JP7248514B2 - 燃料電池用セパレータ材の製造方法 - Google Patents

燃料電池用セパレータ材の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7248514B2
JP7248514B2 JP2019113352A JP2019113352A JP7248514B2 JP 7248514 B2 JP7248514 B2 JP 7248514B2 JP 2019113352 A JP2019113352 A JP 2019113352A JP 2019113352 A JP2019113352 A JP 2019113352A JP 7248514 B2 JP7248514 B2 JP 7248514B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium
carbon black
base material
mixed layer
heat treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019113352A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020204082A (ja
Inventor
耕太郎 池田
和孝 橘
将典 相武
順 鈴木
俊樹 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2019113352A priority Critical patent/JP7248514B2/ja
Publication of JP2020204082A publication Critical patent/JP2020204082A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7248514B2 publication Critical patent/JP7248514B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、燃料電池用セパレータ材の製造方法に関する。
燃料電池は、固体高分子電解質膜を、アノード電極とカソード電極とで挟んだものを単セルとし、ガス(水素、酸素等)の流路となる溝が形成されたセパレータ(バイポーラプレートとも呼ばれる)を介して、前記単セルを複数個重ね合わせたスタックとして構成される。燃料電池は、スタックあたりのセル数を増やすことで、出力を高くすることができる。
燃料電池用のセパレータは、発生した電流を隣のセルに流す役割も担っているので、セパレータを構成するセパレータ材には、高い導電性及びその高い導電性が燃料電池のセル内部の高温酸性雰囲気の中においても長期間維持されることとなる導電耐久性が要求される。ここで、高い導電性及び導電耐久性とは、接触抵抗が低いことを意味する。また、接触抵抗とは、電極とセパレータ表面との間で、界面現象のために電圧降下が生じることをいう。
このようなセパレータ材の製造方法として、特許文献1には、最表面から深さ10nmの位置での炭素濃度が10原子%以下であるチタン基材に、カーボンブラック分散塗料を塗布する塗布工程と、前記塗布工程後、酸素分圧が0.2~25Paである低酸素分圧下で500~800℃にて熱処理する低酸素分圧下熱処理工程とを含む燃料電池用カーボンコートセパレータ材の製造方法であって、前記低酸素分圧下熱処理工程の前に、前記カーボンブラック分散塗料を塗布した基材を、非酸化性雰囲気下で400~700℃にて熱処理を行う非酸化性熱処理工程を含むことを特徴とする燃料電池用カーボンコートセパレータ材の製造方法が開示されている。また、特許文献1では、低酸素分圧下熱処理工程により、チタン基材の表面に、基材から外方拡散したチタン原子の一部又は全部が酸化した酸化チタンとカーボンブラックとが混合した混合層が形成され、この混合層の形成により、セパレータ材に高い導電性及び導電耐久性が付与されることが記載されている。
しかし、チタン基材の表面に一定量以上のチタンカーバイド(TiC)が存在する場合、低酸素分圧下熱処理工程に付してもチタン原子の外方拡散が起こり難くなり、前記の混合層が形成されず、セパレータ材の導電性及び導電耐久性に悪影響を及ぼすことがあり、また、チタン原子の外方拡散が起こり、混合層が形成されたとしても、チタン基材と混合層との界面に残るTiC不純物が、燃料電池内の高温酸性雰囲気(例えば、80℃、pH2)で酸化されて、混合層が剥がれる恐れがある。ここで、特許文献1には、カーボンブラックの塗布工程の前に、フッ酸を含む酸性水溶液中で基材を酸洗する酸洗処理等により基材の表面を処理して、基材の炭素濃度を所定の範囲とする炭素濃度低減処理工程を行ってもよいことが記載されている。しかし、このような処理には、コスト及び時間がかかることや、基材表面に凹凸ができてしまい所望の表面粗度を達成できない等の問題がある。
