JP7263596B1 - 荷渡しシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】非対面で荷渡しが可能となるシステムを提供し、発送者及び集荷者の負担を軽減する。【解決手段】発送者は、予めの自己の端末により、集荷の依頼、配達先の住所等の配達先情報をサーバに記録する。家31の玄関ドア32の前に荷物50を置き、集荷者の携帯端末21aで、荷物50に貼り付けられたバーゴード52と、玄関ドア32に掛けられた意思表示標識34のバーコード344rとを連続して読み取る。読み取った情報をサーバに送り、バーコード344rに登録されている識別情報と、配達物情報とが同時に送られた来た時点で、集荷完了と判断する。発送者端末には、集荷完了メールを通知する。【選択図】図1

Description

この発明は、荷渡しシステムに係り、詳しくは集荷において、非対面により荷物の受け渡しが確実にできる荷渡しシステムに関するものである。
近年、宅配サービスにおいて、留守宅への荷物の集荷が問題となっている。従来では、宅配業者は、集荷の依頼があった場合には、発送者の居所に赴き、荷物を受ける、或いは、発送者が自ら宅配業者の営業所まで荷物を持参して、発送のための手続を行っていた。
特開2019-16157
しかしながら、宅配業者が発送者の居所に集荷に行く場合には、発送者は宅配業者が来るまで自宅で待機する必要があり、集荷が完了するまで、行動が制限される。また、在宅中であっても、庭いじりをしている時、入浴中、電話中、家事などで手が離せない時など、宅配業者が集荷に来た際に、宅配業者に荷物を渡せない状況にある事もある。一方、一人住まいの女性の場合は、宅配業者と直接対面で荷物を渡すことがリスクになる場合もある。
さらに、近年感染症の流行により、直接対面により荷物の受け渡しが、感染症の感染の確立を上げてしまう、といった懸念もある。
ところで、発送者が発送する荷物は、常に貴重な荷物とは限らない。荷物の内容によっては、直接配達者に渡さなくとも、玄関前に荷物を置き、配達者が任意の時間に、玄関前に置いてある荷物を集荷することとしても、支障がない荷物も存在する。そのような荷物は、特に価値のあるものではなく、万一第三者に持ち去られても、特に支障がない荷物である。
この発明は、非対面による荷渡しシステムを提供し、配達者の負担の軽減と、発送者の便宜を図ることを目的とする。
以上のような問題を解決する本発明は以下の構成を備える。
(1)配達業者への非対面による荷渡しを発送者が欲する場合に、前記発送者によって表示され、前記発送者から前記配達業者への非対面による荷渡しを求める旨の前記発送者の意思表示に関する意思表示情報を担持した意思表示標識と、
予め指定された配達先地点に配達される配達物に付与され、前記配達物毎に設定された配達物識別情報が担持された配達物情報担持手段と、
前記意思表示標識から非対面による荷渡しを求める前記意思表示情報を読み取り、及び前記配達物情報担持手段から前記配達物識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段で読み取った前記意思表示情報と前記配達物識別情報とを、サーバに送信する送信手段とを有する携帯端末と、
前記携帯端末から送信された前記意思表示情報と前記配達物識別情報とを受信する受信手段と、
前記意思表示情報に関連付けて、発送元特定情報を記憶する発送元特定情報記憶手段と、
前記配達物識別情報に関連付けて、前記配達物の発送元情報が記憶された配達情報記憶手段と、
前記受信手段が前記意思表示情報と前記配達物識別情報を受信した場合に
前記発送元特定情報記憶手段において、受信した前記意思表示情報に関連付けて記憶されている前記発送元特定情報と、
前記配達情報記憶手段において、受信した前記配達物識別情報に関連付けて記憶されている前記配達物の前記発送元情報とが一致することを条件に、
渡し完了と判定する判定手段とを有するサーバと、
を備える荷渡しシステム。
(2)配達業者への非対面による荷渡しを発送者が欲する場合に、前記発送者によって表示され、前記発送者から前記配達業者への非対面による荷渡しを求める旨の前記発送者の意思表示に関する意思表示情報を担持した意思表示標識と、
予め指定された配達先地点に配達される配達物に、前記配達物毎に設定される配達物識別情報を生成する配達物識別情報生成手段と、
前記意思表示標識から非対面による荷渡しを求める前記意思表示情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段で読み取った前記意思表示情報と前記配達物識別情報生成手段で生成された前記配達物識別情報とを、サーバに送信する送信手段と、
前記サーバから受信した伝票情報に基づいて、前記配達物識別情報が担持された配達物識別情報担持手段を含む伝票を出力する伝票出力手段とを有する携帯端末と、
前記意思表示情報に関連付けて、発送元特定情報を記憶する発送元特定情報記憶手段と、
前記配達物に関する配達物情報と、前記配達物の配達先に関する配達先情報とを、前記発送者から取得する配達物関連情報取得手段と、
前記発送者から入力された前記配達物に関する前記配達物情報と、前記配達物の前記配達先に関する前記配達先情報とを、前記意思表示情報に関連付けて記憶する配達物関連情報記憶手段と、
前記携帯端末から送信された前記意思表示情報と前記配達物識別情報とを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記意思表示情報から特定された前記発送元特定情報と、前記受信手段で受信した前記意思表示情報から特定される前記配達物情報と前記配達先情報を前記配達物関連情報取得手段に入力した発送依頼者の情報とが合致した場合に、荷渡し完了と判定する判定手段と、
前記判定手段が荷渡し完了と判断した場合には、前記配達物識別情報を含む伝票情報を生成する伝票情報生成手段と、
前記伝票情報生成手段で生成された前記伝票情報を前記携帯端末に送信する伝票情報送信手段とを有するサーバと、
を備える荷渡しシステム。
(3)前記サーバは、前記判定手段が荷渡し完了と判定した場合には、荷渡しが完了したことを通知する情報を、前記発送者に送信する通知送信手段を有する上記(1)又は(2)に記載の荷渡しシステム。
(4)前記サーバは、
前記配達物識別情報に関連付けて、前記配達物の発送元情報が記憶された配達情報記憶手段と、
前記受信手段が受信した前記意思表示情報と前記配達物識別情報に基づいて、前記配達物関連情報記憶手段から前記配達物情報と前記配達先情報とを抽出し、前記配達情報記憶手段から配達物の前記発送元情報を抽出し、該抽出した前記配達物情報と前記配達先情報と前記発送元情報を、前記配達物識別情報に関連付けて記憶する配達物識別関連情報記憶手段とを備え
前記判定手段が荷渡し完了と判断した場合には、
前記伝票情報生成手段は、前記配達物識別関連情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて前記伝票情報を生成する上記(2)に記載の荷渡しシステム。
請求項1に記載の発明によれば、意思表示標識から非対面の荷渡しを求めていることが配達者に伝わる。そして、意思表示標識から固有識別情報を読み取り、配達物に付与されている配達物識別情報をサーバに送ることで、荷受け完了したことを知ることができる。発送者は、荷物の受け渡しのために、行動が制約されることもない。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1のような効果に加えて、配達先のデータを入力しておけば、配達物に付与する伝票を記入する必要がないといった利点がある。
請求項3に記載の発明によれば、荷受け完了の通知が届くので、荷渡しの完了を知ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、サーバ側で、配達物識別情報に、配達物情報と配達先情報を関連付けるため、配達物識別情報を介して、配達物の配達状況などを容易にモニターすることができる。
本発明の使用状況を示す斜視図である。 意思表示標識の表面の構成を示す全体正面図である。 本発明の本実施形態におけるシステムのシステム構成を示す概念図である。 本発明の配達者の携帯端末、サーバの構成を示すブロック図である。 本発明の携帯端末の処理を示すフローチャートである。 本発明のサーバの処理を示すフローチャートである。 受取者端末に表示される画面の内容を示す図である。 受取者端末に表示される画面の内容を示す図である。 受取者端末に表示される画面の内容を示す図である。 配達完了情報として生成された画像を示す図である。 意思表示標識の裏面の構成を示す全体背面図である。 発送者端末に表示される画面の内容を示す図である。 発送者端末に表示される画面の内容を示す図である。 サーバで生成される伝票情報に基づいて出力される伝票の一例を示す全体平面図である。 第1の変形例の荷渡しシステムの構成を示すブロック図である。 ユーザが意思表示標識を購入する際に、管理サーバに、ユーザの情報及び配達業者の指定を登録(会員登録)し、管理サーバが、意思表示標識に、ユーザの情報をバーコードに担持させる様子を示す図である。 会員登録の際に、管理サーバの記憶部に記憶された情報を示す図である。 第1の変形例の荷渡しシステムのタイミングチャートである。 管理サーバが実行する失効判断処理プログラムのフローチャートである。 集荷依頼がされた際に、管理サーバの記憶部に記憶された情報を示す図である。 集荷者端末の表示部に表示された集荷依頼者の情報及び集荷者に2つのバーコードの読み取りを促すメッセージを示す図である。 配達物の集荷を依頼したユーザ端末がプリントアウトした、配達物の情報を担持するバーコードが荷物に貼り付けられる様子を示す図である。 管理サーバが実行する会員登録勧誘処理プログラムのフローチャートである。 管理サーバが実行する情報合致判断において比較する情報を示す図である。 管理サーバが情報合致判断において情報が不一致であると判断した場合に、集荷者端末の表示部に表示されるエラー情報を示す図である。 管理サーバが情報合致判断において情報が一致していると判断した場合に、集荷者端末の表示部に表示される伝票のプリントアウトを促すメッセージを示す図である。 伝票のプリントアウトを促すメッセージが表示され、集荷者によりプリントアウトの指示がされた集荷者端末が、伝票をプリントアウトし、集荷者により伝票が荷物に貼り付けられる様子を示す図である。 第2の変形例の荷渡しシステムのタイミングチャートである。 第3の変形例において、ユーザが意思表示標識を購入する際に、思表示標識のバーコードに、ユーザの情報を、鍵を用いて暗号化して担持させる様子を示す図である。 第3の変形例の荷渡しシステムのタイミングチャートである。 第4の変形例の荷渡しシステムのタイミングチャートである。
以下、本発明の荷渡しシステムと、サーバ、意思表示標識及び携帯端末の好適実施形態の1つについて、及びこれに付随する配達システムについて、添付図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の使用状況を示す斜視図である。本発明は、配達物としての荷物50を、発送者又は受取者と、配達人との間で、直接受け渡しを行わず、発送元又は配達先の家31の玄関ドア32の前に置くことによって、荷受け完了確認と、配達完了の確認とを宅配システムである。
最初に、配達先に荷物50を配達した場合の配達システムの構成について説明する。
荷物50には、配達先の位置情報である住所と氏名(名称)が記載された伝票51が貼り付けられ、その伝票が貼り付けられた面と同じ面に、配達物識別情報が担持された配達物識別情報担持手段であるバーコード52が表示されている。このバーコード52は、シールに印刷されたものを荷物50に貼り付けでもよく、或いは荷物の表面に直接印刷されていてもよい。なお、識別情報担持手段は、コード化された識別子でなくてもよく、数字やアルファベットの羅列によって表現される構成でも良い。
配達物の配達先となり得る地点である家31の玄関ドア32には、ポスト口33が設けられ、郵便物等を家内へ投入できるようになっている。玄関ドア32は、ドアの開状態と閉状態を検出する開閉センサを有している。玄関ドア32の上部近傍には、カメラ351が配置されている。カメラ351は、玄関ドア32の外側を撮影範囲とし、置き配された荷物50や、配達者の動作などが撮影できるように配置されている。また、玄関ドア32の近傍には、人感センサ352が配置されている。人感センサは、人間を検出するセンサで、人感センサが人間を検出してから、人間を検出しなくなってから所定時間経過するまでの間、カメラ351が撮影する構成となっている。
人感センサは、人間の発する赤外線を検出する方式や、常に赤外線を出して、赤外線を横切ったら反応する方式、光の変化や音の検出により人間を検出する方式のもののいずれも用いてもよい。人感センサ352は、玄関ドア32の外側に設けてあってもよい。
上記人感センサ352及びカメラ351は、図示されていない制御装置によって制御される。該制御装置は、制御部と、通信部と、記録部とを有し、該通信部を介して後述する通信ネットワークに接続され、通信ネットワークから供給される撮影指示信号を受信する。記録部は、カメラ351が撮影した動画を撮影時刻とともに録画する。制御部は、通信部を介して受信した撮影指示信号に基づいて、人感センサ352を作動状態に切換え、人感センサ352が人を検出してから、人を検出しなくなった時刻から所定時間経過するまで、カメラ351の撮影を行う。
