JP7247696B2 - 印刷制御装置および印刷制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷制御装置および印刷制御方法に関し、特に、特色を含む印刷データに基いて印刷を実行させる印刷主体を選択する印刷制御装置および印刷制御方法に関する。
企業のコーポレートカラーや、特定の企業が発行する色見本で定義される色は、その色を特定するためのパラメーターが予め指定された色であり、特色と呼ばれている。特色の印刷を行う場合は、特に色の正確性が求められる。特色を使用する印刷のため、複数の色インクを使用して色再現する手法と、その特色に専用の色インクを使用して色再現する手法を利用可能である。
特色に専用の色インクを使用する場合は、色再現性が良いものの、その特色のために専用のノズル列を使用するため、特色以外のインクに使用できるノズル列が減少する。一方、複数の色インクを使用して色再現する場合は、使用できるノズル列は減少しないものの、プリンターが設置されている環境の影響を受けて色再現性は変化するため、特色の色再現性も変化してしまう。
特色の印刷の一例として、複数のプリンターを使用できる環境において、特色を使用した印刷を行うため、特許文献1に開示するものが知られている。
特許文献1には、複数のプリンターが用意された印刷環境において、印刷するデータに特色が含まれていた場合、特色の印刷が可能なプリンターを出力先プリンターとして選択する印刷制御装置が開示されている。すなわち、特許文献1に開示される印刷制御装置は、複数のプリンターを制御する印刷環境において、印刷データに特色が含まれている場合は、特色の印刷可否に基いて印刷を実行するプリンターを選択していた。
特開2016-128986号公報
特許文献1に開示される印刷制御装置は、実際に印刷を行う主体、すなわち「印刷主体」として、特色の印刷が可能であるプリンターを使用しているが、特色の印刷は可能でも印刷精度が悪いプリンターが存在する可能性がある。従って、特色の印刷の可否のみで印刷主体を選択してしまうと、特色の印刷精度が不十分な印刷主体が選択されて、良好な印刷物を得られない恐れがある。
本発明の印刷制御装置は、印刷データを入力して複数の印刷主体を制御する印刷制御装置であって、前記印刷主体における特色の印刷結果である特色印刷結果を、それぞれ の前記印刷主体について記憶する記憶部と、複数の前記印刷主体の中から印刷を実行する前記印刷主体を選択する選択部と、を備え、前記選択部は、特色が含まれる前記印刷データを取得した場合、前記印刷データに含まれる特色の情報である特色情報と、前記記憶部に記憶された前記特色印刷結果と、に基いて印刷を実行する前記印刷主体を選択することを特徴とする。
本発明に係る印刷制御装置が適用された印刷システムのブロック図である。 本発明に係る印刷制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 印刷機のヘッドと測色素子の配置の一例を示す図である。 印刷機のヘッドと測色素子の配置の一例を示す図である。 印刷機のヘッドと測色素子の配置の一例を示す図である。 本発明に係る印刷制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 特色チャートの一例を示す図である。 特色印刷結果を示す図である。 印刷物の一例を示す図である。 本発明に係る印刷制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 特色印刷結果を示す図である。 特色印刷結果を示す図である。 印刷機のノズル抜けの状況を示す図である。 ヘッドと特色チャートの相対位置の一例を示す図である。 本発明に係る印刷制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 印刷物とヘッドの配置を示す図である。 特色印刷結果を示す図である。 印刷物の一例を示す図である。 特色印刷結果を示す図である。 本発明に係る印刷制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 特色印刷結果を示す図である。 本発明に係る印刷制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 各ジョブと、それに含まれる特色の対応関係を示す図である。
以下、図面に基いて本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明に係る印刷制御装置が適用された印刷システムのブロック図であり、図2は、本発明に係る印刷制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図1に示すように、印刷システムは、印刷制御装置100と、印刷機群200とを備えている。印刷制御装置100は、一般的なコンピューター10に実装されている。図2に示すように、コンピューター10は、CPU11、ROM12、RAM13、I/O14などが、システムバスに接続されている。また、HDD15とネットワーク機器16は、I/O14を介してCPU11等と接続されている。CPU11は、HDD15に記録されている所定の制御プログラムをRAM13に読み込んで実施する。なお、一部の制御プログラムはROM12に記録されている。CPU11は制御プログラムを実施し、外部の機器、例えば印刷機群200などと通信をする際に、ネットワーク機器16を使用する。
コンピューター10は、図2に示すようなハードウェア構成を備え、所定の制御プログラムを実施することで、所定の機能を実現する。図1では、コンピューター10を機能的に表しており、本実施形態においては、装置状態管理部17と、特色チャート生成部18と、ジョブ管理部19とを備える状態を示している。装置状態管理部17は、印刷主体における特色の印刷結果を測色した測色値である特色印刷結果をそれぞれの印刷主体について記憶する記憶部17aを備えている。また、ジョブ管理部19は、複数の印刷主体の中から印刷を実行する印刷主体を選択する選択部19aとを備えている。また、装置状態管理部17は、ノズルの状態の管理や、印刷機に装填されている基材種別、基材幅、印刷待ちジョブ数なども管理する。特色チャート生成部18は、特色チャートを生成する。ジョブ管理部19は、各印刷ジョブの割り当てなどを管理する。
印刷機群200は、3台の印刷機20から構成されている。3台の印刷機20は、具体的には、印刷機20a、印刷機20b、印刷機20cである。なお、印刷機20の台数は3台に限られるものではない。本実施形態における各印刷機20は、具体的にはインクジェットプリンターである。各印刷機20は、媒体に印刷に画像を印刷する印刷部21と、印刷部で印刷された画像を測色可能な測色部22とを備えている。具体的には、印刷機20a~20cは、それぞれ、印刷部21a~21cと、測色部22a~22cとを備えている。本発明では、複数台の印刷機が備えられている環境での各印刷機と、複数のヘッドを備えている印刷機の中の選択可能なヘッドとの両方を、便宜上、「印刷主体」と呼ぶ。記憶部17aと選択部19aは、印刷機群200が個別に選択可能な印刷機で構成されている場合や、印刷機群200が選択可能な複数のヘッドを備えている場合に対応して、それぞれ印刷主体毎に情報を記憶し、または印刷主体の選択を行う。なお、3台の印刷機20a~20cについて、後出するテーブルでは単に印刷機1~印刷機3と表示する。
