JP7268299B2 - 遮蔽部材及び単結晶成長装置 - Google Patents

遮蔽部材及び単結晶成長装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7268299B2
JP7268299B2 JP2018149281A JP2018149281A JP7268299B2 JP 7268299 B2 JP7268299 B2 JP 7268299B2 JP 2018149281 A JP2018149281 A JP 2018149281A JP 2018149281 A JP2018149281 A JP 2018149281A JP 7268299 B2 JP7268299 B2 JP 7268299B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
shielding
crystal
shielding plates
crystal growth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018149281A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020023418A (ja
Inventor
陽平 藤川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
Resonac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd, Showa Denko Materials Co Ltd, Resonac Corp filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2018149281A priority Critical patent/JP7268299B2/ja
Priority to CN201910698737.8A priority patent/CN110820042B/zh
Priority to US16/532,794 priority patent/US11261541B2/en
Publication of JP2020023418A publication Critical patent/JP2020023418A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7268299B2 publication Critical patent/JP7268299B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B35/00Apparatus not otherwise provided for, specially adapted for the growth, production or after-treatment of single crystals or of a homogeneous polycrystalline material with defined structure
    • C30B35/007Apparatus for preparing, pre-treating the source material to be used for crystal growth
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B29/00Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
    • C30B29/10Inorganic compounds or compositions
    • C30B29/36Carbides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B23/00Single-crystal growth by condensing evaporated or sublimed materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B23/00Single-crystal growth by condensing evaporated or sublimed materials
    • C30B23/002Controlling or regulating
    • C30B23/005Controlling or regulating flux or flow of depositing species or vapour
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B23/00Single-crystal growth by condensing evaporated or sublimed materials
    • C30B23/02Epitaxial-layer growth
    • C30B23/06Heating of the deposition chamber, the substrate or the materials to be evaporated

