JP7272684B2 - 乗り込み用傾斜台及び避難用すべり台 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 https://www.fujisangyou.co.jp/wheelchair/(令和2年7月21日掲載)、有料老人ホーム海風(令和2年11月30日納入)、https://www.fujisangyou.co.jp/wheelchair/delivery_example_002.html(令和2年12月10日掲載)、https://www.fujisangyou.co.jp/shieldtunnel/(令和3年1月29日掲載)
本発明は、避難用すべり台に関するものである。
従来、病院、老人ホーム、福祉センター、養護施設等の建物には、火災等の際に避難するための避難用すべり台が設置されている。避難用すべり台は、建物の屋外の壁面に沿って設置され、上層階から下層階に向けてすべり降りるようになっている。避難用すべり台には、直線型、らせん型、あるいは直線型とらせん型を組み合わせたものがある。また、避難用すべり台が設置された最上階からだけではなく、途中階からも乗り込み可能なものがある。
避難用すべり台として、例えば特許文献1には、不使用時には階段の左右両側垂面のいずれかに立て掛けた状態とし、使用時には階段の各ステップの幅方向の一部を覆って昇降方向に平置き状態で設置されるようにした階段設置型避難用すべり台に関する発明が記載されている。また、特許文献2には、大雪寒冷地における屋外緊急避難用すべり台における融雪装置に関する発明が記載されている。
特開平10-192428号公報 実用新案登録第3071815号公報
ところで、避難用すべり台が設置される病院、老人ホーム、福祉センター、養護施設等の建物は、車いすの利用者が多いのが特徴である。図8は、従来の避難用すべり台400を示す側面図である。避難用すべり台400の乗り込み口である底板401の上端部は、階上の床面4と同じ高さに設定される。そのため、乗り込み口と車いす1の座面との間には、例えば40cm程度の高低差が生じることとなる。そうすると、車いす1の利用者が避難用すべり台400を利用して避難するためには、車いす1の座面から乗り込み口まで降りて移動しなければならないが、自力での移動は困難な場合が多い。介護者等が手助けするとしても、火災等の緊急時には迅速な対応が必要であり負担が大きい。
また、高速道路等のトンネル内における防災設備として、道路下に安全空間を設けて道路から避難用すべり台で移動するようにしたものがある。このような避難用すべり台においても同様に、車いすの利用者が座面から乗り込み口まで移動するのが困難である。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、車いす利用者の避難用すべり台への移動を容易にすることのできる乗り込み用傾斜台及び乗り込み用傾斜台を備えた避難用すべり台を提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明の乗り込み用傾斜台は、避難用すべり台の乗り込み口から後方に向けて上昇していることを特徴とする。
また好ましくは、後側の幅が前側の幅よりも狭いことを特徴とする。
また好ましくは、前側の大傾斜部と後側の小傾斜部とを有することを特徴とする。
また好ましくは、前側の傾斜部と後側の平坦部とを有することを特徴とする。
また好ましくは、前記乗り込み口が避難用すべり台の最上階部分に設けられていることを特徴とする。
また好ましくは、前記乗り込み口が避難用すべり台の途中階部分に設けられていることを特徴とする。
また好ましくは、前記乗り込み口がトンネルの道路下安全空間の入口に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の避難用すべり台は、上記乗り込み用傾斜台を備えたものである。
本発明の乗り込み用傾斜台は、避難用すべり台の乗り込み口から後方に向けて上昇しているので、乗り込み口と車いすの座面との間の高低差を解消することができ、車いす利用者が乗り込み用傾斜台を利用してすべり降りながら、避難用すべり台へと移動することができる。
