JP7258059B2 - ベンズイミダゾール誘導体及びそのidh1阻害剤としての応用 - Google Patents

ベンズイミダゾール誘導体及びそのidh1阻害剤としての応用 Download PDF

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Description

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本願は、2018年06月26日に提出されたCN201810672394.3に基づき優先権を主張する。
本発明は、一連のベンズイミダゾール系化合物及びそのIDH1変異体の阻害剤としての応用に関し、具体的には、式(I)で表される化合物、その互変異性体又は薬学的に許容される塩に関する。
イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(Isocitrate dehydrogenase)は、クエン酸回路に関与する重要な酵素であり、イソクエン酸から2-オキソグルタル酸(即ち、2-α-ケトグルタル酸、α-KG)への酸化的脱炭酸を触媒する。IDH 1という遺伝子によってコードされるタンパク質は、細胞質及びペルオキシソームに見られるNADP(+)-依存性イソクエン酸デヒドロゲナーゼであり、PTS-1ペルオキシソーム標的化シグナル配列を含む。オキシソームにおけるこの酵素の存在は、内部NADPH再生の役割を示唆している。
非変異、例えば、野生型IDHは、催化イソクエン酸の酸化的脱炭酸を触媒しながら、、NAD(NADP)をNADP(NADPH)に還元する。
イソクエン酸エステル + NAD(NADP) → α-KG + CO +NADP(NADPH) + H
神経膠腫、急性骨髄性白血病(AML)、軟骨肉腫、肝内胆管腫、黒色腫、前立腺癌、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫を含む複数の腫瘍において、IDH 1/2変異タンパク質(IDH 1/2 m)が発見されている。神経膠腫では、非原発性神経膠芽細胞腫の70%以上はIDH1変異を持ち、IDH1変異腫瘍の92.7%はアルギニンがヒスチジンに置き換えられている(即ち、IDH1 R132H) (Hartmann C、Acta Neuropathol. 2009 Oct;1 18(4):469-74)。
IDH変異タンパク質は、新たなタンパク質機能を持ち、即ち、α-KGを触媒還元して発癌性代謝物である2-ヒドロキシグルタル酸(2-HG)を生成する。2-HGの産生は、癌の発症及び進展に寄与すると考えられている(Dang L 、Nature、2009 Dec 10;462(7274):739-44)。正常な細胞は非常に低いレベルの2-HGを生成するが、IDH変異を持つ細胞は高レベルの2-HGを生成することができる。IDH変異を持つ腫瘍にも高レベルの2-HGが見られている。
従って、IDH変異体及びその新たな活性の阻害は、癌治療の潜在的な方法であり、IDH変異体の阻害剤を得てそれの2-HGを産生する新たな機能を抑制する必要がある。
Acta Neuropathol(2017、Vol(133)、Issue4、629-644)は、化合物BAY1436032の具体的な構造を開示している。
Figure 0007258059000001
本発明は、式(I)で表される化合物、その異性体又は薬学的に許容される塩を提供する。
Figure 0007258059000002
(式中、
は、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基及びフェニル基から選ばれ、前記C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基及びフェニル基は、1つ、2つ又は3つのRで任意選択的に置換されていてもよく、
及びRは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH、C1-6アルキル基及びC1-6アルコキシ基から選ばれ、前記C1-6アルキル基及びC1-6アルコキシ基は、1つ、2つ又は3つのRで任意選択的に置換されていてもよく、
或いは、RとRは連結して、1つ、2つ又は3つのRで任意選択的に置換されていてもよいC4-6シクロアルケニル基を形成し、
Lは、-CHCH-及び-C3-6シクロアルキル基-CHCH-から選ばれ、
nは、1、2及び3から選ばれ、
、R及びRは、それぞれ独立に、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH及びMeから選ばれる。)
本発明のいくつの実施態様において、前記RはC1-3アルキル基、シクロプロピル基及びフェニル基から選ばれ、前記C1-3アルキル基、シクロプロピル基及びフェニル基は1つ、2つ又は3つのRで任意選択的に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記Rは、CH、CHF、CHF、CF、CHCH、CHCF、CHCHCH、C(CH
Figure 0007258059000003
、CH(CH及び
Figure 0007258059000004
から選ばれ、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R及びRは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH、C1-3アルキル基及びC1-3アルコキシ基から選ばれ、前記C1-3アルキル基及びC1-3アルコキシ基は、1つ、2つ又は3つのRで任意選択的に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、前記R及びRは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH、CH及びCHOから選ばれ、前記CH及びCHOは、1つ、2つ又は3つのRで任意選択的に置換され、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、上記R及びRは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH、CH、CHF、CHF、CF及びOCHから選ばれ、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、上記Lは、-CHCH-及び
Figure 0007258059000005
から選ばれ、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、上記構造単位
Figure 0007258059000006
から選ばれ、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、上記構造単位
Figure 0007258059000007
から選ばれ、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、上記構造単位
Figure 0007258059000008
から選ばれ、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施態様において、上記構造単位
Figure 0007258059000009
Figure 0007258059000010
から選ばれ、他の変数は、本発明で定義される通りである。
本発明の他の幾つかの実施態様は、上記変数を任意選択的に組み合わせることによるものである。
本発明の幾つかの実施態様において、
Figure 0007258059000011
から選ばれる化合物、その異性体又は薬学的に許容される塩。
(式中、
Eは、-CH-、-CHCH-、-C(CH-及びC(CHCH-から選ばれ、
Lは、-CHCH-及び
Figure 0007258059000012
から選ばれる。
、R及びRは、本発明で定義される通りである。)
本発明の幾つかの実施態様において、
Figure 0007258059000013
から選ばれる化合物、その異性体又は薬学的に許容される塩。
(式中、
E、L、R、R及びRは、本発明で定義される通りである。)
本発明は、さらに、
Figure 0007258059000014
Figure 0007258059000015
Figure 0007258059000016
から選ばれる化合物、その異性体又は薬学的に許容される塩を提供する。
本発明の幾つかの実施態様において、上記化合物は、
Figure 0007258059000017
Figure 0007258059000018
Figure 0007258059000019
Figure 0007258059000020
から選ばれる。
本発明は、さらに、上記の化合物、その異性体又は薬学的に許容される塩の、IDH1関連疾患を治療するための医薬品の調製における応用を提供する。
特に断らない限り、本明細書で使用される以下の用語及び略語は、以下の意味を有することを意図している。特定の用語又は略語は、特別な定義されていない限り不確実または不明確であると見なされるべきではないが、通常の意味で理解すべきである。本明細書に商品名が示される場合には、それに対応する製品又はその有効成分を指すことを意味する。
本明細書で使用される「薬学的に許容される」という用語とは、化合物、材料、組成物及び/又は剤形については、信頼できる医学的判断の範囲内で、ヒトおよび動物の組織との接触での使用に適するが、過度の毒性、刺激性、アレルギー反応、その他の問題や合併症がなく、合理的な利益/リスク比に見合うことを意味する。
「薬学的に許容される塩」という用語とは、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的非毒な酸又は塩基から調製された本発明に係る化合物の塩を指す。本発明に係る化合物に比較的酸性の官能基を含む場合、塩基付加塩は、化合物の中性形態を、純粋な溶液または適切な不活性溶媒中の十分な量の塩基と接触させることによって得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アンモニア又はマグネシウム塩、或いは又は類似する塩を含む。本発明に係る化合物に比較的塩基性の官能基を含む場合には、酸付加塩は、化合物の中性形態を、純粋な溶液または適切な不活性溶媒中で十分な量の酸と接触させることによって得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の実例は、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸などの無機酸の塩;酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などの類似する有機酸の塩;その他、アミノ酸(例えば、アルギニン等)の塩、及びグルクロン酸などの機酸の塩を含む。本発明のある特定の化合物は塩基性及び酸性の官能基が含まれているため、任意の塩基又は酸付加塩に変換されることができる。
本発明の薬学的に許容される塩は、酸イオン又は塩基性官能基を含む親化合物から従来の化学的方法によって合成することができる。一般的には、そのような塩は、遊離酸または塩基形態としてのこれらの化合物を、水、有機溶媒又は両方の混合物中で化学量論量の適切な塩基または酸と反応させることにより調製される。
本発明の化合物は、特定の幾何学的又は立体異性体として存在することができる。本発明では、そのような化合物にシス及びトランス異性体、(-)-及び(+)-エナンチオマー、(R)-及び(S)-エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体、及びそれらのラセミ混合物、他の混合物、例えば、エナンチオマーまたはジアステレオマーリッチな混合物を含み、それらの混合物の全ては、本発明の範囲内に属することを想定する。アルキル基などの置換基には、他の非対称炭素原子が存在することができる。これらの異性体及びそれらの混合物は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
特に断らない限り、「エナンチオマー」又は「光学異性体」という用語とは、互いに鏡像である立体異性体を指す。
特に断らない限り、「シス-トランス異性体」又は「幾何学的異性体」という用語は、二重結合又は環を形成する炭素原子の単一結合が自由に回転できないことによるものを意味する。
特に断らない限り、「ジアステレオマー」という用語とは、分子に2つ又はそれ以上のキラル中心を持つとともに、分子間配置は、非鏡像関係にある立体異性体であることを意味する。
特に断らない限り、「(D)」又は「(+)」とは、右旋性を示し、「(L)」又は「(-) 」とは、左旋性を示し、「(DL)」又は「(±)」とは、ラセミを示す。
