JP7251783B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
弾性板は、上蓋からキャップ本体の側壁に向かって延びるものである。また弾性板は上蓋から側壁に向かって順に、折れ曲がり自在な第1の折れ曲がり部、板バネ部、折れ曲がり自在な第2の折れ曲がり部、側壁に対し重ね合わせた状態で固定されると共に射出成形時においては側壁とは分離した固定片部とを備える。
上蓋はその縁部に閉状態における板バネ部を収容する収容穴を備える。
弾性板用収容部は、側壁と協働して固定片部を側壁における径方向から挟むようにして案内する案内部であって固定片部が差込まれた案内部を備える。そして以上を前提としたうえで本発明においては、固定片部の差込方向は容器本体とは反対側から容器本体側に向かう方向にするのか、容器本体側から容器本体とは反対側に向かう方向にするのかを次のようにして決めてある。
すなわち側壁はその外周面のうち一対のヒンジの間には径方向内側に向かって凹むと共に固定片部本体を重ね合わせる外周凹部を備えるものとする。そして外周凹部は一対のヒンジの間から一対のヒンジに対して容器本体側に向かって延びるものとする。
すなわち案内部は、固定片部における前記周方向の両側部を別々に案内すると共に周方向に向かって対向する状態で開口する一対の案内溝部と、一対の案内溝部の間に形成されると共に第2の折れ曲がり部を通過させる窓部とを備える。そして上蓋の閉状態において固定片部は、側壁の筒状の貫通方向に延びる固定片本体部であって容器本体とは反対側において且つ周方向の中間部に第2の折れ曲がり部が接合した固定片本体部と、固定片本体部から容器本体とは反対側に延びると共に案内溝部に対し固定片本体部よりも先行して差し込まれる先行部とを備えることである。
すなわち阻止部は、案内部の内部空間に対し容器本体とは反対側へ位置すると共に容器本体とは反対側への固定片部の移動を阻止する第1の阻止部と、固定片部と嵌合すると共に容器本体側への固定片部の移動を阻止する第2の阻止部とを備えることである。
すなわち第1の阻止部は、側壁と案内溝部との間に形成される内部空間を容器本体とは反対側で外部と仕切ると共に、側壁と案内溝部とに接合されるものにすることである。
すなわち、案内部は、固定片部における前記周方向の両側部を別々に案内すると共に周方向に向かって対向する状態で開口する一対の案内溝部を備えるものとする。そして一対の案内溝部は、側壁から周方向に離隔する状態で径方向外側に突出すると共に固定片部を周方向の両側から案内する一対の周側案内片部と、一対の周側案内片部における前記径方向外側から双方の間隔を狭める方向に突出すると共に固定片部を前記径方向外側から案内する一対の外側案内片部とを備えるものとする。そのうえで一対の周側案内片部は一対のヒンジの一部を用いることにする。
上板31aは閉鎖板22と同じ形状の板状である。
上枠31bは、上板31aの外周全周に沿う環状に形成されている。この環状の端面(下端面)が、キャップ本体2の閉鎖板22の外周縁部への接触面となる。
また上板31aと上枠31bには、その周方向のうち鍔33とは反対側において互いの周方向に沿って順番にヒンジ4・弾性板5・ヒンジ4が配置されている。そして弾性板5を配置するために、上板31aと上枠31b(上蓋3の縁部)には、鍔33とは反対側において、上板31aの外周部から上枠31bの下端面に達するまで恰も切り欠いたかのように径方向内側に向かって凹む切欠凹部34が形成されている。この切欠凹部34の内側の空間には閉状態において弾性板5の一部(後述する第1の折れ曲がり部51、板バネ部52)が配置される。言い換えれば切欠凹部34は閉状態において板バネ部52を収容する収容穴34である。
また第2の折れ曲がり部53に対して弾性板5の長手方向の一端には板バネ部52が接合され、他端には固定片部54が接合されている。
