JP7271002B2 - 場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠、及び、場所打ち鋼管コンクリート杭の余盛部の築造方法 - Google Patents

場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠、及び、場所打ち鋼管コンクリート杭の余盛部の築造方法 Download PDF

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本発明は、場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠、及び、場所打ち鋼管コンクリート杭の余盛部の築造方法に関するものである。
従来から、種々の場所打ちコンクリート杭の杭頭部の施工方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された施工方法は、予め鉄筋かごの所定の箇所に複数本の高周波バイブレータを設置し、この高周波バイブレータによって、掘削孔に打設されたコンクリートに振動を与えることで、杭頭部におけるコンクリートの締め固めを確実に行い、杭頭部におけるコンクリート強度のばらつきをなくすと共に、杭頭部のコンクリート強度を増強することができるものである。
特開2005-48547号公報
ところで、場所打ちコンクリート杭の施工では、安定液又は泥水等の不純物の混入により、杭頭部の天端部分において、コンクリートの品質不良が生じることが問題となっている。そこで、多くの場合、予定される杭頭部の天端位置よりも高く、所定の高さ位置までコンクリートを余分に打設し、この余分に打ち上げられた余盛部を、コンクリートの硬化後に斫り取って撤去することにより、品質不良の可能性があるコンクリートを取り除いている。そのため、場所打ちコンクリート杭の施工では、この撤去作業に多くの手間と費用がかかっていた。
特に、場所打ちコンクリート杭には、杭頭部の外周を鋼管で補強することで、耐震性を向上させた場所打ち鋼管コンクリート杭が存在する。この場所打ち鋼管コンクリート杭の施工では、掘削孔内に予め鋼管を建て込む必要があるため、掘削孔における鋼管が建て込まれる部分、すなわち、杭頭部が築造される表層部分が、鋼管の外径よりも大きい孔径で掘削されている。そのため、掘削孔内に鋼管が建て込まれると、鋼管の外周と掘削孔の孔壁との間には空隙が生じる。
そして、場所打ち鋼管コンクリート杭の施工において余盛部を築造するためには、まずは掘削孔の孔底からコンクリートを打設し、鋼管の内側の上端までコンクリートを充填する。その後、上記の空隙に対して、グラウト管を用いてグラウト材等の充填材を注入、又は、鋼管の上端からコンクリートをオーバーフローさせることでコンクリートを充填する。そして、上記の空隙に充填材又はコンクリートが充填された後に、杭頭部の上に打設されるコンクリートが余盛部に必要とされる高さ位置に至るまで、コンクリートの打設が続けられる。すなわち、場所打ち鋼管コンクリート杭の施工では、通常の場所打ちコンクリート杭の施工と比較して、硬化後に撤去される予定の余盛部を築造するために、孔径が大きい掘削孔にわざわざ多量のコンクリートを打設する必要がある。
また、掘削孔の表層部分に、孔壁を保護するケーシングが設けられている場合には、打設後のコンクリートは、ケーシングの引き抜きに伴って、ケーシングが設けられていた部分に流れ込む。そうすると、打ち上げられたコンクリートの天端の高さ位置は下がることになるので、余盛部として必要な高さ位置を確保するためには、ケーシングの引き抜きを考慮して、より多くのコンクリートを打設する必要がある。
さらに、上記のように築造された場所打ち鋼管コンクリート杭の余盛部は、余盛部自体が通常の場所打ちコンクリート杭と比較して直径が大きく、打設されるコンクリートの量も多いため、その撤去作業には一層の手間と費用がかかっていた。
そこで、場所打ち鋼管コンクリート杭において、余盛部として必要なコンクリートの高さを確保しながら、余盛部の築造のために打設されるコンクリートの量を低減させ、余盛部の撤去の手間と費用を低減できる余盛部の築造方法の実現が求められている。本発明は、上記した課題を解決すべくなされた場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠、及び、場所打ち鋼管コンクリート杭の余盛部の築造方法の提供を目的とする。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、環状に形成された上側枠部と、環状に形成され、前記上側枠部の下方に間隔を空けて同軸に配置された下側枠部と、前記上側枠部の外周及び前記下側枠部の外周に固定され、前記上側枠部と前記下側枠部とを支持する複数の支持部と、前記上側枠部及び前記下側枠部に固定され、前記上側枠部と前記下側枠部との間を塞ぐカバー部と、を備え、前記下側枠部は、掘削孔内に建て込まれる鋼管の上に載置して固定が可能であり、前記鋼管の上に固定された状態で前記上側枠部の上端まで前記掘削孔内にコンクリートが充填されることで、前記カバー部の内側に前記余盛部を築造できる、ことを特徴とする。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、前記鋼管の上端に取り付けられる受けプレートを備えており、前記下側枠部が、前記受けプレートを介して前記鋼管の上に載置される、ことを特徴とする。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、前記支持部が、前記下側枠部から下方に向けて突出する脚部を有しており、この脚部が前記鋼管の外周に固定される、ことを特徴とする。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、前記カバー部が、前記下側枠部よりも下方に設けられた裾部を有しており、前記裾部は、前記鋼管の上部外周を覆うと共に、前記鋼管の上部外周に固定される、ことを特徴とする。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、前記裾部には、前記脚部の位置に対向して、前記下側枠部の下端から前記裾部の下端にかけてスリットが設けられた、ことを特徴とする。