また、後側の幅が前側の幅よりも狭い場合には、車いすを近づけたときに、車いすの左右に設けられた足置き部や利用者の足が乗り込み用傾斜台にぶつかるのを回避することができる。従って、車いすを近づけやすくして、車いす利用者の移動をさらに容易にできる。
また、前側の大傾斜部と後側の小傾斜部とを有する場合には、臀部を乗せる部分の傾斜が緩やかであるため乗せやすく、車いす利用者の移動をさらに容易にできる。
また、前側の傾斜部と後側の平坦部とを有する場合には、臀部を乗せる部分が平坦であるため乗せやすく、車いす利用者の移動をさらに容易にできる。
また、乗り込み口が避難用すべり台の最上階部分に設けられている場合、乗り込み用傾斜台を最上階部分に設置すれば、最上階からの乗り込みが可能となる。
また、乗り込み口が避難用すべり台の途中階部分に設けられている場合、乗り込み用傾斜台を途中階部分に設置すれば、途中階からの乗り込みが可能となる。
また、乗り込み口がトンネルの道路下安全空間の入口に設けられている場合、乗り込み用傾斜台をトンネルの道路下安全空間の入口に設置すれば、入口からの乗り込みが可能となる。
また、本発明の乗り込み用傾斜台を備えた避難用すべり台は、車いす利用者の移動に適したものである。
このように、本発明の乗り込み用傾斜台及び避難用すべり台は、車いす利用者の避難用すべり台への移動を容易にすることができるものである。
本発明の実施形態1に係る避難用すべり台を示す側面図である。 実施形態1に係る乗り込み用傾斜台を示す部分拡大側面図である。 実施形態1に係る乗り込み用傾斜台を示す部分拡大平面図である。 本発明の実施形態2に係る避難用すべり台を示す平面図である。 本発明の実施形態3に係る避難用すべり台を示す平面図である。 実施形態3に係る乗り込み口を示す正面図である。 実施形態3に係る乗り込み用傾斜台を示す部分拡大側面図である。 従来例に係る避難用すべり台を示す側面図である。 実施形態4に係る乗り込み用傾斜台を示す(A)側面図、(B)平面図である。 実施形態5に係る乗り込み用傾斜台を示す(A)側面図、(B)平面図である。 実施形態6に係る避難用すべり台の設置状態を示す図である。 実施形態7に係る避難用すべり台を示す側面図である。
次に、図1乃至図7及び図9乃至図12を参照して、本発明の実施形態に係る乗り込み用傾斜台及び避難用すべり台について説明する。本実施形態に係る乗り込み用傾斜台及び避難用すべり台は、新設・既設のいずれにも対応可能なものである。すなわち、乗り込み用傾斜台を備えた避難用すべり台の全体を新設することもできるし、既設の避難用すべり台に対して乗り込み用傾斜台を追加設置することもできる。なお、以下の説明において、すべり面である底板には、平板状のものの他、進行方向に沿って複数のパイプを並べたもの等も含まれる。
(実施形態1)
図1乃至図3を参照して、本発明の実施形態1に係る乗り込み用傾斜台及び避難用すべり台について説明する、図1は実施形態1に係る避難用すべり台100を示す側面図であり、図2及び図3は実施形態1に係る乗り込み用傾斜台10を示す部分拡大側面図及び部分拡大平面図である。図1乃至図3は、避難用すべり台100を使用して車いす1の利用者が避難する際の様子を示したものである。
避難用すべり台100は直線型であり、階上の床面4から地面5に向けたすべり面である底板101、底板101の両側に設けられた側板104及び側板104の上方に設けられた落下防止柵102を有している。また、最上部付近には、乗り込み時の落下を防止するための高い落下防止柵103が設けられている。避難用すべり台100の乗り込み口7である底板101の上端部は、階上の床面4と同じ高さに設定されている。
さらに、避難用すべり台100は、乗り込み用傾斜台10を備えている。乗り込み用傾斜台10は、床面4に支柱13,14を介して固定されている。乗り込み用傾斜台10の先端部は避難用すべり台10の乗り込み口7(底板101の上端部)につながっており、乗り込み口7から後方(車いす1に近づく方向)に向けて上昇し、後端部の高さが車いす1の座面2と同じか若干低い位置となっている。これにより、乗り込み口7と車いす1の座面2との間の高低差が解消される。
なお、後端部の高さが車いす1の座面2よりも高くなると車いす1から乗り込み用傾斜台10への移動がしにくくなり、反対に座面2よりも低くなり過ぎると移動時の高低差が問題となるため、建物で使用される車いす1の座面2の高さに応じて適宜設定するとよい。
