JP7249775B2 - 流体圧駆動装置及び流量制御弁の駆動方法 - Google Patents

流体圧駆動装置及び流量制御弁の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、流体圧駆動装置及び流量制御弁の駆動方法に関する。
作動油の吐出量を制御する流量制御弁の故障の一つに、流量制御弁のスプールに異物が噛み込んでスプールが固着する故障がある。スプールは、中立位置では確実に作動油をシールし、スプールが中立位置から移動すると、作動油を吐出しなければならない。
特開2016-50585号公報
しかしながら、流量制御弁内の作動油中に異物が混入している場合には、作動油を吐出している状態からスプールを中立位置に戻す際にスプールに異物が噛み込んでスプールが固着してしまう場合がある。スプールが固着すると、再度スプールを移動させようとしても、スプールが動かないため、作動油を吐出できなくなり、流量制御弁の本来の機能を果たせなくなる。
本発明が解決しようとする課題は、スプールに異物が噛み込んでもスプールが固着しないようにした流体圧駆動装置及び流量制御弁の駆動方法を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様では、可動部を有し、前記可動部の位置に応じて作動流体の吐出量を制御する流量制御弁と、
前記可動部を移動目標位置まで移動させる駆動指令が出たタイミングから所定時間内に前記可動部が前記移動目標位置に到達しない場合と、前記可動部が前記移動目標位置に移動する際に所定の移動速度に達しない場合と、の少なくとも一方の場合に噛み込み状態であると推定する噛み込み推定部と、
前記噛み込み状態であると推定された後、前記噛み込み状態になったときの前記可動部の駆動方向とは逆方向の前記可動部の駆動指令が出たタイミングで、前記噛み込み状態でない場合の前記可動部の駆動力よりも大きい駆動力で前記可動部を駆動する駆動制御部と、を備える、流体圧駆動装置が提供される。
前記可動部の駆動力が第1閾値以上か否かを判定する駆動力判定部と、
前記可動部の駆動力が前記第1閾値以上と判定された場合に、前記可動部の移動目標位置と、前記可動部の実位置との偏差が第2閾値以上か否かを判定する位置偏差判定部と、を備えてもよく、
前記噛み込み推定部は、前記位置偏差判定部にて前記偏差が前記第2閾値以上と判定された場合に、前記可動部が前記噛み込み状態であると推定してもよい。
前記位置偏差判定部は、前記偏差の正負に基づいて、前記可動部が第1可動方向又は第2可動方向に可動する際の前記偏差が前記第2閾値以上か否かを判定し、
前記噛み込み推定部は、前記位置偏差判定部にて前記偏差が前記第2閾値以上と判定された場合に、前記可動部が前記第1可動方向又は前記第2可動方向に可動する際に前記噛み込み状態になったと推定してもよい。
前記可動部は、基準位置から前記第1可動方向又は前記第2可動方向に可動自在であり、
前記駆動制御部は、前記可動部を前記基準位置から前記第1可動方向に駆動した後に前記基準位置に戻す際に前記噛み込み状態になったと推定される場合、その後に前記可動部を前記第1可動方向に駆動する際の駆動力を前記噛み込み状態でない場合よりも増大させてもよい。
前記駆動制御部は、前記可動部を前記基準位置から前記第2可動方向に駆動した後に前記基準位置に戻す際に前記噛み込み状態になったと推定される場合、その後に前記可動部を前記第2可動方向に駆動する際の駆動力を前記噛み込み状態でない場合よりも増大させてもよい。
前記位置偏差判定部にて前記偏差が前記第2閾値以上と判定される状態が予め定めた制限時間以上継続するか否かを判定する継続時間判定部を備えてもよく、
前記噛み込み推定部は、前記継続時間判定部にて前記制限時間以上継続すると判定されると、前記可動部が前記噛み込み状態になったと推定してもよい。
前記可動部の駆動力が第1閾値以上か否かを判定する駆動力判定部と、
前記可動部の駆動力が前記第1閾値以上と判定された場合に、前記可動部の移動速度が第3閾値以下か否かを判定する移動速度判定部と、を備えてもよく、
前記噛み込み推定部は、前記移動速度判定部にて前記移動速度が前記第3閾値以下と判定された場合に、前記可動部が前記噛み込み状態であると推定してもよい。
前記流量制御弁は、前記可動部を駆動するための電磁力を発生するコイルを有する電磁制御弁であり、
前記可動部は、前記可動部が前記噛み込み状態になったと推定されると、前記噛み込み状態でない場合の前記コイルの印加電圧よりも高くしてもよい。
前記可動部の駆動方向とは逆方向の前記可動部の駆動指令が出たタイミングは、前記流量制御弁から吐出された作動流体にて被駆動体を駆動するアクチュエータが前記被駆動体の駆動力を下げるタイミングであってもよい。
前記流量制御弁が有する前記可動部は第1可動部であり、
前記流量制御弁から吐出された作動流体に応じて可動する第2可動部を有し、前記第2可動部の位置に応じて、被駆動体を駆動するアクチュエータに対する作動流体の供給量を制御するアクチュエータ制御弁をさらに備えてもよく、
