JP7224617B2 - カリウム化合物、カリウムイオン二次電池用固体電解質、カリウムイオン二次電池用正極活物質及び二次電池 - Google Patents
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Description
さらに、本発明は、カリウムイオン二次電池用正極活物質として使用した場合に、二次電池に優れた作動電位をもたらすことができるカリウム化合物及び該カリウム化合物を含むカリウムイオン二次電池用正極活物質及び二次電池を提供することを目的とする。
項1
下記一般式(1)
KaM0 bM1 cOx (1)
(式(1)中、M0はMn、Sn、Mo、Zr、Sb、Bi、W、Te及びNbからなる群より選ばれる1種の金属を示し、M1はMg、Sr、Ba、Ca、Zn、Mn、Cu、Co及びNiからなる群より選ばれる1種の金属を示し、0.5≦a≦6.5、0.5≦b≦1.5、0.5≦c≦2.5、かつ、3.5≦x≦6.5である)、又は、
下記一般式(2)
KdM0 eM2 fM3 gOy (2)
(式(2)中、M0は式(1)中のM0と同義であり、M2及びM3は互いに異なってそれぞれMg、Sr,Ca、Zn、Mn、Cu、Co、In、Ga、Y、Ti、V及びNiからなる群より選ばれる1種の金属を示し、0.5≦d≦6.5、0.5≦e≦1.5、0.25≦f≦1.75、0.25≦g≦1.75、0.5≦f+g≦2.5かつ、3.5≦y≦6.5である)で表される、カリウム化合物。
項2
前記式(1)及び前記式(2)において、M0はMn、Sn、Sb、Mo、Zr及びTeからなる群より選ばれる1種の金属である、項1に記載のカリウム化合物。
項3
前記式(1)において、M0はTeであり、M1はMg、Ca、Zn、Mn、Cu、Co及びNiからなる群より選ばれる1種の金属である、項1に記載のカリウム化合物。
項4
前記式(1)において、1.5≦a≦2.5、0.5≦b≦1.5、1.5≦c≦2.5、かつ、5.5≦x≦6.5である、項3に記載のカリウム化合物。
項5
前記式(1)において、3.5≦a≦4.5、0.5≦b≦1.5、0.5≦c≦1.5、かつ、5.5≦x≦6.5である、項3に記載のカリウム化合物。
項6
前記式(1)において、M0はSbであり、M1はMg、Ca、Zn、Mn、Cu、Co及びNiからなる群より選ばれる1種の金属である、項1に記載のカリウム化合物。
項7
前記式(1)において、2.5≦a≦3.5、0.5≦b≦1.5、1.5≦c≦2.5、かつ、5.5≦x≦6.5である、項6に記載のカリウム化合物。
項8
前記式(2)において、M0はTeであり、M2及びM3は互いに異なってそれぞれMg、Ca、Zn、Mn、Cu、Co及びNiからなる群より選ばれる1種の金属である、項1に記載のカリウム化合物。
項9
前記式(2)において、1.5≦d≦2.5、0.5≦e≦1.5、0.25≦f≦1.75、0.25≦g≦1.75、1.5≦f+g≦2.5、かつ、5.5≦y≦6.5である、項8に記載のカリウム化合物。
項10
項1~9のいずれか1項に記載のカリウム化合物を含む、カリウムイオン二次電池用固体電解質。
項11
項10に記載のカリウムイオン二次電池用固体電解質を構成要素とする二次電池。
項12
項1~9のいずれか1項に記載のカリウム化合物を含む、カリウムイオン二次電池用正極活物質。
項13
項12に記載の正極活物質を構成要素とする二次電池。
項14項10に記載のカリウムイオン二次電池用固体電解質及び請求項12に記載の正極活物質を構成要素とする二次電池。
本発明のカリウム化合物は、下記一般式(1)又は一般式(2)で表される。
一般式(1);
KaM0 bM1 cOx (1)
式(1)中、M0はMn、Sn、Mo、Zr、Sb、Bi、W、Te及びNbからなる群より選ばれる1種の金属を示し、M1はMg、Sr、Ba、Ca、Zn、Mn、Cu、Co及びNiからなる群より選ばれる1種の金属を示し、0.5≦a≦6.5、0.5≦b≦1.5、0.5≦c≦2.5、かつ、3.5≦x≦6.5である。
一般式(2);
KdM0 eM2 fM3 gOy (2)
式(2)中、M0は式(1)中のM0と同義であり、M2及びM3は互いに異なってそれぞれMg、Sr,Ca、Zn、Mn、Cu、Co、In、Ga、Y、Ti、V及びNiからなる群より選ばれる1種の金属を示し、0.5≦d≦6.5、0.5≦e≦1.5、0.25≦f≦1.75、0.25≦g≦1.75、0.5≦f+g≦2.5かつ、3.5≦y≦6.5である。
本発明のカリウム化合物の製造方法は特に限定されず、例えば、従来公知のカリウムを含有する酸化物の製造方法を広く適用することができる。
カリウムイオン二次電池用固体電解質は、上述の本発明のカリウム化合物を含んで形成される。カリウムイオン二次電池用固体電解質は、本発明のカリウム化合物を含むことで、高いイオン伝導率を示し、特に、該固体電解質の成型体(焼結体)の密度又は相対密度が従来よりも小さくても優れたイオン伝導率を有することができる。このため、カリウムイオン二次電池用固体電解質は、例えば、カリウムイオン全固体二次電池用に好適に使用される。
カリウムイオン二次電池用固体正極活物質は、上述の本発明のカリウム化合物を含んで形成される。カリウムイオン二次電池用固体電解質は、本発明のカリウム化合物を含むことで、カリウムイオン二次電池に高い作動電位をもたらす。このため、カリウムイオン二次電池用正極活物質は、例えば、カリウムイオン全固体二次電池用に好適に使用される。
本実施形態の二次電池の第1形態(以下、「第1形態の二次電池」ということがある)は、カリウムイオン二次電池用固体電解質を構成要素とする。このような第1形態の二次電池としては、例えば、全固体カリウム二次電池を挙げることができる。全固体カリウム二次電池は、例えば、正極活物質を含有する正極層と、負極活物質を含有する負極層と、前記正極層及び前記負極層の間に介在される固体電解質層とを備えることができる。
本実施形態のカリウムイオン二次電池の第2形態(以下、「第2形態の二次電池」)は、カリウムイオン二次電池用正極活物質を構成要素とする。
本実施形態のカリウムイオン二次電池の第3形態(以下、「第3形態の二次電池」)は、本発明のカリウム化合物を含む前記カリウムイオン二次電池用固体電解質及び本発明のカリウム化合物を含む前記正極活物質を構成要素とする。本発明のカリウム化合物を含む前記正極活物質を正極材料として含有すること以外は、第3形態の二次電池は、第1形態の二次電池と同様の構成とすることができる。
原料粉体としてK2CO3(キシダ化学製、純度99.5%)、TeO2(シグマアルドリッチ社製、純度99%)及びCoO(高純度化学製、純度99.7%)を準備した。これらの原料粉体をカリウム:テルル:コバルト(モル比)が2:1:2となるように秤りとり、めのう乳鉢で約30分混合して出発原料を得た。出発原料をペレット成型し、得られた成型体を、電気炉で空気中、焼成温度を800℃及び焼成時間を20時間として加熱処理して生成物を得た。得られた生成物の吸湿性による空気曝露の影響を回避するため、生成物をAr雰囲気に保ったグローブボックス内に持ち込み、空気との接触がない環境で保管した。