JP7260702B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
従来より、タイヤのトレッド面に形成されたブロックにサイプを設けることが知られている(特許文献1)。特許文献1に記載されたタイヤのように、ブロックにサイプが設けられた場合、サイプのエッジが路面を引っ掻くことにより、グリップ力が増加し、氷雪路における性能が向上する(いわゆるエッジ効果)。
また、タイヤが氷雪路で制動するとき、摩擦で水が発生し、発生した水がトレッド面内に入ることで制動性能が低下する場合がある。サイプは、このような水を排出する効果も有する。
特開2015-116935号公報
しかしながら、前方のブロックのサイプによって排出された水は、後方のブロックに流れてしまう。この場合、後方のブロックでは、前方のブロックから流れてきた水と、摩擦で発生した水の両方を排水する必要があるが、排水がスムーズに行われない場合は、氷雪路における制動性能が低下するおそれがある。したがって、前方のブロックから流れてきた水をコントロールする必要があるが、特許文献1に記載された発明は、この点を考慮していない。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、前方のブロックから流れてきた水の流れをコントロールし、氷雪路における制動性能を向上させる空気入りタイヤの提供を目的とする。
本発明に係る空気入りタイヤにおいて、タイヤ周方向に沿って延びる少なくとも2つの周方向溝と、前記周方向溝と交差する方向に形成される複数の横溝と、前記周方向溝と前記横溝とによって区画される複数のブロックと、タイヤ幅方向に沿って前記ブロックに形成されるサイプとを備える空気入りタイヤであって、前記タイヤ周方向における前記ブロックの少なくとも一方の端部には、タイヤ幅方向に沿って突出した突起部が形成され、前記突起部に連なる前記ブロックの側壁は、前記突起部の前記タイヤ幅方向におけるもっとも外側の端を前記タイヤ周方向に沿って延ばした線よりも、前記ブロックの前記タイヤ幅方向に対する中心線側に形成され、前記突起部のタイヤ幅方向における長さをW、前記ブロックのタイヤ周方向における長さをLとした場合に、次の関係式 0<W/L<2/30 の条件を満たす。
本発明によれば、前方のブロックのサイプによって排水された水の流れはコントロールされ、氷雪路における制動性能は、向上し得る。
図1は、本発明の実施形態に係るタイヤのトレッド面を示す平面図である。 図2Aは、本発明の実施形態に係るブロックを説明する図である。 図2Bは、本発明の実施形態に係るブロックを説明する図である。 図3は、比較例に係るブロックを説明する図である。 図4は、本発明の実施形態に係るブロックを説明する図である。 図5は、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図6は、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図7は、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図8Aは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図8Bは、図8Aに示すA-A線断面図である。 図9は、本発明の実施形態に係るブロックを説明する図である。 図10は、比較例に係るブロックを説明する図である。 図11は、水の流れのメカニズムを説明する図である。 図12Aは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図12Bは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図13Aは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図13Bは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図13Cは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図13Dは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図13Eは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図14Aは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図14Bは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図14Cは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