JPH08286388A - 感光性平版印刷版の処理方法及び処理装置 - Google Patents

感光性平版印刷版の処理方法及び処理装置

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JPH08286388A
JPH08286388A JP9265195A JP9265195A JPH08286388A JP H08286388 A JPH08286388 A JP H08286388A JP 9265195 A JP9265195 A JP 9265195A JP 9265195 A JP9265195 A JP 9265195A JP H08286388 A JPH08286388 A JP H08286388A
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JP
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printing plate
lithographic printing
heat
developing
cooling water
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JP9265195A
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Mutsumi Namihana
睦 浪華
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像性能の変化を防止することにより、良好
な現像処理を継続して行い得る平版印刷版の処理方法装
置を提供する。 【構成】 露光済の感光性平版印刷版PSを加熱処理す
る加熱部3と、加熱処理された平版印刷版PSを現像液
D中に浸漬して現像処理する現像部5との間に、平版印
刷版PSの支持体側の面に冷却水を噴射するか、或いは
熱を放熱させることにより、平版印刷版PSの温度を現
像液Dの液温ラチチュードの上限以下の温度に冷却させ
て現像部5に搬送する冷却部4を配設した処理装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光重合性感光層を有す
る感光性平版印刷版を露光した後に加熱手段により加熱
処理し、次に現像液中に浸漬して現像処理する感光性平
版印刷版の処理方法及び処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性平版印刷版として、アルミニウム
で形成した支持体上に光重合性感光層を形成し、この感
光層を露光して潜像画像を形成するフォトポリマー印刷
版が知られている。フォトポリマー印刷版について所定
の現像処理を行う現像処理装置としては、例えば特開平
4−230760号公報により開示された「印刷版の後
処理装置」がある。「印刷版の後処理装置」の概略構成
を説明すると、印刷版を搬送するコンベヤ軌道に沿っ
て、潜像形成後の印刷版を後露光処理する露光部と、後
露光処理された印刷版を加熱処理する加熱部とを備えた
ものである。
【0003】露光部は、三方が壁部で一端が開口部に形
成されたハウジングと、このハウジング内で開口部に向
けて輻射線を放射し、印刷版の全面積を露光する調整可
能な輻射線源(例えば蛍光灯)と、ハウジングの開口部
に設けたフィルタ円板と、このフィルタ円板によってカ
バーされた露光孔とにより構成されている。そして、露
光孔の下部に印刷版のコンベヤ軌道が設けられ、コンベ
ヤ軌道により搬送される印刷版の全面が輻射線源から放
射した輻射線、例えば蛍光により露光されるようになっ
ている。なお、フィルタ円板は、或る波長以上の輻射線
に対しては透明で、或る波長以下の輻射線に対しては不
透明になる等の機能を有しているものであり、フィルタ
円板を回転することによって印刷版を露光する輻射線が
調整される。
【0004】加熱部は、三方が壁部で一端が開口部に形
成されたハウジング内に赤外輻射線源を設けたものであ
り、三方の壁部は断熱構造になっている。また、赤外輻
射線源の上部には反射装置が設けられ、開口部には反射
テーブルが設けられている。そして、印刷版はコンベヤ
軌道によって、露光部に設けた露光孔の下部を搬送さ
れ、更に加熱部に設けた開口部に臨みながら反射テーブ
ル上を搬送されるようになっている。前記「印刷版の後
処理装置」は、印刷版の表面の全域を均一に加熱処理す
るものであり、加熱処理された印刷版は例えば特開平6
−332143号公報に開示されているように、現像・
水洗・ガム液塗布・乾燥等の処理工程を経て印刷版に仕
上げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、加熱処理後
の平版印刷版の温度は70℃もあり、そのまま現像槽に
供給すると現像液の温度が上昇して現像性が変化する。
例えば、現像温度が30℃前後の場合、版サイズが10
30mm×800mmの平版印刷版を1枚現像処理する
と、現像液の温度は0.13℃上昇する。一方、現像液
は液温ラチチュードが30℃±3℃なので、前記温度上
