JP4010072B2 - 検知装置の位置調整機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一方の取付体に取り付けられる被検知物と、他方の取付体に取り付けられる検知器とからなる検知装置の位置調整機構に関し、特に、建物躯体に形成される開口部と、その開口部に対して開閉自在に設けられる開閉体とに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
建物躯体の開口部、例えば窓に、その開口部分を昇降することで開閉する開閉体としてシャッターカーテンが設けられることがある。このシャッターカーテンは、一般に、電動モータより構成される開閉機によって、巻き上げ及び巻き戻されて昇降される。この場合、シャッターカーテンは、例えば降下して全閉となる際、シャッターカーテンの下端が検知装置によって検知され、その検知信号に基づき制御装置によって電動モータが制御されて、シャッターカーテンの下降が停止される。
【0003】
図16に示すように、この検知装置1は、マグネット3と、近接スイッチ5とからなる。近接スイッチ5は、磁力によって動作するリードスイッチを内蔵し、マグネット3の接近によりオン・オフ動作を行う。つまり、検知装置1は、例えばマグネット3をシャッターカーテン7下端のスラット(幅木)7aに取り付け、近接スイッチ5をガイドレール9の略下端に取り付けることで、シャッターカーテンの閉鎖を検知できるようになっている。
【0004】
従来、この種の検知装置1は、マグネット3がシャッターカーテン7最下端の幅木7aに、ねじによって固定される。また、近接スイッチ5がガイドレール9に、ねじによって固定される。このガイドレール9は、スラット左右の両端を昇降方向にガイドする例えば断面コ字状のレール材として形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、検知装置1を正常に動作させる為には、マグネット3と近接スイッチ5との位置関係を精度よく設定しなければならないが、シャッターカーテン7の片下がり、取り付け精度や組立・加工精度の不良、近接スイッチ5特性のバラツキ等により、マグネット3と近接スイッチ5との相対位置に、図17に示す前後、左右、上下方向の開きa,b,cが生じ、その結果、マグネット3と近接スイッチ5とが検知可能な範囲内に配置されず、近接スイッチ5が正常に動作しない虞があった。特に、シャッターカーテン7の開閉方向である昇降方向すなわち高さ方向は、シャッターカーテン7の上昇及び下降を行う電動モータの制御に必要な検知であり、精度よく設定することが望まれている。
【0006】
このような近接スイッチ5が正常に動作しない場合、既にシャッター装置が取り付けられている現場にて手直しをするには、近接スイッチ5の取付位置を、上又は下へ移動して調節し取り付けし直す必要が生じる。具体的には、先ず、シャッターカーテン7をすべて巻き上げて収納状態とし、ガイドレール9を建物躯体から外し、近接スイッチ5の取付金具を外す。次いで、新たに取付金具を移動する位置に穴をあけ、この穴に取付金具を介して近接スイッチ5を取り付けた後、再びガイドレール9を建物躯体に取り付ける。このため、ガイドレール9の取り外し・取り付け、及びねじ用穴の穿設等の煩雑な作業が発生し、位置調整が容易に行えない問題があった。
【0007】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、検知装置を最適な位置に取り付けるためにガイドレールの取り外し・取り付けやねじ用穴の穿設等、煩雑な作業を不要とし、検知装置の誤動作を現場等で容易に解消することのできる検知装置の位置調整機構を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載の検知装置の位置調整機構73,81,101は、一方の取付体に取り付けられる被検知物と、前記一方の取付体に対して相対的に移動する他方の取付体に取り付けられ該被検知物との相対位置が所定の距離となったときに該被検知物を検知する検知器とを具備し、前記被検知物又は前記検知器の少なくともいずれか一方が、前記取付体に対して可動可能に取り付けられている検知装置の位置調整機構において、前記取付体に対し可動可能に取り付けられている前記被検知物(マグネット45)及び又は前記検知器(近接スイッチ47)が、摺動溝55,58と、該摺動溝55,58に係合し且つ該摺動溝55,58に沿ってスライド自在となった係合部63とを介して前記取付体に対し可動可能に取り付けられており、前記摺動溝55,58又は前記係合部63のいずれか一方に複数の凹部59がスライド方向に沿って形成され、前記摺動溝55又は前記係合部63のいずれか他方に該凹部59に係脱自在に係合する係合爪67が形成されていることを特徴とする。