図14Dは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図15Aは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図15Bは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図15Cは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図15Dは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図15Eは、本発明の実施形態に係るブロックの他の例を説明する図である。 図16は、本発明の実施形態に係るタイヤの他のトレッド面を示す平面図である。 図17は、本発明の実施形態に係るタイヤのさらに他のトレッド面を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
(空気入りタイヤの構成)
図1を参照して、本実施形態に係る空気入りタイヤ10の構造を説明する。なお、空気入りタイヤ10を、以下では単にタイヤ10と称する。タイヤ10のトレッド面には、タイヤ周方向に沿って延びる複数の周方向溝11と、この周方向溝11に対して交差する複数の横溝12とが形成される。また、タイヤ10のトレッド面には、周方向溝11と横溝12とによって区画された複数のブロック20が形成される。また、ブロック20は、タイヤ周方向に沿って、連続して形成される。横溝12は、タイヤ幅方向に沿って延びる。タイヤ10の両側の端部には、周方向溝11とショルダー溝13とによって区画されたショルダーブロック30が形成される。なお、タイヤ周方向に沿ったブロック20の列は、少なくとも一列形成されていれば足りる。本実施形態において、タイヤ周方向とは、タイヤ回転軸を中心として回転する方向である。タイヤ幅方向とは、タイヤ回転軸と平行な方向である。タイヤ幅方向内側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面に向かう方向であり、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面に向かう方向の反対方向である。タイヤ径方向とは、タイヤ回転軸と直交する方向である。タイヤ径方向内側とは、タイヤ径方向においてタイヤ回転軸に向かう方向であり、タイヤ径方向外側とは、タイヤ径方向においてタイヤ回転軸から離れる方向である。
ブロック20の踏面部に複数のサイプ21が形成される。図1においては、サイプ21は、タイヤ幅方向に沿って直線状に形成されるが、これに限定されない。サイプ21は、タイヤ幅方向に沿ってジグザグ状、波形状、クランク状などで形成されてもよい。サイプ21は、タイヤ10が接地した際に閉じることが可能な細い溝である。サイプ21の溝幅は、特に限定されないが、例えば、0.1mm~1.5mmである。
図1に示すように、タイヤ周方向におけるブロック20の一方の端部には、突起部23が形成される。タイヤ周方向におけるブロック20の一方の端部とは、タイヤ10が回転した際に最初に路面と接する部分であり、いわゆるブロック20の踏み込み端である。
次に、図2Aを参照して、突起部23の詳細について説明する。図2Aに示すように、突起部23は、ブロック20の端部25に形成される。端部25は、上述したように、タイヤ10が回転した際に最初に路面と接する部分であり、ブロック20の踏み込み端である。なお、図2Aに示す中心線28は、ブロック20のタイヤ幅方向における中心線である。
突起部23は、端部25において、タイヤ幅方向に沿って突出して形成される。また、タイヤ幅方向におけるブロック20の端である側壁26は、タイヤ周方向に沿って形成され、突起部23に連なる。突起部23と、側壁26とは、凹部を形成する。突起部23を除いたブロック20の部分は、端部25をタイヤ周方向に投射することによって形成された影の範囲内に形成される。換言すれば、タイヤ幅方向における突起部23のもっとも外側の端をタイヤ周方向に沿って延ばした線との間に、ブロック20が形成される。さらに換言すれば、側壁26は、突起部23のタイヤ幅方向におけるもっとも外側の端をタイヤ周方向に沿って延ばした線よりも、ブロック20のタイヤ幅方向における中心線28側に形成される。なお、端部25をタイヤ周方向に投射することによって形成された影の範囲内とは、図2Aに示す領域27をいう。
なお、突起部23は、踏み込み端である端部25に形成されると説明したが、これに限定されない。突起部23は、端部25と反対側の端部、すなわち、蹴り出し端にも形成されてもよい。すなわち、突起部23は、タイヤ周方向におけるブロック20の両側の端部に形成されてもよい。
