JP7270360B2 - シート状化粧用品 - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚に付着させて使用されるシート状化粧用品、特に詳しくは、皮膚を加温あるいは冷却する機能を有するシート状化粧用品に関するものである。
従来、例えば特許文献1および2に示されているように、人体の皮膚、特に目の周りの皮膚を加温する化粧用品が知られている。より詳しくは、特許文献1に示された化粧用品は、目の乾きを防止することを目的として、目や目の周囲に50°C以下の温度の水蒸気を供給するように構成された、アイマスク状の化粧用品である。また特許文献2に示された化粧用品は、目の周りの肌への化粧料の浸透促進を目的として、化粧料含浸部から供給される化粧料を発熱部によって加温するように構成された、シート状の温熱化粧用品である。
上述の通り、特許文献1および2に示された化粧用品は、目の乾き防止や、化粧料の浸透促進を本来の目的とするものであるが、皮膚、特に目の周りの皮膚を加温することは、血流促進による美容効果や、気分をリラックスさせる効果を化粧用品使用者にもたらすものでもある。そこで、主としてそのような効果を得るために、特許文献1および2に示された化粧用品を用いることも考えられる。また加温とは反対に、目の周りの皮膚等を冷却することも、化粧用品使用者の気分をリラックスさせる効果を奏するものである。
特許第3629956号公報 特開2010-51486号公報
特許文献1および2に示された化粧用品は、酸化鉄等の金属粉が酸化する際の反応熱(いわゆる酸化熱)を利用するものであって、使用前には密閉された包装袋内に封入され、使用に際して包装袋を破って金属粉を空気に触れさせるように用いられる。このような化粧用品においては、包装袋を破ってから使用に適した温度に達するまでに長い時間がかかるという問題が認められている。
なお特許文献1および2には、発熱部から発熱させるために、金属粉の酸化熱を利用する他、酸とアルカリの中和熱や、無機塩類の水和熱を利用することも示されているが、それらの中和熱や水和熱を利用する場合に化粧用品をどのように構成すればよいのか、具体的な説明はなされていない。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、皮膚を加温あるいは冷却する機能を備えた上で、使用に適した温度に短時間で設定できるシート状化粧用品を提供することを目的とする。
本発明によるシート状化粧用品は、
共に不透水性の表側シート部材と裏側シート部材とが周縁部を互いに接合することによって、袋状に画成された第1室と、
共に不透水性の表側シート部材と裏側シート部材とが周縁部を互いに接合することによって、第1室に隣接する位置において袋状に画成された第2室と、
上記第1室と第2室との間を仕切り、外力を受けてこれらの第1室と第2室とを連通させるように破られる仕切部と、
第1室に収容された、水と混合されると温度上昇または温度低下する第1成分と、
第2室に収容された、水を含む第2成分と、
上記表側シート部材および裏側シート部材の一方においてその外表面上の第1室と重なる位置に設けられた、人体の皮膚に付着し得る皮膚付着層と、
を有することを特徴とするものである。
なお上述の仕切り部は、表側シート部材と裏側シート部材とが接合されている第1室の周縁部と、同様の第2室の周縁部とを、一部でオーバーラップするように(つまり第1室および第2室の共通の周縁部を構成するように)形成し、このオーバーラップしている周縁部の少なくとも一部を、他の部分よりも小さい力で破られ得るようにして構成することができる。
あるいは、第1室の周縁部と第2室の周縁部とを互いに離れている状態に形成し、それら2つの周縁部の間に、一端および他端がそれぞれ第1室、第2室に連通する通路を設け、その通路に仕切部を介設してもよい。
以上のような仕切部は、第2室内の第2成分を第1室に向けて押す力によって破られるものであることが望ましい。しかしそれに限らず、第2成分を押すこととは関係無く、独自の力で破られるように構成されても構わない。
また、皮膚付着層が「外表面上・・・に設けられた」とは、その外表面に接して設けられている場合と、何か別の層を間に介して設けられている場合の双方を含むものとする。また、「第1室と重なる位置」とは、皮膚付着層の少なくとも一部が第1室と重なる状態になる位置を意味する。
また、皮膚付着層の外表面つまり、表側シート部材あるいは裏側シート部材と反対側の表面には、離型シートが被着されていてもよい。そのような離型シートの形状は皮膚付着層の形状と同じであってもよいし、異なっていてもよい。ただし、シート状化粧用品の使い勝手を良くする上では、皮膚付着層の全域に亘って離型シートが被着されていることが望ましい。
また、本発明のシート状化粧用品においては、第1室と第2室との組が、該第1室と第2室との並び方向と交わる方向に、間に隔壁を置いて複数組設けられ、そして各組の第1室同士が、第1室と第2室との並び方向と交わる方向に並んで隣接する状態に配置されていることが望ましい。