前記駆動制御部は、前記噛み込み状態であると推定された後、前記噛み込み状態になったときの前記第1可動部の駆動方向とは逆方向の前記第1可動部の駆動指令が出たタイミングで、前記噛み込み状態でない場合の前記第1可動部の駆動力よりも大きい駆動力で前記第1可動部を駆動してもよい。
本発明の他の一態様では、可動部の位置に応じて作動流体の吐出量を制御する流量制御弁の駆動方法において、
前記可動部の駆動指令が出たタイミングから所定時間内に、前記可動部が移動目標位置に到達しない場合と、前記可動部が所定の移動速度に達しない場合と、の少なくとも一方の場合に噛み込み状態であると推定し、
前記噛み込み状態であると推定された後、前記噛み込み状態になったときの前記可動部の駆動方向とは逆方向の前記可動部の駆動指令が出たタイミングで、前記噛み込み状態でない場合の前記可動部の駆動力よりも大きい駆動力で前記可動部を駆動する。
本発明は、スプールに異物が噛み込んでもスプールの固着を防止できる。
第1の実施形態による流体圧駆動装置の概略構成を示すブロック図。 流量制御弁とアクチュエータの動作の一例を示す波形図。 流量制御弁内のスプールの移動位置を模式的に示す図。 流量制御弁内のスプールの移動位置を模式的に示す図。 第1の実施形態による噛み込み推定部の処理動作を示すフローチャート。 第1の実施形態による駆動制御部の処理動作を示すフローチャート。 第2の実施形態による流体圧駆動装置の概略構成を示すブロック図。 第2の実施形態による噛み込み推定部の処理動作を示すフローチャート。 第2の実施形態による駆動制御部の処理動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本開示の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は第1の実施形態による流体圧駆動装置1の概略構成を示すブロック図である。図1の流体圧駆動装置1は、流量制御弁2と、アクチュエータ3と、コントローラ4とを備えている。
流量制御弁2は、1つ以上のスプール(第1可動部)2aを有する弁棒2bを備えている。流量制御弁2は、コントローラ4の指令により、弁棒2bを移動させてスプール2aを所望の位置に移動させる。弁棒2bは、例えば不図示の電磁コイルに流れる電流により、長手方向に移動制御される。なお、弁棒2bは、必ずしも電磁コイル等の電気制御で移動させる必要はなく、他の制御手法(例えば、油圧制御)により移動させてもよい。スプール2aの移動位置の一つは中立位置である。スプール2aが中立位置に移動した場合には、流量制御弁2に流入する作動油と、流量制御弁2から流出される作動油のいずれも遮断される。よって、コントローラ4は、流量制御弁2とアクチュエータ3との間での作動油の流れをシールしたい場合に、スプール2aを中立位置に移動させる指令を出す。
図1の流量制御弁2には、作動油が流入出する複数のポートが設けられており、スプール2aの位置に応じて、各ポートからの作動油の流入出が制御される。例えば、流量制御弁2は、アクチュエータ3から作動油が供給されるポートP1と、流量制御弁2からアクチュエータ3に作動油を供給するポートP2と、流量制御弁2からタンクに作動油を排出するポートP3とを有する。なお、流量制御弁2に設けられるポートの種類と数は任意である。
アクチュエータ3は、例えば中空のスリーブ3a内を移動可能な可動部(第2可動部)3bを有する。アクチュエータ3は、流量制御弁2からの作動油の吐出量に応じて可動部3bの位置を可変させる。図1では、アクチュエータ3内の可動部3bの動きにより、燃料噴射弁5と排気弁6を制御する例を示しているが、これは一例であり、アクチュエータ3が駆動する対象物は任意である。
図1の流体圧駆動装置1は、流量制御弁2内のスプール2aの位置を検出する位置検出部7と、アクチュエータ3内の可動部3bの位置を検出する位置検出部8とを備えていてもよい。位置検出部7は、例えば、流量制御弁2の一端側に配置され、弁棒の端面との距離を非接触で計測するギャップセンサを有していてもよい。ギャップセンサにより、弁棒の端面との距離が計測されれば、スプール2aの位置も検出することができる。
コントローラ4は、位置検出部7で検出されたスプール2aの位置が、予め定めた移動目標位置に一致するように帰還制御を行う。移動目標位置とは、コントローラ4の指令位置である。例えば流体圧駆動装置1が電磁制御弁の場合には、コントローラ4は、位置検出部7で検出されたスプール2aの位置と、予め定めた移動目標位置との偏差に基づいて、電磁コイルに付与する電圧や電流の大きさや方向を制御する。
コントローラ4は、噛み込み推定部9と駆動制御部10とを有する。噛み込み推定部9は、流量制御弁2のスプール2aを移動目標位置まで移動させる駆動指令が出たタイミングから所定時間内にスプール2aが移動目標位置に到達しない場合に噛み込み状態であると推定する。スプール2aへの異物の噛み込みは、スプール2aが中立位置に戻る際に生じることが多い。よって、噛み込み推定部9は、スプール2aが中立位置に戻る際にスプール2aに異物が噛み込んだことを推定する。スプール2aに異物が噛み込むと、スプール2aは予め想定した時間内に中立位置に戻れなくなる。よって、噛み込み推定部9は、所定時間内にスプール2aが移動目標位置(例えば中立位置)に戻れない場合に、スプール2aに異物が噛み込んだことを推定する。所定時間は、スプール2aに異物が噛み込まれていない場合に、スプール2aの駆動指令が出たタイミングからスプール2aが中立位置に戻るまでに要する時間を基準として、この時間よりも長い時間に設定される。
