JP7255831B2 - カリウムイオン二次電池用正極活物質及び二次電池 - Google Patents

カリウムイオン二次電池用正極活物質及び二次電池 Download PDF

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Description

特許法第30条第2項適用 (その1) ウェブサイトの掲載日 2017年6月26日 ウェブサイトのアドレス https://ecs.confex.com/ecs/232/webprogram/Paper104397.html (その2) ウェブサイトの掲載日 2017年6月26日 ウェブサイトのアドレス http://ma.ecsdl.org/site/archive/MA2017-02.xhtml http://ma.ecsdl.org/content/MA2017-02/5 (その3) 開催日 2017年10月1日から2017年10月5日 集会名 232▲nd▼ ECS MEEETING National Harbor,MD(165 Waterfront Street National Harbor,MD 20745)
本発明は、カリウムイオン二次電池用正極活物質及び二次電池に関する。
近年、ポストリチウムイオン蓄電池の研究開発が強く要望されている。この研究開発は、蓄電池分野の研究者にとって、学術的にも産業的にも非常に魅力的である。ポストリチウム蓄電池のキャリアイオンとしては、K、Na、Cs、Mg2+、Ca2+、Be2+、Ba2+、Al3+等が検討されている。
特にカリウムイオン(K)は、1価のアルカリイオンの中でも、リチウムイオン及びナトリウムイオンよりもルイス酸性が弱く、ひいては脱溶媒和過程の活性化エネルギーが低いため、超高速充放電可能な蓄電池の実現が期待される。実際に生体内では、カリウムイオンがイオンキャリアとなって、発電(例えば、電気ウナギ等のように強力な電気を起こす魚による発電)、エネルギー伝達(例えば、心臓ポンプ)、神経伝達(例えば、Hodgkin-Huxley Axiom)等を超高速で行うことが知られている。さらに、カリウムイオン(-2.925V)は、リチウムイオン(-3.045V)に並んで標準電極電位が卑であるため、エネルギー密度の点においても電池のキャリアイオンとした場合に高い電圧を発揮することが期待される。
このようなカリウムイオン二次電池用の正極材料はこれまでにも種々提案されており(特許文献1等)、例えば、K0.6CoO等のカリウムとカリウム以外の金属元素を含有する複合酸化物が正極材料として提案されている(非特許文献1、2等を参照)。
国際公開第2016/059907号
Adv. Energy Mater. 2017, 7, 1700098(1of6) Chem. Commun., 2017, 53, 3693-3696
しかしながら、カリウムを含有する複合酸化物系の正極材料は理論容量が高いものの、吸湿性が高い上に助燃性を有することから、発火を引き起こす等の安全面が損なわれるおそれがあった。詳述すると、従来の複合酸化物系の正極材料は熱分解が生じやすい材料であり、この熱分解により酸素が発生しやすかったことから、燃焼を引き起こすことが懸念されていた。このように、従来の複合酸化物系正極材料は、高い助燃効果を有することから、二次電池用の正極材料の用途においては、安全面に課題を残すものであった。現在のところ、優れた充放電性能を有しつつ、助燃性が抑制された正極材料は開発されていない。このような正極材料は、新規なカリウムイオン二次電池用正極活物質として利用価値が高い。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、優れた充放電性能を有しつつ、助燃性が抑制されたカリウムイオン二次電池用正極活物質及び二次電池を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定組成の化合物を使用することにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、例えば、以下の項に記載の主題を包含する。
項1
下記一般式(1)
(PO (1)
(式(1)中、Mは、Cu、Cr、Fe、Mn、Co及びNiからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属を示し、0.5≦a≦4、0.5≦b≦5、0.5≦c≦6、0≦d≦3であり、d=0の場合はFを有していないことを意味する)
で表される化合物を含む、カリウムイオン二次電池用正極活物質。
項2
前記一般式(1)において、
0.5≦a≦1.5、
0.5≦b≦1.5、
c=1、及び、
d=0である、項1に記載のカリウムイオン二次電池用正極活物質。
項3
前記一般式(1)において、
2.5≦a≦3.5、
1.5≦b≦2.5、
c=3、及び、
d=0である、項1に記載のカリウムイオン二次電池用正極活物質。
項4
前記一般式(1)において、
0.5≦a≦1.5、
3.5≦b≦4.5
c=3、及び、
d=0である、項1に記載のカリウムイオン二次電池用正極活物質。
項5
前記一般式(1)において、
0.5≦a≦1.5、
0.5≦b≦1.5、
c=1、及び、
0.5≦d≦1.5である、項1に記載のカリウムイオン二次電池用正極活物質。
項6
前記一般式(1)において、
1.5≦a≦2.5、
0.5≦b≦1.5、
c=1、及び、
0.5≦d≦1.5である、項1に記載のカリウムイオン二次電池用正極活物質。
項7
項1~6のいずれか1項に記載の正極活物質を構成要素とする二次電池。
本発明のカリウムイオン二次電池用正極活物質は、優れた充放電性能を有しつつ、助燃性が抑制されているので、カリウムイオン二次電池用の正極材料として好適に使用することができる。
実施例1で得られた生成物のXRDパターンを示す。 実施例2で得られた生成物のXRDパターンを示す。 実施例3で得られた生成物のXRDパターンを示す。 実施例1で得られた生成物を正極活物質として用いたときの充放電特性、並びに、各サイクルと放電容量との関係を示す。 実施例2で得られた生成物を正極活物質として用いたときの充放電特性、並びに、各サイクルと放電容量との関係を示す。 実施例3で得られた生成物を正極活物質として用いたときの充放電特性、並びに、各サイクルと放電容量との関係を示す。 実施例1~7で得られた生成物のTGの測定結果を示す。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書中において、「含有」及び「含む」なる表現については、「含有」、「含む」、「実質的にからなる」及び「のみからなる」という概念を含む。
