JP7260126B1 - 安全走行支援システムサーバ、及び安全走行支援プログラム - Google Patents

安全走行支援システムサーバ、及び安全走行支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】安全走行意識を高めるための安全走行支援システムサーバを提供する。【解決手段】安全走行支援システムサーバ1は、地点位置情報、及び地点位置情報と紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコード14aを登録し、参照レコード14a含んだ参照テーブル14を構築する参照レコード登録処理ST11と、利用者の走行に際して、走行状況を把握するために走行位置情報を含んだ走行データを取得する走行データ取得処理ST22aと、参照テーブル14を参照し、走行データが参照テーブル14における所定の参照レコード14aと合致した場合に、所定の参照レコード14aにおける加点情報又は減点情報に従って加点又は減点することで利用者の走行評価点数を算出し、走行評価点数を含んだ走行スコアとして記憶する走行スコア化処理ST20と、走行スコアを表示する表示処理ST32aと、を実行可能に構成されている。【選択図】図8

Description

本発明は、安全走行支援システムサーバ、及び安全走行支援プログラムに関する。さらに詳しくは、本発明は、ネットワーク回線を介し利用者端末と繋がり、利用者の安全走行を支援する安全走行支援システムサーバ、及び利用者の安全走行を支援するためにコンピュータプログラムとして端末に実装される安全走行支援プログラムに関する。
自転車走行、歩行による走行といった特に免許を必要としない走行を安全に行うための支援技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の自転車走行状態記録装置においては、走行状態検出部によって検出された現在の走行状態と過去の走行状態とに基づいて自転車の運転者に対し警報を出すか否かを判定し、警報を出すと判定した場合に運転者に対して警報を出す。特許文献1に記載の自転車走行状態記録装置によれば、運転者に対し適切に警報を出すことができる。
特開2019-217978号公報
本願発明者は、特許文献1に記載の自転車走行状態記録装置のように、利用者に対し、走行時リアルタイムで危険な状況又は危険が迫っている状況を知らせることで、利用者がより安全に走行できるようになると考えている。一方で、本願発明者は、利用者側の安全走行に対する意識を常日頃高めておくことも、より安全に走行できるようになるうえで有効であると考えている。さらに本願発明者は、子供のころから安全走行に対する意識を高めておくことが特に重要であると考えている。
しかしながら、交通安全教室等、安全走行に対する意識を高めるための活動が頻繁に行われているものの、常日頃から安全走行に対する意識をより高めるための手段がまだ少ない、という課題がある。
このような課題に鑑み、本発明は、常日頃から安全走行に対する意識をより高めるための安全走行支援システムサーバ及び安全走行支援プログラムを提供することを目的としている。
[1]上記課題を解決すべく、本発明に係る安全走行支援システムサーバは、ネットワーク回線を介し利用者端末と繋がり、利用者の安全走行を支援する安全走行支援システムサーバであって、地点位置情報、及び当該地点位置情報と紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコードを登録し、1又は複数の参照レコード含んだ参照テーブルを構築する参照レコード登録処理と、利用者の走行に際して、走行状況を把握するために走行位置情報を含んだ走行データを利用者端末から取得する走行データ取得処理と、参照テーブルを参照し、走行データが参照テーブルにおける所定の参照レコードと合致した場合に、所定の参照レコードにおける加点情報又は減点情報に従って加点又は減点することで利用者の走行評価点数を算出し、走行評価点数を含んだ走行スコアとして記憶する走行スコア化処理と、利用者端末からの要求に応じて走行スコアを利用者端末に表示する表示処理と、を実行可能に構成されていることを特徴とする。
[2]本発明に係る安全走行支援システムサーバにおいては、利用者端末とは別の端末に走行スコアを表示させる走行スコア共有処理をさらに実行可能に構成されていることが好ましい。
[3]本発明に係る安全走行支援システムサーバにおいては、参照レコード登録処理では危険地点を特定可能なように参照テーブルを構築し、走行データ取得処理において、取得した走行データから危険地点につき安全走行できそうにないと判断するときに、利用者端末に警報を発するよう指令する警報処理をさらに実行可能に構成されていることが好ましい。
[4]本発明に係る安全走行支援システムサーバにおいては、参照レコード登録処理では危険地点を特定可能なように参照テーブルを構築し、走行スコア化処理では、走行評価点数を算出するに際し、危険地点の走行回避行動又は減速行動に対して加点することが好ましい。
[5]本発明に係る安全走行支援システムサーバにおいては、走行スコア化処理では、走行評価点数を算出するに際し、少なくとも走行が、設定速度以内で行われたことに対して加点する又は設定速度を超過して行われたことに対して減点する、ことが好ましい。
[6]本発明に係る安全走行支援システムサーバにおいては、表示処理では、走行スコアを基に助言すべき内容をさらに利用者端末に表示させることが好ましい。
[7]本発明に係る安全走行支援システムサーバにおいては、特典ポイントとして累積的に貯めることが可能なポイントを走行スコアに応じて付与するポイント付与処理と、特典ポイントの一部又は全部を利用したいという利用者端末からの要求に応じて利用したい特典ポイントに応じた特典を提供する特典提供処理とをさらに実行可能に構成されていることが好ましい。
[8]本発明に係る安全走行支援システムサーバにおいては、ネットワーク回線を介して繋がる端末から情報提供として提供危険地点位置情報を受信し、提供危険地点位置情報及び提供危険地点位置情報と紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコードを参照テーブルに登録する提供情報登録処理をさらに実行可能に構成されていることが好ましい。
[9]本発明に係る安全走行支援システムサーバにおいては、走行前又は走行後の安全運転に関する安全点検項目及び当該安全点検項目に紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコードを参照テーブルに登録する安全点検項目登録処理と、利用者の走行前又は走行後に安全点検項目の実施状況を把握するための安全点検データを取得する安全点検データ取得処理とをさらに実行可能に構成されており、走行スコア化処理では、走行評価点数を算出させるに際し、安全点検データから安全確認項目が正しく実施されていると判断した場合には安全点検項目に紐づけられた加点情報に従って加点し、正しく実施されていないと判断した場合には安全点検項目に紐づけられた減点情報に従って減点する、ことが好ましい。
[10]本発明に係る安全走行支援システムサーバにおいては、緊急連絡先を登録する緊急連絡先登録処理と、利用者の走行に際して利用者端末からトラブル発生を受信した場合にトラブル発生場所の位置情報を含んだトラブル情報を生成するトラブル情報生成処理と、トラブル情報を緊急連絡先に自動通報するトラブル通報処理と、トラブル発生場所の位置情報を参照テーブルに登録するトラブル地点登録処理と、をさらに実行可能に構成されていることが好ましい。
