JP7252852B2 - ガス検出器 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス検出器に関する。
可燃性ガス等の被検出ガスを検出するためのガス検出器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のガス検出器は、被検出ガスを検出する検出素子と、検出素子を収容する収容ケース等とを備えている。収容ケースの壁には、貫通孔状の通気口等が形成されている。なお、ガス検出器は、自動車等に設置されて屋外で使用される場合がある。
特開2018-194409号公報
例えば、ガス検出器が設置された自動車を長時間、停車した場合において、収容ケースに設けられた通気口等の開口部から、収容ケースの内部に、蟻が侵入することがあった。蟻が侵入すると、収容ケース内の部品が食い荒らされて、ガス検出器が故障する虞があった。そのため、ガス検出器において、蟻の侵入を防ぐ対策が求められていた。
本発明の目的は、蟻の侵入が抑制されたガス検出器を提供することである。
前記課題を解決するための手段は、以下の通りである。即ち、
<1> 被検出ガスを検出する検出素子と、前記検出素子を取り囲む壁体を有し、内部で前記検出素子を収容する収容ケースとを備えるガス検出器であって、前記壁体は、前記収容ケースの内部と外部とを連通する1つ又は複数の連通孔を有し、前記連通孔の開口径又は前記連通孔における内接円の直径は、0.2mm未満であることを特徴とするガス検出器。
<2> 前記収容ケースの内部側に開口した開口部を含む凹状部分からなり、前記連通孔と繋がる拡散室と、前記開口部を覆うように前記収容ケースの内部に収容され、かつ前記拡散室を間に置く形で前記連通孔と対向する通気性の撥水フィルタとを備える前記<1>に記載のガス検出器。
<3> 前記壁体は、前記連通孔が形成され、かつ厚みの小さい薄肉壁体と、前記薄肉壁体の周りに配され、前記薄肉壁体よりも厚みの大きい厚肉壁体とを有し、前記拡散室は、前記薄肉壁体と前記厚肉壁体とで囲まれた部分からなる前記<2>に記載のガス検出器。
本発明によれば、蟻の侵入が抑制されたガス検出器を提供することができる。
実施形態1に係るガス検出器の断面図 ガス検出器の通気口付近の拡大断面図 通気口の平面図 実施形態2に係るガス検出器の蓋部に形成された通気口の平面図 実施形態3に係るガス検出器の蓋部に形成された通気口の平面図 実施形態4に係るガス検出器の蓋部に形成された通気口の平面図 実施形態5に係るガス検出器の蓋部に形成された通気口の平面図 試験1で使用される拡散室を備えている蓋部の通気口付近の断面図 試験2で使用される拡散室を備えていない蓋部の通気口付近の断面図 試験1及び試験2の結果を示すグラフ
<実施形態1>
本発明の実施形態1を、図1~図3を参照しつつ説明する。図1は、実施形態1に係るガス検出器1の断面図であり、図2は、ガス検出器1の通気口2付近の拡大断面図であり、図3は、通気口2の平面図である。
ガス検出器1は、例えば、エネルギー源としての水素ガスを利用した燃料電池を搭載するシステム(例えば、燃料電池自動車、家庭用燃料電池システム)に配置され、可燃性ガスである水素ガス(被検出ガス)を検出する。このようなガス検出器1により、システム内における水素ガスの漏れを検出できる。
ガス検出器1は、検出素子アセンブリ3と、検出素子アセンブリ3が実装された配線基板4と、前記配線基板4を収容する略箱状の収容ケース(ハウジング)5とを備えている。
検出素子アセンブリ3は、熱伝導式の検出素子31と、検出素子31用の台座32と、保護キャップ33とを有する。
収容ケース5は、非導電性の合成樹脂(熱可塑性樹脂等)を含む組成物の成形品より構成されている。配線基板4上には、検出素子31を駆動制御するための電子部品(温度測定回路、ガス検出回路等)がハンダ付けにより実装されている。
収容ケース5は、被検出ガスを収容ケース5内に導入するガス導入口51を備えている。ガス導入口51には、被検出ガスを通過させる複数のガス流通部を有する金属体(金属メッシュ)52が設けられている。金属体52は、検出素子31の有する発熱抵抗体が高温になって可燃性の被検出ガスが発火した場合であっても、その火炎がガス検出器1の外部へ出るのを防止する機能を有する。