【0009】
この検知装置の位置調整機構では、被検知物又は検知器の少なくとも一方が、取付体に可動可能に取り付けられ、被検知物又は検知器と取付体との取付誤差、検知精度のバラツキ等によって、被検知物と検知器とが検知可能な範囲内に配置されず、検知器が正常に動作しない場合において、被検知物又は検知器が取付体に対して可動されることで、被検知物と検知器とが検知可能な範囲内に容易に位置調整され、これにより検知器が正常に動作するようになる。
また、この検知装置の位置調整機構では、被検知物又は検知器の少なくとも一方が、摺動溝55,87及び係合部63を介して、取付体へ取り付けられることで、可動可能な機構が簡単な構造で製作できる。
さらに、この検知装置の位置調整機構では、被検知物又は検知器と、取付体とがスライド可動するとき、凹部59と係合爪67とが係脱自在に係合され、被検知物又は検知器と、取付体とが所定間隔毎に保持され仮固定となって、被検知物又は検知器が取付体から脱落することがない。
【0010】
請求項2記載の検知装置の位置調整機構73,81,101は、前記一方の取付体が開閉体、例えばシャッターカーテンを構成するスラット29であり、前記他方の取付体が該開閉体(スラット29)によって開閉される建物躯体の窓部などの開口部21であることを特徴とする。
【0011】
この検知装置の位置調整機構では、被検知物又は検知器の一方が建物躯体側(開口部21)に取り付けられ、被検知物又は検知器の他方が開閉体(スラット29)に取り付けられ、建物躯体側又は開閉体に対して、被検知物又は検知器が可動され、被検知物と検知器とが検知可能な範囲内に配置されないことによる開閉体の誤動作が解消される。
【0016】
請求項記載の検知装置の位置調整機構73,81は、前記摺動溝55,87と前記係合部63とのスライドを規制し互いを固定状態とする固定手段、例えばねじ72が、該摺動溝55,87又は該係合部63のいずれか一方に設けられていることを特徴とする。
請求項4記載の検知装置の位置調整機構73,81は、前記係合爪67は、前記凹部59に対し弾性的に係脱する弾性係合爪により形成され、該係合爪が形成されるユニット51には、ねじ穴71が穿設され、該ねじ穴71には、螺締されることにより先端が係合爪67の背面に当接して係合爪67と凹部59との係合解除を規制する固定手段としてのねじ72が螺合されていることを特徴とする。
【0017】
この検知装置の位置調整機構では、摺動溝と係合部とのスライドが固定手段によって規制され、所望の位置に位置決め調整された被検知物又は検知器と、取付体とが固定される。
【0018】
なお、この発明の検知装置の位置調整機構においては、取付体に対する被検知物又は検知器の可動可能な状態を固定させる固定手段を備える構成が好ましく、例えば、ねじやボルト・ナットの構成、割りピンなどの構成を用いて位置調整後に互いを固定させることとしてもよい。
また、前記被検知物(マグネット45)又は前記検知器(近接スイッチ47)の少なくともいずれか一方に取付ブラケット105を延設させ、該取付ブラケット105又は前記取付体(開口部21又はスラット29)の一方に複数のねじ穴107を可動方向に沿って穿設させ、該取付ブラケット105又は前記取付体(開口部21又はスラット29)の他方に該ねじ穴107と螺合するねじ72を挿通するための穴109を穿設した構成としてもよい。
【0019】
この検知装置の位置調整機構によれば、ねじが複数のねじ穴のいずれかに螺合され、被検知物又は検知器が取付体に対して異なる位置で固定可能となり、すなわち、所望の位置に調整して固定することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る検知装置の位置調整機構の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
