JP7251291B2 - 光応答性高分子化合物 - Google Patents
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Xは、NR10、OまたはSであり、
R1およびR2は、それぞれ独立して、重合性基を有する基、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~16のアルキル基、炭素数1~16のアルコキシ基、炭素数2~16のアシル基、炭素数2~16のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
R3またはR4のいずれか一方は、Yで表される基であり、他方は、重合性基を有する基、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~16のアルキル基、炭素数1~16のアルコキシ基、炭素数2~16のアシル基、炭素数2~16のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
R10は、重合性基を有する基、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~16のアルキル基、炭素数1~16のアルコキシ基、炭素数2~16のアシル基、炭素数2~16のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
Z1、Z2は、NまたはCHであり、かつZ1≠Z2であり、
R5~R7は、それぞれ独立して、重合性基を有する基、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~16のアルキル基、炭素数1~16のアルコキシ基、炭素数2~16のアシル基、炭素数2~16のアルコキシカル
ボニル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
R8およびR9は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~16のアルキル基、炭素数1~16のアルコキシ基、炭素数2~16のアシル基、炭素数2~16のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
この際、R1、R2、R5~R7、R10、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないもののうち少なくとも1つは重合性基を有する基であり、
R1、R2、R10、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないもののうち少なくとも1つが重合性基を有する基である場合、R1、R2、R10、およびR3またはR4のうち、前記重合性基を有する基およびYで表される基以外のものは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基から選択され、ただし、R10は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基から選択され、
R5~R7の少なくとも1つが重合性基を有する基である場合、R5~R7のうち、前記重合性基以外のもの、R8およびR9は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基から選択される。
Xは、NR10、OまたはSであり、
R1およびR2は、それぞれ独立して、重合性基を有する基、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~16のアルキル基、炭素数1~16のアルコキシ基、炭素数2~16のアシル基、炭素数2~16のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
R3またはR4のいずれか一方は、Yで表される基であり、他方は、重合性基を有する基、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~16のアルキル基、炭素数1~16のアルコキシ基、炭素数2~16のアシル基、炭素数2~16のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
R10は、重合性基を有する基、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~16のアルキル基、炭素数1~16のアルコキシ基、炭素数2~16のアシル基、炭素数2~16のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
Z1、Z2は、NまたはCHであり、かつZ1≠Z2であり、
R5~R7は、それぞれ独立して、重合性基を有する基、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~16のアルキル基、炭素数1~16のアルコキシ基、炭素数2~16のアシル基、炭素数2~16のアルコキシカル
ボニル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
R8およびR9は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~16のアルキル基、炭素数1~16のアルコキシ基、炭素数2~16のアシル基、炭素数2~16のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
この際、R1、R2、R5~R7、R10、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないもののうち少なくとも1つは重合性基を有する基であり、
R1、R2、R10、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないもののうち少なくとも1つが重合性基を有する基である場合、R1、R2、R10、およびR3またはR4のうち、前記重合性基を有する基およびYで表される基以外のものは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基から選択され、ただし、R10は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基から選択され、
R5~R7の少なくとも1つが重合性基を有する基である場合、R5~R7のうち、前記重合性基以外のもの、R8およびR9は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基から選択される。
本発明の高分子化合物は、重合性基を有するアゾメチン誘導体に由来する構造単位を含む重合体ブロック(A)と、前記アゾメチン誘導体に由来する構造を含まない重合体ブロックBとを含み、下記の2~5ブロック共重合体構造のうちいずれかを有する高分子化合物(ブロック共重合体)である。
重合性基を有するアゾメチン誘導体に由来する構造単位を含む重合体ブロック(A)は、下記化学式(2)で表される重合性基を有するアゾメチン誘導体に由来する構造単位を含む。
(i)~(iv)のいずれかで表される基を有することが好ましい。これらの重合性基を有する基を有するとリビングラジカル重合法によるブロック共重合体の合成に好適であるため好ましい。なかでも、軟化溶融のしやすさの観点から、(ii)、(iii)または(iv)で表される基を有することが好ましく、(iii)の基を有することがさらに好ましい。
Xは、NR10、OまたはSであり、