特に断らない限り、くさび形実線結合(
Figure 0007258059000021
)及びくさび形破線結合(
Figure 0007258059000022
)は、立体中心の絶対配置を示し、直線形実線結合(
Figure 0007258059000023
)及び直線形破線結合(
Figure 0007258059000024
)は、立体中心の相対配置を示し、波線(
Figure 0007258059000025
)でくさび形実線結合(
Figure 0007258059000026
)又はくさび形破線結合(
Figure 0007258059000027
)を示すか、又は波線(
Figure 0007258059000028
)で直線形実線結合(
Figure 0007258059000029
)及び直線形破線結合(
Figure 0007258059000030
)を示す。
特に断らない限り、化合物に炭素-炭素二重結合、炭素-窒素二重結合、窒素-窒素二重結合などの二重結合構造があり、且つ二重結合の各原子がいずれも2つの異なる置換基に接続されている場合には(窒素原子含有二重結合では、窒素原子上の2つの不対電子がそれに連結されている置換基と見なされる)、該化合物中の二重結合上の原子がその置換基との間に波線(
Figure 0007258059000031
)で連結されると、該化合物の(Z)型異性体、(E)型異性体又は両方の異性体の混合物を意味する。例えば、下式(A)は、該化合物が式(A-1)又は式(A-2)の単一の異性体又は以式(A-1)と式(A-2)の両方の異性体の混合物として存在することを示し、下式(B)は、該化合物が式(B-1)又は式(B-2)の単一の異性体又は式(B-1)と式(B-2)の両方の異性体の混合物として存在することを示す。下式(C)は、該化合物が式(C-1)又は式(C-2)の単一の異性体又は以式(C-1)と式(C-2)の両方の異性体の混合物として存在することを示す。
Figure 0007258059000032
本発明の化合物は、特定の形態として存在することができる。特に断らない限り、「互変異性体」又は「互変異性体形式」という用語とは、室温で、異なる官能基の異性体が動的平衡状態にあり、互いに迅速に変換できることを意味する。互変異性体が可能であれば(例えば、溶液中では)、互変異性体の化学的平衡に達することができ。例えば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトン移動互変異性体(prototropic tautomer)とも呼ばれ)は、プロトン移動による相互変換、例えば、ケトエノール異性化及びイミンエナミン異性化を含む。原子価互変異性体(valence tautomer)は、結合電子の再結合による相互変換を含む。ここで、ケトエノール互変異性化の具体例は、ペンタン-2,4-ジオンと4-ヒドロキシペント-3-エン-2-オンの2つの互変異性体間の互変異性化である。
特に断らない限り、用語「1つの異性体リッチな」、「異性体リッチな」、「1つのエナンチオマーリッチな」又は「エナンチオマーリッチな」とは、1つの異性体又はエナンチオマーの含有量は100%未満であり、且つ該異性体又はエナンチオマーの含有量は60%以上、又は70%以上、又は80%以上、又は90%以上、又は95%以上、又は96%以上、又は97%以上、又は98%以上、又は99%以上、又は99.5%以上、又は99.6%以上、又は99.7%以上、又は99.8%以上、又は99.9%以上であることを意味する。
特に断らない限り、「異性体過剰率」又は「エナンチオマー過剰率」という用語とは、2つの異性体又は2つのエナンチオマーの相対的なパーセントの間の差を意味する。例えば、それらの内の1つの異性体又はエナンチオマーの含有量は、90%であり、他の異性体又はエナンチオマーの含有量は、10%であると、異性体又はエナンチオマー過剰率(ee値)は80%である。
光学的に活性な(R)-及び(S)-異性体、D及びL異性体は、キラル合成またはキラル試薬または他の従来の技術により調製することができる。本発明の化合物のエナンチオマーを得たい場合には、非対称合成又はキラル補助剤による誘導体化で調製することができ、得られたジアステレオマー混合物が分離され、補助基が切断されて純粋で望ましいエナンチオマーが得られる。或いは、分子が塩基性官能基(アミノ基など)または酸性官能基(カルボキシル基など)を含む場合、適切な光学活性酸または塩基とジアステレオマー塩を形成し、次に当技術分野で知られている従来の方法によってジアステレオマーの分離を行った後、回収して純粋なエナンチオマーを得る。さらに、エナンチオマーとジアステレオマーの分離は、通常、キラル固定相を使用して任意選択で化学的誘導体化法と組み合わせるクロマトグラフィーを使用することにより達成される(例えば、アミンからカルバメートへの生成)。本発明の化合物は、該化合物を構成する1つ又は複数の原子において天然に存在しない割合の原子同位体を含んでもよい。例えば、化合物は、放射性同位元素、例えば、三重水素(H)、ヨウ素-125(125 I)又はC-14(14C)で標識されることができる。別の例として、重水素化薬物は、水素を重水素に置き換えることによって形成することができ、重水素と炭素の結合が通常の水素と炭素の結合よりも強く、非重水素化薬物と比較して、重水素化薬物は、毒性及び副作用を減らし、医薬品の安定性を高め、治療効果を高め、医薬品生物学的半減期を延長するなどの利点がある。本発明の化合物の同位体組成のすべての変更は、放射性であるかどうかにかかわらず、本発明の範囲に含まれる。
「任意選択的に」又は「任意選択で」とは、後に説明するイベント又は状況は、発生する可能性があるが、必ずしも発生しないことを意味し、しかも、その説明は、前記イベント又は状況が発生する場合、及び前記イベント又は状況が発生しない場合がある。
「置換されている」という用語とは、特定の原子上のいずれか1つ又は複数の水素原子が置換基によって置換され、特定の原子の価数が正常であり、置換後の化合物が安定している限り、重水素及び水素のバリアントを含んでもよく。置換基が酸素(=O)である場合には、2つの水素原子が置換されていることを意味する。酸素は芳香族基上で置換が起こらない。「任意選択的に置換されている」という用語とは、置換であってもよく、非置換であってもよく、特に断らない限り、置換基の種類及び数は、化学的に達成可能であることに基づいて任意であり得る。
変数(例えば、R)が化合物の組成又は構造に複数回出現する場合、それぞれの場合の定義は独立している。従って、例えば、ある基が0~2つのRで置換されると、前記基は、多くとも2つのRで任意選択で置換され、且ついずれの場合にもRは独立した選択がある。さらに、置換基及び/又はそのバリアントの組み合わせは、そのような組み合わせが安定した化合物を生成する場合にのみ許可される。
連結基の数が0である場合には、例えば、-(CRR)-では、該連結基は単結合であることを意味する。
そのうちの1つの変数が単結合を選択する場合には、それに連結された2つの基は直接に連結されることを意味し、例えば、A-L-Z中のLが単結合を示す場合には、該構造は、実際にA-Zであることを意味する。
置換基が空いている場合には、該置換基が存在しないことを意味し、例えば、A-XのXが空いている場合には、該構造は実際にAであることを意味する。挙げられた置換基は、どの原子を介して置換される基に連結することを示さない場合、このような置換基は、いずれの原子を介して結合することができ、例えば、ピリジル基は置換基としてピリジン環のいずれか1つの炭素原子によって置換されている基に連結される。挙げられた連結基では、その連結方向を示さない場合、その連結方向は、任意であり、例えば、
Figure 0007258059000033
の連結基Lが-M-W-である場合、-M-W-は、環Aと環Bを左から右への読み取り順序と同じ方向に連結して
Figure 0007258059000034
を構成することができるし、環Aと環Bを左から右への読み取り順序と反対の方向に連結して
Figure 0007258059000035
を構成することができる。前記連結基、置換基及び/又はそのバリアントは、そのような組み合わせが安定した化合物を生成する場合にのみ許可される。
特に断らない限り、「C1-6アルキル基」という用語は、1~6個の炭素原子で構成される直鎖状又は分岐状の飽和炭化水素基を示すために使用される。前記C1-6アルキル基は、C1-5、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C及びCアルキル基などを含み、一価(例えば、メチル基)、二価(例えば、メチレン基)又は多価(例えば、メチン基)であってもよい。C1-6アルキル基の実例は、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(n-プロピル基及びイソプロピル基を含む)、ブチル基(n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基及びt-ブチル基を含む)、ペンチル基(n-ペンチル基、イソペンチル基及びネオペンチル基を含む)、ヘキシル基などを含むが、これらに限定されない。
特に断らない限り、「C1-3アルキル基」という用語は、1~3個の炭素原子で構成される直鎖状又は分岐状の飽和炭化水素基を示すために使用される。前記C1-3アルキル基は、C1-2及びC2-3アルキル基などを含み、一価(例えば、メチル基)、二価(例えば、メチレン基)又は多価(例えば、メチン基)を含む。C1-3アルキル基の例は、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(n-プロピル基及びイソプロピル基を含む)などを含むが、これらに限定されない。
特に断らない限り、「C1-6アルコキシ基」という用語とは、1つの酸素原子を介して分子の残りの部分に連結する1~6個の炭素原子を含むアルキル基を意味する。前記C1-6アルコキシ基は、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C、C、C及びCアルコキシ基などを含む。C1-6アルコキシ基の実例は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基(n-プロポキシ基及びイソプロポキシ基を含む)、ブトキシ基(n-ブトキシ基、イソブトキシ基、s-ブトキシ基及びt-ブトキシ基を含む)、ペントキシ基(n-ペントキシ基、イソペントキシ基及びネオペントキシ基を含む)、ヘキソキシ基などを含むが、これらに限定されない。
特に断らない限り、「C1-3アルコキシ基」という用語とは、1つの酸素原子を介して分子の残りの部分に連結する1~3個の炭素原子を含むアルキル基を意味する。前記C1-3アルコキシ基は、C1-2、C2-3、C及びCアルコキシ基などを含む。C1-3アルコキシ基の実例は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基(n-プロポキシ基及びイソプロポキシ基を含む)などを含むが、これらに限定されない。
特に断らない限り、「C3-6シクロアルキル基」とは、3~6個の炭素原子からなる飽和環状炭化水素基を意味し、単環式環系および二環式環系であり、前記C3-6シクロアルキル基は、C3-5、C4-5及びC5-6シクロアルキル基などを含み、一価、二価又は多価であってもよい。C3-6シクロアルキル基の実例は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などを含むが、これらに限定されない。
特に断らない限り、「C4-6シクロアルケニル基」とは、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含む4~6個の炭素原子からなる部分不飽和環状炭化水素基を意味し、単環式系および二環式環系を含み、中でも、二環式環系は、スピロリング、縮合環及び架橋環を含み、この環系のいずれの環も非芳香族である。前記C4-6シクロアルケニル基は、C4-5又はC5-6シクロアルケニル基などを含み、一価、二価又は多価であってもよい。C4-6シクロアルケニル基の実例は、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロペンタジエニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘキサジエニル基などを含むが、これらに限定されない。
特に断らない限り、本発明の「C6-12芳香環」及び「C6-12アリール基」という用語は、交換可能に使用することができ、「C6-12芳香環」又は「C6-12アリール基」という用語とは、6~12個の炭素原子からなる共役π電子系の環状炭化水素基を意味し、単環式、縮合二環式、または縮合三環式であってもよく、そのうちの各環は芳香族である。それは、一価、二価又は多価であってもよく、C6-12アリール基は、C6-10、C6-9、C6-8、C12、C10及びCアリール基などを含む。C6-12アリール基の実例は、フェニル基、ナフチル基(1-ナフチル基及び2-ナフチル基などを含む)を含むが、これらに限定されない。
