JP7259536B2 - 乗物シート用モニタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗物シート用モニタ装置に関する。
従来、航空機等の乗物においてシートに液晶ディスプレイ等のモニタ装置が取付けられているものが知られている。特許文献1に記載される乗物シート用モニタ装置においては、モニタ装置を支持する支持アームの基部がアームレストの凹部の前端に回動自在に取付けられている。そして、支持アームはばね機構によって起立方向に付勢されており、ロックレバーを操作して支持アームに対するロック動作を解除すると、ばね機構の付勢力によって支持アームが自動的に少しだけ上方に持ち上げられるようになっている。これによって、支持アームを手で掴み易くなるためその後の支持アームの起立操作が容易になる。
実開平6-61594号公報
上記した従来の乗物シート用モニタ装置においては、ばね機構を設けることによって支持アームを起立姿勢にするのに手で掴み易い位置に移動させている。これによって、ばね機構が必要となり部品点数が増加するとともに構造も複雑化するという問題があった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、ばね機構を用いない簡潔な構造でモニタ装置を支持する支持アームを格納位置から起立姿勢にするのに掴み易い位置に移動させることができる乗物シート用モニタ装置を提供することにある。
本発明の第1発明は、乗物シートに対しモニタ部を支持するアーム部の基部が略水平方向に延びる回動軸を中心に回動可能に連結された乗物シート用モニタ装置であって、前記アーム部の前記回動軸を中心とする回動をロック又はアンロックするロック機構を備え、該ロック機構は、前記アーム部が前記モニタ部を前記回動軸より上方に支持する起立位置と、前記アーム部が前記モニタ部を前記回動軸より下方に支持する格納位置と、においてロックが可能であり、前記格納位置において前記ロック機構をアンロックすると重力作用により前記アーム部が前記起立位置に起こし上げられるのに掴まれ易いポップアップ位置に移動することを特徴とする。
第1発明によれば、アーム部は重力作用で格納位置から起立位置に起こし上げられるのに掴まれ易いポップアップ位置に移動するので、ばね機構を用いることなく簡潔な構造で操作性の良い乗物シート用モニタ装置を提供することができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記ロック機構は、前記格納位置と前記起立位置の間においては自動的にアンロック状態が維持されることを特徴とする。
第2発明によれば、ロック機構は格納位置においてロック状態をアンロック状態とする操作が行われると、重力作用により起立位置に起こし上げられるのに掴まれ易い位置にアーム部が移動し、アーム部がさらに回動して起立位置に至るまで自動的にアンロック状態が維持される。これによって、ロック機構の操作とアーム部の回動操作を片手で行うことができるので操作性が良い。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記ロック機構は、前記回動軸の近傍において前記回動軸と平行に移動する前記乗物シートに配設された係止部材が前記アーム部に配設された被係止部に対して係合することによってロック状態とされ、前記係止部材の前記被係止部に対する係合が解除されることによってアンロック状態となることを特徴とする。
第3発明によれば、ロック機構を簡潔な構造とすることができる。