昇によれば、処理前現像液温が30℃の場合、連続で2
3枚を現像処理すると上限値になってしまう。このよう
に現像液が温度上昇すると、現像性能が変化して適正な
現像を行えなくなってしまう。このような問題を解消す
るため、特開平6−332143号公報には、平版印刷
版を加熱後に冷却ローラで冷却してから現像部に搬送す
る構成が開示されている。しかし、平版印刷版を冷却ロ
ーラで冷却する構成では、冷却ローラの熱容量を大きく
しないと、平版印刷版の連続処理ができないという問題
がある。
【0006】また、冷却水等を用いてより平版印刷版を
積極的に冷却することが考えられるが、平版印刷版の感
光層側の表面には、ポリビニルアルコールからなるオー
バーコート層が設けられており、ポリビニルアルコール
は水溶性であるので、冷却水がかかると水に溶けて搬送
ローラ等に付着し搬送ローラの汚れとなるとともに、平
版印刷版のオーバーコート層のとれた部分が過現像とな
ってしまう。また、平版印刷版が高温のまま現像液に接
触すると、露光及び加熱により硬化した部分(重合硬化
部)に現像液が浸潤して硬化部分の強度が低下する。即
ち、平版印刷版の耐刷性が低下し、印刷を行っているう
ちに小点再現性等が損なわれる度合いが早くなる。本発
明の目的は、現像性能の変化を防止することにより、良
好な現像処理を継続して行い得る平版印刷版の処理方法
及び処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る前記目的は
下記構成により達成される。 光重合性感光層を有する感光性平版印刷版を露光し
た後に加熱手段により加熱処理し、次に現像液中に浸漬
して現像処理する感光性平版印刷版の処理方法におい
て、加熱処理された前記平版印刷版を前記現像液の液温
ラチチュードの上限以下の温度に冷却し、前記現像液に
浸漬することを特徴とする処理方法。
【0008】 光重合性感光層を有する感光性平版印
刷版を露光した後に加熱手段により加熱処理する加熱部
と、加熱処理された平版印刷版を現像液中に浸漬して現
像処理する現像部とを備えた感光性平版印刷版の処理装
置において、前記加熱部と前記現像部との間に、前記平
板印刷版の支持体側に冷却水を噴出して供給する噴射ノ
ズルと、前記噴射ノズルに冷却水を供給する給水手段
と、前記平版印刷版の裏面に付着した冷却水を除去する
水除去手段とにより構成した冷却部を配設したことを特
徴とする処理装置。
【0009】 光重合性感光層を有する感光性平版印
刷版を露光した後に加熱手段により加熱処理する加熱部
と、加熱処理された平版印刷版を現像液中に浸漬して現
像処理する現像部とを備えた感光性平版印刷版の処理装
置において、前記加熱部と前記現像部との間に、前記平
版印刷版を挟持搬送する一対の金属製エンドレスベルト
と、前記平版印刷版の支持体側に接している部分の前記
エンドレスベルトの背面に冷却水を噴出して供給する噴
射ノズルと、前記噴射ノズルに冷却水を供給する給水手
段とにより構成した冷却部を配設したことを特徴とする
処理装置。
【0010】 光重合性感光層を有する感光性平版印
刷版を露光した後に加熱手段により加熱処理する加熱部
と、加熱処理された平版印刷版を現像液中に浸漬して現
像処理する現像部とを備えた感光性平版印刷版の処理装
置において、前記加熱部と前記現像部との間に、前記平
板印刷版を挟持搬送し、内部に供給される冷却水により
前記平版印刷版を冷却する冷却ローラを有する冷却部を
配設したことを特徴とする処理装置。
【0011】 光重合性感光層を有する感光性平版印
刷版を露光した後に加熱手段により加熱処理する加熱部
と、加熱処理された平版印刷版を現像液中に浸漬して現
像処理する現像部とを備えた感光性平版印刷版の処理装
置において、前記加熱部と前記現像部との間に、前記平
板印刷版に接触して熱を吸収し且つ放熱するヒートシン
クと、前記ヒートシンクに前記平板印刷版を弾性的に圧
接させる圧接手段とにより構成した冷却部を配設したこ
とを特徴とする感光材料処理装置。
【0012】
【作用】前記の処理方法は、加熱処理した平板印刷版
を次の処理工程である現像液への浸漬に先立って現像液
の液温ラチチュードの上限以下の温度に冷却するので、
現像液が温度上昇することがなく、良好な現像処理を継
続的に行うことができる。前記〜の処理装置は、平
版印刷版を加熱処理する加熱部と、現像処理する現像部
との間に、前記平版印刷版の支持体側の面に冷却水を噴
射して平版印刷版を直接冷却する冷却部、又は平版印刷
版を金属製エンドレスベルトにより挟持搬送し、金属製
エンドレスベルトに冷却水を噴射して平版印刷版を間接
冷却する冷却部、冷却水を通水する構成の冷却ローラに
よる冷却部、或いはヒートシンクにより熱を吸収して冷
却する冷却部を配設する。したがって、平版印刷版は現
像部において現像液に浸漬される以前に、前記冷却部に
より現像液の液温ラチチュードの上限以下の温度に冷却
され、現像液の温度上昇による現像性能の変化を防止す
ることができ、良好な現像処理を継続的に行い得るよう
になる。更に、前記冷却部は、平版印刷版の感光面側に