他方、上記の第1成分は、水と混合されると温度上昇する成分であることが望ましい。そのような成分として具体的には、酸化カルシウムが挙げられる。
上述のように第1成分が、水と混合されると温度上昇する成分である場合、第2成分は食塩水であることが望ましい。
また第1成分が、水と混合されると温度上昇する成分である場合は、皮膚付着層が、水を含み得る層であって温度低下層としても機能することが望ましい。そのような皮膚付着層として具体的には、ハイドロゲルからなる層や、不織布からなる層が挙げられる。
第1成分は上記とは反対に、水と混合されると温度低下する成分であってもよい。
また、本発明のシート状化粧用品においては、第2室が、第1室との仕切部より遠い側から該仕切部に近い側に向かって次第に断面積が小さくなる形状とされていることが望ましい。
また、本発明のシート状化粧用品においては、第1室および第2室の各々の外形形状が、該第1室と第2室との間の境界部分よりも側外方に(つまり、第1室と第2室の並び方向と交わる方向に)突出した形状であることが望ましい。
また、本発明のシート状化粧用品においては、皮膚付着層が、第1室のほぼ全域と重なる領域に設けられていることが望ましい。
また、本発明のシート状化粧用品においては、第1室を構成する表側シート部材と、第2室を構成する表側シート部材とが共通のシート部材であることが望ましい。同様に、第1室を構成する裏側シート部材と、第2室を構成する裏側シート部材とが共通のシート部材であってもよい。
具体的に、表側シート部材および裏側シート部材の一方はアルミニウムから構成し、他方は合成樹脂から構成することができる。
本発明によるシート状化粧用品は、以上述べた通りの第1室、第2室、仕切部、第1成分、第2成分および皮膚付着層を有するものであるので、仕切部を破れば、第1室と第2室とが連通して、第1室内の第1成分に第2成分が混合される。それにより第1室は、温度上昇または温度低下するようになる。この状態となってから皮膚付着層を利用して人体の皮膚、特に目の周りの皮膚等に、第1室を構成している表側シート部材あるいは裏側シート部材を付着させることができる。そこでこの第1室により、目の周りの皮膚等を加温したり、あるいは冷却することができる。こうしてシート状化粧用品の使用者に、血流促進による美容効果や、あるいは、気分をリラックスさせる効果がもたらされる。なお上記とは反対に、シート状化粧用品を皮膚に付着させてから仕切部を破ってもよく、その場合も上記と同様の効果が得られる。
そして本発明によるシート状化粧用品は、水と混合されると温度上昇または温度低下する第1成分と、水を含む第2成分とを利用して皮膚付着層を加温または冷却するように構成されたものであるので、酸化熱を利用して加温するような場合と異なって、皮膚付着層を使用に適した温度に短時間で設定可能となる。そこで本発明によるシート状化粧用品は、例えばオフィスなどでデスクワークの間に短時間で使用可能となる。
本発明の第1実施形態によるシート状化粧用品の表側を示す平面図 図1のシート状化粧用品の裏側を示す平面図 図1のシート状化粧用品のA-A線に沿った断面を示す側断面図 図1のシート状化粧用品の使用状態を説明する概略図 本発明の第2実施形態によるシート状化粧用品を示す平面図 本発明の第3実施形態によるシート状化粧用品を示す平面図 本発明の第4実施形態によるシート状化粧用品を示す平面図 本発明の第5実施形態によるシート状化粧用品を示す斜視図 本発明の第6実施形態によるシート状化粧用品を示す斜視図 本発明によるシート状化粧用品の包装形態の一例を示す斜視図
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1および図2はそれぞれ、本発明の第1実施形態によるシート状化粧用品1をその表側、裏側から見た平面形状を示している。また図3はこのシート状化粧用品1の、図1中のA-A線に沿った部分の断面形状を示している。
図1~図3に示されるように本実施形態のシート状化粧用品1は、それぞれ薄く形成された4つの小室、つまり左側第1室11、右側第1室21、左側第2室12および右側第2室22を有している。これらの小室は、不透水性の表側シート部材31と同じく不透水性の裏側シート部材32とを、各小室の周縁部となる部分で小幅に接合することによって形成されている。なおこれらの図1~図3では、上記小幅の接合部を13として示している。また図3では、表側シート部材31および裏側シート部材32等の厚さを、実際よりも誇張して大きく示している。