なお、以下に説明する実施の形態においては、本発明の検知装置43が取り付けられる対象として、電動窓シャッター装置23として説明し、一方の取付体としては開閉体であるシャッターカーテンを構成するスラット29とし、他方の取付体としては住宅などの建物躯体の窓部などの開口部21として説明を行う。
【0022】
第一の実施の形態
図1は本発明の第一の実施の形態に係る検知装置の位置調整機構を備えた電動窓シャッター装置の分解斜視図、図2は図1におけるA部裏面図、図3は同A部の一部裁断側面図、図4はベース材の正面図、図5は同ベース材の底面図、図6は同ベース材の側断面図、図7はスライドユニットの底面図、図8は図7におけるB−B線断面図、図9は同スライドユニットの背面図である。
【0023】
図1に示すように、他方の取付体である建物躯体の開口部21には、電動窓シャッター装置23が取り付けられている。
電動窓シャッター装置23は、開口部21の上部に取付ブラケット25を介して取り付けられるケース本体27と、このケース本体27内に巻装されるシャッターカーテン28と、シャッターカーテン28の左右両側縁を昇降方向にガイドし、開口部21の左右側縁に取り付けられる一対のガイドレール31と、開口部21の下端枠を構成する水切33と、水切33の左右に取り付けられる水切りキャップ35とで大略構成されている。
【0024】
ケース本体27内には、シャッターカーテン28を昇降動作させる開閉機37及びこの開閉機を制御する制御装置が内蔵されている。
また、この実施の形態でのガイドレール31は、レール部39と、このレール部39を開口部21の側縁に取り付けるための枠部41とから構成される。
【0025】
本実施の形態の検知装置43は、開口部21に固定されるガイドレール31と、シャッターカーテン28を構成するスラット、好ましくは最下端となるスラット29に亘って取り付けられている。
この検知装置43は、被検知物としてのマグネット45と、検知器としての近接スイッチ47とからなる。近接スイッチ47は、磁力によって動作するリードスイッチを内蔵し、マグネット45の接近によりオン・オフ動作を行う。
【0026】
この実施の形態では、近接スイッチ47は、ガイドレール31を構成する枠部41に固定されている。従って、近接スイッチ47は、枠部41を介して開口部21に固定されている。
近接スイッチ47は、枠部41における下端近傍に位置して配設され、配線ケーブル49を介して制御装置及び開閉機37に電気的に接続されることで、マグネット45の検知信号を開閉機37へ送出するようになっている。
なお、この近接スイッチ47は、左右一対のガイドレール31のいずれか一方のガイドレール31に配設されており、好ましくは、配線ケーブル49を短尺に構成するために、開閉機37に近接する一方のガイドレール31に設けられる。
【0027】
また、マグネット45は、図2,図3に示すように、スラット29の室内側となる裏面側における近接スイッチ47が配設されるガイドレール31側の一方の端部に取り付けられている。このマグネット45は、スライドユニット51に内蔵され、このスライドユニット51をスライド自在に保持するベース材53を介してスラット29に固定される。
【0028】
ベース材53は、図4に示すように、中央部に上下方向に長尺となる摺動溝55が形成されている。
この摺動溝55はそれぞれの開口縁部から対向する開口縁部に向けて延出した鍔片57により開口溝幅が狭くなっており、すなわち図5に示すように、奥広がりな溝を形成している。
【0029】
摺動溝55の底部には、図6に示すように、複数の凹部59が上下方向に所定間隔、例えば4mm間隔で形成されている。
ベース材53の背面には雌ねじ部61が突設され、雌ねじ部61はスラット29を貫通した図示しない固定ねじによって螺着される。これにより、ベース材53は、スラット29に固定される(図3参照)。
【0030】
次に、スライドユニット51は、図7に示すように、背面側(図7中下部)には係合部63が形成され、係合部63は左右に突出するフランジ部65を摺動溝55に係合させて、摺動溝55の長手方向である上下方向に沿ってスライド可能となっている。
つまり、スライドユニット51は、ベース材53を介してスライド自在にスラット29に取り付けられている。
【0031】
図8に示すように、係合部63の背面からは、弾性係合爪67の爪部69が突出している。この弾性係合爪67は、図9に示すように、基端が係合部63と一体に形成され、爪部69の突設される先端が自由端となっている。
【0032】