水が付着しないようになっているので、オーバーコート
層が溶けることはなく、搬送ローラの汚れを防止でき
る。更に、オーバーコート層が除去されることがないの
で過現像は起こらない。また、平版印刷版が高温のまま
現像液に接しないので、重合硬化部分の強度を弱めるこ
とがなく、耐刷性が低下することはない。
【0013】以下、本発明により処理されると好適な感
光性平版印刷版(PS版)について説明する。 〔支持体〕このPS版に使用される支持体は、アルミニ
ウムおよびアルミニウム合金からなる板状物であり、ま
た、紙やプラスチックの両面にアルミニウムやアルミニ
ウム合金の板状物を貼り合わせたものが用いられる。好
適なアルミニウム板は、純アルミニウム板およびアルミ
ニウムを主成分とし、微量の異元素を含む合金板であ
り、更にアルミニウムがラミネートもしくは蒸着された
プラスチックフィルムでもよい。アルミニウム合金に含
まれる異元素には、ケイ素、鉄、マンガン、銅、マグネ
シウム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニッケル、チタンな
どがある。合金中の異元素の含有量は高々10重量%以
下である。前記PS版に好適なアルミニウムは、純アル
ミニウムであるが、完全に純粋なアルミニウムは精錬技
術上製造が困難であるので、僅かに異元素を含有するも
のでもよい。このように前記PS版に適用されるアルミ
ニウム板は、その組成が特定されるものではなく、従来
より公知公用の素材のもの、例えばJIS A1050 、JIS A1
100 、JIS A3003 、JIS A3103 、JIS A3005 などを適宜
利用することが出来る。前記PS版に用いられるアルミ
ニウム板の厚みは、およそ0.1mm 〜0.6mm 程度である。
【0014】アルミニウム板を粗面化するに先立ち、所
望により、表面の圧延油を除去するための例えば界面活
性剤、有機溶剤またはアルカリ性水溶液などによる脱脂
処理が行われる。まず、アルミニウム板の表面は粗面化
処理されるが、その方法としては、機械的に粗面化する
方法、電気化学的に表面を溶解粗面化する方法および化
学的に表面を選択溶解させる方法がある。機械的方法と
しては、ボール研磨法、ブラシ研磨法、ブラスト研磨
法、バフ研磨法などと称せられる公知の方法を用いるこ
とが出来る。また、電気化学的な粗面化法としては塩酸
または硝酸電解液中で交流または直流により行う方法が
ある。また、特開昭54−63902号公報に開示され
ているように機械的粗面化法と電気化学的粗面化法の両
者を組み合わせた方法も利用することが出来る。このよ
うに粗面化されたアルミニウム板は、必要に応じてアル
カリエッチング処理及び中和処理された後、所望により
表面の保水性や耐摩耗性を高めるために陽極酸化処理が
施される。アルミニウム板の陽極酸化処理に用いられる
電解質としては多孔質酸化皮膜を形成するものならばい
かなるものでも使用することができ、一般には硫酸、リ
ン酸、蓚酸、クロム酸あるいはそれらの混酸が用いられ
る。それらの電解質の濃度は電解質の種類によって適宜
決められる。
【0015】〔有機下塗層〕アルミニウム板は、感光層
を塗設する前に必要に応じて有機下塗層が設けられる。
この有機下塗層に用いられる有機化合物としては例え
ば、カルボキシメチルセルロース、デキストリン、アラ
ビアガム、2−アミノエチルホスホン酸などのアミノ基
を有するホスホン酸類、置換基を有してもよいフェニル
ホスホン酸、ナフチルホスホン酸、アルキルホスホン
酸、グリセロホスホン酸、メチレンジホスホン酸および
エチレンジホスホン酸などの有機ホスホン酸、置換基を
有してもよいフェニルリン酸、ナフチルリン酸、アルキ
ルリン酸およびグリセロリン酸などの有機リン酸エステ
ル、置換基を有してもよいフェニルホスフィン酸、ナフ
チルホスフィン酸、アルキルホスフィン酸およびグリセ
ロホスフィン酸などの有機ホスフィン酸、グリシンやβ
−アラニンなどのアミノ酸類、およびトリエタノールア
ミンの塩酸塩などのヒドロキシル基を有するアミンの塩
酸塩などから選ばれるが、二種以上混合して用いてもよ
い。
【0016】〔バックコート層〕前記PS版の支持体の
裏面には、アルミニウムの陽極酸化皮膜の溶出を抑える
ため有機金属化合物あるいは無機金属化合物を加水分解
及び重縮合させて得られる金属酸化物と有機高分子化合
物及び可塑剤を含む被覆層(以後この被覆層をバックコ
ート層と称す)が設けられる。バックコート層に用いら
れる金属酸化物としてはシリカ(酸化珪素)、酸化チタ
ン、酸化ホウ素、酸化アルミニウムや酸化ジルコニウム
及びそれらの複合体などが挙げられる。本発明で用いら
れるバックコート層中の金属酸化物は、有機金属化合物
あるいは無機金属化合物を水および有機溶媒中で、酸、
またはアルカリなどの触媒で加水分解、及び縮重合反応
を起こさせたいわゆるゾル−ゲル反応液を支持体の裏面
に塗布、乾燥することにより得られる。ここで用いる有
機金属化合物あるいは無機金属化合物としては、例え
ば、金属アルコキシド、金属アセチルアセトネート、金
属酢酸塩、金属シュウ酸塩、金属硝酸塩、金属硫酸塩、