特に断らない限り、Cn-n+m又はC-Cn+mは、n~n+m個の炭素のいずれか1つの具体的な場合を含み、例えば、C1-12は、C、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11、及びC12を含み、n~n+mのいずれか1つの範囲も含み、例えば、C1-12は、C1-3、C1-6、C1-9、C3-6、C3-9、C3-12、C6-9、C6-12、及びC9-12などを含み、同様に、n員~n+m員は、環上の原子数がn~n+m個であることを意味し、例えば、3~12員環は、3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環、及び12員環を含み、n~n+m個のいずれか1つの範囲も含み、例えば3~12員環は、3~6員環、3~9員環、5~6員環、5~7員環、6~7員環、6~8員環、及び6~10員環などを含む。
「脱離基」という用語とは、置換反応(親和性置換反応など)によって別の官能基または原子に置換されることができる官能基または原子を指す。例えば、代表的な脱離基は、トリフルオロメタンスルホネート;塩素、臭素、ヨウ素;メシレート、トシレート、p-ブロモベンゼンスルホネート、p-トルエンスルホネートなどのスルホネート基;アセトキシ基、トリフルオロアセトキシ基などのアシルオキシ基を含む。
「保護基」という用語は、「アミノ保護基」、「ヒドロキシ保護基」又は「チオール保護基」を含むが、これらに限定されない。「アミノ保護基」という用語は、アミノ窒素原子上の副反応を防ぐのに適した保護基を指す。代表的なアミノ保護基は、ホルミル基;例えば、アルカノイル基(例えば、アセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル)などのアシル基;例えば、tert-ブトキシカルボニル(Boc)などのアルコキシカルボニル;例えば、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)及び9-フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)などのアリールメチルオキシカルボニル;例えば、ベンジル(Bn)、トリチル(Tr)、1,1-ジ-(4’-メトキシフェニル)メチルなどのアリールメチル;例えば、トリメチルシリル(TMS)及びtert-ブチルジメチルシリル(TBS)などのシリル基を含むが、これらに限定されない。「ヒドロキシ保護基」という用語とは、ヒドロキシ基の副反応を防ぐのに適した保護基を指す。代表的なヒドロキシ保護基は、例えば、メチル基、エチル基及びtert-ブチル基のようなアルキル基;例えば、アルカノイル基(アセチルなど)などのアシル基;例えば、ベンジル(Bn)、p-メトキシベンジル(PMB)、9-フルオレニルメチル(Fm)及びジフェニルメチル(DPM)のようなアリールメチル;例えば、トリメチルシリル(TMS)及びtert-ブチルジメチルシリル(TBS)のようなシリルなどを含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物は、当業者に周知の様々な合成方法によって調製することができ、以下に列挙する具体的な実施形態、他の化学合成方法との組み合わせによって形成される実施形態、及び当業者に周知の同等の代替物を含み、好ましい実施態様は、本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明で使用される溶媒は、市販として取得されることができる。本発明では、以下の略語を使用する。即ち、aqは、水を表し、HATUは、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを表し、EDCは、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩を表し、m-CPBAは、3-クロロペルオキシ安息香酸を表し、eqは、当量、等量を表し、CDIは、カルボニルジイミダゾールを表し、DCMは、ジクロロメタンを表し、PEは、石油エーテルを表し、DIADは、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートを表し、DMFは、N,N-ジメチルホルムアミドを表し、DMSOは、ジメチルスルホキシドを表し、EtOAcは、酢酸エチルを表し、EtOHは、エタノールを表し、MeOHは、メタノールを表し、CBzは、アミン保護基であるベンジルオキシカルボニルを表し、BOCは、アミン保護基であるtert-ブトキシカルボニルを表し、HOAcは、酢酸を表し、NaCNBHは、シアノボロ水素化ナトリウムを表し、r.t.は、室温を表し、O/Nは、一晩を表し、THFは、テトラヒドロフランを表し、BocOは、ジ-tert-ブチルジカルボナートを表し、TFAは、トリフルオロ酢酸を表し、DIPEAは、ジイソプロピルエチルアミンを表し、SOClは、チオニルクロリドを表し、CSは、二硫化炭素を表し、TsOHは、p-トルエンスルホン酸を表し、NFSIは、N-フルオロ-N-(ベンゼンスルホニル)ベンゼンスルホンアミドを表し、NCSは、1-クロロピロリジン-2,5-ジオンを表し、n-BuNFは、テトラブチルフルオリドアンモニウムを表し、iPrOHは、2-プロパノールを表し、mpは、融点を表し、EDCIは、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩を表す。
化合物は、手動又はChemDraw(商標)ソフトウェアによって名前が付けられ、市販の化合物は、サプライヤーのカタログ名を使用する。
本発明の化合物は、酵素学的なレベルでは、変異体IDH1R132H及びIDH1R132Cに対して良好な阻害効果を有するとともに、野生型IDHタンパク質に対して阻害効果を有しなく、細胞レベルでは、本発明の化合物は、IDH1R132H 変異があるU87MG神経膠腫細胞に対して良好な2-HG阻害効果を有し、本発明の化合物は、有意なIDH1変異体阻害効果及び良好な選択性を有するとともに、脳腫瘍および傍脳組織においてより良好な分布比を有し、正常な脳組織への潜在的な副作用を低減させることができる。
以下、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明への不利な限定があることを意図するものではない。本明細書では、本発明を詳しく説明しているが、その具体的な実施形態も開示されており、当業者にとっては、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の具体的な実施形態に様々な変更及び改良を加えることは、自明である。
Figure 0007258059000036
ここで、官能基の定義は本発明の式(I)で表される化合物に記載されるようになる。
Figure 0007258059000037
(E)-3-(4-フルオロ-3-ニトロフェニル)アクリル酸メチル(2g,8.88mmol)と(R)-1-フェニルエチルアミン(1.18g,9.77mmol,1.26mL)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に炭酸カリウム(2.46g,17.76mmol)を加えた混合溶液を50℃で16時間撹拌した。反応液を水50mLで希釈し、次いで酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。15℃で、粗生成物を石油エーテル:酢酸エチル=10:1(11mL)中で30分間撹拌し、ろ過し、固体を減圧下で濃縮して実施例1Aを得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ=8.65(d,J=5.4 Hz,1H),8.35(d,J=2.1 Hz,1H),7.60 - 7.44(m,2H),7.42 - 7.29(m,5H),6.70(d,J=8.9 Hz,1H),6.27(d,J=15.9 Hz,1H),4.76(q,J=6.5 Hz,1H),3.80(s,3H),1.70(d,J=6.7 Hz,3H).
Figure 0007258059000038
窒素ガスの保護下で、実施例1A(1g,3.06mmol)のメタノール(20mL)溶液に塩化ニッケル(1.99g,15.32mmol)を加えた。0℃まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(695.57mg,18.39mmol)を徐々に加えた。混合溶液を15℃で1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液100mLを加えて15分間撹拌して反応をクエンチした。酢酸エチル(80mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して実施例1Bを得、精製せずに次のステップに直接使用した。
Figure 0007258059000039
実施例1B(1.1g,3.69mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液にイソチオシアン酸4-(トリフルオロメトキシ)フェニル(888.84mg,4.06mmol,)を加え、40℃で30分間撹拌し、EDC・HCl(1.41g,7.37mmol)を加えて70℃で16時間撹拌した。反応液を水30mLで希釈し、次いで酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィーにかけて精製して実施例1Cを得た。 H NMR(400MHz,CDCl)δ =7.43 - 7.29(m,6H),7.21 - 7.17(m,2H),7.09 - 6.98(m,3H),6.91(br d,J=7.9 Hz,1H),5.80(br s,1H),5.67(q,J=7.1 Hz,1H),3.70 - 3.48(m,3H),2.98(t,J=7.9 Hz,2H),2.61(t,J=7.9 Hz,2H),1.82(d,J=7.1 Hz,3H).
Figure 0007258059000040
実施例1C(1.35g,2.79mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)と水(10mL)の混合溶液に水酸化リチウム(334.35mg,13.96mmol)を加え、15℃で16時間撹拌し、反応液を1M塩酸でpHが6になるように調整した。酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を酢酸エチル5mLで希釈し、それに石油エーテル20mLを加え、白色固体が析出し、ろ過し、減圧下で濃縮して、さらにメチルtert-ブチルエーテル10mLで希釈し、10分間撹拌し、ろ過し、固体を減圧下で濃縮して実施例1を得た。H NMR(400MHz,METHANOL-d4)δ =7.57(br d,J=8.9 Hz,2H),7.43 - 7.21(m,8H),6.90 - 6.63(m,2H),5.97(br d,J=6.8 Hz,1H),3.02 - 2.83(m,2H),2.59(br t,J=7.0 Hz,2H),2.03 - 1.92(m,3H).
Figure 0007258059000041
(E)-3-(4-フルオロ-3-ニトロフェニル)アクリル酸メチル(2g,8.88mmol)と(S)-1-フェニルエチルアミン(1.08g,8.88mmol)とのテトラヒドロフラン(20mL)溶液に炭酸カリウム(2.46g,17.76mmol)を加え、混合溶液を50℃で16時間撹拌した。反応液を水50mLで希釈し、次いで酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を15℃で石油エーテルと酢酸エチルの混合液11mL(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)に30分間撹拌し、ろ過し、固体を減圧下で濃縮して実施例2Aを得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ =8.65(br d,J=5.5 Hz,1H),8.35(d,J=2.1 Hz,1H),7.56(d,J=15.9 Hz,1H),7.47(dd,J=2.0,8.9 Hz,1H),7.41 - 7.29(m,5H),6.70(d,J=9.0 Hz,1H),6.27(d,J=15.9 Hz,1H),4.76(q,J=6.5 Hz,1H),3.80(s,3H),1.70(d,J=6.7 Hz,3H).