検出素子アセンブリ3は、収容ケース5内に形成された測定室7に収容されている。また、検出素子アセンブリ3(検出素子31)は、金属体52に対して、ガス導入口51の連通方向において重なるように配置されている。また、検出素子アセンブリ3と、金属体52との間において、撥水フィルタ53がガス導入口51を塞ぐ形で配置されている。この撥水フィルタ53は、ガス導入口51から水が浸入することを防止するための部材である。また、撥水フィルタ53は、ガス導入口51と、測定室7との間のガス拡散を所定の律速条件下で実現する拡散律速機能を有する。
収容ケース5は、全体的には、偏平な矩形状をなしている。収容ケース5は、検出素子アセンブリ3等を収容する本体部54と、その本体部54の端部に延設されたコネクタ部55とを備えている。コネクタ部55は、ガス検出器1が、外部回路と電気的に接続する際に利用される。コネクタ部55の内部には、複数のコネクタピン6が設けられている。配線基板4には、複数のコネクタピン6を接続するためのスルーホール41が形成されている。個々のコネクタピン6は、スルーホール41を貫通した状態で、配線基板4上にハンダ付けにより固定される。
収容ケース5は、上方に開口した浅底の容器状をなした下ケース56と、下ケース56の上面開口を閉塞する蓋部57とを備えている。なお、収容ケース5の下ケース56及び蓋部57は、所定の厚みを有する壁体50によって形成されている。上述した収容ケース5の本体部54は、下ケース56の浅底の容器状の部分と、蓋部57とで形成される。また、コネクタ部55は、下ケース56の端部に形成される。
なお、収容ケース5の側面には、外側に突出する形で設けられたフランジ部(不図示)があり、そのフランジ部の中央にある上下方向に貫通したボルト孔に、ボルト(不図示)を挿通させつつネジ止めすることにより、ガス検出器1が取付対象物(例えば、自動車の所定部位)に取り付けられる。
収容ケース5の蓋部57には、上方に突出した環状の第1突出部57aが形成され、その内側に筒型のホルダ部58が配置されている。ホルダ部58は、上述した金属体52を保持する部材であり、そのホルダ部58の中央に、上下方向に貫通する形で、ガス導入口51が形成されている。
また、収容ケース5の蓋部57には、下方に突出した環状の第2突出部57bが形成されており、その第2突出部57bが、配線基板4に対して環状のシール部材8を介して接続されている。第2突出部57bの内側には、ガス導入口51よりも大きな孔部57b1が形成されており、その孔部57b1を覆う形で、上述した撥水フィルタ53が配置されている。
上述した測定室7は、配線基板4と、シール部材8と、第2突出部57bと、孔部57b1と、撥水フィルタ53とで囲まれた空間からなる。
測定室7の周りには、収容ケース5の蓋部57と下ケース56とで囲まれて形成された空間S1が存在している。そのような収容ケース5内の空間S1と外部とを連通するように、板状(壁状)の蓋部57(壁体50)を厚み方向に貫通する形で、複数の通気口(連通孔)2が設けられている。通気口2は、蓋部57のうち、第1突出部57aと、コネクタ部55との間に配される部分に形成されている。
図2に示されるように、蓋部57は、通気口(連通孔)2が形成され、かつ厚みの小さい薄肉壁体501と、その薄肉壁体501の周りに配され、薄肉壁体501よりも厚みの大きい厚肉壁体502とを備えている。そして、そのような薄肉壁体501と、厚肉壁体502とで囲まれた部分が、通気口(連通孔)2と繋がった拡散室10となっている。拡散室10は、収容ケース5の内部側に開口した凹状部分500からなる。通気口2が拡散室10と繋がっていると、後述するように、通気口2の通気量がある程度、確保される。
上記凹状部分500は、薄肉壁体501と、厚肉壁体502とで形成される。また、凹状部分500の開口部500aを覆うように、通気性の撥水フィルタ11が設けられている。撥水フィルタ11は、開口部500aを覆うように収容ケース5の内部に収容され、かつ拡散室10を間に置く形で通気口(連通孔)2と対向している。開口部500aは、平面視で円形をなしており、その開口径は、2mmに設定されている。撥水フィルタ11は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン繊維からなる膜状の多孔質体からなる。