Description

本発明は、遮蔽部材及び単結晶成長装置に関する。
炭化珪素(SiC)は、シリコン(Si)に比べて絶縁破壊電界が1桁大きく、バンドギャップが3倍大きい。また、炭化珪素(SiC)は、シリコン(Si)に比べて熱伝導率が3倍程度高い等の特性を有する。炭化珪素(SiC)は、パワーデバイス、高周波デバイス、高温動作デバイス等への応用が期待されている。
半導体等のデバイスには、SiCウェハ上にエピタキシャル膜を形成したSiCエピタキシャルウェハが用いられる。SiCウェハ上に化学的気相成長法(Chemical Vapor Deposition:CVD)によって設けられたエピタキシャル膜が、SiC半導体デバイスの活性領域となる。SiCウェハは、SiCインゴットを加工して得られる。
SiCインゴットは、種結晶に昇華再結晶法等の方法で結晶成長を行うことで得られる。昇華法において原料と成長面との間に温度差が生じると、原料から昇華した原料ガスが成長面に効率的に供給され、結晶成長が促進される。しかしながら、成長面は原料と対向しており原料からの輻射を受ける。そのため、原料と成長面との間に温度差を生じさせることが難しかった。
特許文献1には、原料と成長面との間に遮蔽部材を設けることが記載されている。遮蔽部材により原料から成長面への輻射を抑え、原料と成長面との間に温度差が生じる。
特開2000-264795号公報
近年、大型(6インチ以上)のSiCウェハの要望が高まっている。例えば、特許文献1に記載の遮蔽部材を用いて大型のSiCインゴットを作製しようすると、径の大きな遮蔽部材を用いる必要がある。しかしながら、径の大きな遮蔽部材は、原料ガスの流れを阻害する。原料ガスが成長面の中央部に供給されにくくなると、均質な結晶成長が阻害される。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、原料ガスの流れが阻害されることを抑制し、原料面と成長面との温度差を生み出すことができる遮蔽部材及びそれを備えた単結晶成長装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を提供する。
(1)第1の態様にかかる遮蔽部材は、内底部に原料収容部と、前記原料収容部と対向する結晶設置部と、を備える結晶成長用容器と、前記結晶成長用容器を加熱する加熱部とを備え、前記原料収容部から原料を昇華させて前記結晶設置部に設置された結晶に、前記原料の単結晶を成長させる単結晶成長装置において、前記原料収容部と前記結晶設置部との間に配置される遮蔽部材であって、前記遮蔽部材は、複数の遮蔽板を備え、前記複数の遮蔽板のそれぞれの面積は、前記結晶成長用容器の底面積の40%以下であり、前記原料収容部に原料が充填された際の原料表面位置に前記複数の遮蔽板を投影した投影面の遮蔽率が0.5以上ある。
(2)上記態様にかかる遮蔽部材において、前記複数の遮蔽板の少なくとも一つが、他の遮蔽板と異なる高さ位置にあってもよい。
(3)上記態様にかかる遮蔽部材において、前記複数の遮蔽板が互いに接続されていてもよい。
(4)第2の態様にかかる単結晶成長装置は、上記態様にかかる遮蔽部材を備える。
上記態様にかかる遮蔽部材によれば、それぞれの遮蔽板の間の隙間を原料ガスの流路を確保しつつ、原料面からの輻射を効率的に抑制できる。
第1実施形態にかかる単結晶成長装置の断面模式図である。 第1実施形態にかかる遮蔽部材を、原料収容部に原料が充填された際の原料表面位置に投影した図である。 内部に開口部を有する1つの遮蔽板を、原料収容部に原料が充填された際の原料表面位置に投影した図である。 第1実施形態にかかる遮蔽部材の別の例の模式図である。 第1実施形態にかかる遮蔽部材の別の例の模式図である。 第2実施形態にかかる単結晶成長装置の断面模式図である。 第2実施形態にかかる遮蔽部材を、原料収容部に原料が充填された際の原料表面位置に投影した図である。 第2実施形態にかかる遮蔽部材の換算された遮蔽率を説明するための模式図である。
以下、本実施形態について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材質、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(第1実施形態)
「単結晶成長装置」
図1は、第1実施形態にかかる単結晶成長装置の断面模式図である。図1では、理解を容易にするために、原料M、種結晶1及び単結晶2を同時に図示している。図1に示す単結晶成長装置100は、結晶成長用容器10とコイル(加熱部)20と遮蔽部材30とを備える。