本発明の一実施形態のモニタ装置が取付けられた航空機用シートの側面図である。モニタ装置のアームが起立位置にある状態を示す。 上記実施形態に係るモニタ装置が取付けられた航空機用シートの側面図である。モニタ装置のアームが格納位置にある状態を示す。 上記実施形態に係るモニタ装置が取付けられた航空機用シートの側面図である。モニタ装置のアームがポップアップ位置にある状態を示す。 上記実施形態に係るモニタ装置の格納位置にある状態の斜視図である。 上記実施形態に係るモニタ装置の格納位置にある状態の左方から見た分解斜視図である。 上記実施形態に係るモニタ装置の格納位置にある状態の右方から見た分解斜視図である。 上記実施形態に係るモニタ装置の格納位置にある状態の側面図である。 図7におけるVIII-VIII矢視線断面図である。 図7におけるIX-IX矢視線断面図である。 上記実施形態に係るモニタ装置の格納位置にある状態の固定部を拡大して示す側面図である。 図10におけるXI-XI矢視線断面図である。ロック機構がロック状態にある状態を示す。 図10におけるXI-XI矢視線断面図である。ロック機構がアンロック状態にある状態を示す。 図11の状態における係止部材36dと係合部31b113との関係を示す斜視図である。 図12の状態における係止部材36dと係合部31b113との関係を示す斜視図である。
図1~図14は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、航空機用シート1に取付けられた本発明のモニタ装置10である。各図中、矢印により航空機用シート1に着座した着座者を基準とした各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1~図3に示すように、航空機用シート1は、着座部となるシートクッション2と、背凭れ部となるシートバック3と、右側側部に設けられた支持台4と、を備える。シートクッション2は、その骨格をなすフレーム2aの下端部側がフロアFに取付けられることによってフロアFに対して固定されている。シートバック3は、その下端部側がフレーム2aの上端部側に対して左右方向に延びる連結軸2bを中心に前後方向に回動可能に取付けられ、シートクッション2に対する傾斜角度が調節可能とされている。フレーム2aの右側側部には支持台4が上方に向かって延びて設けられている。支持台4は、隣席との隔壁としての機能とその上面におけるアームレストとしての機能を果たすように形成されている。ここで、航空機用シート1が、特許請求の範囲の「乗物シート」に相当する。
図1~図3に示すように、本実施形態のモニタ装置10は、航空機用シート1の支持台4の前側に取付けられている。モニタ装置10は、支持台4に固定された固定部20と、液晶ディスプレイ等で構成されたモニタ部40と、一端部である先端部30aがモニタ部40に連結され、他端部である基部30bが固定部20に回動可能に連結されたアーム部30と、を有する。さらに、モニタ装置10は、アーム部30の固定部20に対する回動をロック又はアンロックするロック機構50を有する。
モニタ装置10の概略構成について説明する。アーム部30は、基部30bにおいて固定部20に対して左右方向に延びる回動軸21を中心に上下に回動可能とされ、図1に示す起立位置P1と、図2に示す格納位置P2と、図3に示すポップアップ位置P3と、を採れるようになっている。起立位置P1においては、アーム部30は、先端部30aに連結されたモニタ部40を回動軸21より上方の着座者が見易い位置に支持する。格納位置P2においては、アーム部30は、先端部30aに連結されたモニタ部40を回動軸21より下方の着座者のじゃまにならない位置に支持する。ポップアップ位置P3においては、アーム部30は、先端部30aに連結されたモニタ部40を回動軸21より下方で着座者がアーム部30を握って起立位置P1に引き上げやすい位置に支持する。アーム部30は、後述するロック機構50によって、起立位置P1と格納位置P2において固定部20に対して回動不能なロック状態又は回動可能なアンロック状態とされることができる。そして、アーム部30は、格納位置P2においてロック機構50をアンロック状態とすると重力作用により図2において回動軸21を中心に時計回りに回動してポップアップ位置P3に移動するようになっている。これは、モニタ装置10の重心Gが回動軸21から下した鉛直線PLに対し後方にずれているため、ロック機構50をアンロック状態とすると重力作用により回動して重心Gが鉛直線PLに重なることによりポップアップ位置P3となるものである。ここで、モニタ装置10が、特許請求の範囲の「乗物シート用モニタ装置」に相当する。
