JP7247504B2 - 侵入検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の車内への人の侵入などを検知する侵入検知装置に関し、特に超音波センサを備える侵入検知装置に関する。
自動車等の車両では、セキュリティシステムの一種としての侵入検知装置が搭載されているものがある。車両における侵入検知装置は、超音波センサを用いて、乗員が降車した後の車室内において、人や物の動きを監視し、動きを検出した場合には、車室内への侵入があったと判断して警報などを発する装置である。
特許文献1には、超音波発振器および超音波受信器と、超音波発振器および超音波受信器を覆うカバー部材と、を備える侵入検知装置が開示されている。特許文献1に開示の侵入検知装置では、カバー部材における超音波発振器および超音波受信器のそれぞれに対応した領域に開口部が設けられており、当該開口部を通して超音波の送受信がなされるようになっている。
上記のカバー部材には、開口部に複数のフィンが設けられており、複数のフィンの一部が超音波発振器から発振された超音波の一部を反射するように設定されている。特許文献1に開示の侵入検知装置では、一部のフィンで超音波の一部が反射されるので、車室内における広い領域での侵入検知が可能となっている。
特開2013-221902号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の侵入検知装置では、フィンで超音波を反射させることにより、ある程度広い領域での侵入検知は可能であると考えられるが、さらに大きな車室内空間を有するような車両に対しての採用には限界がある。 本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、発振された超音波に所望の指向性を持たせることによって車室内空間が広い場合にも車室の広い領域での侵入検知が可能である侵入検知装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る侵入検知装置は、車両の車室内への人または物の侵入を検知する侵入検知装置であって、超音波を発振する超音波発振器と、前記超音波を受信する超音波受信器と、前記超音波発振器から発振された前記超音波が車室内方向に通過可能な開口部を有し、前記超音波発振器を前記車室内側から覆う内装部材と、を備え、前記内装部材は、当該内装部材における前記車室側の面に形成された凹部を有し、前記内装部材を前記車室内側から平面視する場合に、前記凹部は、前記開口部に対して異なる位置に配置され、且つ、前記開口部に対して前記車両の前後方向の一方の側にのみ形成されている
上記態様に係る侵入検知装置では、超音波発振器から発振された超音波の一部が凹部内にも伝搬され、当該凹部を囲む壁面で反射される。そして、上記態様に係る侵入検知装置では、内装部材における、開口部に対して一方の側にのみ(選択的に)凹部を形成しているので、凹部内に伝播された超音波は、当該一方の側とは反対側へと反射される。よって、上記態様に係る侵入検知装置では、発振された超音波に所望の指向性(上記一方の側とは反対の側への指向性)を持たせることによって車室内の広い領域に超音波を伝播させることができ、車室内空間が広い場合においても車室内の広い領域での侵入検知が可能である。
従って、上記態様に係る侵入検知装置では、発振された超音波に所望の指向性を持たせることによって車室内の広い領域での侵入検知が可能である。
上記態様に係る侵入検知装置において、前記内装部材における前記車室側の面は、前記開口部が形成された箇所とは異なる領域であって、前記車両の前後方向における他方の側となる領域が、平面または湾曲面で構成されていることもできる。
上記の侵入検知装置では、上記他方の側の領域が平面または湾曲面(凹凸のない滑らかな面)で構成されているので、超音波発振器から発振された超音波が、上記他方の側の領域で乱反射され難く、所望の指向性を持たせるのに優れる。
上記態様に係る侵入検知装置において、前記凹部を前記車両の前後方向に沿って切った断面を前記車両の車幅方向から断面視する場合に、当該凹部を、底壁面と、当該底壁面の両端から立ち上がる2側壁面と、で周囲が囲まれた構成とすることもできる。
上記の侵入検知装置では、凹部が、底面と2側壁面とで周囲が囲まれて構成されているので、超音波発振器から発振された超音波の一部は、上記凹部を囲む2側壁面のうち、内装部材における開口部から遠い側の側壁面で反射される。よって、上記の侵入検知装置では、上記のような反射により、高い指向性を以って車室内の遠くまで超音波を伝播させることができる。
上記態様に係る侵入検知装置において、前記超音波発振器から発振される前記超音波の波長をλとするとき、前記車両の前後方向における、前記開口部の中心から、前記2側壁面のうちの前記開口部から遠い側の側壁面までの距離を、λ以下とすることもできる。
上記の侵入検知装置では、内装部材における開口部の中心から、当該開口部から遠い側の側壁面までの距離を、超音波の波長λ以下としているので、超音波発振器から発振された超音波の一部が確実に凹部の上記側壁面で反射される。よって、上記の侵入検知装置では、上記のような凹部の配置形態を採用することにより、高い指向性を以って車室内の遠くまで超音波を伝播させることができる。
