JP7272513B1 - キナクリドン顔料、顔料分散体、及び水性インクジェットインク - Google Patents

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Abstract

本発明が解決しようとする課題は、水性IJインク用途において従来の顔料よりも一層優れた粘度安定性を発揮した上で、高い彩度を維持できる革新的なキナクリドン顔料を提供することにある。本発明のキナクリドン顔料は、水蒸気と窒素の比表面積比が0.270以上0.430未満である。本発明の顔料分散体は、上記キナクリドン顔料および溶媒を含有する。また、本発明の水性インクジェットインクは、上記顔料分散体を含む。

Description

本発明は、キナクリドン顔料およびこれを含む顔料分散体、水性インクジェットインクに関する。
インクジェット(IJ)とは、インクを細いノズルに導き高速度のインクビームとして引き出し、これを文字,図形信号に応じて制御して印字させる方式であり、産業用、家庭用を問わず広く活用されている印刷方法である。IJインクには、溶剤系、UV硬化系、水性染料系、水性顔料系があるが、特に水性顔料IJインクは、溶剤系やUV硬化系、水性染料系と比較し、安全性、環境面においてメリットを有するため、サステナブル対応からも特に成長が見込まれる。
一方でIJ印刷が年々、高速化・高精細化していることに伴い顔料に求められる要求レベルも高くなっている。IJインクにおいて顔料に求められる重要性能の1つとして、複雑なインク設計に耐えうる分散安定性が挙げられる。分散安定性向上のため、各社は顔料の誘導体処理や表面処理、粒子径の制御など工夫を凝らして開発を進めてきた。
IJ印刷で用いられる顔料としては、カーボンブラック(CB)、アゾ系顔料に加え、フタロシアニン系顔料やキナクリドン系顔料といった縮合多環系有機顔料などがある。中でも、フタロシアニン系顔料やキナクリドン系顔料などの縮合多環系有機顔料を用いた場合、一般的にIJ用途に限らず流動性に係る問題が顕著であり、流動性向上のために縮合多環系有機顔料に対し表面処理の検討がなされてきた。例えば、顔料誘導体処理、ロジン処理、界面活性剤処理、樹脂系分散剤処理、プラズマ処理などの方法がある。しかしながら、このような方法であっても、使用する用途によってはインキが高粘度となったり、保存中のインキの増粘(粘度上昇)による流動性低下が現れる場合があった。
このような中、縮合多環系有機顔料であるフタロシアニン系顔料と、特定のフタルイミドメチル銅フタロシアニン誘導体を併用し、良好な分散性となる適切な水およびジエチレングリコールとの接触角を持つβ型銅フタロシアニン顔料組成物を得る方法が提案されている(特許文献1)。
また、水分散性顔料における顔料の表面処理方法としては、フタロシアニンを含有した過酸化水素水を反応容器に入れ、この反応容器の溶液中にアルゴンガスを通気させ、所定の水を入れた水槽の中に浸漬させて超音波を照射する方法が知られている(特許文献2)。また、上記以外にもカーボンブラック(CB)に対する顔料表面の親水化、自己分散に関する特許は多数あるが、キナクリドン顔料に対する顔料表面の親水化処理に関する特許は少なく、特に水性IJインク用途における分散安定性と彩度の両立について記した特許は見当たらない。
特開2006-126440号公報 特開2003-201419号公報
本発明は、キナクリドン顔料表面を改質することで顔料の親水パラメーターを適切に制御し、水性IJインク用途において従来の顔料よりも一層優れた粘度安定性を発揮した上で、高い彩度を維持できる革新的なキナクリドン顔料を提供するものである。高い粘度安定性を発揮することができれば、長期間保管した場合であっても使用することができ、また、インクに使用できる溶剤種や比率の幅が広がるため、インク設計の自由度が高くなり優れた水性IJインクの作製が可能となる。
本発明者らは、上記の革新的なキナクリドン顔料を見出すべく鋭意検討した結果、顔料表面を改質し、親水化することでインク中での粘度安定性が向上することが分かった。本発明の想定されるメカニズムは下記のとおりである。