玄関ドア32のノブには、意思表示標識34が掛けられている。図2に示されているように、意思表示標識34は、縦長の矩形に形成された板材341からなり、ドアノブに掛けるための挿通孔342aが形成され、その上部にはドアノブの軸が嵌る凹部342bが形成されている。さらに挿通孔342aの上部には、複数の孔343が形成されており、これらの孔343に紐を通して環状とし、ドアノブ以外の場所、つまり任意の場所に引っ掛けられるように構成され、いずれの場所にも意思表示標識34を吊り下げられる構成となっている。
意思表示標識34の最下部には、受取者が置き配を了承する意思を表明する置き配意思表明領域345が設けられ、更にその近傍に意思表示標識34毎に固有の標識識別情報が担持された情報担持手段としてのバーコード344が表示されている。例えば、バーコード344は、意思表示標識34毎に異なる可変バーコードを用いることができる。
また、置き配意思表明領域345とバーコード344の間には、複数の配達業者識別情報が配置されている。この配達業者識別情報は、配達物を発送者から受取者へ配達する業者を特定するための情報であり、各業者毎に個別に設定された文字、図形又は記号等からなる視覚情報347a~cと、配達業者毎に固有の業者識別情報担持手段である二次元バーコード346a~cとを有している。業者識別情報は、配達物を配送する業者を特定する情報であり、この意思表示標識34を利用する業者を示すものである。視覚情報347a~cは、各業者を象徴する図形や記号、又は業者の名称を示す文字などで構成される。この視覚情報347a~cを配達者が視認することによって、配達者が所属する配達業者によって配達される配達物に対して、受取人が意思表示標識34を用いて置き配を指示していることが認識できる。
二次元バーコード346a~cは、上記視覚情報347a~cにそれぞれ対応して設けられ、各視覚情報347a~cによって示された配送業者毎に割り振られた固有の識別情報が担持されている。この識別情報は、携帯端末2naに読み取られた際に、識別されて、この識別情報に基づいて、各意思表示標識34固有の標識識別情報を送信する先が振り分けられる。つまり、各配送業者のサーバに、振り分けられて送信される。図示の例では、3種類の配達業者識別情報が表示されているが、これは、受取者が3つの配送業者について、置き配の意思表示ができることを示しており、例えば、1つの配達業者に対して置き配を了承する場合には、1つの配達業者識別情報が表示される。
なお、配達業者識別情報が表示されていない配送業者においても、意思表示標識34を写真に撮ることによって、後述するように、配達完了の証拠情報として利用することは可能である。
置き配意思表明領域345には、「ここに置き配をお願いします。」といった文章が表示され、その下には、荷物を置く位置を示す矢印が表示されている。この意思表示標識34を、配達者が視認しやすい位置に配置することによって、配達者に対して置き配を了承する旨の意思を表明することとなる。なお、置き配意思表明領域345を設けなくとも、意思表示標識34をドア32の外側に配置するのみで、置き配を承諾(あるいは要請)したものとすることもできる。
意思表示標識34は、複数用意し、異なる内容の置き配意思表明領域345と、バーコード344を設けてあってもよい。複数個用意する理由は、置き配意思表明領域345に表示される情報を違う内容とすることができるためである。例えば、既述のように、表面の置き配意思表明領域345には、「ここに置き配をお願いします。」と記載し、裏面の置き配意思表明領域345には、「ここに置き配をお願いします。置き配が終わりましたら、呼び鈴を押して下さい。」と記載する。このようにすることで、利用目的に応じて、複数通りの利用方法を得ることができる。或いは、置き配意思表明領域345は、消去可能なインクが載る表面処理が施され、利用する都度、任意の文章を記載できる領域としてもよい。このような構成とすることで、受取者は、配達者に対して、置き配を利用する毎に、状況に応じた異なるメッセージを伝えることができる。
情報担持手段として、バーコード344に換えて、受取者のサインであってもよい。受取者のサインを画像情報として記憶し、この画像情報に標識識別情報が関連付けられて記憶されている構成としてもよい。サーバでは、記憶されているサインの画像と、携帯端末から送られたサインの画像とをサイン認証ソフトを用いて照合し、両サインが同一人のサインであるか否かを判定する。
配達者は、携帯端末21bを所持し、留守中の家31の玄関ドア32の前に荷物50を置くと、荷物50のバーコード52と、意思表示標識34のバーコード344とを携帯端末21bで読み取る。読み取る順番は、どちらが先でも良く、或いは、意思表示標識34を、ドア32のノブから外して、荷物50のバーコード52の近傍に添えて、バーコード344とバーコード52とを同時に撮影して読み取ってもよい。
上記、意思表示標識34側のバーコード344の読み取りと、荷物50のバーコード52の読み取りは、各コードを読み取り処理を行わず、単に撮影画像として取り込み、その撮影画像を保存し、かつサーバに送信してもよい。
各バーコード52、34に担持されている識別情報(又は、情報担持手段が、コード化されていない識別子やサインである場合には画像情報)が、携帯端末21b内で読み取られ、読み取られた各識別情報は、無線通信回線を通じて、サーバへ送信される。
なお、情報担持手段や配達物識別情報担持手段としては、一次元コードであるバーコードの他、二次元コード(例えば、マトリックス型二次元コード)などを用いてもよい。
サーバ内では、配達物識別情報に関連付けて記憶されている荷物の配達先位置情報を、受信された配達物識別情報に基づいて抽出する。また、予め配達先特定情報記憶部に、標識識別情報に関連付けて記憶されている配達先特定情報を抽出し、抽出された配達先特定情報と照合して両者が一致するか判定する。一致した場合には、携帯端末21bに、配達完了情報を送信し、かつ、受取者の端末に配達完了通知、完了した日時情報を通知する。
ここで、配達先特定情報記憶部に標識識別情報に対応する配達先特定情報が記憶されていない場合であっても、標識識別情報がサーバに送信された事実によって、置き配の意思が確認されていることを意味する意思表示情報が送信されたこととなるので、標識識別情報と配達物識別情報の受信を持って、配達完了とすることもできる。
携帯端末21bでは、配達完了が通知されると、配達の日時等の情報が、プリンターから印刷され(出力され)、配達者は、プリントされた配達票を、ポスト口33から投函する。
以上のような置き配手順を、以下フローチャート等によって詳細に説明する。なお、バーコード34、52は、ICタグに代表されるように、ID情報を埋め込んだRFタグから、電磁界や電波などを用いた近距離の無線通信によって情報をやりとりするRFID(radio frequency identifier)を用いてもよい。或いは、文字情報によって構成された識別情報を光学的に読み取って、文字を読み取る構成であってもよい。また、既述のように、受取者のサイン、顔の画像などの画像情報であってもよい。
図3は、配達システム100のシステム構成を示す概念図である。本実施形態におけるサーバ及び携帯端末を有する配達システムは、予め置き配を容認する者が会員登録され、その会員に荷物を配達する場合を対象とするが、会員登録せず、単に意思表示標識34のみ使用する未登録使用者についても利用可能なシステムである。会員は、会員の名称(氏名、名称、法人名等)、荷物が配達され得る場所の位置情報(例えば、住所情報、緯度経度情報)、置き配を許可する条件(例えば、日時の特定:置き配可とするのは、土日祭日以外、時間帯は、午後8時~翌朝6時まで等/重量の特定:20kg以上の荷物に限る等/大きさの特定:30リットル以上のものに限る等/荷物の内容物の特定:生もの以外のものに限る等)等を登録する。
サーバ2は、このような情報を、意思表示標識34毎に設けられている標識識別情報を設定し、その識別情報毎に上記位置情報、置き配を許可する条件情報、氏名、会員毎に割り振られた固有の識別情報毎に割り振られた固有の識別情報(ID、パスワード))、連絡先情報(メールアドレス、電話番号等)等を、識別情報に関連付けて記憶する。このような情報の登録は、意思表示標識34を購入した際に、サーバの記憶部に入力されるが、購入のみで、上記諸情報を入力しなくても良い。
購入時に諸情報を入力しない場合には、最初に意思表示標識34を使用して、置き配を行った際に、配達された配達物に付与されている配達物識別情報に関連づけられた配達先情報が、標識識別情報に関連付けられる諸情報として入力される。例えば、配達先情報として記憶されていた宛名が、会員の名称として入力され、配達先情報として記憶されていた住所が、会員の荷物が配達され得る場所の位置情報として入力される。また、配達先情報として記憶されていた、荷物の内容物、荷物の大きさ、荷物の重さ、実際に配達された日時を、配達条件として記憶してもよい。このような配達条件は、置き配が行われる度に、置き配が行われた荷物の情報(荷物の内容物、荷物の大きさ、荷物の重さ、実際に配達された日時)と、置き配了承情報とを蓄積していき、その蓄積された情報と、置き配了承情報とから、置き配を了承する条件を自動的に設定してもよい。或いは、意思表示標識34の使用者が、登録を望まない場合には、上記のような配達終了時に実行される情報の蓄積は一切行われない。
更に、サーバは、配達者の登録情報も有する。配達者は、例えば、発送者が配達者を募集した際に応募した者で、その配達者の有する端末情報、配達者を特定する情報(氏名、年齢、性別、住所、メールアドレス、携帯電話番号などの端末情報、配達者毎に割り振られた固有の識別情報(ID、パスワード))などが登録情報として登録されている。
同様に、サーバは、発送者の登録情報も有する。発送者は、荷物を発送する者で、その発送者の有する端末情報、発送者を特定する情報(氏名、年齢、性別、住所、メールアドレス、携帯電話番号などの端末情報、配達者毎に割り振られた固有の識別情報(ID、パスワード))などが登録情報として登録されている。また、発送者が発送する荷物の配達物識別情報も関連付けて記憶されている。発送される荷物について付与された固有の配達物識別情報には、受取者に関する情報、荷物を配達する配達者に関する情報、配達完了に関する情報が関連付けて記憶される。配達完了に関する情報は、配達終了時刻情報、配達終了時の位置情報、配達終了を示す証拠情報(例えば、荷物と意思表示標識とが写されイメージ情報、荷物の識別情報と意思表示標識の識別情報が組み合わされた情報など)などである。
配達者が発送を依頼されて、それを引き受けると、発送者端末から、受取者に関する情報(配達先の住所、宛名、電話番号)、配達者に関する情報(配達者の固有識別番号、携帯電話番号等)、配達物に関する情報(伝票番号、内容物、配達希望日時等)が、サーバ2に登録される。サーバ2で、発送者情報と、上記入力された各情報と相互に関連付けて記録する。
また、サーバ2は、配達業者毎に有していても良い。そして、配達業者毎に固有の識別情報が割り振られ、携帯端末21a、22a~2naから、各サーバに配達完了情報が送信される。
図3に示されているように、配達システム100は、配達者の所持する携帯端末21a、22a~2na、受取者が所持する端末21b、22b~2nb発送者が所持する端末21c、22c~2nc及びサーバ2とネットワークNeを介して接続されることにより構成されている。
ネットワークNeは、各種無線通信回線と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダ基地局等を含む。なお、ネットワークNeは、任意な時に接続が可能であればよく、常時接続されている必要はない。
受取者が所持する端末21b、22b~2nbは、例えば、汎用のパーソナルコンピュータ(PC)1a、ノート型PC1b、PDA(Personal Digital Assistant)1c、携帯電話1d、スマートホン、その他タブレット型式の端末等の多機能携帯端末などにより構成され、メールソフトなどのように、少なくとも配達通知が受信できる機能を有するものである。
配達者の携帯端末21a、22a~2naは、いずれも同じ構成を有し、複数の配達者がそれぞれ携帯端2naを所持している。また、配達者の有する携帯端末は、例えば、スマートフォン(モバイル向けオペレーティングシステムを備えた携帯端末)であつてもよい。さらに、配達者用のアプリケーションソフトをインストールしたものを用いてもよい。このような端末の場合は、少なくとも読取部としてカメラ機能を有していることが必要である。
図4を参照して、携帯端末2naの内部構成の一例を説明する。図4は、通信端末としての携帯端末2naの要部構成を示すブロック図である。ユーザ端末1は、制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)11、入力部12、表示手段としての表示部13、送信手段及び受信手段としての通信部14、位置検出部141、RAM15、記憶部16、読取部17、プリンタ19等から構成され、各部はバス17により接続されている。CPU11は、記憶部16に格納されているシステムプログラムなどの各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムをRAM内の図示しないワークエリアに展開し、入力部12から入力されるデータに応じて、プログラムに従った各種処理を実行し、処理結果をRAM15内のワークメモリに格納する。