Figure 0007258059000042
窒素ガスの保護下で、実施例2A(1g,3.06mmol)のメタノール(20mL)溶液に塩化ニッケル(1.99g,15.32mmol)を加えた。0℃まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(695.57mg,18.39mmol)を徐々に加え、混合溶液を15℃で1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液100mLを加えて15分間撹拌して反応をクエンチし、酢酸エチル(80mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して実施例2Bを得、次のステップに直接使用した。
Figure 0007258059000043
実施例2B(950.00mg,3.18mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液にイソチオシアン酸4-(トリフルオロメトキシ)フェニル(767.64mg,3.50mmol)を加え、40℃で30分間撹拌し、EDCI(1.22g,6.37mmol)を加え、70℃で16時間撹拌した。反応液を水30mLで希釈し、次いで酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィーにかけて精製して実施例2Cを得た。 H NMR(400MHz,CDCl)δ =7.43 - 7.27(m,6H),7.23 - 7.17(m,2H),7.07 - 6.97(m,3H),6.95 - 6.86(m,1H),5.82(br s,1H),5.67(q,J=7.0 Hz,1H),3.61(s,3H),2.97(t,J=7.9 Hz,2H),2.61(t,J=7.9 Hz,2H),1.82(d,J=7.1 Hz,3H).
Figure 0007258059000044
実施例2C(1.33g,2.75mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)と水(10mL)との混合溶液に水酸化リチウム(329.42mg,13.75mmol)を加え、15℃で16時間撹拌し、反応液を1M塩酸でpHが6になるように調整し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を酢酸エチル5mLで希釈し、それに石油エーテル20mLを加え、白色固体が析出し、ろ過し、減圧下で濃縮して、さらにメチルtert-ブチルエーテル10mLで希釈し、10分間撹拌し、ろ過し、固体を減圧下で濃縮して実施例2を得た。 H NMR(400MHz,METHANOL-d4)δ =7.56(br d,J=7.2 Hz,2H),7.42 - 7.22(m,8H),6.86 - 6.71(m,2H),6.03 - 5.88(m,1H),2.98 - 2.87(m,2H),2.63 - 2.53(m,2H),2.05 - 1.92(m,3H).
Figure 0007258059000045
(E)-3-(4-フルオロ-3-ニトロ-フェニル)プロパ-2-エン酸メチル(800mg,3.55mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液に炭酸カリウム(982.04mg,7.11mmol)及び(1R)-1-(4-クロロフェニル)エチルアミン(552.91mg,3.55mmol)を加え、混合物を45℃で20時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水100mLで希釈し、酢酸エチル300mL(100mL×3)で抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液200mL(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して残留物を得、その残留物をカラムクロマトグラフィーにかけて精製して実施例3Aを得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ =8.58(br d,J=5.4 Hz,1H),8.34(d,J=2.1 Hz,1H),7.55(d,J=16.0 Hz,1H),7.47(dd,J=2.1,9.0 Hz,1H),7.36-7.32(m,2H),7.29-7.27(m,2H),6.62(d,J=9.0 Hz,1H),6.27(d,J=16.0 Hz,1H),4.71(quin,J=6.4 Hz,1H),3.79(s,3H),1.66(d,J=6.7 Hz,3H).
Figure 0007258059000046
実施例3A(1.01g,2.80mmol)のメタノール(10mL)とテトラヒドロフラン(6mL)との溶液に塩化ニッケル(3.33g,14.00mmol)を加え、次いで水素化ホウ素ナトリウム(1.38g,36.39mmol)のジメチルホルムアミド(3mL)溶液を滴下し、内部温度を10℃を超えないように制御し、反応混合物を10℃で1時間撹拌した。混合物に水(80mL)及び酢酸エチル(30mL)を加えてセライトのパッドを通してろ過し、ケーキを酢酸エチル(40mL×3)で洗浄し、ろ液を酢酸エチル150mLで抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮して、実施例3Bを得、次のステップに直接使用した。
Figure 0007258059000047
実施例3B(711mg,2.14mmol)のテトラヒドロフラン(8mL)溶液に1-イソチオシアナト-4-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(515.06mg,2.35mmol,381.52μL)を加え、混合物を45℃で1時間撹拌し、その後、EDCI(409.53mg,2.14mmol)を加えて混合物を70℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水50mLで希釈し、酢酸エチル100mL(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液100mL(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、残留物を得、カラムクロマトグラフィーにかけて(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=1/0至10:1)精製し、実施例3Cを得、次のステップに直接使用した。
Figure 0007258059000048
実施例3C(713mg,1.38mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)と水(2mL)との溶液に水酸化リチウム(288.84mg,6.88mmol)を加え、混合物を20℃で16時間撹拌した。混合物を希塩酸(1N)でpH=6になるように酸性化し、酢酸エチル200mL(100mL×2)で抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水溶液200mL(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、残留物を得た。残留物を高速液体クロマトグラフィーにかけて(TFA条件)精製し、実施例3Dを得た。 H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ =7.78(br s,2H),7.47(s,6H),7.26(s,1H),6.98-6.76(m,2H),6.14-6.03(m,1H),3.42(br s,2H),2.85(br t,J=7.3 Hz,2H),1.96(br d,J=6.7 Hz,3H)。
Figure 0007258059000049
(E)-3-(4-フルオロ-3-ニトロ-フェニル)プロパ-2-エン酸メチル(800mg,3.55mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液に炭酸カリウム(982.04mg,7.11mmol)及び(1R)-1-(4-フルオロフェニル)エチルアミン(494.45mg,3.55mmol)を加え、混合物を45℃で20時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水100mLで希釈し、酢酸エチル300mL(100mL×3)で抽出し、合わせた有機層を塩水200mL(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、残留物を得、その残留物をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=1/0至5:1)にかけて精製し、実施例4Aを得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ =8.59(br d,J=5.1 Hz,1H),8.34(d,J=2.2 Hz,1H),7.55(d,J=15.9 Hz,1H),7.48(dd,J=2.1,8.9 Hz,1H),7.34-7.28(m,2H),7.09-7.01(m,2H),6.65(d,J=8.9 Hz,1H),6.27(d,J=16.0 Hz,1H),4.73(quin,J=6.5 Hz,1H),3.79(s,3H),1.66(d,J=6.7 Hz,3H).
Figure 0007258059000050
実施例4A(1.01g,2.93mmol)のメタノール(6mL)とテトラヒドロフラン(6mL)との溶液に塩化ニッケル(3.49g,14.67mmol)を加え、次に水素化ホウ素ナトリウム(1.44g,38.13mmol)をジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させた溶液を滴下し、10℃を超えないように内部温度を制御し、反応混合物を10℃で1時間撹拌した。混合物を水(80mL)及び酢酸エチル(30mL)に注ぎ、セライトのパッドを通してろ過し、ケーキを酢酸エチル(40mL×3)で洗浄し、酢酸エチル150mLで混合物を抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮して、実施例4Bを得、次のステップに直接使用した。
Figure 0007258059000051
実施例4B(411mg,1.30mmol)のテトラヒドロフラン(6mL)溶液に1-イソチオシアナト-4-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(313.22mg,1.43mmol)を加え、混合物を45℃で1時間撹拌し、その後、EDCI(249.04mg,1.30mmol)を加え、混合物を70℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水50mLで希釈し、酢酸エチル100mL(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層を水溶液(50mL×2)100mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、残留物を得た。カラムクロマトグラフィーにかけて精製して実施例4Cを得、次のステップに直接使用した。
Figure 0007258059000052
実施例4C(333mg,664.05μmol)のテトラヒドロフラン(4mL)と水(2mL)との溶液に水酸化リチウム(139.33mg,3.32mmol)を加え、混合物を20℃で16時間撹拌した。混合物を希塩酸(1N、6mL)でpH=6になるように酸性化し、酢酸エチル200mL(100mL×2)で抽出し、合わせた有機層を塩水溶液200mL(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、残留物を得た。残留物を高速液体クロマトグラフィー(TFA条件)により精製し、実施例4を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ =7.79(br d,J=8.4 Hz,2H),7.49(br s,4H),7.29-7.21(m,3H),6.95-6.78(m,2H),6.08(br d,J=7.0 Hz,1H),3.44-3.39(m,2H),2.84(br t,J=7.4 Hz,2H),1.96(br d,J=6.7 Hz,3H).
Figure 0007258059000053
(E)-3-(4-フルオロ-3-ニトロ-フェニル)アクリル酸メチル(500mg,2.22mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に炭酸カリウム(920.67mg,6.66mmol)及び(1R)-1-フェニルプロパン-1-アミン(330.25mg,2.44mmol,350.58μL)を加え、混合物を50℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、次に酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、合わせた有機層を塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、実施例5Aを得、精製せずに次のステップに直接使用した。H NMR(400MHz,CDCl)δ=8.67(br d,J=5.8 Hz,1H),8.24(d,J=2.1 Hz,1H),7.46(d,J=15.9 Hz,1H),7.36(dd,J=2.1,9.0 Hz,1H),7.32-7.19(m,6H),6.60(d,J=9.0 Hz,1H),6.16(d,J=15.9 Hz,1H),4.41(q,J=6.5 Hz,1H),3.70(s,3H),1.95-1.85(m,2H),0.96(t,J=7.4 Hz,3H)
Figure 0007258059000054
実施例5A(400mg,1.18mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に塩化ニッケル(II)六水和物(1.12g,4.70mmol)を加え、次いで水素化ホウ素ナトリウム(88.92mg,2.35mmol)のジメチルホルムアミド(1mL)溶液を徐々に滴下し、10℃を超えないように内部温度を制御し、反応混合物を10℃で2時間撹拌し、次に0℃で水素化ホウ素ナトリウム(177.84mg,4.70mmol)をバッチで追加し、15℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈してから、ろ過し、ろ液を酢酸エチル(20mL×4)で抽出し、合わせた有機層を塩水(40mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、実施例5Bを得、さらに精製せずに、次のステップに直接使用した。
Figure 0007258059000055
実施例5B(350mg,1.12mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に4-(トリフルオロメトキシ)フェニルチオイソシアナート(270.12mg,1.23mmol)を加え、混合物を25℃で1時間撹拌し、次に該混合物にEDCI(429.54mg,2.24mmol)を加え、70℃で2時間反応させた。反応混合物を減圧下で濃縮してテトラヒドロフランを除去し、残留物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、合わせた有機層をHCl(1M、5mL)及び塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、実施例5Cを得、さらに精製せずに、次のステップに直接使用した。
Figure 0007258059000056
実施例5C(500mg,1.01mmol)と水(5mL)の溶液に水酸化リチウム一水和物(126.52mg,3.02mmol)を加え、混合物を20℃で16時間撹拌した。混合物を1M HCl水溶液でpHが6~7になるように調整し、混合物を酢酸エチル(10mL×4)で抽出し、合わせた有機層を塩水(20m×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、残留物を得、高速液体クロマトグラフィーにより(TFA条件)分離して精製し、実施例5を得た。H NMR(400MHz,METHANOL-d4)δ=7.67-7.60(m,2H),7.56-7.43(m,6H),7.42-7.36(m,1H),7.32(s,1H),7.08(d,J=1.0 Hz,2H),5.84(dd,J=5.5,10.1 Hz,1H),2.98(t,J=7.5 Hz,2H),2.76-2.65(m,1H),2.65-2.54(m,3H),1.06(t,J=7.3 Hz,3H).