駆動制御部10は、噛み込み状態であると推定された後、噛み込み状態になったときのスプール2aの駆動方向とは逆方向のスプール2aの駆動指令が出たタイミングで、噛み込み状態でない場合のスプール2aの駆動力よりも大きい駆動力でスプール2aを駆動する。このように、スプール2aに異物が噛み込んでスプール2aが固着した場合でも、異物が噛み込んだ際のスプール2aの移動方向とは逆方向に、スプール2aを大きな駆動力で駆動することで、スプール2aに噛み込んだ異物をスプール2aから引き離してスプール2aの移動を正常化させることができる。ここで、噛み込み状態になったときのスプール2aの駆動方向とは逆方向のスプール2aの駆動指令が出たタイミングは、例えば流量制御弁2から吐出された作動流体にて被駆動体を駆動するアクチュエータ3が被駆動体の駆動力を下げるタイミングである。すなわち、被駆動体の駆動力を上げる方向にスプール2aを移動させた後に中立位置に戻す際にスプール2aに異物が噛み込んだ場合は、その後に被駆動体の駆動力を下げる方向にスプール2aを移動させる際に駆動力をより大きくする。
コントローラ4は、駆動力判定部11と位置偏差判定部12を備えていてもよい。駆動力判定部11は、流量制御弁2のスプール2aの駆動力が第1閾値以上か否かを判定する。位置偏差判定部12は、流量制御弁2のスプール2aの駆動力が第1閾値以上と判定された場合に、流量制御弁2のスプール2aの移動目標位置と、流量制御弁2のスプール2aの実位置との偏差が第2閾値以上か否かを判定する。噛み込み推定部9は、位置偏差判定部12にて偏差が第2閾値以上と判定された場合に、流量制御弁2のスプール2aが噛み込み状態であると推定する。
なお、駆動力判定部11は、アクチュエータ3の可動部3bの駆動力が第1閾値以上か否かを判定してもよい。この場合、位置偏差判定部12は、アクチュエータ3の可動部3bの駆動力が第1閾値以上と判定された場合に、流量制御弁2の可動部3bの移動目標位置と実位置との偏差が第2閾値以上か否かを判定すればよい。
位置偏差判定部12は、偏差の正負に基づいて、スプール2aが第1可動方向又は第2可動方向に可動する際の偏差が第2閾値以上か否かを判定してもよい。この場合、噛み込み推定部9は、位置偏差判定部12にて偏差が第2閾値以上と判定された場合に、スプール2aが第1可動方向又は第2可動方向に可動する際に噛み込み状態になったと推定する。
流量制御弁2のスプール2aは、基準位置から第1可動方向又は第2可動方向に可動自在である。駆動制御部10は、流量制御弁2のスプール2aを基準位置から第1可動方向に駆動した後に基準位置に戻す際に噛み込み状態になったと推定される場合、その後にスプール2aを第1可動方向に駆動する際の駆動力を噛み込み状態でない場合よりも増大させる。また、駆動制御部10は、スプール2aを基準位置から第2可動方向に駆動した後に基準位置に戻す際に噛み込み状態になったと推定される場合、その後にスプール2aを第2可動方向に駆動する際の駆動力を噛み込み状態でない場合よりも増大させる。
コントローラ4は、継続時間判定部13を備えていてもよい。継続時間判定部13は、位置偏差判定部12にて偏差が第2閾値以上と判定される状態が予め定めた制限時間以上継続するか否かを判定する。噛み込み推定部9は、噛み込み継続時間判定部13にて制限時間以上継続すると判定されると、可動部3bが噛み込み状態になったと推定する。
図2は流量制御弁2とアクチュエータ3の動作の一例を示す波形図、図3A及び図3Bは流量制御弁2内のスプール2aの移動位置を模式的に示す図である。なお、流量制御弁2のスプール2aは、初期状態では、中立位置に留まっているとする。
図2の時刻t1のときに、コントローラ4は、流量制御弁2に対して、アクチュエータ3への作動油の供給を指令する。この指令を受けて、スプール2aは、図3Aに示すように、中立位置から図示の左側に移動する。スプール2aの左側への移動は、時刻t1~t2の間行われる。この間、スプール2aは一定速度で移動する。これにより、ポートP1からポートP2に向けて作動油が流れて、流量制御弁2からアクチュエータ3に作動油が供給される。アクチュエータ3の可動部3bは、流量制御弁2から作動油が供給されることにより、例えば上方に移動する。
時刻t2になると、コントローラ4は、流量制御弁2のスプール2aを中立位置に戻す駆動指令を出す。この指令を受けて、流量制御弁2のスプール2aは中立位置に復帰し、流量制御弁2からアクチュエータ3への作動油の供給は停止される。時刻t2~t3の間は、流量制御弁2のスプール2aは、中立位置に留まる。
時刻t3になると、コントローラ4は、流量制御弁2に対して、アクチュエータ3からの作動油をタンクに排出するよう指令する。この指令を受けて、スプール2aは、図3Bに示すように、中立位置から図示の右側に移動する。スプール2aの右側への移動は時刻t3~t4の間行われる。この間、スプール2aは一定速度で移動する。これにより、アクチュエータ3からポートP2に流れ込んだ作動油は、ポートP3からタンクに排出される。
