JP7254913B2 - 洗出し装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2の現像装置では、露光によりレリーフ画像が形成された感光性樹脂凸版を、回転ドラムに装着して、ドラムを回転させながら、現像液を印刷版表面に対して高圧で噴射させると共に回転ブラシにて現像を行い、ブラシの回転は続けながら、感光性樹脂版上の現像液を水で洗い流している。
また、ドラムを用いた現像装置では、ドラムを決まった回転位置で停止させる等、ドラムの回転を制御するには装置構成が複雑になり、メンテナンス性が悪い。
また、ドラムを用いた現像装置では、版材がドラムの周面に沿って曲がった状態で、ブラシ等で現像される。この場合、版材は曲がっているため、ブラシ全体が版材に接触しにくくなり、現像の効率が低くなり、生産性が低くなる。
本発明の目的は、前述の従来技術に基づく問題点を解消し、装置構成が小さく、かつメンテナンス性に優れ、さらに生産性が高い洗出し装置を提供することにある。
リーダーは、フレキソ印刷版原版の進行方向側の先端および先端の反対側の後端のうち、少なくとも先端に設けられることが好ましい。
リーダーは、フレキソ印刷版原版が設けられた支持体の進行方向側の先端部および先端部の反対側の後端部のうち、少なくとも先端部に設けられることが好ましい。
支持体の先端部と、支持体の後端部とに、それぞれリーダーが設けられていることが好ましい。
リーダーは、フレキソ印刷版原版の進行方向に対して伸縮するリーダー機構部を有することが好ましい。
リーダーは、搬送チェーンまたは搬送ベルトに、掛合、螺合、挟持、および磁力を利用した固定法のうち、少なくとも1つの方法で固定されることが好ましい。
搬送部は、搬送時におけるフレキソ印刷版原版の張力を調整する張力調整部を有することが好ましい。
直線の搬送路に、フレキソ印刷版原版が接する背板部が設けられており、背板部は、フレキソ印刷版原版が接する面が平面であることが好ましい。
搬送部は、搬送チェーンをガイドするガイド機構を有することが好ましい。
洗い出し液は、水系現像液であることが好ましい。
現像部のフレキソ印刷版原版の進行方向における下流側に設けられたリンス部を有し、
リンス部は、洗い出し液をフレキソ印刷版原版の未露光部が除去されたフレキソ印刷版の表面に少なくとも供給することが好ましい。
リンス部は、フレキソ印刷版原版の裏面に洗い出し液を供給してもよい。
リンス部は、洗い出し液を供給するノズルと、ノズルよりもフレキソ印刷版原版の進行方向側に設けられ、ノズルにより供給された洗い出し液を、気体を噴射して除去するか、または吸引して除去する液切ノズルとを有することが好ましい。
なお、以下に説明する図は、本発明を説明するための例示的なものであり、以下に示す図に本発明が限定されるものではない。
以下において数値範囲を示す「~」とは両側に記載された数値を含む。例えば、εが数値α~数値βとは、εの範囲は数値αと数値βを含む範囲であり、数学記号で示せばα≦ε≦βである。
また、「直交」、特定の角度について、特に記載がなければ、該当する技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。さらに、数値等に関し、特に記載がなければ、該当する技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。
図1は本発明の実施形態の洗出し装置の一例を示す模式的側面図であり、図2は本発明の実施形態の洗出し装置の一例の要部を示す模式的斜視図であり、図3は本発明の実施形態の洗出し装置の一例の要部を示す模式的平面図である。
図1に示す洗出し装置10は、表面70aに画像様露光された画像様露光後のフレキソ印刷版原版70を搬送しながら、洗い出し液Qを用いて現像するものであり、フレキソ印刷版原版70を定められた搬送経路Dpに沿って搬送した状態で現像をする搬送型洗出し装置である。上述の洗い出し液Qを用いた現像を行うことを現像工程という。図1に示すようにフレキソ印刷版原版70の搬送経路Dpは、湾曲した搬送路Dpcと直線の搬送路Dpsとを有する。図1に示す搬送経路Dpは、湾曲した搬送路Dpcと直線の搬送路Dpsと湾曲した搬送路Dpcとを有する周回搬送経路である。このため、後述のようにフレキソ印刷版原版70を複数回周回させて現像することができる。
フレキソ印刷版原版70は、後述のように、厚みが数ミリ程度と薄く、現像槽13内を湾曲して搬送することができる程度の可撓性を有するものである。また、フレキソ印刷版原版70の表面70aへの画像様露光は、例えば、露光装置(図示せず)を用いて行われる。画像様露光されたフレキソ印刷版原版70の表面70aが印刷面となる。
なお、上述のフレキソ印刷版原版70を搬送しながら、およびフレキソ印刷版原版70を搬送した状態とは、搬送経路Dpに沿ってフレキソ印刷版原版70を移動させていることである。
洗出し装置10では、フレーム15に、搬送部11と、現像部12とが設けられているが、この構成に限定されるものではない。
例えば、複数のギア30のうち、1つに、搬送駆動部32が接続されている。搬送駆動部32によりギア30が回転されて搬送チェーン31が特定の方向に動く。ギア30と搬送駆動部32との接続方式は、特に限定されるものではなく、軸等により接続してもよく、チェーンまたはベルトを用いて接続してもよい。
ギア30、搬送チェーン31、および搬送駆動部32により搬送部11が構成される。搬送部11により、フレキソ印刷版原版70は現像槽13内で洗い出し液Qに浸漬された状態で搬送される。
なお、搬送時におけるフレキソ印刷版原版70の張力を調整することができれば、張力調整部33の配置位置、および構成は特に限定されるものではなく、公知のものを適宜利用することができる。例えば、搬送チェーン31が掛けられるギア30間の距離を変更するもの、および搬送チェーン31にギアを押し付けて張力を付与するもの等を適宜利用可能である。
半円筒状のガイド部34により、湾曲した搬送路Dpcが構成され、ガイド部34の表面に沿ってフレキソ印刷版原版70が搬送される。このとき、フレキソ印刷版原版70の裏面70bがガイド部34に接する。ガイド部34は、湾曲した搬送路Dpcの曲率等に応じた大きさの半円筒状部材で構成される。
ガイド部34は、フレキソ印刷版原版70が接するため、少なくとも、フレキソ印刷版原版70と接する面は摩擦抵抗が小さいことが好ましい。摩擦抵抗が小さいことにより、フレキソ印刷版原版70をスムーズ、かつ裏面70bに傷等をつけることなく搬送することができる。ガイド部34により、フレキソ印刷版原版70の搬送時に湾曲した搬送路Dpcにおける張力変動が抑制される。
背板部35は、フレキソ印刷版原版70が接するため、フレキソ印刷版原版70と接する面は平面であることが好ましい。フレキソ印刷版原版70が接する面が平面であることにより、フレキソ印刷版原版70を効率よく洗い出すことができる。
背板部35は、例えば、金属で構成される。金属は、ステンレス鋼、およびチタン等が好ましく、背板部35は、フレキソ印刷版原版70が接する面にめっきを施してもよく、めっきとしては、ハードクロムメッキが好ましく、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)処理することがより好ましい。これ以外に、フレキソ印刷版原版70が接する面に窒化チタン(TiN)等の表面処理を施してもよい。