水系での顔料分散の内、顔料が影響する工程としては、1.顔料が濡れる工程、2.分散安定化工程(本発明では分散樹脂を顔料表面に吸着させる工程)がある。1と2の各工程で生じる現象は下記のとおりと考えられる。
1.顔料表面の親水化により濡れ性が向上する(水溶性溶剤が顔料粒子凝集体の微小な隙間へ入りこみやすくなる)ことで、粒子間の凝集力が低下し、分散機の機械的な力によって解砕されやすくなる。
2.さらに、分散樹脂が顔料へ吸着する水系では、疎水的なキナクリドン顔料の表面を親水化することで、分散樹脂との相互作用が強くなり、より高い分散安定性および粘度安定性が発揮される。
一方で、顔料表面の改質は過剰になると、顔料の色相(彩度)が悪化することが本検討により明らかとなっている。詳細なメカニズムは不明であるが、顔料表面の改質、即ち電子的、立体的な顔料の化学構造の変化は、単分子での電子状態の変化、分子間での相互作用の変化などを引き起こし、色相変化が生じていると推測される。
本発明では、上記に挙げた分散安定性および粘度安定性向上と色相変化のバランスを検討した結果、水蒸気と窒素の比表面積比に着目し、これを適切な範囲に制御することで、色相変化を限定的に抑えた上で、従来よりも高い粘度安定性を有する顔料を開発することに成功した。
即ち本発明は、
『項1. 水蒸気と窒素の比表面積比が0.270以上0.430未満であるキナクリドン顔料。
項2. C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントバイオレッド19、又はC.I.ピグメントレッド122とC.I.ピグメントバイオレット19固溶体である項1に記載のキナクリドン顔料。
項3. 項1または2に記載のキナクリドン顔料および溶媒を含有する顔料分散体。
項4. 項3に記載の顔料分散体を含む水性インクジェット(IJ)インク。』
に関する。
本発明のキナクリドン顔料は、特に水性IJインクとして用いたときインクの粘度安定性と印刷物の彩度を両立することができる。また、本発明のキナクリドン顔料は、粗大粒子数が低減されており、粒子径安定性に優れ、IJインクとしての吐出性能も向上させることができる。よって、本発明のキナクリドン顔料は、水性IJインク用途に特に有用である。
以下、本発明を詳細に説明する。
<キナクリドン顔料>
本発明のキナクリドン顔料は、水蒸気と窒素の比表面積比が0.270以上0.430未満である。水蒸気と窒素の比表面積比は好ましくは0.280以上0.420以下、より好ましくは0.290以上0.410以下、特に好ましくは0.290以上0.370以下、最も好ましくは0.300以上0.370以下である。比表面積比が上記範囲であるため、特に水性IJインクとして用いたときインクの粘度安定性と印刷物彩度を両立することができる。水蒸気/窒素・比表面積比は、比表面積・細孔分布測定装置を用い、吸着質には水蒸気および窒素ガスを用いて、顔料の水蒸気比表面積および窒素比表面積を測定し、この比をとることで算出することができる。
上記水蒸気比表面積は、通常5~50m/g、好ましくは10~40m/g、より好ましくは15~35m/gである。また、上記窒素比表面積は、通常30~120m/g、好ましくは40~100m/g、より好ましくは60~90m/gである。
本発明のキナクリドン顔料の顔料種としては、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントバイオレット42、C.I.ピグメントバイオレット55、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド206、C.I.ピグメントレッド207、C.I.ピグメントレッド209、C.I.ピグメントオレンジ48、C.I.ピグメントオレンジ49などが挙げられる。また、これらのキナクリドン顔料の固溶体であってもよい。中でも本発明の効果が得られやすい点からC.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントレッド122とC.I.ピグメントバイオレット19固溶体が好ましい。これらのキナクリドン顔料は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明のキナクリドン顔料の一次粒子径は、例えば50~500nm、好ましくは50~250nmである。