蓋部57の薄肉壁体501を上方から平面視した際に、その薄肉壁体501の全面積(100%)に対して、通気口(連通孔)2は、10%以上の割合で形成されることが好ましい。通気口2が形成される割合が、このような値であると、十分な通気性を確保できる。本実施形態の場合、薄肉壁体501は、上方から平面視した際、円形状をなしている。
なお、蓋部57の下面側には、撥水フィルタ11を収容するための凹状に窪んだ収容部503が形成されている。収容部503は、天井面503aと、その周りに配される周壁面503bとを備えている。収容部503は、拡散室10よりも左右方向の幅が大きく、拡散室10よりも外側に広がった形をなしている。本実施形態の場合、厚肉壁体502の下面が、天井面503aとなっている。撥水フィルタ11は、収容部503の天井面503aに対して熱溶着されている。
本実施形態の通気口2の開口形状は、平面視で、円形であり、その開口径は、0.2mm未満(例えば、0.1mm)に設定される。蟻の頭部の大きさ(幅)は、通常、0.2mm以上である。そのため、通気口2の開口径がそのような大きさに設定されると、蟻は通気口2を通り抜けることができず、収容ケース5内に侵入することができない。
なお、本実施形態の通気口2の開口形状は、円形であるが、他の実施形態においては、後述するように、通気口の開口形状は、円形に限られる必要はない。ただし、そのような場合であっても通気口の開口形状は、平面視した際に、通気口に内接する内接円の直径が、0.2mm未満となるように設定される。通気口は、0.2mm未満の球体が通過できない大きさに設定される。
通気口2は、蓋部57に対して、レーザー加工により、形成される。通気口2が形成される蓋部57の厚み(薄肉壁体501の厚み)は、1mm以下であることが好ましい。厚みがそのような値であると、レーザー加工により、所望の形の通気口2を精度よく形成することができる。
本実施形態の場合、薄肉壁体501の厚みは、0.5mmであり、厚肉壁体502の厚みは、2.0mmである。拡散室10の周壁面の高さは、1.5mmである。また、収容部503の高さ(周壁面503bの高さ)は、1.0mmである。
以上のように、本実施形態のガス検出器1は、収容ケース5の蓋部57に、開口径が0.2mm未満である通気口(連通孔)2が形成されることにより、その通気口2から蟻が収容ケース5の内部に侵入することが抑制される。通気口(連通孔)2は、蓋部57にレーザー加工によって形成すればよく、コスト的にも有利である。
なお、仮に、通気口2から蟻が収容ケース5内に侵入してしまうと、例えば、収容ケース5内に収容されている撥水フィルタ11が蟻に食い破られてしまう可能性がある。撥水フィルタ11が食い破られると、撥水フィルタ1の調湿機能等が損なわれ、ガス検出器1の故障の原因となる。そのようなガス検出器1の故障を抑制する点において、本実施形態の通気口(連通孔)2は、特に優れている。
<実施形態2>
次いで、本発明の実施形態2に係るガス検出器を、図4を参照しつつ説明する。図4は、実施形態2に係るガス検出器の蓋部57に形成された通気口2Aの平面図である。本実施形態のガス検出器は、実施形態1の蓋部57(薄肉壁体501)に形成された複数の円形状の通気口2に代えて、複数の線状の通気口(連通孔)2Aを形成したものである。通気口2Aの開口形状は、平面視した際に、細長い矩形状をなしており、その内接円X1の直径が、0.2mm未満となるように設定される。図4において、細長い矩形状をなした通気口2Aの中に、内接円X1の一例が示されている。そのような内接円X1の直径が、0.2mm未満に設定される。本実施形態のように、通気口2Aの開口形状が、細長い矩形状(線状)をなしていてもよい。
<実施形態3>
次いで、本発明の実施形態3に係るガス検出器を、図5を参照しつつ説明する。図5は、実施形態3に係るガス検出器の蓋部57に形成された通気口2Bの平面図である。本実施形態のガス検出器は、実施形態1の蓋部57(薄肉壁体501)に形成された複数の円形状の通気口2に代えて、2本の線が交差したような形の通気口(連通孔)2Bを形成したものである。通気口2Bにおける内接円X2の直径は、0.2mm未満となるように設定される。図5において、2本の線が交差したような箇所の通気口2Bの中に、内接円X2の一例が示されている。そのような内接円X2の直径が、0.2mm未満に設定される。本実施形態のように、通気口2Aの開口形状が、互いに交差するような形であってもよい。