上記態様に係る侵入検知装置において、前記一方の側には、前記車両の前後方向において、複数の前記凹部が並設されており、前記超音波発振器から発振される前記超音波の波長をλとするとき、前記車両の前後方向において、前記開口部の中心から最も遠い前記凹部の、前記2側壁面のうちの前記開口部から遠い側の側壁面までの距離を、λ以下とすることもできる。
上記の侵入検知装置では、内装部材における開口部の中心から最も遠い凹部の、当該開口部から遠い側の側壁面までの距離を、超音波の波長λ以下としているので、超音波発振器から発振された超音波の一部が確実に凹部の上記側壁面で反射される。よって、上記の侵入検知装置では、上記のような凹部の配置形態を採用することにより、高い指向性を以って車室内の遠くまで超音波を伝播させることができる。
また、上記の侵入検知装置では、内装部材に複数の凹部を並設することにより、超音波発振器から発振された超音波の一部を、複数の凹部の側壁面で反対側へと反射させることができ、高い指向性を実現するのに優位である。
上記態様に係る侵入検知装置において、前記超音波発振器から発振される前記超音波の波長をλとするとき、前記車両の前後方向における前記凹部の開口幅を、λ/8よりも大きくすることもできる。
上記の侵入検知装置では、凹部の開口幅(車両の前後方向における開口幅)をλ/8よりも大きくしているので、超音波発振器から発振された超音波の一部が凹部内に侵入するのが阻害され難い。よって、上記の侵入検知装置では、凹部の開口幅を上記のように設定することにより、上記他方の側へと超音波を反射させることができ、高い指向性を以って車室内の遠くまで超音波を伝播させることができる。
上記態様に係る侵入検知装置において、前記凹部は、前記車両の車幅方向に延びる溝とすることもできる。
上記の侵入検知装置では、凹部を、車両の車幅方向に延びる溝としているので、内装部材を車室内側から平面視する場合に、内装部材における開口部を中心として円形状に広がる超音波について、上記一方の側に伝播された超音波を確実に上記他方の側へと反射することができる。よって、上記の侵入検知装置では、凹部を上記のような構成の溝とすることにより、高い指向性を以って車室内の遠くまで超音波を伝播させることができる。
上記態様に係る侵入検知装置において、前記内装部材として、前記車室の天井に取り付けられたオーバーヘッドコンソールを採用することもできる。
上記の侵入検知装置では、内装部材がオーバーヘッドコンソールであるとしているので、超音波発振器を覆う部材を別途に設ける必要がなく、車両全体での製造コストの増加を抑制することができる。
上記態様に係る侵入検知装置において、前記オーバーヘッドコンソールは、前記車室の天井に対して、前記車両の前後方向における前方側の箇所に取り付けられており、前記一方の側を、前記車両の前後方向における前方側とすることもできる。
上記の侵入検知装置では、車室の天井における前方側にオーバーヘッドコンソール(内装部材)を配設し、当該オーバーヘッドコンソールに超音波発振器および超音波受信器を配設している。そして、オーバーヘッドコンソールにおける開口部に対して前方側に凹部を形成しているので、超音波発振器から発振された超音波の一部は、凹部の側壁面で反射されて車室内の後部へと伝播され、残りはそのまま運転席および助手席などが配置された部分へと伝播される。よって、上記の侵入検知装置では、検知装置の設置数を増やさないでも、広い車室内についても侵入検知が可能である。
上記の侵入検知装置では、発振された超音波に所望の指向性を持たせることによって車室内の広い領域での侵入検知が可能である。
第1実施形態に係る車両におけるセキュリティに係る構成を示す模式側面図である。 車室内におけるオーバーヘッドコンソールの配設構成を示す模式図である。 侵入検知装置の構成を示す模式展開斜視図である。 超音波発振器の外観構成を示す模式斜視図である。 オーバーヘッドコンソールの一部構成を示す模式平面図である。 図5のVI-VI断面を示す図であって、オーバーヘッドコンソールにおける溝の配置構成を示す模式断面図である。 超音波発振器から発振された超音波の伝播経路を示す模式図である。 車室内に発振された超音波の音圧分布を示す模式図である。 第2実施形態に係るオーバーヘッドコンソールにおける溝の構成を示す模式断面図である。 第3実施形態に係るオーバーヘッドコンソールにおける溝の構成を示す模式断面図である。 第4実施形態に係るオーバーヘッドコンソールにおける凹部および凸壁の構成を示す模式平面図である。 第5実施形態に係るオーバーヘッドコンソールにおける凹部の構成を示す模式平面図である。 第6実施形態に係るオーバーヘッドコンソールにおける凹部の構成を示す模式平面図である。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一例であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
以下の説明で用いる図面において、「Fr」は車両の前方側、「Re」は車両の後方側、「Up」は車両の上方側、「Lo」は車両の下方側、「Le」は車両の左方側、「Ri」は車両の右方側をそれぞれ指す。
[第1実施形態]
1.車両1のセキュリティに係る構成