図4~図6に示すように、モニタ装置10の固定部20は、右プレート22と、左プレート部材23と、を有する。右プレート22は、左右方向から見て前方に向けて膨らむ略半円形をした板状部材で、中央部に左右方向に貫通する略四角形をした角貫通孔22aと、上端部側と下端部側に1つずつ設けられたビス孔22bと、を有する。さらに、右プレート22は、上側のビス孔22bと角貫通孔22aとの間において左方向に延びる横断面が楕円形の筒状の操作ボタン支持部22cと、角貫通孔22aに関して操作ボタン支持部22cと反対側において左方向に突出する円柱状の突起部22dと、を有する。角貫通孔22aは、右軸部材24を右方から通して周縁部に嵌合させて支持する孔である。右軸部材24の中心軸は、回動軸21に一致する。操作ボタン支持部22cは、その内筒部に後述する操作ボタン36の支持部36bがコイルばね22c1を介して挿入されることにより、操作ボタン36を操作ボタン支持部22cに対して回動不能かつ左右方向に摺動可能に支持するためのものである。右プレート22の左側の面に当接して円盤状の樹脂板部材22eが配設されている。樹脂板部材22eは、ポリアセタール樹脂製の部品で右プレート22に対して回動するアーム部30との間の摺動を円滑化するためのものである。樹脂板部材22eには、角貫通孔22a、操作ボタン支持部22c、突起部22dに対応して、孔22e1、孔22e2、孔22e3が設けられている。孔22e2に操作ボタン支持部22cが通され、孔22e3に突起部22dが通されることによって、樹脂板部材22eは、右プレート22に対し相対回動不能に取付けられている。
図4~図6に示すように、左プレート部材23は、左右方向から見て右プレート22と同一形状をした左プレート23aと、左プレート23aの上端部側から右方向に延びて形成された上連結部23bと、左プレート23aの下端部側から右方向に延びて形成された下連結部23cと、を有する。左プレート23aは、中央部に左右方向に貫通する中貫通孔23a1と、中貫通孔23a1の後上に設けられた左右方向に貫通する上貫通孔23a2と、中貫通孔23a1に関して上貫通孔23a2と反対側において右方向に突出する円柱状の突起部23a3と、を有する。中貫通孔23a1は、略円柱形状の左軸部材25を通して支持する孔である。左軸部材25の中心軸は、回動軸21に一致する。上貫通孔23a2は後述する操作ボタン36のボタン部36cを左右方向に摺動可能に支持する孔である。上連結部23bの右端部には左右方向に延びるビス孔23b1が設けられ、下連結部23cの右端部には左右方向に延びるビス孔23c1が設けられている。右プレート22と左プレート部材23は、上側のビス孔22bとビス孔23b1を一致させるとともに下側のビス孔22bとビス孔23c1を一致させていずれもビス締めすることにより一体化される。一体化された状態で右プレート22と左プレート23aは対向してその間にアーム部30の基部30bを配置可能とされている。左プレート23aの右側の面に当接して円盤状の樹脂板部材23dが配設されている。樹脂板部材23dは、ポリアセタール樹脂製の部品で左プレート23aに対して回動するアーム部30との間の摺動を円滑化するためのものである。樹脂板部材23dには、中貫通孔23a1、上貫通孔23a2、突起部23a3に対応して、孔23d1、孔23d2、孔23d3が設けられている。孔23d1の外周縁部には右方に向かって延びる円筒部23d11が設けられている。孔23d1と円筒部23d11の内筒部分に左軸部材25が通され、孔23d2に操作ボタン36のボタン部36cが通され、孔23d3に突起部23a3が通されることによって、樹脂板部材23dは、左プレート23aに対し相対回動不能に取付けられている。
図4~図6に示すように、アーム部30は、固定部20に対して回動軸21を中心に回動可能に連結される第1アーム部31と、第1アーム部31とモニタ部40とをそれぞれの連結部において相対回動可能に連結する第2アーム部32と、を有する。