図3~図5は、印刷機のヘッドと測色素子の配置の一例を示す図である。図3~図5には、印刷機20の具体例として、印刷機23、印刷機26、及び印刷機27が挙げられている。図3~図5において、紙面の左から右に向かう方向が、媒体の搬送方向である。また、図3~図5において、紙面の上下方向が、媒体の幅方向である。
図3に示す印刷機23は、印刷部21に相当する複数のヘッド24a~24dを有し、測色部22に相当する複数の測色素子25a~25dを有している。印刷機23は、シリアルヘッド方式のプリンターであり、ヘッド24a~24dを幅方向に往復移動させながら、媒体に印刷を行う。この印刷機23においては、ヘッド24a~24dと測色素子25a~25dとが1対1の関係で対応づけられている。
図4に示す印刷機26は、印刷部21に相当する複数のヘッド24a~~24hを有し、測色部22に相当する複数の測色素子25a~25dを有している。印刷機26は、ラインヘッド方式のプリンターであり、ヘッド24a~24hが幅方向に並ぶように配置されている。印刷機26は、ヘッド24a~24hを移動させることなく、媒体に印刷を行う。この印刷機26においては、ヘッド24a~24dとヘッド24e~24hとが千鳥状に配列されている。すなわち、搬送方向から見た場合に、ヘッド24a~24d同士の隙間を埋めるようにヘッド24e~24hが配置されている。そのため、搬送方向から見た場合に、全てのヘッド24a~24hで隙間なくノズルが配置されることになる。また、ヘッド24a~24d同士の幅方向における間隔と、ヘッド24e~24h同士の幅方向における間隔とは、それぞれ同じになるように配置されている。
一方、測色素子25a~25dは、ヘッド24a~24dあるいは、ヘッド24e~24hで印刷された画像を測色できるように、測色素子25a~25d同士の幅方向における間隔が、ヘッド24a~24d同士の幅方向における間隔、及び、ヘッド24e~24h同士の幅方向における間隔と同じになるように配置されている。測色素子25a~25dは、一度に測色できるのは、ヘッド24a~24dで印刷された画像、及びヘッド24e~24hで印刷された画像のうち一方であるため、ヘッド24a~24dに対応する位置と、ヘッド24e~24hに対応する位置との間を行き来できるように構成されている。具体的には、図4の両方向の矢印で示すように、測色素子25a~25dが幅方向に移動可能に構成されている。このとき、測色素子25a~25dは、ヘッド24a~24hに対して相対的に幅方向に移動する。従って、測色素子25a~25dは、ある位置においてはヘッド24a~24dで印刷された画像の測色を行うことができ、また、別の位置においてはヘッド24a~24dで印刷された画像の測色を行うことができるようになっている。なお、図4は、測色素子25a~25dが、ヘッド24a~24dで印刷された画像の測色を行う位置にあるときを示している。
図5に示す印刷機27は、印刷部21に相当する複数のヘッド24a~24dを有し、測色部22に相当する複数の測色素子25a~25dを有している。印刷機27は、シリアルヘッド方式のプリンターであり、ヘッド24a~24dを幅方向に往復移動させながら、媒体に印刷を行う。この印刷機27においては、測色素子25a~25dが、図5の両方向の矢印で示すように、幅方向に移動可能に構成されている。このとき、測色素子25a~25dは、ヘッド24a~24dに対して相対的に幅方向に移動する。このため、測色素子25a~25dは、ヘッド24a~24dに対応する位置だけではなく、より広い範囲を測色するために移動できるように構成されている。
次に、本発明に係る印刷システムにおいて、特色を使用する印刷主体を選択する処理を説明する。
図6は、本発明に係る印刷制御装置の処理手順を示すフローチャートである。この処理手順は、測色処理である。
本実施形態では、装置状態管理部17は、管理対象の印刷機20a~20cでの特色の色差に基いて、一定期間毎に特色の一致度合いをチェックする。このため、定期的に測色チャートである特色チャートを印刷し、印刷した結果から色差を算出して保存する。
ステップS100において、装置状態管理部17は、定期印刷のタイミングかを判断し、定期印刷のタイミングであれば、ステップS102において、特色チャート生成部18に特色チャート生成を支持する。本実施形態では、印刷機20の起動時に測色している。装置状態管理部17は、印刷機20の起動を検知すると、定期印刷のタイミングと判断する。装置状態管理部17は、定期印刷のタイミングと判断すると、特色チャートの印刷結果を使用した色差算出を行うために、ステップS102において、特色チャート生成部18に対して、特色チャートの生成の指示と共に、印刷対象となる印刷機20の情報、を併せて送る。ここでは、「印刷対象となる印刷機20の情報」の一例として、「印刷機20aを印刷対象とする」という情報を送る。なお、この例では、印刷対象となる印刷機20が、「印刷主体」に相当する。
この時、管理対象となる印刷モードの情報も併せて送る。印刷モードは、例えば、媒体の種類と画像の形成方法との組み合わせによって規定される。印刷モードの具体例としては、「コート紙,2pass」、「コート紙,4pass」、「コート紙,6pass」などである。ここで、「pass」とは、画質に関連するパラメーターであり、媒体の所定領域に対し、所定の色のインクを最大で何回吐出するかを表している。シリアル方式のプリンターにおいては、媒体を間欠搬送する際の1回の媒体の搬送量や、ヘッドにおける使用ノズル数を調整することなどで、pass数を変更することができる。ラインヘッド方式のプリンターにおいては、媒体の搬送速度や、ヘッドにおける使用ノズル数を調整することなどで、pass数を変更することができる。管理対象となる印刷モードに関しては、装置状態管理部17において、ユーザーが予め設定しておく。先程の印刷モードの具体例では、媒体としてコート紙を使用した場合の3モードのみを記載したが、上質紙では8passモードのみなど、ユーザーが使用する印刷モードを予め登録しておくことにより、必要な特色の色差情報が管理できる。
ステップS104では、特色チャートを生成し、ジョブ管理部19に送る。装置状態管理部17は、特色チャート生成部18に対して、特色チャートを生成するように指示する。
図7は、特色チャートの一例を示す図である。各特色の下部に記載された数値は、その特色を再現するためのCMYK値を表している。
本実施形態では、8色の特色が登録されているものとし、8色の特色に対して、定期的に測色して色差を確認するものとする。
特色チャート生成部18は、生成した特色チャートを印刷ジョブとして、ジョブ管理部19に送る。このとき、印刷対象となる印刷機及び印刷モードの情報も併せて送る。
ステップS106では、特色チャートを印刷ジョブとして登録する。
ジョブ管理部19は、特色チャート生成部18から渡された印刷ジョブを、特色チャート印刷ジョブとして管理対象のジョブに登録する。
ステップS108では、特色チャート印刷ジョブを対象印刷機に渡す。
ジョブ管理部19は、登録された特色チャート印刷ジョブを、印刷対象となる印刷機20aに対する印刷ジョブとして登録し、当該印刷機20aに印刷ジョブを送付する。このとき、印刷モード毎に印刷ジョブを登録し、送付する。