本発明のキナクリドン顔料は、IJ用インクに好適に使用することができ、特に顔料分散剤などを用いて分散させた水性顔料分散液として、水性IJ用インクに好適に使用することができる。
<キナクリドン顔料の製造方法>
以下に本発明のキナクリドン顔料を製造する方法の一例を示す。本発明のキナクリドン顔料は、水蒸気/窒素・比表面積比が上記範囲となればよく、以下の方法で製造されたものに限定されない。
本発明のキナクリドン顔料は、例えば、顔料スラリー製造工程、顔料表面処理工程、後処理工程を経て製造することができる。
顔料スラリー製造工程:原料となるキナクリドン顔料を溶媒に添加、撹拌し顔料スラリーを得る工程
顔料表面処理工程:顔料スラリーに鉄塩または銅塩と過酸化水素を添加、撹拌し顔料表面を処理する工程
後処理工程:反応液を濾過し、濾物を乾燥、粉砕させる工程
(顔料スラリー製造工程)
まず、顔料スラリー製造工程において、原料となるキナクリドン顔料としては、上述した顔料種が挙げられ、市販もしくは公知慣用の方法で製造したキナクリドン顔料を使用することができる。原料となるキナクリドン顔料は無処理の顔料であっても良いし、キナクリドン顔料スルホン酸誘導体、アミノ基含有キナクリドン顔料誘導体、フタルイミドメチル基含有キナクリドン顔料誘導体などの顔料誘導体、分散剤などの高分子、界面活性剤、ロジンなどで顔料粒子表面を処理したキナクリドン顔料であっても良い。また、顔料表面処理工程の後に、キナクリドン顔料スルホン酸誘導体、アミノ基含有キナクリドン顔料誘導体、フタルイミドメチル基含有キナクリドン顔料誘導体などの顔料誘導体、分散剤などの高分子、界面活性剤、ロジンなど、他の顔料粒子表面処理を行っても良い。
原料となるキナクリドン顔料として、顔料化工程を経て顔料粒子径および粒子形を整えたキナクリドン顔料を用いても良いし、顔料粒子径および粒子形の不揃いなキナクリドン顔料クルードを使用し、顔料表面処理工程後に顔料化工程を行い整えても良い。顔料化工程としては、例えば、アシッドペースト法、アシッドスラリー法、ドライミリング法、ソルベント法、ソルベントミリング法などの中から、一つもしくは複数組み合わせて選択することができる。
溶媒としては、水および/または有機溶剤を使用することができ、有機溶剤としては、メタノール、エタノール、n-プロパノール、2-プロパノール、イソブチルアルコールなどを用いることができる。特に、経済性の点から水が好ましい。また、水としては、純水であっても工業用水であっても良く、さらに酢酸緩衝液、リン酸緩衝液、クエン酸緩衝液、クエン酸リン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、酒石酸緩衝液など緩衝液を使用しても良い。
溶媒100質量部に対し、原料となるキナクリドン顔料の添加量は1~30質量部が好ましく、添加量が少ないときは生産性が低く、添加量が多いときは顔料スラリーが高粘度となり撹拌に過大なエネルギーを要するので、2~20質量部がより好ましく、3~12質量部が特に好ましい。
顔料スラリー製造工程における温度としては、0℃~120℃が好ましい。また、顔料表面処理工程における温度は、0℃~100℃が好ましく、低温では顔料表面処理反応の反応速度が遅く、高温では過酸化水素の分解が促進されることから、10℃~90℃がより好ましく、20℃~80℃が特に好ましい。
(顔料表面処理工程)
次に顔料表面処理工程において使用する鉄塩または銅塩としては、硫酸鉄、塩化鉄、フッ化鉄、臭化鉄、ヨウ化鉄、硝酸鉄、リン酸鉄、ホウ酸鉄、炭酸鉄、酢酸鉄、硫酸銅、塩化銅、硫化銅、酸化銅などが挙げられる。経済性の点から、硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄が好ましい。鉄または銅としては二価の鉄または銅を用いることができる。また、鉄塩、銅塩は無水物であっても、水和物であってもよい。