図4~図6に示すように、第1アーム部31は、左方に向かって開口する右第1アーム部31aと、右方に向かって開口する左第1アーム部31bと、が開口側を当接させて組み合わされ内部に中空部26が形成されている。中空部26は、中心軸CL1を中心として略上下方向に延びており、その中にモニタ装置10と支持台4の内部に配設された制御装置(図示せず)とを連結するワイヤハーネスWが配設される。
図4~図6に示すように、右第1アーム部31aは、左右方向から見て円形の摺動部31a1と、摺動部31a1の前下から径方向に延びるとともに途中から湾曲して下方に向けて延びる腕部31a2と、を有する。摺動部31a1は、左右方向から見て樹脂板部材22eと略同一形状の底壁部31a11と、底壁部31a11の周縁部における腕部31a2が連結される部分を除く部分において左方向に延びて形成された立壁部31a12と、を有する。底壁部31a11には、中央部に左右方向に貫通するセンタ貫通孔31a111が設けられ、上部に長軸がセンタ貫通孔31a111の中心軸を中心とした円周上に延び左右方向に貫通する長孔31a112が設けられている。センタ貫通孔31a111の中心軸は回動軸21に一致している。長孔31a112は、左右方向から見てその長軸が回動軸21を中心とする円周上にあり、右プレート22の操作ボタン支持部22cが摺動可能な大きさに形成されている。長孔31a112の長軸の長さは、アーム部30を起立位置P1と格納位置P2の間で回動させたとき操作ボタン支持部22cに当接しない長さとされている。底壁部31a11の左側の面にはセンタ貫通孔31a111の径方向外側に3つのビス受け部31a113が設けられている。3つのビス受け部31a113に対するビス締めによってワンウェイクラッチ33が取付けられている。ワンウェイクラッチ33は、本体部33aと本体部33aの中央部において同一軸上に設けられた内筒部33bとを有し、内筒部33bに対して本体部33aが図5において回動軸21を中心に時計回りに回るときは無負荷で反時計回りに回るときは所定の負荷を発生する。腕部31a2は、左方に向かって開口する略半円筒状に形成されており、摺動部31a1に対し底壁部31a11及び立壁部31a12と滑らかに連結されて形成されている。腕部31a2には、左右方向に貫通するビス孔31a21が複数設けられている。
右プレート22に対する右第1アーム部31aの取付け構造について説明する。図4~図6に示すように、右プレート22に樹脂板部材22eを重ね合わせた状態で角貫通孔22aの中心と、センタ貫通孔31a111の中心と、内筒部33bの中心軸と、を同一軸線上に配置して右プレート22の右側から右軸部材24を挿入する。右軸部材24は、右側から順に、同一中心軸上に配置された第1円柱部24a、第1角柱部24b、第2円柱部24c、第3円柱部24d、第2角柱部24e、第4円柱部24fを有する。第1角柱部24bは、右プレート22の角貫通孔22aに嵌合可能に形成されている。第2円柱部24cは、樹脂板部材22eの22e1に嵌合可能に形成されている。第3円柱部24dは、ワンウェイクラッチ33の内筒部33bの内側に嵌合可能に形成されている。第2角柱部24eは、隙隠し部材34の貫通孔34cに嵌合可能に形成されている。第4円柱部24fにはねじが切られておりナット35のねじ孔35aに対して螺合可能に形成されている。第1円柱部24aは第1角柱部24bより径方向に大きく形成されており右プレート22に右側面に当接して右軸部材24の左方向への移動を阻止する。右プレート22、樹脂板部材22e、右第1アーム部31a、ワンウェイクラッチ33、隙隠し部材34を重ね合わせた状態で右軸部材24を通してナット35を第4円柱部24fに締め付けることで各部材が一体化される。このとき、右第1アーム部31aは、ワンウェイクラッチ33の働きにより右プレート22に対して起立位置P1方向に回るときは無負荷で、格納位置P2方向に回るときは所定の負荷が発生する。隙隠し部材34は、下方に延びる縦板部34aと、縦板部34aの下端部から左方に向かって延びる横板部34bと、を有し、横板部34bは、アーム部30が起立位置P1になったとき、後述する左第1アーム部31bの切欠き31b121からアーム部30の内部が見えるのを防止する。