R1およびR2は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~16のアルキル基、炭素数1~16のアルコキシ基、炭素数2~16のアシル基、炭素数2~16のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
R3またはR4のいずれか一方は、Yで表される基であり、他方は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~16のアルキル基、炭素数1~16のアルコキシ基、炭素数2~16のアシル基、炭素数2~16のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
R10は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~16のアルキル基、炭素数1~16のアルコキシ基、炭素数2~16のアシル基、炭素数2~16のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
Z1、Z2は、NまたはCHであり、かつZ1≠Z2であり、
R7は、重合性基を有する基である。
(1)R1、R2、R10、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないものは全て水素原子であるか、または、
(2)R1、R2、R10、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないもののうち、Yに隣接しないR1~R4のいずれか1つが、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、または炭素数1~12のアルキル基、炭素数1~12のアルコキシ基、炭素数2~12のアシル基、炭素数2~12のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~12のアシルオキシ基であり、残り(R1、R2、R10、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないもののうち、上記「Yに隣接しないR1~R4のいずれか1つ」に選択される基以外のもの)がそれぞれ独立して水素原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基であり、R10が、水素原子、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基であるか、または、
(3)R10が、炭素数1~12のアルキル基、炭素数1~12のアルコキシ基、炭素数2~12のアシル基、炭素数2~12のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~12のアシルオキシ基であり、R1、R2、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないものが、それぞれ独立して水素原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基である、
を満たすことが好ましい。当該構成とすることで、光異性化を生じやすくし、より低エネルギーの光照射によっても高分子化合物、またはこれを用いたトナーによるトナー像を溶融または軟化しやすくすることができる。
Xは、NR10、OまたはSであり、
R3またはR4のいずれか一方は、Yで表される基であり、
Z1、Z2は、NまたはCHであり、かつZ1≠Z2であり、
A1は、水素原子またはメチル基であり、
A2は、炭素数1~18のアルキレン基であり、
R1、R2、R10、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないものは全て水素原子であるか、
または、
R1、R2、R10、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないもののうち、Yに隣接しないR1~R4のいずれか1つが、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、または炭素数1~12のアルキル基、炭素数1~12のアルコキシ基、炭素数2~12のアシル基、炭素数2~12のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~12のアシルオキシ基であり、残り(R1、R2、R10、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないもののうち、上記「Yに隣接しないR1~R4のいずれか1つ」に選択される基以外のもの)がそれぞれ独立して水素原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基であり、R10が、水素原子、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基であるか、または、
R10が、炭素数1~12のアルキル基、炭素数1~12のアルコキシ基、炭素数2~12のアシル基、炭素数2~12のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~12のアシルオキシ基であり、R1、R2、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないものが、それぞれ独立して水素原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基である。
重合性基を有するアゾメチン誘導体の調製方法は特に制限されない。例えば、はじめに所望のアゾメチン誘導体を準備し、得られたアゾメチン誘導体に重合性基を導入することで調製することができる。
重合体ブロックBは、重合体ブロックBを構成する構造単位に上記化学式(2)で表されるアゾメチン誘導体に由来する構造を含まないものであれば特に制限されない。特には、重合体ブロックBは、アゾメチン基およびアゾメチン誘導体に由来する構造を含まないものであることが好ましい。
一般式(1)で表される高分子化合物(ブロック共重合体)の合成方法は特に制限されず、アニオン重合、カチオン重合、リビングラジカル重合などの公知の方法が用いられうる。中でも、簡便な合成方法として原子移動ラジカル重合法(ATRP法)やRAFT法といったリビングラジカル重合法が好適に用いられうる。
光照射で前記アゾメチン誘導体に由来する構造単位を含む高分子化合物が流動化する際の照射光の波長は、好ましくは280nm以上480nm以下の範囲、より好ましくは300nm以上420nm以下の範囲内、さらに好ましくは330nm以上420nm以下の範囲内である。上記範囲であれば結晶が崩れやすく(光溶融性が良く)なり、定着性がよくなる。また、上記波長の照射光を照射することにより、熱や圧力を加えなくとも、流動化させることができる。そのため、本発明の高分子化合物をトナーに導入することで、上記波長での定着が可能となり、且つ色再現性の高く、画像強度に優れるトナーを得ることができる。
本発明の一実施形態は、上述の本発明の高分子化合物を含む、トナーである。前記高分子化合物をトナーに導入することで、光照射により定着可能であり色再現性の高く、定着強度に優れるトナーを得ることができる。
本発明のトナーは、結着樹脂をさらに含んでもよい。結着樹脂は、アゾメチン誘導体に由来する構造を有しない樹脂であって、一般にトナーを構成する結着樹脂として用いられている樹脂を制限なく用いることができる。結着樹脂としては、たとえば、スチレン樹脂、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、オレフィン樹脂、アミド樹脂、およびエポキシ樹脂などが用いられうる。これら結着樹脂は、単独でもまたは2種以上組み合わせても用いることができる。
