JP7249768B2 - 動吸振器 - Google Patents
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Description
回転軸に取り付けられるハブと、
前記ハブの外周面側に、該ハブと同心的に設けられる振動リングと、
前記ハブと前記振動リングとを連結する一対の弾性体ユニットと、
前記振動リングの内周面に嵌合され、かつ、前記一対の弾性体ユニットの間の位置で、前記ハブに対して摺動自在に設けられる環状のすべり軸受と、
を備える動吸振器であって、
前記ハブの外周面側には、該ハブの中心軸線を含む面で該ハブを切断した断面形状が、径方向外側に突出する円弧状の環状突出部を有しており、かつ、前記すべり軸受の内周面は円柱面で構成されており、
前記環状突出部の外周面と、前記すべり軸受の内周面が摺動自在に接していることを特徴とする。
図1~図4を参照して、本発明の実施例に係る動吸振器(ダイナミックダンパ)について説明する。図1は本発明の実施例1に係る動吸振器の正面図である。図2は本発明の実施例1に係る動吸振器の模式的断面図であり、図1中のAA断面図である。図3は本発明の実施例1に係る動吸振器の組み立て手順を説明する図である。なお、図3においては、各部材を断面図にて示している。図4は本発明の実施例1に係る動吸振器の動作説明図である。なお、図4においては、主要部材について、断面図にて示している。
本実施例に係る動吸振器100は、例えば、自動車の車体に備えられるプロペラシャフト(回転軸)の共振を抑制するために好適に利用することができる。背景技術の中で説明した通り、プロペラシャフトは、回転方向(捩じれ方向)と、プロペラシャフトの中心軸線に対する傾き方向(こじり方向)のそれぞれに対して振動が発生し得る。このプロペラシャフトに、本実施例に係る動吸振器100を取り付けることによって、これらの各方向に対する共振を抑制することができる。なお、本発明に係る動吸振器は、このような用途に限らず、上記のように複数の方向に振動が発生し得る回転軸を備える各種装置に対して、当該回転軸の各方向に対する共振を抑制するために適用することができる。
特に、図1及び図2を参照して、本実施例に係る動吸振器100について、より詳細に説明する。本実施例に係る動吸振器100は、プロペラシャフトなどの回転軸に取り付けられるハブ110と、ハブ110の外周面側に、ハブ110と同心的に設けられる振動リング130と、ハブ110と振動リング130とを連結する一対の弾性体ユニット140とを備えている。また、動吸振器100は、ハブ110の外周面に嵌合され、かつ、一対の弾性体ユニット140の間の位置で、振動リング130に対して摺動自在に設けられる環状のすべり軸受120も備えている。
成される振動リング130における環状凸部132の内周面が、すべり軸受120の外周面に対して摺動自在に設けられる。
図3を参照して、本実施例に係る動吸振器100の組み立て方について説明する。まず、すべり軸受120が、ハブ110の円筒部111の外周面に対して嵌合により固定される。その後、すべり軸受120の両側から、それぞれ第1振動リング部品130Aと第2振動リング部品130Bが取り付けられる(図3中の矢印S1,S2参照)。第1振動リング部品130Aには嵌合凹部130A1が設けられ、第2振動リング部品130Bには嵌合凸部130B1が設けられている。これら嵌合凹部130A1と嵌合凸部130B1との嵌合により、第1振動リング部品130Aと第2振動リング部品130Bは固定されて、振動リング130が得られる。最後に、振動リング130の両側から、それぞれ弾性体ユニット140が取り付けられる(図3中の矢印T1,T2参照)。
図4を参照して、本実施例に係る動吸振器100の動作について説明する。なお、図4においては、動作を分かり易くするために主要構成のみを示し、かつ、ハッチング及び奥行き線を適宜省略している。上記の通り、軸受120の外周面側の環状突出部121における外周面と、振動リング130の内周面側の環状凹部132aにおける内周面とは摺動自在に接触している。これにより、振動リング130は、軸受120に対して、これらの中心軸線に対して傾く方向(図4中の矢印X方向)への移動が許容されている。
本実施例に係る動吸振器100によれば、ハブ110と振動リング130が、一対の弾性体ユニット140により連結される構成が採用されているため、回転軸における回転方向の振動の共振を抑制することができる。そして、ハブ110の外周面に嵌合され、かつ、振動リング130に対して摺動自在に設けられる環状のすべり軸受120が設けられているので、ハブ110に対する振動リング130の径方向への移動が規制される。これにより、アンバランスの発生を抑制することができる。