金属炭酸塩、金属オキシ塩化物、金属塩化物およびこれ
らを部分加水分解してオリゴマー化した縮合物が挙げら
れる。
【0017】〔光重合系感光層〕このようにして裏面に
バックコート層を設け、かつ親水性表面を有するアルミ
ニウム板上に、公知の光重合性組成物よりなる感光層を
設けて、光重合性平版印刷版を得る。光重合性組成物の
主な成分は、付加重合可能なエチレン性二重結合を含む
化合物、光重合開始剤、有機高分子結合剤、熱重合禁止
剤等であり、必要に応じ、着色剤、可塑剤等の種々の化
合物が添加される。付加重合可能な二重結合を含む化合
物は、末端エチレン性不飽和結合を少なくとも1個、好
ましくは2個以上有する化合物の中から任意に選択する
ことができる。例えばモノマー、プレポリマー、すなわ
ち2量体、3量体およびオリゴマー、またはそれらの混
合物ならびにそれらの共重合体などの化学的形態をもつ
ものである。モノマーおよびその共重合体の例として
は、不飽和カルボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレ
イン酸など)と脂肪族多価アルコール化合物とのエステ
ル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのア
ミド等があげられる。
【0018】〔オーバーコート層〕支持体上に設けられ
た光重合性感光層の上には、空気中の酸素による重合禁
止作用を防止するため、例えば、ポリビニルアルコー
ル、特にケン化度85%以上のポリビニルアルコール、
酸性セルロース類などの酸素遮断性に優れたポリマーよ
りなる保護層を設けてもよい。この様な保護層の塗布方
法については、例えば米国特許第3,458,311号
明細書、特開昭55−49729号公報に詳しく記載さ
れている。
【0019】〔マット層〕上記のようにして設けられた
感光層又はオーバーコート層の表面には、真空焼き枠を
用いた密着露光の際の真空引きの時間を短縮し、且つ焼
きボケを防ぐため、マット層が設けられる。具体的に
は、特開昭50−125805号、特公昭57−658
2号、同61−28986号の各公報に記載されている
ようなマット層を設ける方法、特公昭62−62337
号公報に記載されているような固体粉末を熱融着させる
方法などが挙げられる。
【0020】〔現像処理〕かくして得られた光集合性平
版印刷版は透明原画を通してカーボンアーク灯、水銀
灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、タングス
テンランプなどを光源とする活性光線により露光される
か、Arレーザー、YAG−SHGレーザーにより直接
露光された後、現像処理される。かかる現像処理に使用
される現像液としては従来より知られているアルカリ水
溶液が使用できる。例えば、ケイ酸ナトリウム、同カリ
ウム、第3リン酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニ
ウム、第二リン酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニ
ウム、炭酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、
炭酸水素ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、ほ
う酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、水酸化
ナトリウム、同アンモニウム、同カリウムおよび同リチ
ウムなどの無機アルカリ剤が挙げられる。また、モノメ
チルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノ
エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モ
ノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイ
ソプロピルアミン、n−ブチルアミン、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミ
ン、エチレンイミン、エチレンジアミン、ピリジンなど
の有機アルカリ剤も用いられる。これらのアルカリ剤は
単独もしくは二種以上を組み合わせて用いられる。
【0021】
【実施例】次に、図1〜図8を参照して本発明を適用し
た平版印刷版処理方法及び平版印刷版処理装置の各実施
例を説明する。なお、図1は平版印刷版処理装置(以
下、単に処理装置と略称する)の全体構成を示す模式的
構成図であり、各実施例において共通に参照するもので
ある。実施例の説明にあたっては、図1を参照して第1
実施例を説明し、次に図2以下の各図を参照して各実施
例を順次説明する。第1実施例における処理装置1は、
平版印刷版に相当する平版印刷版PSを矢印A方向に搬
送する間に、露光・加熱・冷却・現像・水洗・ガム液塗
布・乾燥の一連の処理を行うものである。処理装置1の
最上流側には、平版印刷版PSを露光処理する露光部2