特開2018-67450号公報
前記の通り、従来の燃料電池用セパレータ材の製造方法では、得られるセパレータ材において、導電性及び導電耐久性が十分ではない場合があり、また、酸洗処理等による炭素濃度低減処理には前記のような問題があった。それ故、本発明は、十分な導電性及び導電耐久性を有する燃料電池用セパレータ材を効率よく提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するための手段を種々検討した結果、カーボンブラックを塗布する前にチタン基材を特定の温度で酸化処理して、チタン基材表面の炭素濃度を低下させることにより、十分な導電性及び導電耐久性を有する燃料電池用セパレータ材を効率よく製造できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
(1)チタン基材を550℃超700℃未満の温度で酸化処理する工程と、
前記酸化処理したチタン基材の表面にカーボンブラックを塗布する工程と、
前記カーボンブラックを塗布したチタン基材を、酸素分圧が25Pa以下である低酸素分圧下で熱処理する工程と
を含む、燃料電池用セパレータ材の製造方法。
本発明により、十分な導電性及び導電耐久性を有するセパレータ材を効率よく提供することが可能となる。
本実施形態に係る燃料電池用セパレータ材の構成を説明する概略断面図である。 実施例における、基材表面の炭素濃度(C濃度)と接触抵抗値の関係を示す図である。 実施例における、酸化処理前後の基材表面の炭素濃度(C濃度)を示す図である。 図4Aは、実施例1の混合層の表面状態のSEM写真を示す図である。図4Bは、比較例1の混合層の表面状態のSEM写真を示す図である。 図5Aは、比較例1の初期品の剥がれ部の断面のSEM写真を示す図である。図5Bは、比較例1の耐久品の剥がれ部の断面のSEM写真を示す図である。図5Cは、比較例1の耐久品の剥がれ部の断面のSEM写真の拡大図である。 実施例における、接触抵抗値を測定する様子を説明する概略図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<燃料電池用セパレータ材>
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料電池用セパレータ材の構成を説明する概略断面図である。図1に示すように、燃料電池用セパレータ材1は、チタン基材(以下、単に基材ともいう。)2上に、酸化チタン4とカーボンブラック5とが混合した混合層3が形成されている。混合層中のカーボンブラックは、電流を流す導電パスとしての役割を果たしており、また、カーボンブラックは酸化に対して安定であるため、導電性が安定的に維持される。セパレータ材は、このような混合層が形成されていることにより、高い導電性と導電耐久性を両立することができる。
チタン基材は、純チタン又はチタン合金から構成される基材である。純チタンとしては、例えば、JIS H 4600に規定される1~4種を挙げることができる。また、チタン合金としては、例えば、Ti-Al、Ti-Nb、Ti-Ta、Ti-6Al-4V、Ti-Pdを挙げることができる。純チタン又はチタン合金製の基材とすると、軽く、耐食性に優れたものとすることができる。また、基材の表面に後記する混合層に被覆されずに露出している部分や端面部があったとしても、燃料電池内の高温酸性雰囲気(例えば、80℃、pH2)でチタン又はチタン合金が溶出せず、固体高分子膜を劣化させる恐れがない。
チタン基材は、例えば、厚さ0.05~1mmの冷間圧延材とするのが好ましい。厚さをこの範囲とすると、セパレータの軽量化及び薄型化の要求を満足し、セパレータ材としての強度及びハンドリング性を備え、セパレータの形状にプレス加工することが比較的容易となる。チタン基材は、コイル状に巻かれた長尺帯状のものであってもよいし、所定の寸法に切断された枚葉紙状のものであってもよい。
チタン基材の表面には、TiO層が形成している(図示せず)。TiO層は、セパレータ材の製造方法において後記の酸化処理工程において、チタン基材表面のTiCがTiOへと酸化されることにより形成する。このTiO層は、セパレータ材の製造方法において後記の還元処理を施すことにより、TiO(1<x≦2)層に変換された形態であってもよい。ここで、xの値は、透過型電子顕微鏡(TEM)に電子エネルギー損失分光法(EELS)を組み合わせたTEM-EELSを用いて、TiのL端のエネルギーシフト量を求めることにより測定することができる。このエネルギーシフト量は、金属チタンのエネルギーを基準としており、TiOのxと相関がある。TiO層又はTiO層の厚さは、通常50nm以下である。
