JP7256004B2 - 人力駆動車の搭乗者判別装置および人力駆動車の制御システム - Google Patents

人力駆動車の搭乗者判別装置および人力駆動車の制御システム Download PDF

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Description

本発明は、人力駆動車の搭乗者判別装置および人力駆動車の制御システムに関する。
例えば、特許文献1の人力駆動車は、搭乗者に応じて人力駆動車の設定を変更している。
特開2012-148580号公報
特許文献1に記載される人力駆動車は、搭乗者の持つ送信機からの情報に応じて搭乗者を判別している。このため、搭乗者が送信機を持ち運ぶ必要があり、ユーザビリティに改善の余地がある。
本発明の目的の1つは、ユーザビリティに貢献できる人力駆動車の搭乗者判別装置および人力駆動車の制御システムを提供することである。
本開示の第1側面に従う人力駆動車の搭乗者判別装置は、人力駆動車の走行中における前記人力駆動車の状態および前記人力駆動車の搭乗者の状態の少なくとも1つに関連する状態情報を検出する検出部と、前記検出部が検出した前記状態情報に応じて、前記搭乗者を判別する人工知能処理部と、を含む。
第1側面の人力駆動車の搭乗者判別装置によれば、人工知能処理部が状態情報に応じて搭乗者を判別する。このため、ユーザビリティに貢献できる。
本開示の第1側面に従う第2側面の人力駆動車の搭乗者判別装置において、前記搭乗者に関する個人情報を入力する入力部をさらに含み、前記人工知能処理部は、前記入力部から入力された前記個人情報と、前記検出部が検出した前記状態情報とに応じて、前記搭乗者を判別するための処理を構築する。
第2側面の人力駆動車の搭乗者判別装置によれば、個人情報と状態情報とに応じて構築された処理によって、搭乗者を好適に判別できる。
本開示の第1または第2側面に従う第3側面の人力駆動車の搭乗者判別装置において、前記人工知能処理部は、前記検出部が検出した前記状態情報の変化の特徴を学習する。
第3側面の人力駆動車の搭乗者判別装置によれば、状態情報の変化の特徴を学習することによって好適に搭乗者を判別できる。
本開示の第3側面に従う第4側面の人力駆動車の搭乗者判別装置において、前記人工知能処理部は、学習した情報を記憶する第1記憶部をさらに含む。
第4側面の人力駆動車の搭乗者判別装置によれば、第1記憶部に記憶される学習した情報によって搭乗者を判別できる。
本開示の第2側面に従う第5側面の人力駆動車の搭乗者判別装置において、前記人工知能処理部は、前記検出部が検出した前記状態情報の変化の特徴を、前記個人情報に対応付けて学習する。
第5側面の人力駆動車の搭乗者判別装置によれば、状態情報の変化の特徴を学習することによって好適に搭乗者を判別できる。
本開示の第5側面に従う第6側面の人力駆動車の搭乗者判別装置において、前記人工知能処理部は、学習した情報を記憶する第2記憶部をさらに含む。
第6側面の人力駆動車の搭乗者判別装置によれば、第2記憶部に記憶される学習した情報によって搭乗者を判別できる。
本開示の第1~第6側面のいずれか1つに従う第7側面の人力駆動車の搭乗者判別装置において、前記人工知能処理部は、前記搭乗者を判別できない場合、新規の搭乗者が前記人力駆動車に搭乗していると判定する。
第7側面の人力駆動車の搭乗者判別装置によれば、搭乗者の判別をより好適に行える。
本開示の第1~第7側面のいずれか1つに従う第8側面の人力駆動車の搭乗者判別装置において、前記人力駆動車の状態は、前記人力駆動車のクランクの回転速度、前記クランクに入力される人力駆動力、および、前記人力駆動車の車速の少なくとも1つを含む。
第8側面の人力駆動車の搭乗者判別装置によれば、搭乗者ごとに特徴が異なりやすい人力駆動車のクランクの回転速度、クランクに入力される人力駆動力、および、人力駆動車の車速の少なくとも1つに応じて、搭乗者を好適に判別できる。
本開示の第1~第8側面のいずれか1つに従う第9側面の人力駆動車の搭乗者判別装置において、前記搭乗者の状態は、前記搭乗者の姿勢および前記搭乗者の体重の少なくとも1つを含む。
第9側面の人力駆動車の搭乗者判別装置によれば、搭乗者ごとに異なる搭乗者の姿勢および搭乗者の体重の少なくとも1つに応じて、搭乗者を好適に判別できる。
本開示の第10側面に従う人力駆動車の制御システムは、第1~第9側面のいずれか1つの人力駆動車の搭乗者判別装置と、前記人力駆動車に設けられる電気コンポーネントと、前記人工知能処理部によって判別された前記搭乗者に応じて、前記電気コンポーネントを制御する制御部と、を含む。
第10側面の人力駆動車の制御システムによれば、搭乗者に応じて電気コンポーネントを制御できる。このため、ユーザビリティに貢献できる。
本開示の第10側面に従う第11側面の人力駆動車の制御システムにおいて、前記搭乗者に対応する設定情報を記憶する第3記憶部をさらに含み、前記制御部は、前記人工知能処理部によって判別された前記搭乗者に対応する前記設定情報に応じて前記電気コンポーネントを制御する。
第11側面の人力駆動車の制御システムによれば、搭乗者に対応する設定情報に応じて電気コンポーネントを制御できる。
本開示の第11側面に従う第12側面の人力駆動車の制御システムにおいて、前記電気コンポーネントは、前記人力駆動車の推進をアシストするモータ、変速機、電動シートポスト、および、電動サスペンションの少なくとも1つを含む。
第12側面の人力駆動車の制御システムによれば、搭乗者に応じてモータ、変速機、電動シートポスト、および、電動サスペンションの少なくとも1つを制御できる。
本開示の第11または第12側面に従う第13側面の人力駆動車の制御システムにおいて、前記電気コンポーネントは、少なくとも1つの機能が制限される第1状態と、前記少なくとも1つの機能が制限されない第2状態とで動作するように構成され、前記制御部は、前記人工知能処理部によって前記搭乗者を判別できない場合、前記電気コンポーネントを前記第1状態で動作させる。
第13側面の人力駆動車の制御システムによれば、搭乗者を判別できない場合には、電気コンポーネントの少なくとも1つの機能を制限できる。
本開示の第11~第13側面のいずれか1つに従う第14側面の人力駆動車の制御システムにおいて、前記電気コンポーネントは、前記人力駆動車の走行を規制する規制状態と前記人力駆動車の走行を許容する許容状態とを切り替える切替部を含み、前記制御部は、前記人工知能処理部によって前記搭乗者を判別できない場合、前記切替部を規制状態で動作させる。
第14側面の人力駆動車の制御システムによれば、搭乗者を判別できない場合、人力駆動車の走行を規制できる。
本開示の第11または第12側面に従う第15側面の人力駆動車の制御システムにおいて、前記搭乗者に関する個人情報を記憶する第4記憶部をさらに含み、前記電気コンポーネントは、少なくとも1つの機能が制限される第1状態と、前記少なくとも1つの機能が制限されない第2状態とで動作するように構成され、前記制御部は、前記人工知能処理部によって判別された前記搭乗者に関する前記個人情報が前記第4記憶部に記憶されていない場合、前記電気コンポーネントを前記第1状態で動作させる。
第15側面の人力駆動車の制御システムによれば、判別された搭乗者に関する個人情報が記憶されていない場合、電気コンポーネントの少なくとも1つの機能を制限できる。