後に示す装置及び条件でのXRD測定と解析により、生成物はK2TeCo2O6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2及びNiO(高純度化学製、純度99.7%)を準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル(モル比)が2:1:2となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeNi2O6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2及びMgO(キシダ化学製、純度99.5%)を準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:マグネシウム(モル比)が2:1:2となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeMg2O6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2及びZnO(和光純薬工業社製、純度95%)を準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:亜鉛(モル比)が2:1:2となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeZn2O6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2及びCuO(高純度化学製、純度99.7%、5μm)を準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:銅(モル比)が2:1:2となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeCu2O6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、NiO及びMgOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル:マグネシウム(モル比)が2:1:1:1となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeNiMgO6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、CoO及びMgOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:コバルト:マグネシウム(モル比)が2:1:1:1となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeCoMgO6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、NiO及びCoOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル:コバルト(モル比)が2:1:1:1となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeCoNiO6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、NiO及びZnOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル:亜鉛(モル比)が2:1:1:1となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeNiZnO6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、NiO及びZnOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル:亜鉛(モル比)が2:1:1.5:0.5となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeNi1.5Zn0.5O6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、CoO及びNiOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:コバルト:ニッケル(モル比)が2:1:1.5:0.5となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeCo1.5Ni0.5O6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、CoO及びNiOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:コバルト:ニッケル(モル比)が2:1:0.5:1.5となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeCo0.5Ni1.5O6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、CoO及びMgOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:コバルト:マグネシウム(モル比)が2:1:0.5:1.5となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeCo0.5Mg1.5O6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、CoO及びMgOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:コバルト:マグネシウム(モル比)が2:1:1.5:0.5となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeCo1.5Mg0.5O6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2及びCoC2O4(高純度化学製、純度99%)を準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:コバルト(モル比)が4:1:1となるように秤り取るようにしたこと、並びに、焼成温度を750℃及び焼成時間を60時間として加熱処理したこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK4TeCoO6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2及びNiC2O4(高純度化学製、純度99.9%)を準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル(モル比)が4:1:1となるように秤り取るようにしたこと、並びに、焼成温度を750℃及び焼成時間を60時間として加熱処理したこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK4TeNiO6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2及びMgOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:マグネシウム(モル比)が4:1:1となるように秤り取るようにしたこと、並びに、焼成温度を750℃及び焼成時間を60時間として加熱処理したこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK4TeMgO6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2及びZnOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:亜鉛(モル比)が4:1:1となるように秤り取るようにしたこと、並びに、焼成温度を750℃及び焼成時間を60時間として加熱処理したこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK4TeZnO6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、SnO2及びMgOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:スズ:マグネシウム(モル比)が2:1:1となるように秤り取るようにしたこと、並びに、焼成温度を800℃及び焼成時間を40時間として加熱処理したこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2SnMgO4(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、SnO2及びCoC2O4