また、ガイド部34において、フレキソ印刷版原版70が接する面は、複数の凹凸が形成されていてもよい。複数の凹凸を形成することにより、接触面積が減り摩擦抵抗が小さくなる。複数の凹凸が形成されたものとしては、例えば、エンボス加工されたステンレス鋼板等の金属板である。
なお、ガイド部34は、全体がフレキソ印刷版原版70が接する面を構成する材料で構成してもよい。
なお、ガイド部34は、洗い出し液Q中に浸漬された状態で使用することがあるため、洗い出し液Qに溶けないこと、洗い出し液Qにより変質しないこと、および洗い出し液Qにより膨潤等の変形しないことが好ましい。
なお、ニップロール36は、印刷面、すなわち、フレキソ印刷版原版70の表面70aを傷つけないようにするために、例えば、ゴムローラー、スポンジローラーおよびロータリーブラシ等を用いることが好ましい。
搬送部11は、1対の搬送チェーン31にリーダーを固定してフレキソ印刷版原版70を搬送する。
リーダーは、フレキソ印刷版原版70の進行方向側、すなわち、搬送方向D側の先端70c(図4参照)および先端70c(図4参照)の反対側の後端70d(図4参照)のうち、少なくとも先端70c(図4参照)に設けられるものである。また、リーダーは、フレキソ印刷版原版70が設けられた支持体48(図6参照)の進行方向側、すなわち、搬送方向D側の先端部48a(図6参照)および先端部48a(図6参照)の反対側の後端部48b(図6参照)のうち、少なくとも先端部48a(図6参照)に設けられるものである。
リーダーとは、図4および図6に示す先端リーダー37と、後端リーダー38とを含むものである。
図4に示すように、先端リーダー37は、長尺の基部37aと、基部37aの長手方向の各端に設けられた屈曲部37bとを有する。基部37aには、長手方向に沿って等間隔でピン37cが設けられている。ピン37cを、フレキソ印刷版原版70または支持体48に貫通させて、基部37aとフレキソ印刷版原版70の先端または支持体48の先端部とを併せて、先端リーダー37をフレキソ印刷版原版70または支持体48と固定する。
掛合とは、例えば、屈曲部37bを固定部31bに引掛ける方法である。
螺合とは、例えば、屈曲部37bを固定部31bに、ボルトとナットを用いて固定する方法である。これ以外に、固定部31bにめねじを形成しておき、ねじを用いて屈曲部37bを固定部31bを固定する方法も螺合に含まれる。
挟持とは、例えば、屈曲部37bと固定部31bとをまとめてクリップ等の部材を用いて挟み込んで固定する方法である。
磁力による固定とは、例えば、屈曲部37bおよび固定部31bを磁性体で構成しておき、磁石を用いて屈曲部37bと固定部31bとを固定する方法である。
なお、先端リーダー37は、進行方向側であるため、掛合しても固定部31bが先端リーダー37の屈曲部37bを押す方向に力が作用する。後端リーダー38では、屈曲部37bを押す方向に力を作用させるには、先端リーダー37と逆方向に屈曲部38bを掛合させる必要がある。このため、後端リーダー38は、図4および図6の状態で固定できる螺合、挟持、および磁力を利用した固定法が好ましい。
先端リーダー37は進行方向側であるため、搬送張力が変動しにくいが、後端リーダー38は搬送張力が変動しやすい。このため、後端リーダー38はリーダー機構部39(図5参照)を有することが好ましい。
なお、先端リーダー37がリーダー機構部39を有する構成でもよい。この場合、基部37aにリーダー機構部39が設けられる。
また、フレキソ印刷版原版70は、テープ49だけで支持体48に固定してもよい。
支持体48は、フレキソ印刷版原版70の代わりに搬送されるものであるため、フレキソ印刷版原版70と同程度の可撓性と強度等を有するものであることが好ましい。支持体48は、例えば、ステンレス鋼板、またはPET(ポリエチレンテレフタレート)材等で構成される。
先端リーダー37および後端リーダー38は、上述のようにピン37c、38cを用いてフレキソ印刷版原版70を固定したが、ピン37c、38cの形状、個数、および配置間隔は、特に限定されるものではない。なお、フレキソ印刷版原版70の固定は、ピン37c、38cを用いることに限定されるものではないが、固定時にカス等が発生しないことが好ましい。
搬送部11は、搬送駆動部32により、ギア30が回転されて搬送チェーン31に、先端リーダー37および後端リーダー38を用いて固定されたフレキソ印刷版原版70がフレーム15の周囲を移動する。フレキソ印刷版原版70の搬送経路Dpはフレーム15の周囲を周回する経路であり、湾曲した搬送路Dpcと直線の搬送路Dpsとを有する。
洗出し装置10では、例えば、現像を1回された後、リンス部14で処理されて終了する。しかし、現像は1度に限定されるものではなく、現像を複数回実施するために、複数回、フレーム15の周囲を周回させてもよい。
なお、フレキソ印刷版原版70の搬送経路Dpについては、一方向搬送経路、往復搬送経路、および周回搬送経路等の種々の搬送経路があるが、現像後にリンス部14による処理が必要であるため、フレキソ印刷版原版70の搬送経路Dpは、一方向搬送経路または周回搬送経路が好ましい。
現像部12は、フレキソ印刷版原版70の未露光部(図示せず)を除去して現像することができれば、その構成は、特に限定されるものではなく、後述のブラシ41を利用した現像に限定されるものではない。ブラシの構成も特に限定されるものではなく、後述のブラシ41の構成以外に、ロータリーブラシ、およびニップロール36と平行な回転軸を有するブラシを用いることもできる。この場合、回転軸に対して毛が放射状に束植されたローラー状のブラシを用いることができる。現像部12では、ブラシの構成、およびブラシの数等は、特に限定されるものではない。
現像部12は、例えば、現像槽13内で洗い出し液Qに浸漬され、かつ搬送された状態とされたフレキソ印刷版原版70に対して、現像を行う現像ユニット40を有する。
現像部12では、現像ユニット40による現像により、現像疲労液Qwが現像槽13内で発生する。現像疲労液Qwとは、洗い出し液Qを用いた現像によってフレキソ印刷版原版70の未露光部(図示せず)が除去されることにより発生する固形物を含む洗い出し液Qのことである。
現像部12の現像ユニット40は、現像に用いられるブラシ41と、ブラシ41の回転軸C(図9参照)の周りの回転、およびブラシ41の移動を制御する駆動部26とを有する。図7に示す現像ユニット40の構成では、2つのブラシ41を有する。
現像ユニット40では、2つのブラシ41で同時に現像することができる。これにより、ブラシ41により擦られる面積が多くなり、現像カスの付着を抑制し、かつ現像均一性を維持した状態で、現像速度を速くできる。この場合、複数のブラシ41の回転速度は同じでもよく、複数のブラシ41毎に回転速度を変えてもよい。また、2つのブラシ41は、大きさが同じでもよく、違っていてもよい。