乗り込み用傾斜台10の傾斜角度は、避難用すべり台100の底板101の角度(約30度)と同じであるが、異なっていてもよい。また、乗り込み用傾斜台10の先端部と避難用すべり台100の乗り込み口7(底板101の上端部)との間が若干空いていてもよい。
また、乗り込み用傾斜台10の両側には手すり15,15が設置されている。なお、乗り込み用傾斜台10の側面に側板を設けて補強したり、乗り込み用傾斜台10と手すり15,15とを一体化するようにしてもよい。乗り込み用傾斜台10の材料は特に限定されず、鉄やアルミニウムの金属の他、木材や樹脂等も用いることができる。
乗り込み用傾斜台10は、前側の幅広部11及び後側の幅狭部12からなり、後側の幅が前側の幅よりも狭い平面視凸字状となっている。これにより、幅狭部12の両側に、車いす1の左右に設けられた足置き部3,3や利用者の足が入り込むことのできる空間が形成され、車いす1を近づけたときに足置き部3,3や利用者の足が乗り込み用傾斜台10にぶつかるのを回避することができる。従って、車いす1をできるだけ乗り込み用傾斜台10に近づけることができる。
緊急避難時には、まず車いす利用者が自力で(あるいは介護者等の手助けにより)、車いす1に乗ったまま乗り込み用傾斜台10に近づいていき、車いす1の足置き部3,3や利用者の足を幅狭部12の両側に入り込ませる。そして、乗り込み用傾斜台10に足を載せながら少しずつ尻を移動させていく。乗り込み用傾斜台10への移動が完了すれば、あとは乗り込み用傾斜台10の傾斜に沿ってすべり降りながら、避難用すべり台100の乗り込み口7から底板101へと移動することができる。
(実施形態2)
図4を参照して、本発明の実施形態2に係る乗り込み用傾斜台及び避難用すべり台について説明する。図4は実施形態2に係る避難用すべり台200を示す平面図である。
避難用すべり台200はらせん型であり、階上から階下に向けたらせん状のすべり面である底板201を有している。実施形態2はらせん型の避難用すべり台200における、最上階からの乗り込みについて説明するものである。避難用すべり台200の乗り込み口8である底板201の上端部は、階上の床面4と同じ高さに設定されている。
さらに、避難用すべり台200は、乗り込み用傾斜台20を備えている。乗り込み用傾斜台20は、実施形態1に係る乗り込み用傾斜台10と同一であるため説明を省略する。
緊急避難時には、実施形態1と同様に、まず車いす利用者が自力で(あるいは介護者等の手助けにより)、車いす1に乗ったまま乗り込み用傾斜台20に近づいていき、車いす1の足置き部3,3や利用者の足を幅狭部22の両側に入り込ませる。そして、乗り込み用傾斜台10に足を載せながら少しずつ尻を移動させていく。乗り込み用傾斜台10への移動が完了すれば、あとは乗り込み用傾斜台20の傾斜に沿ってすべり降りながら、避難用すべり台200の乗り込み口8から底板201へと移動することができる。
(実施形態3)
図5乃至図7を参照して、本発明の実施形態3に係る乗り込み用傾斜台及び避難用すべり台について説明する。図5は実施形態3に係る避難用すべり台300を示す平面図、図6は実施形態3に係る乗り込み口9を示す正面図、図7は実施形態3に係る乗り込み用傾斜台30を示す部分拡大側面図である。
避難用すべり台300はらせん型であり、階上から階下に向けたらせん状のすべり面である底板301,305を有している。実施形態3はらせん型の避難用すべり台300における、途中階からの乗り込みについて説明するものである。避難用すべり台300は、最上階からの乗り込みに加えて、途中階の床面6からの乗り込みが可能なように、途中階の床面6の部分で底板301,305が中断されている。
図6に示すように、実施形態3に係る乗り込み口9は、階上からの底板301及び側板306と、階下への底板305及び側板310とが中断された部分に設けられている。底板301と底板305との間には、階上から順にローラー302,303,304が設けられている。また、側板306と側板310との間には、階上から順に側板307、開口部308、側板309が設けられている。なお、開口部308の構成はこれに限定されるものではなく、例えば側板309を設けずに階下側を開放して乗り込みやすくするようにしてもよい。