混合層中の酸化チタンは、例えば、TiO(1<x≦2)で表される酸化チタンからなる。酸化チタン層は、導電耐食性の観点から、結晶性のルチル構造のものを含むことが好ましい。
混合層の断面を観察した際にカーボンブラックは粒状の形態を呈しており、混合層のマトリックス(酸化チタンのマトリックス)中に粒状のカーボンブラックが埋まっているような形態となっている。なお、前記した断面は、板厚方向に対して平行な方向に得たものでもよく、板厚方向に対して垂直な方向に得たものでもよく、板厚方向に対して斜めとなる方向に得たものでもよい。いずれの断面においてもカーボンブラックが粒状の形態を呈していることを確認することができる。
カーボンブラックは、1つ又は複数の粒子が連なることにより、混合層の最表面に突出する部分を持つとともに、混合層とチタン基材の界面まで分散して電流を流す導電パスとして存在することが望ましい。
混合層の厚さは、好ましくは10~500nmの範囲である。混合層の厚さがこの範囲であると、高い導電性と導電耐久性を備えることができる。混合層の厚さが10nm未満であると導電耐久性が不十分となり、燃料電池内で酸化が進行して導電性が劣化する恐れがある。一方、混合層の厚さが500nmを超えると、セパレータ材にガス流路を形成するためのプレス加工を行う際に、基材の変形により剥離して脱落する恐れがある。
なお、混合層のさらに上に、非晶質又は結晶質のカーボンブラックの層(図示せず)が積層されていてもよい。このカーボンブラックの層は、本発明の製造方法を実施した際に用いられたカーボンブラックが残存したものである。また、混合層は基材の片面のみに形成することができるが、両面に形成することもできる。
<燃料電池用セパレータ材の製造方法>
本発明の燃料電池用セパレータ材の製造方法は、チタン基材を550℃超700℃未満の温度で酸化処理する工程(酸化処理工程)と、前記酸化処理したチタン基材の表面にカーボンブラックを塗布する工程(カーボンブラック塗布工程)と、前記カーボンブラックを塗布したチタン基材を、酸素分圧が25Pa以下である低酸素分圧下で熱処理する工程(低酸素分圧下熱処理工程)とを含む。本発明の製造方法では、カーボンブラックを塗布する前に、チタン基材を特定の温度で酸化処理することにより、チタン基材表面の炭素濃度を大幅に低下させることができる。これにより、チタン原子の基材からの外方拡散が起こり易くなり、前記の酸化チタンとカーボンブラックとが混合した混合層を確実に形成することができ、高い導電性と導電耐久性を備えたセパレータ材が得られる。また、チタン基材と混合層の界面のTiC不純物を低減できるため、混合層の剥離も防止できる。
本発明の製造方法の各工程について以下に説明する。
(酸化処理工程)
酸化処理工程では、チタン基材を550℃超700℃未満の温度で酸化性雰囲気下で熱処理して、基材表面のTiCをTiOへと酸化する。
チタン基材として冷間圧延材を用いる場合、圧延後のチタン基材は、圧延加工条件にもよるが、表面の炭素濃度は通常5~20原子%(at%)である。例えば、狙いの厚さに圧延するまでの1パス当たりの平均圧下量が大きく、狙いの厚さまでの圧延パス回数が少ないほど基材表面の炭素濃度は高くなる傾向がある。本発明において、チタン基材の表面とは、チタン基材の最表面から深さ50nmの範囲をいう。チタン基材の表面の炭素濃度は、例えばX線光電子分光法(XPS)により測定することができ、チタン基材の最表面から深さ50nmの範囲における平均値をいう。
チタン基材を550℃超700℃未満の範囲の温度で酸化性雰囲気下で熱処理すると、TiCがTiOへと酸化され、チタン基材表面の炭素濃度を低下させることができる。酸化処理後のチタン基材表面の炭素濃度は、好ましくは5原子%以下であり、より好ましくは3原子%以下であり、特に好ましくは1原子%以下である。酸化処理後のチタン基材表面の炭素濃度が5原子%以下であると、チタン原子の基材からの外方拡散が十分に起こるため、酸化チタンとカーボンブラックとが混合した混合層を確実に形成することができ、また、チタン基材と混合層の界面のTiC不純物を低減することができるため、混合層の剥離も防止できる。なお、本発明の製造方法において、酸化処理前のチタン基材表面の炭素濃度は、好ましくは5原子%超であり、より好ましくは10原子%超である。
酸化処理工程における熱処理温度は、550℃超700℃未満であり、好ましくは575℃超650℃未満であり、より好ましくは600℃である。熱処理温度が550℃以下であると、炭素濃度を好ましい範囲にするための時間がかかり、700℃以上であると、酸化処理時に形成される酸化被膜が厚くなり、後段の低酸素分圧下熱処理時にチタンの外方拡散が起こりにくくなり十分な厚さの酸化チタンとカーボンブラックの混合層が形成されにくくなる恐れがある。
熱処理の時間は、熱処理温度を考慮して適宜選択できる。熱処理の時間は、例えば1~120分であり、好ましくは1~90分であり、より好ましくは1~60分である。熱処理の時間は、熱処理温度が600℃の場合は、例えば1~60分である。