時刻t4になると、コントローラ4は、流量制御弁2に対して、流量制御弁2に対して、アクチュエータ3への作動油の供給を指令する。この指令を受けて、スプール2aは、中立位置を通過して、図3Aに示すように、左側に移動する。スプール2aの左側への移動は、時刻t4~t5の間行われる。
時刻t5になると、コントローラ4は、流量制御弁2のスプール2aを中立位置に戻す駆動指令を出す。この指令を受けて、流量制御弁2のスプール2aは中立位置に復帰し、流量制御弁2からアクチュエータ3への作動油の供給は停止される。時刻t5~t6の間は、流量制御弁2のスプール2aは、中立位置に留まる。
時刻t6~t7の間は、時刻t3~t4と同様に、スプール2aは中立位置から右側に移動し、アクチェータからの作動油がタンクに排出される。時刻t7になると、コントローラ4は、流量制御弁2のスプール2aを中立位置に戻す駆動指令を出す。この指令を受けて、流量制御弁2のスプール2aは中立位置に復帰するが、このとき、作動油中の異物がスプール2aに噛み込んだとする。この場合、スプール2aが中立位置の直前で固着するため、通常の駆動力では、スプール2aは移動しなくなる。スプール2aへの異物の噛み込みは、スプール2aが中立位置に復帰する直前に生じる場合が多い。スプール2aに異物が噛み込むと、スプール2aが中立位置に復帰しきれないため、位置検出部7にてスプール2aの位置を検出することで、スプール2aに異物が噛み込んだことを推定できる。本実施形態では、スプール2aに異物が噛み込んだことを噛み込み推定部9にて推定する。
コントローラ4は、噛み込み推定部9にて、スプール2aに異物が噛み込んだことが推定されると、その後に、スプール2aに異物が噛み込んだ際のスプール2aの移動方向とは逆方向にスプール2aを移動させる際の駆動力を、異物が噛み込まれていないときのスプール2aの駆動力よりも大きくする。図2の例では、時刻t8のときに、コントローラ4は、流量制御弁2に対して、アクチュエータ3からの作動油をタンクに排出するよう指令し、かつスプール2aの駆動力を通常よりも大きくする。これにより、異物を噛み込んだスプール2aは、異物を噛み込んだときの駆動力よりも大きい駆動力で、噛み込み方向とは逆方向に引っ張られることになり、異物がスプール2aから除去される。
その後、時刻t10~t11では、時刻t1~t2と同様に、コントローラ4は流量制御弁2からアクチュエータ3に作動油を供給するべく、流量制御弁2のスプール2aを中立位置よりも左側に移動させる。時刻t11になると、コントローラ4は、流量制御弁2のスプール2aを中立位置に戻す駆動指令を出すが、中立位置に戻る直前にスプール2aに異物が噛み込んだとする。スプール2aへの異物の噛み込みは、上述したように、噛み込み推定部9にて推定される。
その後、時刻t12のときに、コントローラ4は、異物の噛み込み方向とは逆方向にスプール2aを移動させる駆動指令を出す。このとき、通常の駆動力よりも大きい駆動力でスプール2aを移動させる。これにより、スプール2aに噛み込んだ異物はスプール2aから除去される。
図4は第1の実施形態による噛み込み推定部9の処理動作を示すフローチャートである。図4のフローチャートの処理は、流体圧駆動装置1が動作している期間内は、繰り返し実行される。まず、流量制御弁2のスプール2aの駆動力が第1閾値以上か否かを判定する(ステップS1)。ステップS1を設ける理由は、スプール2aに異物が噛み込むと、スプール2aを中立位置に戻すために、スプール2aに通常以上の駆動力がかかるためである。ステップS1の判定処理は、駆動力判定部11にて行われる。
ステップS1でスプール2aの駆動力が第1閾値以上と判定された場合には、スプール2aの位置偏差が正方向に第2閾値以上か否かを判定する(ステップS2)。正方向とは、例えばスプール2aの右方向の位置偏差が第2閾値以上を指す。ステップS2を設ける理由は、スプール2aに異物が噛み込むと、スプール2aが固着して、移動目標位置まで到達できなくなるためである。スプール2aの位置偏差は、位置偏差判定部12にて行われる。位置偏差判定部12は、スプール2aの実位置を位置検出部7にて検出し、検出された実位置と、予め定めた移動目標位置との偏差が第2閾値以上か否かを判定する。
ステップS2で位置偏差が正方向に第2閾値以上と判定されると、位置偏差が第2閾値以上となってから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS3)。ステップS3を設ける理由は、スプール2aへの異物の噛み込み以外の理由でスプール2aの動きが一時的に緩慢になることも考えられるのに対して、スプール2aに異物が噛み込むとスプール2aは固着して、所定時間が経過しても動かなくなるためである。ステップS3では、位置偏差が第2閾値以上となってからの経過時間を変数tに代入し、変数tが所定時間以上か否かにより判定を行う。ステップS3の判定処理は、継続時間判定部13にて行われる。