が設けられている。なお、平版印刷版PSは帯状に図示
されているが、実際には版毎に大きさの異なる長方形の
ものである。露光部2は、平版印刷版PSの画像形成層
を露光して潜像画像を形成するものであり、露光された
平版印刷版PSの下流側には、露光された平版印刷版P
Sを加熱する加熱部3が配設されている。なお、露光部
は本実施例において加熱部と連結しているが、別置きの
構成であってもよい。
【0022】加熱部3の下流側には、加熱された平版印
刷版PSを冷却する冷却部4が設けられ、その下流には
冷却された平版印刷版PSを現像液Dに浸漬して現像処
理する現像部5が設けられ、その下流には平版印刷版P
Sの表面に付着した現像液Dを洗浄する水洗部6が設け
られている。なお、本実施例においては、現像液Dの温
度は30℃に設定されている。水洗部6の下流には、洗
浄後の平版印刷版PSの表面にガム液を塗布するガム液
塗布部7が設けられ、その下流には乾燥部8が設けられ
ている。
【0023】加熱部3は、平版印刷版PSを加熱する加
熱手段11と、加熱手段11を覆う笠状の反射板12
と、搬送中の平版印刷版PSを支持する支持体15とを
箱状のケース16内に設けたものである。そして、ケー
ス16の外側には平版印刷版PSを上下面から挟み付け
て搬送する上流側搬送ローラ13及び下流側搬送ローラ
14が設けられ、加熱手段11から放射される熱により
搬送中の平版印刷版PSが加熱処理される。加熱手段1
1は遠赤外線を放射するものであり、本実施例ではIR
セラミックヒーターが適用されている。因みに、本実施
例では加熱温度は100℃程度に設定され、平版印刷版
PSの搬送速度は一定に、例えば1.1m/minに設
定されている。
【0024】平版印刷版PSはアルミニウム基板上に光
重合性感光層を有する画像形成層を形成したものであ
り、アルミニウム基板の厚さは0.15mm、0.24
mm、0.20mm、0.3mm、0.4mm等の各種
厚さに形成されている。アルミニウム基板は熱容量が大
きく、しかも加熱部3で100℃もの温度で加熱処理さ
れるので、平版印刷版PSをそのまま現像部5に搬送し
たのでは現像液Dの温度が前記のように上昇してしま
う。そこで、冷却部4において冷却してから現像部5に
搬送するように構成したのであるが、本実施例では冷却
部4について下記のような注目すべき工夫がなされてい
る。
【0025】即ち、冷却部4は冷却水槽21の上部にス
クイズローラ22を設け、搬送ローラ14との協動によ
り平版印刷版PSを適度に張った状態で搬送させるとと
もに、平版印刷版PSの下側面、即ち支持体側の面に冷
却水を噴射させ、短時間のうちに強制的に冷却するよう
に構成したものである。平版印刷版PSの搬送路の下部
には、冷却水を噴射する噴射ノズル24を収納する凹部
25を形成した板状の整流板26が設けられている。整
流板26は、平版印刷版PSの下側面の全面より小さい
大きさに設定され、上流端及び下流端は、冷却水を排出
しやすいように下側に向けて湾曲形状に曲げられてい
る。そして、噴射ノズル24には配管27を介してポン
プ28が接続され、図示しない冷却水の貯留槽から冷却
水を揚水し、加圧した冷却水を噴射ノズル24から噴射
させるようになっている。なお、前記冷却水の噴射経路
以外に、冷却水槽21と貯留槽との間に噴射した冷却水
の汚れを除去するフィルタ等を備えた還流経路を設けて
ももよい。
【0026】前記構成の冷却部4にあっては、噴射ノズ
ル24から冷却水を噴射させると、噴射ノズル24が凹
部25内に設けられているので一旦平版印刷版PSの下
側面に噴射し、次いで平版印刷版PSと整流板26との
間に拡散するようになる。即ち、搬送中の平版印刷版P
Sの下側面ほぼ全体が冷却水に接触するようになるが、
冷却水が平版印刷版PSの画像形成層に接触することは
なく、熱容量の大きいアルミニウム基板が強制冷却され
ることになる。強制冷却した平版印刷版PSは、次工程
の現像部5に搬送されるのであるが、冷却水が付着した
ままであると、現像液Dが薄められてしまう。そこで、
整流板26の下流側にスクイズローラ22を設け、平版
印刷版PSの下側面に付着した冷却水を言わば拭き落と
してから現像部5に搬送するようになっている。
【0027】前記構成によれば、平版印刷版PSの画像
形成層には冷却水が接触しないので、オーバーコート層
が溶出することがなく搬送ローラが汚れない。また、強
制冷却された平版印刷版PSは、版温が現像液温のラチ
チュードの上限以下に低下するので、現像液Dの温度が
上昇することはなく、現像液Dの温度上昇にともなう種
々の問題発生を未然に防止することができる。更に、平
版印刷版PSが高温で現像液に接することがないので、
重合硬化部分の強度が低下せず、耐刷性が低下すること
がない。
【0028】現像部5において、平版印刷版PSは入口
搬送ローラ31及びガイドローラ32によって現像液面
下へ案内される。この後、平版印刷版PSはガイド板3
3に沿って現像液中を進み搬送ローラ対34に挟持さ
れ、搬送方向に対して正回転するブラシローラ35に現
像面が接するように案内される。更に、平版印刷版PS
はガイドローラ36,37により現像液面上に案内され