本発明でいうスチレンアクリル樹脂とは、少なくとも、スチレン単量体に由来する構造単位と、(メタ)アクリル酸エステル単量体に由来する構造単位とを含む重合体である。ここで、スチレン単量体とは、CH2=CH-C6H5の構造式で表されるスチレンの他、スチレン構造中に公知の側鎖や官能基を有する構造のものも含まれる。
エチレン、プロピレン、イソブチレンなど
(2)ビニルエステル類
プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、ベンゾエ酸ビニルなど
(3)ビニルエーテル類
ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテルなど
(4)ビニルケトン類
ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルヘキシルケトンなど
(5)N-ビニル化合物類
N-ビニルカルバゾール、N-ビニルインドール、N-ビニルピロリドンなど
(6)その他
ビニルナフタレン、ビニルピリジンなどのビニル化合物類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどのアクリル酸あるいはメタクリル酸誘導体など。
重合開始剤を使用して単量体を重合する方法が挙げられる。必要に応じてたとえば、n-
オクチルメルカプタンなどの公知の連鎖移動剤を使用してもよい。油溶性の重合開始剤としては、たとえば、以下に示すアゾ系またはジアゾ系重合開始剤や過酸化物系重合開始剤が用いられる。
ポリエステル樹脂は、2価以上のカルボン酸(多価カルボン酸成分)と、2価以上のアルコール(多価アルコール成分)との重縮合反応によって得られるポリエステル樹脂である。なお、ポリエステル樹脂は、非晶性であってもよいし、結晶性であってもよい。
本発明に係るトナーは着色剤をさらに含んでいてもよい。アゾメチン誘導体に由来する構造単位を含む高分子化合物は著しい着色がないため、着色剤の色再現性の高いトナーを得ることができる。着色剤としては、一般に知られている染料および顔料を用いることができる。
本発明に係るトナーは、離型剤をさらに含有してもよい。離型剤をトナーに導入することで、光照射とともに熱定着を行う場合に、より定着性に優れ、かつ色再現性の高いトナーを得ることができる。
本発明に係るトナーは、荷電制御剤を含有してもよい。使用される荷電制御剤は、摩擦帯電により正または負の帯電を与えることのできる物質であり、かつ無色のものであれば特に限定されず、公知の種々の正帯電性の荷電制御剤および負帯電性の荷電制御剤を用いることができる。
トナーの流動性、帯電性、クリーニング性等を改良するために、トナー母体粒子に、いわゆる後処理剤である流動化剤、クリーニング助剤等の外添剤を添加して本発明に係るトナーを構成してもよい。
トナーの平均粒径は、体積基準のメジアン径(D50)で4~20μmであることが好ましく、5~15μmであることがより好ましい。体積基準のメジアン径(D50)が上記範囲にあると、転写効率が高くなり、ハーフトーンの画質が向上し、細線やドット等の画質が向上する。
本発明のトナーの製造方法は特に制限されない。例えば、上記の一般式(1)で表される高分子化合物のみでトナーとする場合は、一般式(1)で表される高分子化合物を、ハンマーミル、フェザーミル、カウンタージェットミルなどの装置を用いて粉砕した後、スピンエアーシーブ、クラッシール、マイクロンクラッシファイアーなどの乾式分級機を用いて所望の粒径になるように分級することを含む製造方法が好ましい。
(1A)結着樹脂粒子の分散液を調製する結着樹脂粒子分散液調製工程
(1B)一般式(1)で表される高分子化合物の粒子の分散液を調製する高分子化合物粒子分散液調製工程
(1C)必要に応じて、着色剤粒子の分散液を調製する着色剤粒子分散液調製工程
(2)結着樹脂粒子、高分子化合物粒子、および必要に応じて着色剤粒子が存在している水系媒体中に、凝集剤を添加し、塩析を進行させると同時に凝集および融着を行い、会合粒子を形成する会合工程
(3)会合粒子の形状制御をすることによりトナー粒子を形成する熟成工程
(4)水系媒体からトナー粒子を濾別し、当該トナー粒子から界面活性剤等を除去する濾過、洗浄工程
(5)洗浄処理されたトナー粒子を乾燥する乾燥工程
(6)乾燥処理されたトナー粒子に外添剤を添加する外添剤添加工程
の各工程を含むことが好ましい。
本工程では、従来公知の乳化重合などにより樹脂粒子を形成し、この樹脂粒子を凝集、融着させて結着樹脂粒子を形成する。一例として、結着樹脂を構成する重合性単量体を水系媒体中へ投入、分散させ、重合開始剤によりこれら重合性単量体を重合させることにより、結着樹脂粒子の分散液を作製する。
この高分子化合物粒子分散液調製工程は、一般式(1)で表される高分子化合物を、水系媒体中に微粒子状に分散させて、一般式(1)で表される高分子化合物の粒子の分散液を調製する工程である。
本工程で用いられる有機溶媒は、一般式(1)で表される高分子化合物を溶解させることができれば、特に制限されず使用することができる。具体的には、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ヘキサン、ヘプタンなどの飽和炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類が挙げられる。
本工程で用いられる水系媒体は、水、または水を主成分として、アルコール類、グリコール類などの水溶性溶媒や、界面活性剤、分散剤などの任意成分が配合されている水系媒体などが挙げられる。水系媒体は、好ましくは水と界面活性剤とを混合したものが用いられる。
この着色剤粒子分散液調製工程は、着色剤を水系媒体中に微粒子状に分散させて着色剤粒子の分散液を調製する工程である。
本発明に係るトナーは、たとえば磁性体を含有させて一成分磁性トナーとして使用する場合、いわゆるキャリアと混合して二成分現像剤として使用する場合、非磁性トナーを単独で使用する場合などが考えられ、いずれも好適に使用することができる。
本発明のトナーは、電子写真方式の公知の種々の画像形成方法において用いることができる。たとえば、モノクロの画像形成方法やフルカラーの画像形成方法に用いることができる。フルカラーの画像形成方法では、イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックの各々に係る4種類のカラー現像装置と、1つの感光体とにより構成される4サイクル方式の画像形成方法や、各色に係るカラー現像装置および感光体を有する画像形成ユニットを、それぞれ色別に搭載するタンデム方式の画像形成方法など、いずれの画像形成方法にも適用することができる。
本工程では、本発明のトナーからなるトナー像を、記録媒体上に形成する。
記録媒体は、トナー画像を保持するための部材である。記録媒体の例としては、普通紙、上質紙、アート紙、コート紙などの塗工された印刷用紙、市販の和紙やはがき用紙、OHP用または包装材用の樹脂フィルム、および布などが挙げられる。
本工程では、形成されたトナー像に光を照射してトナー像を軟化させる。これにより記録媒体上にトナー像を接着させることができる。
本工程では、軟化させたトナー像を加圧する。
図2は、画像形成装置100における照射部40の概略構成図である。
本発明の高分子化合物は光照射で可逆的に流動化・非流動化するため、本発明の高分子化合物を用いて繰り返しの利用が可能な光応答性接着剤を作製することができる。例えば、粘度(摩擦係数)の変化に対応して、繰り返しの光脱着可能な光応答性接着剤として各種の接着技術に応用することが可能である。すなわち、本発明の一実施形態は、本発明の高分子化合物を含む、光応答性接着剤である。