鉄塩は、原料となるキナクリドン顔料に対し、0.1~20質量%添加することが好ましい。鉄塩は顔料表面処理反応の触媒として働くことから、鉄塩の添加量が少量のとき表面処理反応の反応速度が遅く、過剰な添加は過酸化水素の分解を促し経済的に不利であることから、0.5~10質量%が好ましい。
過酸化水素の添加量は、原料のキナクリドン顔料に対し、1~40質量%が好ましく、2~30質量%がより好ましく、3~20質量%が特に好ましい。過酸化水素の添加量が少量であると顔料表面の処理が不充分となり、一方、多量であると顔料表面の改質は過剰になり、顔料の色相(彩度)が悪化することがある。過酸化水素は、水で希釈した過酸化水素水として添加してもよい。
鉄塩と過酸化水素は、顔料スラリーに同時に添加しても良いし、別々に添加しても良い。同時に添加する場合、予め過酸化水素と鉄塩を混合すると過酸化水素が分解するため、顔料スラリー中で混合する。別々に添加する場合、鉄塩を先に添加しても良いし、過酸化水素を先に添加しても良い。また、過酸化水素を滴下して加えても良いし、一括で添加しても良い。
顔料表面処理工程の反応時間としては、10分間~2時間が好ましい。顔料表面処理工程における処理液のpHは、アルカリ性で鉄イオンが沈殿するため、pH1~7が好ましい。
(後処理工程)
後処理工程における濾過、乾燥、および粉砕は、顔料製造における常用の方法で行うことができる。
<顔料分散体>
本発明の顔料分散体は、上記本発明のキナクリドン顔料および溶媒を含有する。溶媒としては、有機溶媒、水、水溶性溶媒などいずれであっても良いが、水及び/または水溶性溶媒が好ましい。すなわち、本発明の顔料分散体は、上述の本発明のキナクリドン顔料の効果を発揮しやすい点から水性顔料分散液であることが好ましい。水溶性溶媒としては、アルコール成分などが挙げられ、アルコール成分としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールなどが挙げられる。水溶性溶媒としては、アルコール成分以外にもジエチレングリコールや、プロピレングリコール、トリエチレングリコールなどのグリコール類やグリセリン、多価アルコールの低級アルキルエーテル類などの成分を含んでいても良い。
本発明の顔料分散液は、本発明のキナクリドン顔料の高濃度水分散液(顔料ペースト)を作製し、それを水及び/または水溶性溶媒で希釈し、必要に応じてその他の添加剤を添加して製造することができる。
本発明のキナクリドン顔料を、上記の水及び/又は水溶性溶媒に分散させて顔料ペーストを得る方法は特に限定はなく、公知の分散方法を使用することが好ましい。この時使用する分散剤も、公知の顔料分散剤を使用して水に分散してもよいし、界面活性剤を使用してもよい。顔料分散剤としては水性樹脂がよく、好ましい例としては、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン類、アニオン性基やカチオン性基を有するウレタン樹脂、アニオン性基やカチオン性基を有するラジカル系共重合体樹脂等が挙げられる。アニオン性基やカチオン性基を有するラジカル系共重合体樹脂としては例えば、アクリル酸-アクリル酸エステル共重合体などのアクリル系樹脂、スチレン-アクリル酸共重合体、スチレン-メタクリル酸共重合体、スチレン-メタクリル酸-アクリル酸エステル共重合体、スチレン-α-メチルスチレン-アクリル酸共重合体、スチレン-α-メチルスチレン-アクリル酸-アクリル酸エステル共重合体などのスチレン-アクリル樹脂、スチレン-マレイン酸共重合体、スチレン-無水マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン-アクリル酸共重合体、及び該水性樹脂の塩が挙げられる。
共重合体の塩を形成するための化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどの水酸化アルカリ金属類、およびジエチルアミン、アンモニア、エチルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ジプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、モルホリンなどが挙げられる。これらの塩を形成するための化合物の使用量は、上記共重合体の中和当量以上であることが好ましい。また、共重合体の塩を形成するための化合物として市販品を使用することも可能である。市販品としては、味の素ファインテクノ(株)製品のアジスパーPBシリーズ、ビックケミー・ジャパン(株)のDisperbykシリーズ、BYK-シリーズ、BASFジャパン株式会社製のEFKAシリーズ等を使用できる。