図7に示すように、ブラシ41は、フレキソ印刷版原版70の表面70a側に配置されており、回転軸Cに交差するブラシ41の第1の移動方向D1として、例えば、搬送方向Dに対して直交する方向DLが設定されている。ブラシ41は方向DLに移動する構成である。また、ブラシ41は、回転軸Cに対して2方向に移動させる構成でもよい。2方向に移動させる場合、2方向であれば、特に限定されるものではなく、回転軸Cに対して交差する2方向であってもよく、回転軸Cに対して直交する2方向でもよい。具体的には、例えば、第1の移動方向D1を方向DLとし、第2の移動方向D2を搬送方向Dとする。ブラシ41がフレキソ印刷版原版70の表面70a全域をまんべんなく擦ることができれば、ブラシ41の移動方向は特に限定されるものではない。ブラシ41を直交する2方向に移動させる構成であれば、ブラシ41によりフレキソ印刷版原版70の表面70a全域をまんべんなく擦ることができ現像均一性が向上する。さらには、ブラシ41を直交する2方向に移動させることにより現像速度も向上する。
ブラシ41は、フレキソ印刷版原版70の未露光部(図示せず)を除去して現像をするものである。ブラシ41は、例えば、洗い出し液Q中に浸漬され、かつ現像槽13内の搬送方向Dにおいてフレキソ印刷版原版70の表面70a側に配置されている。フレキソ印刷版原版70が搬送された状態で、駆動部26によりブラシ41が回転方向r(図7参照)に回転されることによりフレキソ印刷版原版70の表面70aが擦られて、フレキソ印刷版原版70の未露光部(図示せず)が除去されて現像がなされる。この現像の際に上述の現像疲労液Qwが発生する。
ブラシ41が洗い出し液Q中に浸漬されて配置されているため、ブラシ41に付着した洗い出し液Qが乾燥することがなく、ブラシ41で除去された未露光部等が現像カスとして、ブラシ41に固着することが抑制される。
なお、ブラシ41の移動経路は、ブラシ41の大きさ、フレキソ印刷版原版70の大きさ、および搬送速度等に応じて予め決定する。これにより、駆動部26にブラシ41の移動経路をプログラムしておき、プログラムに基づき、駆動部26によりブラシ41を移動経路で移動させて現像を実施させることができる。
基体41aに回転軸部45が設けられている。これにより、回転軸Cがブラシ41内に設けられる。また、回転軸部45を設ける位置を調整することにより、回転軸Cの位置をブラシ41内において調整することができる。図9に示すように、回転軸部45aを基体41aの中心以外の場所に設けることもできる。
ここで、ブラシ41の中心とは、ブラシ41の基体41aの中心、すなわち、基体41aを平面に投影した形状の幾何学的中心のことである。基体41aが円形であれば、円の中心がブラシ41の中心となる。基体41aが矩形であれば、矩形の対角線が交わる点がブラシ41の中心となる。
また、回転軸Cをブラシ41の中心を通るように配置することにより、ブラシ41を自転させた場合、ブラシ41が安定して回転する。このため、ブラシ41の回転速度を速くするために、回転数を高くしても安定して回転させることができる。これにより、現像速度を速くすることができる。
また、ブラシ41を複数並列して配置した場合、ブラシ41の間隔を小さくしてもブラシ41の接触を抑制することができる。このようなことから、ブラシ41の回転軸Cは、ブラシ41の中心を通ることが好ましい。
上述のようにブラシ41はフレキソ印刷版原版70に比して小さい。ブラシ41が小さいことにより、フレキソ印刷版原版70に対してブラシ41を動かして現像することになり、ブラシ41の圧力を均一化することができ、現像均一性を向上させることができる。
さらには、フレキソ印刷版原版70を搬送しながら、ブラシ41を平面方向に移動させて現像することにより、現像に必要なブラシ面積を減らすことができるため、洗出し装置を簡略化できる。
なお、ブラシ41の大きさは、フレキソ印刷版原版70に比して小さければ、特に限定されるものではない。ブラシ41の基体41aの外形が円の場合、直径が30mm~500mmであることが好ましく、直径が100~400mmであることがより好ましく、直径が200~400mmであることが最も好ましい。
なお、ブラシ41の基体41aの形状が円形以外のブラシ形状においては、円相当径、すなわち、ブラシ面積相当する直径を上述の基体41aの外形が円の場合の直径とする。
ブラシ41の回転数を高くして、回転速度を速くすることにより、上述のように現像速度を高めることができ、現像均一性も向上する。
ここで、現像カスの付着のメカニズムについては、現像の際に、ブラシ41内に堆積し、何らかのタイミングでフレキソ印刷版原版70に転写されて、現像カスが付着すると推定される。このため、現像カスはブラシ41内から効率良くブラシ41外に排出する必要がある。そこで、ブラシ41の回転数が高いと、回転によりブラシ41内の洗い出し液がブラシ41外に排出されやすくなり、ブラシ41内の現像カスを効率よくブラシ41外に排出することができる。
また、ブラシ41の回転数は固定値であることに限定されるものではなく、可変できるものでもよい。ブラシ41の回転数を可変できる場合、例えば、現像の初期から現像終了時において回転数を予め決定しておき、決定された回転数で現像することもできる。
ブラシ41の毛の材質は、特に限定されるものではなく、例えば、シュロ等の天然繊維、金属、ポリアミド、ポリエステル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリイミド、ポリアクリロニトリル等、繊維状にできるものならいずれも好適に用いられる。
ブラシの毛の繊維径としては、10μ~1mm程度が好ましく、束状に植え込まれても、数本以内に独立して植え込まれていてもよい。植え込み間隔としては、1~20mm程度が好ましく、束状で植え込まれている場合、その束の直径は1~10mm程度が好ましい。また、ブラシの毛の長さは2~50mm程度が好ましい。
なお、1つのブラシ41の中で毛の長さが違ってもよく、中心部分の毛が長いことが好ましい。また、1つのブラシ41の中で毛の太さが違ってもよく、1つのブラシ41の中で毛の密度が違ってもよい。
角θは以下のように得ることができる。まず、ブラシ41がフレキソ印刷版原版70の表面70aに配置された状態の画像を取得し、画像からブラシ41の回転軸Cに相当する線と、フレキソ印刷版原版70の表面70aに相当する線とを取得する。次に、この2つの線のなす角を求める。これにより、角θを得ることができる。
このため、回転軸Cの傾きによっては、ブラシ41の回転軸Cが実際のフレキソ印刷版原版70の表面70aを通らないことがあるが、上述のように、ブラシ41の回転軸Cが、実際にフレキソ印刷版原版70の表面70aを通ることに限定されるものではない。
なお、ブラシ41の圧力を高くする場合、ブラシ41の毛41bの材質、毛の長さ、毛の太さ等を圧力に応じたものとすることが好ましい。1つのブラシ41の中で中心部分の毛を長くしたり、1つのブラシ41の中で毛の太さを変更したり、1つのブラシ41の中で毛の密度を変更したりしてもよい。
また、ブラシ41がフレキソ印刷版原版70の表面70aに対して離間できることにより、ブラシ41をフレキソ印刷版原版70の表面70aから浮かせることができる。これにより、ブラシ41の現像カスが付着した場合に、ブラシ41から現像カスを取り除くことができる。
フレキソ印刷版原版70の外を退避場所とした場合、ブラシ41を単にフレキソ印刷版原版70の表面70aから浮かせて退避した場合に比して、フレキソ印刷版原版70の表面70aに現像カスが再度付着しにくくなり、現像カスの付着をさらに抑制することができる。