また、処理結果を表示するための表示情報を生成して表示部13へ出力する。CPU11は、記憶部16からバーコード読取プログラムをワークメモリに展開し、このバーコード読取プログラムによって、読取部17を介して読み取ったバーコード情報から、バーコード情報に担持された識別情報を抽出し、記憶部16に識別情報を格納する。また、配達完了情報を通信部14を介して受信した場合には、表示部13に配達完了情報を表示するとともに、配達完了通知票を、プリンタ19から出力させる。
あるいは、直接、ICタグから特定位置情報や配達先位置情報を取得した場合には、ワーキングメモリにおいて、両位置情報を照合して、合致するか否かの判定を行い、配達完了に関する情報を生成し、表示部13やプリンタ19に出力するとともに、通信部14を介してサーバ2に通知する。
入力部12は、かな/英数字入力キー、カーソルキー及び各種機能キー等を備えたキーボード(入力手段)と、ポインティングデバイスであるマウス(指定手段)とを備えて構成される。
表示部13は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、CPU11から入力される表示信号の指示に従って各種表示データの画面表示を行う。
通信部14は、無線通信によって外部のネットワークと繋がり、最終的にサーバ2と通信する。
RAM(Random Access Memory)15は、CPU11によって実行される各種プログラムやこれら各種プログラムによって処理されたデータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部16は、プログラムやデータ等があらかじめ記憶されている記憶媒体を有しており、この記憶媒体は例えば半導体メモリで構成されている。この記憶媒体には、システムプログラム、当該システムに対応する各種処理プログラム、及び各種処理プログラムで処理されたデータ等を記憶する。
読取部17は、バーコードを光学的に読み取る方式の読取装置又は電磁界や電波などを用いた近距離の無線通信によって情報を読み取る方式の一方又は両方で構成される。或いは、読取部17は、サイン、文字標識などを画像として読み取るカメラ等の撮影手段、音や音声を取得するマイクなどの聴覚情報取得手段と、マイクで取得した聴覚情報を文字情報に変換する音声変換手段とで構成された音声認識手段などを有していても良い。
また、携帯端末2naは、携帯端末が位置している位置情報を取得する位置情報取得部を有していても良い。位置情報取得部は、例えば、約30個のGPS衛星のうち、上空にある数個の衛星からの信号をGPS受信機で受け取り、受信者が自身の現在位置を知るシステムを用いることができる。
荷物の受取者が有する受取者端末21b、22b・・は、例えば、デスクトップ型、或いはノート型のパーソナルコンピュータ、或いは、スマートホンなどの携帯端末であって、インタへネット等の通信ネットワークに接続できる端末機器である。受取者端末は、既述の携帯端末2naと同様に、CPU41、入力部42、表示部43、通信部44、RAM45、記憶部46を有しており、通信ネットワークに接続するためのソフトウエア(ブラウザ)を有している。受取者端末は、ブラウザを用いてインターネット上の所望のページを閲覧することができ、該ページにおいて、入力部42を介して所望の入力作業をすることができる。
次に、サーバ2について説明する。なお、サーバ2の要部構成については、上述した携帯端末2naの要部構成と略同一とするため、各構成部分には同列の符号を付し(図4参照)、その構成の図示及び説明は省略する。以下では、サーバ2に特徴的な機能、及びサーバ2に備えるデータベースについて詳細に説明する。
サーバ2は、処理手段としてのCPU21、入力部22、表示部23、送受信手段としての通信部24、RAM25、記憶手段としての記憶部26等を備えて構成され、各部はバス27により接続されている。
記憶部26は、システムプログラム、サイン照合ブログラムや当該システムに対応する各種処理プログラム、後述する携帯端末2naから供給された情報等を記憶する各種データベースを備える。この他、記憶部26は、データを格納するデータベースを有する。
データベースは複数の格納領域を有する。
第1格納領域は、配達情報記憶手段としての配達情報記憶領域である。配達情報記憶領域には、荷物の発送手配した際に、各種情報が格納される。格納される情報としては、荷物毎に各々設定される配達物識別情報であり、この配達物識別情報に関連付けられて、発送手配時に指定された配達先の位置情報(配達先の住所、宛名)、荷物の内容の属性に関する情報(書類、なまもの、こわれもの、要冷蔵等)、荷物の重さに関する情報、荷物の大きさに関する情報、発送場所に関する情報、発送者に関する情報(発送者の氏名、住所、連絡先(メールアドレス))などが格納される。これらの情報は、荷物の発送所や集荷受付所などにおいて、データ入力され、通信ネットワークNcを介してサーバ2に供給されるとともに、データ入力時に配達物識別情報が決定され、同時に配達物識別情報が担持された配達物情報担持手段としてのバーコード52が発行される。
発行されたバーコード52は、例えばシールに印刷され、荷物50の表面に貼り付けられる。配達物情報担持手段としてバーコードに換えてICタグを発行する場合には、ICタグに、上記第1格納領域に記憶される情報をすべて格納してもよい。なお、ICタグを発行した場合には、荷物50の表面ではなく、梱包する箱の内側面、或いは貼り付けられている伝票51の裏側に貼り付けられていることが好ましい。荷物50の搬送作業中の他の荷物との接触によるICタグの破損を抑制できる。
第2格納領域は、配達先特定情報記憶手段としての配達先特定情報記憶領域である。配達先特定情報記憶領域には、配達物の配達先に指定され得る地点の位置情報(住所情報、緯度経度情報)が、標識識別情報に関連づけられて格納されている。標識識別情報は、板材341に印刷されているバーコード344にすでに担持されている。標識識別情報に関連付けられて格納されている情報は、標識識別情報の所有者の名称(氏名、法人名等)情報、連絡先情報(メールアドレス、電話番号)、置き配を許可する条件情報(例えば、日時の条件:置き配可とする日にち条件としては、土日祭日以外、時間帯条件としては、午後8時~翌朝6時まで等/重量の条件:20kg以上の荷物に限る等/大きさの条件:30リットル以上のものに限る/属性の条件:要冷蔵でないものに限る、なまものでないものに限る)などがある。
これらの情報は、例えば、意思表示標識を購入した際に、購入者(荷物の受取者)が、入力部22を介して格納入力する。情報担持手段としてバーコードに換えてICタグを発行する場合には、ICタグに、上記第1格納領域に記憶される情報をすべて格納してもよい。上記の他、バーコードに換えて受取者のサインを画像情報として記憶しており、このサイン画像に標識識別情報が担持されていてもよい。
次に、図1及び図2、並びに図5に示されているフローチャートに基づいて本実施の形態の動作を説明する。図5は携帯端末の処理を示すフローチャートであり、図6は、サーバ2の処理を示すフローチャートである。図1に示されているとおり、配達者が留守の家31の玄関前に荷物50を配置し、留守であることを確認すると、携帯端末に留守か否かの入力(ステップS101)を行い、在宅である場合には、そのまま荷物を渡せるので、配達完了となり(ステップS105)、留守である場合には、玄関ドア32の周囲に意思表示標識34があるか確認する。意思表示標識34がない場合には、留守である旨をサーバに送信する(ステップS109)。この際、留守を確認した日時も同時に送信される。留守の旨を送信した後は、後日再配達が行われる。
意思表示標識34がある場合には、配達物である荷物50のバーコード52を、携帯端末21aの読取部17で読み取る(ステップS111)。バーコード52から配達物識別情報をCPU11で検出し、配達物識別情報を記憶部16に格納する(この時、読み取った時刻の情報も格納される。)(ステップS113)。ステップS111から所定時間経過する前に、バーコード344を読み取る(この時、読み取った時刻の情報も格納される。)(ステップS115、ステップS119)。この所定時間は、例えば15秒~60秒くらいの範囲に設定される。荷物50の位置と配達先の位置とが同じ位置であることを保障するためである。この所定時間が経過した場合には、エラー表示が表示部13に表示され(ステップS117)、ステップS111からリトライしなければならない。なお、読み取る順番は、逆でもよい。
先にバーコード344を読み取り、所定時間以内に、バーコード52を読み取る。つまり、先にステップS119を実行し、ステップS115の後、ステップS111を実行してもよい。バーコード52とバーコード344の読み取り時刻の間隔が、ステップS115の所定時間以内であれば、ステップS121以降の処理が実行される。なお、ステップS111で、配達物のバーコード52を読み取る際に、携帯端末21aの位置情報を検出して記憶してもよい。また、意思表示標識34に配達業者毎に割り振られた配達業者識別情報を、配送者が視認して、自らが所属する配達業者の識別情報が含まれている場合には、ステップS119において、二次元バーコード346a~cに内、自らが所属する配達業者の二次元バーコードも読み取る。
ステップS119の後、バーコード344及び二次元バーコードから標識識別情報をCPU11で検出し、標識識別情報を記憶部16に格納する(ステップS121)。(バーコード344の替わりにサインが記載されている場合には、サインを撮影し、撮影画像を格納する。)
ステップS113とステップS121で格納された配達物識別情報と標識識別情報(又は、サイン画像)とを、通信部14を介してサーバ2へ送信する(ステップS123)。サーバ2へ送信される情報は、このような配達物識別情報と標識識別情報(又は、サイン画像)の他、読み取った日時を示す情報、読み取った際の携帯端末の位置情報等も含めてもよい。また、二次元バーコード346a~cから読み取った配達業者の固有識別情報に基づき、配送物を扱う業者を判定し、判定された配送業者のサーバが選択されて、そのサーバに送信される。
送信先のサーバ2からの判定結果を受信し(ステップS125)、配達完了判定であれば(ステップS127)、表示部13に配達完了の表示をし(ステップS131)、配達完了通知票をプリンタ19から出力する(ステップS133)。端末がプリンタを有さない場合には、画像ファイル等に変換されて記憶される。
配達完了通知票には、例えば、配達先情報、配達先特定情報、配達完了日時などが表示される。配達先特定情報が記憶されていない場合には、配達先情報と配達完了日時などが表示される。ステップS131において実行される表示には、置き配方法を示す表示が含まれる。即ち、単に荷物50を玄関先に放置する方法と、荷物50を玄関先に置いた後、玄関の呼び出しブザーを鳴らす方法の内のいずれかである。後者の方法が表示された場合には、配達者は、荷物50を置いた後、呼び出しブザーを押す。このような指示が表示されなくとも、意思表示標識34の置き配意思表明領域345にブザーを押す旨の指示があれば、同様の置き配方法が行われる。
判定結果が、配達完了でない場合には、表示部13にエラー表示する(ステップS129)。エラー表示された場合には、配達した場所が違っている可能性が大きいと、配達者に知らせることとなり、配達した住所の再確認が促される。エラー表示の内容としては、標識識別情報に関連づけられて記憶されている配達先特定情報と配達先情報が一致しない旨、或いは、標識識別情報に関連づけられて記憶されている置き配を許可する条件に一致しない旨などが挙げられる。
以上のような携帯端末21aの処理に応じて実行されるサーバ2の処理について説明する。サーバ2は、荷物50の発送作業の際に、発送者から配達物識別情報が送信されるので、これを配達情報記憶手段に格納し(ステップS201)、続いて送られる配達先情報と荷物に関する情報を取得して(ステップS203)、ステップS201で格納した配達物識別情報に関連付けて配達情報記憶手段に格納する(ステップS205)。配達先情報には、配達先の位置情報(住所等)、宛名等が含まれる。荷物に関する情報には、置き配了承情報(置き配を了承するか否かに関する情報)、重量情報、大きさ情報、属性情報(荷物の種類:生もの、書類、衣類等/扱い方情報:壊れモノ、折り畳み厳禁、天地無用、取扱い注意、要冷蔵、要冷凍等)が含まれる。
配達予告通知を受取者端末に対して、電子メールにより発信する(ステップS207)。なお、受取者に関する情報が記憶されていない場合には、この電子メール送信は行われない。図7は、配達予告通知である電子メールが表示画面に表示された受取者端末の画面6を示すものである。図7に示されているように、電子メールには、配達予定の日時が表示される領域61と、配達される荷物の内容、発送者名等の配達物情報が記載される領域62と、置き配を希望する場合には、置き配了承情報を入力するためのインターネット上の入力ページのアドレスが表示されるアドレス表示領域63(置き配了承情報入力指示領域)が表示される。