避難用すべり台300においては、底板301と底板305との間をローラー302,303,304で連結することにより、避難者がローラー上を容易に移動できるようになっている。なお、ローラー302,303,304の部分は円弧を描いているため、途中階から乗り込んだ際に、外側板(階下側の側板309)の方向に身体が流れて脇腹が当たってしまうことが考えられる。その場合には、階下側のローラーを回転しないように固定したり、ローラーの上に板を貼ったりするなどして対応することができる。
階上からの底板301の先端の高さは、途中階の床面6よりも若干高い位置になっている。既設の避難用すべり台においては、階上からすべり降りてきた人が中断位置で立ち上がって階下への底板305に移動することを想定し、底板301の先端の高さをこのように若干高く設定している。
側板307及び側板309に挟まれた開口部308の下端部は、ローラー303の高さに合わせてあり、乗り込み口9が形成されている。乗り込み口9の高さは床面6よりも若干高くなっている。
さらに、避難用すべり台300は、乗り込み用傾斜台30を備えている。乗り込み用傾斜台30は、床面6に支柱33,34を介して固定されている。乗り込み用傾斜台30の先端部は避難用すべり台30の乗り込み口9(ローラー303)につながっており、乗り込み口9から後方(車いす1に近づく方向)に向けて上昇し、後端部の高さが車いす1の座面2と同じか若干低い位置となっている。これにより、乗り込み口9と車いす1の座面2との間の高低差が解消される。
なお、後端部の高さが車いす1の座面2よりも高くなると車いす1から乗り込み用傾斜台30への移動がしにくくなり、反対に座面2よりも低くなり過ぎると移動時の高低差が問題となるため、建物で使用される車いす1の座面2の高さに応じて適宜設定するとよい。
また、先端部の高さが乗り込み口9の高さ(ローラー303の高さ)よりも低くなると乗り込み用傾斜台30からローラー303への移動がしにくくなり、反対に乗り込み口9の高さ(ローラー303の高さ)よりも高くなり過ぎると移動時の高低差が問題となるため、乗り込み口9の高さ(ローラー303の高さ)に応じて適宜設定するとよい。
乗り込み用傾斜台30の傾斜角度は、乗り込み口9への乗り込みが容易なように適宜設定できる。また、乗り込み用傾斜台30の先端部と避難用すべり台300の乗り込み口9との間が若干空いていてもよい。
また、乗り込み用傾斜台30の両側に手すりを設置したり、乗り込み用傾斜台30の側面に側板を設けて補強したり、乗り込み用傾斜台30と手すりとを一体化するようにしてもよい。
乗り込み用傾斜台30は、前側の幅広部31及び後側の幅狭部32からなり、後側の幅が前側の幅よりも狭い平面視凸字状となっている。これにより、幅狭部32の両側に、車いす1の左右に設けられた足置き部3,3や利用者の足が入り込むことのできる空間が形成され、車いす1を近づけたときに足置き部3,3や利用者の足が乗り込み用傾斜台30にぶつかるのを回避することができる。従って、車いす1をできるだけ乗り込み用傾斜台30に近づけることができる。
緊急避難時には、まず車いす利用者が自力で(あるいは介護者等の手助けにより)、車いす1に乗ったまま乗り込み用傾斜台30に近づいていき、車いす1の足置き部3,3や利用者の足を幅狭部32の両側に入り込ませる。そして、乗り込み用傾斜台30に足を載せながら少しずつ尻を移動させていく。乗り込み用傾斜台30への移動が完了すれば、あとは乗り込み用傾斜台30の傾斜に沿ってすべり降りながら、避難用すべり台300の乗り込み口9からローラー303へと移動することができる。
実施形態1,2,3に係る乗り込み用傾斜台10,20,30は、避難用すべり台100,200,300の乗り込み口7,8,9から後方に向けて上昇しているので、乗り込み口7,8,9と車いす1の座面2との間の高低差を解消することができ、車いす利用者が乗り込み用傾斜台10,20,30を利用してすべり降りながら、避難用すべり台100,200,300へと移動することができる。
また、後側の幅が前側の幅よりも狭いので、車いす1を近づけたときに、車いす1の左右に設けられた足置き部3,3や利用者の足が乗り込み用傾斜台10,20,30にぶつかるのを回避することができる。従って、車いす1を近づけやすくして、車いす利用者の移動をさらに容易にできる。
