JP2003266891A - 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体 - Google Patents

印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体

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JP2003266891A
JP2003266891A JP2002076641A JP2002076641A JP2003266891A JP 2003266891 A JP2003266891 A JP 2003266891A JP 2002076641 A JP2002076641 A JP 2002076641A JP 2002076641 A JP2002076641 A JP 2002076641A JP 2003266891 A JP2003266891 A JP 2003266891A
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Tsukasa Ono
典 大野
Kenji Nagao
建司 長尾
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質が不十分であったり等、思い通りに印刷
を行うことができないことがあった。 【解決手段】 印刷ジョブデータに含まれるジョブプロ
ファイル情報から印刷ジョブデータにて表現しようとす
る色域に関する色域情報を取得し、同色域情報と印刷装
置それぞれの印刷プロファイル情報とに基づいて、印刷
ジョブデータにて表現しようとする色域の再現度合を基
準として複数の印刷装置の中からいずれかの印刷装置を
選択し、選択した印刷装置に対して印刷ジョブデータに
基づく印刷制御を行うようにした。印刷ジョブデータに
て表現しようとする色域の再現度合が反映されて印刷装
置が選択されるので、より確実に思い通りの印刷を行う
ことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の印刷装置の
中から選択した印刷装置に対して印刷ジョブデータに基
づいて印刷制御を行う印刷制御装置、印刷制御方法、印
刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の印刷制御装置は、印刷ジ
ョブを構成する印刷ジョブデータを入力するとともに、
接続された複数の印刷装置の中から印刷を行う印刷装置
の選択入力をマウス操作等に基づいて受け付け、選択入
力された印刷装置に対して印刷ジョブデータを送信して
いる。印刷装置には、インクジェットプリンタやページ
プリンタの他、プルーファ等も含まれている。ここで、
印刷ジョブデータに、印刷データと、この印刷データに
ついての各種設定情報から構成されるジョブ用ICCプ
ロファイル等を含める場合もある。この場合、印刷装置
は、印刷ジョブデータを受信すると、ジョブ用ICCプ
ロファイルに従って印刷ジョブデータに含まれる印刷デ
ータを補正する処理を行い、印刷データに基づく印刷を
行う。このように、印刷ジョブにICCプロファイルを
組み込むことにより、最終出力まで一貫して良好なカラ
ー特性を維持して印刷させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の印刷制
御装置においては、選択した印刷装置の色域が印刷ジョ
ブデータにて表現しようとする色域をカバーしていない
ため画質が不十分であったり、色域を重視して印刷を行
った結果コストがかかりすぎたり、選択した印刷装置に
多くの印刷ジョブデータが受信されていて印刷が終了す
るまでに時間がかかりすぎたり等、思い通りに印刷を行
うことができないことがあった。また、印刷ジョブにI
CCプロファイルを組み込んでも、印刷されるまで適切
なカラーで出力されるか分からないし、似たような特性
を持つ出力機が複数ある場合、どの出力機であれば正常
に出力できるかが出力してみるまで不明である。本発明
は、上記課題にかんがみてなされたもので、より確実に
思い通りの印刷を行うことが可能な印刷制御装置、印刷
制御方法、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラ
ムを記録した媒体の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、印刷データと同印刷デー
タについての各種設定情報から構成されるジョブプロフ
ァイル情報とを有する印刷ジョブデータを入力するとと
もに、複数の印刷装置の中から印刷を行う印刷装置を選
択して選択した印刷装置に対して同印刷ジョブデータに
基づいて印刷制御を行う印刷制御装置であって、上記印
刷装置についての各種設定情報から構成されるとともに
上記複数の印刷装置のそれぞれに対応した複数の印刷プ
ロファイル情報を記憶した印刷プロファイル記憶領域
と、上記ジョブプロファイル情報から上記印刷ジョブデ
ータにて表現しようとする色域に関する色域情報を取得
する色域情報取得手段と、取得された色域情報および上
記複数の印刷プロファイル情報に基づいて、上記印刷ジ
ョブデータにて表現しようとする色域の再現度合を基準
として上記複数の印刷装置の中からいずれかの印刷装置
を選択する印刷装置選択手段と、選択された上記印刷装
置に対して上記印刷ジョブデータに基づく印刷制御を行
う印刷制御手段とを具備する構成としてある。
【0005】本印刷制御装置は、印刷ジョブデータを入
力するとともに、複数の印刷装置の中から印刷を行う印
刷装置を選択して選択した印刷装置に対して同印刷ジョ
ブデータに基づいて印刷制御を行う。ここで、印刷ジョ
ブデータは、印刷データと、この印刷データについての
各種設定情報から構成されるジョブプロファイル情報と
を有している。また、印刷プロファイル記憶領域には、
印刷装置についての各種設定情報から構成される印刷プ
ロファイル情報が記憶されている。同印刷プロファイル
情報は、複数の印刷装置のそれぞれに対応して複数設け
られている。
【0006】色域情報取得手段は、印刷ジョブデータに
含まれるジョブプロファイル情報から、印刷ジョブデー
タにて表現しようとする色域に関する色域情報を取得す
る。印刷装置選択手段は、取得された色域情報と、複数
の印刷プロファイル情報とに基づいて、複数の印刷装置
の中からいずれかの印刷装置を選択する。その際、印刷
ジョブデータにて表現しようとする色域の再現度合を基
準として印刷装置を選択する。すると、印刷制御手段に
て、選択された印刷装置に対して印刷ジョブデータに基
づく印刷制御が行われる。その結果、選択された印刷装
置にて印刷ジョブデータに基づく印刷が行われる。すな
わち、印刷ジョブデータにて表現しようとする色域の再
現度合が反映されて印刷装置が選択されるので、より確
実に思い通りの印刷を行うことが可能となる。
【0007】上記印刷ジョブデータは、様々な構成を採
用可能である。例えば、印刷データに対して印刷処理の
作業手順を指示する作業指示情報を有する印刷ジョブデ
ータを採用してもよく、この場合、作業指示情報にジョ
ブプロファイル情報を含めてもよい。色域情報取得手段
は、様々な構成が考えられる。例えば、ジョブプロファ
イル情報に含まれる色域情報を所定のメモリに格納する
ものであってもよいし、同色域情報が記憶された位置を
示すポインタを印刷装置選択手段にて取得可能にするも
のであってもよい。
【0008】印刷装置選択手段も、様々な構成が考えら
れる。その一例として、請求項2にかかる発明は、上記
印刷装置選択手段は、上記色域情報および複数の印刷プ
ロファイル情報に基づいて、上記印刷ジョブデータにて
表現しようとする色域に対する上記印刷装置にて表現可
能な色域の割合を表す割合データを上記複数の印刷装置
のそれぞれについて求め、上記再現度合を基準としなが
ら同割合データに基づいて上記印刷装置を選択する構成
としてある。すなわち、印刷装置にて表現可能な色域の
相対量に応じて印刷装置が選択される。
【0009】ここで、請求項3にかかる発明のように、
上記印刷ジョブデータには、上記再現度合を表す印刷条
件情報が含まれ、上記印刷ジョブデータから上記印刷条
件情報を取得する印刷条件取得手段が設けられ、上記印
刷装置選択手段は、取得された上記印刷条件情報を基準
として上記印刷装置を選択する構成にすると、印刷ジョ
ブデータに色域の再現度合を表す印刷条件情報を含める
ことにより、基準とする色域の再現度合を変更すること
ができる。
【0010】印刷条件取得手段も、様々な構成が考えら
れる。その一例として、請求項4にかかる発明は、上記
印刷ジョブデータには、当該印刷ジョブデータにて表現
しようとする色域に対して上記印刷装置にて表現させた
い色域の割合を表す印刷条件情報が含まれ、上記印刷条