図2Aに示す例では、突起部23は、タイヤ幅方向に沿って端部25の両側に形成されるが、必ずしも端部25の両側に形成される必要はない。後述するように、突起部23は、端部25の片側のみに形成されてもよい。
次に、図2Bを参照して、突起部23による水の流れを説明する。一例として、ブロック20の前方のブロック20Aが氷雪路に接地した際、摩擦で水が発生した場合を考える。この場合、前方のブロック20Aの摩擦で発生した水は、前方のブロック20Aに形成されたサイプ21によって排水される。前方のブロック20Aのサイプ21によって排水された水は、矢印Aに示すように突起部23の外側を通ってブロック20の後方に流れる。つまり、突起部23は、前方のブロック20Aのサイプ21によって排水された水がブロック20のサイプ21に侵入することを防止する。これにより、前方のブロック20Aのサイプ21によって排水された水の流れはコントロールされ、氷雪路における制動性能は、向上し得る。また、ブロック20が氷雪路に接地した際、摩擦で発生した水は、矢印Bに示すようにサイプ21によって排水されるため、制動性能の低下は抑制される。つまり、ブロック20の全体において、前方のブロック20Aから排水される水は突起部23によってサイプ21に侵入することが防止され、かつ、摩擦で発生した水はサイプ21によって排水される。これにより、ブロック20の全体において、氷雪路における制動性能は、向上し得る。
(実験結果)
本発明の効果を確かめるため、比較例1及び実施例1~5のタイヤを作成し、氷雪路で実験を行った。実験で用いたタイヤのサイズは、195/65R15である。内圧は、250kPaであり、荷重は、4kNである。
図3~図8を参照して、比較例1及び実施例1~5のタイヤについて説明する。図3を参照して比較例1のタイヤについて説明する。図3に示すように、比較例1のブロック90には、突起部は形成されない。また、複数のサイプ91は、形成される。
次に、図4を参照して実施例1のタイヤについて説明する。実施例1のブロック20には、図4に示すように、突起部23が形成される。突起部23のタイヤ幅方向における長さは、2mmである。次に、図5を参照して実施例2のタイヤについて説明する。実施例2のタイヤが、実施例1のタイヤと異なる点は、突起部23のタイヤ幅方向における長さである。実施例2において、突起部23のタイヤ幅方向における長さは、図5に示すように、1mmである。次に、図6を参照して実施例3のタイヤについて説明する。実施例3のタイヤが、実施例1のタイヤと異なる点は、突起部23の形状である。実施例1の突起部23の形状は、四角形であるが、実施例3の突起部23の形状は、図6に示すように、タイヤ幅方向外側に向かって凸形状である。なお、実施例3における突起部23のタイヤ幅方向における長さは、実施例1と同様に2mmである。
次に、図7を参照して実施例4のタイヤについて説明する。実施例4のタイヤが、実施例1のタイヤと異なる点は、側壁26(図2A参照)の傾きである。実施例1の側壁26は、タイヤ幅方向に対して直角であるのに対し、実施例4の側壁26は、図7に示すように、蹴り出し端から踏み込み端に向かって中心線28側(図2A参照)に傾斜している。実施例4においても、実施例1と同様に、タイヤ幅方向における突起部23のもっともタイヤ幅方向外側の端をタイヤ周方向に沿って延ばした線の間に、ブロック20が形成される。実施例4において、図7に示すように、タイヤ幅方向における突起部23のもっともタイヤ幅方向外側の端をタイヤ周方向に沿って延ばした線と、タイヤ幅方向におけるブロック20の蹴り出し端のもっとも外側の端をタイヤ周方向に沿って延ばした線とが、重なっていてもよい。なお、実施例4において、突起部23のタイヤ幅方向における長さは、図7に示すように、1mmである。
次に、図8A~図8Bを参照して実施例5のタイヤについて説明する。実施例5のタイヤが、実施例1のタイヤと異なる点は、突起部23の形状である。実施例1の突起部23は、タイヤ径方向内側に向かって、タイヤ幅方向に垂直となるように形成されるのに対し、実施例5の突起部23は、図8Bに示すように、タイヤ幅方向内側に向かって傾斜して形成される。
実験結果を表1に示す。表1に示す制動性能の評価は、比較例1の結果を100とした。
Figure 0007260702000001
表1から判るように、実施例1~5のタイヤは、比較例1のタイヤに比べて、氷雪路における制動性能が向上している。また、表1から判るように、実施例1~5のタイヤは、比較例1のタイヤに比べて、サイプへの水の侵入量が減少している。
(作用効果)