不透水性の表側シート部材31としては、例えば積層構造を有する透明合成樹脂フィルムが用いられている。より具体的に、この透明合成樹脂フィルムとしては、凸版印刷株式会社製のGXフィルムやGLフィルム等が好適に用いられる。これらのフィルムは、PET(ポリエチレンテレフタレート)やナイロン等からなるベースフィルムの上に、アルミナ、酸化ケイ素等からなる無機蒸着バリア層および、コーティングバリア層を積層して構成されたものである。このようなフィルムから形成された場合、不透水性の表側シート部材31は、気密性も備えたものとなる。一方、不透水性の裏側シート部材32としては、例えばアルミニウムフィルムが用いられている。そして裏側シート部材32に対して表側シート部材31が小幅の接合部13において、例えば超音波溶着や熱溶着等によって接合されて、左側第1室11、右側第1室21、左側第2室12および右側第2室22が形成されている。つまりそれらの小室は各々、接合部13を周縁部とする、その内側の領域である。
左側第1室11と左側第2室12とは、それらを隔絶させる仕切部である小幅の接合部13を間に置いて互いに隣接している。また右側第1室21と右側第2室22も、同様にそれらを隔絶させる仕切部である小幅の接合部13を間に置いて互いに隣接している。以上のように仕切部として機能する2つの接合部13には、それぞれ、該接合部13の他の部分よりも小さい力で裏側シート部材32から剥離され得る弱接合部(イージーピール部)13Eが含まれている。弱接合部13Eは、外観上明確に視認できるものではないが、図1および図3では、それらの弱接合部13Eの領域に斜線を付して示している。それは、他の図でも同様である。弱接合部13Eは、仕切部として機能する部分の接合部13の長さ方向略中央位置に形成されている。各弱接合部13Eは、第1室11、21側の幅が第2室12、22側の幅よりも狭いテーパ形状とされている。
左側第1室11および右側第1室21内にはそれぞれ、水と混合されると温度上昇する第1成分15が収容されている。一方、左側第2室12および右側第2室22内にはそれぞれ、水を含む第2成分16が収容されている。一例として上記第1成分15は粉末状の酸化カルシウムであり、第2成分16は食塩水である。なお図1では、第1成分15と第2成分16とに互いに異なる模様を付けて示している(以下、同様)。
本実施形態においては、図1に明示されるように、第1室と第2室との組が2組設けられている。すなわち、左側第1室11と左側第2室12との組に加えて、右側第1室21と右側第2室22との組が設けられている。これらの2組は、左側第1室11と左側第2室12との並び方向(これは右側第1室21と右側第2室22との並び方向と略同じである)と交わる方向に並べて配置されている。これらの2組は、隔壁となる直線状の接合部13を間に置いて配置されている。こうして左側第1室11と右側第1室21とは、上記2組の並び方向に並んだ状態となっている。
左側第2室12は左側第1室11に向かって、つまり両者の間に有る接合部13より遠い側から該接合部13に近い側に向かって、次第に幅が(つまり断面積が)小さくなる形状とされている。同様に右側第2室22も右側第1室21に向かって、つまり両者の間に有る接合部13より遠い側から該接合部13に近い側に向かって、次第に断面積が小さくなる形状とされている。なお一例として、本実施形態のシート状化粧用品1の最大全幅(図1中の左右方向寸法)は60mm程度、最大全高(図1中の上下方向寸法)は90mm程度とされ、また右側第1室21の最大全高は20mm程度とされる。
図2および図3に示されるように、裏側シート部材32の外表面(表側シート部材31と反対側の表面)の一部領域には、粘着層17を介してハイドロゲル層18が固定され、さらにその上には離型シート19が被着されている。これらの粘着層17、ハイドロゲル層18および離型シート19は、それぞれ基本的に裏側シート部材32の一部領域と同じ形状とされている。この裏側シート部材32の一部領域とは、左側第1室11および右側第1室21と全面的に重なる領域である。したがってハイドロゲル層18は、裏側シート部材32および粘着層17を間に介して、左側第1室11および右側第1室21と全面的に重なる位置に配されている。なおハイドロゲル層18は後に説明するように、温度低下層としても機能する。
次に、以上述べた構成を有するシート状化粧用品1の作用について説明する。このシート状化粧用品1は、一般的なシート状化粧用品と同様に、密閉された包装袋(図示せず)内に封入された状態で販売される。そして使用に際してシート状化粧用品1は、包装袋から取り出された後、表側シート部材31の側が視認できるように、裏側シート部材32の側が机や掌の上に置かれる。そしてその状態下で、使用者の指先等により、左側第2室12内の第2成分16が左側第1室11の方に向けて押し込まれ、また、右側第2室22内の第2成分16が右側第1室21の方に向けて押し込まれる。