以下の手順にしたがって、重合体1を調製した。同様の方法で、原料を変更して重合体2~57を調製した。なお、重合体2~57については各原料の添加量や反応条件は適宜調整した。
<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>
100mlのナスフラスコにおいて、2,2’-ビピリジル(230mg、1.47mmol)を入れ、窒素雰囲気下のグローブボックス内でさらにCu(I)Br(95mg、0.66mmol)、スチレン(15g、144mmol)、2-ブロモイソ酪酸エチル(35mg、0.18mmol)を加えて密閉した。これを100℃のオイルバスで加熱攪拌した。その後、テトラヒドロフランを適量加え、中性アルミナカラムに通した。これをメタノールで再沈殿・遠心分離して精製し、マクロ開始剤1を得た。得られたマクロ開始剤1の数平均分子量(B Mn)をGPC法で測定したところ4500であった。
100mlのナスフラスコにおいて、上記で得られたアゾメチン誘導体モノマー1(18g、41mmol)、および上記のマクロ開始剤1(47mg、0.18mol)を入れ、窒素雰囲気下のグローブボックス内でさらにCu(I)Cl(29mg、0.29mmol)、1,1,4,7,10,10-ヘキサメチルトリエチレンテトラミン(136mg、0.59mmol)、溶媒としてのアニソール(4.9g、41.1mmol)を加えて密閉した。そして、80℃のオイルバスで加熱攪拌した。その後、クロロホルムを適量加え、塩基性アルミナカラムに通した。これをメタノールで再沈殿・遠心分離して精製し、重合体1を得た。得られた重合体1の全数平均分子量MnをGPC法で測定したところ5500であった。
<マクロ開始剤2の合成>
<マクロ開始剤1の合成>において、2-ブロモイソ酪酸エチルをα,α’-ジブロモ-p-キシレンに変更した以外は同様な方法でマクロ開始剤2を得た。
<重合体1の合成>において、マクロ開始剤1をマクロ開始剤2に変更した以外は同様な方法で重合体2を得た。
<マクロ開始剤3の合成>
<マクロ開始剤1の合成>において、2-ブロモイソ酪酸エチルをエチレンビス(2-ブロモイソ酪酸)(ethylene bis(2-bromoisobutyrate))に変更し、2,2’-ビピリジルを1,1,4,7,10,10-ヘキサメチルトリエチレンテトラミンに変更し、スチレンをアゾメチン誘導体モノマー1に変更し、さらにアニソールを加えた以外は同様な方法でマクロ開始剤3を得た。
<重合体1の合成>において、マクロ開始剤1をマクロ開始剤3に変更し、1,1,4,7,10,10-ヘキサメチルトリエチレンテトラミンを2,2’-ビピリジルに変更し、アゾメチン誘導体モノマー1をスチレンに変更し、アニソールを除いたこと以外は同様な方法で重合体3を得た。
<マクロ開始剤4の合成>
<マクロ開始剤1の合成>において、2-ブロモイソ酪酸エチルを1,1,1-トリス(2-ブロモイソブチリルオキシメチル)エタンに変更したこと以外は同様な方法でマクロ開始剤4を得た。
<重合体1の合成>において、マクロ開始剤1をマクロ開始剤4に変更した以外は同様な方法で重合体4を得た。
<マクロ開始剤5の合成>
<マクロ開始剤3の合成>において、エチレンビス(2-ブロモイソ酪酸)(ethylene bis(2-bromoisobutyrate))を1,1,1-トリス(2-ブロモイソブチリルオキシメチル)エタンに変更した以外は同様な方法でマクロ開始剤5を得た。
<重合体3の合成>において、マクロ開始剤3をマクロ開始剤5に変更した以外は同様な方法で重合体5を得た。
<マクロ開始剤6の合成>
<マクロ開始剤1の合成>において、2-ブロモイソ酪酸エチルをペンタエリスリトールテトラキス(2-ブロモイソブチレート)に変更した以外は同様な方法でマクロ開始剤6を得た。
<重合体1の合成>において、マクロ開始剤1をマクロ開始剤6に変更した以外は同様な方法で重合体6を得た。
<マクロ開始剤7の合成>
<マクロ開始剤3の合成>において、エチレンビス(2-ブロモイソ酪酸)をペンタエリスリトールテトラキス(2-ブロモイソブチレート)に変更した以外は同様な方法でマクロ開始剤7を得た。
<重合体3の合成>において、マクロ開始剤3をマクロ開始剤7に変更した以外は同様な方法で重合体7を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-メチルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー2を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-デシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー3を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-へキシルオキシチオフェン-2-カルボキシアルデヒドに
変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー4を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-カルボン酸へキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー5を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-ヘキサノイルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー6を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを2-チオフェンカルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー7を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-ブロモチオフェン-2-カルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー8を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-シアノチオフェン-2-カルボキシアルデヒドに変更した
以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー9を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-ニトロチオフェン-2-カルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー10を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-カルボキシチオフェン-2-カルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー11を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを4-メチル-5-へキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー12を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを3-メチル-5-へキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー13を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において、4-アミノフェノールを4-アミノ-m-クレゾールに