1.カリウムイオン二次電池用正極活物質
本発明のカリウムイオン二次電池用正極活物質は、下記一般式(1)
(PO (1)
で表される化合物を含む。
ここで、式(1)中、Mは、Cu、Cr、Fe、Mn、Co及びNiからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属を示す。また、a,b,c及びdはそれぞれ、0.5≦a≦4、0.5≦b≦5、0.5≦c≦6、0≦d≦3である。また、式(1)において、d=0の場合は、Fを有していないことを意味する。つまり、式(1)において、d=0の場合は、式(1)で表される化合物は、K(POである。
なお、本発明のカリウムイオン二次電池用正極活物質を、以下では単に「正極活物質」と略記することがある。
また、式(1)で表される化合物を以下では単に「化合物A」と略記することがある。
化合物Aは、カリウムイオンを挿入及び脱離することができる性質を有することから、カリウムイオン二次電池に用いられる正極活物質として好適に使用される。
本発明の正極活物質は、化合物Aの種類に応じて、例えば、以下の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態及び第5実施形態を挙げることができる。
(第1実施形態)
第1実施形態の正極活物質では、前記一般式(1)において、0.5≦a≦1.5、0.5≦b≦1.5、c=1、及び、d=0である化合物を化合物Aとして使用することができる。つまり、第1実施形態では、化合物Aを下記一般式(1-1)
PO (1-1)
(式(1-1)中、Mは、Cu、Cr、Fe、Mn、Co及びNiからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属を示し、0.5≦a≦1.5、0.5≦b≦1.5である)
で表される組成とすることができる。なお、式(1-1)で表される化合物を以下では単に「化合物A1」と略記することがある。
式(1-1)において、Mは、Fe、Mn、Co及びNiからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属であることが好ましい。この場合、化合物A1を容易、かつ、低コストで製造でき、また、二次電池の充放電特性をより向上させることができる。式(1-1)において、Mは、Fe又はMnであることが特に好ましい。
式(1-1)において、aの値は、カリウムイオンの挿入及び脱離のしやすさ、高容量、並びに高電位の観点から、0.8~1.3であることがより好ましく、0.9~1.1であることが特に好ましい。
式(1-1)において、bの値は、カリウムイオンの挿入及び脱離のしやすさ、高容量、並びに高電位の観点から、0.8~1.3であることがより好ましく、0.9~1.1であることが特に好ましい。Mが、Cu、Cr、Fe、Mn、Co及びNiからなる群より選ばれる2種以上である場合、bの値は、それら2種以上の各元素の総量を表す。これについては以降も同様である。
(第2実施形態)
第2実施形態の正極活物質では、前記一般式(1)において、2.5≦a≦3.5、1.5≦b≦2.5、c=3、及び、d=0である化合物を化合物Aとして使用することができる。つまり、第2実施形態では、化合物Aを下記一般式(1-2)
(PO (1-2)
(式(1-2)中、Mは、Cu、Cr、Fe、Mn、Co及びNiからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属を示し、2.5≦a≦3.5、1.5≦b≦2.5である)
で表される組成とすることができる。なお、式(1-2)で表される化合物を以下では単に「化合物A2」と略記することがある。
式(1-2)において、Mは、Fe、Mn、Co及びNiからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属であることが好ましい。この場合、化合物A2を容易、かつ、低コストで製造でき、また、二次電池の充放電特性をより向上させることができる。式(1-2)において、Mは、MnやFeであることが特に好ましい。
式(1-2)において、aの値は、カリウムイオンの挿入及び脱離のしやすさ、高容量、並びに高電位の観点から、2.8~3.3であることがより好ましく、2.9~3.1であることが特に好ましい。
式(1-2)において、bの値は、カリウムイオンの挿入及び脱離のしやすさ、高容量、並びに高電位の観点から、1.8~2.3であることがより好ましく、1.9~2.1であることが特に好ましい。
(第3実施形態)
第3実施形態の正極活物質では、前記一般式(1)において、0.5≦a≦1.5、3.5≦b≦4.5、c=3、及び、d=0である化合物を化合物Aとして使用することができる。つまり、第3実施形態では、化合物Aを下記一般式(1-3)
(PO (1-3)
(式(1-3)中、Mは、Cu、Cr、Fe、Mn、Co及びNiからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属を示し、0.5≦a≦1.5、3.5≦b≦4.5である)
で表される組成とすることができる。なお、式(1-3)で表される化合物を以下では単に「化合物A3」と略記することがある。
式(1-3)において、Mは、Fe、Mn、Co及びNiからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属であることが好ましい。この場合、化合物A3を容易、かつ、低コストで製造でき、また、二次電池の充放電特性をより向上させることができる。式(1-3)において、Mは、MnやFeであることが特に好ましい。
式(1-3)において、aの値は、カリウムイオンの挿入及び脱離のしやすさ、高容量、並びに高電位の観点から、0.8~1.3であることがより好ましく、0.9~1.1であることが特に好ましい。
式(1-3)において、bの値は、カリウムイオンの挿入及び脱離のしやすさ、高容量、並びに高電位の観点から、3.8~4.3であることがより好ましく、3.9~4.1であることが特に好ましい。
(第4実施形態)