なお、現像カスを除去する場合、退避場所にブラシ41を移動させること以外に、現像時間、および現像処理面積等の退避条件を設定しておき、退避条件を満たした場合に、ブラシ41を退避場所に移動させる構成としてもよい。この場合、例えば、フレキソ印刷版原版70を検出するセンサを、現像槽13の上方に設け、駆動部26に退避条件を設定しておき、フレキソ印刷版原版70の搬送タイミングと搬送速度とを利用して、フレキソ印刷版原版70の投入量を特定して、ブラシ41の退避を制御することができる。
また、ブラシ41内の現像カスを効率よくブラシ41外に排出するために、ブラシ41の退避場所で、ブラシ41に洗い出し液を供給し、現像カスをブラシ41外に排出させるようにしてもよい。
リンス部14は、現像後のフレキソ印刷版原版70の表面70aに残ったラテックス成分およびゴム成分等の残留物を、洗い出し液等を用いて除去するものである。リンス部14においてフレキソ印刷版原版70の表面70aに残ったラテックス成分およびゴム成分等の残留物を、洗い出し液等を用いて除去することをリンス工程という。
現像部12から、現像済みのフレキソ印刷版原版70が搬送されて現像槽13の外部に搬送されて、リンス部14で処理される。
リンス部14は、例えば、現像後のフレキソ印刷版原版70の表面70aに、処理部18で処理された現像疲労液Qwが洗い出し液Qとして供給部22から、例えば、スプレー状にフレキソ印刷版原版70の表面70aにかけられて、上述の残留物が洗い流される。供給部22からの現像疲労液Qwおよび洗い流された上述の残留物は現像槽13に溜まる。
供給される洗い出し液Qは別の槽(図示せず)で新たに作製された洗い出し液Qであってもよい。この場合、図1に示すように、配管20に供給管21aを接続し、供給管21aにバルブ21bを設け、リンス液供給部21を接続する。リンス液供給部21は、洗い出し液Qを貯留し、かつ洗い出し液Qを特定の流量で供給部22に供給するものである。リンス液は洗い出し液Qである。
リンス工程時、リンス液供給部21からバルブ21b、および供給管21aを経て供給部22に洗い出し液Qを供給する。
処理部18は、洗い出し液Qを用いた現像によって、未露光部が除去されることにより発生する固形物23を含む現像疲労液Qw中の固形物23を除去するものである。なお、現像疲労液Qwが固形物23を含むとは、固形物23が溶解または分散している状態のことをいう。
また、処理された現像疲労液Qwとは、現像疲労液Qwに含まれる固形物23が取り除かれた現像疲労液Qwのことである。
一方、固形物23が除去された現像疲労液Qw、すなわち、上述の処理された現像疲労液Qwは、配管20を通り供給部22に供給され、リンス部14で利用される。処理部18から供給部22への処理された現像疲労液Qwの供給は、例えば、ポンプ(図示せず)が用いられる。
処理部18を設けることにより、現像疲労液Qwを再利用できるため、洗い出し液Qを有効利用でき、洗い出し液Qの利用効率を高めることができる。
処理部18は、上述のように固形物23を現像疲労液Qw中から除去することができれば、その構成は特に限定されるものではなく、例えば、遠心分離機で構成される。
また、分離膜24を処理部18として利用する構成でもよい。この場合、例えば、上述の遠心分離機を設けることなく、分離膜24だけとする。
なお、処理部18は必ずしも必要ではなく、処理部18がない構成でもよい。この場合、例えば、リンス部14では洗い出し液Qを用いる。
ここで、現像疲労液Qw中に含まれる固形物の濃度が高い程、現像カスが固着し、装置を汚染しやすくなる。したがって、現像疲労液Qwの固形物の濃度が低い程、装置の汚染を抑制することができるため、メンテナンス性が優れる。このため、固形物を除去する処理部18を設けることが好ましい。
次に、洗出し装置10を用いたフレキソ印刷版原版70の洗出し方法について説明する。
まず、露光装置(図示せず)によりフレキソ印刷版原版70の表面70aを画像様露光、すなわち、特定のパターンで露光する。
次に、フレキソ印刷版原版70の先端を先端リーダー37に固定し、後端を後端リーダー38に固定する。次に、例えば、先端リーダー37を、1対の搬送チェーン31の、それぞれの固定部31bに引掛ける等して固定する。例えば、後端リーダー38を、搬送チェーン31の固定部31bに磁石を用いて固定する。搬送部11によりフレキソ印刷版原版70が搬送経路Dpに沿って搬送され、フレキソ印刷版原版70が洗い出し液Q中に浸漬され、かつ搬送された状態で現像ユニット40のブラシ41により、フレキソ印刷版原版70の未露光部を除去して現像をする。この現象をする現象工程では、フレキソ印刷版原版70を搬送しながら、上述のように、例えば、2つのブラシ41の回転軸Cがフレキソ印刷版原版70の表面70aを通る状態でブラシ41を回転させ、かつブラシ41の回転軸Cを、回転軸Cに交差する少なくとも1方向に移動させる。ブラシ41の動作は上述の通りであるため、その詳細な説明は省略する。現象工程では、現像疲労液Qwが発生する。
そして、フレキソ印刷版原版70が現像槽13から出る。フレキソ印刷版原版70が搬送された状態で供給部22により、フレキソ印刷版原版70の表面70aに、例えば、処理部18で処理された現像疲労液Qwがかけられて表面70aの残留物が除去される。そして、フレキソ印刷版原版70がリンス部14を通過する迄搬送される。現像が1度であれば、この時点で、先端リーダー37および後端リーダー38の固定を解除して、フレキソ印刷版原版70を洗出し装置10から取り外す。現像が複数回であれば、フレキソ印刷版原版70を周回して搬送し、再度現像部12に搬送して現像を実施する。予め定められた回数に達する迄、繰り返し、現像工程とリンス工程とを行う。
フレーム15の部材15aと梁部材15bとの大きさを変えることにより、フレキソ印刷版原版70の大きさに対応することができ、フレキソ印刷版原版70が大きくなっても、洗出し装置10の構成が複雑になることもない。
さらに、図1に示すようにフレーム15を立てた状態とし、フレキソ印刷版原版70を現像槽13の洗い出し液Qの液面に対して垂直に搬送する構成とすることにより、フレーム15を図1に示す状態から90°回転させた状態に比して接地面積を小さくでき、省スペース化できる。しかも、搬送経路Dpが長くなっても洗出し装置10が大型化せずに、接地面積を小さくでき、省スペース化できる。なお、フレーム15を図1に示す状態から90°回転させた状態では、現像する場合、洗い出し液Q中に浸漬する領域を多くする必要があり、現像槽13も大きくする必要がある。
また、フレキソ印刷版原版70を搬送している状態で現像工程を行うことにより、バッチ処理に比して単位時間当たりの現像処理量を多くできるため、洗出し装置10は生産性が高い。
さらには、フレキソ印刷版原版70を直線の搬送路Dpsで現像することにより、ブラシ全体が接触し、現像の効率を向上させることができ、洗出し装置10は生産性が高くなる。
しかも、洗い出し液Q中でフレキソ印刷版原版70を現像することにより、ブラシ41に現像カスが固着することが抑制され、メンテナンスの頻度を少なくすることができる。これにより、メンテナンス負荷を小さくでき、洗出し装置10はメンテナンス性が優れる。
なお、メンテナンスの頻度を少なくできることから、例えば、月平均、または年平均の現像処理を多くすることができ、この点からも洗出し装置10は生産性が高い。