図8は、アドレス表示領域63にリンクされたインターネット上の置き配了承情報入力ページを表すものである。入力ページ7には、置き配了承情報を入力する置き配了承情報入力領域71、置き配を了承する条件を入力する置き配条件入力領域72、置き配内容指定情報入力領域73が表示される。置き配了承情報入力領域71では、置き配を了承する選択肢が表示され、了承する場合にはこの選択肢を選択する。置き配条件入力領域72には、置き配を了承する条件を入力する。例えば、時間帯条件:置き配を了承する時間帯を入力する選択肢、重量条件:置き配を了承する荷物の重量(例えば、10kg以下)の入力領域、容積条件:置き配を了承する荷物の容積(例えば、5リットル以下)の入力領域などがある。置き配内容指定情報入力領域73には、置き配の方法の選択肢が表示される。単に玄関先に配置するのみの方法と、玄関先に配置した後、呼び出しブザーを押す方法の2つの選択肢が表示される。入力が終了した時点で、送信ボタン76を押す。
入力ページ7において、置き配了承情報が入力されたか判断し(ステップS209)、入力たれた場合には、入力された条件を記憶しておく(ステップS210)、入力されなかった場合には、携帯端末処理のステップS109に基づく留守報告を受信したか判断する(ステップS211)。受信していない場合には、ステップS219を実行し、受信した場合には、配達したが、不在であり配達できなかった旨を受取者に伝えるための配達留守通知を、受取者の端末と発送者端末に、同時に送信する(ステップS213)。
この通知は、電子メールにて行われる。図9は、配達留守通知である電子メールが、表示画面に表示された受取者端末の画面8を示すものである。図9に示されているように、電子メールには、配達時には留守であり、配達できなかった旨の情報が表示される配達不完了情報表示領域81、配達した日時が表示される領域82と、配達された荷物の内容、発送者名等の配達物情報が記載される領域83と、次回の再配達の際に置き配を希望する場合には、置き配了承情報を入力するためのインターネット上の入力ページのアドレスが表示されるアドレス表示領域84(置き配了承情報入力指示領域)が表示される。アドレス表示領域84にリンクされたインターネット上の置き配了承情報入力ページは、図8に示されたものと同様である。アドレス表示領域84にリンクされた置き配了承情報入力ページで情報が入力されたか判断し(ステップS215)、入力された場合には入力された条件を記憶しておく(ステップS217)。すでに、ステップS209で入力された置き配了承情報がある場合には、ステップS215で入力されたものに更新する。
なお、ステップS213に基づいて、配達留守通知をメールで、受信した発送者側の端末には、図9に示されている画面において、配達不完了情報表示領域81、配達した日時が表示される領域82と、配達された荷物の内容、発送者名等の配達物情報が記載される領域83と略同様の領域が表示される。但し、領域83において、発送者名の替わりに受取者名が表示される。
携帯端末21aのステップS123の処理により、配達物識別情報と標識識別情報とを受信すると(ステップS219)、受信した配達物識別情報と配達情報記憶手段に格納されている配達物識別情報と照合し、発送時に指定され配達先の位置情報及び荷物に関する情報を特定する(ステップS221)。
受信した標識識別情報に関連付けられた配達先特定情報が、配達先特定情報記憶手段に格納されているか否か判断する(ステップS223)。一方、格納されていない場合には、標識識別情報と同時に受信した配達物識別情報に関連付けられて記憶されている配達先情報を配達先特定情報として、標識識別情報に関連付け格納する(ステップS225)。ステップS225は、受取者の選択によって、実行されないように設定することも可能である。
標識識別情報を受信したということは、置き配を了承する意思が表明されていることを意味するので、ステップS235を実行する。
受信した標識識別情報に関連付けられた配達先特定情報が、配達先特定情報記憶手段に格納されている場合には、受信した標識識別情報に基づいて、配達先特定情報記憶手段に格納されている配達先特定情報と照合し、意思表示標識が配置されている位置情報を特定する(ステップS227)。ここで、ステップS221で特定した配達先の位置情報と、ステップS227で特定した実際に配達されている配達先の意思表示標識の位置情報とが合致するか判定する(ステップS229)。合致してない場合には、エラー情報を携帯端末21aへ送信する(ステップS231)。合致している場合には、配達時に指定された配達先に配達されていることが明らかであるので、配達が完了したと判定できる。
ここで、置き配を了承する条件がある場合がある。つまり、位置情報が合致していた場合には、次の処理が行われる。標識識別情報に関連付けられて記憶されている置き配を了承する条件と、配達物識別情報に関連付けられて記憶されている荷物に関する情報を照合し、荷物の条件や配達日時が、置き配を了承する条件に合致しているか判断する(ステップS233)。合致していない場合には、エラー情報を携帯端末21aへ送信する(ステップS231)。このエラー情報には、エラーの内容も含まれる。例えば、配達位置が異なる。置き配了承時間帯から外れている。置き配を了承する重量でない、等である。このようなエラー情報を受け取った場合には、受取者は、インターネット等の通信回線を介して、サーバ2に接続し、置き配を了承する条件を解除又は変更することもできる。例えば、午後8時まで、とした条件を午後10時までと変更してもよい。置き配を了承する条件は、上記のように、標識識別情報に関連付けられて記憶されている置き配を了承する条件の他に、ステップS217で記憶された条件がある場合には、ステップS217で記憶された条件を優先して適用される。つまり、直近で設定された条件が優先される。
合致している場合には、配達時に指定された配達先に配達されていることが明らかであるので、配達が完了したと判定でき、配達完了の旨、携帯端末21aへ送信する(ステップS235→ステップS125)。携帯端末では、この送信に基づいてステップS125が実行される。その送信には、置き配方法に関する情報も含まれる。
なお、受取者の選択によって標識識別情報に関連付けられた配達先特定情報が記録されてない場合には、ステップS229、S233、S237、S239は、実行されない。
また、配達完了の場合には、配達が完了した通知を受取者端末に送信する(ステップS237)。送信先は、配達先特定情報記憶手段に、標識識別情報に関連付けられているメールアドレスに送信される。同様に、人感センサ352及びカメラ351を制御する制御装置に作動開始信号が送られる(ステップS239)。
これにより、人感センサ352が作動状態なり、置き配された荷物50が盗難にあった場合には、盗難の状況をカメラ351によって動画で撮ることができる。
このようなメールアドレスへの電子メールによる通知によって、受取者は、置き配による配達が完了したことを直ぐに知ることができる。これにより、例えば、家内に居る場合には、直ちにドアを開けて荷物を回収することできる。不用意に野外に荷物を放置してしまう、といったトラブルが抑制される。
意思表示標識34は、板材でなくともよく、例えば、玄関ドアと一体となっており、例えば、ドア32の表面に、窓を設け、その窓を開くと、中に標識識別情報が表示されている構成としても良い。配達者は、ドア32の窓が開いていると、「置き配を了承している」と認識でき、表示された標識識別情報を読み取る。窓が閉まっていれば、「置き配を了承していない」と認識できる。
次に、ステップS233の処理について説明する。ステップS233は、置き配を了承するか否かを承認する処理である。最初に、置き配を制限する条件が設定されているか判断する。設定されていない場合には、ステップS235を実行する。設定されている場合には、標識識別情報に関連付けられて記憶されている置き配を了承する条件を1つづつ荷物に関する情報と照合する。置き配を了承する日時の条件、置き配を了承する重量の条件、置き配を了承する大きさの条件、その他属性条件の全てについて、荷物に関する情報と照らし、すべての条件が満たされた場合には、ステップS235を実行し、1つでも条件が満たされていない場合には、ステップS231が実行される。
以上説明した構成例の他、配達者の携帯端末21aが、バーコードを解読する機能を有さない場合の処理について図5に示されているフローチャートに基づいて説明する。携帯端末21a側の処理として、ステップS111において、配達物情報担持手段としてのバーコード52を、携帯端末21aの撮像手段であるカメラによって撮影する。撮影される配達物情報担持手段は、バーコード52に限らない。荷物50に貼り付けられた伝票や、伝票に記載されている伝票番号、送り先住所と発送元住所及び内容物の記載など、配達物を具体的に特定できる固有の情報であれば、どのような情報でもよい。
撮影時には、撮影日時と、位置情報も取得され、ステップS113において、撮影よって取得された画像情報とともに、記憶部16に格納される。
所定時間経過する前に(ステップS115)、ステップS119において、意思表示標識34の情報担持手段が表示されている領域の画像を取得する。つまり、携帯端末21aに供えられた撮像手段であるカメラによって、画像を撮影する。情報担持手段は、既述のバーコードに限らず、視覚で認識できる固有の識別情報であれば良い。例えば、意思表示標識34毎に割り振られた数字や欧文字による組み合わせコード、サイン、顔写真などである。ステップS121において、これらの画像を記憶部16に格納する。この時、同時撮影日時も取得されて、同様に格納される。
そして、図示されていないが、ステップS122において、ステップS113と、ステップS121で格納された、画像情報、つまり、荷物50の配達物情報担持手段の画像と、意思表示標識34の情報担持手段の画像とを1つの画像に合成する。図10に示されているように、1つの画像情報9の中に、情報担持手段の画像領域91と配達物情報担持手段の画像領域92が含まれたものが生成される。この画像には、ステップS111の実行時の時刻情報と位置情報、又は、ステップS119の実行時の時刻情報と位置情報が、生成された画像情報に重ねて視覚情報として表示される表示領域93が設けられる。例えば、時刻情報は、西暦年、月、日、時刻の順で、数字で合成される。また、位置情報は、例えば、北緯と東経とが数字で表示される。これらの日時が、配達完了した日時と場所を表示するものとして示される。なお、読み取る順番は、逆でもよい。先にバーコード344を読み取り、所定時間以内に、バーコード52を読み取る。つまり、先にステップS119を実行し、ステップS115の後、ステップS111を実行してもよい。
また、荷物50の配達物情報担持手段の画像と、意思表示標識34の情報担持手段の画像とを1つの画像に合成する際、配達物情報担持手段の画像に、その配達物を撮影した撮影時刻と撮影位置情報を重ねて表示し、かつ、意思表示標識34の情報担持手段の画像に、その意思表示標識34を撮影した撮影時刻と撮影位置情報を重ねて表示してもよい。
ステップS123では、生成された配達完了情報である生成画像情報を、サーバ2に送信する。サーバ2では、受信し画像情報を配達者固有の識別情報に関連付けて記憶部26に記録するとともに、発送者の端末に、画像を送信する。図9に示されている配達完了メールにおける、発送者向けメールにおいて、そのメールに、ステップS122で生成された画像情報が添付される。ステップS122で生成された画像は、配達を完了した証拠として、配達者の携帯端末の記憶部16に保存される。後日、受取者から、「配達されていない」などの苦情があった場合には、配達を完了させた証拠として利用できる。また、発送者側でも同様に、配達完了の証拠を保持できる。さらに、サーバ2にも、配達完了情報として生成画像が残るので、配達者、受取人、発送者のいずれの者が、生成画像を改ざんしても、サーバ2に元の画像が残っているので、不正行為を抑制する効果がある。
また、ステップS119で取得した画像が、バーコードであった場合には、このバーコードに担持された情報を読み取るステップを携帯端末又はサーバの処理において設け、バーコード344に担持された固有の識別情報から、受取者に関する情報を抽出して、受取者のメールアドレスに、図9に示されているようなメールを送信し、該メールにステップS122で生成された画像情報を添付してもよい。
また、ステップS113とステップS121で格納した画像情報を、サーバ2に送り、サーバ2において、2つ画像を合成する構成にすることも可能である。
なお、上記構成において、情報担持手段と配達物情報担持手段とを別々に撮影するのではなく、意思表示標識34をドア32のノブから取り外して、荷物50の配達物情報担持手段(バーコード52)の近傍に配置し、情報担持手段と配達物情報担持手段とを同時に撮影して、1枚の画像に、情報担持手段と配達物情報担持手段を収めるように撮影操作してもよい。この場合には、ステップS122では、撮影日時と、位置情報とを合成する構成とする。