件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上記印刷条件
情報を取得するとともに、同印刷条件情報に基づいて上
記印刷装置にて表現させたい色域の割合を表す色域割合
値を取得し、上記印刷装置選択手段は、上記色域情報お
よび複数の印刷プロファイル情報に基づいて、上記印刷
ジョブデータにて表現しようとする色域に対する上記複
数の印刷装置にて表現可能な色域の割合を表す割合値を
上記複数の印刷装置のそれぞれについて算出し、算出し
た割合値が上記色域割合値以上またはより大となる上記
印刷装置を選択する構成としてある。すなわち、印刷ジ
ョブデータに印刷装置にて表現させたい色域の割合を表
す印刷条件情報を含めることにより、ユーザが印刷装置
にて表現させたい色域の割合以上またはより大となる印
刷装置が選択される。
【0011】さらに、請求項5にかかる発明のように、
上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジョブデータに基
づく印刷の際に生じてもよい印刷コストの制限額を表す
印刷条件情報が含まれ、上記印刷条件取得手段は、上記
印刷ジョブデータから上記印刷条件情報を取得し、上記
印刷装置選択手段は、上記印刷コストの制限額を表す印
刷条件情報を基準として、上記複数の印刷プロファイル
情報に基づいて上記印刷装置を選択する構成にしてもよ
い。印刷ジョブデータに印刷コストの制限額を表す印刷
条件情報を含めると、所望の印刷コストとなるように印
刷装置が選択される。
【0012】その際、上記印刷条件取得手段は、上記印
刷ジョブデータから上記印刷条件情報を取得するととも
に、同印刷条件情報に基づいて上記印刷ジョブデータに
基づく印刷の際に生じてもよい印刷コストの上限値を取
得し、上記印刷装置選択手段は、上記印刷ジョブデータ
および印刷プロファイル情報に基づいて、上記印刷ジョ
ブデータに基づく印刷の際に生じる印刷コストを表すコ
スト値を上記複数の印刷装置のそれぞれについて算出
し、算出したコスト値が上記上限値以下またはより小と
なる上記印刷装置を選択してもよい。印刷ジョブデータ
に印刷コストの制限額を表す印刷条件情報を含めると、
印刷コストの上限までとなる印刷装置が選択される。
【0013】上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジョ
ブデータに基づいて印刷される画像の画質設定量を表す
印刷条件情報が含まれ、上記印刷装置選択手段は、上記
印刷プロファイル情報に基づいて、上記画質設定量を表
す印刷条件情報に合致する上記印刷装置を選択する構成
にしてもよい。印刷ジョブデータに画像の画質設定量を
表す印刷条件情報を含めると、所望の画質となるように
印刷装置が選択される。
【0014】上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジョ
ブデータに基づいて行われる印刷の速度を表す印刷条件
情報が含まれ、上記印刷装置選択手段は、上記印刷プロ
ファイル情報に基づいて、上記印刷の速度を表す印刷条
件情報に合致する上記印刷装置を選択する構成にしても
よい。印刷ジョブデータに印刷の速度を表す印刷条件情
報を含めると、所望の印刷速度の印刷装置が選択され
る。
【0015】上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジョ
ブデータに基づく印刷が終了するまでの待ち時間を表す
印刷条件情報が含まれ、上記印刷装置選択手段は、上記
待ち時間を表す印刷条件情報に合致する上記印刷装置を
選択する構成にしてもよい。印刷ジョブデータに待ち時
間を表す印刷条件情報を含めると、所望の待ち時間とな
る印刷装置が選択される。
【0016】上記印刷装置選択手段は、上記待ち時間を
表す印刷条件情報が最も早く印刷が終了する印刷装置を
選択する旨の情報であるとき、上記複数の印刷装置から
印刷が終了していない印刷ジョブデータについての情報
を取得し、当該情報と上記複数の印刷プロファイル情報
とに基づいて印刷が終了するまでの待ち時間を算出し、
算出した待ち時間が最も短くなる上記印刷装置を選択す
ると、待ち時間が最も短くなるように印刷される。
【0017】このように、本印刷制御装置は、種々の印
刷条件情報に基づいて思い通りの印刷をより確実に実行
させることが可能である。その際、請求項10にかかる
発明のように、上記印刷ジョブデータには、複数の上記
印刷条件情報の中から優先する印刷条件情報を表す印刷
条件情報が含まれ、上記印刷装置選択手段は、取得され
た上記優先する印刷条件情報を基準として上記印刷装置
を選択する構成にしてもよい。印刷ジョブデータに優先
する印刷条件情報を表す印刷条件情報を含めると、ユー
ザは優先させる印刷条件情報を選ぶことができる。ま
た、上記印刷ジョブデータに、複数の印刷条件情報の優
先順位を表す印刷条件情報を含めてもよい。
【0018】なお、上記印刷プロファイル記憶領域が印
刷装置内に設けられている場合、請求項11にかかる発
明のように、上記印刷装置選択手段は、上記印刷装置か
ら上記印刷プロファイル情報を入手し、入手した印刷プ
ロファイル情報と上記色域情報とに基づいて上記印刷装
置を選択すると、印刷装置内に記憶されている印刷プロ
ファイル情報に基づいて印刷装置を選択することができ
る。むろん、印刷プロファイル記憶領域は、印刷装置外
に設けられていてもよい。
【0019】ところで、上述した印刷制御装置は、単独
で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状
態で他の方法とともに実施されることもあるなど、発明
の思想としては各種の態様を含むものであって、適宜、
変更可能である。また、上述した印刷制御を行う際の手
法は、所定の手順に従って処理を進めていくうえで、そ
の根底にはその手順に発明が存在するということは当然
である。従って、本発明は方法としても適用可能であ
り、請求項12にかかる発明においても、基本的には同
様の作用となる。
【0020】本発明を実施しようとする際に、印刷制御
装置にて所定のプログラムを実行させる場合もある。そ
こで、そのプログラムとしても適用可能であり、請求項
13にかかる発明においても、基本的には同様の作用と
なる。さらに、本発明を実施しようとする際に、上記プ
ログラムを記録した媒体が流通し、同記録媒体からプロ
グラムを適宜コンピュータに読み込むことが考えられ
る。従って、そのプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体としても適用可能であり、請求項
14にかかる発明においても、基本的には同様の作用と
なる。むろん、請求項2〜請求項11に記載された構成
を上記方法やプログラムやプログラムを記録した媒体に
対応させることも可能であることは言うまでもない。
【0021】ここで、上記記録媒体は、磁気記録媒体や
光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいか
なる記録媒体においても全く同様に考えることができ
る。また、一部がソフトウェアであって、一部がハード
ウェアで実現される場合においても本発明の思想におい
て全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記録し
ておいて必要に応じて適宜読み込む形態のものも含まれ
る。さらに、一次複製品、二次複製品などの複製段階に
ついては全く問う余地なく同等である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
12〜請求項14にかかる発明によれば、より確実に思
い通りの印刷を行うことが可能な印刷制御装置、印刷制
御方法、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラム
を記録した媒体を提供することができる。また、請求項
2にかかる発明によれば、印刷装置にて表現可能な色域
の相対量に応じて印刷装置が選択されるので、色域の再
現度合を十分に反映させて思い通りの印刷をより確実に
行うことが可能となる。さらに、請求項3にかかる発明
によれば、基準とする色域の再現度合を変更することが
でき、利便性を向上させることができる。
【0023】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
印刷装置にて表現させたい色域の割合以上またはより大
となる印刷装置が選択されるので、より確実に思い通り
の印刷を行うことが可能となる。さらに、請求項5〜請
求項10にかかる発明によれば、利便性が向上し、より
確実に思い通りの印刷を行うことが可能となる。さら
に、請求項11にかかる発明によれば、印刷装置内に記
憶されている印刷プロファイル情報に基づいて印刷装置