なお、搬送部11および現像ユニット40の構成は、上述のものに限定されるものではなく、他の構成とすることができる。
ここで、図11は本発明の実施形態の洗出し装置の現像部の他の例を示す模式図であり、図12は本発明の実施形態の洗出し装置の現像部の他の例を示す模式的平面図である。
なお、図11および図12において、図7に示す現像部12と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
また、各ガイドローラー42は上述の背板部35と同じく、ステンレス鋼、およびチタン等の金属で構成することができる。ガイドローラー42の表面には、背板部35と同様に、ハードクロムメッキ、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)または窒化チタン(TiN)等の表面処理を施してもよい。
上述のようにブラシ41は、フレキソ印刷版原版70の表面70aに比して小さいため、フレキソ印刷版原版70の全幅に対して部分的にブラシ41を当てて現像をする。上述のように、現像の際、ブラシ41が小さいため、例えば、直交する2方向に移動させる。ブラシ41を直交する2方向に移動させる以外に、回転軸に交差する少なくとも一方向、例えば、方向DLに移動させる構成でもよい。このように、ブラシ41を移動させることにより、小さなブラシ41で効率よく現像をすることができる。
なお、現像の際に、ブラシ41がフレキソ印刷版原版70の表面70a全域をまんべんなく擦ることができれば、ブラシ41の移動方向は特に限定されるものではない。
また、ブラシ41の移動経路は、ブラシ41の大きさ、フレキソ印刷版原版70の大きさ、および搬送速度等に応じて、予め決定する。これにより、ブラシ41の移動経路をプログラムすることにより、プログラムに基づき、現像を実施することができる。
ここで、図13~図15は、本発明の実施形態の洗出し装置の現像部の他の例を示す模式図である。なお、図13~図15において図7に示す現像部12と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。図13~図15では、ブラシ41が1つの構成を示しているが、図13~図15に示す現像ユニット40は、上述のブラシ41が2つの構成にも適用できるものであり、ブラシ41が3つ以上の構成にも適用できる。
駆動部26(図1参照)は、後述のように回転する駆動軸部27に接続されている。駆動部26の駆動軸部27の回転力をブラシ41の回転軸Cに伝達可能に、駆動部26の駆動軸部27とブラシ41の回転軸部45とを接続し、かつブラシ41の回転軸Cのフレキソ印刷版原版70の表面70aに対する傾きを調整する軸継手部80を有する。軸継手部80によりブラシ41の回転軸Cの傾きが調整され、ブラシ41の先端面41cが、フレキソ印刷版原版70の表面70aに対して平行に配置される。
図13に示す軸継手部80は、ボールジョイントと呼ばれるものである。軸継手部80は、第1の部材82と第2の部材84とがボール85を介して接続されている。ボール85により、第1の部材82と第2の部材84とは相対的に動くことができる。
上述のように、ボール85により第1の部材82と第2の部材84とは相対的に動くため、ブラシ41の回転軸部45の回転軸Cのフレキソ印刷版原版70の表面70aに対する傾きを変えることができる。これにより、ブラシ41の先端面41cの向きを変えることができ、ブラシ41の先端面41cをフレキソ印刷版原版70の表面70aに対して平行に配置することができる。これにより、ブラシ41の先端面41cをフレキソ印刷版原版70の表面70aに均一に接した状態で現像することができ、片当たり等を抑制して、現像を効率よく、しかもより一層良好に現像を実施できる。
また、装置構成により、ブラシ41の回転軸Cが傾いる場合にも、軸継手部80により、駆動軸Dcを水平にすることができる。
第1のフランジ86と第2のフランジ87とは、2つの弾性部材88、89が変位することにより相対的に動くことができる。
第1のフランジ86がブラシ41の回転軸部45に接続されている。第2のフランジ87が駆動軸部27に接続されている。
上述のように、2つの弾性部材88、89により第1のフランジ86と第2のフランジ87とは相対的に動くため、ブラシ41の回転軸部45の回転軸Cのフレキソ印刷版原版70の表面70aに対する傾きを変えることができる。これにより、ブラシ41の先端面41cの向きを変えることができ、ブラシ41の先端面41cをフレキソ印刷版原版70の表面70aに対して平行に配置することができる。ブラシ41の先端面41cをフレキソ印刷版原版70の表面70aに均一に接した状態で現像することができ、片当たり等を抑制して、現像を効率よく、しかもより一層良好に現像を実施できる。
また、2つの弾性部材88、89を、例えば、力が作用していない状態に比して縮めた状態で設けることにより第1のフランジ86と第2のフランジ87とは相対的に離れる力を受ける。これにより、第1のフランジ86がフレキソ印刷版原版70の表面70a側に変位されて、ブラシ41の先端面41cを、フレキソ印刷版原版70の表面70aに押し付けることができる。なお、2つの弾性部材88、89は、バネに限定されるものではなく、ゴムまたはエラストマー等でもよい。弾性部材の数も2つに限定されるものではなく、1つであってもよく、3以上であってもよく、ブラシ41に作用する力等に応じて弾性部材の数は適宜決定されるものである。
押圧部90は、例えば、駆動軸部27を、フレキソ印刷版原版70の表面70a側に押し付けて、ブラシ41の先端面41cをフレキソ印刷版原版70の表面70aに押し付けるものである。
駆動軸部27に設けられたプーリー29と、このプーリー29に対向して配置されたプーリー29bとに伝動ベルト29aが巻き掛けられている。プーリー29bに駆動部26が接続されており、駆動部26によりプーリー29bが回転させられる。プーリー29と、伝動ベルト29aと、プーリー29bとがケース92に収納されている。ケース92には、プーリー29b側に弾性部材94が、例えば、力が作用していない状態に比して縮めた状態で設けられている。弾性部材94のケース92の反対側の端部は、固定壁95に固定されている。弾性部材94により、ケース92がフレキソ印刷版原版70側に押し付けられて、駆動軸部27および軸継手部80を介して、ブラシ41の先端面41cがフレキソ印刷版原版70の表面70aに押し付けられる。
図15では、図13に示す軸継手部80を用いたが、これに限定されるものではなく、図14に示す軸継手部81を用いることもでき、これ以外にも上述のように、ユニバーサルジョイント、フレキシブルカップリング、およびフローテイングジョイント等を用いることができる。
次に、洗出し装置10を用いたフレキソ印刷版原版70の洗出し方法の他の例について説明する。
まず、露光装置(図示せず)によりフレキソ印刷版原版70の表面70aを画像様露光、すなわち、特定のパターンで露光する。