熱処理は、酸化性雰囲気下で行えばよく、例えば大気環境下で行うことができる。
(カーボンブラック塗布工程)
カーボンブラック塗布工程では、前記の酸化処理したチタン基材の表面にカーボンブラックを塗布する。
カーボンブラックは、カーボンブラック粒子を分散させた水性や油性の分散液(分散塗料とも称す)の形態でチタン基材上に塗布することができる。また、カーボンブラックは、カーボンブラック粉末を用いてチタン基材上に直接塗布することもできる。
カーボンブラックを含む分散塗料は、バインダー樹脂及び/又は界面活性剤を含んでもよい。しかし、バインダー樹脂や界面活性剤は、導電性を低下させる傾向があるため、これらの含有量は可能な限り少ない方が好ましい。また、分散塗料は、必要に応じて、他の添加剤を含むことができる。
バインダー樹脂には、後の低酸素分圧下熱処理工程における加熱により残渣なく分解する樹脂を用いることが好ましい。このようなバインダー樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、又はポリビニルアルコール樹脂等が挙げられる。これらのうち、分解する温度が低いほど混合層の形成に影響を及ぼさなくなるという観点から、アクリル樹脂が好ましい。バインダー樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
分散塗料におけるカーボンブラックとバインダー樹脂との配合比率は、固形分の質量比で、(バインダー樹脂固形分量/カーボンブラック固形分量)=0.3~2.5であることが好ましい。この質量比が小さくなる程、カーボンブラックの量が多くなり、その結果、導電性が向上する。それゆえ、導電性の観点から、この質量比は2.5以下であることが好ましく、2.3以下であることがより好ましい。一方、この質量比が大きくなる程、バインダー樹脂の量が大きくなる。そのため、この質量比が大きい場合、チタン基材と塗膜との密着性が大きくなる。それゆえ、密着性の観点から、この質量比が0.3以上であることが好ましく、0.4以上であることがより好ましい。
水性の媒体としては、例えば、水又はエタノール等を用いることができる。油性の媒体としては、例えば、トルエン又はシクロヘキサノン等を用いることができる。
カーボンブラック粒子の平均粒径は20~200nmであることが好ましい。カーボンブラック粒子は塗料中で凝集体を作りやすい傾向があるため、凝集体が形成しないように工夫された塗料を用いることが好ましい。例えば、カルボキシル基等の官能基を表面に化学結合させて粒子間の反発を強めることにより分散性を高めたカーボンブラックを用いることが好ましい。
チタン基材の表面へのカーボンブラックの塗布量は、特に制限されるものではなく、導電性等を考慮して適宜選択することができる。カーボンブラックの塗布量は、導電性の観点から、1.0μg/cm以上であることが好ましく、2.0μg/cm以上であることがより好ましい。なお、カーボンブラックの塗布量は、50μg/cm以下であることが好ましい。カーボンブラックの塗布量をこれより多くしても導電性を向上させる効果が飽和する傾向がある。
カーボンブラックを含む分散塗料をチタン基材に塗付する方法としては、例えば、刷毛塗り、バーコーター、ロールコーター、グラビアコーター、ダイコーター、ディップコーター、又はスプレーコーター等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、粉末の形態で塗布する方法としては、例えば、カーボンブラック粒子を用いて作製したトナーを使用し、チタン基材に該トナーを静電塗装する方法が挙げられる。
(低酸素分圧下熱処理工程)
低酸素分圧下熱処理工程では、カーボンブラックを塗布したチタン基材を、酸素分圧が25Pa以下である低酸素分圧下で熱処理する。この低酸素分圧下熱処理工程により、チタン基材の表面に、チタン基材から外方拡散したチタン原子の一部又は全部が酸化した酸化チタンとカーボンブラックとを含む混合層が形成される。この混合層が形成されることによって、セパレータ材に高い導電性及び導電耐久性を付与することができる。
低酸素分圧下熱処理工程における酸素分圧は25Pa以下であり、これよりも高圧になると炭素と酸素の反応により二酸化炭素となる(燃焼する)可能性がある。つまり、カーボンブラックの酸化分解が生じるとともに、チタン基材の表面が露出した露出部でチタン基材の表面のチタンが酸化し、酸化チタンが多く生じる(酸化チタンの層が厚くなり過ぎる)。さらに、これに加えて、酸化チタンとカーボンブラックとを含む混合層が形成されないため、高い導電性及び導電耐久性を得ることができない。そのため、熱処理は減圧下、又はArガスや窒素ガス等の不活性ガスやそれらの不活性ガスと酸素の混合ガスを用いる等して、酸素分圧を25Pa以下とする必要がある。