Figure 0007258059000057
(E)-3-(4-フルオロ-3-ニトロ-フェニル)プロパ-2-エン酸メチル(800mg,3.55mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に(1R)-テトラヒドロナフタレン-1-アミン(523.04mg,3.55mmol)及び炭酸カリウム(982.04mg,7.11mmol)を加え、混合物を50℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去し、残留物を水100mLで希釈し、酢酸エチル200mL(100mL×2)で抽出し、合わせた有機層を塩水溶液200mL(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、実施例6Aを得、精製せずに次のステップに直接使用した。
Figure 0007258059000058
実施例6A(1.31g,3.72mmol)のメタノール(10mL)溶液に塩化ニッケル(4.42g,18.59mmol)を加え、次に水素化ホウ素ナトリウム(1.97g,52.05mmol)をジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させた溶液を徐々に滴下し、10℃を超えないように内部温度を制御し、反応混合物を10℃で16時間撹拌し、混合物を水(100mL)、酢酸エチル(40mL)に注ぎ、セライトのパッドを通してろ過し、ケーキを酢酸エチル(60mL×3)で洗浄し、混合物を酢酸エチル150mLで抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、実施例6Bを得、精製せずに次のステップに直接使用した。
Figure 0007258059000059
実施例6B(1.09g,2.99mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液にイソチオシアナト-4-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(720.97mg,3.29mmol)を加え、混合物を50℃で1時間撹拌し、次にEDCI(573.25mg,2.99mmol)を加え、混合物を70℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水100mLで希釈し、酢酸エチル200mL(100mL×2)で抽出し、合わせた有機層を塩水溶液200mL(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、残留物を得、残留物をカラムクロマトグラフィーにかけて(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~12:1)精製し、実施例6Cを得た。
Figure 0007258059000060
実施例6C(1.36g,2.64mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)と水(4mL)との溶液に水酸化リチウム(554.44mg,13.21mmol)を加え、混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物を希塩酸(1N,4ml)でpH=6になるように酸性化し、酢酸エチル200mL(100mL×2)で抽出し、合わせた有機層を塩水溶液200mL(100mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、残留物を得、残留物をEA(10mL)に溶解させ、25℃で30min撹拌した後、混合物をろ過し、酢酸エチル(2×10mL)で洗浄し、実施例6を得た。H NMR(400MHz,METHANOL-d)δ =7.60(br d,J=8.6 Hz,2H),7.33-7.15(m,5H),7.04(br t,J=7.0 Hz,1H),6.83(br d,J=7.6 Hz,1H),6.74(br d,J=7.9 Hz,1H),6.41(br d,J=8.1 Hz,1H),5.88(br t,J=8.1 Hz,1H),3.15-3.01(m,1H),3.00-2.85(m,3H),2.57(br t,J=7.4 Hz,2H),2.30(br s,2H),2.13(br s,1H),2.01(br d,J=16.1 Hz,1H).
Figure 0007258059000061
(E)-3-(4-フルオロ-3-ニトロフェニル)アクリル酸メチル(0.5g,2.22mmol)と(R)-1-(3-クロロフェニル)エチルアミン(380.12mg,2.44mmol)とのテトラヒドロフラン(10mL)溶液に炭酸カリウム(613.78mg,4.44mmol)を加え、混合溶液を50℃で12時間撹拌した。反応液を水30mLで希釈し、次いで酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにかけて精製して黄色油状物として実施例7Aを得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ=8.49(br d,J=5.5 Hz,1H),8.26(d,J=2.1 Hz,1H),7.47(d,J=15.9 Hz,1H),7.40(dd,J=2.0,9.0 Hz,1H),7.24(s,1H),7.21-7.16(m,2H),7.16-7.12(m,1H),6.55(d,J=9.0 Hz,1H),6.19(d,J=15.9 Hz,1H),4.62(quin,J=6.5 Hz,1H),3.71(s,3H),1.59(d,J=6.7 Hz,3H).
Figure 0007258059000062
窒素ガスの保護下で、実施例7A(0.79g,2.19mmol)のメタノール(10mL)溶液に塩化ニッケル(1.42g,10.95mmol)を加え。0℃まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(828.40mg,21.90mmol)を徐々に加えた。混合溶液を15℃で0.5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液50mLを加えて15分間撹拌して反応をクエンチした。酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して黄色油状物として実施例7Bを得、さらに精製せずに、次のステップに直接使用した。
Figure 0007258059000063
実施例7B(0.615g,1.85mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液にイソチオシアン酸4-(トリフルオロメトキシ)フェニル(486.02mg,2.22mmol,360.01μL)を加え、40℃で30分間撹拌し、EDC・HCl(708.46mg,3.70mmol)を加えて70℃で5時間撹拌した。反応液を水30mLで希釈し、次いで酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィーにかけて精製して黄色固体として実施例7Cを得た。
Figure 0007258059000064
実施例7C(0.58g,1.12mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)と水(5mL)との混合溶液に水酸化リチウム(234.96mg,5.60mmol)を加え、20℃で16時間撹拌し、反応液を1M塩酸でpHが6になるように調整し、次に水30mLで希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を高速液体クロマトグラフィーにより精製し、実施例7を得た。 H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ=9.27(s,1H),7.93(d,J=9.0 Hz,2H),7.44-7.32(m,5H),7.28-7.21(m,2H),6.79-6.68(m,2H),6.07(q,J=6.9 Hz,1H),2.82(br t,J=7.5 Hz,2H),2.53(br s,2H),1.90(d,J=7.0 Hz,3H).
Figure 0007258059000065
(E)-3-(4-フルオロ-3-ニトロ-フェニル)プロパ-2-エン酸メチル(500mg,2.22mmol)のTHF(10mL)溶液にKCO(920.67mg,6.66mmol)及び(1R)-インダン-1-アミン(325.33mg,2.44mmol,312.81μL)を加えた。混合物を50℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し。合わせた有機層を塩水(20mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、実施例8Aを得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ=8.46(br d,J=7.0 Hz,1H),8.29(d,J=2.1 Hz,1H),7.60(dd,J=2.1,9.0 Hz,1H),7.54(d,J=15.9 Hz,1H),7.31-7.19(m,4H),7.18-7.11(m,1H),7.05(d,J=9.0 Hz,1H),6.26(d,J=15.9 Hz,1H),5.15(q,J=7.1 Hz,1H),3.73(s,3H),3.08-2.99(m,1H),2.96-2.86(m,1H),2.70-2.60(m,1H),2.02-1.96(m,1H).
Figure 0007258059000066
実施例8A(720mg,2.13mmol)のMeOH(20mL)とDMF(5mL)との溶液にNiCl・6HO(2.02g,8.51mmol)及びNaBH(563.54mg,14.90mmol)をバッチで加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。水(50mL)を加えることにより反応混合物をクエンチし、次いで酢酸エチル(50mL)で希釈した。混合物をろ過し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(100mL×1)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、褐色油状物として実施例8Bを得た。残留物をさらに精製せずに次のステップに使用した。
Figure 0007258059000067
実施例8B(800mg,2.58mmol)のTHF(10mL)溶液にイソチオシアン酸4-(トリフルオロメトキシ)フェニル(677.91mg,3.09mmol,502.16μL)を加えた。混合物を30℃で1h撹拌した。次いで、EDCI(988.19mg,5.15mmol)を加え、混合物を70℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し。合わせた有機層を塩水(30mL×1)で洗浄し、用硫酸ナトリウム乾燥、ろ過し、減圧下で濃縮し、残留物を得た。カラムクロマトグラフィーにかけて精製し、褐色油状物として実施例8Cを得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ=7.52-7.42(m,3H),7.37-7.29(m,2H),7.28-7.18(m,3H),7.11(br d,J=8.7 Hz,2H),7.03-6.93(m,1H),6.06(t,J=8.3 Hz,1H),3.70(s,3H),3.30-3.20(m,1H),3.16-3.09(m,1H),3.06(t,J=7.8 Hz,2H),2.82-2.73(m,1H),2.70(t,J=7.9 Hz,2H),2.34(qd,J=8.8,13.4 Hz,1H).
Figure 0007258059000068
実施例8C(450mg,908.19umol)のTHF(2mL)とHO(2mL)との溶液にLiOH・HO(114.33mg,2.72mmol)を加えた。混合物を20℃で16時間撹拌した。混合物をHCl水溶液(1M)でpHが7になるように調整し、次に酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、高速液体クロマトグラフィーにより精製し、実施例8を得た。H NMR(400MHz,METHANOL-d)δ =7.73-7.59(m,2H),7.56-7.47(m,3H),7.46-7.40(m,1H),7.32-7.20(m,3H),6.96(d,J=8.3 Hz,1H),6.41-6.22(m,2H),3.40-3.34(m,1H),3.20(td,J=8.5,16.6 Hz,1H),2.99-2.93(m,2H),2.92-2.84(m,1H),2.62-2.55(m,2H),2.55-2.46(m,1H).
Figure 0007258059000069
(E)-3-(4-フルオロ-3-ニトロフェニル)アクリル酸メチル(0.5g,2.22mmol)とジフェニルメチルアミン(447.60mg,2.44mmol,422.26μL)とのテトラヒドロフラン(10mL)溶液に炭酸カリウム(613.78mg,4.44mmol)を加え、混合溶液を50℃で12時間撹拌した。さらに、ジフェニルメチルアミン(81.38mg,444.10μmol,76.77μL)を加え、溶液を55℃で12時間撹拌した。反応液を水30mLで希釈し、次いで酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにかけて精製して黄色固体として実施例9Aを得た。 H NMR(400MHz,CDCl)δ=8.74(br d,J=5.3 Hz,1H),8.27(d,J=1.9 Hz,1H),7.48(d,J=15.9 Hz,1H),7.42(dd,J=1.8,8.9 Hz,1H),7.32-7.20(m,10H),6.69(d,J=9.0 Hz,1H),6.19(d,J=15.9 Hz,1H),5.70(d,J=5.5 Hz,1H),3.71(s,3H).