顔料分散液における分散方法としては、例えば以下(1)~(3)を示すことができる。
(1)顔料分散剤及び水を含有する水性媒体に、顔料を添加した後、撹拌・分散装置を用いて顔料を該水性媒体中に分散させることにより、顔料ペーストを調製する方法。
(2)顔料、及び顔料分散剤を2本ロール、ミキサー等の混練機を用いて混練し、得られた混練物を、水を含む水性媒体中に添加し、撹拌・分散装置を用いて顔料ペーストを調製する方法。
(3)メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン等のような水と相溶性を有する有機溶剤中に顔料分散剤を溶解して得られた溶液に顔料を添加した後、撹拌・分散装置を用いて顔料を有機溶液中に分散させ、次いで水性媒体を用いて転相乳化させた後、有機溶剤を留去し顔料ペーストを調製する方法。
混練機としては、特に限定されることなく、例えば、ヘンシェルミキサー、加圧ニーダー、バンバリーミキサー、プラネタリミキサーがあげられる。また、撹拌・分散装置としても特に限定されることなく、例えば、超音波ホモジナイザー、高圧ホモジナイザー、ペイントシェーカー、ボールミル、ロールミル、サンドミル、サンドグラインダー、ダイノーミル、ディスパーマット、SCミル、ナノマイザーが挙げられる。これらのうちの1つを単独で用いてもよく、2種類以上装置を組み合わせて用いてもよい。
上記顔料ペーストに占める本発明のキナクリドン顔料の量は5~60質量%であることが好ましく、10~50質量%であることがより好ましい。顔料量が5質量%より少ない場合は、顔料ペーストから調製した水性インクの着色が不充分であり、充分な画像濃度が得られない傾向にある。また、逆に60質量%よりも多い場合は、顔料ペーストにおいて顔料の分散安定性が低下する傾向がある。
また、粗大粒子が、ノズル詰まり、その他の画像特性を劣化させる原因になるため、インク調製前後に、遠心分離、あるいは濾過処理等により粗大粒子を除去することが好ましい。
分散工程の後に、イオン交換処理や限外処理による不純物除去工程を経て、その後に後処理を行っても良い。イオン交換処理によって、カチオン、アニオンといったイオン性物質(2価の金属イオン等)を除去することができ、限外処理によって、不純物溶解物質(顔料合成時の残留物質、分散液組成中の過剰成分、有機顔料に吸着していない樹脂、混入異物等)を除去することができる。イオン交換処理は、公知のイオン交換樹脂を用いる。限外処理は、公知の限外ろ過膜を用い、通常タイプ又は2倍能力アップタイプのいずれでもよい。
<水性IJインク>
本発明の水性IJインクは、上記の本発明の顔料分散体を含む。本発明の水性IJインクは、本発明の顔料分散体以外に、必要に応じて湿潤剤(乾燥抑止剤)、浸透剤、界面活性剤など、また、その他の添加剤として防腐剤、粘度調整剤、pH調整剤、キレート化剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などを含んでいてもよい。
湿潤剤は、インクの乾燥防止を目的として添加する。乾燥防止を目的とする湿潤剤のインク中の含有量は3~50質量%であることが好ましい。本発明で使用する湿潤剤としては特に限定はないが、水との混和性がありインクジェットプリンターのヘッドの目詰まり防止効果が得られるものが好ましい。例えば、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、分子量2000以下のポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、イソブチレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、メソエリスリトール、ペンタエリスリトール、等が挙げられる。中でも、プロピレングリコール、1,3-ブチルグリコールを含むことが安全性を有し、かつインク乾燥性、吐出性能に優れた効果が見られる。