このように第2成分16が押し込まれると、その押す力によって、左側第2室12と左側第1室11との間の弱接合部13Eおよび、右側第2室22と右側第1室21の間の弱接合部13Eが共に裏側シート部材32から剥離して、これら2つの弱接合部13Eが破られる。そこで、左側第2室12内の第2成分16が左側第1室11内に進入し、また、右側第2室22内の第2成分16が右側第1室21内に進入する。このとき使用者は、第2成分16の移動を確認しながら、該第2成分16を押す力を適当に加減できるので、弱接合部13E以外の部分の接合部13までもが破られるようなことは通常起こらない。
左側第1室11および右側第1室21内に進入した第2成分16はそれぞれ、各第1室11および21内において、そこに収容されていた第1成分15と混合される。粉末状の酸化カルシウムからなる第1成分15は、こうして食塩水からなる第2成分16と混合されると、食塩水中の水が加えられることによって、温度が例えば40°C程度まで上昇する。なお、この上昇したときの温度や、その温度以上の状態が持続される時間については、後に実施例に基づいて詳しく説明する。
使用者は、以上のようにして第1成分15の温度、つまりは左側第1室11および右側第1室21の温度が上昇したことを指先等によって確認すると、次に離型シート19を剥がして除去し、露出したハイドロゲル層18の表面を自身の皮膚に押し付ける。このときの皮膚の部位は、血流促進による美容効果や、気分をリラックスさせる効果を得たい部位、例えば目の周り、特に目の下側の皮膚とされる。図4はそのときの状態を概略的に示している。ハイドロゲル層18は粘着性を有して皮膚に粘着するので、使用者Hがシート状化粧用品1から手を離しても、このように使用者Hの皮膚にシート状化粧用品1が付着した状態が維持される。
こうして使用者Hは、血流促進による美容効果や、気分をリラックスさせる効果を得たい皮膚の部位を、温度上昇した左側第1室11および右側第1室21によって加温することができるので、望み通りの効果を得ることができる。なお前述した通りハイドロゲル層18は、左側第1室11および右側第1室21と全面的に重なる領域に形成されているので、温度上昇した左側第1室11および右側第1室21の領域を、全面的に使用者Hの皮膚に付着させることが可能となっている。ただし、そのようにすることは必ずしも必要ではなく、左側第1室11および右側第1室21の少なくとも一部と重なる領域を、皮膚に付着させるようにすれば、その付着している皮膚の部位を効果的に加温可能となる。
また以上は、左側第2室12および右側第2室22を押し、その後シート状化粧用品1を皮膚に付着させる操作を使用者H自身が行う場合について説明したが、それらの操作を使用者H以外の者が行っても構わない。また、シート状化粧用品1を皮膚に付着させてから、左側第2室12および右側第2室22を押すようにしても構わない。
ここで、左側第1室11と右側第1室21との並び方向に関するそれらの合計長さは、皮膚の広い範囲を加温できるように、ある程度大きく確保する必要がある。しかし、それに対応させて、左側第2室12および右側第2室22もそれぞれ幅広に形成すると、左側第2室12および右側第2室22内の各第2成分16を左側第1室11および右側第1室21に送り込むために、強い力が必要になることもある。
以上の点を考慮して本実施形態においては、左側第1室11および左側第2室12の外形形状が、それらの間の境界部分となっている接合部13よりも側外方に突出した形状となっている。換言すれば、左側第1室11と左側第2室12とを合わせた全体の形状は、いわば上記境界部分で絞られた形となっている。この点は、右側第1室21および右側第2室22に関しても同様である。さらに本実施形態では、前述した通り左側第2室12が、それと左側第1室11との仕切部となる接合部13より遠い側から該接合部13に近い側に向かって次第に断面積が小さくなる形状とされている。この点は、右側第2室22に関しても同様である。
以上の構成により、押された左側第2室12および右側第2室22内の第2成分16は、仕切部となっている接合部13に高い流速で到達し得る。そこで第2成分16は、弱接合部13Eを確実に破って、左側第1室11および右側第1室21内の隅々まで行き亘るようになる。その結果、第1室11および21内の酸化カルシウムからなる第1成分15に偏り無く水が加えられ、第1室11および21がより均一に温度上昇するようになる。
さらに、以上の通り2つの左側第1室11および右側第1室21を設けておけば、それらを合わせたものと同じ大きさの第1室を1つだけ設けておく場合と比べて、各第1室11および21内に、より満遍なく第2成分16が行き亘るようになる。それにより、第2成分16と第1成分15とがより均一に混合することになる。
なお、酸化カルシウムからなる第1成分15が水を加えられて温度上昇する場合、その到達温度は基本的に酸化カルシウムの量によって定まる。しかし実用上は、何らかの事情により、第1成分15が想定温度より高温になる事態にも備えておくことが望ましい。裏側シート部材32および粘着層17を介して第1室11および21に接するハイドロゲル層18は、水を含んでいるので、水と混合した第1成分15が、つまりは第1室11および21が過度に温度上昇することを抑える作用を奏する。