ステップS3で所定時間が経過したと判定されると、変数tを0に初期化するとともに、スプール2aを右方向に移動させる際に異物が噛み込んだことを示すフラグ(以下、(+)噛み込みフラグ)を設定し(ステップS4)、図4の処理を終了する。ステップS3で所定時間が経過していないと判定されると、変数tを更新し(ステップS5)、図4の処理を終了する。
ステップS2でスプール2aの位置偏差が第2閾値未満と判定されると、スプール2aの位置偏差が負方向に第2閾値以上か否かを判定する(ステップS6)。負方向とは、例えばスプール2aの左方向の位置偏差が第2閾値以上を指す。ステップS6で負方向に第2閾値以上と判定されると、位置偏差が第2閾値以上となってから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS7)。所定時間が経過したと判定されると、変数tを0に初期化するとともに、スプール2aを左方向に移動させる際に異物が噛み込んだことを示すフラグ(以下、(-)噛み込みフラグ)を設定し(ステップS8)、図4の処理を終了する。ステップS7でまだ所定時間が経過していないと判定されると、ステップS5の処理を行って、図4の処理を終了する。
ステップS1でスプール2aの駆動力が第1閾値未満と判定された場合、又はステップS6でスプール2aの位置偏差が負方向に第2閾値未満と判定された場合には、変数tを0に初期化して(ステップS9)、図4の処理を終了する。
図5は第1の実施形態による駆動制御部10の処理動作を示すフローチャートである。図5のフローチャートの処理は、流体圧駆動装置1が動作している期間内は、繰り返し実行される。まず、(+)噛み込みフラグがセットされているか否かを判定する(ステップS11)。(+)噛み込みフラグがセットされている場合には、流量制御弁2のスプール2aの位置偏差が負方向に第2閾値以上か否かを判定する(ステップS12)。スプール2aを正方向に移動させる際に異物が噛み込んで固着した後、負方向に移動させようとしてもスプール2aは移動しないため、負方向の位置偏差が第2閾値以上となる。ステップS12で位置偏差が負方向に第2閾値以上であれば、正方向に移動させる際にスプール2aに異物が噛み込んだことを示している。
ステップS12で位置偏差が負方向に第2閾値以上と判定されると、スプール2aの駆動力を引き上げる(ステップS13)。流量制御弁2が電磁制御弁の場合、スプール2aは電磁コイルに供給される電圧に応じて移動するため、ステップS13では電磁コイルに供給される電圧を通常よりも高くする。
ステップS13により、スプール2aは異物の噛み込み方向とは逆方向の左側に駆動力が発生し、異物がスプール2aから除去される。よって、(+)噛み込みフラグをリセットする(ステップS14)。なお、ステップS13では、スプール2aに付与する駆動力を段階的に引き上げてもよい。すなわち、1段階目の駆動力では、スプール2aに噛み込んだ異物が除去されない場合には、さらに大きい2段階目の駆動力をスプール2aに付与してもよい。
ステップS12でスプール2aの位置偏差が負方向に第2閾値未満と判定されると、スプール2aに噛み込まれた異物が除去されたと判断して、図5の処理を終了する。
ステップS11で(+)噛み込みフラグがセットされていないと判定されると、(-)噛み込みフラグがセットされているか否かを判定する(ステップS15)。(-)噛み込みフラグがセットされている場合には、流量制御弁2のスプール2aの位置偏差が正方向に第2閾値以上か否かを判定する(ステップS16)。スプール2aを負方向に移動させる際に異物が噛み込んで固着した後、正方向に移動させようとしてもスプール2aは移動しないため、正方向の位置偏差が第2閾値以上となる。ステップS12で位置偏差が正方向に第2閾値以上であれば、負方向に移動させる際にスプール2aに異物が噛み込んだことを示している。
ステップS16で位置偏差が第2閾値以上と判定されると、スプール2aの駆動力を引き上げる(ステップS17)。そして、スプール2aに噛み込まれた異物が除去された場合には、(-)噛み込みフラグをリセットする(ステップS18)。
このように、本実施形態では、流量制御弁2のスプール2aに異物が噛み込んだときに、噛み込み方向とは逆方向に、通常の駆動力よりも大きな駆動力でスプール2aを駆動するため、スプール2aへの異物の噛み込みを解消させることができる。本実施形態によれば、流量制御弁2を分解することなく、スプール2aに異物が噛み込んだことを推定でき、また、スプール2aに異物が噛み込んだことが推定される場合には、スプール2aの駆動力を制御することで、スプール2aへの異物の噛み込みを解消できるため、スプール2aの固着不良の頻度を大幅に削減できる。これにより、流量制御弁2を分解修理する頻度も削減でき、保守作業員を派遣する手間も省けるため、保守費用の大幅な削減が図れる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、噛み込み推定部9と駆動制御部10の処理動作が第1の実施形態とは異なっている。
図6は第2の実施形態による流体圧駆動装置1の概略構成を示すブロック図である。図6の流体圧駆動装置1は、図1の位置偏差判定部12と継続時間判定部13の代わりに、移動速度判定部14を備えている。移動速度判定部14は、流量制御弁2のスプール2aの駆動力が第1閾値以上と判定された場合に、スプール2aの移動速度が第3閾値以下か否かを判定する。