[11]本発明に係る安全走行支援システムサーバにおいては、利用者の自転車安全走行を支援する安全走行支援システムサーバとしてしてもよい。
[12]上記課題を解決すべく、本発明に係る安全走行支援プログラムは、利用者の安全走行を支援するためにコンピュータプログラムとして端末に実装される安全走行支援プログラムであって、地点位置情報、及び当該地点位置情報と紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコードを登録し、1又は複数の参照レコード含んだ参照テーブルを構築する参照レコード登録処理と、利用者の走行に際して、走行状況を把握するために走行位置情報を含んだ走行データを取得する走行データ取得処理と、参照テーブルを参照し、走行データが参照テーブルにおける所定の参照レコードと合致した場合に、所定の参照レコードにおける加点情報又は減点情報に従って加点又は減点することで利用者の走行評価点数を算出し、走行評価点数を含んだ走行スコアとして記憶する走行スコア化処理と、利用者の要求に応じて走行スコアを表示する表示処理と、を端末への実行命令として含むことを特徴とする。
[13]本発明に係る安全走行支援プログラムにおいては、端末と通信手段を介して繋がり連携する連携端末に走行スコアの共有を許可する走行スコア共有処理を端末への実行命令としてさらに含むことが好ましい。
[14]本発明に係る安全走行支援プログラムにおいては、参照レコード登録処理では危険地点を特定可能なように参照テーブルを構築し、走行データ取得処理において、取得した走行データから危険地点につき安全走行できそうにないと判断するときに、利用者に対して警報を発する警報処理を端末への実行命令としてさらに含むことが好ましい。
[15]本発明に係る安全走行支援プログラムにおいては、参照レコード登録処理では危険地点を特定可能なように参照テーブルを構築し、走行スコア化処理では、走行評価点数を算出するに際し、危険地点の走行回避行動又は減速行動に対して加点することが好ましい。
[16]本発明に係る安全走行支援プログラムにおいては、走行スコア化処理では、走行評価点数を算出するに際し、少なくとも走行が、設定速度以内で行われたことに対して加点する又は設定速度を超過して行われたことに対して減点する、ことが好ましい。
[17]本発明に係る安全走行支援プログラムにおいては、表示処理では、走行スコアを基に助言すべき内容をさらに表示することが好ましい。
[18]本発明に係る安全走行支援プログラムにおいては、特典ポイントとして累積的に貯めることが可能なポイントを走行スコアに応じて付与するポイント付与処理と、特典ポイントの一部又は全部を利用したいという端末からの要求に応じて利用したい特典ポイントに応じた特典を提供させる特典提供処理と、を端末への実行命令としてさらに含むことが好ましい。
[19]本発明に係る安全走行支援プログラムにおいては、利用者の端末とは異なる端末から情報提供として提供危険地点位置情報を受信し、提供危険地点位置情報及び提供危険地点位置情報と紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコードを参照テーブルに登録する提供情報登録処理を端末への実行命令としてさらに含むことが好ましい。
[20]本発明に係る安全走行支援プログラムにおいては、走行前又は走行後の安全運転に関する安全点検項目及び当該安全点検項目に紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコードを参照テーブルに登録する安全点検項目登録処理と、利用者の走行前又は走行後に安全点検項目の実施状況を把握するための安全点検データを取得する安全点検データ取得処理と、を端末への実行命令としてさらに含み、走行スコア化処理では、走行評価点数を算出させるに際し、安全点検データから安全確認項目が正しく実施されていると判断した場合には安全点検項目に紐づけられた加点情報に従って加点し、正しく実施されていないと判断した場合には安全点検項目に紐づけられた減点情報に従って減点する、ことが好ましい。
[21]本発明に係る安全走行支援プログラムにおいては、緊急連絡先を登録する緊急連絡先登録処理と、利用者の走行に際してトラブル発生を感知した場合にトラブル発生場所の位置情報を含んだトラブル情報を生成するトラブル情報生成処理と、トラブル情報を緊急連絡先に自動通報するトラブル通報処理と、トラブル発生場所の位置情報を参照テーブルに登録するトラブル地点登録処理と、を端末への実行命令としてさらに含むことが好ましい。
[22]本発明に係る安全走行支援プログラムにおいては、利用者の自転車安全走行を支援するためにコンピュータプログラムとして端末に実装される安全走行支援プログラムであってもよい。
本発明によれば、常日頃から安全走行に対する意識をより高めるための安全走行支援システムサーバ及び安全走行支援プログラムを提供できる。
実施形態に係る安全走行支援システムサーバを含むネットワークの全体構成を示す。 図1の参照テーブルを説明する図である。 図1の走行スコアテーブルを説明する図である。 図1の利用者管理テーブルを説明する図である。 図1の特典テーブルを説明する図である。 図1の安全走行支援システムサーバにおけるメインメニュー処理を示すフローチャートである。 図6の丸1から続く設定処理を示すフローチャートである。 図6の丸2から続く走行処理を示すフローチャートである。 図8の走行前評価を示すフローチャートである。 図8の走行中評価を示すフローチャートである。 図8の走行後評価を示すフローチャートである。 図6の丸3から続く振り返り処理を示すフローチャートである。 図8の丸4から続くトラブル対処処理を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照して本発明の一実施形態である安全走行支援システムサーバ1を説明する。なお、各図面は必ずしも実際の寸法を厳密に反映したものではなく、システム構成及び実行内容を全て反映したものでもない。
(1-1.安全走行支援システムに関する全体構成)
図1は、実施形態に係る安全走行支援システムサーバ1を含むネットワークの全体構成を示す。図2は、図1の参照テーブル14を説明する図である。図3は、図1の走行スコアテーブル15を説明する図である。図4は、図1の利用者管理テーブル16を説明する図である。図5は、図1の特典テーブル17を説明する図である。
実施形態に係る安全走行支援システムサーバ1は、図1に示すように、インターネットといったネットワーク回線NWと接続されており、ネットワーク回線NWを介して利用者端末2と繋がり、利用者端末2の利用者の自転車安全走行を支援するためのサービスを提供するシステムサーバである。また、安全走行支援システムサーバ1は、利用者の自転車安全走行を支援するために、他に利用者端末2と連携している利用者連携端末3、利用可能な情報やサービスを提供する提供者端末4等とネットワーク回線NWを介して繋がり、電子データ(以下、単に「データ」と記載する場合もある。)のやり取りをすることが可能に構成されている。ここでいうネットワーク回線とは、有線/無線を問わない。接続される端末との具体的なデータのやり取りや、その端末に画面表示させたり、音発生させたり、一部計算や記憶の処理をさせたりすることは、既存の技術において適宜行われ、以下ではその説明を省略する。
安全走行支援システムサーバ1は、電子計算処理を行う処理部11、外部データ入出力インターフェースである入出力部12、及び各種処理を実行させるためのコンピュータプログラム(以下、単に「プログラム」と記載する場合もある。)やデータを格納する記憶部13等を備えるコンピュータシステムである。
