JP7255729B2 - キャニスタの保護構造 - Google Patents

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Description

本発明は、キャニスタの保護構造に関する。
従来、燃料タンクの下面にキャニスタを固定し、このキャニスタの側面および下面を保護部材によって覆い、障害物との衝突による衝撃や飛び石からキャニスタを保護するようにしたキャニスタの保護構造が知られている(特許文献1参照)。
特開2007-162539号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の技術にあっては、車両の側突時に、後輪に車両幅方向の内側への衝突荷重が作用すると、車両後部のディファレンシャル装置およびプロペラシャフトが変位する。そのため、変位したプロペラシャフトがキャニスタに接触し、キャニスタが衝撃を受けるおそれがある。
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、車両の側突時にキャニスタがプロペラシャフトから衝撃を受けることを効果的に防止できるキャニスタの保護構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、車両の下部に配置され、車両幅方向に延びる燃料タンクと、前記燃料タンクの下方を通って車両前後方向に延びるプロペラシャフトと、前記燃料タンクの下面であって前記プロペラシャフトと車両幅方向に対向する位置に、ブラケットを介して取り付けられたキャニスタと、を備えたキャニスタの保護構造であって、前記キャニスタの後部に、配管と連結される連結部が設けられ、前記キャニスタに前記ブラケットを介して取り付けられた保護カバーを備え、前記保護カバーは、前記キャニスタの前記プロペラシャフトと車両幅方向に対向する側面を覆う側壁部を有し、前記側壁部の後端は、前記連結部よりも車両後方に延びていることを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、車両の側突時にキャニスタがプロペラシャフトから衝撃を受けることを効果的に防止できる。
図1は、本発明の一実施例に係るキャニスタの保護構造を備えた車両の後部の底面図である。 図2は、本発明の一実施例に係るキャニスタの保護構造を備えた車両の後部の正面図である。 図3は、本発明の一実施例に係るキャニスタの保護構造を備えた車両の後部の後面図である。 図4は、図2のIV-IV方向矢視断面図である。 図5は、本発明の一実施例に係るキャニスタの保護構造を備えた車両の、キャニスタおよび保護カバーの底面図である。 図6(A)は、キャニスタの底面図であり、図6(B)は、キャニスタの後面図である。 図7は、本発明の一実施例に係るキャニスタの保護構造を備えた車両の、側突時のプロペラシャフトの変位態様の一例を示す底面図である。 図8は、本発明の一実施例に係るキャニスタの保護構造を備えた車両の、側突時のプロペラシャフトの変位態様の他の例を示す底面図である。
本発明の一実施の形態に係るキャニスタの保護構造は、車両の下部に配置され、車両幅方向に延びる燃料タンクと、燃料タンクの下方を通って車両前後方向に延びるプロペラシャフトと、燃料タンクの下面であってプロペラシャフトと車両幅方向に対向する位置に、ブラケットを介して取り付けられたキャニスタと、を備えたキャニスタの保護構造であって、キャニスタの後部に、配管と連結される連結部が設けられ、キャニスタにブラケットを介して取り付けられた保護カバーを備え、保護カバーは、キャニスタのプロペラシャフトと車両幅方向に対向する側面を覆う側壁部を有し、側壁部の後端は、連結部よりも車両後方に延びていることを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係るキャニスタの保護構造は、車両の側突時にキャニスタがプロペラシャフトから衝撃を受けることを効果的に防止できる。
以下、本発明の一実施例に係るキャニスタの保護構造について、図面を用いて説明する。
図1から図8は、本発明の一実施例に係るキャニスタの保護構造を示す図である。図1から図8において、上下前後左右方向は、車両の進行する方向を前、後退する方向を後とした場合に、車両の幅方向が左右方向、車両の高さ方向が上下方向である。
まず、構成を説明する。図1において、車両1は、左右で一対のサイドメンバ2、3を備えており、サイドメンバ2、3は、車両1の幅方向(以下、単に車両幅方向という)に離隔して配置されている。また、サイドメンバ2、3は、車両1の前後方向に延びている。