を選択することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、下記の順序に従って本発明
の実施形態を説明する。 (1)印刷システムの構成: (2)印刷制御装置の概略構成: (3)本印刷制御装置の作用: (4)まとめ:
【0025】(1)印刷システムの構成:図1は、本発
明の第一の実施形態にかかる印刷制御装置を含む印刷シ
ステムの概略構成を示している。本印刷システムは、パ
ーソナルコンピュータ(PC)10、印刷装置であるカ
ラー印刷可能なレーザープリンタ20やインクジェット
プリンタ30やプルーファ40等から構成されている。
PC10は演算処理の中枢をなすCPU11を備えてお
り、このCPU11はシステムバス10aを介してPC
10全体の制御を行う。同バス10aには、ROM1
2、RAM13、CD−ROMドライブ15、フレキシ
ブルディスク(FD)ドライブ16、各種インターフェ
イス(I/F)17a〜d等が接続されている。また、
ハードディスクドライブを介してハードディスク(H
D)14も接続されている。本実施形態のコンピュータ
にはいわゆるデスクトップ型PCを採用しているが、コ
ンピュータとしては一般的な構成を有するものを採用可
能である。
【0026】HD14には、ソフトウェアとしてオペレ
ーティングシステム(OS)や画像情報等を作成可能な
アプリケーションプログラム(APL)等が格納されて
おり、これらのソフトウェアは、実行時にCPU11に
よって適宜RAM13に転送される。そして、CPU1
1は、RAM13を一時的なワークエリアとして適宜ア
クセスしながら種々のプログラムを実行する。周辺機器
I/F(PIF)17aには、デジタルカメラ90や、
図示しないカラースキャナ等が接続可能である。CRT
I/F17bには画像データに基づく画像を表示するデ
ィスプレイ18aが接続され、入力I/F17cにはキ
ーボード18bやマウス18cが操作用入力機器として
接続されている。また、通信I/F17dには、ネット
ワークを介して各種印刷機20〜40が接続されてい
る。
【0027】PC10は、文書や画像等種々の印刷対象
を印刷ジョブとして管理しており、印刷を行う印刷機を
選択して、ネットワークを介して印刷ジョブを構成する
印刷ジョブデータを送信する。本実施形態では、PC1
0にて印刷ジョブを作成するとともに、複数の出力機の
前段となる同PC10にて印刷ジョブを解析できるジョ
ブ解析処理装置を構成している。このジョブ解析処理装
置は、出力機の出力特性が記録されているICCプロフ
ァイルと、印刷ジョブ内に含まれているICCプロファ
イルとを比較し、色域のカバー率を計算し、印刷ジョブ
内に含まれるICCプロファイルの色域を満足できる出
力機を選択し、印刷ジョブを処理する。選択された印刷
機は、PC10から印刷ジョブデータを受信し、同印刷
ジョブデータに基づいて印刷を行う。なお、レーザープ
リンタ20を複数機接続してもよいし、インクジェット
プリンタ30を複数機接続してもよい。むろん、上記印
刷機20〜40以外にも、インク通路内に泡を発生させ
てインクを吐出するバブル方式のプリンタ等、種々の印
刷装置を接続可能である。本実施形態では、印刷装置の
ハードウェア構成を説明するにあたり、図2に示すレー
ザープリンタ20を例にとって説明する。図において、
レーザープリンタ20は、各種データ処理を行う制御部
20a、各種データを蓄積するHD28、レーザービー
ムの照射やトナー付着等を行って印刷用紙上への印刷を
実行するプリントエンジン29を備えている。
【0028】制御部20aは、CPU21とRAM23
とROM24とメモリコントローラ22とからなるプロ
グラム実行環境を備えており、ROM24に格納された
プログラムを適宜RAM23にロードして各種プログラ
ムを実行可能である。これらの他、通信I/F25、ビ
デオI/F26、IDEI/F27を備えており、印刷
ジョブデータを入手し、プリントエンジン29において
印刷を実行可能とするイメージデータを生成するととも
に、印刷の実行順序を管理する等の処理を実行する。メ
モリコントローラ22は、各部21,23〜27にアク
セスして、各種データの送受信を制御する。同メモリコ
ントローラ22は、通信I/F25を介してPC10か
ら印刷ジョブデータを受信し、RAM23に記憶させ
る。むろん、メモリコントローラ22は、IDEI/F
27にアクセスし、受信した印刷ジョブデータをそのま
まの状態でHD28にスプールしてもよい。
【0029】印刷ジョブデータが記憶されると、CPU
21等からなるプログラム実行環境により、適宜コマン
ド解釈および印刷キューの生成等が行われ、印刷ジョブ
データはイメージデータに変換される。同イメージデー
タは、印刷用紙の各ページに印刷されるイメージのデー
タであり、ビットマップデータを含むデータとされる。
メモリコントローラ22は、印刷キューに従って、ビデ
オI/F26を介して適宜イメージデータをプリントエ
ンジン29に対して送出する。すると、プリントエンジ
ン29が駆動し、同イメージデータに基づいて印刷を実
行する。なお、プリンタ20は、自らが表現可能な色域
に関する色域情報等の各種設定情報から構成された印刷
機用のICCプロファイル(出力機の出力特性)である
印刷プロファイル情報をHD28に記憶している。すな
わち、HD28は印刷プロファイル記憶領域を構成し、
このHD28とPC10とが本発明にいう印刷制御装置
を構成する。他の印刷機も、同様の印刷プロファイル記
憶領域を有している。むろん、印刷プロファイル情報を
PC10のHD14またはRAM13に記憶するように
してもよく、この場合には同HD14またはRAM13
が印刷プロファイル記憶領域を構成することになる。
【0030】本実施形態の印刷ジョブデータD1は、J
DF(Job Definition Format )の仕様に従って構成さ
れており、図3に示すように、文書や画像等の情報から
なる印刷データD2と、印刷データD2に対して印刷処
理の作業手順を指示する作業指示情報D3とから構成さ
れている。作業指示情報D3には、印刷データD2につ
いての各種設定情報から構成されるジョブ用のICCプ
ロファイルであるジョブプロファイル情報D4や、各種
印刷条件を表す印刷条件情報D5等が含まれている。ジ
ョブプロファイル情報D4の各種設定情報には、印刷ジ
ョブデータにて表現しようとする色域(以下、ジョブ色
域と記載)に関する色域情報D6等が含まれている。プ
リンタ20は、ジョブプロファイル情報D4に従って印
刷データD2を補正する処理を行った後、印刷データに
基づく印刷を行う。
【0031】PC10では、以上のハードウェアを基礎
としてバイオスが実行され、その上層にてOSとAPL
とが実行される。OSには、プリンタドライバ等の各種
のドライバ類が組み込まれ、OSの一部となってハード
ウェアの制御を実行する。プリンタドライバは、通信I
/F17dを介してプリンタ20と双方向の通信を行う
ことが可能であり、GDI(Graphics Device Interfac
e )等が組み込まれたOSを介してAPLから印刷デー
タを受け取って印刷ジョブを構成する印刷ジョブデータ
を生成し、印刷機20〜40に送出する。そして、本発
明の印刷制御プログラムは、同プリンタドライバと、印
刷機のROM(プリンタ20の場合、ROM24)に書
き込まれたプログラムの一部とから構成される。むろ
ん、APLにより構成することも可能である。また、H
D14とROM24は本発明にいう印刷制御プログラム
を記録した媒体となるが、同媒体は、例えば、CD−R
OM、FD16a、光磁気ディスク、不揮発性メモリ、
パンチカード、バーコード等の符号が印刷された印刷媒
体、等であってもよい。むろん、モデム等の通信I/F
17dをインターネット網に接続し、所定のサーバにア
クセスして本印刷制御プログラムをダウンロードして実
行させることも可能である。
【0032】(2)印刷制御装置の概略構成:図4は、
上記ハードウェアと上記印刷制御プログラムとが協働し
て構築する印刷制御装置の構成をブロック図により示し
ている。印刷制御装置は、印刷プロファイル記憶領域M
1〜M3と各種手段U1〜U5から構成されている。印
刷プロファイル記憶領域M1〜M3は、印刷機20〜4
0のそれぞれの内部に設けられており、対応する印刷機
20〜40についての各種設定情報から構成される印刷
プロファイル情報を記憶している。印刷ジョブデータ入
力手段U1は、印刷ジョブデータを入力する。色域情報
取得手段U2は、印刷ジョブデータに含まれるジョブプ
ロファイル情報から、ジョブ色域に関する色域情報を取
得する。印刷装置選択手段U3は、印刷機20〜40と
データ送受信を行って印刷プロファイル記憶領域M1〜
M3のそれぞれから印刷プロファイル情報を取得して所
定の解析を行い、後述する印刷プロファイルデータベー
スとしてPC10のHD14に記憶させる。そして、取