処理部11は、いわゆるCPUであり、記憶部13に格納されたプログラムに従い、データの処理や各種制御を行う。
入出力部12は、ネットワーク回線NWに接続され、外部端末からのデータ受信や外部端末へのデータ送信を行う際のインターフェースである。
記憶部13は、いわゆるメモリ又はストレージであり、安全走行支援システムサーバ1の稼働プログラムの格納や各種データ記憶等を行う。また、記憶部13には、参照テーブル14、走行スコアテーブル15、利用者管理テーブル16、及び特典テーブル17、といった利用者の安全走行を支援するためのデータベースが格納されている。
参照テーブル14は、図2に示すように、利用者の自転車走行を評価する上で参照するための情報が登録されて構築されるデータベースである。参照テーブル14には、利用者が自転車安全走行を行う際に、確認すべき、注意すべき、評価すべき等の内容を含む参照レコード14aを複数登録可能である。参照レコード14aの一例として、概要分類、走行前/走行時/走行後といった参照するタイミング、具体的内容、どこの地点の情報かを特定するための緯度/経度といった地点位置情報、といった項目が互いに紐づけられて登録される。この参照レコード14aでは、合致した場合に走行スコアとして加点されるのか減点されるのかの加点情報又は減点情報といった項目が紐づけられて登録される。また、この参照レコード14aでは、それが警報すべき対象なのか否かといった警報対象情報といった項目が紐づけられて登録される。また、参照レコード14aの一例として情報提供により寄せられ内容的には前述と同様の情報が登録される。また、参照レコード14aの一例として、走行前後のヘルメット装着確認といった安全点検、及び安全点検の実施の有無により加点されるのか減点されるのかの加点情報又は減点情報といった項目が登録される。
走行スコアテーブル15は、図3に示すように、利用者の実際の自転車走行に関して記録されて構築されるデータベースである。走行スコアテーブル15には、実際の自転車走行毎の記録としての走行スコアレコード15aを複数記録可能である。走行スコアレコード15aの一例として、走行年月日、走行開始時間、走行終了時間、走行経路、走行距離といった項目が互いに紐づけられて記録される。この走行スコアレコード15aでは、安全走行を行ったか否かのバロメータとして走行評価点数が算出されて走行スコア又は走行スコアの一部として記録される。また、この走行スコアレコード15aでは、走行内容に対し、走行評価点数も考慮して導き出された改善項目等の助言内容が記録される。
利用者管理テーブル16は、図4に示すように、利用者を管理するために利用者に関する情報が登録されて構築されるデータベースである。利用者管理テーブル16には、利用者に紐づけされる情報を複数登録可能である。利用者管理テーブル16には、利用者に紐づけされる情報の一例として、利用者の氏名・住所等の利用者情報16a、保護者のような利用者と連携する者の氏名・住所等の連携者情報16b、緊急連絡先の氏名・名称・電話番号等の緊急連絡先情報16cといった項目が登録される。また、ポイント制度を用いた安全走行支援システムを構成した上での一例として、利用者管理テーブル16には、利用者の現在保有ポイント・ポイント付与履歴・ポイント利用履歴といったポイント情報16dのような項目が登録される。その他、利用者管理テーブル16には、決済情報、お気に入り場所情報、等、安全走行支援システムを運用するのに適宜必要な項目が登録される。
特典テーブル17は、図5に示すように、自転車走行をした利用者に安全走行支援システムを利用したことに対する特典を提供するためのことが登録されたデータベースである。特典テーブル17には、提供する特典に関する特典レコード17aを複数登録可能である。特典レコード17aの一例として、提供される特典の内容、特典の提供先のリンク、特典を利用するための利用ポイントといった項目が紐づけられて登録される。提供する特典については、例えば、ポイント応じてのショッピングができる、ポイントに応じてクイズが記載されたガチャを引ける、ポイントに応じたゲームをすることができる、ポイントに応じて保護者の端末といった連携端末におねだりを表示させることができる、といった利用者が安全走行を行ったことに対する褒美としての内容にすることが好ましい。
利用者端末2は、例えば、センサーデバイスを搭載した腕時計といったウェアラブルデバイスやスマートフォンといった携帯可能な端末であり、利用者が自転車走行をする際に利用者と共に持ち運ばれる。利用者は、利用者端末2を用い、ネットワーク回線NWを介し安全走行支援システムサーバ1にアクセスしてデータの授受を行うことで、自転車の安全走行に関するさまざまなサービスを受ける。より限定的な例として、本実施形態の利用者端末2は、スマートフォンであり、専用のアプリケーションがインストールされている。利用者は、所定の安全走行支援プログラムを利用者端末2に実装することで専用のアプリケーションを利用できるようになり、この専用のアプリケーションを利用して安全走行支援システムサーバ1とデータの授受を行うことで自転車の安全走行に関するさまざまなサービスを受けることができる。サービス内容については、後述の「安全走行支援システムサーバにおける処理」にて説明する。利用者端末2には、GPS(global positioning system)といった現在位置情報を取得できる機能が搭載されている。また、利用者端末2には、情報を表示可能なディスプレイが搭載されている。なお、利用者端末2における現在位置情報を取得できる機能及びディスプレイについては、同一の端末に搭載されていてもよいし別々の端末に搭載されていてもよい。
利用者連携端末3は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータといった表示機能及び通信機能を有するコンピュータ端末であり、インターネット回線、ケーブル回線、通信電波を介し、利用者端末2と電気的に接続可能である。利用者連携端末3は、例えばパスワード等を利用することでデータ漏洩に十分配慮された中で、利用者端末2とデータを共有したり、利用者端末2の管理をしたりすることができる。より限定的な例として、本実施形態の利用者連携端末3は、利用者端末2を未成年者のスマートフォンとしたときのその未成年者の保護者のスマートフォンであり、専用のアプリケーションがインストールされている。保護者は、所定の安全走行支援プログラムを利用者連携端末3に実装することで専用のアプリケーションを利用できるようになり、この専用のアプリケーションを利用して安全走行支援システムサーバ1とデータの授受を行うことで利用者端末2と利用者の自転車走行に関するデータを共有したり、利用者端末2の専用のアプリケーションの設定データを管理したりすることができる。
提供者端末4は、例えば、公共や業者といった者のコンピュータ機器であり、自転車走行に関し、利用可能な情報やサービスを提供している。また、提供者端末4は、例えば、特典を提供する者のコンピュータ機器であり、利用者が楽しめるコンテンツを提供している。提供者端末4は、安全走行支援システムサーバ1からの要求に応じて、地図データ、危険情報データといった安全走行に関するデータや、利用者が楽しめるコンテンツに関するデータを安全走行支援システムサーバ1、利用者端末2、又は利用者連携端末3に提供する。
(1-2.安全走行支援システムサーバにおける処理)