第4実施形態の正極活物質では、前記一般式(1)において、0.5≦a≦1.5、0.5≦b≦1.5、c=1、及び、0.5≦d≦1.5である化合物を化合物Aとして使用することができる。つまり、第4実施形態では、化合物Aを下記一般式(1-4)
(PO)F (1-4)
(式(1-4)中、Mは、Cu、Cr、Fe、Mn、Co及びNiからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属を示し、0.5≦a≦1.5、0.5≦b≦1.5、0.5≦d≦1.5である)
で表される組成とすることができる。なお、式(1-4)で表される化合物を以下では単に「化合物A4」と略記することがある。
式(1-4)において、Mは、Fe、Mn、Co及びNiからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属であることが好ましい。この場合、化合物A4を容易、かつ、低コストで製造でき、また、二次電池の充放電特性をより向上させることができる。式(1-4)において、Mは、Feであることが特に好ましい。
式(1-4)において、aの値は、カリウムイオンの挿入及び脱離のしやすさ、高容量、並びに高電位の観点から、0.8~1.3であることがより好ましく、0.9~1.1であることが特に好ましい。
式(1-4)において、bの値は、カリウムイオンの挿入及び脱離のしやすさ、高容量、並びに高電位の観点から、0.8~1.3であることがより好ましく、0.9~1.1であることが特に好ましい。
式(1-4)において、dの値は、カリウムイオンの挿入及び脱離のしやすさ、高容量、並びに高電位の観点から、0.8~1.3であることがより好ましく、0.9~1.1であることが特に好ましい。
第4実施形態の正極活物質に含まれる化合物A4はFを有することから、第4実施形態の正極活物質は、より高い電位をもたらすことができる。
(第5実施形態)
第5実施形態の正極活物質では、前記一般式(1)において、1.5≦a≦2.5、0.5≦b≦1.5、c=1、及び、0.5≦d≦1.5である化合物を化合物Aとして使用することができる。つまり、第5実施形態では、化合物Aを下記一般式(1-5)
(PO)F (1-5)
(式(1-5)中、Mは、Cu、Cr、Fe、Mn、Co及びNiからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属を示し、1.5≦a≦2.5、0.5≦b≦1.5、0.5≦d≦1.5である)
で表される組成とすることができる。なお、式(1-5)で表される化合物を以下では単に「化合物A5」と略記することがある。
式(1-5)において、Mは、Fe、Mn、Co及びNiからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属であることが好ましい。この場合、化合物A5を容易、かつ、低コストで製造でき、また、二次電池の充放電特性をより向上させることができる。式(1-5)において、Mは、Feであることが特に好ましい。
式(1-5)において、aの値は、カリウムイオンの挿入及び脱離のしやすさ、高容量、並びに高電位の観点から、1.8~2.3であることがより好ましく、1.9~2.1であることが特に好ましい。
式(1-5)において、bの値は、カリウムイオンの挿入及び脱離のしやすさ、高容量、並びに高電位の観点から、0.8~1.3であることがより好ましく、0.9~1.1であることが特に好ましい。
式(1-5)において、dの値は、カリウムイオンの挿入及び脱離のしやすさ、高容量、並びに高電位の観点から、0.8~1.3であることがより好ましく、0.9~1.1であることが特に好ましい。
第5実施形態の正極活物質に含まれる化合物A5はFを有することから、第5実施形態の正極活物質は、より高い電位をもたらすことができる。
以下、第1~第5実施形態を含めた本発明の正極活物質(以下、「本実施形態の正極活物質」と表記する)のその他の特徴について説明する。
(本実施形態の正極活物質のその他特徴)
本実施形態の正極活物質に含まれる化合物A(前記化合物A1~A5も含む)の主相である結晶構造の存在量は特に限定的ではない。例えば、化合物A全体を基準として、主相である結晶構造の存在量が80モル%以上であることが好ましく、90モル%以上がより好ましい。化合物Aは、単相の結晶構造からなる材料として形成されることもある。本発明の効果を損なわない限り、化合物Aは、複数の結晶構造を有する材料して形成されていてもよい。なお、化合物Aの結晶構造は、X線回折測定により確認することができる。
化合物Aは、例えば、粒子状の粉末の形態となり得る。化合物Aが粒子状である場合、その平均粒子径は、カリウムイオンの挿入及び脱離のしやすさ、高容量、並びに高電位の観点から、0.005~50μmが好ましく、0.01~5μmがより好ましく、0.01~0.2μmが特に好ましい。化合物Aの平均粒子径は、電子顕微鏡(SEM)観察により測定する。ここでいう平均粒子径とは、例えば、電子顕微鏡による直接観察によって測定された円相当径の算術平均値をいう。
本実施形態の正極活物質は、本発明の効果が阻害されない程度において、化合物A以外の化合物、あるいは、各種添加剤を含むこともでき、また、本実施形態の正極活物質は、化合物Aのみで形成することもできる。本実施形態の正極活物質は、化合物Aを1種のみ含むことができ、あるいは、異なる2種以上の化合物Aを含むこともできる。
また、本実施形態の正極活物質は、化合物Aの他、不可避不純物を含むこともできる。不可避不純物としては、化合物Aの製造時に使用する原料等が挙げられる。不可避不純物は、例えば、正極活物質中に10モル%以下、好ましくは5モル%以下、より好ましくは2モル%以下含有し得る。
本実施形態の正極活物質は化合物Aを含むことで、該正極活物質を用いて形成されたカリウムイオン二次電池は、高い容量を有することができる。
化合物Aは、化学組成からも明らかなようにポリアニオン骨格構造を有し、特に化合物Aのポリアニオン骨格構造は安定である。これにより、イオン半径の大きなカリウムイオンの挿入及び脱離に伴う構造変化が起こり難く、結果として、二次電池のサイクル特性を向上させることができる。また、化合物Aは、従来のカリウム系の正極材料に比べて助燃作用が抑制されているので、発熱を引き起こす等の問題が起こりにくく、二次電池の安全面の点でも有となり得る。