また、図6の流体圧駆動装置1は、変位検出部15を備えている。変位検出部15は、スプール2aの変位すなわち移動速度を検出する。変位検出部15は、位置検出部7で検出されたスプール2aの位置情報を微分処理することで、スプール2aの変位を検出できる。あるいは、変位検出部15は、スプール2aの移動速度を直接検出する速度センサを含んでいてもよい。
図7は第2の実施形態による噛み込み推定部9の処理動作を示すフローチャートである。まず、スプール2aの駆動力が第1閾値以上か否かを判定する(ステップS21)。第1閾値以上と判定されると、変位検出部15で検出されたスプール2aの移動速度が第1方向(例えば右方向)に第3閾値以下か否かを判定する(ステップS22)。第3閾値以下と判定されると、スプール2aの移動速度が第3閾値以下になってから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS23)。ステップS23の判定結果に基づくステップS24、S25の処理は図4のステップS4、S5と同じである。
ステップS22でスプール2aの移動速度が第1方向に第3閾値以下でないと判定されると、スプール2aの移動速度が第2方向(例えば左方向)に第3閾値以下か否かを判定する(ステップS26)。第3閾値以下と判定されると、スプール2aの移動速度が第3閾値以下になってから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS27)。ステップS27の判定結果に基づくステップS28、S29の処理は図4のステップS8、S9と同じである。
図8は第2の実施形態による駆動制御部10の処理動作を示すフローチャートである。まず、(+)噛み込みフラグがセットされているか否かを判定する(ステップS31)。(+)噛み込みフラグがセットされている場合には、変位検出部15にて検出されたスプール2aの第2方向(例えば左方向)への移動速度が第4閾値以下か否かを判定する(ステップS32)。ステップS32の判定処理がYESの場合に行われるステップS33、S34の処理は図5のステップS13、S14の処理と同じである。
ステップS31で(+)噛み込みフラグがセットされていないと判定された場合には、(-)噛み込みフラグがセットされているか否かを判定する(ステップS35)。ステップS35でセットされていると判定されると、変位検出部15にて検出されたスプール2aの第1方向(例えば右方向)への移動速度が第4閾値以下か否かを判定する(ステップS36)。ステップS36の判定処理がYESの場合に行われるステップS37、S38の処理は図5のステップS17、S18の処理と同じである。
このように、第2の実施形態では、流量制御弁2のスプール2aの移動速度に基づいて、スプール2aをどの方向に移動させる際に異物が噛み込んだか否かを判断し、スプール2aが固着したと判断される場合には、第1の実施形態と同様に、噛み込み方向とは逆方向に、通常の駆動力よりも大きな駆動力でスプール2aを駆動するため、スプール2aへの異物の噛み込みを迅速に解消させることができる。
上述した各実施形態では、流量制御弁2とアクチュエータ3を備えた流体圧駆動装置1について説明したが、アクチュエータ3の構成及び動作は任意であることから、流量制御弁2から吐出される作動油を利用して種々の動作を行う流体圧駆動装置1に幅広く適用可能である。流量制御弁2は、スプール2aを有し、スプール2aの位置に応じて作動油の吐出量を制御するものであればよい。流量制御弁2の具体例は、上述したスプール2a弁の他に、ポペット弁、ボール弁、ニードル弁などにも適用可能である。アクチュエータ3は、流量制御弁2からの作動油の吐出量に応じて位置を可変可能な可動部3bを有し、可動部3bの位置に応じてアクチュエータ軸を直接駆動するもののほか、可動部3bは位置に応じて、別置きのアクチュエータに対する作動油の供給量を制御する弁であってもよい。駆動部の具体例は、上述した可動部3b式のアクチュエータ3の他に、スプール弁やポペット弁でもよいし、油圧モータ等の流体圧駆動モータでもよい。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 流体圧駆動装置、2 流量制御弁、2a スプール、3 アクチュエータ、3a スリーブ、3b 可動部、4 コントローラ、5 燃料噴射弁、6 排気弁、7 位置検出部、8 位置検出部、9 噛み込み推定部、10 駆動制御部、11 駆動力判定部、12 位置偏差判定部、13 継続時間判定部、14 移動速度判定部、15 変位検出部

Claims (13)

  1. 可動部を有し、前記可動部の位置に応じて作動流体の吐出量を制御する流量制御弁と、
    前記可動部を移動目標位置まで移動させる駆動指令が出たタイミングから所定時間内に前記可動部が前記移動目標位置に到達しない場合と、前記可動部が前記移動目標位置に移動する際に所定の移動速度に達しない場合と、の少なくとも一方の場合に噛み込み状態であると推定する噛み込み推定部と、