そして、スライドユニット51は、係合部63を摺動溝55に係合させて、ベース材53に取り付けられると、弾性係合爪67の爪部69先端が凹部59に挿入する。これにより、スライドユニット51は、ベース材53に仮り保持されることとなる。この状態で、スライドユニット51がスライドされると、弾性係合爪67は弾性変形し、爪部69が次の隣接する凹部59に挿入するようになっている。つまり、スライドユニット51は、弾性係合爪67が凹部59に係脱自在に係合され、所定間隔毎に保持されて、ベース材53から容易に脱落しないようになっている。
【0033】
また、スライドユニット51には、図8に示すように、固定手段を構成するねじ穴71が穿設され、ねじ穴71は下端が弾性係合爪67の上方で開口するように貫通している。従って、ねじ穴71に螺合される固定手段を構成するねじ72(図2参照)の先端は、弾性係合爪67の爪部69における背面に当接可能となっている。
【0034】
ねじ72に背面が当接された弾性係合爪67は、凹部59から退避する際の弾性変形が阻止される。つまり、スライドユニット51は、ねじ穴71に螺合されたねじ72を締めることで、弾性係合爪67と凹部59との係合解除を規制して、スライドユニット51がベース材53に固定されるようになっている。
【0035】
次に、このように構成された検知装置43の位置調整機構73の作用を説明する。
既に、ガイドレール31及びスラット29に取り付けられている検知装置43が、シャッターカーテン28の片下がり、取り付け精度や組立・加工精度の不良、近接スイッチ特性のバラツキ等により、検知可能な範囲内に配置されず、正常に動作しない場合、マグネット45の位置調整が行われる。
【0036】
マグネット45を位置調整するには、図2に示すように、スラット29の裏面に露出しているスライドユニット51のねじ72をドライバーなどの工具を用いることで緩める。これにより、ねじ72の先端が弾性係合爪67から離れ、弾性係合爪67が弾性変位可能となる。次いで、スライドユニット51をベース材53に対して上下方向にスライドさせ、最適な位置に仮り保持させる。最適な位置が決定したなら、ねじ72を締め、弾性係合爪67の弾性変位を規制して、このスライドユニット51の位置を固定する。
【0037】
これにより、マグネット45が、近接スイッチ47に対して可動されることで、マグネット45と近接スイッチ47とが検知可能な範囲内に容易に位置を調整されて配置され、検知装置43が正常に動作するようになる。
【0038】
従って、この検知装置43の位置調整機構73によれば、シャッターカーテン28の全開、ガイドレール31の取り外し・取り付け、及びねじ用穴の穿設等を伴う近接スイッチ47の新たな位置への取り付けなど、煩雑な作業を不要にして、検知装置43の誤動作を現場等で容易に解消することができる。
【0039】
なお、上述の第一の実施の形態では、弾性係合爪67が一つである場合を例に説明したが、弾性係合爪67は複数設けるものであってもよい。
この場合、弾性係合爪と凹部との係止構造は、図10に示すように、摺動溝55の左右の鍔片57に複数の凹部59を形成し、この凹部59に係合する一対の弾性係合爪67を係合部63の両側面に形成するものであってもよい。
このような係止構造では、一対の弾性係合爪67の間に、固定手段としてのねじ72を挿入することで、弾性係合爪67の弾性変位を阻止して、摺動溝55と係合部63とを固定することができる。このような係止構造によれば、弾性係合爪67の数を増やせるので、スライドユニット51とベース材53との仮り保持力及び固定力を高めることができる。
【0040】
第二の実施の形態
次に、本発明に係る位置調整機構の第二の実施の形態を説明する。
図11は本発明の第二の実施の形態に係る位置調整機構を示す要部斜視図、図12はスライドユニットとベース材の分解斜視図である。
【0041】
なお、この第二の実施の形態における位置調整機構81は、スライドユニット83とベース材85とのスライド構造及び固定構造が、上述の第一の実施の形態と異なるものとされており、その他この第一の実施の形態と同一又は同等の部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0042】
スライドユニット83の背面となる一側面には奥拡がりな断面台形状の摺動溝87が上下方向に連続形成され、摺動溝87は両端がスライドユニット83の上下面で開放されている。