ステップS110では、特色チャートを印刷し、ステップS112では、印刷した特色チャートを測色し、ステップS114では、測色した結果を装置状態管理部17に送る。
具体的には、印刷ジョブを渡された印刷機20aでは、印刷対象となる印刷部21aが、送られた特色チャートの印刷ジョブに基づく画像を媒体にを印刷する。印刷後、測色部22aによって、媒体に印刷された特色チャートを測色する。そして、印刷機20aは、測色部22aで測色した結果を装置状態管理部17に通信で送付する。
装置状態管理部17は、記憶部17aにおいて、8色の特色に対して、測色結果と本来の測色値との色差ΔEを登録し、管理する。本実施形態では、特色測定の実施日と、特色毎の色差を登録し、管理するものとする。
印刷機20b、印刷機20cについても、以上のように、特色チャートを印刷して、特色の色差を算出する。
このようにして、記憶部17aは、印刷主体における特色の印刷結果である特色印刷結果を、それぞれの印刷主体について記憶する。
図8は、特色印刷結果を示す図である。
図8は、印刷機20a~20c、すなわち印刷機1~印刷機3について、特色測定の実施日と時間、特色チャートの印刷に用いた印刷モード、特色1~特色8のそれぞれについての色差ΔE、及び、特色1~特色8の色差の平均値を表示している。
以上が測色に関する処理手順であり、この結果、図8に示す管理テーブルに、各印刷機20a~20cにおける特色1~特色8の色差ΔEと、特色1~特色8の色差の平均が記入される。この管理テーブルは、記憶部17aに記憶される。
次に、この記憶部17aに記憶された管理テーブルの情報を利用して、印刷を実行する印刷機20を選択する印刷処理について説明する。
図9は、印刷物の一例を示す図であり、図10は、本発明に係る印刷制御装置の処理手順である印刷処理を示すフローチャートである。
ユーザーは印刷するジョブをジョブ管理部19に登録する。一例として、ユーザーは、図9に示すような星形オブジェクトの画像を印刷するものとする。この画像では、印刷データに基いて、特色2と特色5が使われていることを判別できる。図9の例では、紙面左側に位置する色の濃い星形オブジェクトに特色2が設定されており、紙面右側に位置する色の薄い星形オブジェクトに特色5が設定されている。なお、印刷データで特色が使われているか否かを判別できない場合もある。例えば、特色設定が無い印刷データの場合である。この場合は、印刷制御装置100に予め登録されているCMYK値に基いて、印刷データにおいて特色が使われているか否かを求めても良い。具体的には、特色2のCMYK値が(C,M,Y,K)=(0,35,85,0)と登録されていれば、このCMYK値を検索対象とすることにより、特色が使われているか否かを把握することができる。
以上の処理は、ステップS120にて、印刷ジョブをジョブ管理部19に登録する処理と、ステップS122にて、特色を抽出する処理に相当する。
ジョブ管理部19は、印刷データで使われている特色についての各印刷機20a~20cの色差情報を、装置状態管理部17の記憶部17aから取得する。
図11は、特色印刷結果を示す図である。
この例では、特色2と特色5とを使用しているため、記憶部17aから特色2と特色5の色差を取得することとなり、その結果、図11に示す測色結果を取得することになる。そして、図11に示す測色結果の平均値、すなわち特色1~特色8の色差の平均値に加えて、特色2と特色5の2色での色差の平均値を、2色平均として計算して求めている。
以上の処理は、ステップS124の処理、及びステップS126の処理に相当する。ステップS124は、抽出した特色の色差情報を装置状態管理部から取得する処理である。このとき、「抽出した特色の色差情報」を「特色色差」と呼ぶ。そして、ステップS126は、抽出した特色色差の平均値を算出する処理である。
次に、ジョブ管理部19の選択部19aは、どの印刷機20を用いて、どの印刷モードで印刷するかを決定する。本実施形態では、選択部19aは、最も色差の2色平均が小さいものを自動的に選択するように構成されている。
図11を参照すると、印刷機3において「コート紙,6pass」モードで印刷する場合に、2色平均は「1.9」となって最小である。このため、ジョブ管理部19の選択部19aは、印刷機3において「コート紙,6pass」モードで印刷するものとして、印刷ジョブを印刷機3に送る。本実施形態では、自動的に最小というものを選択したが、UIによりユーザーに提示し、ユーザーが選択するようにしても良い。また、本実施形態では印刷モードも選択するようにしたが、印刷モードをユーザーが「コート紙,2pass」として固定し、その印刷モードの中の2色平均が最小のものを利用するように構成しても良い。そして、印刷機3、すなわち印刷機20cは、受け取った印刷ジョブに基いて印刷を実行する。
これにより、印刷データに含まれる特色に対する色差が最も小さい印刷機20で印刷を実行することができる。
以上の処理は、ステップS128の処理、ステップS130の処理、及びステップS132の処理に相当する。ステップS128は、色差の平均値が最小となる印刷機20と印刷モードを選択する処理である。ステップS130は、選択した印刷機20に、印刷モードを指定して印刷ジョブを送る処理である。ステップS132は、印刷ジョブを実行して画像を媒体に印刷させる処理である。
本実施形態では、選択部19aが複数の印刷主体の中から印刷を実行する印刷主体を選択する。さらに、選択部19aは、特色が含まれる印刷データを取得した場合、印刷データに含まれる特色の情報である特色情報と、記憶部17aに記憶された特色印刷結果と、に基いて印刷を実行する印刷主体を選択する。
この選択部19aが実施する工程は、印刷データに特色が含まれるか否かを判定する工程と、印刷データに特色が含まれる場合には、含まれる特色の情報である特色情報と、この特色についての各印刷主体の特色印刷結果を参照する工程と、各印刷主体の特色印刷結果が所定の基準と比較して良好な印刷主体を選択して前記印刷データに基づく印刷を実施させる工程である。すなわち、各工程を実施する制御方法が、印刷制御方法である。
より具体的には、ジョブ管理部19の選択部19aは、取得した印刷ジョブ内の印刷データに特色が含まれることを検知すると、この印刷データで使用している特色の情報である特色情報と、記憶部17aに記憶された特色印刷結果、すなわち各特色毎の各印刷機20a~20cにおける色差ΔEの情報とに基き、印刷機20a~20cの中から印刷を実行する印刷主体を選択している。
この場合、特色印刷結果は、色差情報を含み、選択部19aは、所定の基準に基いて特色印刷結果に含まれる色差情報を参照して印刷精度の良い印刷主体を選択している。
本実施形態では、印刷主体は、媒体に印刷を行う印刷部21を備える印刷機20、すなわち、媒体に印刷を行うヘッドを備えるプリンターであり、記憶部17aは、各プリンターの特色印刷結果を記憶しており、選択部19aは、特色が含まれる印刷データを取得した場合、当該特色の情報と特色印刷結果とに基いて印刷を実行するプリンターを選択している。
印刷データに含まれる特色に対する色差が最も小さい印刷機20で印刷するというのは、印刷精度の良い印刷機20を選択したということである。すなわち、本実施形態の選択部19aの選択として、特色印刷結果が色差情報を含んでおり、選択部19aは、所定の基準に基いて印刷結果に含まれる色差情報を参照して印刷精度の良い印刷主体を選択していることになる。