車両1のセキュリティに係る構成について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、車両1の車室1aの前方部分1bには、ルーフ2に侵入検知装置3が設けられている。侵入検知装置3は、超音波を用いた検知装置であり、車室1aの後方部分1cも検知範囲としている。
車両1のフロントドア4には、フロントドア4の開閉を検知するためのフロントドアスイッチ5が設けられ、リヤドア6には、当該リヤドア6の開閉を検知するためのリヤドアスイッチ7が設けられている。また、車両1のエンジンフード8には、当該エンジンフード8の開閉を検知するためのフードスイッチ9が設けられている。
車両1のリヤゲート10には、当該リヤゲート10の開閉を検知するためのリヤゲートスイッチ11が設けられている。そして、車両1のエンジンルーム12には、ECU(制御部)13と警報機14とが設けられている。
ECU13には、侵入検知装置3および各スイッチ5,7,9,11からの検出結果が入力され、乗員が降車した後に人や物が車室1a内に侵入したり、車両1の駐車中などにスイッチ5,7,9,11が開状態を検知したりした場合に、警報機14に発報指示をだす。
なお、ECU13は、CPU、ROM、RAMから構成されたマイクロプロセッサを有して構成されている。
2.車室1a内におけるオーバーヘッドコンソール17の配設構成
車室1a内におけるオーバーヘッドコンソール(内装部材)17の配設構成について、図2を用いて説明する。図2は、車室1a内におけるオーバーヘッドコンソール17の配設構成を示す模式図である。
図2に示すように、車両1の前方部分1bにおける車室天井15には、オーバーヘッドコンソール17が配設されている。オーバーヘッドコンソール17は、前端部分がフロントウィンドシールド16に隣接する状態で配設されている。
3.侵入検知装置3の構成
侵入検知装置3の構成について、図3を用いて説明する。図3は、侵入検知装置3の構成を示す模式展開斜視図である。
図3に示すように、侵入検知装置3は、オーバーヘッドコンソール17と、取付プレート21と、超音波センサ制御部18と、超音波発振器19と、超音波受信器20と、を有する。オーバーヘッドコンソール17の車室1a側の面には、後部17aに溝形成領域17bが設けられている。溝形成領域17bは、左側溝部17cと(A部)、右側溝部17dと(B部)、を有する。
取付プレート21は、オーバーヘッドコンソール17の裏面と、超音波センサ制御部18、超音波発振器19および超音波受信器20との間に挿設され、超音波センサ制御部18、超音波発振器19および超音波受信器20を、オーバーヘッドコンソール17の裏面に取り付けるためのプレートである。
取付プレート21には、幅方向に離間する挿入孔21aと挿入孔21bとが設けられている。挿入孔21aには、超音波発振器19の先端が挿入され、挿入孔21bには、超音波受信器20の先端が挿入される。
本実施形態において、超音波発振器19は、波長λ=8mm(周波数f=40kHz)の超音波を発振する。そして、超音波受信器20は、車室1a内の各部で反射されてきた超音波を受信する。超音波センサ制御部18は、超音波受信器20で受信した反射波にドップラー効果が生じているかを解析し、その結果をECU13に送出する。
4.超音波発振器19および超音波受信器20の構成
超音波発振器19および超音波受信器20の構成について、図4を用いて説明する。図4は、超音波発振器19の外観構成を示す模式斜視図である。なお、超音波受信器20の構成は、超音波発振器19と同じであるので、以下では、超音波発振器19の構成について説明する。
図4に示すように、超音波発振器19は、側周部を構成する円筒形状のケース19aと、ケース19aのX方向前方を覆うカバー19bと、を有する。また、超音波発振器19は、ケース19aのX方向前方側に向けて突出する2つのスロート部19c,19dを有する。
X方向からの正面視で、各スロート部19c、19dは、長円形状をしており、内側に開口部19e,19fを有する。なお、超音波発振器19の内部構成については、後述する。
5.オーバーヘッドコンソール17における左側溝部17cの構成
オーバーヘッドコンソール17における左側溝部17cの構成について、図5および図6を用いて説明する。図5は、図3のA部を拡大して示す模式平面図であり、図6は、図5のVI-VI断面を示す模式断面図である。
図5に示すように、本実施形態に係るオーバーヘッドコンソール17の車室1a側の面には、5条の溝17e~17iからなる左側溝部17cが設けられている。5条の溝17e~17iは、互いに間隔を空けて車両1の前後方向(Fr-Re方向)に並設されている。
超音波発振器19は、スロート部10c,19dの各開口部19e,19fが、最も後方側の溝17eの底に面するように配設されている。換言すると、本実施形態に係る侵入検知装置3では、溝17eが、内装部材における開口部に相当する。
図6に示すように、超音波発振器19は、内部に振動子19gを有し、振動子19gとスロート部19c,19dとの間にチャンバー19hが設けられている。超音波発振器19のケース19aは、取付プレート21の挿入孔21aに対して、取付プレート21とオーバーヘッドコンソール17との当接部分まで挿入されており、オーバーヘッドコンソール17に対して隙間なく配設されている。