Figure 0007258059000070
窒素ガスの保護下で、実施例9A(0.66g,1.70mmol)のメタノール(10mL)溶液に塩化ニッケル(1.10g,8.50mmol)を加えた。0℃まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(642.86mg,16.99mmol)を徐々に加えた。混合溶液を20℃で0.5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液50mLを加えて15分間撹拌して反応をクエンチした。酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して黄色油状物として実施例9Bを得、精製せずに次のステップに直接使用した。
Figure 0007258059000071
実施例9B(0.41g,1.14mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液にイソチオシアン酸4-(トリフルオロメトキシ)フェニル(278mg,1.27mmol,205.93μL)を加え、40℃で1時間撹拌し、EDC・HCl(436.11mg,2.27mmol)を加え、70℃で12時間撹拌した。反応液を水30mLで希釈し、次いで酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィーにかけて精製して黄色固体として実施例9Cを得た。
Figure 0007258059000072
実施例9C(0.46g,843.18μmol)のテトラヒドロフラン(5mL)と水(5mL)との混合溶液に水酸化リチウム一水和物(176.92mg,4.22mmol)を加え、20℃で12時間撹拌し、反応液を1M塩酸でpHが6になるように調整し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を石油エーテルと酢酸エチルの混合溶液10mL(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)で希釈し、30分間撹拌し、ろ過し、減圧下で濃縮して実施例9を得た。 H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ=12.06(br s,1H),9.33(br s,1H),7.90(br d,J=8.2 Hz,2H),7.46-7.35(m,7H),7.32(br d,J=8.7 Hz,2H),7.26(br s,1H),7.20(br d,J=7.1 Hz,4H),6.64(br d,J=7.8 Hz,1H),6.28(br d,J=8.2 Hz,1H),2.81(br t,J=7.5 Hz,2H),2.53(br s,2H).
Figure 0007258059000073
(E)-3-(4-フルオロ-3-ニトロ-フェニル)プロパ-2-エン酸メチル(750mg,3.33mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に炭酸カリウム(920.67mg,6.66mmol)及び(1R)-1-(2-メトキシフェニル)エチルアミン(503.52mg,3.33mmol)を加え、混合物を50℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水100mLで希釈し、酢酸エチル200mL(100mL×2)で抽出し、合わせた有機層を塩水溶液200mL(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、残留物を得、残留物をカラムクロマトグラフィーにかけて(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~15:1)精製し、実施例10Aを得た。
Figure 0007258059000074
実施例10A(1.19g,3.34mmol)のメタノール(10mL)の溶液に塩化ニッケル(3.97g,16.70mmol)を加え、次に水素化ホウ素ナトリウム(1.39g,36.73mmol)のジメチルホルムアミド(5mL)溶液を徐々に滴下し、10℃を超えないように内部温度を制御し、反応混合物を10℃で16時間撹拌した。混合物を水(100mL)、酢酸エチル(40mL)に注ぎ、セライトのパッドを通してろ過し、ケーキを酢酸エチル(60mL×3)で洗浄し、ろ液を酢酸エチル150mLで抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮して、実施例10Bを得た。
Figure 0007258059000075
実施例10B(1.11g,3.35mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)溶液に1-イソチオシアナト-4-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(734.27mg,3.35mmol,543.90μL)を加え、混合物を50℃で1時間撹拌し、次にEDCI(642.11mg,3.35mmol)を加え、混合物を70℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水100mLで希釈し、酢酸エチル200mL(100mL×2)で抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水溶液200mL(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、残留物を得、カラムクロマトグラフィーにより(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~6:1)精製し、実施例10Cを得た。
Figure 0007258059000076
実施例10C(1.32g,2.49mmol)のテトラヒドロフラン(6mL)と水(3mL)との溶液に水酸化リチウム一水和物(523.12mg,12.47mmol)を加え、混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物を希塩酸(1N、4ml)でpH=6になるように酸性化し、酢酸エチル200mL(100mL×2)で抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水溶液200mL(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した残留物を酢酸エチル(4mL)と石油エーテル(8mL)の混合溶液に溶解させ、25℃で60分間撹拌し、次に混合物をろ過し、ケーキを酢酸エチル(1mL)と石油エーテル(2mL)の混合溶液で洗浄し、実施例10を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ =7.60-7.55(m,2H),7.37-7.32(m,1H),7.28-7.22(m,3H),7.09-7.03(m,3H),6.98(dd,J=1.5,8.3 Hz,1H),6.86(d,J=8.3 Hz,1H),5.78(q,J=7.1 Hz,1H),3.70(s,3H),3.13-2.98(m,2H),2.75-2.61(m,2H),1.88(d,J=7.1 Hz,3H).
Figure 0007258059000077
(E)-3-(4-フルオロ-3-ニトロ-フェニル)プロパ-2-エン酸メチル(220mg,977.03umol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に炭酸カリウム(675.15mg,2.931mmol)及び(1R)-2,2-ジメチル-1-フェニル-プロパン-1-アミン塩酸塩(195.13mg,977.03umol)を加えた。混合物を60℃で48時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水100mLで希釈し、酢酸エチル200mL(100mL×2)で抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水溶液200mL(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、残留物を得、カラムクロマトグラフィーにかけて(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~12:1)精製し、実施例11Aを得た。
Figure 0007258059000078
実施例11A(420mg,1.14mmol)のメタノール(6mL)の溶液に塩化ニッケル(1.35g,5.70mmol)を加え、次に水素化ホウ素ナトリウム((474.42mg,12.54mmol)をジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させた溶液を徐々に滴下し、10℃を超えないように内部温度を制御し、反応混合物を10℃で2時間撹拌した。混合物を水(80mL)、酢酸エチル(20mL)に注ぎ、セライトのパッドを通してろ過し、ケーキを酢酸エチル(50mL×3)で洗浄し、混合物を酢酸エチル100mLで抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(80mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮して、実施例11Bを得、精製せずに次のステップに直接使用した。
Figure 0007258059000079
実施例11B(270mg,793.05umol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に1-イソチオシアナト-4-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(173.82mg,793.05μmol,128.76μL)を加え、混合物を50℃で1時間撹拌し、次にEDCI(167.23mg,872.35μmol)を加え、混合物を70℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を水100mLで希釈し、酢酸エチル200mL(100mL×2)で抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水溶液200mL(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、残留物を得、カラムクロマトグラフィーにより(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~10:1)精製し、実施例11Cを得た。
Figure 0007258059000080
実施例11C(373mg,695.52μmol)のテトラヒドロフラン(3mL)と水(1mL)との溶液に水酸化リチウム(145.93mg,3.48mmol)を加え、混合物を25℃で6時間撹拌した。混合物を希塩酸(1N、3ml)でpH=6になるように酸性化し、ろ過し、ケーキを酢酸エチル20mLで洗浄し、残留物を得た。ケーキをメタノール(10mL)及びジクロロメタン(10mL)に溶解させ、混合物を80℃で1時間撹拌し、次に、ろ過し、生成物であるケーキを取得した。実施例11を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ =9.17(s,1H),7.96(br d,J=9.0 Hz,2H),7.62(br d,J=7.6 Hz,2H),7.41-7.33(m,4H),7.31-7.25(m,1H),7.18(s,1H),6.76(d,J=8.3 Hz,1H),6.63(dd,J=1.4,8.4 Hz,1H),5.86(s,1H),2.78(br t,J=7.6 Hz,2H),2.47-2.52(m,2H),1.22(s,9H).
Figure 0007258059000081
(E)-3-(4-フルオロ-3-ニトロ-フェニル)プロパ-2-エン酸メチル(0.26g,1.15mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶解させ、炭酸カリウム(558.55mg,3.45mmol)及び(R)-シクロプロピル(フェニル)メチルアミン塩酸塩(233.30mg,1.27mmol)を加え、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を100mL水で希釈し、酢酸エチル100mL(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層を塩水(50mL×1)50mLで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製し、黄油状物として実施例12Aを得た。H NMR(400 MHz,CDCl)δ =0.34-0.56(m,2 H),0.60-0.80(m,2 H),1.30-1.43(m,1 H),3.78(s,3 H),4.04(dd,J=7.95,5.38 Hz,1 H),6.23(d,J=15.89 Hz,1 H),6.56(d,J=8.93 Hz,1 H),6.52-6.62(m,1 H),7.27-7.42(m,6 H),7.53(d,J=15.89 Hz,1 H),8.32(d,J=2.08 Hz,1 H),8.88(br d,J=5.01 Hz,1 H).
Figure 0007258059000082
実施例12A(388mg,1.10mmol)及び塩化ニッケル(II)六水和物(1.31g,5.51mmol)にMeOH(6mL)及びTHF(6mL)を加え、5℃で水素化ホウ素ナトリウム(416.54mg,11.01mmol)をバッチで加え、5℃で0.5時間撹拌した。100mL水を加えて反応混合物をクエンチし、その後、ろ過し、ろ液を酢酸エチル100mL(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層を塩水50mL(50mL×1)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、実施例12Bを得た。
Figure 0007258059000083
実施例12B(280mg,863.09umol)のTHF(15mL)溶液にイソチオシアナト-4-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(227.01mg,1.04mmol,168.16μL)を加えた。その後、混合物を40℃で1時間撹拌し、次にEDCI(330.91mg,1.73mmol)を加え、70℃で1時間撹拌した。反応混合液を減圧下で濃縮してTHFを除去し、水80mLで希釈し、酢酸エチル100mL(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層を塩水50mL(50mL×1)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにかけて精製し、无色油状物として実施例12Cを得た。H NMR(400 MHz,CDCl)δ =0.47-0.70(m,3 H),0.95-1.07(m,1 H),1.74-1.83(m,1 H),2.70(t,J=7.89 Hz,2 H),3.06(t,J=7.95 Hz,2 H),3.69(s,3 H),4.84(d,J=9.54 Hz,1 H),6.97(dd,J=8.19,1.34 Hz,1 H),7.05-7.16(m,3 H),7.28-7.33(m,2 H),7.40-7.54(m,6 H).