浸透剤は、被記録媒体への浸透性改良や記録媒体上でのドット径調整を目的として添加する。浸透剤としては、例えばエタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール、エチレングリコールヘキシルエーテルやジエチレングリコールブチルエーテル等のアルキルアルコールのエチレンオキシド付加物やプロピレングリコールプロピルエーテル等のアルキルアルコールのプロピレンオキシド付加物等が挙げられる。
界面活性剤は、表面張力等のインク特性を調整するために添加する。このために添加することのできる界面活性剤は特に限定されるものではなく、各種のアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられ、これらの中では、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤が好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩及びスルホン酸塩、高級アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩等が挙げられ、これらの具体例として、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、イソプロピルナフタレンスルホン酸塩、モノブチルフェニルフェノールモノスルホン酸塩、モノブチルビフェニルスルホン酸塩、ジブチルフェニルフェノールジスルホン酸塩などを挙げることができる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、脂肪酸アルキロールアミド、アルキルアルカノールアミド、アセチレングリコール、アセチレングリコールのオキシエチレン付加物、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールブロックコポリマー、等を挙げることができ、これらの中では、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド、アセチレングリコール、アセチレングリコールのオキシエチレン付加物、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールブロックコポリマーが好ましい。
その他の界面活性剤として、ポリシロキサンオキシエチレン付加物のようなシリコーン系界面活性剤;パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、オキシエチレンパーフルオロアルキルエーテルのようなフッ素系界面活性剤;スピクリスポール酸、ラムノリピド、リゾレシチンのようなバイオサーファクタント等も使用することができる。
これらの界面活性剤は、単独で用いることもでき、又2種類以上を混合して用いることもできる。界面活性剤を添加する場合は、その添加量はインクの全質量に対し、0.001~2質量%の範囲が好ましく、0.001~1.5質量%であることがより好ましく、0.01~1質量%の範囲であることがさらに好ましい。界面活性剤の添加量が0.001質量%未満の場合は、界面活性剤添加の効果が得られない傾向にあり、2質量%を超えて用いると、画像が滲むなどの問題を生じやすくなる。
防腐剤、粘度調整剤、pH調整剤、キレート化剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等のその他の添加剤は、IJ用途に通常使用させる成分を適度に含有させることができる。
インクの物理特性については特に限定はされないが、IJインクとしての吐出性に考慮して、測定温度25℃において、粘度は1~10(mPa・s)が好ましく、表面張力は20~50(mN/m)が好ましく、顔料濃度は1~10質量%であることが好ましい。