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー14を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において、4-アミノフェノールを4-アミノ-o-クレゾールに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー15を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを4-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー16を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-ヘキシルチオフェン-3-カルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー17を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において4-アミノフェノールを4-ヒドロキシベンズアルデヒドに、5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを2-アミノ-5-ヘキシルチオフェンに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー18を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において、6-クロロ-1-ヘキサノールを10-クロロ-1-デカノールに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー19を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において、4-アミノフェノールを4-(ヒドロキシヘキシル)アニリンに変更し、目的物2を得る工程を除いた以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー20を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において、アクリル酸クロライドをメタクリル酸クロライドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー21を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において4-アミノフェノールを3-アミノフェノールに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー22を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-ヒドロキシチオフェン-2-カルボキシアルデヒドに変更し、4-アミノフェノールを4-ヘキシルアニリンに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー23を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-ヒドロキシチオフェン-3-カルボキシアルデヒドに変更し、4-アミノフェノールを4-ヘキシルアニリンに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー24を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-ヒドロキシメチルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドに変更し、4-アミノフェノールを4-ヘキシルアニリンに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー25を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを4-ヒドロキシチオフェン-2-カルボキシアルデヒドに変更し、4-アミノフェノールを4-ヘキシルアニリンに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー26を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-メチルフラン-2-カルボキシアルデヒドに変更した以外
は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー27を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-ヘキシルフラン-2-カルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー28を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを2-フランカルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー29を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-ヘキシルフラン-3-カルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー30を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドをピロール-3-カルボキシアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー31を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを3-ホルミル-1-メチルピロールに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー32を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを3-ホルミル-1-ヘキシルピロールに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー33を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを3-ホルミル-1-デシルピロールに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー34を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを3-ホルミル-1-アセトキシピロールに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー35を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-メチル-1H-ピロール-3-カルボアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー36を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-へキシル-1H-ピロール-3-カルボアルデヒドに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー37を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2
-カルボキシアルデヒドを5-メチル-3-ホルミル-1-メチルピロールに変更した以