以上説明したように、本実施形態に係るタイヤ10によれば、以下の作用効果が得られる。タイヤ10のブロック20の端部25に、突起部23が形成される。また、突起部23に連なる側壁26は、突起部23のタイヤ幅方向におけるもっとも外側の端をタイヤ周方向に沿って延ばした線よりも、ブロック20のタイヤ幅方向に対する中心線28側に形成される。突起部23は、前方のブロックのサイプによって排水された水がブロック20のサイプ21に侵入することを防止する。これにより、前方のブロックのサイプによって排水された水の流れはコントロールされ、氷雪路における制動性能は、向上し得る。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上記の実施例では、突起部23のタイヤ幅方向における長さを1mmや2mmとして説明したが、これらの長さに限定されない。図9に示すように、突起部23のタイヤ幅方向における長さをW、ブロック20のタイヤ周方向における長さをLとした場合、突起部23のタイヤ幅方向における長さWは、式(1)の関係を満たす長さであればよい。
[数1]0<W/L<2/30・・・(1)
上記式(1)について説明する。長さWが0である場合、図10に示すように、前方のブロックから排水された水がサイプ91を通ってブロック90の内部に侵入する。これは水の粘性によるものである。なお、図10に示すブロック90は、図3に示す比較例1と同じである。水の侵入を防止するために、長さWは0より大きいことが必要となる。ただし、W/Lが、2/30以上である場合、2/30より小さい場合と比較して、氷雪路における制動性能が低下するおそれがある。この点について図11を参照して説明する。図11におけるブロック92は、隣接する2つのブロックである。図11において、W/Lは、2/30以上である。図11に示すように、突起部93が長いため、矢印Dに示すようにタイヤ幅方向に水が流れる。このため、矢印Cに示すようにブロック92の後方に流れる水は、少なくなる。また、矢印Dに示すように双方向(左右方向)から中心に向かって水が流れるため、図Eに示すように乱流が発生し、水のスムーズな流れが妨げられる。また、矢印Fに示すように、矢印Eの領域における一部の水はブロック92の踏面に流れうる。これにより、氷雪路における制動性能が低下するおそれがある。また、突起部93が長い場合、突起部93は偏摩耗しやすくなる。また、突起部93が長い場合、突起部93にクラックが入りやすくなる。以上説明したように、W/Lが、2/30以上である場合、2/30より小さい場合と比較して、氷雪路における制動性能が低下するおそれがあり、偏摩耗及びクラックの点でも不利である。これに対して、W/Lが上記式(1)を満たせば、氷雪路における制動性能は向上し、偏摩耗及びクラックも抑制されうる。
上記の実施例では、突起部23の形状は、四角形でもよく、または、タイヤ幅方向外側に向かって凸形状であってもよいと説明したが、これらに限定されない。例えば、図12Aに示すように、突起部23の形状は、タイヤ幅方向外側に向かって直線で傾斜してもよい。また、突起部23の形状は、図12Bに示すように、タイヤ幅方向内側に向かって凸形状であってもよい。なお、突起部23のタイヤ周方向に対する角度θ(図12A参照)は、いずれの形状であっても、45度以上であることが好ましい。
また、突起部23のタイヤ径方向における高さは、適宜変更されうる。例えば、図13Aに示すように、突起部23のタイヤ径方向における高さは、ブロック20の他の部分の高さより高くてもよい。さらに、突起部23のタイヤ径方向における形状は、図13Aのような四角形に限定されない。例えば、図13Bに示すように、突起部23のタイヤ径方向における形状は、蹴り出し側から踏み込み側に向かって直線で傾斜してもよい。また、突起部23のタイヤ径方向における形状は、図13Cに示すように、蹴り出し側に向かって凸形状でもよい。また、突起部23のタイヤ径方向における形状は、図13Dに示すように、踏み込み側に向かって凸形状でもよい。なお、図13Eに示すように、ブロック20は、蹴り出し端から踏み込み端に向かって、タイヤ径方向における高さが徐々に高くなるように、形成されてもよい。
また、図2Aに示す例では端部25の形状は、直線状であるが、これに限定されない。例えば、図14Aに示すように、端部25は、ブロック20のタイヤ幅方向中心から、タイヤ幅方向外側に向かって、傾斜してもよい。また、端部25は、図14Aに示すように、踏み込み側から蹴り出し側に向かって傾斜してもよく、または、図14Bに示すように、蹴り出し側から踏み込み側に向かって傾斜してもよい。図14Bに示す例では、前方のブロックのサイプによって排水された水の一部が端部25の窪みで止められるため、サイプ21に流れ込む水の量がさらに減少する。
また、図14Cに示すように、端部25の形状は、踏み込み側に向かって凸形状でもよい。また、図14Dに示すように、端部25の形状は、ブロック20のタイヤ幅方向中心を頂点として、蹴り出し側に向かって凸形状でもよい。