て一対のスクイズローラ38に挟持され水洗部6へ搬送
される。
【0029】現像部5には、ヒータ80と冷却水流通パ
イプ82が設けられており、現像液を加熱・冷却するこ
とにより、現像液の温度が適温に調節されている。ま
た、現像部5には、補充ポンプにより補充液が適宜補充
され、余分な液はオーバーフローして排出されるように
なっている。また、水補充ポンプにより、蒸発した水分
を補うための水が補充される。更に、現像部5は、配管
84と、現像液Dの汚れを除去するフィルタ86と、ポ
ンプ88とにより構成された循環系統を備えている。
【0030】前記構成によれば、冷却部4により強制冷
却された平版印刷版PSは、ガイドローラ36の作用に
より現像液中に案内され、現像液Dに浸漬される。そし
て、平版印刷版PSはブラシローラ35により表面の溶
出物を掻き取られながら搬送され、次にスクイズローラ
38により現像液Dを絞り落とされてから次の水洗部6
に搬送される。スクイズローラ38により絞り落とされ
た現像液Dは、再び現像槽31に戻される。
【0031】水洗部6は、現像液Dを水洗するものであ
り、水洗槽41と配管42、フィルタ43、更に揚水ポ
ンプ44と平版印刷版PSの両面に水洗水を噴射する噴
射ノズル45を備え、また水道水等の水洗水を適宜補充
する系統も設けられている。平版印刷版PSの上下面に
水洗水を噴射することにより、表面に付着していた現像
液Dが洗い流され、水洗された平版印刷版PSは搬送ロ
ーラ46により次のガム液塗布部7に搬送される。
【0032】ガム液塗布部7は、平版印刷版PSの画像
形成層の表面、本実施例では上面側の表面に表面保護の
ためのガム液を塗布するものであり、ガム液層51や配
管52、更にポンプ53や画像形成層にガム液を噴射す
る噴射ノズル54等を備えている。なお、配管52の経
路にフィルタを設けてもよく、ガム液を適宜補充する系
統も設けられる。ガム液が塗布された平版印刷版PS
は、搬送ローラ55によって次の乾燥部8に搬送され
る。
【0033】乾燥部8は、ガム液を乾燥させて印刷版を
完成させるためのものであり、温風を平版印刷版PSの
上下面から吹きつけるノズル61や搬送ローラ62等を
備えている。ガム液が塗布された平版印刷版PSは、搬
送ローラ62により矢印A方向に搬送される間に、ノズ
ル61から吹きつけられる温風により乾燥され、印刷版
が完成する。以上に説明した実施例によれば、加熱部3
により加熱された平版印刷版PSは冷却部4により強制
冷却されて、現像液Dの液温ラチチュードの上限以下の
温度に冷却されてから現像部5に搬送される。したがっ
て、現像液Dが温度上昇することはなく、温度上昇に伴
う種々の問題発生を未然に防止することができる。しか
も、冷却は平版印刷版PSの画像形成層に水分を浸透さ
せることなく行われるので、オーバーコート層の溶出が
なく、搬送ローラの汚れを防止できる。また、平版印刷
版PSは高温状態で現像液Dと接しないので、重合硬化
部分の強度が低下することがなく、耐刷性が低下するこ
とがない。
【0034】次に、図2を参照して本発明の第2実施例
を説明する。なお、本実施例と前記第1実施例との主な
相違点は、平版印刷版PSの下側面に付着した冷却水を
バキュームノズル71により吸い取るように構成したこ
とにある。即ち、整流板26の下流側端部と現像入口ロ
ーラ31との間に、平版印刷版PSの下側面に近接する
ようにしてバキュームノズル71が設けられ、バキュー
ムポンプ30を駆動することによりバキュームノズル7
1が吸気と同時に冷却水を吸い取るようになっている。
なお、バキュームノズル71は平版印刷版PSの幅方向
(紙面と直交方向)にわたって設けられる。この構成に
よれば、バキュームノズル71により平版印刷版PSの
下側面に付着している冷却水が吸い取られるので、冷却
効果がより一層向上するうえに、現像液Dへの混入防止
効果も向上する。
【0035】次に、図3を参照して本発明の第3実施例
を説明する。なお、本実施例の特徴は、整流板26を除
去して平版印刷版PSの搬送方向に複数の噴射ノズル2
4を配列したことにある。本実施例にあっては、複数の
噴射ノズル25が搬送中の平版印刷版PSの下側面に冷
却水を噴射するようになっている。そして、各噴射ノズ
ル25には、共通のポンプ28から冷却水を加圧供給さ
れるようになっているので、平版印刷版PSの下側面の
広い範囲に渡って同一温度の冷却水が一挙に噴射され
る。この結果、平版印刷版PSの冷却がより一層効果的
に行われる。
【0036】次に、図4を参照して本発明の第4実施例
を説明する。なお、本実施例は、前記第3実施例の構成
に第2実施例で説明したバキュームノズル71を付加し
たものである。即ち、搬送中の平版印刷版PSの下側面
に対応する位置に、前記第3実施例と同様に複数の噴射
ノズル24が設けられ、最下流側の噴射ノズル24と入
口搬送ローラ31との間にバキュームノズル71が設け
られている。この構成によれば、前記第3実施例同様に
平版印刷版PSを効率よく冷却できるうえに、平版印刷
版PSに付着している冷却水を吸い取ることができ、現
像液Dへの混入を防止することができる。
