JP2019084142A - 吸収性物品の個包装体 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、婦人衛生用吸収性物品に含まれる冷却剤等の非水性揮発性物質が蒸発しないよう、バリア層を含む包装材料を用いる技術が記載されている。
特許文献2及び3に記載の個包装体においては、気密性と開封性とを優れたものとする観点から、気密層と該気密層よりも融点の低い融着層を含む包装シートを用いる技術が記載されている。
吸収性物品は、着用者(肌)と対向する側と、着衣と対向する側とを有する。着用者と対向する側は、肌面側、肌当接面側又は表面側ともいい、これと反対側の着衣と対向する側は、非肌面側、非肌当接面側又は裏面側ともいう。また吸収性物品は、個包装を解いて展開させた状態で縦長形状であり、着用者の腹側部、股下部及び背側部に対応する、前方部、中間部及び後方部を有する。この形状において、着用者の腹側部、股下部及び背側部を繋ぐ方向に対応する長手方向と、該長手方向と直交する幅方向とを有する。同様に、包装シートは、個包装を解いて展開させた状態で、長手方向と幅方向とを有する。
個包装体においては、吸収性物品及び包装シートにおける長手方向は、吸収性物品及び包装シートが折り畳まれる方向に一致する。そのため、個包装体において、長手方向とは、吸収性物品及び包装シートの長手方向を意味し、また吸収性物品及び包装シートが折り畳まれる方向を意味する。
個装折り線L1及びL2方向の端部20E、20Eのシール領域34は、後述する複数のシールユニット38を断続的に配してなり、高い接合性と良好な開封性とを両立する。この点については後述する。
シール領域34では、包装シート20の重なりの枚数に拘らず、折り畳まれた包装シート20同士が対向して融着接合されている。ただし、シール領域34の接合強度は、前述した個包装体30の開封時に加えられる力によって剥離可能な程度のものとされている。
これによって、シールユニット38は、外縁おいて必要な接合性を確保すると同時に、接合面積を抑えたことによって個包装体30の開封性を高めることができる。特に、接合部39が非接合部40を囲んで配されることによって、接合面積をできるだけ小さく抑えながら、単に接合部を分散配置させて配置した場合に比べて1つ1つのシールユニット38の接合強度が高くなる。この点は、具体的にはシールユニット38が有する以下の構造上の特性による。
これによって、個包装体30は気密性の高いものとなり好ましい。特に、個包装体30を構成する吸収性物品が揮発性を有する機能剤を含有する場合には、孔からの揮発成分の漏出が抑えられるため好ましい。
前述の高い接合性と良好な開封性とを両立する観点から、シールユニット38は、連続線からなる四角形の接合部39によって非接合部40を囲む態様が好ましい。
これによって、開封以外の外力、例えば、多方向から加わる擦れや折れなどのせん断力に対して、シール領域34の接合が保持されやすい。また、開封時には、前述のように開封口35を摘まんで、折り畳みを解く際に、シール領域34に加わる剥離力(180°剥離、T型剥離など)が加わる。このとき、開封開始時の剥離以降は、開封開始時よりも小さい力によって接合部39の四角形の辺に沿って剥離が進みやすく、良好な開封性が得られる。この観点から、接合部39が四角形の平面形状を有する場合、四角形を構成する2辺が個包装体30を開封する方向、すなわち個装折り線L1及びL2方向に対して垂直方向に向いて配されていることが好ましい。また、図3の符号Pの円内に示すように、接合部39の四角形の各辺が非接合部40側に湾曲する平面形状であると、シール領域34を形成したときに高い接合性を持ちながら、開封時には四角形の各辺が湾曲に沿って開封しやすくなり好ましい。
接合部39、非接合部40、及びシール領域34の面積は、水平な台に静置し、張力を加えない自然状態において、マイクロスコープによって測定することができる。マイクロスコープとしては、株式会社キーエンス製のデジタルマイクロスコープVHX−1000を挙げることができる。測定に際し、測定倍率は適宜調整される。
これにより、シールユニット38の接合部39において、包装シート20間を過度に融着せず、開孔がより生じ難くなる。また、シールユニット38の接合部39において、高い接合性と良好な開封性との両立をより確かなものとすることができる。
包装シート20において、接合部の形成時の圧着力を低減しながら、融着層24がシール領域34の接合性を更に高め、気密層25が機能剤の外部への揮散をより確実に抑制することができる。このように、包装シート20が融着層24及び気密層25を備え、シールユニット38によってシールされることによって、個包装体30は、接合性、気密性及び開封性の全てを高めることができる。
本実施形態においては、高剛性部85は、図5(A)及び(B)に示すように、ナプキン10の着衣と対向する面10B側にある止着部86の配された部分である。止着部86は、粘着剤等からなり、ナプキン10を構成する不織布等のシート材及び包装シート20よりも柔軟性が低く剛性が高い。そのため、個包装体30においては止着部86の配された部分が高剛性部85である。止着部86が無い部分が低剛性部84である。低剛性部84と高剛性部85とは、個包装体30の外面51、52及び53側にそれぞれ配置されている。なお、図5(A)及び(B)においては、高剛性部85及び低剛性部84の配置の理解のため、これと関係するシール領域34を示しつつ、該シール領域34のシールユニット38の一部を省略して示している。
