JP7271972B2 - ヒータ部材固定ホルダ、ヒータ部材固定保持方法、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
定着装置としては、例えば、加圧ローラ(加圧部材)に対向配置される定着ローラと、定着ローラと熱源を有する加熱ローラとの間に張架される無端状の定着ベルト(定着部材)とを備え、加圧ローラと定着ベルトとの圧接によって形成されたニップ部にて、定着ベルトを介して加熱ローラの熱を記録媒体に与えることで、未定着トナー像を記録媒体に加圧し、定着させるベルト定着方式が知られている。
しかし、複数の熱源を互いに接近させて配置させると、各熱源の端部も接近するため、延出しているリード線等の取り扱いが複雑となり、定着装置の組立作業が困難になるという問題があった。
また、熱源の着脱に際しても、付属しているコネクタやハーネス等の取り扱いにより作業が煩雑となるという問題があった。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態について図1を参照して説明する。図1は画像形成装置100を示す概略構成図である。
本実施形態の画像形成装置は、後述する加熱ローラ及びヒータ部材に着脱可能に装着されるヒータ部材固定ホルダを備えている。
読み取られた画像データは電気信号に変換され、画像処理(各種補正、圧縮等)を行った後に順次、画像メモリに蓄えられる。
ユニバーサルトレイ123、及びタンデムトレイ124に積載された用紙は、各々第1給紙ユニット120、第2給紙ユニット121、第3給紙ユニット122によって給紙され、縦搬送ユニット119及び用紙搬送部117により現像ユニット113の手前位置まで搬送される。
現像ユニット113は、感光体116の周囲にクリーニングユニット114、帯電チャージャを備えている。
用紙はトナー像の移動に合わせて用紙搬送部117により搬送され、中間転写ベルト105上のトナー像が二次転写ユニット118で転写される。トナー像が転写された用紙は定着搬送ユニット108により搬送される。
本体から排紙される用紙は排紙先切り換え爪により本体の排紙トレイ126に排紙される。
定着装置1は、加熱ローラ51と、定着ローラ52と、加熱ローラ51および定着ローラ52に張架される定着ベルト53と、定着ローラ52を押圧して定着ベルト53との間にニップ部を形成する加圧ローラ54等を備えている。
加熱ローラ51は、熱源としてのヒータ部材50を内部に有している。加熱ローラ51と定着ローラ52の回転動作により加熱ローラ51から定着ベルト53が周方向に渡って全面加熱される。
ヒータ部材50としては、例えば、ハロゲンヒータやカーボンヒータ等を用いることができる。熱源を構成するヒータの数は限定されず、適宜選択することができる。
加熱ローラ51及びヒータ部材50には、後述するヒータ部材固定ホルダ60が装着される。
定着ベルト53は、定着ローラ52と加熱ローラ51の周囲に掛けまわされ、加熱ローラ51および定着ローラ52に密着している。このように構成した定着ベルト53に、定着ローラ52に対応する箇所に加圧ローラ55を押し当てることで、ニップ部を構成する。
定着ベルト53の弾性層は、例えば、層厚が200μm程度であって、シリコーンゴム、フッ素ゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。定着ベルト53の離型層は、例えば、層厚が20μm程度であって、PFA(4フッ化エチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)等で形成されている。また、定着ベルト53の表層に離型層を設けることにより、トナー(トナー像)に対する離型性(剥離性)が確保されることになる。
また、定着ベルト53は、例えば、厚さ90μmの耐熱樹脂の無端フィルムであるPIベルトで構成され、表層には、PFA(4フッ化エチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)などのオフセット防止剤がコーティングされている。
また、定着装置1の待機状態等において、加圧ローラ54を定着ローラ52に対し、離間可能とすることも好ましい。
クリーニング手段は、トナー像Tの定着時に定着ベルト53へ付着してしまった微量のオフセットトナーが加圧ローラ54へ移動したものを除去する部材であれば特に限定されない。
なお、クリーニング手段を定着ベルト53側に設け、定着ベルト53上のオフセットトナーを除去する構成としてもよい。
例えば、画像形成装置100のカバーを開き、廃トナータンク125を取り外した後のスペースの近傍に、後述するヒータ部材固定ホルダ60を収容し、保持する構成とすることができる。
本発明に係るヒータ部材固定ホルダ及びヒータ部材固定保持方法について、図3~図8に基づき説明する。
図3は、ヒータ部材固定ホルダが装着される対象の加熱ローラ51及びヒータ部材50を示す図である。ヒータ部材50は、図3に示すようにロッド状の細長い形状であるため、着脱時に破線の円及び矢印で示す加熱ローラ51の内壁や縁部に接触してしまうことがある。これに対し、図4はヒータ部材固定ホルダ60が装着された状態を示す図である。
図5はヒータ部材固定ホルダ60の前面側斜視図、図6は同背面斜視図、図7は同前面図、図8は同側面図である。
ヒータ部材固定ホルダ60は、記録媒体P上の画像を定着させる定着装置1を構成する加熱ローラ51及び該加熱ローラ51の内部に配設されたヒータ部材50に着脱可能に装着される部材である。
ヒータ部材50は、ヒータ部材固定ホルダ60により加熱ローラ51の回転軸と重なる位置(ヒータ部材50の垂直断面の中心が加熱ローラ51の回転軸と重なるか、近接した位置)に固定保持されることが好ましい。
ヒータ部材50から延出したハーネスは、ヒータ部材50の着脱時や、本実施形態に係るヒータ部材固定ホルダ60の着脱の際の取り扱いを煩雑にする。