図6の模式断面図に示すように、5条の溝17e~17iは、車両1の前後方向(Fr-Re方向)に略等間隔に並設されている。溝17eの開口幅はWであり、深さはDである。溝17fの開口幅はWであり、深さはDである。溝17gの開口幅はWであり、深さはDである。溝17hの開口幅はWであり、深さはDである。溝17iの開口幅はWであり、深さはDである。
なお、本実施形態では、開口幅W,W,W,W,Wは、λ/8よりも大きい1.5mmに設定されている。ただし、超音波発振器19から発振される超音波の波長λ=8mmの場合、開口幅W,W,W,W,Wは、1mmよりも大きく設定すればよい。
また、本実施形態では、溝17e~17iの深さD,D,D,D,Dを、一例として1mmとしている。
図6に示すように、溝17eにおける車両1の前後方向(Fr-Re方向)の中心C17eから、車両1の最も前方側に設けられた溝17iの前方側の側壁面までの距離Wは、超音波の波長λ以下に設定されている。本実施形態では、一例として8mmに設定されている。
次に、図6のC部に示すように、溝17e~17iのそれぞれは、底壁面17oと2側壁面17p,17qとで周囲が囲まれて構成されている。本実施形態では、溝17e~17iは角溝であり、底壁面17oと側壁面17pとの突合せ角度θおよび底壁面17oと側壁面17qとの突合せ角度θは、ともに略90°である。
一方、図6に示すように、超音波発振器19に対応する溝17eよりも、車両1の後方側となる領域は平面部17jとなっている。また、隣り合う溝17e~17iの各間の領域も、平面部17k~17nとなっている。
なお、上記のように本実施形態では平面部17j~17nを構成することとしたが、これらの領域については、必ずしも平面とする必要はなく、滑らかな曲面で構成することも可能である。
6.車室1a内における超音波の伝播
車室1a内における超音波の伝播について、図7および図8を用いて説明する。図7は、超音波発振器19から発振された超音波の伝播経路を示す模式図であり、図8は、車室1a内に発振された超音波の音圧分布を示す模式図である。
図7に示すように、超音波発振器19から発振された超音波は、溝17eから車両1の下方側に向けて放射される。そして、超音波の一部は、オーバーヘッドコンソール17における溝17eに対して車両1の前方側に設けられた溝17f~17iの各前方側の側壁面17q~17tで反射され、車両1の後方側へと伝播される(超音波US~US)。即ち、側壁面17q~17tで反射された超音波US~USは、車両1の下方よりも後方側(車室後部1cの側)を指向して伝搬される(指向方向E~E)。
一方、溝17eから下方側に向けて放射された超音波の残部は、そのまま車両1の下方側に向けて伝搬される(超音波US)。
なお、溝17eに対して車両1の後方側の領域は平面部17jを以って構成されているので、超音波が車両1の前方側に反射されるのを抑制し、車両1の後方側への高い指向性を確保している。
図8に示すように、本実施形態では、オーバーヘッドコンソール17において、溝17eの前方側に複数の溝17f~17iを設けるとともに、溝17eの後方側の領域を平面部17jとすることにより、発振された超音波は、溝17eにおける車両1の前後方向(Fr-Re方向)の中心C17eに対して前後方向に対称ではなく、後方側を指向して伝搬される(矢印F)。
7.効果
本実施形態に係る侵入検知装置3では、超音波発振器19から発振された超音波の一部が溝17f~17i内にも伝搬され、当該溝17f~17iを囲む側壁面17q~17tで反射される。そして、本実施形態に係る侵入検知装置3では、超音波発振器19に対応する溝17eに対して、車両1の前方側にのみ選択的に溝17f~17iを形成しているので、溝17f~17i内に伝播された超音波は、車両1の後方側へと反射される。よって、本実施形態に係る侵入検知装置3では、発振された超音波に所望の指向性(車両1の後方側への指向性)を持たせることによって車室1a内の広い領域に超音波を伝播させることができ、車室1a内の広い領域での侵入検知が可能である。
従って、本実施形態に係る侵入検知装置3では、発振された超音波に所望の指向性(車両1の後方側への指向性)を持たせることによって車室1a内の広い領域での侵入検知が可能であるとともに、装置サイズの大型化を抑制することができる。
また、本実施形態に係る侵入検知装置3では、溝17eに対して車両1の後方側となる領域が平面部17jで構成されているので、超音波発振器19から発振された超音波が、溝17eの後方側の領域で乱反射され難く、所望の指向性を持たせるのに優れる。
また、本実施形態に係る侵入検知装置3では、超音波発振器19に対応する溝17eの中心C17eから、当該溝17eから最も遠い溝17iの側壁面17tまでの距離Wを、超音波の波長λ以下としているので、超音波発振器19から発振された超音波の一部が確実に溝17f~17iの側壁面17q~17tで反射される。よって、本実施形態に係る侵入検知装置3では、オーバーヘッドコンソール17に上記のような溝17f~17iを形成することにより、高い指向性を以って車室後部1cの奥まで超音波を伝播させることができる。
