコイル503の2層目の終わりとなる1本の巻線導体3a(コイル番号23)が巻回されることにより、コイル503の2層目の巻線導体(コイル番号12〜23)が多段に亘り直線状に形成される。
更に段差502tとヨーク側鍔部2dに接するとともに、段差502tとヨーク側鍔部2dとの間の隅部にコイル503の3層目の始めとなる1本の巻線導体3a(コイル番号24)が巻回される。そしてコイル503の2層目の2本の巻線導体3a(コイル番号22、23)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号22、23)の間に3層目の1本の巻線導体3a(コイル番号25)が巻回される。更にコイル503の2層目の2本の巻線導体3a(コイル番号21、22)に接するとともに、巻線導体3a(コイル番号21、22)の間に3層目の1本の巻線導体3a(コイル番号26)が巻回される。更にコイル503の2層目の隣り合う2本の巻線導体3aに接するとともに、コイル503の2層目の巻線導体3a(コイル番号12〜20)の上にコイル503の3層目の中間の巻線導体3a(コイル番号27〜34)が段下がりして巻回される。
そしてコイル503の2層目の1本の巻線導体3a(コイル番号12)に接するとともに段差2kの上にコイル503の3層目の1本の巻線導体3a(コイル番号35)が巻回される。そして段差2kとティース先端側鍔部2eとに接するとともに、段差2kとティース先端側鍔部2eとの間の隅部に3層目の終わりとなる1本の巻線導体3a(コイル番号36)が巻回される。以上よりコイル503の3層目の巻線導体3a(コイル番号24〜36)が多段に亘って直線状に形成される。更にコイル503の4層目以降が実施の形態5と同様に巻回されたものである。
本実施の形態の回転電機の固定子においては、コイルボビンが上記のような構造であるので、ヨーク側階段部502hの表面上に設けられた円弧状の溝部502u1、502u2によってコイル503の1層目の巻線導体3a(コイル番号1、2)が係止されることにより、コイル503の2層目の巻線導体3aを巻回する張力によって生じる押し付け力で径方向へのずれを防ぐことができる。従ってコイルの巻乱れを防ぎ、更に巻線を安定して巻くことができる。又生産性に優れるとともに、コイルの高密度化を可能にし、小型で高性能化が可能な回転電機を実現できる。
図27は実施の形態7による回転電機の固定子における第2例のコイルボビンの詳細な構造を説明する平面断面図である。図27に示す第2例のコイルボビン512のように、ヨーク側階段部512hの段差512fの表面上にV字形状の溝部512u1、512u2を形成してもよい。図28は実施の形態7による回転電機の固定子において、第2例のコイルボビンにコイルを最も高い占積率で配置した状態を示す平面断面図である。図28に示す第2例のコイルボビン512のように、ヨーク側階段部512hの段差512fの表面上にV字形状の溝部512u1、512u2を形成しても、図26の場合と同様に巻線を巻回することができる。
尚円弧状の溝部502u1、502u2を形成することによって、円弧径と同じ線径を有する巻線導体3aを容易に安定して配置させることができる。又V字形状の溝部512u1、512u2を形成することによって、異なる線径を有する巻線導体3aに対しても容易に対応することができる。
尚本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 固定子鉄心、1a ヨーク部、1b ティース部、1c ティース先端部、
1d 連結部、1e 連結部、
2,102,112,202,302,312,402,502,512,602 コイルボビン、
2c 巻枠部、2d ヨーク側鍔部、2e ティース先端側鍔部、
2f,2k,102f,112f,202f,202r,302f,302r,312f,312r,402f,402r,402t,502f,502t,512f,512t,602f,602t 段差、
2g,2j,102g,112g,202g,302g,312g 傾斜面、
2h,102h,112h,202h,302h,312h,402h,502h,512h,602h ヨーク側階段部、
2m ティース先端側階段部、
3,103,203,303,403,503,603 コイル、
102p,112p,202p,302p,312p,402p 突部、
302s,312s,402s 凸部、502u1,502u2 円弧状の溝部、
512u1,512u2 V字形状の溝部。

Claims (16)

  1. 固定子鉄心とコイルボビンとコイルを備え、
    上記固定子鉄心は円環状のヨーク部と、上記ヨーク部に対して径方向内方に向けて突出するとともに上記ヨーク部と磁気的に連結したティース部と、上記ティース部の先端において磁気的に連結したティース先端部と、上記ヨーク部と上記ティース部の間に形成された第1の連結部と、上記ティース部と上記ティース先端部との間に形成された第2の連結部を有し、
    上記コイルボビンは上記ヨーク部から上記ティース部を介して上記ティース先端部にかけて上記固定子鉄心を覆うように設けられており、
    上記コイルは上記コイルボビンに対して巻回して形成されている回転電機の固定子であって、
    上記コイルボビンは、上記コイルが巻回される巻枠部と、上記第1の連結部を覆うように設けられるとともに上記巻枠部の端部に設けられたヨーク側鍔部と、上記第2の連結部を覆うように設けられるとともに上記巻枠部の端部に設けられたティース先端側鍔部とを有し、
    上記ヨーク側鍔部と上記巻枠部との間の隅部には、端部が上記巻枠部の表面に対し垂直であり、且つ頂部が上記巻枠部の表面と平行である第1の段差と、上記第1の段差の表面上に起点を有し、上記ヨーク側鍔部に接続する第1の傾斜面とを有するヨーク側階段部が設けられており、