次に、荷渡しシステムとして利用する場合について説明する。図1~図4に示されている構成要素は同様であるが、意思表示標識34は、その裏側を使用する。図11は、意思表示標識34の裏面の構成を示すものである。意思表示標識34の最下部には、発送者が非対面の荷渡しを求める意思を表明する非対面荷渡し意思表明領域345rが設けられ、更にその近傍に意思表示標識34毎に固有の標識識別情報が担持された情報担持手段としてのバーコード344rが表示されている。
また、非対面荷渡し意思表明領域345rとバーコード344rの間には、複数の配達業者識別情報が配置されている。この配達業者識別情報は、配達物を発送者から受取者へ配達する業者を特定するための情報であり、各業者毎に個別に設定された文字、図形又は記号等からなる視覚情報347ar~crと、配達業者毎に固有の業者識別情報担持手段である二次元バーコード346ar~crとを有している。この識別情報346ar~crは、携帯端末2naに読み取られた際に、識別されて、この識別情報に基づいて、各意思表示標識34固有の標識識別情報を送信する先が振り分けられる。つまり、各配送業者のサーバに、振り分けられて送信される。
非対面荷渡し意思表明領域345rには、「この荷物の集荷をお願いします。」といった文章が表示され、その下には、荷物を置く位置を示す矢印が表示されている。この意思表示標識34を、配達者が視認しやすい位置に配置することによって、配達者に対して非対面集荷を了承する旨の意思を表明することとなる。なお、非対面荷渡し意思表明領域345rを設けなくとも、意思表示標識34をドア32の外側に配置するのみで、非対面での荷渡しを承諾(あるいは要請)したものとすることもできる。
また、サーバ側では、意思表示情報に関連付けて、発送元特定情報を記憶する発送元特定情報記憶手段と、発送者から配達物に関する配達物情報と、配達物の配達先に関する配達先情報を取得する配達物関連情報取得手段と、発送者から入力された配達物に関する配達物情報と、配達物の配達先に関する配達先情報とを、意思表示情報に関連付けて記憶する配達物関連情報記憶手段と、配達物識別情報に関連付けて、配達物の発送元情報が記憶された配達情報記憶手段と、配達物識別関連情報記憶手段とを備えている。
発送元特定情報とは、発送者の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどを含む。配達物情報とは、配達物の属性(生もの、要冷凍、天地無用、われもの、精密機器、大きさ、重さ、要防水などを含む)などである。配達先情報とは、配達先の宛名、住所、電話番号、メールアドレスなどである。
サーバは、受信手段が意思表示情報と配達物識別情報を受信すると、受信した配達物識別情報に基づいて、配達情報記憶手段から配達物の発送元情報を抽出し、また、受信した意思表示情報に基づいて、配達物関連情報記憶手段から配達物情報と配達先情報とを抽出し、該抽出した配達物情報と配達先情報と発送元情報を、配達物識別情報に関連付けて、配達物識別関連情報記憶手段に記憶する。
更に、サーバは、携帯端末2naが読み取ったバーコード344rに担持された発送者固有の識別コードと、同じく携帯端末2naが読み取った配達物識別情報を、携帯端末2naから受信した時に、荷渡し完了と判断する判定手段を有している。この判断は、バーコード344rの担持する識別情報に関連付けられた発送者情報と、配達物情報と配達先情報を入力した発送者の情報とが合致したことを確認することを条件に行われる。
更に、サーバは、判定手段が荷渡し完了と判断した場合には、前記配達物識別関連情報に記憶されている情報に基づいて伝票情報を生成する伝票情報生成手段を有している。
図12は、インターネット上の集荷情報入力ページ(以下、「荷渡し」を「集荷」と表現する)を表すものである。入力ページ10Aは、特定のポータルサイトから、発送者を特定するID等の特定情報とパスワードを入力することで、画面に表示させる。
入力ページ10Aには、非対面集荷日程情報を入力する集荷日程情報入力領域101A、集荷の希望時間帯を入力する時間帯入力領域102A、非対面集荷内容指定情報入力領域103Aが表示される。集荷了承情報入力領域101Aでは、集荷を希望する月日を入力する。この月日の入力で、非対面集荷を了承する意思表示となる。非対面集荷内容指定情報入力領域103Aでは、集荷の方法を指定する指定領域104Aが設けられている。
集荷のみの場合と、集荷作業と、呼び鈴で発送者に集荷を知らせる場合の2つの場合が選択できる。在宅はしているが、非対面を希望する場合には、呼び鈴によって、集荷完了が知らされるのは有用である。集荷に関する情報の入力が完了すると、次に、配達先の住所を入力する画面に移るボタン105Aを押して、次に、配達先情報の入力と、配達物の属性に関する情報である配達物情報の入力が行われる。配達物の属性とは、配達物の内容物に関する情報で、生もの、書類、大きさ、重さなどである。これらの入力事項は、発送者を特定する意思表示情報に関連付けて、配達物関連情報記憶手段に記憶される。
発送者から集荷の要請があった場合、配達者の端末には、意思表示標識34の識別情報に関連して記憶された住所(発送元住所)が表示され、その住所に配達者が向かう。図1に示されているように、玄関先に配達物である荷物50に、発送者が、予め配布された配達物識別情報が担持されているバーコード(配達物識別情報担持手段)が、荷物に貼り付けられている場合には、このバーコードと、意思表示標識34のバーコード344rを読み取り、その読み取り情報をサーバに送信する。
サーバは、バーコード344rで特定され発送者情報と、配達物情報と配達先情報を入力した集荷を依頼した発送依頼者の情報とが合致するか判断する。合致しない場合には、配達者の携帯端末にエラー情報を送信し、集荷先が間違っていることを知らせる。合致する場合には、下記の処理を行う。
バーコード(配達物識別情報担持手段)が、荷物に貼り付けられていない場合には、意思表示標識34のバーコード344rを読み取った時点で、配達者の携帯端末が、配達物識別情報を生成し、その生成した配達物識別情報と意思表示識別情報とをサーバに送信する。この場合には、サーバは、受信した配達物識別情報と意思表示識別情報に基づいて、伝票情報を生成し、配達者の携帯端末に、生成した伝票情報を送信して来る。配達者の携帯端末は、受信した伝票情報に基づいて、伝票を印刷し、荷物50に、伝票を貼り付ける。
サーバは、同時に、集荷が完了したことを知らせるメールを発送者端末に送信する。図13は、集荷完了通知メールを示す、発送者端末の表示画面の図である。画面10Bには、集荷完了日時表示領域101Bと、配達物関連情報を表示する配達物関連情報表示領域102Bが表示される。
配達者の携帯端末が印刷する伝票10Cは、例えば、図14に示されているように、伝票番号(配達物識別情報)表示領域102C、配達先情報表示領域103C、発送者情報表示領域104C、配達物情報表示領域105C、識別情報担持手段表示領域106Cが設けられている。
(第1の変形例)
次に、本発明の第1の変形例の荷渡しシステムを説明する。なお、第1の変形例の荷渡しシステムは、前述した実施の形態の荷渡しシステムと同様の構成を有するので、同様の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図15には、第1の変形例の荷渡しシステムの構成が示されている。図15に示すように、第1の変形例の荷渡しシステムは、管理サーバ装置(以下、「管理サーバ」という)300、複数のユーザ端末302N1、302N2・・・、及び、複数の配達業者システム304N1、304N2・・・を備えている。これらの管理サーバ300、複数のユーザ端末302N1、302N2・・・、及び、複数の配達業者システム304N1、304N2・・・は、ネットワークNeを介して相互に接続されている。
管理サーバ300は、複数の配達業者システム304N1、304N2・・・を管理している。例えば、管理サーバ300は、ユーザ端末302N1から指定された配達業者の配達業者システムに、集荷をすると共に荷物の配達を指示することができる。
複数の配達業者システム304N1、304N2・・・は、多数の配達業者の中から予め選択された複数の配達業者の配達業者システムである。配達業者システム304N1・・・は、配達業者サーバ装置(以下、「配達業者サーバ」という)306、複数の集荷者端末321N1・・・、及び複数の配達者端末322N1・・・を備えている。集荷者端末321N1・・・及び配達者端末322N1・・・は、同様の構成である。配達者端末322N1・・・は、集荷の際には、集荷者端末として機能する。
集荷者端末321N1・・・は、荷物の配達の際には、配達者端末として機能する。配達業者サーバ306は、複数の集荷者端末321N1・・・、及び複数の配達者端末322N1・・・を管理している。具体的には、配達業者サーバ306は、地域ごとにどの集荷者端末321N1・・・が集荷を担当するのか、また、地域ごとにどの配達者端末322N1・・・が荷物を配達するのかを把握し、対応する端末に集荷又は荷物の配達を指示する。他の配達業者システム304N2・・・は、配達業者システム304N1と同様の構成であるので、その説明を省略する。なお、配達業者毎に、配達者端末の個数及び集荷者端末の個数は異なる場合もある。
複数のユーザ端末302N1、302N2・・・は、同様の構成であり、前述したCPU21(図4参照)、ROM、RAM25、及び入出力ポートを有するコンピュータを備えている。入出力ポートには、入力部22、表示部23、通信部24、記憶部26、及びプリンタ19が接続されている。
管理サーバ300及び配達業者サーバ306は、ユーザ端末302N1と同様の構成であるので、その説明を省略する。
集荷者端末321N1・・・及び配達者端末322N1・・・は、前述したように、同様の構成であり、図4に示す携帯端末2naと同様の構成であるので、その説明を省略する。
次に、第1の変形例における、ユーザが意思表示標識34を購入する際の会員登録について説明する。第1の変形例における意思表示標識34は、前述した実施の形態の意思表示標識34(図11参照)とほぼ同様であるが、前述した実施の形態の意思表示標識34(図11参照)の視覚情報347a~cと二次元バーコード346a~cとを有していない。
図16には、ユーザが意思表示標識34を購入する際に、管理サーバ300に、ユーザの情報及び配達業者の指定を登録(会員登録)し、管理サーバ300が、意思表示標識34に、ユーザ(即ち、意思表示標識34の購入者)の情報をバーコード344rに担持させる様子が示されている。図16に示すように、ユーザが意思表示標識34を購入する際の会員登録では、まず、ユーザ端末302N1は、管理サーバ300のホームページ(Hp)にアクセスする。ユーザ端末302N1は、ホームページ(Hp)を介して管理サーバ300に、ID及びPW、ユーザ(意思表示標識34の購入者)の情報、及び配達業者の指定の情報を送信する。IDは、一人ひとりのユーザを区別する符号(ID)であり、PWは、IDと組み合わせてユーザを確認する符号である。ユーザの情報には、ユーザの住所、氏名、年齢、メールアドレス、及びその他の情報がある。
その他の情報には、例えば、携帯電話の電話番号、性別、生年月日、及び職業等がある。配達業者の指定の情報には、例えば、予め定められた配達業者(例えば、A社、B社、及びC社)の中から、集荷を依頼し又は荷物を配達する業者、例えば、A社を指定する情報である。
管理サーバ300は、ユーザの情報を担持させたバーコード344rを意思表示標識34に貼り付け又は印刷する。
このようにして製造された意思表示標識34はユーザ宅に郵送される。
図17には、会員登録の際に、管理サーバ300の記憶部26の記憶領域316に記憶された情報が示されている。上記のように、会員登録の際、ユーザ端末302N1から管理サーバ300には、ID及びPW、ユーザの情報、及び配達業者の指定の情報が送信される。管理サーバ300は、ID及びPW、ユーザの情報、及び配達業者(例えば、A社)の指定の会員登録情報と、会員登録の年月日とを、対応して記憶領域316の当該ユーザの記憶領域316M1に記憶する。これにより当該ユーザの会員登録が完了する。記憶領域316には、その他のユーザの会員登録情報が記憶される記憶領域316M2・・・がある。
管理サーバ300は、記憶領域316に記憶されている会員登録情報を、会員登録の年月日に基づいて、管理している。具体的には、管理サーバ300は、記憶領域316に記憶されている会員登録情報を、会員登録の年月日から所定期間、例えば、1年経過している場合、削除(消去)する。このように所定期間経過すると会員登録情報が消去されるので、ユーザが本システムを利用しなくなった後に、個人情報が無断使用されるのではというユーザの不安を解消することができる。
次に、第1の変形例の荷渡しシステムの作用を説明する。図18には、第1の変形例の荷渡しシステムのタイミングチャートが示されている。なお、以下、集荷依頼者のユーザ端末がユーザ端末302N1であり、荷物の配達先のユーザ端末がユーザ端末302N2であり、配達業者Aの配達業者システムが、配達業者システム304N1である場合を例にとり、荷渡しシステムの作用を説明する。
ユーザ端末302N1は、ステップ352で、集荷の依頼を、管理サーバ300に行う。具体的には、ユーザ端末302N1のCPU21は、通信部24を介して、管理サーバ300のホームページHPにアクセスし、管理サーバ300に、ID及びPWと、集荷依頼情報とを送信する。集荷依頼情報には、集荷日時、配達先の住所及び氏名、配達先へのコメント、配達先のメールアドレス、及び荷物の情報がある。