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、環状に形成され、周囲が前記支持部に固定された補強枠が、前記上側枠部と前記下側枠部との間に設けられた、ことを特徴とする。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、前記鋼管の上に載置された状態で、前記上側枠部の上端から前記鋼管の上端までの長さが800mm以上である、ことを特徴とする。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、前記カバー部が、樹脂製のシートである、ことを特徴とする。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭の余盛部の築造方法は、鋼管及び前記鋼管に固定される鉄筋かごを掘削孔の孔壁に設けられた枠体で仮受けする第一工程と、前記鋼管の上に筒部材を固定する第二工程と、前記鋼管及び前記鉄筋かごを前記掘削孔内に建て込む第三工程と、前記掘削孔内に前記筒部材の上端までコンクリートを打設する第四工程と、前記掘削孔から前記枠体を引き抜く第五工程と、前記コンクリートの硬化後に前記筒部材を撤去する第六工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、環状に形成された上側枠部と、環状に形成され、上側枠部の下方に間隔を空けて同軸に配置された下側枠部と、上側枠部の外周及び下側枠部の外周に固定され、上側枠部と下側枠部とを支持する複数の支持部と、上側枠部及び下側枠部に固定され、上側枠部と下側枠部との間を塞ぐカバー部と、を備え、下側枠部は、掘削孔内に建て込まれる鋼管の上に載置して固定が可能であり、鋼管の上に固定された状態で上側枠部の上端まで掘削孔内にコンクリートが充填されることで、カバー部の内側に余盛部を築造できる、ことを特徴とする。そのため、カバー部の内側において、打設されたコンクリートを留まらせることができるので、確実に杭頭部の上に必要な高さの余盛部を築造することができる。
また、本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠を用いない場合と比較して、余盛部の直径を、掘削孔の孔径よりも小さく、カバー部の内径と同じ直径で築造することができるので、余盛部を撤去する際の手間と費用を低減することができる。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、鋼管の上端に取り付けられる受けプレートを備えており、下側枠部が、受けプレートを介して鋼管の上に載置される、ことを特徴とする。そのため、場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠を鋼管の上に安定して載置することができる。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、支持部が、下側枠部から下方に向けて突出する脚部を有しており、この脚部が鋼管の外周に固定される、ことを特徴とする。そのため、下側枠部を鋼管の上に載置した状態で、場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠と鋼管とを固定することができるので、容易に場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠を鋼管の上に固定することができる。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、カバー部が、下側枠部よりも下方に設けられた裾部を有しており、裾部は、鋼管の上部外周を覆うと共に、鋼管の上部外周に固定される、ことを特徴とする。そのため、仮に、場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠と鋼管との間に隙間が生じていたとしても、当該隙間からのコンクリートの漏れを防止することができる。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、裾部には、脚部の位置に対向して、下側枠部の下端から裾部の下端にかけてスリットが設けられた、ことを特徴とする。そのため、裾部と脚部との干渉を防止することができる。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、環状に形成され、周囲が支持部に固定された補強枠が、上側枠部と下側枠部との間に設けられた、ことを特徴とする。そのため、カバー部の内側にコンクリートが充填される際に、コンクリートの重みに十分に耐えることができる。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、鋼管の上に載置された状態で、上側枠部の上端から鋼管の上端までの長さが800mm以上である、ことを特徴とする。そのため、カバー部の内側に築造される余盛部を、杭頭部の上端から800mm以上の高さで確保することができる。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠は、カバー部が、樹脂製のシートである、ことを特徴とする。そのため、硬化後のコンクリートからカバー部の剥離が容易であるため、場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠の撤去作業の手間を低減することができる。
本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭の余盛部の築造方法は、鋼管及び鋼管に固定される鉄筋かごを掘削孔の孔壁に設けられた枠体で仮受けする第一工程と、鋼管の上に筒部材を固定する第二工程と、鋼管及び鉄筋かごを掘削孔内に建て込む第三工程と、掘削孔内に筒部材の上端までコンクリートを打設する第四工程と、掘削孔から枠体を引き抜く第五工程と、コンクリートの硬化後に筒部材を撤去する第六工程と、を含むことを特徴とする。そのため、筒部材の内側において、打設されたコンクリートを留まらせることができるので、確実に杭頭部の上に必要な高さの余盛部を築造することができる。特に、枠体の引き抜きの有無に関わらず、筒部材の内側に充填されたコンクリートの天端の高さ位置を維持することができるので、所定の高さ位置の余盛部を築造するために打ち込むコンクリートの量を低減することができる。