Figure 0007258059000084
実施例12C(0.29g,569.16umol)のTHF(3mL)とMeOH(3mL)とHO(3mL)との溶液に水酸化リチウム一水和物(119.41mg,2.85mmol)を加え、20℃で16時間撹拌した。反応混合物を1N HCl溶液でpH=4になるように徐々に調整し、酢酸エチル(40mL×2)で抽出し、合わせた有機層を塩水50mLで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、MeOH(10mL)でスラリー化し、ろ過し、真空下で乾燥させ、実施例12を得た。H NMR(400 MHz,CDCl)δ =4.38(br s,1 H),4.79-4.97(m,1 H),6.51-6.62(m,2 H),7.25-7.27(m,1 H),7.27-7.29(m,1 H),7.38-7.51(m,5 H).
Figure 0007258059000085
3,3-ジメチルインデン-1-オン(3g,18.73mmol)をトルエン(40mL)に溶解させ、さらに、チタンテトライソプロポキシド(10.64g,37.46mmol,11.05mL)及び2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.72g,22.48mmol)を加え、60℃で24時間撹拌し、2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(2.72g,22.48mmol)及びチタンテトライソプロポキシド(5.32g,18.73mmol,5.53mL)を追加し、110℃で16時間撹拌した。水200mLを加えて反応混合物をクエンチし、その後、ろ過し、ろ液を酢酸エチル160ml(80mL×2)で抽出し、合わせた有機層を塩水80mL(80mL×1)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製し、褐色油状の化合物として実施例13Aを得た。H NMR(400 MHz,CDCl)δ =1.29-1.43(m,15 H)2.98(d,J=19.07 Hz,1 H)3.34(d,J=19.20 Hz,1 H)7.29-7.42(m,2 H)7.48-7.58(m,1 H)7.76(d,J=7.70 Hz,1 H).
Figure 0007258059000086
実施例13A(1.4g,5.32mmol)をTHF(20mL)及び水(574.67mg,31.89mmol,574.67μL)に溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム(1.01g,26.58mmol)を加え、25℃で4時間撹拌し。100mL水を加えて反応混合物をクエンチし、その後、酢酸エチル100mL(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水溶液50mLで洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体の化合物として実施例13Bを得た。H NMR(400 MHz,CDCl)δ =1.21-1.28(m,12 H)1.38(s,3 H)1.88(dd,J=12.84,7.46 Hz,1 H)2.37(dd,J=12.84,7.21 Hz,1 H)3.49(br d,J=6.60 Hz,1 H)4.88-4.99(m,1 H)7.14-7.21(m,1 H)7.23-7.29(m,2 H)7.51-7.60(m,1 H).
Figure 0007258059000087
実施例13B(810mg,3.05mmol)のMeOH(8mL)の溶液にHCl/ジオキサン(4M、3mL)を加え、20℃で0.5時間撹拌し、メチルtert-ブチルエーテル(15mL)で希釈し、25℃で30分間撹拌し、ろ過し、真空で乾燥させ、白色固体として実施例13Cを得た。H NMR(400 MHz,METHANOL-d4)δ =1.15-1.30(m,3 H)1.40-1.50(m,3 H)1.93(dd,J=13.02,8.13 Hz,1 H)2.53(dd,J=12.96,7.70 Hz,1 H)3.31(dt,J=3.30,1.65 Hz,1 H)7.21-7.59(m,4 H).
Figure 0007258059000088
(E)-3-(4-フルオロ-3-ニトロ-フェニル)プロパ-2-エン酸メチル(400mg,1.78mmol)のTHF(12mL)溶液に炭酸カリウム(982.04mg,7.11mmol)及び実施例13C(491.69mg,2.49mmol)を加え、65℃で16時間撹拌し、水100mLで希釈し、酢酸エチル120mL(60mL×2)で抽出し、合わせた有機層を塩水50mL(50mL×1)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにかけて精製し、黄色油状物として実施例13Dを得た。H NMR(400 MHz,CDCl)δ =1.33(s,3 H)1.43(s,3 H)1.95(dd,J=12.72,7.34 Hz,1 H)2.60(dd,J=12.65,7.15 Hz,1 H)3.82(s,3 H)5.25(q,J=7.21 Hz,1 H)6.34(d,J=15.89 Hz,1 H)7.14(d,J=9.05 Hz,1 H)7.25-7.27(m,1 H)7.27-7.29(m,1 H)7.30-7.39(m,2 H)7.57-7.73(m,2 H)8.38(d,J=2.20 Hz,1 H)8.57(br d,J=7.09 Hz,1 H).
Figure 0007258059000089
実施例13D(300mg,818.75μmol)をTHF(5mL)及びMeOH(5mL)に溶解させた溶液にPd/C(50mg,10%)を加え、水素ガスで3回置き換え、25℃、H(15psi)で16時間撹拌した。ろ過したろ液を減圧下で濃縮して、褐色油状物として実施例13Eを得た。
Figure 0007258059000090
実施例13E(255mg,753.45umol)をTHF(8mL)に溶解させ、1-イソチオシアナト-4-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(198.17mg,904.14μmol,146.79μL)を加え、40℃で1時間撹拌し、次いでEDCI(288.87mg,1.51mmol)を加え、70℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮してTHFを除去し、水80mLで希釈し、酢酸エチル100mL(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層を塩水50mL(50mL×1)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにかけて精製し、次にキラル分離により白色固体化合物として実施例13Fを得た。H NMR(400 MHz,CDCl)δ =1.28-1.55(m,6 H)2.14-2.72(m,4 H)3.06(br s,2 H)3.69(s,3 H)5.50(br s,1 H)6.06(br s,1 H)6.92-7.60(m,11 H).
Figure 0007258059000091
実施例13F(180mg,343.81umol)のMeOH(2Ml)溶液に水酸化リチウム一水和物(43.28mg,1.03mmol)、THF(2mL)及びHO(2mL)を加え、25℃で1時間撹拌し、反応混合物を1N HClでpH=4になるように徐々に調整し、その後、ろ過し、沈殿を収集し、真空下で乾燥させ、実施例13を得た。H NMR(400 MHz,METHANOL-d4)δ =1.34(s,3 H)1.54(s,3 H)2.37(dd,J=12.65,9.48 Hz,1 H)2.48-2.63(m,3 H)2.90(br t,J=7.58 Hz,2 H)6.05-6.37(m,2 H)6.69(br d,J=8.07 Hz,1 H)6.93(br d,J=7.58 Hz,1 H)7.14-7.32(m,4 H)7.35-7.42(m,2 H)7.59(br d,J=7.58 Hz,2 H).
Figure 0007258059000092
乾燥されたボトルに1-(トリフルオロメチル)-1,2-ベンゾヨードキソール-3-オン(3.28g,10.37mmol)及びCuBr(123.96mg,864.15umol、26.32μL)を入れた。ボトルを排気して窒素ガスで3回置換し繰り返した。次いで、ACN(40mL)に溶解されたアジドトリメチルシラン(2.49g,21.60mmol,2.84mL)及びスチレン(900mg,8.64mmol)を上記ボトルに入れた。反応混合物を40℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を水(40mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(20mL×1)で洗浄し、NaSOで乾燥され、ろ過し、減圧下で濃縮し、残留物を得た。カラムクロマトグラフィーにかけて精製し、无色油状化合物として実施例14Aを得た. H NMR(400MHz,CDCl)δ=7.50-7.36(m,5H),4.81(dd,J=5.1,8.4 Hz,1H),2.73-2.45(m,2H).
Figure 0007258059000093
実施例14A(1.1g,5.11mmol)のMeOH(15mL)溶液にCuSO(81.59mg,511.21umol、78.46μL)及びNaBH(290.11mg,7.67mmol)を加えた。混合物を0℃で1h撹拌し、次に20℃で16h撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、褐色油状物として実施例14Bを得、さらに精製せずに次のステップに使用した。
Figure 0007258059000094
(E)-3-(4-フルオロ-3-ニトロ-フェニル)プロパ-2-エン酸メチル(600mg,2.66mmol)のTHF(10mL)溶液にKCO(1.10g,7.99mmol)及び実施例14B(720mg,3.81mmol)を加えた。混合物を50℃で16時間撹拌した。次いで、混合物を70℃で32時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して溶媒を除去した。残留物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、黄色油状粗生成物として実施例14Cを得、さらに精製せずに次のステップに使用した。
Figure 0007258059000095
実施例14C(1g,2.54mmol)のMeOH(20mL)に溶解させた溶液にNiCl・6HO(2.41g,10.14mmol)を加えた。次いで、0℃でNaBH(959.38mg,25.36mmol)をバッチで加え、混合物を0℃で1時間保持した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(50mL×1)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、棕色油状の残留物として実施例14Dを得、さらに精製せずに次のステップに使用した。
Figure 0007258059000096
実施例14D(770mg,2.10mmol)のTHF(20mL)の溶液に1-イソチオシアナト-4-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(552.78mg,2.52mmol,409.47μL)を加えた。混合物を40℃で1h撹拌した。次いでEDCI(805.79mg,4.20mmol)を加え、混合物を70℃で2時間撹拌した。反応混合物を水50mLで希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、残留物を得た。カラムクロマトグラフィーにより精製し、残留物を得た。残留物をSFC(キラルカラム:Chiralcel OD-3 50×4.6mm ID、3μm;移動相:A:CO、B:メタノール(0.05%DEA含有);勾配:メタノール5%~40%;流速:3mL/分間;波長:220nm)により分離し、実施例14E(保持時間RT=1.546分間)及び実施例14F(保持時間RT=1.941分間)を得た。
Figure 0007258059000097
実施例14E(220mg,398.93μmol)のMeOH(3mL)とHO(3mL)との溶液にLiOH.HO(50.22mg,1.20mmol)を加えた。混合物を30℃で16h撹拌した。混合物を30℃で3時間さらに撹拌した。該混合物をHCl(1M)溶液でpHが5~6になるように調整し、固体が析出し、ろ過し、乾燥させて実施例14を得た。H NMR(400MHz,METHANOL-d4)δ=7.57-7.47(m,2H),7.43(d,J=4.4 Hz,4H),7.38-7.33(m,1H),7.30(s,1H),7.25(d,J=8.3 Hz,2H),6.88(d,J=0.6 Hz,2H),6.30(dd,J=3.6,10.5 Hz,1H),3.61-3.37(m,2H),2.96(t,J=7.7 Hz,2H),2.61(t,J=7.7 Hz,2H).