集荷の依頼がされた管理サーバ300は、ステップ353で、会員の失効判断をする。
図19には、管理サーバ300が実行する失効判断処理プログラムのフローチャートが示されている。図19に示すように、管理サーバ300のCPU21は、ステップ353Aで、管理サーバ300の記憶領域316にID及びPWが記憶されているか否かを判断する。
ステップ353Aの判断が肯定判定の場合、失効判断処理は、ステップ353Dに進む。
上記のように、管理サーバ300は、記憶領域316に記憶されている会員登録情報を、会員登録の年月日から1年経過している場合、削除する。よって、例えば、会員登録情報は、記憶領域316に記憶されていたとしても、その登録から1年経過すると、削除されるので、ステップ353Aの判断は否定判定となる。
ステップ353Aの判断が否定判定の場合には、管理サーバ300のCPU21は、通信部24を介して、ステップ353Bで、非登録及び会員登録のメッセージを、ユーザ端末302N1に送信する。メッセージの内容は、例えば、「会員登録がされていません又は失効しています。会員登録をお願いします」等である。当該メッセージは、ユーザ端末302N1の表示部23に表示され、ユーザは、会員登録がされていない又は失効していることを知り、会員登録情報を管理サーバ300に送信する。
会員登録情報を受信した管理サーバ300のCPU21は、ステップ353Cで、会員登録処理を行う。これにより、図17に示すように、会員登録情報が記憶領域316に記憶される。ステップ353Cの後は、失効判断処理は、ステップ353Dに進む。
管理サーバ300のCPU21は、ステップ353Dで、図20に示すように、集荷依頼情報を記憶領域316のユーザの記憶領域316M1に記憶する。ステップ353Dの処理が実行されると、図18のステップ353の失効判断処理が終了する。
図18のステップ353の失効判断処理が終了すると、管理サーバ300のCPU21は、ステップ354で、通信部24を介して、集荷依頼情報と、集荷依頼者の情報(ユーザの住所及び氏名)とを、指定された配達業者Aの配達業者サーバ306に送信する。
配達業者サーバ306のCPU2121は、ステップ356で、集荷依頼者の住所を含む地域を担当する集荷者の集荷者端末321N1に、集荷日時と集荷依頼者の情報とを送信する。
集荷者端末321N1のCPU11は、ステップ358で、集荷者端末321N1の表示部13に、集荷日時及び集荷依頼者の情報を表示する。図21には、集荷者端末321N1の表示部13の表示画面321Dに表示された集荷を促すメッセージ321D1及び集荷者に2つのバーコードの読み取りを促すメッセージ321D2が示されている。図21に示すように、集荷を促すメッセージ321D1の内容は、例えば、次の通りである。

「集荷して下さい。
集荷日時:2022年A月B日 午後6:00~8:00
集荷宅住所:長野県長野市〇〇〇
氏名:〇〇 〇〇」
よって、集荷者は、いつどこで集荷すればいいのかを理解することができる。
また、2つのバーコードの読み取りを促すメッセージ321D2の内容は、例えば、次の通りである。
「集荷宅では以下のバーコードを読み取って下さい。
意思表示標識
荷物」
意思表示標識のアイコン321D21は、集荷者端末321N1に、意思表示標識34のバーコード344rの読み取りを知らせるアイコン(icon)でり、荷物のアイコン321D22は、集荷者端末321N1に、荷物50のバーコード52の読み取りを知らせるアイコンである。
管理サーバ300のCPU21は、図18のステップ355で、荷物の情報を担持するバーコードの画像を作成し、当該画像のデータをユーザ端末302N1に送信する。
図22には、集荷を依頼したユーザ端末302N1がプリントアウトした、荷物の情報を担持するバーコードが荷物に貼り付けられる様子が示されている。図22に示すように、ユーザ端末302N1のCPU21は、プリンタ19に、バーコードの画像データに基づいて、バーコードの画像52をプリントアウトさせる。ユーザは、プリントアウトしたバーコードの画像52を荷物50に貼り付け、当該荷物50を、意思表示標識34が掛けられたドアの近くに配置する。
管理サーバ300のCPU21は、ステップ400で、会員登録勧誘処理を実行する。図23には、管理サーバ300が実行する会員登録勧誘処理プログラムのフローチャートが示されている。図23に示すように、ステップ402で、管理サーバ300のCPU21は、配達先が会員であるか否かを判断する。具体的には、管理サーバ300のCPU21は、配達先の住所及び氏名が管理サーバ300の記憶部26の記憶領域316に記憶されているか否かを判断する。
配達先が会員でない場合には、ステップ402の判断が否定判定となり、ステップ404で、管理サーバ300のCPU21は、通信部24を介して、集荷依頼情報の中にある配達先のメールアドレスに、会員登録勧誘メールを送信する。会員登録勧誘メールの内容には、以下の内容である。即ち、集荷依頼者から荷物の配達が依頼されたこと、近日中に荷物を配達すること、及び集荷依頼書は会員であることがある。また、配達先の人は会員ではないこと、会員になることを提案すること、会員になった場合の注意点、会員登録は所定時間経過すると消去され、会員の再登録が必要になること等がある。
ステップ404の処理が実行されると、会員登録勧誘処理プログラムは終了する。配達先が会員である場合には、ステップ402の判断が肯定判定となり、会員登録勧誘処理プログラムは終了する。
上記のように、図18のステップ358で、集荷者端末321N1の表示画面321Dに表示された集荷を促すメッセージ321D1が表示さえる(図21参照)。例えば、上記例では、集荷者は、2022年A月B日午後6:00~8:00に、長野県長野市〇〇〇の〇〇 〇〇の集荷宅に、集荷に行けばよいことを理解する。集荷者は、集荷者端末321N1を携帯しながら、当該集荷宅に移動する。
上記のように、集荷者端末321N1の表示画面321D(図21参照)には、意思表示標識34のバーコード344rと、荷物50のバーコード52の2つのバーコードの読み取りを促すメッセージ321D2が表示されている。よって、集荷者は、集荷宅に到着すると、集荷者端末321N1の読取部17により、2つのバーコードを読み取る。具体的には、集荷者は、例えば、まず、意思表示標識のアイコン321D21をタッチすることにより、集荷者端末321N1に、意思表示標識34のバーコード344rの読み取りを知らせる。集荷者は、集荷者端末321N1の読取部17を、意思表示標識34のバーコード344rに接近させる。集荷者端末321N1の読取部17は、意思表示標識34のバーコード344rを読み取る。次に、集荷者は、荷物のアイコン321D22をタッチすることにより、集荷者端末321N1に、荷物50のバーコード52の読み取りを知らせる。集荷者は、集荷者端末321N1の読取部17を、荷物50のバーコード52に接近させる。集荷者端末321N1の読取部17は、荷物50のバーコード52を読み取る。
2つのバーコード344r、52の読み取りが終了すると、集荷者端末321N1のCPU11は、ステップ362で、通信部14を介して、各バーコードの情報を、管理サーバ300に直接送信する。なお、集荷者端末321N1のCPU11は、管理サーバ300に通信部14を介して、各バーコードの情報を、配達業者サーバ306を介して間接的に管理サーバ300に送信してもよい。
管理サーバ300のCPU21は、ステップ364で、情報合致判断をすることにより、集荷者が正しく集荷依頼者宅の集荷物を集荷するのか否かを判断する。図24には、管理サーバ300のCPU21が実行する情報合致判断において比較する情報が示されている。具体的には、第1に、管理サーバ300のCPU21は、記憶領域316に記憶されている集荷依頼者の情報(ユーザの情報)と、集荷者端末321N1の読取部が意思表示標識34のバーコード344rを読み取って得た集荷依頼者の情報と、が一致しているか否かを判断する。
第2に、管理サーバ300のCPU21は、記憶領域316に記憶されている集荷物の情報と、集荷者端末321N1の読取部が荷物50のバーコード52を読み取って得た集荷物の情報と、が一致しているか否かを判断する。
これらの情報の少なくとも1つが一致していなければ(364N)、管理サーバ300のCPU21は、集荷者端末321N1に、エラー情報を送信する。
図25には、管理サーバ300のCPU21が情報合致判断において情報が不一致であると判断した場合(364N)に、集荷者端末321N1の表示画面321Dに表示されるエラー情報が示されている。図25には、管理サーバ300の記憶領域316に記憶されている集荷依頼者の情報(ユーザの情報)と、集荷者端末321N1の読取部が意思表示標識34のバーコード344rを読み取って得た集荷依頼者の情報と、が一致していない場合の例が示されている。具体的には、集荷者は、集荷依頼者の住所が一致せず、集荷者端末321N1の表示画面321Dに、「集荷宅が違います」とのエラー情報321D3が表示される。これにより、集荷者は、到着したと考えた集荷宅が、集荷依頼者の家でないことが理解でき、集荷者端末321N1の表示画面321Dに表示されているメッセージ321D1における集荷宅住所を再度確認し、正しい住所に移動する。集荷者が正しい住所に移動し、集荷者端末321N1の読取部17が、再度、各バーコードを読み取り、通信部14が各バーコードの情報を管理サーバ300に送信する。管理サーバ300は、ステップ364で、情報合致判断をする。
上記情報が一致していれば(364Y)、管理サーバ300のCPU21は、ステップ368Aで、通信部24を介して、ユーザ端末302N1に、集荷が完了したことを通知する集荷完了通知メール(図13参照)を送信する。よって、集荷依頼者は、集荷されたことを知ることができる。
このように第1の変形例でも、集荷依頼者は、非対面で集荷を依頼し且つ荷渡しを行うことができる。
よって、集荷依頼者の便宜を図ることができる。例えば、集荷依頼者は、集荷者が来るまで自宅で待機する必要がないので、集荷が完了するまで行動が制限されない。また、在宅中であっても、庭いじりをしている時、入浴中、電話中、家事などで手が離せない状況であっても、荷渡しを行うことができる。また、一人住まいの女性の場合は、集荷者と直接対面での荷渡しのリスクが生じない。加えて、直接対面での荷渡しによる、近年流行の感染症への感染のリスクが生じない。
また、集荷者の便宜を図ることができる。例えば、集荷依頼者が不在でも集荷することができる。また、集荷依頼者が在宅中であっても、庭いじりをしている時、入浴中、電話中、家事などで手が離せない状況であっても、集荷することができる。加えて、直接対面での荷渡しによる、近年流行の感染症への感染のリスクが生じない。
図18のステップ368Bで、管理サーバ300のCPU21は、通信部24を介して、集荷者端末321N1に伝票情報を送信する。伝票情報には、例えば、集荷依頼者の住所及び氏名等、配達先の住所及び氏名等、荷物の情報、及び荷物の配達日時等がある。
伝票情報が送信された集荷者端末321N1のCPU11は、ステップ370で、伝票印刷処理を実行する。具体的には、集荷者端末321N1のCPU11は、伝票情報が送信されると、伝票印刷を促すメッセージを表示する。図26には、集荷者端末321N1の表示部13に表示される伝票のプリントアウトを促すメッセージ321D4が示されている。図26に示すように、メッセージ321D4の内容は、例えば、次の通りである。
「伝票情報を受信しましたのでプリントアウトして下さい
プリント」
プリントのアイコン321D41は、集荷者端末321N1に伝票のプリントアウトを指示するためのアイコンである。集荷者は、アイコン3212D41をタッチすることにより、集荷者端末321N1に伝票のプリントアウトを指示する。集荷者端末321N1のCPU11は、プリンタ19に、伝票をプリントアウトさせる。
図27には、伝票のプリントアウトを促すメッセージが表示され、集荷者によりプリントアウトの指示がされた集荷者端末が、伝票をプリントアウトし、集荷者により伝票が荷物に貼り付けられる様子が示されている。図27に示すように、集荷者端末321N1によりプリントアウトされた伝票51は、集荷者により、荷物50に貼り付けられる。
このように伝票51が集荷者により荷物50に貼り付けられるので、集荷依頼者が伝票51を作成し、荷物50に貼り付ける負担を無くすことができる。
なお、伝票51の荷物50への貼り付けはこれに限定されない。例えば、営業所で印刷したり、集荷依頼者が用意して荷物50に貼り付けたりしてもよい。
伝票51が貼り付けられた荷物50は、配達業者Aの輸送ルートに従い、配達先の営業所まで輸送される。その後、配達者が、荷物50と共に、伝票51に記載の配達先宅に移動し、荷物を配達先宅に配達する。配達先宅に荷物を配達した配達者は、配達者端末322N1により、配達が完了したことを、管理サーバ300に送信(即ち、報告)する。配達が完了したことの報告があった管理サーバ300は、配達完了メールをユーザ端末3402N2にメールする。このメールには、集荷依頼情報の中の、集荷依頼者により入力されたコメントが含まれる。