    上記巻枠部と上記ティース先端側鍔部との間の隅部には、端部が上記巻枠部の表面上に起点を有し、上記ティース先端側鍔部に向け延びる第2の傾斜面と、上記第2の傾斜面の頂部から延びる面が上記巻枠部の表面と平行であり、且つ上記ティース先端側鍔部に接続する第2の段差とを有するティース先端側階段部が設けられていることを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 1ターン目の上記コイルは上記第1の段差と上記第1の傾斜面の間の隅部に配置され、上記第1の段差の表面上に次の上記コイルが配置され、上記第1の段差の表面上から上記巻枠部の表面上に段下がりし、上記巻枠部と上記第1の段差との間の隅部から上記巻枠部と上記第2の傾斜面の隅部にかけて上記コイルが配置されて、上記コイルが直線状に複数配置されることにより上記コイルの1層目が形成されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機の固定子。
  3. 上記第1の段差と上記第1の傾斜面との間の隅部には、端部が上記巻枠部の表面に対し垂直であり、且つ頂部が上記巻枠部の表面と平行である第3の段差が設けられたことを特徴とする請求項1記載の回転電機の固定子。
  4. 1ターン目の上記コイルは上記第1の段差と上記第3の段差の間の隅部に配置され、上記第1の段差の表面上に次の上記コイルが配置され、上記第1の段差の表面上から上記巻枠部の表面上に段下がりし、上記巻枠部と上記第1の段差との間の隅部から上記巻枠部と上記第2の傾斜面の隅部にかけて上記コイルが配置されて、上記コイルが直線状に複数配置されることにより上記コイルの1層目が形成されていることを特徴とする請求項3記載の回転電機の固定子。
  5. 上記第1の段差における上記端部と上記頂部が直交する部分に円弧状の突部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
  6. 上記第1の段差における上記端部と上記頂部が直交する部分に傾斜面を有する突部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
  7. 上記第1の段差の表面上に円弧状の凸部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
  8. 上記第1の段差の表面上に傾斜面を有する凸部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
  9. 固定子鉄心とコイルボビンとコイルを備え、
    上記固定子鉄心は円環状のヨーク部と、上記ヨーク部に対して径方向内方に向けて突出するとともに上記ヨーク部と磁気的に連結したティース部と、上記ティース部の先端において磁気的に連結したティース先端部と、上記ヨーク部と上記ティース部の間に形成された第1の連結部と、上記ティース部と上記ティース先端部との間に形成された第2の連結部を有し、
    上記コイルボビンは上記ヨーク部から上記ティース部を介して上記ティース先端部にかけて上記固定子鉄心を覆うように設けられており、
    上記コイルは上記コイルボビンに対して巻回して形成されている回転電機の固定子であって、
    上記コイルボビンは、上記コイルが巻回される巻枠部と、上記第1の連結部を覆うように設けられるとともに、上記巻枠部の端部に設けられたヨーク側鍔部と、上記第2の連結部を覆うように設けられるとともに上記巻枠部の端部に設けられたティース先端側鍔部とを有し、
    上記ヨーク側鍔部と上記巻枠部との間の隅部には、端部が上記巻枠部の表面に対し垂直であり、且つ頂部が上記巻枠部の表面と平行である第1の段差と、上記第1の段差の表面上に起点を有し、端部が上記巻枠部の表面に対し垂直であり、且つ頂部が上記巻枠部の表面と平行であり、更に上記ヨーク側鍔部に接続する第4の段差とを有するヨーク側階段部が設けられており、
    上記巻枠部と上記ティース先端側鍔部との間の隅部には、端部が上記巻枠部の表面上に起点を有し、上記ティース先端側鍔部に向け延びる第2の傾斜面と、上記第2の傾斜面の頂部から延びる面が上記巻枠部の表面と平行であり、且つ上記ティース先端側鍔部に接続する第2の段差とを有するティース先端側階段部が設けられていることを特徴とする回転電機の固定子。
  10. 1ターン目の上記コイルは上記第1の段差と上記第4の段差の間の隅部に配置され、上記第1の段差の表面上に次の上記コイルが配置され、上記第1の段差の表面上から上記巻枠部の表面上に段下がりし、上記巻枠部と上記第1の段差との間の隅部から上記巻枠部と上記第2の傾斜面の隅部にかけて上記コイルが配置されて、上記コイルが直線状に複数配置されることにより上記コイルの1層目が形成されていることを特徴とする請求項9記載の回転電機の固定子。
  11. 上記第1の段差と上記第4の段差との間の隅部には、端部が上記巻枠部の表面に対し垂直であり、且つ頂部が上記巻枠部の表面と平行である第5の段差を設けたことを特徴とする請求項9記載の回転電機の固定子。
  12. 1ターン目の上記コイルは上記第1の段差と上記第5の段差の間の隅部に配置され、上記第1の段差の表面上に次の上記コイルが配置され、上記第1の段差の表面上から上記巻枠部の表面上に段下がりし、上記巻枠部と上記第1の段差との間の隅部から上記巻枠部と上記第2の傾斜面の隅部にかけて上記コイルが配置されて、上記コイルが直線状に複数配置されることにより上記コイルの1層目が形成されていることを特徴とする請求項11記載の回転電機の固定子。
  13. 上記第1の段差の表面上に円弧状の溝部を形成したことを特徴とする請求項9又は請求項10記載の回転電機の固定子。
  14. 上記第1の段差の表面上にV字形状の溝部を形成したことを特徴とする請求項9又は請求項10記載の回転電機の固定子。
  15. 上記第1の連結部及び上記第2の連結部は円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
  16. 上記第1の連結部及び上記第2の連結部は直線状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
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