JP7262327B2 - 開閉装置 - Google Patents
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Description
このようなシャッター装置では、開閉体を開放した際の開口部に、人や車等、高さの異なる物体が通過する。このため、前記開口部の上下方向にわたる範囲で物体を感知することが求められる。
空間を仕切るようにして下方へ閉鎖動作する開閉体と、物体を感知するための光路を開閉体幅方向に形成する光電センサとを備えた開閉装置において、開閉体幅方向の一方側には、不動部位としてのセンサ装着部材が設けられ、前記センサ装着部材には、前記光電センサを収容した状態でその光路側を開口した凹溝部が設けられ、前記光電センサは、開閉体幅方向の一方側の前記センサ装着部材に、支持ブラケットを介して支持され、前記支持ブラケットは、外力によって塑性変形して前記光電センサの光軸角度を変化させる角度調整変形部を有するとともに、この角度調整変形部から一方向へ延設された固定部を有し、この固定部を前記凹溝部の内底面に止着することを特徴とする開閉装置。
第一の特徴は、空間を仕切るようにして下方へ閉鎖動作する開閉体と、物体を感知するための光路を開閉体幅方向に形成する光電センサとを備えた開閉装置において、前記光電センサは、開閉体幅方向の一方側の不動部位に、支持ブラケットを介して支持され、前記支持ブラケットは、外力によって塑性変形して前記光電センサの光軸角度を変化させる角度調整変形部を有する(図1~図7参照)。
この構成によれば、光電センサの支持箇所に外力を加えて、角度調整変形部を塑性変形させれば、光電センサによる光軸角度を容易に調整することができる。
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明において、「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の開閉体の厚さ方向を意味する。また、「開閉体幅方向」とは、開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。また、「開閉体開閉方向」とは、開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
この開閉装置1は、例えばガレージや工場等の躯体の開口部に装着され、全閉時に仕切られる一方側(図2によれば屋外側)の空間を浸水想定領域とみなし、該浸水想定領域に溜まる水が他方側(図2によれば屋内側)の空間に流れるのを止水板12によって阻む止水シャッター装置を構成する。
この止水板本体12aは、単数又は複数の金属板を、厚み方向の隙間や孔のない板状に加工したものとすればよい。
一方の止水部12bは、止水板本体12aの横幅方向の両端側に、それぞれ、上下方向へ連続する長尺状に配設される。各止水部12bは、ブラケット等により、止水板本体12aの屋内側面に一体的に止着される。
他方の止水部12cは、止水板12の下端側の屋内側面に、開閉体幅方向へ連続する長尺状に配設され、ブラケット等により、止水板12に対し一体的に止着される。なお、他例としては、止水部12cを、止水板本体12aの底面(下端面)に設けるようにしてもよい。
この遮光部12dは、本実施の形態の好ましい一例によれば、弾性合成樹脂材料(例えば合成ゴムやエラストマー樹脂を含む)等の弾性材料からなるが、他例としては、硬質合成樹脂材料からなる態様や、金属材料からなる態様とすることも可能である。
この遮光部12dを止水板本体12a表面に固定する手段は、例えば、接着や嵌合、適宜な止着具(例えば、ネジやボルト、リベット、ブラケット等)による止着とすればよい。
このガイドレール30は、図示しないブラケット等を介して、当該開閉装置1の装着対象である躯体の壁面や柱等(図示せず)に固定される。
この下枠部35には、開閉体10よりも屋内側で上方へ突出する突片部35aが、開閉体幅方向へ連続して設けられる。この突片部35aは、全閉時における開閉体10下端側の止水部12cに水密に接触する(図3(b)参照)。
この第一の隙間s1は、光電センサ40の開閉体厚さ方向の光軸角度αを調整するために、光電センサ40が開閉体厚さ方向へ傾動した際に、この光電センサ40又は支持ブラケット50が、凹溝部32aの内底面32a2や内底面32a2上の部材(例えば、図示しないネジやボルトの頭部)等に干渉することのないように、適宜に設定される(図6及び図7参照)。
この第二の隙間s2の幅は、へら状の治具J(例えば、マイナスドライバー等)の先端部が挿入可能なように、適宜に設定される。
投光ユニット40aと受光ユニット40bは、それぞれ、支持ブラケット50を介して、開閉体幅方向の一方側の不動部位であるセンサ装着部材32に支持される。
所定寸法Hは、150~1500mmの範囲内に設定され、より好ましくは、150~500mmの範囲内に設定される。
詳細に説明すれば、図4及び図5に例示するように、この支持ブラケット50は、投光ユニット40a又は受光ユニット40bが固定された支持部51と、この支持部51から一方向と他方向(図4によれば上方と下方)へそれぞれ延設された二か所の角度調整変形部52と、各角度調整変形部52から前記一方向と前記他方向へそれぞれ延設された固定部53とを、不動部位であるセンサ装着部材32の被装着面(内底面32a2)に沿って具備している。