また、化合物Aは安価で容易なプロセスで製造することができるため、本実施形態の正極活物質によれば、低コストでカリウムイオン二次電池を提供することができる。そのため、本実施形態の正極活物質は、エネルギー密度の高いリチウムイオン二次電池を構成するための材料として適している。
本実施形態の正極活物質は、化合物Aと、炭素材料(例えば、アセチレンブラック等のカーボンブラック等)との複合体を含むこともできる。これにより、正極活物質の焼成時に炭素材料が化合物Aの粒成長を抑制するため、電極特性に秀でた微粒子状の正極活物質となり得る。この場合、炭素材料の含有量は、正極活物質中に3~20質量%、特に5~15質量%となるように調整することが好ましい。
2.カリウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法
上記一般式(1)で表される化合物(化合物A)を含む正極活物質を製造する方法は特に限定されない。例えば、Kを含有する原料と、Mを含有する原料と、POを含有する原料とを少なくとも含む出発原料を加熱して化合物Aを得る加熱工程を備える製造方法によって、本発明の正極活物質を得ることができる。なお、Mは前記(1)式のMと同義である。
この製造方法において、前記出発原料がさらにFを含有する原料を含む場合には、例えば、前述の第4実施形態及び第5実施形態の正極活物質を得ることができる。一方、前記出発原料がFを含有する原料を含まない場合には、例えば、前述の第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態の正極活物質を得ることができる。以下、前記加熱工程を備える製造方法について具体的に説明する。
(1)出発原料
上記製造方法における出発原料は、Kを含有する原料、Mを含有する原料及びPOを含有する原料を含む混合物とすることができる。Kを含有する原料、Mを含有する原料及びPOを含有する原料はいずれも、1種単独の使用又は2種以上の併用とすることができる。Kを含有する原料、Mを含有する原料及びPOを含有する原料のうちの少なくとも2種以上は、同一の化合物であってもよい。より具体的には、例えば、Mを含有する原料及びPOを含有する原料が同一の化合物である場合、当該化合物は、M及びPOの両方を含む化合物である。従って、出発原料は、前記各原料に替えて又は前記各原料と組み合わせてK、M及びPOの内の2種類又はそれ以上を同時に含む化合物を含むことができる。
出発原料がFを含有する原料を含む場合は、出発原料は、Kを含有する原料、Mを含有する原料、POを含有する原料及びFを含有する原料を含む混合物とすることができる。Kを含有する原料、Mを含有する原料、POを含有する原料及びFを含有する原料はいずれも、1種単独の使用又は2種以上の併用とすることができる。Kを含有する原料、Mを含有する原料、POを含有する原料及びFを含有する原料のうちの少なくとも2種以上は、同一の化合物であってもよい。より具体的には、例えば、Kを含有する原料及びFを含有する原料が同一の化合物である場合、当該化合物は、K及びKの両方を含む化合物であり、また、Mを含有する原料及びPOを含有する原料が同一の化合物である場合、当該化合物は、M及びPOの両方を含む化合物である。従って、出発原料は、前記各原料に替えて又は前記各原料と組み合わせてK、M、PO及びFの内の2種類又はそれ以上を同時に含む化合物を含むことができる。
Kを含有する原料は、例えば、金属単体のKであってもよいし、あるいは、Kを含む化合物であってもよい。Kを含む化合物としては特に限定されず、例えば、KCO、KNO、KOH、CHCOOK、K等が挙げられる。さらに、Kを含む化合物としてはKHPO等のようなPOも同時に含む化合物を挙げることができる。この場合、Kを含む化合物は、POを含有する原料にもなり得るものであり、前述のように、Kを含有する原料と、POを含有する原料とが同一の化合物である場合の例となる。同様に、Kを含む化合物としてはKF、KF・HF等のようなFも同時に含む化合物を挙げることができる。この場合、Kを含む化合物は、Fを含有する原料にもなり得るものであり、前述のように、Kを含有する原料と、POを含有する原料とが同一の化合物である場合の例となる。
Kを含む化合物は、水和物であってもよい。前記製造方法では、市販品のKを含む化合物を使用することができるし、あるいは、公知の方法等で製造してKを含む化合物を得ることもできる。
Mを含有する原料は、金属M単体であってもよいし、あるいは、金属Mを含む化合物であってもよい。金属Mを含む化合物としては、金属Mの酸化物、水酸化物、塩化物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩等が例示される。Mを含む化合物がリン酸塩である場合、Mを含有する原料は、POを含有する原料にもなり得るものであり、前述のように、Mを含有する原料と、POを含有する原料とが同一の化合物である場合の例となる。
Mを含む化合物は、水和物であってもよい。前記製造方法では、市販品のMを含む化合物を使用することができるし、あるいは、公知の方法等で製造してMを含む化合物を得ることもできる。
POを含有する原料は、例えば、各種リン酸化合物等の公知のPOを含む化合物を広く採用することができ、例えば、(NHHPO、KHPO、(NH)HPO等が挙げられる。POを含む化合物は、水和物であってもよい。前記製造方法では、市販品のPOを含む化合物を使用してもよいし、あるいは、公知の方法等で製造してPOを含む化合物を得ることもできる。
Fを含有する原料は、F単体であってもよいし、あるいは、Fを含む化合物であってもよい。Fを含む化合物としては、公知のフッ素化合物を広く採用することができ、例えば、各種金属のフッ化物、水素フッ化物(HF )等が例示される。Fを含む化合物は、水和物であってもよい。前記製造方法では、市販品のFを含む化合物を使用してもよいし、あるいは、公知の方法等で製造してFを含む化合物を得ることもできる。
本発明の製造方法において、前述の第4実施形態及び第5実施形態のようにフッ素を含有する正極活物質を得る場合、製造の容易さ及び目的物の収率等を考慮し、出発原料は、K及びFの両方を含む化合物と、M及びPOの両方を含む化合物とを含むことが好ましい。
出発原料は、K及びM以外のその他金属元素(特に希少金属元素)を含まないことが好ましい。また、その他金属元素については、非酸化性雰囲気下での熱処理により離脱及び揮発していくものが望ましい。