結晶成長用容器10は内部に空間を有する。結晶成長用容器10の内底面には、原料Mが充填される。結晶成長用容器10の内底面は、原料収容部14となる。原料収容部14に充填された原料Mと対向する位置には、結晶設置部12を備える。結晶設置部12は、種結晶1が設置される部分である。例えば結晶設置部12は、原料M側から見て中央の位置に、円柱状に原料Mに向かって突出している。結晶設置部12には、黒鉛等の炭素材料を用いることができる。
コイル20は、結晶成長用容器10の外周を覆っている。コイル20の内部に電流を通電すると、コイル20は発熱し、ヒーターとして機能する。コイル20により原料Mが加熱されると、原料Mが昇華し、種結晶1の成長面に単結晶2が成長する。
遮蔽部材30は、原料収容部14と結晶設置部12との間に位置する。遮蔽部材30は、複数の遮蔽板32と支持部34と接続部36とを備える。遮蔽部材30には、例えば、黒鉛、炭化タンタル等を用いることができる。
複数の遮蔽板32を原料収容部14に原料Mが充填された際の原料表面位置Maに投影した投影面32Sの遮蔽率は0.5以上である。図2は、第1実施形態にかかる遮蔽部材を、原料収容部に原料が充填された際の原料表面位置に投影した図である。
原料表面位置Maは原料Mが充填されていない状態でも特定される。原料表面位置Maは、結晶成長用容器10内の内部空間の底面から内部空間の高さの30%の位置を意味する。
遮蔽率は、原料表面位置Maにおける結晶成長用容器10内に内包される内包円C1の面積に対する結晶設置部12に光源を設置した場合に複数の遮蔽板32の影となる投影面32Sの総面積の面積率を意味する。結晶成長用容器10内に内包される内包円C1とは、結晶成長用容器10内に形成される空間の形状が円筒状の場合は円筒を平面視した際の径であり、結晶成長用容器10内に形成される空間の形状が直方体状の場合は直方体を平面視した際に内包される円の径である。
遮蔽率は、実際に投影して求めてもよいが、以下のように換算された遮蔽率として求めてもよい。まず複数の遮蔽板32が存在する第1面32aにおける規定円の面積を求める。第1面32aにおける規定円の面積は、結晶設置部12と原料表面位置Maにおける内包円C1とを結ぶ円錐台を第1面32aで切断した断面の面積に対応する。次いで、複数の遮蔽板32の総面積を求める。そして複数の遮蔽板32の総面積を第1面32aにおける規定円の面積で割ったものが換算された遮蔽率となる。
第1面32aにおける規定円と原料表面位置Maにおける内包円C1とは相似する。そのため、複数の遮蔽板32の総面積と第1面32aにおける規定円の面積との関係と、複数の遮蔽板32の原料表面位置Maにおける投影面32Sの総面積と内包円C1の面積との関係と、は対応する。つまり、換算された遮蔽率は遮蔽率に対応する。
複数の遮蔽板32の投影面32Sの遮蔽率が0.5以上であれば、原料Mからの輻射が単結晶2の成長面に到達することを抑制でき、原料面と成長面との温度差を生み出すことができる。また複数の遮蔽板32の投影面32Sの遮蔽率は、0.6以上であることが好ましく、0.7以上であることがさらに好ましい。
また複数の遮蔽板32の投影面32Sの遮蔽率は0.9以下であることが好ましい。複数の遮蔽板32の投影面32Sの遮蔽率が0.9以下であれば、原料Mから昇華した原料ガスを効率的に単結晶2に供給できる。
複数の遮蔽板32のそれぞれの面積は、結晶成長用容器10の内底面の面積の40%以下である。遮蔽板32が複数あり、それぞれの面積を所定値以下とすることで、単結晶23に至る昇華ガス濃度のムラを抑え、単結晶2の面内方向における成長速度が均一になる。
図3は、内部に開口部を有する1つの遮蔽板を、原料収容部14に原料が充填された際の原料表面位置Maに投影した図である。図3に示すように、原料収容部14に原料Mが充填された際の原料表面位置Maに投影した投影面42Sの遮蔽率は0.5以上である。一方で、遮蔽板が1つであり、その面積が所定値以上である点で、図1および図2に示す複数の遮蔽板32と異なる。
図3に示すように遮蔽板の投影面42Sは開口部42Aを有するため、開口部42A内に位置する原料Mからの輻射を防ぐことができない。単結晶2の温度は、輻射の影響を受けて、面内方向の中央部が高くなり、外周部が低くなる。また、昇華ガスは中央の開口部
および遮蔽部材の外側を通過し、単結晶2へ供給される。そのため、昇華ガス濃度も成長面内均一に供給されない。単結晶2の温度および供給される昇華ガス濃度が面内方向で異なると、結晶成長速度に差が生まれ、均質な単結晶2を作製することが難しくなる。
これに対し、本実施形態にかかる遮蔽部材30は、それぞれの面積が所定値以下の複数の遮蔽板32を備えるため、複数の遮蔽板32を自由に配置することができ、単結晶2に至る輻射および昇華ガスのムラを抑え、単結晶2を均質に成長させることができる。