また、本発明に係る場所打ち鋼管コンクリート杭の余盛部の築造方法を用いない場合と比較して、余盛部の直径を、掘削孔の孔径よりも小さく、筒部材の内径と同じ直径で築造することができるので、余盛部を撤去する際の手間と費用を低減することができる。
本発明に係る第一の実施形態の場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠の全体像を示す斜視図(1)である。 本発明に係る第一の実施形態の場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠の全体像を示す斜視図(2)である。 本発明に係る第一の実施形態の場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠を鋼管の上に固定した状態を示す斜視図である。 本発明に係る第一の実施形態の場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠を鋼管の上に固定した状態を示す拡大図である。 本発明に係る第二の実施形態の場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠の全体像を示す斜視図である。 本発明に係る第一の実施形態の場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠を用いて、場所打ち鋼管コンクリート杭の余盛部を築造する手順の前半が示されており、(a)は、第一工程において、鉄筋かごが固定された鋼管を枠体で仮受けした状態を示す断面図、(b)は、第二工程において、鋼管の上に場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠を固定した状態を示す断面図、(c)は、第三工程において、場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠及び鉄筋かごが固定された鋼管を掘削孔内に建て込んだ状態を示す断面図である。 本発明に係る第一の実施形態の場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠を用いて、場所打ち鋼管コンクリート杭の余盛部を築造する手順の後半が示されており、(a)は、第四工程において、掘削孔内にコンクリートを打設している状態を示す断面図、(b)は、第四工程において、場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠の上端までコンクリートを打設した状態を示す断面図、(c)は、第五工程において、掘削孔から枠体を引き抜いた状態を示す断面図である。 本発明に係る第一の実施形態の場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠が、鋼管及び鉄筋かごと共に、掘削孔内に建て込まれた状態を示す平面図である。 本発明に係る第一の実施形態の場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠を用いて、鋼管と枠体との間の空隙にコンクリートの代わりに充填材を充填し、その後、枠体を引き抜いた状態を示す断面図である。
以下、本発明に係る第一の実施形態である場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠を、図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る第一の実施形態である場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠1(以下、「型枠1」という。)の全体像を斜め上方から見た状態を示す斜視図である。また、図2は、型枠1を、上下方向を逆さまに配置して、その全体像を斜め上方から見た状態を示す斜視図である。なお、以下の説明において、便宜上、X方向を上下方向として説明する。
型枠1は、図1及び図2に示すように、筒部材である。型枠1は、場所打ち鋼管コンクリート杭20を築造する際に、杭頭部21に設けられる鋼管22の上に固定され、杭頭部21の上に余盛部23を築造するために用いられる(図7(c)参照。)。型枠1は、鋼管22の直径と同じ直径の円環状に形成された部材である上側枠部2と、この上側枠部2と同じ直径で形成された円環状の部材である下側枠部3と、上側枠部2と下側枠部3とを互いに上下方向に間隔を空けて同軸に配置した状態で、上側枠部2と下側枠部3とに固定され、両者を支持する棒状の部材である複数の支持部4と、上側枠部2と下側枠部3との間を塞ぐカバー部5と、上側枠部2と下側枠部3との間に設けられ、支持部4に固定された円環状の部材である補強枠6と、から構成される。また、型枠1は、受けプレート7を備えている(図3及び図4参照。)。
上側枠部2は、1枚の平鋼の長手を円環状にした部材であり、長手の先端部(図示省略)同士を突き合わせて溶接することにより、形成される。上側枠部2は、鋼管22と同じ直径で形成される。また、上側枠部2には、平鋼の厚み方向を貫通して貫通孔(図示省略)が設けられる。貫通孔は、上側枠部2の周囲に沿って等間隔で20箇所に設けられており、カバー部5を上側枠部2に固定するために用いられる。なお、本実施形態の上側枠部2には、厚みが6mmである平鋼を用いたが、厚みが4.5mmである平鋼を用いてもよく、平鋼の厚み及び幅は任意である。
下側枠部3は、上側枠部2と同様の円環状の部材であり、上側枠部2の下方に所定の間隔を空けて、上側枠部2と同軸に配置される。なお、下側枠部3の構成は、上側枠部2と同様であるため、説明は省略する。また、上記した所定の間隔は、築造される余盛部の高さ、すなわち、余盛部の天端から杭頭部の上端までの高さを考慮して定められる。具体的には、本実施形態では、上記した所定の間隔は、下側枠部3が鋼管22の上に載置された状態で、上側枠部2の上端から鋼管22の上端までの長さが800mm(余盛部の高さが800mm)となるように、調整されている。なお、この所定の間隔は、地盤Lの地質等の諸条件を考慮して任意に定めることができ、指定された余盛部の高さに合わせて調整される。