本発明の水性IJインクは、上記の本発明の顔料分散体に、更に水溶性溶媒及び/または水、バインダー目的のアニオン性基含有有機高分子化合物等を加え、所望の物性に必要に応じて湿潤剤(乾燥抑止剤)、浸透剤、あるいはその他の添加剤を添加して調製することにより得られる。インクの調整後に、遠心分離あるいは濾過処理工程を加えてもよい。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更に詳細に説明する。以下の実施例及び比較例において特に断りの無い限り、「%」は「質量%」を表すものとする。
本実施例では、まず、キナクリドン顔料を作製して水蒸気と窒素の比表面積比の測定し、次に顔料分散体およびIJインクを調製して、IJインクの印刷評価および初期粘度測定を行い、最後に保存安定性を評価するため70℃1週間後の粘度測定を行った。詳細を以下に示す。本実施例では、水蒸気と窒素の比表面積比を「水蒸気/窒素比表面積比」と称する。
本実施例において、キナクリドン顔料の水蒸気と窒素の比表面積比の測定は、比表面積・細孔分布測定装置(BELPREP-vacII、マイクロトラック・ベル社製)を用い、減圧下100℃2時間で前処理を実施した後に装置に取り付け、相対圧力を変えながら吸着質を試料へ吸脱着させた。吸着質には水蒸気および窒素ガスを用いることで、顔料の水蒸気比表面積および窒素比表面積を測定した。そして、この比をとることで、水蒸気/窒素比表面積比を算出した。
[キナクリドン顔料の作製:実施例1]
C.I.ピグメントレッド122(DIC株式会社製)ウェットケーキ200部(顔料分50部)とイオン交換水800部を2Lステンレス製カップに入れ、回転数150rpmのステンレス製アンカー翼で30分間撹拌した。これに硫酸鉄(II)七水和物(富士フイルム和光純薬株式会社製)0.4部を加え60℃まで加温を行った。続いて、30%過酸化水素水(富士フイルム和光純薬株式会社製)17.3部を加え、60℃で60分間撹拌した。次にスラリーをヌッチェ濾過し、70℃の温水で洗浄した後、濾物を送風定温乾燥器で一昼夜乾燥した。得られた顔料塊を粉砕し、キナクリドン顔料を得た。水蒸気/窒素比表面積比を測定したところ0.290であった。
[キナクリドン顔料の作製:実施例2]
上記実施例1のC.I.ピグメントレッド122(DIC株式会社製)ウェットケーキをC.I.ピグメントバイオレット19(DIC株式会社製)ウェットケーキに変更、硫酸鉄(II)七水和物(富士フイルム和光純薬株式会社製)0.4部を0.5部に変更、30%過酸化水素水(富士フイルム和光純薬株式会社製)17.3部を8.7部に変更したこと以外は実施例1と同様の方法でキナクリドン顔料を得た。水蒸気/窒素比表面積比は0.362であった。
[キナクリドン顔料の作製:実施例3]
上記実施例1のC.I.ピグメントレッド122(DIC株式会社製)ウェットケーキをC.I.ピグメントレッド122とC.I.ピグメントバイオレット19の比率が8:2である固溶体(DIC株式会社製)ウェットケーキに変更したこと以外は実施例1と同様の方法でキナクリドン顔料を得た。水蒸気/窒素比表面積比は0.301であった。
[キナクリドン顔料の作製:比較例1]
C.I.ピグメントレッド122(DIC株式会社製)ウェットケーキを送風定温乾燥器で一昼夜乾燥した。得られた顔料塊を粉砕し、キナクリドン顔料を得た。水蒸気/窒素比表面積比を測定したところ0.229であった。
[キナクリドン顔料の作製:比較例2]
C.I.ピグメントバイオレット19(DIC株式会社製)ウェットケーキを送風定温乾燥器で一昼夜乾燥した。得られた顔料塊を粉砕し、キナクリドン顔料を得た。水蒸気/窒素比表面積比を測定したところ0.266であった。
[キナクリドン顔料の作製:比較例3]
上記実施例1のC.I.ピグメントレッド122(DIC株式会社製)ウェットケーキをC.I.ピグメントバイオレット19(DIC株式会社製)ウェットケーキに変更、硫酸鉄(II)七水和物(富士フイルム和光純薬株式会社製)0.4部を2.3部に変更、30%過酸化水素水(富士フイルム和光純薬株式会社製)17.3部を41.7部に変更した以外は同一の手順で行うことでキナクリドン顔料を得た。水蒸気/窒素比表面積比は0.430であった。
[キナクリドン顔料の作製:比較例4]