本開示の第11~第13側面のいずれか1つに従う第16側面の人力駆動車の制御システムにおいて、前記搭乗者に関する個人情報を記憶する第4記憶部をさらに含み、前記電気コンポーネントは、前記人力駆動車の走行を規制する規制状態と前記人力駆動車の走行を許容する許容状態とを切り替える切替部を含み、前記制御部は、前記人工知能処理部によって判別された前記搭乗者に関する前記個人情報が前記第4記憶部に記憶されていない場合、前記切替部を規制状態で動作させる。
第16側面の人力駆動車の制御システムによれば、判別された搭乗者に関する個人情報が第4記憶部に記憶されていない場合、人力駆動車の走行を規制できる。
本開示の人力駆動車の搭乗者判別装置および人力駆動車の制御システムは、ユーザビリティに貢献できる。
第1実施形態の人力駆動車の制御システムを含む人力駆動車の側面図。 第1実施形態の人力駆動車の制御システムの電気的な構成を示すブロック図。 の人工知能処理部によって実行される状態情報の変化の特徴を抽出する処理のフローチャート。 の人工知能処理部によって実行される搭乗者を判別する処理のフローチャート。 の制御部によって実行される搭乗者に応じて電気コンポーネントを制御する処理のフローチャート。 の制御部によって実行される電気コンポーネントの制御状態を切り替える処理のフローチャート。 第2実施形態の人力駆動車の制御システムの電気的な構成を示すブロック図。 図7の人工知能処理部によって実行される特定情報を作成する処理のフローチャート。 図7の人工知能処理部によって実行される搭乗者を判別する処理のフローチャート。 第3実施形態の人力駆動車の制御システムの電気的な構成を示すブロック図。 図10の制御部によって実行される搭乗者に応じて電気コンポーネントを制御する処理のフローチャート。 第4実施形態の人力駆動車の制御システムの電気的な構成を示すブロック図。 図12の制御部によって実行される電気コンポーネントの制御状態を切り替える処理のフローチャート。 第1変形例の制御部によって実行される電気コンポーネントの制御状態を切り替える処理のフローチャート。
本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の選択肢の「1つ以上」を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、その選択肢の数が2つであれば「1つの選択肢のみ」または「2つの選択肢の双方」を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、その選択肢の数が3つ以上であれば「1つの選択肢のみ」または「2つ以上の任意の選択肢の組み合わせ」を意味する。
(第1実施形態)
図1~図6を参照して、第1実施形態の人力駆動車10の搭乗者判別装置30を含む人力駆動車10の制御システム20について説明する。搭乗者判別装置30は、人力駆動車10に関する情報処理を行う。人力駆動車10は、少なくとも人力駆動力によって駆動することができる車である。人力駆動車10は、車輪の数が限定されず、例えば1輪車および3輪以上の車輪を有する車も含む。人力駆動車10は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、および、リカンベントなど種々の種類の自転車、ならびに、電動自転車(E-bike)を含む。電動自転車は、電気モータによって車両の推進を補助する電動アシスト自転車を含む。以下、実施形態において、人力駆動車10を、自転車として説明する。
人力駆動車10の制御システム20は、搭乗者判別装置30と、人力駆動車10に設けられる電気コンポーネント22と、搭乗者判別装置30の人工知能処理部32によって判別された搭乗者に応じて、電気コンポーネント22を制御する制御部24と、を含む。制御システム20は、好ましくは、バッテリ26をさらに含む。
バッテリ26は、1または複数のバッテリセルを含む。バッテリセルは、充電池を含む。バッテリ26は、人力駆動車10に設けられ、バッテリ26と有線で電気的に接続されている他の電気部品、例えば、電気コンポーネント22、制御部24、および、搭乗者判別装置30に電力を供給する。バッテリ26は、制御部24と有線または無線によって通信可能に接続されている。バッテリ26は、例えば電力線通信(PLC;power line communication)によって制御部24と通信可能である。バッテリ26は、人力駆動車10のフレーム12の外部に取り付けられてもよく、少なくとも一部がフレーム12の内部に収容されてもよい。
電気コンポーネント22は、人力駆動車10の推進をアシストするモータ22A、変速機22B、電動シートポスト22C、および、電動サスペンション22Dの少なくとも1つを含む。
モータ22Aは、好ましくは、モータ22Aの駆動回路と同一のハウジングに設けられる。駆動回路は、バッテリ26からモータ22Aに供給される電力を制御する。駆動回路は、制御部24と有線または無線によって通信可能に接続されている。駆動回路は、例えばシリアル通信によって制御部24と通信可能である。駆動回路は、制御部24からの制御信号に応じてモータ22Aを駆動させる。モータ22Aは、人力駆動車10の推進をアシストする。モータ22Aは、電気モータを含む。モータ22Aは、ペダルから後輪14までの人力駆動力の動力伝達経路、または、前輪16に回転を伝達するように設けられる。モータ22Aは、人力駆動車10のフレーム12、後輪14、および、前輪16の少なくとも1つに設けられる。一例では、モータ22Aは、クランク軸13Aから第1回転体までの動力伝達経路に結合される。モータ22Aとクランク軸13Aとの間の動力伝達経路には、クランク軸13Aを人力駆動車10が前進する方向に回転させた場合にクランク13の回転力によってモータ22Aが回転しないように第1ワンウェイクラッチが設けられるのが好ましい。モータ22Aおよび駆動回路が設けられるハウジングには、モータ22Aおよび駆動回路以外の構成が設けられてもよく、例えばモータ22Aの回転を減速して出力する減速機が設けられてもよい。モータ22Aは、ドライブユニットの一部を構成する。
変速機22Bは、人力駆動力が入力される回転体の回転速度に対する駆動輪の回転速度の比率を段階的に変更するように構成される。人力駆動力が入力される回転体は、クランク13を含む。変速機22Bは、電動アクチュエータによって駆動されるように構成される。制御部24は、電動アクチュエータを制御する。変速機22Bは、電動アクチュエータとともに変速装置を構成する。電動アクチュエータは、電気モータを含む。変速機22Bは、クランク13の回転速度に対する駆動輪の回転速度の比率を変更するために用いられる。本実施形態では、変速機22Bは、比率を段階的に変更するように構成される。電動アクチュエータは、変速機22Bに変速動作を実行させる。変速機22Bは、制御部24によって制御される。電動アクチュエータは、制御部24と有線または無線によって通信可能に接続されている。電動アクチュエータは、例えば電力線通信(PLC)によって制御部24と通信可能である。電動アクチュエータは、制御部24からの制御信号に応じて変速機22Bに変速動作を実行させる。変速機22Bは、内装変速機および外装変速機(ディレイラ)の少なくとも1つを含む。外装変速機は、フロントディレーラおよびリアディレーラの少なくとも1つを含む。
電動サスペンション22Dは、リアサスペンション23Aおよびフロントサスペンション23Bの少なくとも1つを含む。電動サスペンション22Dは、車輪に加えられる衝撃を吸収する。