支持部4は、上側枠部2から下側枠部3を超えて下方に向けて伸びた金属製の棒状の部材である。支持部4は、その上端部が上側枠部2の外周に固定され、その中央やや下寄りが下側枠部3の外周に固定される。上側枠部2及び下側枠部3の外周には、9本の支持部4が、等間隔で設けられている。
また、支持部4は、その下部が、下側枠部3の下端から下方に向けて突出している。この下方に向けて突出した部分は、鋼管22の外周に固定される脚部4Aであり、鋼管22の上に下側枠部3が載置された状態で、鋼管22に型枠1を固定するために用いられる。なお、支持部4と上側枠部2、支持部4と下側枠部3、及び、脚部4Aと鋼管22のそれぞれは、溶接によって固定される。
なお、本実施形態では、支持部4として、直径が約16mmの異形棒鋼を用いたが、支持部の直径、形状、本数及び長さは、任意である。ただし、その長さは、上側枠部2と下側枠部3との間の所定の間隔及び脚部の長さを考慮して定める点に留意する。
カバー部5は、上側枠部2の内周及び下側枠部3の内周に固定され、上側枠部2と下側枠部3との間を塞ぐ帯状の部材である。カバー部5には、亜鉛メッキ鋼板等の金属素材からなる金網が用いられる。型枠1では、このカバー部5の内側にコンクリートCが打設されて、余盛部23が築造される(図7(c)参照。)。カバー部5は、帯状の長手を上側枠部2の内周及び下側枠部3の内周のそれぞれに沿わせて円環状にされた状態で、上側枠部2及び下側枠部3のそれぞれに固定される。なお、カバー部5は、予めステップドリル等の穿孔工具を用いて貫通孔に対向する位置に取付孔(図示省略)が設けられており、この取付孔と貫通孔とに、ボルト及びナット等の締結具(図示省略)が通されることで、上側枠部2及び下側枠部3のそれぞれに固定される。
また、カバー部5は、下側枠部3の下端から下方に向けて張り出す裾部5Aを有している。具体的には、カバー部5は、上下方向の長さ、すなわち、帯状の短手方向の長さが、上側枠部2の上端から下側枠部3の下端までの長さよりも長く形成されている。そして、カバー部5の上端が上側枠部2の上端に合わせて固定されるので、カバー部5の下端部は、下側枠部3の下端から下方に向けてはみ出している。この下側枠部3の下端から下方に向けてはみ出す部分が、裾部5Aであり、鋼管22の上部外周を覆うと共に、鋼管22の上部外周に固定される。なお、裾部5Aは、裾部5Aの周囲を番線70で締め付けることで、鋼管22の上部外周に固定される(図4参照。)。
さらに、裾部5Aには、脚部4Aと対向する位置において、下側枠部3の下端から裾部5Aの下端にかけて一直線状にスリット5Bが設けられている(図4参照。)。すなわち、裾部5Aには、脚部4Aに対向する9箇所において、スリット5Bが設けられている。なお、スリットの数及び長さは、任意である。
補強枠6は、上側枠部2と下側枠部3との間に設けられた円環状の部材である。補強枠6は、上側枠部2及び下側枠部3と同じ直径に形成されており、その外周に支持部4が溶接によって固定されている。また、補強枠6は、上側枠部2と下側枠部3との間に2本設けられており、上下方向に等間隔に間隔を空けて配置されている。補強枠6は、カバー部5の内側にコンクリートCが打設される際に、型枠1、特にカバー部5を補強する。なお、本実施形態では、補強枠6に直径が約13mmの異形棒鋼を用いたが、補強枠の直径、形状及び本数は、任意である。
型枠1は、さらに、図3及び図4に示すように、受けプレート7を備えている。受けプレート7は、鋼管22の上端に固定され、鋼管22と鉄筋かご24とを接合する部材である(図3参照。)。受けプレート7は、平板状の金属製のプレートであり、その上端には平面に形成された載置面7Aが設けられている。また、この載置面7Aが設けられた部位の下部は、下端から上方に向けて切り欠かれた差込溝7Bが設けられており、略逆U字形に形成されている(図4参照。)。差込溝7Bは、その幅が鋼管22を構成する鋼板の厚みよりもわずかに大きく形成されており、鋼管22の上端に差し込まれた状態で、溶接により鋼管22に固定される。なお、型枠1が鋼管22の上に固定される際には、鋼管22の上端に複数の受けプレート7が固定され、これらの受けプレート7の載置面7Aの上に、下側枠部3が載置される。
また、受けプレート7は、略逆U字形に形成された部位のうち、鋼管22の内側に配置される一方の下端部が、鋼管22の中心に向けて屈曲している(図3及び図4参照。)。すなわち、鋼管22の内側に配置される一方の下端部は、略L字形に形成され、鋼管22の中心に向けて突出する部分を有している。この突出する部分は、載置片7Cであり、鉄筋かご24に設けられた環状の固定部24Bが載置される。そして、載置片7Cと固定部24Bとが溶接により接合されることで、鋼管22と鉄筋かご24とが固定される。なお、受けプレート7において、載置面7Aから載置片7Cにかけての側面は、鋼管22の中心に向けて徐々に張り出す斜面として形成されており(図4参照。)、固定部24Bを受けプレート7の上方から載置片7Cの上に載置しやすい形状となっている。
以上、型枠1の構成について説明した。
続けて、図5を用いて、本発明に係る第二の実施形態である場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠10(以下、「型枠10」という。)を説明する。なお、型枠10の説明では、型枠1と同様の構成である部分については、型枠1と同一の符号を付すと共に、説明を省略し、主に型枠1と異なる構成について説明する。
型枠10は、図5に示すように、型枠1とは異なり、カバー部5の代わりにカバー部11を備えている。このカバー部11は、樹脂製のシート部材であり、例えば、所謂プラスチック段ボールを用いることができる。なお、図示はしていないが、カバー部11は、金網であるカバー部5と比較して剛性が高いので、適当な長さに分割した複数枚のシートを、上側枠部2及び下側枠部3の内周に沿って円環状に配置することで、形成されている。このとき、隣り合うシートの端部同士は、重ねて配置される。これにより、シートの端部が二重になり、カバー部11の剛性をより高めることができる。また、隣り合うシートの間に隙間が生じることを防ぎ、コンクリートCの打設時の漏れを防止することができる。