複数の遮蔽板32のそれぞれの面積は、結晶成長用容器10の内底面の面積の30%以下であることが好ましく、結晶成長用容器10の内底面の面積の20%以下であることがより好ましい。また複数の遮蔽板32の投影面32Sのそれぞれの面積は、結晶成長用容器10の内底面の面積の30%以下であることが好ましく、結晶成長用容器10の内底面の面積の20%以下であることがより好ましい。
遮蔽板32は、等間隔で配列していることが好ましい。また遮蔽板32は、六方最密充填構造をとることがより好ましい。遮蔽板32を等間隔に配列することで、より単結晶2に至る輻射のムラを抑え、単結晶2を均熱化できる。また単結晶2の成長面に供給される原料ガスの流れの対称性も高めることができる。
図4及び図5は、第1実施形態にかかる遮蔽部材の別の例の模式図である。図4に示す遮蔽板52はそれぞれの形状が六角形である点が、図2に示す遮蔽板32と異なる。図5に示す遮蔽板62はそれぞれの形状が扇形である点が、図2に示す遮蔽板32と異なる。図4に示すように、六角形の遮蔽板52を六方最密で充填すると、遮蔽板の遮蔽率が高まる。
図1に示す複数の遮蔽板32は、接続部36で互いに接続されている。接続部36により複数の遮蔽板32を一体化することで取り扱いが容易になる。また支持部34の数を減らすことができる。支持部34は、平面視中央に設けると、単結晶2の成長面に供給される原料ガスの流れの対称性が高まる。
上述のように、本実施形態にかかる遮蔽部材によれば、複数の遮蔽板32の間に適度な間隔を設けることができ、原料ガスを原料収容部14から結晶設置部12に効率的に供給できる。また複数の遮蔽板の配置の自由度が高まることで、単結晶2に至る輻射のムラを抑え、単結晶2を均熱化できる。
(第2実施形態)
「単結晶成長装置」
図6は、第2実施形態にかかる単結晶成長装置の断面模式図である。図6では、理解を容易にするために、原料M、種結晶1及び単結晶2を同時に図示している。図1に示す単結晶成長装置101は、結晶成長用容器10とコイル(加熱部)20と遮蔽部材70とを備える。遮蔽部材70の形状が、図1に示す単結晶成長装置100と異なる。その他の構成は同一であり、同一の符号を付し、説明を省く。
遮蔽部材70は、複数の遮蔽板72と支持部74と接続部76とを備える。複数の遮蔽板72が2段になっている点が、図1に示す遮蔽部材30と異なる。図7は、第2実施形態にかかる遮蔽部材70を、原料収容部14に原料Mが充填された際の原料表面位置Maに投影した図である。
複数の遮蔽板72を原料収容部14に原料Mが充填された際の原料表面位置Maに投影した投影面72Sの遮蔽率は、0.5以上である。複数の遮蔽板72の投影面72Sの遮蔽率は、0.6以上であることが好ましく、0.7以上であることがさらに好ましい。
複数の遮蔽板72の少なくとも一つが、他の遮蔽板と異なる高さ位置にある場合の換算された遮蔽率は以下の手順で求める。図8は第2実施形態にかかる遮蔽部材の換算された遮蔽率を説明するための模式図である。
まず第1規定円C72aを設定する。第1規定円C72aは、結晶設置部12と原料表面位置Maにおける内包円C1とを結ぶ円錐台を第1面72aで切断した断面に対応する。第1面72aは、複数の遮蔽板72のうち最も原料側に位置する遮蔽板72が存在し、結晶設置部12から原料収容部14に下した垂線と直交する面である。第1規定円C72a内には、第1面72aの高さに位置する遮蔽板72が存在する(図8(a))。
次いで、第1規定円C72a及び第1面72aの高さに位置する遮蔽板72を第2規定円C72bのサイズに換算する。第2規定円C72bは、結晶設置部12と原料表面位置Maにおける内包円C1とを結ぶ円錐台を第2面72bで切断した断面に対応する。第2面72bは、複数の遮蔽板72のうち第1面72aの高さに存在する遮蔽板72の次に原料側に位置する遮蔽板72が存在し、結晶設置部12から原料収容部14に下した垂線と直交する面である。
第2規定円C72bへのサイズの換算は、第1規定円C72aと第2規定円C72bと直径の違いに基づいて行う。第1規定円C72aは第2規定円C72bまで縮小する。同時に第1面72aの高さに位置する遮蔽板72も、第2面72bの高さ位置に転換し、縮小する。第2面72bの高さ位置に転換された遮蔽板72を以下、転換遮蔽板72cという。第1規定円C72aの面積と第1面72aの高さに位置する遮蔽板72の総面積との比は、第2規定円C72bの面積と転換遮蔽板72cの総面積の関係との比と一致する(図8(b))。