リアサスペンション23Aは、人力駆動車10のフレーム12に設けられるように構成される。より具体的には、リアサスペンション23Aは、フレーム本体12Aと後輪14を支持するスイングアーム12Bとに連結される。リアサスペンション23Aは、後輪14に加えられる衝撃を吸収する。リアサスペンション23Aは、油圧サスペンションであってもよく、エアサスペンションであってもよい。リアサスペンション23Aは、第1部分と、第1部分に嵌め込まれて第1部分と相対移動可能な第2部分とを含む。リアサスペンション23Aの動作状態は、第1部分と第2部分との相対移動が規制されるロック状態と、第1部分と第2部分との相対移動が許容されるロック解除状態とを含む。リアサスペンション23Aは、アクチュエータをさらに含む。アクチュエータは、例えば、電気モータを含む。アクチュエータは、リアサスペンション23Aの動作状態を切り替える。リアサスペンション23Aのロック状態は、リアサスペンション23Aに強い力が加えられた場合に、第1部分と第2部分とがわずかに相対移動する状態を含み得る。
フロントサスペンション23Bは、人力駆動車10のフレーム12と前輪16との間に設けられるように構成される。より具体的には、フロントサスペンション23Bは、フロントフォーク12Cに設けられる。フロントサスペンション23Bは、前輪16に加えられる衝撃を吸収する。フロントサスペンション23Bは、油圧サスペンションであってもよく、エアサスペンションであってもよい。フロントサスペンション23Bは、第1部分と、第1部分に嵌め込まれて第1部分と相対移動可能な第2部分とを含む。フロントサスペンション23Bの動作状態は、第1部分と第2部分との相対移動が規制されるロック状態と、第1部分と第2部分との相対移動が許容されるロック解除状態とを含む。フロントサスペンション23Bは、アクチュエータをさらに含む。アクチュエータは、例えば、電気モータを含む。アクチュエータは、フロントサスペンション23Bの動作状態を切り替える。なお、フロントサスペンション23Bのロック状態は、フロントサスペンション23Bに強い力が加えられた場合に、第1部分と第2部分とがわずかに相対移動する状態を含み得る。
人力駆動車10の制御システム20は、操作装置25をさらに含む。操作装置25は、制御部24と有線または無線によって通信可能に接続されている。操作装置25は、例えば電力線通信(PLC)によって制御部24と通信可能である。操作装置25は、例えば操作部材と、操作部材の動きを検出する検出部と、検出部の出力信号に応じて、制御部24と通信を行う電気回路とを含む。ユーザによって操作部材が操作されることによって、電気回路は、制御部24に検出部の出力信号に応じた信号を送信する。操作部材および操作部材の動きを検出する検出部は、プッシュスイッチ、レバー式スイッチ、または、タッチパネルを含んで構成される。操作装置25は、例えばハンドルバーに設けられる。操作装置25は、制御部24と無線によって通信可能に接続されている場合、操作装置25は、無線通信ユニットを含む。操作装置25は、変速機22Bを操作するための第1操作装置25A、人力駆動車10の推進をアシストするモータ22Aの動作状態を変更するための第2操作装置25B、電動シートポスト22Cの動作状態を変更するための第3操作装置25C、および、電動サスペンション22Dの動作状態を変更するための第4操作装置25Dの少なくとも1つを含む。第1操作装置25Aは、例えば、変速比を変更するための操作部材を含む。第2操作装置25Bは、例えば、ドライブユニットの動作モードを変更するための操作部材を含む。第3操作装置25Cは、例えば、電動シートポスト22Cの高さを変更するための操作部材を含む。第4操作装置25Dは、例えば、電動サスペンション22Dの硬さを変更するための操作部材を含む。
人力駆動車10の制御システム20は、表示装置27をさらに含んでもよい。表示装置27は、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、および、サイクルコンピュータの少なくとも1つに含まれてもよい。
図2に示す搭乗者判別装置30は、検出部34と、人工知能処理部32と、を含む。検出部34は、人力駆動車10の走行中における人力駆動車10の状態および人力駆動車10の搭乗者の状態の少なくとも1つに関連する状態情報を検出する。人工知能処理部32は、検出部34が検出した状態情報に応じて、搭乗者を判別する。検出部34の出力は、人工知能処理部32に入力されてもよく、他の装置を介して人工知能処理部32に入力されてもよい。他の装置は、例えば、電気コンポーネント22を制御するための制御部24である。
人工知能処理部32は、好ましくは、人力駆動車10に設けられるように構成される。人工知能処理部32は、フレーム12に直接取り付けられてもよく、電気コンポーネント22に含まれていてもよく、バッテリ26に含まれていてもよく、スマートフォンに含まれていてもよい。人工知能処理部32は、スマートフォンに代えてまたは加えて、タブレット型コンピュータ、および、サイクルコンピュータの少なくとも1つに含まれてもよい。人工知能処理部32は、好ましくは、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、および、サイクルコンピュータの少なくとも1つのハウジングに設けられる。人工知能処理部32および人力駆動車10の少なくとも1つには、好ましくは、人工知能処理部32を人力駆動車10に取り付けるための取付部が設けられる。取付部は、人工知能処理部32を人力駆動車10に着脱可能に取り付ける。人工知能処理部32は、人力駆動車10に着脱不能に設けられていてもよい。
人工知能処理部32は、予め定められる制御プログラムを実行する演算処理装置32Aを含む。演算処理装置32Aは、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。演算処理装置32Aは、好ましくは、CPUまたはMPUに加えて、GPU(Graphics Processing Unit)を含んでいる。演算処理装置32Aは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでいてもよい。人工知能処理部32は、1または複数の演算処理装置32Aを含んでいてもよい。人工知能処理部32は、複数の場所に離れて配置される複数の演算処理装置32Aを含んでいてもよい。
人工知能処理部32は、第1記憶部32Bをさらに含む。第1記憶部32Bは、予め定められる制御プログラムP1、学習プログラムP2、および、学習モデルM1を記憶する。第1記憶部32Bは、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。人工知能処理部32は、学習プログラムP2に基づき、入力された状態情報に応じて搭乗者を判別するための学習モデルM1を学習アルゴリズムによって更新させる。学習アルゴリズムは、機械学習、深層学習、または、深層強化学習を含む。学習アルゴリズムは、例えば、教師あり学習、教師なし学習、および、強化学習の少なくとも1つを含む。学習アルゴリズムとしては、人工知能の分野に属する手法を用いて学習モデルM1を更新させるように構成されていれば、本明細書に記載されている手法以外の手法を用いてもよい。学習モデルM1を更新させるための学習処理は、好ましくは、GPUによって行われる。学習アルゴリズムは、ニューラルネットワーク(以下NN:Neural Network)を用いてもよい。学習アルゴリズムは、リカレントニューラルネットワーク(Recurrent Neural Network)を用いてもよい。