また閉状態において、上蓋3の縁部の表面は曲面であり、弾性板5(特に板バネ部52)の表面も対応する曲面となる。図示の例では上蓋3の縁部の表面は屈曲面(上面と外周面とが屈曲して連続する面)、より詳しく言えばL字状の屈曲面であり、弾性板5(特に板バネ部52)の表面も屈曲面(L字状の屈曲面)となっている。
また板バネ部52は、図示の例ではL字状に屈曲する形の板状である。より詳しく言えば板バネ部52は図10に示すように、上蓋3の径方向の中央側から外側に向かって径方向に延びる第1の板バネ片部52aと、第1の板バネ片部52aの径方向の外側端部から側壁21の貫通方向の他方向に向かって延びる第2の板バネ片部52bとを備える形の板状である。また図12,13に示すように第1の折れ曲がり部51の幅(周方向の幅)と第1の板バネ片部52aの幅と第2の板バネ片部52bの上部の幅とは、収容穴34に接するようにしてある。第2の板バネ片部52bの下部の幅は、第2の板バネ片部52bの上部の幅よりも周方向の両側に短くなっており、収容穴34とは離れた状態になっている。
固定片部本体55は図1に示すようにその上部における径方向外側に第2の折れ曲がり部53が接合している。
先行部56は、固定片部本体55における周方向の両側部の上面から上方に突出する一対の突出片部57,57である。
1)まず金型からヒンジキャップ1を取り出す。そうすると、ヒンジ4を中心に上蓋3は開閉可能になる。
2)次に図6に示すように筒状をなす側壁21の貫通方向が上下方向を向く状態にヒンジキャップ1を保持したまま、上蓋3を下方へ治具91で押し込む。そうすると、ヒンジ4のヒンジ部本体42を中心にして上蓋3が開口角度を大きくするように回転し、固定片部54がヒンジ4よりも下側において側壁21の外周面(外周凹部21c)に衝突して重なり合う状態になる。
3)次に図7に示すように別の治具92で固定片部54をその下端面から上方へ押し込む。そうすると、固定片部54は外周凹部21cに重なり合ったまま移動して、弾性板用収容部6に差し込まれ、最終的に弾性板用収容部6の案内部61の嵌合凹部73と固定片部54の嵌合凸部74とが嵌合する。固定片部54が弾性板用収容部6に固定されると、上蓋3の開閉時における弾性板5の回転運動における中心部は、第2の折れ曲がり部53になる。
4)最後にヒンジキャップ1がまだ温かいうちに上蓋3を一旦閉じる。
5)充分に冷ました後に開くと、図8に示すように開口角度θは180度よりも大きくなる。ちなみに組み立てられた閉状態のヒンジキャップ1から固定片部54の形態を検証する場合には、固定片部54を図示しない治具で下方へ押し、弾性板用収容部6から離脱させる。そうすると、弾性板5は、射出成形時の状態に近似した形態となっている。つまり弾性板5は上蓋3に対して上方に配置され、しかも第1、第2の折れ曲がり部51,53において折れ曲がった状態、つまりN字状に折れ曲がった状態となっている。
2 キャップ本体
21 側壁
21a 側壁本体
21b 連結部(雌ネジ部)
21c 外周凹部
21d 窪み部
22 閉鎖板
22a 排出穴
22b 縁部
22c ノズル
23 内周壁
3 上蓋
31 上蓋本体
31a 上板
31b 上枠
32 突起
33 鍔
34 切欠凹部(収容穴)
4 ヒンジ
41 第1の片部
42 ヒンジ部本体
43 第2の片部
5 弾性板
51 第1の折れ曲がり部
52 板バネ部
52a 第1の板バネ片部
52b 第2の板バネ片部
53 第2の折れ曲がり部
54 固定片部
54a 側面
55 固定片部本体
56 先行部
57 突出片部
6 弾性板用収容部
61 案内部
61a 窓部
62 案内溝部
63 周側案内片部
63a,63b,63c 対向面
64 外側案内片部
66 導入部
67 差込部
68 導入部本体
7 阻止部
71 第1の阻止部
71a 仕切板
72 第2の阻止部
73 嵌合凹部
74 嵌合凸部