酸素分圧は、例えば、0.2~21Paの範囲が好ましい。また、熱処理温度は、例えば、500~800℃の温度範囲とするのが好ましい。酸素分圧及び熱処理温度がそれぞれ前記した範囲であると、チタン基材から外方拡散したチタン原子の一部又は全部が雰囲気中の微量の酸素と反応して酸化チタンとなり、酸化チタンとカーボンブラックを含む混合層を確実に形成させることができる。なお、この熱処理は、異なる熱処理温度にて段階的に行ってもよい。
一方、酸素分圧が極めて低い雰囲気下で熱処理をすると、チタンとカーボンブラックが結合してTiCとなる反応が支配的となる。TiCは、接触抵抗は低いものの、燃料電池内の高温酸性雰囲気(例えば80℃、pH2)では酸化が進行して抵抗が高くなるため好ましくない。これに対し、前記した混合層に含まれる酸化チタンとカーボンブラックは、燃料電池内の高温酸性雰囲気(例えば、80℃、pH2)でも酸化が進まず安定している。
つまり、チタン基材上に酸化チタンとカーボンブラックとを含む混合層を形成するためには、熱処理雰囲気中に特定量の酸素が存在する必要があり、その酸素分圧の上限は、例えば、20Paとすることができ、酸素分圧の下限は、例えば、0.3Paとすることができる。また、熱処理温度の下限は、例えば、600℃とすることができ、熱処理温度の上限は、例えば、750℃とすることができる。酸素分圧の上限及び下限と、熱処理温度の下限及び上限をそれぞれこのように設定してもセパレータ材を製造することができる。
熱処理の時間は、例えば、熱処理温度が500℃の場合は30分等とし、700℃の場合は1~2分等とすることができる。熱処理の時間は、前記した例に限定されるものではなく、熱処理温度によって適宜に設定することができる。
前記熱処理を0.2Paに近いような酸素分圧が低い雰囲気で、400℃程度の低温条件で実施した場合、酸化チタンの形成がやや不足となり、導電性は高いものの耐久性がやや不足する恐れがある。このような場合、前記低酸素分圧下での熱処理の後、大気雰囲気下で熱処理することによって酸化チタンの形成を促し、耐久性を高めることもできる。この大気雰囲気下での熱処理は、カーボンブラックの燃焼が起こり難く、酸化チタンの形成が起こるような条件で実施すればよい。そのような条件としては、例えば、200~500℃の温度範囲における低温側(例えば、200℃以上350℃未満)であれば30~60分、高温側(例えば、350℃以上500℃以下)であれば0.5~5分というように、適宜条件を調整して実施すればよい。
(その他の工程)
本発明のセパレータ材の製造方法は、前記の工程以外の任意の工程を含んでいてもよい。このような任意の工程としては、酸化処理工程の前に、材料のチタン基材を狙いの厚さに圧延してコイルに巻き取る圧延・巻き取り工程、圧延油を除去する脱脂工程、カーボンブラック塗布工程の後に、塗布面を乾燥する乾燥工程、残留カーボンブラックを除去する工程、その後の還元処理工程、製造中の熱処理で生じた長さ方向のチタン基材の反りを矯正して、平坦化させる矯正工程(レベリング工程)、及び矯正工程を終えたセパレータ材を所定の寸法に裁断する裁断工程等が挙げられる。
残留カーボンブラックを除去する工程を行う場合、例えばエタノール等を用いて、表面の余剰のカーボンブラックを拭き取ることにより行うことができる。
また、還元処理工程を行う場合、例えば、温度580~610℃で真空中(例えば、10-2Pa以下)で10~60秒で処理する。還元処理工程を行うことにより、酸化処理工程において形成された、チタン基材表面上のTiO層がTiO層へと変換される。
矯正工程を行う場合、矯正は、テンションレベラー、ローラーレベラー、ストレッチャー等を用いることにより行うことができる。
以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれら実施例に限定されるものではない。
[基材表面の炭素濃度の接触抵抗に対する影響の評価]
基材表面の炭素濃度が異なるサンプルについて、接触抵抗を以下のようにして測定した。
基材として、TiC濃度の異なる、厚さ0.1mmの純チタン(JIS H 4600に規定される1種)の冷間圧延材(サイズ:50×50mm)を用い、これらを大気中で熱処理し、基材表面の炭素濃度を、XPS分析により、基材の最表面から深さ50nmの範囲の平均炭素濃度を測定して求めた。
(接触抵抗値の測定)
各サンプルについて、図6に示す接触抵抗測定装置10を用いて接触抵抗を測定した。詳細には、各サンプルを純水に浸漬させて4日目に、サンプル11の両面をカーボンクロス12(Fuel Cell Earth社製、CC6 Plain、厚さ26mils(約660μm))で挟み、さらにその外側を接触面積1cmの2枚の銅電極13で挟み、荷重98N(10kgf)で加圧した。そして、直流電流電源14を用いて7.4mAの電流を通電し、カーボンクロス12の間に加わる電圧を電圧計15で測定し、接触抵抗値を求めた。図2に、基材表面の炭素濃度(C濃度)と接触抵抗値の関係を示す。図2に示すように、基材表面の炭素濃度の増加に伴い、接触抵抗値が上昇する傾向があり、導電性と導電耐久性が悪化することが示唆された。