人工知能処理部32は、好ましくは、学習モードと制御モードとで動作する。人工知能処理部32は、電力が供給されると、制御モードで動作する。人工知能処理部32は、例えば入力部36に予め定める情報を入力することによって学習モードで動作させることができる。予め定める情報は、例えばパスワードを含む。人工知能処理部32は、例えば操作装置25に学習モードを設定する操作を行うことによって学習モードで動作させるようにしてもよい。人工知能処理部32は、学習モードで動作する場合、学習プログラムP2に基づき、学習アルゴリズムによって学習モデルM1を作成する作成部として機能する。人工知能処理部32は、制御モードで動作する場合、制御プログラムP1に基づき、検出部34によって取得した情報を、学習モデルM1を用いて処理することによって出力される情報を出力させる制御部として機能する。
人力駆動車10の状態は、人力駆動車10のクランク13の回転速度、クランク13に入力される人力駆動力、および、人力駆動車10の車速の少なくとも1つを含む。検出部34が人力駆動車10の状態を検出する場合、検出部34は、クランク回転センサ34A、トルクセンサ34B、および、車速センサ34Cの少なくとも1つを含む。
人力駆動車10の状態がクランク13の回転速度を含む場合、検出部34は、好ましくは、クランク回転センサ34Aを含む。クランク回転センサ34Aは、クランク13の回転速度に関する情報を検出する。クランク回転センサ34Aは、人力駆動車10のフレームまたはモータが設けられるハウジングに取り付けられる。クランク回転センサ34Aは、磁界の強度に応じた信号を出力する磁気センサを含んで構成される。周方向に磁界の強度が変化する環状の磁石が、クランク軸13A、クランク軸13Aに連動して回転する部材、またはクランク軸13Aからフロントスプロケット17までの間の動力伝達経路に設けられる。磁石は、クランク13の回転速度に応じた信号を出力する。クランク回転センサ34Aは、クランク軸13Aからフロントスプロケット17までの人力駆動力の動力伝達経路において、クランク軸13Aと一体に回転する部材に設けられてもよい。例えば、磁石は、クランク軸13Aとフロントスプロケット17との間に第2ワンウェイクラッチが設けられない場合、フロントスプロケット17に設けられてもよい。クランク回転センサ34Aは、磁気センサに代えて光学センサ、加速度センサ、またはトルクセンサなどを含んでいてもよい。
人力駆動車10の状態がクランク13に入力される人力駆動力を含む場合、検出部34は、好ましくは、トルクセンサ34Bを含む。トルクセンサ34Bは、クランク13に入力される人力駆動力のトルクに関する情報を検出する。トルクセンサ34Bは、例えば、動力伝達経路に第2ワンウェイクラッチが設けられる場合、第2ワンウェイクラッチよりも動力伝達経路の上流側に設けられる。トルクセンサ34Bは、歪センサ、磁歪センサ、または、圧力センサなどを含む。歪センサは、歪ゲージを含む。トルクセンサ34Bは、動力伝達経路に含まれる部材、または、動力伝達経路に含まれる部材の近傍に設けられる。動力伝達経路に含まれる部材は、例えば、クランク軸13A、クランクアーム、または、ペダルである。トルクセンサ34Bは、無線または有線の通信部を含んでいてもよい。人力駆動力は、人力駆動力の仕事率を含んでいてもよい。この場合、検出部34は、好ましくは、トルクセンサ34Bおよびクランク回転センサ34Aを含む。
人力駆動車10の状態が人力駆動車10の車速を含む場合、検出部34は、好ましくは、車速センサ34Cを含む。車速センサ34Cは、人力駆動車10の車輪の回転速度に関する情報を検出する。車速センサ34Cは、車輪の回転速度に応じた信号を出力する。車輪の回転速度に基づいて人力駆動車の車速が演算できる。車速センサ34Cは、好ましくは、リードスイッチを構成する磁性体リード、または、ホール素子を含む。車速センサ34Cは、人力駆動車10のフレームのチェーンステイに取り付けられ、後輪14に取り付けられる磁石を検出する構成としてもよく、フロントフォーク12Cに設けられ、前輪16に取り付けられる磁石を検出する構成としてもよい。
搭乗者の状態は、搭乗者の姿勢および搭乗者の体重の少なくとも1つを含む。搭乗者の状態は、所定の時点における搭乗者の姿勢、所定の時点における搭乗者の体重、搭乗者の姿勢の変化、および、搭乗者の体重移動の少なくとも1つを含む。検出部34が搭乗者の姿勢および搭乗者の体重の少なくとも1つを検出する場合、好ましくは、検出部34は、荷重センサ34Dおよび荷重センサ34Eの少なくとも1つを含む。
搭乗者の状態が搭乗者の姿勢および姿勢の変化を含む場合、検出部34は、好ましくは、荷重センサ34Dを含む。荷重センサ34Dは、搭乗者の姿勢に応じた信号を出力する。荷重センサ34Dは、例えば、サドル、および、シートポストの少なくとも1つに設けられる。特に、搭乗者が立ち漕ぎしている場合と、座って漕いでいる場合とでは、荷重センサ34Dの出力が大きく変化する。搭乗者の姿勢に応じて、サドルおよびシートポストに搭乗者が与える荷重は変化する。このため、荷重センサ34Dの出力によって搭乗者の姿勢が検出される。荷重センサ34Dに代えて、カメラを用いて搭乗者の姿勢を検出してもよい。
搭乗者の状態が搭乗者の体重および体重移動を含む場合、検出部34は、好ましくは、荷重センサ34Eを含む。荷重センサ34Eは、搭乗者の体重に応じた信号を出力する。荷重センサ34Eは、例えば、サドル、シートポスト、および、車軸の少なくとも1つに設けられる。荷重センサ34Eは、荷重センサ34Dとは別に構成されてもよく、荷重センサ34Dによって構成されてもよい。
搭乗者判別装置30は、搭乗者に関する個人情報を入力する入力部36をさらに含んでいてもよい。入力部36は、タッチパネル、キーボード、および、ボタンの少なくとも1つを含む。人工知能処理部32は、入力部36から入力された個人情報と、検出部34が検出した状態情報とに応じて、搭乗者を判別するための処理を構築する。個人情報は、好ましくは、識別情報を含む。識別情報は、好ましくは、数字および文字の少なくとも一方を含む。個人情報は、パスワードを含んでいてもよい。人工知能処理部32は、検出部34が検出した状態情報の変化の特徴を学習する。人工知能処理部32は、検出部34が状態情報を検出するごとに変化の特徴を学習してもよく、検出部34によって検出された状態情報の履歴を取得し、状態情報の履歴に応じて変化の特徴を学習してもよい。人工知能処理部32が状態情報の履歴に応じて変化の特徴を学習する場合、制御システム20は、好ましくは、状態情報の履歴を記憶する記憶部を含む。
人工知能処理部32は、学習した情報を記憶する第1記憶部32Bをさらに含む。第1記憶部32Bは、例えば不揮発性メモリを含む。第1記憶部32Bに記憶される人工知能処理部32が学習した情報は、学習モデルM1を含む。例えば、人工知能処理部32は、判別した搭乗者に関する個人情報を作成し、第1記憶部32Bに記憶する。第1記憶部32Bに記憶された搭乗者に関する個人情報は、例えば、識別情報を含む。人工知能処理部32は、搭乗者を判別した場合、表示装置27に搭乗者に関する個人情報を表示してもよい。この場合、搭乗者は、自身に関する個人情報を把握できる。