また、図2Aに示す例では突起部23に連なる側壁26の形状は、タイヤ周方向に沿って直線状であるが、これに限定されない。例えば、図15Aに示すように、突起部23に連なる側壁26の一部は、タイヤ幅方向内側に向かって傾斜してもよい。また、図15Bに示すように、突起部23に連なる側壁26の一部の形状は、タイヤ幅方向外側に向かって凸形状でもよい。また、図15Cに示すように、突起部23に連なる側壁26の一部の形状は、タイヤ幅方向内側に向かって凸形状でもよい。また、図15Dに示すように、突起部23に連なる側壁26の一部の形状は、ブロック20の内部に入り込むようにタイヤ幅方向内側に向かって直線で形成された凸形状でもよい。また、図15Eに示すように、突起部23に連なる側壁26の一部の形状は、ブロック20の内部に入り込むようにタイヤ幅方向内側に向かって曲線で形成された凸形状でもよい。
また、図16に示すように、タイヤ50のブロック20は、タイヤ幅方向に傾斜するように形成されてもよい。水は、流れやすい方向に流れる特性を有する。よって、図16のようにブロック20が傾斜して形成されている場合、前方のブロックのサイプによって排水された水の多くは、ブロック20の傾斜方向に沿って流れる。したがって、突起部23は、図16に示すように、端部の片側のみに突出して形成されてもよい。このように、端部の片側のみに突起部23が形成された場合でも、前方のブロックのサイプによって排水された水の流れはコントロールされ、氷雪路における制動性能は、向上し得る。突起部23が端部25の片側のみに形成される場合でも、突起部23に連なる側壁26は、突起部23のタイヤ幅方向におけるもっとも外側の端をタイヤ周方向に沿って延ばした線よりも、ブロック20のタイヤ幅方向に対する中心線28側に形成される。換言すれば、タイヤ幅方向における突起部23のもっとも外側の端をタイヤ周方向に沿って延ばした線と、突起部23が形成されていない端部25のタイヤ幅方向外側の端をタイヤ周方向に沿って延ばした線との間に、ブロック20が形成されていればよい。
また、図16に示すように、ショルダーブロック30に、突起部31が形成されてもよい。また、突起部23は、すべてのブロック20に形成されてもよく、一部のブロック20に形成されてもよい。同様に、突起部31は、すべてのショルダーブロック30に形成されてもよく、一部のショルダーブロック30に形成されてもよい。
なお、突起部23は、踏み込み端だけでなく、蹴り出し端に形成されてもよい。すなわち、図17に示すように、突起部23は、タイヤ周方向におけるブロック20の両方の端部に形成されてもよい。これにより、タイヤの回転方向に関係なく、上述した制動性能が得られる。なお、図2Aにおいて、突起部23の蹴り出し側の端とサイプ21が、重なっているが、これに限定されない。サイプ21は、突起部23の端よりも蹴り出し側に形成されていればよい。
10、50 タイヤ
11 周方向溝
12 横溝
13 ショルダー溝
20 ブロック
21 サイプ
23 突起部
25 端部
26 側壁
27 領域
28 中心線
30 ショルダーブロック
31 突起部

Claims (5)

  1. タイヤ周方向に沿って延びる少なくとも2つの周方向溝と、
    前記周方向溝と交差する方向に形成される複数の横溝と、
    前記周方向溝と前記横溝とによって区画される複数のブロックと、
    タイヤ幅方向に沿って前記ブロックに形成されるサイプとを備える空気入りタイヤであって、
    前記タイヤ周方向における前記ブロックの少なくとも一方の端部には、タイヤ幅方向に沿って突出した突起部が形成され、
    前記突起部に連なる前記ブロックの側壁は、前記突起部の前記タイヤ幅方向におけるもっとも外側の端を前記タイヤ周方向に沿って延ばした線よりも、前記ブロックの前記タイヤ幅方向に対する中心線側に形成され、
    前記突起部のタイヤ幅方向における長さをW、前記ブロックのタイヤ周方向における長さをLとした場合に、次の関係式
    0<W/L<2/30
    の条件を満たすことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記突起部は、前記ブロックの周方向端部の一方側のみに設けられることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 複数の前記ブロックには、タイヤの幅方向端部に形成されるショルダーブロックが含まれることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記突起部と前記側壁とが、凹部を形成することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記突起部は、前記端部の両側に形成されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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