    前記噛み込み状態であると推定された後、前記噛み込み状態になったときの前記可動部の駆動方向とは逆方向の前記可動部の駆動指令が出たタイミングで、前記噛み込み状態でない場合の前記可動部の駆動力よりも大きい駆動力で前記可動部を駆動する駆動制御部と、
    前記可動部の駆動力が第1閾値以上か否かを判定する駆動力判定部と、
    前記可動部の駆動力が前記第1閾値以上と判定された場合に、前記可動部の移動目標位置と、前記可動部の実位置との偏差が第2閾値以上か否かを判定する位置偏差判定部と、を備え、
    前記噛み込み推定部は、前記位置偏差判定部にて前記偏差が前記第2閾値以上と判定された場合に、前記可動部が前記噛み込み状態であると推定する、流体圧駆動装置。
  2. 前記位置偏差判定部は、前記偏差の正負に基づいて、前記可動部が第1可動方向又は第2可動方向に可動する際の前記偏差が前記第2閾値以上か否かを判定し、
    前記噛み込み推定部は、前記位置偏差判定部にて前記偏差が前記第2閾値以上と判定された場合に、前記可動部が前記第1可動方向又は前記第2可動方向に可動する際に前記噛み込み状態になったと推定する、請求項に記載の流体圧駆動装置。
  3. 前記可動部は、基準位置から前記第1可動方向又は前記第2可動方向に可動自在であり、
    前記駆動制御部は、前記可動部を前記基準位置から前記第1可動方向に駆動した後に前記基準位置に戻す際に前記噛み込み状態になったと推定される場合、その後に前記可動部を前記第1可動方向に駆動する際の駆動力を前記噛み込み状態でない場合よりも増大させる、請求項に記載の流体圧駆動装置。
  4. 前記駆動制御部は、前記可動部を前記基準位置から前記第2可動方向に駆動した後に前記基準位置に戻す際に前記噛み込み状態になったと推定される場合、その後に前記可動部を前記第2可動方向に駆動する際の駆動力を前記噛み込み状態でない場合よりも増大させる、請求項に記載の流体圧駆動装置。
  5. 前記位置偏差判定部にて前記偏差が前記第2閾値以上と判定される状態が予め定めた制限時間以上継続するか否かを判定する継続時間判定部を備え、
    前記噛み込み推定部は、前記継続時間判定部にて前記制限時間以上継続すると判定されると、前記可動部が前記噛み込み状態になったと推定する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の流体圧駆動装置。
  6. 可動部を有し、前記可動部の位置に応じて作動流体の吐出量を制御する流量制御弁と、
    前記可動部を移動目標位置まで移動させる駆動指令が出たタイミングから所定時間内に前記可動部が前記移動目標位置に到達しない場合と、前記可動部が前記移動目標位置に移動する際に所定の移動速度に達しない場合と、の少なくとも一方の場合に噛み込み状態であると推定する噛み込み推定部と、
    前記噛み込み状態であると推定された後、前記噛み込み状態になったときの前記可動部の駆動方向とは逆方向の前記可動部の駆動指令が出たタイミングで、前記噛み込み状態でない場合の前記可動部の駆動力よりも大きい駆動力で前記可動部を駆動する駆動制御部と、
    前記可動部の駆動力が第1閾値以上か否かを判定する駆動力判定部と、
    前記可動部の駆動力が前記第1閾値以上と判定された場合に、前記可動部の移動速度が第3閾値以下か否かを判定する移動速度判定部と、を備え、
    前記噛み込み推定部は、前記移動速度判定部にて前記移動速度が前記第3閾値以下と判定された場合に、前記可動部が前記噛み込み状態であると推定する、流体圧駆動装置。
  7. 前記流量制御弁は、前記可動部を駆動するための電磁力を発生するコイルを有する電磁制御弁であり、
    前記可動部は、前記可動部が前記噛み込み状態になったと推定されると、前記噛み込み状態でない場合の前記コイルの印加電圧よりも高くする、請求項1乃至のいずれか一項に記載の流体圧駆動装置。
  8. 可動部を有し、前記可動部の位置に応じて作動流体の吐出量を制御する流量制御弁と、
    前記可動部を移動目標位置まで移動させる駆動指令が出たタイミングから所定時間内に前記可動部が前記移動目標位置に到達しない場合と、前記可動部が前記移動目標位置に移動する際に所定の移動速度に達しない場合と、の少なくとも一方の場合に噛み込み状態であると推定する噛み込み推定部と、
    前記噛み込み状態であると推定された後、前記噛み込み状態になったときの前記可動部の駆動方向とは逆方向の前記可動部の駆動指令が出たタイミングで、前記噛み込み状態でない場合の前記可動部の駆動力よりも大きい駆動力で前記可動部を駆動する駆動制御部と、を備え、
    前記可動部の駆動方向とは逆方向の前記可動部の駆動指令が出たタイミングは、前記流量制御弁から吐出された作動流体にて被駆動体を駆動するアクチュエータが前記被駆動体の駆動力を下げるタイミングである、流体圧駆動装置。
  9. 第1可動部を有し、前記第1可動部の位置に応じて作動流体の吐出量を制御する流量制御弁と、
    前記第1可動部を移動目標位置まで移動させる駆動指令が出たタイミングから所定時間内に前記第1可動部が前記移動目標位置に到達しない場合と、前記第1可動部が前記移動目標位置に移動する際に所定の移動速度に達しない場合と、の少なくとも一方の場合に噛み込み状態であると推定する噛み込み推定部と、