上述した実施形態では、2色平均の値によって選択する印刷機20を決定した。しかし、印刷データに含まれる特色に対する色差の最大値や最小値に基いて印刷機を選択してもよい。
なお、本実施形態では、指定された特色、すなわち特色2及び特色5の特色印刷結果に基いて、印刷を実行する印刷機20を選択したが、特色1から特色8までの全特色の特色印刷結果の平均値に基いて、印刷を実行する印刷機20を選択してもよい。
また、ジョブ管理部19は、各印刷機20a~20cの印刷ジョブを管理しているため、各印刷機20a~20cにおける印刷ジョブの待ち時間も管理している。本実施形態では、印刷データに含まれる特色に対する色差が最小となる印刷機で印刷するように構成したが、印刷データに含まれる特色に対する色差が最小となる印刷機20に印刷ジョブが偏っている場合などに、この印刷機20を選択すると、印刷ジョブが完了するまでの待機時間が長くなる可能性がある。
このため、印刷機20の印刷待ちの状況を把握しているジョブ管理部19は、色差ΔEについて許容できる許容値を設定しておき、色差ΔEが許容値以下となる印刷機20の中で、最短で印刷できる印刷機20を選択するようにしてもよい。例えば、許容値として色差ΔEが2.1以下という条件を設定しておき、この色差ΔEが2.1以下であることを前提として最短で印刷できる印刷機20に印刷ジョブを割り振るように構成してもよい。
一例として、ユーザーは予め色差ΔEの許容値を「色差ΔEが2.1以下」と設定しておき、印刷ジョブを割り当てる印刷機20を印刷機20a~20cとして、その中から最短で印刷できる印刷機20に印刷ジョブを割り振ることにする。
図12は、特色印刷結果を示す図である。
図12は、図11に示す特色印刷結果から、色差ΔEが2.1以下になるという条件に該当するものをピックアップした。
このときの印刷機20の状況が、
・印刷機1:印刷中のジョブ無し、印刷可能
・印刷機2:メンテナンス中、印刷可能まで10分
・印刷機3:現在印刷中。印刷が1時間後に完了し、その後に印刷可能。
という状況であったとする。
すると、印刷機1はすぐに印刷を実行できるため、選択部19aは、印刷機1で印刷を実行させるという選択をする。すなわち、選択部19aは、印刷精度が良く、印刷待機時間の少ない印刷主体を選択している。
本実施形態では、印刷機20の状態として色差ΔEのみに着目して印刷を実行する印刷機20を選択した。しかし、特色の印刷結果に影響を及ぼす要因として、印刷機20のヘッドに形成されたノズルの状態も挙げられる。
このため、印刷結果の一例として、印刷機20のノズルの状態を加えることもできる。そして、印刷機20のノズルの状態に応じて、印刷を実行する印刷機20に印刷ジョブを振り分けてもよい。
図13は、印刷機20のノズル抜けの状況を示す図である。
いま、各印刷機20a~20c、すなわち各印刷機1~3におけるノズル抜けが図13に示す状態であるとする。図13に示すように、印刷機1はノズル抜けが1つあり、印刷機2はノズル抜けが無く、印刷機3はノズル抜けが2つある。ここでのノズル抜けの数は、インクが正常に吐出されないノズルの数を表している。
画像を印刷する条件として、ノズル抜けの無い印刷機20a~20cで印刷するという指定があったとする。すると、選択部19aは、ノズル抜けが全く無い印刷機2を選択する。
ところで、ノズル抜けの有無は各色インク毎に判断するようにしてもよい。そのようにすれば、測色のための印刷や、実際の印刷ジョブでの印刷の際に、実質的にノズル抜けが影響を及ぼすか否かを考慮することが可能である。
特色2と特色5のCMYK値が、(0,35,85,0)、(0,100,0,0)という指定であり、印刷機20が、CMYKの4色のインクで印刷を実行するとする。この場合、特色2は、シアンインク用のノズルとイエローインク用のノズルのノズル抜けは影響が無い。同様に、特色5はマゼンタインク用のノズル以外はノズル抜けの影響が無い。従って、選択部19aは、各色インクのノズル抜けの状況を見て、どの印刷機20で印刷を実行させるかを判断する。すると、ノズル抜け数として影響があるのは、印刷機3のみとなるから、選択部19aは、ノズル抜けの影響の有無を考慮し、印刷機1および印刷機2の中で、色差ΔEが最も小さい印刷機2の「コート紙,6pass」を選択すればよい。すなわち、選択部19aは、各特色毎にノズル抜けの影響を考慮し、ノズル抜けの影響の少ない印刷機20の中から、印刷精度の良い印刷機20を選択する。
ノズル抜けは、印刷機20毎に管理できるほか、各印刷機20が複数のヘッドを備える場合には、各ヘッド毎にノズル抜けを管理することもできる。このように管理している場合は、ノズル抜けの影響は、各印刷機20のヘッドの配置状況も参照した上で、ノズル抜けの有無を判断することができる。
図14は、ヘッドと特色チャートの相対位置の一例を示す図である。
各印刷機20a~20cにおける複数のヘッドの配置状況も参照する場合の処理の概要は、以下のようになる。
図14の左側の図で示すように、CMYKの4色のインクで印刷を実行する印刷機20において、通常は、ヘッド#1で特色1及び特色5を印刷し、ヘッド#2で特色2及び特色6を印刷し、ヘッド#3で特色3及び特色7を印刷し、ヘッド#4で特色4及び特色8を印刷する。しかし、図14の左側の図で示す状態では、ヘッド#1のマゼンタインク用のノズルにノズル抜けが発生している。
ここで、特色5は、CMYK値が(0,100,0,0)であるため、マゼンタインク用のノズルの状態が重要となる。そのため、特色5の印刷には、ヘッド#1を使わずに、ヘッド#2を使う特色チャートを生成する。具体的には、図14の中央の図で示すように、特色5と特色6を入れ替えてヘッドに割り当てる。すなわち、ヘッド#1で特色6を印刷し、ヘッド#2で特色5を印刷するようにする。このようにすれば、特色チャートを印刷する時点において、ノズル抜けの影響の無い測色結果を得ることができるようになる。
また、図14の中央の図で示す状態において、ヘッド#1のイエローインク用のノズルにもノズル抜けが発生したとする。ヘッド#1で印刷しようとする特色6は、CMYK値が(0,0,100,0)であるため、イエローインク用のノズルの状態が重要となる。そのため、特色6の印刷には、ヘッド#1を使わずに、ヘッド#4を使う特色チャートを生成する。具体的には、図14の右側の図で示すように、特色6と特色4を入れ替えてヘッドに割り当てる。すなわち、ヘッド#4で特色6を印刷し、ヘッド#1で特色4を印刷するようにする。このようにすれば、特色チャートを印刷する時点において、ノズル抜けの影響の無い測色結果を得ることができるようになる。
他の場合として、例えば、すべてのヘッドのマゼンタインク用のノズルでノズル抜けが発生している場合は、マゼンタインク用のノズルのノズル抜けの数が最も少ないヘッドを使用して印刷するように特色チャートを生成する。このようにすれば、特色チャートを印刷する時点において、ノズル抜けの影響が最も小さい測色結果を得ることができるようになる。
本実施形態では、特色チャート生成手段は、特色を印刷するヘッドのノズルの状態に応じて、特色チャートを印刷するヘッドを自動的に変更している。具体的には、ノズル抜けが生じているヘッドを使用しないか、ノズル抜けの数が少ないヘッドを使用して特色チャートを印刷させる。