具体的には、図5(A)及び(B)に示すように、個包装体30の各外面51、52及び53について、幅方向に並ぶ低剛性部84が3つ、高剛性部85が2つある場合に、低剛性部84の合計長さはW21+W22+W23であり、高剛性部85の合計長さはW31+W32である。
低剛性部84の合計長さの個包装体30の長さに対する割合((W21+W22+W23)/W1)が、高剛性部85の合計長さの個包装体30の長さに対する割合((W31+W32)/W1)よりも大きいことが好ましい。
これによって、個包装体30における低剛性部84の変形性が高まり、接合部39における孔の発生をより確実に防止することができる。
気密層25としては、個包装体の気密性を保持できる種々の材料を特に制限なく用いることができる。例えば、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、延伸ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリアミドの樹脂の他、アルミ箔ラミネートフィルムや揮発性不透過性ラッカーでコーティングされたポリマーフィルム、金属薄膜、又はこれらを組み合わせて使用することができる。
冷感剤としては、着用者の皮膚及び/又は粘膜表面の温度受容器を刺激して、皮膚及び/又は粘膜表面上の温度を変化させる必要なしに、着用者に爽快感を伝えることのできる種々の剤を用いることができる。例えば、シクロヘキシル誘導体、シクロヘキサノール誘導体、カルボキサミド類など、特開2015−12918号公報の段落[0006]〜[0086]に記載のものが挙げられる。その中でも、匂いによる爽快感と速攻性、持続性の観点から、非水溶性のものが好ましい。非水溶性のもとしては、乳酸メンチル、メントールが好ましい。
冷感剤は、種々の方法によってナプキン10に含ませることができる。例えば、溶媒に溶解させた状態でナプキン10に含ませてもよく、溶媒を用いずに含ませてもよい。また冷感剤はマイクロカプセルに包むなどデリバリー手段を伴ってナプキン10に含ませてもよい。
吸収体としては、吸収性物品において通常用いられる種々の形態のものを特に制限なく採用することができる。例えば、親水性繊維の積繊体または親水性繊維と高吸収性ポリマー材との混合積繊体を親水性の被覆シートで覆ったものでもよい。また、親水性繊維からなる2つのシート状の繊維層間に高吸収性ポリマー材を挟持して固定した薄い吸収性シートから構成されていてもよい。吸収性シートの形成にあたっては、高吸収性ポリマー材が湿潤によって発現する粘着力や別に添加した接着剤や接着性繊維等のバインダーを利用して一体化することができる。作製は通常用いられる種々の方法によって行うことができ、湿式、乾式いずれの方式によってもよい。
吸収性シートは厚みを3.0mm以下に抑えながら、高吸収性ポリマー材をシートの平面方向に分散配置させているためゲルブロキングを起こし難く、高い吸収力を有する。例えば、特開平8−246395号公報の段落[0019]〜[0131]に記載のものなどが挙げられる。
高吸収性ポリマー材の形状は、吸収体に用いられる種々ものを特に制限なく用いることができる。例えば、球状、粒状、繊維状、俵状、塊状などが挙げられる。
20 包装シート
20E 個装折り線方向の端部
21 中央包装部
22 第1折り包装部
23 第2折り包装部
23A 第2折り包装部の延出部分
24 融着層
25 気密層
30 個包装体
31 折り畳み中央部
32 第1折り畳み端部
33 第2折り畳み端部
34 シール領域
35 開封口
36 封止固定領域
37 開封用タブテープ
38 シールユニット
39 接合部
40 非接合部
84 低剛性部
85 高剛性部
86 止着部
Claims (8)
- 吸収性物品を収納した個包装体であって、
前記個包装体は、1つ以上の個装折り線に沿って折り畳んで前記吸収性物品を内包する包装シートを、前記個装折り線の方向の両端部に複数のシールユニットを断続的に配したシール領域において、前記個装折り線の方向に対して垂直方向にシールしてなり、
前記シールユニットは、平面視において、該シールユニットの外縁の接合部と、該接合部に囲まれた非接合部とを有する、吸収性物品の個包装体。 - 各シールユニットにおける前記接合部の面積が、非接合部の面積の35%以上65%以下である請求項1に記載の吸収性物品の個包装体。
- 前記シール領域の面積における前記接合部の面積の割合が、3%以上8%以下である、請求項1又は2に記載の吸収性物品の個包装体。
- 前記包装シートが表面にシリコーン層を有し、前記シール領域では前記シリコーン層同士が隣接している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品の個包装体。
- 前記吸収性物品が、揮発性を有する機能剤を備え、
前記包装シートが融着層と気密層とを有し、前記融着層の融点が前記気密層の融点より低く、前記接合部では該融着層同士が融着している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品の個包装体。 - 前記包装シートでは、前記融着層の厚みが前記気密層の厚みよりも厚い、請求項5記載の吸収性物品の個包装体。
- 前記個装折り線の方向に沿って、低剛性部と該低剛性部よりも剛性が高い高剛性部とが交互に配置されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品の個包装体。
- 前記個装折り線の方向の前記個包装体の長さに対し、前記低剛性部の占める割合が、前記高剛性部の占める割合よりも大きい、請求項7記載の吸収性物品の個包装体。
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