[酸化処理温度と炭素濃度の評価]
基材として、圧延後の厚さ0.1mmの純チタン(JIS H 4600に規定される1種)の冷間圧延材(サイズ:50×50mm)を用いた。この基材を大気環境下で、600℃で1時間熱処理して酸化処理を行った。酸化処理前後の基材表面の炭素濃度(基材の最表面から深さ50nmの範囲の平均濃度)をXPS分析により測定した。図3に、酸化処理前(圧延後)及び酸化処理後の基材表面の炭素濃度(C濃度)を示す。図3に示すように、酸化処理後の基材では、酸化処理前の基材と比較して表面の炭素濃度が大幅に低下していた。なお、酸化処理を550℃で行った場合には、基材表面の炭素濃度を好ましい範囲である5原子%以下にするためには4時間程度必要であった。
[セパレータ材の作製及び評価]
酸化処理工程後の基材表面の炭素濃度が異なる実施例1及び比較例1のセパレータ材を作製した。
[実施例1]
基材として、厚さ0.1mmの純チタン(JIS H 4600に規定される1種)の冷間圧延材(サイズ:50×50mm)を用いた。
この基材を大気環境下で、600℃で1時間熱処理して酸化処理を行った。酸化処理後の基材表面の炭素濃度をXPS分析により測定したところ1原子%であった。
市販のカーボンブラック含有塗料(Aqua Black-162、東海カーボン(株)製)を蒸留水とエタノールを用いて希釈した後、アクリル樹脂を添加してカーボンブラック分散塗料を調製した。そして、このカーボンブラック分散塗料をバーコーターによってチタン基材の両面に塗布した。
20×50mmのサンプルを切出し、このサンプルを酸素分圧1.2Pa、650℃にて25秒熱処理した後、同酸素分圧、750℃にて15秒熱処理を行ってサンプルを製造した。なお、本熱処理は真空熱処理炉を用いて実施し、酸素分圧の調整は真空度を調整することにより行った。
サンプルの表面に存在する余剰のカーボンブラックをエタノールを含浸させたガーゼで拭き取った。
580~610℃、真空中、10~60秒で処理して還元処理を行った。
得られたサンプルは、基材と、基材上に形成した、酸化チタンとカーボンブラックの混合層から構成されており、チタン基材表面には酸化チタン層が形成していた。
[比較例1]
圧延時の平均圧下量を上げて、狙いの厚さまでのパス回数を実施例1の圧延材の約7割の回数で圧延して、酸化処理後の基材表面の炭素濃度を6原子%とした以外は、実施例1と同様にして比較例1のサンプルを作製した。
実施例1及び比較例1のサンプルについて、混合層の表面状態を走査電子顕微鏡(SEM)により撮影し、観察した。図4Aに、実施例1の混合層の表面状態のSEM写真を示し、図4Bに、比較例1の混合層の表面状態のSEM写真を示す。図4A及び図4Bに示すように、基材表面の炭素濃度が1原子%である実施例1では、剥がれが発生していなかったが、基材表面の炭素濃度が6原子%である比較例1では、図4B中の白点部分で示される剥がれが発生していた。
剥がれが発生した比較例1のサンプルについて、初期品と耐久品の剥がれ部を板厚方向に対して垂直な断面について撮影したSEM写真を図5A~図5Cに示す。耐久品は、pH=3、F:30ppm、Cl:10ppmの溶液に80℃で100時間浸漬したものを用いた。図5Aに、比較例1の初期品の剥がれ部の断面のSEM写真を示し、図5Bに、比較例1の耐久品の剥がれ部の断面のSEM写真を示し、図5Cに、比較例1の耐久品の剥がれ部の断面のSEM写真の拡大図を示す。図5Aに示すように、比較例1の初期品の剥がれ部では、混合層(図5中、NC層)と基材の界面に白層の形成が見られ、図5B及び図5Cに示すように、耐久品では、この白層を起点に剥がれが発生していた。比較例1の耐久品の剥がれ部について、白層部分をラマンや折面SEMにて組成分析したところ、白層部分には炭素が多く含まれていることがわかった。このことから、酸化処理後の炭素濃度が高い比較例1では、耐久品において混合層の剥がれが発生し、剥がれ部の界面には固溶炭素層が存在していることがわかった。
1 燃料電池用セパレータ材
2 チタン基材
3 混合層
4 酸化チタン
5 カーボンブラック
10 接触抵抗測定装置
11 サンプル
12 カーボンクロス
13 銅電極
14 直流電流電源
15 電圧計

Claims (1)

  1. チタン基材を550℃超700℃未満の温度で酸化処理する工程と、
    前記酸化処理したチタン基材の表面にカーボンブラックを塗布する工程と、