また、本実施形態に係る侵入検知装置3では、オーバーヘッドコンソール17に複数の溝17f~17iを設けることにより、超音波発振器19から発振された超音波の一部を、複数の溝17f~17iの側壁面17q~17tで車両1の後方側へと反射させることができ、高い指向性を実現するのに優位である。
また、本実施形態に係る侵入検知装置3では、溝17f~17iの開口幅W~Wをλ/8よりも大きい1.5mmとしているので、超音波発振器19から発振された超音波の一部が溝17f~17iの各内部に侵入するのが阻害され難い。よって、本実施形態に係る侵入検知装置3では、溝17f~17iの開口幅W~Wを上記のようにλ/8よりも大きく設定することにより、車両1の後方側へと超音波を反射させることができ、高い指向性を以って車室後部1cの奥まで超音波を伝播させることができる。
また、本実施形態に係る侵入検知装置3では、内装部材の一例としてオーバーヘッドコンソール17を採用しているので、超音波発振器19および超音波受信器20を覆う部材を別途に設ける必要がなく、車両1全体での製造コストの増加を抑制することができる。
以上のように、本実施形態に係る侵入検知装置3では、発振された超音波に所望の指向性(車両1の後方側への指向性)を持たせることによって車室1a内の広い領域での侵入検知が可能である。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る侵入検知装置について、図9を用いて説明する。図9は、第2実施形態に係るオーバーヘッドコンソール27における溝27fの構成を示す模式断面図である。なお、本実施形態に係る侵入検知装置では、オーバーヘッドコンソール27における溝27fの構成を除き、上記第1実施形態と同じであるので、図示および説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態に係るオーバーヘッドコンソール27には、車室1a側に溝27eと溝27fとが並設されている。溝27eの底で、超音波発振器19のスロート部19c,19dが車室1aに面している。即ち、本実施形態に係る侵入検知装置でも、溝27eが、内装部材における開口部に相当する。
溝27fは、溝27eに対して平面部27kを挟んで、車両1の前方側に隣接した状態で配設されている。本実施形態では、溝27fの開口幅が上記第1実施形態に係る溝17f~17iの各開口幅W~Wよりも広いWに設定されている。よって、本実施形態においても、溝27fの開口幅Wは、λ/8よりも大きい。
溝27fは、底壁面27oと2側壁面27p,27qとで周囲を囲まれて構成されている。溝27eの中心C27eと溝27fの側壁面27qとの距離は、Wである。本実施形態においても、距離W8は、λ以下に設定されている。
なお、本実施形態に係るオーバーヘッドコンソール27でも、溝27eに対して車両1の後方側は平面部27jを以って構成されている。
本実施形態に係る侵入検知装置でも、超音波発振器19から発振された超音波の一部が溝27fの前方側の側壁面27qで車両1の後方側へと反射される。よって、本実施形態に係る侵入検知装置においても、車室1a内における後方側に向けて超音波を指向させることができ、広い範囲に超音波を伝播させることができる。
従って、本実施形態に係る侵入検知装置においても、上記構成を採用することにより、上記第1実施形態に係る侵入検知装置3と同様に、発振された超音波に所望の指向性(車両1の後方側への指向性)を持たせることによって車室1a内の広い領域での侵入検知が可能である。
[第3実施形態]
第3実施形態に係る侵入検知装置について、図10を用いて説明する。図10は、第3実施形態に係るオーバーヘッドコンソール37における溝37e~37iの構成を示す模式断面図である。なお、本実施形態に係る侵入検知装置では、オーバーヘッドコンソール37における溝37f~37iの構成を除き、上記第1実施形態と同じであるので、図示および説明を省略する。
図10に示すように、本実施形態に係るオーバーヘッドコンソール37には、上記第1実施形態に係るオーバーヘッドコンソール17と同様に、5条の溝37e~37iが形成されている。隣り合う溝37e~37i同士の間には、平面部37k~37nが形成されている。
また、溝37eに対して、車両1の後方側の領域は、平面部37jで構成されている。これについても、上記第1実施形態と同様である。
本実施形態に係る侵入検知装置でも、溝37eの底で、超音波発振器19のスロート部19c,19dが車室1aに面している。即ち、本実施形態に係る侵入検知装置でも、溝37eが、内装部材における開口部に相当する。
図10に示すように、5条の溝37e~37iは、車両1の前後方向(Fr-Re方向)に略等間隔に並設されている。溝37eの開口幅はWであり、溝37fの開口幅はW10であり、溝37gの開口幅はW11であり、溝37hの開口幅はW12であり、溝37iの開口幅はW13である。
なお、本実施形態においても、開口幅W10,W11,W12,W13は、λ/8よりも大きい1.5mmに設定されている。ただし、本実施形態でも、超音波発振器19から発振される超音波の波長λ=8mmの場合、開口幅W10,W11,W12,W13は、1mmよりも大きく設定すればよい。