出発原料は、本発明の効果が阻害されない限り、Kを含有する原料、Mを含有する原料、POを含有する原料及びFを含有する原料以外の原料を含むことができる。出発原料は、Kを含有する原料、Mを含有する原料及びPOを含有する原料のみで構成されていてもよいし、Kを含有する原料、Mを含有する原料、POを含有する原料及びFを含有する原料のみで構成されていてもよい。
出発原料の形状については特に限定はなく、取り扱い性の観点から、粉末状であることが好ましい。また、反応性の観点から、粉末を構成する粒子は微細である方がよく、平均粒子径が1μm以下、特に60~80nm程度であることが好ましい。各原料の平均粒子径は、電子顕微鏡観察(SEM)により測定することができる。
出発原料は、各種原料を所定の配合割合で混合することで調製することができる。混合方法は、特に制限されず、例えば、各原料を均一に混合できる方法を採用することができる。具体的には、乳鉢混合、メカニカルミリング処理、共沈法、各原料を溶媒中に分散させた後に混合する方法、各原料を溶媒中で一度に分散させて混合する方法等を採用することができる。これらのなかでも、乳鉢混合を採用するとより、製造方法が簡便となりやすい。各原料がより均一な混ざり合った出発原料混合物を得ることを目的とする場合は、共沈法を採用することができる。
出発原料における各原料の混合割合については、特に限定的ではない。例えば、最終生成物である所望の組成を有する化合物Aを得ることができるように、各原料を配合することが好ましい。具体的には、化合物Aに含まれる各元素の比率が、目的とする化合物A中の各元素の比率と同一となるように、各原料の配合割合を調整することが好ましい。
(2)加熱工程
加熱工程では、出発原料の加熱処理を行う。
上記加熱工程は、例えば、アルゴン、窒素等の不活性ガス雰囲気等で行うことができる。あるいは、上記加熱工程は、真空等の減圧下で行ってもよい。
加熱工程における加熱温度(すなわち、焼成温度)は500~1500℃であることが好ましい。この場合、加熱工程の操作をより容易に行うことができるとともに、得られる化合物Aの結晶構造がトンネル型構造を形成しやすい。その結果、得られる化合物Aの結晶性及び電極特性(特に容量及び電位)が向上しやすい。
加熱工程における加熱時間については、特に限定的ではなく、例えば、10分~48時間が好ましく、30分~24時間がより好ましい。
加熱工程において所定時間の加熱処理を行った後、冷却することで所望の組成を有する化合物Aが得られる。冷却速度は特に限定されない。また、一度冷却してから再度、前記加熱温度にて加熱処理を行って焼成を行ってもよい。
上記のように得られた化合物Aをそのまま本発明の正極活物質として使用することができる。あるいは、得られた化合物Aに他の材料を組み合わせることで正極活物質として得ることもできる。
化合物Aは、上記製造方法の他に、例えば、共沈法、ゾルゲル法、水熱合成法などの方法によって製造することができる。
3.カリウムイオン二次電池
カリウムイオン二次電池(以下、単に「二次電池」と略記する)は、本発明の正極活物質を構成要素とする。
二次電池は、上記二次電池用正極活物質を正極活物質として使用する他は、基本的な構造は、公知の非水電解液の二次電池を参考に構成することができる。例えば、正極、負極及びセパレータを、前記正極及び負極がセパレータによって互いに隔離されるように電池容器内に配置することができる。その後、非水電解液を当該電池容器内に充填した後、当該電池容器を密封すること等によって二次電池を製造することができる。電池容器の材料、大きさ及び形状は、二次電池の用途に応じて適宜決定することができる。
前記正極は、正極活物質を含有する正極材料を正極集電体に担持した構造を採用することができる。例えば、上記正極活物質、導電助剤、及び必要に応じて結着剤を含有する正極合剤を、正極集電体に塗布することで製造することができる。
導電助材としては、例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、カーボンナノチューブ、気相法炭素繊維、カーボンナノファイバー、黒鉛、コークス類等の炭素材料を用いることができる。導電助剤の形状は、特に制限はなく、例えば粉末状等を採用することができる。
結着剤としては、公知の材料を広く採用することができ、例えば、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂等が挙げられる。
正極材料中の各種成分の含有量については、特に制限はなく、材料の種類に応じて適宜決定することができ、例えば、正極活物質を50~95体積%(特に70~90体積%)、導電助剤を2.5~25体積%(特に5~15体積%)、結着剤を2.5~25体積%(特に5~15体積%)含有することができる。
正極集電体を構成する材料としては、例えば、アルミニウム、チタン、白金、モリブデン、ステンレス、銅等が挙げられる。前記正極集電体の形状としては、例えば、多孔質体、箔、板、繊維からなるメッシュ等が挙げられる。
なお、正極集電体に対する正極材料の塗布量は、所望の二次電池の用途等に応じて適宜決定することが好ましい。
負極活物質としては、例えば、カリウム金属;ケイ素;ケイ素含有Clathrate化合物;カリウム合金;M (M:Co、Ni、Mn、Sn等、M:Mn、Fe、Zn等)で表される三元又は四元酸化物;M (M:Fe、Co、Ni、Mn等)、M (M:Fe、Co、Ni、Mn等)、MnV、M(M:Sn、Ti等)、MO(M:Fe、Co、Ni、Mn、Sn、Cu等)等で表される金属酸化物;黒鉛、ハードカーボン、ソフトカーボン、グラフェン;上記した炭素材料;Lepidocrocite型K0.8Li0.2Ti1.67;KC;KTi;KTi13;KTinO2n+1(n=3,4,6,8);KSiP;KSi;MnSnO;K1.4Ti16;K1.5Ti6.51.516;K1.4Ti6.6Mn1.416;Zn(HCOO);Co(HCOO);Zn1.5Co1.5(HCOO);KVMoO;AV(A=Mn,Co,Ni,Cu);MnGeO;Ti(SO;KTi(PO;SnO;Nb;TiO;Te;VOMoO;polyacetyle (PAc),polyanthracite,polyparaphenylene(PPP),1,4-benzenedicarboxylate (BDC),polayaniline(PAn),polypyrrole (PPy),polythiophene(PTh),teteraethylthiuram disulfide(TETD),poly(2,5-dimercapto-1,3,4-thiadiazole)(PDMcT),poly(2,2’-dithiodianiline)(PDTDA),poly(5,8-dihydro-1H,4H-2,3,6,7-tetrathia-anthracene)(PDTTA),poly(2,2,6,6-tetramethylpiperidine-1-oxyl-4-yl methacrylate)(PTMA),K、K・2HO、K,K,K14,K,K24,K,K,K,K14,K,K14,K,K1812,K16,K10等のような有機系化合物等が挙げられる。