また、スライドユニット83の正面となる他側面には摺動溝87内に開口するねじ穴89が貫通して形成され、このねじ穴89には固定手段としてのねじ72が螺合されるようになっている。
スライドユニット83には、側面に、検知装置43を構成するマグネット45が固定される。
【0043】
一方、ベース材85には正面に断面逆台形状の凸条91が上下方向に連続するように突設され、凸条91は摺動溝87にスライド自在に係合するようになっている。ベース材85は、上述した第一の実施の形態のベース材53と同様にねじ等によってスラット29に固定される。
【0044】
このように構成される位置調整機構81では、摺動溝87と凸条91とが係合されることで、スライドユニット83がスライド自在にベース材85へ取り付けられる。また、スライドユニット83とベース材85とは、ねじ72が締められることで、摺動溝87から突出したねじ72の先端が凸条91に圧接し、スライドが規制されることになる。
【0045】
このように構成された位置調整機構81によれば、弾性係合爪を省略することができるので、簡単な構造でスライド可動可能な構造を製作することができる。
【0046】
また、ねじ72の締つけのみによりスライドユニット83とベース材85とを無断階で固定できるので、調整幅に制約がなく、任意のスライド位置でスライドユニット83を固定することができ、すなわち微調整が可能となる。
【0047】
第三の実施の形態
次に、本発明に係る位置調整機構の第三の実施の形態を説明する。
図13は本発明の第三の実施の形態に係る検知装置の位置調整機構を示す側面図、図14は第三の実施の形態に係る位置調整機構の水平断面図、図15は第三の実施の形態に係る位置調整機構の要部斜視図である。
【0048】
この第三の実施の形態における位置調整機構101は、マグネット45が可動不能とされてシャッターカーテン28を構成するスラット29へ固定され、近接スイッチ47が可動可能となって図13に示すようにガイドレール31の下端近傍へ設けられるようになっている。
【0049】
図14に示すように、ガイドレール31のレール部39には枠部41の内部に連通する開口窓103が形成され、開口窓103は少なくとも近接スイッチ47が通過可能で、かつ、レール部39の溝内から容易に指などにて近接スイッチ47を保持可能なようにこの指などが挿入可能な開口面積を有している。
【0050】
図15に示すように、近接スイッチ47には、一側より取付ブラケット105が耳状に延設され、この取付ブラケット105には上下方向に複数のねじ穴107が穿設されている。
【0051】
また、枠部41の屋内側となる側面のレール部39に近接する縁部近傍にはこのねじ穴107の並び方向と同方向となる上下方向に、同ピッチの一対の穴109が穿設され、これら穴109にはそれぞれねじ111が挿通されるようになっている。
【0052】
近接スイッチ47は、ガイドレール31の外側から穴109に挿通されたねじ111が、取付ブラケット105のねじ穴107に螺合されることで、枠部41の内部に固定されるようになっている。
【0053】
このように構成された位置調整機構101において、近接スイッチ47の位置を調整するには、レール部39から開口窓103を介して挿入した指又は治具等で近接スイッチ47を押さえ、枠部41の外側からねじ111の螺合を解除する。次いで、近接スイッチ47が所望の位置となるように移動させて、その近傍で一致するねじ穴107にねじ111を螺合する。
【0054】
従って、この位置調整機構101によれば、複数のねじ穴107のいずれかにねじ111を螺合することで、近接スイッチ47をガイドレール31に対して取付位置を調整して固定することができる。
【0055】
なお、上述した各実施の形態では、マグネット45又は近接スイッチ47の可動方向すなわち調整方向が、シャッターカーテン28の開閉方向である昇降方向と同方向の上下方向(図17に示すc方向)に可動する場合を例に説明したが、可動する方向は、この他、シャッターカーテン28の幅方向である左右方向(図17に示すb方向)、或いはシャッターカーテン28の厚さ方向である前後方向(図17に示すa方向)であってもよい。
すなわち、調整を行うべき方向にマグネット45或いは近接スイッチ47を可動可能なように構成すればよく、上述した係合部63と摺動溝55の組合せを構成させればよい。
【0056】
