JP7252675B2 - 抗ピロリ菌活性を有するコレステロール類似物質 - Google Patents
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Description
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、
R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物であり、前記コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物が、下記の一般式(II)
前記一般式(II)で表される化合物の脂肪酸エステルであるか、
または
下記の一般式(III)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、
R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物である項1に記載の増殖阻害剤。
前記一般式(II)で表される化合物の脂肪酸エステルであるか、
または
下記の一般式(III)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、
R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物である項8に記載の増殖阻害用組成物。
前記一般式(II)で表される化合物の脂肪酸エステルであるか、
または
下記の一般式(III)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、
Zは水素または水酸基であり、
R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物である。
一般式(II)で表される化合物の脂肪酸エステルであるか、
または
下記の一般式(III)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、
R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物であり、
前記コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物が、下記の一般式(II)
前記一般式(II)で表される化合物の脂肪酸エステルであるか、
または
下記の一般式(III)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、
R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物である項1に記載の増殖阻害剤。
前記一般式(II)で表される化合物の脂肪酸エステルであるか、
または
下記の一般式(III)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、
R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物である項9に記載の予防または治療剤。
前記一般式(II)で表される化合物の脂肪酸エステルであるか、
または
下記の一般式(III)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、
R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物である項16に記載の増殖阻害用組成物。
前記一般式(II)で表される化合物の脂肪酸エステルであるか、
または
下記の一般式(III)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、
R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物である項24に記載の予防または治療用組成物。
前記一般式(II)で表される化合物の脂肪酸エステルであるか、
または
下記の一般式(III)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、
R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物である項32又は33に記載の増殖阻害方法。
前記一般式(II)で表される化合物の脂肪酸エステルであるか、
または
下記の一般式(III)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、
R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物である項40に記載の予防または治療方法。
前記一般式(II)で表される化合物の脂肪酸エステルであるか、
または
下記の一般式(III)
ピロリ菌は一般に、液体培地に5-10%の血清を添加して培養を行うが、本発明者らの研究では、コレステロールを添加物として培地に含有させれば、血清添加と同等またはそれ以上の増殖能でピロリ菌が増殖できるという結果が得られている。
ピロリ菌:ATCC43504(標準株): ATCC(登録商標) (American Type Culture Collection)。
用いた液体培地:ミュラーヒントンブロス (栄研化学株式会社) 、5%非働化ウマ血清(Gibco)を含む。
各試験物質:コレステロール、コレステノン、ヒドロコルチゾン、パルミチン酸コレステロ-ル、コール酸、デオシキコール酸(いずれも和光純薬株式会社)。
各試験物質の培地中の濃度:液体培地: 150μMとした。各試験試薬を100倍濃度のエタノール溶液とし、培地の1/100容量を添加。
培養条件:35℃、15%CO2、4-5日間培養
吸光度測定:タイテックMicroMixerにより均一に懸濁した後、波長600 nmにより増殖菌量を濁度として測定。
ピロリ菌を10%ウマ血清(Gibco)を含むブルセラブロスにて24時間35℃、微好気下にて振盪培養し、菌の生育状態が良好であることを顕微鏡下で確認した後、2x107個の菌体を150 μMの薬剤を含む5%ウマ血清加ミュラーヒントンブロスで、96穴マイクロタイタープレートにて35℃、微好気下4日間培養を行った。培養期間中、プレートシェーカーにて菌液を均一に懸濁し、波長600nmにおける濁度として菌体量を測定した。
図3に示すように、コレステロールを培地に加えた場合(陽性対照)は、時間の経過と共にピロリ菌が増殖する様子が観察された。また、エタノールを培地に加えた場合(陰性対照)は、経時的なピロリ菌数の増大は見られなかった。
コレステノン、ヒドロコルチゾン、コール酸、デオキシコール酸およびパルミチン酸コレステロールの場合は、いずれもピロリ菌数の増大は見られず、ピロリ菌の増殖が抑制された。
ピロリ菌はヒト胃がんの原因菌であり、ピロリ菌除去により大幅に胃がん発生の危険性を低下させることができる。そこで現在、ヒト患者におけるピロリ菌の除菌治療がなされているが、除菌治療した患者のうち1割の患者では、薬剤耐性などが原因で除菌に失敗する。コレステロール類似物質が、薬剤耐性ピロリ菌の増殖を阻害できるか否かを調べた。
ピロリ菌:ATCC43504(標準株): ATCC(登録商標) (American Type Culture Collection)。
薬剤耐性ピロリ菌:臨床分離株(クラリスロマイシン耐性菌/信州大学医学部附属病院)
用いた液体培地:ミュラーヒントンブロス (栄研化学株式会社) 、10%非働化ウマ血清(Gibco)を含む。