また、カバー部11は、カバー部5と同様に、下側枠部3の下端から下方に向けて張り出す裾部11Aを有している。この裾部11Aには、裾部5Aと同様にスリット(図示省略)が設けられており、このスリットが設けられていることで、カバー部5と比較して剛性が高いカバー部11であっても、裾部11Aを鋼管22の上部外周に容易に引き出すことができる。
以上、型枠1及び型枠10について説明した。
次に、型枠1を用いて、場所打ち鋼管コンクリート杭20の杭頭部21の上に、余盛部23を築造する方法について説明する(図7(c)参照。)。図6及び図7は、型枠1を用いて場所打ち鋼管コンクリート杭20の余盛部23を築造する手順を示している。なお、当該方法において、型枠1を用いる場合と型枠10を用いる場合とは同様であるため、型枠10を用いる場合の説明は省略する。
まず、第一工程として、図6(a)に示すように、予め地盤Lを掘削して設けられた掘削孔30内に、枠体であるケーシング40を設けておき、このケーシング40によって鋼管22及び鉄筋かご24を仮受けする。具体的には、鋼管22の上部外周には、仮受けに用いられる載置部22Aが一時的に設けられており、この載置部22Aがケーシング40の上端に載置されて、鋼管22の上部がケーシング40の上端よりも高い位置で露出した状態で、鋼管22がケーシング40によって仮受けされる。そして、この鋼管22に、受けプレート7を介して鉄筋かご24が固定される。なお、鋼管22と鉄筋かご24との固定は、ケーシング40による鋼管22の仮受け前でも仮受け後でもよい。また、掘削孔30の上部(表層部分)は、鋼管22の外径に合わせて他の部分よりも孔径が大きく掘削された大孔径部30Aであり、ケーシング40は、この大孔径部30Aの孔壁を覆うようにして、かつ、上部が地盤Lから突き出して設けられている。
次に、第二工程として、図6(b)に示すように、筒部材である型枠1を鋼管22の上に固定する。このとき、鋼管22の上端には、受けプレート7が固定されているため、この受けプレート7を介して、型枠1が載置される(図3及び図4参照。)。具体的には、受けプレート7の載置面7Aの上に、型枠1の下側枠部3を載置し、この状態で、溶接によって鋼管22の外周に型枠1の脚部4Aを固定する。
なお、鋼管22に固定される型枠1の内側には、鉄筋かご24の主筋24Aが通されている(図3参照。)。このとき、型枠1は、円環状に配筋された主筋24Aの直径よりも大きい内径で形成されているので、主筋24Aの外周側には十分な間隔を空けて配置される(図8参照。)。これにより、カバー部5の内側にコンクリートCが打設されると、主筋24Aの外周側を所定の厚みのコンクリートCで覆うことができる。そのため、主筋24Aまでの必要なかぶり厚さが確保された余盛部23とすることができる。
また、第二工程においては、受けプレート7に下側枠部3が載置される際に、裾部5Aを鋼管22の外周側に引き出しておく(図4参照。)。そして、この引き出された裾部5Aで鋼管22の上部外周を覆うと共に、裾部5Aの周囲に巻かれた番線70によって、裾部5Aを鋼管22に固定する。なお、この裾部5Aの引き出しの際には、スリット5Bが設けられているので、裾部5Aを鋼管22の外周側に容易に引き出すことができる。
続けて、第三工程として、図6(c)に示すように、型枠1が固定された鋼管22と鉄筋かご24とを掘削孔30内に建て込む。このとき、鋼管22に一時的に設けられた載置部22Aは取り外されて、鋼管22が、大孔径部30Aの内側に建て込まれる。なお、大孔径部30Aの内側において、鋼管22は、その外周とケーシング40との間に空隙60を設けて、配置される(図6(c)及び図8参照。)。
続けて、第四工程として、図7(a)に示すように、型枠1、鋼管22及び鉄筋かご24の内側にトレミー管50を通し、このトレミー管50を用いて、ミキサー車等の車両Mで運ばれてきたコンクリートCを、掘削孔30内に打設する。このとき、トレミー管50は、コンクリートCの打設に伴って適宜引き上げられながら、掘削孔30の孔底からコンクリートCを連続的に打設していく。そして、掘削孔30内において、型枠1の上端、すなわち、上側枠部2の上端までコンクリートCを充填し、さらに、上側枠部2の上端からコンクリートCをオーバーフローさせて、空隙60にもコンクリートCを充填する(図7(b)参照。)。
なお、本実施形態では、上側枠部2の上端からオーバーフローさせることで、空隙60にコンクリートCを充填する例を示すが、空隙60にグラウト材等の充填材Fを充填する場合には、掘削孔30内において、カバー部5の内側までコンクリートCを充填し、上側枠部2の上端からはオーバーフローさせずにコンクリートCの打設を終了する。そして、グラウト管(図示省略)を用いて充填材Fを空隙60に充填する(図9参照。)。これにより、空隙60がコンクリートCではなく充填材Fで充填される必要がある場合にも、確実に充填材Fを充填することができる。
続けて、第五工程として、図7(c)に示すように、クレーン等の起重機(図示省略)を用いて、掘削孔30からケーシング40を引き抜く。このとき、掘削孔30内に充填されたコンクリートCのうち、空隙60に充填された部分は、ケーシング40の引き抜きに伴って、その天端の高さ位置が下がる。一方で、カバー部5の内側部分は、その天端の高さ位置を維持することができる。
続けて、図示は省略するが、第六工程として、コンクリートCが硬化した後に、電動ハンマー等の斫り工具(図示省略)又は油圧ショベル等の重機(図示省略)を用いて、型枠1を撤去する。このとき、適宜、切断工具を用いて上側枠部2、下側枠部3、カバー部5及び補強枠6等を切断して、型枠1の撤去を行う。そして、型枠1の撤去が完了すると、カバー部5に覆われていた部分において、所定の高さ(本実施形態では、杭頭部21の上端から800mmの高さ)の余盛部23が築造される。
以上、場所打ち鋼管コンクリート杭20の杭頭部21の上に余盛部23を築造する方法について説明した。
次に、型枠1及び型枠10、並びに、型枠1及び型枠10を用いた場所打ち鋼管コンクリート杭20の余盛部23の築造方法についての効果について説明する。