カリウム合金としては、例えば、カリウム及びアルミニウムを構成元素として含む合金、カリウム及び亜鉛を構成元素として含む合金、カリウム及びマンガンを構成元素として含む合金、カリウム及びビスマスを構成成分として含む合金、カリウム及びニッケルを構成元素として含む合金、カリウム及びアンチモンを構成元素として含む合金、カリウム及びスズを構成元素として含む合金、カリウム及びインジウムを構成元素として含む合金;金属(スカンジウム、チタン、バナジウム、クロム、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、ハフニウム、タンタル等)とカーボンを構成元素として含むMXene系合金、M BC系合金(M:Sc、Ti、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta等)等の四元系層状炭化又は窒化化合物;カリウム及び鉛を構成元素として含む合金等が挙げられる。
負極は、集電体に金属カリウム、黒鉛またはカリウム合金を担持させた電極であってもよく、金属カリウム、黒鉛やカーボンまたはカリウム合金を電極に適した形状(例えば、板状など)に成形して得られた電極であってもよい。
前記負極は、負極活物質から構成することもでき、また、負極活物質、導電助剤、及び必要に応じて結着剤を含有する負極材料が負極集電体上に担持する構成を採用することもできる。負極材料が負極集電体上に担持する構成を採用する場合、負極活物質、導電助剤、及び必要に応じて結着剤を含有する負極合剤を、負極集電体に塗布することで製造することができる。
負極が負極活物質から構成される場合、上記の負極活物質を電極に適した形状(板状等)に成形して得ることができる。
また、負極材料が負極集電体上に担持する構成を採用する場合、導電助剤及び結着剤の種類、並びに負極活物質、導電助剤及び結着剤の含有量は上記した正極のものを適用することができる。負極集電体を構成する材料としては、例えば、アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス等が挙げられる。前記負極集電体の形状としては、例えば、多孔質体、箔、板、繊維からなるメッシュ等が挙げられる。なお、負極集電体に対する負極材料の塗布量は二次電池の用途等に応じて適宜決定することが好ましい。
セパレータとしては、電池中で正極と負極を隔離し、且つ、電解液を保持して正極と負極との間のイオン伝導性を確保することができる材料からなるものである限りは制限はない。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂;ポリイミド;ポリビニルアルコール;末端アミノ化ポリエチレンオキシドポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂;アクリル樹脂;ナイロン;芳香族アラミド;無機ガラス;セラミックス等の材質からなり、多孔質膜、不織布、織布等の形態の材料を用いることができる。
非水電解液は、二次電池の種類に応じて適宜選択することができる。電解液は、カリウムカチオンを含むことができる。このような電解液としては、例えば、カリウム塩を溶媒に溶解させた溶液、カリウムを含む無機材料で構成されるイオン液体などが挙げられるが、かかる例示のみに限定されるものではない。
カリウム塩としては、例えば、塩化カリウム、臭化カリウム、フッ化カリウム、ヨウ化カリウムなどのハロゲン化カリウム、過塩素酸カリウム、テトラフルオロホウ酸カリウム、ヘキサフルオロリン酸カリウム、ヘキサフルオロヒ酸カリウムなどのカリウム無機塩化合物;トリフルオロメタンスルホン酸カリウム、ノナフルオロブタンスルホン酸カリウム、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドカリウム、ビス(ノナフルオロブタンスルホニル)イミドカリウム、ビス(フルオロスルホニル)イミドカリウム、トリフルオロ酢酸カリウム、ペンタフルオロプロピオン酸カリウム、カリウムエトキシド、テトラフェニルホウ酸カリウム、テトラフルオロホウ酸カリウム、ヘキサフルオロリン酸カリウム、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドカリウム、ビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミドカリウム、トリス(ペンタフルオロエタン)トリフルオロフォスフェイトカリウム、安息香酸カリウム、サリチル酸カリウム、フタル酸カリウム、酢酸カリウム、プロピオン酸カリウム、グリニャール試薬などのカリウム有機塩化合物などが挙げられるが、かかる例示のみに限定されるものではない。
また、上記非水電解液の代わりに固体電解質を使用することもできる。