JP5655740B2 - 車両のフューエルアダプタ取付構造 - Google Patents
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ここで、車両の外壁に形成した開口部に対し、その内側である車室側には剛性強化部材である内壁部材が対向配備され、その内壁部材との干渉を避けた状態で燃料補給用のフューエルパイプが配備され、その先端がフューエルアダプタの内部に貫通状態で収容される。
図7(b)に示すように、車両の外壁120に設けた開口部121は外壁面より内側である車室側に屈曲する段部122を延出形成し、その先端を開口中央側に向けて屈曲して延出させる環状の内周フランジ123を形成する。この内周フランジ123にフューエルアダプタ110の外周フランジ100を係合し、フューエルアダプタ110の底壁部101をこれと対向する内壁部材130側にねじ止めすることで、フューエルアダプタ110を車両の外壁120の開口部121とその内側の内壁部材130の間に保持することができる。
そこで、外壁120の開口121を小さくかつ位置決め構造を設定するために、図8(b)に示すように、車両の外壁120の開口部121を囲む段部122の下端裏側に別部材の補強枠130を溶着し、その補強枠130で内周フランジ123を形成する構成をとる場合があった。これにより外壁面とフューエルアダプタ110の外周フランジ100との開口方向Zの隙間t1の調整を容易化し、外壁120の開口部121の回りの剛性強化を図り、開口部121の小型化を可能としている。
しかし、これら内周フランジは開口面積を狭めることとなり、開口の小型化を図る上で問題となっている。
更に、図8(b)に示すように、段部122に補強枠130を溶着した場合、部品数が増え、部品費や組み付け工数増を招き、これがコストアップを招いてしまい、改善が望まれている。
ここで車両Cは一側面側に前後サイドドア2,3とその前のフロントフェンダー4とその後方のリヤフェンダー5を備える。
車両のフューエルアダプタ取付構造は車両Cの外側壁であるリヤフェンダー5に設けた給油用のフューエルリッド1の車内側である内側に配備される。
図2、図3に示すように、車両Cの側面後部を形成するリヤフェンダー5には、給油開口6が形成され、ここにはフューエルアダプタ(樹脂カップ)7が設けられ、このフューエルアダプタ7の先端の給油開口6を塞ぐようにフューエルリッド1が取付けられている。
この段部801は開口周縁部の開口フランジを成し、略矩形で環状を成すフランジ状部材に形成され、図4に示すように、所定長a2だけ開口内部に延出形成される。ここで段部801の内、角部との対向部分は所定量a2より少量のa1だけ切り込まれて湾曲凹部802を形成される。
フューエルリッド1はリヤフェンダー5に形成された給油開口6を開閉可能に閉鎖するもので、一端がヒンジ21を介し車体側の内壁としての内壁部材16にボルト止めされる。なお、ヒンジ21は一方の回動片211がフューエルリッド1の補強片として形成され、ヒンジ軸212の反対側の他方の回動片213がフューエルリッド1の底壁部12の貫通穴14を貫通して内壁部材16にボルト止めされる。
フューエルリッド1はその回動端近傍にロック穴221を設けたロック片22が突設され、このロック片22と対向するフューエルリッド1側の周壁13側にロック手段23が配備される。フューエルリッド1が閉鎖位置に達すると、ロック手段23のロックピン24が弾性的に退却した上でロック穴221に係合してフューエルリッド1が閉鎖位置に保持され、ロック手段23に不図示の解除ケーブルを介して接続された解除操作部材25により解除力が伝えられると、ロックピン24がロック穴221を退却してフューエルリッド1はロック解除される。
次に、図2、3に示すように、フューエルリッド1により開閉される給油開口6の車内側である内側にはフューエルアダプタ7が配備される。フューエルアダプタ7は給油開口6側の4つの重合部としての重合片11と、底壁部12と、それらを結ぶ周壁13と、を有した矩形カップ状を成す。底壁部12には矩形の貫通穴14が形成され、そこにフューエルパイプ15が嵌挿される。
図6(a)〜(c)に示すように、弾性変形部17は側断面視でU字型に湾曲形成され、基端b1が底壁部12に一体化され、他端である突き出し端b2が基端側に対して弾性的に変位可能に形成される。即ち、フューエルアダプタ7が接合面161に押圧されることで、突き出し端b2の底壁部12からの突き出し量H0が弾性変位可能に形成される。