型枠1及び型枠10は、上側枠部2と、上側枠部2の下方に間隔を空けて同軸に配置された下側枠部3と、これらを支持する支持部4と、補強枠6とを備えている。そして、これらの構成に加えて、型枠1は上側枠部2と下側枠部3との間を塞ぐカバー部5を備え、また、型枠10は上側枠部2と下側枠部3との間を塞ぐカバー部11を備えている。すなわち、型枠1及び型枠10は筒部材として形成されている。
そして、この型枠1及び型枠10は、下側枠部3が鋼管22の上に載置され、鋼管22に固定された状態で、上側枠部2の上端まで掘削孔30内にコンクリートCが充填されると、カバー部5又はカバー部11の内側に打設されたコンクリートCを、これらの内側に留まらせることができる。そのため、確実に杭頭部21の上に余盛部23を築造できる。特に、ケーシング40の引き抜きを伴う場合であっても、カバー部5又はカバー部11の内側のコンクリートCの天端の高さ位置が維持されるので、余盛部23の所定の高さ位置を確保するために余分なコンクリートCを打設する必要がなく、余盛部23として必要なコンクリートCの高さ位置を確保しながら、打設するコンクリートCの量を低減できる。
また、型枠1又は型枠10を用いない場合と比較して、余盛部23を、大孔径部30Aの孔径よりも小さく、カバー部5又はカバー部11の内径と同じ直径で築造することができる。そのため、余盛部23を撤去する際の手間と費用を低減できる。
さらに、型枠1及び型枠10は、受けプレート7を備えている。そのため、受けプレート7を介して、容易に、かつ、確実に、鋼管22と鉄筋かご24とを接合できると共に、受けプレート7の上に下側枠部3を載置する際には、載置面7Aの上に下側枠部3を安定して載置できる。
また、型枠1及び型枠10は、脚部4Aを有しており、この脚部4Aが鋼管22の外周に固定されることで、鋼管22の上に固定される。そのため、下側枠部3を鋼管22の上に載置した状態で、型枠1又は型枠10と鋼管22とを固定することができる。したがって、溶接がしやすく、容易に型枠1又は型枠10を固定することができる。また、脚部4Aが鋼管22の外周に固定されるものであるため、型枠1及び型枠10が撤去される際にも、場所打ち鋼管コンクリート杭20の品質に影響を与えない。
また、型枠1のカバー部5は裾部5Aを有しており、型枠10のカバー部11は裾部11Aを有している。そして、裾部5A及び裾部11Aは、それぞれ鋼管22の上部外周を覆うと共に、鋼管22の上部外周に固定される。そのため、型枠1又は型枠10が受けプレート7を介して鋼管22の上に載置された場合にも、型枠1又は型枠10と鋼管22との間に生じる隙間(受けプレート7の厚みに相当する隙間)を裾部5A又は裾部11Aで塞ぐことができる。したがって、当該隙間からのコンクリートCの漏れを防止することができる(カバー部5については、図3及び図4参照。)。
さらに、裾部5A及び裾部11Aには、脚部4Aの位置に対向して、それぞれスリット5B及びスリット(図示省略)が設けられている(スリット5Bについては、図4参照。)。そのため、裾部5A又は裾部11Aと脚部4Aとの干渉を防止できる。特に、裾部5A又は裾部11Aを鋼管22の外周側に引き出す際には、裾部5A又は裾部11Aと脚部4Aとが干渉しないので、下側枠部3の下方から、容易に裾部5A又は裾部11Aを鋼管22の外周側に引き出すことができる。
また、型枠1及び型枠10は、上側枠部2と下側枠部3との間に、2本の補強枠6が設けられている。そのため、カバー部5又はカバー部11の内側にコンクリートCが充填される際に、コンクリートCの重みに十分に耐えることができる。
さらに、型枠1及び型枠10は、鋼管22の上に載置された状態で、上側枠部2の上端から鋼管22の上端までの長さが800mmである。そのため、カバー部5又はカバー部11の内側に築造される余盛部23において、杭頭部21の上端から800mmの高さを容易に確保することができる。
また、型枠10は、カバー部11が、樹脂製のシートである。そのため、カバー部5が金網である型枠1と比較しても、施工性がよい。特に、硬化後のコンクリートCからカバー部11の剥離が容易であるため、型枠1と比較して、型枠10の撤去作業の手間を低減できる。
さらに、樹脂製のシートは止水性が高いので、カバー部5と比較して、カバー部11の内側からのコンクリートCの漏れ、特にセメント成分の流出を防ぐことができる。そのため、確実に杭頭部21の上に余盛部23を築造することができる。また、カバー部11の内側に安定してコンクリートCを留まらせることができるので、空隙60に充填材Fの充填が必要な場合にも、コンクリートCと充填材Fとの混合を防ぎつつ、確実に空隙60に充填材Fを充填できる。
また、樹脂製のシートは、カッター等の切断工具によって容易に切断ができるので、スリットの形成も容易である。さらには、型枠10の撤去の際にも、カバー部11を切断しながらの撤去が容易になる。また、金網と比較して、樹脂製のシートは安価であるため、費用を抑えることができる。
そして、型枠1又は型枠10を用いた場所打ち鋼管コンクリート杭20の余盛部23の築造方法は、第一工程として、鋼管22及びこの鋼管22に固定された鉄筋かご24を、大孔径部30Aの孔壁に設けられたケーシング40で仮受けする。次いで、第二工程として、鋼管22の上に型枠1又は型枠10を固定し、第三工程として、型枠1又は型枠10が固定された鋼管22及び鉄筋かご24を掘削孔30内に建て込む。続けて、第四工程として、掘削孔30内に型枠1又は型枠10の上端、すなわち、上側枠部2までコンクリートCを打設し、第五工程として、掘削孔30からケーシング40を引き抜く。そして最後に、第六工程として、コンクリートCの硬化後に、型枠1又は型枠10を撤去する。
これにより、型枠1又は型枠10の内側、すなわち、カバー部5又はカバー部11の内側に打設されたコンクリートCを、これらの内側に留まらせることができるので、確実に杭頭部21の上に余盛部23を築造できる。特に、ケーシング40の引き抜き後においても、カバー部5又はカバー部11の内側のコンクリートCの天端の高さ位置が維持されるので、余盛部23の所定の高さ位置を確保するために余分なコンクリートCを打設する必要がなく、余盛部23として必要なコンクリートCの高さ位置を確保しながら、打設するコンクリートCの量を低減できる。また、打設するコンクリートCの量を低減できるので、余盛部23の撤去作業にかかる手間と費用を低減することができる。