そして、本発明に係る位置調整機構によれば、マグネット45又は近接スイッチ47の一方を、図17のa,b,c方向のいずれか二方向に可動可能にし、マグネット45又は近接スイッチ47の他方を、その二方向以外の方向に可動可能にするものであってもよい。このような機構とすれば、マグネット45と近接スイッチ47との相対位置を、三次元方向で位置調整可能にすることができる。この場合においても、上述した各機構を、単体又は複合して用いることで得ることができる。
【0057】
また、上述の実施の形態では、マグネット45よりなる被検知物及び近接スイッチ47よりなる検知器の取付位置が、開閉体であるシャッターカーテン28に対する左右いずれかの一方側とされ、また、シャッターカーテン28の最下端のスラット29及びガイドレール31の枠部41の下端近傍に配置される例について述べたが、開閉体(シャッターカーテン28)における左右いずれか一方側でもよく、また左右両方に位置して設けられてもよく、さらには、開閉体の可動範囲におけるいずれの位置に配置されることとしてもよく、被検知物と検知器との組合せが複数とされて構成されてもよい。
【0058】
さらに、上述の実施の形態では、取付体をシャッターカーテン28とし、このシャッターカーテンが上下垂直方向に移動し開閉動作する構成として説明したが、このシャッターカーテン、すなわち、開閉板の移動方向はこの上下方向に限定されるものではなく、左右横方向や斜め方向、さらには水平方向などとしてもよい。
【0059】
また、上述の各実施の形態では、被検知物をマグネット45とし、検知器を近接スイッチ47とした例について説明したが、被検知物と検知器は、両者の相対位置が検知できるものであれば、これに限定されるものではなく、例えば光センサや超音波センサ等の非接触型センサ、あるいは、マイクロスイッチなどの接触型センサよりなる構成としてもよい。
【0060】
さらに、上述の各実施の形態では、取付体としての開閉体を、シャッターカーテンを例として説明したが、このシャッターカーテンとしては、短冊板形状のスラットよりなるスラットカーテンや略パイプ形状のシャッター部材をリンク結合したグリルカーテン、シート状物よりなるシートカーテン、パネル板よりなるパネルカーテン、ネット状物よりなるネットカーテンなどとしてもよく、また、この開閉体は上記シャッターカーテンに限定されるものではなく、引戸やドア、ブラインド、ロールスクリーン、防煙垂幕や防煙垂壁、オーニングなどの開閉体として構成してもよい。
【0061】
また、上述の各実施の形態では、取付体を建物躯体の開口部とシャッターカーテンなどの開閉体とした例について説明したが、この取付体は、一方の取付体に対して他方の取付体が相対的に移動するものであれば、これに限定されるものではなく、例えば、いずれか一方の取付体が不動とされ、他方が移動する構成や、各取付体がそれぞれ移動可能とされる構成としてもよい。
すなわち、不動となる取付体を建物躯体側とし、移動する取付体を開閉体とする構成の場合では、建物躯体側として、開閉体の移動を支持する柱や枠、レール、開閉体の収納部などであり、また、双方が移動可能な取付体となる構成の場合では、複数で構成される引戸や、取付体をさらに移動可能とする可動レールなどである。
【0062】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る請求項1記載の検知装置の位置調整機構は、被検知物又は検知器の少なくとも一方が、取付体に可動可能に取り付けられているので、被検知物又は検知器と取付体との取り付け誤差、検知精度のバラツキ等によって、被検知物と検知器とが検知可能な範囲内に配置されず、検知器が正常に動作しない場合であっても、被検知物又は検知器を取付体に対して可動させることで、被検知物と検知器とを検知可能な範囲内すなわち検知装置として最適な位置に容易に位置調整でき、位置変更を行って配置させ、検知器を正常に動作させることができる。この結果、被検知物又は検知器を取付体の新たな位置に取り付け直す煩雑な作業が必要なく、検知装置の誤動作を現場等で容易に解消することができる。
【0063】
請求項2記載の検知装置の位置調整機構は、被検知物又は検知器の一方が建物躯体の開口部に取り付けられ、被検知物又は検知器の他方が開閉体に取り付けられ、開口部又は開閉体に対して、被検知物又は検知器が可動するので、検知器が正常に動作しない場合であっても、被検知物又は検知器を可動させ、位置を調整することで、検知装置を正常に動作させることが可能となり、開口部と開閉体との互いの位置の検知が容易に正確性を向上させることができる。