    前記カーボンブラックを塗布したチタン基材を、酸素分圧が25Pa以下である低酸素分圧下で熱処理して、前記チタン基材上に、酸化チタンと前記カーボンブラックとが混合した混合層を形成する工程と
    を含む、燃料電池用セパレータ材の製造方法。
JP2019113352A 2019-06-19 2019-06-19 燃料電池用セパレータ材の製造方法 Active JP7248514B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019113352A JP7248514B2 (ja) 2019-06-19 2019-06-19 燃料電池用セパレータ材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019113352A JP7248514B2 (ja) 2019-06-19 2019-06-19 燃料電池用セパレータ材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020204082A JP2020204082A (ja) 2020-12-24
JP7248514B2 true JP7248514B2 (ja) 2023-03-29

Family

ID=73838289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019113352A Active JP7248514B2 (ja) 2019-06-19 2019-06-19 燃料電池用セパレータ材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7248514B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7435049B2 (ja) 2020-03-06 2024-02-21 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用セパレータ材及びその製造方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080980A (ja) 2000-06-20 2002-03-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 光触媒膜を有する金属基材とその製造方法及び金属基材表面の親水化方法
JP2015138696A (ja) 2014-01-23 2015-07-30 新日鐵住金株式会社 固体高分子形燃料電池のセパレータ用チタン材
JP2015225813A (ja) 2014-05-29 2015-12-14 株式会社神戸製鋼所 燃料電池用セパレータ材の製造方法
JP2015224368A (ja) 2014-05-28 2015-12-14 株式会社神戸製鋼所 燃料電池用セパレータ材に用いるチタン合金およびセパレータ材の製造方法
JP2016100322A (ja) 2014-11-26 2016-05-30 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用セパレータの製造方法
JP2016122642A (ja) 2014-05-28 2016-07-07 株式会社神戸製鋼所 燃料電池用セパレータ材及びその製造方法
JP2017220362A (ja) 2016-06-08 2017-12-14 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用セパレータの製造方法
JP2018067450A (ja) 2016-10-19 2018-04-26 株式会社神戸製鋼所 燃料電池用カーボンコートセパレータ材の製造方法
JP2018104808A (ja) 2016-12-28 2018-07-05 新日鐵住金株式会社 チタン材、セパレータ、セル、および固体高分子形燃料電池
JP2018104807A (ja) 2016-12-28 2018-07-05 新日鐵住金株式会社 チタン材、セパレータ、セル、および固体高分子形燃料電池

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07268598A (ja) * 1994-03-31 1995-10-17 Nippon Steel Corp 防眩性の優れたチタン板およびその製造方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080980A (ja) 2000-06-20 2002-03-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 光触媒膜を有する金属基材とその製造方法及び金属基材表面の親水化方法