本実施形態によれば、単純な印刷機20毎のノズル抜けの数を印刷機20の選択の判断に使用するのではなく、ノズル抜けの影響の無い、あるいは影響の最も少ない状態で、特色チャートを印刷できるように、使用するヘッドを変更することができる。これにより、ノズル抜けの数やノズル抜けが発生しているノズルが対応する色、特色チャートの色に応じて、特色チャートを自動的に生成することができ、各印刷機20においてベストなヘッドを使用した特色色差を求めることができる。この結果、色合わせが厳しい印刷ジョブに対応することができるようになる。
[第2実施形態]
上述した実施形態では、複数の印刷機20の中から、印刷を実行させる印刷主体としての印刷機20を選択していた。これに対して、各印刷機20の中に複数のヘッドが存在する場合、各ヘッド毎に特色色差を管理する手法を説明する。例えば、印刷ジョブで特色を使用するヘッドに関して、最も精度の良いものに印刷ジョブを振り分ける。具体的には、ヘッド#1~ヘッド#5を備える印刷機20が複数存在し、特色はヘッド#2しか使用しないような画像である場合に、複数の印刷機20のヘッド#2の中で最も精度の良いヘッド#2を有する印刷機20にジョブを振り分ける。
本実施形態では、図3に示すように、各ヘッド24a~24d毎に独立した測色素子25a~25dを配置した印刷機20を使用する。
図15は、本発明に係る印刷制御装置の処理手順を示すフローチャートであり、測色処理についての処理手順を示している。
ステップS140にて、装置状態管理部17は、定期印刷のタイミングかを判断し、定期印刷のタイミングであれば、ステップS142に進む。
ステップS142では、装置状態管理部17は、特色チャート生成部18に対して、特色チャートの生成の指示を送る。
図16は、印刷物とヘッドの配置を示す図である。
印刷機20は、千鳥状に配置した5個のヘッド#1~#5を備えている。また、図示していないが、印刷機20は、各ヘッド#1~#5に対応して5個の測色素子を備えている。ステップS142において、装置状態管理部17は、特色チャート生成部18に対して、図16に示すような特色チャートの生成の指示を送る。すなわち、各印刷機20において、各ヘッド毎に複数の特色チャートを生成させる。
本実施形態では、5色の特色が登録されているものとし、5色の特色に対して、定期的に測色して色差ΔEを確認するものとする。なお、本実施形態では、ヘッドと測色素子が1対1の関係で配置されているものとする。
この時、対象ヘッドのみで印刷される領域、もしくは、対象ヘッドのみで印刷される領域が最も多い領域を測色素子で測定し、ヘッド毎の測色値として求めても良い。例えば、4パスで印刷したときの対象ヘッドで印刷されるところに特色を印刷するような特色チャートを生成する。これにより、各ヘッドの特色色差をより正確に測定することができる。
ステップS144~ステップS150の処理の流れは、ステップS104~ステップS110の処理の流れとほぼ同様である。
ステップS152にて、印刷した特色チャートを測色し、ステップS154にて、測色した結果を装置状態管理部17に送る。
装置状態管理部17では、印刷機1のヘッド#1~ヘッド#5において、それぞれ5色の特色について色差ΔEを登録し、管理する。本実施形態では、特色測定の実施日と共に、特色毎の色差を登録し、管理するものとする。同様に、印刷機2、印刷機3についても、それぞれが備えるヘッド#1~ヘッド#5において、特色チャートを印刷して特色に対する色差ΔEを算出する。その結果、図17に示す管理テーブルを求めることができる。なお、この管理テーブルは、特色2と特色5について色差を管理するものとする。
図17は、特色印刷結果を示す図である。
図17に示す管理テーブルは、各印刷機20、すなわち印刷機1~印刷機3において、それぞれが備える各ヘッドで各特色を印刷したときの各特色に対する色差ΔEと、その色差の平均値を求めている。
次に、印刷の際の処理手順を説明する。
まず、ユーザーは実行する印刷ジョブをジョブ管理部19に登録する。本実施形態では、一例として、図18に示す画像を印刷するものとする。この画像では、特色2と特色5を使っていることが印刷データより識別できる。但し、図9に示す実施形態と異なり、印刷可能な領域の上半分だけに画像が配置されており、ヘッド#1~ヘッド#5のうちのヘッド#1~ヘッド#3で特色を印刷する印刷データとなっている。なお、印刷可能な領域の下半分は、画像が印刷されないものとする。
ジョブ管理部19の選択部19aでは、印刷データで使われている特色を特定して、各印刷機1~3の特色印刷結果を装置状態管理部17の記憶部17aから取得する。この印刷データでは、特色2と特色5を使用することが分かっている。
図19は、特色印刷結果を示す図である。
図19には、使われている特色を特定した上で、それに関する特色色差を示している。使われている特色は、特色2と特色5であると特定され、特色2と特色5を印刷したときのヘッド#1~ヘッド#5の特色色差を記憶部17aから取得し、さらに、特色2の特色色差の平均と、特色5の特色色差の平均と、特色2と特色5の2色の色差の平均値を2色平均として演算して求めている。
ジョブ管理部19の選択部19aは、印刷精度の良いものを選ぶべく、どの印刷機20を用いて、どの印刷モードで印刷するのかを決定する。選択部19aは、図19に示す特色印刷結果を参照し、特色色差の2色平均が最も小さいものであって、かつ、上半分の領域を印刷するヘッド、すなわちヘッド#1~ヘッド#3で、色差の平均値が小さいものを選択する。このため、特色2と特色5の2色による2色平均に加えて、ヘッド#1~ヘッド#3だけを使用した場合の2色平均の値も示している。
全てのヘッド、すなわちヘッド#1~ヘッド#5を使用する場合の2色平均の中での色差の最小値は、印刷機2の「1.63」である。しかし、ヘッド#1~ヘッド#3だけに限定すると、2色平均の色差の最小値は印刷機3の「1.69」である。すなわち、印刷機3の「コート紙,6pass」モードで印刷する場合が、最も印刷精度が良好と言える。したがって、選択部19aは、印刷機3の「コート紙,6pass」モードで印刷することを選択する。この選択部19aの選択結果に基いて、ジョブ管理部19は印刷ジョブを印刷機3に送る。そして、印刷機3では、受け取った印刷ジョブに基いて印刷を実行する。これにより、色差が最も小さい印刷機で20印刷を実行することができる。
このように、本実施形態の場合、印刷主体は、媒体に印刷を行うヘッド#1~ヘッド#5であり、記憶部17aは、ヘッド#1~ヘッド#5のそれぞれについて特色印刷結果を記憶しており、選択部19aは、特色が含まれる画像データを取得した場合、当該特色の情報と特色印刷結果とに基づいて印刷を実行するヘッドを選択している。
本実施形態のように、ヘッド毎に測色素子を割り当てるのが望ましいが、複数ヘッドに対して1つの測色素子を割り当てるように構成することもできる。例えば、図4に示すように、ヘッド24a~24dとヘッド24e~24hとに対して、その一方のヘッド群に対応する位置に測色素子25a~25dが配置されており、測色時に測色素子25a~25dを幅方向に移動させることによって、測色対象のヘッドで印刷された特色の測色をできるように構成する。これにより、測色素子の個数を減らすことが可能になる。
[第3実施形態]
次に、ラインヘッド方式のプリンターの場合の実施形態について説明する。