最後に、第2規定円C72bに、第2面72bの高さに位置する遮蔽板72を重ねる(図8(c))。複数の遮蔽板72および複数の転換遮蔽板72cの総面積を第2規定円C72bの面積で割ったものが換算された遮蔽率となる。第2規定円C72bと原料表面位置Maにおける内包円C1とは相似する。そのため、換算された遮蔽率は遮蔽率に対応する。
複数の遮蔽板72のそれぞれの面積は、結晶成長用容器10の内底面の面積の40%以下であり、結晶成長用容器10の内底面の面積の30%以下であることがより好ましい。また複数の遮蔽板72のそれぞれの径は、結晶成長用容器10の内底面の面積径の30%以下であることが好ましい。また複数の遮蔽板72の投影面72Sのそれぞれの面積は、結晶成長用容器10の内底面の面積の30%以下であることが好ましく、結晶成長用容器10の内底面の面積の20%以下であることがより好ましい。
第1面72aの高さに位置する遮蔽板72および第2面72bの高さに位置する遮蔽板72は、それぞれ等間隔に配列していることが好ましい。また複数の遮蔽板72は、全体で六方最密充填構造をとることがより好ましい。
図7に示す複数の遮蔽板72は、接続部76で互いに接続されている。接続部76により複数の遮蔽板72を一体化することで取り扱いが容易になる。また支持部74の数を減らすことができる。支持部74は、平面視中央に設けると、単結晶2の成長面に供給される原料ガスの流れの対称性が高まる。また遮蔽板72の形状は特に問わない。
上述のように、本実施形態にかかる遮蔽部材によれば、複数の遮蔽板72の間に適度な間隔を設けることができ、原料ガスを原料収容部14から結晶設置部12に効率的に供給できる。また複数の遮蔽板の配置の自由度が高まることで、単結晶2に至る輻射のムラを抑え、単結晶2を均熱化できる。
また複数の遮蔽板72の少なくとも一つが、他の遮蔽板72と異なる高さ位置にあることで、遮蔽率を高めつつ、原料Mから昇華した原料ガスの流路を確保しやすくなる。
以上、本発明の好ましい実施の形態の一例について詳述したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
「実施例1」
まず内部に円柱状の内部空間が設けられた結晶成長用容器を準備した。そして、結晶成長用容器の内底面から内部空間の高さの30%の位置まで原料として粉末状態のSiCを充填した。
そして原料と結晶設置部との間に遮蔽部材を設けた。遮蔽部材は、平面視円形の遮蔽板が3枚で構成され、六方最密配置で同一平面に配列させた。遮蔽板のそれぞれの面積は、結晶成長容器の内底面の面積の17%とした。また原料の最表面にあたる原料表面位置に複数の遮蔽板を投影した投影面の遮蔽率が0.5となるように設計した。
そして結晶設置部に種結晶を設置して、6インチのSiCインゴットを結晶成長させた。実施例1の条件で結晶成長させたSiCインゴットは、異種多形の混入、クラックの発生がともになく、良好な結晶だった。
「実施例2」
実施例2は、遮蔽板を異なる高さ位置に2段構成で配置した点が実施例1と異なる。原料側の第1面には平面視円形の遮蔽板を3枚、原料から遠い第2面には平面視円形の遮蔽板を3枚、六方最密充填構造で配列させた。原料の最表面にあたる原料表面位置に複数の遮蔽板を投影した投影面の遮蔽率は0.72であった。その他の条件は、実施例1と同様とした。実施例3の条件で結晶成長させたSiCインゴットは、異種多形の混入、クラックの発生がともになく、良好な結晶だった。
「比較例1」
比較例1は、遮蔽部材を用いず成長を実施した。その他の条件は、実施例1と同様とした。比較例1の条件で結晶成長させたSiCインゴットは、異種多形が多数確認された。結晶成長時の温度が高くなったためと考えられる。
「比較例2」
比較例2は、実施例1と同様の配置で遮蔽板の大きさを小さくし、遮蔽率を0.18とした。比較例2の条件で結晶成長させたSiCインゴットは、異種多形が多数生じた。遮蔽部材の遮蔽効果が不十分で結晶の温度が高くなり過ぎたためと考えられる。
「比較例3」
比較例3は、遮蔽部材を単板で設計し、遮蔽率は0.72として設計した。比較例3の条件で結晶成長させたSiCインゴットには、クラックが生じた。種結晶のシード面へのガス供給が均一に行なわれず、成長結晶形状がいびつになったためと考えられる。
上記の結果を以下の表1にまとめる。
Figure 0007268299000001
1 種結晶
2 単結晶
10 結晶成長用容器
12 結晶設置部
14 原料収容部
20 コイル
30 遮蔽部材
32、52、62、72 遮蔽板
32a、72a 第1面
72b 第2面
72c 転換遮蔽板
32S、42S、72S 投影面
42A 開口部
34、74 支持部
36、76 接続部
100 単結晶成長装置
M 原料
Ma 原料表面位置
C1 内包円
72a 第1規定円
72b 第2規定円