<実施形態4>
次いで、本発明の実施形態4に係るガス検出器を、図6を参照しつつ説明する。図6は、実施形態4に係るガス検出器の蓋部57に形成された通気口2Cの平面図である。本実施形態のガス検出器は、実施形態1の蓋部57(薄肉壁体501)に形成された複数の円形状の通気口2に代えて、複数の半円弧状の通気口(連通孔)2Cを形成したものである。それらの通気口2Cは、全体として、同心円を描くように蓋部57(薄肉壁体501)に形成されている。それらの通気口2Cにおける内接円X3の直径は、0.2mm未満となるように設定される。図6において、通気口2Cの中に、内接円X3の一例が示されている。そのような内接円X2の直径が、0.2mm未満に設定される。本実施形態のように、開口形状が曲線状をなした通気口2Cが形成されてもよい。
<実施形態5>
次いで、本発明の実施形態5に係るガス検出器を、図7を参照しつつ説明する。図7は、実施形態5に係るガス検出器の蓋部57に形成された通気口2D1,2D2の平面図である。本実施形態のガス検出器は、実施形態1の蓋部57(薄肉壁体501)に形成された複数の円形状の通気口2に代えて、2本の線が交差したような形の通気口(連通孔)2D1と、複数の円形状の通気口(連通孔)2D2とを形成したものである。通気口2D1は、上記実施形態3の通気口2Bと同様の形をなしている。また、通気口2D2は、実施形態1の通気口2と同様、開口形状が円形をなしている。本実施形態のように、異なる開口形状を有する通気口2D1,2D2を組み合わせて用いてもよい。
<拡散室の有無による通気量の影響の検証>
ここで、通気口(連通孔)と繋がる拡散室が形成される場合と、形成されない場合とにおいて、通気口を通過するガスの通気量(L/min)を、以下に示される方法で測定した。
(試験1:拡散室が有る蓋部の場合)
図8は、試験1で使用される拡散室10Xを備えている蓋部57Xの通気口2X付近の断面図である。図8に示されるように、収容ケース5Xとして、通気口2X及び拡散室10Xが形成された蓋部57Xを用意した。通気口2Xは、薄肉壁体501Xに1つのみ形成されている。通気口2Xの開口形状は、円形であり、その開口径は、0.2mmである。薄肉壁体501Xの厚みは、0.5mmである。拡散室10Xは、薄肉壁体501Xと、厚肉壁体502Xとで形成された凹状部分500Xからなる。厚肉壁体502Xの厚みは、2.0mmであり、拡散室10Xの周壁面の高さは、1.5mmである。
蓋部57Xの下面側には、撥水フィルタ11を収容するための凹状に窪んだ収容部503Xが形成されている。収容部503Xは、天井面503Xaと、その周りに配される周壁面503Xbとを備えている。収容部503Xは、拡散室10Xよりも左右方向の幅が大きく、拡散室10Xよりも外側に広がった形をなしている。本実施形態の場合、厚肉壁体502Xの下面が、収容部503Xの天井面503Xaとなっている。撥水フィルタ11は、収容部503X内に収容されつつ、天井面503Xaに対して熱溶着されている。
凹状部分500Xの開口部500Xaは、平面視で円形をなしており、その開口径は、2mmに設定されている。そして、その開口部500Xaを覆うように、通気性の撥水フィルタ11が設けられている。撥水フィルタ11は、開口部500Xaを覆うように収容ケース5Xの内部(収容部503X)に収容され、かつ拡散室10Xを間に置く形で通気口(連通孔)2Xと対向している。収容部503Xの高さ(周壁面503Xbの高さ)は、1.0mmに設定されている。
以上のような構成を備えた収容ケース5Xの蓋部57Xを用意し、通気量測定機を用いて、通気口2Xの一方から圧力90kPaのエアを加え、通気口2Xから流れてくるエア流量(通気量(L/min))を測定した。結果は、図10に示した。
(試験2:拡散室が無い蓋部の場合)