また、上記した余盛部23の築造方法を用いない場合と比較して、余盛部23を、掘削孔30(大孔径部30A)の孔径よりも小さく、カバー部5又はカバー部11の内径と同じ直径で築造できる。そのため、余盛部23の撤去作業の手間と費用を低減することができる。
以上の通り、本発明に係る実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本実施形態では、型枠1ではカバー部5が金網であり、型枠10ではカバー部11が樹脂製のシートである例を示したが、カバー部は、その内側に打設されるコンクリートの重みに耐えることができるものであれば、例えば、鉄板又は合板等で構成されていてもよい。
また、本実施形態では、下側枠部3が受けプレート7を介して鋼管22の上に載置される例を示したが、受けプレート7を用いずに、下側枠部が鋼管の上に直接載置されるものでもよい。特に、本実施形態では、鋼管22の上端に受けプレート7が固定されており、この受けプレート7を用いて鋼管22の内側に鉄筋かご24が固定される場所打ち鋼管コンクリート杭20を例に示したが、鋼管の内側に鉄筋かごを配置しない場所打ち鋼管コンクリート杭(例えば、鋼管の下端部に設けられた接合部材によって、鋼管の下端部から下方に向けて鉄筋かごが固定される場所打ち鋼管コンクリート杭等)である場合(図示省略)には、受けプレートは不要となるので、下側枠部は鋼管の上に直接載置される。また、下側枠部が鋼管の上に直接載置される場合には、カバー部に裾部が設けられていない場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠でもよく、また、スリットが設けられていない裾部を備え、この裾部を内側に折り返して用いられる場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠でもよい。
さらに、本実施形態では、脚部4Aが鋼管22の外周に固定される例を示したが、脚部を備えず、下側枠部と鋼管とが溶接等によって直接固定される場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠でもよい。
また、本実施形態では、型枠1又は型枠10に補強枠6が設けられた例を示したが、打設されるコンクリートの量に対して十分な強度が確保できる場合には、補強枠が設けられていない場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠でもよい。
さらに、本実施形態では、型枠1又は型枠10が鋼管22の上に固定された状態で、上側枠部2の上端から鋼管22の上端までの長さが800mmである例を示したが、上側枠部の上端から鋼管の上端までの長さは任意であり、地盤Lの地質等の諸条件を考慮して指定される余盛部の高さに合わせて調整される。
また、本実施形態では、一枚の帯状の金網で構成されたカバー部5を示したが、複数枚の帯状の金網が重ねられて構成されたカバー部でもよい。
さらに、本実施形態では、裾部5A及び裾部11Aが番線70で鋼管22の上部外周に固定された例を示したが、裾部は、溶接、接着剤又は締結具等によって固定されていてもよい。同様に、型枠1及び型枠10を構成する各部材同士の固定、差込溝7Bと鋼管22との固定、載置片7Cと固定部24Bとの固定、並びに、脚部4Aと鋼管22との固定についても、接着剤又は締結具等によって固定されていてもよい。
1 場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠
2 上側枠部
3 下側枠部
4 支持部
4A 脚部
5 カバー部
5A 裾部
5B スリット
6 補強枠
7 受けプレート
7A 載置面
7B 差込溝
7C 載置片
10 場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠
11 カバー部
11A 裾部
20 場所打ち鋼管コンクリート杭
21 杭頭部
22 鋼管
22A 載置部
23 余盛部
24 鉄筋かご
24A 主筋
24B 固定部
30 掘削孔
30A 大孔径部
40 ケーシング
50 トレミー管
60 空隙
70 番線
C コンクリート
F 充填材
L 地盤
M 車両
X 上下方向

Claims (11)

  1. 環状に形成された上側枠部と、
    環状に形成され、前記上側枠部の下方に間隔を空けて同軸に配置された下側枠部と、
    前記上側枠部の外周及び前記下側枠部の外周に固定され、前記上側枠部と前記下側枠部とを支持する複数の支持部と、
    前記上側枠部及び前記下側枠部に固定され、前記上側枠部と前記下側枠部との間を塞ぐカバー部と、を備え、
    前記下側枠部は、掘削孔内に建て込まれる鋼管の上に載置して固定が可能であり、
    前記鋼管の上に固定された状態で前記上側枠部の上端まで前記掘削孔内にコンクリートが充填されることで、前記カバー部の内側に余盛部を築造でき
    前記鋼管の上端に取り付けられる受けプレートを備えており、
    前記下側枠部が、前記受けプレートを介して前記鋼管の上に載置される、
    ことを特徴とする場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠。
  2. 環状に形成された上側枠部と、
    環状に形成され、前記上側枠部の下方に間隔を空けて同軸に配置された下側枠部と、
    前記上側枠部の外周及び前記下側枠部の外周に固定され、前記上側枠部と前記下側枠部とを支持する複数の支持部と、
    前記上側枠部及び前記下側枠部に固定され、前記上側枠部と前記下側枠部との間を塞ぐカバー部と、を備え、
    前記下側枠部は、掘削孔内に建て込まれる鋼管の上に載置して固定が可能であり、
    前記鋼管の上に固定された状態で前記上側枠部の上端まで前記掘削孔内にコンクリートが充填されることで、前記カバー部の内側に余盛部を築造でき、
    前記支持部は、前記下側枠部から下方に向けて突出する脚部を有しており、この脚部が前記鋼管の外周に固定される、