サイドメンバ2、3は、車両1の図示しない前端部近傍から後端部近傍まで延びている。サイドメンバ2、3は、矩形断面を有するレール状に鋼板を成形したものからなり、伸張、収縮、曲げ及びねじりの各方向の荷重を受け持つ。
車両1はフロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8を備えている。サイドメンバ2、3は、フロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8に連結されている。フロントクロスメンバ7はリヤクロスメンバ8の前方に配置されている。フロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8は、円形のパイプ材から構成されており、車両幅方向に延びている。
このように、車両1は、フロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8によりサイドメンバ2、3を梯子状に連結した、いわゆるラダーフレーム構造を有している。なお、フロントクロスメンバ7の前方には図示しない複数のクロスメンバが設けられており、これらのクロスメンバによってもサイドメンバ2、3が連結されている。
フロントクロスメンバ7の前方には図示しないパワートレインが設けられており、パワートレインは、図示しないエンジンと、エンジンの図示しないクランクシャフトの回転速度を変速して出力する変速機とを含んで構成される。
また、フロントクロスメンバ7とパワートレインとの間には図示しないトランスファ装置が設置されており、変速機の出力軸は図示しないフロントプロペラシャフトを介してトランスファ装置に連結されている。
トランスファ装置の後端部にはプロペラシャフト5の前端部5Aが連結されている。プロペラシャフト5の後端部5Bには、継手61を介してディファレンシャル装置62が連結されている。ディファレンシャル装置62は、プロペラシャフト5の動力を図示しない後側の左右のドライブシャフトを介して図示しない後輪に差動回転可能に伝達する。
これにより、エンジンの回転は、変速機及びトランスファ装置に伝達され、トランスファ装置からディファレンシャル装置62に伝達される。また、トランスファ装置に伝達された動力は、図示しないフロントプロペラシャフト、前側のディファレンシャル装置を経て前輪に伝達される。このように、車両1は、四輪駆動車として構成されている。なお、車両1は、トランスファにおいて二輪駆動と四輪駆動とを切換え可能なパートタイム4WD車両である。
図1、図2、図3において、一対のサイドメンバ2、3の間、かつ、フロントクロスメンバ7とリヤクロスメンバ8の間には、アッパメンバ10、20が設けられており、アッパメンバ10、20は、車両前後方向に延びている。アッパメンバ10、20の前端部はフロントクロスメンバ7と連結されている。アッパメンバ10、20の後端部はリヤクロスメンバ8と連結されている。
アッパメンバ10、20は、コの字断面を有するレール状に鋼板を成形したものからなり、伸張、収縮、曲げ及びねじりの各方向の荷重を受け持つ。すなわち、アッパメンバ10、20は、車両1のフレームの一部として構成されており、サイドメンバ2、3、フロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8とともに、車両1に作用する各方向の荷重を受け持つ。
アッパメンバ10、20の上方には図示しないフロアパネルが配置されている。アッパメンバ10、20の下方には、燃料タンク40が設けられている。燃料タンク40にはエンジンに供給される燃料が貯留されている。
燃料タンク40は、全体として車両幅方向に長辺を有する直方体に形成されており、車両幅方向に延びている。燃料タンク40の右側面には、外部から燃料タンク40に燃料を補充するための給油管46が設けられている。
燃料タンク40は、一対のアッパメンバ10、20の下方であって、一対のサイドメンバ2、3の間かつ、フロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8の間に配置されている。燃料タンク40は、車両1の下部に配置されている。
すなわち、燃料タンク40は、車両幅方向においてサイドメンバ2、3に囲まれており、前後方向においてフロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8に囲まれている。燃料タンク40の上面には、燃料ポンプ51が設けられている。