また、実施形態1,2においては、乗り込み口7,8が避難用すべり台100,200の最上階部分に設けられているので、乗り込み用傾斜台10,20を最上階部分に設置することで、最上階からの乗り込みが可能となる。
また、実施形態3においては、乗り込み口9が避難用すべり台300の途中階部分に設けられているので、乗り込み用傾斜台30を途中階部分に設置することで、途中階からの乗り込みが可能となる。
(実施形態4)
図9を参照して、本発明の実施形態4に係る乗り込み用傾斜台について説明する。図9は実施形態4に係る乗り込み用傾斜台40を示す(A)側面図、(B)平面図である。
乗り込み用傾斜台40は、実施形態1に係る乗り込み用傾斜台10とほぼ同様の構成であって、床面4に支柱43を介して固定されており、先端部は避難用すべり台の乗り込み口7につながっている。一方で、乗り込み用傾斜台10とは、傾斜角度と後側の形状が異なっている。
乗り込み用傾斜台40は、前側の大傾斜部41及び後側の小傾斜部42を有しており、大傾斜部41の傾斜角度が避難用すべり台の傾斜角度とほぼ同一であるのに対して、小傾斜部42の傾斜角度は大傾斜部41よりも若干緩やかになっている。また、小傾斜部42は、前側の幅広部42a及び後側の幅狭部42bからなり、後側の幅が前側の幅よりも狭い平面視略凸字状となっている。なお、実施形態1に係る乗り込み用傾斜台10と異なり、乗り込み用傾斜台40の幅狭部42bは徐々に狭くなっている。
実施形態4においては、乗り込み用傾斜台40が、前側の大傾斜部41と後側の小傾斜部42とを有するので、臀部を乗せる部分の傾斜が緩やかであるため乗せやすく、車いす利用者の移動をさらに容易にできる。
なお、乗り込み用傾斜台40は、実施形態3に係る避難用すべり台300における途中階からの乗り込みにも適用することができる。その場合には、乗り込み口の高さに合わせて、大傾斜部41の先端部を床面よりも若干高く設定するとよい。
(実施形態5)
図10を参照して、本発明の実施形態5に係る乗り込み用傾斜台について説明する。図10は実施形態5に係る乗り込み用傾斜台50を示す(A)側面図、(B)平面図である。
乗り込み用傾斜台50は、実施形態1に係る乗り込み用傾斜台10とほぼ同様の構成であって、床面4に支柱53を介して固定されており、先端部は避難用すべり台の乗り込み口7につながっている。一方で、乗り込み用傾斜台10とは、傾斜角度と後側の形状が異なっている。
乗り込み用傾斜台50は、前側の傾斜部51及び後側の平坦部52を有しており、傾斜部51の傾斜角度が避難用すべり台の傾斜角度とほぼ同一であるのに対して、平坦部52は平坦である。また、実施形態1に係る乗り込み用傾斜台10と異なり、乗り込み用傾斜台50の後側の平坦部52は幅狭部となっておらず、傾斜部51と同幅である。
実施形態5においては、乗り込み用傾斜台50が、前側の傾斜部51と後側の平坦部52とを有するので、臀部を乗せる部分が平坦であるため乗せやすく、車いす利用者の移動をさらに容易にできる。
なお、乗り込み用傾斜台50は、実施形態3に係る避難用すべり台300における途中階からの乗り込みにも適用することができる。その場合には、乗り込み口の高さに合わせて、傾斜部51の先端部を床面よりも若干高く設定するとよい。
(実施形態6)
図11を参照して、本発明の実施形態6に係る乗り込み用傾斜台及び避難用すべり台について説明する。図11は、実施形態6に係る避難用すべり台500の設置状態を示す図である。
避難用すべり台500は、高速道路等のトンネル501に設置されている。トンネル501の道路面502の下側には、防災設備として道路下安全空間503が確保されている。そして、トンネル火災等が発生した場合には、トンネル内に取り残された人々が、道路下安全空間503の入口504から避難用すべり台500を滑り降りて避難するようになっている。
避難用すべり台500の乗り込み口7には、実施形態5に係る乗り込み用傾斜台50が設置されている。トンネル内は狭く、乗り込み口7まで車いすを近づけにくい場合も想定されるため、例えば、乗り込み用傾斜台50の平坦部52に幅方向から車いすを近づけて、車いす利用者の臀部を方向転換させながら平坦部52に乗せるといった使用方法に適している。
実施形態6においては、乗り込み口7がトンネル501の道路下安全空間503の入口504に設けられているので、乗り込み用傾斜台50をトンネル501の道路下安全空間503の入口504に設置すれば、入口504からの乗り込みが可能となる。