図9は、試験2で使用される拡散室を備えていない蓋部57Yの通気口2Y付近の断面図である。図9に示されるように、収容ケース5Yとして、拡散室と繋がっていない通気口2Yが形成された蓋部57Yを用意した。蓋部57Yには、厚肉壁体502Yを貫通する形で、通気口2Yが1つのみ形成されている。通気口2Yの開口形状は、円形であり、その開口径は、0.2mmに設定されている。厚肉壁体502Yの厚みは、2.0mmである。
蓋部57Yの下面側には、撥水フィルタ11を収容するための凹状に窪んだ収容部503Yが形成されている。収容部503Yは、天井面503Yaと、その周りに配される周壁面503Ybとを備えている。撥水フィルタ11は、通気口2Xの開口端を覆うように、収容部503Y内に収容されつつ、天井面503Yaに対して熱溶着されている。収容部503Yの高さ(周壁面503Ybの高さ)は、1.0mmに設定されている。
以上のような構成を備えた収容ケース5Yの蓋部57Yを用意し、通気量測定機を用いて、通気口2Yの一方から圧力90kPaのエアを加え、通気口2Yを流れてくるエア流量(通気量(L/min))を測定した。結果は、図10に示した。
図10は、試験1及び試験2の結果を示すグラフである。縦軸は、通気量(L/min)である。図10に示されるように、試験1(拡散室有り)の通気量は、0.52L/minであった。これに対し、試験2(拡散室無し)の通気量は、0.17L/minであった。このように、通気口(連通孔)2Xの下側に、拡散室10Xを設けることにより、通気口2Xの開口径が小さくても、大きな流通量を確保できることが確かめられた。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1等において、通気口(連通孔)は、収容ケースの上側部分を構成する蓋部に形成されていたが、本発明はこれに限られず、例えば、下ケースの底側の壁体や、側壁側の壁体に貫通する形で設けられてもよい。
(2)上記実施形態1等において、通気口が本発明の連通孔となっていたが、本発明はこれに限られず、通気以外の目的で収容ケースの壁体に形成される貫通孔を、本発明の連通孔としてもよい。
(3)上記実施形態1等において、通気口(連通孔)が形成される収容ケースは、合成樹脂(熱可塑性樹脂等)を含む組成物の成形品より構成されていたが、本発明の目的を損なわない限り、他の材質(例えば、ガラス、セラミックス等)で形成されてもよい。
1…ガス検出器、2…通気口(連通孔)、3…検出素子アセンブリ、31…検出素子、32…台座、33…保護キャップ、4…配線基板、41…スルーホール、5…収容ケース、50…壁体、51…ガス導入口、52…金属体、53…撥水フィルタ、54…本体部、55…コネクタ部、56…下ケース、57…蓋部、57a…第1突出部、57b…第2突出部、58…ホルダ部、500…凹状部分、500a…開口部、501…薄肉壁体、502…厚肉壁体、503…収容部、6…コネクタピン、7…測定室、8…シール部材、10…拡散室、11…撥水フィルタ、S1…空間、X1…内接円

Claims (1)

  1. 被検出ガスを検出する検出素子と、
    前記検出素子を取り囲む壁体を有し、内部で前記検出素子を収容する収容ケースとを備えるガス検出器であって、
    前記壁体は、前記収容ケースの内部と外部とを連通する1つ又は複数の連通孔を有し、
    前記連通孔の開口径又は前記連通孔における内接円の直径は、0.1mm以上0.2mm未満であり、
    前記収容ケースの内部側に開口した開口部を含む凹状部分からなり、前記連通孔と繋がる拡散室と、
    前記開口部を覆うように前記収容ケースの内部に収容され、かつ前記拡散室を間に置く形で前記連通孔と対向する通気性の撥水フィルタとを備え
    前記壁体は、前記連通孔が形成され、かつ厚みの小さい薄肉壁体と、前記薄肉壁体の周りに配され、前記薄肉壁体よりも厚みの大きい厚肉壁体とを有し、
    前記拡散室は、前記凹状部分をなすように前記薄肉壁体と前記厚肉壁体とで囲まれた部分からなり、
    前記薄肉壁体を上方から平面視した際に、前記薄肉壁体の全面積(100%)に対して、前記連通孔は、10%以上の割合で形成されるガス検出器
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