図2、図3において、一対のアッパメンバ10、20の前後の端部には一対の固定ベルト55、56が連結されている。固定ベルト55、56は、平面視でアッパメンバ10、20に重なる位置、すなわちアッパメンバ10、20の真下に配置されている。
固定ベルト55、56は、燃料タンク40の下面に沿って車両前後方向に延びており、燃料タンク40をアッパメンバ10、20に押し付けた状態で固定している。したがって、燃料タンク40は、固定ベルト55、56によってアッパメンバ10、20に押し付けられた状態で、フロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8に支持されている。
アッパメンバ20及び固定ベルト56は、平面視で車両前後方向に延びている。一方、アッパメンバ10及び固定ベルト55は、平面視で車両前後方向に対して角度をなして延びている。言い換えると、一対のアッパメンバ10、20は、平行ではなく角度をなして配置されている。同様に、一対の固定ベルト55、56も角度をなして配置されている。
これにより、アッパメンバ10、20及び固定ベルト55、56によって、燃料タンク40の位置の変位を、車両前後方向と車両幅方向との両方向に規制することができ、車両1の走行による振動又は車両1の衝突時に衝撃によって燃料タンク40が変位することを防止できる。
プロペラシャフト5は、燃料タンク40の下方を通って車両前後方向に延びている。燃料タンク40の下面には、プロペラシャフト5との干渉避けるための凹部であるセンタトンネル48が設けられている。プロペラシャフト5は、このセンタトンネル48を通過している。センタトンネル48は、燃料タンク40の下面の左右方向中央より右寄りに設けられている。
燃料タンク40の底部は、センタトンネル48の左側において深く形成され、センタトンネル48の右側において浅く形成されている。燃料タンク40において、その底部が浅く形成された浅底部43の下面は、底部が深く形成された深底部42の下面よりも、車両上下方向で上方に配置されている。
燃料タンク40の浅底部43の下面には、ブラケット90を介してキャニスタ70が取り付けられている。キャニスタ70は、プロペラシャフト5と車両幅方向に対向する位置に配置されている。言い換えると、キャニスタ70は、プロペラシャフト5と車両上下方向の同位置に配置されている。本実施例では、キャニスタ70は、全体として直方体の形状に形成されている。
図4、図5において、キャニスタ70には、ブラケット90を介して保護カバー80が取り付けられている。保護カバー80は側壁部81を有しており、側壁部81は、キャニスタ70のプロペラシャフト5と車両幅方向に対向する側面(左側面)を覆っている。側壁部81は、キャニスタ70のプロペラシャフト5と車両幅方向に対向する側面(左側面)と平行に延びている(図5、図6参照)。
側壁部81には、プロペラシャフト5に向かって膨出する膨出部82が設けられている。膨出部82は、変位前の当初の位置にあるプロペラシャフト5に角度をなして対向する平面である当接面82Bを有している。
当接面82Bは、膨出部82における側壁部81から最も離れた位置に配置され、かつ、プロペラシャフト5の前端部5Aを中心とする放射方向に沿って延びている。言い換えると、当接面82Bは、膨出部82におけるプロペラシャフト5に最も近い位置に配置されている。また、当接面82Bは、車両1の側突時にプロペラシャフト5がその前端部5Aを中心にキャニスタ70側に回動した際に、プロペラシャフト5と面接触する方向に延びている。
図2、図3において、プロペラシャフト5は、車両幅方向でキャニスタ70の側方に配置されている。また、キャニスタ70は、車両後方に向かうに従ってプロペラシャフト5から離れるように車両前後方向に対して傾斜した姿勢で配置されている。
図4、図5において、膨出部82は、当接面82Bの前端と側壁部81とに連続する平面である前側平坦面82Aと、当接面82Bの後端と側壁部81とに連続する平面である後側平坦面82Cと、を有している。そして、前側平坦面82Aは、プロペラシャフト5と平行に延びている。
図1、図7、図8において、プロペラシャフト5の後端部に継手61が連結されている。また、図8において、後側平坦面82Cと側壁部81との境界83は、継手61の前端61Aに対して、車両前後方向において同位置または前方に配置されている。