カリウム二次電池用固体電解質としては、例えば、KBiO3、KNO2-Gd2O3固溶体系、KSbO3、K2SO4、KH2PO4、KZr2(PO4)3、K9Fe(MoO4)6、K4Fe3(PO4)2P27、K3MnTi(PO4)3、KTi2(PO4)3、KHf2(PO4)3、KAg4I5、K2AgI3、K2CuCl3、K2CuBr3、KCu4I5、K1+xMxTi2-x(PO4)3(M=Al, Sc, Y, La)、K2+2xZn1-xGeO4、KTi2(PO4)3、K1+xAlxTi2-x(PO4)3、K1+xScxTi2-x(PO4)3、K1+xYxTi2-x(PO4)3、K1+xLaxTi2-x(PO4)3、K2S-P2S5、K2S-GeS2-P2S5セラミックス、K4-xGe1-xPxS4, K14Zn(GeO4)4、K10GeP2S12、K9.54Si1.74P1.44S11.7Cl0.3、K2O-xAl2O3(x=1,5,11)、K1+xZr2SixP3-xO12、K3Zr2Si2PO12、K2.8Zr2-xSi1.8-4xP1.2+4xO12、K3Zr1.6Ti0.4Si2PO12、K3Hf2Si2PO12、K1.2Ag0.8PbP2O7、KCaNb3O10、K0.23Y0.05Si0.18O0.55、K0.17P0.21S0.62、K2O-K5.9Sm0.6Al0.1P0.3Si3.6O9、K6Zn(P2O7)2、KSmP2O7、KLaP2S6、K2La(P2S6)0.5(PS4)、K3La(PS4)2、K4La0.67(PS4)2、K9-xLa1+x/3(PS4)4 (x=0.5)、K4Eu(PS4)2、KEuPS4、K2La(P2Se6)0.5(PSe4)、K3La(PSe4)2、K4La0.67(PSe4)2、K9-xLa1+x/3(PSe4)4 (x=0.5)、KEuPSe4、KEuAsS4、K3Dy(AsS4)2、K2SmP2S7、K3Gd3(PS4)4、K9Gd(PS4)4、KInP2Se6、K3Cr2P3S12、KSmP2S7、K6Yb3(PS4)5、K2SnAs2S6、KSnAsS5、K3PuP2S7、K3Cr2(PS4)3、K4M2P6S25(M=Ti,Sn)、K3Ti2P5S18(M=Sn,Ti)、K3Cr2(PS4)4、K6Cr2(PS4)4、K2Cr2P2S7、K3Cr2(AsO4)3、K3CeP2S8、K4Sc2(PSe4)2(P2Se6)、KSnPS4、KZrPS6、K3Nd(PS4)2、K9Nd(PS4)4、K9Yb3(PS4)5、K2SnAs6S6、K3Pu(PS4)2、KEuAsS3、K3Ln(AsS4)2(Ln=Nd,Sm,Sd)、KPuP2O7、KScO2、KInO2、K0.72In0.72Sn0.28O2、KxZnx/2Sn1-x/2O2(x=0.58,0.7,0.79,0.8)、K4Nb6O17、KAlSiO4、KFeSi3O8, KAlSi3O8、KFeTi3O8、KAlTi3O8、K2ScSe4、K2ScS4、K2YSeS4、K2YS4、1-xLn2O3-xKTFSA(Ln=Gd,Y,In,Lu,Sm等)、KNO2-Gd2O3、K3Al2(PO4)3、KHf2(PO4)3、K7La3Zr2O12、Na2SO4-Ln2(SO4)3-SiO2(Ln=Y,Gd)、K7La3Zr2O12-K3BO2等のカリウムイオン伝導体等が列挙される。
溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメトルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等のカーボネート化合物;γ-ブチロラクトン、γ-バレロラクトンなどのラクトン化合物;テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、メトキシメタン、N,N-ジメチルホルムアミド、グライム、N-プロピル-N-メチルピロリジニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、ジメトキシエタン、ジメトキメタン、ジエトキメタン、ジエトキエタン、プロピレングリコールジメチルエーテル等のエーテル化合物;アセトニトリル等が挙げられる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例の態様に限定されるものではない。
(実施例1)
原料粉体としてKCO(レアメタリック製、99.9%(3N))、FeC・2HO(純正化学製、99.9%(3N))及び(NHHPO(キシダ化学製、99%(2N))を準備した。これらの原料粉体をカリウム:鉄:リン(モル比)が1:2:2となるように秤りとり、めのう乳鉢で約30分混合して出発原料を得た。出発原料をペレット成型し、得られた成型体を、電気炉でAr中、焼成温度を850℃及び焼成時間を1時間として加熱処理して生成物を得た。得られた生成物の吸湿性による空気曝露の影響を回避するため、生成物をAr雰囲気に保ったグローブボックス内に持ち込み、空気との接触がない環境で保管した。XRD測定により、生成物はKFePO(化合物A1)であることを確認した。
(実施例2)
原料粉体としてKCO、MnC(高純度化学研究所製、99.9%(3N))及び(NHHPOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:マンガン:リン(モル比)が1:2:2となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はKMnPO(化合物A1)であることを確認した。
(実施例3)
原料粉体としてKF(キシダ化学製、99.9%(2N)及びFePOを準備した。FePOについては、Fe(レアメタリック製、99.9%(3N))及び(NHHPO(キシダ化学製、99%(2N))を用い、あらかじめ公知の方法により合成した。KF及びFePOをカリウム:鉄(モル比)が1:1となるように秤りとり、めのう乳鉢で約30分混合して出発原料を得た。出発原料をペレット成型し、得られた成型体を、電気炉でAr中、焼成温度を625℃及び焼成時間を1.5時間として加熱処理して生成物を得た。得られた生成物の吸湿性による空気曝露の影響を回避するため、生成物をAr雰囲気に保ったグローブボックス内に持ち込み、空気との接触がない環境で保管した。XRD測定により、生成物はKFe(PO)F(化合物A4)であることを確認した。
(実施例4)
原料粉体としてKCO、CoC(高純度化学研究所製、99.9%(2N))及び(NHHPOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:コバルト:リン(モル比)が1:1:1となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はKCoPO(化合物A1)であることを確認した。
(実施例5)
原料粉体としてKCO、NiC・4HO(高純度化学研究所製、99.9%(2N))及び(NHHPOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:コバルト:リン(モル比)が1:1:1となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はKNiPO(化合物A1)であることを確認した。