なおハイドロゲル層18は、人体の皮膚に付着し得る皮膚付着層を構成するものであるが、皮膚付着層はそれに限らず、その他例えば不織布等から構成されてもよい。皮膚付着層が不織布から構成された場合、その不織布に水や化粧水を含ませると、皮膚に付着し得る状態となる。またその場合、水や化粧水を含んだ不織布は、温度低下層としても機能するものとなる。このように水や化粧水を含んだ不織布を適用する場合、シート状化粧用品1は、密閉した包装袋に入れた形態で販売等に供されるのが望ましい。その形態とする場合は、化粧水に薬剤も添付可能であって、シート状化粧用品の効能を拡げることができる。それに対して、前述した酸化鉄を利用する従来の化粧用品の場合は、酸化鉄を被覆するシート部材等に通気口を設ける必要があり、化粧水がその通気口を通って酸化鉄を濡らしてしまうので、化粧水を適用するのは困難である。
また本実施形態では、左側第1室11および左側第2室12の組と、右側第1室21および右側第2室22の組との間に、直線状に延びる接合部13が存在している。そしてこの接合部13は、一面側が、アルミニウムフィルムからなる裏側シート部材32で構成されているので、その延びる方向に沿って折り曲げられると、その状態を保つように塑性変形可能である。そこでシート状化粧用品1を上記接合部13の部分で折り曲げて、左側第1室11および右側第1室21の形状を、使用者Hの顔等の形状に合わせることができる。その状態にすれば、左側第1室11および右側第1室21からの熱が、使用者Hの皮膚に効率良く伝わるようになる。
次に図5~図8を参照して、本発明の別の実施形態について説明する。なおそれらの図において、以上説明したものと同等の要素には同番号を付してあり、それらについての説明は、特に必要の無い限り省略する。
図5は、本発明の第2実施形態によるシート状化粧用品2の平面形状を示すものである。このシート状化粧用品2は、第1実施形態におけるのと同様の第1室11および21、並びに第2室12および22を有している。ただし第1室11および21はそれぞれ細長い形状とされている。このシート状化粧用品2を使用する際には、第1室11および21の部分を、例えば目の下側の皮膚に付着させて使用される。図示は省いているが、前述したハイドロゲル層18等からなる皮膚付着層も、上記の使用状態を可能とする位置に形成されている。
そして、この使用状態にしてから、あるいはその前に、第2室12内の第2成分16が第1室11に向けて押し込まれると共に、第2室22内の第2成分16が第1室21に向けて押し込まれる。それにより2つの弱接合部13Eが破られ、第1室11および21内の第1成分15に第2成分16が混合されることにより、第1成分15が、つまりは第1室11および21が温度上昇する。
次に図6は、本発明の第3実施形態によるシート状化粧用品3の平面形状を示すものである。このシート状化粧用品3は、第1実施形態のシート状化粧用品1と同様に、2つ並んだ左側第1室11および右側第1室21を有し、そして使用状態下でそれらの上側に各々位置する所に、左側第2室12および右側第2室22を有している。このシート状化粧用品3を使用する際には、左側第2室12内の第2成分16が左側第1室11に向けて押し込まれると共に、右側第2室22内の第2成分16が右側第1室21に向けて押し込まれる。それにより2つの弱接合部13Eが破られ、第1室11および21内の第1成分15に第2成分16が混合されることにより、第1成分15が、つまりは第1室11および21が温度上昇する。
次に図7は、本発明の第4実施形態によるシート状化粧用品4の平面形状を示すものである。このシート状化粧用品4は、略楕円環状の接合部13、それよりも小さい略楕円環状の弱接合部13E、この弱接合部13Eと接合部13との間に形成された第1室41、および弱接合部13Eの内側に形成された第2室42を有する。また、図示は省いているが、前述したハイドロゲル層18等からなる皮膚付着層が、少なくとも上記第1室41と整合する領域において裏面側に設けられている。
このシート状化粧用品4を使用する際には、第2室42が全体的に潰すように押されることにより、弱接合部13Eが全長に亘って、あるいは部分的に何箇所かにおいて破られる。それにより、第2室42に収容されている第2成分16が第1室41内に進入して、該第1室41内に収容されている第1成分15と混合される。それにより、第1室41が全体に温度上昇する。
次に図8は、本発明の第5実施形態によるシート状化粧用品5の斜視形状を示すものである。このシート状化粧用品5は、2つ並んだ左側第1室11および右側第1室21を有している。これらの第1室11および21は、四角形の枠状とされた接合部13により周縁部が取り囲まれて構成されている。そして左側第1室11および右側第2室21には、それぞれ弱接合部13Eを介して、左側第2室12および右側第2室22が本のぺージ状に連結されている。これらの第2室12および22も、四角形の枠状とされた接合部13により周縁部が取り囲まれて構成されている。