図5において、キャニスタ70の後部には、図示しない配管と連結される連結部71が設けられている。そして、側壁部81の後端は、プロペラシャフト5と反対側(右側)に向かって屈曲する屈曲部84を有する。
図5、図6(A)、図6(B)において、ブラケット90は、キャニスタ70の上面に沿って延びる平板部91と、平板部91の端部から下方に延びる延出部92と、を有する。延出部92の下端部近傍には、保護カバー80が締結具97により固定される。延出部92はキャニスタ70との間に隙間を隔てて配置されている。
次に、作用効果について説明する。車両1の後部側面に他の車両等が衝突したとき(以下、側突時ともいう)、衝突荷重は、図示しない後輪およびこの後輪に連結されたドライブシャフトを介して、ドライブシャフトに連結されたディファレンシャル装置に作用する。そして、衝突荷重を受けたディファレンシャル装置62は、その荷重方向に変位する。すなわち、ディファレンシャル装置62は車両幅方向に変位する。
ディファレンシャル装置62が車両幅方向に変位した場合、ディファレンシャル装置62に継手61を介して連結されているプロペラシャフト5は、図7に示すように、その前端部5Aを中心として回動するように変位する。または、プロペラシャフト5は、図8に示すように、姿勢を維持したままま平行に移動する(図8参照)。
このような場合、本実施例のキャニスタの保護構造によれば、キャニスタ70にブラケット90を介して取り付けられた保護カバー80を備え、保護カバー80は、キャニスタ70のプロペラシャフト5と車両幅方向に対向する側面を覆う側壁部81を有している。また、側壁部81には、プロペラシャフト5に向かって膨出する膨出部82が設けられている。
これにより、車両1の側突時に、その衝撃によりプロペラシャフト5が回動(図7参照)または平行移動(図8参照)することによって、プロペラシャフト5がキャニスタ70側へ移動する。
そして、プロペラシャフト5がキャニスタ70に接触しそうになった場合、キャニスタ70を覆う保護カバー80の膨出部82にプロペラシャフト5が接触して衝撃を吸収するため、キャニスタ70に与える衝撃を緩和することができる。この結果、車両の側突時にキャニスタ70がプロペラシャフト5から衝撃を受けることを効果的に防止できる。
本実施例のキャニスタの保護構造によれば、膨出部82は、プロペラシャフト5に角度をなして対向する平面である当接面82Bを有している。そして、当接面82Bは、膨出部82における側壁部81から最も離れた位置に配置され、かつ、プロペラシャフト5の前端部5Aを中心とする放射方向に沿って延びている。
これにより、車両1の側突時にプロペラシャフト5がその前端部5Aを中心に回動した場合、当接面82Bはプロペラシャフト5からの荷重を平面全体で受けることができる。このため、プロペラシャフト5との接触による荷重を当接面82Bの平面全体に分散でき、車両の側突時の衝撃を緩和できる。
本実施例のキャニスタの保護構造によれば、プロペラシャフト5は、車両幅方向でキャニスタ70の側方に配置されている。また、キャニスタ70は、車両後方に向かうに従ってプロペラシャフト5から離れるように車両前後方向に対して傾斜した姿勢で配置されている。
これにより、プロペラシャフト5がキャニスタ70側に移動したとしても、プロペラシャフト5がキャニスタ70に直接接触し難くなる。また、プロペラシャフト5がキャニスタ70に接触した場合であっても、プロペラシャフト5がキャニスタ70に接触するより先に保護カバー80に接触し、保護カバー80の膨出部82との接触により衝撃を緩和でき、キャニスタ70を効果的に保護することができる。
本実施例のキャニスタの保護構造によれば、膨出部82は、当接面82Bの前端と側壁部81とに連続する平面である前側平坦面82Aと、当接面82Bの後端と側壁部81とに連続する平面である後側平坦面82Cと、を有している。そして、前側平坦面82Aは、プロペラシャフト5と平行に延びている。
これにより、車両1の側突時にプロペラシャフト5が平行に移動した場合、前側平坦面82Aにおいてプロペラシャフト5からの荷重を平面全体で受けることができ、荷重を分散でき、衝撃を緩和できる。
本実施例のキャニスタの保護構造によれば、プロペラシャフト5の後端部に継手61が連結されている。また、継手61の前端61Aに対して、後側平坦面82Cと側壁部81との境界83が、車両前後方向において同位置または前方に配置されている。