得した複数の印刷プロファイル情報と、色域情報とに基
づいて、複数の印刷機20〜40の中からいずれかの印
刷機を選択する。選択の際、ジョブ色域の再現度合を基
準として印刷機を選択する。本実施形態では、ジョブ色
域に対する印刷機にて表現させたい色域の割合を表す色
域割合値をジョブ色域の再現度合としている。
【0033】印刷条件取得手段U4は、印刷ジョブデー
タからジョブ色域の再現度合を表す印刷条件情報を取得
可能である。印刷装置選択手段U3は、この印刷条件情
報を入手し、同印刷条件情報で表されたジョブ色域の再
現度合を基準として印刷機を選択可能である。このほ
か、印刷条件取得手段U4は、印刷ジョブデータから各
種印刷条件を表す印刷条件情報を取得可能である。同印
刷条件情報には、上記ジョブ色域の再現度合、印刷コス
トの制限額、画像の画質設定量、印刷速度、待ち時間、
用紙サイズ、用紙の種類、等を表す情報が含まれる。そ
して、印刷装置選択手段U3は、これらの印刷条件情報
を基準として印刷機を選択可能である。
【0034】印刷制御手段U5は、印刷装置選択手段U
3にて選択された印刷機に対して、印刷ジョブデータ入
力手段にて入力された印刷ジョブデータを出力すること
により、印刷制御を行う。すると、ジョブ色域の再現度
合等の印刷条件情報に応じて、選択された印刷機にて印
刷ジョブデータに基づく印刷が行われる。従来は、接続
された複数の印刷機の中から印刷を行う印刷機の選択す
る操作入力をPC10に対して行い、選択入力した印刷
機に印刷ジョブデータを送信させて印刷を実行させてい
た。しかし、選択した印刷機の色域がジョブ色域をカバ
ーしていないため画質が不十分であったり、ジョブ色域
をカバーしていてもコストがかかりすぎたり等、ユーザ
の思い通りに印刷を行うことができないことがあった。
本印刷制御装置は、印刷ジョブデータにて表現しようと
する色域の再現度合が反映されるとともに、印刷ジョブ
データに各種印刷条件情報を含めることにより各種の印
刷条件も反映されて印刷機が選択されるので、より確実
に思い通りの印刷を行うことが可能となる。
【0035】(3)本印刷制御装置の作用:以下、本印
刷制御装置の作用を、印刷機を選択して印刷を実行させ
る処理とともに説明する。図5は、PC10が印刷ジョ
ブデータを作成する処理をフローチャートにより示して
いる。本発明の印刷制御装置は、この処理により作成さ
れた印刷ジョブデータを入力して印刷制御を行うように
なっている。例えばAPLに備えられたAPL用印刷機
能にてディスプレイ18aに表示される印刷実行メニュ
ーが選択されると、本フローを開始し、まず、APLで
作成された印刷データを入力する(ステップS105。
以下、ステップの記載を省略)。入力する印刷データ
は、デジタルカメラ90や図示しないスキャナやビデオ
カメラ等にて取り込まれた画像のデータであってもよい
し、キーボード等から操作入力された文字に対応する文
字データであってもよい。次に、入力した印刷データに
ついての各種設定情報から構成されるジョブプロファイ
ル情報を生成する(S110)。
【0036】さらに、図6に示す印刷条件設定画面91
をディスプレイに表示する(S115)。同画面91で
は、各種印刷条件の項目91aを表示するとともに、同
項目91aのそれぞれに対応して選択欄91bと優先チ
ェックボックス91cを表示する。PC10のHD14
には図7の上段に示す印刷条件テーブルT1が記憶され
ており、色域の再現割合、印刷コストの制限、といった
印刷条件の項目に対応して選択可能な内容が格納されて
いる。図の例では、色域の再現割合については、100
%、98%以上、95%以上、・・・が印刷条件テーブ
ルT1に格納されている。そこで、印刷条件テーブルT
1の各項目を印刷条件設定画面91に表示するととも
に、選択欄91bには印刷条件テーブルT1の内容を選
択可能に表示する。そして、各種印刷条件についての設
定入力を受け付ける。従って、PC10のユーザは、マ
ウスを操作することにより同選択欄91bから印刷条件
の項目に対応した内容を選択入力可能である。また、チ
ェックボックス91cでは、マウス操作によりレ印を付
すことが可能であり、優先させたい印刷条件を設定入力
可能である。なお、チェックボックス91cにレ印を付
すことにより、対応する項目の印刷条件については10
0%合致する印刷機を選択することが可能となる。
【0037】印刷条件設定画面91中のOKボタン91
dがクリック操作されると、選択欄91bとチェックボ
ックス91cによる設定入力内容から印刷条件を表す各
種の印刷条件情報を取得する(S120)。例えば、色
域の再現割合という項目91aに対応した選択欄91b
にて「98%以上」が選択入力されると、図7の下段に
示すように、印刷条件情報D5として「色域の再現割
合」に「98%以上」を対応させた情報を取得する。選
択欄91bにて「指定なし」が選択入力されると、印刷
条件情報D5の取得内容として「指定なし」を取得す
る。また、チェックボックス91cにレ印が付された項
目に対応して優先フラグを「1」とし、その他の項目に
対応して優先フラグを「0」としておく。同図の下段に
示す印刷条件情報D5が、図3で示した印刷ジョブデー
タD1に含まれることになる。その後、印刷データに対
して印刷処理の作業手順を指示する作業指示情報を作成
する(S125)。この作業指示情報には、図3で示し
たように、ジョブプロファイル情報D4と印刷条件情報
D5とを含める。そして、入力した印刷データD2と作
成した作業指示情報D3とを合わせて印刷ジョブデータ
D1を作成し、RAM13やHD14の所定領域に格納
して(S130)、本フローを終了する。
【0038】図8は、印刷制御装置の各種手段U1〜U
5が行う処理をフローチャートにより示しており、同フ
ローチャートに従って印刷制御装置が行う処理を説明す
る。本処理は、PC10の電源オン時に常時行われる。
なお、本処理と図5で示した印刷ジョブ作成処理とは、
OSの機能により実現される時分割処理により擬似的に
並列して行われる。本フローを開始すると、まず、未処
理の印刷ジョブが存在するか否かを判断し(S20
5)、処理していない印刷ジョブが存在しない場合には
S205の判断処理を繰り返すことにより、常時待機し
ている。処理していない印刷ジョブが存在すると、PC
10と接続可能であるとともに印刷プロファイル情報を
取得して解析を行っていない印刷機が存在するか否かを
判断する(S210)。このような印刷機が存在する場
合にはS215に進み、それ以外はS225に進む。
【0039】S215では、印刷プロファイル情報が未
解析である印刷機に対して印刷プロファイル情報の入手
要求を送信するとともに、ネットワークを介して同印刷
機から印刷プロファイル記憶領域に記憶された印刷プロ
ファイル情報を取得し、所定の解析を行う。そして、取
得、解析した印刷プロファイル情報を、図9の上段に示
す印刷プロファイルデータベースD12に格納し(S2
20)、S225に進む。印刷プロファイルデータベー
スD12は、PC10のHD14に記憶されており、P
C10に接続された印刷機のそれぞれに対応して各種情
報が格納されている。また、同データベースD12は、
図7で示した印刷条件情報D5の項目にほぼ対応する項
目を有しており、各種情報は同項目に対応して格納され
ることになる。
【0040】S225では、ジョブ作成処理により作成
された印刷ジョブデータを入力する。本実施形態では、
データの受け渡しに利用されるバッファ領域を表すポイ
ンタの受け渡しだけ行う。むろん、データ全体を一括し
てRAM13内の所定領域に読み込むようにしてもよい
し、部分的に読み込むようにしてもよい。その後、印刷
条件取得手段を構成するS230の処理にて、入力され
た印刷ジョブデータから各種印刷条件を表す印刷条件情
報D5を取得する。そして、印刷条件情報別に適合率を
算出する各適合率算出処理を行う(S235)。詳しく
は後述するが、同処理は図10〜図14のフローチャー
トに従って行う。その際、図9に示すように、印刷プロ
ファイルデータベースD12と、印刷ジョブデータに含
まれるジョブプロファイル情報D4に基づいて、印刷条
件情報D5を基準として印刷機のそれぞれについて適合
率を算出し、算出した適合率を適合率データベースD1
3に格納する。適合率データベースD13は、HD14
に記憶されており、印刷条件情報D5の項目に対応する
項目を有している。従って、適合率データベースD13
には、印刷機別に、各項目のそれぞれに対応して適合率
が格納されることになる。
【0041】各適合率算出処理が終了すると、適合率未
計算の印刷機が存在するか否かを判断する(S24
0)。適合率を計算していない印刷機が存在する場合に
は、繰り返しS235の各適合率算出処理を行う。適合
率を計算していない印刷機が存在しない場合には、印刷
機別に優先する印刷条件情報について100%適合して