図4~図6、図10に示すように、左第1アーム部31bは、概略右第1アーム部31aと左右対称形状に形成されている。詳しくは、左第1アーム部31bは、左右方向から見て円形の摺動部31b1と、摺動部31b1の前下から径方向に延びるとともに途中から湾曲して下方に向けて延びる腕部31b2と、を有する。摺動部31b1は、左右方向から見て樹脂板部材23dと略同一形状の底壁部31b11と、底壁部31b11の周縁部における腕部31b2が連結される部分を除く部分において右方向に延びて形成された立壁部31b12と、を有する。立壁部31b12の上部には、周方向にわたって切欠き31b121が設けられている。切欠き31b121は、ワイヤハーネスWの上端部側を中空部26から取出すためのもので、切欠き31b121の周方向の長さは、後述する長孔31b112の長軸の周方向の長さにほぼ等しい。底壁部31b11には、中央部に左右方向に貫通するセンタ貫通孔31b111が設けられ、上部に長軸がセンタ貫通孔31b111の中心を中心とした円周上に延び左右方向に貫通する長孔31b112が設けられている。センタ貫通孔31b111の中心軸は回動軸21に一致している。長孔31b112は、左右方向から見てその長軸が回動軸21を中心とする円周上にあり、左プレート23aに対して左右方向に摺動可能に支持された操作ボタン36のボタン部36cが摺動可能な大きさに形成されている。長孔31b112の長軸の長さはアーム部30を起立位置P1と格納位置P2の間で回動させたとき操作ボタン36のボタン部36cに当接しない長さとされている。底壁部31b11の右側の面にはセンタ貫通孔31b111の径方向上部から径方向前部にかけて中心軸をセンタ貫通孔31b111と同軸とする扇形状の係合部31b113が右方に突出して設けられている。係合部31b113における上部の径方向に延びる上端部31b114には、アーム部30が格納位置P2にあるとき、後述する操作ボタン36の係止部材36dの前面部36d1が当接して固定部20に対するアーム部30の回動を阻止してロック状態とする。係合部31b113における下部の径方向に延びる下端部31b115には、アーム部30が起立位置P1にあるとき、後述する操作ボタン36の係止部材36dの後面部36d2が当接して固定部20に対するアーム部30の回動を阻止してロック状態とする。腕部31b2は、右方に向かって開口する略半円筒状で、摺動部31b1に対し底壁部31b11及び立壁部31b12と滑らかに連結されて形成されている。腕部31b2には、左右方向に延びるビス孔31a21が複数設けられている。
図4~図6、図10~図14に示すように、操作ボタン36は、略直方体形状をした基体部36aと、基体部36aの一端部側から基体部36aに対して垂直に立設された横断面が楕円形の支持部36bと、基体部36aに対して支持部36bと反対側に立設された横断面が円形のボタン部36cと、を有する。支持部36bとボタン部36cとは同一軸上に延びるように形成されている。基体部36aの他端部側である支持部36bとボタン部36cが配設されていない側の支持部36bが取付けられた面には直方体形状の係止部材36dがビス止めされて取付けられている。操作ボタン36は、支持部36bを右第1アーム部31aの操作ボタン支持部22cに挿入して固定部20に対して取付けられたとき基体部36aの長軸は他端部側を前下方に向けて延びている。操作ボタン36の支持部36bは、先端側から右第1アーム部31aの長孔31a112、樹脂板部材22eの孔22e2を通されて右第1アーム部31aの操作ボタン支持部22cにコイルばね22c1を介して挿入されている。操作ボタン36のボタン部36cは、先端側から左第1アーム部31bの長孔31b112、樹脂板部材23dの孔23d2、左プレート部材23の上貫通孔23a2を通されている。これによって、操作ボタン36は、ボタン部36cの先端部を押圧したり押圧を解除したりすることにより固定部20に対して回動することなく左右方向に摺動する。このとき、係止部材36dの前上側の面である前面部36d1と後下側の面である後面部36d2も固定部20に対する上下方向の角度を維持して左右方向に摺動する。