これにより、車両1の側突時に、プロペラシャフト5が図8に示すように平行に変位して保護カバー80に接触した際に、継手61の前端61Aの角が後側平坦面82Cに接触することを防止でき、継手61の前端61Aの角との接触による荷重が後側平坦面82Cに集中することを防止できる。このため、プロペラシャフト5からの荷重を分散させて膨出部82で受けることができ、キャニスタ70を効果的に保護することができる。
本実施例のキャニスタの保護構造によれば、キャニスタ70の後部に、配管と連結される連結部71が設けられている。そして、側壁部81の後端は、プロペラシャフト5と反対側に向かって屈曲する屈曲部84を有する。
このように、保護カバー80の側壁部81の後端部に、プロペラシャフト5と反対側に向かって屈曲する屈曲部84を設けることにより、プロペラシャフト5の後端部に継手61を介して連結されるディファレンシャル装置62と、保護カバー80との間隔を広くすることができる。これにより、車両1の側突時に、継手61またはディファレンシャル装置62が保護カバー80に強く接触または干渉することを防止できる。
さらに、車両1の側突時に、プロペラシャフト5とディファレンシャル装置62との連結が切断され、屈曲部84にディファレンシャル装置62が接触した場合であっても、屈曲部84を弾性変形させることができ、衝撃を緩和することができる。よって、キャニスタ70を効果的に保護することができる。
本実施例のキャニスタの保護構造によれば、ブラケット90は、キャニスタ70の上面に沿って延びる平板部91と、平板部91の端部から下方に延びる延出部92と、を有する。また、延出部92の下端部近傍に保護カバー80が固定され、延出部92はキャニスタ70との間に隙間を隔てて配置されている。
これにより、プロペラシャフト5からの衝撃を受けて膨出部82が限界まで変形した後は、ブラケット90の延出部92がキャニスタ70の方向に変形しながら衝撃を吸収することができる。
また、延出部92とキャニスタ70との間に隙間が設けられているため、延出部92の変形後も保護カバー80および延出部92がキャニスタ70に接触することを防止できる。この結果、キャニスタ70を効果的に保護することができる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...車両、5...プロペラシャフト、40...燃料タンク、61...継手、61A...前端、70...キャニスタ、71...連結部、80...保護カバー、81...側壁部、82...膨出部、82A...前側平坦面、82B...当接面、82C...後側平坦面、83...境界、84...屈曲部、90...ブラケット、91...平板部、92...延出部

Claims (4)

  1. 車両の下部に配置され、車両幅方向に延びる燃料タンクと、
    前記燃料タンクの下方を通って車両前後方向に延びるプロペラシャフトと、
    前記燃料タンクの下面であって前記プロペラシャフトと車両幅方向に対向する位置に、ブラケットを介して取り付けられたキャニスタと、を備えたキャニスタの保護構造であって、
    前記キャニスタの後部に、配管と連結される連結部が設けられ、
    前記キャニスタに前記ブラケットを介して取り付けられた保護カバーを備え、
    前記保護カバーは、前記キャニスタの前記プロペラシャフトと車両幅方向に対向する側面を覆う側壁部を有し、
    前記側壁部の後端は、前記連結部よりも車両後方に延びていることを特徴とするキャニスタの保護構造。
  2. 前記側壁部の後端は、前記プロペラシャフトと反対側に向かって屈曲する屈曲部を有することを特徴とする請求項1に記載のキャニスタの保護構造。
  3. 前記プロペラシャフトの後端部には継手部を介してディファレンシャル装置が連結され、
    前記ディファレンシャル装置の前端に対して、前記屈曲部が、車両前後方向において同位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のキャニスタの保護構造。
  4. 前記プロペラシャフトは、車両幅方向でキャニスタの側方に配置され、
    前記キャニスタおよび前記側壁部は、車両後方に向かうに従って前記プロペラシャフトから離れるように車両前後方向に対して傾斜した姿勢で配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のキャニスタの保護構造。
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