Claims (4)

  1. 内底部に原料収容部と、前記原料収容部と対向する結晶設置部と、を備える結晶成長用容器と、前記結晶成長用容器を加熱する加熱部とを備え、前記原料収容部から原料を昇華させて前記結晶設置部に設置された結晶に、前記原料の単結晶を成長させる単結晶成長装置において、前記原料収容部と前記結晶設置部との間に配置される遮蔽部材であって、
    前記遮蔽部材は、平板状の複数の遮蔽板を備え、
    前記複数の遮蔽板のそれぞれの面積は、前記結晶成長用容器の底面積の40%以下であり、
    前記結晶設置部に光源を設置した場合に、前記原料収容部に原料が充填された際の原料表面位置に前記複数の遮蔽板を投影した投影面の遮蔽率が0.5以上である、遮蔽部材。
  2. 前記複数の遮蔽板の少なくとも一つが、他の遮蔽板と異なる高さ位置にある、請求項1に記載の遮蔽部材。
  3. 前記複数の遮蔽板が互いに接続されている、請求項1又は2に記載の遮蔽部材。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の遮蔽部材を備える、単結晶成長装置。
JP2018149281A 2018-08-08 2018-08-08 遮蔽部材及び単結晶成長装置 Active JP7268299B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018149281A JP7268299B2 (ja) 2018-08-08 2018-08-08 遮蔽部材及び単結晶成長装置
CN201910698737.8A CN110820042B (zh) 2018-08-08 2019-07-31 遮蔽构件和单晶生长装置
US16/532,794 US11261541B2 (en) 2018-08-08 2019-08-06 Shielding member and apparatus for single crystal growth