これに対し、本実施形態のヒータ部材固定ホルダ60は、ハーネスを支持可能な構造および/またはハーネスを挿通可能な切り欠き部62等を有するため、ハーネスの取回しが容易となる。
ハーネスを支持可能な構造とは、ハーネスの配設の障害とならない構造であれば特に限定されないが、例えば、ヒータ部材固定ホルダ60の前面側に形成された貫通孔である窓部65や、腕部66等が挙げられる。
本実施形態のヒータ部材固定ホルダ60は、図4~図6に示すように、加熱ローラ51の外周面に対し、略均等な間隔で3箇所を挟持する3つの挟持部63を備える。
「略均等な間隔」とは、例えば、加熱ローラ51の開口断面の円形に対し、一の挟持部63が、他の挟持部63に対して同じ角度をなすように配設されることを意味する。上記の3箇所を挟持する例では、それぞれ120°の角度をなして配設された挟持部63により、加熱ローラ51の外周面が略均等な間隔で挟持される。
本実施形態のヒータ部材固定ホルダ60は、図4~図8に示すように挟持部63の端部に爪部64が形成されているが、爪部の位置や形状は、溝部51aとスナップフィット係合可能な係合片として機能する限り限定されず、適宜設計・形成することができる。
ヒータ部材固定ホルダ60の面ファスナーは、画像形成装置内の任意の位置に設けられた他方の面ファスナーと着脱可能に結合させることができ、これにより、使用時以外は当該任意の位置に保持しておくことができる。
面ファスナーとしては、マジックテープ(登録商標)やVELCRO(登録商標)などを用いることができる。なお、面ファスナーに代えて、着脱可能な他の結合手段(例えば、ボタン等)を用いることもできる。
この場合、保管位置となる画像形成装置側にも面ファスナーを設け、ヒータ部材固定ホルダ60に設けられた面ファスナーと結合させる構成とすることができる。
ヒータ部材固定ホルダ60を使用する際は、廃トナータンク10を画像形成装置から取り外し、保管位置に保持されたヒータ部材固定ホルダ60との面ファスナーの結合を解除して取り出すことができる。
当該方法によれば、定着装置1の構成部材の交換時におけるヒータ部材50の損傷を防止することができ、ヒータ部材50の着脱を不要とすることで作業効率を向上させることができる。
10 廃トナータンク
50 ヒータ
50a 管状部
50b ベース部
50c ベース端部
50d ヒータ要素
51 加熱ローラ
51a 溝部
52 定着ローラ
53 定着ベルト
54 加圧ローラ
60 ヒータ部材固定ホルダ
61 嵌合部
62 切欠部
63 挟持部
64 爪部
65 開口部
66 腕部
100 画像形成装置
P 用紙
T トナー
Claims (10)
- 記録媒体上の画像を定着させる定着装置を構成する加熱ローラ及び該加熱ローラの内部に配設されたヒータ部材に着脱可能に装着され、
前記ヒータ部材の端部が挿通されて嵌合する嵌合部と、前記加熱ローラの外周面を挟持する挟持部とを少なくとも備え、
前記ヒータ部材を前記加熱ローラの内壁と当接しない位置に固定保持し、
前記加熱ローラの開口断面の円形に対し、一の挟持部が、他の挟持部に対して同じ角度をなすように配設され、前記加熱ローラの外周面に対し、略均等な間隔で複数箇所を挟持することを特徴とするヒータ部材固定ホルダ。 - 前記ヒータ部材へ給電するために接続されたハーネスを支持可能な構造を有することを特徴とする請求項1に記載のヒータ部材固定ホルダ。
- 前記ヒータ部材へ給電するために接続されたハーネスを挿通可能な切り欠き部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のヒータ部材固定ホルダ。
- 前記加熱ローラの外周面に対し、略均等な間隔で複数箇所を挟持することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のヒータ部材固定ホルダ。
- 前記加熱ローラは外周面の円周方向に沿った溝部を有し、
前記挟持部は、前記加熱ローラの前記溝部とスナップフィットにより係合する爪部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のヒータ部材固定ホルダ。 - 前記加熱ローラ及び前記ヒータ部材と当接しない表面に、面ファスナーが設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のヒータ部材固定ホルダ。
- 記録媒体上の画像を定着させる定着装置を構成する加熱ローラ及び該加熱ローラの内部に配設されたヒータ部材に請求項1から6のいずれかに記載のヒータ部材固定ホルダを装着し、前記ヒータ部材を前記加熱ローラの内壁と当接しない位置に固定保持することを特徴とするヒータ部材固定保持方法。
- 定着ローラと、ヒータ部材により加熱される加熱ローラと、少なくとも前記定着ローラ及び前記加熱ローラに張架される定着ベルトと、前記定着ベルトを介して前記定着ローラに圧接してニップ部を形成する加圧ローラと、を有し、
前記加熱ローラ及び前記ヒータ部材に、請求項1から6のいずれかに記載のヒータ部材固定ホルダが装着されることを特徴とする定着装置。 - 定着ローラと、ヒータ部材により加熱される加熱ローラと、少なくとも前記定着ローラ及び前記加熱ローラに張架される定着ベルトと、前記定着ベルトを介して前記定着ローラに圧接してニップ部を形成する加圧ローラと、を有する定着装置を備え、
前記加熱ローラ及び前記ヒータ部材に、請求項1から6のいずれかに記載のヒータ部材固定ホルダが装着されることを特徴とする画像形成装置。 - 着脱可能な廃トナータンクを備え、前記廃トナータンクを取り外したときに生じるスペースの近傍に前記ヒータ部材固定ホルダが保管されることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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