印刷機20がラインヘッド方式のプリンターの場合、媒体の幅方向に沿って複数のヘッドが配置される。各ヘッドは、幅方向においてそれぞれが対応する領域の印刷を担当する。例えば、図16に示すように、ヘッド#1~ヘッド#5が媒体の幅方向に沿って配置されているとする。なお、図16において、紙面左右方向が幅方向であり、紙面上下方向が媒体の搬送方向である。このような状況で、印刷データにおける特色を使用する画像の位置が、例えばヘッド#2のみで印刷される位置にあるとする。
さらに、特色を使用する印刷データは、ラベル用の印刷データであることが多い。ラベルの印刷では、媒体の幅方向における印刷可能な領域のうち、一部の領域にしか印刷が行われない場合が多い。このため、印刷する画像の位置を媒体の幅方向にずらすことが可能であれば、特色を印刷することが可能なヘッドの中で、最も精度の良いヘッドによって画像が印刷されるように、印刷ジョブを割り当てることが可能となる。
例えば、元の画像ではヘッド#2だけが特色を含む画像を印刷する状態であったとする。しかし、元の画像を、印刷データにおいて媒体の幅方向にヘッド1つ分だけ移動可能であるとすれば、ヘッド#1~ヘッド#3の中で最も印刷精度の良いヘッドに印刷ジョブを割り当てることが可能となる。このようにすれば、特色を含む画像を印刷する際に、ヘッドの選択範囲を広げることができる。この際、最も印刷精度の良いヘッドがヘッド#1である場合は、印刷ジョブを割り当てるときに、印刷データにおいて画像を1ヘッド分だけヘッド#1の側に移動することが必要である。
本実施形態では、ジョブ編集部19bにより、印刷を実行するヘッドを選択し、画像の位置を移動させた印刷データとすることで、選択されたヘッドを使用して画像を印刷させる。
なお、ラインヘッド方式のプリンターの場合、測色素子はヘッド毎に設けるのではなく、1つの測色素子を幅方向に移動させて、任意のヘッドに対応する位置を測色できるようにしてもよい。
図1には、破線でジョブ編集部19bを示している。ジョブ編集部19bは、印刷ジョブを編集し、印刷を実行するヘッドを変更する編集処理を行う。具体的には、印刷データにおける画像の配置位置を変更したり、印刷を開始するヘッド番号を変更したりする等の編集処理が可能である。これにより、印刷ジョブを実行するときに使用するヘッドを変更することができる。
図20は、本発明に係る印刷制御装置の処理手順を示すフローチャートである。
本実施形態では、ユーザーが印刷を実行しようとする印刷ジョブをジョブ管理部19bに登録する。この印刷ジョブは、図18に示す星形オブジェクトの画像を印刷するものとする。この画像は、印刷データより特色2と特色5を使っていることを特定できる。図18において、紙面上下方向が幅方向に相当するため、画像は媒体の幅方向における片側に寄った状態となっている。そのため、図16に示すように、印刷機20において、この片側の領域に対応する上半分のヘッド#1~ヘッド#3で特色を使用して画像を印刷するデータとなっている。なお、画像を上半分の領域に寄せて印刷する場合は、ヘッド#1~ヘッド#3を使用して画像が印刷されるが、画像を下半分の領域に寄せて印刷する場合は、ヘッド#3~ヘッド#5を使用して画像が印刷される。
以上の処理は、ステップS160にて、ユーザーが印刷を実行しようとする印刷ジョブをジョブ管理部に登録する処理に相当する。
本実施形態では、印刷データに特色を使用する画像が含まれる場合、どのヘッドに印刷を割り当てるかを、各ヘッド#1~ヘッド#5における特色色差の情報を参照し、特色を使用する画像に印刷精度の良いヘッドを使える状況であるか判断し、可能であれば印刷精度の良いヘッドに画像の印刷を割り当てるように、ジョブ編集部19bが印刷ジョブを編集し、編集した印刷ジョブに基いて画像を印刷させることにする。
ジョブ管理部19は、印刷データで使われている特色に対して、各ヘッドの特色色差の情報を装置状態管理部17の記憶部17aから取得する。具体的には、印刷データで使われている特色2と特色5の特色色差を取得する。そして、特色2と特色5の2色での色差の平均値を、2色平均として計算して求める。
この処理は、ステップS162の処理に相当する。すなわちステップS162にて、ジョブ管理部19は、印刷データに使われている特色に対する各印刷機20の特色色差の情報を取得する。
ジョブ管理部19は、次のようにして、どの印刷機20のどのヘッドを用い、どの印刷モードで印刷するかを決定する。まず、隣接する複数のヘッドを1つのグループとし、各グループ毎に特色色差の2色平均の平均値を求める。この際、1のグループは、画像の印刷に必要な数のヘッドで構成する。本実施形態では、3つのヘッドによって1つのグループを構成する。この処理は、ステップS164にて、グループ毎に特色色差の平均値を求める処理に相当する。
次に、ジョブ管理部19は、この2色平均の平均値が小さいヘッドのグループを選択する。
図16に示すヘッド構成において、隣接する3つのヘッドをグループ化する場合、ヘッド#1~ヘッド#3のグループと、ヘッド#2~ヘッド#4のグループと、ヘッド#3~ヘッド#5のグループとに分けられる。つまり、グループ間で一部のヘッドが重複していてもよい。
図21は、特色印刷結果を示す図である。
図21に示す測色結果を参照すると、グループ化した状態で2色平均の平均値が最も小さいのは、印刷機2のヘッド#2~ヘッド#4を使用して、コート紙、4passの印刷モードで印刷を実行する場合である。すなわち、画像がヘッド#2~ヘッド#4で印刷されるように、印刷データ上で画像がセンタリングされたときの特色色差の平均値が最小となる。
ジョブ管理部19は、ステップS166にて、グループ化した場合の特色色差の小さい印刷機20を選択することになる。
この判断結果に基いて、ジョブ編集部19bが印刷ジョブを編集する。本実施形態では、センタリングするために、上下に余白を入れた印刷ジョブを生成する。なお、本実施形態では、センタリングした印刷ジョブを生成したが、印刷時に「センタリング」を指定して印刷させるように構成してもよい。
この処理は、ステップS168にて、ジョブ編集部19bが印刷ジョブを編集し、選択されたヘッドを使用して画像を印刷させる処理に相当する。
このようにして生成された印刷ジョブを受け取った印刷機2は、受け取った印刷ジョブに基いて印刷を実行すると、上述したように画像がセンタリングされた結果、ヘッド#2~ヘッド#4を使用して画像を印刷することになるため、色差ΔEが最も小さいヘッドで画像を印刷することができる。
本実施形態の印刷機20は、複数のヘッドが媒体の幅方向に沿って並べられており、固定された状態で印刷を行うラインヘッド方式である。選択部19aは、特色が含まれる印刷データを取得した場合、特色の情報と特色印刷結果とに基いて印刷を実行するヘッドを選択する。上述したように、ヘッドをグループ化した上で、各グループ毎に印刷精度が良好なグループを特定し、印刷を実行するヘッドのグループを選択する。
このとき、選択部19aは、このようにして選択したヘッドの幅方向における位置と、印刷データの幅方向における位置とがずれていた場合、ジョブ編集部19bは、選択したヘッドの幅方向における位置と対応するように、印刷データの幅方向の位置をシフトさせている。
なお、印刷方式は上述したラインヘッド方式に限られない。複数のヘッドを備えるプリンターであって、印刷に使用するヘッドを選択する余地のあるプリンターであれば、上述のようなヘッドの選択を適用することが可能である。例えば、シリアルヘッド方式のプリンターや、媒体の幅方向及び幅方向と交差する方向にヘッドを移動させることが可能なラテラルスキャン方式のプリンターの場合でも、本発明を適用可能である。この場合、いずれのヘッドを使用して印刷を実行するかを特定することが変わるだけであり、動作は本実施形態と同じものとなる。