図10に示すように、溝37eにおける車両1の前後方向(Fr-Re方向)の中心C37eから、車両1の最も前方側に設けられた溝37iの前方側の側壁面37tまでの距離W14は、超音波の波長λ以下に設定されている。本実施形態でも、一例として8mmに設定されている。
次に、図10に示すように、溝37f~37iのそれぞれは、底壁面37oと2側壁面37p,37qとで周囲が囲まれて構成されている。本実施形態では、底壁面37oが曲面で構成されたU字断面の溝である。
本実施形態に係る侵入検知装置でも、超音波発振器19から発振された超音波の一部が溝37f~37iの側壁面37q~37tで車両1の後方側へと反射される。よって、本実施形態に係る侵入検知装置においても、車室1a内における後方側に向けて超音波を指向させることができ、広い範囲に超音波を伝播させることができる。
従って、本実施形態に係る侵入検知装置でも、上記構成を採用することにより、上記第1実施形態に係る侵入検知装置3などと同様に、発振された超音波に所望の指向性(車両1の後方側への指向性)を持たせることによって車室1a内の広い領域での侵入検知が可能である。
[第4実施形態]
第4実施形態に係る侵入検知装置について、図11を用いて説明する。図11は、第4実施形態に係るオーバーヘッドコンソール47における凹部47bおよび凸壁47f~47jの構成を示す模式平面図である。なお、本実施形態に係る侵入検知装置では、オーバーヘッドコンソール47における凹部47bおよび凸壁47f~47jの構成を除き、上記第1実施形態と同じであるので、図示および説明を省略する。
図11に示すように、本実施形態に係るオーバーヘッドコンソール47では、車室1a側の面に凹部47bが形成されている。本実施形態では、凹部47bの底壁面47eにおける後方側の部分で、超音波発振器19のスロート部19c,19dが車室1aに面している。即ち、本実施形態に係る侵入検知装置では、凹部47bの一部(後方側の部分)が、内装部材における開口部に相当する。
凹部47bの底壁面47eからは、複数の凸壁47f~47jが下方側(紙面手前側)に向けて立設されている。図11のG部に示すように、各凸壁47f~47jは、車両1の後方側を向く凸側壁面47qと、前方側を向く凸側壁面47pと、を有する。
なお、本実施形態に係るオーバーヘッドコンソール47でも、凹部47bに対して車両1の後方側は平面部を以って構成されている。
本実施形態に係る侵入検知装置でも、超音波発振器19から発振された超音波の一部が凹部47b内に設けられた複数の凸壁47f~47jの各凸側壁面47qで車両1の後方側へと反射される。よって、本実施形態に係る侵入検知装置においても、車室1a内における後方側に向けて超音波を指向させることができ、広い範囲に超音波を伝播させることができる。
従って、本実施形態に係る侵入検知装置でも、上記構成を採用することにより、上記第1実施形態に係る侵入検知装置3などと同様に、発振された超音波に所望の指向性(車両1の後方側への指向性)を持たせることによって車室1a内の広い領域での侵入検知が可能である。
[第5実施形態]
第5実施形態に係る侵入検知装置について、図12を用いて説明する。図12は、第5実施形態に係るオーバーヘッドコンソール57における凹部57e~57jの構成を示す模式平面図である。なお、本実施形態に係る侵入検知装置では、オーバーヘッドコンソール57における凹部57e~57jの構成を除き、上記第1実施形態と同じであるので、図示および説明を省略する。
図12に示すように、本実施形態に係るオーバーヘッドコンソール57では、車室1a内側の面に複数の凹部57e~57jが設けられている。各凹部57e~57jの開口形状は、車両1の左右方向に細長い長方形状をしている。
本実施形態に係る侵入検知装置では、オーバーヘッドコンソール57における後方側に凹部57eの底で、超音波発振器19のスロート部19c,19dが車室1aに面している。換言すると、本実施形態に係る侵入検知装置では、凹部57eが、内装部材における開口部に相当する。
凹部57eよりも前方側に設けられた凹部57f~57jのそれぞれは、図12のH部に示すように、底壁面57oと2側壁面57p,57qとで周囲が囲まれて構成されている。本実施形態でも、上記第1実施形態と同様に、底壁面57oと側壁面57pとの突合せ角度および底壁面57oと側壁面57qとの突合せ角度は、ともに略90°である。
なお、本実施形態に係るオーバーヘッドコンソール57でも、凹部57eに対して車両1の後方側は平面部を以って構成されている。
本実施形態に係る侵入検知装置でも、超音波発振器19から発振された超音波の一部が凹部57f~57jの各側壁面57qで車両1の後方側へと反射される。よって、本実施形態に係る侵入検知装置においても、車室1a内における後方側に向けて超音波を指向させることができ、広い範囲に超音波を伝播させることができる。
従って、本実施形態に係る侵入検知装置でも、上記構成を採用することにより、上記第1実施形態に係る侵入検知装置3などと同様に、発振された超音波に所望の指向性(車両1の後方側への指向性)を持たせることによって車室1a内の広い領域での侵入検知が可能である。
[第6実施形態]