図6は、図1の安全走行支援システムサーバ1におけるメインメニュー処理を示すフローチャートである。図7は、図6の丸1から続く設定処理を示すフローチャートである。図8は、図6の丸2から続く走行処理を示すフローチャートである。図9は、図8の走行前評価ST21を示すフローチャートである。図10は、図8の走行中評価ST22を示すフローチャートである。図11は、図8の走行後評価ST23を示すフローチャートである。図12は、図6の丸3から続く振り返り処理を示すフローチャートである。図13は、図8の丸4から続くトラブル対処処理ST40を示すフローチャートである。なお、安全走行支援システムサーバ1とネットワーク回線NWを介して繋がる端末2,3,4との間で行われる詳細な通信データの授受等の具体的な手段については既知の技術を用いることができ、以下では特に説明しない。
実施形態に係る安全走行支援システムでは、安全走行支援システムサーバ1がネットワーク回線NWを介して繋がる利用者端末2又は利用者連携端末3に対し、各種処理を実行し、利用者の安全走行に対する支援を行っている。具体的には、図6に示すように、安全走行支援システムサーバ1は、利用者の安全走行を支援するために、ネットワーク回線NWを介して繋がる利用者端末2又は利用者連携端末3からの要求に応じて、設定に関する処理ST10、利用者の走行に関する処理ST20、及び利用者の振り返りに関する処理ST30が実行される。
設定に関する処理ST10では、図7に示すように、参照レコード登録処理ST11、提供情報登録処理ST12、安全点検項目登録処理ST13、利用者連携端末登録処理ST14、及び緊急連絡先登録処理ST15、といった処理が実行される。その他設定に関する処理ST10では、参照テーブル14、利用者管理テーブル16といったデータベースに事前に設定しておいた方が良い内容についての登録・修正といった処理を実行することができる。
参照レコード登録処理ST11では、例えば、走行時に参照するためのデータとして、緯度+経度といった地点の位置が特定されるような地点位置情報、及び地点位置情報と紐づけられた加点情報又は減点情報を少なくとも有する参照レコード14aや安全点検に関する参照レコード14aを登録することで、1又は複数の参照レコード14a含んだ参照テーブル14を構築する。この際、参照レコード登録処理ST11では、警報対象の地点か否かといった安全運転に関連する項目を紐づけて、危険地点を特定可能なように参照レコード14aを登録するとよい。地点位置情報や危険地点の特定情報については、例えば、市役所のような公共の端末、地図業者や解析機関のような企業の端末、といった提供者端末4が提供する地図情報、工事情報、危険情報等を用いることができる。参照レコード登録処理ST11では、より具体的な一例として、緯度/経度といった地点位置登録情報、その地点が危険交差点であること、その地点が警報対象であること、並びに、その地点を回避した場合にはプラス1点、その地点を減速せずに通過した場合にはマイナス1点、及びその地点を減速して安全走行した場合にはプラス1点といった加点情報及び減点情報を紐づけて参照レコード14aとして登録する(図2も参照)。
提供情報登録処理ST12では、ネットワーク回線NWを介して繋がる端末(2,3,4等)から情報提供として提供危険地点位置情報を受信し、提供危険地点位置情報及び提供危険地点位置情報と紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコード14aを登録することで参照テーブル14をさらに構築する。提供情報登録処理ST12では、より具体的な一例として、保護者の端末である利用者連携端末3から緯度/経度といった地点位置登録情報、その地点が危険横断歩道であること、その地点を警報対象地点にすべきだといった情報を受信し、そこにその地点を減速せずに通過した場合にはマイナス1点、及びその地点を減速して安全走行した場合にはプラス1点といった加点情報及び減点情報をさらに紐づけて参照レコード14aとして登録する(図2も参照)。
安全点検項目登録処理ST13では、走行前又は走行後の安全運転に関する安全点検項目及び当該安全点検項目に紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコード14aを登録することで参照テーブル14をさらに構築する。安全点検項目登録処理ST13では、より具体的な一例として、安全点検項目の内容をヘルメット装着とし、装着されている場合にはプラス1点、装着されていない場合にはマイナス1点といった加点情報及び減点情報を紐づけて参照レコード14aとして登録する(図2も参照)。
利用者連携端末登録処理ST14では、利用者連携端末3に関する情報を登録することで利用者管理テーブル16の一部を構築する。利用者連携端末登録処理ST14では、より具体的な一例として、利用者端末2からの要求に基づき、利用者の保護者の端末といった利用者連携端末3の情報を共有パスワードと紐づけした上で連携者情報16bとして利用者管理テーブル16に登録する(図4も参照)。
緊急連絡先登録処理ST15では、緊急連絡先に関する情報を登録することで利用者管理テーブル16の一部を構築する。緊急連絡先登録処理ST15では、より具体的な一例として、利用者端末2からの要求に基づき、利用者が自転車走行最中に何か問題があった際に連絡すべき先の氏名又は名称、電話番号、及び自動的に連絡がいくようにするか、といった内容を緊急連絡先情報16cとして利用者管理テーブル16に登録する(図4も参照)。
走行に関する処理ST20では、図8に示すように、走行前評価ST21、走行中評価ST22、及び走行後評価ST23が行われ、走行スコア登録処理ST24を実行する。安全走行支援システムサーバ1では、走行前評価ST21、走行中評価ST22、走行後評価ST23、及び走行スコア登録処理ST24をもって、走行スコア化処理(以下、走行スコア化処理に対し、走行に関する処理と同様の符号を付して「走行スコア化処理ST20」と記載する。)を実行する。なお、走行中において、トラブルが発生した場合には後述のトラブル対処処理ST40を実行する。
走行前評価ST21では、図9に示すように、安全点検データ取得処理ST21aと走行前チェックST21bと必要に応じての警報処理ST25とを実行する。なお、警報処理ST25については、走行に関する処理ST20についての一連の説明の最後で説明する。走行前評価ST21では、予定する走行前評価それぞれに対し、安全点検データ取得処理ST21aと走行前チェックST21bとを繰り返し実行する(図8参照)。
安全点検データ取得処理ST21aでは、利用者の走行前に安全点検項目の実施状況を把握するための安全点検データを取得する。安全点検データ取得処理ST21aでは、より具体的な一例として、利用者端末2から走行前の利用者の写真を安全点検データとして取得する。
走行前チェックST21bでは、安全点検データ取得処理ST21aで取得した安全点検データを参照テーブル14における所定の参照レコード14aを参照して、評価し、点数及び助言等を記憶する。走行前チェックST21bでは、より具体的な一例として、安全点検データ取得処理ST21aで安全点検データとして取得した走行前の利用者の写真からヘルメットの装着有無を判断し、所定の参照レコード14aの加点情報又は減点情報に従って、ヘルメット装着と判断する場合にはプラス1点、ヘルメット未装着と判断する場合にはマイナス1点として記憶する。なお、ヘルメット未装着と判断する場合には、後述の警報処理ST25を実行する。
走行中評価ST22では、図10に示すように、走行データ取得処理ST22aと走行中チェックST22bと必要に応じて警報処理ST25とを実行する。走行中評価ST22では、走行終了まで、走行データ取得処理ST22aと走行中チェックST22bとを繰り返し実行する(図8参照)。