いるか否かを判断する(S245)。詳しくは後述する
が、同判断処理は、RAM13の所定領域に設けた印刷
機別の非選択フラグの状態を参照することにより行うこ
とができる。いずれかの印刷機について100%適合し
ている場合にはS255に進み、100%適合している
印刷機が全く無い場合には100%適合した印刷機が無
い旨のエラーを表示し(S250)、S255に進む。
このように、100%適合している印刷機が全く無い場
合にその旨を知ることができるので、本印刷制御装置は
便利である。
【0042】S255では、待ち時間を表す印刷条件情
報が最も早く印刷が終了する印刷機を選択する旨の情報
である「最短」であるか否かを判断する。条件成立の場
合、各適合率算出処理を行った結果待ち時間が最も短く
なる印刷機を選択し(S260)、S275に進む。待
ち時間を表す印刷条件情報が「最短」でない場合には、
各適合率算出処理にて算出した印刷機別かつ項目別の適
合率から、印刷機別に総合の適合率を算出する(S26
5)。例えば、印刷条件情報D5の取得内容が「指定な
し」以外とされた項目に対応する各適合率をRi、同適
合率のそれぞれに対応した係数をKiとして、以下の演
算式により総合の適合率TRを算出する。 TR=Σ(Ki・Ri)/ΣKi ただし、i=1〜n(nは項目数) ここで、印刷条件情報D5に格納された優先フラグが”
1”とされた項目に対応する係数Kiを”3”とし、優
先フラグが”0”とされた項目に対応する係数Kiを”
1”としている。すなわち、総合の適合率TRは、印刷
条件情報D5の取得内容が「指定なし」以外とされた項
目に対応する各適合率について重みを異ならせて平均し
た値であり、優先する印刷条件情報の適合率が比較的大
きく反映されるように算出されることになる。
【0043】次に、総合の適合率が最大となる印刷機を
選択する(S270)。その後、印刷制御手段を構成す
るS275の処理にて、選択された印刷機に対して印刷
ジョブデータを送信することにより、印刷制御を行う。
S265〜S275の処理により、ユーザが優先させた
い印刷条件情報の適合率が比較的大きく反映されて印刷
機が選択され、印刷が行われるので、本印刷制御装置は
便利であり、本印刷制御装置により思い通りの印刷をよ
り確実に行うことが可能となる。そして、適合率データ
ベースD13に格納された適合率を消去して(S28
0)、S205に戻る。
【0044】以下、図10〜図14に示した各適合率算
出処理の詳細について、図7や図9を参照しながら説明
する。本実施形態では、図10〜図14の順番に処理が
行われるようになっている。図10は、ジョブ色域と印
刷機にて表現可能な色域(以下、表現可能色域と記載)
とから色域の適合率を算出する色域適合率算出処理を示
している。なお、印刷条件情報D5における「色域の再
現割合」の取得内容が「指定なし」であれば、本フロー
をスキップする。
【0045】まず、本実施形態において色域情報取得手
段を構成するS305の処理にて、ジョブプロファイル
情報D4からジョブ色域に関する色域情報を取得する。
図15に示すように、ジョブ色域に関する色域情報D2
1は、例えば、入力側となるR(赤)、G(緑)、B
(青)の3要素色からなる各256階調(0〜255の
整数値)の階調値と、出力側となるLab表色系におけ
るLab空間の各成分L,a,bからなるLab値とを
複数の参照点において対応関係を規定した情報である。
むろん、入力側をRGBからなる階調値とする以外に
も、例えば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエ
ロー)、K(ブラック)の4要素色からなる多階調の階
調値としてもよい。印刷ジョブデータには、ジョブ色域
に対して印刷機にて表現させたい色域の割合を表す印刷
条件情報が含まれている。そこで、本実施形態において
印刷条件取得手段を構成するS310の処理にて、S2
30で取得された印刷条件情報D5に基づいて、印刷機
にて表現させたい色域の割合を表す色域割合値を取得す
る。例えば、印刷条件情報D5の項目「色域の再現割
合」に対応する内容が「98%以上」である場合、色域
割合値「98」(%)を取得する。
【0046】さらに、ジョブ色域の色域情報と印刷プロ
ファイル情報とに基づいて、ジョブ色域に関する色域情
報に対する表現可能色域の割合値(割合データ)を算出
する(S315)。印刷プロファイル情報には表現可能
色域に関する色域情報が含まれており、印刷プロファイ
ルデータベースD12には同表現可能色域に関する色域
情報が格納されている。図15に示すように、表現可能
色域に関する色域情報D22は、例えば、入力側となる
Lab空間の各成分L,a,bからなるLab値と、出
力側となるCMYKの4要素色からなる各256階調
(0〜255の整数値)の階調値とを複数の参照点にお
いて対応関係を規定した情報である。そこで、ジョブ色
域に関する色域情報D21の各参照点に対応して色域フ
ラグを設けておき、表現可能色域に関する色域情報D2
2を参照しながら色域フラグにデータを格納していく。
すなわち、ジョブ色域に関する色域情報D21における
Lab値が、表現可能色域に関する色域情報D22にお
けるLab値の範囲内であるか否かを参照点別に判断
し、範囲内であれば色域フラグを”1”、範囲外であれ
ば色域フラグを”0”とする。そして、上記割合値は、
色域フラグの総和すなわち表現可能色域内となる参照点
数を参照点の全数で除して100を乗じた値とする。
【0047】なお、上記割合値を算出するためには、上
述した手法以外にも様々な手法により算出することがで
きる。例えば、ジョブ色域に関する色域情報D21を参
照して画像を表現する画素別に印刷データをLab値に
仮変換し、変換後のLab値が表現可能色域に関する色
域情報D22におけるLab値の範囲内となる割合を割
合値としてもよい。
【0048】そして、色域情報D21,D22から算出
した割合値を、印刷条件情報から取得した色域割合値で
除して100を乗じた値を適合率とし、適合率データベ
ースD13において、適合率算出の対象とした印刷機で
あって項目「色域の再現割合」に対応する部分に格納す
る(S320)。例えば、ジョブ色域に対する表現可能
色域の割合が93%であり、印刷条件情報D5の「色域
の再現割合」が「98%以上」である場合、適合率は9
3/98×100=95%となる。なお、算出した値が
100%を超える場合には、100%を格納する。
【0049】その後、RAM13の所定領域に設けた非
選択フラグをリセット(例えば、”0”を代入)する
(S325)。この非選択フラグは、複数の印刷機のそ
れぞれに対応して設けられており、セット(例えば、”
1”が代入)されている場合には対応する印刷機が選択
されないようにさせるものである。非選択フラグをリセ
ットした後、ジョブ色域の再現度合を表す印刷条件情報
が優先する印刷条件情報であるか否かを判断する(S3
30)。図6で示した印刷条件設定画面91にて「色域
の再現割合」に対応するチェックボックス91cにレ印
が付された場合に条件成立となってS335に進み、条
件不成立の場合は本フローを終了する。
【0050】S335では、S315で算出した割合値
が基準とする色域割合値以上であるか否かを判断する。
なお、色域割合値よりも大きいか否かを判断するように
してもよい。条件成立の場合にはそのまま本フローを終
了し、条件不成立の場合は非選択フラグをセットして
(S340)、本フローを終了する。すると、図8のS
245の判断処理が行われたとき、S315で算出した
割合値が色域割合値以上となる印刷機が選択されること
になる。その結果、印刷ジョブデータにて表現しようと
する色域の再現度合が反映されて印刷装置が選択される
ので、適切なカラーが出力されない等の出力ミスが減少
し、最終出力まで一貫して良好なカラー特性を維持して
印刷させることができ、より確実に思い通りの印刷を行
うことが可能となる。そして、S315〜S340,S
240〜S270の処理は、ジョブプロファイル情報に
含まれる色域情報と複数の印刷プロファイル情報とに基
づいて、ジョブ色域の再現度合を表す印刷条件情報を基
準として複数の印刷機の中からいずれかの印刷機を選択
する印刷装置選択手段を構成する。
【0051】本印刷制御装置は、印刷条件情報の中に、
色域以外の判断要素を含め、複数の判断要素の適合率を
もとに印刷機を選択することにより、より高度に印刷機
の管理を行えるようにしている。その印刷条件情報の一
つが、印刷コストの制限額である。図11は、印刷条件
情報を基準として印刷コストの制限額の適合率を算出す
るコスト適合率算出処理を示している。なお、印刷条件
情報D5における「印刷コストの制限額」の取得内容が
「指定なし」であれば、本フローをスキップする。印刷
ジョブデータには、同印刷ジョブデータに基づく印刷の