好ましくは、人工知能処理部32は、搭乗者を判別できない場合、新規の搭乗者が人力駆動車10に搭乗していると判定する。例えば、人工知能処理部32は、学習モデルM1を用いて出力される出力情報が、搭乗者に関する個人情報に対応しない場合、新規の搭乗者が人力駆動車10に搭乗していると判定する。搭乗者を判別できない場合は、例えば、以下の第1例、第2例、および、第3例の場合の少なくとも1つを含む。第1例では、人工知能処理部32は、過去に判別した搭乗者と個人情報とを対応付けて第1記憶部32Bに記憶し、学習モデルM1によって判別された搭乗者と第1記憶部32Bに記憶された個人情報とを用いて個人情報を特定し、特定した個人情報を表示装置27に表示させる。搭乗者が表示装置27に表示された個人情報が誤っていると入力部36に入力した場合、人工知能処理部32は、搭乗者を判別できなかったと判定する。第2例では、人工知能処理部32は、過去に判別した搭乗者と個人情報と対応付けて第1記憶部32Bに記憶し、学習モデルM1と第1記憶部32Bに記憶された個人情報とを用いて個人情報を特定し、特定した個人情報と入力部36に入力された個人情報とが異なる場合、人工知能処理部32は、搭乗者を判別できなかったと判定する。第3例では、人工知能処理部32は、過去に判別した搭乗者に関する所定情報を第1記憶部32Bに記憶し、学習モデルM1を用いて判別した搭乗者に関する所定情報が、第1記憶部32Bに記憶されているどの搭乗者に関する所定情報とも異なる場合、人工知能処理部32は、搭乗者を判別できなかったと判定する。搭乗者に関する所定情報は、例えば、状態情報の変化の特徴の少なくとも一部を含む。
図3を参照して、状態情報の変化の特徴を学習する処理について説明する。状態情報の変化の特徴を学習する処理は、学習モデルM1を更新する処理を含む。人工知能処理部32は、人工知能処理部32に電力が供給され、学習モードが設定されると、処理を開始して図3に示すフローチャートのステップS11に移行する。
人工知能処理部32は、ステップS11において、個人情報が入力されたか否かを判定する。人工知能処理部32は、例えば、入力部36に個人情報が入力された場合、個人情報が入力されたと判定する。人工知能処理部32は、個人情報が入力されていない場合、処理を終了する。人工知能処理部32は、個人情報が入力された場合、ステップS12に移行する。
人工知能処理部32は、ステップS12において、検出部34が検出した状態情報の変化の特徴を学習し、ステップS13に移行する。人工知能処理部32は、状態情報の変化の特徴の学習が完了したらステップS13に移行するようにしてもよく、状態情報の変化の特徴の学習を行う時間が予め定められる時間に達した場合、または、予め定められる情報の検出回数が所定の数に達した場合、ステップS13に移行するようにしてもよい。また、人工知能処理部32は、搭乗者が操作装置25に状態情報の変化の特徴の学習を終了させるための操作を行った場合、搭乗者が入力部36に状態情報の変化の特徴の学習を終了させるための操作を行った場合、または、人力駆動車10が予め定める第1時間以上停止した場合、ステップS13に移行するようにしてもよい。予め定める第1時間は、人力駆動車10が走行中に一時停止している時間よりも長い時間である。好ましくは、人工知能処理部32は、ステップS12の後に、学習モードから制御モードに移行する。
人工知能処理部32は、ステップS13において、学習した情報を第1記憶部32Bに記憶し、処理を終了する。人工知能処理部32は、ステップS13において、学習済みの学習モデルM1を第1記憶部32Bに記憶する。
人工知能処理部32は、ステップS11において、個人情報が入力されるのではなく、搭乗開始の場合、ステップS12に移行するようにしてもよい。搭乗開始の判定は、図4のステップS21の処理と同様に行われてもよい。人工知能処理部32が、個人情報の入力以外の方法で状態情報の変化の特徴の学習を開始する場合、入力部36は搭乗者判別装置30から省略されてもよい。学習済みの学習モデルM1が第1記憶部32Bに記憶されている場合、学習モードは省略されてもよい。人工知能処理部32が、個人情報の入力以外の方法で状態情報の変化の特徴の学習を開始する場合、例えば、搭乗開始の場合、人工知能処理部32が学習モードに切り替えるようにしてもよい。
人工知能処理部32は、例えば、学習モードで動作する場合において、学習モデルM1を用いて出力される出力情報が、搭乗者に関する個人情報に対応しない場合、例えばニューラルネットワークにおける“重み”および“バイアス”の少なくとも1つを調整して学習モデルM1を更新してもよい。この場合、人工知能処理部32は、ステップS13が終了した後に、学習モデルM1を用いて出力される出力情報を、表示装置27に表示させる。表示装置27に表示される出力情報は、好ましくは、搭乗者の識別情報を含む。搭乗者は、表示装置27に表示されている出力情報が正しいか否かを判定した結果を、例えば入力部36に入力する。例えば、人工知能処理部32は、搭乗者によって表示装置27に表示されている出力情報が正しくないとの判定結果が入力された場合、学習モデルM1を用いて出力される出力情報が、搭乗者に関する個人情報に対応しないと判定する。人工知能処理部32は、学習モデルM1を用いて出力される出力情報が、搭乗者に関する個人情報に対応しない場合、例えばニューラルネットワークにおける“重み”および“バイアス”の少なくとも1つを調整して学習モデルM1を更新する。
図4を参照して、搭乗者の判別処理について説明する。人工知能処理部32は、人工知能処理部32に電力が供給されると、処理を開始して図4に示すフローチャートのステップS21に移行する。人工知能処理部32は、学習モードから制御モードに切り替わった場合も、処理を開始して図4に示すフローチャートのステップS21に移行してもよい。
人工知能処理部32は、ステップS21において、搭乗開始か否かを判定する。例えば、人工知能処理部32は、人力駆動車10のクランク13に人力駆動力が入力された場合、クランク13の回転が開始した場合、サドルに荷重がかかった場合、および、操作装置25が操作された場合の少なくとも1つの場合に、搭乗開始と判定する。人工知能処理部32は、搭乗開始されていないと判定した場合、処理を終了する。人工知能処理部32は、搭乗開始と判定した場合、ステップS22に移行する。搭乗者判別装置30または搭乗者判別装置30を含むシステムに電源のオンとオフとを切り替えるスイッチがある場合には、人工知能処理部32は、ステップS21において、電源がオンになって、人工知能処理部32に電力が供給されると搭乗開始と判定してもよい。
人工知能処理部32は、ステップS22において、学習モデルM1を用いて搭乗者を判別し、ステップS23に移行する。人工知能処理部32は、ステップS23において、搭乗者が判別できたか否かを判定する。人工知能処理部32は、例えば、上述した搭乗者を判別できない場合の第1例、第2例、または、第3例が成立する場合、搭乗者が判別できないと判定する。人工知能処理部32は、搭乗者が判別できた場合、処理を終了する。人工知能処理部32は、搭乗者が判別できない場合、ステップS24に移行する。人工知能処理部32は、ステップS24において、現在の搭乗者が新規の搭乗者であると判別し、処理を終了する。