図4~図6に示すように、右プレート22、樹脂板部材22e、ワンウェイクラッチ33が取付けられた右第1アーム部31aに対して操作ボタン36、左第1アーム部31b、樹脂板部材23d、左プレート部材23を配置する。そして、右プレート22と左プレート部材23をビス締め固定するとともに、右第1アーム部31aと左第1アーム部31bをビス締め固定する。なお、右第1アーム部31aに対する左第1アーム部31bのビス締め固定に先立って第2アーム部32の上連結部32a2、32b2を右第1アーム部31aの下端部側と左第1アーム部31bの下端部側との間に配置しておく必要があるがそれについては後述する。右プレート22と左プレート部材23との間に配置された、右第1アーム部31aの摺動部31a1と、左第1アーム部31bの摺動部31b1が基部30bに相当する。
図11及び図13に示すように、アーム部30が格納位置P2にあるとき、操作ボタン36のボタン部36cを押圧しない状態においては、操作ボタン36はコイルばね22c1の付勢力によって最左位置にある。このとき、係止部材36dの前面部36d1は、左第1アーム部31bの係合部31b113の上端部31b114に当接してアーム部30の起立位置P1方向への回動を阻止するロック状態にある。この状態から操作ボタン36のボタン部36cを押圧すると図12及び図14に示す状態となる。この状態においては、操作ボタン36はコイルばね22c1の付勢力に抗してコイルばね22c1を圧縮し最右位置にある。このとき、係止部材36dの前面部36d1は、右方に移動して左第1アーム部31bの係合部31b113の上端部31b114から離隔しアーム部30の起立位置P1方向への回動を許容するアンロック状態にある。アーム部30が起立位置P1にあるとき、操作ボタン36のボタン部36cを押圧しない状態においては、操作ボタン36はコイルばね22c1の付勢力によって最左位置にある。このとき、係止部材36dの後面部36d2は、左第1アーム部31bの係合部31b113の下端部31b115に当接してアーム部30の格納位置P2方向への回動を阻止するロック状態にある。アーム部30が起立位置P1と格納位置P2にある状態においては、係止部材36dの左端部36d3が係合部31b113の右面部に当接して摺動可能となりアンロック状態が維持される。アーム部30がポップアップ位置P3にあるときもアンロック状態にあるので、アーム部30を起立位置P1の方向に引き上げることができる。そして、アーム部30が起立位置P1に至ったときコイルばね22c1の働きで係止部材36dは最左位置に移動して、後面部36d2が下端部31b115に当接してアーム部30の格納位置P2方向への回動を阻止するロック状態になる。アーム部30を起立位置P1から格納位置P2の方向へ回動させていった時も同様に格納位置P2に至ったときコイルばね22c1の働きでロック状態となる。ここで、操作ボタン36と係合部31b113によってロック機構50が構成される。また、係合部31b113が、特許請求の範囲の「被係止部」に相当する。
図4~図9に示すように、第2アーム部32は、左方に向かって開口する右第2アーム部32aと、右方に向かって開口する左第2アーム部32bと、が開口側を当接させて組み合わされ内部に中空部27が形成されている。中空部27は、中心軸CL2を中心として左右方向から見て略L字状に延びており、その中にモニタ装置10と支持台4の内部に配設された制御装置(図示せず)とを連結するワイヤハーネスWが配設される。右第2アーム部32aと左第2アーム部32bは、実質的に左右対称形に形成されている。右第2アーム部32aは、左右方向から見てエルボ状の左方に開口する本体部32a1と、本体部32a1の上部に設けられた左方に開口する略半円筒状の上連結部32a2と、本体部32a1の後部に設けられた左方に開口する略半円筒状の後連結部32a3と、を有する。本体部32a1には、左右方向に貫通するビス孔32a11が複数設けられている。