図5~図7を参照して、本発明の実施例2に係る動吸振器(ダイナミックダンパ)について説明する。図5は本発明の実施例2に係る動吸振器の正面図である。図6は本発明の実施例2に係る動吸振器の模式的断面図であり、図5中のBB断面図である。図7は本発明の実施例2に係る動吸振器の動作説明図である。なお、図7においては、主要部材について、断面図にて示している。
特に、図5及び図6を参照して、本実施例に係る動吸振器100Xについて、より詳細に説明する。本実施例に係る動吸振器100Xは、プロペラシャフトなどの回転軸に取り付けられるハブ110Xと、ハブ110Xの外周面側に、ハブ110Xと同心的に設けられる振動リング130Xと、ハブ110Xと振動リング130Xとを連結する一対の弾性体ユニット140Xとを備えている。また、動吸振器100Xは、振動リング130Xの内周面に嵌合され、かつ、一対の弾性体ユニット140Xの間の位置で、ハブ110Xに対して摺動自在に設けられる環状のすべり軸受120Xも備えている。このすべり軸受120Xと弾性体ユニット140Xとの間には、図6に示すように隙間が設けられている。これにより、すべり軸受120Xは、その中心軸線方向への移動が許容されている。
動と、回転軸の軸線方向の振動と、回転軸の中心軸線に対する回転軸における傾き方向(こじり方向)の振動のそれぞれの振動に対して、回転軸の共振を抑制するように、振動リング130Xは設計されている。
図7を参照して、本実施例に係る動吸振器100Xの動作について説明する。なお、図7においては、動作を分かり易くするために主要構成のみを示し、かつ、ハッチング及び奥行き線を適宜省略している。上記の通り、ハブ110Xの外周面側の環状突出部111Xにおける外周面と、すべり軸受120Xの内周面とは摺動自在に接触している。これにより、振動リング130Xは、すべり軸受120Xと一体的に、ハブ110Xに対して、これらの中心軸線に対して傾く方向(図7中の矢印Y方向)への移動が許容されている。
本実施例に係る動吸振器100Xによれば、ハブ110Xと振動リング130Xが、一対の弾性体ユニット140Xにより連結される構成が採用されているため、回転軸における回転方向の振動の共振を抑制することができる。そして、振動リング130Xの内周面に嵌合され、かつ、ハブ110Xに対して摺動自在に設けられる環状のすべり軸受120Xが設けられているので、ハブ110Xに対する振動リング130Xの径方向への移動が規制される。これにより、アンバランスの発生を抑制することができる。
図8には、本発明の実施例3が示されている。本実施例においては、上記実施例2における一部の構成を変更した構成について示している。基本的な構成および作用については実施例2と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
記実施例1における動吸振器100Xの構成と同一であるので、その説明は省略する。
本発明の動吸振器に備えられる弾性体ユニットについては、上記各実施例において示した弾性体ユニット140,140Xの構成に限定されることなく、各種公知技術を採用し得る。従って、実施例1に示す動吸振器100において、弾性体ユニット140の代わりに、実施例2,3に示す弾性体ユニット140Xを適用することもできる。同様に、実施例2,3に示す動吸振器100X,100Yにおいて、弾性体ユニット140Xの代わりに、実施例1に示す弾性体ユニット140を適用することもできる。
110,110X ハブ
111 円筒部
111X 環状突出部
112 内向きフランジ部
112a 内周面
120,120X 軸受
121 環状突出部
130,130X,130Y 振動リング
130A 第1振動リング部品
130A1 嵌合凹部
130B 第2振動リング部品
130B1 嵌合凸部
131,131X,131Y 円筒状部
132,132X,132Y 環状凸部
132a 環状凹部
133Y 環状溝
140,140X 弾性体ユニット
141,141X 第1円筒状部材
142,142X 第2円筒状部材
143,143X 弾性体部
Claims (2)
- 回転軸に取り付けられるハブと、
前記ハブの外周面側に、該ハブと同心的に設けられる振動リングと、
前記ハブと前記振動リングとを連結する一対の弾性体ユニットと、
前記振動リングの内周面に嵌合され、かつ、前記一対の弾性体ユニットの間の位置で、前記ハブに対して摺動自在に設けられる環状のすべり軸受と、
を備える動吸振器であって、
前記ハブの外周面側には、該ハブの中心軸線を含む面で該ハブを切断した断面形状が、径方向外側に突出する円弧状の環状突出部を有しており、かつ、前記すべり軸受の内周面は円柱面で構成されており、
前記環状突出部の外周面と、前記すべり軸受の内周面が摺動自在に接していることを特徴とする動吸振器。 - 前記振動リングの内周面側には、前記すべり軸受の外周面との間に隙間を形成する環状溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の動吸振器。
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