    ことを特徴とする場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠。
  3. 環状に形成された上側枠部と、
    環状に形成され、前記上側枠部の下方に間隔を空けて同軸に配置された下側枠部と、
    前記上側枠部の外周及び前記下側枠部の外周に固定され、前記上側枠部と前記下側枠部とを支持する複数の支持部と、
    前記上側枠部及び前記下側枠部に固定され、前記上側枠部と前記下側枠部との間を塞ぐカバー部と、を備え、
    前記下側枠部は、掘削孔内に建て込まれる鋼管の上に載置して固定が可能であり、
    前記鋼管の上に固定された状態で前記上側枠部の上端まで前記掘削孔内にコンクリートが充填されることで、前記カバー部の内側に余盛部を築造でき、
    前記カバー部は、前記下側枠部よりも下方に設けられた裾部を有しており、
    前記裾部は、前記鋼管の上部外周を覆うと共に、前記鋼管の上部外周に固定される、
    ことを特徴とする場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠。
  4. 環状に形成された上側枠部と、
    環状に形成され、前記上側枠部の下方に間隔を空けて同軸に配置された下側枠部と、
    前記上側枠部の外周及び前記下側枠部の外周に固定され、前記上側枠部と前記下側枠部とを支持する複数の支持部と、
    前記上側枠部及び前記下側枠部に固定され、前記上側枠部と前記下側枠部との間を塞ぐカバー部と、を備え、
    前記下側枠部は、掘削孔内に建て込まれる鋼管の上に載置して固定が可能であり、
    前記鋼管の上に固定された状態で前記上側枠部の上端まで前記掘削孔内にコンクリートが充填されることで、前記カバー部の内側に余盛部を築造でき、
    前記支持部は、前記下側枠部から下方に向けて突出する脚部を有しており、この脚部が前記鋼管の外周に固定され、
    前記カバー部は、前記下側枠部よりも下方に設けられた裾部を有しており、この裾部が、前記鋼管の上部外周を覆うと共に、前記鋼管の上部外周に固定され、
    前記裾部には、前記脚部の位置に対向して、前記下側枠部の下端から前記裾部の下端にかけてスリットが設けられた、
    ことを特徴とする場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠。
  5. 環状に形成され、周囲が前記支持部に固定された補強枠が、前記上側枠部と前記下側枠部との間に設けられた、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠。
  6. 前記鋼管の上に載置された状態で、前記上側枠部の上端から前記鋼管の上端までの長さが800mm以上である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載された場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠。
  7. 前記カバー部は、樹脂製のシートである、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載された場所打ち鋼管コンクリート杭用型枠。
  8. 鋼管及び前記鋼管に固定される鉄筋かごを掘削孔の孔壁に設けられた枠体で仮受けする第一工程と、前記鋼管の上に筒部材を固定する第二工程と、前記鋼管及び前記鉄筋かごを前記掘削孔内に建て込む第三工程と、前記掘削孔内に前記筒部材の上端までコンクリートを打設する第四工程と、前記掘削孔から前記枠体を引き抜く第五工程と、前記コンクリートの硬化後に前記筒部材を撤去する第六工程と、を含み、
    前記第二工程において、前記筒部材が、前記鋼管の上端に取り付けられる受けプレートを介して前記鋼管の上に載置される、
    ことを特徴とする場所打ち鋼管コンクリート杭の余盛部の築造方法。
  9. 鋼管及び前記鋼管に固定される鉄筋かごを掘削孔の孔壁に設けられた枠体で仮受けする第一工程と、前記鋼管の上に筒部材を固定する第二工程と、前記鋼管及び前記鉄筋かごを前記掘削孔内に建て込む第三工程と、前記掘削孔内に前記筒部材の上端までコンクリートを打設する第四工程と、前記掘削孔から前記枠体を引き抜く第五工程と、前記コンクリートの硬化後に前記筒部材を撤去する第六工程と、を含み、
    前記第二工程において、前記筒部材の下側枠部から下方に向けて突出する脚部が、前記鋼管の外周に固定される、
    ことを特徴とする場所打ち鋼管コンクリート杭の余盛部の築造方法。
  10. 鋼管及び前記鋼管に固定される鉄筋かごを掘削孔の孔壁に設けられた枠体で仮受けする第一工程と、前記鋼管の上に筒部材を固定する第二工程と、前記鋼管及び前記鉄筋かごを前記掘削孔内に建て込む第三工程と、前記掘削孔内に前記筒部材の上端までコンクリートを打設する第四工程と、前記掘削孔から前記枠体を引き抜く第五工程と、前記コンクリートの硬化後に前記筒部材を撤去する第六工程と、を含み、
    前記第二工程において、前記筒部材の下側枠部よりも下方に設けられた裾部が、前記鋼管の上部外周を覆うと共に、前記鋼管の上部外周に固定される、
    ことを特徴とする場所打ち鋼管コンクリート杭の余盛部の築造方法。
  11. 鋼管及び前記鋼管に固定される鉄筋かごを掘削孔の孔壁に設けられた枠体で仮受けする第一工程と、前記鋼管の上に筒部材を固定する第二工程と、前記鋼管及び前記鉄筋かごを前記掘削孔内に建て込む第三工程と、前記掘削孔内に前記筒部材の上端までコンクリートを打設する第四工程と、前記掘削孔から前記枠体を引き抜く第五工程と、前記コンクリートの硬化後に前記筒部材を撤去する第六工程と、を含み、
    前記第二工程において、
    前記筒部材の下側枠部から下方に向けて突出する脚部が、前記鋼管の外周に固定され、
    前記下側枠部よりも下方に設けられた裾部が、前記脚部の位置に対向して前記下側枠部の下端から前記裾部の下端にかけて設けられたスリットを用いて、前記鋼管の外周側に引き出されて、前記鋼管の上部外周を覆うと共に、前記鋼管の上部外周に固定される、
    ことを特徴とする場所打ち鋼管コンクリート杭の余盛部の築造方法。
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