JP2015138696A (ja) 2014-01-23 2015-07-30 新日鐵住金株式会社 固体高分子形燃料電池のセパレータ用チタン材
JP2015224368A (ja) 2014-05-28 2015-12-14 株式会社神戸製鋼所 燃料電池用セパレータ材に用いるチタン合金およびセパレータ材の製造方法
JP2016122642A (ja) 2014-05-28 2016-07-07 株式会社神戸製鋼所 燃料電池用セパレータ材及びその製造方法
JP2015225813A (ja) 2014-05-29 2015-12-14 株式会社神戸製鋼所 燃料電池用セパレータ材の製造方法
JP2016100322A (ja) 2014-11-26 2016-05-30 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用セパレータの製造方法
JP2017220362A (ja) 2016-06-08 2017-12-14 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用セパレータの製造方法
JP2018067450A (ja) 2016-10-19 2018-04-26 株式会社神戸製鋼所 燃料電池用カーボンコートセパレータ材の製造方法
JP2018104808A (ja) 2016-12-28 2018-07-05 新日鐵住金株式会社 チタン材、セパレータ、セル、および固体高分子形燃料電池
JP2018104807A (ja) 2016-12-28 2018-07-05 新日鐵住金株式会社 チタン材、セパレータ、セル、および固体高分子形燃料電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020204082A (ja) 2020-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6650971B2 (ja) 燃料電池用セパレータ材及びその製造方法
DE102016105963B4 (de) Beschichteter Brennstoffzellenseparator und Herstellungsverfahren für einen beschichteten Brennstoffzellenseparator
JP5831670B1 (ja) 表面の導電性を有するチタン材又はチタン合金材とその製造方法、及び、これを用いた燃料電池セパレータと燃料電池
JP6737683B2 (ja) 燃料電池用カーボンコートセパレータ材の製造方法
DE102013209918B4 (de) Verfahren zum Abscheiden einer dauerhaften dünnen Goldbeschichtung auf Brennstoffzellen-Bipolarplatten
JP5850185B2 (ja) 対カーボン接触導電性と耐久性に優れた燃料電池セパレータ用チタン材又はチタン合金材、これを用いた燃料電池セパレータ、及び、燃料電池
JP7248514B2 (ja) 燃料電池用セパレータ材の製造方法
WO2019176911A1 (ja) 金属材の製造方法、燃料電池用セパレータの製造方法、およびステンレス鋼材
JP7056397B2 (ja) チタン材、セパレータ、セル、および燃料電池スタック
JP6108042B2 (ja) チタン材、セパレータ、および固体高分子形燃料電池、ならびにチタン材の製造方法
JP6637867B2 (ja) 燃料電池用カーボンコートセパレータ材の製造方法
JP7201445B2 (ja) 燃料電池用セパレータ材
JP7435049B2 (ja) 燃料電池用セパレータ材及びその製造方法
JP7306877B2 (ja) 燃料電池用セパレータ材の製造方法
JP7201535B2 (ja) 燃料電池用セパレータ材
JP2020193355A (ja) 燃料電池用セパレータ材の製造方法
JP6645905B2 (ja) 燃料電池用セパレータの製造方法
EP4239735A1 (en) Surface treatment titanium material for fuel cell separator, and method for manufacturing said material
JP2022529968A (ja) 高分子燃料電池分離板用のステンレス鋼及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230316

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7248514

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151