上連結部32a2の上端部にはフランジ部32a21が設けられ、後連結部32a3の後端部にはフランジ部32a31が設けられている。左第2アーム部32bは、左右方向から見てエルボ状の右方に開口する本体部32b1と、本体部32b1の上部に設けられた右方に開口する略半円筒状の上連結部32b2と、本体部32b1の後部に設けられた右方に開口する略半円筒状の後連結部32b3と、を有する。本体部32b1には、左右方向に延びるビス孔32b11が複数設けられている。上連結部32b2の上端部にはフランジ部32b21が設けられ、後連結部32b3の後端部にはフランジ部32b31が設けられている。右第2アーム部32aと左第2アーム部32bは、開口側を当接させた状態でビス締めされて一体化されて第2アーム部32を構成している。一体化された状態で、上連結部32a2と上連結部32b2は、上下方向に延びる円筒状になり、後連結部32a3と後連結部32b3は、前後方向に延びる円筒状になる。
第2アーム部32を第1アーム部31に連結する構造について説明する。図6及び図8に示すように、左第1アーム部31bの下端部側に形成された横断面が右方に開口する半円状で上下に延びる受面部31b22の上に右方に開口する略半円筒状の樹脂部材32cを介して第2アーム部32の上連結部32b2を当接させる。第2アーム部32の上連結部32a2に左方に開口する略半円筒状の樹脂部材32dを被せて左第1アーム部31bに対してビス締め固定する。樹脂部材32cと樹脂部材32dは、ポリアセタール樹脂製の部品で左第1アーム部31bに対して、上連結部32a2と上連結部32b2により構成される円筒の軸を中心に回動する第2アーム部32との間の摺動を円滑化するためのものである。ここで、左第1アーム部31bに対する樹脂部材32dのビス締めの程度を調整することにより第2アーム部32と第1アーム部31間の回動における摺動抵抗を調整することができる。左第1アーム部31bの下端部側に第2アーム部32が取付けられた状態で左第1アーム部31bに対して右第1アーム部31aがビス締めにより一体化される。第2アーム部32が第1アーム部31に連結された状態で、中心軸CL1の下端と中心軸CL2の上端とは一致して連続状態となる。第1アーム部31に対する第2アーム部32の中心軸CL1及び中心軸CL2を中心とする回動により、アーム部30に対するモニタ部40の向きを変更することができる。
図4~図6及び図9に示すように、モニタ装置10のモニタ部40は液晶ディスプレイ41と、液晶ディスプレイ41を左右から挟持して支持する主枠体部42及び従枠体部43と、を有する。主枠体部42は、液晶ディスプレイ41の表面側の上下前後の4周部分をカバーする部材で上端部に横断面が右方に開口する半円状で前後に延びる受面部42a1が形成された第2アーム部連結部42aが設けられている。従枠体部43は、液晶ディスプレイ41の表面側の中央部分をカバーする部材で上端部に第2アーム部連結部42aに対向する第2アーム部連結部43aが設けられている。
モニタ部40を第2アーム部32に連結する構造は、実質的に第2アーム部32を第1アーム部31に連結する構造と同じである。図6及び図9に示すように、主枠体部42の受面部42a1の上に右方に開口する略半円筒状の樹脂部材32eを介して第2アーム部32の後連結部32b3を当接させる。第2アーム部32の後連結部32a3に左方に開口する略半円筒状の樹脂部材32fを被せて第2アーム部連結部42aに対してビス締め固定する。樹脂部材32eと樹脂部材32fは、ポリアセタール樹脂製の部品で第2アーム部連結部42aに対して、後連結部32a3と後連結部32b3により構成される円筒の軸を中心に回動する第2アーム部32との間の摺動を円滑化するためのものである。ここで、第2アーム部連結部42aに対する樹脂部材32fのビス締めの程度を調整することにより第2アーム部32と主枠体部42及び従枠体部43との間の回動における摺動抵抗を調整することができる。主枠体部42の第2アーム部連結部42aに第2アーム部32が取付けられた状態で、主枠体部42の第2アーム部連結部42aに対して従枠体部43の第2アーム部連結部43aがビス締めにより一体化される。