【0037】次に、図5を参照して本発明の第5実施例
を説明する。本実施例は、金属ベルトにより平版印刷版
PSを挟持搬送しながら金属ベルトを介して平版印刷版
PSを冷却するように構成したものである。即ち、一対
の搬送ローラ22、72の上側ローラを利用して金属ベ
ルト73がエンドレスに掛け渡され、下側ローラを利用
して金属ベルト74が掛け渡されている。金属ベルト7
3、74は平版印刷版PSを上下から挟み付けて搬送す
る。下側金属ベルト74の内周面には、噴射ノズル24
により冷却水が噴射される。また、下側金属ベルト74
の内側には、整流板26が設けられている。従って、噴
射ノズル24から冷却水を噴射させた場合、下側金属ベ
ルト74の背面(内周面)に冷却水がむらなく拡散し、
冷却を確実に行い得るようになる。なお、噴射後に流れ
落ち、金属ベルト74の外面(ローラと接触しない面)
に付着した冷却水は、ブレード90により掻き取られる
ので、平版印刷版PSに冷却水が直接接触することはな
い。
【0038】次に、図6を参照して本発明の第6実施例
を説明する。本実施例は、前記第5実施例の構成により
平版印刷版PSを搬送する一方、前記第3実施例の構成
により平版印刷版PSを冷却するように構成したもので
ある。一対の搬送ローラ22、72の上側ローラを利用
して金属ベルト73がエンドレスに掛け渡され、下側ロ
ーラを利用して金属ベルト74が掛け渡されている。ま
た、搬送中の平版印刷版PSの下側面に冷却水を噴射す
るように複数の噴射ノズル24が設けられている。金属
ベルト73、74は平版印刷版PSを上下から挟み付け
た状態で矢印A方向に搬送し、金属ベルト74には多量
の水が同時に噴射されるので、平版印刷版PSの下側面
の全面に冷却水がむら無く接触し、冷却効果がより一層
向上する。本例の場合も、噴射後に流れ落ち、金属ベル
ト74の外面(ローラと接触しない面)に付着した冷却
水は、ブレード90により掻き取られるので、平版印刷
版PSに冷却水が直接接触することはない。
【0039】次に、図7を参照して本発明の第7実施例
を説明する。本実施例にあっては、搬送ローラ14とス
クイズローラ23との間に冷却ローラ75が設けられて
いる。冷却ローラ75は、上下一対のローラにより構成
されているのであるが、本実施例では下側ローラ75a
に冷却水を還流させて温度を低下させ、下側ローラ75
aに接触しながら搬送される平版印刷版PSの熱を吸収
して温度を低下させるようになっている。本実施例の構
成にあっては、冷却ローラ75間に平版印刷版PSが挟
み付けられ、平版印刷版PSの下側面の横方向全体に渡
って冷却された下側ローラ75aが圧接する。したがっ
て、平版印刷版PSに直接冷却水が接触することがな
く、平版印刷版PS及び現像液Dへの影響を防止するこ
とができる。また、下側ローラ75aの材質は、熱伝導
率に優れた金属が好適である。
【0040】次に、図8を参照して本発明の第8実施例
を説明する。本実施例は、搬送中の平版印刷版PSの下
側面に接触するように放熱フィンを有するヒートシンク
76を設け、更にヒートシンク76を冷却するファン7
7と、平版印刷版PSをヒートシンク76に圧接させる
ブラシ78を設けたものである。ヒートシンク76の上
面は平板状であり、搬送中の平板印刷版PSはブラシ7
8の作用によりヒートシンク76の上面に弾性的に押し
付けられる。そして、ヒートシンク76は平板印刷版P
Sの熱を吸収し、吸収された熱はヒートシンク76及び
ファン77の作用により外気中に放熱される。本実施例
においても、平板印刷版PSに冷却水が直に接触するこ
とがなく、前記第7実施例同様の効果が得られる。ま
た、ヒートシンク76の冷却は、放熱フィンを冷却水に
浸すようにしてもよい。
【0041】前記いずれの実施例においても、搬送中の
平版印刷版PSを現像液Dの液温ラチチュードの上限以
下の温度に確実に冷却することができるので、現像液D
の温度上昇を確実に防止することができる。また、冷却
水の現像液Dへの混入も防止することができ、前記現像
液Dの温度上昇防止と相まって品質劣化を防止して、良
好な現像処理を行い得るようになる。
【0042】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、平版印刷版を現像液に浸漬しても現像液の液温が上
昇することはなく、現像液の変質が未然に防止されるの
で、良好な現像処理を継続的に行い得る。また、平版印
刷版の感光面側に水が付着しないので、オーバーコート
層が溶けることがなく、搬送ローラの汚れを防止でき、
オーバーコート層が溶出した部分の過現像を防止するこ
とができる。また、平版印刷版が高温のまま現像液に接
しないので、重合硬化部の硬度が低下することはなく、
耐刷性が低下することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す平版印刷版処理装置
の全体構成を示す模式的構成図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す冷却部の模式的構成