次に、フレキソ印刷版原版70の先端を先端リーダー37に固定し、後端を後端リーダー38に固定する。次に、例えば、先端リーダー37を、1対の搬送チェーン31の、それぞれの固定部31bに引掛ける等して固定する。例えば、後端リーダー38を、搬送チェーン31の固定部31bに磁石を用いて固定する。搬送部11によりフレキソ印刷版原版70が搬送経路Dpに沿って搬送され、フレキソ印刷版原版70が洗い出し液Q中に浸漬され、かつ搬送された状態で現像ユニット40のブラシ41により、フレキソ印刷版原版70の未露光部を除去して現像をする。この現象をする現象工程では、フレキソ印刷版原版70を搬送しながら、上述のように、例えば、2つのブラシ41の回転軸Cがフレキソ印刷版原版70の表面70aを通る状態でブラシ41を回転させ、かつブラシ41の回転軸Cを、回転軸Cに交差する少なくとも1方向に移動させる。ブラシ41の動作は上述の通りであるため、その詳細な説明は省略する。現象工程では、現像疲労液Qwが発生する。
また、上述の図13に示す軸継手部80および図14に示す軸継手部81に加えて、さらには、上述の図15に示す押圧部90により、現像工程では、ブラシ41の先端面41cをフレキソ印刷版原版70の表面70aに押し付ける。これにより、ブラシ41の先端面41cをフレキソ印刷版原版70の表面70aに対して平行に配置した状態、かつにブラシ41の先端面41cがフレキソ印刷版原版70の表面70aに押し付けた状態で現像することができる。
そして、フレキソ印刷版原版70が現像槽13から出る。フレキソ印刷版原版70が搬送された状態で供給部22により、フレキソ印刷版原版70の表面70aに、例えば、処理部18で処理された現像疲労液Qwがかけられて表面70aの残留物が除去される。そして、フレキソ印刷版原版70がリンス部14を通過する迄搬送される。現像が1度であれば、この時点で、先端リーダー37および後端リーダー38の固定を解除して、フレキソ印刷版原版70を洗出し装置10から取り外す。現像が複数回であれば、フレキソ印刷版原版70を周回して搬送し、再度現像部12に搬送して現像を実施する。予め定められた回数に達する迄、繰り返し、現像工程とリンス工程とを行う。
また、図17に示すように、供給管47をブラシ41の外に設け、ブラシ41とフレキソ印刷版原版70の表面70aとの間に洗い出し液Qを供給するようにしてもよい。この場合、供給部46から供給管47を経て、ブラシ41に洗い出し液Qを供給しながら現像をすることができる。
洗い出し液Qを供給しながら現像した方が、現像カスの付着が抑制されるため、好ましい。
リンス部の構成は、図1に示す構成に限定されるものではなく、例えば、以下に示す構成のリンス部14とすることができる。
図18~図25は、本発明の実施形態の洗出し装置のリンス部の第1の例~第8の例を示す模式図である。なお、図18~図25において、図1に示す洗出し装置10と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。図18~図25では、処理部18、配管20、および分離膜24、ならびにリンス液供給部21、供給管21aおよびバルブ21bの図示を一部省略している。
供給部22は、上述のように洗い出し液Qをフレキソ印刷版原版70の未露光部が除去されたフレキソ印刷版原版70の表面70aに少なくとも供給するノズルである。
液切ノズル50は、供給部22によりフレキソ印刷版原版70に供給された洗い出し液Qを、気体を噴射して除去するか、または気体を吸引して除去するものである。なお、液切ノズル50は、気体の噴射、または気体を吸引できれば、その構成は特に限定されるものではなく、各種のポンプを利用することができる。
なお、供給部22と液切ノズル50とは同時に駆動することが好ましい。供給部22と液切ノズル50とを同時に駆動することにより、上述の洗い出し液Qの巻き込みの効果がより得られる。
ノズル角γは、液切ノズル50の気体の通気口がフレキソ印刷版原版70の表面70aに対して90°の線(以下、基準線という)上にある場合、ノズル角γを0°とする。
フレキソ印刷版原版70の表面70aから伸ばして液切ノズル50の通気口を通る線と、基準線とのなす角がノズル角γである。
なお、図20および図21において、ブラシ52は、洗い出し液Qの液面Qsに接して配置されているが、これに限定されるものではなく、ブラシ52は、洗い出し液Qに浸漬された状態に配置してもよい。
プレリンスノズル54は、現像槽13の洗い出し液Qの表面でのフレキソ印刷版原版70への異物の付着を防止するために、洗い出し液Qを吹き付けるものである。プレリンスノズル54は、現像槽13の洗い出し液Qの液面Qsの乱す程度の流量で洗い出し液Qを供給することが好ましい。
現像槽13には、現像により発生するカスが現像槽13の洗い出し液Qの液面Qsに浮遊している。これがフレキソ印刷版原版70の表面70aおよび裏面70bに付着すると欠陥になる。供給部22では除去できないほどの小さいカスもあり、これが付着しても欠陥が生じる。プレリンスノズル54を設けることにより、小さいカスの付着を防止することができ、フレキソ印刷版原版70の表面70aの清浄度を高くすることができる。
また、図23に示すように、フレキソ印刷版原版70を挟んで対称の位置に、供給部22と液切ノズル50とプレリンスノズル54とを設ける構成でもよい。これにより、フレキソ印刷版原版70の両面に対して、小さいカスの付着を防止することができ、フレキソ印刷版原版70の両面の清浄度を高くすることができる。
また、図22に示す構成に加え、図25に示すように、フレキソ印刷版原版70の裏面70bに接するブラシ52を設け、さらにフレキソ印刷版原版70を挟んで対称の位置に、裏面70bに対向して供給部22と液切ノズル50とを設ける構成でもよい。これにより、フレキソ印刷版原版70が搬送されると裏面70bに接した状態でブラシ52が回転し、フレキソ印刷版原版70の裏面70bに残ったラテックス成分およびゴム成分等の残留物を除去することができる。さらに、ブラシ52で除去しきれなかったものも供給部22と液切ノズル50とにより除去することができる。
また、液切ノズル50は、フレキソ印刷版原版70の搬送方向Dに対して傾けているが、これ以外に、例えば、方向DL(図3参照)に対して傾けて配置してもよい。液切ノズル50を方向DLに対して傾けることにより、洗い出し液Qが片側へ集合させて液切することができる。すなわち、洗い出し液Qを片側にまとめて除去することができる。
搬送ベルトを用いる場合、搬送ベルトは平行掛けされる。搬送ベルトも特に限定されるものではなく、平ベルト、Vベルト、リブベルト、丸ベルト、および歯付きベルトを用いることができる。
上述以外に、搬送部11は、例えば、リーダーに設けた牽引部材を巻き取る方式巻き取り方式を用いることができる。
上述の巻き取り方式の場合、例えば、フレキソ印刷版原版70のリーダーに、フレキソ印刷版原版70を搬送するための牽引部材(図示せず)を取り付け、牽引部材を巻き取ることにより、フレキソ印刷版原版70を上述の搬送経路Dpに沿って搬送する。牽引部材は、紐でも、帯状部材でもよい。
フレキソ印刷版原版70は、水を主成分とする水系現像液で現像可能なもの、水現像型のフレキソ印刷版原版と呼ばれるものであることが好ましい。この場合、洗い出し液は水系現像液である。
フレキソ印刷版原版70には、水系現像液で現像可能な公知のフレキソ印刷版原版が利用可能であり、フレキソ印刷版原版70としては、表面にブラックレイヤー層が塗布された、CTP(Computer To Plate)対応のフレキソ版材でもよい。
<洗い出し液>