    前記噛み込み状態であると推定された後、前記噛み込み状態になったときの前記第1可動部の駆動方向とは逆方向の前記第1可動部の駆動指令が出たタイミングで、前記噛み込み状態でない場合の前記第1可動部の駆動力よりも大きい駆動力で前記第1可動部を駆動する駆動制御部と、
    前記流量制御弁から吐出された作動流体に応じて可動する第2可動部を有し、前記第2可動部の位置に応じて、被駆動体を駆動するアクチュエータに対する作動流体の供給量を制御するアクチュエータ制御弁と、を備え、
    前記駆動制御部は、前記噛み込み状態であると推定された後、前記噛み込み状態になったときの前記第1可動部の駆動方向とは逆方向の前記第1可動部の駆動指令が出たタイミングで、前記噛み込み状態でない場合の前記第1可動部の駆動力よりも大きい駆動力で前記第1可動部を駆動する、流体圧駆動装置。
  10. 可動部の位置に応じて作動流体の吐出量を制御する流量制御弁の駆動方法において、
    前記可動部の駆動指令が出たタイミングから所定時間内に、前記可動部が移動目標位置に到達しない場合と、前記可動部が所定の移動速度に達しない場合と、の少なくとも一方の場合に噛み込み状態であると推定し、
    前記噛み込み状態であると推定された後、前記噛み込み状態になったときの前記可動部の駆動方向とは逆方向の前記可動部の駆動指令が出たタイミングで、前記噛み込み状態でない場合の前記可動部の駆動力よりも大きい駆動力で前記可動部を駆動し、
    前記可動部の駆動力が第1閾値以上か否かを判定し、
    前記可動部の駆動力が前記第1閾値以上と判定された場合に、前記可動部の移動目標位置と、前記可動部の実位置との偏差が第2閾値以上か否かを判定し、
    前記偏差が前記第2閾値以上と判定された場合に、前記可動部が前記噛み込み状態であると推定する、流量制御弁の駆動方法。
  11. 可動部の位置に応じて作動流体の吐出量を制御する流量制御弁の駆動方法において、
    前記可動部を移動目標位置まで移動させる駆動指令が出たタイミングから所定時間内に前記可動部が前記移動目標位置に到達しない場合と、前記可動部が前記移動目標位置に移動する際に所定の移動速度に達しない場合と、の少なくとも一方の場合に噛み込み状態であると推定し、
    前記噛み込み状態であると推定された後、前記噛み込み状態になったときの前記可動部の駆動方向とは逆方向の前記可動部の駆動指令が出たタイミングで、前記噛み込み状態でない場合の前記可動部の駆動力よりも大きい駆動力で前記可動部を駆動し、
    前記可動部の駆動力が第1閾値以上か否かを判定し、
    前記可動部の駆動力が前記第1閾値以上と判定された場合に、前記可動部の移動速度が第3閾値以下か否かを判定し、
    前記移動速度が前記第3閾値以下と判定された場合に、前記可動部が前記噛み込み状態であると推定する、流量制御弁の駆動方法。
  12. 可動部の位置に応じて作動流体の吐出量を制御する流量制御弁の駆動方法において、
    前記可動部を移動目標位置まで移動させる駆動指令が出たタイミングから所定時間内に前記可動部が前記移動目標位置に到達しない場合と、前記可動部が前記移動目標位置に移動する際に所定の移動速度に達しない場合と、の少なくとも一方の場合に噛み込み状態であると推定し、
    前記噛み込み状態であると推定された後、前記噛み込み状態になったときの前記可動部の駆動方向とは逆方向の前記可動部の駆動指令が出たタイミングで、前記噛み込み状態でない場合の前記可動部の駆動力よりも大きい駆動力で前記可動部を駆動し、
    前記可動部の駆動方向とは逆方向の前記可動部の駆動指令が出たタイミングは、前記流量制御弁から吐出された作動流体にて被駆動体を駆動するアクチュエータが前記被駆動体の駆動力を下げるタイミングである、流量制御弁の駆動方法。
  13. 第1可動部の位置に応じて作動流体の吐出量を制御する流量制御弁の駆動方法において、
    前記第1可動部を移動目標位置まで移動させる駆動指令が出たタイミングから所定時間内に前記第1可動部が前記移動目標位置に到達しない場合と、前記第1可動部が前記移動目標位置に移動する際に所定の移動速度に達しない場合と、の少なくとも一方の場合に噛み込み状態であると推定し、
    前記噛み込み状態であると推定された後、前記噛み込み状態になったときの前記第1可動部の駆動方向とは逆方向の前記第1可動部の駆動指令が出たタイミングで、前記噛み込み状態でない場合の前記第1可動部の駆動力よりも大きい駆動力で前記第1可動部を駆動し、
    前記流量制御弁から吐出された作動流体に応じて可動する第2可動部の位置に応じて、被駆動体を駆動するアクチュエータに対する作動流体の供給量を制御し、
    前記噛み込み状態であると推定された後、前記噛み込み状態になったときの前記第1可動部の駆動方向とは逆方向の前記第1可動部の駆動指令が出たタイミングで、前記噛み込み状態でない場合の前記第1可動部の駆動力よりも大きい駆動力で前記第1可動部を駆動する、流量制御弁の駆動方法。
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