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018149281A JP7268299B2 (ja) 2018-08-08 2018-08-08 遮蔽部材及び単結晶成長装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020023418A JP2020023418A (ja) 2020-02-13
JP7268299B2 true JP7268299B2 (ja) 2023-05-08

Family

ID=69405612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018149281A Active JP7268299B2 (ja) 2018-08-08 2018-08-08 遮蔽部材及び単結晶成長装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11261541B2 (ja)
JP (1) JP7268299B2 (ja)
CN (1) CN110820042B (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011178591A (ja) 2010-02-26 2011-09-15 Showa Denko Kk 遮蔽部材及びそれを備えた単結晶成長装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL87348C (ja) * 1954-03-19 1900-01-01
JP3419144B2 (ja) * 1995-04-21 2003-06-23 株式会社豊田中央研究所 単結晶成長装置
JP4110611B2 (ja) * 1998-03-12 2008-07-02 株式会社デンソー 単結晶製造装置
JP3843615B2 (ja) * 1998-07-30 2006-11-08 株式会社デンソー 単結晶成長装置
JP4089073B2 (ja) * 1999-03-23 2008-05-21 株式会社デンソー 炭化珪素単結晶の製造装置及び炭化珪素単結晶の製造方法
US8361227B2 (en) * 2006-09-26 2013-01-29 Ii-Vi Incorporated Silicon carbide single crystals with low boron content
JP4964672B2 (ja) * 2007-05-23 2012-07-04 新日本製鐵株式会社 低抵抗率炭化珪素単結晶基板
JP4962186B2 (ja) * 2007-07-20 2012-06-27 株式会社デンソー 炭化珪素単結晶の製造方法および製造装置
KR101661053B1 (ko) * 2012-05-24 2016-09-28 투-식스 인코포레이티드 Nu형과 pi형의 바나듐 보상된 si sic 단결정 및 그 결정 성장 공정

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011178591A (ja) 2010-02-26 2011-09-15 Showa Denko Kk 遮蔽部材及びそれを備えた単結晶成長装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20200048793A1 (en) 2020-02-13
JP2020023418A (ja) 2020-02-13
CN110820042A (zh) 2020-02-21
CN110820042B (zh) 2021-11-12
US11261541B2 (en) 2022-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9624602B2 (en) Epitaxial wafer manufacturing device and manufacturing method
TWI671443B (zh) 用來生產大塊矽碳化物的器具
TWI654346B (zh) 生產大塊矽碳化物的方法
JP7184836B2 (ja) 高品質半導体単結晶の水平成長のためのシステム、およびそれを製造する方法
US20140190400A1 (en) Epitaxial wafer manufacturing device and manufacturing method
JP2013212952A (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
US10801128B2 (en) SiC epitaxial growth apparatus
US6800136B2 (en) Axial gradient transport apparatus and process
US20130061801A1 (en) Method for manufacturing silicon carbide crystal
US20200181798A1 (en) Susceptor and chemical vapor deposition apparatus
JP7268299B2 (ja) 遮蔽部材及び単結晶成長装置
JP2011026161A (ja) 窒化物単結晶とその製造装置
CN111261548B (zh) SiC化学气相沉积装置和SiC外延晶片的制造方法
CN110424051B (zh) 遮蔽构件和单晶生长装置
US20200080233A1 (en) Single crystal growth crucible and single crystal growth method
JP7242978B2 (ja) SiC単結晶インゴットの製造方法
CN111349908A (zh) SiC化学气相沉积装置
TWI648218B (zh) 具有低缺陷密度的大塊矽碳化物
US20190161886A1 (en) Sic epitaxial growth apparatus
JP2021102531A (ja) SiC単結晶製造装置およびSiC単結晶の製造方法
JP7306217B2 (ja) 坩堝及びSiC単結晶成長装置
US11453959B2 (en) Crystal growth apparatus including heater with multiple regions and crystal growth method therefor
JP6971144B2 (ja) 台座、SiC単結晶の製造装置および製造方法
JP2013133273A (ja) 単結晶製造装置および単結晶の製造方法
JP2020093974A (ja) 結晶成長装置及び坩堝

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190617

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220322

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221226

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20230131

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20230201

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20230307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230404

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7268299

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350