際に生じてもよい印刷コストの制限額を表す印刷条件情
報が含まれている。そこで、印刷条件取得手段を構成す
るS405の処理にて、印刷条件情報D5に基づいて、
印刷の際に生じてもよい印刷コストの上限値を取得す
る。例えば、印刷条件情報D5の項目「印刷コストの制
限額」に対応する内容が「50円/A4」である場合、
印刷コストの上限値「50」(円)を取得する。
【0052】次に、印刷プロファイル情報に基づいて、
印刷ジョブデータに基づく印刷の際に生じる印刷コスト
を表すコスト値を取得する(S410)。印刷プロファ
イルデータベースD12には、印刷機別に、A4用紙一
枚を基準とした用紙代や印刷用色剤等の総合コストであ
る印刷コストの情報が格納されている。そこで、この情
報に基づいてコスト値を取得する。図9に示すレーザー
プリンタでは、印刷コスト「45円/A4」であるの
で、コスト値は「45」(円)とする。そして、印刷条
件情報に基づいて取得した印刷コストの上限値を、印刷
プロファイル情報に基づいて取得したコスト値で除して
100を乗じた値を適合率とし、適合率データベースD
13において、適合率算出の対象とした印刷機であって
項目「印刷コストの制限」に対応する部分に格納する
(S415)。例えば、ジョブ色域に対する表現可能色
域の割合が93%であり、印刷条件情報D5の「色域の
再現割合」が「98%以上」である場合、適合率は93
/98×100=95%となる。算出した値が100%
を超える場合には、100%を格納する。
【0053】その後、印刷コストの制限額を表す印刷条
件情報が優先する印刷条件情報であるか否かを判断する
(S420)。条件不成立の場合は本フローを終了し、
条件成立の場合はS410で算出したコスト値が基準と
する印刷コストの上限値以下(またはより小)であるか
否かを判断する(S425)。条件成立の場合にはその
まま本フローを終了し、条件不成立の場合は非選択フラ
グをセットして(S430)、本フローを終了する。す
ると、図8のS245の判断処理が行われたとき、S4
10で算出した印刷コストの上限値がコスト値以下とな
る印刷機が選択されることになる。このように、印刷コ
ストの制限額を表す印刷条件情報を基準として所望の印
刷コストとなるように印刷装置が選択されるので、本印
刷制御装置は便利であり、本印刷制御装置により思い通
りの印刷をより確実に行うことが可能となる。
【0054】上述したフローでは、印刷用紙(A4用
紙)一枚あたりの印刷コストを基準として適合率を算出
したが、印刷ジョブデータ全体での印刷の総コストを基
準として適合率を算出してもよい。この場合、図6で示
した印刷条件設定画面91では印刷コストの制限に対応
して総コスト入力欄を設けておき、同総コスト入力欄へ
の操作入力を受け付けて操作入力内容から印刷の総コス
トの制限額を取得し、印刷条件情報D5に含めるとよ
い。すると、S405にて、印刷条件情報D5に基づい
て、印刷の際に生じてもよい印刷の総コストの上限値を
取得することができる。S410では、印刷ジョブデー
タと印刷プロファイル情報とに基づいて、印刷ジョブデ
ータに基づく印刷の際に生じる印刷の総コストを表す総
コスト値を取得すればよい。例えば、印刷プロファイル
データベースD12からA4用紙一枚を基準とした印刷
コストの情報を参照してコスト値を取得するとともに、
印刷ジョブデータからA4用紙一枚を基準とした印刷す
るページ数を取得し、コスト値にページ数を乗じること
により総コスト値を算出することができる。そして、S
415では、印刷条件情報に基づいて取得した印刷の総
コストの上限値を同総コスト値で除して100を乗じた
値を適合率とすればよい。以下、S420〜S430の
処理を行うと、図8のS245の判断処理が行われたと
き、S410で算出した印刷の総コストの上限値が総コ
スト値以下となる印刷機が選択されることになり、所望
の印刷コストとなるように印刷装置が選択されることに
なる。
【0055】図12は、画像の画質設定量の適合率を算
出する画質適合率算出処理を示している。なお、印刷条
件情報D5における「画像の画質設定」の取得内容が
「指定なし」であれば、本フローをスキップする。印刷
ジョブデータには、同印刷ジョブデータに基づいて印刷
される画像の画質設定量を表す印刷条件情報が含まれて
いる。そこで、印刷条件取得手段を構成するS505の
処理にて、印刷条件情報D5に基づいて、印刷される画
像の画質設定量の目標値である目標画質設定値を取得す
る。HD14には、図示していないが、画像の画質設定
の各内容と目標画質設定値とを対応させた目標画質設定
量テーブルが記憶されている。このテーブルには、例え
ば、「最高画質」に「100」、「高画質」に「8
0」、「普通画質」に「60」、等のデータが格納され
ている。そこで、印刷条件情報D5の項目「画像の画質
設定」に対応する内容が「高画質」である場合、目標画
質設定値「80」を取得する。
【0056】次に、印刷プロファイル情報に基づいて、
適合率を算出しようとしている印刷機にて最も高画質と
なるときに画質設定値を取得する(S510)。印刷プ
ロファイルデータベースD12には、印刷機別に、設定
可能な画像の画質設定の情報が格納されている。そこ
で、この情報に基づいて画質設定値を取得する。図9に
示すレーザープリンタでは、「最高画質」が最も高画質
となるので、画質設定値は「100」とする。そして、
取得した画質設定値を、印刷条件情報に基づいて取得し
た目標画質設定値で除して100を乗じた値を適合率と
し、適合率データベースD13において、適合率算出の
対象とした印刷機であって項目「画像の画質設定」に対
応する部分に格納する(S515)。
【0057】その後、画像の画質設定量を表す印刷条件
情報が優先する印刷条件情報であるか否かを判断する
(S520)。条件不成立の場合は本フローを終了し、
条件成立の場合は印刷プロファイル情報に基づいて設定
可能な画像の画質設定の各情報に対応する画質設定値を
取得し、同画質設定値の中に目標画質設定値と一致する
ものがあるか否かを判断する(S525)。このような
判断処理を行うのは、画像の画質設定量を表す印刷条件
情報を優先する場合には、ユーザが印刷させたい画質に
一致しない印刷機が選択されないようにするためであ
る。このような判断処理を行う印刷条件情報としては、
フローチャートを示していないが、用紙サイズ、用紙の
種類、等がある。そして、条件成立の場合には本フロー
を終了し、条件不成立の場合は非選択フラグをセットし
て(S530)、本フローを終了する。すると、図8の
S245の判断処理が行われたとき、画像の画質設定量
を表す印刷条件情報に対応する画像の画質設定にて印刷
可能な印刷機が選択されることになる。このように、画
像の画質設定量を表す印刷条件情報を基準として所望の
画質となるように印刷装置が選択されるので、本印刷制
御装置は便利である。
【0058】図13は、印刷速度の適合率を算出する速
度適合率算出処理を示している。なお、印刷条件情報D
5における「印刷の速度」の取得内容が「指定なし」で
あれば、本フローをスキップする。印刷ジョブデータに
は、同印刷ジョブデータに基づいて行われる印刷の速度
を表す印刷条件情報が含まれている。そこで、印刷条件
取得手段を構成するS605の処理にて、印刷条件情報
D5に基づいて、印刷の速度の目標値である目標印刷速
度値を取得する。次に、印刷プロファイル情報に基づい
て、適合率を算出しようとしている印刷機の印刷速度を
表す印刷速度値を取得する(S610)。印刷プロファ
イルデータベースD12には、印刷機別に、印刷の速度
の情報が格納されている。そこで、この情報に基づいて
印刷速度値を取得する。そして、印刷条件情報に基づい
て取得した目標印刷速度値を、印刷プロファイル情報に
基づいて取得した印刷速度値で除して100を乗じた値
を適合率とし、適合率データベースD13において、適
合率算出の対象とした印刷機であって項目「印刷の速
度」に対応する部分に格納する(S615)。
【0059】その後、印刷の速度を表す印刷条件情報が
優先する印刷条件情報であるか否かを判断する(S62
0)。条件不成立の場合は本フローを終了し、条件成立
の場合はS610で算出した印刷速度値が基準とする目
標印刷速度値以下(またはより小)であるか否かを判断
する(S625)。条件成立の場合にはそのまま本フロ
ーを終了し、条件不成立の場合は非選択フラグをセット
して(S630)、本フローを終了する。すると、図8
のS245の判断処理が行われたとき、S610で算出
した印刷速度値が目標印刷速度値以下となる印刷機が選
択されることになる。このように、印刷の速度を表す印
刷条件情報を基準として所望の印刷速度となるように印
刷装置が選択されるので、本印刷制御装置は便利であ
る。
【0060】図14は、待ち時間の適合率を算出する待
ち時間適合率算出処理を示している。なお、印刷条件情
報D5における「待ち時間」の取得内容が「指定なし」