そして、この支持ブラケット50は、固定部53を前記被装着面(内底面32a2)に止着した状態で、支持部51及び角度調整変形部52と前記被装着面との間に、第一の隙間s1を確保している。この第一の隙間s1は、角度調整変形部52の捩じれ変形(塑性変形)を可能にしている。
同様にして、受光ユニット40bは、側面部を被止着片部51aの前記一片部に止着し、底面部を前記他片部に接して、支持部51に対し不動に固定される。
この角度調整変形部52は、支持部51が上下方向を軸にして回動するのに伴って、捩じれ変形する。
固定部53は、ネジやボルト等の止着具56により、センサ装着部材32における凹溝部32aの内底面32a2に止着され固定される。この固定状態では、図7に示すように、突起部53bが内底面32a2に接し、支持部51が内底面32a2との間に、角度調整変形部52の捩じれを可能にする第一の隙間s1を確保する。
例えば、製造時の組立誤差や、部品寸法の誤差、長期使用による変形等に起因して、投光ユニット40aの光軸が開閉体厚さ方向の一方側(例えば図6の下側)へずれて受光ユニット40bに捕捉されない場合は、図6(b)に示すように、前記一方側の第二の隙間s2に治具Jを差し入れて、治具Jの先端側を投光ユニット40aの側面に押し当てて、投光ユニット40aを他方側へ押圧すれば、支持ブラケット50の角度調整変形部52が捩じられるように塑性変形し、投光ユニット40aの光軸が他方側へ矯正され、その矯正された状態が保持される。
受光ユニット40bの光軸を矯正する場合も、前記と同様にすればよい。
スペーサ57は、例えば、止着具56が挿通される平座金や、その他の平板状部材とすればよい。
このようにすれば、支持ブラケット50は、下側の角度調整変形部52を曲げ変形させるようにして、該角度調整変形部52よも上側の部分を前方へ傾ける。このため、支持ブラケット50に支持された投光ユニット40aの光軸(光路R)が、斜め下方へ矯正される。
また、受光ユニット40bの光軸を上下方向に調整する場合は、上述したのと略同様にして、受光ユニット40bを支持する支持ブラケット50の上端側及び/又は下端側にスペーサ57を設ければよい。
20:収納部
30:ガイドレール
40:光電センサ
40a:投光ユニット
40b:受光ユニット
50:支持ブラケット
51:支持部
51a:被止着片部
51b:支持片部
52:角度調整変形部
53:固定部
53a:本体部
53b:突起部
52:角度調整変形部
s1:第一の隙間
s2:第二の隙間
R:光路
α,β:光軸角度
Claims (6)
- 空間を仕切るようにして下方へ閉鎖動作する開閉体と、物体を感知するための光路を開閉体幅方向に形成する光電センサとを備えた開閉装置において、
開閉体幅方向の一方側には、不動部位としてのセンサ装着部材が設けられ、
前記センサ装着部材には、前記光電センサを収容した状態でその光路側を開口した凹溝部が設けられ、
前記光電センサは、開閉体幅方向の一方側の前記センサ装着部材に、支持ブラケットを介して支持され、
前記支持ブラケットは、外力によって塑性変形して前記光電センサの光軸角度を変化させる角度調整変形部を有するとともに、この角度調整変形部から一方向へ延設された固定部を有し、この固定部を前記凹溝部の内底面に止着することを特徴とする開閉装置。 - 前記支持ブラケットは、前記光電センサが固定された支持部と、この支持部から一方向へ延設された前記角度調整変形部と、この角度調整変形部から前記一方向へ延設された前記固定部とを、前記センサ装着部材の前記内底面に沿って具備し、前記支持部及び前記角度調整変形部と前記内底面との間に、前記角度調整変形部の塑性変形を可能にする第一の隙間を確保していることを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
- 前記角度調整変形部が、前記固定部よりも断面積の小さい括れ状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。
- 前記凹溝部の内側面と前記光電センサとの間には、前記光電センサの傾動を許容するように、第二の隙間が確保されていることを特徴とする請求項1~3何れか1項記載の開閉装置。
- 前記光電センサは、開閉体開閉方向に並ぶ多数の光路を開閉体幅方向の一端側から発する投光ユニットと、前記多数の光路を開閉体幅方向の他端側で捕捉する受光ユニットとを備えた多光軸センサであり、前記投光ユニットと前記受光ユニットがそれぞれ前記支持ブラケットにより支持されていることを特徴とする請求項1~4何れか1項記載の開閉装置。
- 前記支持ブラケットの開閉体開閉方向の一端側と、前記支持ブラケットを支持する前記センサ装着部材との間に、単数又は複数のスペーサを挿入して、開閉体開閉方向の光軸角度を変化させることを特徴とする請求項1~5何れか1項記載の開閉装置。
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