走行データ取得処理ST22aでは、利用者の走行に際して、走行状況を把握するために走行位置情報及び走行速度情報を含んだ走行データを利用者端末2から取得する。走行データ取得処理ST22aでは、より具体的な一例として、利用者端末2である利用者のスマートフォンのGPS機能を用いて現在の走行中の緯度/経度といった走行位置情報、及び現在の移動速度といった走行速度情報を利用者端末2からリアルタイムで取得する。
走行中チェックST22bでは、走行データ取得処理ST22aで取得した走行位置情報及び走行速度を参照テーブル14における所定の参照レコード14aを参照して、評価し、点数及び助言等を記憶する。走行中チェックST22bでは、より具体的な一例として、まず、走行データ取得処理ST22aで取得した走行位置情報に最も近く危険地点として登録された、参照テーブル14内の地点位置情報を有する参照レコード14aを特定する。次に走行中チェックST22bでは、リアルタイムで取得する走行位置情報及び走行速度情報から、特定した参照レコード14aの地点をどう走行したか、又はどのように回避して走行したかを把握する。そして、走行中チェックST22bでは、参照レコード14aの加点情報又は減点情報に従って、特定した参照レコード14aの地点を回避して走行した場合にはプラス1点、特定した参照レコード14aの地点を減速して走行した場合にはプラス1点、特定した参照レコード14aの地点を減速せずに走行しようとした場合にはマイナス1点として記憶する。また、走行中チェックST22bでは、走行データ取得処理ST22aで取得した走行速度情報が設定速度以内かを常に判断し、設定速度を超過したと判断する場合には、参照レコード14aの減点情報に従って、マイナス1点として記憶する。なお、走行中チェックST22bでは、危険個所を減速していないと判断する場合や設定速度を超過したと判断する場合には、後述の警報処理ST25を実行する。
走行後評価ST23では、図11に示すように、安全点検データ取得処理ST23aと走行後チェックST23bと必要に応じて警報処理ST25とを実行する。走行後評価ST23では、予定する走行後評価それぞれに対し、安全点検データ取得処理ST23aと走行後チェックST23bとを繰り返し実行する(図8参照)。
安全点検データ取得処理23aでは、利用者の走行後に安全点検項目の実施状況を把握するための安全点検データを取得する。安全点検データ取得処理ST23aでは、より具体的な一例として、利用者端末2から走行直後の利用者の写真を安全点検データとして取得する。
走行後チェックST23bでは、安全点検データ取得処理ST23aで取得した安全点検データを参照テーブル14における所定の参照レコード14aを参照して、評価し、点数及び助言等を記憶する。走行後チェックST23bでは、より具体的な一例として、安全点検データ取得処理ST23aで安全点検データとして取得した走行直後の利用者の写真からヘルメットの装着有無を判断し、所定の参照レコード14aの加点情報又は減点情報に従って、ヘルメット装着と判断する場合にはプラス1点、ヘルメット未装着と判断する場合にはマイナス1点として記憶する。なお、ヘルメット未装着と判断する場合には、後述の警報処理ST25を実行する。
走行スコア登録処理ST24では、走行前チェックST21b、走行中チェックST22b、走行後チェック23bで記憶されたプラスマイナス点数を総合し、最終的な走行評価点数を算出する。そのうえで、走行スコア登録処理ST24では、最終的な走行評価点数や助言等を含んだ走行スコアとして走行スコアレコード15aを記録し、走行スコアテーブル15を構築する。すなわち、走行前評価ST21、走行中評価ST22、走行後評価ST23、及び走行スコア登録処理ST24をもって実行される走行スコア化処理ST20では、参照テーブル14を参照し、走行データが参照テーブル14における所定の参照レコード14aと合致した場合に、所定の参照レコード14aにおける加点情報又は減点情報に従って加点又は減点することで利用者の走行評価点数を算出し、走行評価点数を含んだ走行スコアとして記憶する。また、走行スコア化処理ST20では、走行評価点数を算出するに際し、危険地点の走行回避行動又は減速行動に対して加点する。また、走行スコア化処理ST20では、走行評価点数を算出するに際し、少なくとも走行が、設定速度以内で行われたことに対して加点する又は設定速度を超過して行われたことに対して減点する。また、走行スコア化処理ST20では、走行評価点数を算出させるに際し、所定の参照レコード14aにおける安全点検データから安全確認項目が正しく実施されていると判断した場合には安全点検項目に紐づけられた加点情報に従って加点し、正しく実施されていないと判断した場合には安全点検項目に紐づけられた減点情報に従って減点する。
警報処理ST25では、利用者が自転車走行をする際に、安全走行に対して懸念が生じた場合に利用者端末2に警報を発するように指令する。より具体的な一例としては、警報処理ST25では、走行前評価ST21又は走行後評価ST23において取得した安全点検データが参照テーブル14を参照して不備があると判断するときに、利用者端末2に警報を発するよう指令する。また、警報処理ST25では、走行中評価ST22において、取得した走行データから危険地点につき安全走行できそうにないと判断するときに、利用者端末2に警報を発するよう指令する。また、警報処理ST25では、走行中評価ST22において、取得した走行データから設定速度を超過していると判断するときに、利用者端末2に警報を発するよう指令する。
振り返りに関する処理ST30では、図12に示すように、ポイント付与処理ST31を実行し、利用者端末2又は利用者連携端末3からの要求に応じて、利用者端末2への走行スコア表示に関する処理ST32、利用者端末2への特典提供に関する処理ST33、及び利用者連携端末3との走行スコア共有に関する処理ST34を実行する。
ポイント付与処理ST31では、特典ポイントとして累積的に貯めることが可能なポイントを走行スコアに応じて付与し、ポイント情報16dとして利用者管理テーブル16に登録又は更新する(図4も参照)。
利用者端末への走行スコア表示に関する処理ST32では、利用者端末2からの要求に応じて走行スコアを利用者端末2に表示させる表示処理ST32aを実行する。表示処理ST32aでは、走行スコアを基に助言すべき内容をさらに利用者端末2に表示させる。
利用者端末への特典提供に関する処理ST33では、特典ポイントの一部又は全部を利用したいという利用者端末2からの要求により、利用したい特典ポイントに応じた特典を提供する特典提供処理ST33aを実行する。特典提供処理ST33aでは、特典テーブル17の特典レコード17aの内容を利用者端末2に案内し、利用者が特典ポイントと引き換えに利用者端末2から選択された特典を利用者に提供する。特典の一例としては、ショッピングサイトに誘導し、そこで利用者が特典ポイントと引き換えに商品等を得られるようにする。また、別の特典の一例としては、利用者が特典ポイントと引き換えに、安全走行に関するクイズが入ったガチャを引き、クイズを楽しむことができるようにする。また、別の特典の一例としては、ゲームサイトに誘導し、そこで利用者が特典ポイントと引き換えにゲームをプレイできるようにする。また、別の特典の一例としては、特典ポイントに応じて、利用者の保護者の端末である利用者連携端末3に利用者のお願い事を表示させるようにする。
利用者連携端末との走行スコア共有に関する処理ST34では、利用者端末2とは別の端末に走行スコアを表示させる走行スコア共有処理ST34aを実行する。走行スコア共有処理ST34aでは、具体的な一例として、利用者管理テーブル16の連携者情報16bに登録されている利用者の保護者の端末である利用者連携端末3から、パスワード入力されての要求に応じて、利用者連携端末3の表示画面に利用者の走行スコアレコード15aの内容を表示させる。