であれば、本フローをスキップする。印刷ジョブデータ
には、同印刷ジョブデータに基づく印刷が終了するまで
の待ち時間を表す印刷条件情報が含まれている。そこ
で、印刷条件取得手段を構成するS705の処理にて、
印刷条件情報D5に基づいて、待ち時間の目標値である
目標待ち時間値を取得する。なお、印刷条件情報に含ま
れる待ち時間の取得内容が「最短」である場合には、
「9999」(秒)等、設定入力のあり得ない非常に大
きな数値を目標待ち時間値としておく。次に、適合率を
算出しようとしている印刷機から、印刷が終了していな
い印刷ジョブデータについての情報を取得する(S71
0)。同情報には、印刷が完了していないページ数の情
報が含まれている。
【0061】さらに、S710で取得した情報と印刷プ
ロファイル情報とに基づいて、同印刷機にて印刷が終了
するまでの待ち時間を算出する(S715)。例えば、
印刷プロファイルデータベースD12には印刷機別に印
刷の速度の情報が格納されているので、この情報に基づ
いて印刷速度値を取得するとともに、S710で取得し
た情報に基づくページ数に同印刷速度値を乗じて待ち時
間値を算出可能である。そして、印刷条件情報に基づい
て取得した目標待ち時間値を、S710で取得した待ち
時間値で除して100を乗じた値を適合率とし、適合率
データベースD13において、適合率算出の対象とした
印刷機であって項目「待ち時間」に対応する部分に格納
する(S720)。
【0062】その後、待ち時間を表す印刷条件情報が優
先する印刷条件情報であるか否かを判断する(S72
5)。条件不成立の場合は本フローを終了し、条件成立
の場合はS715で算出した待ち時間値が基準とする目
標待ち時間値以下(またはより小)であるか否かを判断
する(S730)。条件成立の場合にはそのまま本フロ
ーを終了し、条件不成立の場合は非選択フラグをセット
して(S735)、本フローを終了する。すると、図8
のS245の判断処理が行われたとき、S715で算出
した待ち時間値が目標待ち時間値以下となる印刷機が選
択されることになる。このように、待ち時間を表す印刷
条件情報を基準として所望の待ち時間となるように印刷
装置が選択されるので、本印刷制御装置は便利である。
以上説明したように、色域以外の判断要素として、印刷
コスト、画質、印刷速度、用紙サイズ、用紙の種類、待
ち時間等を含めることにより、ユーザの要求に対して最
も適切な出力機で印刷されるので、思い通りの印刷をよ
り確実に行うことが可能となる。
【0063】(4)まとめ:本発明の印刷制御装置は、
様々な構成が可能である。例えば、本印刷制御装置は、
ある印刷機の内部に組み込まれたものであってもよい。
また、図16に示す印刷システムのように、専用のジョ
ブ解析処理装置を設けて印刷制御装置としてもよい。図
において、ネットワークを介して印刷機20〜40に接
続されたPC10は、専用のジョブ解析処理装置(印刷
制御装置)とされている。同PC10の前段には、複数
のコンピュータ110〜130が、ネットワークを介し
て接続されている。すなわち、コンピュータ110〜1
30は、印刷データとともにジョブプロファイル情報や
印刷条件情報等を含む印刷ジョブデータを作成し、PC
10に対して送信する。PC10は、同印刷ジョブデー
タを受信し、図8と図10〜図14で示した処理を行
い、色域情報あるいはジョブプロファイル情報と複数の
印刷プロファイル情報とに基づいて、ジョブ色域の再現
度合等の印刷条件情報を基準として複数の印刷機の中か
らいずれかの印刷装置を選択し、選択された印刷機に対
して印刷ジョブデータを送信する。すると、ジョブ色域
の再現度合等の印刷条件情報が反映されて印刷が行われ
るので、最適なカラーで印刷を行うことができたり、ユ
ーザが希望する最適の出力機にて思い通りの印刷を行う
ことが可能となる。以上説明したように、本発明による
と、種々の態様により、より確実に思い通りの印刷を行
うことが可能な印刷制御装置、印刷制御プログラムおよ
び印刷制御プログラムを記録した媒体を提供することが
できる。また、印刷制御方法としても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷制御装置を含む印刷システムの概略構成図
である。
【図2】レーザープリンタの概略ハードウェア構成を示
したブロック図である。
【図3】印刷ジョブデータの構造を模式的に示す図であ
る。
【図4】印刷制御装置の各種手段の概略構成を模式的に
示すブロック図である。
【図5】印刷ジョブデータを作成する処理を示すフロー
チャートである。
【図6】印刷条件設定画面の表示画面例を示す図であ
る。
【図7】印刷条件テーブルと印刷条件情報の構造を模式
的に示す図である。
【図8】本印刷制御装置が行う処理を示すフローチャー
トである。
【図9】印刷プロファイルデータベースと適合率データ
ベースの構造を模式的に示す図である。
【図10】色域適合率算出処理を示すフローチャートで
ある。
【図11】コスト適合率算出処理を示すフローチャート
である。
【図12】画質適合率算出処理を示すフローチャートで
ある。
【図13】速度適合率算出処理を示すフローチャートで
ある。
【図14】待ち時間適合率算出処理を示すフローチャー
トである。
【図15】ジョブ色域に関する色域情報に対する表現可
能色域の割合値を算出する様子を模式的に示す図であ
る。
【図16】変形例にかかる印刷制御装置を含む印刷シス
テムの概略構成図である。
【符号の説明】
10…パーソナルコンピュータ 11…CPU 12…ROM 13…RAM 14…ハードディスク 15…CD−ROMドライブ 16…フレキシブルディスクドライブ 17a〜d…インターフェイス 18a…ディスプレイ 18b…キーボード 18c…マウス 20,30,40…印刷機 28…ハードディスク M1〜M3…印刷プロファイル記憶領域 U1…印刷ジョブデータ入力手段 U2…色域情報取得手段 U3…印刷装置選択手段 U4…印刷条件取得手段 U5…印刷制御手段 D1…印刷ジョブデータ D2…印刷データ D3…作業指示情報 D4…ジョブプロファイル情報 D5…印刷条件情報 D6,D21…ジョブ色域に関する色域情報 D12…印刷プロファイルデータベース D13…適合率データベース D22…表現可能色域に関する色域情報
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Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷データと同印刷データについての各
    種設定情報から構成されるジョブプロファイル情報とを
    有する印刷ジョブデータを入力するとともに、複数の印
    刷装置の中から印刷を行う印刷装置を選択して選択した
    印刷装置に対して同印刷ジョブデータに基づいて印刷制
    御を行う印刷制御装置であって、 上記印刷装置についての各種設定情報から構成されると
    ともに上記複数の印刷装置のそれぞれに対応した複数の
    印刷プロファイル情報を記憶した印刷プロファイル記憶
    領域と、 上記ジョブプロファイル情報から上記印刷ジョブデータ
    にて表現しようとする色域に関する色域情報を取得する
    色域情報取得手段と、 取得された色域情報および上記複数の印刷プロファイル
    情報に基づいて、上記印刷ジョブデータにて表現しよう
    とする色域の再現度合を基準として上記複数の印刷装置
    の中からいずれかの印刷装置を選択する印刷装置選択手
    段と、 選択された上記印刷装置に対して上記印刷ジョブデータ
    に基づく印刷制御を行う印刷制御手段とを具備すること
    を特徴とする印刷制御装置。
  2. 【請求項2】 上記印刷装置選択手段は、上記色域情報
    および複数の印刷プロファイル情報に基づいて、上記印
    刷ジョブデータにて表現しようとする色域に対する上記
    印刷装置にて表現可能な色域の割合を表す割合データを
    上記複数の印刷装置のそれぞれについて求め、上記再現
    度合を基準としながら同割合データに基づいて上記印刷
    装置を選択することを特徴とする請求項1に記載の印刷
    制御装置。
  3. 【請求項3】 上記印刷ジョブデータには、上記再現度
    合を表す印刷条件情報が含まれ、 上記印刷ジョブデータから上記印刷条件情報を取得する
    印刷条件取得手段が設けられ、 上記印刷装置選択手段は、取得された上記印刷条件情報
    を基準として上記印刷装置を選択することを特徴とする
    請求項1または請求項2のいずれかに記載の印刷制御装
    置。
  4. 【請求項4】 上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジ
    ョブデータにて表現しようとする色域に対して上記印刷