外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー38を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを5-ヘキシル-3-ホルミル-1-メチルピロールに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー39を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを2-ホルミル-5-ヘキシルピロールに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー40を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを2-ホルミル-4-ヘキシルピロールに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー41を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを2-ホルミル-1-メチルピロールに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー42を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを2-ヒドロキシ-4-ホルミル-1-メチルピロールに変更し、4-アミノフェノールを4-ヘキシルアニリンに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー43を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを3-ヒドロキシ-5-ホルミル-1-メチルピロールに変更し、4-アミノフェノールを4-ヘキシルアニリンに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー44を得た。
上記の<アゾメチン誘導体モノマー1の合成>において5-ヘキシルチオフェン-2-カルボキシアルデヒドを1-ヒドロキシピロール-3-カルボアルデヒドに変更し、4-アミノフェノールをp-トルイジンに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー45を得た。
上記重合体51の合成においてp-トルイジンを4-ヘキシルアニリンに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー46を合成し、これを用いて同様に重合体52を得た。
上記重合体51の合成においてp-トルイジンを4-ヘキシルオキシアニリンに変更した以外は同様な方法でアゾメチン誘導体モノマー47を合成し、これを用いて同様に重合体53を得た。
上記の<マクロ開始剤2の合成>において、スチレンをn-ブチルアクリレートに変更した以外は同様な方法でマクロ開始剤8を得た。
上記の<マクロ開始剤2の合成>において、スチレンをn-ブチルメタクリレートに変更した以外は同様な方法でマクロ開始剤9を得た。
上記の<マクロ開始剤2の合成>において、スチレンを3-メチル-1-ブテンに変更した以外は同様な方法でマクロ開始剤10を得た。
上記の<マクロ開始剤2の合成>において、スチレンを、スチレン:n-ブチルアクリレートのモル比が5:5となる混合物に変更したこと以外は同様な方法でマクロ開始剤11を得た。
<重合体樹脂粒子分散液1の調製>
上記で調製した重合体1を100質量部を、「ランデルミル 形式:RM」(株式会社徳寿工作所製)で粉砕し、予め作製した0.26質量%のドデシル硫酸ナトリウム水溶液638質量部と混合し、攪拌しながら超音波ホモジナイザー「US-150T」(株式会社日本精機製作所製)を用いて、V-LEVEL、300μAで30分間超音波分散し、重合体樹脂粒子分散液1を得た。
n-ドデシル硫酸ナトリウム90質量部をイオン交換水1600質量部に添加した。この溶液を攪拌しながら、銅フタロシアニン(C.I.ピグメントブルー15:3)420質量部を当該溶液に徐々に添加し、次いで、攪拌装置「クレアミックス」(エム・テクニック株式会社製)を用いて分散処理することにより、シアン着色剤粒子分散液(Cy-1)を調製した。
上記で作製した重合体樹脂粒子分散液1を固形分換算で602質量部、シアン着色剤粒子分散液(Cy-1)を固形分換算で52質量部、およびイオン交換水900質量部を、攪拌装置、温度センサー、および冷却管を装着した反応装置に投入した。容器内の温度を30℃に保持して、5モル/Lの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを10に調整した。
上記のトナー1の作製において、重合体1を重合体2~57に変更したことを除いては同様の方法でトナー2~57をそれぞれ作製した。
[トナー58の作製]
<スチレンアクリル樹脂粒子分散液の調製>
(第1段重合)
攪拌装置、温度センサー、冷却管、および窒素導入装置を取り付けた反応容器に、ドデシル硫酸ナトリウム8質量部をイオン交換水3000質量部に溶解させた溶液を仕込み、窒素気流下230rpmの攪拌速度で攪拌しながら、内温を80℃に昇温させた。昇温後、過硫酸カリウム10質量部をイオン交換水200質量部に溶解させた溶液を添加し、再度液温を80℃とし、スチレン480質量部、n-ブチルアクリレート250質量部、メタクリル酸68.0質量部、およびn-オクチル-3-メルカプトプロピオネート16.0質量部よりなる重合性単量体溶液を1時間かけて滴下後、80℃にて2時間加熱、攪拌することにより重合を行い、スチレンアクリル樹脂粒子(1a)を含有するスチレンアクリル樹脂粒子分散液(1A)を調製した。
攪拌装置、温度センサー、冷却管、および窒素導入装置を取り付けた反応容器に、ポリオキシエチレン(2)ドデシルエーテル硫酸ナトリウム7質量部をイオン交換水800質量部に溶解させた溶液を仕込み、98℃に加熱後、上記で得られたスチレンアクリル樹脂粒子分散液(1A)260質量部、スチレン245質量部、n-ブチルアクリレート120質量部、n-オクチル-3-メルカプトプロピオネート1.5質量部、離型剤であるパラフィンワックス「HNP-11」(日本精蝋株式会社製)67質量部を90℃にて溶解させた重合性単量体溶液を添加し、循環経路を有する機械式分散機「CREARMIX(登録商標)」(エム・テクニック株式会社製)により1時間混合分散させ、乳化粒子(油滴)を含む分散液を調製した。次いで、この分散液に、過硫酸カリウム6質量部をイオン交換水200質量部に溶解させた開始剤溶液を添加し、この系を82℃にて1時間にわたって加熱攪拌することにより重合を行い、スチレンアクリル樹脂粒子(1b)を含むスチレンアクリル樹脂粒子分散液(1B)を調製した。
得られたスチレンアクリル樹脂粒子分散液(1B)に、過硫酸カリウム11質量部をイオン交換水400質量部に溶解させた溶液を添加し、次いで、82℃の温度条件下で、スチレン435質量部、n-ブチルアクリレート130質量部、メタクリル酸33質量部およびn-オクチル-3-メルカプトプロピオネート8質量部からなる重合性単量体溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、2時間にわたって加熱攪拌することにより重合を行った後、28℃まで冷却しスチレンアクリル樹脂1を含有するスチレンアクリル樹脂粒子分散液1を得た。また、スチレンアクリル樹脂1のガラス転移温度(Tg)を測定したところ、45℃であった。
上記の[トナー1の作製]において、重合体1を上記で作製した重合体2に変更したことを除いては、同様の方法で、重合体樹脂粒子分散液2を調製した。次いで、上記の<トナー1の作製>において、重合体樹脂粒子分散液1を固形分換算で602質量部を、重合体樹脂粒子分散液2を固形分換算で482質量部に変更し、上記で調製したスチレンアクリル樹脂粒子分散液1を固形分換算で120質量部加えた以外は同様の方法でトナー58を作製した。