コメントには、例えば、荷物に添えたメッセージ、又は、荷物の情報等を含むことができる。メッセージは、例えば、荷物が配達先への誕生日のプレゼントの場合、「誕生日おめでとう」等である。また、荷物の情報は、例えば、荷物が食品であれば賞味期限、又は料理方法等である。
(第2の変形例)
次に、第発明の第2の変形例の荷渡しシステムを説明する。なお、第2の変形例の荷渡しシステムは、前述した第1の変形例の荷渡しシステムと同様の構成であるので、その説明を省略し、第2の変形例の荷渡しシステムの作用を説明する。第2の変形例の作用は、第1の変形例の作用とほぼ同様であるのでで、以下、異なる部分のみを説明する。
図28には、第2の変形例の荷渡しシステムのタイミングチャートが示されている。
第1の変形例では(図18参照)、管理サーバ300のCPU21は、ステップ364で、情報合致判断をすることにより、集荷者が正しく集荷依頼者宅の集荷物を集荷するのか否かを判断する。上記情報が一致していれば(364Y)、管理サーバ300のCPU21は、ステップ368Aで、通信部24を介して、ユーザ端末302N1に、集荷が完了したことを通知する集荷完了通知メールを送信する。
これに対し、第2の変形例では(図28参照)、まず、ステップ354で送信される集荷依頼者の情報には、集荷依頼者(即ち、ユーザ)の住所及び氏名と、当該ユーザのメールアドレスとが含まれる。集荷者端末321N1のCPU11は、ステップ370の伝票印刷処理の後、ステップ370Mで、通信部14を介して、集荷が完了したことを通知する集荷完了通知メールを、集荷依頼者のメールアドレスに送信する。よって、集荷依頼者は、集荷されたことを知ることができる。伝票情報を受信したということは、集荷者は正しい集荷依頼者宅に到着し集荷ができるたことを意味するから、集荷者端末321N1からユーザ端末302N1に、集荷完了通知メールを送信することができる。
このように第2の変形例では、集荷者が正しく集荷した段階で、集荷者の意に沿って、集荷者端末321N1からユーザ端末302N1に、集荷完了通知メールを送信することができる。
なお、伝票情報を受信した場合には、集荷完了通知メールの送信は、ステップ370の伝票印刷処理の前でもよい。
(第3の変形例)
次に、第発明の第3の変形例の荷渡しシステムを説明する。なお、第3の変形例の荷渡しシステムは、前述した第1の変形例の荷渡しシステムと同様の構成であるので、その説明を省略する。
図29には、第3の変形例において、ユーザが意思表示標識を購入する際に、思表示標識のバーコードに、ユーザの情報を、鍵を用いて暗号化して担持させる様子が示されている。図29に示すように、管理サーバ300は、ユーザの情報を、鍵を用いて、例えば、共通鍵暗号方式で暗号化し、暗号化したユーザの情報を、バーコード344rに担持させている。
このように、鍵を用いて暗号化したユーザの情報を、バーコード344rに担持させているので、ユーザの情報が他人に知られ、無断使用されたり他の業者に使い回されたりすることを防止できる。よって、個人情報が無断使用されるのではというユーザの不安を解消することができる。
次に、第3の変形例の荷渡しシステムの作用を説明する。第3の変形例の作用は、第1の変形例の作用とほぼ同様であるのでで、以下、異なる部分のみを説明する。
図30には、第3の変形例の荷渡しシステムのタイミングチャートが示されている。
ステップ362において配達者端末321N1から送信された2つのバーコードの情報の中で、集荷者端末321N1の読取部17が読み取った意思表示標識34のバーコード344rの情報は、上記鍵を用いて暗号化されている。
そこで、管理サーバ300は、ステップ363で、配達者端末321N1から送信された2つのバーコードの情報の中の、集荷者端末321N1の読取部17が読み取った意思表示標識34のバーコード344rの情報を、上記鍵を用いて復号する。
(第4の変形例)
次に、第発明の第4の変形例の荷渡しシステムを説明する。なお、第4の変形例の荷渡しシステムは、前述した第1の変形例の荷渡しシステムと同様の構成であるので、その説明を省略する。
第4の変形例でも、第3の変形例のように、図29に示すように、管理サーバ300は、ユーザの情報を、鍵を用いて、共通鍵暗号方式で、暗号化し、暗号化したユーザの情報を、バーコード344rに担持させている。
次に、第4の変形例の荷渡しシステムの作用を説明する。第4の変形例の作用は、第2の変形例及び第3の変形例の作用とほぼ同様であるのでで、以下、異なる部分のみを説明する。
図31には、第4の変形例の荷渡しシステムのタイミングチャートが示されている。
第4の変形例でも、管理サーバ300は、ステップ363で、配達者端末321N1から送信された2つのバーコードの情報の中の、集荷者端末321N1の読取部17が読み取った意思表示標識34のバーコード344rの情報を、上記鍵を用いて復号する。
第4の変形例では、第3の変形例とは異なり、管理サーバ300は、集荷完了通知メールを送信しない。第4の変形例では、第2の変形例と同様に、集荷者端末321N1が、ユーザ端末302Nに、集荷完了通知メールを送信する。ただし、ステップ360で、集荷者端末321N1の読取部17が読み取った2つのバーコードの情報の中で、意思表示標識34のバーコード344rの情報は、上記鍵を用いて暗号化されている。
そこで、集荷者端末321N1のCPU11は、通信部14を介して、ステップ371で、管理サーバ300のホームページ(Hp)にアクセスし、管理サーバ300から上記鍵を受信する。集荷者端末321N1のCPU11は、ステップ374で、意思表示標識34のバーコード344rの情報を、上記鍵を用いて復号する。
集荷者端末321N1のCPU11は、ステップ375で、通信部14を介して、集荷が完了したことを通知する集荷完了通知メールを、集荷依頼者のメールアドレスに送信する。よって、集荷依頼者は、集荷されたことを知ることができる。
第4の変形例では、管理サーバ300のホームページ(Hp)にアクセスし、管理サーバ300から上記鍵を受信しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、管理サーバ300は、ステップ354で情報を送信する際、上記鍵を、配達者サーバ306に送信し、配達者サーバ306は、ステップ356で情報を送信する際、上記鍵を、配達者端末321N1に送信する、ようにしてもよい。
以上説明した第1の変形例~第4の変形例でも、前述した実施の形態のように、配達者端末322N1は、配達先に到着する前に、配達予告通知メール(図7参照)を、ユーザ端末302N2に送信してもよい。
また、第1の変形例~第4の変形例でも、前述した実施の形態のように、配達者端末322N1は、配達先に到着したが留守の場合には、配達留守通知メール(図9参照)を、ユーザ端末302N2に送信してもよい。
この明細書は以下の事項を開示する。
[1]配達物の配達先に選択的に配置され、置き配を了承する意思表示情報を担持した意思表示標識と、
予め指定された配達先地点に配達される配達物に保持され、各配達物毎に設定された配達物識別情報が担持された配達物情報担持手段と、
前記意思表示標識から置き配を了承する意思表示情報を読み取り、及び配達物情報担持手段から配達物識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段で読み取った意思表示情報と配達物識別情報とを、サーバに送信する送信手段とを有する携帯端末と、
前記携帯端末から送信された意思表示情報と配達物識別情報とを受信する受信手段と、
前記受信手段が意思表示情報と配達物識別情報を受信した場合に配達完了と判定する判定手段とを有するサーバと、
を備える配達システム。
[2]前記サーバは、前記判定手段が配達完了と判定した場合には、配達が完了したことを通知する情報を、配達物の受取者又は発送者に送信する通知送信手段を有する上記[1]に記載の配達システム。
[3]前記サーバは、
意思表示情報に関連付けて、配達先特定情報を記憶する配達先特定情報記憶手段と、
配達物識別情報に関連付けて、配達物の配達先情報が記憶された配達情報記憶手段と、
前記受信手段が受信した意思表示情報に基づいて配達先特定情報記憶手段から配達先特定情報を抽出する配達先特定情報取得手段と、
前記受信手段が受信した配達物識別情報に基づいて前記配達情報記憶手段から配達先情報を取得する配達先情報取得手段とを有し、
前記判定手段は、前記受信手段が意思表示情報と配達物識別情報を受信した場合に、前記配達先特定情報取得手段で取得した配達先特定情報と、前記配達先情報取得手段で取得した配達先情報との関係が所定の関係である場合を条件として、配達完了と判定する上記[1]又は[2]に記載の配達システム。
[4]前記意思表示標識に担持される意思表示情報は、意思表示標識毎に付与された個別の標識識別情報に関連して担持されており、
前記サーバは、
前記受信手段が意思表示情報と配達物識別情報を受信した際、配達先特定情報記憶手段に、受信した意思表示情報に関連付けられた配達先特定情報が記憶されていない場合には、前記配達先情報取得手段で取得した配達先情報を、配達先特定情報として配達先特定情報記憶手段に書き込む配達先特定情報書込手段を更に有する上記[3]に記載の配達システム。
[5]配達物の配達先に選択的に配置され、置き配を了承する意思表示情報を担持した意思表示標識から読み取った意思表示情報と、予め指定された配達先地点に配達される配達物に保持され、各配達物毎に設定された配達物識別情報が担持された配達物情報担持手段から読み取った配達物識別情報とを、携帯端末から受信する受信手段と、
配達物の発送前に供給された、その配達物の指定された配達先の情報と、その配達物の識別情報とを、相互に関連付けて記憶した配達情報記憶手段と、
前記受信手段が受信した配達物識別情報が、前記配達情報記憶手段に記憶されている配達物識別情報である場合に、配達完了と判定するサーバ。
[6]前記判定手段が配達完了と判定した場合には、配達が完了したことを通知する情報を、配達物の受取者又は発送者に送信する通知送信手段を有する上記[5]に記載のサーバ。
[7]意思表示情報に関連付けて、配達先特定情報を記憶する配達先特定情報記憶手段と、
配達物識別情報に関連付けて、配達物の配達先情報が記憶された配達情報記憶手段と、
前記受信手段が受信した意思表示情報に基づいて配達先特定情報記憶手段から配達先特定情報を抽出する配達先特定情報取得手段と、
前記受信手段が受信した配達物識別情報に基づいて前記配達情報記憶手段から配達先情報を取得する配達先情報取得手段とを更に有し、
前記判定手段は、前記受信手段が意思表示情報と配達物識別情報を受信した場合に、前記配達先特定情報取得手段で取得した配達先特定情報と、前記配達先情報取得手段で取得した配達先情報との関係が所定の関係である場合を条件として、配達完了と判定する上記[5]又は[6]に記載のサーバ。
[8]前記意思表示標識に担持される意思表示情報は、意思表示標識毎に付与された個別の標識識別情報に関連して担持されており、
前記受信手段が意思表示情報と配達物識別情報を受信した際、配達先特定情報記憶手段に、受信した意思表示情報に関連付けられた配達先特定情報が記憶されていない場合には、前記配達先情報取得手段で取得した配達先情報を、配達先特定情報として配達先特定情報記憶手段に書き込む配達先特定情報書込手段を更に有する上記[7]に記載のサーバ。
[9]配達物の配達先に選択的に配置され、置き配を了承する意思表示情報を担持した意思表示標識から意思表示情報を読み取る第1読取手段と、
予め指定された配達先地点に配達される配達物に保持され、各配達物毎に設定された配達物識別情報が担持された配達物情報担持手段から配達物識別情報を読み取る第2読取手段と、
前記第1読取手段で読み取った意思表示情報と、前記第2読取手段で読み取った配達物識別情報とを、サーバに送信する送信手段とを有する携帯端末。
[10]配達物の配達先に選択的に配置され、置き配を了承する意思表示情報を担持した意思表示標識であって、
意思表示標識毎に個別に決定された前記標識識別情報を担持する情報担持手段を有し、
携帯端末で読み取られた標識識別情報は、サーバに送信される意思表示標識。
[11]前記標識識別情報には、サーバにおいて、配達先となり得る配達先特定情報が関連付けて記憶されている上記[10]に記載の意思表示標識。
[12]意思表示標識は、配達先となる地点の戸外に選択的に配置される表示片である上記[10]又は[11]に記載の意思表示標識。
[13]配達物の配達先に選択的に配置され、置き配を了承する意思表示情報を担持した意思表示標識から、置き配を了承する意思表示情報を携帯端末で読み取る意思表示情報読取ステップと、
予め指定された配達先地点に配達される配達物に保持され、各配達物毎に設定された配達物識別情報が担持された配達物情報担持手段から、配達物識別情報を携帯端末で読み取る配達物識別情報読取ステップと、
前記意思表示情報読取ステップで読み取った意思表示情報と、前記配達物識別情報読取ステップで読み取った配達物識別情報とを、携帯端末からサーバに送信する送信ステップと、
前記携帯端末から送信された意思表示情報と配達物識別情報とを受信する受信ステップと、
前記受信ステップで意思表示情報と配達物識別情報を受信した場合に配達完了と判定する判定ステップとを有する配達完了確認方法。
[14]前記判定ステップで配達完了と判定された場合には、配達が完了したことを通知する情報を、配達物の受取者又は発送者に送信する通知送信ステップを有する上記[13]に記載の配達完了確認方法。