隣り合う一対の湾曲係止爪18の間には区画隙間ts(図5参照)を介して長片状の重合片11を周壁13の上端より弾性絞り部19を介して突設している。
この弾性絞り部19は、図6(a)に示すように、自由状態において、周壁13の上端より、重合片11を弾性変位可能(視矢d方向)に直状に突き出し、自由状態に復帰する習性を保持する。
次に、このようなフューエルアダプタ7を給油開口6内に組み付ける手順を説明する。 ここで、フューエルアダプタ7をリヤフェンダー5に形成された給油開口6と車体側の内壁部材16の間に差し込む。
この場合、図6(a)、(b)に示すように、弾性絞り部19は、自由状態において周壁13の上端より、断面視において、重合片11を弾性変位可能(視矢d方向)に直状に突き出し、弾性変形部17は自由状態での突き出し量H0を保持している。
次いで、図6(b)に示すように、フューエルアダプタ7を内壁部材16側に向けて押圧P0して、弾性変形部17をU字型のまま強く湾曲させ、基端b1から突き出し端b2までの突き出し量H1を狭め、重合片11の位置を下方に弾性変位させる。
この後、図6(c)に示すように、フューエルアダプタ7を内壁部材16側に向けて押圧する力P0を解除すると、弾性変形部17が弾性復帰変位R0し、基端b1から突き出し端b2までの突き出し量H2を増加させる。これに応じて周壁13が開口側である段部801側に移動し、弾性絞り部19の弾性復帰変位力が加わり、段部801の下端縁に重合片11が強く当接し、圧接状態となって、フューエルアダプタ7を内壁部材16とリヤフェンダー5の間に確実に保持する。なお、この状態で、フューエルアダプタ7とリヤフェンダー5の当接部には不図示のシール材が塗布され、両者の間のシール性確保や、見栄えの改善を行なっている。
特に、図6(c)に示すように、段部801の下端縁に重合片11が当接した状態を保持するので、フューエルアダプタ7の環状開口端側の周壁13の内径r1と、開口周縁部の開口フランジである段部801の内径r2との間の差分を少なくできる。このため、リヤフェンダー5の外壁部8に形成される給油開口6の小型化を図れる。
上述のところで、フューエルリッド1及びフューエルアダプタの給油開口6は略矩形をなすものとしたが、その他の多角形状のフューエルリッド及びフューエルアダプタの給油開口を形成しても良く、この場合も図1の車両のフューエルアダプタ取付構造とほぼ同様の作用、効果が得られる。
6 開口
7 フューエルアダプタ
8 リヤフェンダー外壁壁
801 段部(周縁部)
802 湾曲凹部
11 重合片(重合部)
12 底壁部
13 周壁
14 パイプ穴
15 フューエルパイプ
16 内壁部材(内壁)
17 弾性変形部
19 弾性絞り部
Z 開口方向
Claims (5)
- 車体外壁に形成された開口と該開口の車内側の車体内壁との間に配備され、且つ、前記内壁側より突き出るフューエルパイプを嵌挿するパイプ穴が形成された底壁部と、該底壁部より前記開口側に向けて延出する周壁と、該周壁より延出し前記開口の段部に重なる重合部とを有したフューエルアダプタ取付構造において、
前記開口の段部が開口方向で底壁部側に延出する開口フランジとして形成され、前記重合部は前記周壁の環状開口端の複数分散した箇所より弾性絞り部を介して複数延出するよう形成され、それぞれの重合部は前記段部の対向箇所に弾性的に圧接する
ことを特徴とする車両のフューエルアダプタ取付構造。 - 前記重合部は前記段部の外側端に弾性的に圧接する
ことを特徴とする請求項1記載の車両のフューエルアダプタ取付構造。 - 前記フューエルアダプタの底壁部には前記内壁に弾性的に圧接する弾性変形部が取り付けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両のフューエルアダプタ取付構造。
- 前記弾性変形部は前記底壁と一体形成されたことを特徴とする請求項3記載の車両のフューエルアダプタ取付構造。
- 前記開口の段部の内の角部に湾曲凹部を形成することで前記段部の突き出し幅を低減し、
前記段部の前記湾曲凹部と対向する前記フューエルアダプタの部位には互いに隣り合う一対の前記重合部とは分離して前記湾曲凹部と干渉することなく湾曲係止爪が突き出し形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両のフューエルアダプタ取付構造。
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