洗い出し液は、水系の洗い出し液であることが好ましく、水のみからなる液であってもよく、また、水を50質量%以上含有し、水に可溶な化合物を添加した水溶液であってもよい。水に可溶な化合物としては、界面活性剤、酸、アルカリ等が挙げられる。上述の水系の洗い出し液が、水系現像液に相当する。
アニオン性界面活性剤としては、具体的には、ラウリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム等の脂肪族カルボン酸塩;ラウリル硫酸エステルナトリウム、セチル硫酸エステルナトリウム、オレイル硫酸エステルナトリウム等の高級アルコール硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸エステルナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル硫酸エステルナトリウム、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸エステルナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル硫酸エステル塩;アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、ドデシルスルホン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸塩;アルキルジスルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム、トリイソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム等のアルキルアリルスルホン酸塩;ラウリルリン酸モノエステルジナトリウム、ラウリルリン酸ジエステルナトリウム等の高級アルコールリン酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸モノエステルジナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ジエステルナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩;等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併合して用いてもよい。なお、具体例としてナトリウム塩を挙げたが、特にナトリウム塩に限定されるものではなく、カルシウム塩またはアンモニア塩等でも同様の効果を得ることができる。
アルカリとしては、具体的には、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム等が挙げられる。
<現像疲労液>
現像疲労液は、上述の洗い出し液を用いた現像によってフレキソ印刷版原版の未露光部が除去されることにより発生する固形物を含む洗い出し液、すなわち、未硬化樹脂を含む洗い出し液であれば、特に限定されるものではない。しかしながら、一般的な感光性樹脂層を形成するための従来公知の感光性樹脂組成物を含む現像疲労液も含んでもよい。
現像により除去される未硬化樹脂は、感光性樹脂組成物に含まれる感光性樹脂でもよい。
また、LAM(Laser Ablation Masking)方式で現像した際の現像疲労液を処理対象とすることが好ましいため、現像により除去される未硬化樹脂は、感光性樹脂組成物に含まれる感光性樹脂であることが好ましい。
また、このような感光性樹脂組成物としては、感光性樹脂の他に、例えば、重合開始剤、重合性化合物、重合禁止剤、および可塑剤等を含有する組成物が挙げられるため、現像疲労液は、未硬化樹脂の他に、重合開始剤、重合性化合物、重合禁止剤、および可塑剤等を含有していてもよい。
現像疲労液に含まれる未硬化樹脂とは、未露光部が除去されることにより発生する固形物のことである。現像疲労液に含まれる未硬化樹脂としては、例えば、水分散性ラテックス、ゴム成分、ポリマー成分、および未架橋のエチレン性不飽和化合物(重合体)等が挙げられる。
水分散性ラテックスとしては、ポリブタジエンラテックス、天然ゴムラテックス、スチレン-ブタジエン共重合体ラテックス、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体ラテックス、ポリクロロプレンラテックス、ポリイソプレンラテックス、ポリウレタンラテックス、メチルメタクリレート-ブタジエン共重合体ラテックス、ビニルピリジン共重合体ラテックス、ブチル重合体ラテックス、チオコール重合体ラテックス、アクリレート重合体ラテックス等の水分散ラテックス等の水分散ラテックス重合体、またはこれら重合体にアクリル酸もしくはメタクリル酸等の他の成分を共重合して得られる重合体等が挙げられる。
ゴム成分としては、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、アクリロニトリルゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリウレタンゴム、シリコンゴム、ブチルゴム、エチレン-プロピレンゴム、エピクロヒドリンゴム等が挙げられる。
ポリマー成分としては、親水性であっても、疎水性であってもよく、具体的には、ポリアミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等が挙げられる。
洗い出し液より比重の小さい固形物は、例えば、ゴム成分およびラテックス等の感光性樹脂である。
洗い出し液より比重の大きい固形物は、例えば、カーボン等のオーバーコート層の成分である。
(メタ)アクリル変性重合体としては、例えば、(メタ)アクリル変性ブタジエンゴム、(メタ)アクリル変性ニトリルゴム等を挙げることができる。
「(メタ)アクリル」とは、アクリルまたはメタクリルを表す表記であり、後述する「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートまたはメタクリレートを表す表記である。
現像疲労液に含まれる未硬化樹脂は特に限定されないが、70質量%以下であることが好ましく、35質量%以下であることがより好ましい。
現像疲労液に含んでいてもよい重合開始剤としては、光重合開始剤であることが好ましい。
上述の光重合開始剤としては、例えば、アルキルフェノン類、アセトフェノン類、ベンゾインエーテル類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、アントラキノン類、ベンジル類、およびビアセチル類等が挙げられ、なかでも、アルキルフェノン類が好ましい。
アルキルフェノン類の光重合開始剤としては、具体的には、例えば、2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン-1-オン、1-ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケトン、および2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニル-プロパン-1-オン等が挙げられる。
現像疲労液に含んでいてもよい重合開始剤の濃度は特に限定されないが、2.0質量%以下であることが好ましく、1.0質量%以下であることがより好ましい。