[15] 発送者の発送者端末から、発送者宅に置かれる配達物の集荷依頼情報を受信する受信手段と、
前記受信された集荷依頼情報を集荷者の集荷者端末に送信し、前記集荷者が前記発送者宅に置かれた配達物を集荷した場合、前記発送者端末に集荷完了情報を送信し、前記配達物が配達先に配達された場合、前記配達先の配達先端末に、配達完了情報を送信する送信手段と、
を備えた管理サーバであって、
前記集荷依頼情報には、前記発送者のコメントが含まれ、
前記配達完了情報には、前記コメントが含まれる、
管理サーバ。
[16] 前記受信手段は、前記発送者端末から前記発送者の住所を含む発送者情報を予め受信し、
前記送信手段は、前記集荷者端末に、前記集荷依頼情報と前記発送者情報とを送信し、
前記管理サーバは、
前記受信された発送者情報を記憶する記憶手段と、
前記発送者情報が記憶された時から所定時間経過した場合、前記発送者情報を前記記憶手段から削除する削除手段と、
を更に備える上記[15]に記載の管理サーバ。
[17] 前記管理サーバは、前記発送者に配達され、前記発送者宅のドアに掛けられる予定の意思表示標識に前記発送者情報を担持させる担持手段を更に備え、
前前記発送者情報が担持された意思表示標識は前記発送者に配達され、
前記受信手段は、前記集荷者端末から、前記集荷者端末が前記意思表示標識から読み取った前記発送者情報を受信し、
前記管理サーバは、前記受信手段により前記集荷者端末から受信した前記発送者情報と前記記憶手段に記憶された前記発送者情報とが一致するか否かを判断する判断手段を更に備え、
前記送信手段は、前記判断の結果が肯定判定の場合に、前記発送者端末に集荷完了情報を送信する、
上記[16]に記載の管理サーバ。
[18] 前記集荷依頼情報には、前記配達物に関する配達物情報が含まれ、
前記記憶手段は、前記配達物情報を更に記憶し
前記管理サーバは、前記配達物情報を、前記集荷者端末が読み取りできる形式に変換する変換手段を更に備え、
前記送信手段は、前記変換された配達物情報を前記発送者端末に送信し、
前記変換された配達物情報は前記配達物に付され、
前記受信手段は、前記集荷者端末から、前記配達物に付され且つ前記集荷者端末が読み取った前記配達物情報を受信し、
前記判断手段は、前記受信手段により前記集荷者端末から受信した前記配達物情報と前記記憶手段に記憶された前記配達物情報とが一致するか否かを更に判断し、
前記送信手段は、前記判断の各結果が肯定判定の場合に、前記発送者端末に集荷完了情報を送信する、
上記[17]に記載の管理サーバ。
[19] 前記送信手段は、前記判断の各結果が肯定判定の場合に、前記集荷者端末に、前記集荷依頼情報、前記発送者情報、及び前記配達物情報を含む伝票情報を送信し、
前記伝票情報は、前記集荷者端末により印刷される、
上記[18]に記載の管理サーバ。
[20] 前記担持手段は、前記意思表示標識に前記発送者情報を暗号化して担持させ、
前記受信手段は、前記集荷者端末から、前記暗号化された発送者情報を受信し、
前記管理サーバは、前記受信手段により受信された、前記暗号化された発送者情報を復号する復号手段を更に備える、
上記[17]に記載の管理サーバ。
上記[1][5]及び[13]に記載の発明によれば、配達物の受取者が、置き配を了承する場合には、意思表示標識を戸外に表示すると、配達者は、配達物に担持された配達物担持手段と、意思表示標識から、意思表示情報と配達物識別情報とを携帯端末に読み取り、読み取った意思表示情報と配達物識別情報をサーバに送信する。サーバでは、受信した意思表示情報と配達物識別情報に基づいて、配達が完了したものと判断する。このような構成によって、直接受取者に配達物を渡すことなく、配達を完了することができるので、配達者にとっては配達業務の効率化を図ることができる。受取者にとっては、配達物の受け渡しに行動が拘束されることなく、配達物を受け取ることができる。意思表示標識を選択的に戸外に表示できるので、置き配をするか否かの選択権は、受取者側にある。
上記[2][6]及び[14]に記載の発明によれば、配達完了と判定された場合に、配達完了の旨を受取者や発送者の端末に通知するので、置き配が完了したことを、完了後直ちに知ることができる。これにより、置き配された配達物を早期に回収することが可能となる。
上記[3]及び[7]に記載の発明によれば、配達先特定情報と配達先情報が所定の関係である場合に、配達完了を判定するので、より確実に配達の完了を判定することができる。
上記[4]及び[8]に記載の発明によれば、配達に完了に伴って、意思表示標識毎に付与された識別情報に、配達先特定情報が記憶されていない場合には、意思表示情報とともに送信された配達物識別情報に基づいて取得された配達先情報をそのまま配達先特定情報として書き込むので、意思表示標識毎に情報を書き込む手間が省ける。
上記[9]に記載の発明によれば、1つの携帯端末で、意思表示情報と配達物識別情報とを読み取ってサーバに同時に送信することによって、配達物が実際に届けられたことを保障することができる。
上記[9]に記載の発明によれば、1つの携帯端末で、意思表示情報と配達物識別情報とを読み取ってサーバに同時に送信することによって、配達物が実際に届けられたことを保障することができる。
上記[10]に記載の発明によれば、意思表示標識によって置き配を了承する意思を配達者に示すことによって、配達者は、受取者に直接渡すことなく、戸外に配達物を置き去りにすることができる。意思表示標識毎に設定されている個別の識別標識を、置き配完了時に読み取ってサーバに送ることによって、置き配の完了を証明することができる。
上記[11]に記載の発明によれば、標識識別情報には、サーバにおいて、配達先となり得る配達先特定情報が関連付けて記憶されているので、置き配完了時に読み取った配達物識別情報と照合して、正しい配達先に確かに届けられたか否かを確実に確認することができる。
上記[12]に記載の発明によれば、意思表示標識は、配達先となる地点の戸外に選択的に配置される表示片であるので、置き配を了承しない場合には、表示片を戸外に出さず、了承した場合のみ戸外に表示する、といった選択が可能となる。また、安価に製造することができる。
上記[15]に記載の発明によれば、非対面による荷渡しを可能とし配達者の負担の軽減と発送者の便宜を図ると共に、配達依頼者のコメントを、配達が完了した際に、配達先に送信することができる。
上記[16]に記載の発明によれば、発送者情報を、記憶手段への記憶時から所定時間経過した場合、削除するので、発送者情報がいつまでも記憶され続くという発送者の不安を無くすことができる。
上記[17]に記載の発明によれば、集荷者端末から受信した発送者情報と記憶手段に記憶された発送者情報とが一致する場合に、発送者端末に集荷完了情報を送信するので、配達物が正しく集荷された場合に、発送者端末に集荷完了情報を送信することができる。
上記[18]に記載の発明によれば、更に、集荷者端末から受信した配達物情報と記憶手段に記憶された配達物情報とが一致する場合に、発送者端末に集荷完了情報を送信するので、請求項7の発明より更に配達物が正しく集荷された場合に、発送者端末に集荷完了情報を送信することができる。
上記[19]に記載の発明によれば、管理サーバから集荷者端末に伝票情報を送信し、伝票情報は、集荷者端末により印刷されるので、発送者や集荷者の、伝票情報を伝票用紙に書き込む負担を解消することができる。
上記[20]に記載の発明によれば、意思表示標識に発送者情報を暗号化して担持させるので、意思表示標識から発送者情報を読み取って悪用されることを防止することができる。
1 荷渡しシステム
2 サーバ
31 家
32 玄関ドア
34 意思表示標識
344 バーコード
50 荷物
52 バーコード
2na 携帯端末
2nb 受取者端末
300 管理サーバ
302N1、302N2 ユーザ端末
304N1、304N2 配達業者システム
306 配達業者サーバ
321N1 集荷者端末
322N1 配達者端末
316、316M1、316M2 記憶領域
321D 表示画面
321D1 集荷を促すメッセージ
321D2 2つのバーコードの読み取りを促すメッセージ
321D21 意思表示標識のアイコン
321D22 荷物のアイコン
321D3 エラー情報
321D4 伝票のプリントアウトを促すメッセージ

Claims (4)

  1. 配達業者への非対面による荷渡しを発送者が欲する場合に、前記発送者によって表示され、前記発送者から前記配達業者への非対面による荷渡しを求める旨の前記発送者の意思表示に関する意思表示情報を担持した意思表示標識と、
    予め指定された配達先地点に配達される配達物に付与され、前記配達物毎に設定された配達物識別情報が担持された配達物情報担持手段と、
    前記意思表示標識から非対面による荷渡しを求める前記意思表示情報を読み取り、及び前記配達物情報担持手段から前記配達物識別情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段で読み取った前記意思表示情報と前記配達物識別情報とを、サーバに送信する送信手段とを有する携帯端末と、
    前記携帯端末から送信された前記意思表示情報と前記配達物識別情報とを受信する受信手段と、
    前記意思表示情報に関連付けて、発送元特定情報を記憶する発送元特定情報記憶手段と、
    前記配達物識別情報に関連付けて、前記配達物の発送元情報が記憶された配達情報記憶手段と、
    前記受信手段が前記意思表示情報と前記配達物識別情報を受信した場合に
    前記発送元特定情報記憶手段において、受信した前記意思表示情報に関連付けて記憶されている前記発送元特定情報と、
    前記配達情報記憶手段において、受信した前記配達物識別情報に関連付けて記憶されている前記配達物の前記発送元情報とが一致することを条件に、
    渡し完了と判定する判定手段とを有するサーバと、
    を備える荷渡しシステム。
  2. 配達業者への非対面による荷渡しを発送者が欲する場合に、前記発送者によって表示され、前記発送者から前記配達業者への非対面による荷渡しを求める旨の前記発送者の意思表示に関する意思表示情報を担持した意思表示標識と、
    予め指定された配達先地点に配達される配達物に、前記配達物毎に設定される配達物識別情報を生成する配達物識別情報生成手段と、
    前記意思表示標識から非対面による荷渡しを求める前記意思表示情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段で読み取った前記意思表示情報と前記配達物識別情報生成手段で生成された前記配達物識別情報とを、サーバに送信する送信手段と、
    前記サーバから受信した伝票情報に基づいて、前記配達物識別情報が担持された配達物識別情報担持手段を含む伝票を出力する伝票出力手段とを有する携帯端末と、
    前記意思表示情報に関連付けて、発送元特定情報を記憶する発送元特定情報記憶手段と、
    前記配達物に関する配達物情報と、前記配達物の配達先に関する配達先情報とを、前記発送者から取得する配達物関連情報取得手段と、
    前記発送者から入力された前記配達物に関する前記配達物情報と、前記配達物の前記配達先に関する前記配達先情報とを、前記意思表示情報に関連付けて記憶する配達物関連情報記憶手段と、
    前記携帯端末から送信された前記意思表示情報と前記配達物識別情報とを受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した前記意思表示情報から特定された前記発送元特定情報と、前記受信手段で受信した前記意思表示情報から特定される前記配達物情報と前記配達先情報を前記配達物関連情報取得手段に入力した発送依頼者の情報とが合致した場合に、荷渡し完了と判定する判定手段と、
    前記判定手段が荷渡し完了と判断した場合には、前記配達物識別情報を含む伝票情報を生成する伝票情報生成手段と、
    前記伝票情報生成手段で生成された前記伝票情報を前記携帯端末に送信する伝票情報送信手段とを有するサーバと、
    を備える荷渡しシステム。
  3. 前記サーバは、前記判定手段が荷渡し完了と判定した場合には、荷渡しが完了したことを通知する情報を、前記発送者に送信する通知送信手段を有する請求項1又は2に記載の荷渡しシステム。
  4. 前記サーバは、
    前記配達物識別情報に関連付けて、前記配達物の発送元情報が記憶された配達情報記憶手段と、
    前記受信手段が受信した前記意思表示情報と前記配達物識別情報に基づいて、前記配達物関連情報記憶手段から前記配達物情報と前記配達先情報とを抽出し、前記配達情報記憶手段から配達物の前記発送元情報を抽出し、該抽出した前記配達物情報と前記配達先情報と前記発送元情報を、前記配達物識別情報に関連付けて記憶する配達物識別関連情報記憶手段とを備え
    前記判定手段が荷渡し完了と判断した場合には、
    前記伝票情報生成手段は、前記配達物識別関連情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて前記伝票情報を生成する請求項2に記載の荷渡しシステム。
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