第2アーム部32に対する主枠体部42及び従枠体部43の中心軸CL2を中心とする回動により、アーム部30に対するモニタ部40の向きを変更することができる。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。操作ボタン36のボタン部36cを押圧すると、ロック状態が解除されてアーム部30は重力作用で格納位置P2からポップアップ位置P3に移動する。これによって、ばね機構を用いることなく簡潔な構造でアーム部30を掴んで起立位置P1に起こし上げ易い位置に移動させることができる。そして、ポップアップ位置P3において操作ボタン36のボタン部36cを押圧するのを止めてもアーム部30が起立位置P1にアンロック状態が維持されるのでロック状態の解除とアーム部30の回動操作を片手で行うことができ操作性が良い。また、操作ボタン36の押圧操作の有無により左右方向に移動する係止部材36dが左第1アーム部31bの係合部31b113に対して係合することでロック状態とされ、係合が解除されることによってアンロック状態とされる。これによって、簡潔な構造で固定部20に対するアーム部30の回動をロックしたりアンロックしたりすることができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、モニタ装置10を航空機用シート1に適用したが、これに限らず、自動車、鉄道車両、船等の乗物のシートに適用することもできる。
2.上記実施形態においては、回動軸21を左右方向に延びるものとして構成したが、これに限らず、略水平方向における前後方向や左右方向と前後方向との間のあらゆる方向を選択することができる。さらに、重力作用でアーム部30が回動すれば水平方向に対して多少傾いているものであってもよい。
1 航空機用シート(乗物シート)
10 モニタ装置(乗物シート用モニタ装置)
20 固定部
21 回動軸
30 アーム部
30a 先端部
30b 基部
31 第1アーム部
31b113 係合部(被係止部)
31b114 上端部
31b115 下端部
32 第2アーム部
36 操作ボタン
36a 基体部
36b 支持部
36c ボタン部
36d 係止部材
36d1 前面部
36d2 後面部
36d3 左端部
40 モニタ部
50 ロック機構
F フロア
G 重心
P1 起立位置
P2 格納位置
P3 ポップアップ位置
PL 鉛直線

Claims (1)

  1. 乗物シートに対しモニタ部を支持するアーム部の基部が略水平方向に延びる回動軸を中心に回動可能に連結された乗物シート用モニタ装置であって、
    前記アーム部の前記回動軸を中心とする回動をロック又はアンロックするロック機構を備え、
    該ロック機構は、前記アーム部が前記モニタ部を前記回動軸より上方に支持する起立位置と、前記アーム部が前記モニタ部を前記回動軸より下方に支持する格納位置と、においてロックが可能であり、
    前記格納位置において前記ロック機構をアンロックすると重力作用により前記アーム部が前記起立位置に起こし上げられるのに掴まれ易いポップアップ位置に移動し、
    前記ロック機構は、前記回動軸の近傍において前記回動軸と平行に移動する前記乗物シートに配設された係止部材が前記アーム部に配設された被係止部に対して係合することによってロック状態とされ、前記係止部材の前記被係止部に対する係合が解除されることによってアンロック状態となるものであり、
    前記係止部材は、前記回動軸と平行に移動する方向に付勢されており、前記起立位置又は前記格納位置において、操作ボタンを押圧しないと付勢力で前記被係止部に対して係合して前記ロック状態が維持され、前記操作ボタンを押圧すると付勢力に抗して移動して前記被係止部に対する係合が解除されて前記アンロック状態となり、前記起立位置と前記格納位置との間では前記操作ボタンを押圧しなくても前記アンロック状態が維持される乗物シート用モニタ装置。



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