図2に示されるとおり、好ましくは、制御システム20は、搭乗者に対応する設定情報を記憶する第3記憶部40をさらに含む。制御部24は、人工知能処理部32によって判別された搭乗者に対応する設定情報に応じて電気コンポーネント22を制御する。第3記憶部40は、例えば不揮発性メモリを含む。設定情報は、例えば、人力駆動車10の走行状態および走行環境の少なくとも1つに関するパラメータと、電気コンポーネント22の制御状態との組み合わせに関連する情報を含む。
図5を参照して、搭乗者に応じて電気コンポーネント22を制御する処理について説明する。制御部24は、制御部24に電力が供給されると、処理を開始して図5に示すフローチャートのステップS31に移行する。人工知能処理部32は、学習モードから制御モードに切り替わった場合も、処理を開始して図5に示すフローチャートのステップS31に移行してもよい。
制御部24は、ステップS31において、搭乗者を判別できたか否かを判定する。制御部24は、図4の判別処理によって搭乗者が判別されている場合、搭乗者を判別できたと判定する。制御部24は、搭乗者を判別できない場合、処理を終了する。制御部24は、搭乗者を判別できた場合、ステップS32に移行する。
制御部24は、ステップS32において、搭乗者に応じて電気コンポーネント22を制御し、処理を終了する。具体的には、制御部24は、搭乗者に応じた設定情報を第3記憶部40から取得し、設定情報に応じて電気コンポーネント22を制御する。人工知能処理部32は、搭乗者が判別されていない場合、および、図4の判別処理によって搭乗者が新規の搭乗者と判別した場合には、予め記憶されるデフォルトの設定情報に応じて電気コンポーネント22を制御してもよい。
電気コンポーネント22は、少なくとも1つの機能が制限される第1状態と、少なくとも1つの機能が制限されない第2状態とで動作するように構成され、制御部24は、人工知能処理部32によって搭乗者を判別できない場合、電気コンポーネント22を第1状態で動作させるようにしてもよい。電気コンポーネント22がモータ22Aを含む場合、制御部24は、例えば、第1状態においてモータ22Aを駆動させないようにする。電気コンポーネント22が変速機22Bを含む場合、制御部24は、例えば、第1状態において変速機22Bによる変速比の変更を行わない。電気コンポーネント22が電動シートポスト22Cを含む場合、制御部24は、例えば、第1状態においてシートポストの高さを変更しない。電気コンポーネント22が電動サスペンション22Dを含む場合、制御部24は、例えば、第1状態においてロック状態を維持する。
図6を参照して、電気コンポーネント22の動作状態を変更する処理について説明する。制御部24は、制御部24に電力が供給されると、処理を開始して図6に示すフローチャートのステップS41に移行する。人工知能処理部32は、学習モードから制御モードに切り替わった場合も、処理を開始して図6に示すフローチャートのステップS41に移行してもよい。
制御部24は、ステップS41において、搭乗者を判別できたか否かを判定する。制御部24は、図4の判別処理によって搭乗者が判別されている場合、搭乗者を判別できたと判定する。制御部24は、搭乗者を判別できない場合、処理を終了する。制御部24は、搭乗者を判別できた場合、ステップS42に移行する。制御部24は、ステップS42において、第2状態で電気コンポーネント22を動作させる。
制御部24は、ステップS41において搭乗者を判別していない場合、ステップS43に移行する。制御部24は、ステップS43において第1状態で電気コンポーネント22を動作させる。制御部24は、図4の判別処理によって搭乗者が新規の搭乗者と判別した場合も、ステップS43に移行するようにしてもよい。
(第2実施形態)
図7~図9を参照して、第2実施形態の制御システム20について説明する。第2実施形態の制御システム20は、人工知能処理部32が状態情報の変化の特徴を、個人情報に対応付けて学習する点が異なる点以外は、第1実施形態の制御システム20と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図7に示される人工知能処理部32は、検出部34が検出した状態情報の変化の特徴を、個人情報に対応付けて学習する。人工知能処理部32は、学習した情報を記憶する第2記憶部44をさらに含む。第2記憶部44は、例えば不揮発性メモリを含む。第2記憶部44に記憶される人工知能処理部32が学習した情報は、複数の搭乗者を区別するための学習モデルM2を含む。
図8を参照して、搭乗者毎に状態情報の変化の特徴を学習する処理について説明する。搭乗者毎に状態情報の変化の特徴を学習する処理は、学習モデルM2を更新する処理を含む。人工知能処理部32は、人工知能処理部32に電力が供給され、学習モードが設定されると、処理を開始して図8に示すフローチャートのステップS51に移行する。
人工知能処理部32は、ステップS51において個人情報が入力されたか否かを判定する。人工知能処理部32は、個人情報が入力されていない場合、処理を終了する。人工知能処理部32は、個人情報が入力された場合、ステップS52に移行する。
人工知能処理部32は、ステップS52において、検出部34が検出した状態情報の変化の特徴を学習し、ステップS53に移行する。人工知能処理部32は、状態情報の変化の特徴の学習が完了したらステップS53に移行するようにしてもよく、状態情報の変化の特徴の学習を行う時間が予め定められる時間に達した場合、または、予め定められる情報の検出回数が所定の数に達した場合、ステップS53に移行するようにしてもよい。また、人工知能処理部32は、搭乗者が操作装置25に状態情報の変化の特徴の学習を終了させるための操作、および、人力駆動車10が予め定める第1時間以上停止した場合、ステップS53に移行するようにしてもよい。
人工知能処理部32は、ステップS53において、学習した情報を第2記憶部44に記憶し、処理を終了する。人工知能処理部32は、ステップS53において、学習済みの学習モデルM2を第2記憶部44に記憶する。
人工知能処理部32は、例えば、学習モードで動作する場合において、学習モデルM2を用いて出力される出力情報が、搭乗者に関する個人情報に対応しない場合、例えばニューラルネットワークにおける“重み”および“バイアス”の少なくとも1つを調整して学習モデルM2を更新してもよい。この場合、人工知能処理部32は、ステップS53が終了した後に、学習モデルM2を用いて出力される出力情報を、表示装置27に表示させる。表示装置27に表示される出力情報は、好ましくは、搭乗者の識別情報を含む。搭乗者は、表示装置27に表示されている出力情報が正しいか否かを判定した結果を、例えば入力部36に入力する。例えば、人工知能処理部32は、搭乗者によって表示装置27に表示されている出力情報が正しくないとの判定結果が入力された場合、学習モデルM2を用いて出力される出力情報が、搭乗者に関する個人情報に対応しないと判定する。人工知能処理部32は、学習モデルM2を用いて出力される出力情報が、搭乗者に関する個人情報に対応しない場合、たとえばニューラルネットワークにおける“重み”および“バイアス”の少なくとも1つを調整して学習モデルM2を更新する。
図9を参照して、搭乗者の判別処理について説明する。人工知能処理部32は、人工知能処理部32に電力が供給されると、処理を開始して図9に示すフローチャートのステップS61に移行する。