(実施例6)
原料粉体としてKHPO(キシダ化学製、99.5%(2N UP))及びFe(高純度化学研究所製、99.9%(3N))を準備し、これらの原料粉体をカリウム:鉄(モル比)が3:2となるように秤り取るようにしたこと、並びに、加熱処理を酸素中、焼成温度を770℃及び焼成時間を1時間としたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はKFe(PO(化合物A2)であることを確認した。
(実施例7)
原料粉体としてKCO、Mn(CHCOO)・4HO(和光純薬工業製、99%(2N))及び(NHHPOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:マンガン:リン(モル比)が1:4:3となるように秤り取るようにしたこと、並びに、焼成温度を650℃及び焼成時間を10時間としたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はKMn(PO(化合物A3)であることを確認した。
<評価方法>
上記実施例で得られた生成物をカリウムイオン二次電池用正極活物質のサンプルとして、下記の評価を行った。
[粉末X線回折(XRD)測定]
X線回折装置((株)リガク製 RINT-UltimaIII/G)を用いて合成した試料の測定を行った。X線源にはCuKα線を用い、印加電圧40kV、電流値40mAとした。測定は0.02°/secの走査速度で10°~80°の角度範囲で行った。
[充放電測定]
充放電測定を行うために、実施例で得られた生成物と、アセチレンブラック(AB)と、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)とが重量比85:7.5:7.5となるように、めのう乳鉢で混合し、得られたスラリーを集電体であるAl箔(厚さ20μm)上に塗布し、これを円形(直径8mm)に打ち抜き正極とした。セルはCR2032型コインセルを用いた。また、カリウム金属を負極として用い、電解液はエチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とを体積比1:2で混合した溶媒に、支持電解質としてKPF電解液(1.5M)を使用した。定電流充放電測定は電圧切り替え器を用い、電流10mAg-1、上限電圧4.8V、下限電圧1.5Vに設定し、充電より開始した。25℃恒温槽内にセルを入れた状態で充放電測定を行った。
[TG-DTA]
TG-DTA測定装置は熱重量示差熱同時測定装置「TG-DTA2020SA (Bruker AXS)」を用い、窒素雰囲気下(窒素流量200mL/min)、1100℃まで5℃/minで昇温した。
図1、2、3はそれぞれ実施例1、2、3で得られた正極活物質のXRDパターンを示している。使用したX線波長は1.5418Åである。なお、図1~3において、Rwp、R及びχは、信頼度因子を示している。また、図1~3のXRDにおいて、上段のスペクトルは実測スペクトル、下段のスペクトルは実測スペクトルと計算スペクトルとの差スペクトルであり、各相の縦棒はブラッグピークの位置を示す。また、挿入図は結晶構造の模式図である。
図4、5、6は、それぞれ実施例1,2,3で得られた正極活物質の充放電測定(測定温度は50℃)、並びに、各サイクルと放電容量の結果を示している。
また、表1に、図1~3のXRDの結果及び図4~6の充放電測定の結果のまとめを示している。なお、表1において、a,b及びcは格子定数、Vは単位格子体積を示す。
Figure 0007255831000001
表1より、実施例で得られた化合物からなる正極活物質は、充放電容量が50mAhg-1以上又は作動電位3V以上であり、優れた充放電性能を有していることがわかった。
図7は実施例1~7で得られた正極活物質のTGの測定結果を示している。
従来品であるKCoO(x=0.6)は300℃で著しく分解する(大きな重量減を示す)ことが知られているのに対し、実施例で得られた化合物は、500℃でもわずかな分解(重量減)が見られるのみであった。よって、従来品は分解しやすく、分解により発生した酸素により助燃性が高いのに対し、実施例品は熱的に安定で酸素が発生しにくいので、中温域(300~500℃)でも助燃性が抑制されていると認められる。

Claims (7)

  1. 下記一般式(1)
    (PO (1)
    (式(1)中、Mは、Cr、Fe、Mn及びNiからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属を示し、0.5≦a≦4、0.5≦b≦5、0.5≦c≦6、0≦d≦3であり、d=0の場合はFを有していないことを意味する)
    で表される化合物を含み、
    前記化合物は、主相である結晶構造の存在量が80モル%以上であり、
    前記主相である結晶構造は、単斜晶系又は三斜晶系である、カリウムイオン二次電池用正極活物質。
  2. 前記一般式(1)において、
    0.5≦a≦1.5、
    0.5≦b≦1.5、
    c=1、及び、
    d=0である、請求項1に記載のカリウムイオン二次電池用正極活物質。
  3. 前記一般式(1)において、
    2.5≦a≦3.5、
    1.5≦b≦2.5、
    c=3、及び、
    d=0である、請求項1に記載のカリウムイオン二次電池用正極活物質。
  4. 前記一般式(1)において、
    0.5≦a≦1.5、
    3.5≦b≦4.5、
    c=3、及び、
    d=0である、請求項1に記載のカリウムイオン二次電池用正極活物質。
  5. 前記一般式(1)において、
    0.5≦a≦1.5、
    0.5≦b≦1.5、
    c=1、及び、
    0.5≦d≦1.5である、請求項1に記載のカリウムイオン二次電池用正極活物質。
  6. 前記一般式(1)において、
    1.5≦a≦2.5、
    0.5≦b≦1.5、
    c=1、及び、
    0.5≦d≦1.5である、請求項1に記載のカリウムイオン二次電池用正極活物質。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の正極活物質を構成要素とする二次電池。
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