(実施形態7)
図12を参照して、本発明の実施形態7に係る乗り込み用傾斜台及び避難用すべり台について説明する。図12は、実施形態7に係る避難用すべり台100´を示す側面図である。
避難用すべり台100´は、実施形態1に係る避難用すべり台100とほぼ同様の構成であるが、乗り込み用傾斜台10が避難用すべり台本体と別体で構成されていたのに対して、実施形態7に係る乗り込み用傾斜台10´は避難用すべり台本体と一体で構成されている点が異なっている。
避難用すべり台100が既存の建物等に追加で施工するのに適しているのに対して、避難用すべり台100´は新設の建物等に一体施工するのに適している。
このように、本実施形態に係る乗り込み用傾斜台及び避難用すべり台は、車いす利用者の避難用すべり台への移動を容易にすることができるものである。
以上、本発明の実施形態に係る乗り込み用傾斜台及び避難用すべり台について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。
例えば、直線型の避難用すべり台において途中階の乗り込み口に設置することもできる。また、乗り込み用傾斜台の形状は後側の幅が前側の幅より狭い平面視凸字状であることが好ましいが、これに限定されるものではなく、矩形状、三角形状、楕円形状等の様々な形状とすることができる。
また、各実施形態における乗り込み用傾斜台の手摺りは、両側、片側、手摺なし等、安全面及び移動のしやすさを考慮して、適宜設置することができる。
1 車いす
2 座面
3 足置き部
4 床面
5 地面
6 床面
7 乗り込み口
8 乗り込み口
9 乗り込み口
10 乗り込み用傾斜台
11 幅広部
12 幅狭部
13 支柱
14 支柱
15 手すり
20 乗り込み用傾斜台
21 幅広部
22 幅狭部
30 乗り込み用傾斜台
31 幅広部
32 幅狭部
40 乗り込み用傾斜台
41 大傾斜部
42 小傾斜部
43 支柱
50 乗り込み用傾斜台
51 傾斜部
52 平坦部
53 支柱
100 避難用すべり台
101 底板
102 落下防止柵
103 落下防止柵
104 側板
200 避難用すべり台
201 底板
300 避難用すべり台
301 底板
302 ローラー
303 ローラー
304 ローラー
305 底板
306 側板
307 側板
308 開口部
309 側板
310 側板
400 避難用すべり台
401 底板
402 落下防止柵
403 落下防止柵
404 側板
500 避難用すべり台
501 トンネル
502 道路面
503 道路下安全空間
504 入口

Claims (6)

  1. 車いす利用者の避難用すべり台への移動を容易にするための乗り込み用傾斜台を備えた避難用すべり台であって、
    前記乗り込み用傾斜台が、避難用すべり台の乗り込み口と車いすの座面との間の高低差を解消するために、避難用すべり台の乗り込み口から後方に向けて上昇しており、
    前記乗り込み用傾斜台が、前側の幅広部及び後側の幅狭部からなり、前記幅狭部の両側に、車いすの左右に設けられた足置き部や利用者の足が入り込むことのできる空間が形成されていることを特徴とする避難用すべり台。
  2. 前記乗り込み用傾斜台が、前側の大傾斜部と後側の小傾斜部とを有することを特徴とする請求項1に記載の避難用すべり台。
  3. 前記乗り込み用傾斜台が、前側の傾斜部と後側の平坦部とを有することを特徴とする請求項1に記載の避難用すべり台。
  4. 前記乗り込み口が避難用すべり台の最上階部分に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項のうちいずれか1つに記載の避難用すべり台。
  5. 前記乗り込み口が避難用すべり台の途中階部分に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項のうちいずれか1つに記載の避難用すべり台。
  6. 前記乗り込み口がトンネルの道路下安全空間の入口に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項のうちいずれか1つに記載の避難用すべり台。
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