【0064】
請求項記載の検知装置の位置調整機構は、被検知物又は検知器の少なくとも一方を、摺動溝及び係合部を介して取り付けられる構造とすることで、これら摺動溝及び係合部によって、取付体に対してスライド自在となり、この取付体に対する被検知物又は検知器の位置調整を容易なものとすることができる。
【0065】
請求項記載の検知装置の位置調整機構は、被検知物又は検知器と取付体とをスライド可動するとき、凹部と弾性係合爪とを係脱自在に係合させながら、所定間隔毎に仮固定するように保持して可動させることができ、摺動溝と係合部とが脱落することがなく、位置調整を容易にすることができる。
【0066】
請求項3及び4記載の検知装置の位置調整機構は、摺動溝と係合部とのスライドが、固定手段によって規制できるので、スライドによって所望の位置に位置決め調整した後の被検知物又は検知器と取付体とを最適な位置で容易に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る位置調整機構を備えた電動窓シャッター装置の分解斜視図
【図2】図1におけるA部裏面図
【図3】同A部の一部裁断側面図
【図4】ベース材の正面図
【図5】同ベース材の底面図
【図6】同ベース材の側断面図
【図7】スライドユニットの底面図
【図8】図7におけるB−B線断面図
【図9】同スライドユニットの背面図
【図10】第一の実施の形態における他の実施の形態を示す一部裁断正面図
【図11】本発明の第二の実施の形態に係る検知装置の位置調整機構を示す要部斜視図
【図12】スライドユニットとベース材の分解斜視図
【図13】本発明の第三の実施の形態に係る検知装置の位置調整機構を示す側面図
【図14】第三の実施の形態に係る位置調整機構の水平断面図
【図15】第三の実施の形態に係る位置調整機構の要部斜視図
【図16】従来の検知装置が設けられた電動窓シャッター装置の正面図
【図17】検知装置の開き方向を説明する概略斜視図
【符号の説明】
21…取付体(開口部)
28…取付体(開閉体)
43…検知装置
45…被検知物(マグネット)
47…検知器(近接スイッチ)
55,87…摺動溝
59…凹部
63…係合部
67…弾性係合爪
72…ねじ
73,81,101…位置調整機構
105…取付ブラケット
107…ねじ穴
109…穴

Claims (4)

  1. 一方の取付体に取り付けられる被検知物と、前記一方の取付体に対して相対的に移動する他方の取付体に取り付けられ該被検知物との相対位置が所定の距離となったときに該被検知物を検知する検知器とを具備し、前記被検知物又は前記検知器の少なくともいずれか一方が、前記取付体に対して可動可能に取り付けられている検知装置の位置調整機構において、
    前記取付体に対し可動可能に取り付けられている前記被検知物及び又は前記検知器が、摺動溝と、該摺動溝に係合し且つ該摺動溝に沿ってスライド自在となった係合部とを介して前記取付体に対し可動可能に取り付けられており、前記摺動溝又は前記係合部のいずれか一方に複数の凹部がスライド方向に沿って形成され、前記摺動溝又は前記係合部のいずれか他方に該凹部に係脱自在に係合する係合爪が形成されていることを特徴とする検知装置の位置調整機構。
  2. 前記一方の取付体が開閉体であり、前記他方の取付体が該開閉体によって開閉される建物躯体の開口部であることを特徴とする請求項1記載の検知装置の位置調整機構。
  3. 前記摺動溝と前記係合部とのスライドを規制し互いを固定状態とする固定手段が、該摺動溝又は該係合部のいずれか一方に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の検知装置の位置調整機構。
  4. 前記係合爪は、前記凹部に対し弾性的に係脱する弾性係合爪により形成され、該係合爪が形成されるユニットには、ねじ穴が穿設され、該ねじ穴には、螺締されることにより先端が係合爪の背面に当接して係合爪と凹部との係合解除を規制するねじが螺合されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の検知装置の位置調整機構。
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