このシート状化粧用品5を使用する際には、左側第2室12内の第2成分16が左側第1室11に向けて押し込まれると共に、右側第2室22内の第2成分16が右側第1室21に向けて押し込まれる。それにより2つの弱接合部13Eが破られ、第1室11および12内の第1成分15に第2成分16が混合されることにより、第1成分15が、つまりは第1室11および21が温度上昇する。
次に図9は、本発明の第6実施形態によるシート状化粧用品6の斜視形状を示すものである。このシート状化粧用品6においては、表側シート部材31に設けられた左側第1室11、右側第1室21、左側第2室12および右側第2室22が、水泡状に形成されている。なお同図では、2つの第1室11および21に各々収容された第1成分と、2つの第2室12および22に各々収容された第2成分は図示を省いている。上記4つの室11、21、12および22は、例えば第1実施形態のシート状化粧用品1のものと比べてより大容積のものとされ、外力が作用しなければ水泡状の形を維持する。ただし第2室12および22は、それぞれ第1室11および21に向けて第2成分を送るために押し込まれると、弾性変形可能とされている。一方第1室11および21は同様に弾性変形可能とされた上で、送られて来た第2成分を受容することを見越して各容積が、当初収容する第1成分の体積よりも大きく設定されている。
上記の表側シート部材31としては、例えばPP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PS(ポリスチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)等からなり、厚さ0.5mm以下程度である比較的薄い単層または積層のシート部材を好適に用いることができる。また、4つの室11、21、12および22は、例えば真空成型によって作成することができる。他方、裏側シート部材32としては、例えば第1実施形態におけるものと同様のものを適用することができる。また図9では、先に図3等に示した粘着層17、ハイドロゲル層18および離型シート19を特に示していないが、それらも基本的に、第1実施形態におけるものと同様に形成することができる。なお、裏側シート部材32は以上のように形成する他に、表側シート部材31と同じ上述の材料を適用した上で、例えば厚さを表側シート部材31より大きく設定してもよい。そうすることにより裏側シート部材32は、シート状化粧用品6の使い勝手を良くするために、ある程度高い剛性を備えたものとなり得る。
以上の構成を有するシート状化粧用品6も、基本的に第1実施形態のシート状化粧用品1と同様の作用、効果を奏することができる。それに加えて特にこのシート状化粧用品6は、4つの室11、21、12および22を水泡状のものとしたことにより、それらの室の各容積は十分に確保しつつ、表側シート部材31および裏側シート部材32の面積、特に第2室12および22が有る部分の面積を小さく抑える効果を奏する。そこでこのシート状化粧用品6は、コンパクトで使い勝手や見た目が良いものとなる。
なお、以上説明した6つの実施形態においては、第1室11、21、41を構成する表側シート部材31と、第2室12、22、42を構成する表側シート部材31とが共通のシート部材とされているが、第1室と第2室を構成する表側シート部材は互いに別の部材から構成されても構わない。また上記6つの実施形態においては、第1室11、21、41を構成する裏側シート部材32と、第2室12、22、42を構成する裏側シート部材32とが共通のシート部材とされているが、第1室と第2室を構成する裏側シート部材は互いに別の部材から構成されても構わない。さらに、表側シート部材と裏側シート部材はそれぞれ、上に例示したものとは別の不透水性材料から形成されてもよい。
また、第1室11、21あるいは41と第2室12、22あるいは42とを各々共通の接合部13で仕切る他、第1室11、21あるいは41と第2室12、22あるいは42との間にそれぞれ接合部13とは別に構成される通路を設けて、その通路に、外力によって破られる仕切部を設置するようにしてもよい。
さらに第1成分は、以上述べたように第2成分と混合されると温度上昇する成分に限らず、反対に、第2成分と混合されると温度低下する成分が適用されてもよい。その種の成分の例としては、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、尿素等が挙げられる。そのような第1成分を第1室に収容しておけば、温度低下した第1室によって目の周りの皮膚等を冷却することができ、それにより、化粧用品使用者の気分をリラックスさせる効果を奏することができる。