第6実施形態に係る侵入検知装置について、図13を用いて説明する。図13は、第6実施形態に係るオーバーヘッドコンソール67における凹部67e~67jの構成を示す模式平面図である。なお、本実施形態に係る侵入検知装置では、オーバーヘッドコンソール67における凹部67e~67jの構成を除き、上記第1実施形態と同じであるので、図示および説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態に係るオーバーヘッドコンソール67では、車室1a内側の面に複数の凹部67e~67jが設けられている。凹部67eの開口形状は、車両1の左右方向に細長い長方形状をしている。
一方、凹部67f~67jの各開口形状は、車両1の前方側に中心を有する弧形状をしている。
本実施形態に係る侵入検知装置では、オーバーヘッドコンソール67における後方側に凹部67eの底で、超音波発振器19のスロート部19c,19dが車室1aに面している。換言すると、本実施形態に係る侵入検知装置でも、凹部67eが、内装部材における開口部に相当する。
凹部67eよりも前方側に設けられた弧形状の凹部67f~67jのそれぞれは、前方側に側壁面67q~67uを有する。各側壁面67q~67uは、後方側を向く領域を有する曲面で構成されている。
なお、本実施形態に係るオーバーヘッドコンソール67でも、凹部67eに対して車両1の後方側は平面部を以って構成されている。
本実施形態に係る侵入検知装置でも、超音波発振器19から発振された超音波の一部が凹部67f~67jの各側壁面67q~67uで車両1の後方側へと反射される。よって、本実施形態に係る侵入検知装置においても、車室1a内における後方側に向けて超音波を指向させることができ、広い範囲に超音波を伝播させることができる。
従って、本実施形態に係る侵入検知装置でも、上記構成を採用することにより、上記第1実施形態に係る侵入検知装置3などと同様に、発振された超音波に所望の指向性(車両1の後方側への指向性)を持たせることによって車室1a内の広い領域での侵入検知が可能である。
[変形例]
上記第1実施形態から上記第6実施形態では、侵入検知装置における内装部材の一例としてオーバーヘッドコンソール17,27,37,47,57,67を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、オーバーヘッドコンソールとは別の部材を内装部材として採用することもできる。
また、上記第1実施形態から上記第6実施形態では、超音波発振器19と超音波受信器20との両方をオーバーヘッドコンソール17,27,37,47,57,67で覆うこととしたが、本発明では、必ずしも超音波発振器と超音波受信器との両方を内装部材で覆う必要はない。例えば、超音波発振器だけを内装部材で覆うこととしてもよい。
また、上記第1実施形態から上記第6実施形態では、内装部材の一例であるオーバーヘッドコンソール17,27,37,47,57,67が車室天井15の前方側部分に取り付けられた構成を一例とした、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、車室天井の後方側部分にオーバーヘッドコンソールを取り付けることとしてもよい。
なお、オーバーヘッドコンソールを車室天井の後方側部分に取り付ける場合には、上記第1実施形態から上記第6実施形態で説明したのとは逆に、超音波発振器から発振された超音波の一部を車室内の前方側へと反射させる凹部(溝を含む。)を設けることで、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記第5実施形態では、オーバーヘッドコンソール57に、開口形状が長方形状の複数の凹部57e~57jを設け、上記第6実施形態では、オーバーヘッドコンソール67に、開口形状が弧形状の複数の凹部67f~67jを設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、開口形状が半円形状や多角形状の凹部などを採用することもできる。
また、上記第1実施形態および上記第3実施形態から上記第6実施形態では、同じ構成の凹部(溝を含む。)を複数設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、平面視で超音波発振器が取り付けられた箇所から遠ざかるほど、前方側の側壁面の傾斜角が緩くなるような複数の凹部(溝を含む。)を設けることなどもできる。
また、上記第1実施形態から上記第6実施形態では、オーバーヘッドコンソール17,27,37,47,57,67における超音波発振器19が取り付けられた箇所よりも後方側の領域を平面部17j,27j,37jで構成することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、平面部の代わりに湾曲面で構成することとしてもよい。即ち、超音波発振器から発振された超音波が該領域で前方側に反射されないように凹凸の少ない面で構成することとすればよい。
また、上記第1実施形態から上記第6実施形態では、オーバーヘッドコンソール17,27,37,47,57,67における超音波発振器19が取り付けられた箇所の周囲を中心に説明したが、超音波受信器20が取り付けられた箇所の周囲についても、同様に凹部(溝を含む。)が設けられている(図3などを参照)。これにより、超音波発振器から発振され車室内の部材に反射して帰ってきた超音波(反射波)を、側壁面での反射により超音波受信器に集めることができる。このため、本発明の構成を採用する場合には、高い検知性能を確保することができる。