人工知能処理部32は、ステップS61において、搭乗開始か否かを判定する。例えば、人工知能処理部32は、人力駆動車10のクランク13に人力駆動力が入力された場合、クランク13の回転が開始した場合、サドルに荷重がかかった場合、および、操作装置25が操作された場合の少なくとも1つの場合に、搭乗開始と判定する。人工知能処理部32は、搭乗開始されていないと判定した場合、処理を終了する。人工知能処理部32は、搭乗開始と判定した場合、ステップS62に移行する。搭乗者判別装置30または搭乗者判別装置30を含むシステムに電源のオンとオフとを切り替えるスイッチがある場合には、電源をオンして、人工知能処理部32に電力が供給されると人工知能処理部32は、ステップS61において、搭乗開始と判定してもよい。
人工知能処理部32は、ステップS62において、学習モデルM2を用いて搭乗者を判別し、ステップS63に移行する。人工知能処理部32は、ステップS63において、搭乗者が判別できたか否かを判定する。人工知能処理部32は、例えば、上述した搭乗者を判別できない場合の第1例、第2例、または、第3例が成立する場合、搭乗者が判別できないと判定する。人工知能処理部32は、搭乗者が判別できた場合、処理を終了する。人工知能処理部32は、搭乗者が判別できない場合、ステップS64に移行する。人工知能処理部32は、ステップS64において、現在の搭乗者が新規の搭乗者であると判別し、処理を終了する。
制御部24は、図9の処理によって判別した搭乗者に応じて、電気コンポーネント22を制御してもよい。例えば、制御部24は、第1実施形態の図5のステップS31および図6のステップS41の処理において、図9の処理によって搭乗者が判別された場合、肯定判定する。
(第3実施形態)
図10および図11を参照して、第3実施形態の制御システム20について説明する。第3実施形態の制御システム20は、電気コンポーネント22が切替部46を含む電気コンポーネント22である点が異なる点以外は、第1実施形態の制御システム20と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図10に示す電気コンポーネント22は、人力駆動車10の走行を規制する規制状態と人力駆動車10の走行を許容する許容状態とを切り替える切替部46を含む。制御部24は、人工知能処理部32によって搭乗者を判別できない場合、切替部46を規制状態で動作させる。
切替部46は、例えばロック装置22Eを含んで構成される。この場合、電気コンポーネント22は、ロック装置22Eを含む。ロック装置22Eは、好ましくは、規制状態と許容状態とを切り替える電動アクチュエータを含む。ロック装置22Eは、人力駆動車10のフレーム12、および、ドライブユニットの少なくとも1つに設けられる。切替部46は、規制状態の場合、好ましくは、後輪14、前輪16、および、クランク軸13Aの少なくとも1つの回転を規制するように構成される。切替部46は、規制状態において、後輪14、前輪16、および、クランク軸13Aの少なくとも1つの回転を禁止するように構成されてもよく、回転を制動するように構成されてもよい。切替部46は、許容状態場合、後輪14、前輪16、および、クランク軸13Aの回転を規制しないように構成される。
切替部46は、好ましくは、規制状態と許容状態とを切り替えるための電子キーまたは操作装置25によって規制状態と許容状態とを切り替え可能に構成される。
図11を参照して、切替部46の状態を切り替える処理について説明する。制御部24は、制御部24に電力が供給されると、処理を開始して図11に示すフローチャートのステップS71に移行する。
制御部24は、ステップS71において、搭乗者が判別できたか否かを判定する。制御部24は、例えば、図4の判別処理によって搭乗者が判別されている場合、搭乗者を判別できたと判定する。制御部24は、搭乗者を判別できたと判定した場合、ステップS72に移行する。制御部24は、ステップS72において、切替部46を許容状態で動作させ、処理を終了する。制御部24は、切替部46が許容状態の場合、切替部46の許容状態を維持する。
制御部24は、ステップS71において、搭乗者を判別できないと判定した場合、ステップS73に移行する。制御部24は、ステップS73において、切替部46を規制状態で動作させ、処理を終了する。
(第4実施形態)
図12および図13を参照して、第4実施形態の制御システム20について説明する。第4実施形態の制御システム20は、第4記憶部48に記憶される個人情報に応じて電気コンポーネント22を制御する点が異なる点以外は、第1実施形態の制御システム20と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
制御システム20は、搭乗者に関する個人情報を記憶する第4記憶部48をさらに含む。第4記憶部48は、例えば不揮発性メモリを含む。第4記憶部48は、第1記憶部32Bから独立していてもよく、第1記憶部32Bと一体に形成されていてもよい。電気コンポーネント22は、少なくとも1つの機能が制限される第1状態と、少なくとも1つの機能が制限されない第2状態とで動作するように構成される。制御部24は、人工知能処理部32によって判別された搭乗者に関する個人情報が第4記憶部48に記憶されていない場合、電気コンポーネント22を第1状態で動作させる。好ましくは、制御部24は、人工知能処理部32によって判別された搭乗者に関する個人情報が第4記憶部48に記憶されている場合、電気コンポーネント22を第2状態で動作させる。
図13を参照して、電気コンポーネント22の状態を切り替える処理について説明する。制御部24は、制御部24に電力が供給されると、処理を開始して図13に示すフローチャートのステップS81に移行する。人工知能処理部32は、学習モードから制御モードに切り替わった場合も、処理を開始して図13に示すフローチャートのステップS81に移行してもよい。
制御部24は、ステップS81において、判別した搭乗者に関する個人情報が第4記憶部48に記憶されているか否かを判定する。制御部24は、判別した搭乗者に関する個人情報が第4記憶部48に記憶されている場合、ステップS82に移行する。制御部24は、ステップS82において、第2状態で電気コンポーネント22を動作させ、処理を終了する。
制御部24は、ステップS81において、判別した搭乗者に関する個人情報が第4記憶部48に記憶されていない場合、ステップS83に移行する。制御部24は、ステップS83において、第1状態で電気コンポーネント22を動作させ、処理を終了する。
(変形例)
実施形態に関する説明は、本発明に従う人力駆動車の搭乗者判別装置および人力駆動車の制御システムが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う人力駆動車の搭乗者判別装置および人力駆動車の制御システムは、例えば以下に示される実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・第3実施形態の制御システム20は、第4実施形態と同様の第4記憶部48をさらに含み、電気コンポーネント22は、人力駆動車10の走行を規制する規制状態と人力駆動車10の走行を許容する許容状態とを切り替える切替部46を含み、制御部24は、人工知能処理部32によって判別された搭乗者に関する個人情報が第4記憶部48に記憶されていない場合、切替部46を規制状態で動作させてもよい。この場合、制御部24は、図14の電気コンポーネント22の状態を切り替える処理を実行できる。制御部24は、制御部24に電力が供給されると、処理を開始して図14に示すフローチャートのステップS91に移行する。人工知能処理部32は、学習モードから制御モードに切り替わった場合も、処理を開始して図14に示すフローチャートのステップS91に移行してもよい。