トラブル対処処理ST40では、図13に示すように、トラブル情報生成処理ST41、トラブル通報処理ST42、及びトラブル地点登録処理ST43が実行される。
トラブル情報生成処理ST41では、利用者の走行に際して利用者端末2からトラブル発生を受信した場合にトラブル発生場所の位置情報を含んだトラブル情報を生成する。トラブル情報生成処理ST41では、より具体的な一例として、利用者端末2の衝撃感知機能や音声感知機能等から利用者の走行中の異常を感知すると、利用者端末2の現在位置情報や判断された異常内容を含むトラブル情報を生成する。
トラブル通報処理ST42では、利用者管理テーブル16の緊急連絡先情報16cに登録されている緊急連絡先にトラブル情報生成処理ST41で生成されたトラブル情報を自動通報する。
トラブル地点登録処理ST43では、緊急連絡先にトラブル情報生成処理ST41で生成されたトラブル情報に基づくトラブル発生場所の位置情報や異常内容を参照レコード14aとして参照テーブル14に登録する。
(1-3.実施形態1に係る効果)
安全走行支援システムサーバ1は、参照レコード登録処理ST11により、地点位置情報と加点情報又は減点情報とが紐づけられた参照レコード14aを構築している。また、安全走行支援システムサーバ1は、利用者の走行に際して、走行データ取得処理ST22aにより、走行位置情報を含んだ走行データを取得する。その上で安全走行支援システムサーバ1は、走行前評価ST21、走行中評価ST22、走行後評価ST23、及び走行スコア登録処理ST24をもって実行される走行スコア化処理ST20により、参照テーブル14を参照し、参照レコード14aに従って利用者の走行評価点数を算出して走行スコアを記憶する。また、安全走行支援システムサーバ1は、表示処理ST32aにより、走行スコアを利用者端末2に表示する。すなわち、安全走行支援システムサーバ1は、この一連の処理をすることができるため、利用者に対し、参照テーブル14を基に実走行を評価した走行スコアを、利用者端末2を介して提示することができる。これにより安全走行支援システムサーバ1によれば、利用者に対し常日頃から安全走行に対する意識をより高めてもらうための表示をすることができる。
その結果、安全走行支援システムサーバ1は、常日頃から安全走行に対する意識をより高めるための安全走行支援システムサーバとなる。
安全走行支援システムサーバ1においては、利用者端末2とは別の端末に走行スコアを表示させる走行スコア共有処理ST34aを実行可能に構成されている。これにより、利用者端末2と利用者端末2とは別の端末との間で走行スコアを共有させることができるため、利用者に、例えば利用者の保護者の端末といった利用者連携端末3と走行スコアを共有してもらうことで保護者と安全走行について話す機会を増やしてもらい、安全走行に対する意識をより高めてもらうことができる。
安全走行支援システムサーバ1においては、参照レコード登録処理ST11では危険地点を特定可能なように参照テーブル14を構築し、走行データ取得処理ST22aにおいて、取得した走行データから危険地点につき安全走行できそうにないと判断するときに、利用者端末2に警報を発するよう指令する警報処理ST25をさらに実行可能に構成されている。これにより、危険地点で適宜警報することができるため、利用者に、現在の走行地点が危険地点であることの注意を促すことができ、安全走行をより意識してもらうことができる。
安全走行支援システムサーバ1においては、参照レコード登録処理ST11では危険地点を特定可能なように参照テーブル14を構築し、走行スコア化処理ST20では、走行評価点数を算出するに際し、危険地点の走行回避行動又は減速行動に対して加点する。危険地点の走行については安全に走行するための障害となることが多く、危険地点の走行を意識するかしないかについては安全性に大きく関わってくる。走行スコア化処理ST20では危険地点の走行内容を走行スコアに反映させるため、利用者に危険地点の走行をより意識してもらうことができる。
安全走行支援システムサーバ1においては、走行スコア化処理ST20では、走行評価点数を算出するに際し、少なくとも走行が、設定速度以内で行われたことに対して加点する又は設定速度を超過して行われたことに対して減点する。走行速度を抑えて走行することについては安全性に大きく関わってくる。走行スコア化処理ST20では走行速度を走行スコアに反映させるため、利用者に安全な走行速度をより意識してもらうことができる。
安全走行支援システムサーバ1においては、表示処理ST32aでは、走行スコアを基に助言すべき内容をさらに利用者端末2に表示させる。これにより、利用者に、自分の走行を客観的に把握して振り返ってもらうことができ、安全走行に対する意識をより高めてもらうことができる。
安全走行支援システムサーバ1においては、特典ポイントとして累積的に貯めることが可能なポイントを走行スコアに応じて付与するポイント付与処理ST31と、特典ポイントの一部又は全部を利用したいという利用者端末からの要求に応じて利用したい特典ポイントに応じた特典を提供する特典提供処理ST33aとを実行可能に構成されている。ポイント付与処理ST31により、走行スコアに応じてポイントを付与し、特典提供処理ST33aによりポイントに応じた特典を提供するため、利用者に特典ポイントの利用を目指し走行スコアを良くしようと思わせることができ、安全走行への意識をより高めてもらうことができる。
安全走行支援システムサーバ1においては、ネットワーク回線NWを介して繋がる端末2,3,4から情報提供として提供危険地点位置情報を受信し、提供危険地点位置情報及び提供危険地点位置情報と紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコード14aを参照テーブル14に登録する提供情報登録処理ST12をさらに実行可能に構成されている。これより、情報提供として広く危険地点位置情報を受け付けるため、利用者にあまり知られてこなかった危険地点の情報を活用してもらうことができ、安全走行への意識を高めてもらうことができる。
安全走行支援システムサーバ1においては、走行前又は走行後の安全運転に関する安全点検項目及び当該安全点検項目に紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコード14aを参照テーブル14に登録する安全点検項目登録処理ST13と、利用者の走行前又は走行後に安全点検項目の実施状況を把握するための安全点検データを取得する安全点検データ取得処理ST21a,ST23aとを実行可能に構成されており、走行スコア化処理ST20では、走行評価点数を算出させるに際し、安全点検データから安全確認項目が正しく実施されていると判断した場合には安全点検項目に紐づけられた加点情報に従って加点し、正しく実施されていないと判断した場合には安全点検項目に紐づけられた減点情報に従って減点する。走行スコア化処理ST20では走行時だけではなく走行前後の安全点検を走行スコアに反映させるため、利用者に走行時だけではなく、走行前後の安全点検にまで注意を払ってもらうことができ、より安全走行に対する意識を高めてもらうことができる。
安全走行支援システムサーバ1においては、緊急連絡先を登録する緊急連絡先登録処理ST15と、利用者の走行に際して利用者端末2からトラブル発生を受信した場合にトラブル発生場所の位置情報を含んだトラブル情報を生成するトラブル情報生成処理ST41と、トラブル情報を緊急連絡先に自動通報するトラブル通報処理ST42と、トラブル発生場所の位置情報を参照テーブル14に登録するトラブル地点登録処理ST43と、を実行可能に構成されている。緊急連絡先登録処理ST15、トラブル情報生成処理ST41、及びトラブル通報処理ST42により、いざというときの対処を迅速に行うため、利用者に、より安心して走行してもらうことができる。また、トラブル地点登録処理ST43により、トラブルが発生した位置を登録するため、利用者が二度と同様のトラブルに合わないよう、発生したトラブルを次回以降の安全走行に活用してもらいやすくできる。
