JP7201445B2 - 燃料電池用セパレータ材 - Google Patents
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Description
前記表面層は、酸化チタン層と、該酸化チタン層中に分散した炭素粒子と、を含み、
前記炭素粒子は、前記凹部内の前記表面層の上にも充填されている、燃料電池用セパレータ材。
(2) 前記凹部がオイルピットである、(1)に記載の燃料電池用セパレータ材。
(3) 前記表面層の表面のうち前記凹部に充填された炭素粒子が占める割合が5~30%である、(1)又は(2)に記載の燃料電池用セパレータ材。
(4) 前記炭素粒子がカーボンブラックである、(1)~(3)のいずれか1つに記載の燃料電池用セパレータ材。
(5) (1)~(4)のいずれか1つに記載の燃料電池用セパレータ材の製造方法であって、
前記凹部を有するチタン基材を用意する工程と、
前記チタン基材の表面に前記炭素粒子を塗布する塗布工程と、
前記塗布工程の後に、前記チタン基材を酸化雰囲気下で熱処理し、酸化チタン層を形成する酸化処理工程と、を含む、燃料電池用セパレータ材の製造方法。
(6) 前記酸化処理工程の後に、ブラシを用いて、前記表面層上に存在する余剰な前記炭素粒子を除去する洗浄工程を含む、(5)に記載の燃料電池用セパレータ材の製造方法。
(7) 前記ブラシの繊維径が、前記凹部内に入り込まない程度の大きさを有する、(6)に記載の燃料電池用セパレータ材の製造方法。
(8) 前記ブラシの繊維径が、前記凹部の径よりも大きい、(7)に記載の燃料電池用セパレータ材の製造方法。
図3は、本実施形態に係る燃料電池用セパレータ材の構成を説明する概略断面図である。図3に示すように、本実施形態に係る燃料電池用セパレータ材1は、チタン基材2上に、表面層3が形成されている。表面層3は、図1に示すように、酸化チタン層4と、該酸化チタン層4中に分散した炭素粒子5とを含む構成を有する。表面層3の断面を観察した場合、表面層3のマトリックスとしての酸化チタン層4中に炭素粒子5が埋まっている。なお、該断面は、基材の面方向に対して平行な面による断面であってもよく、面方向に対して垂直な面による断面であってもよく、面方向に対して斜めとなる面による断面であってもよい。炭素粒子5は、酸化チタン層4の表面から酸化チタン層4とチタン基材2との界面まで分散しており、電流を流す導電パスとして存在する。また、チタン基材2は、表面に凹部を有し、表面層3は、該凹部を含む基材表面に形成されている。また、基材の凹部には、炭素粒子5が充填されている。この凹部に充填された炭素粒子5も当然に導電パスとして機能する。
本実施形態に係る燃料電池用セパレータ材の製造方法は、塗布工程と、酸化処理工程を含み、これらの工程がこの順で行われる。本実施形態に係る燃料電池用セパレータ材の製造方法により、本実施形態に係る燃料電池用セパレータ材を効率的に製造することができる。
本実施形態に係る製造方法は、凹部を有するチタン基材の表面に炭素粒子を塗布する塗布工程を含む。
本実施形態に係る製造方法は、上記塗布工程の後に、チタン基材を酸化雰囲気下で熱処理し、酸化チタン層を形成する工程を含む。酸化処理工程において、炭素粒子5が塗布されたチタン基材2が酸化雰囲気下で熱処理されると、チタン基材2中のチタンが炭素粒子5の間に外方拡散し、その外方拡散したチタンの一部又は全部が酸化されて酸化チタン層4を形成する。これにより、酸化チタン層4中に炭素粒子5が分散した表面層3が形成される。
本実施形態に係る燃料電池用セパレータ材を用いて燃料電池用セパレータを作製するには、燃料電池用セパレータ材に対して、ガスを流通させるガス流路及び当該ガス流路にガスを導入するガス導入口を形成させるプレス成形工程を行うことが好ましい。
(圧延工程)
純チタンからなる基材を、圧延油を用いて圧延し、オイルピットを有するチタン基材を作製した。
次に、上記チタン基材を不活性ガス環境下において750℃で焼鈍した。
炭素粒子として、市販のカーボンブラック含有塗料(Aqua Black-162、東海カーボン(株)製)を用いた。この塗料を蒸留水とエタノールを用いて希釈した後、アクリル樹脂を添加してカーボンブラック分散塗料を調製した。そして、このカーボンブラック分散塗料を、バーコーターによってチタン基材の両面に塗布した。
酸化処理は、サンプル室及び加熱室を備える熱処理炉を用いて行った。まず、カーボンブラック分散塗料を塗布したチタン基材を熱処理炉のサンプル室に配置した。次に、炉内を真空ポンプで0.001Pa以下に排気した。次に、加熱室の温度を650℃に昇温させた。次に、炉内に酸素を導入した。次に、チタン基材をサンプル室から加熱室に搬送し、650℃で加熱した。その後、チタン基材をサンプル室に戻して冷却した。
チタン基材が100℃以下に冷えた後、炉内を大気圧に戻し、チタン基材を取り出した。その後、チタン基材の表面に存在する余剰のカーボンブラックを、繊維径がオイルピットの径よりも十分に大きいブラシを用いて除去した。
EPMA分析でのC面積率算出条件
・装置:日本電子(JEOL)製X線マイクロアナライザー(EPMX) JXA8800RL
・加速電圧:10kV
・測定元素:C
・測定範囲:0.5mm×0.5mm
方法
Cの存在領域をマッピングして画像を二値化し、視野面積に対するCの存在領域の面積率を算出する。3視野測定してその平均値を算出する。
2 チタン基材
3 表面層
4 チタン層
5 炭素粒子
Claims (1)
- 表面に凹部を有するチタン基材と、前記チタン基材の表面上に形成された表面層と、を備える燃料電池用セパレータ材であって、
前記表面層は、酸化チタン層と、該酸化チタン層中に分散した炭素粒子と、を含み、
前記炭素粒子は、前記凹部内の前記表面層の上にも充填されており、
前記凹部が、オイルピットであり、
前記炭素粒子の平均粒径が、20~200nmであり、
前記表面層の表面のうち前記凹部に充填された前記炭素粒子が占める割合が、5~30%である、燃料電池用セパレータ材。
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