C.I.ピグメントレッド122とC.I.ピグメントバイオレット19の比率が8:2である固溶体(DIC株式会社製)ウェットケーキを送風定温乾燥器で一昼夜乾燥した。得られた顔料塊を粉砕し、キナクリドン顔料を得た。水蒸気/窒素比表面積比を測定したところ0.210であった。
[キナクリドン顔料の作製:比較例5]
上記実施例1の30%過酸化水素水(富士フイルム和光純薬株式会社製)17.3部を2.2部にしたこと以外は実施例1と同様の方法でキナクリドン顔料を得た。水蒸気/窒素比表面積比を測定したところ0.252であった。
[顔料分散体の作製]
上記で得られたキナクリドン顔料を10.0質量部、酸価が170mgKOH/gであるスチレンーアクリル系樹脂(DIC株式会社製)を7質量部(樹脂分3質量部)、5質量%水酸化カリウム水溶液を10質量部、イオン交換水を73質量部、0.5mmジルコニアビーズ250部を100mLポリエチレン製広口瓶に入れ、ペイントシェーカー(株式会社東洋精機製作所製)で2時間分散した。
続いて得られた顔料分散液を、高速遠心機を用いて6000Gで30分間遠心し、上澄みを採取することで顔料濃度9.5質量%の水性顔料分散体を得た。
[IJインクの作製]
上記で得られた水性顔料分散体42質量部、界面活性剤(サーフィノール465)1質量部、保湿剤としてグリセリンを15質量部、プロピレングリコールを10質量部、および合計質量が100となるようイオン交換水を混合することで、顔料濃度が4質量%の水性IJインクを得た。
[印刷評価(彩度変化率)]
上記で得られたIJインクをインクジェットプリンターPX-105(セイコーエプソン株式会社製)に充填し、100%Dutyパターンの印刷を行った。記録媒体としては、キヤノン写真用紙・光沢ゴールドGL-101A450(キヤノン株式会社製)を使用して印字を行い、得られたサンプルを一般環境下で12時間放置した。放置後、X-rite exact(X-rite社製)を用いて、光源D50/2、フィルターM3の条件下でa*、b*を測色し彩度(c*)を算出した。
同一の顔料ウェットケーキを原体とする表面処理未実施のサンプルを基準とし、表面処理による印刷物彩度変化率(%)を下記式に基づき算出し、以下の基準に基づき評価した。
印刷物彩度変化率(%)=〔{(表面処理実施顔料を用いた印刷物の彩度)-(表面処理未実施の顔料を用いた印刷物の彩度)}/(表面処理未実施の顔料を用いた印刷物の彩度)〕×100
◎ : 0%から-3%
〇 :-3%未満から-5%
× :-5%未満
[インク粘度安定性(粘度変化率)の評価]
上記方法で製造した直後のIJインクの粘度を、20℃の環境下でE型粘度計を用いて測定した(初期粘度)。
次に、水性インク10mLをガラス容器に密閉し、70℃で1週間静置した。静置後のIJインクの粘度を、E型粘度計を用いて測定した。
製造直後の水性インク粘度(初期粘度)からの粘度変化率(%)を下記式に基づき算出し、以下の基準に基づき評価した。
粘度変化率(%)=〔{(前記静置後の水性インクの粘度)-(前記製造直後の水性インクの粘度)}/(前記製造直後の水性インクの粘度)〕×100
◎ : ±20%未満
〇 :±20%以上かつ±50%未満
× : ±50%以上
Figure 0007272513000001
上記表1のとおり、実施例1-3の水蒸気と窒素の比表面積比が0.270以上0.430未満であるキナクリドン顔料は、顔料種を問わず、彩度変化率とインクの粘度変化率がともに良い結果となった。一方、比較例1-5の水蒸気/窒素・比表面積比が上記範囲外のキナクリドン顔料は、顔料種を問わず、彩度変化率とインクの粘度変化率の何れかが悪い結果となった。

Claims (3)

  1. 水蒸気と窒素の比表面積比が0.270以上0.430未満であり、C.I.ピグメントバイオレッド19、又はC.I.ピグメントレッド122とC.I.ピグメントバイオレット19固溶体であるキナクリドン顔料。
  2. 請求項に記載のキナクリドン顔料および溶媒を含有する顔料分散体。
  3. 請求項に記載の顔料分散体を含む水性インクジェットインク。
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