安全走行支援システムサーバ1は、利用者の自転車安全走行を支援する安全走行支援システムサーバである。安全走行支援システムサーバは、自転車安全走行支援目的で用いられることに適している。
(その他の形態)
以上、本発明を上記の実施形態に基づき説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態において記載した構成例、各種テーブルの登録内容、処理内容、処理手順等は例示であり、本発明の効果を損なわない範囲において変更することが可能である。
(2)上記した実施形態においては、自転車安全走行支援用であることを前提に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、歩行による安全走行支援用であってもよい。
(3)上記した実施形態においては、参照テーブル、走行スコアテーブル、特典テーブル、利用者管理テーブルといった各種テーブルについては、それぞれ一つのデータベースとして構築されるものと説明したが、本発明これに限定されるものではない。例えば、各テーブルの内容が複数のデータベースとして分かれて構築されていてもよい。また、参照テーブルの内容が実行プログラムとして予め組み込まれていてもよい。
(4)上記した実施形態においては、利用者端末ではない安全走行支援システムサーバが安全走行支援に関する処理を実行するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記した実施形態の安全走行支援システムサーバに実装されたような処理を行う安全走行支援プラグラムが利用者端末に実装され、利用者端末が単独で各処理を実行するものであってもよい。
(5)上記した実施形態においては、走行スコアを算出するにあたって、走行前評価、走行中評価、及び走行後評価の全てを評価したが、本発明はこれに限定されるものではない。少なくとも、走行中評価で走行スコアを算出しても良い。
(6)上記した実施形態においては、走行前評価及び走行後評価について、例として、安全点検データとして写真を用い、ヘルメット装着の有無を判断する事をあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、灯火可能か否かについてライトのセンサー判別結果を安全点検データとして受信してのライト点検のような走行前評価であってもよい。また、例えば、鍵をかけたか否かについて鍵のセンサー判別結果を安全点検データとして受信してのキーロック点検のような走行後評価であってもよい。
(7)上記した実施形態においては、例として、加点情報としてプラス1点、減点情報としてマイナス1点のみをあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、内容次第でプラス3点、プラス2点するといった重みづけをしてもよい。走行スコアをどういった基準で判定するかは適宜定めればよい。
1…安全走行支援システムサーバ、2…利用者端末、3…利用者連携端末、4…提供者端末、11…処理部、12…入出力部、13…記憶部、14…参照テーブル、14a…参照レコード、15…走行スコアテーブル、15a…走行スコア、16…利用者管理テーブル、16a…利用者情報、16b…連携者情報、16c…緊急連絡先情報、16d…ポイント情報、17…特典テーブル、17a…特典レコード、ST10…設定に関する処理、ST11…参照レコード登録処理、ST12…提供情報登録処理、ST13…安全点検項目登録処理、ST14…利用者連携端末登録処理、ST15…緊急連絡先登録処理、ST20…走行に関する処理(走行スコア化処理)、ST21…走行前評価、ST21a…安全点検データ取得処理、ST21b…走行前チェック、ST22…走行中評価、ST22a…走行データ取得処理、ST22b…走行中チェック、ST23…走行後評価、ST23a…安全点検データ取得処理、ST23b…走行後チェック、ST24…走行スコア登録処理、ST25…警報処理、ST30…振り返りに関する処理、ST31…ポイント付与処理、ST32…走行スコア表示に関する処理、ST32a…表示処理、ST33…特典提供に関する処理、ST33a…特典提供処理、ST34…走行スコア共有に関する処理、ST34a…走行スコア共有処理、ST40…トラブル対処処理、ST41…トラブル情報生成処理、ST42…トラブル通報処理、ST43…トラブル地点登録処理、NW…ネットワーク回線

Claims (20)

  1. ネットワーク回線を介し利用者端末と繋がり、利用者の自転車安全走行を支援する安全走行支援システムサーバであって、
    地点位置情報、及び当該地点位置情報と紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコードを登録し、1又は複数の参照レコード含んだ参照テーブルを構築する参照レコード登録処理と、
    前記利用者の走行に際して、走行状況を把握するために走行位置情報を含んだ走行データを前記利用者端末から取得する走行データ取得処理と、
    前記参照テーブルを参照し、前記走行データが当該参照テーブルにおける所定の参照レコードの内容と対応する場合に、当該所定の参照レコードにおける加点情報又は減点情報に従って加点又は減点することで自転車走行毎に前記利用者の走行評価点数を算出し、当該走行評価点数を含んだ走行スコアとして記憶する走行スコア化処理と、
    前記利用者端末からの要求に応じて前記走行スコアを当該利用者端末に表示させる表示処理と、
    特典ポイントとして累積的に貯めることが可能なポイントを前記走行スコアに応じて付与するポイント付与処理と、
    前記特典ポイントの一部又は全部を利用したいという前記利用者端末からの要求により、利用したい特典ポイントと引き換えに、特典を提供する特典提供処理と、を実行可能に構成されており、
    前記特典の少なくとも一つは、安全走行に関するクイズを内容とするコンテンツを前記利用者端末に表示するものである、ことを特徴とする安全走行支援システムサーバ。
  2. 前記利用者の保護者が利用する端末である利用者連携端末に前記走行スコアを表示させる走行スコア共有処理、をさらに実行可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の安全走行支援システムサーバ。
  3. 前記特典の少なくとも一つは、前記利用者連携端末に前記利用者のお願い事を表示させるものである、ことを特徴とする請求項2に記載の安全走行支援システムサーバ。
  4. 前記参照レコード登録処理では危険地点を特定可能なように前記参照テーブルを構築し、
    前記走行データ取得処理において、取得した前記走行データから前記危険地点につき安全走行できそうにないと判断するときに、前記利用者端末に警報を発するよう指令する警報処理、をさらに実行可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の安全走行支援システムサーバ。
  5. 前記参照レコード登録処理では危険地点を特定可能なように前記参照テーブルを構築し、
    前記走行スコア化処理では、前記走行評価点数を算出するに際し、前記危険地点を減速して走行したことに対して加点する、ことを特徴とする請求項1に記載の安全走行支援システムサーバ。