次に、本発明の数値実施例について説明する。本願発明者は、最初に第1成分と第2成分との組合わせとして、どのような成分の組合せが好適であるかを、3通りについて検討した。この3通りは、第1成分=酸化カルシウム、第2成分=水とするもの、第1成分=酸化カルシウム、第2成分=食塩水とするもの、第1成分=酸化カルシウム、第2成分=アルコール水溶液とするものである。この検討はまず、それらの第1成分および第2成分を、第1実施形態のシート状化粧用品1における第1室11、21や第2室12、22に収容することなく、開放系にて行った。この3通りの検討は、上記の記載順に検討3B、検討4B、検討5Bと称する。また各検討の番号に続けて「-1」や「-2」等の付番を付けて、第1成分と第2成分との重量比が異なる場合を区別している。その検討結果を、以下の表1~表3に示す。
なお各表では上の行から下に向かって順に、第1成分の重量(単位はg)、第2成分の重量(単位はg)、開放系において第1成分と第2成分との混合物が表面温度35°C以上に達したか否か、同じく表面温度50°C以上に達したか否か、そして表面温度35°C以上に達した場合の持続時間(単位は秒)を示している。
Figure 0007270360000001
Figure 0007270360000002
Figure 0007270360000003
以上の検討3B、検討4Bおよび検討5Bから、それらにおける第1成分と第2成分との組合わせは、いずれも本発明に対して有効と判断できた。ただし、検討5Bにおいては、第1成分=酸化カルシウムと第2成分=アルコール水溶液との重量比に関わらず、上記表面温度が50°C以上に達することがなかった。なお付言すれば、第1成分=酸化カルシウムと第2成分=無しの組合せと、第1成分=無しと第2成分=水の組み合わせでも、当然上記表面温度が上昇することは無かった。
以上の結果に基づいて次に、第1実施形態のシート状化粧用品1と同様の構成において、第1成分15=酸化カルシウムを第1室11、21に収容し、第2成分16=水を第2室12、22に収容したサンプルと、第1成分15=酸化カルシウムを第1室11、21に収容し、第2成分16=食塩水を第2室12、22に収容したサンプルとを作製し、各サンプルについて、表1~表3におけるのと同様の項目について検討した。この2通りの検討を、上記の記載順に検討3A、検討4Aと称する。また各検討の番号に続けて「-1」や「-2」等の付番を付けて、第1成分と第2成分との重量比が異なる場合を区別している。その検討結果を、以下の表4に示す。
Figure 0007270360000004
以上の検討3Aから、第1成分15=酸化カルシウムとし第2成分16=水とする場合は温度が高くなり過ぎ、その半面、温度が好ましい場合はその温度の持続時間が短いことが判明した。そこで、検討3Aのように第1成分15=酸化カルシウムとし第2成分16=食塩水として、第1実施形態のシート状化粧用品1を作製した。ここでは、第1成分15である酸化カルシウムおよび第2成分16である食塩水の重量はいずれも0.3gに統一した。また、表側シート部材31および裏側シート部材32の構成は、第1実施形態におけるものと同様とした。そして前述した皮膚付着層には、ハイドロゲル層あるいは不織布を適用した。
以上の構成において、皮膚付着層にハイドロゲル層を適用したサンプルを2つ作成し、各サンプルについて、それぞれハイドロゲル層上の温度変化を経過時間60秒~240秒の間で30秒毎に測定した。これらの検討を上記記載の順に、検討4C-1、検討4C-2と称する。また、皮膚付着層に不織布を適用したサンプルを2つ作成し、各サンプルについて、それぞれ不織布上の温度変化を上記と同様に測定した。これらの検討を上記記載の順に、検討4C-3、検討4C-4と称する。これらの検討4C-1~検討4C-4の結果を、以下の表5に示す。
Figure 0007270360000005
以上の表5に示される通り、検討4C-1~検討4C-4の場合は、前述した本発明による効果が得られる適切な温度範囲において、その適切な温度が長時間に亘って維持され得る。
以上述べたような実施形態を取り得る本発明のシート状化粧用品は、販売等に当たっては、先に述べたような包装袋に入れて取り扱う他に、ブリスターパックに収めた形態で取り扱うことも可能である。図10はそのようなブリスターパックの一例を示すものである。ここでは一例として、前記第1実施形態のシート状化粧用品1を包装する場合を示している。ブリスターパック50は、厚紙等からなる台紙51と、シート状化粧用品1を収める凸部が真空成形等によって設けられた透明合成樹脂シート52とから構成されている。上記凸部にシート状化粧用品1が収められた後、この凸部の周りの部分の透明合成樹脂シート52が台紙51と熱圧着等によって一体化されることにより、シート状化粧用品1がブリスターパック50内に保持される。なお、台紙51と透明合成樹脂シート52とは、台紙51の外縁部に折り返し部を形成し、そこに台紙51の外縁部を挿し込むことにより一体化されてもよい。
1、2、3、4、5 シート状化粧用品