を準備し、これらの原料粉体をカリウム:スズ:コバルト(モル比)が2:1:1となるように秤り取るようにしたこと、並びに、焼成温度を800℃及び焼成時間を40時間として加熱処理したこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2SnCoO4(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、SnO2及びNiC2O4を準備し、これらの原料粉体をカリウム:スズ:ニッケル(モル比)が2:1:1となるように秤り取るようにしたこと、並びに、焼成温度を800℃及び焼成時間を40時間として加熱処理したこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2SnNiO4(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、Sb2O3及びNiOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:アンチモン:ニッケル(モル比)が2:1:2となるように秤り取るようにしたこと、並びに、焼成温度を900℃及び焼成時間を20時間として加熱処理したこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK3SbNi2O6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、SnO2及びMgOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:スズ:マグネシウム(モル比)が2:1:3となるように秤り取るようにしたこと、並びに、焼成温度を800℃及び焼成時間を40時間として加熱処理したこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2SnMg3O4(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、CoO及びNiOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:コバルト:ニッケル(モル比)が2:1:1:1となるように秤り取りとり、めのう乳鉢で約30分混合して出発原料を得た。出発原料をペレット成型し、得られた成型体を、電気炉で空気中、焼成温度を800℃及び焼成時間を20時間として加熱処理して生成物を得た。得られた生成物の吸湿性による空気曝露の影響を回避するため、生成物をAr雰囲気に保ったグローブボックス内に持ち込み、空気との接触がない環境で保管した。後に示す装置及び条件でのXRD測定と解析により、生成物はK2TeCoNiO6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2及びNiOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル(モル比)が2:1:2となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeNi2O6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、NiO及びMgOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル:マグネシウム(モル比)が2:1:1:1となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeNiMgO6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、NiO及びZnOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル:亜鉛(モル比)が2:1:1:1となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeNiZnO6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、NiO及びMgOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル:マグネシウム(モル比)が2:1:1.5:0.5となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeNi1.5Mg0.5O6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、NiO及びZnOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル:亜鉛(モル比)が2:1:1.5:0.5となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeNi1.5Zn0.5O6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、CoO、及びNiOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:コバルト:ニッケル(モル比)が2:1:0.5:1.5となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeCo0.5Ni1.5O6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、CoO及びNiOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:コバルト:ニッケル(モル比)が2:1:1.5:0.5となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeCo1.5Ni0.5O6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、NiO及びMgOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル:マグネシウム(モル比)が2:1:0.5:1.5となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeNi0.5Mg1.5O6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、NiO及びCuOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル:銅(モル比)が2:1:1.5:0.5となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeNi1.5Cu0.5O6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、NiO及びMnOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル:マンガン(モル比)が2:1:1.5:0.5となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeNi1.5Mn0.5O6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、NiO及びCuOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル:銅(モル比)が2:1:1:1となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeNiCuO6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、NiO及びMnOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル:マンガン(モル比)が2:1:1:1となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeNiMnO6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2及びNiOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:ニッケル(モル比)が4:1:1となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK4TeNiO6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2及びCoOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:コバルト(モル比)が4:1:1となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK4TeCoO6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、Sb2O3及びNiOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:アンチモン:ニッケル(モル比)が3:1:2となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK4SbNi2O6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2及びCoOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:コバルト(モル比)が2:1:2となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeCo2O6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2及びMgOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:マグネシウム(モル比)が2:1:2となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeMg2O6(化合物1)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、CoO及びMgOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:コバルト:マグネシウム(モル比)が2:1:0.5:1.5となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeCo0.5Mg1.5O6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、CoO及びMgOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:コバルト:マグネシウム(モル比)が2:1:1.5:0.5となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeCo1.5Mg0.5O6(化合物2)であることを確認した。
原料粉体としてK2CO3、TeO2、CoO及びMgOを準備し、これらの原料粉体をカリウム:テルル:コバルト:マグネシウム(モル比)が2:1:1:1となるように秤り取るようにしたこと以外は実施例1と同様の方法で、生成物を得て保管した。XRD測定により、生成物はK2TeCoMgO6(化合物2)であることを確認した。
上記実施例で得られたカリウム化合物をカリウムイオン二次電池用固体電解質のサンプルとして、下記の評価を行った。
X線回折装置((株)リガク製 RINT-UltimaIII/G)を用いて合成した試料の測定を行った。X線源にはCuKα線を用い、印加電圧40kV、電流値40mAとした。測定は0.01°/secの走査速度で10°~90°の角度範囲で行った。使用したX線波長は1.5418Åとした。XRD測定の解析は、直接法により結晶構造モデルを決定し、Rietveld法によって解析した。
誘導結合プラズマ発光分光分析装置(サーモフィッシャーサイエンティフィック社の「iCAP6500」を使用してICP-AES測定を行った。
TG-DTA測定装置はThermo plusEVO TG/DTA(リガク製)を用い、窒素雰囲気(窒素流量200mL/min)、1100℃まで5℃/minで昇温した。
交流インピーダンス法により、イオン伝導率を測定した。交流インピーダンス測定用のペレットは、カリウム化合物の粉末を、一軸加圧成型によってペレット状に成型し、これを電気炉内で800℃、2時間焼結してペレット状焼結体を形成し、該ペレット状焼結体の両面に金スパッタを施した。交流インピーダンス測定(1Hz-30MHz)は、Ar雰囲気下、20~300℃にて行った。
試験用のセルとして、CR2032型コインセルを用いた。各実施例で得たテルル系化合物と、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)と、アセチレンブラック(AB)とを重量比が85:7.5:7.5となるようにめのう乳鉢で混合した。これにより得られた混合物を、正極集電体であるアルミニウム箔(厚さ20μm)上に塗布し、これを円形(直径8mm)に打ち抜き正極とした。また、試料が正極集電体から剥がれないように30~40MPaで圧着した。負極には14mmΦで打ち抜いた金属カリウムを使用した。セパレータは18mmΦで切り抜いた多孔質celgard 2500を使用した。電解質はカリウムビストリフルオロメタンスルホニルイミド(KTFSI(森田化学工業株式会社製))を、N-プロピル-N-メチルピロリジニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(Pyr13TFSI)溶媒に、0.5Mの濃度で溶解させた電解液(イオン液体)を用いた。
図2~4は、各実施例で得られたカリウム化合物のXRDパターンを示している。
表4は、実施例24-1~24-21で得られたカリウム化合物のXRD測定結果を示している。
Claims (8)
- 下記一般式(1)
KaM0 bM1 cOx (1)
(式(1)中、M0はTeであり、M1はMg、Ca、Zn、Mn、Cu、Co及びNiからなる群より選ばれる1種の金属を示し、1.5≦a≦2.5、0.5≦b≦1.5、1.5≦c≦2.5、かつ、5.5≦x≦6.5である)で表される、カリウム化合物。 - 下記一般式(1)
KaM0 bM1 cOx (1)
(式(1)中、M0はTeであり、M1はMg、Ca、Zn、Mn、Cu、Co及びNiからなる群より選ばれる1種の金属を示し、3.5≦a≦4.5、0.5≦b≦1.5、0.5≦c≦1.5、かつ、5.5≦x≦6.5である)で表される、カリウム化合物。 - 下記一般式(2)
KdM0 eM2 fM3 gOy (2)
(式(2)中、M0はTeであり、M2及びM3は互いに異なってそれぞれMg、Ca、Zn、Mn、Cu、Co及びNiからなる群より選ばれる1種の金属を示し、1.5≦d≦2.5、0.5≦e≦1.5、0.25≦f≦1.75、0.25≦g≦1.75、1.5≦f+g≦2.5、かつ、5.5≦y≦6.5である)で表される、カリウム化合物。 - 請求項1~3のいずれか1項に記載のカリウム化合物を含む、カリウムイオン二次電池用固体電解質。
- 請求項4に記載のカリウムイオン二次電池用固体電解質を構成要素とする二次電池。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載のカリウム化合物を含む、カリウムイオン二次電池用正極活物質。
- 請求項6に記載の正極活物質を構成要素とする二次電池。
- 請求項4に記載のカリウムイオン二次電池用固体電解質及び請求項6に記載の正極活物質を構成要素とする二次電池。
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