  6. 前記走行スコア化処理では、前記走行評価点数を算出するに際し、少なくとも前記走行が、設定速度以内で行われたことに対して加点する又は設定速度を超過して行われたことに対して減点する、ことを特徴とする請求項1に記載の安全走行支援システムサーバ。
  7. 前記表示処理では、前記走行評価点数を考慮して導き出された改善項目をさらに前記利用者端末に表示させる、ことを特徴とする請求項1に記載の安全走行支援システムサーバ。
  8. 前記ネットワーク回線を介して繋がる端末から情報提供として提供危険地点位置情報を受信し、当該提供危険地点位置情報及び当該提供危険地点位置情報と紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコードを前記参照テーブルに登録する提供情報登録処理、をさらに実行可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の安全走行支援システムサーバ。
  9. 走行前又は走行後の安全運転に関する安全点検項目及び当該安全点検項目に紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコードを前記参照テーブルに登録する安全点検項目登録処理と、
    前記利用者の走行前又は走行後に前記安全点検項目の実施状況を把握するための写真を前記利用者端末から安全点検データとして取得する安全点検データ取得処理と、をさらに実行可能に構成されており、
    前記走行スコア化処理では、前記走行評価点数を算出するに際し、前記安全点検データから前記安全点検項目が正しく実施されていると判断した場合には前記安全点検項目に紐づけられた加点情報に従って加点し、正しく実施されていないと判断した場合には前記安全点検項目に紐づけられた減点情報に従って減点する、ことを特徴とする請求項1に記載の安全走行支援システムサーバ。
  10. 緊急連絡先を登録する緊急連絡先登録処理と、
    前記利用者の走行に際して前記利用者端末からトラブル発生を受信した場合にトラブル発生場所の位置情報を含んだトラブル情報を生成するトラブル情報生成処理と、
    前記トラブル情報を前記緊急連絡先に自動通報するトラブル通報処理と、
    前記トラブル発生場所の位置情報を前記参照テーブルに登録するトラブル地点登録処理と、をさらに実行可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の安全走行支援システムサーバ。
  11. 利用者の自転車安全走行を支援するためにコンピュータプログラムとして端末に実装される安全走行支援プログラムであって、
    地点位置情報、及び当該地点位置情報と紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコードを登録し、1又は複数の参照レコード含んだ参照テーブルを構築する参照レコード登録処理と、
    前記利用者の走行に際して、走行状況を把握するために走行位置情報を含んだ走行データを取得する走行データ取得処理と、
    前記参照テーブルを参照し、前記走行データが当該参照テーブルにおける所定の参照レコードの内容と対応する場合に、当該所定の参照レコードにおける加点情報又は減点情報に従って加点又は減点することで自転車走行毎に前記利用者の走行評価点数を算出し、当該走行評価点数を含んだ走行スコアとして記憶する走行スコア化処理と、
    前記利用者の要求に応じて前記走行スコアを表示する表示処理と、
    特典ポイントとして累積的に貯めることが可能なポイントを前記走行スコアに応じて付与するポイント付与処理と、
    前記特典ポイントの一部又は全部を利用したいという前記利用者の要求に応じて利用したい特典ポイントと引き換えに、特典を提供させる特典提供処理と、を前記端末への実行命令として含み、
    前記特典の少なくとも一つは、安全走行に関するクイズを内容とするコンテンツを前記端末に表示するものである、ことを特徴とする安全走行支援プログラム。
  12. 前記利用者の保護者が利用する端末である利用者連携端末に前記走行スコアの共有を許可する走行スコア共有処理、を前記端末への実行命令としてさらに含む、ことを特徴とする請求項11に記載の安全走行支援プログラム。
  13. 前記特典の少なくとも一つは、前記利用者連携端末に前記利用者のお願い事を表示させるものである、ことを特徴とする請求項12に記載の安全走行支援プログラム。
  14. 前記参照レコード登録処理では危険地点を特定可能なように前記参照テーブルを構築し、
    前記走行データ取得処理において、取得した前記走行データから前記危険地点につき安全走行できそうにないと判断するときに、前記利用者に対して警報を発する警報処理、を前記端末への実行命令としてさらに含む、ことを特徴とする請求項11に記載の安全走行支援プログラム。
  15. 前記参照レコード登録処理では危険地点を特定可能なように前記参照テーブルを構築し、
    前記走行スコア化処理では、前記走行評価点数を算出するに際し、前記危険地点を減速して走行したことに対して加点する、ことを特徴とする請求項11に記載の安全走行支援プログラム。
  16. 前記走行スコア化処理では、前記走行評価点数を算出するに際し、少なくとも前記走行が、設定速度以内で行われたことに対して加点する又は設定速度を超過して行われたことに対して減点する、ことを特徴とする請求項11に記載の安全走行支援プログラム。
  17. 前記表示処理では、前記走行評価点数を考慮して導き出された改善項目をさらに表示する、ことを特徴とする請求項11に記載の安全走行支援プログラム。
  18. 前記端末とは異なる端末から情報提供として提供危険地点位置情報を受信し、当該提供危険地点位置情報及び当該提供危険地点位置情報と紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコードを前記参照テーブルに登録する提供情報登録処理、を前記端末への実行命令としてさらに含む、ことを特徴とする請求項11に記載の安全走行支援プログラム。
  19. 走行前又は走行後の安全運転に関する安全点検項目及び当該安全点検項目に紐づけられた加点情報又は減点情報を有する参照レコードを前記参照テーブルに登録する安全点検項目登録処理と、
    前記利用者の走行前又は走行後に前記安全点検項目の実施状況を把握するための写真を安全点検データとして取得する安全点検データ取得処理と、を前記端末への実行命令としてさらに含み、
    前記走行スコア化処理では、前記走行評価点数を算出するに際し、前記安全点検データから前記安全点検項目が正しく実施されていると判断した場合には前記安全点検項目に紐づけられた加点情報に従って加点し、正しく実施されていないと判断した場合には前記安全点検項目に紐づけられた減点情報に従って減点する、ことを特徴とする請求項11に記載の安全走行支援プログラム。
  20. 緊急連絡先を登録する緊急連絡先登録処理と、
    前記利用者の走行に際してトラブル発生を感知した場合にトラブル発生場所の位置情報を含んだトラブル情報を生成するトラブル情報生成処理と、
    前記トラブル情報を前記緊急連絡先に自動通報するトラブル通報処理と、
    前記トラブル発生場所の位置情報を前記参照テーブルに登録するトラブル地点登録処理と、を前記端末への実行命令としてさらに含む、ことを特徴とする請求項11に記載の安全走行支援プログラム。
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