現像疲労液に含んでいてもよい重合性化合物としては、例えば、上述したエチレン性不飽和化合物(重合体)以外のいわゆるモノマー成分に該当するエチレン性不飽和化合物等が挙げられる。
現像疲労液に含んでいてもよい重合禁止剤としては、具体的には、例えば、ハイドロキノンモノメチルエーテル、p-メトキシフェノール、ジ-t-ブチル-p-クレゾール、ピロガロール、t-ブチルカテコール、ベンゾキノン、4,4´-チオビス(3-メチル-6-t-ブチルフェノール)、2,2´-メチレンビス(4-メチル-6-t―ブチルフェノール)、N-ニトロソフェニルヒドロキシアミン第一セリウム塩等が挙げられる。
現像疲労液に含んでいてもよい重合禁止剤の濃度は特に限定されないが、0.3質量%以下であることが好ましく、0.15質量%以下であることがより好ましい。
現像疲労液に含んでいてもよい可塑剤としては、例えば、液状ゴム、オイル、ポリエステル、およびリン酸系化合物等が挙げられる。
液状ゴムとしては、具体的には、例えば、液状のポリブタジエン、液状のポリイソプレン、およびこれらをマレイン酸またはエポキシ基により変性したもの等が挙げられる。
オイルとしては、具体的には、例えば、パラフィン、ナフテンおよびアロマ等が挙げられる。
ポリエステルとしては、具体的には、例えば、アジピン酸系ポリエステル等が挙げられる。
リン酸系化合物としては、具体的には、例えば、リン酸エステル等が挙げられる。
現像疲労液に含んでいてもよい可塑剤の濃度は特に限定されないが、30質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましい。
11 搬送部
12 現像部
13 現像槽
14 リンス部
15 フレーム
15a 部材
15b 梁部材
17 接続管
18 処理部
19 受皿
20 配管
21 リンス液供給部
21a 供給管
21b バルブ
22 供給部
23 固形物
24 分離膜
26 駆動部
27 駆動軸部
29、29b プーリー
29a 伝動ベルト
30 ギア
30a シャフト
31 搬送チェーン
31b 固定部
32 搬送駆動部
33 張力調整部
34 ガイド部
35 背板部
36 ニップロール
37 先端リーダー
37a、38a 基部
37b、38b 屈曲部
37c、38c ピン
38 後端リーダー
39 リーダー機構部
39a フレーム材
39b、88、89、94 弾性部材
40 現像ユニット
41、52 ブラシ
41a 基体
41b 毛
41c 先端面
42 ガイドローラー
45 回転軸部
45a 回転軸部
46 供給部
47 供給管
48 支持体
48a 先端部
48b 後端部
49 テープ
50 液切ノズル
54 プレリンスノズル
70 フレキソ印刷版原版
70a 表面
70b 裏面
70c 先端
70d 後端
80、81 軸継手部
82 第1の部材
84 第2の部材
85 ボール
86 第1のフランジ
87 第2のフランジ
90 押圧部
92 ケース
95 固定壁
C 回転軸
D 搬送方向
D1 第1の移動方向
D2 第2の移動方向
DL 方向
Dc 駆動軸
Dp 搬送経路
Dpc 湾曲した搬送路
Dps 直線の搬送路
Q 出し液
Qs 液面
Qw 現像疲労液
r 回転方向
γ ノズル角
θ 角
Claims (17)
- 画像様露光後のフレキソ印刷版原版を搬送しながら、洗い出し液を用いて現像をする洗出し装置であって、
湾曲した搬送路と直線の搬送路とを有し、前記フレキソ印刷版原版が周回する搬送経路に沿って、リーダーを用いて前記フレキソ印刷版原版を搬送する搬送部と、
前記フレキソ印刷版原版の未露光部をブラシを用いて除去して前記現像をする現像部と、を有し、
前記湾曲した搬送路は、半円筒状のガイド部で構成された搬送路であり、前記ガイド部の表面に沿ってフレキソ印刷版が搬送され、
前記搬送部は、巻掛け伝動方式を用いて前記フレキソ印刷版原版を搬送するか、または前記リーダーに設けた牽引部材を巻き取る方式を用いて前記フレキソ印刷版原版を搬送し、
前記現像部は、前記直線の搬送路に配置されている、洗出し装置。 - 前記リーダーは、前記フレキソ印刷版原版の進行方向側の先端および前記先端の反対側の後端のうち、少なくとも前記先端に設けられる、請求項1に記載の洗出し装置。
- 前記リーダーは、前記フレキソ印刷版原版が設けられた支持体の進行方向側の先端部および前記先端部の反対側の後端部のうち、少なくとも前記先端部に設けられる、請求項1に記載の洗出し装置。
- 前記支持体の前記先端部と、前記支持体の前記後端部とに、それぞれ前記リーダーが設けられている、請求項3に記載の洗出し装置。
- 前記搬送部は、平行に配置された1対の搬送チェーンまたは搬送ベルトを用い、前記搬送チェーンまたは前記搬送ベルトに前記リーダーを固定して、前記フレキソ印刷版原版を搬送する、請求項1~4のいずれか1項に記載の洗出し装置。
- 前記リーダーは、前記フレキソ印刷版原版の進行方向に対して伸縮するリーダー機構部を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の洗出し装置。
- 前記リーダーは、前記搬送チェーンまたは前記搬送ベルトに、掛合、螺合、挟持、および磁力を利用した固定法のうち、少なくとも1つの方法で固定される、請求項5または6に記載の洗出し装置。
- 前記搬送部は、搬送時における前記フレキソ印刷版原版の張力を調整する張力調整部を有する、請求項1~7のいずれか1項に記載の洗出し装置。
- 前記ガイド部は、少なくとも、前記フレキソ印刷版原版が接する面が、樹脂層、めっき層、もしくはダイヤモンドライクカーボン層により構成されるか、または複数の凹凸が形成されている、請求項1~8のいずれか1項に記載の洗出し装置。
- 前記直線の搬送路に、前記フレキソ印刷版原版が接する背板部が設けられており、前記背板部は、前記フレキソ印刷版原版が接する面が平面である、請求項1~9のいずれか1項に記載の洗出し装置。
- 前記搬送部は、前記搬送チェーンをガイドするガイド機構を有する、請求項5~10のいずれか1項に記載の洗出し装置。
- 前記現像部は、前記フレキソ印刷版原版を前記洗い出し液中に浸漬して、または前記洗い出し液を前記フレキソ印刷版原版に供給して現像をする、請求項1~11のいずれか1項に記載の洗出し装置。
- 前記洗い出し液は、水系現像液である、請求項1~12のいずれか1項に記載の洗出し装置。
- 前記現像部の前記フレキソ印刷版原版の進行方向における下流側に設けられたリンス部を有し、
前記リンス部は、前記洗い出し液を前記フレキソ印刷版原版の前記未露光部が除去されたフレキソ印刷版原版の表面に少なくとも供給する、請求項1~13のいずれか1項に記載の洗出し装置。 - 前記リンス部は、前記フレキソ印刷版原版の裏面に前記洗い出し液を供給する、請求項14に記載の洗出し装置。
- 前記リンス部は、前記洗い出し液を供給するノズルと、
前記ノズルよりも前記フレキソ印刷版原版の進行方向側に設けられ、前記ノズルにより供給された前記洗い出し液を、気体を噴射して除去するか、または吸引して除去する液切ノズルとを有する、請求項15に記載の洗出し装置。 - 前記洗い出し液が貯留される現像槽内に、前記直線の搬送路が配置される、請求項1~16のいずれか1項に記載の洗出し装置。
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