[トナー59の作製]
<ポリエステル樹脂粒子分散液1の調製>
窒素導入管、脱水管、攪拌器、および熱電対を備えた容量10リットルの四つ口フラスコに、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物524質量部、テレフタル酸105質量部、フマル酸69質量部、およびオクチル酸スズ(エステル化触媒)2質量部を投入し、温度230℃で8時間の重縮合反応を行った。さらに、8kPaで1時間重縮合反応を継続後、160℃に冷却し、ポリエステル樹脂1を得た。ポリエステル樹脂1を100質量部を、「ランデルミル 形式:RM」(株式会社徳寿工作所製)で粉砕し、予め作製した0.26質量%のドデシル硫酸ナトリウム水溶液638質量部と混合し、攪拌しながら超音波ホモジナイザー「US-150T」(株式会社日本精機製作所製)を用いて、V-LEVEL、300μAで30分間超音波分散し、ポリエステル樹脂粒子分散液1を得た。また、ポリエステル樹脂1のガラス転移温度(Tg)を測定したところ、42℃であった。
上記の<トナー58の作製>において、スチレンアクリル樹脂粒子分散液1を上記で調製したポリエステル樹脂粒子分散液1に変更した以外は同様な方法でトナー59を作製した。
<比較化合物>
特開2014-191078号公報の段落「0217」~「0227」に記載の方法で、以下の比較化合物1(数平均分子量Mn:2870)を得た。
<重合体樹脂粒子分散液1の調製>において、重合体1を比較化合物1に変更した以外は同様に比較化合物分散液を得た。
重合体粒子分散液1を上記で作製した比較化合物分散液に変更した以外は、上記のトナー1の作製と同様の手順で、トナー60を作製した。
<トナー58の作製>において重合体粒子分散液2を比較化合物分散液に変更した以外
は同様な方法でトナー61を作製した。
重合体1~57および比較化合物1の数平均分子量Mnは、GPC法により測定した。具体的には、装置「HLC-8120GPC」(東ソー株式会社製)およびカラム「TSKguardcolumn+TSKgelSuperHZ-M3連」(東ソー株式会社製)を用い、カラム温度を40℃に保持しながら、キャリア溶媒としてテトラヒドロフラン(THF)を流速0.2mL/分で流した。測定試料は、濃度1mg/mlになるようにテトラヒドロフランに溶解させた。当該溶液の調製は、超音波分散機を用いて、室温にて5分間処理を行うことにより行った。次いで、ポアサイズ0.2μmのメンブランフィルターで処理して試料溶液を得、この試料溶液10μLを上記のキャリア溶媒と共に装置内に注入し、屈折率検出器(RI検出器)を用いて検出した。単分散のポリスチレン標準粒子を用いて作成された検量線に基づいて、測定試料の分子量分布を算出した。上記検量線測定用のポリスチレンとしては10点用いた。
上記作製したトナー1~61について、シクロヘキサンメタクリレートとメチルメタクリレートとの共重合体樹脂(モノマー質量比1:1)で被覆した体積平均粒径が30μmのフェライトキャリア粒子を、トナー粒子濃度が6質量%となるように混合し、現像剤1~61を得た。混合は、V型混合機を用いて30分間行った。
実施例1~57で調製した重合体1~57、および比較例の比較化合物1の光照射に伴う接着性の変化を図3に示す装置を用いて、以下の光応答接着試験で評価した。図3に示すように、18mm角のカバーガラス1に重合体2mgをガラス中心から半径6mm内に載せ、同サイズのカバーガラス2を、カバーガラス1に対して平行方向に約4mmずらした位置で、重合体をすべて覆いかぶせるように被せた。これを加熱し、試料を溶融させ、カバーガラス1とカバーガラス2とを接着させた。得られた各サンプルを下記の非流動性→流動性の試験に供し、その後、下記の流動性→非流動性(戻り)の試験に供した。結果を下記表2に示す。
図3に示す(A)部分を台にセロハンテープで固定し、(C)部分には100gのおもりを装着した長さ30cmのビニール紐をセロハンテープで固定した。(B)部分に365nmの光を照射量20J/cm2で照射し、カバーガラス2がカバーガラス1から剥がれるかを確認し、下記の評価基準に従って判定した。結果を下記表2に示す。
〇:カバーガラス2がカバーガラス1から完全に剥がれた
△:カバーガラス2がずれた
×:カバーガラス2は動かなかった。
非流動性→流動性試験実施1時間(1時間は、自然環境下、即ち室温で放置した)後に、上記試験で使用したカバーガラス1の試料部分((B)部分)を覆いかぶせるようにカバーガラス3(カバーガラス1、2と同サイズ)をのせ、カバーガラス1とカバーガラス3とが接着するかを確認し、下記の評価基準に従って判定した。
〇:接着しなかった(非流動化していた)
△:一部接着した(一部、流動化状態が保たれていた)
×:接着した(流動化状態が保たれていた)。
定着性試験は、上記で得られた現像剤1~61を用いて、常温常湿環境下(温度20℃、湿度50%RH)で行った。一方に現像剤、他方に記録媒体としての普通紙(坪量:64g/m2)を設置した一対の平行平板(アルミ)電極間に、現像剤を磁力によって摺動させながら配置し、電極間ギャップが0.5mm、DCバイアスとACバイアスとはトナー付着量4g/m2となる条件でトナーを現像させ、上記普通紙の表面にトナー層を形成し、各定着装置にて定着して印刷物を得た(画像形成)。この印刷物の1cm角のトナー画像を、「JKワイパー(登録商標)」(日本製紙クレシア株式会社製)で45kPaの圧力をかけて10回こすり、画像の定着率を評価した。定着率65%以上を合格とした。なお、画像の定着率とは、印刷後の画像およびこすった後の画像の反射濃度を、蛍光分光濃度計「FD-7」(コニカミノルタ株式会社製)で測定し、こすった後のベタ画像の反射濃度を、印刷後のベタ画像の反射濃度で除した値を百分率で表した数値である。
No.2:図2の圧着部9があり、加圧部材91の温度は20℃であり、加圧時の圧力は0.2MPaである。照射部40の光源および照射量はNo.1と同様である;
No.3:図2の圧着部9があり、加圧部材91の温度は80℃であり、加圧時の圧力は0.2MPaである。照射部40の光源および照射量はNo.1と同様である。
上記で得られた実施例、比較例の画像について色再現性を、10名のモニターによる目視評価により下記評価基準に従って評価した。具体的には、評価比較用サンプルとして、実施例1のトナー1において重合体1をすべてスチレンアクリル樹脂に変更したトナーを作製した。これを用いて上記と同様に現像剤を作製し、上記の定着性試験における画像形成と同様に現像し、下記の定着装置No.4にて定着を行った。
◎:2名以下が明らかに異なると答えた
○:3~4名が明らかに異なると答えた
△:5~7名が明らかに異なると答えた
×:8名以上が明らかに異なると答えた。
用いないNo.1の定着装置よりも、加圧部材で加圧したNo.2の定着装置、更には加
圧部材で加熱しつつ加圧したNo.3の定着装置を用いた方が、より高い定着性が得られ
ることがわかった(実施例2、60、61の比較)。
2 帯電器、
3 露光器、
4 現像部、
5 転写部、
7 用紙搬送系、
8 クリーニング部、
9 圧着部、
10 画像形成部、
11 給紙部、
12 搬送ローラー、
13 搬送ベルト、
14 排紙部、
15 手差し給紙部、
16 トレイ、
17 温湿度計、
20 画像処理部、
24 用紙反転部、
40 照射部、
71 画像読取装置、
72 自動原稿送り装置、
85 ブレード、
90 制御部、
91、92 加圧部材、
100 画像形成装置、
d 原稿、
S 記録用紙。
Claims (14)
- 下記一般式(1)で表される、光照射により流動化し、可逆的に非流動化する高分子化合物:
上記一般式(1)中、Aは化学式(2)で表される重合性基を有するアゾメチン誘導体に由来する構造単位のみからなる重合体ブロックであり、Bは前記化学式(2)で表されるアゾメチン誘導体に由来する構造を含まない重合体ブロックであり、スチレン誘導体に由来する構造単位、(メタ)アクリル酸誘導体に由来する構造単位、およびオレフィン誘導体に由来する構造単位のうち少なくとも1種からなる重合体ブロックである:
前記化学式(2)中、
Xは、NR10、OまたはSであり、
R 1 は、重合性基を有する基、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~16のアルキル基、炭素数1~16のアルコキシ基、炭素数2~16のアシル基、炭素数2~16のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
R 2 は、重合性基を有する基、水素原子、炭素数1~16のアルキル基、または炭素数1~16のアルコキシ基であり、
R3またはR4のいずれか一方は、Yで表される基であり、他方は、重合性基を有する基、水素原子、炭素数1~16のアルキル基、または炭素数1~16のアルコキシ基であり、
R10は、重合性基を有する基、水素原子、炭素数1~16のアルキル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
Z1、Z2は、NまたはCHであり、かつZ1≠Z2であり、
R5~R7は、それぞれ独立して、重合性基を有する基、水素原子、炭素数1~16のアルキル基、または炭素数1~16のアルコキシ基であり、
R8およびR9は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~16のアルキル基、または炭素数1~16のアルコキシ基であり、
この際、R1、R2、R5~R7、R10、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないもののうち少なくとも1つは重合性基を有する基であり、
R1、R2、R10、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないもののうち少なくとも1つが重合性基を有する基である場合、R1、R2、R10、およびR3またはR4のうち、前記重合性基を有する基およびYで表される基以外のものは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基から選択され、ただし、R10は、水素原子、または炭素数1~4のアルキル基から選択され、
R5~R7の少なくとも1つが重合性基を有する基である場合、R5~R7のうち、前記重合性基を有する基以外のもの、R8およびR9は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基から選択され、
前記重合性基を有する基は、下記式(i)~(iv)のいずれかで表される基であり、
式(i)~(iv)中、A 1 は、水素原子またはメチル基であり、A 2 は、炭素数1~18のアルキレン基であり、A 3 は、炭素数1~6のアルキレン基である。 - 前記アゾメチン誘導体は、化学式(2)におけるR7、R10または前記Yで表される基に隣接しないR1~R4のいずれかに1つに前記重合性基を有する基を有する、請求項1に記載の高分子化合物。
- 前記アゾメチン誘導体は、下記化学式(3)で表される、請求項2に記載の高分子化合物。
化学式(3)中、
Xは、NR10、OまたはSであり、
R 1 は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~16のアルキル基、炭素数1~16のアルコキシ基、炭素数2~16のアシル基、炭素数2~16のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
R 2 は、水素原子、炭素数1~16のアルキル基、または炭素数1~16のアルコキシ基であり、
R3またはR4のいずれか一方は、Yで表される基であり、他方は、水素原子、炭素数1~16のアルキル基、または炭素数1~16のアルコキシ基であり、
R10は、水素原子、炭素数1~16のアルキル基、または炭素数2~16のアシルオキシ基であり、
Z1、Z2は、NまたはCHであり、かつZ1≠Z2であり、
R7は、重合性基を有する基である。 - 前記アゾメチン誘導体は、下記化学式(4)で表される、請求項3に記載の高分子化合物。
化学式(4)中、
Xは、NR10、OまたはSであり、
R3またはR4のいずれか一方は、Yで表される基であり、
Z1、Z2は、NまたはCHであり、かつZ1≠Z2であり、
A1は、水素原子またはメチル基であり、
A2は、炭素数1~18のアルキレン基であり、
R1、R2、R10、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないものは全て水素原子であるか、
または、
R1、R2、R10、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないもののうち、Yに隣接しないR1~R4のいずれか1つが、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~12のアルキル基、炭素数1~12のアルコキシ基、炭素数2~12のアシル基、炭素数2~12のアルコキシカルボニル基、または炭素数2~12のアシルオキシ基であり、残りがそれぞれ独立して水素原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基であり、R10が、水素原子または炭素数1~4のアルキル基であるか、または、
R10が、炭素数1~12のアルキル基、または炭素数2~12のアシルオキシ基であり、R1、R2、およびR3またはR4のうちYで表される基に選択されないものが、それぞれ独立して水素原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、炭素数1~4のアルキル基または炭素数1~4のアルコキシ基である。 - 前記一般式(1)で表される高分子化合物に含まれる重合体ブロックAの合計の数平均分子量が1000以上であり、重合体ブロックBの合計の数平均分子量が1000以上であり、前記一般式(1)で表される高分子化合物の全数平均分子量が3500以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の高分子化合物。
- 照射光の波長は、280nm以上480nm以下である請求項1~5のいずれか1項に記載の高分子化合物。
- 請求項1~6のいずれか1項に記載の高分子化合物を含む、トナー。
- さらに結着樹脂を含む、請求項7に記載のトナー。
- 前記結着樹脂は、スチレンアクリル樹脂及びポリエステル樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項8に記載のトナー。
- 請求項7~9のいずれか1項に記載のトナーからなるトナー像を記録媒体上に形成する工程と、前記トナー像に光を照射して、前記トナー像を軟化させる工程とを含む、画像形成方法。
- 前記光の波長は、280nm以上480nm以下である、請求項10に記載の画像形成方法。
- 前記軟化させたトナー像を加圧する工程をさらに含む、請求項10または11に記載の画像形成方法。
- 前記加圧する工程において、前記軟化させたトナー像をさらに加熱する、請求項12に記載の画像形成方法。
- 請求項1~6のいずれか1項に記載の高分子化合物を用いた光応答性接着剤。
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