各試験物質:コレステロール、コレステノン (いずれも和光純薬株式会社)。
各試験物質の培地中の濃度:液体培地: 150 μMとした。各試験試薬を100倍濃度のエタノール溶液とし、培地の1/100容量を添加。コレステロールとの混合時はコレステロールを150μM一定量下で、コレステノンを150 μM から4.7 μMまでの2倍段階希釈。
10%ウマ血清(Gibco)を含むブルセラブロスにて24時間35℃、微好気下にて、ピロリ菌を振盪培養し、菌の生育状態が良好であることを顕微鏡下で確認した後、2x107個の菌体を150 μMの薬剤を含む5%ウマ血清加ミュラーヒントンブロスで、96穴マイクロタイタープレートにて35℃、微好気下4日間培養を行った。培養期間中、プレートシェーカーにて菌液を均一に懸濁し、波長600nmにおける濁度として菌体量を測定した。
図4,5に示すように、コレステロールを培地に添加した場合、ピロリ菌標準株および薬剤耐性ピロリ菌とも、時間の経過と共に増殖する様子が観察された。また、コレステノン単剤を培地に添加した場合、ピロリ菌標準株および薬剤耐性ピロリ菌とも、時間の経過と共に増殖が抑制された。培地にコレステロールとコレステノンの両方を加えた場合、ピロリ菌標準株および薬剤耐性ピロリ菌とも、時間の経過と共に増殖が抑制された。これは、コレステノンが強いピロリ菌増殖抑制効果を有し、ピロリ菌標準株のみならず薬剤耐性ピロリ菌においても、薬剤耐性の影響を受けずにピロリ菌の増殖を抑制できることを示している。
マウスを用いて、インビボにおけるコレステノンのピロリ菌除菌効果を調べた。
マウスC57BL/6系を生後3週間で離乳し、その後3週間は通常のマウスの市販標準飼料(MF、オリエンタル酵母工業株式会社)を与え、生後5週目にピロリ菌SS1株を1個体当たり3×107個胃内に接種し、生後6週目の糞便からピロリ菌の定着を確認した。その後、標準飼料からコレステノンを0.5%w/w含有するAIN-93G飼料(オリエンタル酵母工業株式会社にて調製)に置換し4週間、コレステノンを含む飼料を自由摂取で与え、生後10週目にマウスから胃粘膜を採取し(図6)、ピロリ菌のDNA量を調べた。ピロリ菌SS1株はLeeらによって1997年に分離され、ピロリ菌マウス適応株としてピロリ菌マウス感染モデル作製に利用されている (DOI: 10.1016/s0016-5085(97)70155-0) 。
図7に示すように、コレステノンを添加しない餌を与えたマウスの群では胃粘膜におけるピロリ菌DNAのコピー数が増大していたのに対し、コレステノンを添加した餌を与えたマウスの群では胃粘膜におけるピロリ菌DNAのコピー数がコレステノン未添加群に対して有意に減少した。この結果は、コレステノンの摂取によりピロリ菌の感染胃粘膜からピロリ菌をほぼ完全に除去できることを示している。コレステノンが生体に影響なく、単剤で、インビボでもピロリ菌の除菌効果を奏することは驚くべき知見である。
Claims (15)
- ステノン、コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物、またはその両方を有効成分として含有するピロリ菌の増殖阻害剤であって、
前記ステノンが下記の一般式(I)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物であり、
前記コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物が、下記の一般式(III)
- 前記ステノンはコレステノンである請求項1又は2のいずれか一項に記載の増殖阻害剤。
- 前記コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物はデオキシコール酸である請求項1~4のいずれか一項に記載の増殖阻害剤。
- ステノン、コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物、またはその両方を有効成分として含有するピロリ菌感染の予防または治療剤であって、
前記ステノンが下記の一般式(I)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物であり、
前記コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物が、下記の一般式(III)
- ステノン、コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物、またはその両方を含有するピロリ菌の増殖阻害用組成物であって、
前記ステノンが下記の一般式(I)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物であり、
前記コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物が、下記の一般式(III)
- 前記ステノンはコレステノンである請求項7又は8に記載の増殖阻害用組成物。
- 医薬品または食品である請求項7~10のいずれか一項に記載の増殖阻害用組成物。
- ステノン、コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物、またはその両方を含有するピロリ菌感染の予防または治療用組成物であって、
前記ステノンが下記の一般式(I)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物であり、
前記コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物が、下記の一般式(III)
- ピロリ菌の増殖を阻害するための医薬品、医薬部外品、または食品を調製するための、ステノン、コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物、またはその両方の使用であって、
前記ステノンが下記の一般式(I)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物であり、
前記コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物が、下記の一般式(III)
- 非ヒト動物におけるまたはインビトロにおける、ステノン、コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物、またはその両方を用いたピロリ菌の増殖阻害方法であって、前記ステノンが下記の一般式(I)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物であり、
前記コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物が、下記の一般式(III)
- ステノン、コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物、またはその両方を用いた非ヒト動物におけるピロリ菌感染の予防又は治療方法であって、
前記ステノンが下記の一般式(I)
XおよびYの一方が-COCH2OHであって他方が水酸基であり、かつZは水酸基であり、R1は炭素数5~10の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を示す。)で表される化合物であり、
前記コレステロールを除くステロール骨格を有する化合物が、下記の一般式(III)
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