[第4実施形態]
上述した実施形態では、定期印刷のタイミングであるかの判断を行っており、測色を定期的に行なうことを前提としている。しかし、一例として、印刷機20で実行される一日の印刷ジョブが確定し、その印刷ジョブをどの印刷機20で印刷するか決定するタイミングで測色を行うようにしてもよい。一日の印刷ジョブが確定した後で測色を行うため、その日に実際に印刷に使われる特色についてのみ印刷精度を判断することになり、特色チャートの印刷や特色チャートの測色に関する処理を効率化することができる。
図22は、本発明に係る印刷制御装置の処理手順を示すフローチャートである。
まず、ステップS180にて、一日に実行する印刷ジョブを決定する。具体的には、ジョブ管理部19は、ユーザーの操作により、一日に実行する印刷ジョブを決定する。例えば、本実施形態では、5個の印刷ジョブを実行することに決定したものとする。
次に、ステップS182にて、一日に実行する印刷ジョブから特色情報を取得する。
ジョブ管理部19は、印刷ジョブに含まれている特色情報を取得する。具体的には、一日分の印刷ジョブにおいて印刷が指示されている全ての印刷データを確認し、全ての印刷データに含まれる特色を抽出する。
図23は、各印刷ジョブと、それに含まれる特色の対応関係を示す図である。
図23に示すように、ジョブ1は特色1と特色2を使用しており、ジョブ2は特色2と特色5を使用しており、ジョブ3は特色3と特色4を使用しており、ジョブ4は特色1を使用しており、ジョブ5は特色3と特色5を使用している。
印刷機20においては、使用し得る特色として特色1~特色8を想定しているが、図23に示す抽出結果では、特色1~特色5については使用しているものの、その他の特色、すなわち特色6~特色8については使用していない。すなわち、一日の印刷ジョブが決まった時点で、使用しない特色が存在するということを判断できる。
図7の特色チャートに示すように、先の実施形態では、予め8色の特色1~特色8について特色チャートを印刷し、特色を算出した。しかし、本実施形態では、一日の印刷ジョブの実行開始の前に、予め必要な特色を求め、必要な特色だけを測色する。これにより、測色に必要な特色チャートは少なくてすみ、特色チャートの印刷時間と測色時間を短縮することができる。
ステップS184では、装置状態管理部17は、取得した特色情報に従い、特色チャート生成部18に対して、使用する特色だけを含む特色チャートの生成を指示する。
ステップS186では、特色チャート生成部18が特色チャートを生成し、ジョブ管理部19に送る。ステップS188では、ジョブ管理部19が、生成された特色チャートを特色チャート印刷ジョブとして、対象となる印刷機20、例えば印刷機1~印刷機3に渡す。ステップS190では、各印刷機20、すなわち印刷機1~印刷機3は、特色チャートを印刷する。この特色チャートは、その日一日で実行する印刷ジョブに含まれる特色だけの特色チャートである。各印刷機1~印刷機3は、ステップS192にて、印刷した特色チャートを測色する。ここでも、測色するのはその日一日で実行する印刷ジョブに含まれる特色だけの特色チャートである。このように、必要な特色だけを対象とした特色チャートを扱うようにすることで、全ての特色を対象とする場合と比べ、特色チャートの印刷時間と測色時間を短縮することができる。
最後に、各印刷機1~印刷機3は、ステップS194にて、特色チャートを測色した結果を装置状態管理部17に送る。なお、送られた測色結果は、装置状態管理部17の記憶部17aに記憶される。
このように、本実施形態の印刷制御装置では、例えば、一日分というように、所定期間内に印刷される複数の印刷データを取得し終えるまでは特色チャートを印刷していない。すなわち、所定期間内に印刷される複数の印刷データを取得し終えるまで待機する。その後、印刷データに含まれる特色について、テスト画像としての特色チャートをそれぞれの印刷機20に印刷させて測色している。
また、変形例として、所定期間に印刷される複数の印刷データを取得し終えるまで待機させないようにしても良い。すなわち、特色が含まれる印刷データを取得した場合、後続の印刷データの取得を待たずに、印刷データに含まれる特色の特色チャートを印刷して測色する。
まとめると、所定期間に印刷される複数の印刷データを取得し終えるまで待機する場合、及び所定期間に印刷される複数の印刷データを取得し終えるまで待機しない場合、のいずれであっても、印刷制御装置は、特色が含まれる印刷データを取得した場合、印刷データに含まれる特色を含むテスト画像、すなわち特色チャートをそれぞれの印刷主体に印刷させる構成となっている。そして、テスト画像の印刷結果を測色した測色データを取得して、それぞれの印刷主体の特色印刷結果として記憶部17aに記憶させる。この結果、選択部19aは、特色の情報と特色印刷結果とに基いて印刷を実行する印刷主体を選択する。
ここで、上記で述べた本発明についてまとめると、以下のようになる。
本発明に係る印刷制御装置は、印刷データを入力して複数の印刷主体を制御する印刷制御装置であって、前記印刷主体における特色の印刷結果である特色印刷結果を、それぞれ の前記印刷主体について記憶する記憶部と、複数の前記印刷主体の中から印刷を実行する前記印刷主体を選択する選択部と、を備える。このとき、前記選択部は、特色が含まれる前記印刷データを取得した場合、前記印刷データに含まれる特色の情報である特色情報と、前記記憶部に記憶された前記特色印刷結果と、に基いて印刷を実行する前記印刷主体を選択する。
これにより、印刷データに含まれる特色を印刷するのに適した印刷主体を選択することができ、特色の印刷精度が不十分となることを抑制することができる。
また、本発明に係る印刷制御装置において、前記特色印刷結果は、色差情報を含み、前記選択部は、所定の基準に基いて前記特色印刷結果に含まれる前記色差情報を参照して印刷精度の良い前記印刷主体を選択してもよい。
これにより、特色を印刷するのに適した印刷主体を好適に選択することができる。
また、本発明に係る印刷制御装置において、前記印刷主体は、媒体に印刷を行うヘッドを備えるプリンターであり、前記記憶部は、それぞれの前記プリンターの前記特色印刷結果を記憶しており、前記選択部は、特色が含まれる前記印刷データを取得した場合、前記特色情報と前記特色印刷結果とに基いて印刷を実行する前記プリンターを選択してもよい。
プリンター単位で特色印刷結果を記憶することで、特色を印刷するのに適したプリンターを好適に選択することができる。例えば、ヘッド単位で特色印刷結果を記憶する場合と比べ、扱うデータが簡素になり、容易に印刷主体を選択することができる。
また、本発明に係る印刷制御装置において、前記印刷主体は、媒体に印刷を行うヘッド であり、前記記憶部は、それぞれの前記ヘッドの前記特色印刷結果を記憶しており、前記選択部は、特色が含まれる前記印刷データを取得した場合、前記特色情報と前記特色印刷結果とに基いて印刷を実行する前記ヘッドを選択してもよい。
ヘッド単位で特色印刷結果を記憶することで、特色を印刷するのに適したヘッドを好適に選択することができる。例えば、プリンター単位で特色印刷結果を記憶する場合と比べ、より高精度に特色を印刷することができる。