また、上記第1実施形態および上記第3実施形態では、超音波発振器19が取り付けられた箇所に対して前方方向に設けられた溝17f~17i,37f~37iの全てが、中心C17e,C37eからλ(超音波の波長)以下であることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、車両の前後方向において、超音波発振器の中心からλよりも遠い領域に凹部や溝を設けることとしてもよい。ただし、このように超音波発振器の中心からλよりも遠い領域に設けた凹部や溝は、超音波発振器から発振された超音波の一部を反射する機能は低いものとなることが考えられる。
また、上記第1実施形態から上記第6実施形態では、溝17e,27e,37eまたは凹部47b,57e,67eの底面に超音波発振器19のスロート部19c,19dが面する構成を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、内装部材の車室側の面に凹部(溝を含む。)を設けることなく、単に開口部を設けておき、内装部材における車室内側とは反対側の部分であって、開口部に対応した箇所に超音波発振器を配置してなる構成を採用することもできる。
1 車両
1a 車室
3 侵入検知装置
15 車室天井
17,27,37,47,57,67 オーバーヘッドコンソール(内装部材)
17e~17i,27e,27f,37e~37i 溝(凹部)
17q~17t,27q,37q~37t 側壁面
19 超音波発振器
20 超音波受信器
47b 凹部
47f~47j 凸壁
47q 凸側壁面
57e~57j,67e~67j 凹部
57q,67q~67u 凹側壁面(側壁面)

Claims (9)

  1. 車両の車室内への人または物の侵入を検知する侵入検知装置であって、
    超音波を発振する超音波発振器と、
    前記超音波を受信する超音波受信器と、
    前記超音波発振器から発振された前記超音波が車室内方向に通過可能な開口部を有し、前記超音波発振器を前記車室内側から覆う内装部材と、
    を備え、
    前記内装部材は、当該内装部材における前記車室側の面に形成された凹部を有し、
    前記内装部材を前記車室内側から平面視する場合に、前記凹部は、前記開口部に対して異なる位置に配置され、且つ、前記開口部に対して前記車両の前後方向の一方の側にのみ形成されている
    侵入検知装置。
  2. 請求項1に記載の侵入検知装置において、
    前記内装部材における前記車室側の面は、前記開口部が形成された箇所とは異なる領域であって、前記車両の前後方向における他方の側となる領域が、平面または湾曲面で構成されている、
    侵入検知装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の侵入検知装置において、
    前記凹部を前記車両の前後方向に沿って切った断面を前記車両の車幅方向から断面視する場合に、当該凹部は、底壁面と、当該底壁面の両端から立ち上がる2側壁面と、で周囲が囲まれて構成されている、
    侵入検知装置。
  4. 請求項3に記載の侵入検知装置において、
    前記超音波発振器から発振される前記超音波の波長をλとするとき、
    前記車両の前後方向における、前記開口部の中心から、前記2側壁面のうちの前記開口部から遠い側の側壁面までの距離は、λ以下である、
    侵入検知装置。
  5. 請求項3に記載の侵入検知装置において、
    前記一方の側には、前記車両の前後方向において、複数の前記凹部が並設されており、
    前記超音波発振器から発振される前記超音波の波長をλとするとき、
    前記車両の前後方向において、前記開口部の中心から最も遠い前記凹部の、前記2側壁面のうちの前記開口部から遠い側の側壁面までの距離は、λ以下である、
    侵入検知装置。
  6. 請求項3から請求項5の何れかに記載の侵入検知装置において、
    前記超音波発振器から発振される前記超音波の波長をλとするとき、
    前記車両の前後方向における前記凹部の開口幅は、λ/8よりも大きい、
    侵入検知装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れかに記載の侵入検知装置において、
    前記凹部は、前記車両の車幅方向に延びる溝である、
    侵入検知装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れかに記載の侵入検知装置において、
    前記内装部材は、前記車室の天井に取り付けられたオーバーヘッドコンソールである、
    侵入検知装置。
  9. 請求項8に記載の侵入検知装置において、
    前記オーバーヘッドコンソールは、前記車室の天井に対して、前記車両の前後方向における前方側の箇所に取り付けられており
    前記一方の側は、前記車両の前後方向における前方側である、
    侵入検知装置。
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