    装置にて表現させたい色域の割合を表す印刷条件情報が
    含まれ、 上記印刷条件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上
    記印刷条件情報を取得するとともに、同印刷条件情報に
    基づいて上記印刷装置にて表現させたい色域の割合を表
    す色域割合値を取得し、 上記印刷装置選択手段は、上記色域情報および複数の印
    刷プロファイル情報に基づいて、上記印刷ジョブデータ
    にて表現しようとする色域に対する上記複数の印刷装置
    にて表現可能な色域の割合を表す割合値を上記複数の印
    刷装置のそれぞれについて算出し、算出した割合値が上
    記色域割合値以上またはより大となる上記印刷装置を選
    択することを特徴とする請求項3に記載の印刷制御装
    置。
  5. 【請求項5】 上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジ
    ョブデータに基づく印刷の際に生じてもよい印刷コスト
    の制限額を表す印刷条件情報が含まれ、 上記印刷条件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上
    記印刷条件情報を取得し、 上記印刷装置選択手段は、上記印刷コストの制限額を表
    す印刷条件情報を基準として、上記複数の印刷プロファ
    イル情報に基づいて上記印刷装置を選択することを特徴
    とする請求項3または請求項4のいずれかに記載の印刷
    制御装置。
  6. 【請求項6】 上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジ
    ョブデータに基づいて印刷される画像の画質設定量を表
    す印刷条件情報が含まれ、 上記印刷条件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上
    記印刷条件情報を取得し、 上記印刷装置選択手段は、上記印刷プロファイル情報に
    基づいて、上記画質設定量を表す印刷条件情報に合致す
    る上記印刷装置を選択することを特徴とする請求項3〜
    請求項5のいずれかに記載の印刷制御装置。
  7. 【請求項7】 上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジ
    ョブデータに基づいて行われる印刷の速度を表す印刷条
    件情報が含まれ、 上記印刷条件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上
    記印刷条件情報を取得し、 上記印刷装置選択手段は、上記印刷プロファイル情報に
    基づいて、上記印刷の速度を表す印刷条件情報に合致す
    る上記印刷装置を選択することを特徴とする請求項3〜
    請求項6のいずれかに記載の印刷制御装置。
  8. 【請求項8】 上記印刷ジョブデータには、当該印刷ジ
    ョブデータに基づく印刷が終了するまでの待ち時間を表
    す印刷条件情報が含まれ、 上記印刷条件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上
    記印刷条件情報を取得し、 上記印刷装置選択手段は、上記待ち時間を表す印刷条件
    情報に合致する上記印刷装置を選択することを特徴とす
    る請求項3〜請求項7のいずれかに記載の印刷制御装
    置。
  9. 【請求項9】 上記印刷装置選択手段は、上記待ち時間
    を表す印刷条件情報が最も早く印刷が終了する印刷装置
    を選択する旨の情報であるとき、上記複数の印刷装置か
    ら印刷が終了していない印刷ジョブデータについての情
    報を取得し、当該情報と上記複数の印刷プロファイル情
    報とに基づいて印刷が終了するまでの待ち時間を算出
    し、算出した待ち時間が最も短くなる上記印刷装置を選
    択することを特徴とする請求項8に記載の印刷制御装
    置。
  10. 【請求項10】 上記印刷ジョブデータには、複数の上
    記印刷条件情報の中から優先する印刷条件情報を表す印
    刷条件情報が含まれ、 上記印刷条件取得手段は、上記印刷ジョブデータから上
    記印刷条件情報を取得し、 上記印刷装置選択手段は、取得された上記優先する印刷
    条件情報を基準として上記印刷装置を選択することを特
    徴とする請求項5〜請求項9のいずれかに記載の印刷制
    御装置。
  11. 【請求項11】 上記印刷プロファイル記憶領域は、上
    記印刷装置内に設けられ、 上記印刷装置選択手段は、上記印刷装置から上記印刷プ
    ロファイル情報を入手し、入手した印刷プロファイル情
    報と上記色域情報とに基づいて上記印刷装置を選択する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記
    載の印刷制御装置。
  12. 【請求項12】 印刷データと同印刷データについての
    各種設定情報から構成されるジョブプロファイル情報と
    を有する印刷ジョブデータを入力するとともに、複数の
    印刷装置の中から印刷を行う印刷装置を選択して選択し
    た印刷装置に対して同印刷ジョブデータに基づいて印刷
    制御を行う印刷制御方法であって、 上記ジョブプロファイル情報から上記印刷ジョブデータ
    にて表現しようとする色域に関する色域情報を取得する
    色域情報取得工程と、 取得された色域情報と、上記印刷装置についての各種設
    定情報から構成されるとともに上記複数の印刷装置のそ
    れぞれに対応した複数の印刷プロファイル情報とに基づ
    いて、上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域
    の再現度合を基準として上記複数の印刷装置の中からい
    ずれかの印刷装置を選択する印刷装置選択工程と、 選択された上記印刷装置に対して上記印刷ジョブデータ
    に基づく印刷制御を行う印刷制御工程とを具備すること
    を特徴とする印刷制御方法。
  13. 【請求項13】 印刷データと同印刷データについての
    各種設定情報から構成されるジョブプロファイル情報と
    を有する印刷ジョブデータを入力するとともに、複数の
    印刷装置の中から印刷を行う印刷装置を選択して選択し
    た印刷装置に対して同印刷ジョブデータに基づいて印刷
    制御を行う機能をコンピュータに実現させる印刷制御プ
    ログラムであって、 上記ジョブプロファイル情報から上記印刷ジョブデータ
    にて表現しようとする色域に関する色域情報を取得する
    色域情報取得機能と、 取得された色域情報と、上記印刷装置についての各種設
    定情報から構成されるとともに上記複数の印刷装置のそ
    れぞれに対応した複数の印刷プロファイル情報とに基づ
    いて、上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域
    の再現度合を基準として上記複数の印刷装置の中からい
    ずれかの印刷装置を選択する印刷装置選択機能と、 選択された上記印刷装置に対して上記印刷ジョブデータ
    に基づく印刷制御を行う印刷制御機能とを実現させるこ
    とを特徴とする印刷制御プログラム。
  14. 【請求項14】 印刷データと同印刷データについての
    各種設定情報から構成されるジョブプロファイル情報と
    を有する印刷ジョブデータを入力するとともに、複数の
    印刷装置の中から印刷を行う印刷装置を選択して選択し
    た印刷装置に対して同印刷ジョブデータに基づいて印刷
    制御を行う機能をコンピュータに実現させる印刷制御プ
    ログラムを記録した媒体であって、 上記ジョブプロファイル情報から上記印刷ジョブデータ
    にて表現しようとする色域に関する色域情報を取得する
    色域情報取得機能と、 取得された色域情報と、上記印刷装置についての各種設
    定情報から構成されるとともに上記複数の印刷装置のそ
    れぞれに対応した複数の印刷プロファイル情報とに基づ
    いて、上記印刷ジョブデータにて表現しようとする色域
    の再現度合を基準として上記複数の印刷装置の中からい
    ずれかの印刷装置を選択する印刷装置選択機能と、 選択された上記印刷装置に対して上記印刷ジョブデータ
    に基づく印刷制御を行う印刷制御機能とを実現させるこ
    とを特徴とする印刷制御プログラムを記録した媒体。
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