91,92 治具
θ 開口角度
Claims (6)
- 容器本体に装着する筒状の側壁、側壁の一方の開口端部を閉鎖する閉鎖板であって内容物の排出穴が形成された閉鎖板を含むキャップ本体と、
閉鎖板を覆う上蓋と、
キャップ本体と上蓋とを開閉自在に接合すると共にキャップ本体と上蓋の互いの周方向に間隔をあけて配置された一対のヒンジと、
一対のヒンジの間においてキャップ本体に対する開放力及び閉鎖力を上蓋に付与する弾性板であってその表面が閉状態において上蓋の表面に沿う曲面である弾性板と、
一対のヒンジの間において弾性板の先部を側壁に重ね合わせた状態で収容する弾性板用収容部と、
弾性板用収容部から弾性板の先部が離脱するのを阻止する阻止部とを備える合成樹脂製の一体成形品であり、
弾性板は、上蓋からキャップ本体の側壁に向かって延びると共に、上蓋から側壁に向かって順に、折れ曲がり自在な第1の折れ曲がり部、板バネ部、折れ曲がり自在な第2の折れ曲がり部、側壁に対し重ね合わせた状態で固定されると共に射出成形時においては側壁とは分離した固定片部とを備え、
上蓋はその縁部に閉状態における板バネ部を収容する収容穴を備え、
弾性板用収容部は、側壁と協働して固定片部を側壁における径方向から挟むようにして
案内する案内部であって固定片部が差込まれた案内部を備え、
固定片部の差込方向は容器本体側から容器本体とは反対側に向かう方向であることを特徴とするヒンジキャップ。 - 側壁はその外周面のうち一対のヒンジの間には径方向内側に向かって凹むと共に固定片部本体を重ね合わせる外周凹部を備え、
外周凹部は一対のヒンジの間から一対のヒンジに対して容器本体側に向かって延びることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。 - 案内部は、固定片部における前記周方向の両側部を別々に案内すると共に周方向に向かって対向する状態で開口する一対の案内溝部と、一対の案内溝部の間に形成されると共に第2の折れ曲がり部を通過させる窓部とを備え、
上蓋の閉状態において固定片部は、側壁の筒状の貫通方向に延びる固定片本体部であって容器本体とは反対側において且つ周方向の中間部に第2の折れ曲がり部が接合した固定片本体部と、固定片本体部から容器本体とは反対側に延びると共に案内溝部に対し固定片本体部よりも先行して差し込まれる先行部とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジキャップ。 - 阻止部は、案内部の内部空間に対し容器本体とは反対側へ位置すると共に容器本体とは反対側への固定片部の移動を阻止する第1の阻止部と、固定片部と嵌合すると共に容器本体側への固定片部の移動を阻止する第2の阻止部とを備えることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のヒンジキャップ。
- 第1の阻止部は、側壁と案内溝部との間に形成される内部空間を容器本体とは反対側で外部と仕切ると共に、側壁と案内溝部とに接合されるものであることを特徴とする請求項4に記載のヒンジキャップ。
- 案内部は、固定片部における前記周方向の両側部を別々に案内すると共に周方向に向かって対向する状態で開口する一対の案内溝部を備え、
一対の案内溝部は、側壁から周方向に離隔する状態で径方向外側に突出すると共に固定片部を周方向の両側から案内する一対の周側案内片部と、一対の周側案内片部における前記径方向外側から双方の間隔を狭める方向に突出すると共に固定片部を前記径方向外側から案内する一対の外側案内片部とを備え、
一対の周側案内片部は一対のヒンジの一部でもあることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジキャップ。
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