また、本発明に係る印刷制御装置において、前記ヘッドは、複数の前記ヘッドが前記媒体の幅方向に沿って並べられ、固定された状態で印刷を行うラインヘッドを構成するものであり、前記選択部は、特色が含まれる前記印刷データを取得した場合、前記特色情報と前記特色印刷結果とに基いて印刷を実行する前記ヘッドを選択し、選択した前記ヘッドの前記幅方向における位置と、前記印刷データの前記幅方向における位置とがずれていた場合に、選択した前記ヘッドの前記幅方向における位置と対応するように、前記印刷データの前記幅方向の位置をシフトさせてもよい。
ラインヘッドの構成において、選択したヘッドの幅方向における位置に対応するように、画像データの幅方向における位置をシフトさせることで、選択対象にできるヘッドが多くなり、より高精度に特色を印刷することができる。
また、本発明に係る印刷制御装置において、前記印刷制御装置は、特色が含まれる前記印刷データを取得した場合、前記印刷データに含まれる特色を含むテスト画像をそれぞれの前記印刷主体に印刷させ、前記テスト画像の印刷結果を測色した測色データを取得して、それぞれの前記印刷主体の前記特色印刷結果として記憶部に記憶させ、前記選択部は、前記特色情報と前記特色印刷結果とに基いて印刷を実行する前記印刷主体を選択してもよい。
画像データを取得した後に作成した特色測色結果を用いることで、より高精度に特色を印刷することができる。また、画像データに含まれない特色はテスト画像に含めないようにすれば、テスト画像の印刷や測色に係る処理を効率化することができる。
また、本発明に係る印刷制御装置において、所定期間内に印刷される複数の前記印刷データを取得し終えるまで待機し、その後で前記印刷データに含まれる特色の前記テスト画像をそれぞれの前記印刷主体に印刷させてもよい。
所定期間内に印刷される複数の画像データを取得し終えるまで待機してからテスト画像を印刷することで、所定期間内における印刷主体の割り当てを好適に決定することができる。
また、本発明に係る印刷制御方法は、印刷データを入力して複数の印刷主体を制御する印刷制御方法であって、前記印刷主体における特色の印刷結果である特色印刷結果を、それぞれの前記印刷主体について記憶し、特色が含まれる前記印刷データを取得した場合、前記印刷データに含まれる特色の情報である特色情報と、前記記憶部に記憶された前記特色印刷結果と、に基いて印刷を実行する前記印刷主体を選択する。
これにより、印刷データに含まれる特色を印刷するのに適した印刷主体を選択することができ、特色の印刷精度が不十分となることを抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限られるものではない。例えば、
・上記実施形態の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施形態の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施形態の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施形態の中で開示されていないが、公知技術等に基いて当業者が上記実施形態の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施形態として開示されるものである。
100…印刷制御装置、200…印刷機群、10…コンピューター、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…I/O、15…HDD、16…ネットワーク機器、17…装置状態管理部、17a…記憶部、18…特色チャート生成部、19…ジョブ管理部、19a…選択部、19b…ジョブ編集部、20…印刷機、21…印刷部、22…測色部、23…印刷機、24a~24h…ヘッド、25a~25d…測色素子、26…印刷機、27…印刷機

Claims (5)

  1. 印刷データを入力して複数の印刷主体を制御する印刷制御装置であって、
    前記印刷主体における特色の印刷結果である特色印刷結果を、それぞれの前記印刷主体
    について記憶する記憶部と、
    複数の前記印刷主体の中から印刷を実行する前記印刷主体を選択する選択部と、を備え

    前記印刷主体は、媒体に印刷を行うヘッドであり、
    前記記憶部は、それぞれの前記ヘッドの前記特色印刷結果を記憶しており、
    前記選択部は、特色が含まれる前記印刷データを取得した場合、前記印刷データに含ま
    れる特色の情報である特色情報と、前記記憶部に記憶された前記特色印刷結果と、に基い
    て印刷を実行する前記ヘッドを選択することを特徴とする印刷制御装置。
  2. 請求項1に記載の印刷制御装置であって、
    前記特色印刷結果は、色差情報を含み、前記選択部は、所定の基準に基いて前記特色印
    刷結果に含まれる前記色差情報を参照して印刷精度の良い前記ヘッドを選択することを特
    徴とする印刷制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の印刷制御装置であって、
    前記ヘッドは、複数の前記ヘッドが前記媒体の幅方向に沿って並べられ、固定された状
    態で印刷を行うラインヘッドを構成するものであり、
    前記選択部は、
    特色が含まれる前記印刷データを取得した場合、前記特色情報と前記特色印刷結果と
    に基いて印刷を実行する前記ヘッドを選択し、
    選択した前記ヘッドの前記幅方向における位置と、前記印刷データの前記幅方向にお
    ける位置とがずれていた場合に、選択した前記ヘッドの前記幅方向における位置と対応す
    るように、前記印刷データの前記幅方向の位置をシフトさせることを特徴とする印刷制御
    装置。
  4. 印刷データを入力して複数の印刷主体を制御する印刷制御装置であって、
    所定期間内に印刷される複数の前記印刷データを取得し終えるまで待機し、その後で、
    前記印刷データに含まれる特色を含むテスト画像をそれぞれの前記印刷主体に印刷させ、
    前記テスト画像の印刷結果を測色した測色データを取得して、取得した前記測色データを
    特色印刷結果としてそれぞれの前記印刷主体について記憶する記憶部と、
    複数の前記印刷主体の中から印刷を実行する前記印刷主体を選択する選択部と、を備え

    前記選択部は、特色が含まれる前記印刷データを取得した場合、前記印刷データに含ま
    れる特色の情報である特色情報と、前記記憶部に記憶された前記特色印刷結果と、に基い
    て印刷を実行する前記印刷主体を選択することを特徴とする印刷制御装置。
  5. 印刷データを入力して媒体に印刷を行う複数のヘッドを制御する印刷制御方法であって

    前記ヘッドにおける特色の印刷結果である特色印刷結果を、それぞれの前記ヘッドにつ
    いて記憶部に記憶し、
    特色が含まれる前記印刷データを取得した場合、前記印刷データに含まれる特色の情報
    である特色情報と、前記記憶部に記憶された前記特色印刷結果と、に基いて印刷を実行す
    る前記ヘッドを選択することを特徴とする印刷制御方法。
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