制御部24は、ステップS91において、判別した搭乗者に関する個人情報が第4記憶部48に記憶されているか否かを判定する。制御部24は、判別した搭乗者に関する個人情報が第4記憶部48に記憶されている場合、ステップS92に移行する。制御部24は、ステップS92において、切替部46を許容状態で動作させ、処理を終了する。
制御部24は、ステップS91において、判別した搭乗者に関する個人情報が第4記憶部48に記憶されていない場合、ステップS93に移行する。制御部24は、ステップS93において、切替部46を規制状態で動作させ、処理を終了する。
・人工知能処理部32は、学習モードと制御モードとを区別しないで動作するように構成されてもよい。この場合、人工知能処理部32は、例えば、搭乗開始の場合、または、入力部36に予め定める情報を入力することによって学習を開始する。人工知能処理部32は、人力駆動車10の走行が停止するまで学習を継続する。この場合、人工知能処理部32は、搭乗者を判別する処理、および、搭乗者の判別結果を用いて行う処理を、学習が実行されている間に行ってもよい。
10…人力駆動車、13…クランク、20…人力駆動車の制御システム、22…電気コンポーネント、22A…モータ、22B…変速機、22C…電動シートポスト、22D…電動サスペンション、24…制御部、30…人力駆動車の搭乗者判別装置、32…人工知能処理部、34…検出部、36…入力部、32B…第1記憶部、40…第3記憶部、44…第2記憶部、46…切替部、48…第4記憶部。

Claims (17)

  1. 人力駆動車の走行中における前記人力駆動車の状態および前記人力駆動車の搭乗者の状態の少なくとも1つに関連する状態情報を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した前記状態情報に応じて、前記搭乗者を判別する人工知能処理部と、を含み、
    前記人工知能処理部は、学習モデルを用いて前記搭乗者を判別する、人力駆動車の搭乗者判別装置。
  2. 前記搭乗者に関する個人情報を入力する入力部をさらに含み、
    前記人工知能処理部は、前記入力部から入力された前記個人情報と、前記検出部が検出した前記状態情報とに応じて、前記搭乗者を判別するための処理を構築する、請求項1に記載の人力駆動車の搭乗者判別装置。
  3. 前記人工知能処理部は、前記検出部が検出した前記状態情報の変化の特徴を学習する、請求項1または2に記載の人力駆動車の搭乗者判別装置。
  4. 前記人工知能処理部は、学習した情報を記憶する第1記憶部をさらに含む、請求項3に記載の人力駆動車の搭乗者判別装置。
  5. 前記人工知能処理部は、前記検出部が検出した前記状態情報の変化の特徴を、前記個人情報に対応付けて学習する、請求項2に記載の人力駆動車の搭乗者判別装置。
  6. 前記人工知能処理部は、学習した情報を記憶する第2記憶部をさらに含む、請求項5に記載の人力駆動車の搭乗者判別装置。
  7. 前記人工知能処理部は、前記搭乗者を判別できない場合、新規の搭乗者が前記人力駆動車に搭乗していると判定する、請求項1~6のいずれか一項に記載の人力駆動車の搭乗者判別装置。
  8. 前記人力駆動車の状態は、前記人力駆動車のクランクの回転速度、前記クランクに入力される人力駆動力、および、前記人力駆動車の車速の少なくとも1つを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の人力駆動車の搭乗者判別装置。
  9. 前記搭乗者の状態は、前記搭乗者の姿勢および前記搭乗者の体重の少なくとも1つを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の人力駆動車の搭乗者判別装置。
  10. 請求項1~9のいずれか一項に記載の人力駆動車の搭乗者判別装置と、
    前記人力駆動車に設けられる電気コンポーネントと、
    前記人工知能処理部によって判別された前記搭乗者に応じて、前記電気コンポーネントを制御する制御部と、を含む、人力駆動車の制御システム。
  11. 前記搭乗者に対応する設定情報を記憶する第3記憶部をさらに含み、
    前記制御部は、前記人工知能処理部によって判別された前記搭乗者に対応する前記設定情報に応じて前記電気コンポーネントを制御する、請求項10に記載の人力駆動車の制御システム。
  12. 前記電気コンポーネントは、前記人力駆動車の推進をアシストするモータ、変速機、電動シートポスト、および、電動サスペンションの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の人力駆動車の制御システム。
  13. 前記電気コンポーネントは、少なくとも1つの機能が制限される第1状態と、前記少なくとも1つの機能が制限されない第2状態とで動作するように構成され、
    前記制御部は、前記人工知能処理部によって前記搭乗者を判別できない場合、前記電気コンポーネントを前記第1状態で動作させる、請求項11または12に記載の人力駆動車の制御システム。
  14. 前記電気コンポーネントは、前記人力駆動車の走行を規制する規制状態と前記人力駆動車の走行を許容する許容状態とを切り替える切替部を含み、
    前記制御部は、前記人工知能処理部によって前記搭乗者を判別できない場合、前記切替部を規制状態で動作させる、請求項11~13のいずれか一項に記載の人力駆動車の制御システム。
  15. 前記搭乗者に関する個人情報を記憶する第4記憶部をさらに含み、
    前記電気コンポーネントは、少なくとも1つの機能が制限される第1状態と、前記少なくとも1つの機能が制限されない第2状態とで動作するように構成され、
    前記制御部は、前記人工知能処理部によって判別された前記搭乗者に関する前記個人情報が前記第4記憶部に記憶されていない場合、前記電気コンポーネントを前記第1状態で動作させる、請求項11または12に記載の人力駆動車の制御システム。
  16. 前記搭乗者に関する個人情報を記憶する第4記憶部をさらに含み、
    前記電気コンポーネントは、前記人力駆動車の走行を規制する規制状態と前記人力駆動車の走行を許容する許容状態とを切り替える切替部を含み、
    前記制御部は、前記人工知能処理部によって判別された前記搭乗者に関する前記個人情報が前記第4記憶部に記憶されていない場合、前記切替部を規制状態で動作させる、請求項11~13のいずれか一項に記載の人力駆動車の制御システム。
  17. 人力駆動車の制御システムであって、
    請求項7に記載の人力駆動車の搭乗者判別装置と、
    前記人力駆動車に設けられる電気コンポーネントと、
    前記電気コンポーネントを制御する制御部と、を含み、
    前記制御部は、前記搭乗者が新規の搭乗者と判別した場合には、予め記憶されるデフォルトの設定情報に応じて前記電気コンポーネントを制御する、制御システム。
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