図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す冷却部の模式的構成
図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す冷却部の模式的構成
図である。
【図5】本発明の第5実施例である冷却部の模式的構成
図である。
【図6】本発明の第6実施例である冷却部の模式的構成
図である。
【図7】本発明の第7実施例である冷却部の模式的構成
図である。
【図8】本発明の第8実施例である冷却部の模式的構成
図である。
【符号の説明】
1 平版印刷版処理装置 2 露光部 3 加熱部 4 冷却部 5 現像部 6 水洗部 7 ガム液塗布部 8 乾燥部 11 加熱手段 12 反射板 13 上流側搬送ローラ 14 下流側搬送ローラ 15 支持体 16 ケース 21 冷却水槽 31 入口搬送ローラ 33 ガイド板 35 ブラシローラ 38 スクイズローラ 24、45 噴射ノズル 26 整流板 28、44、88 ポンプ 33 ガイド板 34 搬送ローラ 41 水洗槽 51 ガム液槽 71 バキュームノズル 73、74 金属ベルト 75 冷却ベルト 75a 下側ローラ 76 ヒートシンク 77 ファン 78 ブラシ 90 ブレード D 現像液 PS 平版印刷版 A 搬送方向

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光重合性感光層を有する感光性平版印刷
    版を露光した後に加熱手段により加熱処理し、次に現像
    液中に浸漬して現像処理する感光性平版印刷版の処理方
    法において、 加熱処理された前記平版印刷版を前記現像液の液温ラチ
    チュードの上限以下の温度に冷却し、前記現像液に浸漬
    することを特徴とする処理方法。
  2. 【請求項2】 光重合性感光層を有する感光性平版印刷
    版を露光した後に加熱手段により加熱処理する加熱部
    と、加熱処理された平版印刷版を現像液中に浸漬して現
    像処理する現像部とを備えた感光性平版印刷版の処理装
    置において、 前記加熱部と前記現像部との間に、前記平板印刷版の支
    持体側に冷却水を噴出して供給する噴射ノズルと、前記
    噴射ノズルに冷却水を供給する給水手段と、前記平版印
    刷版の裏面に付着した冷却水を除去する水除去手段とに
    より構成した冷却部を配設したことを特徴とする処理装
    置。
  3. 【請求項3】 光重合性感光層を有する感光性平版印刷
    版を露光した後に加熱手段により加熱処理する加熱部
    と、加熱処理された平版印刷版を現像液中に浸漬して現
    像処理する現像部とを備えた感光性平版印刷版の処理装
    置において、 前記加熱部と前記現像部との間に、前記平版印刷版を挟
    持搬送する一対の金属製エンドレスベルトと、前記平版
    印刷版の支持体側に接している部分の前記エンドレスベ
    ルトの背面に冷却水を噴出して供給する噴射ノズルと、
    前記噴射ノズルに冷却水を供給する給水手段とにより構
    成した冷却部を配設したことを特徴とする処理装置。
  4. 【請求項4】 光重合性感光層を有する感光性平版印刷
    版を露光した後に加熱手段により加熱処理する加熱部
    と、加熱処理された平版印刷版を現像液中に浸漬して現
    像処理する現像部とを備えた感光性平版印刷版の処理装
    置において、 前記加熱部と前記現像部との間に、前記平板印刷版を挟
    持搬送し、内部に供給される冷却水により前記平版印刷
    版を冷却する冷却ローラを有する冷却部を配設したこと
    を特徴とする処理装置。
  5. 【請求項5】 光重合性感光層を有する感光性平版印刷
    版を露光した後に加熱手段により加熱処理する加熱部
    と、加熱処理された平版印刷版を現像液中に浸漬して現
    像処理する現像部とを備えた感光性平版印刷版の処理装
    置において、 前記加熱部と前記現像部との間に、前記平板印刷版に接
    触して熱を吸収し且つ放熱するヒートシンクと、前記ヒ
    ートシンクに前記平板印刷版を弾性的に圧接させる圧接
    手段とにより構成した冷却部を配設したことを特徴とす
    る感光材料処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10198045A (ja) * 1997-01-13 1998-07-31 Konica Corp 平版印刷版材料の処理方法及びその処理装置
WO2001029620A1 (en) * 1999-10-15 2001-04-26 Kodak Polychrome Graphics Co. Ltd. Apparatus and methods for development of resist patterns
CN113728273A (zh) * 2019-04-24 2021-11-30 富士胶片株式会社 冲洗装置

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