11、21、41 第1室
12、22、42 第2室
13 接合部
13E 弱接合部
15 第1成分
16 第2成分
31 表側シート部材
32 裏側シート部材
50 ブリスターパック
H 使用者

Claims (16)

  1. 共に不透水性の表側シート部材と裏側シート部材とが周縁部を互いに接合することによって、袋状に画成された第1室と、
    共に不透水性の表側シート部材と裏側シート部材とが周縁部を互いに接合することによって、前記第1室に隣接する位置において袋状に画成された第2室と、
    前記第1室と第2室との間を仕切り、外力を受けて前記第1室と第2室とを連通させるように破られる仕切部と、
    前記第1室に収容された、水と混合されると温度上昇または温度低下する第1成分と、
    前記第2室に収容された、水を含む第2成分と、
    前記表側シート部材および裏側シート部材の一方においてその外表面上の前記第1室と重なる位置に設けられた、人体の皮膚に付着し得る皮膚付着層と、
    を有し、
    前記第1室と第2室との組が、該第1室と第2室との並び方向と交わる方向に、間に隔壁を置いて複数組設けられ、
    各組の前記第1室同士が、前記第1室と第2室との並び方向と交わる方向に並んで隣接しており、
    前記第2室が、前記仕切部より遠い側から該仕切部に近い側に向かって次第に断面積が小さくなる形状である、
    シート状化粧用品。
  2. 共に不透水性の表側シート部材と裏側シート部材とが周縁部を互いに接合することによって、袋状に画成された第1室と、
    共に不透水性の表側シート部材と裏側シート部材とが周縁部を互いに接合することによって、前記第1室に隣接する位置において袋状に画成された第2室と、
    前記第1室と第2室との間を仕切り、外力を受けて前記第1室と第2室とを連通させるように破られる仕切部と、
    前記第1室に収容された、水と混合されると温度上昇または温度低下する第1成分と、
    前記第2室に収容された、水を含む第2成分と、
    前記表側シート部材および裏側シート部材の一方においてその外表面上の前記第1室と重なる位置に設けられた、人体の皮膚に付着し得る皮膚付着層と、
    を有し、
    前記仕切部が、前記第1室と第2室とを仕切っている部分の全長よりも短く形成されて、該仕切部のその他の部分よりも小さい力で破られる弱接合部を有するものである、
    請求項1に記載のシート状化粧用品。
  3. 前記仕切部が、前記第2室内の前記第2成分を前記第1室に向けて押す力によって破られるものである、
    請求項1または2に記載のシート状化粧用品。
  4. 前記第1成分が、水と混合されると温度上昇する成分である、
    請求項1から3いずれか1項に記載のシート状化粧用品。
  5. 前記第1成分が酸化カルシウムである、
    請求項4に記載のシート状化粧用品。
  6. 前記第2成分が食塩水である、
    請求項4または5に記載のシート状化粧用品。
  7. 前記皮膚付着層が水を含み得る層であって、温度低下層としても機能する、
    請求項4から6いずれか1項に記載のシート状化粧用品。
  8. 前記温度低下層としても機能する皮膚付着層がハイドロゲルからなる、
    請求項7に記載のシート状化粧用品。
  9. 前記温度低下層としても機能する皮膚付着層が不織布からなる、
    請求項7に記載のシート状化粧用品。
  10. 前記第1成分が、水と混合されると温度低下する成分である、
    請求項1から3いずれか1項に記載のシート状化粧用品。
  11. 前記第1室および第2室の各々の外形形状が、該第1室と第2室との間の境界部分よりも側外方に突出した形状である、
    請求項1から10いずれか1項に記載のシート状化粧用品。
  12. 前記皮膚付着層が、前記第1室のほぼ全域と重なる領域に設けられている、
    請求項1から11いずれか1項に記載のシート状化粧用品。
  13. 前記第1室を構成する前記表側シート部材と、前記第2室を構成する前記表側シート部材とが共通のシート部材である、
    請求項1から12いずれか1項に記載のシート状化粧用品。
  14. 前記第1室を構成する裏側シート部材と、前記第2室を構成する裏側シート部材とが共通のシート部材である、
    請求項1から13いずれか1項に記載のシート状化粧用品。
  15. 前記表側シート部材および裏側シート部材の一方がアルミニウムからなり、他方が合成樹脂からなる、
    請求項1から14いずれか1項に記載のシート状化粧用品。
  16. 前記皮膚付着層の、前記表側シート部材あるいは裏側シート部材と反対側の外表面に、離型シートが被着されている、
    請求項1から15いずれか1項に記載のシート状化粧用品。
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