実施例14F(300mg,543.99μmol)のMeOH(4mL)とHO(4mL)との溶液にLiOH・HO(68.48mg,1.63mmol)を加えた。混合物を30℃で16時間撹拌した。該混合物をHCl(1M)溶液でpHが5~6になるように調整し、固体が析出し、ろ過し、乾燥させて実施例15を得た。H NMR(400MHz,METHANOL-d4)°δ =7.55-7.49(m,2H),7.43(d,J=4.4 Hz,4H),7.38-7.33(m,1H),7.30(s,1H),7.28-7.21(m,2H),6.87(s,2H),6.30(dd,J=3.5,10.5 Hz,1H),3.56-3.41(m,2H),2.96(t,J=7.6 Hz,2H),2.61(t,J=7.7 Hz,2H).
実験例1:IDH1のin vitro酵素活性試験
IDH1変異体は、NADPHに依存したα-KG(α-ケトグルタル酸)から2-HG(2-ヒドロキシグルタル酸)への還元を触媒し、消費されたNADPHは蛍光で読み取られることができる。
試薬:
ベース反応バッファー:50mM KHPO、pH 7.5、10mM MgCl、10% グリセリン、150 mM NaCl、0.05% BSA(ウシ血清アルブミン)、2 mM b-ME(2-メルカプトエタノール)、0.003% Brij35(オキシエチレンラウリルエーテル)
基質及び補因子:
IDH1 wt(野生型): 65 μM イソクエン酸 + 50μM NADP
IDH1(R132H): 1500 μM α-KG + 15μM NADPH
IDH1(R132C): 500μM α-KG + 15μM NADPH
反応プロセス:
反応プレートのウェルに1.33X酵素(コントロールウェルに加えない)、バッファー及びNADP又はNADPH(コントロールウェル)を加え、被験化合物を100%DMSOに溶解させて酵素混合物(Echo550、ナノリットルレベル)に加え、簡単に遠心分離した後、60分間インキュベートし、4X基質と補因子の混合物を加えて反応を開始し、簡単に遠心分離してから振とうし、室温で45分間インキュベートした。3Xリポアミドデヒドロゲナーゼ(lipoamide dehydrogenase)とレサズリン(resazurin)の混合物を調製し、反応液に加えて生成又は残留するNADPHの量を測定し、簡単に遠心分離した後、室温で10分間インキュベートし、多機能マイクロプレートリーダーEnvisionを使用して測定した(Ex/Em=535/590nm)。
実験結果は、表1及び2に示した。
Figure 0007258059000098
Figure 0007258059000099
Figure 0007258059000100
Figure 0007258059000101
実験例2:IDH1細胞学的活性の検出
本研究は、化合物をIDH1変異体細胞株とインキュベートした後、細胞培養上清中の2HG含有量をLC-MSで検出し、IDH1変異体に対する化合物の阻害活性を判定した。IDH1は、生物体内のイソクエン酸からα-ケトグルタル酸(α-KG)への還元を触媒するが、IDH1変異体は、α-KGから2-ヒドロキシグルタル酸(2HG)への還元をさらに触媒する。
U87MG-IDH1-R132H細胞株は、U87MG細胞にIDH1-R132Hをトランスフェクションした後にスクリーニングして得られた、IDH1-R132H変異体を安定して発現できる安定発現細胞株であり、HT1080細胞株は、内因性IDH1-R132C変異体を含む。
実験プロセスは、以下の通りである。
1)化合物をDMSOにて3倍の希釈勾配で希釈した後、合計10つの濃度で細胞培養用プレートに加え、各濃度あたりduplicateで施した。陰性コントロールウェルにはDMSOのみが含まれ、陽性コントロールウェルには最終濃度5μMのBAY1436032が含まれている。全てのウェル中でのDMSOの最終濃度は0.5%である。
2)IDH1変異体細胞株は、40000cells/ウェルの密度で化合物が含まれている細胞培養用プレートに播種された。細胞と化合物を37℃、5% COインキュベーターで同時に3日インキュベーションした。
3)3日後、細胞培養上清10μlを採取し、ddHO水200μlで210μlに21倍希釈して均一に混合し、それから希釈液50μlを採取して沈殿剤200μl(0.4μg/ml D-2-ヒドロキシグルタル酸(13C5)を含有するアセトニトリル)を加えた。4000 rpmで10分間遠心分離した後、上清100μlを採取してLC-MSにより2-HGの含有量を検出した。
4)同時に、ATPlite 1Stepキットを並行して使用し、説明書に係る方法に従ってIDH1変異体細胞株の細胞生存率に対する化合物の影響を検出した。
5)2HG含有量のデータからIDH1変異体に対する各濃度の化合物の阻害率(阻害率%)を算出し、計算式は、以下の通りである。
阻害率%=(CPD-ZPE)/(HPE-ZPE)×100%
細胞生存率のデータからIDH1変異体細胞株に対する化合物の細胞毒性(細胞毒性%)を算出し、計算式は、以下の通りである。
細胞毒性%=(1-CPD/ZPE)×100%
CPD:化合物ウェルのシグナル値
ZPE:陰性コントロールウェルのシグナルの平均値、化合物の代わりに0.5%DMSOを使用した
HPE:陽性コントロールウェルのシグナルの平均値
6)阻害率%及び細胞毒性%は、GraphPad Prismフトウェアを使用して用量-反応曲線をカーブフィッティングし、被験化合物のIC50値を得た。
実験結果は、表3に示した。
Figure 0007258059000102
実験例3 マウスのin vivo薬物動態学的評価
実験目的:
マウスにおける本発明に係る化合物のin vivo薬物動態学的パラメータを検出した。
実験方案
1)実験薬物:実施例6
2)実験動物:7-10週齡の雄性CD-1マウス8匹を2群に分けし、各群あたり4匹である。
3)医薬品の調製:尾静脈内投与群は、適量の医薬品を秤量し、DMSO:20%ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン(HPbCD)=10:90の混合溶媒に溶解させ、0.5mg/mLの溶液として調製し、胃内投与群は、適量の医薬品を秤量し、DMSO:ポリオキシエチレンヒマシ油EL(Cremophor EL):5%スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリン(Captisol)=5:10:85の混合溶媒に溶解させ、懸濁液を調製した。
実験操作:
第1群の動物は、尾静脈内投与で用量1mg/kg、濃度が0.5mg/mLの医薬品を単回注射し、第2群の動物は、用量20mg/kg、濃度が2mg/mLの化合物を胃内投与した。動物は、投与後0.0833(尾静脈投与群のみ)、0.25、0.5、1、2,4、6、8及び24時間で血漿サンプルをクロスサンプリングした。LC-MS/MS法により血漿サンプル中の医薬品濃度を測定し、被験医薬品の薬物動態学的パラメータは表4に示した。
Figure 0007258059000103

Claims (16)

  1. 式(I)で表される化合物、又その薬学的に許容される塩。
    Figure 0007258059000104
    (式中、
    は、C1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基及びフェニル基から選ばれ、前記のC1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基及びフェニル基は、1つ、2つ又は3つのRで任意選択的に置換されており、
    及びRは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH、C1-6アルキル基及びC1-6アルコキシ基から選ばれ、前記C1-6アルキル基及びC1-6アルコキシ基は、1つ、2つ又は3つのRで任意選択的に置換されており、
    或いは、RとRは連結して、1つ、2つ又は3つのRで任意選択的に置換されているC4-6シクロアルケニル基を形成し、
    Lは、-CHCH-及び-C3-6シクロアルキル基-CH-から選ばれ、
    nは、1、2及び3から選ばれ、
    、R及びRは、それぞれ独立に、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH及びMeから選ばれる。)
  2. は、C1-3アルキル基、シクロプロピル基及びフェニル基から選ばれ、前記C1-3アルキル基、シクロプロピル基及びフェニル基は、1つ、2つ又は3つのRで任意選択的に置換されている、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  3. は、CH、CHF、CHF、CF、CHCH、CHCF、CHCHCH、C(CH
    Figure 0007258059000105
    、CH(CH及び
    Figure 0007258059000106
    から選ばれる、請求項2に記載の化合物、又その薬学的に許容される塩。
  4. 及びRは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH、C1-3アルキル基及びC1-3アルコキシ基から選ばれ、前記C1-3アルキル基及びC1-3アルコキシ基は、1つ、2つ又は3つのRで任意選択的に置換されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物、又その薬学的に許容される塩。
  5. 及びRは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH、CH及びCHOから選ばれ、前記CH及びCHOは、1つ、2つ又は3つのRで任意選択的に置換されている、請求項4に記載の化合物、又その薬学的に許容される塩。
  6. 及びRは、それぞれ独立に、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、COOH、CH、CHF、CHF、CF及びOCHから選ばれる、請求項5に記載の化合物、又その薬学的に許容される塩。
  7. Lは、-CHCH-及び
    Figure 0007258059000107
    から選ばれる、請求項1に記載の化合物、又その薬学的に許容される塩。
  8. 構造単位
    Figure 0007258059000108
    から選ばれる、請求項1に記載の化合物、又その薬学的に許容される塩。
  9. 構造単位
    Figure 0007258059000109
    から選ばれる、請求項8に記載の化合物、又その薬学的に許容される塩。
  10. 構造単位
    Figure 0007258059000110
    から選ばれる、請求項1に記載の化合物、又その薬学的に許容される塩。
  11. 構造単位
    Figure 0007258059000111
    から選ばれる、請求項10に記載の化合物、又その薬学的に許容される塩。
  12. Figure 0007258059000112
    から選ばれる、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物、又その薬学的に許容される塩。
    (式中、
    Eは、-CH-、-CHCH-、-C(CH-及び-C(CHCH-から選ばれ、
    Lは、-CHCH-及び
    Figure 0007258059000113
    から選ばれる。
    は、請求項2~3のいずれか1項で定義される通りである。
    及びRは、請求項4~6のいずれか1項で定義される通りである。)
  13. Figure 0007258059000114
    から選ばれる、請求項12に記載の化合物、又その薬学的に許容される塩。
    (式中、
    E、L、R、R及びRは、請求項12で定義される通りである。)
  14. Figure 0007258059000115
    Figure 0007258059000116
    Figure 0007258059000117
    から選ばれる化合物、又その薬学的に許容される塩。
  15. Figure 0007258059000118
    Figure 0007258059000119
    Figure 0007258059000120
    Figure 0007258059000121
    から選ばれる、請求項14に記載の化合物、又その薬学的に許容される塩。
  16. 請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物、又その薬学的に許容される塩を含む、IDH1関連疾患を治療するための医薬組成物。
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